JP2011188413A - 信号強度測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の機器からの異なる周波数の信号が存在する場合であっても所定の機器からの信号強度を測定することのできる信号強度測定装置を提供する。
【解決手段】受信部20と、受信部で受信した信号の信号強度を検出する制御部22と、第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度と第2の信号のみを受信したときの信号強度との強度比の値と、第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度を第1の信号の信号強度に変換する係数値とを、関連付けて記憶した記憶部24とを有し、強度比の値に対応する係数値を読み出して、第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度に係数値を適用することで、第1の信号の信号強度を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、正弦波信号を受信して強度を測定する信号強度測定装置に関し、特に周波数の異なる2種類の正弦波信号を受信したときに所定機器からの一方の信号の強度を検出可能な信号強度測定装置に関する。
従来、信号として送信された正弦波からなる搬送波を受信し、該搬送波の強度を測定する信号強度測定装置が知られている。信号強度測定装置は、所定の機器内に設けられるものであって、信号の強度を測定することにより、信号の送信元から信号強度測定装置までの距離を算出するなどの機能を機器に持たせることができる。なお、信号強度測定のために送信されるのは、データを含まない一定強度の信号である。
信号強度測定装置を設ける機器としては、例えば車両と携帯機の間で無線通信を行うことにより、ドアの施錠及び解錠をなすキーレスエントリー装置があり、携帯機に信号強度測定装置を設けることで、携帯機の車両に対する位置を検出し、それに応じた動作を行うようにすることができる。
図5には、信号の波形の概要図を示している。図5(a)は、信号強度測定装置が設けられる機器に設けられる送信部から送信される所定の信号であって、所定の周波数を有する正弦波からなっている。キーレスエントリー装置の場合には、車両に設けられる車両側装置に送信部が設けられており、送信部に接続された送信アンテナから図5(a)に示す信号が送信される。信号強度測定装置は、信号の受信部を有しており、受信部に接続された受信アンテナで送信部からの信号を受信する。
図5(a)に示す信号の強度を測定するには、信号のプラス側の包絡線を検波し、その平均値を求める手法が用いられる。受信部には、送信部が送信する所定の信号の周波数帯域のみを受信するように、フィルター等が設けられるため、他の機器から発生する周波数が所定の信号と大きく異なる信号については、受信しないようになっている。このような信号強度測定装置を備えた機器としては、キーレスエントリー装置に関し特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2001−204058号公報
信号強度測定装置が設けられる機器において、信号の送受信を行う際に、場所によっては他の機器からの信号を受信してしまうことがある。前述のように、受信部は送信部から送信される所定の信号の周波数と大きく異なる周波数の信号については、フィルター等で受信しないようにしているが、送信部から送信される所定の信号の周波数と近い周波数の信号が他の機器から送信されている場合が想定される。例えば、所定機器としてキーレスエントリー装置を用いる場合に、他の機器に相当するインバータ装置が、キーレスエントリー装置で用いられる周波数と近い周波数の信号をノイズとして発していることがある。ワイパーモータ、LCDディスプレイ、空調機器、あるいは電気自動車用駆動システムなどに用いられるインバータが車両に配置されることがあるが、このインバータの信号を同時に受信するため、キーレスエントリー装置の受信部で周波数の異なる2種類の波形が合成された信号を受信することがある。
図5(b)には、他の機器から送信される第2の信号について示している。以下、所定の機器からの信号は、第1の信号とする。他の機器からの第2の信号も、正弦波からなっており、図5(a)に示す第1の信号と近い周波数を有している。このような第2の信号が存在した場合、図5(a)の第1の信号と図5(b)の第2の信号が合成された図5(c)の波形を受信部が受信することとなる。
図5(a)の波形では、包絡線が略一定値を示すが、図5(c)の波形では、包絡線が第1の信号と第2の信号の周波数差に相当する周期で変動する。信号強度測定装置においては、第1の信号の送信の有無は制御することができるので、第1の信号を送信せず第2の信号のみを受信することにより、第2の信号の強度を測定することはできるが、第2の信号は、他の機器から送信されているものであるため、その送信の有無は制御できない。第1の信号と第2の信号が合成された図5(c)の波形の包絡線を検波して平均値を求めても、第1の信号の強度とならないことはもちろん、平均値から第2の信号の強度を減算しても、第1の信号の強度とはならない。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、他の機器からの異なる周波数の信号が存在する場合であっても所定の機器からの信号強度を測定することのできる信号強度測定装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る信号強度測定装置は、所定周波数の第1の信号を送信する送信部と、該送信部から送信される前記第1の信号及び該第1の信号と異なる周波数の他の機器から送信される第2の信号を受信する受信部とを有する所定機器の信号強度測定装置において、
前記受信部と、該受信部で受信した信号の信号強度を検出する制御部と、前記第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度と前記第2の信号のみを受信したときの信号強度との強度比の値と、前記第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度を前記第1の信号の信号強度に変換する係数値とを、関連付けて記憶した記憶部とを有し、
前記記憶部から算出された強度比の値に対応する係数値を読み出して、前記第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度に対し読み出した係数値を適用することで、前記第1の信号の信号強度を算出することを特徴として構成されている。
また、本発明に係る信号強度測定装置は、前記制御部は、前記第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度を、包絡線の半周期の整数倍の時間の平均値として算出することを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係る信号強度測定装置は、前記記憶部に記憶される係数値は、前記第1の信号と第2の信号及び第1の信号と第2の信号が合成された信号の各強度の比を算出し、該比の値から前記第1の信号と第2の信号が合成された信号の強度を前記第1の信号の強度に変換する値を算出することで求められることを特徴として構成されている。
本発明に係る信号強度測定装置によれば、制御部で第1の信号と第2の信号が合成された信号の信号強度と、第2の信号の信号強度とを検出し、これらの強度比の値に対応する係数値を第1の信号と第2の信号が合成された信号の信号強度に適用することで、第1の信号の信号強度を算出するようにしたので、他の機器からの第2の信号が存在していても、第1の信号の信号強度を算出することができ、所定機器からの信号強度を正確に測定することができる。
本実施形態における所定機器と他の機器との概要図である。 キーレスエントリー装置のブロック図である。 車両側装置と携帯機からそれぞれ送信される信号のチャート図である。 第1の信号と第2の信号が合成された信号の包絡線の振幅のグラフである。 信号の波形の概要図である。 第2の実施形態におけるキーレスエントリー装置のブロック図である。 第2の信号の波形パターンである。 第2の信号の波形の種類を特定するフローチャートである。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。本実施形態の信号強度測定装置は、所定機器としてのキーレスエントリー装置に設けられるものであり、車両1に設けられる車両側装置2と携帯機3との間で第1の信号により無線通信を行う。一方で、他の機器としては、インバータ装置30が想定され、第2の信号により送信が行われる。ただし、他の機器としては、インバータ装置には限られず、キーレスエントリー装置で用いる信号の周波数と異なる周波数の信号を送受信する装置が想定されうる。
図1には、本実施形態における所定機器と他の機器との概要図を示している。所定機器であるキーレスエントリー装置を構成する車両側装置2は、車両1の各所に複数の送信アンテナ15を有しており、各送信アンテナ15から携帯機3に対して第1の信号であるリクエスト信号が送信される。なお、リクエスト信号は低周波信号からなっている。
車両側装置2は、リクエスト信号を間欠的に送信しており、ドア1aが施錠状態にある場合において、携帯機3を持った使用者が車両1に近づいて、携帯機3においてリクエスト信号を受信すると、所定のアンサー信号を車両側装置2に対して送信する。アンサー信号を車両側装置2が受信すると、認証が行われ、認証が成立したら一定の条件下でドア1aが解錠される。一方、ドア1aが解錠状態にある場合において、携帯機3を持った使用者が車両1から離れ、携帯機3からのアンサー信号を車両側装置2が受信する状態から受信しない状態となると、車両側装置2はドア1aを施錠動作させる。また、車両1内に携帯機3が位置していた場合は、封じ込め防止のため、ドア1aの施錠動作を行わない等の携帯機3の位置に応じた制御を行う。なお、キーレスエントリー装置は、上述のようにリクエスト信号を車両側装置2から間欠的に送信するタイプに限らず、車両1にプッシュスイッチあるいはタッチセンサを設け、使用者がこれを動作させるとリクエスト信号の送信を開始するようにしたものでも良い。
図2にはキーレスエントリー装置のブロック図を示している。この図に示すように、車両側装置2は、携帯機3からのアンサー信号を受信する車両側受信部10と、携帯機3に対してリクエスト信号を送信する車両側送信部11と、リクエスト信号の送信制御を行うと共に、アンサー信号を受信した際に各種制御を行う車両側制御部12とを有している。
車両側制御部12には、車固有の識別符号であるV−ID(Vhicle−ID)や1台の車両を操作可能な複数の携帯機のIDなど制御に必要な情報を記憶する車両側記憶部13が接続されている。また、車両側受信部10にはアンサー信号を受信するための受信アンテナ14が接続され、車両側送信部11にはリクエスト信号を送信するための複数の送信アンテナ15、15が接続される。複数の送信アンテナ15、15は、それぞれ車両1の内外各所に設けられる。
携帯機3は、車両側装置2からのリクエスト信号を受信する携帯機受信部20と、車両側装置2に対してアンサー信号を送信する携帯機送信部21と、リクエスト信号を受信した際に各種制御を行う携帯機制御部22と、自機に設定されているID及びV−ID等を記憶した記憶部24とを有している。また、携帯機受信部20と携帯機送信部21には、リクエスト信号やアンサー信号の送受信を行う互いに直行する方向の指向特性を有する三軸アンテナ23が接続される。
携帯機制御部22は、携帯機受信部20で受信する車両側装置2からのリクエスト信号に含まれるウェークアップ信号によって、消費電力がほぼゼロの状態であるスリープ状態と受信可能状態が切り替わる間欠受信状態から受信可能状態が継続する通常状態に切り替わる。また、携帯機制御部22は、リクエスト信号に含まれるコマンドに基づいて各種動作を行う。
携帯機受信部20は、三軸アンテナ23で受信した信号を増幅する増幅器20aと、増幅した信号を検波する検波器20bとを有している。また、携帯機制御部22は、携帯機受信部20で受信した信号の強度を検出する検出器22aと、各種演算を行う処理装置22bとを有している。検出器22aは、検波器20bで検波した信号の包絡線から、信号の強度を検出する。
図3には、車両側装置2と携帯機3からそれぞれ送信される信号のチャート図を示している。リクエスト信号LF1は、ウェークアップ信号を含む信号Aと、コマンド信号CMD1とからなっている。コマンド信号CMD1には、車固有の識別符号であるV−IDの情報が含まれている。
携帯機3は、携帯機受信部20でリクエスト信号LF1を受信すると、携帯機制御部22がウェークアップ信号によりスリープ状態から通常状態となり、リクエスト信号LF1に含まれるV−IDが、自機が保持するV−IDと一致するか否かを判定する。V−IDが一致すれば、認証が成立し、携帯機3からは所定の情報を含むアンサー信号RF1が送信される。
車両側装置2がアンサー信号RF1を受信すると、続いて車両側装置2から位置確認信号LF2が送信される。位置確認信号LF2は、リクエスト信号LF1と同様にウェークアップ信号を含むと共に、携帯機のIDを含む信号Aと、コマンド信号CMD2を含む信号及び各送信アンテナ15a〜15fから順に送信される複数のRSSI測定用信号とからなっている。
車両側制御部12からの信号は、車両側送信部11により振幅変調され、各送信アンテナ15a〜15fから送信される。ただし、RSSI信号は、所定強度を有し所定時間に渡って継続するパルス状の信号であり、アンテナ15a〜15fから送信される際には、変調の際に用いる搬送波の信号がそのまま送信される。この搬送波の信号は、図5(a)に示されている正弦波の波形を有してなるものである。各RSSI信号は、車両側送信部11が発振器の計時に基づいて、各送信アンテナ15a〜15fに所定の順序かつ所定間隔で送信させるので、携帯機3は受信のタイミングにより、どの送信アンテナ15からのRSSI信号であるかを識別することができる。
携帯機3は、RSSI信号の強度を検出したら、その強度の情報を含むアンサー信号RF2を車両側装置2に対して送信する。
次に、携帯機3における信号強度の測定について説明する。前述のように、信号強度を検出するための信号であるRSSI信号は、図5(a)に示されている正弦波の波形を有している。一方、車両側装置2からの第1の信号に相当するRSSI信号の他に、インバータ装置30から図5(b)に示されているように第1の信号と周波数の異なる正弦波の波形を有する第2の信号が同時に送信されている。このため、携帯機受信部20では、実際には図5(c)に示されているような、第1の信号と第2の信号を合成した波形の信号が受信される。
図5(c)に示されている信号は、包絡線が一定の周期で変動するので、携帯機制御部22は、このうち半周期の時間または半周期の整数倍の時間の平均値をとり、これを信号強度U3として検出する。また、携帯機制御部22は、第1の信号であるRSSI信号を受信していないときの信号強度、すなわち、第2の信号のみの信号強度U2を検出し、U2とU3の比であるU2/U3を算出しておく。
第1の信号の信号強度U1は、U2とU3の関係から算出することができる。空間のx方向において、第1の信号の磁束密度をSx、角速度をω+δ、第2の信号の磁束密度をNx、角速度をω−δとし、時間をtで表すと、第1の信号と第2の信号を合成した信号は、角速度がω、振幅1の正弦波sin(ωt+ψ(t))が、(Sx 2+Nx 2+2Sxxcos2δt)0.5で変調された信号である。
第1の信号の強度に対する第2の信号の強度比をBとしたときの、第1の信号と第2の信号が合成された信号の包絡線の振幅について、図4に示している。B=0は、第2の信号が存在しない場合であって、このときは第1の信号の振幅が1で一定値となる。Bが大きくなるにつれて、振幅の変動が大きくなり、合成信号の平均値も次第に大きくなる。なお、第1の信号の周期と第2の信号の周期の差が異なっても、振幅の変動周期は変化するものの、合成信号の平均値は変わらない。
Bの値毎に、振幅の変動の1周期分を積分し、平均化した平均値のデータを算出しておく。この平均値のデータを表1に示す。
Figure 2011188413
表1において、第1の信号の振幅は、1で一定値である。したがって、例えばB=0.2のとき、1の振幅を有する第1の信号の信号強度に対し、第1の信号と第2の信号が合成された信号の信号強度は1.010であるから、実際に測定された第1の信号と第2の信号が合成された信号の信号強度U3に対して、表1の平均値の逆数を乗じることによって、第1の信号の信号強度U1を算出することができる。実際の測定では、上述の通り、第2の信号の信号強度U2と第1の信号と第2の信号が合成された信号の信号強度U3とが測定されるので、U2/U3に対して表2のような係数値が算出される。
Figure 2011188413
U2/U3は飛び飛びの値となっているので、U2/U3の範囲毎に係数値が設定される。具体的には、例えば0.000≦U2/U3<0.100のとき、係数値は1.000であり、0.100≦U2/U3<0.198のとき、係数値は0.998となる。このU2/U3の範囲とそれに対応する係数値が、関連付けられて携帯機3の記憶部24に記憶されている。
携帯機制御部22は、U2とU3を測定してU2/U3を算出したら、記憶部24からU2/U3の範囲に応じた係数値を読み出し、これをU3に乗じる。これにより、図5(c)に示される合成信号の信号強度が、図5(a)に示される第1の信号の信号強度に変換され、携帯機3の位置判別に用いることができるようになる。
このように、携帯機3の携帯機制御部22で、第1の信号と第2の信号が合成された信号の信号強度と、第2の信号の信号強度とを検出し、これらの強度比の値を算出し、強度比の値に対応する係数値を第1の信号と第2の信号が合成された信号の信号強度に適用することで、第1の信号の信号強度を算出するようにしたので、他の機器からの第2の信号が存在していても、第1の信号の信号強度を算出することができ、所定機器からの信号強度を正確に測定することができる。信号強度は距離に対応するので、3つの送信アンテナ15から携帯機3の受信アンテナ23までの信号強度を上記のようにそれぞれ算出すれば、3つの送信アンテナ15から携帯機3の受信アンテナ23までのそれぞれの距離がわかる。3つの送信アンテナ15は予め定められた位置に配置されていて既知のため、これらによって携帯機3の位置を算出できる。
なお、第1の実施形態においては、携帯機3で信号強度の検出、処理などを全て行っているが、携帯機3から信号強度のデータのみを送信し、車両側装置2でU2/U3の処理を行い、U2/U3の範囲とそれに対応する係数値を記憶した記憶部から、U2/U3の範囲に応じた係数値を読み出し、これをU3に乗じる処理を行ってもよい。携帯機3で、どのデータがU2とU3にそれぞれ対応するかの判断は大きさで可能であるが、車両側装置2で行う場合は、リクエスト信号の送信タイミングが分かっているので、明確にまた容易に判別可能である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、第1の実施形態の手法が適用できる場合と、適用できない場合の判断回路を付加し、第1の実施形態の手法ができる場合にはこの方法で行うものである。したがって、第2の実施形態でも、所定機器はキーレスエントリー装置であり、他の機器はインバータ装置である。図6には、第2の実施形態におけるキーレスエントリー装置のブロック図を示している。本実施形態のキーレスエントリー装置の構成は、第1の実施形態と概ね同様であるため、共通する部分については説明を省略する。
本実施形態のキーレスエントリー装置は、携帯機3の携帯機制御部22の構成において、第1の実施形態と異なっている。携帯機制御部22は、検出器22aと処理装置22bの間に、第1の変換器22c及び第2の変換器22dが並列に配置されている。第1の変換器22cと第2の変換器22dは、いずれもADC(アナログ・デジタル・コンバーター)であり、第1の変換器22cは低ビット数のサンプリングを行い、第2の変換器22dは第1の変換器22cよりも高ビット数のサンプリングを行うものである。
第1の変換器22cと第2の変換器22dは、動作時のクロック周波数は2MHzで同じであるが、サンプリング回数が異なっている。具体的には、第1の変換器22cのサンプリング回数は、5ビット、すなわち2の5乗回である32回であり、第2の変換器22dのサンプリング回数は、12ビット、すなわち2の12乗回である4096回である。これにより、第1の変換器22cでは、1回の検出で16μsの時間に渡ってサンプリングが行われ、第2の変換器22dでは、1回の検出で2048μsの時間に渡ってサンプリングが行われる。また、各変換器からは、サンプリング時間中の信号強度の平均値が出力される。このように、第1の変換器22cと第2の変換器22dで異なるサンプリング時間が設定されていることにより、信号波形の包絡線が変動している場合に、第1の変換器22cでは変動する波形の1周期より短い一部のみの平均値が取得され、第2の変換器22dでは変動する波形の複数周期に渡る時間の平均値が取得される。
このように、サンプリング時間の異なる2種類のADCを設けることで、第2の信号の波形の種類を特定することができる。図7には、様々な第2の信号の波形パターンを想定して示している。この図では、信号の波形における包絡線を示している。図7(a)は、包絡線が一定値の信号であり、この場合には第1の実施形態の手法を用いて第1の信号の信号強度を算出することができる。図7(b)は、包絡線が矩形波状に変化する信号であって、オンオフ変調(OOK)がかけられた信号に見られる波形であり、この場合には第1の実施形態の手法では第1の信号の信号強度は算出できない。図7(c)は、包絡線が正弦波状に変化する信号であって、振幅偏移変調(AMK)がかけられた信号に見られる波形であり、この場合にも第1の実施形態の手法では第1の信号の信号強度は算出できない。なお、図7中には、第1の変換器22cと第2の変換器22dのサンプリング時間の違いにつき模式的に示している。
図8には、第2の信号の波形の種類を特定するフローチャートを示している。第2の信号の波形の種類を特定する動作は、携帯機制御部22によって信号強度を検出する前に行われる。まず、携帯機制御部22は、携帯機受信部20で第2の信号のみを受信しているときに、第1の変換器22cと第2の変換器22dにそれぞれ所定のサンプリングを行わせる(ステップ1)。なお、第1の信号は、所定機器内で送信の有無を制御可能であるので、第1の信号を車両側装置2から送信していない時間帯に、第2の信号のみを受信していると判断することができる。
前述の通り、第1の変換器22cは、第2の信号について低ビット数のサンプリングを行って、サンプリング時間中の信号強度の平均値を出力し、第2の変換器22dは、第2の信号について高ビット数のサンプリングを行って、サンプリング時間中の信号強度の平均値を出力する。これにより、第1の変換器22cからは第2の信号の16μsの時間平均値a1が、第2の変換器22dからは第2の信号の2048μsの時間平均値a2が、それぞれ得られる。ここで、少なくとも第1の変換器22cでは、a1を複数回取得しておく。
次に、携帯機制御部22は、第1の変換器22cから得られた第2の信号の時間平均値a1と第2の変換器22dから得られた第2の信号の時間平均値a2との大きさを比較する(ステップ2)。短いサンプリング時間で得られた複数の時間平均値a1と長いサンプリング時間で得られた時間平均値a2との差がいずれも所定以下であって略同じである場合、第2の信号は包絡線が一定値である図7(a)に示す波形であることが推定される。したがって、この場合には、第1の実施形態で説明したように、係数値を適用した信号強度の補正を行う(ステップ3)ことにより、第1の信号の信号強度を算出することができる。
一方、ステップ2でa1とa2の大きさの差が所定より大きかった場合、第2の信号は何らかの変調を受けている可能性が高い。そこで、この場合には、携帯機制御部22は複数取得されたa1の値について、2値であるか否かを判別する(ステップ4)。複数のa1が、ある大きい値と小さい値のいずれかのみをとる場合、第2の信号の包絡線は図7(b)に示すような矩形波状であることが推定される。一方、複数のa1が、一定範囲内でばらつきを持った値である場合、第2の信号の包絡線は図7(c)に示すような正弦波状であることが推定される。
ステップ4でいずれの場合であっても、第1の信号と第2の信号の合成信号から第1の信号の信号強度を算出することができないので、この場合には制御部で正確な信号強度が検出できない。このため、携帯機3の位置を正しく認識することができない。したがって、第2の信号の包絡線が矩形波状あるいは正弦波状であった場合には、車両側装置2の動作を停止させ(ステップ5)、これによって意図しない動作が行われることを防止する。車両側装置2の動作を停止させるには、その旨の情報を含むアンサー信号を、携帯機3から車両側装置2に対して送信し、このアンサー信号を受信した車両側装置2が、ドア1aの施錠あるいは解錠動作を行わないようにすることによってなされる。
このように、サンプリング時間の異なる第1の変換器22cと第2の変換器22dを設け、それぞれで得られる平均値を比較することにより、第2の信号の波形の種類を推定することができ、その種類に応じた動作をなすことができる。なお、各変換器におけるサンプリング時間の設定は、本実施形態のものには限られず、第1の変換器22cの方が第2の変換器22dよりも十分短ければよいが、少なくとも第2の変換器22dのサンプリング時間は、第2の信号の包絡線が変動する1周期よりも長い時間となるように設定する必要がある。
また、本実施形態では、第1の変換器22cと第2の変換器22dを並列に接続しているが、変換器の検出器22a側と処理装置22b側に、それぞれスイッチを設け、第1の変換器22cと第2の変換器22dを切り替えるように構成してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
1 車両
2 車両側装置
3 携帯機
10 車両側受信部
11 車両側送信部
12 車両側制御部
13 車両側記憶部
14 受信アンテナ
15 送信アンテナ
20 携帯機受信部
21 携帯機送信部
22 携帯機制御部
23 三軸アンテナ
24 記憶部

Claims (3)

  1. 所定周波数の第1の信号を送信する送信部と、該送信部から送信される前記第1の信号及び該第1の信号と異なる周波数の他の機器から送信される第2の信号を受信する受信部とを有する所定機器の信号強度測定装置において、
    前記受信部と、該受信部で受信した信号の信号強度を検出する制御部と、前記第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度と前記第2の信号のみを受信したときの信号強度との強度比の値と、前記第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度を前記第1の信号の信号強度に変換する係数値とを、関連付けて記憶した記憶部とを有し、
    前記記憶部から算出された強度比の値に対応する係数値を読み出して、前記第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度に対し読み出した係数値を適用することで、前記第1の信号の信号強度を算出することを特徴とする信号強度測定装置。
  2. 前記制御部は、前記第1の信号と第2の信号を同時に受信したときの信号強度を、包絡線の半周期の整数倍の時間の平均値として算出することを特徴とする請求項1記載の信号強度測定装置。
  3. 前記記憶部に記憶される係数値は、前記第1の信号と第2の信号及び第1の信号と第2の信号が合成された信号の各強度の比を算出し、該比の値から前記第1の信号と第2の信号が合成された信号の強度を前記第1の信号の強度に変換する値を算出することで求められることを特徴とする請求項1または2記載の信号強度測定装置。
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