JP2015094133A - キーレスエントリシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエークアップ信号の伝達をより確実に行うことができるキーレスエントリシステムを提供する。
【解決手段】車載器10と携帯機20とを備え、ウエークアップ信号と指令信号とを利用して車載装備を制御するキーレスエントリシステム1であって、車載器10は、ウエークアップ信号を含む第1送信信号と、第1送信信号に対する妨害波の検知に関する第2送信信号とを、互いに異なる周波数の無線信号を用いて携帯機20に無線送信し、携帯機20は、第1送信信号を正常受信した場合、指令信号を含む第3送信信号を車載器10に無線送信し、第2送信信号を受信し、且つ、第1送信信号を正常受信できなかった場合、第1送信信号に対する妨害波の検知を行うと共に、第1送信信号の再送信を要求するための第4送信信号を、車載器10に無線送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、キーレスエントリシステムに関し、特に、妨害波の影響を低減することができるキーレスエントリシステムに関する。
車両に搭載された車載器と車両のユーザが携帯する携帯機との無線通信を利用して、機械式キーを用いないで車両のドアの施錠・開錠等の車両操作を行うことができる、キーレスエントリシステムが普及している。
通常、このようなキーレスエントリシステムでは、車載器がLF(長波)帯の周波数(30kHz〜300kHz)の無線信号を携帯機に送信し、それに対応して携帯機がUHF(極超短波)帯の周波数(300MHz〜3GHz)の無線信号を車載器に送信することによって、車載器と携帯機との間で無線通信を行うことができる。そして、車載器と携帯機との無線通信を利用して、携帯機の所定の機能を起動させるためのウエークアップ信号を、車載器から携帯機に無線送信し、ウエークアップ信号に対応して、車両操作に関する指令信号を、携帯機から車載器に無線送信している。キーレスエントリシステムでは、このようにして、車載器から携帯機に無線送信されるウエークアップ信号と、ウエークアップ信号に対応して携帯機から車載器に無線送信される指令信号と、を利用して、ドアの施錠装置等の車載装備を制御し、それによって車両のドアの施錠・開錠等の車両操作を行っている。
ところで、キーレスエントリシステムの携帯機を携帯情報端末のような他の電子機器と共に携帯している場合に、その電子機器の表示装置やその駆動回路等から発生するLF帯の妨害波(ノイズ)が携帯機に影響を及ぼし、車載器から無線送信されたLF帯の無線信号の受信を妨害する可能性が有った。そして、電子機器が発生させる妨害波の影響で携帯機がLF帯の無線信号を正常受信できなくなり、車載器から携帯機にウエークアップ信号を確実に伝達できなくなる可能性が有った。そのため、他の電子機器が発生させる妨害波の影響を低減する必要が有った。
他の電子機器が発生させる妨害波の影響を低減できるキーレスエントリシステムとしては、特許文献1に係るパッシブキーレスエントリー装置(キーレスエントリシステム)等が提案されている。図7は、特許文献1に係るパッシブキーレスエントリー装置100の構成を示す説明図である。図7(a)は、車載用送受信機110(車載器)の構成を示し、図7(b)は、携帯用送受信機120(携帯機)の構成を示している。
図7に示すように、特許文献1に係るパッシブキーレスエントリー装置100は、車載用送受信機110と携帯用送受信機120とを備えている。そして、パッシブキーレスエントリー装置100では、車載用送受信機110からウエークアップ信号を含む第1送信信号を無線送信し、携帯用送受信機120が第1送信信号を受信すると、携帯用送受信機120から指令信号を含む第2送信信号を無線送信し、第2送信信号を受信した車載用送受信機110が指令信号に基づいて被制御機器(車載装備)を制御している。
車載用送受信機110は、低周波信号送信部101と送信用低周波アンテナ102と高周波信号受信部103と受信用高周波アンテナ104と制御部105と低周波発振器106と駆動信号送信部107と記憶部108とを有している。低周波信号送信部101は、送信用低周波アンテナ102を介して、携帯用送受信機120にウエークアップ信号を含む第1送信信号(低周波信号)を無線送信している。高周波信号受信部103は、受信用高周波アンテナ104を介して、携帯用送受信機120からの第2送信信号を受信している。制御部105は、車載用送受信機110の各種回路を制御している。
携帯用送受信機120は、アンテナ127と増幅器128とからなる3組の信号受信回路121と、パターン比較器122とセレクタ回路123と記憶部124とカウンタ125とアンドゲート126と加算器129と検波器130とを有している。3組の信号受信回路121は、第1送信信号における互いに直交する3方向の信号成分をそれぞれ受信している。加算器129と検波器130とは、3組の信号受信回路121のそれぞれの出力信号に対応した検波信号を出力している。パターン比較器122と記憶部124とは、3組の信号受信回路121のそれぞれの出力信号に対応した検波信号に対してウエークアップ信号の検知を行っている。
そして、ウエークアップ信号が正常検知された場合(第1送信信号を正常受信できた場合)、携帯用送受信機120は、図示しない送信手段を用いて、指令信号を含む第2送信信号を無線送信している。ウエークアップ信号を正常検知できない検波信号が得られた場合(第1送信信号を正常受信できなかった場合)、セレクタ回路123が、その検波信号を導出する信号受信回路121を非動作状態にしている。
このように、パッシブキーレスエントリー装置100では、3組の信号受信回路121が第1送信信号における互いに直交する3方向の信号成分をそれぞれ受信することによって、妨害波の発生方向以外の方向からも第1送信信号を受信することができる。そして、それによって妨害波の影響を低減することができる。また、セレクタ回路123が、第1送信信号の信号成分を正常受信できない信号受信回路121を非動作状態にすることによって、妨害波の影響の低減に伴う携帯用送受信機120の電力消費の増加を抑制している。
特開2006−16928号公報
しかしながら、特許文献1に係るパッシブキーレスエントリー装置100では、ウエークアップ信号を正常検知できたか否か、すなわち、第1送信信号を正常受信できたか否かに基づいて妨害波対策を行っているだけで、妨害波の有無や妨害波の到来方向等を検知している訳ではない。そのため、携帯機の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在し、全ての信号受信回路121が第1送信信号の信号成分を正常受信できなくなった場合には、有効な妨害波対策を取ることができず、ウエークアップ信号を確実に伝達できない可能性が有った。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、第1送信信号に対する妨害波の影響をより低減することができるキーレスエントリシステムを提供することにある。
この課題を解決するために、請求項1に記載のキーレスエントリシステムは、車両に搭載される車載器と、前記車載器と無線通信可能な携帯機と、を備え、前記車載器から前記携帯機に無線送信されるウエークアップ信号と、前記ウエークアップ信号に対応して、前記携帯機から前記車載器に無線送信される指令信号と、を利用して、前記車両に搭載された車載装備を制御するキーレスエントリシステムであって、前記車載器は、前記ウエークアップ信号を含む第1送信信号と、前記第1送信信号に対する妨害波の検知に関する第2送信信号と、を、互いに異なる周波数の無線信号を用いて前記携帯機に無線送信し、前記携帯機は、前記第1送信信号を正常受信した場合、前記指令信号を含む第3送信信号を前記車載器に無線送信し、前記第2送信信号を受信し、且つ、前記第1送信信号を正常受信できなかった場合、前記第2送信信号に対応して、前記第1送信信号に対する妨害波の検知を行うと共に、前記車載器に前記第1送信信号の再送信を要求するための第4送信信号を、前記車載器に無線送信することを特徴とする。
この構成のキーレスエントリシステムでは、車載器は、ウエークアップ信号を含む第1送信信号と、携帯機に受信電界強度の検出を指示するための第2送信信号とを、互いに異なる周波数の無線信号を用いて携帯機に無線送信している。そのため、携帯機の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在し、携帯機が第1送信信号を正常受信できなくなった場合でも、第2送信信号を用いて車載器から携帯機に指示を伝達することができる。しかも、携帯機は、第2送信信号を受信し、且つ、第1送信信号を正常受信できなかった場合に、第2送信信号に対応して、第1送信信号に対する妨害波の検知を行うと共に、車載器に第1送信信号の再送信を要求するための第4送信信号を、車載器に無線送信している。そのため、第2送信信号に対応して、第1送信信号に対する妨害波の検知を行うことによって、有効な妨害波対策を取ることができる。また、携帯機が車載器に第4送信信号を無線送信し、第4送信信号に対応して、車載器が第1送信信号を再送信することによって、車載器から携帯機への第1送信信号の無線送信の確実性を高めることができる。その結果、この構成のキーレスエントリシステムでは、第1送信信号に対する妨害波の影響をより低減することができる。
請求項2に記載のキーレスエントリシステムでは、前記車載器は、前記第1送信信号を無線送信する第1送信手段と、前記第2送信信号を無線送信する第2送信手段と、前記第3送信信号と前記第4送信信号とを受信する第3受信手段と、を有し、前記携帯機は、前記第1送信信号における互いに直交する3方向の信号成分をそれぞれ受信する3組の第1受信手段と、前記第2送信信号を受信する第2受信手段と、前記第3送信信号と前記第4送信信号とを無線送信する第3送信手段と、前記第2送信信号に対応して、前記3組の第1受信手段が受信した前記信号成分の受信電界強度をそれぞれ検出する電界強度検出手段と、前記電界強度検出手段が検出した受信電界強度に基づいて、前記信号成分に対する妨害波の検知を行う妨害波検知手段と、前記妨害波が検知された前記信号成分を受信する前記第1受信手段を非動作状態にする受信選択手段と、前記第3送信手段と前記電界強度検出手段と前記妨害波検知手段と前記受信選択手段とを制御する制御手段と、を有していることを特徴とする。
この構成のキーレスエントリシステムでは、携帯機の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在する場合、3組の第1受信手段と電界強度検出手段と妨害波検知手段とを用いて、妨害波の検知や妨害波の到来方向の特定を行うことができる。そして、携帯機の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在していても、受信選択手段が、妨害波が検知された信号成分を受信する第1受信手段を非動作状態にすることによって、妨害波の到来方向から来る無線信号の受信を抑制し、第1送信信号を正常受信し易くすることができる。そして、その後、第1送信信号を再送信することによって、車載器から携帯機への第1送信信号の無線送信の確実性を更に高めることができる。
請求項3に記載のキーレスエントリシステムでは、前記妨害波検知手段は、所定の時間内に前記電界強度検出手段が検出した受信電界強度が規定値以上となり、且つ、前記第1送信信号を正常受信できない場合に、前記携帯機の周辺に妨害波が存在すると判断することを特徴とする。
この構成のキーレスエントリシステムでは、電界強度検出手段が検出する受信電界強度と、第1送信信号を正常受信できたか否かと、の2つの情報を用いて、第1送信信号に対する妨害波の有無を判断している。そのため、第1送信信号に対する妨害波の有無をより正確に判断することができる。
請求項4に記載のキーレスエントリシステムでは、前記第1送信信号は、長波帯の周波数の無線信号を用いて無線送信され、前記第2送信信号は、極超短波帯の周波数の無線信号を用いて無線送信されることを特徴とする。
この構成のキーレスエントリシステムでは、第1送信信号は、長波帯の周波数の無線信号を用いて無線送信され、第2送信信号は、極超短波帯の周波数の無線信号を用いて無線送信される。極超短波帯の周波数の無線信号は、長波帯の周波数の無線信号とは周波数が大きく離れているので、長波帯の周波数の無線信号に対する妨害波の影響を受け難い。そのため、携帯機の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在する場合でも、車載器から携帯機への第2送信信号の無線送信の確実性を高めることができる。
本発明によれば、第1送信信号に対する妨害波の影響をより低減することができるキーレスエントリシステムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るキーレスエントリシステム1の構成を示すブロック図である。 図1に示すキーレスエントリシステム1の使用例を示す説明図である。 図1に示す携帯機20の構成を示す説明図である。 図1に示す携帯機20の使用状態を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態に係る車載器10側の通信手順を示す第1のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る携帯機20側の通信手順を示す第2のフローチャートである。 特許文献1に係るパッシブキーレスエントリー装置100の構成を示す説明図である。
以下、本考案の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、各図において、X1方向を左方向、X2方向を右方向、Y1方向を前方、Y2方向を後方、Z1方向を上方、Z2方向を下方として、説明を進める。
まず、本発明の実施形態に係るキーレスエントリシステム1の構成について、図1ないし図3を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るキーレスエントリシステム1の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すキーレスエントリシステム1の使用例を示す説明図である。図3は、図1に示す携帯機20の構成を示す説明図である。図3(a)は上面図であり、図3(b)は側面図である。
キーレスエントリシステム1は、図1に示すように、車載器10と携帯機20とを備えている。車載器10は、図2に示すように、車両40に搭載されている。車両40には、車両40のドア41の施錠・開錠を行うドア施錠装置42等の車載装備が搭載されている。携帯機20は、車両40のユーザ50が、スマートフォンと呼ばれる携帯情報端末等の電子機器60と共に携帯している。車載器10と携帯機20とは無線通信が可能である。そして、キーレスエントリシステム1では、車載器10と携帯機20との無線通信を利用して、ドア施錠装置42等の車載装備を制御し、車両40のドア41の施錠・開錠等の車両操作を、機械式キーを用いないで行うことができる。
尚、車載器10は図示しない車載バッテリに接続されており、車載バッテリが車載器10の各種回路に電源を供給している。また、携帯機20には図示しない電池が内蔵されており、内蔵された電池が携帯機20の各種回路に電源を供給している。
次に、車載器10の構成について説明する。車載器10は、図1に示すように、第1送信部11(第1送信手段)と第2送信部12(第2送信手段)と第3受信部13(第3受信手段)と第3検波部14と第1制御部15とを有している。
第1送信部11には第1送信アンテナ11aが接続されている。そして、第1送信部11は、第1送信アンテナ11aを介して、LF帯(長波帯)の周波数(30kHz〜300kHz)の無線信号(電磁波信号)である第1無線信号を携帯機20に無線送信している。第1無線信号としては、120kHz帯の周波数の無線信号等が使用される。そして、第1無線信号にAM変調等の変調を加えることによって、各種の指示や情報を車載器10から携帯機20に伝達することができる。第1無線信号の届く範囲は、車両40の車内及び車両40のドア41付近に限定されている。
第2送信部12には第2送信アンテナ12aが接続されている。そして、第2送信部12は、第2送信アンテナ12aを介して、UHF帯(極超短波帯)の周波数(300MHz〜3GHz)の無線信号(電磁波信号)である第2無線信号を携帯機20に無線送信している。第2無線信号としては、2.4GHz帯の周波数の無線信号が使用される。そして、第2無線信号にFM変調等の変調を加えることによって、各種の指示や情報を車載器10から携帯機20に伝達することができる。第2無線信号の届く範囲は、車両40から数m程度である。
第3受信部13には第3受信アンテナ13aが接続されている。そして、第3受信部13は、第3受信アンテナ13aを介して、携帯機20から無線送信されるUHF帯の周波数の無線信号(電磁波信号)である第3無線信号を受信している。第3無線信号としては、300MHz帯の周波数の無線信号が使用される。そして、第3無線信号にFM変調等の変調を加えることによって、各種の指示や情報を携帯機20から車載器10に伝達することができる。第2無線信号の届く範囲は、携帯機20から数m程度である。
第3検波部14は、第3受信部13に接続されている。そして、第3検波部14は、第3受信部13の出力信号を検波し、第3無線信号の変調成分として含まれる各種の指示や情報を検出している。第3検波部14の検波信号は、第1制御部15に伝達される。
第1制御部15は、第1送信部11と第2送信部12とを制御している。また、第1制御部15は、第3検波部14の検波信号から車両操作に関する指示や情報を入手している。また、第1制御部15は、図示しない車載ネットワーク等を介して、ドア施錠装置42等の車載装備に接続されており、第3検波部14の検波信号から得た指示に基づいて、ドア施錠装置42等の車載装備を制御している。
次に、携帯機20の構成について説明する。携帯機20は、図1に示すように、3組の第1受信部21(第1受信手段)と第2受信部22(第2受信手段)と第3送信部23(第3送信手段)と第1検波部24と第2検波部25と電界強度検出部26(電界強度検出手段)と妨害波検知部27(妨害波検知手段)と受信選択部28(受信選択手段)と第2制御部30(制御手段)とを有している。また、携帯機20は、図3に示すように、2つの操作スイッチ29を有している。
3組の第1受信部21には第1受信アンテナ21aがそれぞれ接続されている。3組の第1受信アンテナ21aは、それぞれ互いに直交する3方向(図3における、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)に対して指向性が向けられている。そして、3組の第1受信部21は、第1受信アンテナ21aを介して、第1無線信号における互いに直交する3方向(図3における、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)の信号成分をそれぞれ受信している。
第2受信部22には第2受信アンテナ22aが接続されている。そして、第2受信部22は、第2受信アンテナ22aを介して、携帯機20から無線送信される第2無線信号を受信している。
第3送信部23には第3送信アンテナ23aが接続されている。そして、第3送信部23は、第3送信アンテナ23aを介して、第3無線信号を車載器10に無線送信している。
第1検波部24は、3組の第1受信部21にそれぞれ接続されている。そして、第1検波部24は、3組の第1受信部21の出力信号をそれぞれ検波し、第1無線信号の変調成分として含まれる各種の指示や情報を検出している。第1検波部24の検波信号は第2制御部30に伝達される。また、第1検波部24の検波信号の一部は電界強度検出部26にも伝達される。
第2検波部25は、第2受信部22に接続されている。そして、第2検波部25は、第2受信部22の出力信号を検波し、第2無線信号の変調成分として含まれる各種の指示や情報を検出している。第2検波部25の検波信号は第2制御部30に伝達される。
電界強度検出部26は、第1検波部24の検波信号に基づいて、3組の第1受信部21がそれぞれ受信した信号成分の受信電界強度を検出している。電界強度検出部26が検出した受信電界強度に関する情報は妨害波検知部27に伝達される。
妨害波検知部27は、電界強度検出部26が検出した受信電界強度に基づいて、3組の第1受信部21がそれぞれ受信した信号成分に対する妨害波の検知を行っている。そして、妨害波検知部27は、妨害波が検知された場合、電界強度検出部26が検出した受信電界強度に基づいて、妨害波の到来方向を特定している。妨害波の検知情報は受信選択部28に伝達される。
受信選択部28は、妨害波検知部27から伝達された情報に基づいて、3組の第1受信部21のうち、妨害波が検知された信号成分を受信する第1受信部21を非動作状態にしている。第1受信部21は、第1受信部21が有する図示しない増幅回路の電源供給を停止する等の方法によって、非動作状態にすることができる。
2つの操作スイッチ29は、車両40のドア41の施錠・開錠を指示するための操作スイッチである。2つの操作スイッチ29は、図3に示すように、携帯機20の上面の所定の位置に押圧操作可能に配置されている。
第2制御部30は、第3送信部23と電界強度検出部26と妨害波検知部27と受信選択部28とを制御している。また、第2制御部30は、第1検波部24の検波信号と第2検波部25の検波信号とから各種の指示や情報を入手し、入手した指示や情報に基づいて各種の判断を行っている。また、第2制御部30は、2つの操作スイッチ29をモニタしている。
次に、キーレスエントリシステム1の通信機能について説明する。キーレスエントリシステム1では、車載器10の第1送信部11が第1無線信号を無線送信し、携帯機20の第1受信部21が第1無線信号を受信することによって、車載器10から携帯機20に各種の指示や情報を伝達することができる。本実施形態では、ウエークアップ信号を含む第1送信信号等が、第1無線信号を用いて車載器10から無線送信される。
ウエークアップ信号は、携帯機20の所定の機能を起動させるための信号である。通常、携帯機20を使用していない時には、携帯機20は、受信機能等の一部の機能を除く大半の機能を停止させた状態(スリープ状態)となっている。そして、携帯機20は、ウエークアップ信号を含む第1送信信号を車載器10から受信した場合に、それまで停止させていた機能を作動させて、車載器10との無線通信が可能な状態(ウエークアップ状態)となる。
また、キーレスエントリシステム1では、車載器10の第2送信部12が第2無線信号を無線送信し、携帯機20の第2受信部22が第2無線信号を受信することによって、車載器10から携帯機20に各種の指示や情報を伝達することができる。本実施形態では、携帯機20の電界強度検出部26に受信電界強度の検出を指示するための第2送信信号等が、第2無線信号を用いて車載器10から無線送信される。第2送信信号は、第1無線信号を用いて第1送信信号が無線送信される際に、第1送信信号と同時に無線送信される。
また、キーレスエントリシステム1では、携帯機20の第3送信部23が第3無線信号を無線送信し、車載器10の第3受信部13が第3無線信号を受信することによって、携帯機20から車載器10に各種の指示や情報を伝達することができる。本実施形態では、指令信号を含む第3送信信号や、車載器10に第1送信信号の再送信を要求するための第4送信信号等が、第3無線信号を用いて携帯機20から無線送信される。
指令信号は、車両40のドア41の施錠・開錠等の車両操作に関する指示を行うための信号である。例えば、携帯機20が第1送信信号を正常受信した場合には、第1送信信号に含まれるウエークアップ信号に対応した指令信号を含む第3送信信号が、携帯機20から無線送信される。また、携帯機20の操作スイッチ29が押圧操作された場合にも、押圧操作に対応した指令信号を含む第3送信信号が、携帯機20から無線送信される。
第4送信信号は、携帯機20が第2送信信号を受信し、且つ、第1送信信号を正常受信できなかった場合に、第2送信信号に対応して携帯機20から無線送信される。
次に、本実施形態に係る車両操作について説明する。キーレスエントリシステム1では、車載器10と携帯機20との無線通信を利用して、車両40のドア41の施錠・開錠等の車両操作を行っている。
車両40のドア41の開錠は、ユーザ50が携帯機20を携帯して車両40に近付くと自動的に行われる。本実施形態では、車載器10がウエークアップ信号を含む第1送信信号を無線送信し、ウエークアップ信号に対応して、携帯機20が第3送信信号を無線送信し、車載器10が第3送信信号を受信した場合に、ユーザ50が車両40に近付いたと判断している。
また、車両40のドア41の施錠は、ユーザ50が携帯機20を携帯して車両40から遠ざかると自動的に行われる。本実施形態では、ユーザ50が車両40から下車した後に、車載器10がウエークアップ信号を含む第1送信信号を無線送信しても、ウエークアップ信号に対応して、携帯機20が第3送信信号を無線送信しなくなった場合に、ユーザ50が車両40から遠ざかったと判断している。
前述したように、第1送信信号は、LF帯の周波数の無線信号である第1無線信号を用いて無線送信される。そして、第1無線信号の届く範囲は、車両40の車内及び車両40のドア41付近に限定されている。そのため、第1無線信号と第3無線信号とを用いた車載器10と携帯機20との無線通信によって、ユーザ50が車両40に近付いたか否かと、ユーザ50が車両40から遠ざかったか否かと、を判断することができる。
本実施形態では、このように、車載器10と携帯機20との無線通信を利用して、車両40のドア41の施錠・開錠等の車両操作を行っている。尚、本実施形態では、携帯機20の操作スイッチ29を押圧操作することによっても、車両40のドア41の施錠や開錠を行うことができるようになっているが、このような車両操作の方法についての詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態に係る妨害波対策について、図4を用いて説明する。図4は、図1に示す携帯機20の使用状態を模式的に示す説明図である。
図4は、ユーザ50が、携帯機20の上方に電子機器60が位置するように携帯機20と電子機器60とを保持しながら車両40の右側に立ち、そして、携帯機20が、携帯機20の左側から到来する車載器10からの第1送信信号を待ち受ける場合の使用例を示している。
電子機器60は、スマートフォンと呼ばれる携帯情報端末のような電子機器であり、電子機器60の表示装置やその駆動回路等からLF帯の周波数の妨害波(ノイズ)を発生させている。そのため、携帯機20は、携帯機20の上方から到来する電子機器60の妨害波の影響を受けている。そして、携帯機20と電子機器60とを近接させて保持している場合には、電子機器60の妨害波の影響を受けて、携帯機20が第1送信信号を正常受信できなくなる可能性が有る。以下、このような妨害波を第1送信信号に対する妨害波と略称する。
第1送信信号に対する妨害波への対策として、キーレスエントリシステム1では、車載器10が、ウエークアップ信号を含む第1送信信号を携帯機20に無線送信するのと同時に、第2送信信号を携帯機20に無線送信している。そのため、携帯機20の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在し、携帯機20が第1送信信号を正常受信できなくなった場合でも、第2送信信号を用いて車載器10から携帯機20に指示や情報を伝達することができる。
また、携帯機20では、第2送信信号を受信し、且つ、第1送信信号を正常受信できなかった場合には、第2送信信号に対応して、電界強度検出部26が、3組の第1受信部21がそれぞれ受信した信号成分の受信電界強度を検出している。また、妨害波検知部27が、電界強度検出部26が検出した受信電界強度に基づいて、3組の第1受信部21がそれぞれ受信した信号成分に対する妨害波の検知を行っている。
そして、妨害波検知部27が妨害波を検知した場合には、妨害波検知部27が、電界強度検出部26が検出した受信電界強度に基づいて、妨害波の到来方向を特定している。また、受信選択部28が、3組の第1受信部21のうち、妨害波が検知された信号成分を受信する第1受信部21を非動作状態にすることによって、妨害波の到来方向から来る無線信号の受信を抑制し、第1送信信号を正常受信し易くしている。以下、妨害波が検知された信号成分を受信する第1受信部21を非動作状態にすることを、受信選択を行うと略称する。
その後、携帯機の第3送信部23が、第2送信信号に対応して第4送信信号を車載器10に無線送信している。そして、車載器10の第1送信部11が、第4送信信号に対応して第1送信信号の再送信を行っている。キーレスエントリシステム1では、このようにして、第1送信信号に対する妨害波への対策を講じている。
尚、第1送信信号に対する妨害波の検知において、妨害波検知部27は、所定の時間内に電界強度検出部26が検出した受信電界強度が規定値以上となり、且つ、第1送信信号を正常受信できない場合に、携帯機の周辺に妨害波が存在すると判断している。このように、電界強度検出部26が検出する受信電界強度と、第1送信信号を正常受信できたか否かと、の2つの情報を用いて判断することによって、第1送信信号に対する妨害波の有無を判断する際の精度を高めている。
また、妨害波の到来方向の特定において、妨害波検知部27は、妨害波が検知された信号成分、すなわち、規定値以上の受信電界強度を検出した信号成分に対応した方向を妨害波の到来方向として特定している。
次に、本実施形態に係る通信手順について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本発明の実施形態に係る車載器10側の通信手順を示す第1のフローチャートである。図6は、本発明の実施形態に係る携帯機20側の通信手順を示す第2のフローチャートである。
図5及び図6に示すように、まず、車載器10では、第1送信部11が、ウエークアップ信号を含む第1送信信号を無線送信する(ステップSa1)。それと共に、第2送信部12が、受信電界強度の検出を指示するための第2送信信号を無線送信する(ステップSa2)。第1送信信号の無線送信と第2送信信号の無線送信とは、ほぼ同時に行われる。
ステップSa1及びステップSa2に対応して、携帯機20では、第1受信部21と第2受信部22とが、車載器10から無線送信される信号を待ち受ける(ステップSb1)。そして、第2制御部30が、第1送信信号を正常受信したか否かに基づいて判断を行う(ステップSb2)。
ステップSb2において、第1受信部21が第1送信信号を正常受信した場合、ステップSb10に移動する。ステップSb2において、第1受信部21が第1送信信号を正常受信できなかった場合、第2制御部30が、第2送信信号の受信の有無に基づいて判断を行う(ステップSb3)。
ステップSb3において、第2受信部22が第2送信信号を受信しなかった場合、ステップSb1に戻り、ステップSb1以降の手順を繰り返す。ステップSb3において、第2受信部22が第2送信信号を受信した場合、電界強度検出部26が、第1送信信号における3方向の信号成分の受信電界強度をそれぞれ検出する(ステップSb4)。そして、妨害波検知部27が、電界強度検出部26が検出した受信電界強度に基づいて、第1送信信号に対する妨害波の検知を行う(ステップSb5)。そして、第2制御部30が、第1送信信号に対する妨害波の有無に基づいて判断を行う(ステップSb6)。
ステップSb6において、妨害波が検知されなかった場合、ステップSb9に移動する。ステップSb6において、妨害波が検知された場合、電界強度検出部26が検出した受信電界強度に基づいて、妨害波の到来方向を特定する(ステップSb7)。そして、受信選択部28が、受信選択を行い、妨害波が検知された信号成分を受信する第1受信部21を非動作状態にする(ステップSb8)。その結果、妨害波の到来方向から来る無線信号の受信を抑制でき、第1送信信号を正常受信し易くなる。
次に、ステップSb9では、第3送信部23が、携帯機20に第1送信信号の再送信を要求するための第4送信信号を無線送信する。その後、ステップSb1に戻り、ステップSb1以降の手順を繰り返す。
ステップSb2に対応して、ステップSb10では、第1検波部24が、第1送信信号からウエークアップ信号を検出する。そして、第3送信部23が、ウエークアップ信号に対応して、指令信号を含む第3送信信号を無線送信する(ステップSb11)。その後、ステップSb1に戻り、ステップSb1以降の手順を繰り返す。
ステップSb9及びステップSb11に対応して、車載器10では、第3受信部13が、携帯機20から無線送信される信号を待ち受ける(ステップSa3)。次に、第1制御部15が、携帯機20からの第4送信信号の受信の有無に基づいて判断を行う(ステップSa4)。
ステップSa4において、第4送信信号の受信が有った場合、ステップSa1に戻り、ステップSa1以降の手順を繰り返す。ステップSa4において、第4送信信号の受信が無かった場合、第1制御部15が、携帯機20からの第3送信信号の受信の有無に基づいて判断を行う(ステップSa5)。
ステップSa5において、所定時間内に第3送信信号の受信が無かった場合、ステップSa1に戻り、ステップSa1以降の手順を繰り返す。ステップSa5において、第3送信信号の受信が有った場合、第1制御部15が、第3送信信号に含まれる指令信号を検出する(ステップSb6)。そして、第1制御部15が、検出した指令信号に基づいてドア施錠装置42等の車載装備を制御し、ドア41の施錠・開錠等の車両操作が実行される(ステップSa7)。その後、ステップSb1に戻り、ステップSb1以降の手順を繰り返す。
キーレスエントリシステム1では、このような手順に従って車載器10と携帯機20との間で無線通信が行われる。そして、車載器10と携帯機20との無線通信を利用して、ドア41の施錠・開錠等の車両操作が行われる。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態のキーレスエントリシステム1では、車載器10は、ウエークアップ信号を含む第1送信信号を、LF帯の周波数の無線信号である第1無線信号を用いて携帯機20に無線送信すると共に、携帯機20に受信電界強度の検出を指示するための第2送信信号を、UHF帯の周波数の無線信号である第2無線信号(第1送信信号とは異なる周波数の無線信号)を用いて携帯機20に無線送信している。そのため、携帯機20の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在し、携帯機20が第1送信信号を正常受信できなくなった場合でも、第2送信信号を用いて車載器10から携帯機20に指示を伝達することができる。
しかも、携帯機20は、第2送信信号を受信し、且つ、第1送信信号を正常受信できなかった場合に、第2送信信号に対応して、第1送信信号に対する妨害波の検知を行うと共に、車載器10に第1送信信号の再送信を要求するための第4送信信号を、車載器10に無線送信している。そのため、第2送信信号に対応して、第1送信信号に対する妨害波の検知を行うことによって、有効な妨害波対策を取ることができる。また、携帯機20が車載器10に第4送信信号を無線送信し、第4送信信号に対応して、車載器10が第1送信信号を再送信することによって、車載器10から携帯機20への第1送信信号の無線送信の確実性を高めることができる。その結果、キーレスエントリシステム1では、第1送信信号に対する妨害波の影響をより低減することができる。
また、本実施形態のキーレスエントリシステム1では、携帯機20の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在する場合、3組の第1受信部21と電界強度検出部26と妨害波検知部27とを用いて、妨害波の検知や妨害波の到来方向の特定を行うことができる。そして、携帯機20の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在していても、受信選択部28が、妨害波が検知された信号成分を受信する第1受信手段を非動作状態にすることによって、妨害波の到来方向から来る無線信号の受信を抑制し、第1送信信号を正常受信し易くすることができる。そして、その後、第1送信信号を再送信することによって、車載器10から携帯機20への第1送信信号の無線送信の確実性を更に高めることができる。
また、キーレスエントリシステム1のようなシステムでは、携帯機20の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在しない場合、第1送信信号の信号強度が高い程、第1送信信号を正常受信し易くなる。そして、第1送信信号の信号強度が高い程、電界強度検出部26が検出する受信電界強度は高くなる。一方、携帯機20の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在する場合、その妨害波の信号強度が高い程、第1送信信号を正常受信し難くなる。そして、その妨害波の信号強度が高い程、電界強度検出部26が検出する受信電界強度は高くなる。そのため、第1送信信号を正常受信できたか否かの情報のみを用いて、第1送信信号に対する妨害波の有無を判断したのでは、正確な判断ができなくなる。
しかしながら、本実施形態のキーレスエントリシステム1では、電界強度検出部26が検出する受信電界強度と、第1送信信号を正常受信できたか否かと、の2つの情報を用いて、第1送信信号に対する妨害波の有無を判断している。そのため、第1送信信号に対する妨害波の有無をより正確に判断することができる。
また、本実施形態のキーレスエントリシステム1では、第1送信信号は、LF帯の周波数の無線信号である第1無線信号を用いて無線送信され、第2送信信号は、UHF帯の周波数の無線信号である第2無線信号を用いて無線送信される。UHF帯の周波数の無線信号は、LF帯の周波数の無線信号とは周波数が大きく離れているので、LF帯の周波数の妨害波の影響を受け難い。そのため、携帯機20の周辺に第1送信信号に対する妨害波が存在する場合でも、車載器10から携帯機20への第2送信信号の無線送信の確実性を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。
例えば、本発明の実施形態において、所定の機能を実現できるのであれば、第1送信信号は、LF帯以外の周波数の無線信号を用いて送信されても構わない。また、第3無線信号は、UHF帯以外の周波数の無線信号を用いて送信されても構わない。また、第1送信信号に対する妨害波の影響を十分に低減できるのであれば、第2送信信号は、UHF帯以外の周波数の無線信号を用いて無線送信されても構わない。
また、本発明の実施形態において、電界強度検出部26は、第1検波部の検波信号以外の信号を利用して受信電界強度の検出を行っても構わない。例えば、電界強度検出部26は、3組の第1受信部21とそれぞれ接続され、3組の第1受信部21の出力信号に基づいて受信電界強度の検出を行っても構わない。
また、本発明の実施形態において、車載器10と携帯機20との無線通信を利用して、ドア41の施錠・開錠以外の車両操作を行わせても構わない。例えば、車載器10と携帯機20との無線通信を利用して、ユーザ50が車両40に近付くとライトを点灯させるウエルカムライトの点灯や、車両40のエンジンの始動・停止や、車両40の位置情報や燃料残量情報やタイヤ空気圧情報のような車両情報の送信等を行わせても構わない。
1 キーレスエントリシステム
10 車載器
11 第1送信部
11a 第1送信アンテナ
12 第2送信部
12a 第2送信アンテナ
13 第3受信部
13a 第3受信アンテナ
14 第3検波部
15 第1制御部
20 携帯機
21 第1受信部
21a 第1受信アンテナ
22 第2受信部
22a 第2受信アンテナ
23 第3送信部
23a 第3送信アンテナ
24 第1検波部
25 第2検波部
26 電界強度検出部
27 妨害波検知部
28 受信選択部
29 操作スイッチ
30 第2制御部
40 車両
41 ドア
42 ドア施錠装置
50 ユーザ
60 電子機器

Claims (4)

  1. 車両に搭載される車載器と、
    前記車載器と無線通信可能な携帯機と、を備え、
    前記車載器から前記携帯機に無線送信されるウエークアップ信号と、
    前記ウエークアップ信号に対応して、
    前記携帯機から前記車載器に無線送信される指令信号と、を利用して、
    前記車両に搭載された車載装備を制御するキーレスエントリシステムであって、
    前記車載器は、
    前記ウエークアップ信号を含む第1送信信号と、
    前記第1送信信号に対する妨害波の検知に関する第2送信信号と、
    を、互いに異なる周波数の無線信号を用いて前記携帯機に無線送信し、
    前記携帯機は、
    前記第1送信信号を正常受信した場合、
    前記指令信号を含む第3送信信号を前記車載器に無線送信し、
    前記第2送信信号を受信し、且つ、前記第1送信信号を正常受信できなかった場合、
    前記第2送信信号に対応して、前記第1送信信号に対する妨害波の検知を行うと共に、
    前記車載器に前記第1送信信号の再送信を要求するための第4送信信号を、前記車載器に無線送信することを特徴とするキーレスエントリシステム。
  2. 前記車載器は、
    前記第1送信信号を無線送信する第1送信手段と、
    前記第2送信信号を無線送信する第2送信手段と、
    前記第3送信信号と前記第4送信信号とを受信する第3受信手段と、
    を有し、
    前記携帯機は、
    前記第1送信信号における互いに直交する3方向の信号成分をそれぞれ受信する3組の第1受信手段と、
    前記第2送信信号を受信する第2受信手段と、
    前記第3送信信号と前記第4送信信号とを無線送信する第3送信手段と、
    前記第2送信信号に対応して、前記3組の第1受信手段が受信した前記信号成分の受信電界強度をそれぞれ検出する電界強度検出手段と、
    前記電界強度検出手段が検出した受信電界強度に基づいて、前記信号成分に対する妨害波の検知を行う妨害波検知手段と、
    前記妨害波が検知された前記信号成分を受信する前記第1受信手段を非動作状態にする受信選択手段と、
    前記第3送信手段と前記電界強度検出手段と前記妨害波検知手段と前記受信選択手段とを制御する制御手段と、
    を有していることを特徴とする、
    請求項1に記載のキーレスエントリシステム。
  3. 前記妨害波検知手段は、
    所定の時間内に前記電界強度検出手段が検出した受信電界強度が規定値以上となり、
    且つ、前記第1送信信号を正常受信できない場合に、
    前記携帯機の周辺に妨害波が存在すると判断することを特徴とする、
    請求項2に記載のキーレスエントリシステム。
  4. 前記第1送信信号は、長波帯の周波数の無線信号を用いて無線送信され、
    前記第2送信信号は、極超短波帯の周波数の無線信号を用いて無線送信されることを特徴とする、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のキーレスエントリシステム。
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