JP2011187317A - Led照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】LEDモジュールが取付けられた器具本体をシャーシに取付けるのが容易で、部品信頼性を向上したLED照明器具を提供する。
【解決手段】LED照明器具1は、シャーシ5から垂下された取付手段6の固定手段34に固定される器具本体4の保持部15が、LEDモジュール2が配設される一対の側板下部12b,12bから離間する一対の側板上部12a,12aの長手方向の両端側にそれぞれ形成されているので、固定手段34と保持部15とが固定される際の衝撃がLEDモジュール2に伝わりにくく、部品の信頼性を高めることができる。また、発光ダイオード2の点灯時に発生する熱が固定手段34に伝わりにくく、固定手段34の熱劣化を抑制することができる。
【選択図】図1
【解決手段】LED照明器具1は、シャーシ5から垂下された取付手段6の固定手段34に固定される器具本体4の保持部15が、LEDモジュール2が配設される一対の側板下部12b,12bから離間する一対の側板上部12a,12aの長手方向の両端側にそれぞれ形成されているので、固定手段34と保持部15とが固定される際の衝撃がLEDモジュール2に伝わりにくく、部品の信頼性を高めることができる。また、発光ダイオード2の点灯時に発生する熱が固定手段34に伝わりにくく、固定手段34の熱劣化を抑制することができる。
【選択図】図1
Description
発光ダイオードを光源とし、その放射光を照明に利用する天井等の造営物に取付けられるLED照明器具に関する。
この種のLED照明器具は、消費電力が低く、ランプ交換などの保守作業を半永久的に要しないなどの理由により、従来の蛍光灯照明器具の代替品として開発が進められ、普及しつつある。しかし、LED照明器具は、通常、複数個の発光ダイオードが基板に実装されてLEDモジュール化されているので、個々の発光ダイオードの発熱量は小さくても、LEDモジュール全体での発熱量が大きくなり、発光ダイオードの長寿命や性能などを維持する点からLEDモジュールの放熱が不可欠となっている。
そこで、LEDモジュールの放熱性に優れた照明器具が提案されている(例えば特許文献1参照。)。この従来技術の照明器具は、1枚のアルミニウムにより構成された長尺の肉厚部とこの肉厚部の二つの長辺側にそれぞれ連設された長尺の薄肉部とを有する反射板を備え、前記肉厚部の表面にLEDモジュール(LED基板)が配設されている。
そして、前記肉薄部は、その表面が幅方向に凹凸する凹凸面に形成され、天井との間に間隙が生じる形状の弓形状部に形成されている。発光ダイオードに発生した熱は、肉厚部を介して肉薄部へと伝達し、肉薄部により放熱される。そして、前記間隙を狭くすることによって、反射板と天井の空間から間隙を通して反射板の外側に向かって対流を発生させ、反射板の熱を放熱させ易くすることができるというものである。
特許文献1の照明器具は、放熱性に優れた構造にするために、反射板に弓形状部の肉薄部を形成しているので、その幅方向が大きくなっている。また、器具本体の取付け時の振動がLED部品に伝わった場合には部品が破損する可能性がある。
本発明は、LEDモジュールが取付けられた器具本体をシャーシに取付けるのが容易で、器具本体の取付け時の振動がLEDモジュールに伝わりにくく、部品信頼性を向上したLED照明器具を提供することを目的とする。
請求項1に記載のLED照明器具の発明は、発光ダイオードが一方の面側に実装された長形の基板を有するLEDモジュールと;長形に形成され、その短手方向の中間部から短手方向の上端側に互いに次第に拡開する傾斜面に形成された一対の側板上部、その短手方向の中間部から短手方向の下端側に形成された一対の側板下部および一対の側板上部の長手方向の両端側にそれぞれ形成された一対の保持部を有する一対の側板と、この一対の側板が正対するように一対の側板の長手方向の両端にそれぞれ設けられた一対の端板とを備え、前記LEDモジュールの基板が一対の側板下部間に一対の側板の長手方向に沿って配設されている器具本体と;造営物に取付けられた長形のシャーシと;このシャーシの長手方向の両端側に器具本体の一対の保持部に対応して設けられシャーシから垂下し器具本体の一対の側板上部の上端間から前記一対の保持部に導入される一対の支持部材と、この一対の支持部材を前記一対の保持部に固定する固定手段とを有し、器具本体をシャーシに取付ける取付手段と;を具備していることを特徴とする。
請求項2に記載のLED照明器具の発明は、請求項1記載のLED照明器具の発明において、器具本体の一対の保持部は、係止孔として形成され、取付手段の一対の支持部材は、一対の揺動板として形成され、この揺動板は、それぞれの一端側がシャーシに固定され、それぞれの他端側には互いに遠ざかる方向に突出する係合板が固定手段として設けられていて、それぞれ一端側を支点として一対の揺動板を結ぶ方向に振れるとともに弾性復帰するバネ性を有してなり、係合板が前記係止孔に挿入されて前記係止孔の縁部を支持することを特徴とする。
本発明および以下の発明において、特に言及しない限り、各構成は以下による。
「長形」とは、縦方向、横方向の大きさ(寸法)のうち、例えば横方向の大きさが大きいことを意味する。すなわち、基板は、一般的に、長方形に形成されるが、これに限らず、長方形から変形しているものも許容される。
造営物は、例えば、天井や天井から吊り下げられあるいは壁等に支持されたボードである。
取付手段は、シャーシに取付けられた支持手段と、この支持手段に設けられた固定手段を有している。固定手段は、ネジ、バネ材、ラッチ金具などから係合手段から形成され、器具本体の保持部に対して固着・支持が可能に構成されている。この固定手段は支持手段によってシャーシに取付けられている。
発光ダイオードは、点灯装置により点灯される。点灯装置は、シャーシに配設されていてもよく、器具本体内に配設されていてもよく、シャーシおよび器具本体と別置され、例えば造営物に配設されていてもよい。
本発明のLED照明器具は、シャーシから垂下された取付手段の固定手段に固定される器具本体の保持部が、一対の側板上部の長手方向の両端側にそれぞれ形成されており、LEDモジュールが配設される一対の側板下部から離間するので、固定手段と保持部とが固定される際の衝撃がLEDモジュールに伝わりにくく、部品の信頼性を高めることができる。
また、固定手段がLEDモジュールから離間しているため、発光ダイオードの点灯時に発生する熱が固定手段に伝わりにくく、固定手段の熱劣化を抑制することができる。
さらに、保持部が形成される器具本体の一対の側板上部が上端側に互いに次第に拡開する傾斜面に形成されているので、一対の保持部の間隔寸法を小さくすることができ、器具本体の幅寸法が小さくなり、固定手段の取付け、解除の操作を器具本体外側から片手で行うことが容易となる。
この一対の保持部が係止孔、取付手段の一対の支持部材が弾性復帰するバネ性を有する一対の揺動板としてそれぞれ形成され、かつこの揺動板の他端側に係止孔の縁部を支持する係合板が設けられている場合には、取付け、解除の操作が一層容易となる。器具本体をシャーシに取付ける場合、器具本体内に取付手段を内包した状態で器具本体を上昇させてシャーシへ接近させるが、その際、一対の係合板は一対の側板上部の傾斜面を利用して互いに近接するように移動し、このとき揺動板に弾性復帰力が付与される。そして、係合板が係止孔の位置に到達すると、一対の係合板が離反する方向に揺動板が弾性復帰して係合板が係止孔に係合する。このように、一対の保持部の間隔寸法を小さくしても、予め揺動板に弾性復帰力が付与されているので、一対の係合板が係止孔に対して強固に係合し、解除操作の場合には小さいストロークで係合板を内側に押圧することで容易に解除することが可能となる。
請求項1の発明によれば、シャーシから垂下された取付手段の固定手段に固定される器具本体の保持部が、LEDモジュールが配設される一対の側板下部から離間する一対の側板上部の長手方向の両端側にそれぞれ形成されているので、固定手段と保持部とが固定される際の衝撃がLEDモジュールに伝わりにくく、部品の信頼性を高めることができる。また、発光ダイオードの点灯時に発生する熱が固定手段に伝わりにくく、固定手段の熱劣化を抑制することができる。さらに、保持部が形成される器具本体の一対の側板上部が上端側に互いに次第に拡開する傾斜面に形成されているので、一対の保持部の間隔寸法を小さくすることができ、器具本体の幅寸法をして固定手段の取付け、解除の操作を器具本体外側から片手で行うことが可能となる。
請求項2の発明によれば、一対の係合板は一対の側板上部の傾斜面を利用して互いに近接するように移動し、このとき揺動板に弾性復帰力が付与されるので、一対の係合板が係止孔に対して強固に係合し、解除操作の場合には小さいストロークで係合板を内側に押圧することで容易に解除することが可能となり、取付け、解除の操作が一層容易となる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明において、器具本体は、一対の長形の側板と、この一対の側板の長手方向にそれぞれ設けられ、一対の側板の短手方向の上端間に開口を有するように一対の側板を正対させる一対の端板を備えていて、LEDモジュールを取付けている放熱板が前記開口に露出するように一対の側板間にLEDモジュールを配設している。そして、器具本体は、シャーシまたは造営物と一対の側板の上端縁との間に隙間を形成するようにして、シャーシに取付けられている。
発光ダイオードに発生した熱は、放熱板から器具本体の一対の側板間の空気に伝熱される。そして、当該空気は、温度上昇し、前記隙間を通って器具本体の外部空間に流れる。これにより、発光ダイオードの温度上昇が抑制される。
LED照明器具の大きさは、一対の長形の側板の長手方向の全長と、正対する一対の側板の両端間長によりほぼ決定されるので、LED照明器具は、幅小とすることができて小型化される。
図1ないし図5は、本発明の実施例1を示し、図1はLED照明器具の概略縦断面図、図2は取付手段による取付状態を示すLED照明器具の一部拡大概略縦断面図、図3はLED照明器具を示し、(a)は概略正面図、(b)は概略下面図、図4は端板を示し、(a)は概略背面図、(b)は概略側面図、図5はLED照明器具の概略斜視図である。
図1において、LED照明器具1は、LEDモジュール2、放熱板3、器具本体4、シャーシ5および取付手段としての取付け金具6を有して構成されている。LED照明器具1は、造営物としての天井7に直付けされる直付型照明器具である。
LEDモジュール2は、発光ダイオード8および基板9を有して形成されている。発光ダイオード8は、LEDチップを有する面実装タイプの素子であり、可視光例えば白色光を放射するように形成されている。基板9は、例えば1mmの厚さを有するアルミニウム(Al)板からなり、長方形に形成され、図示しない絶縁層を介して一方の面9a側の短手方向中央部に、その長手方向に亘って複数個の発光ダイオード8を所定の間隔で直線状に実装している。発光ダイオード8は、基板9に形成された図示しない配線パターンにより直列接続されている。
放熱板3は、比較的高い熱伝導率を有する金属例えばアルミニウム(Al)からなり、平面状に形成された長方形の底板部10およびこの底板部10の短幅方向の両端から拡開状に連設する一対の傾斜板部11,11を有している。底板部10には、基板9の他方の面9b側が取付けられている。すなわち、底板部10は、基板9の他方の面9b側を密接するようにして、基板9を図示しないネジにより取付けている。また、底板部10は、図3(b)または図5に示すように、長方形の長手方向に沿って例えば4個のLEDモジュール2(基板9)を直線状に連続的に取付けている。すなわち、放熱板3には、LEDモジュール2が複数個取付けられている。
一対の傾斜板部11,11は、図1に示すように、底板部10の短幅方向の両端からLEDモジュール2の基板9を挟み互いに次第に拡開する傾斜面を有するように形成されている。そして、一対の傾斜板部11,11の内面11a,11aは、例えば白色塗装されて反射面に形成されている。
器具本体4は、一対の長形の側板12,12と、この一対の側板12,12の長手方向の両端12g,12h(図3に示す。)にそれぞれ設けられた一対の端板13,13を有して構成されている。一対の側板12,12および一対の端板13,13は、例えば鋼板により形成されている。
一対の側板12,12は、一対の側板上部12a,12a、一対の側板下部12b,12bおよび一対の側板上端部12c,12cに形成されている。一対の側板上部12a,12aは、一対の側板12,12の長形の短手方向の中間部12d,12dから短手方向の上端12e,12e側に向かって互いに次第に拡開する傾斜面に形成されている。そして、一対の側板上部12a,12aには、一対の側板12,12の長形の長手方向の両端12g,12h(図3に示す。)側に、保持部としての係止孔15,15がそれぞれ形成されている。この係止孔15,15は、それぞれ長方形に形成され、一対の側板12,12の互いに正対する位置に対を成すように設けられている。
一対の側板下部12b,12bは、一対の側板12,12の長形の短手方向の中間部12d,12dから短手方向の下端12f,12f側に向かって互いに次第に拡開する傾斜面に形成されている。そして、一対の側板下部12b,12bは、それぞれの傾斜面が放熱板3の一対の傾斜板部11,11の傾斜面に隙間を形成して接近または近接するようにして略同じ傾斜角度で形成されている。
一対の側板上端部12c,12cは、一対の側板上部12a,12aにそれぞれ連設され、一対の側板12,12の長形の短手方向の上端12e,12e側に中間部12d,12dに対して起立する鉛直面に形成されている。
そして、一対の側板下部12b,12bの下端12f,12f側は、一対の側板12,12の長形の長手方向に亘って、互いに向き合う突出部14,14に形成されている。突出部14,14は、一対の側板下部12b,12bの下端12f,12fの内面より5〜15mm突出している。
一対の端板13,13は、それぞれ外形が一対の側板12,12の内面に沿う平板部16,16を有して形成され、一対の側板12,12の長手方向の両端12g,12hの内面にそれぞれ設けられている。すなわち、一対の端板13,13の配設により、一対の側板12,12が所定の間隔で正対し、一対の側板12,12の短手方向の上端12e,12e間に開口としての上方開口17を、同じく下端12f,12f(突出部14,14)間に下方開口18をそれぞれ有するように略筒状枠体を構成している。
一対の端板13,13は、図4に示すように、それぞれ側方端13a,13aに平板部16の平面に直交し、一対の側板12,12の各内面に密接または近接する補強片19a〜19dが平板部16から突出して設けられている。また、上端13bに補強片19eが、下端13cに補強片19fがそれぞれ上記同様に突出形成されている。これらの補強片19a〜19fは、薄板の端板13,13の変形を防止する。
また、一対の補強片19a,19aおよび一対の補強片19d,19dは、一対の側板12,12を取付ける取付片となっている。すなわち、図1に示すように、一対の補強片19a,19aは、一対の側板12,12の一対の側板上端部12c,12cの内面に、側板上端部12cとその先端側の折り返し部12ca(図2に示す。)とより共締めされている。また、一対の補強片19d,19dは、一対の側板12,12の一対の側板下部12b,12bの内面にリベット20により取付けられている。一対の側板下部12b,12bには、リベット20を挿通させる図示しない孔が形成され、一対の補強片19d,19dには、リベット20を挿通させる孔21(図4(b)に示す。)が形成されている。
そして、一対の端板13,13は、その平板部16,16の外面が一対の側板12,12の長手方向の両端12g,12hの端面からそれぞれ幾分例えば0.5〜1.0mm突出するようにして、一対の側板12,12を取付けている。こうして、一対の端板13,13は、一対の側板12,12の長手方向の一端12g,12g間および他端12h,12h間を閉塞している。これにより、器具本体4には、上方開口17および下方開口18が形成される。
一対の端板13,13が一対の側板12,12に取付けられて器具本体4が組み立てられると、放熱板3の一対の傾斜板部11,11と、一対の側板12,12の一対の側板下部12b,12bとが接近し、一対の側板12,12の中間部12d,12dの内面間の間隔L1は、放熱板3の底板部10の短幅よりも小さくなる。平板部16,16は、こうした寸法条件を満たすように、その大きさが設定されている。
放熱板3は、例えば、一対の側板12,12の長手方向の一端側12g,12gに一方の端板13を取付けた後、他端側12h,12hから一対の側板下部11,11間に挿入されて収容される。このとき、放熱板3の一対の傾斜板部11,11と、器具本体4の一対の突出部14,14との間に透光性カバー22が挿入される。そして、一対の側板12,12の長手方向の他端側12h,12hに他方の側板13が取付けられる。
透光性カバー22は、例えばアクリル樹脂からなり、長方形に形成されて、器具本体4の下方開口18を略閉塞している。
放熱板3および透光性カバー22は、一対の端板13,13により、一対の側板12,12の長手方向への移動が規制される。すなわち、放熱板3および透光性カバー22は、一対の側板12,12の長手方向へ移動しようとすると、端板13の平板部16に当接して位置規制される。
また、放熱板3および透光性カバー22は、器具本体4の上方開口17側および下方開口18側への移動が規制されている。すなわち、上方開口17側へ移動しようとすると、一対の側板12,12の中間部12d,12dの内面の間隔L1が放熱板3の底板部10の短幅よりも小さいので、放熱板3の底板部10が前記中間部12d,12dの内面に達する前に一対の側板下部12b,12bのそれぞれの内面に当接する。また、下方開口18側への移動は、透光性カバー22が一対の突出部14,14に当接することにより阻止される。
こうして、放熱板3および透光性カバー22は、ネジ等の固定手段により固定されることなく、一対の側板12,12の一対の側板下部12b,12b間に収容されている。これにより、放熱板3の底板部10は、器具本体4の上方開口17に露出している。また、LEDモジュール2の基板9は、一対の側板12,12の一対の側板下部12b,12b間に一対の側板12,12の長手方向に沿って配設されている。したがって、発光ダイオード8の放射光は、一対の側板12,12の長手方向に亘って下部開口18から外部空間に出射される。
シャーシ5は、1枚の例えば鋼板からなり、長方形の平面部23と、この平面部23の短手方向の両端が平面部23の長手方向に亘って平面部23に対して直角に折り曲げられた一対の起立片24,24に形成されている。一対の起立片24,24は、シャーシ5を補強するために形成されている。平面部23の背面23bには、複数個の突部25が形成されている。この突部25は、天井面7aとシャーシ5との間に隙間を形成して、シャーシ5に取付けられるネジ等が天井面7aに干渉しないようにしている。
また、シャーシ5は、その短手方向の寸法が器具本体4の上方開口17の短幅寸法よりも小さく、その長手方向の寸法が器具本体4の上方開口17の長手寸法よりも小さくなるように形成されている。すなわち、シャーシ5は、その大きさが器具本体4の上方開口17よりも小さく形成されている。
シャーシ5は、図示しないネジにより、その平面部23が突部25を介して造営物としての天井7の天井面7aに取付けられている。平面部23には、発光ダイオード8を点灯する点灯装置26が配設されている。点灯装置26は、図示しないネジにより、平面部23の前面23aに取付けられている。また、平面部23の前面23aには、図3(a)に示すように、電源端子27が図示しないネジにより取付けられている。
点灯装置26は、図示しない入力線を引き出しており、この入力線は、電源端子27に接続されている。電源端子27には、平面部23および天井7にそれぞれ形成された図示しない孔を挿通して天井7の裏側から導入された電源線が接続されている。入力線および電源線は、電源端子27において電気接続されている。
また、点灯装置26は、図1に示すように、出力線28を引き出しており、この出力線28の先端には、雄コネクタ29が取付けられている。各LEDモジュール2の基板9の他方の面9bには、中継端子30がそれぞれ配設されている。放熱板3の底板部10には、中継端子30が挿通される図示しない孔が形成されている。中継端子30は、基板9に形成されている配線パターンに電気接続している。そして、中継端子30は、先端に雌コネクタ31が取付けられたリード線32を接続している。
出力線28の雄コネクタ29をリード線32の雌コネクタ31に接続することにより、点灯装置26は、各LEDモジュール2の基板9において直列接続している発光ダイオード8の両端間に接続される。すなわち、点灯装置26には、発光ダイオード8が直並列接続される。
点灯装置26は、入力した交流電圧を直流電圧に変換して、定電流を発光ダイオード8に供給する周知回路を有して構成されている。発光ダイオード8は、点灯装置26から供給される定電流が流れることにより点灯し、可視光例えば白色光を放射する。
取付手段としての取付け金具6は、器具本体4をシャーシ5に取付けるものであり、図3に示すように、シャーシ5の長手方向の両端側5a,5bにそれぞれ配設されている。そして、シャーシ5における当該配設位置は、器具本体4の一対の側板12,12の一対の側板上部12a,12aに形成された係止孔15,15に対応して設けられている。
取付手段としての取付け金具6は、例えば5〜20mmの比較的幅小の1枚の金属板例えば鋼板を折り曲げて形成している。また、バネ性を有するように、例えば1〜2mmの肉厚の金属板を用いて形成している。
取付け金具6は、図1に示すように、固定手段としての固定板32、この固定板32の両端に連設する一対の支持部材としての揺動板33,33およびこの一対の揺動板33,33にそれぞれ連設する一対の係合板34,34に形成されている。固定板32は、平面状であり、複数個のネジ35およびナット36によりシャーシ5の平面部23の前面23aに取付けられている。一対の揺動板33,33は、係合板32から遠ざかるにつれ互いに次第に拡開するように形成されている。
一対の係合板34,34は、図2に示すように、それぞれ固定板32と略平行となる方向であって、互いに遠ざかる反対側に突出する係合部34aおよびこの係合部34aから上側にカールされて互いに近づく方向に折り返された折り返し部34bに形成されている。折り返し部34bは、先端側が自由端であり、係合部34aとの隙間が伸縮するバネ性を有している。また、一対の揺動板33,33は、固定板32の両端をそれぞれ支点として一対の揺動板33,33を結ぶ方向であって互いに近づく方向に振れるとともに弾性復帰するバネ性を有している。
そして、一対の係合板34,34は、図1に示すように、一対の側板12,12の一対の側板上部12a,12aに形成された係止孔15,15に、一対の揺動板33,33の弾性復帰力によりそれぞれ挿入されるものである。一対の係合板34,34は、係止孔15,15に挿入されると、その係合部34a,34aおよび折り返し部34b,34bが一対の側板上部12a,12aのそれぞれの外面から外方に突出し、係止孔15,15の縁部または内壁面により挟持される。そして、その反作用によって、係合部34aおよび折り返し部34bが係止孔15の縁部または内壁面に当接することにより、取付け金具6は、器具本体4を支持してシャーシ5に取付ける。
そして、取付け金具6が器具本体4をシャーシ5に取付けている状態で、一対の側板12,12の一対の側板上端部12c,12cのそれぞれの上端縁および一対の端板13,13の上端13a,13aのそれぞれの上端縁と、天井面7aとの間に隙間37が形成されるように、一対の揺動板33,33の全長が設定されている。隙間37は、器具本体4の上方開口17および内側と、器具本体4の外部空間とを連通させる。
器具本体4をシャーシ5に取付けるときには、一対の係合板34,34が一対の側板12,12の一対の側板上端部12c,12cの内面にそれぞれ当接される。このとき、前もって雄コネクタ29と雌コネクタ31を接続する。そして、一対の揺動板33,33および一対の係合板34,34がそれぞれ互いに近づくように、一対の係合板34,34を押圧する。例えば手で一対の係合板34,34を掴んで、一対の係合板34,34に力を加える。一対の係合板34,34が一対の側板上端部12c,12cの内面に当接すると、一対の揺動板33,33は、固定板32を支点として、一対の揺動板33,33を結ぶ方向で互いに近づくように振れる。
そして、一対の係合板34,34は、器具本体4がシャーシ5に近づくように移動されるにしたがい、器具本体4の下方開口18側に器具本体4を摺動しながら移動し、一対の側板上端部12c,12cの内面から一対の傾斜上部12a,12aの内面に当接する。そして、一対の傾斜上部12a,12aに形成された係止孔15,15に達すると、一対の揺動板33,33の弾性復帰力により、一対の係合板34,34が係止孔15,15に挿入する。こうして、器具本体4は、取付け金具6によってシャーシ5に取付けられる。
逆に、器具本体4をシャーシ5から取外すときには、器具本体4を支えながら一対の係合板34,34を一対の傾斜上部12a,12aの内側に押し込み、当該内面に当接させる。そして、器具本体4をシャーシ5から遠ざけるように移動させると、一対の係合板34,34は、やがて器具本体4の上方開口17から開放される。これにより、器具本体4は、シャーシ5から取外れる。
次に、本発明の実施例1の作用について述べる。
点灯装置26に交流電源が供給されると、点灯装置26が動作して、各LEDモジュール2に定電流が供給され、発光ダイオード8が点灯する。発光ダイオード8から可視光例えば白色光が放射されるとともに、熱が発生する。この熱は、LEDモジュール2の基板9から放熱板3に伝熱され、さらに放熱板3から器具本体4の一対の側板12,12間の内部空間に放出される。
一対の側板12,12間には、点灯装置26が収容されているが、当該内部空間は大きい。また、放熱板3の底板部10は、器具本体4の上方開口17に露出しているので、当該内部空間への放熱が遮られなく迅速に行われる。そして、当該内部空間の空気は、温度上昇し、熱膨張して、器具本体4の上方開口17から天井面9aと器具本体4との間に形成された隙間37を通過して器具本体4の外部空間に流れる。
このように、発光ダイオード8に発生した熱は、器具本体4の外部空間に迅速に放出される。したがって、発光ダイオード8の温度上昇を抑制することができて、発光ダイオード8の長寿命および性能などの特性を維持することができる。
そして、放熱板3は、器具本体4内に配設され、器具本体4の短手方向の大きさが一対の側板12,12間の間隔により決定されるので、器具本体4を幅小にすることができて、小型化されるLED照明器具1を提供することができる。
また、シャーシ5の大きさが器具本体4の上方開口17よりも小さく、点灯装置26がシャーシ5の前面28a側に取付けられて器具本体4の一対の側板12,12間に収容されるので、点灯装置26が配設される小型化されたLED照明器具1を提供することができる。
本実施形態によれば、シャーシ5から垂下された取付手段6の係合板34に固定される器具本体4の係止孔15が、LEDモジュール2が配設される一対の側板下部12b,12bから離間する一対の側板上部12a,12aの長手方向の両端側にそれぞれ形成されているので、係合板34と係止孔15とが固定される際の衝撃がLEDモジュール2に伝わりにくく、部品の信頼性を高めることができる。また、発光ダイオード8の点灯時に発生する熱が係合板34に伝わりにくく、係合板34の熱劣化を抑制することができる。さらに、係止孔15が形成される器具本体4の一対の側板上部12a,12aが上端側に互いに次第に拡開する傾斜面に形成されているので、一対の係止孔15,15の間隔寸法を小さくすることができ、器具本体4の幅寸法をして取付金具6の取付け、解除の操作を器具本体4外側から片手で行うことが可能となる。
また、一対の係合板34,34は、一対の側板上部12a,12aの傾斜面を利用して互いに近接するように移動し、このとき揺動板33,33に弾性復帰力が付与されるので、一対の係合板34,34が係止孔に対して強固に係合し、解除操作の場合には小さいストロークで係合板34,34を内側に押圧することで容易に解除することが可能となり、取付け、解除の操作が一層容易となる。
図6は、本発明の実施例2を示すLED照明器具の概略縦断面図である。なお、図1と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
図6に示すLED照明器具38は、図1に示すLED照明器具1において、傾斜面を有する一対の側板下部12b,12bが鉛直面を有する一対の側板下部12bA,12bAに形成されたものである。そして、放熱板3Aは、平面に形成されている。
一対の側板下部12bA,12bAには、一対の突出部14,14に載置した断面コ字形の取付け部材39,39がリベット20,20により取付けられている。当該取付け部材39,39に、ネジ40およびナット41により、放熱板3Aが取付けられている。取付け部材39,39には、器具本体4Aの外部空間と内部空間を通気する小孔42が長手方向に所定間隔で形成されている。
一対の突出部14,14間は開放されている。そして、LEDモジュール2の発光ダイオード8側は、図示しない絶縁性かつ透光性の樹脂で被覆されている。
LED照明器具38は、図1に示すLED照明器具1と同様に、発光ダイオード8の温度上昇が抑制されて、発光ダイオード8の長寿命および性能などの特性を維持することができるとともに、点灯装置26を配設していても小型化することができる。
本発明は、天井等の造営物に直付けされる照明器具に用いることができる。
1,38…LED照明器具、 2…LEDモジュール、 3,3A…放熱板、 4,4A…器具本体、 5…シャーシ、 6…取付手段としての取付け金具、 8…発光ダイオード、 9…基板、 12,12…一対の側板、 12b,12b…一対の側板下部、 12a,12a…一対の側板上端部、 13,13…一対の端板、 13A…端板、 15…保持部としての係止孔、 17…開口としての上方開口、 33,33…一対の支持部材としての揺動板、 34,34…一対の固定手段としての係合板
Claims (2)
- 発光ダイオードが一方の面側に実装された長形の基板を有するLEDモジュールと;
長形に形成され、その短手方向の中間部から短手方向の上端側に互いに次第に拡開する傾斜面に形成された一対の側板上部、その短手方向の中間部から短手方向の下端側に形成された一対の側板下部および一対の側板上部の長手方向の両端側にそれぞれ形成された一対の保持部を有する一対の側板と、この一対の側板が正対するように一対の側板の長手方向の両端にそれぞれ設けられた一対の端板とを備え、前記LEDモジュールの基板が一対の側板下部間に一対の側板の長手方向に沿って配設されている器具本体と;
造営物に取付けられた長形のシャーシと;
このシャーシの長手方向の両端側に器具本体の一対の保持部に対応して設けられシャーシから垂下し器具本体の一対の側板上部の上端間から前記一対の保持部に導入される一対の支持部材と、この一対の支持部材を前記一対の保持部に固定する固定手段とを有し、器具本体をシャーシに取付ける取付手段と;
を具備していることを特徴とするLED照明器具。 - 器具本体の一対の保持部は、係止孔として形成され、取付手段の一対の支持部材は、一対の揺動板として形成され、この揺動板は、それぞれの一端側がシャーシに固定され、それぞれの他端側には互いに遠ざかる方向に突出する係合板が固定手段として設けられていて、それぞれ一端側を支点として一対の揺動板を結ぶ方向に振れるとともに弾性復帰するバネ性を有してなり、係合板が前記係止孔に挿入されて前記係止孔の縁部を支持することを特徴とする請求項1記載のLED照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010051656A JP2011187317A (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | Led照明器具 |
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JP2010051656A JP2011187317A (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | Led照明器具 |
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Family Applications (1)
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JP2010051656A Pending JP2011187317A (ja) | 2010-03-09 | 2010-03-09 | Led照明器具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013080592A (ja) * | 2011-10-03 | 2013-05-02 | Sharp Corp | 照明装置 |
JP2013149607A (ja) * | 2011-12-19 | 2013-08-01 | Nike Wing:Kk | 高欄照明装置 |
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2010
- 2010-03-09 JP JP2010051656A patent/JP2011187317A/ja active Pending
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