JP2011187165A - レンズならびにこのレンズを備える照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光の指向性を制御すると共に生産性が高く、安価に成形できるレンズ340を提供する。
【解決手段】 レンズ340は、LED321からの光を取り込む入光凹部341と、中央近傍の一部が凹状に窪んだ出射凹部343を有し、入光凹部341から取り込こんだ光を出射する出射面342と、入光凹部341と出射面342をつなぎ、入光凹部341から取り込こんだ光をLED321の光軸Lに対して平行な方向から離れる向きにずれた角度の光の強度が最大となる強度分布Pr、Plとなるように出射面342側に反射する反射面344と、を備え、LED321から反射面344に到達した光が光軸Lから離れる向きに反射するので、反射面344で反射した光のうち、出射凹部343に向かう光が少なくなるため、出射凹部343の径をより大きくすることができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えば、LED(Light Emitting Diode)とレンズを用いた照明装置に関するものである。
近年、照明装置の光源としてLEDが用いられている。それに応じて、光を無駄なく前方へ導く照明装置も開発が進んでいる。例えば、レンズ光軸を中心に基端から先端に向かって末広がりな形状をなすレンズをLEDと組み合わせることでLEDからの光を前方へ導いている。このレンズは、側面にはLEDからの光をレンズ内側に反射させる側周面、先端にはLEDからの光を外部に出射する先端面を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−310521号公報(段落「0019」〜段落「0022」、図1参照。)
特許文献1に記載のようなレンズでは、レンズ側周面に到達した光は全反射によりレンズ光軸に平行な光となるよう設計されている。このため、レンズ先端面の中央に設置する出射凹部の径は反射面で反射した光の経路を妨げない大きさにする必要がある。これらのレンズは一般に材料として樹脂材を使用し、射出成形により製造されている。従来のレンズにおいては、レンズ先端面に設置する出射凹部の径は小さくなり、それに伴いレンズの厚みが増す。厚みのある成形品を成形する場合は、充填させる樹脂量も多く、その樹脂を冷却させるのに時間がかかるため、成形サイクルタイムが長くなる。このことから生産性が低いという問題があった。
本発明は、光の指向性を制御すると共に生産性が高く、安価に成形できるレンズならびにこのレンズを備える照明装置を提供することを目的とする。
本発明は、LEDの発光面に対向する位置に設置される円錐状のレンズであって、前記レンズは、前記LEDからの光を取り込む入光凹部と、中央近傍の一部が凹状に窪んだ出射凹部を有し、前記入光凹部から取り込こんだ光を出射する出射面と、前記入光凹部と前記出射面をつなぎ、前記入光凹部から取り込こんだ光の一部を前記LEDの光軸に対して平行な方向から離れる向きにずれた角度の光の強度が最大となる強度分布となるように前記出射面側に反射する反射面と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、LEDから反射面に到達した光が、光軸から離れる向きに反射するので、反射面で反射した光のうち、レンズの中央部に設置する出射凹部に向かう光が少なくなるため、出射凹部の径をより大きくすることができる。また、出射凹部の径が大きくなることで、レンズの厚みを薄くすることができ、成形時のサイクルタイムが短縮でき、生産性が向上する。
実施の形態1における照明装置の斜視図である。 図1に示す照明装置の分解斜視図である。 実施の形態1におけるLEDの正面図および断面図である。 実施の形態1におけるレンズの斜視図および断面図である。 図1に示す照明装置の一部を模式的に表す分解斜視図である。 図5に示す照明装置(模式図)の断面図である。 図6に示すレンズの光路を示す断面図である。 実施の形態1における光の強度を示す強度分布図である。 実施の形態2におけるレンズの光路を示す断面図である。
実施の形態1.
本実施の形態における照明装置の構成について、図1、図2に基づいて以下に説明する。
図1は、本実施の形態の照明装置を示す斜視図であり、図2は、図1に示す照明装置の分解斜視図である。
照明装置1000は、器具本体100と、この器具本体100に回転可能に取り付けられるアーム部200と、このアーム部200に回動可能に取り付けられる灯具300と、を備える。
器具本体100は、天井などに取り付けられる取付部(図示しない)と、外部から商用電源などの供給を受けて、灯具300に電力を供給する点灯装置(図示しない)を備えている。
灯具300は、灯具本体310と、この灯具本体310に取り付けられるLEDモジュール320と、このLEDモジュール320の前面に取り付けられるレンズホルダ330と、このレンズホルダ330に収納されるレンズ340と、このレンズ340およびレンズホルダ330の前面に取り付けられ、レンズ340をレンズホルダ330に固定するレンズ押さえ板350と、このレンズ押さえ板350を灯具本体310内に固定する押さえリング360と、を備える。
LEDモジュール320は、白色光を発する4個のLED321と、このLED321が実装されるLED基板322と、を備える。
レンズホルダ330は、高反射率の反射面(後述するレンズホルダ凹部331)を有する。このレンズホルダ330は、LED321の位置に対するレンズ340の位置決めをし、LED321のLED光軸L1とレンズ340のレンズ光軸L2とを一致(または、ほぼ一致)させる。以下、LED光軸L1とレンズ光軸L2を合わせて光軸Lという場合がある。
レンズ340は、LED321の正面(LED321が光を発する発光面側)に配置されている。
次に、本実施の形態におけるLEDについて、図3に基づいて以下に説明する。
図3は、実施の形態1におけるLEDを示す図である。図3(a)は、LEDの平面図であり、図3(b)は、図3(a)に示すLEDのA−A’断面図である。
LED321は、セラミックスパッケージ321aと、LED素子321bと、電極321cと、を備える。
セラミックスパッケージ321aは中心部分に円柱状の凹部321dを有し、LED素子321bはセラミックスパッケージ321aの凹部321dに配置されている。また、セラミックスパッケージ321aの凹部321dには蛍光体を混入したシリコーン樹脂(以下、「蛍光体321e」という。)が充填されている。
セラミックスパッケージ321aは、電力供給用の電極321cを有し、図示しないワイヤを介して、電極321cに印加された電力をLED素子321bに供給する。
LED素子321bは、青色光を発する発光体であり、蛍光体321eは、LED素子321bから発せられた青色光を黄色光に波長変換する。LED321の発光面321fからは青色光と黄色光が混光して出射することにより白色光が得られる。
次に、レンズの立体形状および光軸を含んだ断面が成すレンズの断面形状について、図4に基づいて以下に説明する。
図4は、図2の照明装置のレンズを示す斜視図および断面図であり、図4(a)は、レンズの入光部側から見たときの斜視図であり、図4(b)は、レンズの出射面側から見たときの斜視図であり、図4(c)はレンズの断面図である。
レンズ340は、レンズ光軸L2を回転の中心とした回転体であり、釣鐘状またはコップ状を成す。但し、レンズ340は、釣鐘またはコップのような空洞の物体ではない。
また、レンズ340は、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂あるいはガラスなどの透明な材料(レンズ素材)で生成されている。
レンズ340は、LED321が発する光を入射する入光凹部341と、この入光凹部341に入射した光が出射する出射面342と、この出射面342に形成される出射凹部343と、入光凹部341に入射した光を出射面342側に反射する反射面344と、出射面342側から外周方向に突出するレンズ鍔部345と、を有する。
入光凹部341は、LED321の発光面321fに対向するように、レンズ340がレンズホルダ330に設置され、レンズ340の入光凹部341は、球形状とし、球の中心をLED321の中心としている。つまり、入光凹部341の形状は、レンズ340を灯具本体310に組み込んだ状態のとき、入光凹部341の球の中心とLED321の中心(発光面321fの発光中心点o)とが一致する球体形状となっている。そのため、LED321から発する光は、屈折の作用を受けずに、入光凹部341からレンズ340内に入射される。
レンズ340の反射面344は、n次多項式(nは偶数)で表される形状を、レンズ光軸L2を回転の中心として回転させた形状である。
レンズ340の出射面342は、LED321の発光面321fに平行、かつ、レンズ光軸L2上を中心とする円形状(基準面)である。
出射凹部343は、出射面342のレンズ光軸L2部分に形成され、光軸Lを回転の中心とした回転体の形状を有し、曲面状の曲面凸部343aと、この曲面凸部343aから出射面342に向けて緩やかに広がる方向に勾配を持つ傾斜面343bと、からなる。
出射凹部343の底面部は、レンズ光軸L2を回転の中心とした回転体形状を成す曲面凸部343aを有する。
出射凹部343の底面部にある曲面凸部343aは、断面形状がレンズ光軸L2を中心にして対称な山状である。
この曲面凸部343aは、入光凹部341に入射したLED321が発する光を、光軸Lとほぼ同一の方向に屈折させる。
また、傾斜面343bは、レンズ340を射出成形で製造する際に、離型性を改善するために、出射凹部343の開口部の径が出射凹部343の底面部の径(曲面凸部343aの径)より大きくなるように抜き勾配を設けている。抜き勾配(角度θ)は1〜5度が望ましい。
これは、光学系を考慮すると、勾配の角度θを0度とするのが最も望ましいが、レンズ340を成型加工した際に、金型を抜く抜き勾配が必要となるからである。一方、勾配の角度θは、反射面344によって反射する光が、出射凹部343(傾斜面343b)に入射しないように設定する必要がある。したがって、勾配の角度θは、入光凹部341と反射面344との境で反射した光が出射面342に向かう勾配と同じか、あるいは小さい勾配であることが望ましい。
また、成形における冷却時間の面において、出射面342に出射凹部343を設けることで、型と樹脂の接触面積が大きくなり、また樹脂の厚みが薄くなることから、冷却時間を短縮することができる。
また、出射凹部343の開口部の径は、入光凹部341の開口部の大きさと同等もしくは大きくなっている。
また、出射凹部343の開口部の径は、反射面344で反射した光が出射凹部343に当たらないようにするため、入光凹部341と反射面344との境で反射した光が、出射面342に向かう光の仮想線DLと同等もしくは内側となる大きさにするとよりよい。
レンズ鍔部345は、出射面342の側面に設けられ、出射面342と同心円の形状である。
次に、レンズホルダの形状および光軸を含んだ断面が成すレンズホルダの断面形状について、図5、図6に基づいて以下に説明する。
図5は、図1に示す照明装置の一部を模式的に示す分解斜視図であり、図6は、図5に示す照明装置(模式図)の断面図である。図6は、照明装置(模式図)のX−Z平面方向の光軸Lを含んだ断面を示している。
レンズホルダ330は、レンズ340が収納されるレンズホルダ凹部331と、レンズ鍔部345が設置される環状凹部332と、LED321が挿入される挿入穴333と、を備える。
レンズホルダ凹部331は、レンズ340の反射面344と干渉しない大きさ(形状)である。
環状凹部332は、レンズ鍔部345を支え、レンズ340とLED321の光軸Lがほぼ一致するように、レンズ340の位置決めをする。
このように、レンズ340は、レンズ鍔部345がレンズホルダ330の環状凹部332上に設置されることでZ軸方向の位置が決定する。
挿入穴333は、レンズホルダ凹部331の底面に設けられ、LED321が挿入される。この挿入穴333は、LED321と干渉しない大きさである。
次に、LEDから出射した光の振る舞いを図7に基づいて以下に説明する。
図7は、図6に示す照明装置のX−Z平面における断面に光路を示した断面図である。
レンズ340は、LED321から発した光を入光凹部341で入射し、入射した光を反射面344で反射し、反射した光を出射面342から出射する。
入光凹部341と反射面344との境界から引き出され、光軸Lに平行な仮想線を仮想線a、出射凹部343の端部から引き出され、光軸Lに平行な仮想線を仮想線b、反射面344の出射面342側の端部から引き出され光軸Lに平行な仮想線を仮想線cとし、仮想線aから仮想線bの範囲を範囲A、仮想線bから仮想線cの範囲を範囲Bとする。
(光路αについて)
入光凹部341に入射し、直接曲面凸部343aに到達する光の挙動を光路αとし、この光路αの光の挙動を説明する。
入光凹部341に入射した光(光路α)が、反射面344に到達せずに、出射面342に設けられた出射凹部343へ向かう。出射凹部343へ到達した光は、出射凹部343の底面部に設置された曲面凸部343aに入射し、屈折作用を受け出射する。曲面凸部343aから出射する光は、光軸Lに平行な向きか、もしくは光軸Lに近づく向き、つまり集光する向きに出射する。
(光路βについて)
入光凹部341に入射し、反射面344の範囲Aで反射する光を光路βとし、この光路βの光の挙動を説明する。
LED321から出射し入光凹部341に到達した光(光路β)は、入光凹部341による屈折の作用を受けずに、レンズ340内に入射される。入射した光のうち、反射面344の範囲Aへ向かう光は、反射面344で反射した後に出射面342へ向かう。反射面344の範囲Aに到達した光は、出射面342へ向かう際に光軸Lと平行な向きから少し傾いた、光軸Lから離れる向きに出射する。このときの傾きは、出射凹部343に設けた抜き勾配の角度θよりも大きい角度である。
(光路γについて)
入光凹部341に入射し、反射面344の範囲Bで反射した光を光路γとし、この光路γの光の挙動を説明する。
LED321から出射し入光凹部341に到達した光(光路γ)は、入光凹部341による屈折の作用を受けずに、レンズ340内に入射される。入射した光のうち、反射面344の範囲Bへ向かう光は、反射面344で反射した後に出射面342へ向かう。反射面344の範囲Bに到達した光は、出射面342へ向かう際に光軸Lに平行な向きに反射し、出射面342による屈折作用を受けずに、出射面342から出射する。
なお、出射凹部343の開口径は、入光凹部341の開口径と同様の大きさにする必要がある。これは、反射面344で反射した光が出射凹部343に到達することで、反射面344で制御した光の出射方向を変えないためである。
次に、図7に示すレンズによって得られる光の強度分布について、図8に基づいて以下に説明する。
図8は、レンズの反射面上の1点で反射した光の角度に対する強度分布を示した光の強度分布図である。
図8に示す強度分布の横軸は角度、縦軸は光の強度を表し、光軸Lに平行な方向を0度とする。
例えば、反射面が回転放物面形状をし、LED321の発光中心点oを放物面の焦点に設置した場合(従来の形態)は、強度分布P0で示すように、光軸L上に強度のピークを持つ分布になる。
それに対し、本実施の形態の反射面344の形状を持つ場合において、図8で示す光軸Lの右半分から出射される光の強度分布は、強度分布Prで示すように強度のピークは光軸Lから離れた位置となる。なお、光軸Lの左半分から出射される光の強度分布は、強度分布Plで示される。
この実施の形態によれば、出射凹部343の開口径を大きくすることができるので、レンズ340の厚みを薄くすることができ、成形サイクルタイムが短縮でき、生産性を向上させることができる。さらには、出射凹部343の開口径を大きくすることができるため、レンズ340に要する樹脂量を少なくすることができ、安価なレンズ340を提供することができる。
なお、レンズ入光凹部341、反射面344、曲面凸部343aの形状は特に限定されない。例えば、回転楕円形状や回転双曲面形状、回転多項式面などが挙げられる。
また、本実施の形態では、LED321が発する光色を白色とする場合について説明したが、LED321が発する光色を電球色などの他色としてもよい。
また、本実施の形態では、LEDモジュール320は、4個のLED321を実装する場合について説明したが、LED321の数は4個以外であっても構わない。
また、本実施の形態では、レンズ鍔部345の形状を出射面342と同心円の形状とする場合について説明したが、レンズ鍔部345の形状は、レンズホルダ330(環状凹部332)の形状に合わせればよく、多角形などの形状であっても構わない。
また、本実施の形態では、照明装置1000の形態の一例として、スポットライトの場合について説明したが、照明装置1000の形態は、ダウンライトや天井直付け照明器具などの他の形態であっても構わない。
実施の形態2.
本実施の形態は、実施の形態1のレンズの構造(光の挙動)が異なるものである。本実施の形態において、実施の形態1と同様の構成については同符号を付して説明を省略し、実施の形態1と異なる部分について説明する。
図9は、本実施の形態を示すレンズの断面図である。
入光凹部341と反射面344’との境界から引き出され、光軸Lに平行な仮想線を仮想線a、出射凹部343の端部から引き出され、光軸Lに平行な仮想線を仮想線b、反射面344の出射面342側の端部から引き出され光軸Lに平行な仮想線を仮想線cとし、仮想線aから仮想線bの範囲を範囲A、仮想線bから仮想線cの範囲を範囲Bとする。
入光凹部341から入射し、出射凹部343から出射する光を光路α、入光凹部341から入射し、反射面344’で反射して出射面342から出射する光を光路β、入光凹部341から入射し、直接出射面342から出射する光を光路γとする。
(光路αについて)
入光凹部341に入射し、直接曲面凸部343aに到達する光の挙動を光路αとし、この光路αの光の挙動を説明する。
入光凹部341に入射した光(光路α)が、反射面344’に到達せずに、出射面342に設けられた出射凹部343へ向かい、出射凹部343へ到達した光は、出射凹部343の底面部に設置された曲面凸部343aに入射し、屈折作用を受け出射する。曲面凸部343aから出射する光は、光軸Lに平行な向きか、もしくは光軸Lに近づく向き、つまり集光する向きに出射する。
(光路βについて)
入光凹部341に入射し、反射面344’の範囲Aで反射する光を光路βとし、この光路βの光の挙動を説明する。
反射面344’のうち、範囲Aの部分に到達した光(光路β)は、出射凹部343に設けた抜き勾配の角度θよりも大きい角度で出射面342へ向かうよう設計する。つまり、範囲Aで反射した光は、出射凹部343に到達することなく、出射面342に到達する。
なお、範囲Aに到達した光(光路β)が反射面344’で反射され出射面342へ向かう際の傾きは、範囲Aの中でより光軸Lに近い部分に到達した光ほど、出射凹部343に設けた抜き勾配の角度θより大きくなければならないが、反射後に出射面342へ向かう光の傾きは、範囲Aの中で光軸Lから離れるにしたがって、光軸Lに近い部分で反射した光の傾きよりも小さくしても良い。また、この反射後の光の傾きは、光軸Lに近づくほど角度が大きくなるように、範囲A内で連続的に変化させてもよい。
(光路γ’について)
入光凹部341に入射し、反射面344’の範囲Bで反射する光を光路γ’とし、この光路γ’の光の挙動を説明する。
反射面344’のうち、範囲Bの部分に到達した光(光路γ’)は、出射凹部343に到達しないよう、光軸Lに平行な光として、もしくは光軸Lと平行な方向から離れる向きに傾いた光として出射面342へ向かう。
また、範囲Bに到達した光(光路γ’)が反射面344で反射され出射面342へ向かう際の傾きは、範囲Bの中でより光軸Lに近い部分に到達した光ほど、反射面344’で反射された後に光軸Lと平行な向きか、もしくは光軸Lから離れる向きに出射される。範囲Bの中で光軸Lから離れるにしたがって、反射後に出射面342へ向かう際の傾きは、範囲B内で光軸Lにより近い部分で反射した光の傾きよりも小さくても良く、反射後の光が出射凹部343に入射しない範囲であれば、光軸Lに近づく向きに傾いて出射されてもよい。
ここで、実施の形態1のように反射面344に到達した光(光路γ)を、反射面344にて光軸Lに平行な方向に反射させた場合は、反射面344で反射した光が出射凹部343に到達し出射方向が乱されることを抑制するため、出射凹部343の開口径を入光凹部341の開口径より小さくする必要がある。
しかしながら、この実施の形態では、光軸Lに平行な方向とした場合(光路γ)に比べ、反射面344’において反射する光(光路γ’)の出射方向を、出射凹部343に設けた抜き勾配の角度θよりも大きい角度とするので、出射凹部343の開口径を大きくすることができる。
以上のように、反射面344’に到達した光(光路β、光路γ’)は、到達した角度に応じて反射後の光の出射角度が異なる。反射面344のうち、範囲Aに到達した光(光路β)は、出射凹部343に設けた抜き勾配の角度θよりも大きい角度で出射面342へ向かうことで、反射面344で反射した光が、出射凹部343に到達する可能性が低くなり、より効率的に光の制御を行うことができる。
また、レンズ340の反射面344’の形状を区間ごとに変えて設計することにより、設計自由度が広がり光の制御性を上げることができる。
また、本実施の形態において、説明の便宜上、反射面344’の範囲Aで反射した光(光路β)と、反射面344’の範囲Bで反射した光(光路γ’)とを分けて説明したが、反射面344’で反射する反射角は連続的に変化させてもよい。この場合、反射面344’に到達した光のうち光軸Lに垂直な方向からの角度が小さい光は、反射面344’で光軸Lから離れる向きに傾いて反射し、光軸Lに垂直な方向からの角度が大きくなるにつれて、光軸Lからの傾きが小さくなる、つまり光軸Lに平行に近づく向きに反射する。
1000 照明器具、100 器具本体、200 アーム部、300 灯具、310 灯具本体、320 LEDモジュール、321 LED、321a セラミックパッケージ、321b LED素子、321c 電極、321d 凹部、321e 蛍光体、322 LED基板、330 レンズホルダ、331 レンズホルダ凹部、332 環状凹部、340 レンズ、341 入光凹部、342 出射面、343 出射凹部、343a 曲面凸部、343b 傾斜面、344、344’ 反射面、345 レンズ鍔部、350 レンズ押さえ板、360 押さえリング。

Claims (4)

  1. LEDの発光面に対向する位置に設置される釣鐘状またはコップ状のレンズであって、
    前記レンズは、
    前記LEDからの光を取り込む入光凹部と、
    中央近傍の一部が凹状に窪んだ出射凹部を有し、前記入光凹部から取り込こんだ光を出射する出射面と、
    前記入光凹部と前記出射面をつなぎ、前記入光凹部から取り込こんだ光の一部を前記LEDの光軸に対して平行な方向から離れる向きにずれた角度の光の強度が最大となる強度分布となるように前記出射面側に反射する反射面と、
    を備えることを特徴とするレンズ。
  2. 前記反射面で反射した光の強度が最大となる角度と、前記光軸に平行な方向の角度とのずれ量は、前記光軸近傍で反射する光が前記光軸から離れた位置で反射する光に比べて大きいことを特徴とする請求項1に記載のレンズ。
  3. 前記出射凹部は、角度θに傾く傾斜面を有し、
    前記反射面で反射した光の強度が最大となる角度と、前記光軸に平行な方向の角度とのずれ量は、前記傾斜面の角度θよりも大きい角度であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ。
  4. 前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレンズと、
    このレンズとLEDが収納されるレンズホルダと、
    を備えることを特徴とする照明装置。
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