JP5030938B2 - レンズ、光源装置および照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、LED(Light Emitting Diode)を光源とする照明に用いられるレンズ、光源装置および照明装置に関するものである。
近年、光源装置の光源としてLEDが用いられ始めている。白色LEDは、樹脂、金属、セラミックスなどのパッケージに、青色光を発するLED素子が実装されたものである。パッケージ内にはLED素子を覆うように蛍光体が塗布され、LED素子から出射された青色光は蛍光体により黄色光に波長変換される。このようなLEDでは、青色光が蛍光体を通過する距離はLED素子からの出射方向によって異なり、照射する光に青みの強い白色光と黄色みの強い白色光とが含まれる。このため、LEDの照射面には色むらが生じる。
そこで、従来の光源装置は、白色LEDの前方に光拡散処理が施されたレンズが配置される(例えば、特許文献1)。
特開2007−5218号公報
上記のような光源装置には、光拡散処理を行うため配光の制御性が低下するという課題がある。
本発明は、例えば、上記課題を解決するためになされたものであり、色むらを生じさせず、高い配光制御性を有するレンズ、光源装置および照明装置を得ることを目的とする。
本発明のレンズは、光源からの光を入射する入射部を備えるレンズにおいて、前記入射部は、前記レンズの軸を挟んで前記レンズの軸から等距離の少なくとも2点に凸部を有する第1入射面と、前記第1入射面を囲んだ第2入射面とを有する。
本発明によれば、例えば、色むらを生じさせず、高い配光制御性を有するレンズ、光源装置および照明装置を得ることができる。
実施の形態1.
光源から発した色みの異なる光を入射し、入射した色みの異なる光をそれぞれ正面方向と外側方向とに出射して照射面の色むらを低減するレンズおよびそのレンズを備える光源装置について説明する。
図1は、実施の形態1における光源装置100aの外観図である。
実施の形態1における光源装置100aの構成について、図1に基づいて以下に説明する。
光源装置100aは、LED15aとレンズ200aとを備える。
レンズ200aはLED15aの正面(LED15aが光を出射する側)に配置されている。
LED15aとレンズ200aとは高反射のレンズホルダー(図示省略)により位置決めされ、LED15aの光軸10とレンズ200aの軸とは一致(または、ほぼ一致)するものとする。
LED15aは白色光を発する。
レンズ200aは、LED15aから発した光を入射部201で入射し、入射した光を反射面40で反射し、反射した光を出射面50a(出射部の一例)から出射する。
図2は、実施の形態1におけるLED15aを示す図である。
図2(a)はLED15aの平面図である。図2(b)はLED15aの断面図であり、(a)のA−A’断面図を示している。
実施の形態1におけるLED15aについて、図2に基づいて以下に説明する。
LED15aは、セラミックスパッケージ1とLED素子2aとを備える。
セラミックスパッケージ1は中心部分に円柱状の凹部6を有し、LED素子2aはセラミックスパッケージ1の凹部6の中心に配置されている。また、セラミックスパッケージ1の凹部6には蛍光体を混入したシリコーン樹脂(図示省略)(以下、「蛍光体3」という)が充填されている。
LED素子2aは青色光を発する発光体であり、蛍光体3はLED素子2aから発せられた青色光を黄色光に波長変換する。
セラミックスパッケージ1は電力供給用の電極を有し、電極に印加された電力をワイヤを介してLED素子2aに供給する(電極およびワイヤの図示を省略する)。
図3は、実施の形態1における光源装置100aの断面図であり、LED15aの光軸10を含んだ断面を示している。
レンズ200aの立体形状およびLED15aの光軸10を含んだ断面が成すレンズ200aの断面形状について、図1および図3に基づいて以下に説明する。
レンズ200aは、図1に示すように、光軸10を回転の中心とした回転体であり、釣鐘状またはコップ状を成す。但し、レンズ200aは、図3に示すように、釣鐘またはコップのような空洞の物体ではない。
レンズ200aは、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂あるいはガラスなどの透明な材料(レンズ素材)で生成されている。
出射面50a側に設けられている鍔部51(図3参照)は無くても構わない。
レンズ200aの入射部201は、図1に示すように、光軸10を回転の中心とした回転体形状を有する。入射部201は、レンズ200aの頂部を窪ませてレンズ200aの頂部に椀状、皿状またはクレーター状を構成する凹部である。
入射部201は、第1入射面20aと第2入射面30とを備え、LED15aから発せられた光をレンズ200a内に入射する。
第1入射面20aは入射部201の中心部に位置し、第2入射面30は第1入射面20aを囲んで位置する。
第1入射面20aは、図1に示すように、光軸10を回転の中心とした回転体の面形状を成す隆起した凸面である。第1入射面20aは、光軸10と交わる中心点が窪んでいる。
第1入射面20aは、図3に示すように、断面形状が光軸10を中心にした対称形状であり、光軸10上で交わる2つの円弧の形状が断面形状に含まれる。第1入射面20aの断面に含まれる2つの円弧は、レンズ200a内の特定点B(光軸10上の点を除く)を円中心としている。
また、第1入射面20aは、LED15aと反射面40の端部(出射面50a側)とを結んだ補助線Eより内側に位置する。これにより、第1入射面20aは、LED15aからの光が第2入射面30に入射して反射面40で出射面50aと直交する方向へ全反射することを妨げない。つまり、第1入射面20aの大きさは、第2入射面30から入射して反射面40で全反射する光を邪魔しない大きさである。
第1入射面20aの断面凸形状は、LED素子2aに最も近づく点(以下、「頂点C」という)が光軸10上に無く、頂点Cが光軸10から離れた位置にある。第1入射面20aの立体形状は、断面凸形状を光軸10を回転軸として回転させた形状である。
また、第1入射面20aは、断面形状において、頂点CがLED15aの凹部6と対向する位置に設けられている。
さらに、第1入射面20aの断面凸形状は、頂点Cを通って光軸10に平行な平行軸Dを中心として頂点Cの近傍の形状が略対象である。
例えば、第1入射面20aの立体形状は、LED15aの蛍光体3内(または、蛍光体3の表面上)に焦点を有する平凸レンズの凸面を光軸10を回転軸として回転させた形状である。
第2入射面30は、図1に示すように、光軸10を回転の中心とした回転体の面形状を成して窪んだ凹面であり、LED素子2aを中心とする球面の一部をリング状に切り取った形状である。
第2入射面30は、図3に示すように、断面が光軸10を中心とした対称形状であり、断面が2つの円弧の形状を成す。第2入射面30が成す断面の円弧はLED素子2aを円中心としている。
レンズ200aの反射面40は、図1に示すように、光軸10を回転の中心とした回転体の面形状を成し、レンズ200aの周部を構成する。
反射面40は、断面形状がLED素子2aを焦点とする放物線の形状を含んでいる(図3参照)。
反射面40は、入射部201からレンズ200a内に入射した光をレンズ200a内に反射する。
レンズ200aの出射面50aは、光軸10を中心とする円形の平面であり、LED15a(のセラミックスパッケージ1)とほぼ平行な平面である。
出射面50aは、入射部201からレンズ200a内に入射した光をレンズ200a外に出射する。
図4は、実施の形態1におけるLED15aから出射する光の色あいを示す図である。
出射位置で異なるLED15aの光の色あいについて、図4に基づいて以下に説明する。
LED素子2aは、LED15aの凹部6の中央から青色光11を発する。
LED素子2aから発した青色光11は、凹部6内に充填されている蛍光体3を通過する距離が長いほど黄色に波長変換される光の割合が増えるため、黄色味の強い白色光になる。
LED15aの光軸10付近から出射する白色光12aは蛍光体3を通過する距離が短いため青味が強い。また、LED15aの側部付近から出射する白色光12bは蛍光体3を通過する距離が長いため黄色味が強い。
図5は、実施の形態1におけるレンズ200aからの光の出射方向を示す図であり、LED15aの光軸10を含んだ断面を示している。
第1入射面20aから入射した光がレンズ200aから出射する方向と第2入射面30から入射した光がレンズ200aから出射する方向とについて、図5に基づいて以下に説明する。
まず、LED15aの中心付近の点Fからレンズ200aに向けて出射した白色光(光21、光23)について説明する。点Fから出射する光は青みが強い白色光である。
LED15aの点Fから出射して第2入射面30に入射した青みの強い光21は、第2入射面30がLED素子2aを中心とする球の一部形状を成すため、第2入射面30でほぼ屈折せずにレンズ200a内に入射する。第2入射面30からレンズ200a内に入射した光21は反射面40に到達する。第2入射面30から反射面40に到達した光21は、反射面40がLED素子2aを焦点とする放物線を光軸10を回転軸にして回転させた回転形状を成すため、反射面40で光軸10とほぼ平行な方向に全反射する。反射面40で反射した光21は出射面50aに到達する。反射面40から出射面50aに到達した光21は、出射面50aが光軸10とほぼ直交するため、出射面50aでほぼ屈折せずレンズ200aから光軸10とほぼ平行な方向に出射する。
つまり、LED15aの点Fから出射して第2入射面30に入射した青みの強い光21は、出射面50aと対向するレンズ200aの正面を照らす。
LED15aの点Fから出射して第1入射面20aに入射した青みの強い光23は、第1入射面20aがLED15a内の点(LED15aの中心付近の点を除く)を焦点とする円弧形状を有するため、第1入射面20aで到達したときより深い角度に屈折してレンズ200a内に入射する。第1入射面20aからレンズ200a内に入射した光23は出射面50aに到達する。第1入射面20aから出射面50aに到達した光23は、出射面50aでさらに屈折して光軸10から傾いた方向に出射する。
つまり、LED15aの点Fから出射して第1入射面20aに入射した青みの強い光23は、レンズ200aの正面の周囲を照らす。
以上のように、LED15aの中心付近から出射する青みの強い白色光(例えば、光21、23)は、レンズ200aの正面とその周囲とを照らす。
次に、LED15aの側部よりの点Gからレンズ200aに向けて出射した白色光(光22、光24)について説明する。また、点Gは、第1入射面20aの頂点Cの正面近傍に位置する点であるものとする。点Gから出射する光は黄色みが強い白色光である。
LED15aの点Gから出射して第2入射面30に入射した黄色みの強い光22は、第2入射面30がLED素子2aを中心とする球の一部形状を成すため、第2入射面30で深い角度に屈折してレンズ200a内に入射する。第2入射面30からレンズ200a内に入射した光22は反射面40に到達する。第2入射面30から反射面40に到達した光22は、反射面40がLED素子2aを焦点とする放物線を光軸10を回転軸にして回転させた回転形状を成すため、反射面40で光軸10に対して傾いた方向に全反射する。反射面40で反射した光22は出射面50aに到達する。反射面40から出射面50aに到達した光22は、出射面50aが光軸10と直交するため、出射面50aで深い角度に屈折して光軸10に対して傾いた方向に出射する。
つまり、LED15aの点Gから出射して第2入射面30に入射した黄色みの強い光22は、レンズ200aの正面の周囲を照らす。
LED15aの点Gから出射して第1入射面20aに入射した黄色みの強い光24は、第1入射面20aがLED15a内の点(LED15aの中心付近の点を除く)を焦点とする凸レンズ形状を有するため、第1入射面20aで光軸10とほぼ平行な方向に屈折してレンズ200a内に入射する。第1入射面20aからレンズ200a内に入射した光24は出射面50aに到達する。第1入射面20aから出射面50aに到達した光24は、出射面50aが光軸10と直交するため、出射面50aでほぼ屈折せずレンズ200aから光軸10とほぼ平行な方向に出射する。
つまり、LED15aの点Gから出射して第1入射面20aに入射した黄色みの強い光24は、レンズ200aの正面を照らす。
以上のように、LED15aの側部付近から出射する黄色みの強い白色光(例えば、光22、光24)は、レンズ200aの正面とその周囲とを照らす。
したがって、LED15aから発した青みの強い白色光とLED15aから発した黄色みの強い白色光とが、レンズ200aの正面およびその周囲で重なって青みおよび黄色みを打ち消し合う。
これにより、照射面は色むらの少ない高品質な白色光で照らされる。
言い換えると、レンズ200aの第2入射面30から入射し、反射面40で反射し、出射面50aから出射する光は、光軸10に対する傾きによって色味が変わる。このため、反射面40を介してレンズ200aから出射する光により、照射面には、レンズ200aの正面近傍に青味が強い白色光が照射され、それを黄色味が強い白色光が取り囲み、色むらが生じる。
さらに、レンズ200aの第1入射面20aから入射し、出射面50aから出射する光は、光軸10に対する傾きによって色味が変わる。このため、第1入射面20aを介してレンズ200aから出射する光により、照射面では、レンズ200aの正面近傍に黄色味が強い白色光が照射され、それを青味が強い白色光が取り囲み、色むらが生じる。
そして、反射面40を介してレンズ200aから出射する光の色むらと第1入射面20aを介してレンズ200aから出射する光の色むらとが互いに打ち消し合う。
光源装置100aは、照射面の色むらが少ない高品質な光を出射することができる。
上記では、レンズ200aの第1入射面20aとして、断面形状において、2つの円弧が光軸10上の一点で接して連続している形態を説明した(例えば、図3参照)。
但し、レンズ200aの第1入射面20aは、断面形状において、2つの円弧が接せずに離れていてもよい。
第1入射面20aの断面形状が成す2つの円弧を近づけまたは遠ざけることにより、照度の高い範囲を調整する配光制御を行うことができる。
図6は、実施の形態1における光源装置100aの配光制御を示す図である。
実施の形態1における光源装置100aの配光制御について、図6に基づいて以下に説明する。
(a)は、第1入射面20aの断面形状が成す2つの円弧が接している場合の照度グラフを示す。
(b)は、第1入射面20aの断面形状が成す2つの円弧が離れている場合の照度グラフを示す。
グラフ13Aが第1入射面20aに入射した光の照度を示し、グラフ13Bが第2入射面30に入射した光の照度を示す。
グラフ13Aとグラフ13Bとを重ね合わせたものが光源装置100aの照度となる。
第1入射面20aの円弧部分と第1入射面20aに入射した光の照度が高い部分とは対応する。
つまり、断面形状が成す第1入射面20aの2つの円弧を近づけまたは遠ざけることにより、照度の高い範囲を調整する配光制御を行うことができる。
実施の形態1において、以下のような光源装置100aについて説明した。
光源装置100aは、光源(LED15a)とレンズ200aとを備える。
レンズ200aは、少なくとも光源の正面に位置する第1入射面20aと第1入射面20aを取り囲む第2入射面30とで構成されて光源からの光を取り込む入光部(入射部201)と、主として第2入射面30からの光を反射する反射面40と、入光部および反射面40からの光を出射する出射面50aとを有する。
第1入射面20aは、断面形状が光源の光軸10に対して対称であり、断面形状において光源の光軸10から離れた位置で光源に最も近づく2以上の凸形状を有している。
第1入射面20aの形状は光源の光軸10に対して回転対称である。
この構成により、光源装置100aは、光源からの光をレンズ200aで配光制御し、照射面の色の対称性を良くし、照射面の色むらを低減することができる。
図7は、従来の光源装置100iにより生じる色むらを示す図である。
レンズ200iが第1入射面と第2入射面とを有していない光源装置100iを用いた場合、図7に示すように照射面400に青みの強い光500と黄色みの強い光501とによる色むらが生じる。
実施の形態1で説明した光源装置100aおよび以降の実施の形態で説明する光源装置は、図7に示すような色むらを低減する効果を奏する。
第1入射面20aの断面形状および第2入射面30の断面形状は光軸10を中心にした対称形状でなくても構わない。
LED素子2aは青色光を発するものに限らず、発光色が青色以外であっても構わない。
また、光源はLED15aに限らず、ハロゲン電球などでも構わない。
実施の形態2.
レンズの第1入射面の形状が実施の形態1と異なる光源装置について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は実施の形態1と同様である。
図8は、実施の形態2における光源装置100cの外観図である。
実施の形態2における第1入射面20cの形状について、図8に基づいて以下に説明する。
第1入射面20cは、球面の一部の形状を有して隆起する凸部を複数有し、複数の凸部を環状に並べた形状を有する。
例えば、第1入射面20cの形状は、光軸10に平行な線を軸とする凸レンズを複数設けた形状である。図8では、4つの凸レンズを並べた形状を第1入射面20cの形状として示している。但し、第1入射面20cを構成する凸レンズは2つ、3つまたは5つ以上であっても構わない。
光軸10を含むと共に、第1入射面20cが有する複数の凸部(凸レンズ)のうち光軸10を挟んで対向する2つの凸部の頂点を含んだ断面の形状は、実施の形態1(図3参照)と同様である。
レンズ200cの第1入射面20cは、実施の形態1と同様に、LED15aから出射した光を屈折させてレンズ200c内に入射し、出射面50aから出射させる。
第1入射面20cに設ける複数の凸部の個数、大きさおよび互いの間隔などを適宜調整することにより、第1入射面20cを介してレンズ200cから出射する光による照射面の色むらを制御することができる。
つまり、この第1入射面20cを介してレンズ200cから出射する光により、第2入射面30を介してレンズ200cから出射する光による照射面の色むらを打ち消すことが容易となり、照射面の色むらの少ない高品質な光を取り出す光源装置100cを容易に得ることができる。
第1入射面20cの複数の凸部は、実施の形態1と同様に、隣り合うまたは対向する凸部と接していても、隣り合うまたは対向する凸部から離れていても構わない。
実施の形態3.
LEDが複数のLED素子を有し、レンズの第1入射面の形状が複数のLED素子の配置に応じた形状を成す光源装置について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は実施の形態1と同様である。
図9は、実施の形態3における光源装置100bの外観図である。
実施の形態3における入射部201の形状は、図9に示すように、光軸10を中心とした回転対称ではなく光軸10を中心とした線対称である。
図10は、実施の形態3におけるLED15bを示す図である。
図10(a)はLED15bの平面図である。図10(b)はLED15bの断面図であり、(a)のA−A’断面図を示している。図10(c)はLED15b内での白色光12の色あいを示す図である。
実施の形態3におけるLED15bについて、図10に基づいて以下に説明する。
LED15bは、(a)に示すように、6つのLED素子2bを備える。
6つのLED素子2bは3つずつ2列に並び、2列に並んだ3つずつのLED素子2bは列間で互い違いに配置されている。
以下、3つのLED素子2bが縦並びしている方向を「x軸方向」とし、3つずつのLED素子2bが2列に横並びしている方向を「y軸方向」とする。
LED15bは、x−y平面と平行に配置されている。
6つのLED素子2bは、x軸方向に3つ、y軸方向に2つ配置されている。
このため、LED15b内の白色光12の色あいは、(c)に示すように、範囲毎に異なる。色あいの範囲は、x軸方向に伸びた楕円形状で表される。
(c)は、LED15b内の白色光12は、x軸方向では色むらが少なく、y軸方向では色むらが大きいことを示している。
LED15bの中心に近い範囲は青みが強く、LED15bの中心から遠い範囲は黄色みが強い。
図11は、実施の形態3におけるレンズ200bの斜視図である。
図12は、実施の形態3におけるレンズ200bの断面図であり、LED15bの光軸10を含んだz−y断面を示している。
実施の形態3におけるレンズ200bの形状について、図11および図12に基づいて以下に説明する。
以下、光軸10の方向を「z軸方向」とする。
第1入射面20aは、図11に示すように、x軸方向に伸びたかまぼこ状の凸面を2つ有し、2つの凸部はy軸方向に横並びしている。かまぼこ状の凸レンズはシリンドリカルレンズと呼ばれる。
つまり、第1入射面20aの形状は、2つ横並びさせたシリンドリカルレンズの凸面と同じ形状である。
また、第1入射面20aは、LED素子2bの配置に対応した形状を有する凸面である。
第1入射面20aは、図12に示すように、z−y断面の形状が実施の形態1(図3参照)と同じである。
第1入射面20aは、図12に示すz−y断面の形状をx軸方向に延長した形状である。
このため、光源装置100bは、実施の形態1と同様に、第1入射面20bを介してレンズ200bから出射する光と第2入射面30を介してレンズ200bから出射する光とで色あいを打ち消し合い、照射面のy軸方向の色むらを低減させる。
さらに、光源装置100bは、図10で説明したようにLED15bから出射する光の色むらがx軸方向では少ないため、照射面のx軸方向の色むらは小さい。
したがって、光源装置100bは、x−y平面と平行な照射面の色むらを低減させることができる。
以下に、上記の作用・効果を詳述する。
第1入射面20bは、LED15bの凹部6内の光軸10から離れた位置に焦点を有してx軸方向に伸びているシリンドリカルレンズの凸面形状を有している。
LED15bから出射して第1入射面20bに到達した光は、y軸方向に屈折作用を受けて出射面50aから出射し、レンズ200bの正面からy軸方向に離れるに従って黄色みの強い白色光から青みの強い白色光に変化する色むらを照射面に生じさせる。
一方、第2入射面30を介して反射面40に到達した光は、全反射して出射面50aから出射し、レンズ200bの正面からy軸方向に離れるに従って青みの強い白色光から黄色みの強い白色光に変化する色むらを照射面に生じさせる。
第1入射面20bは、光軸10に対して対称であってLED15bに最も近い頂点Cを光軸10から離れた位置に有する2つの凸部を含んだz−y断面の形状をLED15bに平行な一方向(x軸方向)に延長した形状を成している。
このため、光源装置100bは、第1入射面20bを介してレンズ200bから出射する光の色むらと第2入射面30を介してレンズ200bから出射する光の色むらとが互いに打ち消し合い、色むらの少ない高品質な光を照射面に出射することができる。特に、光源装置100bは、LED15b内での色むらが少ない軸方向に延伸している凸面を第1入射面20bとするレンズ200bを有しているため、複数のLED素子2bを配したLED15bが光源に用いられる場合のようにLED15b内の色むらがx軸とy軸とで異なる場合に顕著な効果を奏する。
第1入射面20bの2つの凸部は、実施の形態1と同様に、接していても、離れていても構わない。
光源装置100bは、実施の形態1と同様に、第2入射面30から独立して第1入射面20bを調整することにより第1入射面20bを介して出射される光の配光制御か可能であるため、配光制御性が高い。
実施の形態4.
レンズの出射面に凹部を設けた光源装置について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は実施の形態1と同様である。
図13は、実施の形態4における光源装置100dの外観図である。
図14は、実施の形態4における光源装置100dの断面図およびレンズ200dの平面図である。
図14(a)はLED15aの光軸10を含んだ断面が成す光源装置100dの形状を示している。図14(b)は出射面50bの凹部60を光軸10の方向から示している。
レンズ200dの立体形状およびLED15aの光軸10を含んだ断面が成すレンズ200dの断面形状について、図13および図14に基づいて以下に説明する。
レンズ200dは、図13に示すように、光軸10を回転の中心とした回転体であり、釣鐘状またはコップ状を成す。レンズ200dは、出射面50b(出射部の一例)の光軸10部分を開口する凹部60(開口凹部の一例)を有する。
レンズ200dの入射部201は、図14に示すように、実施の形態1と同様に、光軸10を回転の中心とした回転体の面形状を有する。また、レンズ200dの入射部201は、レンズ200dの頂部を窪ませている凹部である。
但し、第1入射面20dは、光軸10と直交し、LED15a(のセラミックスパッケージ1)とほぼ平行な平面であり、光軸10と交わる点を中心とする円形の面である。
また、第1入射面20dの大きさは、実施の形態1と同じく、補助線Eの内側に収まる大きさであり、第2入射面30から入射して反射面40で全反射する光を邪魔しない大きさである。
レンズ200dの出射面50bは、図14に示すように、光軸10部分に凹部60を有する。
凹部60の形状は、光軸10を回転の中心とした円柱や円錐台などの回転体の形状を有する。
凹部60の底部は、光軸10を回転の中心とした回転体形状を成す凸部を有する。
凹部60の底部にある凸部は、断面形状が光軸10を中心にして対称な山状である。
凹部60の底部にある凸部は、第1斜面61d、第2斜面62dおよび第1斜面61dと第2斜面62dとが交わる頂点63dを有し、第1斜面61dと第2斜面62dとから成る頂角の角度(頂点63d部分の角度)が約90度である。
第1斜面61dと第2斜面62dとは入射した光を全反射するプリズム面である。LED15aから第1入射面20dを介して第1斜面61dに入射した光は、第1斜面61dから第2斜面62dへ全反射すると共に第2斜面62dから第1入射面20dを介してLED15aに全反射する。また、LED15aから第1入射面20dを介して第2斜面62dに入射した光は、第2斜面62dから第1斜面61dへ全反射すると共に第1斜面61dから第1入射面20dを介してLED15aに全反射する。
以下、凹部60の底部にある凸部を全反射プリズム部64dという。
つまり、出射面50bは、LED15aとほぼ平行な平面を有すると共に、円柱状(または、出射面50bから遠ざかるにつれて径が小さくなる円錐台状)の凹部60を中央に有する。
凹部60の底面には、光軸10に対して対称でLED素子2aから最も遠い頂点63dを光軸10から離れた位置に有する全反射プリズム部64dが設けられている。全反射プリズム部64dの立体形状は、図14に示す断面形状を光軸10を回転軸として回転させた形状である。
全反射プリズム部64dは、図14の右半分について説明すると、光軸10から最も離れた位置から45度の傾きで左斜め上に延びている第1斜面61dと、光軸10と凹部60の底部との交点から45度の傾きで右斜め上に延びている第2斜面62dとを有し、第1斜面61dと第2斜面62dとの交点を頂点63dとして有する。すなわち、全反射プリズム部64dの断面形状は直角二等辺三角形である。この断面形状を光軸10を回転軸として回転させた形状が全反射プリズム部64dの立体形状である。
図15は、実施の形態4における光源装置100dの部分拡大断面図であり、図14の全反射プリズム部64dが位置する部分を拡大して示している。また、断面図であることを示す斜線は省略している。
LED15aから出射した光に対するレンズ200dの作用について、図15に基づいて以下に説明する。
LED15aの側部付近の点Iから出射して第2入射面30に入射した黄色みの強い白色光(図示省略)は、実施の形態1と同様に、第2入射面30で屈折してレンズ200d内に入射し、反射面40で全反射し、出射面50bから光軸10に対して傾いた方向に出射する。
一方、LED15aの点Hから出射して第1入射面20dに入射した青みの強い白色光71は、第1入射面20dが光軸10とほぼ直交する平面であるため、第1入射面20dでほぼ屈折せずにレンズ200d内に入射する。第1入射面20dからレンズ200d内に入射した白色光71は第2斜面62dに到達する。第1入射面20dから第2斜面62dに到達した白色光71は、第2斜面62dで光軸10とほぼ直交する方向に全反射する。第2斜面62dで反射した白色光71は第1斜面61dに到達する。第2斜面62dから第1斜面61dに到達した白色光71は、第1斜面61dで光軸10とほぼ平行な方向に全反射する。第1斜面61dで反射した白色光71は、第1入射面20dでほぼ屈折せずにレンズ200dから出射する。第1入射面20dからレンズ200d外に出射した白色光71はLED15aの点Iに到達する。
LED15aの点Iに到達した白色光71の一部は、蛍光体3やセラミックスパッケージ1などで反射され、再度点Iから出射して第2入射面30に入射し、上述した黄色みの強い白色光と共に出射面50bから光軸10に対して傾いた方向に出射する。
つまり、LED15aの点Iから出射する黄色みの強い白色光とLED15aの点Hから出射する青みの強い白色光71とは共に、レンズ200dの出射面50bから光軸10に対して傾いた方向に出射する。
また、LED15aの中心付近の点Hから出射して第2入射面30に入射した青みの強い白色光(図示省略)は、実施の形態1と同様に、第2入射面30でほぼ屈折せずにレンズ200d内に入射し、反射面40で全反射し、出射面50bから光軸10とほぼ平行な方向に出射する。
一方、LED15aの点Iから出射して第1入射面20dに入射した黄色みの強い白色光70は、白色光71と同様に、第1入射面20dでほぼ屈折せずにレンズ200d内に入射し、第1斜面61dで光軸10とほぼ直交する方向に全反射し、第2斜面62dで光軸10とほぼ平行な方向に全反射し、第1入射面20dでほぼ屈折せずにレンズ200dから出射し、LED15aの点Hに戻る。
LED15aの点Hに到達した白色光70の一部は、点Hから出射して第2入射面30に入射し、上述した青みの強い白色光と共に出射面50bから光軸10とほぼ平行な方向に出射する。
つまり、LED15aの点Hから出射する青みの強い白色光とLED15aの点Iから出射する黄色みの強い白色光70とは共に、レンズ200dの出射面50bから光軸10とほぼ平行な方向に出射する。
したがって、LED15aから発した青みの強い白色光とLED15aから発した黄色みの強い白色光とが、レンズ200aの正面およびその周囲で重なって青みおよび黄色みを打ち消し合う。
これにより、照射面は色むらの少ない高品質な白色光で照らされる。
実施の形態4では、以下のような光源装置100dについて説明した。
光源装置100dは、光源(LED15a)とレンズ200dとを備える。
レンズ200dは、少なくとも光源からの光を取り込む入射面(入射部201)と、入射面からの光を反射する反射面40と、入射面および反射面40からの光を出射する出射面50bとを有する。
出射面50bに設けた凹部60は、底面に、断面形状が光源の光軸10に対して対称であり、断面形状において光源の光軸10から離れた位置で光源から最も離れる2以上の凸形状を全反射プリズム部64dとして有している。
全反射プリズム部64dは、断面形状が頂角90度の三角形である。
この構成により、光源装置100dは、光源からの光をレンズ200dで配光制御した場合でも凸部(全反射プリズム部64d)で反射した光がもう一度光源に戻ったのち再び出射されることで、光源での色分離を緩和し、照射面の色むらを低減することができる。
全反射プリズム部64dの断面形状が有する2つの凸部は、実施の形態1における第1入射面20aの凸部と同様に、接していても、離れていても構わない。
実施の形態5.
レンズの凹部に設けた全反射プリズム部の第2斜面の断面形状が弧状である光源装置について説明する。
以下、実施の形態4と異なる事項について主に説明する。実施の形態4と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は実施の形態4と同様である。
図16は、実施の形態5における光源装置100fの断面図であり、LED15aの光軸10を含んだ断面を示している。
全反射プリズム部64fの第2斜面62fは断面形状が弧状であり、断面においてLED15aの中心(または中心近く)を焦点とする放物線Jの一部形状を成す。
断面弧状の第2斜面62fは、全反射プリズム部64fからLED15aに戻る光の戻り位置を調整し、光の戻り位置の精度を上げることができる。以下、光の戻り位置を調整する性能を戻り光の位置制御性という。
光源装置100fは、第2斜面62fが第1斜面61fで反射した光をLED15aの中心(焦点)に集光するため、LED15a内での青みの強い白色光と黄色みの強い白色光との混色効果を向上し、照射面の色むらを一層軽減することができる。
第1斜面61fの断面形状を第2斜面62fと同じく弧状にしてもよい。
第1斜面61fの断面形状をLED15aの中心から離れた任意の位置を焦点とする放物線の一部形状にすることにより、第2斜面62fで反射した光を第1斜面61fでLED15aの任意の位置に集光することができる。
これにより、戻り光の位置制御性がより一層向上する。
実施の形態6.
実施の形態3と同様にLEDが複数のLED素子を有し、実施の形態4と同様にレンズの出射面50bに凹部60が設けられている光源装置について説明する。
以下、実施の形態1、3および4と異なる事項について主に説明する。実施の形態1、3または4と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は実施の形態1、3または4と同様である。
図17は、実施の形態6における光源装置100eの外観図である。
図18は、実施の形態6における光源装置100eの断面図およびレンズ200eの平面図である。
図18(a)はLED15bの光軸10を含んだ断面が成す光源装置100eの形状を示し、図18(b)は出射面50bの凹部60を光軸10の方向から示している。
実施の形態6における光源装置100eについて、図17および図18に基づいて以下に説明する。
光源装置100eは、実施の形態3と同じく、LED15bがx−y平面と平行に配置され、LED15bにはLED素子2bがx軸方向に3つ、y軸方向に2つ配置されている。z軸方向は光軸10に平行な方向である。
実施の形態6におけるレンズ200eの出射面50bに設けられた凹部60は、底部に位置する全反射プリズム部64eの形状が、光軸10を中心とした回転対称ではなく光軸10を中心とした線対称である。
図17に示す全反射プリズム部64eのz−y断面の形状は、実施の形態4(図14参照)と同じである。
全反射プリズム部64eは、図18に示すz−y断面の形状をx軸方向に延長した形状であり、x軸方向に伸びている2つの凸部を有している。
光源装置100eは、実施の形態4と同様に、青みの強い光と黄色みの強い光とをレンズ200eの正面とその周囲とに出射し、照射面のy軸方向の色むらを低減させる。
さらに、光源装置100eは、実施の形態3と同様に、LED15bから出射する光の色むらがx軸方向では少ないため、照射面のx軸方向の色むらは小さい。
したがって、光源装置100eは、x−y平面と平行な照射面の色むらを低減させることができる。
以下に、上記の作用・効果を詳述する。
LED15bの中心近傍から出射して第2入射面30に到達した光とLED15bの中心から離れた位置から出射して第2入射面30に到達した光とは、実施の形態4で説明したように、反射面40で反射して出射面50bから光軸10と平行な方向と光軸10から傾いた方向とに出射する。
LED15bから光軸10とほぼ平行な方向に出射して第1入射面20dに到達した光は、第1入射面20dが光軸10とほぼ直交する平面であるので、屈折の影響を受けずにレンズ200e内に入射する。第1入射面20dから入射した光は出射面50bに設けられた凹部60へ入射する。
LED15bの中心から離れた位置から出射して凹部60の全反射プリズム部64eに到達した黄色みの強い白色光は第1斜面61eで全反射し、進行方向をy軸方向に変え、第2斜面62eに到達する。第2斜面62eに到達した光は全反射し、z軸と平行な向きに進行方向を変え、LED15bの中心近傍(青みの強い白色光の領域)に戻る。LED15bに戻った光は蛍光体3やセラミックスパッケージ1などで反射され、青みの強い白色光と共にレンズ200eの第2入射面30を介して出射面50bから出射する。
一方、LED15bの中心近傍から出射して凹部60の全反射プリズム部64eに到達した青みの強い白色光は第2斜面62eで全反射し、進行方向をy軸方向に変え、第1斜面61eに到達する。第1斜面61eに到達した光は全反射し、z軸と平行な向きに進行方向を変え、LED15bの中心から離れた位置(黄色みの強い白色光の領域)に戻る。LED15bに戻った光は蛍光体3やセラミックスパッケージ1などに反射され、黄色みの強い白色光と共にレンズ200eの第2入射面30を介して出射面50bから出射する。
以上のように、LED15bを出射してレンズ200eの全反射プリズム部64eに到達した光は、主として、黄色みの強い光と青みの強い光とがLED15b内で混じるようにLED15bに戻され、再度LED15bから出射する。
これにより、光源装置100eは、色むらの少ない高品質な光を取り出し、照射面の色むらを軽減することができる。また、光源装置100eは、LED15b内での色むらが少ない軸方向に延伸している全反射プリズム部64eを有しているため、複数のLED素子2bを配したLED15bが光源に用いられる場合のようにLED15b内の色むらがx軸とy軸とで異なる場合に顕著な効果を奏する。
全反射プリズム部64eの第1斜面61eおよび第2斜面62eは、実施の形態5と同様に、断面形状が弧状(放物線状)であってもよい。
また、全反射プリズム部64eの2つの凸部は、実施の形態1における第1入射面20aの凸部と同様に、接していても、離れていても構わない。
実施の形態7.
上記の各実施の形態は光源装置の一例を示したものに過ぎず、光源装置は上記の各実施の形態に限られない。上記の各実施の形態を応用して光源装置に対して種々の変形、変更、追加などができる。
上記の各実施の形態を応用した光源装置について説明する。
以下、上記の各実施の形態と異なる事項について主に説明する。上記の各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は上記の各実施の形態と同様である。
図19は、実施の形態7における光源装置100gおよび光源装置100g’の断面図であり、LED15aの光軸10を含んだ断面を示している。
また、図19(a)は光源装置100gの断面を示し、図19(b)は光源装置100g’の断面を示している。
実施の形態7における光源装置100gおよび光源装置100g’について、図19に基づいて以下に説明する。
(a)のレンズ200gおよび(b)のレンズ200g’は頂部に入射面30gを有している。
入射面30gは、実施の形態1における第2入射面30と同じく、光軸10を回転軸とする回転面であり、LED素子2aを中心とした球面の一部である。
レンズ200gは、実施の形態1における第1入射面20aに対応する面を頂部に有していない。
(a)のレンズ200gは、実施の形態4と同様に、出射面50bに凹部60を有し、凹部60の底部に出射面凸部20gを有している。
(b)のレンズ200g’は、出射面50bに出射面凸部20gを有している。
出射面凸部20gは、実施の形態1における第1入射面20aを光軸10の方向に反転させたものである。出射面凸部20gは、実施の形態1における第1入射面20aと同様に、光軸10を回転軸として円弧を回転させた回転面であり、断面形状が隆起した円弧(凸部)を2つ並べた形状である。
出射面凸部20gは、実施の形態1における第1入射面20aと同様に、LED15aの中心付近の点Jから出射した青みの強い光25を入射して屈折し、光25の進行方向を光軸10の方向に対して傾けた方向に変える。出射面凸部20gで屈折した光25は、光軸10から遠ざかった方向に出射する。
また、出射面凸部20gは、実施の形態1における第1入射面20aと同様に、LED15aの側部付近の点Kから出射した黄色みの強い光26を入射して屈折し、光26の進行方向を光軸10の方向とほぼ平行な方向に変える。出射面凸部20gで屈折した光26は、光軸10とほぼ平行な方向に出射する。
つまり、出射面凸部20gを介してレンズから出射した光は、実施の形態1における第1入射面20aを介して第1入射面20aから出射した光と同様に、光軸10に近いほど黄色みが強く光軸10から遠ざかるほど青みが強い。
また、入射面30gおよび反射面40を介して出射した光は、実施の形態1と同様に、光軸10に近いほど青みが強く光軸10から遠ざかるほど黄色みが強い。
そのため、(a)の光源装置100gおよび(b)の光源装置100g’は、実施の形態1における光源装置100aと同様に、出射面凸部20gを介してレンズから出射した光と入射面30gおよび反射面40を介してレンズから出射した光とで色みを打ち消し合い、照射面の色むらを低減させる。
(a)の光源装置100gおよび(b)の光源装置100g’は、実施の形態3と同様に、LEDが複数のLED素子を有し、出射面凸部20gの立体形状がシリンドリカルレンズの凸面と同じ形状であってもよい。
図20は、実施の形態7における光源装置100hの断面図であり、LED15aの光軸10を含んだ断面を示している。また、断面図であることを示す斜線は省略している。
実施の形態7における光源装置100hについて、図20に基づいて以下に説明する。
レンズ200hは、全反射プリズム部64hを凹部にではなく出射面50c(出射部の一例)に有している。
全反射プリズム部64hの大きさは、第2入射面30から入射して反射面40で全反射する光を邪魔しない大きさである。全反射プリズム部64hを小さくすると、全反射プリズム部64hに対向する第1入射面20dを小さくすることができる。そして、第1入射面20dは、補助線Eより内側に収まる程度に小さいと、第2入射面30から入射して反射面40で全反射する光の邪魔にならない。
また、レンズ200h内での光の吸収ロスが少なくするため、全反射プリズム部64hとLED15aとの距離は短い方が好ましい。
全反射プリズム部64hの形状は、実施の形態4と同様に回転体形状であってもよいし、実施の形態6と同様にz−y断面をx軸方向に延ばした形状であっても構わない。
実施の形態8.
上記の各実施の形態で説明した光源装置を備えた照明装置について説明する。上記の各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付す。
図21は、実施の形態8における照明装置300の内部を示す図である。
実施の形態8における照明装置300について、図21に基づいて以下に説明する。
照明装置300は、実施の形態1で説明した光源装置100aを複数個備えたスポットライトである。
照明装置300は、筐体310内に電源装置320、回路基板330および複数の光源装置100aを備えている。
複数の光源装置100aは回路基板330に並べて実装され、電源装置320から電力が供給され、LED15aが発した光をレンズ200aから出射する。
照明装置300は、照射面の色むらを低減する光源装置100aを備えているので、高品位で明るいスポットライトである。
図21では、実施の形態1で説明した光源装置100aを備えた照明装置300を示しているが、照明装置300は他の実施の形態で説明した光源装置を備えても構わない。
また、照明装置300は、上記の各実施の形態で説明した光源装置を備えていれば良く、スポットライトにかぎらない。
実施の形態1における光源装置100aの外観図。 実施の形態1におけるLED15aを示す図。 実施の形態1における光源装置100aの断面図。 実施の形態1におけるLED15aから出射する光の色あいを示す図。 実施の形態1におけるレンズ200aからの光の出射方向を示す図。 実施の形態1における光源装置100aの配光制御を示す図。 従来の光源装置100iにより生じる色むらを示す図。 実施の形態2における光源装置100cの外観図。 実施の形態3における光源装置100bの外観図。 実施の形態3におけるLED15bを示す図。 実施の形態3におけるレンズ200bの斜視図。 実施の形態3におけるレンズ200bの断面図。 実施の形態4における光源装置100dの外観図。 実施の形態4における光源装置100dの断面図およびレンズ200dの平面図。 実施の形態4における光源装置100dの部分拡大断面図。 実施の形態5における光源装置100fの断面図。 実施の形態6における光源装置100eの外観図。 実施の形態6における光源装置100eの断面図およびレンズ200eの平面図。 実施の形態7における光源装置100gおよび光源装置100g’の断面図。 実施の形態7における光源装置100hの断面図。 実施の形態8における照明装置300の内部を示す図。
符号の説明
1 セラミックスパッケージ、2a,2b LED素子、3 蛍光体、6 凹部、10 光軸、11 青色光、12,12a,12b 白色光、13A,13B グラフ、15a,15b LED、20a,20b,20c,20d 第1入射面、20g 出射面凸部、21,22,23,24,25,26 光、30 第2入射面、30g 入射面、40 反射面、50a,50b,50c 出射面、51 鍔部、60 凹部、61d,61e,61f 第1斜面、62d,62e,62f 第2斜面、63d,63e,63f 頂点、64d,64e,64f,64h 全反射プリズム部、70,71 白色光、100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100g’,100h,100i 光源装置、200a,200b,200c,200d,200e,200f,200g,200g’,200h,200i レンズ、201 入射部、300 照明装置、310 筐体、320 電源装置、330 回路基板、400 照射面、500,501 光。

Claims (3)

  1. 光源が発した光を入射する入射部と、前記入射部に入射した光を出射する出射面と、前記光源内に焦点を有する回転放物面形状を成して前記入射部に入射した光を反射して前記出射面に導く反射面と、を備えるレンズにおいて、
    前記入射部は、
    前記レンズの光軸を中心にした回転体形状を成し、前記レンズの光軸を含んだ断面内の前記レンズの光軸を挟んだ両側に前記光源側へ隆起した円弧状の凸部を有する第1入射面と、
    前記第1入射面を取り囲んで前記レンズの光軸を中心にした回転体形状を成し、前記光源が発した光を前記反射面に導く第2入射面とを有し、
    前記第1入射面の前記凸部は、
    前記光源が発した光のうち前記反射面の前記焦点からの光を入射して入射した光を前記レンズの光軸に対して傾いた方向に屈折して前記出射面に導き、前記光源が発した光のうち前記反射面の前記焦点から離れた地点からの光を入射して入射した光を前記レンズの光軸に対して平行な方向に屈折して前記出射面に導く
    ことを特徴とするレンズ。
  2. 前記反射面の前記焦点に位置する光源と、請求項1記載のレンズとを備えた光源装置。
  3. 請求項記載の光源装置と、前記光源装置に電力を供給する電源装置とを備えた照明装置。
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