JP2011184870A - 標識類連結用アンカー杭 - Google Patents
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Abstract
【課題】小さなスペースでほとんど残土を発生させることなく、短時間の内に安価に、かつ強固に道路標識を立設することを可能とする標識類連結用のアンカー杭を提供する。
【解決手段】アンカー杭1は、長尺な中空角柱状の杭本体2と、2枚のプレート5a,5bをそれぞれの長手方向に沿った中心線の位置において互いに直交するように組み付けた引抜防止体4とを有している。そして、引抜防止体4が杭本体2の軸方向に沿って同心状に組み込まれており、引抜防止体4の各プレート5a,5bが、杭本体2の外周から放射状に突出した状態となっている。
【選択図】図3
【解決手段】アンカー杭1は、長尺な中空角柱状の杭本体2と、2枚のプレート5a,5bをそれぞれの長手方向に沿った中心線の位置において互いに直交するように組み付けた引抜防止体4とを有している。そして、引抜防止体4が杭本体2の軸方向に沿って同心状に組み込まれており、引抜防止体4の各プレート5a,5bが、杭本体2の外周から放射状に突出した状態となっている。
【選択図】図3
Description
本発明は、一般道路、高速道路の路側に設置される道路標識等を立設させるために地面に埋設して用いられる標識類連結用のアンカー杭に関するものである。
道路標識等を道路脇等に立設するための一般的な方法としては、特許文献1の如く、地盤を掘削して、コンクリートにより略直方体状等の基礎を増設するとともに、その基礎の上面に、アンカーボルトを立て込み、当該基礎を十分に養生させた後に、道路標識等のポールの基端の台座を、ダブルナット等によって基礎のアンカーボルトに螺着させる方法が知られている。
しかしながら、上記従来の道路標識の立設方法では、地盤を直方体状等に掘削してコンクリートを打ち込んで基礎を造成するとともに、その基礎内に道路標識のポールと連結させるための台座を立て込まなければならないため、施工に多くのスペースを必要とする上、施工時間が長くかかる、という不具合がある。加えて、地盤の掘削により多くの残土が発生する、という不具合もある。
本発明の目的は、上記従来の道路標識の立設方法が有する問題点を解消し、小さなスペースでほとんど残土を発生させることなく、短時間の内に安価に、かつ強固に道路標識を立設することを可能とする標識類連結用のアンカー杭を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、街路灯や道路標識等の標識類の支柱と連結するために地面に埋設して用いられる標識類連結用のアンカー杭であって、長尺な筒状の杭本体と、その杭本体の外周から軸方向に沿って放射状に突出した平板状の引抜防止体とを有していることを特徴とするものである。なお、本発明で言う標識類とは、街路灯、カーブミラーや道路標識に限定されず、防音壁や安全柵等をも含むものである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、引抜防止体が、複数のプレートをそれぞれの長手方向に沿った中心線の位置において交差する角度が均等になるように組み付けたものであり、前記杭本体の軸方向に沿って同心状に組み込まれており、その引抜防止体の各プレートが、杭本体の外周から放射状に突出した状態となっていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、杭本体の上端に、杭本体の軸方向に対して直交するように基板が固着されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれかに記載された発明において、引抜防止体の各プレートの側端縁同士の間に、各プレートを直交した状態で保持するための保持部材が懸架されていることを特徴とするものである。
請求項1に係る標識類連結用アンカー杭は、地盤中に打ち込む、あるいは、地盤を掘削して立て込んだ後に埋め戻すだけで、道路標識を連結させることが可能となる。したがって、請求項1に係る標識類連結用アンカー杭によれば、コンクリート等の固定材を養生させることなく、短時間の内に安価に道路標識を立設することが可能となる。また、地盤中に基礎を造成する必要がなくなるので、小スペースで、残土を多く発生させることなく道路標識を立設することが可能となる。加えて、請求項1に係る標識類連結用アンカー杭は、地盤中に埋設されると、大きな面積を有する平板状の引抜防止体が地盤との表面摩擦を高めるため、標識類を強固に固定することが可能となり、標識類が強風を受けた場合や衝撃を受けた場合でも地盤中から抜け出てしまう、という事態が生じない。
請求項2に係る標識類連結用アンカー杭は、杭本体の外周から所定の角度間隔で放射状に突出した引抜防止体の複数のプレートが、地盤との表面摩擦を非常に高いものとするため、標識類をきわめて強固に固定することが可能である。
請求項3に係る標識類連結用アンカー杭によれば、杭本体の上端に固着された基板を利用して、道路標識等のポールの基端を螺着することが可能となるので、より短時間の内に容易に道路標識等を立設することが可能となる。
請求項4に係る標識類連結用アンカー杭は、保持部材によって引抜防止体のプレートが所定の角度で互いに交差した状態で保持されるため、地盤中に埋設された場合に引抜力に対する耐力が大きいので、標識類が強風を受けた場合や衝撃を受けた場合に地盤から抜け出てしまう事態をより高い精度で防止することができる。
[アンカー杭の構造]
以下、本発明に係る標識類連結用アンカー杭(以下、単にアンカー杭という)を、図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は、本発明に係るアンカー杭を示したものであり、アンカー杭1は、杭本体2、基板3、引抜防止体4を組み付けて固着させる(溶接する)ことによって形成されている。そして、引抜防止体4の各プレート5a,5bが、杭本体2の外周から放射状に突出した状態となっており、杭本体2の上端において、基板3が杭本体2の軸方向に対して直交した状態になっている。
以下、本発明に係る標識類連結用アンカー杭(以下、単にアンカー杭という)を、図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は、本発明に係るアンカー杭を示したものであり、アンカー杭1は、杭本体2、基板3、引抜防止体4を組み付けて固着させる(溶接する)ことによって形成されている。そして、引抜防止体4の各プレート5a,5bが、杭本体2の外周から放射状に突出した状態となっており、杭本体2の上端において、基板3が杭本体2の軸方向に対して直交した状態になっている。
図4は、杭本体2を示したものであり、杭本体2は、鋼鉄によって、縦(外径)×横(外径)×長さ=300mm×300mm×6000mmで厚さ4.5mmの中空の四角柱状に形成されている。そして、上端縁の各辺の略中央から鉛直下向きに、幅×長さ=4.5mm×1854mmの帯状のスリット10,10・・が形成されている。
図5は、引抜防止体4を示したものであり、引抜防止体4は、2枚の板状のプレート5a,5bを組み付けることによって形成されている。各プレート5a,5bは、厚さ4.5mmの鋼鉄板を裁断することによって、幅×長さ=914mm×1829mmの略長方形状に形成されており、先端部分が、基端側から先端側にかけて次第に幅狭になるように、傾斜状に裁断された状態になっている(なお、最も先端部分の幅は450mmである)。また、左右の上端から400mm下方までの部分が、同一幅の帯状に切り欠かれており、幅が600mmになっている。また、プレート5aは、上端縁の略中央から鉛直下向きに、幅×長さ=4.5mm×914mmの帯状のスリット6aが形成されている。一方、プレート5aは、下端縁の略中央から鉛直上向きに、幅×長さ=4.5mm×914mmの帯状のスリット6bが形成されている。
引抜防止体4は、スリット6aとスリット6bとを噛み合わせるようにして、プレート5aとプレート5bとを組み付けて、接合部分を溶接することによって形成されており、2つのプレート5a,5bが、それぞれの長手方向に沿った中心線の位置において、互いに直交した状態になっている。そして、プレート5aおよびプレート5bの左右の側端縁同士(幅広な部分の上端際同士)を繋ぐように、4つの保持部材7,7・・が溶接されており、それらの4つの保持部材7,7・・が、組み付けられたプレート5aおよびプレート5bの外周を、水平断面が正方形状になるように囲んだ状態になっている。なお、各保持部材7,7・・は、鋼鉄によって長さ(横幅)×高さ=646mm×305mmの長方形の板状に形成されており、4.5mmの厚みを有している。
一方、基板3は、厚さ4.5mmの鋼鉄板を裁断することによって、縦×横=600mm×600mmの正方形状に形成されている。そして、中央には、縦×横=300mm×300mmの正方形状の杭挿通孔8が穿設されている。また、四つのコーナー際には、ボルト挿通孔9,9・・が穿設されている。
アンカー杭1は、杭本体2のスリット10,10・・内に、組み付けられた引抜防止体4の各プレート5a,5bの左右(中心から側端縁までの中央の部分)を挿入させた状態で、それらのスリット10,10・・際の部分と各プレート5a,5bとを溶接するとともに、杭本体2の上端際を基板3の杭挿通孔8内に挿通させて、当該杭挿通孔8際の部分と杭本体2とを基板3の裏面側で溶接することによって一体的に組み付けられている(図1〜3参照)。
[アンカー杭の使用方法]
上記の如く構成されたアンカー杭1を使用する場合には、地盤掘削用重機のロットの先端にアンカー杭1を装着し(引抜防止体4の上端際をロットの先端のクリッパー等で把持させて)、当該地盤掘削用重機を、標識類を建てたい場所にセットする。そして、地盤掘削用重機のロットの先端のアンカー杭1を、地盤の表面に突き立てて、アンカー杭1の基板3の裏面が地表に当接するまで打ち込む。そのようにアンカー杭1を十分に打ち込んだ後には、図6の如く、基板3と、標識類のポール21の基端に設けられた台座22の裏面とを当接させた状態で、ボルト挿通孔9,9・・を利用して、基板3と台座21とをボルト等で螺着することによって道路標識等を立設させる。
上記の如く構成されたアンカー杭1を使用する場合には、地盤掘削用重機のロットの先端にアンカー杭1を装着し(引抜防止体4の上端際をロットの先端のクリッパー等で把持させて)、当該地盤掘削用重機を、標識類を建てたい場所にセットする。そして、地盤掘削用重機のロットの先端のアンカー杭1を、地盤の表面に突き立てて、アンカー杭1の基板3の裏面が地表に当接するまで打ち込む。そのようにアンカー杭1を十分に打ち込んだ後には、図6の如く、基板3と、標識類のポール21の基端に設けられた台座22の裏面とを当接させた状態で、ボルト挿通孔9,9・・を利用して、基板3と台座21とをボルト等で螺着することによって道路標識等を立設させる。
[アンカー杭の効果]
アンカー杭1は、上記の如く、長尺な中空角柱状の杭本体2と、略長方形状の2枚のプレート5a,5bがそれぞれの長手方向に沿った中心線の位置において互いに直交するように組み付けられた引抜防止体4とを有しており、引抜防止体4が杭本体2の軸方向に沿って同心状に組み込まれており、引抜防止体4の各プレート5a,5bが、杭本体2の外周から放射状に突出した状態となっている。それゆえ、アンカー杭1によれば、コンクリート等の固定材を養生させることなく、短時間の内に安価に道路標識を立設することが可能となる。また、地盤中に基礎を造成する必要がなくなるので、小スペースで、残土を多く発生させることなく道路標識を立設することが可能となる。加えて、アンカー杭1は、地盤中に埋設される引抜防止体4が大きな面積を有する2つのプレート5a,5bを有しており、それらのプレート5a,5bが地盤との表面摩擦を高めて、標識類を強固に固定することができるので、標識類が強風を受けた場合や衝撃を受けた場合でも地盤中から抜け出てしまう、という事態が生じない。
アンカー杭1は、上記の如く、長尺な中空角柱状の杭本体2と、略長方形状の2枚のプレート5a,5bがそれぞれの長手方向に沿った中心線の位置において互いに直交するように組み付けられた引抜防止体4とを有しており、引抜防止体4が杭本体2の軸方向に沿って同心状に組み込まれており、引抜防止体4の各プレート5a,5bが、杭本体2の外周から放射状に突出した状態となっている。それゆえ、アンカー杭1によれば、コンクリート等の固定材を養生させることなく、短時間の内に安価に道路標識を立設することが可能となる。また、地盤中に基礎を造成する必要がなくなるので、小スペースで、残土を多く発生させることなく道路標識を立設することが可能となる。加えて、アンカー杭1は、地盤中に埋設される引抜防止体4が大きな面積を有する2つのプレート5a,5bを有しており、それらのプレート5a,5bが地盤との表面摩擦を高めて、標識類を強固に固定することができるので、標識類が強風を受けた場合や衝撃を受けた場合でも地盤中から抜け出てしまう、という事態が生じない。
また、アンカー杭1は、杭本体2の上端に、杭本体2の軸方向に対して直交するように基板3が固着されており、当該基板3を利用して、道路標識等のポールの基端を螺着することができるので、より短時間の内に容易に道路標識等を立設することが可能である。
さらに、アンカー杭1は、引抜防止体4の各プレート5a,5bの側端縁同士の間に、各プレートを直交した状態で保持するための保持部材7,7・・が懸架されており、当該保持部材7,7・・によって引抜防止体4の各プレート5a,5bが互いに直交した状態で保持されるため、地盤中に埋設された場合に引抜力に対する耐力が大きいので、標識類が強風を受けた場合や衝撃を受けた場合に地盤から抜け出てしまう事態をより高い精度で防止することができる。
[アンカー杭の変更例]
なお、本発明に係るアンカー杭の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、杭本体、基板、引抜防止体等の材質、形状、構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
なお、本発明に係るアンカー杭の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、杭本体、基板、引抜防止体等の材質、形状、構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、杭本体は、上記実施形態の如く、中空な四角柱状体に限定されず、中空な四角柱状体以外の中空な多角柱状体(中空な六角柱状体や中空な八角柱状体)に変更することも可能であるし、円筒状体や楕円筒状体等に変更することも可能である。なお、かかる構成を採用する場合には、杭本体の断面形状に合わせて、引抜防止体の各プレートを挿通させるためのスリットを設ける位置や、基板の杭挿通孔の形状を変える必要がある。たとえば、図7の如く、杭本体を円筒状体に変更する場合には、上端縁の円周を四分割した位置において、それぞれ、引抜防止体の各プレートを挿通させるためのスリットを鉛直下向きに設けるとともに、基板の杭挿通孔の形状を円形にする必要がある。
さらに、杭本体は、上記実施形態の如く、基端から先端まで同一径の単純な筒状のものに限定されず、地盤中に打ち込み易いように先端部分を基端部分に比べて小径にしたもの(たとえば、先端部分を潰したもの)や、先端にバイトを付設したもの等でも良い。
また、本発明に係るアンカー杭は、上記実施形態の如く、杭本体の基端に基板を設けたものに限定されず、台座のない標識類の立設に利用する場合等には、基板の構成を省略することも可能である。さらに、本発明に係るアンカー杭は、上記実施形態の如く、地盤への立て込み前に、基板を杭本体と固着させたものに限定されず、地盤への立て込みを完了した後に、基板を杭本体に固着させる(溶接する)ことも可能である。
加えて、基板は、上記実施形態の如く、正方形状の外形を有するものに限定されず、標識類の台座の形状に合わせて、各種の外形を有するものに変更することが可能である。また、基板は、上記実施形態の如く、杭挿通孔が穿設されており当該杭挿通孔に杭本体の先端を挿通させた状態で杭本体と溶接するものに限定されず、単純な板状に形成されており裏側面を杭本体の上端縁や各プレートの上端縁と溶接させるもの等に変更することも可能である。
さらに、本発明に係るアンカー杭は、上記実施形態の如く、基板の周縁際と標識類の台座とを螺着することによって標識類の立設を可能とするものに限定されず、基板上に標識類のポールを固定させる手段を設けたもの等に変更することも可能である。
また、本発明に係るアンカー杭は、上記実施形態の如く、2枚のプレートを直交させて組み付けた引抜防止体が杭本体の軸方向に沿って同心状に組み込まれており、当該引抜防止体の各プレートの側部が杭本体の外周から放射状に突出したものに限定されず、引抜防止体として機能する1枚のプレートが杭本体の軸方向に沿って組み込まれており、当該プレートの側部が杭本体の外周から放射状に突出したものでも良いし、3枚以上のプレートを交差する角度が均等になるように組み付けた引抜防止体が杭本体の軸方向に沿って同心状に組み込まれており、当該引抜防止体の各プレートの側部が杭本体の外周から放射状に突出したものでも良い。加えて、本発明に係るアンカー杭は、上記実施形態の如く、引抜防止体として機能する1枚のプレートあるいは複数枚のプレートを組み付けた引抜防止体を杭本体の内部に組み付けたものに限定されず、引抜防止体として機能する1枚あるいは複数枚のプレートを杭本体の外周に軸方向に沿って溶接したもの等でも良い。
一方、引抜防止体は、上記実施形態の如く、2枚のプレートの左右の上端際を幅狭にしたものに限定されず、2枚のプレートの左右の上端際を他の部分と同一幅にしたものに変更することも可能である。なお、引抜防止体を、上記実施形態の如く、2枚のプレートの左右の上端際を幅狭にしたものとした場合には、傾斜した地盤において使用する場合にプレートが地表に露出しにくくなる、というメリットがある。
また、引抜防止体は、上記実施形態の如く、2枚のプレートの左右の先端部を、基端から先端にかけて次第に幅狭になるように傾斜状に裁断したものに限定されず、2枚のプレートの先端部を中央(高さ方向における中央)と同一幅にしたもの等に変更することも可能である。なお、引抜防止体を、2枚のプレートの左右の先端部を傾斜状に裁断したものとした場合には、地盤中に打ち込む際にスムーズに入り込み易くなる、というメリットがある。
加えて、アンカー杭は、上記実施形態の如く、杭本体の稜線と稜線との間の平坦な部分から引抜防止体のプレートを突出させたもの(すなわち、杭本体の稜線と稜線との間に鉛直なスリットを設けたもの)に限定されず、図8の如く、杭本体の各稜線から引抜防止体のプレートを突出させたもの(すなわち、杭本体の各稜線に鉛直なスリットを設けたもの)に変更することも可能である。
また、アンカー杭は、上記実施形態の如く、引抜防止体の各プレート同士の間に1個ずつ保持部材を懸架させたものに限定されず、引抜防止体の各プレート同士の間に2個以上の保持部材を懸架させることも可能であるし、場合によっては、保持部材の構成を省略することも可能である。加えて、保持部材は、上記実施形態の如く、板状のものに限定されず、棒状のもの等に変更することも可能である。
さらに、アンカー杭は、上記実施形態の如く、全体(杭本体、引抜防止体、基板)を鋼鉄によって構成したものに限定されず、一部を鋳鉄や鋳鋼によって構成したものに変更することも可能である。また、一部の部材に防錆塗装等を施すことも可能である。
一方、アンカー杭を地盤に立て込む方法も、上記実施形態の如く、アンカー杭を地盤に単純に打ち込む方法に限定されず、予め掘削した地盤にアンカー杭を垂直に配置させて現状土を埋め戻す方法を採用することも可能である。加えて、先端に掘削刃を設けた掘削装置を利用し、当該掘削装置の掘削刃からセメントスラリーを噴出させながら地盤を掘削することによって、予め、鉛直な縦穴の内部でセメントスラリーと土壌とが均一に混合された柱状改良体を形成しておき、当該柱状改良体の内部にアンカー杭を立て込む方法を採用することも可能である。
本発明に係るアンカー杭は、上記の如く、優れた効果を奏するものであるから、各種の標識類を立設させる際に好適に用いることができる。
1・・標識類連結用アンカー杭
2・・杭本体
3・・基板
4・・引抜防止体
5a,5b・・プレート
6・・保持部材
2・・杭本体
3・・基板
4・・引抜防止体
5a,5b・・プレート
6・・保持部材
Claims (4)
- 街路灯や道路標識等の標識類の支柱と連結するために地面に埋設して用いられる標識類連結用のアンカー杭であって、
長尺な筒状の杭本体と、
その杭本体の外周から軸方向に沿って放射状に突出した平板状の引抜防止体とを有していることを特徴とする標識類連結用アンカー杭。 - 引抜防止体が、複数のプレートをそれぞれの長手方向に沿った中心線の位置において交差する角度が均等になるように組み付けたものであり、前記杭本体の軸方向に沿って同心状に組み込まれており、その引抜防止体の各プレートが、杭本体の外周から放射状に突出した状態となっていることを特徴とする請求項1に記載の標識類連結用アンカー杭。
- 杭本体の上端に、杭本体の軸方向に対して直交するように基板が固着されていることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の標識類連結用アンカー杭。
- 引抜防止体の各プレートの側端縁同士の間に、各プレートの交差する角度を保持するための保持部材が懸架されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の標識類連結用アンカー杭。
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