JP2011183155A - 顕微鏡用スタンド、特に手術顕微鏡用スタンド - Google Patents

顕微鏡用スタンド、特に手術顕微鏡用スタンド Download PDF

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Abstract

【課題】コンパクトであり容易に操作可能であり且つ位置調節時に騒音が少ない顕微鏡用スタンドを提供する。
【解決手段】少なくとも1つの旋回支持器12と、該旋回支持器の第1端部15に固定されており顕微鏡用スタンド11に顕微鏡16を固定するための顕微鏡取付器22と、該旋回支持器の第2端部13に設けられておりスタンドインタフェース14に配置された旋回軸線114回りで前記顕微鏡の平衡を保つためのC字形スライダ式位置調節器112とを有する。前記旋回支持器は、前記C字形スライダ式位置調節器により保持されている支持器軸線113回りで旋回可能である。前記C字形スライダ式位置調節器は、前記旋回軸線回りで前記スタンドインタフェースに対して旋回可能である。全ての旋回運動は制動力を用いて抑制可能である。
【選択図】図1

Description

(関連出願の記載)
本出願は、2010年3月4日出願のドイツ特許出願10 2010 010 131.1(以下「基礎出願」という)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本明細書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、顕微鏡用スタンド、特に手術顕微鏡用スタンドに関し、特に請求項1の上位概念部(前置部)に記載した顕微鏡用スタンドに関する。かかる顕微鏡用スタンドは、具体例としては、少なくとも1つの旋回支持器と、該旋回支持器の第1端部に固定されており顕微鏡用スタンドに顕微鏡を固定するための顕微鏡取付器と、該旋回支持器の第2端部に設けられておりスタンドインタフェースに配置された旋回軸線回りで前記顕微鏡の平衡を保つためのC字形スライダ式位置調節器とを有する、顕微鏡用スタンドであって、前記旋回支持器は、前記C字形スライダ式位置調節器により保持されている支持器軸線回りで旋回可能であり、前記C字形スライダ式位置調節器は、前記旋回軸線回りで前記スタンドインタフェースに対して旋回可能であり、前記旋回支持器は、前記スタンドインタフェースに対し、垂直面内における該旋回支持器の円形運動を可能にする平行ガイド機構により支持されている、顕微鏡用スタンドである。
顕微鏡、特に手術顕微鏡は、床上或いは設置対象物上に立てられるか又は壁或いは天井に取り付けられた顕微鏡用スタンドないし手術顕微鏡用スタンドにより支持される。
本出願人(ライカ ミクロスコピー ズュステーメ アーゲーはライカ ミクロジュステムス(シュヴァイツ)アーゲーに名称変更された)による特許文献1から、旋回支持器(旋回ホルダ)と、該旋回支持器の第1端部に固定されており顕微鏡用スタンドに顕微鏡を固定するための顕微鏡取付器と、該旋回支持器の第2端部に設けられておりスタンドインタフェースに配置された旋回軸線回りで前記顕微鏡の平衡を保つためのC字形スライダ式位置調節器とを含む、顕微鏡用スタンド(顕微鏡用台架)、特に手術顕微鏡用スタンドが公知である。この際、旋回支持器は、C字形スライダ式位置調節器により保持されている支持器軸線回りで旋回可能である。C字形スライダ式位置調節器は、前記旋回軸線回りでスタンドインタフェースに対して旋回可能である。全ての旋回運動は、顕微鏡スタンドの調節済要素の非所望の位置変更を防止するために、多くの場合は制動力を用いて抑制可能である。旋回支持器は、スタンドインタフェースに対し、複数のリニアガイドを備えた平行ガイド機構(平行案内)により支持されていて、該平行ガイド機構は、垂直面内における旋回支持器の傾動のない円形運動(円弧状運動)を可能にしている。この顕微鏡用スタンドは、旋回支持器の旋回時に顕微鏡の鉛直(垂直)方向案内を可能にし、通常では該顕微鏡用スタンド内の垂直方向回動軸線と交差する前記旋回軸線に対し、顕微鏡における様々な重量構成体の平衡化を保証している。
国際公開第98/52484号パンフレット(特表2000−516126号公報/特許第4145360号)
上記特許文献1により公知の解決策の短所は、旋回支持器の旋回時に平行ガイド機構の複数のリニアガイドが、大半の利用者にとって望ましくないと感じられる騒音を発生させてしまい、更には比較的大きな重量を有することである。更にそのような公知の平行ガイド機構は大きなスペースを必要とし、特に水平方向においても垂直方向においても平行ガイド機構をもたなくてはならない。
従って本発明の基礎を成す課題は、顕微鏡用スタンド、特に手術顕微鏡用スタンドを、当該スタンドが上記の短所をもたず、特にコンパクトであり容易に操作可能であり且つ位置調節時に騒音が少なくなるように改善することである。
本発明の一視点により以下の顕微鏡用スタンドが提供される。
該顕微鏡用スタンドは、少なくとも1つの旋回支持器と、該旋回支持器の第1端部に固定されており顕微鏡用スタンドに顕微鏡を固定するための顕微鏡取付器と、該旋回支持器の第2端部に設けられておりスタンドインタフェースに配置された旋回軸線回りで前記顕微鏡の平衡を保つためのC字形スライダ式位置調節器とを有する、顕微鏡用スタンド、特に手術顕微鏡スタンドであって、前記旋回支持器は、前記C字形スライダ式位置調節器により保持されている支持器軸線回りで旋回可能であり、前記C字形スライダ式位置調節器は、前記旋回軸線回りで前記スタンドインタフェースに対して旋回可能であり、前記旋回支持器は、前記スタンドインタフェースに対し、垂直面内における該旋回支持器の円形運動を可能にする平行ガイド機構により支持されている、顕微鏡用スタンドである。
該顕微鏡スタンドにおいて、前記平行ガイド機構はクロスレバー伝動装置により形成されていて、該クロスレバー伝動装置は、前記旋回支持器の前記支持器軸線と前記C字形スライダ式位置調節器の前記旋回軸線の間において平行で且つ中央に配置されたクロスレバー軸線を介して旋回可能であり、更には前記スタンドインタフェースとも前記旋回支持器とも、該クロスレバー伝動装置が自身の固有の旋回状態を同時に且つ同様に前記スタンドインタフェースと前記旋回支持器とに伝達するように連結されている。
上記のごとく、本発明の一視点に従い、平行ガイド機構はクロスレバー伝動装置により形成されていて、該クロスレバー伝動装置は、旋回支持器の支持器軸線とC字形スライダ式位置調節器の旋回軸線の間において平行で且つ中央に配置されたクロスレバー軸線を介して旋回可能であり、更にはスタンドインタフェースとも旋回支持器とも、該クロスレバー伝動装置が自身の固有の旋回状態を同時に且つ同様にスタンドインタフェースと旋回支持器とに伝達するように或いは旋回支持器の室内位置の変更時に該旋回支持器の傾動を防止するように連結されている。
従って前記クロスレバー伝動装置は、上述した公知の両方の平行ガイド機構のように、旋回支持器の旋回時における顕微鏡の鉛直方向の配向を保証している。当該クロスレバー伝動装置により、顕微鏡用スタンドのこの部分は、複数のリニアガイドを備えた平行ガイド機構に比べ、スペース要求は遥かに少なく、重量も少なくて済む。それにより平行ガイド機構或いは顕微鏡用スタンドをよりコンパクトに且つより軽量に構成することができる。更に当該クロスレバー伝動装置では、直線的に案内される部材と異なり、その旋回可能な部材に基づき、騒音がない又はあったとしても僅かである。
本発明の一実施形態の顕微鏡用スタンドを斜め前方から示す図であり、この図においてC字形スライダ式位置調節器は第1ポジションにある。 図1に従う顕微鏡用スタンドを斜め後方から示す図である。 図1のIII−III線に沿ったスタンドインタフェースの部分断面図であり、この図においてC字形スライダ式位置調節器は第1ポジションにある。 図2のIV−IV線の方から見たC字形スライダ式位置調節器の詳細図である。 図3に従うスタンドインタフェースの部分断面図であり、この図においてC字形スライダ式位置調節器は、図1に従う第1ポジションとは異なる第2ポジションにある。 当該顕微鏡用スタンドを斜め後方から示す図であり、この図においてC字形スライダ式位置調節器は、第1ポジションとは異なる第2ポジションにある(図5参照)。 図6に従う顕微鏡用スタンドを斜め側方から示す図であり、この図においてC字形スライダ式位置調節器は第2ポジションにある。 当該顕微鏡用スタンドを、図4に従う詳細図における配向とは反対の配向で示す図である。 当該顕微鏡用スタンドを、図8のVIa−VIa線に沿って見た図である。 当該顕微鏡用スタンドを、図8のVIb−VIb線に沿って見た図である。 レバーの配置構成と、クロスレバー伝動装置の枢着点とを示す模式図である。 C字形スライダ式位置調節器を、図8のVIII−VIII線に沿って見た図である。 C字形スライダ式位置調節器を、図8のVIIIa−VIIIa線に沿って見た図である。 C字形スライダ式位置調節器の中央のスライダプレートの側面図である。 C字形スライダ式位置調節器とその旋回軸線を(平面図において)旋回支持器の支持器軸線とクロスレバー軸線との間の間隔が小さい第1平衡ポジションにおいて示す図である。 図15に従うC字形スライダ式位置調節器を、図15に従う第1平衡ポジションとは異なる、旋回支持器の支持器軸線とクロスレバー軸線との間の間隔がより大きい第2平衡ポジションにおいて示す図である。 図8に対応するC字形スライダ式位置調節器を、左右逆にして示す詳細図である。 図17と類似する詳細図であるが、この図では二分割式のクロスレバーが示されている。 (本出願の基礎出願の出願日と同日付けで出願された本出願人によるドイツ特許出願DE10 2010 010 133.8の図1)顕微鏡用スタンドを斜め前方から示す図であり、この図において顕微鏡取付器は第1ポジションにある。 (上記ドイツ特許出願の図2)図19に従う顕微鏡用スタンドを示す図であり、この図において顕微鏡取付器は第2ポジションにある。 (上記ドイツ特許出願の図3)一実施形態の制動力伝達手段の詳細図であり、この図において顕微鏡取付器は第1ポジションにある。 (上記ドイツ特許出願の図4)図21と同様に制動力伝達手段の詳細図であるが、この図において顕微鏡取付器は、第1ポジションとは異なるポジションにある。 (上記ドイツ特許出願の図5)別の実施形態の制動力伝達手段を示す模式図である。 (上記ドイツ特許出願の図6)図23のVI-VI線に沿った制動力伝達手段の断面図である。 (上記ドイツ特許出願の図7)図20の第2回動軸線に沿った制動装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態の概要について説明する。
好ましくは、前記クロスレバー伝動装置は、C字形スライダ式位置調節器においてクロスレバー軸線回りで旋回可能に配設されているクロスレバーを含んでいて、該クロスレバーは、一方の端部において第1連結要素を用いてスタンドインタフェースと関節式で自在連結され、他方の端部において第2連結要素を用いて旋回支持器と関節式で自在連結されている。クロスレバーと第1連結要素及び第2連結要素は、レバー伝動装置として、旋回支持器の旋回時における顕微鏡の鉛直方向の配向を保証している。更に当該クロスレバー伝動装置のこの構成は、顕微鏡用スタンドのこの部分の極めてコンパクトな構造形式を可能にしている。
好ましくは、前記クロスレバー軸線は、顕微鏡用スタンドが配置される空間内において位置固定としても可動としても設けることができ、旋回支持器の支持器軸線とC字形スライダ式位置調節器の旋回軸線の間において浮動状態(浮遊状態)で配設されていて(fliegend gelagert)、それによりこれらの軸線は互いに相対的に簡単に位置調節可能である。この関連において「浮動状態で配設されていること(fliegende Lagerung)」との用語は、旋回支持器ともスタンドインタフェースとも位置固定で接続されているわけではないクロスレバー軸線の配設として理解される。位置変更可能な軸線を位置変更する場合には、これらの軸線がクロスレバー軸線に対して所謂相対的に位置変更され、従って該クロスレバー軸線は、例えば、空間的に相対固定状態にあるが前記の両方の位置変更可能な軸線に対しては中央の浮動状態のポジションを有している。この関連において「空間的に(spatial)」との用語は(顕微鏡用スタンドの配置される室内の)クロスレバー軸線の相対的な室内位置として理解される。
好ましくは、少なくとも1つの連結要素は、該連結要素の(複数の)枢着支承部の間において湾曲されていて、このことは、室内最適化を可能とし、従って顕微鏡用スタンドのこの部分の極めてコンパクトな構造形式を可能にしている。
好ましくは、両方の連結要素は、各々、該連結要素の(複数の)枢着支承部の間において湾曲されている。特に有利には、これらの連結要素は、それらの湾曲の凸部分が互いに反対方向に向かうように互いに配置されている。
一実施形態においては、両方の連結要素のうち少なくとも1つにおいて長さが調節可能であり、それによりクロスレバー伝動装置のてこ比を必要に応じて適合させることができる。
好ましくは、クロスレバーは、両方の連結要素により規定される(aufgespannt)面であってスタンドインタフェースとC字形スライダ式位置調節器の間に配置されている一面内に位置している。この関連において、例えばクロスレバーを両方の連結要素と連結させる固定要素の形状が原因で両方の連結要素に対して位置的に僅かにずれているクロスレバーも、両方の連結要素により規定される前記面内に位置していると見なされる。この措置により、顕微鏡用スタンドのこの部分の更にコンパクトな構造形式が実現され、またクロスレバー伝動装置の(複数の)枢着支承部における傾動力は僅かである。
それらの傾動力がさほど重要でないならば、クロスレバーを、該クロスレバーの一方のレバー半部分をC字形スライダ式位置調節器の一方の側に配置させ、該クロスレバーの他方のレバー半部分をC字形スライダ式位置調節器の他方の側に配置させることで分割することもできる。この際、クロスレバー軸線(ないしクロスレバー軸)が両方のクロスレバー半部分或いはクロスレバーアームを(堅固に)接続(ないし連結)する。
好ましくは、C字形スライダ式位置調節器においてクロスレバー軸線或いはクロスレバーは、C字形スライダを調節する場合に該C字形スライダの相対的な空間位置が変更されないままであり、それに対し、旋回支持器の支持器軸線とC字形スライダ式位置調節器の旋回軸線が互いに接近又は互いに離間するように配設(支承:gelagert)されている。従って、旋回支持器の支持器軸線とC字形スライダ式位置調節器の旋回軸線は、C字形スライダ式位置調節器においてクロスレバー軸線に対して相対的にずらされ、このことは、C字形スライダ式位置調節器の簡単な構成を可能にしている。この関連において「空間的に(spatial)」との用語は(顕微鏡用スタンドの配置される室内の)クロスレバー軸線の相対的な室内位置として理解される。
好ましくは、C字形スライダ式位置調節器は、互いに平行な3つの面内に3つのスライダプレートを有する二重平行スライダを含んでいて、この際、両方の外側のスライダプレートは、中央のスライダプレートを浮動状態で且つサンドイッチ状に受容(ないし支承)し、更に中央のスライダプレートは、外側のスライダプレートに対して自由状態にある(freigestellt)クロスレバー軸線、即ち外側のスライダプレートから切り離されて独立しているクロスレバー軸線を支持し、並びに好ましくは位置調節機構を支持している。C字形スライダ式位置調節器のこの構成は、C字形スライダ式位置調節器のコンパクトな構造形式を可能にし、従って顕微鏡用スタンドのこの部分はコンパクトに且つ容易に実施することができる。それに加え、例えば上記背景技術により公知であるようなC字形スライダ式位置調節器と比べると、C字形スライダの中央の構造長は短いが、比較すると最大平衡化区間は同じ又はそれよりも大きい。
好ましくは、旋回支持器側の外側のスライダプレートには該旋回支持器の支持器軸線が配設され、それに対してスタンドインタフェース側の外側のスライダプレートにはC字形スライダ式位置調節器の旋回軸線が配設されている。この措置は、C字形スライダ式位置調節器のコンパクトな構成において簡単な製造と安定した実施を可能にしている。この関連において「配設される(lagern)」との用語は「相対回動不能に受容(ないし支承)する(drehfest aufnehmen)」としても理解される。
好ましくは、両方の外側のスライダプレートのうち少なくとも1つは、回動スピンドルを用いて手動式で又は電動式で中央のスライダプレートに対して移動可能である。該回動スピンドルはねじ山を有し、該ねじ山は、対応する外側のスライダプレートに配置され且つ各々につき対応して形成された対向部材(ねじ付きスリーブ)と噛合する。ねじ山の適切な構成により、互いに相対的なスライダプレートの所望の移動距離を簡単に確保することができる。
好ましくは、両方の外側のスライダプレートは、回動スピンドルにより互いに対して相対的に及び中央のスライダプレートに対して相対的に移動可能である。特に有利には、中央のスライダプレートと一方の外側のスライダプレートが、他方の外側のスライダプレートに対して同じ回動スピンドルにより移動可能であり、且つ両方のねじ付きスリーブと回動スピンドルのねじ山は同じピッチを有し、それにより、これらの両方のねじ付きスリーブは回動スピンドルの操作により同時に且つ同じ長さの距離で移動される。
好ましくは、両方の外側のスライダプレートは、回動スピンドルを用いて中央のスライダプレートに対して相対的に鏡面対称に(互いに反対方向に)移動可能であり、それにより、C字形スライダ式位置調節器、従ってC字形スライダを特にコンパクトに形成することができ、それにより要求されるスペースは僅かで済む。両方の外側のスライダプレートは、これらの両方の外側のスライダプレートに配設されている軸線(支持器軸線或いは旋回軸線)において、各々につき、クロスレバー軸線に対して同じ間隔を有するように互いに相対的に移動することができる。このことは、C字形スライダ式位置調節器のその都度の位置調節後において、クロスレバー伝動装置の複数の構成要素の平衡化された配置を保証している。このことは、両方の外側のスライダプレートの互いに対する相対運動が中央のスライダプレートの半分の移動距離分の運動によって補償されることを意味し、それにより、クロスレバー軸線を両方の支持器軸線と旋回軸線に対して中央に保持することができる。
従って、一方の外側のスライダプレートは回動スピンドルを用いて中央のスライダプレートに対して所定距離分だけ移動可能であり、中央のスライダプレートは他方の外側のスライダプレートに対して同じ距離分だけ移動可能である。C字形スライダ式位置調節器のこの構成は、極めてコンパクトであり、それにより有利でもある。
この構造の技術的な反転(逆の:Umkehr)構成は、本出願の保護範囲により同時に含まれているものとする。
共通の面に位置する(2つの)連結要素に対する本発明に従う他の選択肢として、連結要素は、互いに異なる互いに平行な2つの面内に位置し、それにより旋回支持器のより大きな旋回範囲が可能とされる。クロスレバー伝動装置の(複数の)枢着支承部において起こりうる傾動負荷を受容するために、これらの枢着支承部は、有利には適切に堅固ないし中実(massiv)に形成されている。
好ましくは、顕微鏡取付器或いは該顕微鏡取付器のための制動力伝達手段は、本出願の基礎出願の出願日と同日付けで出願された本出願人によるドイツ特許出願DE 10 2010 010 133.8(出願人事件番号:L236PCH)の特許請求項のいずれか一項に従って形成されていて、このことは、上記の長所の他に、当該顕微鏡取付器の長所或いは当該顕微鏡取付器のための制動力伝達手段の長所をも有する顕微鏡用スタンドの製造、特に手術顕微鏡用スタンドの製造を可能にしている。当該ドイツ特許出願の全記載内容は、優先日を確保した、本特許出願と当該ドイツ特許出願の後の組み合わせの可能性を目的とし、引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。尚、その概要については後述する。
好ましくは、前記旋回支持器は、本出願人による国際特許出願PCT/EP98/02909(WO98/52484A1:上記特許文献1)の特許請求項のいずれか一項に従って形成されていて、このことは、上記の長所の他に、当該旋回支持器の長所をも有する顕微鏡用スタンドの製造、特に手術顕微鏡用スタンドの製造を可能にしている。当該国際特許出願の全記載内容は、優先日を確保した、本特許出願と当該国際特許出願の2本、又は本特許出願と当該国際特許出願と前記ドイツ特許出願の3本の後の組み合わせの可能性を目的とし、引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。尚、その概要については後述する。また、当該旋回支持器の説明については、上記特許文献1の図面及び図面に関する説明を参照とする。
後続段落で説明する具体的な実施形態のための符号の説明のリストは、特許請求の範囲における記載と同様に本出願の開示内容の一部である。
上記のごとく、本発明において下記の形態が可能である。尚、下記の各形態は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載した各々の構成要件にも対応している。また、本願の特許請求の範囲に付記されている図面参照符号は専ら本発明の理解の容易化のためのものであり、本発明を後続段落で説明する具体的な実施形態に限定するものではないことを付言する。
(形態1)上記の一視点のとおり。
(形態2)前記クロスレバー伝動装置は、前記クロスレバー軸線回りで旋回可能に配設されており且つ一方の端部において第1連結要素を用いて前記スタンドインタフェースと関節式で自在連結され、他方の端部において第2連結要素を用いて前記旋回支持器と関節式で自在連結されているクロスレバーを含んでいることが好ましい。
(形態3)前記クロスレバー軸線は、前記旋回支持器の前記支持器軸線と前記C字形スライダ式位置調節器の前記旋回軸線の間において浮動状態で配設されていることが好ましい。
(形態4)前記第1、第2連結要素のうち少なくとも1つは、該連結要素の枢着支承部の間において湾曲されていることが好ましい。
(形態5)前記第1、第2連結要素のうち少なくとも1つにおいて長さが調節可能であることが好ましい。
(形態6)前記クロスレバーは、前記第1、第2連結要素により規定される面であって前記スタンドインタフェースと前記C字形スライダ式位置調節器の間に配置されている一面内に位置していること、又は、
前記クロスレバーは、2つのクロスレバーアームに分割されていて、該クロスレバーアームは、各々につき、前記C字形スライダ式位置調節器の側方において別々の面内に位置し、これらの面の一方の面は、前記スタンドインタフェースと前記C字形スライダ式位置調節器の間に配置され、他方の面は、前記旋回支持器と前記C字形スライダ式位置調節器の間に配置されていて、更に該クロスレバーアームは前記クロスレバー軸線を介して互いに堅固に接続されていることが好ましい。
(形態7)前記C字形スライダ式位置調節器において前記クロスレバー軸線は、C字形スライダを調節する場合に該C字形スライダの相対的な空間位置が変更されないままであり、それに対し、前記旋回支持器の前記支持器軸線と前記C字形スライダ式位置調節器の前記旋回軸線が互いに接近又は互いに離間するように配設されていることが好ましい。
(形態8)前記C字形スライダ式位置調節器は、3つの面内に3つのスライダプレートを有する二重平行スライダを含んでいて、両方の外側のスライダプレートは、中央のスライダプレートを浮動状態で且つサンドイッチ状に受容し、更に該中央のスライダプレートは、該外側のスライダプレートに対して自由状態にある前記クロスレバー軸線を支持していることが好ましい。
(形態9)前記旋回支持器側の前記外側のスライダプレートには、前記旋回支持器の前記支持器軸線が配設され、それに対して前記スタンドインタフェース側の前記外側のスライダプレートには、前記C字形スライダ式位置調節器の前記旋回軸線が配設されていることが好ましい。
(形態10)前記外側のスライダプレートのうち少なくとも1つは、回動スピンドルを用いて手動式で又は電動式で前記中央のスライダプレートに対して移動可能であることが好ましい。
(形態11)前記外側のスライダプレートは、前記回動スピンドルを用いて前記中央のスライダプレートに対して鏡面対称に移動可能であることが好ましい。
(形態12)一方の前記外側のスライダプレートは、前記回動スピンドルを用いて前記中央のスライダプレートに対して所定距離分だけ移動可能であり、前記中央のスライダプレートは他方の前記外側のスライダプレートに対して同じ距離分だけ移動可能であることが好ましい。
(形態13)前記第1、第2連結要素は、1つの同じ面内、又は、互いに異なる互いに平行な2つの面内に位置することが好ましい。
(形態14)前記顕微鏡取付器或いは該顕微鏡取付器のための制動力伝達手段は、本出願の基礎出願の出願日と同日付けで出願された本出願人によるドイツ特許出願DE10 2010 010 133.8の特許請求項のいずれか一項に従って形成されていることが好ましい。
(形態15)前記旋回支持器は、本出願人による国際特許出願PCT/EP98/02909(WO98/52484A1)の特許請求項のいずれか一項に従って形成されていることが好ましい。
(形態16)好ましくは、前記クロスレバー伝動装置を、顕微鏡用スタンド、特に手術顕微鏡用スタンドにおいて使用すること。
(形態17)好ましくは、本特許出願の図面のいずれかの図面に従うクロスレバー伝動装置を1つのスタンドにおいて使用すること。
以下、具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。図面については全ての図面が関連性をもち、図面全体に亘って説明を行うものとする。同じ図面参照符号は同じ構成部材を意味する。異なるインデックスをもつ図面参照符号は、機能が同じ又は類似の構成部材を示すものである。
図1から図17に図示されている顕微鏡用スタンド11は、手術顕微鏡用スタンドであり、C字形状の旋回支持器(旋回アーム)12と、該旋回支持器12の第1端部15に固定されており該顕微鏡用スタンド11に顕微鏡16を固定するための顕微鏡取付器22と、該旋回支持器12の第2端部13に設けられており(例えば非図示の天井用コンソールに該顕微鏡用スタンド11を取り付けるための)スタンドインタフェース14に配置された旋回軸線114回りで前記顕微鏡16の平衡を保つためのC字形スライダ式位置調節器112とを有している。
旋回支持器12は、本出願人による国際特許出願PCT/EP98/02909(WO98/52484A1:上記特許文献1;特表2000−516126号公報、特許第4145360号)の特許請求項のいずれか一項に記載の旋回支持器、或いは図面に記載の旋回支持器に対応して形成されている。旋回支持器12は、C字形スライダ式位置調節器112により保持されている支持器軸線113回りで旋回可能である。
C字形スライダ式位置調節器112は、旋回軸線114回りでスタンドインタフェース14に対して旋回可能である。全ての旋回運動は制動力を用いて抑制可能であり、図面(例えば図3)では、例として旋回軸線114のところのブレーキ125だけが図示されている。
顕微鏡取付器22は、旋回支持器12に対して固定配置された制動装置25を介して該旋回支持器12と連結されていて、該制動装置25は顕微鏡取付器軸線111回りで旋回可能である。顕微鏡取付器22は、旋回支持器12に対して第1回動軸線23回りで相対回動可能に制動可能な状態で配設されていて、制動装置25のハウジング内に配置された制動力伝達手段を介してブレーキと連結されている。顕微鏡取付器22は、該顕微鏡取付器22に顕微鏡16を固定するための固定手段を通過可能とする開口部24を備えた接続プレートを含んでいる。尚、顕微鏡取付器22或いは顕微鏡取付器22のための制動力伝達手段は、本出願の基礎出願の出願日と同日付けで出願された本出願人によるドイツ特許出願DE10 2010 010 133.8の特許請求項のいずれか一項に従って或いは図面に従って形成されている。
スタンドインタフェース14は、顕微鏡用スタンド11を、例えば天井用スタンドや床用スタンドや壁用スタンドのような少なくとも1つの別の支持アームに接続するために用いられる。スタンドインタフェース14は、本実施形態では、天井における顕微鏡用スタンド11の固定を可能とする非図示の天井用コンソール(天井用制御卓)に配置されている。スタンドインタフェース14は、回動軸線124回りで天井用コンソールに対して回動可能である。回動軸線124は旋回軸線114と(実質的に直角に)交差し、顕微鏡16を備えた旋回支持器12は、C字形スライダ式位置調節器112により、それらの回動軸線124及び旋回軸線114に対して相対的に平衡化可能である。
旋回支持器12は、垂直面内における該旋回支持器12の円形運動を可能にする平行ガイド機構116により、スタンドインタフェース14に対して支持されている。平行ガイド機構116は、本発明に従い、クロスレバー伝動装置により形成されていて、該クロスレバー伝動装置は、旋回支持器12の支持器軸線113とC字形スライダ式位置調節器112の旋回軸線114の間において平行で且つ中央に配置されたクロスレバー軸線115を介して旋回可能である。該クロスレバー伝動装置は、スタンドインタフェース14とも旋回支持器12とも、該クロスレバー伝動装置が自身の固有の旋回状態を同時に且つ同様にスタンドインタフェース14と旋回支持器12とに伝達するように連結されている。本実施形態において、支持器軸線111、113と旋回軸線114とクロスレバー軸線115は、実質的に平行であり、これらの軸線に対して回動軸線23、124が実質的に直角に配向されている(図1参照)。
クロスレバー伝動装置は、クロスレバー軸線115回りで旋回可能に配設されているクロスレバー117を含んでいる。該クロスレバー117は、一方の端部において第1連結要素118を用いてスタンドインタフェース14と関節式で自在連結され、他方の端部において第2連結要素119を用いて旋回支持器12と関節式で自在連結されている。
第1連結要素118は、第1枢着支承部126を介してクロスレバー117の対応端部に枢着され、第2枢着支承部127を介してスタンドインタフェース14に枢着されている。第1連結要素118は第1枢着支承部126と第2枢着支承部127の間において湾曲されている。同様に第2連結要素119は、第1枢着支承部131を介してクロスレバー117の他方の対応端部に枢着され、第2枢着支承部132を介して旋回支持器12に枢着されている。第2連結要素119は第1枢着支承部131と第2枢着支承部132の間において同様に湾曲されている。第1連結要素118と第2連結要素119は、それらの湾曲の凸部分が互いに反対方向に向かうように配置されている。本実施形態においてクロスレバー117は、実質的に、第1連結要素118と第2連結要素119により規定される(aufgespannt)面であってスタンドインタフェース14とC字形スライダ式位置調節器112の間に配置されている一面内に位置している。
ここでは非図示の変形形態において、クロスレバー伝動装置の(2つの)連結要素は、互いに異なる互いに平行な2つの面内に位置している。このようなクロスレバー伝動装置のクロスレバーは、有利には、それらの連結要素の間において、それらの連結要素の2つの面の間に位置する一面内に配置されている。
更にここでは非図示の変形形態において、クロスレバー伝動装置の(2つの)連結要素のうち少なくとも1つにおいて長さが調節可能であり、それにより例えばクロスレバー伝動装置の特別なてこ比を設定することが可能である。例えば、長さ調節可能な連結要素を二部材式で形成することができ、該連結要素のこれらの両方の部材を、調節すべき長さに応じて互いに重ね合わせ、互いに相対的に固定することができる。クロスレバー伝動装置のこのような変形形態において両方の連結要素が長さに関して調節可能であるということは有利である。
クロスレバー軸線115は、旋回支持器12の支持器軸線113とC字形スライダ式位置調節器112の旋回軸線114の間において浮動状態で配設(支承)されている(fliegend gelagert)。C字形スライダ式位置調節器112においてクロスレバー軸線115は、C字形スライダを調節する場合に該C字形スライダの相対的な空間位置が変更されないままであり、それに対し、旋回支持器12の支持器軸線113とC字形スライダ式位置調節器112の旋回軸線114が互いに接近又は互いに離間するように配設されている。
横断面で見た場合の形状がC字形を伴うC字形スライダ式位置調節器112は、3つの面内に3つのスライダプレート120、121、122を有する二重平行スライダを含んでいる。両方の外側のスライダプレート120、122は、中央のスライダプレート121を浮動状態で且つサンドイッチ状に受容(ないし支承)している。中央のスライダプレート121はクロスレバー軸線115を支持し、該クロスレバー軸線115は、外側のスライダプレート120、122に対して自由状態にある(freigestellt)、即ち外側のスライダプレート120、122から切り離されて独立している。旋回支持器12側の外側のスライダプレート120には該旋回支持器12の支持器軸線113が配設され、それに対してスタンドインタフェース14側の外側のスライダプレート122にはC字形スライダ式位置調節器112の旋回軸線114が配設されている。
両方の外側のスライダプレート120、122は、回動スピンドル123を用いて手動式で、中央のスライダプレート121に対し、そして中央のスライダプレート121に対して鏡面対称に(互いに反対方向に)移動することができる。それにより、回動スピンドル123を用いたC字形スライダ式位置調節器112のその都度の調節後には、クロスレバー軸線115と、一方の外側のスライダプレート120により支持される支持器軸線113との間の(直角方向の)間隔aが、クロスレバー軸線115と、他方の外側のスライダプレート122により支持される旋回軸線114との間の(直角方向の)間隔bに対応していることが保証される。この機能は図11において模式的に図示されている。更に有利にはクロスレバー117は該クロスレバー117のクロスレバー軸線115回りで中央に配置されていて、それによりクロスレバー117がどのポジションにあっても、第1連結要素118の第1枢着支承部126とクロスレバー軸線115との間の間隔cが、第2連結要素119の第1枢着支承部131とクロスレバー軸線115との間の間隔dに対応している(図11参照)。
それに対する他の選択肢として、ここでは非図示の変形形態において、両方の外側のスライダプレートのうち一方の外側のスライダプレートが、回動スピンドルを用い、中央のスライダプレートに対して所定距離分だけ移動され、この際、中央のスライダプレートは、他方の外側のスライダプレートに対して同じ距離分だけ移動される。この形態においても、回動スピンドルを用いたC字形スライダ式位置調節器のその都度の調節後には、クロスレバー軸線と支持器軸線との間の(直角方向の)間隔がクロスレバー軸線と旋回軸線との間の(直角方向の)間隔に対応することが保証されている。
顕微鏡用スタンドは、スタンドインタフェースの領域において、空間的に絶対室内位置固定として見なすことができるので、上記構造は、平衡化過程中において中央のスライダプレート121が外側のスライダプレート122に対してある移動距離分だけ移動し、それに対し、外側のスライダプレート120がその2倍の移動距離分だけ同じ方向に移動することをもたらす。
回動スピンドル123の操作を簡単にするために該回動スピンドル123には容易に把持可能なハンドホイール136が設けられている。また回動スピンドル123は電動式で駆動させることもできる。回動スピンドル123は中央のスライダプレート121に備えられている。特に図12に図示されているように、回動スピンドル123には第1ねじ付きスリーブ137及び第2ねじ付きスリーブ138が配置されている。該回動スピンドル123は、第1ねじ付きスリーブ137及び第2ねじ付きスリーブ138を備えている。各々の第1ねじ付きスリーブ137及び第2ねじ付きスリーブ138は、各々の外側スライダプレート120及び122に設けられ、各々につき回動スピンドル123のねじ山に対応した(噛合する)ねじ山を有している。第1ねじ付きスリーブ137及び第2ねじ付きスリーブ138は同じに形成されていて、それらのねじ山が逆方向であるように回動スピンドル123に設けられている。回動スピンドルは、手動操作に対する他の選択肢として、例えば電気モータであるモータを備え付けることもでき、それにより回動スピンドルを電動式で操作するが可能である。
図18に従う構造は、図17に従う構造に比べ、クロスレバーが2つのクロスレバーアーム117a及び117bに分割されていることにより異なっていて、これらのクロスレバーアーム117a及び117bは、C字形スライダ式位置調節器112の側方の各々の一面内に位置し、クラスレバー軸線115を介して互いに接続されている。
尚、本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、更にその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更、調整が可能である。また、本発明の特許請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。即ち、本発明は、特許請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想に従って当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本出願の基礎出願の出願日と同日付けで出願された本出願人によるドイツ特許出願DE10 2010 010 133.8の特許請求項(並びに該特許請求項に係る発明による効果)は、以下のとおりである。尚、該ドイツ特許出願DE10 2010 010 133.8の図面(図1〜図7)は、本願の図19〜図25のとおりである。
− 請求項1.
少なくとも1つの旋回支持器(12)と、顕微鏡用スタンド(11)に顕微鏡(16)を固定するための顕微鏡取付器(22)とを有する、顕微鏡用スタンド、特に手術顕微鏡用スタンドであって、前記顕微鏡取付器(22)は、前記旋回支持器(12)に対して第1回動軸線(23;73)回りで相対回動可能に制動可能な状態で配設されていて、制動力伝達手段(30;80)を介し、前記第1回動軸線(23;73)と平行に延在する第2回動軸線(27;77)を規定するブレーキ(26)と連結されている、前記顕微鏡用スタンドにおいて、
前記制動力伝達手段(30;80)は、少なくとも1つの伝達レバー(31、36;81、86)を含み、該伝達レバーの両方の端部(32、33;37、38)は、各々の前記回動軸線(23、27;73、77)に対して半径方向間隔をもって配置されている各々の枢着支承部(41、46、51、56;91、96)を介し、遊びのない状態で前記顕微鏡取付器(22)ないし前記ブレーキ(26)と連結されていること
を特徴とする、顕微鏡用スタンド。
(効果:重量の増加や追加的な部材を必要とすることなく、顕微鏡取付器とブレーキの間において信頼性が高く且つ容易に製造可能な連結機構を提供することができる。遊びのないこの連結機構は、離間して配設された平行な2つの回動軸線を互いに相対的に位置決めするための追加的な機構の必要性を解消している。調節機構や調節用遊びの必要性がないのでコンパクトな構造形式が可能である。伝達レバーを用いた連結機構のため、旋回支持器に対して相対的に顕微鏡取付器を回動させる場合に騒音は発生せず、またその可動範囲も大きい。)
− 請求項2.
前記第1回動軸線(73)に対する第2枢着支承部(96)の半径方向間隔(A)が、前記第2回動軸線(77)に対する第1枢着支承部(91)の半径方向間隔(B)とは異なっていること
を特徴とする、請求項1に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:ブレーキから顕微鏡取付器へ或いは顕微鏡取付器からブレーキへの回動速度変換が可能である。このことは、ブレーキのサイズの最適化並びにブレーキにより生じる制動力の最適化をもたらす。従ってブレーキの小型化も可能である。)
− 請求項3.
前記伝達レバー(31、36)の両方の枢着支承部(41、46、51、56)は、前記回動軸線(23、27)を含む面と平行に延在する一面内に設けられていること
を特徴とする、請求項1又は2に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:枢着支承部が互いに相対的にどの位置にあっても回動運動の伝達が可能であり、当該連結機構において死点を想定する必要はない。)
− 請求項4.
前記伝達レバー(31、36)は、前記枢着支承部(41、46、51、56)の間において、好ましくは前記回動軸線(23、27)のうち少なくとも1つに関して外方に向かって、湾曲されていること
を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:最適な空間利用が可能であり、当該連結機構において死点は回避される。)
− 請求項5.
前記枢着支承部(41、46、51、56;91、96)のうち少なくとも1つは、支承ボルト(42、47、52、57;92、97)により、並びに前記伝達レバー(31、36)において該支承ボルト(42、47、52、57;92、97)を包囲する穴(43、48、53、58)により形成されていること
を特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:枢着支承部のシンプルな形状及びデザインが可能である。)
− 請求項6.
前記支承ボルト(42、47、52、57;92、97)は、前記顕微鏡取付器(22)により規定される面から突出し、該支承ボルト(42、47、52、57;92、97)を包囲する前記穴(43、48、53、58)は、前記伝達レバー(31、36;81、86)の対応端部(32、33、37、38)に設けられていること
を特徴とする、請求項5に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:支承ボルトは顕微鏡取付器及び/又はブレーキ(例えばそのハウジング)に形成又は直接的に配置され、コンパクトな構造形式が可能である。)
− 請求項7.
ディスク形状の支持要素(61)が設けられていて、該支持要素(61)は、前記顕微鏡取付器(22)により規定される面と平行に配置されていて、前記伝達レバー(31、36)の対応端部(33、38)を受容するための穴を有すること
を特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:旋回支持器に対する顕微鏡取付器の全相対位置において、ディスク形状の支持要素により、伝達レバーの対応端部の側方へのずれが防止される。)
− 請求項8.
制動力伝達手段(30;80)として、場合により相互に対して又は前記回動軸線(23、27)と共に回動終端ストッパを形成する少なくとも2つの伝達レバー(31、36;81、86)が設けられていること
を特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:顕微鏡取付器とブレーキの間の連結機構の安定性を向上させる。)
− 請求項9.
前記伝達レバー(31、36)の前記両方の枢着支承部(41、46、51、56)は各々一面内に設けられていて、これらの両方の面は、前記回動軸線(23、27)を含む面と平行に且つ該面の両側において延在していること
を特徴とする、請求項8に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:顕微鏡取付器からブレーキへ伝達される回動運動が簡単に且つ安定して行われることを可能にする平行支承リンクが2つの伝達レバーにより提供される。)
− 請求項10.
前記両方の伝達レバー(31、36;81、86)の前記枢着支承部(41、51、46、56;91、96)は、前記第1回動軸線(23;73)及び/又は前記第2回動軸線(27;77)に対し、互いに対角線上に対峙して配置されていること
を特徴とする、請求項9に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:回動軸線の少なくとも1つに対し、対称性をもって構成される連結機構が可能である。両方の回動軸線に対し、対称性をもって構成される連結機構は、非対称の力伝達をもたらす連結機構内の応力を防止する。連結機構の対称性は、実際の使用時の高い安定性と連結機構の簡単な製造を可能にする。)
− 請求項11.
前記伝達レバー(81、86)は、互いに異なる互いに平行に延在する2つの旋回面内に位置していること
を特徴とする、請求項8〜10のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:顕微鏡取付器の360度の回動を可能にする。)
− 請求項12.
前記伝達レバー(31、36)は、共通の一旋回面内に位置していること
を特徴とする、請求項8〜10のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:連結機構のシンプルな形状及びデザインを可能にする。)
− 請求項13.
前記伝達レバー(31、36)のうち少なくとも一方には、その他方の前記伝達レバー(36、31)側において、他方の前記伝達レバー(36、31)の一部分を領域として受容するための穴(34、39)が設けられていること
を特徴とする、請求項12に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:顕微鏡取付器の回動範囲が拡張される。両方の伝達レバーが互いにそのような穴を有する場合には、これらの伝達レバーに対称性をもたすことができ、製造がより経済的になる。)
− 請求項14.
前記支承ボルト(42、47、52、57;92、97)の回りには、予張力の加えられたアンギュラ玉支承器が取り付けられていること
を特徴とする、請求項8〜13のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
(効果:半径方向の遊びのない回動、従って制動力の安定した伝達を可能にする。)
− 請求項15.
クロスレバー伝動装置として形成されている平行ガイド機構(116)が設けられていて、該平行ガイド機構(116)は、本出願の基礎出願の出願日と同日付けで出願された本出願人によるドイツ特許出願DE10 2010 010 131.1の特許請求項のいずれか一項に従って形成されていて、この際、当該特許出願の全記載内容は、優先日を確保した、本特許出願と当該ドイツ特許出願の後の組み合わせの可能性を目的とし、引用をもって本書に組み込み記載されているものとすること
を特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
− 請求項16.
前記旋回支持器(12)は、本出願人による国際特許出願PCT/EP98/02909(WO98/52484A1)の特許請求項のいずれか一項に従って形成されていて、この際、当該国際特許出願の全記載内容は、優先日を確保した、本特許出願と当該国際特許出願の2本、又は本特許出願と当該国際特許出願と前記ドイツ特許出願の3本の後の組み合わせの可能性を目的とし、引用をもって本書に組み込み記載されているものとし、更に該旋回支持器の説明のためには上記国際特許出願の図面及び図面に関する説明が参照とされること
を特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
− 請求項17.
請求項1〜16のいずれか一項に記載の制動力伝達手段(30;80)を、顕微鏡用スタンド(11)、特に手術顕微鏡用スタンドにおいて使用すること。
− 請求項18.
本特許出願の図面のいずれかの図面に従う制動力伝達手段(30;80)を1つのスタンドにおいて使用すること。
本出願人による国際特許出願PCT/EP98/02909(WO98/52484A1:上記特許文献1)の特許請求項は、以下のとおりである。尚、当該国際特許出願の対応日本公表は、特表2000−516126号であり、特許第4145360号に対応する。
− 請求項1.
サスペンションを含む垂直ホルダおよび水平ホルダを有する台架の手術顕微鏡用旋回ホルダにおいて、 該旋回ホルダが、ほぼ等長の双腕アングルレバー(1,2)を有し、このうち1つのアングルレバーが、支持レバー(1)として、作動レバー(2)としての他のアングルレバーをほぼ中央で且つレバー長さに関してほぼ対称に枢支し、かくして、生ずる旋回モーメントが、1つの作動レバーから他のレバーに1:1で伝達されることを特徴とする旋回ホルダ。
− 請求項2.
双方のアングルレバー(1,2)の中央から遠い方の端部が、それぞれ、シヤフト(3)を軸支し、それぞれ隣接する双方のシャフト(3a,3cおよび3b,3d)が、それぞれ、トグルレバー対(4)を介して空転しないよう相互に結合されており、かくして、作動レバー(2)を旋回すると、ホルダ(1)の中央から遠い方の端部を貫通する双方のシャフト(3a,3b)が回転されることを特徴とする請求項1に記載の旋回ホルダ。
− 請求項3.
前記旋回ホルダ(1)が、平行案内(6)によってサスペンション(7)に対して支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の旋回ホルダ。
− 請求項4.
前記平行案内(6)が、相互に直角に配位され垂直面内において前記旋回ホルダの円弧状運動を可能とする2つのすベリスライダ(8)を有することを特徴とする請求項3に記載の旋回ホルダ。
− 請求項5.
前記旋回ホルダ(1)の下部シャフト(3a)が、傾動軸(10)と、好ましくは傾動軸のブレーキ(11)とを含む顕微鏡インタフェース(9)を担持することを特徴とする先行請求項1〜4の1つに記載の旋回ホルダ。
− 請求項6.
前記傾動軸(10)が、セクタ歯車(15)に結合されており、セクタ歯車の傾斜運動はストッパ頚軸(16)によって制限され、および/または、ブレーキ(11)が、歯車(17)を介してセクタ歯車(15)に作用することを特徴とする請求項5に記載の旋回ホルダ。
− 請求項7.
前記旋回ホルダ(1)の上部シャフト(3b)が、空間内において前記シャフト(3b)のy−y方向変位およびかくして旋回ホルダ(1)のy−y方向変位を可能とするスライダ案内(12)に保持されていることを特徴とする先行請求項1〜6の1つに記載の旋回ホルダ。
− 請求項8.
前記スライダ案内(12)が、ねじスピンドル(14)を備えた調節ノブ(13)および/または旋回ホルダまたは顕微鏡の重心を台架の懸架点の下方に自動的にシフトする自動平衡装置を有することを特徴とする請求項6に記載の旋回ホルダ。
− 請求項9.
可動部材が、少なくとも1つのカバー(18)によって被われていることを特徴とする先行請求項1〜8の1つに記載の旋回ホルダ。
− 請求項10.
前記カバー(18)が、一体フォーム材ライニングを有することを特徴とする請求項9に記載の旋回ホルダ。
11 顕微鏡用スタンド(ここでは手術顕微鏡用スタンド)
12 旋回支持器(旋回アーム)
13 旋回支持器12の第2端部
14 スタンドインタフェース
15 旋回支持器12の第1端部
16 顕微鏡
22 顕微鏡取付器
23 顕微鏡取付器22の第1回動軸線
24 顕微鏡取付器22の接続プレートの開口部
25 制動装置
111 旋回支持器12の(下側の)支持器軸線
112 C字形スライダ式位置調節器(スライダガイド機構)
113 旋回支持器12の(上側の)支持器軸線
114 C字形スライダ式位置調節器112の旋回軸線
115 クロスレバー軸線(クロスレバー伝動装置116の旋回軸線)
116 平行ガイド機構(クロスレバー伝動装置)
117 クロスレバー
117a クロスレバーアーム
117b クロスレバーアーム
118 スタンドインタフェース14に対する第1連結要素
119 旋回支持器12に対する第2連結要素
120 外側のスライダプレート(旋回支持器12側)
121 中央のスライダプレート
122 外側のスライダプレート(スタンドインタフェース14側)
123 回動スピンドル
124 スタンドインタフェース14の回動軸線
125 ブレーキ
126 第1連結要素118の第1枢着支承部
127 第1連結要素118の第2枢着支承部
131 第2連結要素119の第1枢着支承部
132 第2連結要素119の第2枢着支承部
136 ハンドホイール
137 第1ねじ付きスリーブ
138 第2ねじ付きスリーブ

Claims (17)

  1. 少なくとも1つの旋回支持器(12)と、該旋回支持器(12)の第1端部(15)に固定されており顕微鏡用スタンド(11)に顕微鏡(16)を固定するための顕微鏡取付器(22)と、該旋回支持器(12)の第2端部(13)に設けられておりスタンドインタフェース(14)に配置された旋回軸線(114)回りで前記顕微鏡(16)の平衡を保つためのC字形スライダ式位置調節器(112)とを有する、顕微鏡用スタンドであって、前記旋回支持器(12)は、前記C字形スライダ式位置調節器(112)により保持されている支持器軸線(113)回りで旋回可能であり、前記C字形スライダ式位置調節器(112)は、前記旋回軸線(114)回りで前記スタンドインタフェース(14)に対して旋回可能であり、前記旋回支持器(12)は、前記スタンドインタフェース(14)に対し、垂直面内における該旋回支持器(12)の円形運動を可能にする平行ガイド機構(116)により支持されている、前記顕微鏡用スタンドにおいて、
    前記平行ガイド機構(116)はクロスレバー伝動装置により形成されていて、該クロスレバー伝動装置は、前記旋回支持器(12)の前記支持器軸線(113)と前記C字形スライダ式位置調節器(112)の前記旋回軸線(114)の間において平行で且つ中央に配置されたクロスレバー軸線(115)を介して旋回可能であり、更には前記スタンドインタフェース(14)とも前記旋回支持器(12)とも、該クロスレバー伝動装置が自身の固有の旋回状態を同時に且つ同様に前記スタンドインタフェース(14)と前記旋回支持器(12)とに伝達するように連結されていること
    を特徴とする顕微鏡用スタンド。
  2. 前記クロスレバー伝動装置は、前記クロスレバー軸線(115)回りで旋回可能に配設されており且つ一方の端部において第1連結要素(118)を用いて前記スタンドインタフェース(14)と関節式で自在連結され、他方の端部において第2連結要素(119)を用いて前記旋回支持器(12)と関節式で自在連結されているクロスレバー(117)を含んでいること
    を特徴とする、請求項1に記載の顕微鏡用スタンド。
  3. 前記クロスレバー軸線(115)は、前記旋回支持器(12)の前記支持器軸線(113)と前記C字形スライダ式位置調節器(112)の前記旋回軸線(114)の間において浮動状態で配設されていること
    を特徴とする、請求項1又は2に記載の顕微鏡用スタンド。
  4. 前記第1、第2連結要素(118、119)のうち少なくとも1つは、該連結要素の枢着支承部(126、127;131、132)の間において湾曲されていること
    を特徴とする、請求項2又は3に記載の顕微鏡用スタンド。
  5. 前記第1、第2連結要素(118、119)のうち少なくとも1つにおいて長さが調節可能であること
    を特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
  6. 前記クロスレバー(117)は、前記第1、第2連結要素(118、119)により規定される面であって前記スタンドインタフェース(14)と前記C字形スライダ式位置調節器(112)の間に配置されている一面内に位置していること、又は、
    前記クロスレバー(117)は、2つのクロスレバーアーム(117a、117b)に分割されていて、該クロスレバーアームは、各々につき、前記C字形スライダ式位置調節器(112)の側方において別々の面内に位置し、これらの面の一方の面は、前記スタンドインタフェース(14)と前記C字形スライダ式位置調節器(112)の間に配置され、他方の面は、前記旋回支持器(12)と前記C字形スライダ式位置調節器(112)の間に配置されていて、更に該クロスレバーアーム(117a、117b)は前記クロスレバー軸線(115)を介して互いに堅固に接続されていること
    を特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
  7. 前記C字形スライダ式位置調節器(112)において前記クロスレバー軸線(115)は、C字形スライダを調節する場合に該C字形スライダの相対的な空間位置が変更されないままであり、それに対し、前記旋回支持器(12)の前記支持器軸線(113)と前記C字形スライダ式位置調節器(112)の前記旋回軸線(114)が互いに接近又は互いに離間するように配設されていること
    を特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
  8. 前記C字形スライダ式位置調節器(112)は、3つの面内に3つのスライダプレート(120、121、122)を有する二重平行スライダを含んでいて、両方の外側のスライダプレート(120、122)は、中央のスライダプレート(121)を浮動状態で且つサンドイッチ状に受容し、更に該中央のスライダプレート(121)は、該外側のスライダプレート(120、121)に対して自由状態にある前記クロスレバー軸線(115)を支持していること
    を特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
  9. 前記旋回支持器(12)側の前記外側のスライダプレート(120)には、前記旋回支持器(12)の前記支持器軸線(113)が配設され、それに対して前記スタンドインタフェース(14)側の前記外側のスライダプレート(122)には、前記C字形スライダ式位置調節器(112)の前記旋回軸線(114)が配設されていること
    を特徴とする、請求項8に記載の顕微鏡用スタンド。
  10. 前記外側のスライダプレート(120、122)のうち少なくとも1つは、回動スピンドル(123)を用いて手動式で又は電動式で前記中央のスライダプレート(121)に対して移動可能であること
    を特徴とする、請求項8又は9に記載の顕微鏡用スタンド。
  11. 前記外側のスライダプレート(120、122)は、前記回動スピンドル(123)を用いて前記中央のスライダプレート(121)に対して鏡面対称に移動可能であること
    を特徴とする、請求項10に記載の顕微鏡用スタンド。
  12. 一方の前記外側のスライダプレートは、前記回動スピンドルを用いて前記中央のスライダプレートに対して所定距離分だけ移動可能であり、前記中央のスライダプレートは他方の前記外側のスライダプレートに対して同じ距離分だけ移動可能であること
    を特徴とする、請求項10に記載の顕微鏡用スタンド。
  13. 前記第1、第2連結要素は、1つの同じ面内、又は、互いに異なる互いに平行な2つの面内に位置すること
    を特徴とする、請求項2〜12のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
  14. 前記顕微鏡取付器(22)或いは該顕微鏡取付器(22)のための制動力伝達手段は、本出願の基礎出願の出願日と同日付けで出願された本出願人によるドイツ特許出願DE10 2010 010 133.8の特許請求項のいずれか一項に従って形成されていて、この際、当該ドイツ特許出願の全記載内容は、優先日を確保した、本特許出願と当該ドイツ特許出願の後の組み合わせの可能性を目的とし、引用をもって本書に組み込み記載されているものとすること
    を特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
  15. 前記旋回支持器(12)は、本出願人による国際特許出願PCT/EP98/02909(WO98/52484A1)の特許請求項のいずれか一項に従って形成されていて、この際、当該国際特許出願の全記載内容は、優先日を確保した、本特許出願と当該国際特許出願の2本、又は本特許出願と当該国際特許出願と前記ドイツ特許出願の3本の後の組み合わせの可能性を目的とし、引用をもって本書に組み込み記載されているものとし、更に該旋回支持器の説明のためには上記国際特許出願の記載内容が参照とされること
    を特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の顕微鏡用スタンド。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載のクロスレバー伝動装置を、顕微鏡用スタンド(11)において使用すること。
  17. 本特許出願の図面のいずれかの図面に従うクロスレバー伝動装置を1つのスタンドにおいて使用すること。
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