本発明に係る掃除機用ノズルの一実施形態である隙間清掃用ノズルについて、図面を参照しつつ説明する。
まず、隙間清掃用ノズルについて説明する前に、この隙間清掃用ノズルを装着して用いる一般的な電気掃除機について、図1を参照しながら説明する。同図は、一般的な電気掃除機の斜視図である。なお、本実施形態の電気掃除機の例として、床移動型(キャニスター型)を挙げるが、これに限定されるものではなく、円筒床移動型(キャニスター型)、縦型(アップライト型)、ほうき型(スティック型)、片手持運び型(ハンディー型)、肩掛け型(ショルダー型)、背負い型(リュックサック型、ヒップバック型)などであってもよい。
電気掃除機1は、吸引力を発生させる電動送風機や回収した塵埃を収集する集塵ユニット等を内蔵する掃除機本体11と、この掃除機本体11に基端部12aが着脱自由に接続される集塵ホース12とを備える。該集塵ホース12は、その先端部12bに着脱自在に隙間清掃用ノズル2を接続することができる。電気掃除機1は、一般的に隙間清掃用ノズル2以外にも様々な掃除機用ノズルが付属されている。電気掃除機1は、清掃場所に応じて掃除機用ノズルを使い分けできるように集塵ホース12の先端部12bにこれらの掃除機用ノズルを着脱自由に接続することができる。
このように、電気掃除機1は、掃除機本体11内に内蔵される電動送風機によって発生する吸引力により、隙間清掃用ノズル2から周辺の空気と共に塵埃を集塵ホース12を介して集塵ユニットに吸引し、フィルタで空気と塵埃とを分別して塵埃のみを回収するようになっている。
次に、第1実施形態の隙間清掃用ノズル2について説明する。
<第1実施形態>
最初に、本実施形態に係る隙間清掃用ノズル2の構成について図2,図3を参照しつつ説明する。図2,図3は、本実施形態に係る隙間清掃用ノズル2を示す図である。図2(a)は、隙間清掃用ノズル2を上面からみた平面図、(b)は、(集塵ホース12との接続部分側から隙間清掃用ノズル2を見て)左側側面図、である。図3(a)は、正面図、(b)は、図2(a)のA−A’線断面図、(c)は、図2(a)のB−B’線断面図である。
隙間清掃用ノズル2は、長尺状の外筒3と、該外筒3の内側で外筒3の長手方向にスライド可能に保持される内筒4とを設ける。
外筒3は、四辺を円弧状に形成した略長方形状の断面を有する長尺状の筒であり、その両端は、開放している。外筒3の(集塵ホース12の先端部12bを装着する基端部と反対側)先端側aの開放端は、幅(長手方向に対して直交する方向に相当)の広い側面を長手方向に対して斜めに切断している。外筒3は、幅の狭い側面の略中間で長手方向に沿って分割される第1半筒31及び第2半筒32によって筒状に形成される。第1半筒31及び第2半筒32は、それぞれ長手方向に独立してスライド可能に内筒4に保持される。第1半筒31は、上面側の半筒であり、第2半筒32は、下面側の半筒である。
第1半筒31及び第2半筒32は、断面形状が略コの字形に形成される半筒本体31a,32aと、幅の広い側面に形成される所定面積の開口部31b,…,32b,…と、長手方向に沿って設けられ内面側に突出する突起部31c,31c,32c,32cとを備える。
開口部31b,…,32b,…は、長手方向に複数形成される孔31d,…,32d,…と、該孔31d,…,32d,…の開口の外面側周囲を被って貼着するフェルト等の保護部材31e,…,32e,…とを備えている。
孔31d,…,32d,…は、すべてが略同一径の円形に形成される。孔31d,…,32d,…は、幅の広い側面に長手方向に所定間隔毎に配置され、幅方向に所定間隔ずらして配置される。孔31d,…,32d,…同士の幅方向の位置関係は、孔を長手方向に平行移動させた際に、その開口が他の孔の開口とほとんど重複する(一致する)範囲に配置される位置と、その開口の一部が他の孔の開口と重複する範囲に配置される位置と、その開口が他の孔の開口と完全に重複しない範囲に配置される位置とのいずれかに他の孔が配置されるようになっている。
本実施形態に係る孔31d,…,32d,…は、幅方向の位置が(外筒3の基端側bから見て)右側側面寄り、中央、左側側面寄りに配置され、右側側面寄り、中央、左側側面寄り、中央、右側側面寄り、中央、左側側面寄り、中央の順で先端側aから配置される。右側側面寄りの孔31d,…,32d,…は、その幅方向の開口範囲が中央の孔31d,…,32d,…の幅方向の開口範囲の一部と重複する範囲に配置され、左側側面寄りの孔31d,…,32d,…の幅方向の開口範囲と重複しない範囲に配置される。中央の孔31d,…,32d,…は、その幅方向の開口範囲が左側側面寄り及び右側側面寄りの孔31d,…,32d,…の幅方向の開口範囲の一部と重複する範囲に配置される。左側側面寄りの孔31d,…,32d,…は、その幅方向の開口範囲が中央の孔31d,…,32d,…の幅方向の開口範囲の一部と重複する範囲に配置され、右側側面寄りの孔31d,…,32d,…の幅方向の開口範囲と重複しない範囲に配置される。
保護部材31e,…,32e,…は、清掃面が木製などでその表面が柔らかい材質で作られている場合にその表面に傷などを付けないために、フェルト等で接触時の衝撃を吸収可能な材質を用いる。
突起部31c,31c,32c,32cは、半筒本体31a,32aの長手方向に沿う縁に設けられ、先端側aから基端側bまで連続して形成される。突起部31c,31c,32c,32cは、後述する内筒4のスライド溝43に引っ掛けることで内筒4にスライド可能に保持される。
内筒4は、四辺を円弧状に形成した略長方形状の断面を有する長尺状の筒である。内筒4は、外筒3の内側に納まるように、幅方向の外周寸法(幅×高さ)が外筒3の内周寸法(幅×高さ)より小さく形成される内筒本体41と、該内筒本体41の幅の広い側面に複数設けられる所定面積の孔(開口部)42,…と、内筒本体41の幅の狭い側面の略中間に形成されるスライド溝43,43と、先端側に設けられた吸込口44と、内筒本体41の姿勢を変更する姿勢変更手段45とを備える。
内筒本体41は、その先端側aを、外筒3と同様に、幅の広い側面を長手方向に対して斜めに切断している。内筒本体41の内側には、孔42,…又は吸込口44から吸引された塵埃を含む空気が流れる流路46が形成される。該流路46は、内筒本体41の先端側aから基端側bに向かって連続して形成される。
孔42,…は、外筒3に対して内筒4が所定の位置に重ね合わされているときに、第1半筒31若しくは第2半筒32に形成された孔31d,…,32d,…と略一致する位置に形成される。本実施形態での所定の位置は、外筒3の内側に内筒4が完全に収納された位置のときが該当する(図2(a)及び(b)の位置関係)。
スライド溝43,43は、それぞれ外筒3の第1半筒31及び第2半筒32の突起部31c、31c,32c、32cに対応する位置に形成されており、内筒本体41の幅の狭い側面の略中間に長手方向に沿って先端側aから基端側bまで連続して形成される。
スライド溝43,43は、それぞれ第1半筒31及び第2半筒32の両辺に形成される突起部31c,31c,32c,32cを嵌め込み、第1半筒31及び第2半筒32を長手方向にスライド可能に保持する。具体的には、内筒4に対して外筒3を長手方向(先端側aへ又は基端側bへ)にスライドすると、突起部31c,31c(又は32c,32c)がスライド溝43に嵌りながら、内筒4から脱落することなく、長手方向にスライドすることができる。スライド溝43,43は、第1半筒31及び第2半筒32がそれぞれ分離して嵌め込まれるため、それぞれ個別に内筒4に対してスライド可能となる(図2,図3の矢印Aは、第1半筒31のスライド方向を示し、矢印Bは、第2半筒32のスライド方向を示す)。また、スライド溝43,43は、第1半筒31及び第2半筒32が相互に対向する長手方向の縁同士をそれぞれ所定の距離を離間するように第1半筒31及び第2半筒32を保持する。
吸込口44は、外筒3によって塞がれていない、内筒4の先端側aに空けられる。この吸込口44は、外筒3及び内筒4の長手方向のスライド位置に関係なく、常に外筒3の外側と内筒4の内側とを流通可能な流入路47を形成する。
姿勢変更手段45は、内筒本体41側に固定される支持部45aと、集塵ホース12の先端部12bと接続する接続部45bと、支持部45aと接続部45bとを姿勢変更可能に接続する姿勢変更機構45cとを備える。
支持部45aは、内筒本体41から高さ方向に拡径され、内筒本体41の基端側bに至る流路46を拡大する。支持部45aの拡径させた他端側には、接続部45bを姿勢変更機構45cにより姿勢変更する際に、その接続部45bの旋回範囲に干渉しないように形成される。
接続部45bは、集塵ホース12の先端部12bを捩じ込むことにより接続すべく、一端が若干縮径されている。接続部45bの他端は、半球状に形成され、支持部45aに対して旋回する範囲において、支持部45aとの接触部分に隙間ができないように形成されるとともに、支持部45aに対して旋回する範囲で支持部45aと接触しない部分を切り欠いた開口を備える。接続部45bは、支持部45aで拡大された流路46を集塵ホース12に接続すべく、筒状に形成され、支持部45aと集塵ホース12間を空気等を流通可能に接続する。
姿勢変更機構45cは、接続部45bをその中心軸が長手方向と平行となる姿勢から上方に45度旋回可能なように姿勢変更すべく(図2(b)の矢印Cの向き)、支持部45aの旋回軸に対応する位置を貫通する貫通孔と、該貫通孔45dに対応する接続部45bの位置に外側に向かって突出する旋回軸とを備える。
次に、同実施形態に係る隙間清掃用ノズル2の作用・効果について、図2〜図5を参照しつつ説明する。図4及び図5は、外筒3と内筒4とをスライドしたときの孔の位置関係を表す説明図である。図2〜図5の矢印Aは、第1半筒31のスライド方向を示し、矢印Bは、第2半筒32のスライド方向を示す。
まず、隙間清掃用ノズル2が図2若しくは図4(a)に示すように、内筒4が外筒3の内側に収納されて、内筒4に対して外筒3が先端側aに延長されていない状態にある最短縮位置にあるとき、外筒3のすべての孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8)は、内筒4のすべての孔42(1)〜42(8)と一致するようになる。
このとき、内筒4の内側に形成される流路46は、外筒3の外側とこれらの孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8),42(1)〜42(8)を介して接続される。流路46と外筒3の外側との間には、塵埃を含む空気を吸引可能な流入路47,…が形成される。1つの流入路47あたりの吸引力は、この流入路47を空気が通過する最小面積である有効開口面積に反比例して強くなる。すなわち、この流入路47の有効開口面積が広くなると、通過流速が低下して、この流入路47に割り当てられる吸引力が低下する。一方、この流入路47の有効開口面積は狭まると、通過流速が向上して、この流入路47に割り当てられる吸引力が向上する。なお、図4及び図5では、孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8),42(1)〜42(8)に形成される流入路47の開口範囲を斜線のハッチングで示す。
よって、空気が通過する流入路47が広がり、すなわち有効開口面積が広がるため、通過流速が低下して、この流入路47に割り当てられる吸引力が低下する。また、この流入路47,…は、外筒3のすべての孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8)に形成される。すなわち、隙間清掃用ノズル2の吸引範囲は、外筒3の先端側aから1つ目の孔31d(1),32d(1)から基端側bから1つ目の孔(先端側aから8つ目の孔)31d(8),32d(8)までの範囲と吸込口44となる。
次に、隙間清掃用ノズル2を図4(b)に示すように、最短縮位置から孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8),42(1)〜42(8)の半径分、先端側aにスライドさせたとき(図4(b)の矢印A,B方向)、外筒3のすべての孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8)が内筒4のすべての孔42(1)〜42(8)から半径分ずれ、空気が通過する流入路47,…が狭まり、すなわち有効開口面積が狭まる。よって、この流入路47,…は、通過流速が向上して、吸引力が向上する。
また、この流入路47,…は、外筒3のすべての孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8)に形成される。すなわち、隙間清掃用ノズル2の吸引範囲は、最短縮位置のときとほとんど同じ範囲となる(有効開口面積が狭まった分だけ吸引範囲が短くなる)。
更に、隙間清掃用ノズル2を図4(c)に示すように、最短縮位置から孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8),42(1)〜42(8)の直径分、先端側aにスライドさせたとき(図4(c)の矢印A,B方向)、外筒3のすべての孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8)が内筒4のすべての孔42(1)〜42(8)から直径分ずれて、外筒3のすべての孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8),が内筒4の(孔42(1)〜42(8)が形成されていない)内筒本体41の側面で塞がり、空気が通過する流入路47,…が塞がれ、すなわち有効開口面積がなくなる。よって、この流入路47,…の吸引力が遮断され、吸引力は吸込口44に集中されるため、吸込口44の吸引力が向上する。また、隙間清掃用ノズル2の吸引範囲は、すべての流入路47,…が塞がれるため、吸込口44のみとなる。
更に、隙間清掃用ノズル2を図5(a)に示すように、最短縮位置から孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8),42(1)〜42(8)の2スパン(孔の中心と孔の中心との間の長手方向の距離)分、先端側aにスライドさせたとき(図5(a)の矢印A,B方向)、外筒3のすべての孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8)が内筒4のすべての孔42(1)〜42(8)から2スパン分ずれ、外筒3の先端側aから2つの孔31d(1),31d(2),32d(1),32d(2)が内筒本体41の先端よりも先端側aにスライドすることにより、内筒4の孔42(1)〜42(8)の位置に関係なく、流入路47が形成される。内筒4の基端側bの2つの孔42(7),42(8)が半筒本体31a,32aの基端よりも基端側bに残ることにより、外筒3の孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8)の位置に関係なく、流入路47が形成される。
また、外筒3の左側側面寄りの孔31d(3),31d(7),32d(3),32d(7)が内筒4の右側側面寄りの孔42(1),42(5)と重なり合わず、内筒4の(孔42(1)〜42(8)が形成されていない)内筒本体41の側面で塞がり、外筒3の右側側面寄りの孔31d(5),32d(5)が内筒4の左側側面寄りの孔42(3)と重なり合わず、内筒4の内筒本体41の側面で塞がる。そして、流入路47が塞がれ、すなわち有効開口面積がなくなる。よって、この流入路47の吸引力が遮断される。
一方、外筒3の中央の孔31d(4),31d(6),31d(8),32d(4),32d(6),32d(8)が内筒4の中央の孔42(2),42(4),42(6)の位置にスライドして、外筒3の中央の孔31d(4),31d(6),31d(8),32d(4),32d(6),32d(8)が内筒4の中央の孔42(2),42(4),42(6)と一致する。よって、空気が通過する流入路47,…が広がり、すなわち有効開口面積が広がるため、通過流速が低下するが、左側側面寄りの孔31d(3),31d(7),32d(3),32d(7)及び左側側面寄りの孔31d(5),32d(5)の吸引力がこの流入路47,…に割り当てられ、吸引力が向上する。
また、内筒4に対して外筒3を先端側にスライドすることにより、隙間清掃用ノズル2の長手方向の長さが延長され、延長された外筒3の範囲に配置される孔31d(1),31d(2),32d(1),32d(2)が内筒4の孔42(1)〜42(8)の位置に関係なく、流入路47,…が形成される。具体的には、流入路47,…は、隙間清掃用ノズル2が延長された範囲に相当する外筒3の先端側aから2箇所の孔31d(1),31d(2),32d(1),32d(2)と、内筒4と重なり合っている外筒3の範囲にある中央の孔31d(4),31d(6),31d(8),32d(4),32d(6),32d(8)と、外筒3が先端側aにスライドすることにより、外部に露出した範囲にある内筒4の2箇所の孔42(7),42(8)とに形成される。すなわち、隙間清掃用ノズル2の吸引範囲は、孔31d(1),31d(2)から孔42(8)まで範囲と吸込口44となり、最短縮位置のときの範囲よりも延長されるようになる。
更に、隙間清掃用ノズル2を図5(b)に示すように、最短縮位置から孔31d(1)〜31d(8),32d(1)〜32d(8),42(1)〜42(8)の4スパン分、先端側aにスライドさせたとき(図5(b)の矢印A,B方向)、内筒4に対して外筒3を先端側aにスライドすることにより、隙間清掃用ノズル2の長手方向の長さが延長され、延長された外筒3の範囲に配置される孔31d(1)〜31d(4),32d(1)〜32d(4)に流入路47,…が形成される。しかも、内筒4と重なり合っている外筒3の範囲にある孔31d(5)〜31d(8),32d(5)〜32d(8)も内筒4の孔42(1)〜42(4)と一致しており、内筒4と重なり合っている外筒3の範囲にあるすべての孔31d(5)〜31d(8),32d(5)〜32d(8)にも流入路47,…が形成される。すなわち、隙間清掃用ノズル2の吸引範囲は、12箇所の孔31d(1),31d(2)から孔42(8)までのすべての範囲と吸込口44となる。
そして、隙間清掃用ノズル2を図5(c)に示すように、内筒4に対して外筒3を延長できる最大スライド量である7スパン分、先端側aにスライドさせたとき(図5(c)の矢印A,B方向)、隙間清掃用ノズル2の吸引範囲は、15箇所の孔31d(1),31d(2)から孔42(8)までの範囲と吸込口44となる。
また、第1半筒31と第2半筒32とをそれぞれ内筒4に対して別々にスライドさせるとき、例えば、第1半筒31が第2半筒32よりも先端側aにスライドさせるとき(図2,図3の矢印Aの方向)、第2半筒32よりも延長された第1半管31の範囲の内側(下面側)は、第2半管32によって塞がれておらず、露出する。よって、吸込口44から吸引可能な吸引範囲は、前述のとおり内筒4より延長された第1半管31、第2半管32の範囲の孔31d,…,32d,…以外に、第2半筒32よりも延長された第1半管31の範囲の内側(下面側)が含まれる。また、第2半筒32が第1半筒31よりも先端側aにスライドさせるとき(図2,図3の矢印Bの方向)、第1半筒31よりも延長された第2半管32の範囲の内側(上面側)は、露出する。よって、吸込口44から吸引可能な吸引範囲は、前述のとおり内筒4より延長された第1半管31、第2半管32の範囲の孔31d,…,32d,…以外に、第1半筒31よりも延長された第2半管32の範囲の内側(上面側)が含まれる。
従って、隙間清掃用ノズル2の先端側下面のみを吸引範囲に選択するときは、第1半管31を第2半管32に対して先端側aにスライドし、且つ第1半管31及び第2半管32の孔が内管本体41の側面によって塞がれるように第1半管31及び第2半管32をスライドすることにより、吸引力を吸込口44に集中させることができ、先端側下面のみから吸引可能に吸引範囲を調整することができる。
隙間清掃用ノズル2の下面のみを吸引範囲に選択するときも同様に、第1半管31の孔31d,…のみが内管本体41の側面によって塞がれるように第1半管31をスライドすることにより、第1半管31の流入路47を遮断し、吸引力を第2半管32の流入路47に集中させると共に、第2半管32のスライド量に従い吸引力を調整することができる。隙間清掃用ノズル2の上面のみを吸引範囲に選択するときも同様である。
このように、外筒3と内筒4とを長手方向にスライドすることにより、外筒3の孔31d,…,32d,…の位置と内筒4の孔42,…の位置との相対的な位置関係を変更することができる。外筒3及び内筒4の孔31d,…,32d,…,42,…の位置関係により、外筒3の孔31d,…,32d,…と内筒4の孔42,…とで形成され、外筒3の外側と内筒3の内側とを連通する流入路47の開口面積が変更される。外筒3若しくは内筒4を長手方向にスライドして外筒3と内筒4とで形成される長手方向の長さを延長し若しくは短縮しつつ、流入路47の開口面積を変更することにより、吸引範囲と共に吸引力を調整することができる。例えば、図6に示すように、タンスTの上や天井Cのほこりを吸引するようなときに、隙間清掃用ノズル2の角度を変更することができ、清掃範囲に合わせて吸引範囲と共に吸引力を調整することができる。
また、長手方向に複数、孔31d,…,32d,…,42,…が形成されているため、孔31d,…,32d,…,42,…の位置に制限されることなく、外筒3若しくは内筒4を長手方向にスライドして外筒3と内筒4とで形成される長手方向の長さを延長し若しくは短縮しつつ、流入路47の開口面積を変更することにより、吸引範囲と共に吸引力を調整することができる。
内筒4に形成される孔31d,…,32d,…,42,…は、外筒3の第1半筒31及び第2半筒32のいずれかと対向するように配置される。第1半筒31又は第2半筒32は、それぞれ長手方向に独立してスライド可能に内筒4に保持される。そして、第1半筒31は、その孔31d,…の位置とその第1半筒31に対向する内筒4の内筒本体41の面に備わる孔42の位置との相対的な位置関係を変更することによって流入路47の開口面積を変更することができる。一方、第2半筒32も、その孔32dの位置とその第2半筒32に対向する内筒4の内筒本体41の面に備わる孔42の位置との相対的な位置関係を変更することによって流入路47の開口面積を変更することができる。よって、第1半筒31と第2半筒32とで別々にその吸引範囲及び吸引力を調整することができる。
第1半筒31と第2半筒32とは、第1半筒31の長手方向の縁と第2半筒32の長手方向の縁とが所定の距離を離間させて、隙間が形成されている。その隙間は、第1半筒31又は第2半筒32と内筒4の内筒本体41との位置関係により、外筒3の外側と内筒4の内側とを連通する流入路47の開口面積が変更される。外筒3若しくは内筒4を長手方向にスライドして外筒3と内筒4とで形成される長手方向の長さを延長し若しくは短縮しつつ、流入路47の開口面積を変更することにより、吸引範囲と共に吸引力を調整することができる。
上記第一実施形態に係る隙間清掃用ノズル2は、外筒3の第1半筒31及び第2半筒32の突起部31c,31c,32c,32cが第1半筒31及び第2半筒32の長手方向に先端側aから基端側bまで連続して形成され、内筒3のスライド溝43,43が内筒本体41の長手方向に先端側aから基端側bまで連続して形成される例を説明したが、これに限定されるものではない。
外筒3及び内筒4をスライドさせる範囲に合わせて、突起部又はスライド溝を設ける範囲を適宜変更することができる。例えば、内筒に突起部を形成し、外筒にスライド溝を設けるようにしてもよい。また、突起部又はスライド溝は長手方向に連続して設けられる必要はなく、所定間隔空けて設けられるようにしてもよい。突起部又はスライド溝は、先端側aから基端側bまで設けられる必要はなく、内筒に対して外筒が先端側にのみスライドさせるような場合は、突起部を先端側にのみ設けられてもよい。なお、この突起部及びスライド溝は、内筒に対して外筒をスライド可能に保持するためにも設けられているため、先端側aから基端側bまで設けられることが望ましい。
次に、第2実施形態に係る電気掃除機用ノズル102について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第2実施形態>
まず、本実施形態に係る隙間清掃用ノズル102の構成について図7〜図9を参照しつつ説明する。図7〜図9は、本実施形態に係る隙間清掃用ノズル102を示す図である。図7(a)は、左側側面図、(b)は、底面図、(c)は、正面図である。図8(a)は、ノズル自在ジョイント105の左側側面図、(b)は、ノズル自在ジョイント105の底面図である。図9(a)は、内管104に対して外管103を先端側aにスライドした状態を上面から見た平面図、(b)は、(a)の状態の断面図である。
隙間清掃用ノズル102は、長尺状の外筒103と、該外筒103の内側で外筒103の長手方向にスライド可能に保持される内筒104と、集塵ホース12及び内筒104を姿勢変更自在に接続するノズル自在ジョイント105とを設ける。
外筒103は、四辺を円弧状に形成した略長方形状の断面を有する長尺状の筒であり、その先端は閉塞し、基端は開放している。外筒103は、断面形状が略長方形に形成される外筒本体131aと、幅の広い側面に形成される所定面積の開口部131b,131bとを備える。
開口部131b,131bは、長手方向に複数形成される長孔131d,131dと、該長孔131d,131dの開口の外面側周囲を被って貼着するフェルト等の保護部材131e,131eとを備えている。
長孔131d,131dは、外筒本体131aの長手方向に長さ方向を合わせて2箇所に配置される。各長孔131d,131dは、幅及び長さが同一である。孔長孔131d,131d同士の幅方向の位置関係は、長孔131d,131dを長手方向に平行移動させた際に、その開口が他の孔の開口とほとんど重複する(一致する)範囲に配置されるようになっている。
内筒104は、四辺を円弧状に形成した略長方形状の断面を有する長尺状の筒である。内筒104は、外筒103の内側に納まるように、幅方向の外周寸法(幅×高さ)が外筒103の内周寸法(幅×高さ)より小さく形成される内筒本体141と、該内筒本体141の幅の広い側面に設けられる所定面積の長孔(開口部)142と、内筒本体141をノズル自在ジョイント105に接続するために支持部145とを備える。
内筒本体141は、長孔142から吸引された塵埃を含む空気が流れる流路146が内側に形成される。該流路146は、内筒本体141の先端側aから基端側bに向かって連続して形成される。内筒本体141は、外筒本体131aを先端側aにスライドする際に、外筒本体131aを幅方向の側面に摺動させて長手方向に案内可能に保持する。
長孔142は、外筒103に対して内筒104が所定の位置に重ね合わされているときに、外筒本体131aに形成された一方(先端側)の長孔131dと略一致する位置に形成される。本実施形態での所定の位置は、外筒103の内側に内筒104が完全に収納された位置のときが該当する(図7(a)及び(b)の位置関係)。
支持部145は、内筒本体141から高さ方向に拡径され、内筒本体141の基端側bに至る流路146を拡大する。支持部145の拡径させた他端側には、更にノズル自在ジョイント105を捩じ込むことにより接続すべく、一端が若干縮径されている。
ノズル自在ジョイント105は、内筒104の支持部145と接続される第1接続部151と、集塵ホース12の先端部12bと接続する第2接続部152とを備える。
第1接続部151は、内筒104の支持部145の外径と略同一の内径を有する筒状に形成される第1開口端部151aと、第2接続部152の一端部が抜け止めされた状態で嵌め込まれるべく、その外形及び内周面が半球状に形成され、その半球部分の一部を切断して形成される第2開口端部151bとを有する。第1接続部151は、第1開口端部151aの一端に形成される開口から第2接続部151bの他端に形成される開口まで連続して流路が形成されている。
第2接続部152は、集塵ホース12の先端部12bを捩じ込むことにより接続すべく、集塵ホース12と略同一の内径を有する筒状に形成され、開口に向かって縮径されるホース接続部152aと、該ホース接続部152aの他端側を屈曲させて流路を変更する屈曲部152bと、該屈曲部152bの他端側を縮径して、その先端側に外形及び内周が略球状に形成される姿勢変更部152cとを備える。該姿勢変更部152cは、球状部分の一部を切断して形成される開口を備える。第2接続部152は、ホース接続部152aに形成される一方の開口から屈曲部152bを介して姿勢変更部152cの他端の開口まで連続して流路が形成されている。
第1接続部151と第2接続部152とは、第2開口端部151bに姿勢変更部152cを抜け止め可能に嵌め込まれる。第2接続部152は、姿勢変更部152cの外周面を第2開口端部151bの内周面に沿わせて、旋回することにより姿勢を変更することができる。
次に、本実施形態に係る隙間清掃用ノズル102の作用・効果について、図7,図9を参照しつつ説明する。図7,図9の矢印Aは、外管103のスライド方向を示す。なお、図7,図9では、長孔131d(1),131d(2)に形成される流入路147の開口範囲を斜線のハッチングで示す。
まず、隙間清掃用ノズル102が図7(a)及び(b)に示すように、内筒104が外筒103の内側に収納されて、内筒104に対して外筒103が先端側aに延長されていない状態にある最短縮位置にあるとき、外筒103の長孔131d(1),131d(2)のうち先端側の長孔131d(1)は、内筒104の孔142と一致するようになる。
このとき、内筒104の内側に形成される流路146は、外筒103の外側とこれらの長孔131d(1),142を介して接続される。流路146と外筒103の外側との間には、塵埃を含む空気を吸引可能な流入路147が形成される。隙間清掃用ノズル102の吸引範囲は、流入路147の範囲となる。
次に、隙間清掃用ノズル102を図9(a)及び(b)に示すように、最短縮位置から最延長位置まで、先端側aにスライドさせたとき(図9の矢印A方向)、外筒103の長孔131d(1)が内筒本体141の先端よりも先端側aにスライドすることにより、内筒104の長孔142の位置に関係なく、流入路147が形成される。また、外筒103の基端側の長孔131d(2)が内筒104の長孔142と一致するようになる。
このとき、内筒104の内側に形成される流路146は、外筒103の外側とこれらの長孔131d(1),131d(2),142を介して接続される。流路146と外筒103の外側との間には、塵埃を含む空気を吸引可能な流入路147が形成される。よって、空気が通過する流入路147が広がり、すなわち有効開口面積が広がるため、通過流速が低下して、この流入路147に割り当てられる吸引力が低下する。隙間清掃用ノズル102の吸引範囲は、流入路147が形成される外筒103の長孔131d(1)から長孔131d(2)までの範囲と広がる。
また、隙間清掃用ノズル102を最短縮位置から最延長位置までの間で先端側aにスライドさせる量により、外筒103の長孔131d(1),131d(2)と内筒104の孔142とが一致する範囲を調整可能になる。よって、空気が通過する流入路147が外筒103のスライド量により、調整することができ、すなわち有効開口面積が調整することができる。これにともない、吸引力を調整することができる。
このように、外筒103と内筒104とを長手方向にスライドすることにより、外筒103の孔131d,…の位置と内筒104の孔142の位置との相対的な位置関係を変更することができる。外筒103及び内筒104の孔131d,…,142の位置関係により、外筒103の孔131d,…と内筒104の孔142とで形成され、外筒103の外側と内筒103の内側とを連通する流入路147の開口面積が変更される。外筒103若しくは内筒104を長手方向にスライドして外筒103と内筒104とで形成される長手方向の長さを延長し若しくは短縮しつつ、流入路147の開口面積を変更することにより、吸引範囲と共に吸引力を調整することができる。
また、長手方向に長孔131d,…,142が(1箇所、若しくは2箇所以上)形成されているため、外筒103若しくは内筒104を長手方向にスライドして外筒103と内筒104とで形成される長手方向の長さを延長し若しくは短縮しつつ、外筒103及び内筒104の長孔131d,…,142の位置関係を変更することにより、流入路147の開口面積を細かく変更することができ、よって、吸引範囲と共に吸引力を細かく調整することができる。
次に、第3実施形態に係る電気掃除機用ノズルについて、図8,図10,図11を参照しつつ詳細に説明する。なお、第2実施形態に係る電気掃除機用ノズル102と同じ構成については、同様の符号を用いてその説明を省略する。また、図10,図11は、本実施形態に係る隙間清掃用ノズル202を示す図である。図10(a)は、隙間清掃用ノズル202を上面からみた平面図、(b)は、左側側面図、(c)は、正面図である。図11(a)は、内管204に対して外管203を先端側aにスライドした状態を上面から見た平面図、(b)は、(a)の状態の断面図である。
隙間清掃用ノズル202は、長尺状の外筒203と、該外筒203の内側で外筒203の長手方向にスライド可能に保持される内筒204と、集塵ホース12及び内筒204を内筒204の姿勢変更自在に接続するノズル自在ジョイント105とを設ける。
外筒203は、四辺を円弧状に形成した略長方形状の断面を有する長尺状の筒であり、その両端は、開放している。外筒203の先端側の開放端は、幅の広い側面を長手方向に対して斜めに切断している。外筒203は、断面形状がU字状に形成される外筒本体231aと、幅の広い側面に形成される所定面積の開口部231bと、外筒本体231aの長手方向に沿って設けられ内面側に突出する突起部231c,231cとを備える。
外筒本体231aは、平行に配置される長尺状の第1板部材と、該板部材の長手方向の縁のうち一方の縁を略直角につなぐ第2板部材とによって、断面形状をU字状に形成している。
開口部231bは、長手方向の先端側寄りに形成される長孔231dと、該長孔231dの開口の外面側周囲を被って貼着するフェルト等の保護部材231eとを備えている。
内筒204は、四辺を円弧状に形成した略長方形状の断面を有する長尺状の筒である。内筒204は、外筒203の内側に納まるように、幅方向の外周寸法(幅×高さ)が外筒203の内周寸法(幅×高さ)より小さく形成される内筒本体241と、該内筒本体241の幅の広い側面に設けられる所定面積の長孔(開口部)242と、幅の狭い側面のうち外筒203の突起部231cと面する側面の長手方向の両方の縁に沿って、その側面に対して略直角方向に突出させるガイドレーン243と、先端側に設けられた吸込口244と、内筒本体241をノズル自在ジョイント105に接続するために支持部145とを備える。
内筒本体241は、長孔242から吸引された塵埃を含む空気が流れる流路246が内側に形成される。該流路246は、内筒本体241の先端側aから基端側bに向かって連続して形成される。
長孔242は、外筒203に対して内筒204が所定の位置に重ね合わされているときに、外筒本体231aに形成された長孔231dと略一致する位置に形成される。本実施形態での所定の位置は、外筒203の内側に内筒204が完全に収納された位置のときが該当する(図10(a)及び(b)の位置関係)。
ガイドレーン243,243は、それぞれ外筒203の突起部231c,231cに対応する位置に形成されており、内筒本体241の幅の狭い側面に長手方向に沿って先端側aから基端側bまで連続して形成される。
ガイドレーン243,243は、それぞれ外筒203の突起部231c,231cを引っ掛けて、外筒203を長手方向にスライド可能に保持する。具体的には、内筒204に対して外筒203を長手方向(先端側aへ又は基端側bへ)にスライドすると、突起部231c,231cがガイドレーン243,243に嵌りながら、内筒204から脱落することなく、長手方向にスライドすることができる。
吸込口244は、外筒203によって塞がれていない、内筒204の先端側aに空けられる。この吸込口244は、外筒203と内筒204の長手方向のスライド位置に関係なく、常に外筒203の外側と内筒204の内側を流通可能な流入路247を形成する。
次に、本実施形態に係る隙間清掃用ノズル202の作用・効果について、図10,図11を参照しつつ説明する。図10,図11の矢印Aは、外管203のスライド方向を示す。なお、図10,図11では、長孔231dに形成される流入路247の開口範囲を斜線のハッチングで示す。
まず、隙間清掃用ノズル202が図10(a)及び(b)に示すように、内筒204が外筒203の内側に収納されて、内筒204に対して外筒203が先端側aに延長されていない状態にある最短縮位置にあるとき、外筒203の長孔231dは、内筒204の孔242と一致するようになる。
このとき、内筒204の内側に形成される流路246は、外筒203の外側とこれらの長孔231d,242を介して接続される。流路246と外筒203の外側との間には、流入路247が形成される。隙間清掃用ノズル202の吸引範囲は、流入路247の範囲となる。
次に、隙間清掃用ノズル202を図11(a)及び(b)に示すように、最短縮位置から先端側aにスライドさせたとき(図11の矢印A方向)、外筒203の長孔231dが内筒本体241の先端よりも先端側aにスライドすることにより、内筒204の長孔242の位置に関係なく、流入路247が形成される。また、外筒203の幅の狭い側面に設けられる突起部231c,231c間の隙間にも流入路247が形成される。
外筒203の長孔231dに形成される流入路247は、内筒本体241の先端よりも基端側bまでの範囲でスライドされると、スライド量に応じて、流入路147が広がり、すなわち有効開口面積が広げることができ、内筒本体241の先端よりも先端側aにスライドされると、流入路247の位置をスライド量に応じて変更することができる。突起部231c,231c間の隙間に形成される流入路247は、その内筒本体241から延長されたスライド量に応じて、流入路147が広がり、すなわち有効開口面積が広げることができる。
このように、外筒203と内筒204とを長手方向にスライドすることにより、外筒203の孔231dの位置と内筒204の孔242の位置との相対的な位置関係を変更することができる。外筒203及び内筒204の孔231d,242の位置関係により、外筒203の孔231dと内筒204の孔242とで形成され、外筒203の外側と内筒203の内側とを連通する流入路247の開口面積が変更される。外筒203若しくは内筒204を長手方向にスライドして外筒203と内筒204とで形成される長手方向の長さを延長し若しくは短縮しつつ、流入路247の開口面積を変更することにより、吸引範囲と共に吸引力を調整することができる。
また、長手方向に長孔231d,242が形成されているため、外筒203若しくは内筒204を長手方向にスライドして外筒203と内筒204とで形成される長手方向の長さを延長し若しくは短縮しつつ、外筒203及び内筒204の長孔231d,242の位置関係を変更することにより、流入路247の開口面積を細かく変更することができ、よって、吸引力を細かく調整することができる。
なお、本発明に係る隙間清掃用ノズルは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態に係る隙間清掃用ノズル2,102,202は、電気掃除機1の集塵ホース12の先端部12bに着脱自在に装着可能な例を説明したが、これに限定されるものではない。電気掃除機にノズルが一体に装着されているものに対しても適宜適用可能である。
上記実施形態に係る隙間清掃用ノズル2,102,202は、外筒3,103,203及び内筒4,104,204の断面形状が四辺を円弧状に丸めた略長方形状の平形筒である例を説明したが、これに限定されるものではない。外筒及び内筒は、断面形状が円形状や楕円形状、正方形状であってもよく、また、四辺を円弧状に丸めたものに限定されない。