JP2011182748A - 家畜又は家禽用飼料 - Google Patents

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Abstract

【課題】飼料添加剤として通常使用されている抗生物質及び抗菌剤を通常の濃度よりも低濃度で、あるいは全く添加することなく家畜または家禽の良好な成長を確保できる家畜又は家禽用飼料を提供する。
【解決手段】家畜又は家禽用飼料に、飼料添加剤として指定されている抗生物質及び抗菌剤の代わりに補酵素Qを含有させることで、従来の抗生物質及び抗菌剤を含む飼料と同等の腸内細菌叢改善作用及び飼料効率向上作用が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、補酵素Qを含有する家畜又は家禽用飼料、当該飼料を利用する家畜又は家禽の生産方法、及び、その方法により得られる家畜又は家禽に関する。
家畜・家禽の疾病を予防し、成長を促進するために抗生物質及び抗菌剤を家畜又は家禽用飼料に添加することは広く行われてきた。抗生物質及び抗菌剤による成長促進作用の有力なメカニズムとして、腸内の有害細菌の増殖を抑制し、腸内環境を整えることが考えられる。一方、抗生物質及び抗菌剤を家畜又は家禽飼料に使用することは、抗生物質及び抗菌剤を広く環境中にばらまくことになり、結果として抗生物質及び抗菌剤に対する耐性菌の出現を誘発することが社会的に問題となっている。また、抗生物質及び抗菌剤を使用しない、あるいは使用量を極力抑えた安心・安全な家畜及び家禽生産物に対する社会的要望が年々高まってきている。
抗生物質及び抗菌剤を使用することなく家畜または家禽の細菌性感染症を予防する方法として、有機酸を家畜又は家禽飼料に添加することが特許文献1、及び、特許文献2に記載されている。しかし、有機酸による細菌性感染症予防効果を発揮させるためには、飼料に対して有機酸を多量に添加することが必要であり、さらに有機酸の使用は家畜又は家禽の嗜好性低下を引き起こしたり、給餌設備を腐食させたりする問題がある。また、SPF豚(腸内に棲息する細菌の多くが善玉菌で、悪玉菌が少ない)のように、施設面及び管理技術面で特別の配慮を施した清潔な環境で家畜や家禽を飼育する方法も考えられるが、設備取得・維持管理と衛生管理面で高額の費用を要する問題がある。
特開2001−238609号公報 特開2004−236597号公報
飼料添加剤として通常使用されている抗生物質及び抗菌剤を添加することなく、あるいはその使用量を軽減し、家畜または家禽の良好な成長を確保できる家畜又は家禽用飼料を提供することを課題とした。
本発明者らは上記課題を解決すべく、鋭意、研究を重ね、飼料添加剤として指定されている抗生物質及び抗菌剤を全く含まないか、通常使用される濃度よりも低濃度の抗生物質及び抗菌剤を含み、かつ補酵素Qを含む家畜又は家禽用飼料が、通常使用される濃度の抗生物質及び抗菌剤を含む飼料と同等の腸内細菌叢改善作用及び飼料効率向上作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、抗生物質の含有量及び抗菌剤の含有量の合計が80ppm未満で、かつ、下記式(1)で表される補酵素Q、及び、下記式(2)で表される補酵素Qから選択される少なくとも一つを含有する、家畜又は家禽用飼料に関する。
Figure 2011182748
(式中、nは1〜12の整数を表す)
Figure 2011182748
(式中、nは1〜12の整数を表す)
抗生物質及び抗菌剤を全く含有しないことが好ましい。
補酵素Qの含有量が抗生物質の含有量及び抗菌剤の含有量の合計3重量部に対して2重量部以上であることが好ましい。
補酵素Qを1ppm以上含有することが好ましい。
補酵素Qが補酵素Q10であることが好ましい。
さらに、本発明は、上記飼料を家畜又は家禽に給餌することを特徴とする腸内細菌叢の改善方法に関する。
さらに、本発明は、上記飼料を家畜又は家禽に給餌することを特徴とする家畜又は家禽の生産方法に関する。
上記飼料を、飼料への抗生物質及び抗菌剤の添加が認められている期間に家畜又は家禽に給餌することが好ましい。
上記飼料を、飼料への抗生物質及び抗菌剤の添加が禁止されている期間に家畜又は家禽に給餌することが好ましい。
さらに、本発明は、上記生産方法により生産される、牛、豚または鶏に関する。
本発明により家畜又は家禽の飼養において既存の飼料添加物である抗生物質及び抗菌剤やSPF施設を用いることなく、家畜や家禽の腸内環境を整えて健康に飼養すること及び飼料効率を向上させることが可能になる。また、抗生物質及び抗菌剤の飼料添加物としての使用は、産卵鶏については産卵中、豚では体重70kg以上出荷までの期間、肉用鶏及び肉用牛ではと殺前7日間、乳牛では搾乳中は使用が禁止されており、さらに動物薬としての治療目的の使用は、薬剤の種類、対象の家畜・家禽の種類によって異なるが、例えば、硫酸ゲンタマイシンを肉用牛に使用する場合はと殺前30日間、硫酸アプラマイシンを豚に使用する場合はと殺前14日間、チアンフェニコールを肉用鶏に使用する場合はと殺前14日間、それぞれ使用が禁止されている。このような抗生物質・抗菌剤が使用できない期間、家畜や家禽は細菌感染のリスクにさらされることになるが、本発明の飼料によりそのリスクを低減可能となる。さらに、本発明は抗生物質及び抗菌剤のような耐性菌の発現の恐れがなく、安心・安全な家畜及び家禽生産物の生産に多大の貢献をなすものである。
図1は、実施例における糞便内細菌数の観察結果を示した図である。
本発明の家畜又は家禽用飼料は、抗生物質の含有量及び抗菌剤の含有量の合計が80ppm未満で、かつ、下記式(1)で表される補酵素Q、及び、下記式(2)で表される補酵素Qから選択される少なくとも一つを含有する。
Figure 2011182748
(式中、nは1〜12の整数を表す)
Figure 2011182748
(式中、nは1〜12の整数を表す)
本発明で使用する補酵素Qは、動植物中に広く存在することが知られている。上記式(1)及び式(2)で表される補酵素Qのうち、本発明においては、nが6〜11のいずれかであるもの、あるいはそれらの混合物であることが望ましい。特にnが10である補酵素Q10が好ましい。
また、補酵素Qは、化学合成品、発酵品、天然物からの抽出物など、形態を問わず使用することができる。例えば補酵素Qを含有する微生物(細菌、酵母など)そのもの、あるいはその粗精製物でもよく、また、これらから補酵素Qを精製したものでもよく、精製の程度も制限されない。最終的に飼料に混合される補酵素Qが一定量以上あればよい。また、ここでいう補酵素Qは、酸化型(上記式(1))、還元型(上記式(2))に限定されず、どちらか一方あるいはこれらの混合物であってもよい。また、それらの混合割合も制限されない。
本発明の家畜又は家禽用飼料には、抗生物質や抗菌剤の代替効果を有する補酵素Qが含まれるため、抗生物質や抗菌剤の使用量を通常の使用量より低くすることができる。すなわち、本発明の家畜又は家禽用飼料は、補酵素Qを含有し、かつ抗生物質や抗菌剤を通常使用される量より少なく含有する、家畜又は家禽用飼料である。家畜又は家禽用飼料において、抗生物質及び抗菌剤の通常使用される濃度は、使用目的、対象動物、抗生物質・抗菌剤の種類などによって異なるが、例えば、オキシテトラサイクリンを感染症の治療を目的として使用する場合、豚・鶏用途で100〜400ppm(力価)、子牛用途で200〜400ppm(力価)であり、塩酸ドキシサイクリンであれば、豚用途でドキシサイクリンとして100〜200ppm(力価)であり、モネンシンナトリウムであれば、鶏に使用する場合、80ppmである。さらには複数の抗生物質や抗菌剤が併用されることもある。従って、本発明の家畜又は家禽用飼料に含まれる抗生物質や抗菌剤の含有量としては、これら通常使用される濃度より少なければ特に限定されないものの、例えば、抗生物質の含有量及び抗菌剤の含有量の合計がその力価として80ppm未満であるか、抗生物質及び抗菌剤が全く含まれなくてもよい。なお、抗生物質の含有量及び抗菌剤の含有量は、抗生物質及び抗菌剤の使用量を低減した上で、なおかつ家畜又は家禽の良好な成長を確保する観点から、それらの力価として40ppm未満が好ましく、30ppm未満がより好ましく、20ppm以下がさらに好ましく、10ppm以下が最も好ましい。特に、クエン酸モランテルを使用する場合はその含有量は30ppm未満であるのが好ましく、硫酸コリスチンまたはアビラマイシンを使用する場合にはその含有量は40ppm未満が好ましい。
ここで、抗生物質とは特に限定されるわけではないが、例えばドキシサイクリン、アイブロシン、亜鉛バシトラシン、アビラマイシン、オキシテトラサイクリン、エフロトマイシン、エンラマイシン、クロルテトラサイクリン、サリノマイシンナトリウム、セデカマイシン、センデュラマイシンナトリウム、デストマイシンA、ナラシン、ノシヘプタイド、バージニアマイシン、ビコザマイシン、フラボフォスフォリポール、モネンシンナトリウム、ラサロシドナトリウム、硫酸コリスチン、リン酸タイロシン、及び、その塩や誘導体が挙げられる。また、抗菌剤としては、特に限定されるわけではないが、例えばアンプロリウム・エトパベート、アンプロリウム・エトパベート・スルファキノキサリン、クエン酸モランテル、デコキネート、ナイカルバジン、ハロフジノンポリスチレンスルホン酸カルシウムが挙げられる。
本発明において、補酵素Qは、抗生物質及び抗菌剤を全く含まない飼料または通常使用される濃度よりも低濃度の抗生物質及び抗菌剤を含む飼料に混ぜて与えられるが、紛体状態あるいは溶液状態で、他の通常の飼料とは分けて直接家畜又は家禽に投与してもよい。投与の簡便性から補酵素Qを飼料に混ぜる方法が好ましい。即ち、補酵素Qを飼料に添加することにより、飼料に添加する抗生物質及び抗菌剤の量を減らしつつ、抗生物質及び抗菌剤を通常の濃度で添加した時と同等の効果を維持することが可能となる。
飼料への補酵素Qの添加方法については、特に制限されるものではない。補酵素Qを直接飼料に添加混合してもよく、また、必要に応じて補酵素Qを飼料添加物と混合した上で飼料に添加して補酵素Q含有飼料としてもよい。飼料添加物としては生菌剤(例えば、エンテロコッカス類、バチルス類、ビフィズス菌類)、抗酸化剤(例えば、エトキシン、ジブチルヒドキシトルエン等)、防かび剤(例えば、プロピオン酸、プロピオン酸カルシウム等)、粘結剤(例えば、アルギン酸ナトリウム、カゼインナトリウム、カルボキシメチルセルロース等)、乳化剤(例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等)、アミノ酸(例えば、DL−アラニン、L-アルギニン、塩酸L-リジン等)、ビタミン(例えば、L-アスコルビン酸、β−カロチン、酢酸dl−α−トコフェロール等)、ミネラル(例えば、塩化カリウム、クエン酸鉄、酸化マグネシウム等)、色素(例えばアスタキサンチン、カンタキサンチン等)、酵素(例えばアミラーゼ、フィターゼ、リパーゼ等)、有機酸(ギ酸、酢酸、乳酸等)が挙げられるが、これらに限定されない。
飼料に含有させる補酵素Qの量は、投与の目的、対象動物の種類、体重、月齢、供与飼料、飼育環境等によって異なるが、飼料中の濃度は、家畜又は家禽の良好な成長を確保する観点から1ppm以上であることが好ましく、より好ましくは5ppm以上であり、より好ましくは10ppm以上であり、さらに好ましくは20ppm以上であり、さらに好ましくは40ppm以上であり、とりわけ好ましくは100ppm以上である。
また、一日当たりの補酵素Qの投与量は、投与の目的、対象動物の種類、体重、月齢、供与飼料、飼育環境等によって異なるが、家畜又は家禽の良好な成長を確保する観点から、体重1kgあたり0.1mg/kg以上であることが好ましく、より好ましくは1mg/kg以上、更に好ましくは5mg/kg以上である。
本発明の飼料において、補酵素Qの含有量は、抗生物質及び抗菌剤の使用量を低減した上で、家畜又は家禽の良好な成長を確保する観点から、抗生物質及び抗菌剤の含有量の合計3重量部に対して、2重量部以上であることが好ましく、より好ましくは10重量部以上であり、より好ましくは30重量部以上であり、さらに好ましくは100重量部以上である。
本発明によれば、飼料中に補酵素Qを添加することで、飼料中の抗生物質及び抗菌剤の濃度を通常使用される濃度よりも低くする、あるいは、まったく使用しないことが可能であり、補酵素Qを抗生物質及び抗菌剤の代替とすることができる。
本発明の飼料の給餌対象動物は豚、牛、羊等の家畜、産卵鶏、ブロイラー、鶉等の家禽、犬、猫、馬等のペット動物が挙げられるがこれらに限定されない。
本発明にかかる飼料を家畜、又は家禽に摂取させる期間としては、補酵素Qの量や摂取の目的、対象動物の種類、体重、月齢、供与飼料、飼育環境等によって異なるが、一般的に4週間以上であることが好ましく、8週間以上がより好ましい。更に好ましくは12週間以上である。
本発明にかかる飼料を家畜、又は家禽に摂取させる時期は、抗生物質及び抗菌剤の飼料への添加が認められている時期が好ましく、例えば産卵鶏の場合は、10週齢までの時期であり、肉用鶏の場合は、と殺の7日前までの時期であり、豚の場合は体重が70kgとなるまでの時期であり、乳用牛の場合は育成期である。また、飼料中に抗生物質及び抗菌剤を全く含まない場合には、飼料への抗生物質及び抗菌剤の添加が禁止されている期間中、例えば産卵鶏では10週以降、豚では体重70kg以上出荷までの時期に、本発明の飼料を摂取させることが可能であり、該時期における感染症発生リスクを低下させて成長を促進できる点で好ましい。さらに、繁殖用家畜・家禽を対象とする場合は、当該家畜・家禽の生涯すべての期間、あるいは任意の特定の期間に摂取させることができる。
本発明にかかる飼料を家畜又は家禽に給餌することにより、家畜又は家禽の腸内細菌叢を改善することができる。本発明における腸内細菌叢の改善とは、腸内において生体に対し悪影響を及ぼす菌(有害細菌)が減少することを意味し、例えば下痢などの症状の抑制が含まれる。有害細菌としては、下痢原性大腸菌(腸管毒素原性大腸菌、腸管病原性大腸菌、腸管組織侵入性大腸菌、毒血症由来大腸菌、敗血症由来大腸菌)、豚赤痢菌、食中毒性サルモネラ菌(豚コレラ菌、豚チフス菌、ネズミチフス菌)などが挙げられる。
本発明にかかる家畜又は家禽の生産方法は、本発明にかかる飼料を家畜又は家禽に給餌することを特徴とする。
本発明にかかる飼料は、家畜又は家禽の腸内の有害細菌を減少させ、腸内環境を整え、下痢などの症状を抑制することなどにより、飼料効率を向上させる効果があり、有害細菌による細菌性疾患の予防に役立つ。
以下に実施例を揚げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
補酵素Q10が子豚の成長期における腸内環境を改善する効果について試験した。
哺乳期(体重約10kg〜30kg)の三元交雑種(LWD・WLD)子豚を各区6頭(雌雄各3頭)用意し、以下の飼料を与えた。即ち、無薬区には抗生物質及び抗菌剤を含まない豚産肉能力検定用飼料(TDN74.5%:無薬飼料)を、有薬区には無薬飼料に抗生物質及び抗菌剤としてノシヘプタイド5ppm及びクエン酸モランテル30ppmを添加した飼料を、補酵素Q10区には上記無薬飼料に補酵素Q10(株式会社カネカ製コエンザイムQ10)を20ppm又は40ppm添加した飼料を与えた。
観察項目は増体重、飼料要求率及び糞便内細菌数(補酵素Q10区は40ppm添加区のみ)とした。
(増体重)
観察開始時、及び終了時に子豚の体重を計測し、観察期間中の1頭あたりの増加体重(平均値)を期間増体重、1日あたりの1頭あたりの増加体重(平均値)を日増体重とした。
(飼料要求率)
(観察期間中に子豚が摂取した飼料の総量(kg)/期間増体重(kg))を飼料要求率とした。
(糞便内細菌数)
各細菌について、下記の条件で測定した。
Figure 2011182748
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Figure 2011182748
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表2に増体重の結果を示した。補酵素Q10区の期間増体重及び日増体重は無薬区よりも明らかに高い値を示した。
表3に飼料要求率の結果を示した。補酵素Q10区は有薬区とほぼ同程度の値を示し、無薬区よりも明らかに低い値を示した。
表4及び図1に糞便内細菌数の結果を示した。補酵素Q10区では有薬区と同様に、無薬区と比べて腸内細菌科の細菌数及び大腸菌数が明らかに低い値を示した。
この結果は抗生物質及び抗菌剤を全く、もしくは、ほとんど含まず、かつ、補酵素Q10を含む家畜又は家禽用飼料が、通常使用される濃度の抗生物質及び抗菌剤を含む飼料と同様に腸内の有害細菌を減少させ、飼料効率を向上させる効果があり、細菌性疾患予防に役立つことを示している。また、本発明に係る家畜又は家禽用飼料は抗生物質及び抗菌剤とは異なり、耐性菌発現の恐れがない。

Claims (10)

  1. 抗生物質の含有量及び抗菌剤の含有量の合計が80ppm未満で、かつ、下記式(1)で表される補酵素Q、及び、下記式(2)で表される補酵素Qから選択される少なくとも一つを含有する、家畜又は家禽用飼料。
    Figure 2011182748
    (式中、nは1〜12の整数を表す)
    Figure 2011182748
    (式中、nは1〜12の整数を表す)
  2. 抗生物質及び抗菌剤を全く含有しない請求項1記載の家畜又は家禽用飼料。
  3. 補酵素Qの含有量が抗生物質の含有量及び抗菌剤の含有量の合計3重量部に対して2重量部以上である請求項1記載の家畜又は家禽用飼料。
  4. 前記補酵素Qを1ppm以上含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の家畜又は家禽用飼料。
  5. 前記補酵素Qが補酵素Q10である請求項1〜4のいずれか1項に記載の家畜又は家禽用飼料。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の家畜又は家禽用飼料を家畜又は家禽に給餌することを特徴とする腸内細菌叢の改善方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の家畜又は家禽用飼料を家畜又は家禽に給餌することを特徴とする家畜又は家禽の生産方法。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の家畜又は家禽用飼料を、飼料への抗生物質及び抗菌剤の添加が認められている期間に家畜又は家禽に給餌する請求項8記載の生産方法。
  9. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の家畜又は家禽用飼料を、飼料への抗生物質及び抗菌剤の添加が禁止されている期間に家畜又は家禽に給餌することを特徴とする請求項8記載の生産方法。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法により生産される、牛、豚または鶏。
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