JP2011181600A - 部品実装装置および部品実装装置におけるxビームの変位吸収方法 - Google Patents

部品実装装置および部品実装装置におけるxビームの変位吸収方法 Download PDF

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Abstract

【課題】実装ヘッドをX方向に移動可能に支持するXビームと、Y方向に移動可能にXビームの両端部側を支持する複数のYビームとを備える部品実装装置において、X方向におけるXビームの熱による変位を吸収して、部品の実装精度を向上させる。
【解決手段】部品実装装置において、基板の表面沿いの方向であるX方向に移動可能に、実装ヘッドを支持するXビームと、基板の表面沿いの方向でありかつX方向と直交するY方向に移動可能に、Xビームの両端側を支持する複数のYビームと、Y方向に移動可能にYビームに支持されかつXビームの一端側を支持するY方向沿いの支持面を有し、当該支持面をX方向に変位させることでXビームのX方向の変位を吸収する変位吸収部とを備えさせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板に部品を実装する部品実装装置に関する。
従来の部品実装装置として、部品を保持する複数の吸着ノズルが装備された実装ヘッドと、基板の表面沿いの方向であるX方向に沿って移動可能に実装ヘッドを支持するXビームと、X方向と直交するY方向に移動可能にXビームの両端部を支持する2本のYビームとを備えたものが知られている。このような構成の部品実装装置では、それぞれのYビームに両端部が支持された状態のXビームがY方向に移動されるとともに、Xビームに支持されている実装ヘッドがX方向に移動されることにより、基板の実装位置に対して実装ヘッドが位置合わせされて、基板上に部品が実装される。
また、部品実装装置において、部品の実装作業が継続して行われると、部品実装装置における使用環境温度が上昇し、それに伴ってXビームなどの可動部材の温度が上昇する。Xビームはその両端部がそれぞれのYビームに支持された構成を有しているため、温度上昇に伴ってXビームが熱膨張するとXビームが湾曲し、その結果、基板への部品の実装位置精度を向上させることができない。
このような従来の課題を解決するため、Xビームの一端をX方向沿いにスライド可能にYビームに支持させる構成を採用することで、Xビームの熱膨張による伸びを吸収して、Xビームが湾曲することを防止する構成が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2002−94295号公報 特許第4393281号公報
しかしながら、Xビームの一端をX方向沿いにスライド可能にYビームに支持させて、Xビームの熱膨張による伸びを吸収するような構成では、X方向におけるXビームの剛性を保つことが難しい。さらに、特許文献2のように、Xビームの一端をX方向沿いにスライド可能にYビームに支持させた状態と、一端をスライド不能に支持させた状態とを切り替え可能とする構成では、切り換え制御が必要となるとともに、その構造が複雑となる。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、実装ヘッドをX方向に移動可能に支持するXビームと、Y方向に移動可能にXビームの両端側を支持する複数のYビームとを備える部品実装装置において、X方向におけるXビームの熱による変位を吸収して、部品の実装精度を向上させる部品実装装置およびXビームの変位吸収方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、部品を保持して基板上に実装する実装ヘッドと、基板の表面沿いの方向であるX方向に移動可能に、実装ヘッドを支持するXビームと、基板の表面沿いの方向でありかつX方向と直交するY方向に移動可能に、Xビームの両端側を支持する複数のYビームと、Y方向に移動可能にYビームに支持されかつXビームの一端側を支持するY方向沿いの支持面を有し、当該支持面をX方向に変位させることでXビームのX方向の変位を吸収する変位吸収部とを備える、部品実装装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、変位吸収部は、Xビームの一端側を支持するY方向沿いの支持面を有する薄板と、薄板のY方向における両端部を支持する薄板支持部とを備え、X方向において薄板を弾性変形させることにより、XビームのX方向の変位を吸収する、第1態様に記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、変位吸収部は、薄板の支持面の反対側に、X方向における薄板の弾性変形を許容する変位吸収用空間を備える、第2態様に記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、変位吸収部において、X方向沿いかつY方向沿いのXY平面における薄板支持部の断面がX字形状であり、薄板支持部のX字形状の断面における互いに離間された両端部にて、Y方向における薄板の両端部が支持される、第2態様または第3態様に記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、変位吸収用空間が、X方向およびY方向に直交するZ方向において開放されている、第3態様に記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、部品を保持して基板上に実装する実装ヘッドと、基板の表面沿いの方向であるX方向に移動可能に、実装ヘッドを支持するXビームと、基板の表面沿いの方向でありかつX方向と直交するY方向に移動可能に、Xビームの両端側を支持する複数のYビームとを備える部品実装装置において、一方のYビームに支持されるXビームの一端側を基準側として、Xビームの他端側を支持するY方向沿いの支持面を有する部材を介在させて、Xビームの他端側を他方のYビームに支持させて、XビームまたはYビームの移動により生じるXビームのX方向に変位を、当該部材の支持面をX方向に変位させることで吸収する、部品実装装置におけるXビームの変位吸収方法を提供する。
本発明によれば、実装ヘッドをX方向に移動可能に支持するXビームと、Y方向に移動可能にXビームの両端側を支持する複数のYビームとを備える部品実装装置において、Y方向に移動可能にYビームに支持されかつXビームの一端側を支持するY方向沿いの支持面を有し、当該支持面をX方向に変位させることでXビームのX方向の変位を吸収する変位吸収部が備えられている。これにより、Y方向沿いの支持面をX方向に変位させることでXビームのX方向の変位を吸収することができる。
よって、X方向におけるXビームの熱による変位を変位吸収部にて吸収することができ、部品の実装精度を向上させることができる。また、変位吸収部の構成を複雑化することもない。
本発明の第1実施形態にかかる部品実装装置の模式斜視図 第1実施形態のX方向変位吸収部の模式斜視図 第1実施形態のX方向変位吸収部の模式部分平面図 第1実施形態のX方向変位吸収部の模式部分平面図(熱膨張状態) 第1実施形態のX方向変位吸収部の模式部分平面図(熱収縮状態) 第2実施形態のX方向変位吸収部の模式斜視図 第3実施形態のX方向変位吸収部の模式斜視図
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる部品実装装置1の模式斜視図を図1に示す。
図1に示すように、本第1実施形態の部品実装装置1は、部品を吸着保持する実装ヘッド3と、実装ヘッド3をX方向に進退移動可能に支持するX方向に延在したXビーム10と、Xビーム10をY方向に進退移動可能に支持する2本のYビーム20とを備えている。また、部品実装装置1の基台4上には、2本のYビーム20が支持されている。さらに、基台4上には、基板5が保持される基板保持テーブル6と、基板保持テーブル6に対して、基板5を搬入・搬出する基板搬送部7と、複数の部品が供給される部品供給部8とが配置されている。なお、X方向(左右方向)およびY方向(前後方向)は、共に基板5の表面沿いの方向であり、かつ互いに直交する方向である。また、Z方向(上下方向)は、X方向およびY方向に直交する方向である。
実装ヘッド3は、部品を吸着保持する複数の吸着ノズル2を装備しており、これらの吸着ノズル2は、Z方向に昇降可能かつZ方向の軸心周りに回転可能とされている。
Xビーム10には、実装ヘッド3をX方向に進退移動させる図示しない駆動手段(リニア駆動部など)が装備されている。なお、Xビーム10は、そのY方向の移動特性を高めるために比較的軽量な剛性部材にて形成されることが好ましく、例えば、アルミニウムなどの引き抜き形状で構成される軽量金属材料にて形成される。
2本のYビーム20は基台4のX方向の両縁部に支持されており、2本のYビーム20の互いに対向する側面にて、Xビーム10の両端部がY方向に進退移動可能に支持されている。なお、Yビーム20には、Xビーム10のY方向の進退移動を駆動する駆動手段(リニア駆動部など)が装備されている。また、Xビーム10の一方の端部(基準側端部)11Aは、図1の図示X方向左側に配置されるYビーム20(20A)に支持されており、他方の端部(変位側端部)11Bは、図示X方向右側に配置されるYビーム20(20B)に、X方向変位吸収部30を介在させて支持されている。なお、このX方向変位吸収部30の構成については後述する。
基板保持テーブル6は基台4の略中央に配置されている。また、基板搬送部7は、X方向に沿って基板5を搬送するように基台4上に配置されている。部品供給部8は、例えば複数のカセットフィーダーの集合体として構成され、基台4におけるY方向の両縁部上に配置されている。
このような構成の部品実装装置1において、部品実装を行う場合には、まず、Xビーム10がY方向に移動されるとともに、実装ヘッド3がX方向に移動されることでそれぞれの吸着ノズル2のXY移動が行われて、部品供給部8上に位置決めされ、それぞれの吸着ノズル2に部品を吸着保持させる。その後、実装ヘッド3のXY移動が行われて、基板保持テーブル6に保持された基板5における部品実装位置に吸着ノズル2が位置決めされて、吸着保持されているそれぞれの部品が基板5上に実装される。さらに基板5上、あるいは次の別の基板5上に部品の実装を行う場合には、これらの動作を繰り返して行うことにより、部品の実装が連続的に行われる。
次に、X方向変位吸収部30の構成について、図2の模式斜視図、図3、図4、図5の模式図を用いて詳細に説明する。
図2に示すように、X方向変位吸収部30は、Y方向に進退移動可能にYビーム20Bに支持されたブロック31(薄板支持部の一例である。)と、ブロック31に支持されるとともに、Xビーム10の変位側端部11Bを支持する支持面32aを有する長方形状の薄板として形成された支持プレート32とを備えている。
支持プレート32の支持面32aは、X方向に直交しかつY方向沿った平面であり、その中央領域において、Xビーム10の変位側端部11Bが支持されている。また、ブロック31は、そのXY平面(X方向およびY方向沿いの平面)における断面が大略コ字形状を有する剛体として形成されている。このブロック31の大略コ字形状の断面における突出された両端部である支持端部31aにて、支持プレート32のY方向における両端部32bを支持している。また、ブロック31のそれぞれの支持端部31aの間には、支持プレート32の支持面32aの反対側の面と接する空間が配置されており、この空間が変位吸収用空間Sとなっている。なお、この変位吸収用空間Sは、Z方向において開放されている。
また、支持プレート32は、X方向において外力が加わった場合に、X方向に弾性変形するような形状および材料により形成されることが好ましい。支持プレート32の形成材料としては、例えば、ばね鋼鋼材などを適用することができる。また、変位吸収用空間Sは、支持プレート32がX方向に弾性変形された場合に、支持プレート32におけるXビーム10の支持部分である中央領域がブロック31に接触せず、支持プレート32の弾性変形を許容するように設けられている。
Yビーム20Bの側面には、Y方向に沿ったLMレール21が配置されており、このLMレール21に係合して、Y方向に進退移動可能なLMブロック33がブロック31に固定されている。
次に、図3〜図5に示すX方向変位吸収部30の模式図を用いて、Xビーム10のX方向における変位を吸収する原理について説明する。
図3に示すように、常温環境では、Xビーム10の変位側端部11Bを支持する支持プレート32は、Y方向に沿ってほぼ平坦な状態(すなわち、X方向に変位されていない状態)にある。さらに、支持プレート32のY方向における両端部32bは、ブロック31のそれぞれの支持端部31aに支持された状態にある。
このような状態において、部品実装装置1における実装ヘッド3の実装動作等により使用環境温度が上昇し、それに伴ってXビーム10が熱膨張すると、Xビーム10は基準側端部11Aを基準として、変位側端部11BがX方向に変位しようとする。これにより、Xビーム10の変位側端部11Bを支持している支持プレート32に対して、図4に示すX方向右向きの力F1が生じる。支持プレート32は、薄板形状を有しているため、この力F1を受けてX方向右向き(すなわち変位吸収用空間S側)に変位量D1だけ弾性変形して撓んだ状態とされる。その結果、Xビーム10の熱膨張によるX方向の変位を、X方向変位吸収部30にて吸収することができる。
また、X方向変位吸収部30は、図5に示すように、Xビーム10が熱収縮するような場合には、X方向左向きの力F2を受けて、支持プレート32をX方向図示左向きに変位量D2だけ弾性変形させて、Xビーム10の熱収縮によるX方向の変位を吸収することもできる。
したがって、Xビーム10の熱膨張または熱収縮による伸びまたは縮みが生じるような場合であっても、X方向変位吸収部30において、Xビーム10の変位側端部11Bの変位量に応じて支持プレート32をX方向に弾性変形させることで、Xビーム10の伸びまたは縮みを吸収することができる。
さらに、X方向変位吸収部30において、支持プレート32のY方向における両端部32bが、ブロック31のそれぞれの支持端部31aにより支持されているため、支持プレート32を薄板状に形成しながらY方向における必要な剛性を確保できる。すなわち、支持プレート32の面方向の剛性を用いて、Xビーム10の変位側端部11BにおけるY方向の支持剛性を確保することができる。
特に、部品実装装置1では、基台4のY方向における両縁部に部品供給部8が配置され、中央付近に基板5が配置される構成が採用されているため、部品の実装動作が繰り返し行われる場合に、Xビーム10のY方向沿いの移動頻度が多くなる。このような観点から、支持プレート32のY方向における両端部32bをブロック31に確実に支持させて、Y方向の支持剛性を確保することが好ましい。また、Xビーム10のY方向の移動が行われ、その後停止した際に生じるY方向の残留振動を低減させるためにも、このようにY方向の支持剛性を高めることは効果的である。
また、X方向変位吸収部30において、支持プレート32は、ブロック31によりY方向の両端部32bが支持されているが、Z方向の両端部は支持されていない構造が採用されている。すなわち、ブロック31において、変位吸収用空間SがZ方向において連通して開放されるような構造が採用されている。そのため、支持プレート32の全周囲がブロック31により支持されるような場合に比して、支持プレート32をX方向に変位し易くすることができる。なお、仮にXビーム10などの構成部材がZ方向に変位するような場合が生じても、それぞれの吸着ノズル2の昇降動作量を調整することで、このようなZ方向の変位は実質的に補正することができる。
ここで、X方向変位吸収部30における各部材の好適な寸法の例について図2を用いて説明する。
例えば、Xビーム10の温度上昇が+20℃であった場合には、Xビーム10の熱による伸び量(X方向の変位量)は、0.2〜0.3mm程度となり、このようなXビーム10の変位をX方向変位吸収部30にて吸収する必要がある。この場合、支持プレート32の両端部32bの支持スパンの長さW2(すなわち、変位吸収用空間SのY方向の長さ)は、Xビーム10のY方向の幅寸法W1の1.8〜3倍程度に設定することが好ましい。また、支持プレート32の板厚Tは1.5〜3mm程度、変位吸収用空間SのX方向における深さDは1mm程度として、Xビーム10のX方向の変位量を十分に吸収できるような深さに設定することが好ましい。なお、支持プレート32のZ方向の高さ寸法H2は、Xビーム10のZ方向の高さ寸法H1と同程度かそれ以上に設定することが好ましい。
本第1実施形態によれば、部品実装装置1において、Xビーム10の変位側端部11Bを、X方向変位吸収部30を介して、Y方向に移動可能にYビーム20Bに支持させることで、薄板状の支持プレート32とブロック31という比較的簡単な構造を用いて、Xビーム10の熱による伸びまたは縮みを吸収することができる。
さらに、支持プレート32をX方向に弾性変形させることにより、Xビーム10のX方向の変位を吸収可能としながら、支持プレート32のY方向の両端部32bをブロック31に支持させることで、支持プレート32の面方向の剛性を用いて、Xビーム10に対するY方向の支持剛性を確保することができる。
よって、部品実装装置1において、使用環境温度が変化するような場合であっても、部品の実装位置精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、本発明の第2の実施形態にかかる部品実装装置が備えるX方向変位吸収部130の構成を図6の模式斜視図に示す。なお、上記第1実施形態の部品実装装置1が備える各構成部材と実質的に同じ構成部材には、同じ参照番号を付して、その説明を省略する。
図6に示すように、本第2実施形態の部品実装装置では、Xビーム10の両端部11(11A、11B)は、Yビーム20(20A、20B)の側面部にて支持されるのではなく、上面部にて支持されている点において、上記第1実施形態と異なる構成が採用されている。具体的には、X方向変位吸収部130において、ブロック31はその側面が、スライダーブロック131に固定されている。このスライダーブロック131は、Y方向に進退移動可能にYビーム20Bに支持されており、その下面にLMブロック133が配置されるとともに、Yビーム20Bの上面にLMレール121が配置されている。
このような構成では、Xビーム10において熱による伸びまたは縮みが生じた場合に、支持プレート32をX方向に弾性変形させることで、LMブロック133とLMレール121との係合部分に付加されるX方向の力を低減させることができ、Xビーム10の移動位置精度が低下することを防止できる。また、このようにLMブロック133およびLMレール121に付加される荷重を低減できることにより、LMブロック133およびLMレール121の寿命低下を防ぐこともできる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態にかかる部品実装装置が備えるX方向変位吸収部230の模式斜視図を図7に示す。
図7に示すように、本第3実施形態のX方向変位吸収部230は、支持プレート32のY方向の両端部32bを支持するブロック(薄板支持部)として、XY平面において大略X字形状の断面を有するXブロック231を備えている点において、上記それぞれの実施形態とは異なる構成を有している。
図7に示すように、Xブロック231は、大略X字形状の断面における互いに離間された両端部を支持端部231aとして、支持プレート32の両端部32bを支持している。さらにXブロック231において、両支持端部231aの間の空間が変位吸収用空間Sとなっており、この変位吸収用空間Sは、Z方向において開放されている。
このような構成により、Xビーム10のX方向における変位を、支持プレート32の弾性変形に加えて、Xブロック231の弾性変形によっても吸収することが可能となる。したがって、Xビーム10の熱による伸びまたは縮みを効果的に吸収することができ、部品の実装位置精度を向上させることができる。
また、上記それぞれの実施形態では、Xビーム10の熱による伸びまたは縮みを、X方向変位吸収部30等により吸収することができる点について説明したが、その他の効果を得ることもできる。
例えば、Xビーム10は一般的に軽量材料としてアルミニウムを主体として形成される場合が多く、Xビーム10において実装ヘッド3をX方向に移動可能に支持するLMレール(図示せず)は鉄により形成される場合が多い。このようにアルミニウムと鉄というように線膨張係数が異なる部材が一体的な状態とされている場合に、使用環境温度に変化が生じると、バイメタル効果によりXビーム10に反りが生じる場合がある。このような場合であっても、X方向変位吸収部30等が設けられていることにより、Xビーム10の反りを低減することができ、部品の実装精度を高めることができる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
1 部品実装装置
2 吸着ノズル
3 実装ヘッド
4 基台
5 基板
6 基板保持テーブル
7 基板搬送部
8 部品供給部
10 Xビーム
11A 基準側端部
11B 変位側端部
20、20A、20B Yビーム
21 LMレール
30 X方向変位吸収部
31 ブロック
31a 支持端部
32 支持プレート
32a 支持面
32b 端部
33 LMブロック
S 変位吸収用空間

Claims (6)

  1. 部品を保持して基板上に実装する実装ヘッドと、
    基板の表面沿いの方向であるX方向に移動可能に、実装ヘッドを支持するXビームと、
    基板の表面沿いの方向でありかつX方向と直交するY方向に移動可能に、Xビームの両端側を支持する複数のYビームと、
    Y方向に移動可能にYビームに支持されかつXビームの一端側を支持するY方向沿いの支持面を有し、当該支持面をX方向に変位させることでXビームのX方向の変位を吸収する変位吸収部とを備える、部品実装装置。
  2. 変位吸収部は、
    Xビームの一端側を支持するY方向沿いの支持面を有する薄板と、
    薄板のY方向における両端部を支持する薄板支持部とを備え、
    X方向において薄板を弾性変形させることにより、XビームのX方向の変位を吸収する、請求項1に記載の部品実装装置。
  3. 変位吸収部は、薄板の支持面の反対側に、X方向における薄板の弾性変形を許容する変位吸収用空間を備える、請求項2に記載の部品実装装置。
  4. 変位吸収部において、X方向沿いかつY方向沿いのXY平面における薄板支持部の断面がX字形状であり、薄板支持部のX字形状の断面における互いに離間された両端部にて、Y方向における薄板の両端部が支持される、請求項2または3に記載の部品実装装置。
  5. 変位吸収用空間が、X方向およびY方向に直交するZ方向において開放されている、請求項3に記載の部品実装装置。
  6. 部品を保持して基板上に実装する実装ヘッドと、基板の表面沿いの方向であるX方向に移動可能に、実装ヘッドを支持するXビームと、基板の表面沿いの方向でありかつX方向と直交するY方向に移動可能に、Xビームの両端側を支持する複数のYビームとを備える部品実装装置において、
    一方のYビームに支持されるXビームの一端側を基準側として、Xビームの他端側を支持するY方向沿いの支持面を有する部材を介在させて、Xビームの他端側を他方のYビームに支持させて、XビームまたはYビームの移動により生じるXビームのX方向に変位を、当該部材の支持面をX方向に変位させることで吸収する、部品実装装置におけるXビームの変位吸収方法。
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