JP2011179525A - 釘の連結体およびスクリュー釘の連結体 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属線(ワイヤ)に溶接して連結する釘等の溶接強度を向上した釘等の連結体を提供する。
【解決手段】釘1の複数本が、金属線8に溶接7により連結されて並列保持されてなる釘1の連結体10Aにおいて、該釘1の軸部3の一部にリング加工部5を形成し、該リング加工部5で金属線8に溶接7して連結されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、釘やスクリュー釘を連続して打つことができる釘打機に装填して使用する釘の連結体およびスクリュー釘の連結体に関する。
従来、釘やリベット等を多数並列して保持する連結体として、釘やリベット等を平行する2本の針金で支持するものも知られている(例えば、特許文献1および2参照)。この釘やリベット等を平行する2本の針金で支持するものでは、釘やリベットを針金に溶接したり、針金で巻き付けたりして支持されている。これらの釘、リベット等の連結体は、それぞれの自動打込機のマガジンに装填され、作動機構によって駆動され釘等が1本づつ供給され打ち込まれるものである。
図7は、その連結体の従来例を示す正面図で、通常の釘の場合である。この連結体20は、2本の平行なワイヤ21に複数本の釘22を、そのワイヤ21に交差する状態の一定間隔で並列し、その交差部分で釘22をワイヤ21に溶接23して連結した構成となっている(例えば、前記特許文献1参照)。
図8は、他の連結体の従来例を示す正面図で、スクリュー釘の場合である。この連結体30も、2本の平行なワイヤ31に複数本のスクリュー釘32を、そのワイヤ31に交差する状態の一定間隔で並列し、その交差部分でスクリュー釘32をワイヤ31に溶接33して連結した構成となっている。
図9は、従来例の釘打ち込み時の状態を示す説明図である。前記釘の連結体20は渦巻状に束ねられ、釘打機のマガジンに装填され、釘22が1本ずつ引き出され、図9に示すようにドライバ24で釘打ち対象物25に打ち込まれる。また、図8に示すスクリュー釘32の連結体30の場合も同様である。
ところが、図7に示す釘の連結体20では、釘22を溶接23してワイヤ21に支持させているが、釘22はワイヤ21と交差して配列され、しかも釘22の軸部は断面円形であるため、ワイヤ21の釘22への接触部分は少なく、しかも釘とワイヤの接触部分での互いの溶け合いが少なく、従って、溶接部分23の付着力は弱いものとなる。
また、図8に示すスクリュー釘32の連結体30の場合も同様である。即ち、スクリュー釘32は、スクリュー加工されており、このスクリュー釘32がワイヤ31と交差して配置され、ワイヤ31はスクリュー釘の山部と交差して接触するだけなので接触面積が小さく、溶接での支持部も小さいので、従って溶接部分33の付着力は弱いものとなる。
このため釘打機による打ち込み時に、図9に示すように連結材としてのワイヤ21を分断し、釘22に固着して一緒に打ち込まれようとするワイヤ片21aは、対象物25に打ち込まれる時に離脱して周囲に飛散して散乱すると共に、作業者を傷つける課題がある。
そこで、ワイヤ21と各釘22との溶接部近傍にはノッチ部(小切欠。図示しない)が設けられており、このノッチ部がワイヤ21と釘22との溶接(結着)強度よりも破断強度が小さい形態(主に、深さ)の連結体が提供されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭39-258号公報 特許第3511911号公報
前記従来の各釘22との溶接部近傍のワイヤ21にノッチ部が設けられている連結体においては、打ち込み時にワイヤ21がノッチ部で容易に破断するし、ワイヤのワイヤ片21aは斜め上方を向くので、溶接部にワイヤ片21aを離脱させるように作用する外力は少なく、従って、打ち込まれる釘に付着しているワイヤ21のワイヤ片21aが釘22より離脱することが少なくなり、周囲に飛散したり作業者に衝突して傷付けることも少なくなるので、好ましいものである。
しかしながら、この連結体においてもワイヤ21と釘22の溶接が強固となるのではないので、減少するもののワイヤ21と釘22との溶接部の付着力が弱いことに起因して、打ち込み時にワイヤ片21aが釘22より離脱し周囲に飛散したり、作業者に衝突することが生ずる。また、ワイヤ21にノッチ部を設けるので、その分製造に手数がかかるし、費用も嵩むことになる。
この発明は、このような課題を解決せんと提案されたものであり、その目的は、金属線(ワイヤ)の釘やスクリュー釘に対する溶接(結着)強度を確保して、釘打ち時に金属線から分断した金属線片が、釘やスクリュー釘から離脱して、不用意に周辺に飛散したり、作業者に衝突したりすることを防止できる釘の連結体およびスクリュー釘の連結体を提供することにある。
前記課題を解決するため、この発明の請求項1の釘の連結体は、頭部、軸部および尖鋭の先端部で構成されてなる釘の複数本が、金属線に軸部が溶接により連結されて並列保持されてなる釘の連結体において、該釘の軸部の一部にリング加工部を形成し、該リング加工部で金属線に溶接して連結されていることを特徴とする。
釘と金属線の溶接は、釘の軸部に金属線を圧着させ電流を流すことによって金属線と釘の軸部を融合させて行っている。従って、この構成により、釘の軸部に形成されたリング加工部に対し金属線を接触させて溶接しているので、金属線と釘のリング加工部の接触部での互いの溶け合いが良好となり溶接が強固になり確実に結着することができる。このため金属線に対する釘の結着強度を高めることができる。この結果、釘と金属線とからなる連結体を、釘打機を用いて釘打対象物に打ち込む際に、分断されて釘側に残されるべき一部の金属線片が、その分断時の引張り力および釘打対象物に入り込む衝突を受けてその釘から離脱し、周辺に飛散することによって、作業者を傷つけたり、作業空間を悪化させたりすることを、未然に回避できる。
また、この発明の請求項2に係る釘の連結体の前記リング加工部は、環状の谷部の谷底より上端に向けて漸次拡がるテーパ周面と、このテーパ周面の上端から軸部の軸心に直角または鋭角に向かう段部とから形成される係止歯が、リング加工されて複数列設されて形成されていることを特徴とする。
この構成により、前記釘の連結体の作用、効果の他にリング加工された複数の係止歯は、打ち込み方向には順目となり釘の進入を許容するので打ち込みの障害とはならないと共に、釘の引抜方向には逆目となるので引抜きに対する抵抗力が増大し、釘の引抜耐力を高めることができる。
また、発明の請求項3に係るスクリュー釘の連結体は、頭部、軸部および尖鋭の先端部で構成され、軸部にスクリュー加工が形成されたスクリュー釘の複数本が、金属線に軸部のスクリュー加工部が溶接により連結されて並列保持されているスクリュー釘の連結体において、
前記スクリュー釘は、前記スクリュー加工された軸部にスクリュー加工でないリング加工部を形成し、該リング加工部で前記金属線に溶接して連結されていることを特徴とする。
スクリュー釘においても釘の軸部に形成されたリング加工部に対し金属線を接触させて溶接しているので、金属線と釘のリング加工部の接触部での互いの溶け合いが良好となり溶接が強固になり確実に結着することができる。このため金属線に対するスクリュー釘の結着強度を高めることができる。この結果、スクリュー釘と金属線とからなる連結体を、釘打機を用いて釘打対象物に打ち込む際に、分断されて釘側に残されるべき一部の金属線片が、その分断時の引張り力および釘打対象物に入り込む衝突を受けてその釘から離脱し、周辺に飛散することによって、作業者を傷つけたり、作業空間を悪化させたりすることを、未然に回避できる。
さらに、この発明の請求項4に係るスクリュー釘の連結体の前記リング加工部は、環状の谷部の谷底より上端に向けて漸次拡がるテーパ周面と、このテーパ周面の上端から軸部の軸心に直角または鋭角に向かう段部とから形成される係止歯が、リング加工されて複数列設されて形成されていることを特徴とする。
この構成により、前記スクリュー釘の連結体の作用、効果の他にスクリュー釘は、釘打対象物への打ち込み時に、スクリューによって回転が与えられつつ速やかに進入し、またリング加工された係止歯は、打ち込み方向には順目となり進入を許容するので、打ち込みは容易であり、引抜方向にはスクリューによる締結力と引抜方向に逆目となる係止歯の引抜きに対する抵抗力の相乗効果で、スクリュー釘の引抜耐力を高めることができる。
この発明の釘の連結体またはスクリュー釘の連結体によれば、次のような効果を奏する。
(1)釘またはスクリュー釘の軸部に形成されたリング加工部に対し金属線を接触させて溶接しているので、金属線と釘またはスクリュー釘のリング加工部の接触部での互いの溶け合いが良好となり溶接が強固となり確実に結着することができる。
(2)このため金属線に対する釘またはスクリュー釘の結着強度を高めることができる。この結果、釘またはスクリュー釘と金属線とからなる連結体を、釘打機を用いて釘打対象物に打ち込む際に、分断されて釘またはスクリュー釘側に残されるべき一部の金属線片が、その分断時の引張り力および釘打対象物に入り込む衝突を受けてその釘またはスクリュー釘から離脱し、周辺に飛散することによって、作業者を傷つけたり、作業空間を悪化させたりすることを、未然に回避できる。
(3)釘の軸部にリング加工された複数の係止歯は、打ち込み方向には順目となり釘の進入を許容するので打ち込みの障害とはならないと共に、釘の引抜方向には逆目となるので引抜きに対する抵抗力が増大し、釘の引抜耐力を高めることができる。
(4)スクリュー釘は、釘打対象物への打ち込み時に、スクリューによって回転が与えられつつ速やかに進入し、またリング加工された係止歯は、打ち込み方向には順目となり進入を許容するので、打ち込みは大きな抵抗無く速やかに行われる。また、引抜方向にはスクリューによる締結力と引抜方向に逆目となる係止歯の引抜きに対する抵抗力の相乗効果で、スクリュー釘の引抜耐力が高まる。この結果、パレット等に使用すると、パレットに荷物を載置してフォークリフト等で持ち上げても、パレットを形成する板がはがれる等の事故が低減され、強固なパレットができる。
(5)引抜耐力が高いので、同じ引き抜き強度を必要とする場合、1ランク短い釘で対応でき、鋼材等の資源削減が図れる。
(6)釘の連結体またはスクリュー釘の連結体は、金属線が釘またはスクリュー釘における複数の係止歯の円周縁に対し共に点接触に近い状態となる構成であるので、その点接触部となる金属線と釘またはスクリュー釘との接続部において、溶接電流の流路が狭くなる。従って、この接続部には溶接電流が集中し、この接続部にジュール熱が集中的に発生する。このジュール熱によって、金属線と複数の係止歯の円周縁とがこれらの接触部で急速に溶融し、結着強度が十分に高いスポット溶接がなされる。前記スポット溶接後の金属線とリング加工部全体との溶接強度は接触部の数に応じて高まる。従って、釘またはスクリュー釘の打ち込み時に、金属線から分断された金属線片が釘またはスクリュー釘から離脱することがなく、従ってその金属線片が周囲に散乱することを回避でき、作業者を傷つけることもなくなる。
(7)また、対象物に釘またはスクリュー釘と一緒に打ち込まれた金属線片は、打ち込まれた釘またはスクリュー釘の抜け止めとして作用し、引抜耐力も向上する。
(8)また、このスクリュー釘の連結体によれば、従来通りのスクリュー釘打機で使用できる。
この発明の実施の形態を示す釘の連結体の斜視図である。 図1に示す釘の正面図である。 この発明の他の実施の形態を示すスクリュー釘の連結体の斜視図である。 図3に示すスクリュー釘の正面図である。 この発明の実施の形態における係止歯と金属線(ワイヤ)との溶接態様を拡大して示す説明図(a)(b)である。 この発明の実施の形態における係止歯と金属線(ワイヤ)とのそれぞれ異なる溶接の様子を説明する断面図(a)(b)である。 従来の釘の連結体を示す正面図である。 従来のスクリュー釘の連結体を示す斜視図である。 従来の釘の連結体から釘を対象物に打ち込む状態を示す説明図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明の実施の形態を示す釘の連結体の斜視図、図2は、その釘の正面図である。
この発明の実施の形態における釘の連結体10Aは、図1に示すように、複数本の釘1と溶接7によってこれらの釘を連結する2本の金属線としてのワイヤ8とから構成される。釘1は、図2に示すように頭部2、軸部3および尖鋭の先端部4で形成され、軸部3には、頭部2下部の所定長(領域)および先端部4上部の所定長(領域)を除く部位の2ヶ所にリング加工部5が形成されている。釘1は図1に示すように軸部3のリング加工部5でワイヤ8に溶接7して連結されている。即ち、釘1は、軸部3に所定間隔をおいて2ヶ所にリング加工部5が設けられ、釘1は、リング加工部5において上下に平行する2本のワイヤ8に溶接7によって連結され、複数が並列保持されている。
図1に示す実施の形態では、釘1に対しワイヤ8が所定の傾きとなって溶接7されている場合を示している。ここで釘1をリング加工部5においてワイヤ8に溶接7して連結するのは、釘1とワイヤ21との溶接7による連結を強固にするためである。
リング加工部5は、図2に示すように軸部3の外周面において、上端に向けて漸次拡がるテーパ周面6bと、このテーパ周面6bの上端から軸部3の軸心に直角または鋭角に向かう段部6aとから形成されている係止歯6が、リング加工されて複数列設されて形成されている。この係止歯6のテーパ周面6bの上端は、円周縁6cとなっている。
図3は、この発明の他の実施の形態を示すスクリュー釘の連結体の斜視図、図4は、そのスクリュー釘の正面図である。この実施の形態のスクリュー釘の連結体10Bは、複数本のスクリュー釘11が金属線としてのワイヤ8に溶接7により連結されたものであり、他は前記実施の形態と同様であるので、前記実施の形態と同様な構成要素には、同一符号を付して説明する。
図3に示す実施の形態のスクリュー釘11の連結体10Bは、複数本のスクリュー釘11と溶接7によってこれらのスクリュー釘11を連結する2本の金属線としてのワイヤ8とから構成される。スクリュー釘11は、図4に示すように頭部2、軸部3および尖鋭の先端部4で形成され、軸部3にはスクリュー12が形成されており、このスクリュー12が形成された軸部3には2ヶ所にスクリュー加工でないリング加工部5が形成され、該スクリュー釘11は、該リング加工部5でワイヤ8に溶接7して連結されている。即ち、スクリュー釘11は、スクリュー12が形成された軸部3に所定間隔をおいて2ヶ所にリング加工部5において上下に平行する2本のワイヤ8に溶接7によって連結され、複数が並列保持されている。
図3に示す実施の形態でも、スクリュー釘11に対しワイヤ8が所定の傾きとなって溶接7されている。ここでスクリュー釘11をリング加工部5においてワイヤ8に溶接7して連結するのは、スクリュー釘11とワイヤ8との溶接による連結を強固にするためである。
スクリュー12が形成された軸部3に形成されたリング加工部5は、図4に示すように軸部3の外周面において、上端に向けて漸次拡がるテーパ周面6bと、このテーパ周面6bの上端から軸部3の軸心に直角または鋭角に向かう段部6aとから形成される係止歯6が、リング加工されて複数列設されて形成されている。この係止歯6のテーパ周面の上端は、円周縁6cとなっている。
前記釘1およびスクリュー釘11は、スポット溶接に適する金属材料、例えばステンレスなどの素材で形成され、釘1およびスクリュー釘11は、図5(a)(b)に示すようにリング加工部5における複数の係止歯6の各円周縁6cにワイヤ8が接してスポット溶接7されて連結されている。図5(b)では2個の係止歯6の2つの円周縁6cのP点でスポット溶接7されている様子を示している。図5(a)(b)ではスクリュー釘11の場合で示しているが、釘1の場合も同様である。
このスポット溶接7では、溶接時にワイヤ8が、複数の係止歯6における尖端状の円周縁6cに接しているため、このワイヤ8と複数の円周縁6cとの接触部は点接触に近い状態となる。従って、この接触部に溶接電流を流した場合に、溶接電流の流路が狭いために、この接触部(接続部)の電気抵抗は係止歯6における他の部位に比べて著しく高くなる。その流路の狭い接続部には溶接電流が集中し、しかも電気抵抗が前記のように高いため、この接続部にジュール熱が集中的かつ速やかに発生する。このジュール熱により、ワイヤ8と複数の係止歯6の各円周縁6cとはこれらの接触部で略同量ずつ溶け合って、これらの溶接が速やかに行われると共に溶接が強固となる。
また、この溶接後のワイヤ8と釘1およびスクリュー釘11全体との溶接強度は前記接触部の数に応じて高まる。このため、釘打機による釘打時にワイヤ8が分断される際に、釘1およびスクリュー釘11とともにこの釘1およびスクリュー釘11上に残るべきワイヤ片が、不用意にその釘1およびスクリュー釘11から離脱して周辺に飛散するのを未然に回避することができる。これにより、作業者の安全と作業環境の悪化を回避することができる。
本実施の形態では、複数の係止歯6の円周縁6cにワイヤ8を点接触状態にある接触部に接触させて、これらをスポット溶接7することとしたため、係止歯6とワイヤ8との結着力は、従来の1箇所での熱溶着の場合に比べて格段に向上する。
前記においては、複数の係止歯6の円周縁6cにワイヤ8を接触させて溶接を行ったものを示したが、図6(a)に示すように、隣り合ういずれか2つの係止歯6の円周縁6cにワイヤ8を共に接触させて溶接を行ったものとすることもできる。この場合にも、このワイヤ8と複数の円周縁6cとの接触部は点接触に近い状態となるので、溶接電流の流路が狭くなり、この流路の狭い接続部に溶接電流を集中させることができる。これにより、この接続部に高温のジュール熱を集中させ易くなり、ワイヤ8と複数の係止歯6の各円周縁6cとを共にこれらの接触部で急速に溶け合わせることができ、溶接での結合を強固にできると共に、溶接作業を効率化することができる。
また、図6(b)に示すように、隣り合ういずれか2つの係止歯6のうち、互いに対面するテーパ周面6bと段部6aに対しワイヤ8が共に接するように、これらの段部6aおよびテーパ周面6b間にワイヤ8を介在させて、溶接を行うようにすることもできる。この場合には、ワイヤ8はテーパ周面6bと段部6aに対し点接触に近い微小の面接触によって、十分な溶接面積(溶接領域)が確保でき、所定レベル以上の溶接強度を確保することができる。
そして、前述のように構成された釘1およびスクリュー釘11の連結体10A、10Bは、渦巻状に束ねられて釘打機のマガジンに装填されて使用される。この装填された釘1およびスクリュー釘11の連結体10A、10Bは、並列保持された先頭のものから、釘打機の釘送り機構によって順次送り出されてノーズ部に供給され、ドライバにより打撃することにより、釘打対象物である例えば資材搬送用のパレット構成部材に打ち込まれる。従って、このパレットは迅速に組み付けられる。
しかして、この釘打対象物への打ち込みに際し、釘1およびスクリュー釘11の連結体によれば、釘1およびスクリュー釘11が軸部3のリング加工部5においてワイヤ8に溶接されて並列保持されているので、ワイヤ8との溶接による付着力が強固となり、打ち込み時にワイヤ8から分断されたワイヤ片は、釘1およびスクリュー釘11に付着したまま釘1およびスクリュー釘11と一緒に釘打対象物に打ち込まれる。
従って、そのワイヤ片は釘1およびスクリュー釘11とから離脱することがなく、周辺に散乱することも、作業者を傷つけることもない。
なお、リング加工部5の形状は、図示の実施の形態に示すものに限定されるものではなく、山形の歯が複数リング加工されたものであればよい。この実施の形態で示したリング加工部5のように、上端に向けて漸次拡がるテーパ周面6bと、このテーパ周面6bの上端から軸部3の軸心に直角または鋭角に向かう段部6aとから形成される係止歯6が、リング加工されて複数列設する構成とすると、係止歯6は、釘1またはスクリュー釘11の引抜方向には段部6aが釘打対象物(例えば、木材の繊維)に係止される引抜抵抗として作用する、いわゆる逆目となり、打ち込み方向には、テーパ周面6bにより釘打対象物による障害はなく、進入を許容する、いわゆる順目となる。
従って、この釘1またはスクリュー釘11によれば、釘打対象物への打ち込み時には、リング加工された係止歯6は、打ち込み方向には順目となり進入を許容するので、打ち込みは容易となるが、引抜方向にはリング加工がなされた係止歯6が施されているので、引抜方向に逆目となる係止歯6の引き抜きに対する抵抗力が発揮され、釘1またはスクリュー釘11の引抜耐力が高いものとなるので好ましい。これにより仮に打ち込んだ釘1またはスクリュー釘11に引抜耐力の力が作用したり、釘打対象物、例えばパレットに振動が加わった場合でも、引抜耐力への大きな抵抗力によって釘1またはスクリュー釘11が釘打対象物から浮上することはない。特にスクリュー釘11においてはスクリュー12による締結力と引抜方向に逆目となる係止歯6の引き抜きに対する抵抗力の相乗効果で、引抜耐力が非常に高いものとなる。
また、釘1およびスクリュー釘11の頭部2の形状は、従来公知のものを採用でき、特に制限はないが、本例では図2および図4に示すように軸部3に連続する顎部2cを除き、周面2bからフラットな上面2aにかけて滑らかに連続する円弧面状に形成されている。このような頭部2の形状では、釘打対象物に打ち込んだ釘1またはスクリュー釘11が、釘打対象物の振動その他の原因で、万一、釘打対象物の表面から浮上した場合でも、その釘1またはスクリュー釘11の頭部2が周面2bからフラットな上面2aにかけて滑らかな円弧面であるために、釘打対象物(例えば、パレット)に載置した運搬物等の底面に損傷を与えることがないので好ましい。
また、尖鋭の先端部4の形状は、従来公知のものを採用でき、特に限定されるものではない。例えば、ダイヤモンドポイト、チゼルポイント(ノミ先)およびポイントレス等を挙げることができる。
さらに、スクリュー釘11におけるスクリュー12におけるスクリュー12のリード角、山と山の間隔、スクリュー12の谷における底部の間隔(幅)およびスクリュー12の山の高さ等は、使用する対象物によって適宜選択する。例えば、スクリュー12のリード角度を大きく(鋭角に)すると打ち込み易くなり、リード角度を小さく(鈍角に)すると引き抜き耐力を大きくすることができる。
なお、前記実施の各形態は、この発明を制限するものではなく、この発明は要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が許容される。
1 釘1
2 頭部
3 軸部
4 先端部
5 リング加工部
6 係止歯
6a 段部
6b テーパ周面
6c 円周縁
7 溶接(スポット溶接)
8 ワイヤ(金属線)
10A 釘の連結体
10B スクリューの連結体
11 スクリュー釘
12 スクリュー

Claims (4)

  1. 頭部、軸部および尖鋭の先端部で構成されてなる釘の複数本が、金属線に軸部が溶接により連結されて並列保持されてなる釘の連結体において、
    該釘の軸部の一部にリング加工部を形成し、該リング加工部で金属線に溶接して連結されていることを特徴とする釘の連結体。
  2. 前記リング加工部は、環状の谷部の谷底より上端に向けて漸次拡がるテーパ周面と、このテーパ周面の上端から軸部の軸心に直角または鋭角に向かう段部とから形成される係止歯が、リング加工されて複数列設されて形成されていることを特徴とする請求項1記載の釘の連結体。
  3. 頭部、軸部および尖鋭の先端部で構成され、軸部にスクリュー加工が形成されたスクリュー釘の複数本が、金属線に軸部のスクリュー加工部が溶接により連結されて並列保持されているスクリュー釘の連結体において、
    前記スクリュー釘は、前記スクリュー加工された軸部にスクリュー加工でないリング加工部を形成し、該リング加工部で前記金属線に溶接して連結されていることを特徴とするスクリュー釘の連結体。
  4. 前記リング加工部は、環状の谷部の谷底より上端に向けて漸次拡がるテーパ周面と、このテーパ周面の上端から軸部の軸心に直角または鋭角に向かう段部とから形成される係止歯が、リング加工されて複数列設されて形成されていることを特徴とする請求項3記載のスクリュー釘の連結体。
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