JP2011176788A - ビューファインダ映像生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、フォーカス調整領域選択操作を不要とし、ビューファインダの視認性および利便性を向上させると共に、計算コストが少ないビューファインダ映像生成装置を提供する。
【解決手段】ビューファインダ映像生成装置1は、超高精細映像からビューファインダVFの解像度に対応した低解像度映像を生成する低解像度映像生成部4と、超高精細映像から、超高精細撮影カメラCの合焦領域を示すフォーカス調整補助信号を生成する補助信号生成部2と、低解像度映像とフォーカス調整補助信号とを合成してビューファインダ映像を生成する信号合成部5と、を備えるビューファインダ映像生成装置1であって、補助信号生成部2が、高域空間周波数成分抽出部10と、合焦領域抽出部20と、解像度変換部30と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、高精細撮影カメラのフォーカス調整を、当該高精細撮影カメラより低い解像度のビューファインダで行うためのビューファインダ映像を生成するビューファインダ映像生成装置に関する。
近年、ハイビジョンを大きく上回る解像度を持つ、デジタルシネマ、スーパーハイビジョン等の超高精細映像システムが登場している。また、これにあわせて、映像素材を撮影するための超高精細撮影カメラの開発も進められている。これらの超高精細撮影カメラでは、その解像度がハイビジョンカメラの4倍から16倍に達するため、ハイビジョンカメラと比べて非常に厳しいフォーカス精度が要求される。
一般的に、ピーキングと呼ばれる強い輪郭補償を行い、合焦領域の輪郭を際立たせる手段が用いられている。通常の撮影カメラ(例えば、ハイビジョンカメラ)では、撮影したカメラ映像とビューファインダに入力されるビューファインダ映像との帯域幅がほぼ等しいので、ビューファインダ自体の解像度が低い場合でも、ビューファインダ映像に基づいて、ピーキング信号を生成することができる。
一方、スーパーハイビジョンのような超高精細映像システムに用いられる超高精細撮影カメラは、ビューファインダ映像の帯城が、カメラ映像の帯域に比べて大幅に制限されている。つまり、超高精細撮影カメラでは、ビューファインダ映像から、フォーカス調整に有用な高域空間周波数成分が失われており、ピーキングを行っても最良のフォーカス状態を確認することができない。このため、従来の同様の手法では、超高精細撮影カメラでビューファインダを用いたフォーカス調整が、困難である。
そこで、超高精細撮影カメラでフォーカス調整を行う手法が、幾つか提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1に記載の発明は、撮影映像の一部を拡大および合成してビューファインダ映像を生成し、このビューファインダ映像をビューファインダに表示することでフォーカス調整を可能としている。
また、特許文献2に記載の発明は、カメラ映像に対して、フィールド間オフセット空間サブナイキスト標本化を行うことによって、輪郭や高域空間周波数成分を時間方向のフリッカ(ちらつき)に変換する。これによって、特許文献2に記載の発明は、ビューファインダで合焦領域をフリッカとして表示することができる。
さらに、特許文献3に記載の発明は、高精細映像のN×N画素領域ごとに分散値をとり、高域空間周波数成分を持つ領域では分散値が大きくなることを利用して、分散値の情報をフォーカス調整補助信号としてビューファインダ映像に多重している。
特開2007−336257号公報 特許第3854455号公報(特開2002−112078号公報) 特開2006−148420号公報
しかし、特許文献1に記載の発明は、フォーカス調整の対象となる部分を拡大しているため、撮影画角全体を見ることができず、ビューファインダの視認性が悪くなるという問題がある。さらに、特許文献1に記載の発明は、フォーカス調整の対象となる領域を選択する操作(フォーカス調整領域選択操作)が必要となる。
また、特許文献2に記載の発明は、フォーカス状態がフリッカとして表示されるのでビューファインダの視認性が悪く、このフリッカがフォーカス調整を妨害してしまう。さらに、特許文献2に記載の発明は、フリッカの速さとフォーカス状態との関係をカメラマンが理解する必要があり、ビューファインダの利便性が低くなるという問題もある。
さらに、特許文献3に記載の発明は、分散値を計算するための計算コストが大きく、特に、超高精細映像では計算コストが莫大になるという問題がある。
そこで、本発明は、フォーカス調整領域選択操作を不要とし、ビューファインダの視認性および利便性を向上させると共に、計算コストが少ないビューファインダ映像生成装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本願第1発明に係るビューファインダ映像生成装置は、ビューファインダを備える高精細撮影カメラで撮影された高精細映像が入力されると共に、前記高精細映像から、前記高精細撮影カメラの解像度より低い前記ビューファインダの解像度に対応した低解像度映像を生成する低解像度映像生成部と、前記高精細映像から、前記ビューファインダにおいて前記高精細撮影カメラの合焦領域を示すフォーカス調整補助信号を生成するフォーカス調整補助信号生成部と、前記低解像度映像と前記フォーカス調整補助信号とを合成してビューファインダ映像を生成する信号合成部と、を備えるビューファインダ映像生成装置であって、前記フォーカス調整補助信号生成部が、高域空間周波数成分抽出部と、合焦領域抽出部と、解像度変換部と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ビューファインダ映像生成装置は、高域空間周波数成分抽出部によって、入力された前記高精細映像から、所定の周波数成分以上の高域空間周波数成分を、中間処理信号として抽出する。ここで、高精細映像において、フォーカスが合っている部分(合焦領域)にある輪郭、文字および細かな図柄は、フォーカスが合っていない部分(合焦領域以外の領域)と比べて高い空間周波数成分を有する。このため、高域空間周波数成分抽出部は、高精細映像から、合焦領域の空間周波数成分を含む、所定の周波数成分以上の高域空間周波数成分を抽出する。
また、ビューファインダ映像生成装置は、合焦領域抽出部が、前記高域空間周波数成分抽出部によって高域空間周波数成分が抽出された中間処理信号において、予め設定された閾値以下の信号レベルをゼロにする閾値処理と、前記信号レベルを調整するレベル調整処理とを行う。言い換えるなら、合焦領域抽出部は、閾値処理およびレベル調整処理を行って、合焦領域を強調する。
そして、ビューファインダ映像生成装置は、解像度変換部によって、前記合焦領域抽出部から入力された中間処理信号を前記ビューファインダの解像度に変換することで、前記フォーカス調整補助信号を生成する。これによって、ビューファインダ映像生成装置は、映像の一部拡大およびフリッカの変換や計算コストが大きい分散値の算出を行うことなく、フォーカス調整に有用な高域空間周波数成分が失われていないビューファインダ映像を生成できる。
また、前記した課題を解決するため、本願第2発明に係るビューファインダ映像生成装置は、ビューファインダを備える高精細撮影カメラで撮影された高精細映像が入力されると共に、前記高精細映像から、前記高精細撮影カメラの解像度より低い前記ビューファインダの解像度に対応した低解像度映像を生成する低解像度映像生成部と、前記高精細映像から、前記ビューファインダにおいて前記高精細撮影カメラの合焦領域を示すフォーカス調整補助信号を生成するフォーカス調整補助信号生成部と、前記低解像度映像と前記フォーカス調整補助信号とを合成してビューファインダ映像を生成する信号合成部と、を備えるビューファインダ映像生成装置であって、前記フォーカス調整補助信号生成部が、高域空間周波数成分抽出部と、解像度変換部と、合焦領域抽出部と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ビューファインダ映像生成装置は、高域空間周波数成分抽出部によって、入力された前記高精細映像から、所定の周波数成分以上の高域空間周波数成分を、中間処理信号として抽出する。ここで、高精細映像において、フォーカスが合っている部分(合焦領域)にある輪郭、文字および細かな図柄は、フォーカスが合っていない部分(合焦領域以外の領域)と比べて高い空間周波数成分を有する。このため、高域空間周波数成分抽出部は、高精細映像から、合焦領域の空間周波数成分を含む高域空間周波数成分を抽出する。
また、ビューファインダ映像生成装置は、解像度変換部が、前記高域空間周波数成分抽出部によって高域空間周波数成分が抽出された中間処理信号を前記ビューファインダの解像度に変換する。つまり、ビューファインダ映像生成装置は、閾値処理およびレベル調整処理を行う前に、中間処理信号の解像度を低くしておく。
そして、ビューファインダ映像生成装置は、合焦領域抽出部によって、前記解像度変換部から入力された中間処理信号において、予め設定された閾値以下の信号レベルをゼロにする閾値処理と、前記信号レベルを調整するレベル調整処理とを行うことで、前記フォーカス調整補助信号を生成する。言い換えるなら、合焦領域抽出部は、閾値処理およびレベル調整処理を行って、合焦領域を強調する。これによって、ビューファインダ映像生成装置は、映像の一部拡大およびフリッカの変換や計算コストが大きい分散値の算出を行うことなく、フォーカス調整に有用な高域空間周波数成分が失われていないビューファインダ映像を生成できる。
また、本願第3発明に係るビューファインダ映像生成装置は、前記高域空間周波数成分抽出部が、前記入力された高精細映像から、前記高域空間周波数成分を前記中間処理信号として抽出するFIRフィルタと、前記FIRフィルタから入力された中間処理信号において、信号値の絶対値を算出する絶対値算出手段と、を備えることが好ましい。
また、本願第4発明に係るビューファインダ映像生成装置は、前記合焦領域抽出部が、入力された前記中間処理信号に前記閾値処理を行う閾値処理手段と、前記閾値処理手段から入力された中間処理信号に前記レベル調整処理を行うレベル調整手段と、を備えることが好ましい。
また、本願第5発明に係るビューファインダ映像生成装置は、前記解像度変換部が、入力された前記中間処理信号において、注目画素の画素値を、当該注目画素の周辺に位置する周辺画素のうちの最大画素値に置き換える最大値フィルタと、前記最大値フィルタから入力された中間処理信号を前記ビューファインダの解像度に変換する解像度変換手段と、を備えることが好ましい。
また、本願第6発明に係るビューファインダ映像生成装置は、前記解像度変換部が、入力された前記中間処理信号において、注目画素の周辺に位置する周辺画素の画素値を順位付けて、前記注目画素の画素値を、予め設定された順位における前記周辺画素の画素値で置き換えるランクオーダーフィルタと、前記ランクオーダーフィルタから入力された中間処理信号を前記ビューファインダの解像度に変換する解像度変換手段と、を備えることが好ましい。
また、本願第7発明に係るビューファインダ映像生成装置は、前記解像度変換部が、入力された前記中間処理信号を所定サイズの大ブロックに分割し、前記大ブロック毎に、前記大ブロックより小さいサイズの小ブロック内の全画素の画素値を、前記大ブロック内の全画素の最大画素値で置き換えることが好ましい。
また、本願第8発明に係るビューファインダ映像生成装置は、前記解像度変換部が、入力された前記中間処理信号を所定サイズの大ブロックに分割し、前記大ブロック毎に、前記大ブロック内の全画素の画素値を順位付けて、前記大ブロックより小さいサイズの小ブロック内の全画素の画素値を、予め設定された順位における前記大ブロックの画素値で置き換えることが好ましい。
また、本願第9発明に係るビューファインダ映像生成装置は、前記解像度変換部が、入力された前記中間処理信号において、注目画素の周辺に位置する周辺画素のうちの最大画素値を抽出する最大画素値抽出手段と、入力された前記中間処理信号において、前記周辺画素のうちの画素値がゼロでない画素の数をカウントする画素数カウンタと、前記画素数カウンタがカウントした画素の数が予め設定された判定閾値以下であるか否かを判定し、入力された前記中間処理信号において、当該カウントした画素の数が当該判定閾値以下の場合、前記注目画素の画素値をゼロに置き換えて、当該カウントした画素の数が当該判定閾値以下でない場合、前記注目画素の画素値を前記最大画素値抽出手段が抽出した最大画素値に置き換えて出力する最大画素値置換手段と、前記最大画素値置換手段から入力された中間処理信号を前記ビューファインダの解像度に変換する解像度変換手段と、を備えることが好ましい。
また、本願第10発明に係るビューファインダ映像生成装置は、前記解像度変換部が、入力された中間処理信号を所定サイズの大ブロックに分割すると共に、前記大ブロック内の全画素の最大画素値を抽出する最大画素値抽出手段と、入力された前記中間処理信号において、前記大ブロック内で画素値がゼロでない画素の数をカウントする画素数カウンタと、前記画素数カウンタがカウントした画素の数が予め設定された判定閾値以下であるか否かを判定し、前記大ブロックに分割された前記中間処理信号から、当該カウントした画素の数が当該判定閾値以下の場合、前記大ブロックより小さいサイズで全画素の画素値をゼロとした小ブロックを生成し、当該カウントした画素の数が当該判定閾値以下でない場合、前記最大画素値抽出手段が抽出した最大画素値を全画素の画素値とした前記小ブロックを生成する最大画素値置換・解像度変換手段と、を備えることが好ましい。
また、本願第11発明に係るビューファインダ映像生成装置は、前記画素数カウンタが、前記判定閾値以上の値で予め設定されたカウント上限値まで、前記画素値がゼロでない画素の数をカウントすることが好ましい。
本願第1発明に係るビューファインダ映像生成装置は、映像の一部拡大およびフリッカの変換や計算コストが大きい分散値の算出を行うことなくビューファインダ映像を生成できるため、フォーカス調整領域選択操作を不要とし、ビューファインダの視認性および利便性を向上させると共に、計算コストを少なくすることができる。
本願第2発明に係るビューファインダ映像生成装置は、映像の一部拡大およびフリッカの変換や計算コストが大きい分散値の算出を行うことなくビューファインダ映像を生成できるため、フォーカス調整領域選択操作を不要とし、ビューファインダの視認性および利便性を向上させる。さらに、本願第2発明に係るビューファインダ映像生成装置は、閾値処理およびレベル調整処理を行う前に中間処理信号の解像度を低くするので、閾値処理およびレベル調整処理の演算量を大幅に低減でき、計算コストを非常に少なくすることができる。
本発明の第1実施形態に係るビューファインダ映像生成装置の構成を示すブロック図である。 図1のビューファインダ映像生成装置において、閾値処理およびレベル調整処理を説明する図である。 図1の最大値フィルタを説明する図である。 本発明において、超高精細映像の一例を示す図である。 本発明において、ビューファインダ映像の一例を示す図である。 図1のビューファインダ映像生成装置の動作を示すフローチャートである。 図1のビューファインダ映像生成装置の変形例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るビューファインダ映像生成装置の構成を示すブロック図である。 図8のランクオーダーフィルタを説明する図である。 図8のビューファインダ映像生成装置の動作を示すフローチャートである。 図8のビューファインダ映像生成装置の変形例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るビューファインダ映像生成装置の構成を示すブロック図である。 図12の解像度変換部を説明する図である。 図12のビューファインダ映像生成装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態において、解像度変換部の構成を示すブロック図である。 図15のビューファインダ映像生成装置の変形例において、最大画素値抽出手段の処理と、画素数カウント手段の処理とを説明する図である。 図15のビューファインダ映像生成装置の変形例において、最大画素値出力判定手段の処理を説明する図である。 本発明の第5実施形態において、解像度変換部の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の各実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
(第1実施形態:最大値フィルタ)
[ビューファインダ映像生成装置の概略]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るビューファインダ映像生成装置1の概略について説明する。
ビューファインダ映像生成装置1は、超高精細撮影カメラCで撮影された超高精細映像(高精細映像)が入力されると共に、超高精細映像からビューファインダ映像を生成する。そして、ビューファインダ映像生成装置1は、このビューファインダ映像をビューファインダVFに出力する。
超高精細撮影カメラCは、例えば、任意の被写体が撮影された超高精細映像(例えば、スーパーハイビジョン映像)をビューファインダ映像生成装置1に出力するスーパーハイビジョン撮影カメラである。
また、超高精細撮影カメラCは、ビューファインダ映像生成装置1から入力されたビューファインダ映像を表示するビューファインダVFを備える。このビューファインダVFは、その解像度が、超高精細撮影カメラC本体より低くなっている。例えば、ビューファインダVFは、モノクロ表示の場合には解像度が500本〜700本であり、カラー表示の場合には解像度が300本〜500本である。
[ビューファインダ映像生成装置の構成]
以下、ビューファインダ映像生成装置1の構成について説明する。
図1に示すように、ビューファインダ映像生成装置1は、補助信号生成部(フォーカス調整補助信号生成部)2と、低解像度映像生成部4と、信号合成部5とを備える。
補助信号生成部2は、ビューファインダVFにおいて超高精細撮影カメラCの合焦領域を示し、カメラマンがフォーカス状態を確認するためのフォーカス補助信号を生成する。このため、補助信号生成部2は、高域空間周波数成分抽出部10と、合焦領域抽出部20と、解像度変換部30とを備える。
高域空間周波数成分抽出部10は、超高精細撮影カメラCから超高精細映像が入力されると共に、超高精細映像から、所定の周波数成分以上の高域空間周波数成分を、中間処理信号として抽出する。このため、高域空間周波数成分抽出部10は、FIRフィルタ11と、絶対値算出手段13とを備える。
FIRフィルタ11は、入力された超高精細映像から、合焦領域の空間周波数成分を含む高域空間周波数成分を、中間処理信号として抽出する。例えば、FIRフィルタ11としては、輪郭抽出に用いられる、高域通過フィルタ(HPF)または帯域通過フィルタ(BPF)としての特性を持つフィルタを用いることができる。ここで、FIRフィルタ11は、2次元的に処理する必要があるので、2次元FIRフィルタを用いるか、水平方向および垂直方向にそれぞれ1次元FIRフィルタを2回用いる必要がある。さらに、タップ数が多いフィルタの代わりに、FIRフィルタ11として、例えば、微分フィルタ(1次および2次)またはSobelフィルタ等のエッジ抽出フィルタを利用してもよい。これらエッジ抽出フィルタは、タップ数が少ないFIRフィルタとみなせるため、FIRフィルタとして利用できる。
ここで、FIRフィルタ11の種類によっては、高域空間周波数成分を抽出した中間処理信号の信号値が、負の値になる場合がある。このため、絶対値算出手段13は、FIRフィルタ11から入力された中間処理信号の絶対値を算出する絶対値処理を行い、この中間処理信号の信号値を全て正の値に変換する。そして、絶対値算出手段13は、絶対値処理を行った中間処理信号を合焦領域抽出部20に出力する。
合焦領域抽出部20は、高域空間周波数成分抽出部10から中間処理信号が入力されると共に、この中間処理信号において、予め設定された閾値以下の信号レベルをゼロにする閾値処理と、信号レベルを調整するレベル調整処理とを行う。このため、合焦領域抽出部20は、閾値処理手段21と、レベル調整手段23とを備える。
閾値処理手段21は、入力された中間処理信号に閾値処理を行う。つまり、閾値処理手段21は、入力された超高精細映像において、この闇値処理により一定レベル以下の信号成分を切り捨てて、超高精細映像に含まれるノイズ成分および相対的に低い空間周波数成分の一部を抑圧(低減)することができる。そして、閾値処理手段21は、閾値処理を行った中間処理信号をレベル調整手段23に出力する。
なお、この閾値(後記する閾値xthreshold)は、超高精細撮影カメラCのS/N、および、超高精細映像の画像特徴によって最適値が異なるため、任意の値に手動で設定される。
レベル調整手段23は、閾値処理手段21から中間処理信号が入力されると共に、この中間処理信号にレベル調整処理を行う。その後、レベル調整手段23は、この中間処理信号を解像度変換部30に出力する。
以下、図2を参照し、レベル調整処理について説明する(適宜図1参照)。このレベル調整処理は、端的に言えばゲイン調整である。例えば、レベル調整手段23は、図2に示すように、入力された中間処理信号の信号レベルに応じて、その倍率を変更できるので、特定の信号レベルをブーストまたは減衰させる。このレベル調整処理は、例えば、中間の空間周波数成分を強調したい場合に有効である。
ここで、前記したレベル調整処理および閾値処理は、下記の式(1)で表すことができる。
Figure 2011176788
この式(1)では、xinが入力された信号レベルであり、xthresholdが閾値であり、xoutが出力する信号レベルであり、mがゲイン(利得)であり、m1,m2は倍率である。ここで、倍率m1,m2は、閾値xthresholdと同様、任意の値に手動で設定される。
なお、倍率m1=倍率m2であれば固定倍率となる。また、倍率m1,倍率m2の大小関係は問わない。さらに、倍率m1,倍率m2は、0を超えて1未満の値としてもよい。
以下、図1に戻り、ビューファインダ映像生成装置1の構成について説明を続ける。
解像度変換部30は、合焦領域抽出部20から中間処理信号が入力されると共に、この中間処理信号をビューファインダVFの解像度に変換することで、フォーカス調整補助信号を生成する。このため、解像度変換部30は、最大値フィルタ31と、サブサンプリング手段(解像度変換手段)33とを備える。
最大値フィルタ31は、入力された中間処理信号において、注目画素の画素値を、当該注目画素の周辺に位置する周辺画素のうちの最大画素値に置き換える。そして、最大値フィルタ31は、最大値フィルタ処理を行った中間処理信号をサブサンプリング手段33に出力する。
以下、図3を参照し、最大値フィルタ31の詳細について説明する。なお、図3では、各画素を、その画素値が高いほど淡く図示し、画素値が低いほど濃く図示した。図3に示すように、最大値フィルタ31は、中間処理信号において、注目画素αの画素値を、最大値フィルタ処理の対象となる、N×N画素(Nは2以上の整数、ここではN=8)の周辺領域のうち、最大画素値を有する画素β1の画素値に置き換える。そして、最大値フィルタ31が最大値フィルタ処理を中間処理信号の全体に行うことで、高域空間周波数成分の帯城が低域空間周波数成分の帯城に広がる。その結果、ビューファインダ映像生成装置1は、サブサンプリング等の単純な手法で解像度変換を行っても、解像度変換後に、フォーカス調整に有用な高域空間周波数成分が失われることを防止できる。
以下、図1に戻り、ビューファインダ映像生成装置1の構成について説明を続ける。
サブサンプリング手段33は、最大値フィルタ31から入力された中間処理信号をサブサンプリングしてビューファインダVFの解像度に変換し、フォーカス調整補助信号を生成する。そして、サブサンプリング手段33は、このフォーカス調整補助信号を信号合成部5に出力する。
ここで、サブサンプリング手段33は、例えば、下記の式(2)で表される比率で、画像の水平方向および垂直方向にそれぞれA:1のサブサンプリングを行う。このとき、超高精細映像とビューファインダ映像とのアスペクト比が等しいものとする。また、式(2)では、Aはサンプリングの比率、Lsは超高精細映像の走査線数、Lvはビューファインダ映像の走査線数である。
A=Ls/Lv・・・式(2)
低解像度映像生成部4は、超高精細撮影カメラCから超高精細映像が入力されると共に、この超高精細映像から、ビューファインダVFの解像度に対応した低解像度映像を生成する。このため、低解像度映像生成部4は、ローパスフィルタ41と、サブサンプリング手段43とを備える。
ローパスフィルタ41は、折り返し防止のため、入力された超高精細映像に対してローパスフィルタ(LPF)処理を行って、超高精細映像をサブサンプリング手段43に出力する。
サブサンプリング手段43は、ローパスフィルタ41から超高精細映像が入力されると共に、この超高精細映像をサブサンプリングしてビューファインダVFの解像度に変換し、低解像度映像を生成する。そして、サブサンプリング手段43は、この低解像度映像を信号合成部5に出力する。
信号合成部5は、サブサンプリング手段33からフォーカス調整補助信号が入力され、サブサンプリング手段43から低解像度映像が入力される。そして、信号合成部5は、入力された低解像度映像とフォーカス調整補助信号とを合成してビューファインダ映像を生成し、ビューファインダ映像をビューファインダVFに出力する。
以下、図4,5を参照し、信号合成部5の詳細を説明する(適宜図1参照)。図4は、3個の被写体Ob1〜Ob3が含まれる超高精細映像の一例であり、被写体Ob2にフォーカスが合っているとする。また、図5は、図4の超高精細映像から生成したビューファインダ映像の一例であり、ビューファインダ映像における合焦領域を太線で示した。
ビューファインダVFがモノクロ表示を行う場合、信号合成部5は、例えば、低解像度映像とフォーカス調整補助信号とを単純に加算(合成)してもよい。
また、ビューファインダVFがカラー表示を行う場合、信号合成部5は、例えば、合焦領域をグリーン色として合成もよい。さらに、信号合成部5は、例えば、輝度を一定に保ちなから合焦領域のみをカラー表示し、合焦領域以外の領域はモノクロのまま表示するように合成してもよい。この結果、図5に示すように、ビューファインダ映像では、合焦領域が強調されてこれが視認しやすくなる。
なお、これら合成手法は、例えば、特開2007−86481号公報に詳細に記載されている。
[ビューファインダ映像生成装置の動作]
以下、図6を参照し、ビューファインダ映像生成装置1の動作について説明する(適宜図1参照)。まず、ビューファインダ映像生成装置1は、FIRフィルタ11によって、FIRフィルタ処理を行う(ステップS1)。また、ビューファインダ映像生成装置1は、絶対値算出手段13によって、中間処理信号において信号値の絶対値を算出する(ステップS2)。
また、ビューファインダ映像生成装置1は、閾値処理手段21によって、閾値処理を行う(ステップS3)。そして、ビューファインダ映像生成装置1は、レベル調整手段23によって、レベル調整処理を行う(ステップS4)。
また、ビューファインダ映像生成装置1は、最大値フィルタ31によって、最大値フィルタ処理を行う(ステップS5)。そして、ビューファインダ映像生成装置1は、サブサンプリング手段33によって、サブサンプリングを行ってフォーカス調整補助信号を生成する(ステップS6)。
ここで、ステップS1〜S6の処理と並行して、ビューファインダ映像生成装置1は、ローパスフィルタ41によって、ローパスフィルタ処理を行う(ステップS7)。また、ビューファインダ映像生成装置1は、サブサンプリング手段43によって、サブサンプリングを行って低解像度映像を生成する(ステップS8)。
そして、ビューファインダ映像生成装置1は、低解像度映像とフォーカス調整補助信号とを信号合成してビューファインダ映像を生成する(ステップS9)。
以上のように、本発明の第1実施形態に係るビューファインダ映像生成装置1は、映像の一部拡大およびフリッカの変換や計算コストが大きい分散値の算出を行うことなくビューファインダ映像を生成できるため、フォーカス調整領域選択操作を不要とし、ビューファインダVFの視認性および利便性を向上させると共に、計算コストを少なくすることができる。
(変形例1)
図1のビューファインダ映像生成装置1は、合焦領域抽出部20と解像度変換部30との配置を入れ替えてもよい。以下、図7を参照し、合焦領域抽出部20と解像度変換部30との配置を入れ替えたビューファインダ映像生成装置1を、本発明の変形例1に係るビューファインダ映像生成装置1Bとして説明する(適宜図1参照)。
図7に示すように、ビューファインダ映像生成装置1Bは、最大値フィルタ31およびサブサンプリング手段33を、閾値処理手段21およびレベル調整手段23の前段に配置している。従って、閾値処理手段21およびレベル調整手段23が解像度の低い中間処理信号を扱うことになるため、ビューファインダ映像生成装置1Bは、図1のビューファインダ映像生成装置1と同様の効果に加え、計算コストを非常に少なくすることができる。
つまり、図7のビューファインダ映像生成装置1Bは、演算負荷を抑えたい場合に有効な構成である。一方、レベル調整手段17によって信号値の大小関係が逆転する可能性がある場合には、図1のビューファインダ映像生成装置1の構成が、好ましい。
(第2実施形態:ランクオーダーフィルタ)
[ビューファインダ映像生成装置の構成]
以下、図8,図9を参照し、本発明の第2実施形態に係るビューファインダ映像生成装置1Cの構成について、第1実施形態と異なる点を主に説明する。図8のビューファインダ映像生成装置1Cは、図1の最大値フィルタ31をランクオーダーフィルタ32に置き換えたものである。
図9に示すように、ランクオーダーフィルタ32は、周辺領域内の各画素の画素値を取得し、その画素値の順位付けを行う。そして、ランクオーダーフィルタ32は、注目画素αの画素値を、最大画素値ではなく、周辺領域のなかでK番目に高い画素値を有する画素β2の画素値で置き換える(Kは予め設定した2以上の整数)。
超高精細撮影カメラCの撮像素子の構造上、固定パターンノイズや画素欠陥は、周辺画素と独立した単独の画素にのみ生じる場合が多い。このため、ランクオーダーフィルタ32が、例えば、上位2番目又は3番目の画素値で注目画素αの画素値を置き換えることで、ビューファインダ映像生成装置1Cは、孤立点除去効果と最大値フィルタ処理と同様の効果とを得ることができる。
ここで、ランクオーダーフィルタ32では、上位の画素値と置き換えることで(つまり、Kを小さな値に設定)するほど、最大値フィルタ処理の効果に近づけることができるが、スパイク状のノイズの除去能力が低くなる。このため、Kの値は、超高精細撮影カメラCの特性に合わせて、手動で適切に設定されることが好ましい。
また、ランクオーダーフィルタ32は、注目画素αの画素値を、周辺領域のなかでK番目に高い画素値を有する画素β2の画素値で置き換えるとしたが、これに限定されない。具体的には、ランクオーダーフィルタ32は、注目画素の画素値を、周辺領域のなかでK番目に低い画素値を有する画素の画素値で置き換えてもよい。
なお、図9のランクオーダーフィルタ32以外の手段は、図1の各手段と同様のものであるため、説明を省略する。
[ビューファインダ映像生成装置の動作]
以下、図10を参照し、ビューファインダ映像生成装置1Cの動作について説明する(適宜図8参照)。
ビューファインダ映像生成装置1Cは、ランクオーダーフィルタ32によって、ランクオーダーフィルタ処理を行う(ステップS10)。
なお、図10のステップS10以外の処理は、図6の各ステップと同様の処理であるため、説明を省略する。
以上のように、本発明の第2実施形態に係るビューファインダ映像生成装置1Cは、図1のビューファインダ映像生成装置1と同様の効果に加え、スパイク状ノイズの除去を行うことができる。
ここで、超高精細映像には、固定パターンノイズ、画素欠陥等のスパイク状のノイズが含まれる場合がある。このとき、最大値フィルタ処理を行うと、最終的なビューファインダ映像にスパイク状のノイズが残存する場合がある。このスパイク状のノイズを取り除くためには、メディアンフィルタを用いて孤立点除去を行う必要があるが、このメディアンフィルタの増設は、装置の大規模化を招くので好ましくない。しかし、ビューファインダ映像生成装置1Cは、ランクオーダーフィルタ32を用いているので、前記した弊害を防止することができる。
(変形例2)
図8のビューファインダ映像生成装置1Cは、合焦領域抽出部20と解像度変換部30Cとの配置を入れ替えてもよい。以下、図11を参照し、合焦領域抽出部20と解像度変換部30Cとの配置を入れ替えたビューファインダ映像生成装置1Dを、本発明の変形例2に係るビューファインダ映像生成装置1Dとして説明する(適宜図8参照)。
図11に示すように、ビューファインダ映像生成装置1Dは、ランクオーダーフィルタ32およびサブサンプリング手段33を、閾値処理手段21およびレベル調整手段23の前段に配置している。従って、閾値処理手段21およびレベル調整手段23が解像度の低い中間処理信号を扱うことになるため、ビューファインダ映像生成装置1Dは、図8のビューファインダ映像生成装置1Cと同様の効果に加え、計算コストを非常に少なくすることができる。
(第3実施形態:一括処理)
[ビューファインダ映像生成装置の構成]
以下、図12,図13を参照し、本発明の第3実施形態に係るビューファインダ映像生成装置1Eの構成について、第1実施形態と異なる点を主に説明する。ビューファインダ映像生成装置1Eは、解像度変換部30Eにおいて、最大値フィルタ処理又はランクオーダーフィルタ処理と、サブサンプリングとを一括処理する。
<第1例:最大値フィルタ処理とサブサンプリングとの一括処理>
解像度変換部30Eは、N×N画素(図13ではN=8)をM×M画素(図13ではM=2)にサブサンプリングする場合、中間処理信号全体をN×N画素毎の大ブロックLBに分割し、大ブロックLB内の各画素の最大画素値を抽出して、その画素値でM×M画素の小ブロックSBを生成する。
<第2例:ランクオーダーフィルタ処理とサブサンプリングとの一括処理>
解像度変換部30Eは、第1例と同様に大ブロックLBに分割した後、大ブロックLB内での各画素の画素値を順位付けする。そして、解像度変換部30Eは、上位K番目又は下位K番目の画素値を抽出して、その画素値でM×M画素の小ブロックSBを生成する。
なお、ビューファインダ映像生成装置1Eは、前記した第1例又は第2例のどちらの手法を用いてもよく、何れの手法を用いるか手動で設定してもよい。
そして、解像度変換部30Eは、第1例又は第2例の手法で生成した小ブロックSBのそれぞれを大ブロックLBに対応する位置に配置して、フォーカス調整補助信号を生成する。例えば、解像度変換部30Eは、図13の大ブロックLBが右上に位置する場合、小ブロックSBを右上というように、小ブロックSBを大ブロックLBに対応させて配置する。また、例えば、解像度変換部30Eは、図13の大ブロックLBが左下に位置する場合、小ブロックSBを左下というように、小ブロックSBを大ブロックLBに対応させて配置する。
なお、図12の解像度変換部30E以外の手段は、図1の各手段と同様のものであるため、説明を省略する。
なお、図13では、Mが2以上の場合、ビューファインダ映像のフォーマット上の解像度(走査線数)よりも、ビューファインダVFの解像度が低いことを示す。つまり、超高精細映像の走査線数がLsの場合、ビューファインダ映像の走査線数は(M/N)×Lsとなり、ビューファインダVFの解像度は(1/N)×Lsとなる。
[ビューファインダ映像生成装置の動作]
以下、図14を参照し、ビューファインダ映像生成装置1Eの動作について説明する(適宜図12参照)。
ビューファインダ映像生成装置1Eは、解像度変換部30Eによって、大ブロックLB毎に解像度変換を行う(ステップS11)。
なお、図14のステップS11以外の処理は、図6の各ステップと同様の処理であるため、説明を省略する。
以上のように、本発明の第3実施形態に係るビューファインダ映像生成装置1Eは、図1のビューファインダ映像生成装置1と同様の効果に加え、最大値フィルタ処理又はランクオーダーフィルタ処理と、サブサンプリングとを一括処理することから、計算コストを非常に少なくすることができる。従って、ビューファインダ映像生成装置1Eは、本発明をハードウェアで実装する場合に現実的な構成である。
(第4実施形態:不要信号の除去)
以下、図15を参照し、本発明の第4実施形態に係るビューファインダ映像生成装置1Fについて、第1実施形態と異なる点を主に説明する(適宜図1参照)。ビューファインダ映像生成装置1Fは、固定パターンノイズ、ランダムノイズなどの不要信号を除去するために、図1の解像度変換部30の代わりに、図15の解像度変換部30Fを備える。
なお、ビューファインダ映像生成装置1Fは、解像度変換部30F以外の各手段が、図1と同様のものであるため、説明を省略する。
まず、解像度変換部30Fを説明する前に、不要信号について説明する。超高精細映像に固定パターンノイズなどの孤立点状のノイズが含まれる場合、最大値フィルタでは、この孤立点状のノイズを除去しきれず、ビューファインダ映像に残ってしまうことがある。また、ランクオーダーフィルタでは、孤立点状のノイズを除去できるが、コントラストが低下し、フォーカス調整補助信号としての効果が十分に得られない場合がある。さらに、ランクオーダーフィルタ処理では、超高精細映像のS/N比が低い場合、ランダムノイズを除去しきれず、ビューファインダ映像に残ってしまうこともある。
ここで、解像度変換の対象となる領域(合焦領域)において、固定パターンノイズ、ランダムノイズなどの不要信号は、閾値処理手段21(図1参照)の閾値処理によって、孤立点状のノイズとなってしまう。一方、解像度変換の対象となる領域において、有用な信号成分は、エッジまたは細かなパターンに由来することから、閾値処理後も局所的にまとまって存在している。そこで、ビューファインダ映像生成装置1Fは、この性質に着目し、コントラストを維持しながら、不要信号の除去を実現している。
[解像度変換部の構成]
以下、解像度変換部30Fの構成について説明する
解像度変換部30Fは、入力された中間処理信号から不要信号を除去すると共に、この中間処理信号をビューファインダVFの解像度に変換することで、フォーカス調整補助信号を生成する。このため、解像度変換部30Fは、サブサンプリング手段(解像度変換手段)33と、最大画素値抽出手段34と、画素数カウンタ35と、最大画素値出力判定手段(最大画素値置換手段)36とを備える。
なお、サブサンプリング手段33は、図1と同様のものであるため、説明を省略する。
最大画素値抽出手段34は、合焦領域抽出部20(図1参照)から中間処理信号が入力されると共に、入力された中間処理信号において、注目画素の周辺に位置する周辺画素のうちの最大画素値を抽出する。例えば、最大画素値抽出手段34は、注目画素の周辺に位置するN×N画素の周辺領域のうち、最大画素値を有する画素の画素値を抽出する。そして、最大画素値抽出手段34は、図示を省略した最大画素値用メモリに抽出した最大画素値を記憶する。また、最大画素値抽出手段34は、入力された中間処理信号を最大画素値出力判定手段36に出力する。
画素数カウンタ35は、合焦領域抽出部20(図1参照)から中間処理信号が入力されると共に、入力された中間処理信号において、周辺画素のうちの画素値がゼロでない画素の数をカウントする。例えば、画素数カウンタ35は、注目画素の周辺に位置するN×N画素の周辺領域のうち、画素値がゼロでない画素の数をカウントする。そして、画素数カウンタ35は、図示を省略したカウンタ用メモリに、画素値がゼロでない画素の数を記憶する。以下、「画素値がゼロでない画素の数」を「カウント数」と呼ぶことがある。
最大画素値出力判定手段36は、カウンタ用メモリに記憶したカウント数が、予め設定された判定閾値n以下であるか否かを判定する。そして、最大画素値出力判定手段36は、カウント数が判定閾値n以下の場合、最大画素値抽出手段34によって抽出された最大画素値が固定パターンノイズ、ランダムノイズなどの不要信号に起因するものとみなす。つまり、最大画素値出力判定手段36は、カウント数が判定閾値n以下の場合、入力された中間処理信号において、注目画素の画素値をゼロに置き換える。このようにして、最大画素値出力判定手段36は、不要信号を除去する。
一方、最大画素値出力判定手段36は、カウント数が判定閾値n以下でない場合、最大画素値抽出手段34によって抽出された最大画素値が有効な信号成分に起因するものとみなす。つまり、最大画素値出力判定手段36は、カウント数が判定閾値n以下でない場合、入力された中間処理信号において、注目画素の画素値を、最大画素値用メモリに記憶した最大画素値に置き換える。その後、最大画素値出力判定手段36は、全ての注目画素の画素値を置き換えた中間処理信号をサブサンプリング手段33に出力する。
以上のように、本発明の第4実施形態に係るビューファインダ映像生成装置1Fは、図1のビューファインダ映像生成装置1と同様の効果に加え、コントラストを維持しながら、中間処理信号から不要信号を除去できるので、より品質の高いビューファインダ映像を生成することができる。
なお、第4実施形態では、図1の解像度変換部30の代わりに、解像度変換部30Fを備える例を説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、図7のビューファインダ映像生成装置1Bが、解像度変換部30の代わりに解像度変換部30Fを備えた場合でも、コントラストを維持しながら、不要信号を除去することができる。
なお、第4実施形態では、不要信号の除去とサブサンプリングとを別々に行う例を説明したが、本発明では、これらを一括処理してもよい。なお、不要信号の除去とサブサンプリングとを一括処理する構成は、第5実施形態として後記する。
(変形例3)
以下、図16,図17を参照し、図15のビューファインダ映像生成装置1Fの変形例について説明する(適宜図15参照)。
ここで、画素数カウンタ35は、画素値がゼロでない画素の数をカウントするため、場合によっては、カウンタの値が周辺画素の最大個数(N×N個)に達することがあり、カウンタ用メモリの使用量が大きくなってしまう。一方、最大画素値出力判定手段36では、カウンタの値が判定閾値n以下であるか否かの判定しか行っておらず、判定閾値nを超えるカウント数が意味をなしていない。
そこで、画素数カウンタ35は、判定閾値n以上の値で予め設定されたカウント上限値まで、画素値がゼロでない画素の数をカウントする。言い換えるなら、画素数カウンタ35は、カウント数がカウント上限値に達したらカウントを停止する。これによって、画素数カウンタ35は、カウンタ用メモリのビット数(桁数)を低減でき、カウンタ用メモリの使用量を抑えることができる。また、カウンタ用メモリのビット数(桁数)の上限も決まるため、最大画素値用メモリとカウンタ用メモリを一体で管理することができる(図16参照)。例えば、カウント上限値を7に設定した場合、判定閾値nの最大値が7(4ビット分)となる。この場合、16ビットのメモリ空間のうち、上位12ビットを最大画素値用メモリに割り当てると共に、下位4ビットをカウンタ用メモリに割り当てることができる。
<メモリの使用例>
以下、解像度変換部30Fの各手段による、最大画素値用メモリとカウンタ用メモリとの使用例を説明する。
図16に示すように、最大画素値抽出手段34は、最大画素値用メモリから最大画素値を読み出す。また、最大画素値抽出手段34は、ある注目画素の周辺に位置する1個の周辺画素の画素値を取得する。そして、最大画素値抽出手段34は、最大画素値用メモリから読み出した最大画素値と、取得した周辺画素の画素値とを比較する。周辺画素の画素値が最大画素値を超えた場合、最大画素値抽出手段34は、取得した周辺画素の画素値を最大画素値用メモリに書き込んで、最大画素値を更新する。一方、周辺画素の画素値が最大画素値以下の場合、何の処理も行わない。その後、最大画素値抽出手段34は、次の周辺画素についても同様の処理を行う。このように、最大画素値抽出手段34は、ある注目画素の周辺に位置する全ての周辺画素について、最大画素値の比較・更新を繰り返す。これによって、最大画素値用メモリには、ある注目画素についての最大画素値が記憶されることになる。
画素数カウンタ35は、入力された中間処理信号において、カウント上限値に達するまで、ある注目画素の周辺に位置する全ての周辺画素のうち、画素値がゼロでない画素の数(カウント数)をカウントして、カウンタ用メモリに書き込む。これによって、カウンタ用メモリには、ある注目画素についてのカウント数が記憶されることになる。
図17に示すように、最大画素値出力判定手段36は、カウント数をカウンタ用メモリから読み出すと共に、最大画素値用メモリから最大画素値を読み出す。そして、最大画素値出力判定手段36は、カウント数が判定閾値n以下であるか否かを判定し、カウント数が判定閾値n以下の場合、ある注目画素の画素値をゼロに置き換える。一方、最大画素値出力判定手段36は、カウント数が判定閾値n以下でない場合、ある注目画素の画素値を最大画素値に置き換える。
その後、最大画素値抽出手段34、画素数カウンタ35および最大画素値出力判定手段36は、全ての注目画素について、最大画素値の比較・更新と、最大画素値に置き換えとを繰り返す。ここで、最大画素値抽出手段34および画素数カウンタ35は、ある注目画素で最大画素値の比較・更新と、最大画素値に置き換えとを終了したら、次の注目画素で最大画素値の比較・更新する前に、最大画素値用メモリとカウンタ用メモリとを初期化してもよい。
以上のように、このように、解像度変換部30Fは、最大画素値用メモリとカウンタ用メモリとを使用しながら、入力された中間処理信号の注目画素の画素値を置き換える。従って、本発明の変形例3に係るビューファインダ映像生成装置1Fは、カウンタ用メモリの使用量を抑え、最大画素値用メモリとカウンタ用メモリとを一体で管理することができる。
なお、最大画素値用メモリとカウンタ用メモリとの割り当ては、図16の例に限定されない。例えば、メモリ空間が16ビットの場合、カウント数の最大値を増やしたいときは、上位10ビットを最大画素値用メモリに割り当てると共に、下位6ビットをカウンタ用メモリに割り当ててもよい。
(第5実施形態:不要信号の除去とサブサンプリングとの一括処理)
以下、図18を参照し、本発明の第5実施形態に係るビューファインダ映像生成装置1Gについて、第4実施形態と異なる点を主に説明する(適宜図13、図15参照)。ビューファインダ映像生成装置1Gは、不要信号の除去とサブサンプリングとを一括処理するために、図15の解像度変換部30Fの代わりに、図18の解像度変換部30Gを備える。
[解像度変換部の構成]
以下、解像度変換部30Gの構成について説明する
解像度変換部30Gは、入力された中間処理信号から不要信号を除去すると共に、この中間処理信号をビューファインダVFの解像度に変換することで、フォーカス調整補助信号を生成する。このため、解像度変換部30Gは、最大画素値抽出手段34Gと、画素数カウンタ35Gと、最大画素値出力判定手段(最大画素値置換・解像度変換手段)36Gとを備える。
ここで、解像度変換部30Gは、中間処理信号において、N×N画素の大ブロックをM×M画素の小ブロックにサブサンプリングすることとして説明する。
最大画素値抽出手段34Gは、合焦領域抽出部20(図1参照)から入力された中間処理信号を大ブロックに分割すると共に、大ブロック内の全画素の最大画素値を抽出する。例えば、最大画素値抽出手段34Gは、中間処理信号全体をN×N画素毎の大ブロックに分割する。そして、最大画素値抽出手段34Gは、分割した大ブロック内で最大画素値を有する画素の画素値を抽出し、図示を省略した最大画素値用メモリに抽出した最大画素値を記憶する。また、最大画素値抽出手段34Gは、大ブロックに分割した中間処理信号を最大画素値出力判定手段36に出力する。
画素数カウンタ35Gは、入力された中間処理信号において、大ブロック内で画素値がゼロでない画素の数をカウントする。例えば、最大画素値抽出手段34Gは、N×N画素毎の大ブロック内で画素値がゼロでない画素の数(カウント数)をカウントする。そして、画素数カウンタ35Gは、図示を省略したカウンタ用メモリに、このカウント数を記憶する。
最大画素値出力判定手段36Gは、カウンタ用メモリに記憶されたカウント数が、判定閾値n以下であるか否かを判定する。そして、最大画素値出力判定手段36Gは、カウント数が判定閾値n以下の場合、全画素の画素値をゼロとしたM×M画素の小ブロックを生成する。一方、最大画素値出力判定手段36Gは、カウント数が判定閾値n以下でない場合、全画素の画素値を最大画素値用メモリに記憶した最大画素値としたM×M画素の小ブロックを生成する。その後、最大画素値出力判定手段36Gは、生成した小ブロックのそれぞれを、入力された中間処理信号の大ブロックに対応する位置に配置して、フォーカス調整補助信号を生成する。
以上のように、本発明の第5実施形態に係るビューファインダ映像生成装置1Gは、図15のビューファインダ映像生成装置1Fと同様の効果に加え、不要信号の除去とサブサンプリングとを一括処理することから、計算コストを非常に少なくすることができる。
なお、ビューファインダ映像生成装置1Gは、画素数カウンタ35が、本発明の変形例3と同様、カウント上限値まで画素値がゼロでない画素の数をカウントしてもよい。この場合、ビューファインダ映像生成装置1Gは、本発明の変形例3と同様、カウンタ用メモリの使用量を抑え、最大画素値用メモリとカウンタ用メモリとを一体で管理することができる。
1,1B,1C,1D,1E,1F,1G ビューファインダ映像生成装置
2 補助信号生成部(フォーカス調整補助信号生成部)
10 高域空間周波数成分抽出部
11 FIRフィルタ
13 絶対値算出手段
20 合焦領域抽出部
21 閾値処理手段
23 レベル調整手段
30,30C,30E,30F,30G 解像度変換部
31 最大値フィルタ
32 ランクオーダーフィルタ
33 サブサンプリング手段(解像度変換手段)
34,34G 最大画素値抽出手段
35,35G 画素数カウンタ
36 最大画素値出力判定手段(最大画素値置換手段)
36G 最大画素値出力判定手段(最大画素値置換・解像度変換手段)
4 低解像度映像生成部
41 ローパスフィルタ
43 サブサンプリング手段
5 信号合成部
C 超高精細撮影カメラ(高精細撮影カメラ)
VF ビューファインダ

Claims (11)

  1. ビューファインダを備える高精細撮影カメラで撮影された高精細映像が入力されると共に、前記高精細映像から、前記高精細撮影カメラの解像度より低い前記ビューファインダの解像度に対応した低解像度映像を生成する低解像度映像生成部と、前記高精細映像から、前記ビューファインダにおいて前記高精細撮影カメラの合焦領域を示すフォーカス調整補助信号を生成するフォーカス調整補助信号生成部と、前記低解像度映像と前記フォーカス調整補助信号とを合成してビューファインダ映像を生成する信号合成部と、を備えるビューファインダ映像生成装置であって、
    前記フォーカス調整補助信号生成部は、
    入力された前記高精細映像から、所定の周波数成分以上の高域空間周波数成分を、中間処理信号として抽出する高域空間周波数成分抽出部と、
    前記高域空間周波数成分抽出部によって高域空間周波数成分が抽出された中間処理信号において、予め設定された閾値以下の信号レベルをゼロにする閾値処理と、前記信号レベルを調整するレベル調整処理とを行う合焦領域抽出部と、
    前記合焦領域抽出部から入力された中間処理信号を前記ビューファインダの解像度に変換することで、前記フォーカス調整補助信号を生成する解像度変換部と、
    を備えることを特徴とするビューファインダ映像生成装置。
  2. ビューファインダを備える高精細撮影カメラで撮影された高精細映像が入力されると共に、前記高精細映像から、前記高精細撮影カメラの解像度より低い前記ビューファインダの解像度に対応した低解像度映像を生成する低解像度映像生成部と、前記高精細映像から、前記ビューファインダにおいて前記高精細撮影カメラの合焦領域を示すフォーカス調整補助信号を生成するフォーカス調整補助信号生成部と、前記低解像度映像と前記フォーカス調整補助信号とを合成してビューファインダ映像を生成する信号合成部と、を備えるビューファインダ映像生成装置であって、
    前記フォーカス調整補助信号生成部は、
    入力された前記高精細映像から、所定の周波数成分以上の高域空間周波数成分を、中間処理信号として抽出する高域空間周波数成分抽出部と、
    前記高域空間周波数成分抽出部によって高域空間周波数成分が抽出された中間処理信号を前記ビューファインダの解像度に変換する解像度変換部と、
    前記解像度変換部から入力された中間処理信号において、予め設定された閾値以下の信号レベルをゼロにする閾値処理と、前記信号レベルを調整するレベル調整処理とを行うことで、前記フォーカス調整補助信号を生成する合焦領域抽出部と、
    を備えることを特徴とするビューファインダ映像生成装置。
  3. 前記高域空間周波数成分抽出部は、
    前記入力された高精細映像から、前記高域空間周波数成分を前記中間処理信号として抽出するFIRフィルタと、
    前記FIRフィルタから入力された中間処理信号において、信号値の絶対値を算出する絶対値算出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のビューファインダ映像生成装置。
  4. 前記合焦領域抽出部は、
    入力された前記中間処理信号に前記閾値処理を行う閾値処理手段と、
    前記閾値処理手段から入力された中間処理信号に前記レベル調整処理を行うレベル調整手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のビューファインダ映像生成装置。
  5. 前記解像度変換部は、
    入力された前記中間処理信号において、注目画素の画素値を、当該注目画素の周辺に位置する周辺画素のうちの最大画素値に置き換える最大値フィルタと、
    前記最大値フィルタから入力された中間処理信号を前記ビューファインダの解像度に変換する解像度変換手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のビューファインダ映像生成装置。
  6. 前記解像度変換部は、
    入力された前記中間処理信号において、注目画素の周辺に位置する周辺画素の画素値を順位付けて、前記注目画素の画素値を、予め設定された順位における前記周辺画素の画素値で置き換えるランクオーダーフィルタと、
    前記ランクオーダーフィルタから入力された中間処理信号を前記ビューファインダの解像度に変換する解像度変換手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のビューファインダ映像生成装置。
  7. 前記解像度変換部は、入力された前記中間処理信号を所定サイズの大ブロックに分割し、前記大ブロック毎に、前記大ブロックより小さいサイズの小ブロック内の全画素の画素値を、前記大ブロック内の全画素の最大画素値で置き換える請求項1から請求項4の何れか一項に記載のビューファインダ映像生成装置。
  8. 前記解像度変換部は、入力された前記中間処理信号を所定サイズの大ブロックに分割し、前記大ブロック毎に、前記大ブロック内の全画素の画素値を順位付けて、前記大ブロックより小さいサイズの小ブロック内の全画素の画素値を、予め設定された順位における前記大ブロックの画素値で置き換えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のビューファインダ映像生成装置。
  9. 前記解像度変換部は、
    入力された前記中間処理信号において、注目画素の周辺に位置する周辺画素のうちの最大画素値を抽出する最大画素値抽出手段と、
    入力された前記中間処理信号において、前記周辺画素のうちの画素値がゼロでない画素の数をカウントする画素数カウンタと、
    前記画素数カウンタがカウントした画素の数が予め設定された判定閾値以下であるか否かを判定し、入力された前記中間処理信号において、当該カウントした画素の数が当該判定閾値以下の場合、前記注目画素の画素値をゼロに置き換えて、当該カウントした画素の数が当該判定閾値以下でない場合、前記注目画素の画素値を前記最大画素値抽出手段が抽出した最大画素値に置き換えて出力する最大画素値置換手段と、
    前記最大画素値置換手段から入力された中間処理信号を前記ビューファインダの解像度に変換する解像度変換手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のビューファインダ映像生成装置。
  10. 前記解像度変換部は、
    入力された前記中間処理信号を所定サイズの大ブロックに分割すると共に、前記大ブロック内の全画素の最大画素値を抽出する最大画素値抽出手段と、
    入力された前記中間処理信号において、前記大ブロック内で画素値がゼロでない画素の数をカウントする画素数カウンタと、
    前記画素数カウンタがカウントした画素の数が予め設定された判定閾値以下であるか否かを判定し、前記大ブロックに分割された前記中間処理信号から、当該カウントした画素の数が当該判定閾値以下の場合、前記大ブロックより小さいサイズで全画素の画素値をゼロとした小ブロックを生成し、当該カウントした画素の数が当該判定閾値以下でない場合、前記最大画素値抽出手段が抽出した最大画素値を全画素の画素値とした前記小ブロックを生成する最大画素値置換・解像度変換手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のビューファインダ映像生成装置。
  11. 前記画素数カウンタは、前記判定閾値以上の値で予め設定されたカウント上限値まで、前記画素値がゼロでない画素の数をカウントすることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のビューファインダ映像生成装置。
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