JP2011176751A - メモリ効果評価プログラム、メモリ効果評価方法及びメモリ効果評価装置 - Google Patents

メモリ効果評価プログラム、メモリ効果評価方法及びメモリ効果評価装置 Download PDF

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Abstract

【課題】増幅器のメモリ効果を容易かつ事前に評価すること。
【解決手段】増幅器に周波数が異なる2つの信号が入力され、増幅器の出力波形の測定により、基本波、3次IMD及び5次IMDが取得される(ステップS10)。そして、測定により得られる基本波、3次IMD及び5次IMDから、増幅器のメモリ効果とは無関係のメモリレス非線形歪みに対応する係数が算出される(ステップS20)。続いて、増幅器のメモリ効果に起因するメモリ非線形歪みの特性を表す値が算出される(ステップS30)。これらの係数及び特性値の算出に際しては、メモリレス非線形歪みとメモリ非線形歪みとを区別して考慮した増幅器の歪み発生モデルを表す演算式が用いられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、メモリ効果評価プログラム、メモリ効果評価方法及びメモリ効果評価装置に関する。
一般に、例えば無線基地局装置などの無線通信装置においては、送信信号を増幅する増幅器が多くの電力を消費する。したがって、無線通信装置の消費電力を低減するためには、高い電力効率で増幅器を動作させることが望ましい。同時に、送信信号を高精度で増幅するためには、増幅器における入出力の線形性が求められている。通常、増幅器への入力レベルが比較的小さければ、入出力の線形性が保たれるのに対し、増幅器への入力レベルが大きくなって出力レベルが飽和レベルに近づくと、非線形歪みにより入出力の線形性が崩れる。そこで、入出力の線形性を保つためには、入出力レベルが十分に小さい範囲で増幅器を動作させることが望ましい。換言すれば、増幅器から出力される信号の最大レベルと増幅器の飽和レベルとの差を示すバックオフを大きくすることが望ましい。
しかし、バックオフを大きくすると、比較的大きな動作電力を必要とする高性能の増幅器であってもその性能を最大限に発揮させることができず、増幅器の電力効率は低下する。このため、無線通信装置には、非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路が設けられることがある。非線形歪み補償回路によって、増幅時に生じる非線形歪みを補償することにより、増幅器の性能を最大限に発揮させることが可能となる。近年では、非線形歪み補償回路として、高効率のデジタルプリディストーション回路が用いられることが多くなっている。
デジタルプリディストーション回路は、増幅器への入力信号をあらかじめ歪ませておくことにより、非線形歪みを補償する。すなわち、増幅器内の非線形歪みに対応する歪みをあらかじめ入力信号に与えておくことにより、入力信号の歪みが増幅器内で実際に生じる非線形歪みと相殺され、入出力の線形性が改善される。このようにしてデジタルプリディストーション回路を用いて非線形歪みを補償することにより、バックオフを小さくしても入出力の線形性が保たれ、増幅器の電力効率を向上することが可能となる。
特開2005−333353号公報 特開平11−191716号公報
上述したように、デジタルプリディストーション回路によれば非線形歪みを補償することが可能であるが、増幅器にメモリ効果がある場合には、デジタルプリディストーション回路の歪み補償能力が低下する。ここで、メモリ効果とは、過去の入力信号の情報が増幅器に記憶されてしまい、この情報が増幅器の現在の特性に影響を及ぼす現象のことである。具体的には、過去の入力信号による温度上昇などにより、増幅器の現在の出力レベルや利得などが影響を受けることがメモリ効果と呼ばれている。さらに具体的に、増幅器への入力レベルを徐々に上昇させてから徐々に下降させる場合を考える。このとき、例えば図10に示すように、入力レベルを上昇させている間と入力レベルを下降させている間とでは、入力レベルが同一であっても出力レベルが異なっている。これは、入力レベルの上昇時と下降時とでは、たとえ現在の入力レベルが同一であっても過去の入力レベルが異なっているため、メモリ効果によって非線形歪み補償回路による歪み補償効果が相違することに起因している。
このようなメモリ効果がある場合には、同一レベルの入力信号に対する増幅器の出力が常に一定とはならないため、非線形歪み補償回路によって非線形歪みを補償しても、歪み補償の効果には限界が生じてしまう。このため、増幅器のメモリ効果を正確に見積もった上で、メモリ効果を考慮して非線形歪みを確実に補償することが好ましい。
しかしながら、メモリ効果の原因や特性は完全には判明しておらず、増幅器のメモリ効果を事前に評価することは困難であるという問題がある。すなわち、現状では、デジタルプリディストーション回路などの非線形歪み補償回路によって実際に歪み補償を行った上で、隣接チャネル漏洩電力比(ACLR:Adjacent Channel Leakage Ratio)などを測定することにより、事後的に増幅器のメモリ効果を評価するのが現実的となっている。このため、非線形歪みの補償を効率的に行うためにも、増幅器のメモリ効果を容易かつ事前に評価する手法を開発することが望まれている。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、増幅器のメモリ効果を容易かつ事前に評価することができるメモリ効果評価プログラム、メモリ効果評価方法及びメモリ効果評価装置を提供することを目的とする。
本願が開示するメモリ効果評価プログラムは、1つの態様において、メモリ効果を有するデバイスに2信号を入力した場合の出力に含まれる相互変調歪みを取得する取得ステップと、前記デバイスの入力と、当該入力にメモリ効果とは無関係な第1非線形歪み及びメモリ効果に起因する第2非線形歪みが付加された出力との関係を表現する演算式を用いて、前記取得ステップにて取得された相互変調歪みから前記第1非線形歪みを示す係数を算出する第1算出ステップと、前記第1算出ステップにて算出された係数及び前記演算式を用いて、前記第2非線形歪みに対応する特性値を算出する第2算出ステップと、をコンピュータに実行させる。
本願が開示するメモリ効果評価プログラム、メモリ効果評価方法及びメモリ効果評価装置の1つの態様によれば、増幅器のメモリ効果を容易かつ事前に評価することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係るメモリ効果評価方法を示すフロー図である。 図2は、実施の形態2に係るメモリ効果評価装置の構成を示すブロック図である。 図3は、増幅器において発生する相互変調歪みを説明する図である。 図4は、増幅器の歪み発生モデルを示す図である。 図5は、歪み発生モデルによって発生する歪みを示す図である。 図6は、実施の形態2に係るメモリ効果評価方法を示すフロー図である。 図7は、実施の形態2に係る位相補正処理を示すフロー図である。 図8は、デバイスの複素IMDの測定状態を示す図である。 図9は、コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 図10は、増幅器におけるメモリ効果の影響の一例を示す図である。
以下、本願が開示するメモリ効果評価プログラム、メモリ効果評価方法及びメモリ効果評価装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るメモリ効果評価方法を示すフロー図である。本実施の形態に係るメモリ効果評価方法においては、周波数が異なる2つの信号が増幅器に入力され、増幅器において発生する相互変調歪み(Inter Modulation Distortion:以下、「IMD」ともいう)が測定される。そして、本実施の形態に係るメモリ効果評価方法においては、測定結果を用いてメモリ効果を考慮した歪み発生モデルの係数が算出される。
すなわち、図1に示すように、まず増幅器に周波数が異なる2つの信号が入力され、増幅器の出力に発生している相互変調歪みが取得される(ステップS10)。具体的には、例えばダイレクトコンバージョン方式により、増幅器の出力波形を測定し、測定結果をフーリエ変換することなどにより相互変調歪みを取得する。この相互変調歪みは複素量であり、振幅と位相によって表現されるベクトルである。そして、相互変調歪みは、入力信号の周波数と同一の基本波の周波数に近いものから順に、それぞれ3次相互変調歪み、5次相互変調歪み(以下それぞれ「3次IMD」、「5次IMD」という)と呼ばれる。
ところで、増幅器において発生する非線形歪みには、メモリ効果とは無関係のメモリレス非線形歪みと、メモリ効果に起因するメモリ非線形歪みとの2種類があると考えられる。したがって、増幅器の出力は、以下の式によって表すことが可能である。
(出力)=(メモリレス非線形歪み)×(入力)+(メモリ非線形歪み)×(入力)
一方、増幅器の相互変調歪みに着目すると、周波数が入力信号の周波数に近い1次IMD、3次IMD及び5次IMDが増幅器の出力に大きな影響を及ぼしていると考えられる。したがって、増幅器の出力は、以下の式によって表すことも可能である。
(出力)=(基本波)+(3次IMD)×(入力)+(5次IMD)×(入力)
これらの2式を用いることにより、取得された基本波、3次IMD及び5次IMDから、メモリレス非線形歪み及びメモリ非線形歪みを表す係数を算出することが可能である。すなわち、測定により得られる基本波、3次IMD及び5次IMDからメモリレス非線形歪みに対応する係数が算出され(ステップS20)、続いて、メモリ非線形歪みの特性を表す値が算出される(ステップS30)。
このようにして、相互変調歪みを含む増幅器の出力の測定結果からメモリ非線形歪みの特性を算出することにより、あらかじめ個々の増幅器のメモリ効果を正確に評価することが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、増幅器の出力における相互変調歪みを取得し、取得された相互変調歪みを用いた演算により、メモリ非線形歪みの特性を算出する。このため、増幅器のメモリ効果を容易かつ事前に評価することができる。
(実施の形態2)
図2は、実施の形態2に係るメモリ効果評価装置100の構成を示すブロック図である。図2に示すメモリ効果評価装置100は、増幅器10のメモリ効果を評価し、メモリ効果を考慮した増幅器10の入出力の関係を示すメモリ効果評価関数を出力する。具体的には、メモリ効果評価装置100は、IMD測定部110、Sパラメータ測定部120、IMD補正部130、メモリレス非線形係数算出部140及びメモリ非線形特性算出部150を有している。
IMD測定部110は、周波数が異なる第1周波数信号及び第2周波数信号を増幅器10に入力した場合の増幅器10の出力における相互変調歪みを測定する。具体的には、IMD測定部110は、例えばダイレクトコンバージョン方式により増幅器10の出力波形を測定し、測定結果に対してDFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)を施すことにより、周波数ごとの相互変調歪みを取得する。すなわち、IMD測定部110は、周波数ごとの基本波、3次IMD、5次IMD、・・・として、振幅及び位相によって表現される複素ベクトルを取得する。
また、IMD測定部110は、増幅器10へ入力される第1周波数信号及び第2周波数信号の差周波数が様々に異なる場合の相互変調歪みを取得する。すなわち、IMD測定部110は、増幅器10への入力の差周波数が0から所定値までの様々な値に設定された場合に、それぞれの差周波数に関して相互変調歪みを取得する。
Sパラメータ測定部120は、例えばネットワークアナライザなどを備え、増幅器10の特性を示すSパラメータを測定する。具体的には、Sパラメータ測定部120は、増幅器10が接続される入出力ポートにおける反射損失及び挿入損失を示すSパラメータとして、それぞれS11、S12、S21、S22を測定する。
IMD補正部130は、IMD測定部110によって取得されたIMDの位相をSパラメータ測定部120によって測定されたSパラメータを用いて補正する。上述したように、IMD測定部110によって取得される相互変調歪みは、振幅及び位相によって表現される複素ベクトルであるが、増幅器10の出力波形の測定が非同期で行われるため、測定により得られた相互変調歪みの位相は不確定である。そこで、IMD補正部130は、Sパラメータを用いて増幅器10における遅延時間を算出し、遅延時間から位相の基準点を求める。そして、IMD補正部130は、位相の基準点を用いて相互変調歪みの位相を補正する。
メモリレス非線形係数算出部140は、増幅器10において発生する非線形歪みのうち、メモリ効果とは無関係のメモリレス非線形歪みを表すメモリレス非線形係数を算出する。詳細については後述するが、メモリレス非線形係数算出部140が算出するメモリレス非線形係数は、増幅器10における奇数次歪み成分に対応する非線形歪みを表している。
メモリ非線形特性算出部150は、増幅器10において発生する非線形歪みのうち、メモリ効果に起因するメモリ非線形歪みの特性を表すメモリ非線形特性を算出する。詳細については後述するが、メモリ非線形特性算出部150が算出するメモリ非線形特性は、増幅器10における偶数歪み成分に対応する非線形歪みを含む特性値である。
ここで、増幅器10において発生する相互変調歪みについて説明しておく。図3は、増幅器10において発生する周波数ごとの相互変調歪みの振幅を示す図である。図3に示すように、増幅器10に周波数がそれぞれf1及びf2の第1周波数信号及び第2周波数信号が入力されると、これらの入力信号の周波数の2倍波が発生する。すなわち、図3において、周波数が2f1及び2f2の2次高調波が発生する。そして、これらの2次高調波と第1周波数信号及び第2周波数信号とによって、基本波の周波数付近に3次歪み成分が現れる。すなわち、図3において実線矢印で示すように、周波数が(2f1−f2)及び(2f2−f1)の3次歪み成分が現れる。また、このように、増幅器10における奇数次歪み成分は、入力信号と同一周波数の基本波の周波数付近に現れ、メモリ効果とは無関係の非線形歪みを発生させている。
一方、例えば周波数が(f2−f1)の2次歪み成分や、周波数が2(f2−f1)の4次歪み成分などの偶数次歪み成分は、図3に示すように、基本波よりも十分に低い周波数に現れる。しかし、これらの偶数次歪み成分から、増幅器10の出力側に設けられたバイアス電源のインピーダンスにより電圧が発生し、発生した電圧によって基本波が変調されることによりメモリ効果が生じて非線形歪みが発生すると考えることができる。すなわち、例えば図3に示す周波数が(f2−f1)の2次歪み成分によって周波数がf2の基本波が変調され、増幅器10のメモリ効果に相当する非線形歪み20が発生すると考えることができる。同様に、例えば図3に示す周波数が2(f2−f1)の4次歪み成分によって周波数がf2の基本波が変調され、増幅器10のメモリ効果に相当する非線形歪み30が発生すると考えることができる。
そして、これらのメモリ効果に相当する非線形歪み20、30の一部は、図3に示すように奇数次歪み成分と同一の周波数に現れ、各周波数におけるこれらの歪みの合計が相互変調歪みになっていると考えることができる。したがって、このような増幅器10の歪み発生モデルは、図4に示すようなものであると考えることができる。
すなわち、図4に示す歪み発生モデルにおいて、増幅器10は、奇数次歪み付加部10a、偶数次歪み付加部10b及び加算部10cを備え、入力されるエンベロープ信号x(t)に非線形歪みを付加する。
奇数次歪み付加部10aは、メモリ効果とは無関係の奇数次歪み成分をエンベロープ信号x(t)に付加する。すなわち、奇数次歪み付加部10aは、上述した3次歪み成分や5次歪み成分などの奇数次歪み成分を入力信号x(t)に付加する。
偶数次歪み付加部10bは、偶数次歪み成分によって生じるメモリ効果に相当する非線形歪みをエンベロープ信号x(t)に付加する。具体的には、偶数次歪み付加部10bは、2次歪み成分に相当する位相回転φ2と振幅変動|x(t)|2とをエンベロープ信号x(t)に加え、さらにバイアス電源の電源伝達関数F(ω)によって電圧を発生させる。同様に、偶数次歪み付加部10bは、4次歪み成分に相当する位相回転φ4と振幅変動|x(t)|4とをエンベロープ信号x(t)に加え、さらにバイアス電源の電源伝達関数F(ω)によって電圧を発生させる。そして、偶数次歪み付加部10bは、発生した電圧によって入力信号x(t)を変調することにより、メモリ効果に相当する非線形歪みを入力信号x(t)に付加する。
加算部10cは、メモリ効果とは無関係の奇数次歪み成分が付加された入力信号x(t)と、メモリ効果に相当する非線形歪みが付加された入力信号x(t)とを合成し、出力信号y(t)を出力する。
このような歪み発生モデルを数式で表すと、以下の式(1)のようになる。
Figure 2011176751
上式(1)において、右辺の第1項は、メモリ効果とは無関係のメモリレス非線形歪みに対応し、右辺の第2項は、メモリ効果に起因するメモリ非線形歪みに対応している。すなわち、式(1)におけるA2k+1は、メモリレス非線形係数であり、B2kは、メモリ非線形係数である。また、右辺の第2項におけるf(t)は、電源伝達関数F(ω)のインパルス応答である。なお、式(1)においては、奇数次歪み成分として1次歪み成分、3次歪み成分及び5次歪み成分を考慮し、偶数次歪み成分として2次歪み成分及び4次歪み成分を考慮しているが、これら以上の高次の歪み成分を考慮することも当然可能である。
また、エンベロープ信号x(t)の振幅をa、エンベロープ信号x(t)の周波数をωD、キャリア周波数をωCとすると、入力信号であるエンベロープ信号x(t)は、以下の式(2)のように表せる。
Figure 2011176751
上式(2)において、jは虚数単位である。そして、式(2)を式(1)に代入して整理することにより、以下の式(3)が得られる。
Figure 2011176751
ただし、式(3)において、C2n+1(ωD)及びC2n+1(−ωD)は、それぞれ以下の式(4)〜(6)のような値である。
Figure 2011176751
Figure 2011176751
Figure 2011176751
式(4)〜(6)に表されるC2n+1(ωD)及びC2n+1(−ωD)は、それぞれ図5に示す周波数に現れる歪みに対応する。すなわち、キャリア周波数ωCを中心として、キャリア周波数ωCからエンベロープ周波数ωDだけ離れた周波数にC1(ωD)及びC1(−ωD)が現れる。同様に、キャリア周波数ωCからエンベロープ周波数ωDの3倍だけ離れた周波数にC3(ωD)及びC3(−ωD)が現れ、キャリア周波数ωCからエンベロープ周波数ωDの5倍だけ離れた周波数にC5(ωD)及びC5(−ωD)が現れる。そして、このような周波数の関係は、入力信号の周波数から差周波数だけ離れた周波数に3次IMDが現れ、3次IMDの周波数から差周波数だけ離れた周波数に5次IMDが現れる相互変調歪みの周波数の関係に対応している。換言すれば、C1(ωD)及びC1(−ωD)が基本波に対応し、C3(ωD)及びC3(−ωD)が3次IMDに対応し、C5(ωD)及びC5(−ωD)が5次IMDに対応する。
このため、メモリ効果評価装置100は、増幅器10の出力を測定することにより基本波、3次IMD及び5次IMDを取得し、C2n+1(ωD)及びC2n+1(−ωD)との対応関係から、メモリレス非線形係数A2k+1及びメモリ非線形特性B2kFを算出する。すなわち、メモリレス非線形係数算出部140は、式(4)〜(6)のC2n+1(ωD)及びC2n+1(−ωD)に差周波数が0の場合の基本波、3次IMD及び5次IMDの測定値を代入し、メモリレス非線形係数A1、A3、A5を算出する。また、メモリ非線形特性算出部150は、算出されたメモリレス非線形係数A1、A3、A5から、メモリ非線形特性B2F、B4Fを算出する。
これにより、増幅器10の入出力を表す式(1)の関数が得られ、式(1)の右辺の第2項はメモリ効果による非線形歪みに対応することから、メモリ効果評価関数y(t)が得られたことになる。そして、このメモリ効果評価関数y(t)によれば、デジタルプリディストーション回路などの非線形歪み補償回路によって実際に歪み補償をすることなく、事前に増幅器10のメモリ効果を評価することができ、非線形歪み補償回路の設計などに資することができる。
次いで、本実施の形態に係るメモリ効果評価方法について、図6に示すフロー図を参照しながら説明する。
まず、増幅器10に入力される第1周波数信号及び第2周波数信号の差周波数が所望の値に設定され(ステップS101)、これらの第1周波数信号及び第2周波数信号が増幅器10によって増幅される。このとき、増幅器10の出力波形がIMD測定部110によって測定され、測定結果に対するDFTなどのフーリエ変換が施されることにより、周波数ごとの複素IMDが取得される(ステップS102)。すなわち、それぞれ振幅及び位相からなる複素ベクトルで表される基本波、3次IMD及び5次IMDが取得される。ただし、IMD測定部110による出力波形の測定においては、同相成分のIチャネル信号と直交成分のQチャネル信号との測定が非同期であるため、各複素IMDの位相はいずれも不確定である。
基本波、3次IMD及び5次IMDを含む複素IMDが取得されると、あらかじめ決定したすべての差周波数に関して、複素IMDの取得が終了したか否かが判定される(ステップS103)。すなわち、本実施の形態においては、増幅器10に入力される第1周波数信号及び第2周波数信号の差周波数が様々な周波数に設定され、それぞれの差周波数ごとに複素IMDが取得される。差周波数は、例えば0から増幅器10の帯域程度の周波数までの様々な周波数に設定される。そして、これらのすべての差周波数について複素IMDの取得が終了していなければ(ステップS103No)、増幅器10の出力波形の測定による複素IMDの取得が繰り返される。
また、すべての差周波数についての複素IMDの取得が終了するのと並行して(ステップS103Yes)、Sパラメータ測定部120によって、増幅器10のSパラメータが測定される(ステップS104)。すなわち、Sパラメータ測定部120が備えるネットワークアナライザなどによって、増幅器10が接続される入出力ポートにおける反射損失及び挿入損失を示すパラメータS11、S12、S21、S22が測定される。パラメータS11は、入力ポートにおける反射損失を示し、パラメータS22は、出力ポートにおける反射損失を示す。また、パラメータS21は、入力ポートから出力ポートへの順方向の挿入損失を示し、パラメータS12は、出力ポートから入力ポートへの逆方向の挿入損失を示す。
測定されたSパラメータは、IMD補正部130によって、複素IMDの位相を補正するのに用いられる(ステップS105)。すなわち、上述したように、複素IMDの位相が不確定であるため、IMD補正部130によって、Sパラメータから位相の基準が求められ、この基準から複素IMDの位相が確定される。具体的な複素IMDの位相補正処理については、後に詳述する。
IMD補正部130によって複素IMDの位相が補正されると、差周波数ごとの複素IMDは、メモリレス非線形係数算出部140へ出力される。そして、メモリレス非線形係数算出部140によって、基本波、3次IMD及び5次IMDと式(4)〜(6)とが用いられることにより、メモリレス非線形係数A1、A3、A5が算出される(ステップS106)。すなわち、差周波数が0の場合の基本波、3次IMD及び5次IMDがそれぞれC1(0)、C3(0)、C5(0)として式(4)〜(6)に代入され、メモリレス非線形係数A1、A3、A5が算出される。
算出されたメモリレス非線形係数A1、A3、A5は、メモリ非線形特性算出部150へ出力され、メモリ非線形特性算出部150によって、メモリ非線形特性B2F、B4Fが算出される(ステップS107)。すなわち、差周波数が0以外の場合の基本波、3次IMD及び5次IMDと、メモリレス非線形係数A1、A3、A5とが式(4)〜(6)に代入され、メモリ非線形特性B2F、B4Fが算出される。これにより、式(1)から入力信号x(t)に対する増幅器10の出力信号y(t)を求めることが可能となる。そして、式(1)においては、右辺の第2項が増幅器10のメモリ効果に起因する非線形歪みを示しているため、式(1)は、メモリ効果評価関数であるといえる。
このように、本実施の形態に係るメモリ効果評価方法によれば、デジタルプリディストーション回路などの非線形歪み補償回路によって実際に歪み補償をすることなく、事前に増幅器10のメモリ効果を評価することができる。また、本実施の形態に係るメモリ効果評価方法では、増幅器10への入力信号の差周波数を設定すれば、簡便な測定によって増幅器10のメモリ効果を評価することができる。このため、例えば理想的な標準歪みを発生させるなどの実現が困難な処理をすることなく、容易にメモリ効果を評価することができる。
次に、IMD補正部130によって実行される複素IMDの位相補正処理について、図7に示すフロー図を参照して説明する。上述したように、IMD補正部130は、Sパラメータを用いて、複素IMDの位相を補正する。
すなわち、IMD補正部130は、Sパラメータの周波数による位相変化量に基づいて、絶対遅延時間を算出する(ステップS201)。具体的には、IMD補正部130は、増幅器10が接続される入力ポートから増幅器10の入力端までの伝送路における絶対遅延時間と、増幅器10の出力端から出力ポートまでの伝送路における絶対遅延時間とを算出する。
ここで、増幅器10などのデバイスについて出力やSパラメータを測定する場合には、図8に示すように、試験対象のデバイス(DUT:Device Under Test)が入力ポート40及び出力ポート50に接続される。すなわち、本実施の形態においては、増幅器10の入力端が入力ポート40に接続され、増幅器10の出力端が出力ポート50に接続される。このため、Sパラメータ測定部120によって測定されるSパラメータは、入力ポート40及び出力ポート50における反射損失及び挿入損失を示している。そこで、IMD補正部130は、まず入力ポート40から増幅器10の入力端までにおける絶対遅延時間を算出するとともに、増幅器10の出力端から出力ポート50までにおける絶対遅延時間を算出する。
そして、IMD補正部130は、増幅器10の出力端から出力ポート50までの絶対遅延時間と、IMD測定部110によって取得された複素IMDとから、増幅器10の出力端における位相を算出する(ステップS202)。次に、IMD補正部130は、算出された出力端における位相と増幅器10における既知の位相回転量とから、増幅器10の入力端における位相を算出する(ステップS203)。さらに、IMD補正部130は、算出された入力端における位相と、入力ポート40から増幅器10の入力端までの絶対遅延時間とから、入力ポート40における位相を算出する(ステップS204)。
このようにして入力ポート40における位相を算出することにより、複素IMDの位相の基準となる入力ポート40における位相が求められる。そこで、IMD補正部130は、入力ポート40における位相を基準として、IMD測定部110によって取得された複素IMDの位相を補正する(ステップS205)。これにより、複素IMDの振幅及び位相が確定され、式(4)〜(6)を用いたメモリレス非線形係数A1、A3、A5及びメモリ非線形特性B2F、B4Fの算出が可能となる。
このように、本実施の形態においては、Sパラメータの測定により複素IMDの測定結果を補正するため、複素IMDの測定が非同期に行われても、正確な複素IMDの位相を容易に求めることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、増幅器の出力における相互変調歪みを出力波形の測定により取得し、取得された相互変調歪みをSパラメータを用いて補正し、補正後の相互変調歪みを用いた演算により、メモリ非線形歪みの特性を算出する。このため、増幅器のメモリ効果を容易かつ事前に評価することができる。
なお、上記実施の形態2においては、メモリ効果評価装置100にIMD測定部110及びSパラメータ測定部120が設けられており、増幅器10の複素IMD及びSパラメータを取得するものとした。しかし、複素IMD及びSパラメータは、外部の装置によって測定されるようにすることも可能である。また、補正をしなくても複素IMDの位相を確定することができるのであれば、必ずしもSパラメータを測定する必要はない。要するに、振幅及び位相が確定された複素IMDが増幅器10の出力波形の測定結果から得られるのであれば、この複素IMDを用いた演算により、メモリ非線形特性を算出することが可能である。
また、上記各実施の形態で説明したメモリ効果評価処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、上記のプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記各実施の形態と同様のメモリ効果評価処理を実現しても良い。
図9は、メモリ効果評価処理を実現するコンピュータ200のハードウェア構成を示すブロック図である。図9に示すように、このコンピュータ200は、上記プログラムを実行するCPU210と、データを入力する入力装置220と、各種データを記憶するROM230と、演算パラメータ等を記憶するRAM240と、メモリ効果評価処理を実現するためのプログラムを記録した記録媒体300からプログラムを読み取る読取装置250と、ディスプレイ等の出力装置260と、ネットワーク400を介して他のコンピュータとの間でデータの授受をおこなうネットワークインターフェース270とが、バス280で接続された構成となっている。
CPU210は、読取装置250を経由して記録媒体300に記録されているプログラムを読み込んだ後、プログラムを実行することにより、メモリ効果評価処理を実現する。なお、記録媒体300としては、光ディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、ハードディスク等が挙げられる。また、このプログラムは、ネットワーク400を介してコンピュータ200に導入することとしても良い。このとき、ネットワーク400は、無線ネットワークであっても有線ネットワークであっても良い。
100 メモリ効果評価装置
110 IMD測定部
120 Sパラメータ測定部
130 IMD補正部
140 メモリレス非線形係数算出部
150 メモリ非線形特性算出部

Claims (7)

  1. コンピュータによって実行されるメモリ効果評価プログラムであって、前記コンピュータに、
    メモリ効果を有するデバイスに2信号を入力した場合の出力に含まれる相互変調歪みを取得する取得ステップと、
    前記デバイスの入力と、当該入力にメモリ効果とは無関係な第1非線形歪み及びメモリ効果に起因する第2非線形歪みが付加された出力との関係を表現する演算式を用いて、前記取得ステップにて取得された相互変調歪みから前記第1非線形歪みを示す係数を算出する第1算出ステップと、
    前記第1算出ステップにて算出された係数及び前記演算式を用いて、前記第2非線形歪みに対応する特性値を算出する第2算出ステップと、
    を実行させることを特徴とするメモリ効果評価プログラム。
  2. 前記取得ステップは、
    前記デバイスの出力波形を測定する出力測定ステップと、
    前記出力測定ステップにて測定されて得られた出力波形から振幅及び位相によって表現される相互変調歪みを導出する導出ステップと、
    前記導出ステップにて導出された相互変調歪みの位相を補正する補正ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1記載のメモリ効果評価プログラム。
  3. 前記補正ステップは、
    前記デバイスのSパラメータを測定するSパラメータ測定ステップを含み、
    前記Sパラメータ測定ステップにて測定されたSパラメータに基づいて相互変調歪みの位相を補正することを特徴とする請求項2記載のメモリ効果評価プログラム。
  4. 前記補正ステップは、
    前記Sパラメータから前記デバイスにおける絶対遅延時間を算出し、算出された絶対遅延時間から基準位相を求め、求められた基準位相によって相互変調歪みの位相を補正することを特徴とする請求項3記載のメモリ効果評価プログラム。
  5. 前記第1算出ステップは、
    前記デバイスの入力と、当該入力に前記デバイスにおける奇数次歪みが前記第1非線形歪みとして付加され、かつ、前記デバイスにおける偶数次歪みによって生じる歪みが前記第2非線形歪みとして付加された出力との関係を表現する演算式を用いて、前記第1非線形歪みを示す係数を算出することを特徴とする請求項1記載のメモリ効果評価プログラム。
  6. メモリ効果を有するデバイスに2信号を入力した場合の出力に含まれる相互変調歪みを取得する取得ステップと、
    前記デバイスの入力と、当該入力にメモリ効果とは無関係な第1非線形歪み及びメモリ効果に起因する第2非線形歪みが付加された出力との関係を表現する演算式を用いて、前記取得ステップにて取得された相互変調歪みから前記第1非線形歪みを示す係数を算出する第1算出ステップと、
    前記第1算出ステップにて算出された係数及び前記演算式を用いて、前記第2非線形歪みに対応する特性値を算出する第2算出ステップと、
    を有することを特徴とするメモリ効果評価方法。
  7. メモリ効果を有するデバイスに2信号を入力した場合の出力に含まれる相互変調歪みを取得する取得部と、
    前記デバイスの入力と、当該入力にメモリ効果とは無関係な第1非線形歪み及びメモリ効果に起因する第2非線形歪みが付加された出力との関係を表現する演算式を用いて、前記取得部によって取得された相互変調歪みから前記第1非線形歪みを示す係数を算出する第1算出部と、
    前記第1算出部によって算出された係数及び前記演算式を用いて、前記第2非線形歪みに対応する特性値を算出する第2算出部と、
    を有することを特徴とするメモリ効果評価装置。
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