JP2011176697A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データを、一時的にHDD等の記憶部に順次蓄積する際の使用者の利便性を向上させる。
【解決手段】画像形成装置は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、画像読取部が出力する画像データを順次蓄積する記憶部と、画像を表示する表示部と、記憶部の記憶容量の残量を把握するとともに、残量が予め定められた警戒値以下となったとき、1ページあたりの画像データのデータ量と残量に基づき、読取可能枚数を求め、読取可能枚数を表示部に表示させる制御部と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、原稿を読み取る画像読取部や、印刷や送信等のため、原稿の画像データを蓄える複写機、複合機、FAX装置等の画像形成装置に関する。
一般に、複写機、複合機、FAX装置等の画像形成装置は、原稿の画像を読み取って画像データを出力する画像読取部(画像読取装置)が設けられる。例えば、コピーの際、複数枚の原稿を読み取り、その後、部単位で印刷するため、原稿の画像データは、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置に一時的に蓄積される場合がある。このように画像データを蓄積する画像形成装置の一例が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、原稿台にセットされた原稿の画像を読み取って、画像データを記憶部に一旦順次記憶させる読込開始手段を備え、読込開始手段により記憶部に順次記憶させた画像データを繰り返し読み出して指定部数プリントアウトする印刷出力開始手段と、を備える画像形成装置が記載されている。このような構成により、原稿台上の原稿を順次一旦記憶部に記憶し、その後、指定部数を繰り返し印刷出力するため、循環式自動原稿送り装置を用いなくとも、電子ソートが可能になる(特許文献1:請求項1、段落[0007]、[0030]等参照)。
特開2000−216968号公報
画像形成装置では、例えば、書籍や雑誌等の見開きページの原稿(ブック原稿)を読み取って印刷する場合、必要な原稿のページの読み取りを繰り返し、画像データをHDD等の記憶部に蓄積した後、一括して印刷できるようにする場合がある(「連続読込」と呼ばれることもある)。尚、このような画像データの蓄積を行うことで、ブック原稿でも、集約や縮小機能といった機能を利用できるメリットがある。
又、例えば、画像形成装置には、原稿を画像読取部の読み取り位置に連続的に搬送する原稿搬送装置が取り付けられることがある。そして、複数枚の原稿を複数部、部単位で印刷する場合や、原稿の量が多くて一度に原稿搬送装置に原稿を全て載置できない場合がある。そこで、原稿搬送装置を用いた原稿の読み取りでも、原稿の読み取りを全て行い、原稿の全ページ分の画像データを画像形成装置内の記憶部に蓄積する場合がある。
ここで、近年、画像読取部での読取解像度の向上や、画像データのカラー化等で、原稿1枚あたりの画像データのデータ量が増えつつある。一方、記憶部の記憶容量は有限である。又、画像データの一時的な蓄積での記憶部としては、HDD等の大容量のものが用いられるが、例えば、共通の書類のひな形や書類等、各使用者は、記憶部に画像データ等のデータをHDD等に不揮発的に保存させる場合もある。そのため、一時的な画像データの蓄積のため、記憶部の全記憶容量を用いることができるとは限らない。
これらの事情から、原稿のページが多いと、原稿の全ページの読み取り、蓄積が完了する前に、記憶部の記憶容量の残量がゼロとなることが考えられる。この場合、原稿読み取りの途中で記憶部への画像データの蓄積はできなくなるという問題が生ずる。
ここで、特許文献1記載の画像形成装置は、循環式自動原稿送り装置(RDF)を用いなくとも、電子ソートが可能になるという点で大きなメリットがある。しかし、記憶容量の残量がゼロとなり、原稿読み取りの途中で記憶部への画像データの蓄積はできなくなるという問題に関しての言及はない。従って、上記の問題は解決できない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、記憶部の記憶容量の残量に基づき、使用者に読取可能枚数を知らせ、原稿読み取りの途中で記憶部への画像データの蓄積はできなくなるかを認識させる等により、画像データを一時的に記憶部に順次蓄積する際の使用者の利便性を向上させることを課題とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る画像形成装置は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、前記画像読取部が出力する画像データを順次蓄積する記憶部と、画像を表示する表示部と、前記記憶部の記憶容量の残量を把握するとともに、前記残量が予め定められた警戒値以下となったとき、1ページあたりの画像データのデータ量と前記残量に基づき、読取可能枚数を求め、前記読取可能枚数を前記表示部に表示させる制御部と、を有する
この構成によれば、読取可能枚数が表示部に表示される。これにより、使用者は、あと何枚ほど原稿の読み取りと画像データの蓄積が可能かを知ることができる。例えば、読取可能枚数よりも原稿の残枚数が多ければ、使用者は、一旦、読み取りを終了させるべきと判断できる。又、例えば、読取可能枚数よりも原稿の残枚数が少なければ、使用者は読み取りを続ければよいと判断できる。このように、使用者は、記憶容量の残量がゼロになりいきなり原稿の読み取りが停止する前に、読取可能枚数を知ることで、様々な対応を取ることができる。従って、利便性の高い画像形成装置が提供される。
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、指示や設定入力を行うための設定入力部と、画像データの圧縮処理を行う画像処理部と、を有し、前記表示部は、前記読取可能枚数を表示した後、読み取りを開始してから前記記憶部に蓄積された画像データの圧縮を行うか否かを設定するための圧縮設定画面を表示し、前記制御部は、前記圧縮設定画面を表示した際、前記設定入力部が蓄積された画像データの圧縮を行う旨の入力を受け付けると、読み取りを開始してから前記記憶部に蓄積された画像データの圧縮を前記画像処理部に行わせることとした。
この構成によれば、読み取りを開始してから記憶部に蓄積された画像データの圧縮を行うか否かを設定するための圧縮設定画面が表示され、画像データの圧縮を行う旨の入力がなされると、画像データの圧縮が行われる。これにより、記憶部の記憶容量の残量を増やすことができる。従って、原稿の読み取りを完了させることができる。
又、画像データの圧縮を行うと記憶容量の残量が増えるメリットがあるが、画質の劣化や圧縮処理に時間を要する等のデメリットもあり、使用者は、画像データの圧縮を行いたくない場合もある。しかし、本発明では、画像データの圧縮を行うか否かを選択することができ、画像形成装置の利便性が高い。又、使用者は、読取可能枚数を知った上で画像データの圧縮を行うかを選択することができ、蓄積された画像データの圧縮を行うべきか否か的確に判断することができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項2の発明において、前記設定入力部は、前記圧縮設定画面が表示された際、可逆圧縮で圧縮する旨の可逆圧縮指示と、非可逆圧縮で圧縮する旨の非可逆圧縮指示と、を受け付け、前記画像処理部は、前記可逆圧縮指示が受け付けられると、可逆圧縮で蓄積された画像データの圧縮を行い、前記非可逆圧縮指示が受け付けられると、非可逆圧縮で蓄積された画像データの圧縮を行うこととした。
画像データの圧縮では、圧縮前の画像データを完全に再現できるが一般的に圧縮率の小さい可逆圧縮方式と、圧縮前の画像データの情報の一部を失うが、一般的に圧縮率の大きい非可逆圧縮方式がある。この構成によれば、可逆圧縮指示が受け付けられると、可逆圧縮で蓄積された画像データの圧縮が行われ、非可逆圧縮指示が受け付けられると、非可逆圧縮で蓄積された画像データの圧縮が行われる。これにより、使用者は、画像データの圧縮方式を選択することができる。例えば、読み取り未完了の原稿が多く残っている場合や、使用者が画質の劣化を気にしない場合、使用者は非可逆圧縮を行えばよい。一方、読み取り未完了の原稿が僅かである場合や、使用者が画質の劣化を気にする場合、使用者は可逆圧縮を行えばよい。従って、使用者の意向にあわせて蓄積された画像データの圧縮を行うことができ、画像形成装置の利便性は高い。
又、請求項4に係る発明は、請求項2又は3の発明において、画像データに基づき印刷を行う画像形成部を有し、前記制御部は、前記圧縮設定画面が表示された際、前記設定入力部で蓄積された画像データの圧縮を行わない設定が受け付けられると、蓄積された画像データに基づいて前記画像形成部に印刷を行わせることとした。
この構成によれば、蓄積された画像データの圧縮を行わない設定がなされた場合、蓄積された画像データに基づいて画像形成部が印刷を行う。これにより、原稿の読み取りの途中で印刷ジョブ(コピー)が実行される。従って、今までの原稿の読み取りが無駄にはならない。そして、一時的に蓄積された画像データを消去することができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の発明において、前記制御部は、読み取りを開始してからの1ページあたりの画像データのデータ量の平均値で、前記残量を除して前記読取可能枚数を求めることとした。
この構成によれば、読み取りを開始してからの1ページあたりの画像データのデータ量の平均値で、残量を除して読取可能枚数が求められる。これにより、実際に読み取られる原稿の傾向(例えば、白黒やカラーの種別等)にあわせて、読取可能枚数が求められる。従って、読取可能枚数を的確に求めることができる。
又、請求項6に係る発明は、請求項2乃至5の発明において、前記画像読取部に原稿を連続して読み取らせるため、複数枚の原稿を1枚ずつ連続的に前記画像読取部の読み取り位置に搬送する原稿搬送装置を備え、前記原稿搬送装置は、原稿が載置される原稿載置台に載置された原稿の枚数を検知する原稿枚数センサを備え、前記制御部は、前記原稿枚数センサに基づき把握された原稿の残枚数が前記読取可能枚数よりも多い場合にのみ、前記読取可能枚数の表示及び又は前記圧縮設定画面を表示することとした。
この構成によれば、原稿枚数センサに基づき把握された原稿の残枚数が読取可能枚数よりも多い場合にのみ、圧縮設定画面が表示される。これにより、必要な場合にのみ画像データの圧縮に関する圧縮設定画面が表示される。従って、使用者を惑わせることがない。
又、請求項7に係る発明は、請求項2乃至6の発明において、前記画像読取部から出力された画像データが圧縮された上で、前記記憶部に蓄積され、かつ、前記圧縮設定画面を表示した際に、前記設定入力部が蓄積された画像データの圧縮を行う旨の入力を受け付けたとき、前記画像処理部は、前回の圧縮よりも圧縮率が大きい圧縮を前記記憶部に蓄積された画像データに施すこととした。
この構成によれば、2回目以降の圧縮では、画像読取部から出力された画像データを圧縮した上で記憶部に蓄積する場合、2回目以降の圧縮では、先になされた圧縮よりも高い圧縮率で画像データは圧縮される。これにより、記憶部の残量を確実に増やすことができる。
上述したように、本発明によれば、使用者は、記憶容量の残量がゼロになりいきなり原稿の読み取りが停止する前に、あと何枚ほど原稿の読み取りと画像データの蓄積が可能かを知ることができる。使用者は、読取可能枚数を知ることで、様々な対応を取ることができ、利便性の高い画像形成装置を提供することができる。
第1実施形態に係る複合機の模型的正面断面図である。 第1実施形態に係る1つの画像形成ユニットの拡大断面図である。 第1実施形態に係る操作パネル2の一例を示す平面図である。 第1実施形態に係る原稿搬送装置に原稿を載置した際の動作の一例を示す説明図であり、(a)は原稿載置直後、(b)は原稿トレイの昇降部の上昇後を示す。 第1実施形態に係る複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る画像読取部から出力された画像データの流れの一例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る画像データの一時的な蓄積制御の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る連続読込での読取可能枚数表示の一例を示す説明図である。 第1実施形態に係る連続読込中に表示される圧縮の圧縮設定画面の一例を示す説明図である。 第2実施形態に係る画像データの一時的な蓄積制御の一例を説明する。
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜9を用いて説明する。尚、本実施形態では、複合機100(画像形成装置に相当)を例に挙げ説明する。但し、本実施の形態に記載される構成、配置等の各要素は発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機100の概略構成)
まず、図1に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機100の概略を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100の模型的正面断面図である。図2は本発明の第1の実施形態に係る1つの画像形成ユニット51の拡大断面図である。
本実施形態の複合機100は、最上部には原稿搬送装置1が設けられる。又、図1に破線で示すように、正面上方にコピー等の印刷の設定を行うための入力部として機能し、各種情報を表示する表示部として機能する操作パネル2(表示部、入力部に相当)が設けられる。又、複合機100本体に、画像読取部3、給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5、中間転写部6a、定着部6b等が設けられる。
原稿搬送装置1は、原稿の複写時、複数のローラの回転駆動により、原稿トレイ11に積載された原稿を1枚ずつ、自動的、連続的に、画像読取部3の読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス31)に向けて搬送する。画像読取部3は原稿を読み取り、原稿の画像データを生成する。画像読取部3の上面には、送り読取用コンタクトガラス31と載置読取用コンタクトガラス32が設けられ、画像読取部3内には露光用のランプ33(図6参照)、ミラー(不図示)、レンズ(不図示)、イメージセンサ34(例えば、CCD、)等の光学系部材(図1では不図示、図6参照)が設けられる(詳細は後述)。尚、原稿搬送装置1は図1の紙面奥側に支点が設けられ持ち上げ可能であり、載置読取用コンタクトガラス32に原稿を載置後、原稿搬送装置1で原稿を押さえることができる。
又、給紙部4aは、中間転写部6a等に向け、例えば、コピー用紙、ラベル用紙等の各種各サイズの用紙(シート)を収容する。又、給紙部4aは、モータ等の駆動機構(不図示)により回転する給紙ローラ41で搬送路4bに1枚の用紙を送り出す。そして、搬送路4bは複合機100内で用紙を搬送し、給紙部4aから供給された用紙を、中間転写部6a、定着部6bを経て排出トレイ42まで導く。搬送路4bには搬送ローラ対43やガイド44及び搬送される用紙を中間転写部6aの手前で待機させ、タイミングをあわせて送り出すレジストローラ対45等が設けられる。
更に、図1に示すように、複合機100は、形成すべき画像の画像データに基づき、トナー像を形成する部分として画像形成部5を備える。具体的に、画像形成部5は、図1の左側から、画像形成ユニット51Bk(ブラックのトナー像形成用)と、画像形成ユニット51Y(イエローのトナー像形成用)と、画像形成ユニット51Cと(シアンのトナー像形成用)、画像形成ユニット51M(マゼンタのトナー像形成用)と、1つの露光装置52等を備える。
ここで、図2に基づき、各画像形成ユニット51Bk〜51Mを詳述する。尚、各画像形成ユニット51Bk〜51Mは、形成するトナー像の色が異なるだけで、いずれも基本的に同様の構成である。そこで、図2では1つの画像形成ユニット51のみ示し、以下の説明では、特に説明する場合を除き、各画像形成ユニット51の色の識別用の符号であるBk、Y、C、Mの符号は省略する。
まず、各感光体ドラム53は、アモルファスシリコン等の感光層を有し、駆動装置(不図示)によって所定のプロセススピードで回転駆動され、周面にトナー像を担持する。各帯電装置54は、感光体ドラム53を一定の電位で帯電させる。尚、帯電装置54は、コロナ放電式やブラシ等を用いたものでも良い。各画像形成ユニット51の下方の露光装置52は、入力されるカラー色分解された画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号にそれぞれ変換し、変換された光信号であるレーザ光(破線で図示)を4色分出力可能であり、帯電後の感光体ドラム53の走査露光を行って、静電潜像を形成する。
各現像装置55は、トナーを含む現像剤(不図示)を収納する(画像形成ユニット51Bkのものはブラック、画像形成ユニット51Yのものはイエロー、画像形成ユニット51Cのものはシアン、画像形成ユニット51Mのものはマゼンタの現像剤を収納する)。各現像装置55は、感光体ドラム53に対向し、画像形成時に感光体ドラム53にトナーを供給し、静電潜像をトナー像として現像する。各清掃装置56は、感光体ドラム53の清掃を行う。
図1に戻り説明する。中間転写部6aは、感光体ドラム53からトナー像の1次転写を受け、用紙に2次転写を行う。中間転写部6aは、感光体ドラム53の1本に付き、1本設けられる各1次転写ローラ61(61Bk〜61Mの計4本)、中間転写ベルト62、駆動ローラ63、従動ローラ64〜66、2次転写ローラ67、ベルト清掃装置68等で構成される。各1次転写ローラ61は、各感光体ドラム53のトナー像を、ずれなく重畳させつつ中間転写ベルト62に転写させる。
中間転写ベルト62は、1次転写ローラ61、駆動ローラ63、従動ローラ64〜66に張架され、駆動ローラ63の回転駆動により図1の紙面時計方向に周回する。又、駆動ローラ63に対向する2次転写ローラ67には、所定の電圧が印加され、各色のトナー像は用紙に転写される。尚、2次転写後の中間転写ベルト62上の残トナー等は、ベルト清掃装置68で除去されて回収される。
定着部6bは、用紙搬送方向の下流側に配され、用紙に2次転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。そして、定着部6bは主として発熱源を内蔵する定着ローラ69Hとこれに圧接される加圧ローラ69Pとで構成され、ニップが形成される。そして、トナー像の転写された用紙はニップを通過すると加熱・加圧され、その結果、トナー像が用紙に定着する。尚、定着後の用紙は排出トレイ42に排出され画像形成処理が完了する。
(操作パネル2)
次に、図3に基づき、本発明の第1の実施形態に係る操作パネル2の一例を説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る操作パネル2の一例を示す平面図である。
操作パネル2は、図1に破線で示したように、複合機100の正面上方に設けられる。そして、操作パネル2は、液晶表示部21(表示部に相当)を有する。又、液晶表示部21の上方には、押下位置(座標)検知のためのタッチパネル部22(例えば抵抗膜方式)が設けられる。その他、操作パネル2は、テンキー部23や、機能選択キー群24や、スタートキー25等の複数のハードキーを含む。
液晶表示部21は、印刷や送信に関する表示を行う。例えば、複合機100でのエラー等の状態の表示を行う他、例えば、印刷に用いる用紙サイズや、拡大縮小、濃度設定等の複合機100での機能設定用のキー、ボタンを表示する。特に、本実施形態の液晶表示部21は、印刷や送信の際、原稿の画像データを蓄積する場合、読取可能枚数や、蓄積された画像データの圧縮の圧縮設定画面D1を表示する。そして、タッチパネル部22による押下位置座標の検出で、液晶表示部21に表示されたキーやボタンを使用者が押下したことが、操作パネル2で認識される。これにより、使用者は、複合機100の各種機能について設定することができる。
機能選択キー群24は、コピー、データ送信等、複合機100で利用するキーを選択するためのキーである。使用者は、使用する、或いは、設定する機能を示すキーを押下する。テンキー部23は、0〜9、※、♯の数字、記号のキーを組み合わせて構成される。そして、テンキー部23は、例えば、コピー機能を利用する際の印刷部数の入力や、FAX送信を行う際のFAX番号入力など、数字入力を行う際に使用される。スタートキー25は、液晶表示部21やテンキー部23等で設定完了後、動作開始を指示する際に押下される。例えば、使用者は、コピーを行う際、原稿搬送装置1に原稿を載置し、テンキー部23等によって、印刷部数の入力や印刷に用いる用紙を選択入力等、各種設定完了後、スタートキー25が押下されれば、設定通りに複合機100が原稿読取と印刷を開始する。
(原稿搬送装置1の構成、動作)
次に、図4に基づき、本発明の第1の実施形態に係る原稿搬送装置1の一例を説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る原稿搬送装置1に原稿を載置した際の動作の一例を示す説明図であり、(a)は原稿載置直後、(b)は、原稿トレイ11の昇降部16の上昇後を示す。
原稿搬送装置1は、原稿トレイ11に積載された原稿を1枚ずつ画像読取部3の読取位置に搬送する。そして、原稿搬送装置1は、略U字上の原稿搬送経路上流側から、複数枚の原稿が積載される原稿トレイ11、原稿を送り出す原稿供給ローラ12、複数の原稿搬送ローラ対13、原稿搬送路14、原稿排出トレイ15を備える。
原稿トレイ11には、コピー、スキャン等を行う原稿が複数載置される。そして、原稿トレイ11は中折れし、原稿トレイ11の原稿搬送方向下流側が昇降する昇降部16となる。又、昇降部16の上流側端部には、原稿搬送方向に対し垂直な方向にのびる回転軸16aが設けられ、回転軸16aは後述の正逆回転する昇降モータM16により回転される。即ち、原稿搬送方向の下流側の端部が自由端として上下方向で移動可能である。尚、原稿載置時の原稿トレイ11の動作の詳細は後述する。
そして、原稿搬送路14の上流端には、最上位の原稿と接する原稿供給ローラ12が設けられる。又、原稿搬送路14に沿い、複数の原稿搬送ローラ対13が設けられ、原稿を読取位置(送り読取用コンタクトガラス31の上方の位置)まで搬送する。原稿は、読取位置で画像読取部3によって読み取られる。その後、原稿は、原稿搬送ローラ対13に搬送され、最終的に原稿排出トレイ15に排出される。
図4(a)に示すように、原稿がない状態、或いは、原稿を載置して直後では、原稿トレイ11の昇降部16は、最も下方まで下降した状態である。言い換えると、原稿トレイ11の昇降部16の基本となる位置(初期位置)は、下限まで下降した状態である。このように、原稿トレイ11の昇降部16が下降することにより、多くの原稿を原稿トレイ11に載置することができる(例えば、普通紙の原稿であれは、200〜300枚程度)。
そして、昇降部16の上面に設けられる原稿検知センサ17で、原稿トレイ11に原稿が載せられたことを検出した場合、或いは、操作パネル2(詳細は後述)でコピー等の各種設定がなされ、スタートキー25が押され、コピーの開始が指示された場合などに、昇降モータM16(図6参照)が駆動し、回転軸16aが回転し、昇降部16が上昇を開始する。尚、原稿検知センサ17には、例えば、透過型や反射型の光センサを用いることができるが、原稿が原稿トレイ11に載置されたことを検出できればよい。
ここで、原稿を一枚ずつ原稿搬送路14に送り込む原稿供給ローラ12は、上下方向に移動可能であり、原稿が原稿トレイ11に無い状態(昇降部16が下限位置まで下降している状態)では、自重で垂れ下がった状態となる(図4(a)参照)。そして、昇降部16が上昇すると、最上位の原稿と原稿供給ローラ12は接し、更に、昇降部16は、原稿とともに原稿供給ローラ12も持ち上げる。
原稿供給ローラ12の上方には、突起12aが設けられ、原稿供給ローラ12が上限位置まで持ち上げられた際、突起12aが上限検知センサ18の凹みに嵌る。上限検知センサ18は、原稿供給ローラ12と原稿が当接し、昇降部16が上限まで上昇したことを検知するセンサである。例えば、上限検知センサ18には、凹みの内面に発光部と受光部が設けられた透過型光センサを用い、突起12aが発光部から受光部への光路を妨げることによる受光部の出力変化により、昇降部16が上限まで上昇したこと検知するが、昇降部16が上限まで上昇したことを検知できれば、透過型光センサに限られない。
昇降部16が上限まで上昇すれば、原稿の搬送が可能な状態となる。そして、原稿トレイ11(昇降部16)の下方に、原稿トレイ11(昇降部16)の下面までの距離を測るための測距センサ19(原稿枚数センサに相当)が設けられる。測距センサ19は、測距センサ19から昇降部16(原稿トレイ11)の下面までの距離(図4(b)に矢印で図示)を検知するためのものである。測距センサ19は、例えば、発光部と、照射対象からの反射光の入射位置を検知する位置検知素子を有し、照射対象までの距離に応じ反射光の入射位置が異なることを利用した三角測量の原理を応用した測距センサ19を用いることができる。尚、測距センサ19は、例えば、超音波式のものでもよく、昇降部16(原稿トレイ11)の下面までの距離を検知できれば良い。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図5に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成を説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施形態に係る複合機100は、内部の制御基板上に制御部7を有する。制御部7は、装置全体の動作を統括し、複合機100の各部の制御を司る。そして、制御部7には、例えば、CPU70が含まれる。
そして、制御部7は、バス等により通信可能に、ROM71、DRAM72と接続される。ROM71は、電源がオフしても記憶内容が保持される不揮発性メモリである。ROM71は、CPU70が制御のため実行するプログラムや、起動時プログラムや、装置固有の各種パラメータなどの各種制御用の固定データを記憶する。
DRAM72は、CPU70が制御の際に実行するプログラムや、画像データ等の各種データを一時的に記憶する。尚、図5では、DRAM72は1つのみ図示するが、データ処理の内容に応じて、複数個、複数種搭載されてもよい。又、DRAM72は、複合機100に入力された画像データをHDD8に記憶させる際、画像データを一時的に記憶し、中継点として機能する。又、DRAM72は、HDD8に記憶される画像データ等の各種データやプログラム等の読み出し先となる。
又、制御部7には、用紙搬送や印刷を実際に制御するエンジン制御部50が通信可能に接続される。制御部7は、エンジン制御部50に指示を与える。この指示を受けて、エンジン制御部50は、用紙搬送や画像形成で用いる各種回転体(搬送ローラ対43や感光体ドラム53等)を回転させる等、給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5、中間転写部6a、定着部6bを制御する。
又、複合機100には、外部との通信インターフェイスとしての通信部73(データ入力部に相当)を含む。通信部73は、例えば、外部のコンピュータ200と、ネットワークやケーブルで接続して通信を行うためのデータ通信部74を含む。データ通信部74は、例えば、ネットワーク接続や直接的に複合機100とコンピュータ200を直接接続するためのコネクタや、通信制御用のコントローラ、チップを含む。このデータ通信部74により、複合機100は、コンピュータ200等から画像データ等を含む印刷用データを受け印刷を行うことができる(プリンタ機能)。画像読取部3での読み取りで得られた画像データ等を複合機100からコンピュータ200に送信できる(スキャナ機能)。又、通信部73には、相手方FAX装置300と通信を行うためのFAX通信部75を含むことができる。FAX通信部75は、ファクシミリとしての機能を果たすための部分であり、モデムや、画像データのファクシミリに対応した形式への変換や、受信データの伸張のための回路、チップ等を含む(FAX機能)。
又、制御部7は、バス等により操作パネル2とも通信可能に接続される。例えば、操作パネル2には、液晶表示部21の表示を制御し、又、タッチパネル部22の出力電圧に基づき、押下位置(座標)を検知する表示制御部20が設けられる。そして、操作パネル2になされた設定内容を示すデータは、制御部7に送られ、制御部7は、複合機100を使用者の設定どおりに動作するように制御する。
又、複合機100には、画像データに対して圧縮処理を行う圧縮処理部91や、圧縮した画像データの伸長処理を行う伸長処理部92を含む画像処理部9が設けられる。尚、圧縮処理部91は、画像データ等のデータの圧縮を行い、伸長処理部92は、圧縮された画像データ等のデータを伸長(解凍)する。又、画像処理部9は、例えば、画像処理専用の回路としてのASICや画像処理用メモリ等(不図示)を含む。そして、画像処理部9は、例えば、濃度変更や拡大縮小等の各種画像処理を画像データに施す。尚、画像処理部9が行える画像処理は多岐にわたるので、公知の複合機100に関する画像処理をおこなえるものとして、実行可能な画像処理の詳細の説明は省略する。
又、複合機100には、大容量記憶装置(ストレージ)として、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive;HDD8)が搭載される。HDD8(記憶部に相当)は、画像データの記憶やプログラム、各種管理データの記憶に利用され、例えば、数十Gバイト以上(例えば、80Gバイト程度)の記憶容量を有する。尚、HDD8の変わりに、フラッシュROM等で構成される半導体記憶装置によるストレージ(例えば、SSID)を用いてもよい。尚、HDD8は、複数枚の原稿について、読み取りで得られた全ページ分の原稿の画像データを、一時的に記憶(蓄積)できる。そして蓄積された画像データは、利用完了後、消去される。
(原稿読み取り)
次に、図6に基づき、本発明の第1の実施形態に係る画像読取部3での原稿読み取りの一例を説明する。図6は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取部3から出力された画像データの流れの一例を示すブロック図である。尚、画像データの流れは、白抜矢印で図示している。
まず、画像読取部3での原稿読み取りに利用する原稿搬送装置1について、あわせて説明しておく。複合機100の上方に配される原稿搬送装置1には、コントローラ等の回路、素子を含む原稿搬送制御部10が設けられる。原稿搬送制御部10は、複合機100本体の制御部7と通信可能に接続される。そして、操作パネル2のスタートキー25が押下された場合など、原稿トレイ11に載置された原稿の読み取りを行う場合、複合機100本体の制御部7からの指示を受ける。そして、原稿搬送制御部10は、例えば、昇降モータM16や、原稿を搬送する各種回転体を回転させる原稿搬送モータ(不図示)等を制御する。これにより、原稿搬送装置1の動作が制御される。
又、原稿搬送制御部10には、昇降モータM16、原稿検知センサ17、上限検知センサ18、測距センサ19等が接続される。例えば、原稿搬送制御部10は、原稿検知センサ17の出力に基づき、原稿の載置を検知すると、上限検知センサ18が上限を検知するまで、昇降モータM16を動作させる。そして、原稿搬送制御部10は、上限検知センサ18が上限を検知後、測距センサ19の出力に基づき測距センサ19から原稿載置板までの距離を求める。
例えば、原稿搬送制御部10内のメモリ101に、測距センサ19の出力に対する距離を記したテーブルや、測定された距離に対する原稿の枚数を記したテーブルを記憶させる。これらのテーブルを参照することにより、原稿トレイ11に載置された原稿の枚数が把握される。そして、原稿搬送制御部10は、原稿の枚数を示すデータを制御部7に送る。尚、テーブルをROM71に記憶させておき、制御部7が、測距センサ19の出力を示すデータを原稿搬送制御部10から受け取ることで、原稿トレイ11に載置された原稿の枚数を制御部7が把握してもよい。
又、画像読取部3には、例えば、読取制御部30が設けられる。読取制御部30は、例えば、CPU、チップ等の各種電子部品が実装された基板で構成される。そして、読取制御部30は、制御部7と通信可能に接続され、操作パネル2のスタートキー25が押下された場合など、原稿の読み取りを行う場合、制御部7からの指示を受ける。又、読取制御部30は、巻取モータM3やランプ33やイメージセンサ34等と接続され、例えば、ランプ33や各種ミラーを移動させるための巻取モータM3の動作や、原稿に光を照射するランプ33の点消灯や、イメージセンサ34等の駆動等を制御する。このように、実際の画像読取部3の実際の動作制御は、読取制御部30が行う。
まず、画像読取部3での原稿の読み取りと画像データ生成では、イメージセンサ34は、画素ごとに、ランプ33から照射され原稿等で反射された反射光の強さに応じた電流(電圧)を出力する。尚、本実施形態のイメージセンサ34は、カラー対応のラインセンサであり、R、G、Bの各信号を出力する。そして、イメージセンサ34の各出力電流(電圧)は、A/D変換部35に入力される。尚、A/D変換部35の前段に増幅器が設けられてもよい。例えば、A/D変換部35は、イメージセンサ34の各画素のアナログの各出力電流(電圧)をディジタルデータ化し、補正部36に出力する。例えば、A/D変換部35は、RGBで1画素当たり、計24ビットに量子化を行う(例えば、Red=8ビット、Green=8ビット、Blue=8ビット、それぞれ0〜255の値を取り、256階調)。
補正部36は、濃度調整回路や、白基準データや黒基準データ等のデータに基づくシェーディング補正等、画像読取部3の読取特性に対する補正用の演算回路等で構成される。一般に、イメージセンサ34において、ライン状に配された各画素に相当する各受光素子のばらつき(個体特性差)や、ランプ33の位置による発光量のムラ等で、主走査方向において同一濃度の各基準板や、原稿を読み取っても、画素の位置により、イメージセンサ34の各受光素子が出力する電流(電圧)の値に差が生ずる。そこで、補正部36は、原稿を読み取って得られた画像データの補正を行う。例えば、補正後の画像データは、画像読取部3からDRAM72に転送され、例えば、HDD8等に記憶される。尚、転送後の処理の詳細は後述する。
(画像データの一時的な蓄積の概要)
次に、図6に基づき、本発明の第1の実施形態に係る画像データのHDD8への一時的な蓄積の概要を説明する。尚、本実施形態では、HDD8の残量がなくならない限り画像データを圧縮しないでHDD8に画像データを蓄積する例を説明する。
本実施形態の複合機100では、例えば、書籍や雑誌等の見開きページの原稿(ブック原稿)を読み取って印刷する場合、必要な原稿のページの読み取りを繰り返し、順次画像データをHDD8に蓄積した後、一括して印刷することができる(「連続読込」機能)。この機能は、例えば、操作パネル2で設定することで利用できる。これにより、ブック原稿の読み取りの際、集約、両面印刷といった機能が利用できるようになる。
又、原稿搬送装置1を利用する場合でも、複数枚の原稿を複数部、部単位で印刷する場合や、原稿の量が多くて一度に原稿搬送装置1に原稿を全て載置できないため、原稿の読み取りを繰り返し、順次画像データをHDD8に蓄積した後、一括して印刷することができる。この機能は、例えば、操作パネル2で設定することで利用できる。又、ソート印刷(ページ順に並んだ部単位での印刷)の場合も、原稿読取を何度も行わずに済むように、読み取られた原稿の画像データは、印刷に用いられつつ、順次、HDD8に蓄積される。
そして、このような連続読込やソート印刷等、HDD8に全原稿の画像データを一時的に蓄積する場合、例えば、図6に示すように、画像データは、DRAM72を経て、一時的にHDD8に順次蓄積(記憶)される。尚、画像読取部3から直接HDD8に画像データを送信してもよい。
ここで、例えば、画像読取部3(イメージセンサ34)の読み取り解像度は、例えば、600dpiである。1インチを25.4mmとすると、600dpiでは、1画素のサイズは約42.3μmとなる。例えば、A4用紙の場合、約297mm×約210mmであるので、A4用紙の画像データは、(297mm÷42.3μm)×(210÷42.3)≒7000×5000=3500万画素となる。又、本実施形態のイメージセンサ34は、カラー対応のラインセンサであり、R、G、Bの各信号を8ビットで出力するので、例えば、3500万×3色=105Mバイトとなり、A4の1ページ当たり画像データは、約100Mバイト程度となる。
従って、例えば、A4の原稿のカラー印刷の場合、1枚当たり約100Mバイト必要となる。そうすると、100枚のA4の原稿の場合、10Gバイト程度のHDD8の容量が必要となる場合がある。従って、原稿の枚数が多いと、全ての原稿の画像データを一時的にHDD8に蓄積しきれない場合が生じ得る。
一方、原稿をモノクロ(グレースケール)で読み取る場合、例えば、R、G、B等の3種も信号は必要が無く、白黒の濃度(輝度)を示す信号が1種あればよい。この場合、A4の原稿であれば、1枚当たり約30〜35Mバイトとできる。そのため、A4原稿のモノクロ印刷で、HDD8に一時的に蓄積する場合、例えば、図6に示すように、画像処理部9が、イメージセンサ34の出力に基づき画像データをモノクロ化したうえで、HDD8に一時的に蓄積するようにしてもよい。
このように、HDD8に原稿の画像データが蓄積されるが、HDD8の記憶容量は有限である。例えば、本実施形態の複合機100は、数十Gバイト以上(例えば、80Gバイト)のHDD8を備える。そのため、原稿の枚数が多いと、全ての原稿について一時的にHDD8に蓄積しきれない場合が生じ得る。そこで、本実施形態の複合機100では、画像データの一時的な蓄積での使用者の利便性等観点から、読取可能枚数の表示等を行う。全原稿の画像データを一時的にHDD8に蓄積しきれない場合を考慮した本発明を以下に説明する。
(画像データの一時的な蓄積制御)
次に、図7、図8、図9を用いて、本発明の第1の実施形態に係る連続読込の際の画像データの一時的な蓄積制御の一例を説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る画像データの一時的な蓄積制御の一例を示すフローチャートである。図8は、本発明の第1の実施形態に係る連続読込での読取可能枚数表示の一例を示す説明図である。図9は、本発明の第1の実施形態に係る連続読込中に表示される圧縮の圧縮設定画面D1の一例を示す説明図である。
まず、図7のスタートは、例えば、ブック原稿のコピー時や、原稿搬送装置1を利用したコピー時等での、操作パネル2で連続読込の設定がなされてスタートキー25が押下された場合やソート印刷など、制御部7が、操作パネル2から連続読込を行って、全原稿の画像データを蓄積する設定がなされたことを認識し、読み取りが開始される時点である。
連続読込が開始されると、制御部7は、読取制御部30に指示して原稿を読み取りや、連続読込画面D2(画像データをHDD8に一時的に蓄積する際の途中経過表示画面、図8参照)の表示を液晶表示部21に行わせる(ステップ♯1)。原稿が読み取られると、制御部7は、画像読取部3から出力された原稿の画像データをHDD8に転送しつつ、HDD8に画像データの一時的な蓄積(記憶)を行わせる(ステップ♯2)。このように、例えば、原稿のページ単位で、画像データの一時的な蓄積が行われる。
次に、制御部7は、全ページの原稿の読み取りが完了したかを確認する(ステップ♯3)。例えば、制御部7は、原稿搬送制御部10に原稿検知センサ17の出力を確認させ、原稿トレイ11に原稿が載置されていないことや、例えば、読込完了キーK1の押下(図8参照)等の原稿の読み取りが完了した旨の操作パネル2への入力がなされたかを確認して、全ページの原稿の読み取りが完了したかを確認する。
もし、全原稿の読み取りが完了したのであれば(ステップ♯3のYes)、制御部7は、エンジン制御部50に指示を与える等により、ジョブを実行させる(ステップ♯4)。その後、例えば、制御部7は、一時的に蓄積された画像データを消去する(ステップ♯5)。尚、一時的に蓄積された画像データを消去は、印刷に必要が無くなった画像データごとに逐次行われてもよい。
一方、全原稿の読み取りが完了していなければ(ステップ♯3のNo)、制御部7は、1ページ当たりの画像データの平均値を求める(ステップ♯6)。具体的に、例えば、まず、直前に読み取った原稿のページの画像データのデータ量を、直前のページよりも前の読み取りで得られた画像データのデータ量を加算する。言い換えると、読み取った原稿のページの画像データのデータ量を積算する。そして、積算された原稿のページの画像データのデータ量を読み取ったページ数で割る。
次に、制御部7は、HDD8の記憶容量の残量を把握する(ステップ♯7)。そして、制御部7は、HDD8の記憶容量の残量が警戒値以下であるかを確認する(ステップ♯8)。ここで警戒値は、任意に設定できる値である。
例えば、HDD8の記憶容量を基準とする場合、例えば、警戒値は、HDD8の記憶容量全体において、予め定められた割合(例えば、10%、5〜15%等)を警戒値と定めておくことができる。警戒値をHDD8の記憶容量の10%とすると、制御部7は、HDD8の記憶容量の残量が、10%以下となった場合、警戒値以下であると判断する。警戒値をHDD8の記憶容量の10%とし、HDD8の記憶容量が80Gバイトとすると、HDD8の記憶容量の残量が8Gバイト以下となれば、制御部7は、警戒値以下であると判断する。
又、警戒値は、ページ数を基準として定めてもよい。例えば、HDD8に蓄積できる原稿の枚数が、予め定められる所定枚数(例えば、50〜200ページ、任意に定めることができる)以下となると予測されるHDD8の記憶容量の残量を警戒値と定めてもよい。例えば、カラーで圧縮しないで画像データを一時的に蓄積する場合、A4の原稿のとき1ページ当たりの画像データのデータ量は、約100Mバイトである。そして、所定枚数を100ページとすると、100Mバイト×100枚=10Gバイト(残量)を警戒値と定めてもよい。又、モノクロで圧縮しないで画像データを一時的に蓄積する場合、A4の原稿のとき1ページ当たりの画像データのデータ量は、30Mバイト程度である。そして、所定枚数を100ページとすると、30Mバイト×100枚=3Gバイト(残量)を警戒値と定めてもよい。このように、制御部7は、ページ数を基準として定める場合、印刷がカラーかモノクロか等を考慮して警戒値を変化させてもよい。
もし、HDD8の記憶容量の残量が警戒値以下で無ければ(警戒値を超えていれば)(ステップ♯8のNo)、例えば、ステップ♯1に戻り、次ページの読み取りが行われる。一方、HDD8の記憶容量の残量が警戒値以下であれば(ステップ♯8のYes)、制御部7は、読取可能枚数を求める(ステップ♯9)。例えば、読取可能枚数は、HDD8の記憶容量の残量を、1ページ当たりの画像データのデータ量の平均値で除すことで求めることができる(例えば、余りは切り捨て)。即ち、制御部7は、読み取りを開始してからの1ページあたりの画像データのデータ量の平均値で、残量を除して読取可能枚数を求める。この演算は、例えば、制御部7が行えばよい。言い換えると、制御部7は、あとどれほど読取を行えるかを予測し、予測結果を表示させる。
ここで、原稿搬送装置1を用いた原稿の読み取りの場合、制御部7は、原稿搬送制御部10から測距センサ19の出力又は予測された原稿残枚数のデータを受け、原稿残枚数が求められた読取可能枚数よりも多いかを確認する(ステップ♯10)。原稿残枚数が読取可能枚数以下であれば、HDD8に全原稿の画像データを一時的に蓄積できる可能性が高い。そのため、読取可能枚数を表示しなくてよい(詳細は後述。圧縮設定画面D1も表示しなくてよい)。そこで、原稿残枚数が読取可能枚数以下であれば(ステップ♯10のNo)、例えば、ステップ♯1に戻ればよい。
即ち、画像読取部3に原稿を連続して読み取らせるため、複数枚の原稿を1枚ずつ連続的に画像読取部3の読み取り位置に搬送する原稿搬送装置1を備え、原稿搬送装置1は、原稿が載置される原稿載置台に載置された原稿の枚数を検知する原稿枚数センサ(測距センサ19)を備え、制御部7は、原稿枚数センサに基づき把握された原稿の残枚数が読取可能枚数よりも多い場合にのみ、読取可能枚数の表示及び又は圧縮設定画面D1を表示する。
一方、原稿残枚数が求められた読取可能枚数よりも多ければ(ステップ♯10のYes)、制御部7は、操作パネル2の表示制御部20に指示して、液晶表示部21に求めた読取可能枚数を表示させる(ステップ♯11)。即ち、画像形成装置(例えば、複合機100)は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部3と、画像読取部3が出力する画像データを順次蓄積する記憶部(HDD8)と、画像を表示する表示部(液晶表示部21)と、記憶部(HDD8)の記憶容量の残量を把握するとともに、残量が予め定められた警戒値以下となったとき、1ページあたりの画像データのデータ量と残量に基づき、読取可能枚数を求め、読取可能枚数を表示部(液晶表示部21)に表示させる制御部7と、を有する。
ここで、図8を用いて、読取可能枚数の表示を説明する。例えば、連続読込中、図8に示すような連続読込画面D2が液晶表示部21に表示される。例えば、連続読込画面D2では、今まで読み取った原稿の枚数が、原稿枚数表示欄B1に表示される(図8では、100ページ分読み取った旨を表示)。そして、HDD8の記憶容量の残量が警戒値を下回ると、原稿枚数表示欄B1の下方に、読取可能枚数表示欄B2が表示される。
読取可能枚数表示欄B2には、制御部7がステップ♯9にて求めた読取可能枚数が表示される(図8では、読取可能枚数が60ページである旨を表示)。これにより、使用者は、あと何枚(何ページ)程度、原稿の画像データをHDD8に一時的に蓄積できるかを把握できる。尚、連続読込画面D2に表示される読込完了キーK1が押下されると、原稿読み取りが終わり、蓄積された画像データに基づき、印刷ジョブが開始される。
次に、読取可能枚数を表示した場合、制御部7は、読取可能枚数がゼロであるかを確認する(ステップ♯12)。言い換えると、制御部7は、画像データをまだHDD8に蓄積できるかを確認する。具体的には、HDD8の記憶容量の残量が、ステップ♯6で求めた平均値よりも少ないかを確認する。もし、読取可能枚数がゼロでなければ(ステップ♯12のNo)、例えば、ステップ♯1に戻ればよい。一方、読取可能枚数がゼロであれば(ステップ♯12のYes)、制御部7は、表示制御部20に指示して、液晶表示部21に圧縮設定画面D1を表示させる(ステップ♯13)。
ここで、図9を用いて、圧縮設定画面D1を説明する。例えば、連続読込中、未圧縮で画像データを一時的にHDD8に蓄積し、かつ、もはや画像データを蓄積できないほどHDD8の記憶容量の残量が無くなると、図9に示すような圧縮設定画面D1が液晶表示部21に表示される。
例えば、圧縮設定画面D1の上方には、HDD8の記憶容量の残量が新たに画像データを蓄積するほど残っていない旨のメッセージが表示される。そして、例えば、圧縮設定画面D1には圧縮なしキーK2、低圧縮キーK3、高圧縮キーK4が並べて配される。尚、各キーを押下したときの動作は、各キーの右に表示される。
画像データの圧縮を行うと、使用者は、圧縮処理完了まで待たされる。又、画質を重視する使用者は、圧縮を行うことを嫌う傾向がある。そこで、圧縮なしキーK2が押下されると、制御部7は、一時的に蓄積された画像データを圧縮せず、エンジン制御部50等に指示して、現在HDD8に記憶されている画像データを用いてジョブを実行させる(ステップ♯4)。尚、圧縮設定画面D1に表示される読込終了キーを押下されても、圧縮なしキーK2が押下された場合と同様の動作がなされる。
又、画質を重視する使用者は、多少圧縮に時間を要しても、可逆的な低圧縮ならば、許容する場合がある。そこで、低圧縮キーK3が押下されると、制御部7は、画像処理部9に一時的にHDD8に蓄積された画像データの可逆圧縮を行わせる。例えば、画像処理部9は、比較的単純な符号化アルゴリズム(例えば、ランレングス、ハフマン符号等)を用いて、画像データを圧縮する(例えば、画像データは1/2〜1/3程度となる)。これにより、HDD8の画像データは、圧縮後の画像データに置き換えられ、記憶容量の残量が増す。
又、画質をあまり重視しない使用者は、非可逆な高圧縮でも許容する場合がある。そこで、高圧縮キーK4が押下されると、制御部7は、画像処理部9に一時的にHDD8に蓄積された画像データの非可逆圧縮を行わせる。例えば、画像処理部9は、JPEG等により、画像データを圧縮する(例えば、画像データは1/3〜数十分の一程度となる)。
このように、圧縮設定画面D1が表示されると、制御部7は、例えば、低圧縮キーK3や高圧縮キーK4の押下等、圧縮をする旨の入力が操作パネル2(液晶表示部21とタッチパネル部22)になされたかを確認する(ステップ♯14)。もし、制御部7は、例えば、圧縮なしキーK2の押下等、圧縮をしない旨の入力が操作パネル2(液晶表示部21とタッチパネル部22)になされた場合(ステップ♯14のNo)、制御部7は、エンジン制御部50等に指示して、ステップ♯4に移行し、読み取り開始から現在までにHDD8に一時的に蓄積された画像データに基づき、印刷ジョブを実行させる。一方、圧縮をする旨の入力が操作パネル2になされると(ステップ♯14のYes)、制御部7は、高圧縮キーK4が押下されたかを確認する(ステップ♯15)。
即ち、画像形成装置(例えば、複合機100)は、画像データに基づき印刷を行う画像形成部5を有し、制御部7は、圧縮設定画面D1が表示された際、設定入力部(タッチパネル部22や各種キー)で蓄積された画像データの圧縮を行わない設定が受け付けられると、蓄積された画像データに基づいて画像形成部5に印刷を行わせる。
もし、高圧縮キーK4が押下されたのであれば(ステップ♯15のYes)、制御部7は、画像処理部9に、HDD8で一時的に蓄積された画像データに対し、非可逆圧縮を行わせ、HDD8に非圧縮画像データの消去、及び、非可逆圧縮済みの画像データへの置き換えを逐次行わせる(ステップ♯16)。一方、低圧縮キーK3が押下されたのであれば(ステップ♯15のNo)、制御部7は、画像処理部9に、HDD8で一時的に蓄積された画像データに対し、可逆圧縮を行わせ、HDD8に非圧縮画像データの消去、及び、可逆圧縮済みの画像データへの置き換えを逐次行わせる(ステップ♯17)。ステップ♯16と、ステップ♯17の後、例えば、ステップ♯1に戻ればよい。
即ち、画像形成装置(例えば、複合機100)は、指示や設定入力を行うための設定入力部(タッチパネル部22や各種キー)と、画像データの圧縮処理を行う画像処理部9と、を有し、表示部(液晶表示部21)は、読取可能枚数を表示した後、読み取りを開始してから記憶部(HDD8)に蓄積された画像データの圧縮を行うか否かを設定するための圧縮設定画面D1を表示し、制御部7は、圧縮設定画面D1を表示した際、設定入力部が蓄積された画像データの圧縮を行う旨の入力を受け付けると、読み取りを開始してから記憶部に蓄積された画像データの圧縮を画像処理部9に行わせる。具体的には、設定入力部は、圧縮設定画面D1が表示された際、可逆圧縮で圧縮する旨の可逆圧縮指示と、非可逆圧縮で圧縮する旨の非可逆圧縮指示と、を受け付け、画像処理部9は、可逆圧縮指示が受け付けられると、可逆圧縮で蓄積された画像データの圧縮を行い、非可逆圧縮指示が受け付けられると、非可逆圧縮で蓄積された画像データの圧縮を行う。
このようにして、本実施形態の発明によれば、読取可能枚数が表示部(液晶表示部21)に表示される。これにより、使用者は、あと何枚ほど原稿の読み取りと画像データの蓄積が可能かを知ることができる。例えば、読取可能枚数よりも原稿の残枚数が多ければ、使用者は、一旦、読み取りを終了させるべきと判断できる。又、例えば、読取可能枚数よりも原稿の残枚数が少なければ、使用者は読み取りを続ければよいと判断できる。このように、使用者は、記憶容量の残量がゼロになりいきなり原稿の読み取りが停止する前に、読取可能枚数を知ることで、様々な対応を取ることができる。従って、利便性の高い画像形成装置(例えば、複合機100)が提供される。
又、この構成によれば、読み取りを開始してから記憶部(HDD8)に蓄積された画像データの圧縮を行うか否かを設定するための圧縮設定画面D1が表示され、画像データの圧縮を行う旨の入力がなされると、画像データの圧縮が行われる。これにより、記憶部の記憶容量を増やすことができる。従って、原稿の読み取りを完了させることができる。又、画像データの圧縮を行うと記憶容量の残量が増えるメリットがあるが、画質の劣化や圧縮処理に時間を要する等のデメリットもあり、使用者は、画像データの圧縮を行いたくない場合もある。しかし、本発明では、画像データの圧縮を行うか否かを選択することができ、画像形成装置(例えば、複合機100)の利便性が高い。又、使用者は、読取可能枚数を知った上で画像データの圧縮を行うかを選択することができ、蓄積された画像データの圧縮を行うべきか否か的確に判断することができる。
又、画像データの圧縮には、圧縮前の画像データを再現できるが一般的に圧縮率の小さい可逆圧縮方式と、圧縮前の画像データを再現できないが一般的に圧縮率の大きい非可逆圧縮方式がある。そこで、この構成によれば、可逆圧縮指示が受け付けられると、可逆圧縮で蓄積された画像データの圧縮が行われ、非可逆圧縮指示が受け付けられると、非可逆圧縮で蓄積された画像データの圧縮が行われる。これにより、使用者は、画像データの圧縮方式を選択することができる。例えば、読み取り未完了の原稿が多く残っている場合や、使用者が画質の劣化を気にしない場合、使用者は非可逆圧縮を行えばよい。一方、読み取り未完了の原稿が僅かである場合や、使用者が画質の劣化を気にする場合、使用者は可逆圧縮を行えばよい。従って、使用者の意向にあわせて蓄積された画像データの圧縮を行うことができ、画像形成装置(例えば、複合機100)の利便性は高い。
又、蓄積された画像データの圧縮を行わない設定がなされた場合、蓄積された画像データに基づいて画像形成部5が印刷を行う。これにより、原稿の読み取りの途中で印刷ジョブ(コピー)が実行される。従って、今までの原稿の読み取りが無駄にはならない。そして、一時的に蓄積された画像データを消去することができる。又、読み取りを開始してからの1ページあたりの画像データのデータ量の平均値で、残量を除して読取可能枚数が求められる。これにより、実際に読み取られる原稿の傾向(例えば、白黒やカラーの種別等)にあわせて、読取可能枚数が求められる。従って、読取可能枚数を的確に求めることができる。又、原稿枚数センサ(測距センサ19)に基づき把握された原稿の残枚数が読取可能枚数よりも多い場合にのみ、圧縮設定画面D1が表示される。これにより、必要な場合にのみ画像データの圧縮に関する圧縮設定画面D1が表示される。従って、使用者を惑わせることがない。
(第2の実施形態)
次に、図10に基づき、本発明の第2の実施形態に係る画像データの一時的な蓄積制御の一例を説明する。
連続読込やソート印刷のように画像データを一時的に蓄積する場合、画像データを圧縮した上でHDD8に蓄積する場合がある。この場合、画像読取部3が出力する画像データは、例えば、画像処理部9の圧縮処理部91で処理がなされた後(画像処理部9を経由した後)、HDD8に渡される。これにより、HDD8に記憶させるデータ量を減らした上で蓄積でき、画像データの処理速度の向上を図ることができる。
そして、本実施形態の複合機100では、連続読込やソート印刷の際、全原稿分の画像データは、圧縮された上でHDD8に蓄積される。言い換えると、本実施形態では、画像処理部9は、画像読取部3が出力する画像データの圧縮処理を行い、HDD8は、圧縮後の画像データを蓄積していく。一方、第1の実施形態では、連続読込やソート印刷の際、圧縮しないで原稿の画像データを蓄積し、HDD8の記憶容量の残量がほとんどゼロになったとき、圧縮を行う例を示した。従って、第1の実施形態と第2の実施形態では、連続読込やソート印刷の際、画像データを圧縮したうえでHDD8に記憶させるか否かという点で異なる。
尚、第1の実施形態と第2の実施形態とでは、HDD8に蓄積する際の画像データの圧縮の有無の他、以下に記す差異を除き、構成等は、同様でよい。従って、共通する部分については、特に説明する場合を除き、説明、図示を省略する。
ここで、圧縮を行うか否か(第1の実施形態を用いるか、第2の実施形態を用いるか)は、例えば、操作パネル2での設定により選択可能とされてもよい。本実施形態の複合機100では、例えば、操作パネル2への設定により、予め、連続読込やソート印刷の際、圧縮をかけた上で画像データをHDD8に蓄積するか否か設定できるようにしてもよい。例えば、複合機100での印刷等の処理速度を重視する場合、圧縮をかけた上で画像データをHDD8に蓄積する設定とすればよい。
又、第2の実施形態において、最初に圧縮を行う際の圧縮方法は、可逆圧縮でもよいし、非可逆圧縮でもよい。又、例えば、操作パネル2での設定により圧縮率や可逆圧縮を行うか非可逆圧縮を行うかが選択可能とされてもよい。例えば、A4の原稿のカラー印刷の場合、非圧縮で1枚当たり約100Mバイト必要であった。しかし、例えば、JPEGのq値(Quality Number)90で圧縮を行えば、A4の原稿のカラーの画像データは、約30%程度(例えば、約30Mバイト程度)に圧縮される。又、例えば、JPEGのq90で圧縮を行えば、A4の原稿のモノクロの画像データは、約5〜6%程度(例えば、約5〜6Mバイト程度)に圧縮される。
(第2の実施形態・画像データの一時的な蓄積制御)
そこで、図10を用いて、本発明の第2の実施形態に係る連続読込の際の画像データの一時的な蓄積制御の一例を説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係る画像データの一時的な蓄積制御の一例を示すフローチャートである。
まず、図10のスタートは、第1の実施形態と同様、制御部7が操作パネル2から連続読込やソート印刷を行う設定がなされたことを認識し、読込が開始される時点である。次のステップ♯21は第1の実施形態のステップ♯1と同様でよいので、説明を省略する。
そして、画像処理部9は、画像読取部3が出力する画像データの圧縮を行う(ステップ♯22)。画像処理部9は、圧縮後の画像データをHDD8に向けて送り出す。次以降のステップ♯23〜28は、第1の実施形態のステップ♯2〜7と同様でよいので、説明を省略する。そして、制御部7は、HDD8の記憶容量の残量が警戒値以下であるかを確認する(ステップ♯29)。ここで警戒値は、任意に設定できる値である。
例えば、警戒値は、第1の実施形態と同様、HDD8の記憶容量を基準として定めてもよい(例えば、HDD8の記憶容量の残量10%等)。又、警戒値は、ページ数を基準として定めてもよい点も第1の実施形態と同様である。本実施形態で、例えば、A4カラー印刷の場合、1ページ当たりの画像データのデータ量は、約30Mバイトとし、所定枚数を100ページとすると、30Mバイト×100枚=3Gバイト(残量)を警戒値と定めてもよい。又、A4モノクロ印刷の場合、1ページ当たりの画像データのデータ量は、約5Mバイトとし、所定枚数を100ページとすると、5Mバイト×100枚=500Mバイト(残量)を警戒値と定めてもよい。このように、本実施形態では、制御部7は、ページ数を基準として定める場合、印刷がカラーかモノクロか、及び、圧縮の程度等を考慮して警戒値を変化させてもよい。
そして、次以降のステップ♯30〜33は、第1の実施形態のステップ♯9〜12と同様でよいので、説明を省略する。ここで、本実施形態では、第1の実施形態と異なり、一度は画像データの圧縮が行われている。一度、画像データの圧縮が行われた画像データに対し、可逆圧縮をかけても、画像データは圧縮されない場合がある。
そこで、ステップ♯33の後、ステップ♯34の圧縮設定画面D1では、低圧縮キーK3は表示しないようにする。そして、制御部7は、更に圧縮を行うかを確認する(ステップ♯35)。又、更に圧縮を行う場合(ステップ♯35のYes)、画像処理部9は、HDD8に蓄積された画像データに対し、先に施した圧縮よりも圧縮率の高い非可逆圧縮を施し、HDD8での先の圧縮画像データの消去、及び、再圧縮済みの画像データへの置き換えを逐次行わせる(ステップ♯36)。例えば、最初に画像データをHDD8に蓄積する際、JPEGのq値(Quality Number)90で圧縮を行っていれば、JPEGのq値(Quality Number)90よりも小さいq値(例えば、70〜80)で、ステップ♯36の圧縮が施されてもよい。
即ち、画像読取部3から出力された画像データを圧縮した上で、記憶部(HDD8)に蓄積され、かつ、圧縮設定画面D1を表示した際に、設定入力部(タッチパネル部22や各種キー)が蓄積された画像データの圧縮を行う旨の入力を受け付けたとき、画像処理部9は、前回の圧縮よりも圧縮率が大きい圧縮を記憶部に蓄積された画像データに施す。
このようにして、本実施形態の発明によれば、2回目以降の圧縮では、画像読取部3から出力された画像データを圧縮した上で記憶部(HDD8)に蓄積する場合、2回目以降の圧縮では、先になされた圧縮よりも高い圧縮率で画像データは圧縮される。これにより、記憶部(HDD8)の残量を確実に増やすことができる。
尚、画像データを再圧縮すれば、画像データの劣化が顕著になる場合がある。そこで、第1の実施形態におけるステップ♯34〜ステップ♯36を行わないようにしてもよい。そこで、HDD8に原稿の画像データをもはや記憶できなくなった段階で、ジョブが実行されればよい(ステップ♯33のYesの場合、ステップ♯25へ移行)。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、画像データを記憶部に一時的に蓄積する画像形成装置に利用可能である。
1 原稿搬送装置 19 測距センサ(原稿枚数センサ)
21 液晶表示部(表示部) 22 タッチパネル部(設定入力部)
3 画像読取部 5 画像形成部
7 制御部 8 HDD(記憶部)
9 画像処理部 100 複合機(画像形成装置)
D1 圧縮設定画面

Claims (7)

  1. 原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
    前記画像読取部が出力する画像データを順次蓄積する記憶部と、
    画像を表示する表示部と、
    前記記憶部の記憶容量の残量を把握するとともに、前記残量が予め定められた警戒値以下となったとき、1ページあたりの画像データのデータ量と前記残量に基づき、読取可能枚数を求め、前記読取可能枚数を前記表示部に表示させる制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 指示や設定入力を行うための設定入力部と、
    画像データの圧縮処理を行う画像処理部と、を有し、
    前記表示部は、前記読取可能枚数を表示した後、読み取りを開始してから前記記憶部に蓄積された画像データの圧縮を行うか否かを設定するための圧縮設定画面を表示し、
    前記制御部は、前記圧縮設定画面を表示した際、前記設定入力部が蓄積された画像データの圧縮を行う旨の入力を受け付けると、読み取りを開始してから前記記憶部に蓄積された画像データの圧縮を前記画像処理部に行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記設定入力部は、前記圧縮設定画面が表示された際、可逆圧縮で圧縮する旨の可逆圧縮指示と、非可逆圧縮で圧縮する旨の非可逆圧縮指示と、を受け付け、
    前記画像処理部は、前記可逆圧縮指示が受け付けられると、可逆圧縮で蓄積された画像データの圧縮を行い、前記非可逆圧縮指示が受け付けられると、非可逆圧縮で蓄積された画像データの圧縮を行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 画像データに基づき印刷を行う画像形成部を有し、
    前記制御部は、前記圧縮設定画面が表示された際、前記設定入力部で蓄積された画像データの圧縮を行わない設定が受け付けられると、蓄積された画像データに基づいて前記画像形成部に印刷を行わせることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、読み取りを開始してからの1ページあたりの画像データのデータ量の平均値で、前記残量を除して前記読取可能枚数を求めることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像読取部に原稿を連続して読み取らせるため、複数枚の原稿を1枚ずつ連続的に前記画像読取部の読み取り位置に搬送する原稿搬送装置を備え、
    前記原稿搬送装置は、原稿が載置される原稿載置台に載置された原稿の枚数を検知する原稿枚数センサを備え、
    前記制御部は、前記原稿枚数センサに基づき把握された原稿の残枚数が前記読取可能枚数よりも多い場合にのみ、前記読取可能枚数の表示及び又は前記圧縮設定画面を表示することを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像読取部から出力された画像データが圧縮された上で、前記記憶部に蓄積され、かつ、前記圧縮設定画面を表示した際に、前記設定入力部が蓄積された画像データの圧縮を行う旨の入力を受け付けたとき、
    前記画像処理部は、前回の圧縮よりも圧縮率が大きい圧縮を前記記憶部に蓄積された画像データに施すことを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
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