JP2011175366A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のCPUの何れかが起動しない場合に機器そのものが正常起動できない電子機器において、正常起動しないときに装置のエラー原因の特定を容易にする。
【解決手段】第1処理部10と第2処理部20とプリンター100の設定情報を記憶するNVRAM30とを備えており、第1処理部10は、プリンター100の起動時や節電からの復帰時にNVRAM30から各種の設定値を読取ってプリンター100の初期化処理を行い、第2処理部20は、初期化処理が正常に終了しなかった場合にNVRAM30に記憶された各種の設定値をPORT50に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器に関し、特に、第1処理部と第2処理部と電子機器の設定情報を記憶する不揮発性の第1記憶手段とを備えた電子機器に関する。
通常、システムの起動は、不揮発性の記憶装置に記憶された各種の情報を読み出しつつ、その情報に基づいて行う初期設定などにより行われる。この情報に不整合が生じていると、エラーが発生して起動が失敗する。このような場合、従来は、エラーが発生したことを画面に表示するなどして、オペレータにエラーの発生を通知していた。ただし、エラーが発生したことは認知できても、システムが起動しないためエラーの原因を特定できなかった。
ここで、特許文献1には、2つのCPUと2つのエラー情報格納用メモリーとCPUからアクセスするメモリーを切替えるメモリー選択手段とを備えた処理装置について開示されており、複数のCPUを備えるシステムにおいて、何れかのCPUが動作できないときに、そのCPUのエラー情報を参照できるようになっている。この処理装置では、各CPUのエラーは対応するエラー情報格納用メモリーに格納されているが、各CPUから何れのエラー情報格納用メモリーにもアクセス可能になっているため、動作不能なCPUのエラー情報を他方のCPUから読出し可能になる。
特開2007−65890号公報
上述した特許文献1に記載の技術では、ほぼ同等の性能と機能を有するCPUが複数あるため、何れかのCPUが動作不能に陥っても他のCPUによってシステムそのものは起動している。しかしながら、システムそのものが起動しない場合は、その場ではエラーの発生は認知しても不具合の特定や解消が出来ない。例えば、システムがユーザーに提供された製品に組み込まれている場合は、サービスマンが訪問してもその場ではエラーの回復が出来ず、製品全体を回収したり不揮発性の記憶媒体を物理的に取外して回収したりして、不具合の解析と解消を行うしかない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、複数のCPUの何れかが起動しない場合に機器そのものが正常起動できない電子機器において、正常起動しない原因の特定を迅速に行うことが可能な電子機器の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、第1処理部と第2処理部と電子機器の設定情報を記憶する不揮発性の第1記憶手段とを備えた電子機器であって、上記第1処理部は、本電子機器の起動時に上記第1記憶手段から上記設定情報を読取って上記電子機器の初期化処理を行い、上記第2処理部は、上記初期化処理が正常に終了しなかった場合に上記第1記憶手段に記憶された上記設定情報を出力するように構成してある。
すなわち、第2処理部は、上記第1処理部による初期化処理が正常に終了した場合は上記第1記憶手段に記憶された上記設定情報を出力せず、上記第1処理部による初期化処理が異常終了した場合に上記第1記憶手段に記憶された上記設定情報を出力する。設定情報の出力先は上記電子機器に接続された外部記憶手段や上記電子機器にネットワーク接続された外部コンピューターなどである。
第1処理部による初期化処理が異常終了する原因の多くは、上記第1記憶手段に記憶されている設定情報の不整合がある。上記のように構成した電子機器では、電子機器が正常に起動しないときに設定情報が出力されるため、その場で設定情報を解析してその不整合を発見できるようになる。よって起動失敗の原因を、迅速に特定できるようになる。
また、本発明の選択的な一態様として、上記第1処理部は、上記第2処理部より消費電力が大きく、上記電子機器の省電力時には上記第1処理部が停止しつつ上記第2処理部が動作し、上記第1処理部は、省電力からの復帰時に上記第1記憶手段から上記設定情報を読取って上記電子機器の初期化処理を行い、上記第2処理部は、上記省電力から復帰するときに上記第1処理部の起動不能を検知すると上記第1記憶手段に記憶された上記設定情報を出力するように構成してもよい。
省電力時には上記第1処理部は停止しているため、省電力から復帰した上記第1処理部が制御主体として上記電子機器を制御するために、電子機器の起動時とほぼ同様の初期化処理を行う必要がある。この復帰時の初期化処理においても、上記第1処理部は上記第1記憶手段の設定値を参照しつつ行う。よって、上述した起動時の初期化処理と同様の異常が発生する可能性があり、省電力からの復帰に失敗したときに設定情報を出力すれば、その場で設定情報を解析できるようになり、復帰失敗の原因を迅速に特定できるようになる。
また、本発明の選択的な一態様として、上記省電力時に変更された上記設定情報を記憶する第2記憶手段を更に備え、上記第2処理部は、上記初期化処理が正常に終了しなかった場合に上記第2記憶手段に記憶された設定情報を出力する構成としてもよい。
このように省電力時の設定情報の記憶先を上記第1記憶手段と異なる記憶手段にしておくことで、上記第1記憶手段に対する書き替え回数を少なくして上記第1記憶手段の寿命を延ばすことができる。また、省電力中に行われた設定情報の変更を、省電力時の動作や省電力から復帰した後の動作に適切に反映することができる。また、上記第1記憶手段と上記第2記憶手段の双方に記憶された設定情報を出力することにより、復帰失敗の原因を正確に特定できるようになる。
また、本発明の選択的な一態様として、上記第2処理部は、上記第1処理部が正常に動作しているときは停止するようにしてもよい。上記第1処理部は、起動中や復帰中に不具合が発生した場合や省電力で動作している場合を除いて、正常に動作している。上記第1処理部が正常に動作している場合は、上記第2処理部は必要ないため、上記第2処理部を停止することにより省電力が向上する。
また、本発明の選択的な一態様として、上記第2処理部は、外部メモリーと所定の通信回線の少なくとも一方に上記設定情報を出力するように構成してもよい。このように構成すればユーザーの利便性が向上する。
上述した電子機器は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本発明は上記電子機器を備えるシステム、上述した装置の構成に対応した工程を有する制御方法、上述した装置の構成に対応した機能をコンピューターに実現させるプログラム、該プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。これらシステム、制御方法、制御プログラム、該プログラムを記録した媒体、の発明も、上述した作用、効果を奏する。むろん、請求項2〜5に記載した構成も、前記システムや前記方法や前記プログラムや前記記録媒体に適用可能である。
プリンターの構成を示すブロック図である。 プリンターの状態遷移を説明するフローチャートである。 設定値出力処理の流れを示すフローチャートである。
以下、下記の順序に従って本発明の一実施例を説明する。
(1)本実施例の構成:
(2)プリンターの動作状態:
(3)設定値出力処理:
(4)まとめ:
(1)本実施例の構成:
以下、本発明の一実施例について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施例では、本発明にかかる電子機器としてプリンターを例にとって説明を行うが、むろんプリンターに限定されるものではなく、本発明は様々な電子機器に適用可能である。
図1は、プリンターの構成を示すブロック図である。同図に示すように、プリンター100は、プリンター100全体の制御をおこなう第1処理部10と、プリンター100に対するデータの入出力を制御する第2処理部20と、不揮発性の記憶媒体であるNVRAM(Non Volatile Random Access Memory)30と、揮発性の記憶媒体であるレジスター40と、外部機器との通信インターフェースとして機能するPORT50と、ユーザーからの操作入力を受け付ける操作パネル60と、SRAM(Statistic Random Access Memory)70と、を備えている。各部30〜60は、第1制御部10と第2制御部20の双方からアクセス可能に接続されている。
第1処理部10は、プリンター100の通常動作時にプリンター100を制御するものであり、演算処理の中枢をなすCPU(Central Processing Unit)11と、CPU11の演算処理におけるワークエリアとして利用されるRAM(Random Access Memory)12と、CPU11で実行されるプリンター100の制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)13とを備えている。本実施例においては第1処理部10もしくはCPU11が第1処理部を構成する。第1処理部10においてCPU11がRAM12をワークエリアとして利用しつつROM13に記憶された制御プログラムを実行することにより、第1処理部10はPORT50を介して行われるネットワークとの通信制御や印刷データ受信や印刷制御の各機能を実現する。
また、第1処理部10は画像処理部を備えており、第1処理部10に接続された不図示の画像メモリーを利用しつつPORT50から入力された印刷データに所定の画像処理を行い、第1処理部10に接続された不図示の印刷エンジンに画像処理後の印刷データに基づく印刷を実行させる。なお、印刷エンジンは、印刷を行う機構と印刷データに基づいて該機構を制御する制御部とにより構成される。
PORT50は、ネットワーク(通信回線)との通信インターフェースや外部メモリーに対するデータ入出力を制御するメモリーインターフェースであり、以下では、USBインターフェースを採用した場合を例にとって説明する。第1処理部10は、PORT50に接続されたUSBメモリーにデータを書き込んだり、USBメモリーからデータを読み込んだりすることができる。また、第2処理部20は、PORT50に接続されたUSBメモリーにデータを書き込むことができる。ただし第2制御部20は、USBメモリーからデータを読み込む機能は必須では無い。
第2処理部20は、第1処理部10の停止している節電動作中に節電からの復帰や設定情報の出力等の限定的な処理を実行するものであり、演算処理の中枢をなすCPU21と、CPU21の演算処理におけるワークエリアとして利用されるRAM22と、CPU21で実行されるプリンター100の制御プログラムを格納するROM23とを備えている。本実施例においては第2処理部20もしくはCPU21が第2処理部を構成する。第2処理部20は、PORT50や操作パネル60から入力される復帰トリガーを監視しており、復帰トリガーを検知すると第1処理部10を起動させる。
なお、本実施例では第1処理部10の制御プログラムを記憶するROM13と第2処理部20の制御プログラムを記憶するROM23とを別体として構成したが、これらのROMは共通化してもよい。
NVRAM30は、第1処理部10の動作に関する各種の設定値を記憶しており、第1処理部10と第2処理部20のいずれからもアクセス可能なように接続されている。このNVRAM30が本実施例において第1記憶手段を構成する。第1処理部10は、プリンター100の起動時に、NVRAM30に記憶されている設定値を参照してプリンター100を構成する各部の初期設定を実行する。なお、設定値の記憶先は不揮発性の記憶媒体であればよく、NVRAMの代わりにフラッシュメモリー等を採用することもできる。
NVRAM30に記憶される設定値は、ユーザーの行った設定変更を全て反映したデフォルト値とプリンター100の動作に反映されるカレント値とを含んで構成される。具体的には、設定値には、表示言語、給紙装置の用紙サイズ、プリンターの時刻・時差、節電に移行するまでの無操作時間や節電に移行するトリガーとなる条件(移行条件)、ネットワークのIPアドレス、RAMディスクの領域情報、イーサネット(登録商標)やUSBといったネットワークのI/Fを使用/不使用の切替え、各給紙カセットの用紙サイズを自動検知するか否か、の設定項目に対応する値がある。
これら設定値のうち、表示言語、給紙装置の用紙サイズ、プリンターの時刻・時差、節電に移行するまでの無操作時間や節電に移行するトリガーとなる条件(移行条件)などの設定値の変更は、デフォルト値とカレント値の双方に反映される。これらはプリンター100の動作中に変更されても制御動作に影響を及ぼさないからである。
一方、ネットワークのIPアドレス、RAMディスクの領域情報、イーサネット(登録商標)やUSBといったネットワークのI/Fを使用/不使用の切替え、各給紙カセットの用紙サイズを自動検知するか否か、の設定値の変更は、デフォルト値には反映されるがカレント値には反映されない。これらはプリンター100の動作中に変更されると制御動作に不具合を生じさせる可能性があるからである。
カレント値はプリンター100の電源が投入時の初期化処理のときにデフォルト値に初期化されるため、デフォルト値にのみ変更された設定値は、電源が投入時の初期化処理のときにのみカレント値に反映される。
通常動作中は、ユーザーが操作パネル60やPORT50を介して接続されたホストコンピューターから設定変更を行うことにより、NVRAM30に記憶されている設定値を変更することができる。この設定変更は、第1処理部10が制御する。
一方、節電動作中は、ユーザーが操作パネル60やPORT50を介して接続されたホストコンピューターから設定変更を行うことにより、SRAM70に退避されている設定値を変更することができる。この設定変更は第2処理部20が制御する。むろん、節電動作中の設定変更もNVRAM30に反映させてもよいが、NVRAM30の書き込み回数に制限があるため、本実施例ではSRAM70の設定値を変更する。なお、SRAM70は本実施例において第2記憶手段を構成する。
節電動作から通常動作に復帰する際に行われる復帰処理では、SRAM70のカレント値を参照しつつ行われる。また、節電動作から通常動作に復帰する際には、SRAM70の設定値がNVRAM70に書き戻される。よって、ユーザーは、節電動作中も通常動作中と同様の設定変更を行うことができるし、節電動作から通常動作に復帰したときに節電動作中に行われた設定変更が反映される。
また、第1処理部10と第2処理部20はNVRAM30にアクセス可能なように接続されているが、第2処理部20は第1処理部10が正常に起動できないときにのみNVRAM30へアクセス出来るようになっている。この第2制御部20のNVRAM30に対するアクセス制限は、レジスター40に記憶される設定値(以下、フラグと記載する。)に基づいて制御される。
レジスター40は、第1処理部10と第2処理部20の双方からアクセス可能に接続されている。第1処理部10はレジスター40のフラグを変更することが可能であり、第2処理部20はレジスター40のフラグを読み出すことが可能である。レジスター40のフラグは、プリンター100の電源投入時に「偽」に初期化されるようになっている。そして、第1処理部10は正常起動すると、レジスター40のフラグを「真」に書き換える。また、第1処理部10は、節電動作に入る前にレジスター40のフラグを「偽」に書き換える。
第2処理部20は、レジスター40のフラグを参照することにより、第1処理部10が正常起動したか否かを判断することができる。すなわち、レジスター40のフラグが「偽」のときは第1処理部10が正常に起動していないと判断できるし、レジスター40のフラグが「真」のときは第1処理部10は正常に起動して動作していると判断できる。よって、第2処理部20は、レジスター40のフラグが「偽」のときはNVRAM30にアクセス可能になり、レジスター40のフラグが「真」のときはNVRAM30にアクセス不可能になる。
以上のように構成されたプリンター100は、所定の移行条件に従って通常動作と節電動作とを切替えて実行可能になっている。例えば、プリンター100が通常動作しているときに所定時間を超えて印刷が行われなかったときには節電動作に移行し、プリンター100が節電動作しているときに印刷の実行が指示されたり節電からの復帰を指示する操作入力が操作パネル60に行われたりしたときに通常動作に移行する。
通常動作においては、第1処理部10に対して電源が供給されており、第1処理部10が動作している。節電動作においては、第1処理部10に対する電源供給が停止されており、第1処理部10が動作を停止し、第2処理部20に対する電源が供給され、第2処理部20が動作している。なお、NVRAM30とレジスター40には通常動作時も節電動作時も電源が供給されており、各記憶媒体に記憶されている情報は節電動作中も第2処理部20から参照することができる。
また本実施例のCPU21は、CPU11よりも低速かつ低消費電力であり、第2処理部20の消費電力は第1処理部10よりも少ない。従って、第1処理部10が動作している通常動作時よりも、第1処理部10が停止して第2処理部20が動作している節電動作時の方が、消費電力が低く省電力が実現されることになる。
(2)プリンターの動作状態:
次に、図2を参照しつつレジスター40のフラグの変遷について説明する。図2は、プリンター100の動作状態の遷移を示すフローチャートである。同図に示す流れは、プリンター100の電源が投入されたときに開始され、プリンター100の電源がオフになるまで継続される。なお、図2には電源オフについては記載していないが、ユーザーは任意のタイミングでプリンター100の電源をオフすることができる。
プリンター100の電源が投入されると、まずステップS100においてレジスターの値が自動的に「偽」に初期化される。電源が投入されてから正常起動するまでは第1処理部10は他の処理を実行できないため、この間、第2処理部20にNVRAM30に対するアクセスを許可するためである。また、第1処理部10が起動処理に失敗して正常動作できなくなったときに、第2処理部20がNVRAM30にアクセスできるようにするためでもある。
次に、ステップS105において、第1処理部10がNVRAM30に記憶されている各種設定値に従って、プリンター100の起動処理を実行する。起動処理において、第1処理部10は設定値に従って、各部の初期化と動作チェック、遅延時間の設定、各ROMやRAMのスキャン、ネットワーク設定、表示設定、給紙設定等を行う。なお、ステップS105においては、いわゆるPOST(Power On Self Test)処理も実行する
ステップS110では、レジスターの値を「偽」から「真」に書き換える。第1処理部10が正常起動したら、第1処理部10自身でNVRAM30の設定値を出力できるようになり、第2処理部20がNVRAM30にアクセスする必要が無いからである。
ステップS115では、第1処理部10の制御によりプリンター100は通常動作を行う。この通常動作の間、第1処理部10が印刷処理やネットワークとの通信処理等を実行することにより、プリンター100に印刷機能を実現させる。なお、本実施例においては、通常動作に移行すると第2制御部20は停止する。
ステップS120では、第1処理部10が節電へ移行するか否かを判断する。節電への移行は、NVRAM30に記憶されている節電への移行条件の設定値に従って判断される。例えば、移行条件が、所定時間以上の間、印刷が実行されなかったときに節電動作へ移行するというものであれば、第1処理部10は不図示のタイマ部から出力されるタイマデータを利用して最後に行った印刷からの時間をカウントしており、このカウントが所定時間が超えるとステップS120からステップS125に進むことになる。移行条件を満たさない間は、ステップS115の通常動作を継続する。
ステップS125において、第1処理部10は、節電動作への移行処理を実行する。節電動作への移行処理では、第1処理部10は、不図示の印刷エンジンを停止させたり、節電から復帰したときに節電へ移行する前と同様の動作を行うために必要な情報を、第2処理部20に接続されているSRAM70に退避させたりする。また第1処理部10は第2処理部20を起動させ、NVRAM30に記憶されている各種設定値をSRAM70に退避させる。
ステップS130において、第1処理部10は、NVRAM30のフラグを「真」から「偽」に変更する。節電動作の間は第1処理部10が停止するため、節電動作の間、第2処理部20にNVRAM30に対するアクセスを許可するためである。
ステップS135において、第1処理部10はプリンター100の制御を第2処理部20に移行して停止する。第2処理部20は、第1処理部10への電源供給を停止させる。第2処理部20は、プリンター100全体の制御はできないが、第1処理部10を節電動作から復帰させたり、負荷の低い処理を実行したりできるようになっている。負荷の低い処理としては、例えば、操作パネル60やPORT50を介してホストコンピューターから行われるプリンター100の設定処理や設定状況の問い合わせ処理などであり、印刷処理などのように負荷の高い処理を除いた処理である。
ステップS140において、第2処理部20は、節電からの復帰が指示されたか否かを判断する。第2処理部20は、節電動作中はPORT50や操作パネル60からの入力を監視しており、例えばPORT50を介してホストコンピューターから印刷データが入力されると節電からの復帰が指示されたものと判断してステップS145に進む。また例えば、操作パネル60に節電からの復帰を指示する所定の操作入力が行われたときもステップS145に進む。復帰の指示がされない場合は、ステップS135の節電動作を継続する。
ステップS145では、第2処理部20は、第1処理部10への電源供給を再開させるとともに、デバイスドライバーなどを介して第1処理部10を起動させる。すると、第1処理部10はSRAM70に記憶されている各種設定値に従ってプリンター100の復帰処理を実行する。復帰処理は、上述した起動処理と類似する処理であり、各部の初期化と動作チェック、遅延時間の設定、ROMやRAMのスキャン、ネットワーク設定、表示設定、給紙設定等である。これらの処理が終了すると、第1処理部10は、SRAM70の設定値をNVRAM30に書き戻す。なお、復帰処理においては、いわゆるPOST(Power On Self Test)処理は実行されない。ステップS145の処理が終了すると、第1処理部10はステップS110に戻って、レジスター40のフラグを「真」に変更する。
以上説明したように、レジスター40のフラグは、ステップS110〜S125では「真」であるが、その他の電源投入〜S105,S130〜S145では「偽」である。また、ステップS105,S145で起動処理や復帰処理に失敗した場合も、「偽」のままとなる。なお、起動処理や復帰処理が失敗する原因は、NVRAM30の初期化中に電源がオフされて、NVRAM30に不適切な値が書きこまれた状態で起動処理や復帰処理が行われた場合が考えられる。むろん、NVRAM30の書き込み回数制限を超えた場合などの不具合がおこった場合にも、起動処理や復帰処理が失敗する。以下、このようにプリンターの動作状態に応じて適宜変更されるレジスター40のフラグを参照しつつ行われる設定値出力処理について説明する。
(3)設定値出力処理:
図3は、設定値出力処理の流れを示すフローチャートである。この設定値出力処理は、プリンター100の電源が投入されている間、第2処理部20によって実行されている。
ステップS200では、設定値の出力要求の有無を判断する。設定値の要求があった場合はステップS205に進み、設定値の要求が無い場合はステップS200の処理を繰り返す。
ステップS205では、レジスター40のフラグを判断する。フラグが「真」の場合には第1処理部10が正常に起動して通常動作を行っているため、第2処理部20は何も行わずに(S215)ステップS200に戻ってステップS200以降の処理を繰り返す。通常動作中の設定値の出力は第1処理部10が実行すればよいからである。一方、フラグが「偽」の場合には第1処理部10が起動不能であったり、節電動作中であるため停止していたり、起動処理中や節電からの復帰処理中であるため応答不可能であったりする。そこで、フラグが「偽」の場合にはステップS210に進む。
ステップS210では、第2処理部20は、NVRAM30にアクセスして各種設定値を読出し、読出した設定値を所定のフォーマットでPORT50にバイナリ出力する。このとき、第2処理部20は、NVRAM30の設定値だけでなく、SRAM70の設定値もバイナリ出力する。むろん、起動処理の途中で第1処理部10に不具合が発生したときはNVRAM30の設定値を出力し、復帰処理の途中で第1処理部10に不具合が発生したときはNVRAM30とSRAM70の双方の設定値を出力するようにしてもよい。
バイナリ出力された設定値は、PORT50に予め接続されているUSBメモリーに記録される。なお、USBメモリーが接続されていない場合は、USBメモリーをUSBコネクタに接続するようにユーザーに促すメッセージを操作パネル60の表示部に表示してもよい。また、PORT50にホストコンピューターが接続されている場合は、PORT50に出力されたバイナリデータをホストコンピューターが受信することになる。よってユーザーは、プリンター100に不具合が生じたときに、その場で第1処理部10の参照していた設定値のデータを得ることができる。
(4)まとめ:
以上説明したように、本実施例にかかるプリンター100では、第1処理部10と第2処理部20とプリンター100の設定情報を記憶するNVRAM30とを備えており、第1処理部10は、プリンター100の起動時や節電からの復帰時にNVRAM30から各種の設定値を読取ってプリンター100の初期化処理を行い、第2処理部20は、初期化処理が正常に終了しなかった場合にNVRAM30に記憶された各種の設定値をPORT50に出力する。よって、プリンター100の全体を制御する第1処理部10が起動処理や復帰処理に失敗したときに、プリンター100の全体を制御できない第2処理部20が、第1処理部10が動作に使う設定値を出力し、エラーの原因をユーザーが把握することができるようになる。
なお、本発明は上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
100…プリンター、10…第1処理部、11…CPU、12…RAM、13…ROM、20…第2処理部、21…CPU、22…RAM、23…ROM、30…NVRAM
40…レジスター、50…PORT、60…操作パネル、70…SRAM

Claims (5)

  1. 第1処理部と第2処理部と電子機器の設定情報を記憶する不揮発性の第1記憶手段とを備えた電子機器であって、
    上記第1処理部は、本電子機器の起動時に上記第1記憶手段から上記設定情報を読取って上記電子機器の初期化処理を行い、
    上記第2処理部は、上記初期化処理が正常に終了しなかった場合に上記第1記憶手段に記憶された上記設定情報を出力することを特徴とする電子機器。
  2. 上記第1処理部は、上記第2処理部より消費電力が大きく、
    上記電子機器の省電力時には上記第1処理部が停止しつつ上記第2処理部が動作し、
    上記第1処理部は、省電力からの復帰時に上記第1記憶手段から上記設定情報を読取って上記電子機器の初期化処理を行い、
    上記第2処理部は、上記省電力から復帰するときに上記第1処理部の起動不能を検知すると上記第1記憶手段に記憶された上記設定情報を出力する請求項1に記載の電子機器。
  3. 上記省電力時に変更された上記設定情報を記憶する第2記憶手段を更に備え、
    上記第2処理部は、上記初期化処理が正常に終了しなかった場合に上記第2記憶手段に記憶された設定情報を出力する請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 上記第2処理部は、上記第1処理部が正常に動作しているときは停止する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 上記第2処理部は、外部メモリーと所定の通信回線の少なくとも一方に上記設定情報を出力する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
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US9769342B2 (en) 2012-04-20 2017-09-19 Sharp Kabushiki Kaisha Electric apparatus

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