JP2011257987A - 計算機システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の計算機システムでは、揮発性メモリが使用されているため、システム障害により電源が供給されない状況では、メモリダンプの機能も動作できず、周期的なメモリダンプの実施が必要になり、また障害時には最終取得データを使用して障害解析を行う必要があった。
【解決手段】 起動時に、メモリダンプの実行もしくは非実行を判定し、メモリダンプを実行する場合に、メモリダンプ領域の保存のために、メモリダンプ処理前に先行してプログラム実行領域用RAM上のメモリダンププログラム実行領域を読み出して、プログラム格納用ROM上のメモリダンプ格納領域に保存し、その後保存済みのメモリダンププログラム実行領域を使用してメモリダンププログラムを実行し、メモリダンププログラム実行領域以外のメモリダンプ対象領域のデータを読み出して、プログラム格納用ROM上のメモリダンプ格納領域に保存することで、メモリダンプ処理を実行する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、システム障害発生時の障害解析用のデータ取得を行うためのメモリ領域を有した計算機システムに関するものであり、特に、組み込み機器に適用可能な計算機システムに関する。
従来の計算機システムでは、データ、プログラム保持のために、ハードディスク、CD−ROMといったディスクメディアが使用されていた。また、組み込み機器のような小規模のシステムでは、フラッシュメモリのような不揮発性メモリが使用されることがある。
しかし、ディスクメディア、不揮発性メモリは、ランダムな読み出し、書き込み性能上、計算機システムのプログラムの実行領域に使用するには不適切であった。そのため、従来の計算機システムのプログラムの実行領域としては、ランダムな読み出し、書き込み性能上有利なDRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)といった揮発性メモリが使用されていた。
また、組み込み用途機器においては、低消費電力性能が要求され、機器の電源供給を必要最低限に抑える都合上、揮発性メモリを使用している場合、データ保持のためには電源を供給し続ける必要がある。
一方、組み込み機器は複雑化しており、障害発生時の情報の取得、解析が重要となる。通常のコンピュータでは、システム障害発生時にコンピュータのメモリ内容を出力するメモリダンプ処理を行う。メモリダンプ処理によって出力されるメモリダンプデータは、障害発生時の障害解析に有効な情報だが、揮発性メモリ上の情報であるため、その取得には専用のハードウェア、ソフトウェアが必要である。従来のメモリダンプデータは、基幹系システムに適用する特殊なものであって、サイズ、メモリ容量といったコストが制限される組み込み機器に適用することはできなかった。また、メモリダンプ機能も電源の供給なしには動作しないため、周期的に実行させる必要があり、障害時のシステムハング、もしくは電源断に伴うシステム停止に伴いメモリダンプ機能の実行が出来ない場合は、障害発生直前の情報は失われてしまい、最後のメモリダンプ実行時の情報でしか復元できない、という問題もあった。
また、障害発生時の情報の取得及び解析そのものが、組み込み機器に不向きであるという問題があった。例えば、従来の障害解析用の計算機システムとして、障害時のデータの損失を防ぐスタンバイチェックポイントを有したシステムがある。しかし、このシステムは、データセーブ実現のために専用のバッテリ、バックアップ領域を持つ構成であり、組み込み機器への適用は非現実的であった(例えば、特許文献1参照)。
また、異常発生時における解析データ収集システムがある。しかし、このシステムは、データセーブ実現のために専用のCPUを持つ構成であり、組み込み機器への適用は非現実的である。また、電源断や専用CPUのハングに伴うデータの取得は出来ない(例えば、特許文献2参照)。
また、演算回路の異常解析方法がある。しかし、このシステムは、障害時の条件を設定することにより、データのセーブを実現するものであり、電源断及びCPUのハングに伴うデータの取得は出来ない(例えば、特許文献3参照)。
さらに、CPUのハングに伴う障害時のデータ取得に関するものがある。しかし、このシステムは、電源断の瞬間まで対応したものではなく、データ取得には専用の装置を使用しており、組み込み機器への適用は非現実的である(例えば、特許文献4参照)。
特開平8−87366号公報
特開2009−199317号公報
特開2009−223714号公報
特開平10−269113号公報
以上説明した通り、従来の計算機システムでは、プログラムの実行領域としてはランダムな読み出し、書き込み性能上有利なDRAM、SRAMといった揮発性メモリが使用されているため、電源が供給されなければプログラム実行時の情報は失われる。
このため、障害時のメモリダンプを取得しようとする場合、電源を供給したままでメモリデバイスにアクセスする必要がある。しかし、障害時は電源が供給されない状況、システム自体がハングしている状況である可能性が高いため、計算機システムとは別の専用のハードウェアによるメモリダンプの取得、もしくはシステムは独立に動作するモニタソフトウェアによるメモリダンプの取得が必要であるという問題があった。
このことから、ハードウェア構成、ソフトウェア構成が特殊なものになるため、組み込み機器のようにサイズ、メモリ容量といったコストが制限される組み込み機器に適用することはできず、一部の基幹系の大規模システムに適用されている状況であった。
また、電源が供給されない状況ではメモリダンプの機能も動作できないため、周期的なメモリダンプの実施が必要になり、障害時には最終の取得データを使用して障害解析をする必要があるという問題があった。
この発明は、係る課題を解決するためになされたものであって、障害解析のためのメモリダンプ機能の実現のために、高コストな大型専用ハードウェア及び大容量ソフトウェアを実装する必要がなく、簡便なハードウェア及びソフトウェアの追加によって、組み込み用途の機器においても障害時のメモリダンプの取得を可能とする、計算機システムを得ることを目的とする。
この発明による計算機システムは、メモリダンププログラム実行領域及びメモリダンプ対象領域をメモリ領域に有したプログラム実行領域用MRAMと、メモリダンププログラム及びメモリダンプ格納領域をメモリ領域に有したプログラム格納用ROMと、CPUと、データバスとを備え、上記CPUは、システム起動時にメモリダンプの実行有無を判定するメモリダンプ実行検知処理と、上記メモリダンプ実行検知処理によりメモリダンプの実行有と判定した場合、上記プログラム実行領域用MRAM上のメモリダンププログラム実行領域のデータを、上記データバスを介してプログラム格納用ROM上のメモリダンプ格納領域に保存するメモリダンプ領域保存処理と、当該ダンプ領域保存処理後、上記メモリダンププログラム実行領域を使用してメモリダンププログラムを起動し、上記プログラム実行領域用MRAM上のメモリダンプ対象領域のデータを読み出し、読み出したデータを、上記データバスを介して上記プログラム格納用ROM上のメモリダンプ格納領域に保存するメモリダンプ処理を実行処理するものである。
この発明によれば、プログラム実行領域のメモリデバイスにMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)を利用することで、計算機システムがハングにより電源が供給されない状態になった場合であっても、システムの再起動時点及び電源の再投入時点でメモリデバイスの情報が保持されるので、組み込み機器においてメモリダンプを行うことで、システム障害発生時の障害解析を行うが可能となる。
この発明に係る実施形態1による計算機システムの構成例を示す図である。 この発明に係る実施形態2による計算機システムの異なる構成例を示す図である。 この発明に係る実施形態3による計算機システムの異なる構成例を示す図である。 この発明に係る実施形態5による計算機システムの異なる構成例を示す図である。
以下、図1〜図4に基づいて、この発明に係る実施の形態1による計算機システムについて説明する。この実施の形態1の計算機システムでは、以下に詳述するように、メモリダンプによりシステム障害発生時の障害解析用のデータ取得を行うために、起動時にメモリダンプ実行を検知し、メモリダンプの対象領域を読み出し、保存する。また、メモリダンプを行う際のデータ保存のために、データの不揮発性を持ちながら高速なランダム読み書き性能を有したMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)を用いることを特徴としている。MRAMは、回路の集積度及びビット単価の低下に伴い、従来のDRAM及びSRAMに変わって、広く適用されることが予想されるものである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による計算機システムの構成例を示す図である。図において、計算機システム1は、プログラム実行領域用RAM2と、プログラム格納用ROM(Read Only Memory)3と、CPU4と、データバス5を備えて構成される。プログラム実行領域用RAM2は、MRAMによって構成される。
計算機システム1は、起動時にメモリダンプの実行を検知し、メモリダンプ対象領域を読み出し、保存する処理を行う。
また、計算機システム1は、CPU4で実行されるプログラムにより、プログラム格納用ROM3及びプログラム実行領域用RAM2上のデータを読み出し、データバス5を経由して、書き込み処理を行う。
なお、この実施の形態1では、ジャンパ等外部からのメモリダンプの実行要否の切り替えを、ディスクリート信号として起動時に読み込むことで、メモリダンプの実行を検知する例について説明する。
CPU4は、ダンプ領域の保存のためにプログラムを実行する処理を行う。また、CPU4は、メモリダンプの実行を検知するために、ジャンパ等外部からの切り替えを指示するためのディスクリート信号6を待つ待機処理を行う。この待機処理では、起動時に自動実行される起動時実行プログラム9の実行の際に、ディスクリート信号6の状態を確認する処理が行われる。
プログラム実行領域用RAM2には、メモリダンププログラム実行領域7と、メモリダンプ対象領域8からなるメモリ領域が設けられている。メモリダンププログラム実行領域7は、メモリダンププログラムを実行する際に使用する、必要最小限のカーネル実行に必要な領域である。プログラム格納用ROM3には、起動時に実行する起動時実行プログラム9と、メモリダンプ時に実行するメモリダンププログラム10と、メモリダンプ格納領域11とからなるメモリ領域が設けられている。メモリダンプ格納領域11は、メモリダンプした情報を保持する。
次に、動作について説明する。
計算機システム1のCPU4は、システム起動時にプログラム格納用ROM3上から起動時実行プログラム9を読み出し、起動時実行プログラム9を実行する。このとき、CPU4はディスクリート信号6を読み込み、ディスクリート信号6がON状態であればメモリダンプの実行処理に移行し、OFF状態であればメモリダンプが非実行であると判定する。
また、計算機システム1のCPU4は、メモリダンプ領域の保存のために、システム起動時における起動時実行プログラム9の実行の際、メモリダンプ実行処理に移行する前に先行して、プログラム実行領域用RAM2上のメモリダンププログラム実行領域7の格納データを、データバス5を経由して読み出す。この読み出したデータは、データバス5を経由して、プログラム格納用ROM3上のメモリダンプ格納領域11に書き込むことで退避保存される。
その後、保存済みのメモリダンププログラム実行領域7を使用して、メモリダンププログラム10を実行し、メモリダンププログラム実行領域7以外のメモリダンプ対象領域8の格納データを、データバス5経由で読み出す。
この読み出したメモリダンプ対象領域8の格納データは、プログラム格納用ROM3上のメモリダンプ格納領域11に、データバス5経由で書き込みされて、保存することでメモリダンプ処理が実行される。
なお、最近の組み込み機器では、RAMの使用量は肥大化しており、ROMと比較してRAMの容量は大きいこともあり、ROM上に全てをコピーすることが出来ない場合も考えられる。このため、計算機システム1上のメモリダンププログラム10は、CPU4にデータの圧縮を実行させる機能を有していても良い。
さらに、計算機システム1は、メモリダンププログラム10によるプログラム実行領域用RAM2を、プログラム格納用ROM3上のメモリダンプ格納領域11に保存する処理を実行する際、CPU4がプログラム格納用ROM3の格納データをデータバス5経由で読み出し、圧縮したデータとして、データバス5経由でメモリダンプ格納領域11に書き込んでから保存することで、メモリダンプ処理を実行するようにしても良い。
以上説明した通り、この実施の形態1による計算機システムは、メモリダンププログラム実行領域及びメモリダンプ対象領域をメモリ領域に有したプログラム実行領域用RAM(MRAM)3と、メモリダンププログラム10及びメモリダンプ格納領域11をメモリ領域に有したプログラム格納用ROM2と、CPU4と、データバス5とを備え、上記CPU4は、システム起動時にメモリダンプの実行有無を判定するメモリダンプ実行検知処理と、上記メモリダンプ実行検知処理によりメモリダンプの実行有と判定した場合、プログラム実行領域用RAM上のメモリダンププログラム実行領域7のデータを、データバス5を介してプログラム格納用ROM2上のメモリダンプ格納領域11に保存するメモリダンプ領域保存処理と、当該ダンプ領域保存処理後、メモリダンププログラム実行領域7を使用してメモリダンププログラム10を起動し、プログラム実行領域用RAM3上のメモリダンプ対象領域8のデータを読み出し、読み出したデータを、データバス5を介してプログラム格納用ROM2上のメモリダンプ格納領域11に保存するメモリダンプ処理とを備えたことを特徴とする。
このように、プログラム実行領域のメモリデバイスにMRAMを利用することで、計算機システムがハングにより電源が供給されない状態になった場合であっても、システムの再起動時点及び電源の再投入時点でメモリデバイスの情報が保持されるので、組み込み機器であってもメモリダンプを行うことが可能となる。
また、起動時のプログラム実行の際に、メモリダンププログラム10の実行に必要なプログラム実行領域用RAM2の領域を、メモリダンプ処理前に先行して保存し、その後保存済みの領域を使用してメモリダンププログラム10を実行するように構成することで、簡便なハードウェア及びソフトウェアの追加によって、組み込み機器に対し、障害解析のためのメモリダンプの実行機能を設けることが可能となる。
実施の形態2.
図2は、実施形態2による計算機システムの異なる構成例を示す図である。この実施の形態2の計算機システム1では、実施の形態1の機能に加えて、起動時のメモリダンプの実行検知処理を行うために、プログラム実行領域用RAM2もしくはプログラム格納用ROM3上に、正常起動信号確認フラグ領域12が設けられている。
CPU4は、起動時実行プログラム9の実行の際に、正常起動信号確認フラグ領域12に格納されたフラグを確認する処理を行う。また、CPU4は、正常起動時に正常起動確認フラグ領域12のフラグをセットし、正常終了時にフラグをリセットする処理を行う。
次に、動作について説明する。
計算機システム1のCPU4は、起動時実行プログラム9の実行の際に、正常起動信号確認フラグ領域12のフラグを確認する。このフラグの確認により、フラグがセットされている場合には、異常終了したとしてメモリダンプの実行処理を行う。また、フラグの確認により、フラグがリセットされている場合には、正常終了したとしてメモリダンプの非実行と判定する処理を行う。
これによって、正常起動時にプログラム格納用ROM3のメモリエリアに正常起動に伴うフラグをセットし、正常終了時にはフラグをリセットし、起動時にフラグをチェックすることで、外部からの切り替えのディスクリート信号を読み込まなくても、メモリダンプの実行検知を行うことが可能となる。
実施の形態3.
図3は、実施形態3による計算機システムの異なる構成例を示す図である。この実施の形態3の計算機システム1では、実施の形態1で説明した計算機システム1上のCPU4として、内部構造がMRAMによる非揮発性デバイス13で構成される構造を有する。また、起動時実行プログラム9は、CPU4をキャッシュ使用(キャッシュON)、もしくはキャッシュ未使用(キャッシュOFF)の状態で選択起動する機能を有する。
次に、動作について説明する。
計算機システム1のCPU4は、起動時実行プログラム9の実行の際に、メモリダンプの非実行を判定すると、CPU4をキャッシュONの状態のままにして起動する。
また、計算機システム1のCPU4は、起動時実行プログラム9の実行の際に、メモリダンプの実行を判定すると、CPU4をキャッシュOFFの状態に設定して起動する。
続いて、起動時実行プログラム9は、CPU4の非揮発性デバイス13に予め格納されたCPUの内部情報を与える全てのキャッシュデータを、データバス5を経由して、プログラム格納用ROM3上のメモリダンプ格納領域11に書き込み、先行して保存してから、メモリダンプ処理を実行する。
このようにすることで、起動時のプログラム実行の際にキャッシュOFFモードにして、キャッシュのデータを全て先行して保存する機能を得ることができる。
実施の形態4.
この実施の形態4による計算機システム1上のプログラム格納用ROM3には、計算機システム1で実行される各種のプログラムが格納される。プログラム格納用ROM3上のメモリダンププログラム10以外のプログラムは、メモリダンププログラム10の実行に必要なメモリダンププログラム実行領域7を確保するために、メモリダンププログラム実行領域7を未使用領域として設定して、コンパイルによりプログラム作成を行う。
この方法で作成されたプログラム格納用ROM3上のプログラムは、メモリダンププログラム10以外のプログラムの動作中は、メモリダンププログラム実行領域7を使用しない。
計算機システム1は、正常動作中であればメモリダンププログラム10以外のプログラムを実行するため、メモリダンププログラム実行領域7は未使用であり、計算機システム1の動作中の有効な情報は記憶されないことになる。
そのため、異常状態の検知によるメモリダンプの実行判定に伴い、メモリダンププログラム10を起動する際、実施の形態1におけるメモリダンプ処理前に先行して、プログラム実行領域用RAM3上のメモリダンププログラム実行領域7を、データバス5経由で読み出し、プログラム格納用ROM3上のメモリダンプ格納領域11に、データバス5経由で書き込むことで保存する、という処理が不要になる。
これにより、メモリダンプに要する時間を短縮できるため、障害復旧までの時間も短縮することができるという効果が得られる。また、プログラム作成時に、メモリダンププログラムの実行に必要な領域を確保するためにその領域を未使用領域として設定してコンパイルすることにより、その他のアプリケーションが使用しない領域を確保し、メモリダンププログラムの実行領域を先行して保存する処理を不要にする機能を設けることができる。
実施の形態5.
図4は、実施の形態5による計算機システムの異なる構成例を示す図である。この実施の形態5における計算機システム1上のメモリダンププログラム10は、他のPC上の汎用OS(Operating System)にメモリダンプの機能を追加した形で作成する。汎用OSはシリアル通信機能以外の機能を可能な限り削除した要最小限の構成で使用する。図において、計算機システム1上のCPU4は、汎用OSの実装された他の計算機を構成する、PC15に接続されている。CPU4は、PC15に接続するためのシリアル通信用のインターフェースを持つ。
計算機システム1は、メモリダンププログラム10の実行に必要なプログラム実行領域用RAM2のデータを、プログラム格納用ROM3上のメモリダンプ格納領域11に保存する処理を実行する際、メモリダンプ処理前に先行してプログラム実行領域用RAM2上のメモリダンププログラム実行領域7を、データバス5経由で読み出し、プログラム格納用ROM上のメモリダンプ格納領域11にデータバス5経由で書き込み、保存する。
その後、保存済みのメモリダンププログラム実行領域7を使用して、メモリダンププログラム10を実行する。メモリダンププログラム実行領域7以外のプログラム実行領域用RAM2のデータは、メモリダンププログラム10に含まれる汎用OSのシリアル通信機能により、PC15のコンソールからの入力コマンドを使用して、シリアルケーブルで接続されたPC15上に、データを読み出し保存する。
これにより、メモリダンプ格納領域11のために、プログラム格納用ROM3の容量が大幅に増加することを防ぐことが出来る。
このように、メモリダンププログラム10は、メモリダンプ機能を持つ必要最小限の汎用OSと組み合わせて構成し、メモリダンプを実行する場合は、メモリダンププログラム10を起動する。プログラム格納用ROM3上に保存する領域は、メモリダンププログラム10の実行に必要な領域のみとし、残りの領域はメモリダンププログラム10に含まれる汎用OSのシリアル通信機能により、PC15のコンソールからのコマンドを使用して、データを読み出し保存することができる。
以上説明した計算機システム1は、CPUが組み込まれMRAMをメモリとして搭載する各種の電子機器(例えば、携帯電話機、携帯情報端末、家電製品など)について、利用することが可能である。MRAMを標準的にプログラム実行領域として使用するメモリデバイスとして利用すれば、計算機システムがハングした場合、障害により電源が供給されない状態になった場合であっても、システムの再起動時点、電源の再投入時点でもメモリデバイスの情報は保持されるので、メモリダンプは電源を供給した状態でないと実施出来ないという制約が消えるという効果が得られる。また、CPU内部のレジスタ、キャッシュ等もMRAMデバイスで構成される場合、これらの情報もメモリダンプの一部として取得が可能となり、障害解析に利用することが可能となる。
1 計算機システム、2 プログラム格納用ROM、3 プログラム実行領域用RAM(MRAM)、4 CPU、5 データバス、6 ディスクリート信号、7 メモリダンププログラム実行領域、8 メモリダンプ対象領域、9 起動時実行プログラム、10 メモリダンププログラム、11 メモリダンプ格納領域、12 正常起動確認フラグ領域、13 キャッシュデータ、14 シリアルケーブル、15 PC。

Claims (4)

  1. メモリダンププログラム実行領域及びメモリダンプ対象領域をメモリ領域に有したプログラム実行領域用MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)と、メモリダンププログラム及びメモリダンプ格納領域をメモリ領域に有したプログラム格納用ROMと、CPUと、データバスとを備え、
    上記CPUは、
    システム起動時にメモリダンプの実行有無を判定するメモリダンプ実行検知処理と、
    上記メモリダンプ実行検知処理によりメモリダンプの実行有と判定した場合、上記プログラム実行領域用MRAM上のメモリダンププログラム実行領域のデータを、上記データバスを介してプログラム格納用ROM上のメモリダンプ格納領域に保存するメモリダンプ領域保存処理と、
    当該ダンプ領域保存処理後、上記メモリダンププログラム実行領域を使用してメモリダンププログラムを起動し、上記プログラム実行領域用MRAM上のメモリダンプ対象領域のデータを読み出し、読み出したデータを、上記データバスを介して上記プログラム格納用ROM上のメモリダンプ格納領域に保存するメモリダンプ処理と、
    を実行処理することを特徴とした計算機システム。
  2. 上記CPUは、正常起動信号確認フラグ領域を有し、システムの正常起動時に正常起動信号確認フラグ領域をセットし、システムの正常終了時にリセットするとともに、
    上記メモリダンプ実行検知処理は、システム起動時に正常起動信号確認フラグ領域を確認することにより、当該フラグ領域がセットされている場合には異常終了によりメモリダンプ実行有と判定し、メモリダンプ領域保存処理及びメモリダンプ実行処理を開始して、当該フラグ領域がリセットされている場合には正常終了によりメモリダンプ実行無と判定することを特徴とした請求項1記載の計算機システム。
  3. 上記CPUは、MRAMにより構成されたCPUの内部情報を格納する内部メモリを備え、メモリダンプの実行時は、CPUの内部メモリをキャッシュOFFの状態で起動した上で、CPUの内部情報を読み出し、上記プログラム格納用ROM上のメモリダンプ格納領域に保存することを特徴とした請求項1記載の計算機システム。
  4. 上記CPUは、シリアル通信機能により、外部計算機に接続されることを特徴とした請求項1記載の計算機システム。
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