JP2011174963A - 画像形成装置制御プログラム及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷時に予想外の時間を割かなくてもよい技術の提供を課題とする。
【解決手段】ドライバ400は、ユーザからの印刷要求を受け付け(S1)、受け付けた印刷要求に基づいて、画像形成装置101での使用トナー量を算出し(S2)、算出した使用トナー量を画像形成装置101に送信する(S3)。画像形成装置101は、使用トナー量、及び画像形成装置101が記憶している残存トナー量に基づいて、トナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であるか否かの判断をし(S4)、その判断結果をドライバ400に送信する(S5)。ドライバ400は、受信した判断結果に基づいて、パーソナルコンピュータ201に判断結果の報知処理を行わせる(S6,S7)。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器に搭載される画像形成装置制御プログラム及び画像形成装置制御プログラムに制御される画像形成装置に関する。
例えば従来、トナー残量がない場合や、特定ドラムの故障時に、ユーザに対して代替色による印刷実行を選択させる画像形成装置に関する先行技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この先行技術は、例えばユーザによってフルカラーによる印刷が要求されたとしても、特定色のトナー残量が不足していたり、あるいは、特定色のドラムユニット等に障害が発生していたりした場合、そのままでは印刷要求を処理できないため、自動的にモノクロに変更したり、残量が充分にある別のトナー色を用いたりして印刷要求をひとまず完了させている。
特開2009−145484号公報
上述した先行技術(特許文献1)の画像形成装置は、トナー切れや故障が発生した場合、別の色による代替印刷や、単色刷りによる印刷によってその印刷要求を満たそうとするものであり、全く印刷を実行しない場合と比較すれば、ある程度の有用性が認められる。しかしながら、これらはあくまで代替手段であって、ユーザが本来意図した印刷とは別のものであるから、場合によっては印刷物がユーザにとってほとんど無意味なものとなってしまうこともある。
また通常、プリンタのトナー残量やプリンタの現在の状態は、パソコンに付属しているプリンタ用のソフトウエア(ドライバ)やプリンタの表示画面を見ることによって、印刷前に確認することは可能ではあるが、それを実際に印刷前に確認してから印刷をしようとするユーザは少ない。また、印刷動作の途中で必要となるトナーが少なくなり、印刷が薄くなってしまうことや、キャリブレーション(トナーの補給動作)の発生により、印刷に予想外の長い時間を要することもある。さらに、印刷の途中でトナーが切れてしまっては、一旦その印刷動作が停止される上、場合によってはトナー交換に予想外の作業時間を割かなければならなくなることもある。
そこで、本発明は、印刷に予想外の時間が割かれることを防止する技術の提供を課題としたものである。
上記の課題を解決するため、本発明は、第1に画像形成装置制御プログラムを提供する。また第2に本発明は、画像形成装置を提供する。
[画像形成装置制御プログラム]
第1に本発明の画像形成装置制御プログラムは、電子機器と、その電子機器に接続された画像形成装置とを制御するものである。画像形成装置制御プログラムは、電子機器のコンピュータに、ユーザからの印刷要求を受け付けさせる受付手順と、受付手順で受け付けた印刷要求に基づいて、画像形成装置での使用トナー量を算出する算出手順とを実行させるためのものである。
これにより、画像形成装置制御プログラムが画像形成装置での使用トナー量をあらかじめ算出することができ、印刷実行前にトナー切れやキャリブレーションの発生などを予測することができる。また、画像形成装置ではなく、画像形成装置制御プログラムで使用トナー量を算出するので、画像形成装置の処理の負担を少なくすることができる。
画像形成装置制御プログラムの構成としては、電子機器のコンピュータに、使用トナー量を画像形成装置に送信する使用トナー量送信手順と、画像形成装置からのトナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であるか否かの判断結果を受信させる判断結果受信手順と、判断結果に基づいて、所定の処理を行わせる処理手順とをさらに実行させることが好ましい。
これにより、トナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であるか否かの判断結果に基づいて、効率的にその後の処理を行うことができる。
また画像形成装置制御プログラムの構成として、所定の処理は、判断結果がトナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能である場合、画像形成装置に印刷要求を送信し、判断結果がトナーの補給又はトナーの交換をして印刷可能である場合、ユーザにその旨を報知する処理であることが好ましい。
この場合、印刷途中のトナー切れやキャリブレーションなどによって発生する印刷処理の中断をユーザがあらかじめ認識しておくことができる。したがって、ユーザにとって予想外に長い時間が印刷に割かれてしまうことはない。
また画像形成装置制御プログラムの構成として、電子機器のコンピュータに、トナーの補給又はトナーの交換の負荷(作業時間、作業回数等の態様)についての判断を行わせるための負荷判断要求を画像形成装置に送信する負荷判断要求送信手順と、画像形成装置からのトナー補給・交換情報を受信させる情報受信手順と、トナー補給・交換情報をユーザに報知する報知手順とをさらに実行させることが好ましい。
これにより、ユーザは、トナーの補給又はトナーの交換の発生といった負荷時間を前もって知ることができる。したがって、事前にトナーを準備するなどして、できるだけダウンタイムを少なくすることができる。
画像形成装置制御プログラムの構成として、電子機器のコンピュータに、報知手順の後に、ユーザによって印刷実行が選択された場合、画像形成装置に印刷要求を送信し、ユーザによって印刷停止が選択した場合、画像形成装置に印刷停止要求を送信する最終判断手順をさらに実行させることが好ましい。
この場合、トナーの補給又はトナーの交換の発生を前もって知った上で、ユーザの意思に沿った処理が可能となる。
画像形成装置制御プログラムの構成として、算出手順は、印刷対象領域を、文字が印刷される文字領域と、画像が印刷される画像領域とに分けて、使用トナー量を算出することが好ましい。
これにより、文字領域と画像領域とに分けて、使用トナー量を算出することができるので、使用トナー量をより正確に算出することができる。
[画像形成装置]
第2に本発明の画像形成装置は、電子機器に接続され、電子機器に搭載された画像形成装置制御プログラムに制御されるものである。この画像形成装置は、ユーザからの印刷要求に基づいて算出された画像形成装置での使用トナー量を受信する受信手段と、受信手段で受信した使用トナー量、及び、画像形成装置が記憶している残存トナー量に基づいて、トナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であるか否かを判断する判断手段と、判断手段が判断した判断結果を電子機器に送信する送信手段とを備えたものである。
本発明の画像形成装置によれば、予め電子機器から通知された使用トナー量に基づき、印刷要求に対して問題なく応じることができるかを判断した上で、その結果を電子機器に返答することができる。これにより、印刷要求を発した側(例えばユーザ)に対して印刷に要する時間の予測材料を提供し、事後のトラブルによるストレス(待ち時間や作業労力の発生)を緩和することができる。
また画像形成装置の構成として、トナーの補給又はトナーの交換の負荷(作業時間、作業回数等の態様)についての判断を行わせるための負荷判断要求を電子機器から受信する負荷判断要求受信手段と、負荷判断要求に基づいて、トナーの補給又はトナーの交換の負荷を判断してトナー補給・交換情報を生成する情報生成手段と、トナー補給・交換情報を電子機器に送信する情報送信手段とをさらに備えることが好ましい。
この場合、印刷要求を実行した場合に具体的にどの程度の負荷が生じるのかを事前に明らかにしておくことで、予期しない待ち時間や作業労力の発生をユーザに強いることを防止することができる。
本発明の画像形成装置制御プログラム及び画像形成装置によれば、印刷実行前にユーザがトナー切れやキャリブレーションなどの負荷時間を予測できるため、印刷時に予想外の時間が割かれてしまう事態を防止することができる。
一実施形態の画像形成装置を含むネットワークシステムの概略構成を示す図である。 使用トナー量の算出方法について説明する図である。 使用トナーテーブルの一例を示す図である。 アプリケーション実行手順を示すシーケンスの第1例を示す図である。 アプリケーション実行手順を示すシーケンスの第2例を示す図である。 ユーザへの報知の際に用いられるウィンドウ表示の一例を示す図である。
以下、本発明の画像形成装置制御プログラム及び画像形成装置の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態の画像形成装置101を含むネットワークシステムの構成例を概略的に示す図である。ネットワークシステムは画像形成装置101を備えるとともに、電子機器の一例としてパーソナルコンピュータ(パソコン)201を備えている。これら画像形成装置101及びパーソナルコンピュータ201がネットワーク2に接続された状態で、1つのネットワークシステム(ネットワーク環境)が構成されている。
先ず、画像形成装置101の構成について説明する。
画像形成装置101は、例えばネットワークプリンタに代表されるネットワーク機器である。プリンタとして機能するため、画像形成装置101は図示しないプリントエンジンを内蔵している。プリントエンジンには、図示しない感光体ドラムや帯電器、露光ユニット、トナー現像ユニット(カラープリンタである場合は中間転写ベルト)等が含まれる。さらに画像形成装置101には、図示しない給紙装置が付属する。
なお、ここではネットワークプリンタを例に挙げているが、画像形成装置101はネットワーク対応のデジタル複合機であってもよい。この場合、画像形成装置101はさらに画像読取部を備える。画像読取部には、例えばスキャナランプ及びミラーが搭載された走査光学系のほか、集光レンズ及びCCD等の光学素子が内蔵される。また画像読取部に付属して、原稿自動搬送機構(ADF)が装備される態様であってもよい。
また画像形成装置101は、ネットワークシステム内で動作するための構成を有する。具体的には、通信インタフェース102や制御部103などが画像形成装置101に装備されている。このうち制御部103は、さらに判断部104及び情報生成部105を備える。
上記の判断部104は、通信インタフェース102で受信したパーソナルコンピュータ201からの使用トナー量、及び、画像形成装置101が記憶している残存トナー量に基づいて、トナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であるか否かを判断する部分である。
また情報生成部105は、通信インタフェース102で受信したパーソナルコンピュータ201からの負荷判断要求に基づいて、どのようにトナーの補給又はトナーの交換が発生するかの負荷の内容を判断してトナー補給・交換情報を生成する部分である。
上記の通信インタフェース102は、ネットワーク2に接続するための通信アダプタである。また制御部103はコンピュータとして機能する要素であり、例えばプロセッサ(CPU)やメモリ(ROM、RAM等)を実装した電子回路基板の形態で画像形成装置101に内蔵されている。この制御部103は、通信インタフェース102による通信を制御するだけでなく、画像形成装置101が行う各種の処理や動作を制御する機能を有している。
通信インタフェース102は、ユーザからの印刷要求に基づいて算出された使用トナー量を受信する機能とともに、判断部104が判断した判断結果をパーソナルコンピュータ201に送信する機能を兼用している。
また通信インタフェース102は、負荷判断要求をパーソナルコンピュータ201から受信する機能を有する。この負荷判断要求は、判断部104での判断結果がトナーの補給又はトナーの交換をして印刷可能である場合、どのようにトナーの補給又はトナーの交換が発生するかの負荷の態様についての判断をさらに行わせる要求(トリガイベント)である。合わせて通信インタフェース部102は、情報生成部105が生成したトナー補給・交換情報をパーソナルコンピュータ201に送信する機能をも兼用している。
次に、パーソナルコンピュータ201の構成を説明する。
パーソナルコンピュータ201には、一般に普及しているデスクトップ型PCやノートブック型PCを適用することができる。パーソナルコンピュータ201の一般的な構成例として、プロセッサ(CPU)202や記憶装置204、通信インタフェース203、表示制御部205、入力制御部206等を備えたものが挙げられる。またパーソナルコンピュータ201には、表示装置301や入力装置302が接続されている。
上記の記憶装置204は、内蔵のハードディスクやメモリ等の記録デバイスである。また通信インタフェース203は、ネットワーク2に接続するための通信アダプタである。表示装置301はいわゆるディスプレイ、モニタに相当するハードウエアであり、表示制御部205はディスプレイアダプタである。また入力装置302はキーボード、ポインティングデバイス等に相当するハードウエアであり、入力制御部206はそのアダプタである。
以上がネットワークシステムの基本的な構成である。加えて本実施形態では、パーソナルコンピュータ201にインストールされたドライバ400(画像形成装置制御プログラム)をコンピュータにより実行することで、ネットワークシステムを動作させることができる。
次に、本実施形態で必要となる使用トナー量の算出方法について説明する。
図2は、使用トナー量の算出方法について説明するための図である。
ドライバ400では、ユーザからの印刷要求(例えば、ワープロソフト上で、印刷のダイアログボックスを開き、印刷のOKボタンを押す動作や、文章編集画面の上部に配置されている小さな印刷アイコンをクリックする動作など)に対して、画像形成装置101が解釈可能な形のプリンタブルデータを生成する。画像形成装置101に使用されているコンピュータ言語により、生成されるプリンタブルデータの形式などは異なるが、印字開始点や使用図形、サイズ、領域、色など様々な指定がされ、印字画像となっている。
そのため、どのような画像や印刷対象であったとしても、画像形成装置101にプリンタブルデータが送信される際、そのデータは画一的な状態であるとともに、事前のデータ変換を経由するがゆえに、ドライバ400側で印刷要求の詳細を管理することができる。本発明の発明者は上記の知見に基づき、以下のような使用トナー量の算出手法に想到したものである。
以下では、印刷に要する使用トナー量の簡易な求め方を例に説明する。なお、本実施形態での方法は、あくまで簡易的に使用トナー量を算出する方法であり、上述したプリンタブルデータ作成時に、より詳細なデータを使って使用トナー量を算出してもよい。
図2中(A)に示すように、印刷内容を大きく分ければ、文字が印刷される文字領域Aと、画像が印刷される画像領域Bとに分けることが可能である。
先ず、画像領域Bについて説明する。今回の説明における画像領域とは、画像そのものであるか、あるいは、テキストなどにおいても、塗りつぶしなど、その領域に対して何かしらのトナーで印字されるべき領域であるものとする。この領域であれば、使用トナー量は、「領域面積(cm)×使用トナー(g/cm)」にて計算できる。ただし、色によっては、面積に対してトナー別の配分が異なるため、それらの計算もしくは使用する色毎に単位面積あたりの使用トナーテーブルをドライバ側で保持していればよい。これにより、画像領域に使用するトナー量を算出することができる。
図3は、使用トナーテーブルの一例を示す図である。このテーブルに示されるように、例えば縦軸にトナーの種類であるCMYKをとり、横軸に各色をとる。このようなテーブルを用意しておけば、例えば、赤の画像を印刷する場合、CMYKのそれぞれのトナーをどの程度使用するのかが分かる。
次に文字領域Aについて説明する。図2中(B)に示されるように、文字は、一般的にその使用するフォントによって使用トナー量が左右される。ただし、文字領域Aにおいては、先の画像領域Bに比べて、幾分はその使用するトナーが軽減される傾向にある。
すなわち図2中(B)において、点線Cで囲まれた領域が文字の印字領域である。その領域に対して、実際に印字される文字列D(図中では「TEXTてきすと手気巣戸」)が黒の実線で描かれたものである。それ以外の部分、すなわち、点線Cの領域内であって、文字列D以外の部分が印字されない領域E、つまりトナーが使用されない領域となる。これにより、この文字領域の印刷において、使用トナー量は、「領域面積(cm)×使用トナー(g/cm)×割合(%)」にて求めることができる。
ここで、「割合」とは、フォントによる違いや文字種別による違いである。例えば、フォントが大きくなれば、それだけ割合は増加するし、太字での印刷の場合も同じく割合は増加する。処理を簡易にするのであれば、割合の値を一定(例えば70%)としてもよいし、より精度を増すのであれば、フォント毎や文字書体毎、さらには、一つ一つの文字毎など、印字するテキストデータ毎に必要量のデータをテーブルで記憶しておけばよい。
そして、最後に印刷しようとするサイズ比を乗じることで、使用トナー量を決定することができる。ここで「サイズ比」とは、用紙サイズの比のことであり、例えば、A4サイズの用紙を基本としているのであれば、A4サイズでの印刷は、等倍(×1)となるが、A3サイズでの印刷は、A4サイズの用紙よりも大きくなり、使用トナー量も増加するため、その分の比率を乗じておく必要がある。
次に、本実施形態のネットワークシステムにおけるシーケンスについて、2つの例を元に説明する。
[第1例]
図4は、本実施形態におけるアプリケーション実行手順を示すシーケンスの第1例を示す図である。以下、ステップS1からステップS7までの手順について説明する。また以下の説明により、画像形成装置制御プログラムがパーソナルコンピュータ201及び画像形成装置101のコンピュータに実行させる手順例が明らかとなる。なお、ここでは便宜上、パーソナルコンピュータ201の処理とドライバ400の処理とを分けて示している。
ステップS1:ユーザによりパーソナルコンピュータ201の入力装置302(図1参照)にて必要なキー操作が行われ、その中で印刷の「開始」ボタンが押されることによってユーザからの印刷要求を受け付け(受付手順)、ドライバ400に印刷要求が送信される。
ステップS2:ドライバ400は、ユーザからの印刷要求に基づいて、画像形成装置101での使用トナー量を算出する(算出手順;算出方法の詳細は、図2及び図3参照)。
ステップS3:ドライバ400は、画像形成装置101に印刷可否判定を行わせるため、算出した使用トナー量を、画像形成装置101に送信する(使用トナー量送信手順)。
ステップS4:画像形成装置101の判断部104(図1参照)は、受信した使用トナー量、そして画像形成装置101が記憶している残存トナー量に基づいて、トナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であるか否かを判断する。ここで、トナーの補給とは、キャリブレーションの動作をすること(トナーボックスに入っているトナーを印刷用のタンクに補給すること)をいい、トナーの交換とは、いわゆるトナー切れの状態でユーザが画像形成装置101のカバーを開けてトナーを交換することをいう。
すなわち、「受信した使用トナー量<印刷用のタンクに残存している残存トナー量」の状態であれば、トナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であると判断することができる。ここでは、トナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であると判断した場合を想定する。
ステップS5:画像形成装置101は、判断部104が判断した判断結果をドライバ400に送信する。
ステップS6:ドライバ400は、受信した判断結果が、トナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であるため、画像形成装置101に印刷要求を送信する(処理手順)。
ステップS7:これを受けて画像形成装置101は、印刷動作を実行する。
[第2例]
次に図5は、本実施形態におけるアプリケーション実行手順を示すシーケンスの第2例を示す図である。なお、ステップS1からステップS3までの手順は、第1例と同様であるため、ここでは重複した説明を省略する。
ステップS4:第2例では、「受信した使用トナー量>印刷用のタンクに残存している残存トナー量」の状態であることを想定する。この場合、画像形成装置101の判断部104は、トナーの補給又はトナーの交換をして印刷可能であると判断する。
ステップS5:画像形成装置101は、判断部104が判断した判断結果をドライバ400に送信する。
ステップS6:この場合、ドライバ400は、「トナーの補給又はトナーの交換をして印刷可能」という判断結果をパーソナルコンピュータ201に送信(内部送信)する。
ステップS7:パーソナルコンピュータ201は、ユーザに判断結果を報知する(処理手順)。
ここで図6は、ユーザへの報知の際に用いられるウィンドウ表示の一例を示す図である。
パーソナルコンピュータ201の表示装置301(図1参照)では、例えば図6中(A)に示されるように、「現在、トナーが不足しています。トナーの補給又はトナーの交換が必要となりますが、詳細を確認しますか。」といった内容のダイアログボックスが表示さる(図5ステップS7)。
ステップS8:これを受けて、例えばユーザが「YES」を入力(クリック操作又はキー操作)することで、パーソナルコンピュータ201は、負荷判断要求をドライバ400に送信する。なお、ユーザが「NO」を入力した場合、特に印刷を行わないという選択もあるが、そのまま印刷を行った場合はトナーが無くなる事態が予定される。このため、不足している色のトナーを準備しておく旨をユーザに対して通知し、その上で印刷の継続有無を仰ぐこととしてもよい。
ステップS9:ドライバ400は、負荷判断要求を画像形成装置101に送信する(負荷判断要求送信手順)。なお負荷判断要求は、上記のようにトナーの補給又はトナーの交換の負荷の態様について判断を行わせるための要求(トリガイベント)である。
ステップS10:画像形成装置101の情報生成部105(図1参照)は、受信した負荷判断要求に基づいて、どのようにトナーの補給又はトナーの交換が発生するかの負荷の態様を判断してトナー補給・交換情報を生成する。
例えば、「使用トナー量>印刷用のタンクに残存している残存トナー量」の状態であれば、何回のトナーの補給が必要になるのか(何回キャリブレーションが発生するか)を判断する。また、トナーの補給では足りない場合、トナーの交換が必要であると判断し、これらの情報を盛り込んだトナー補給・交換情報を生成する。ここでは、トナーの補給(キャリブレーション)が1回発生するという例について説明する。
ステップS11:画像形成装置101は、生成したトナー補給・交換情報をドライバ400に送信し、ドライバ400は、トナー補給・交換情報を受信する(情報受信手順)。
ステップS12:ドライバ400は、受信したトナー補給・交換情報をパーソナルコンピュータ201に送信(内部送信)する。
ステップS13:パーソナルコンピュータ201の表示装置301では、図6(B)に示すように、「トナーの補給が1回発生しますが、印刷を行いますか。」と表示してユーザに報知する(報知手順)。
ユーザが「YES」を入力(クリック操作又はキー操作)することで、パーソナルコンピュータ201は、ドライバ400に印刷要求を送信する(ステップS14)。一方、ユーザが「NO」を入力した場合、パーソナルコンピュータ201は、ドライバ400に印刷停止要求を送信する(ステップS17)。これらステップS14,S17は択一的に実行される処理である。
ステップS15:ドライバ400は、ユーザによって印刷実行(「YES」)が選択された場合、画像形成装置101に印刷要求を送信する(最終判断手順)。
ステップS16:画像形成装置101は、印刷動作を実行する。
ステップS18:ドライバ400は、ユーザによって印刷停止(「NO」)が選択された場合、画像形成装置101に印刷停止要求を送信する(最終判断手順)。
ステップS19:画像形成装置101は、印刷動作を停止する。
このように、本実施形態のドライバ400及び画像形成装置101によれば、ユーザからの印刷要求に基づいて、画像形成装置101での使用トナー量をあらかじめ算出するので、印刷実行前にトナー切れやキャリブレーションなどが予測可能となり、実際の印刷時に予想外の長い時間が割かれてしまうことはない。
また、これらの動作により、ユーザが本来意図した印刷を確実に行うとともに、キャリブレーションやトナーの補給など、ユーザの意図しないダウンタイムの要因となるものを少なくし、効率的に印刷要求を実行することができる。
さらに、大量の印刷においては、複数回キャリブレーションが発生してしまうこともあり、こうなると、ユーザが意図していた時間よりも非常に時間をロスしてしまうことになるが、本実施形態のように、キャリブレーションの発生があることをユーザに通知しておくことで、ユーザの想定の中にその時間も織り込ませることができる。
通常、キャリブレーションやトナー切れなどは煩雑に起こりうるダウンタイム要因であることから、それらを軽減可能であるという点で本実施形態の有用性は高い。
その上、本実施形態のドライバ400によれば、ソフトウェアレベルでの改修が可能であり、物理的なコストを必要としない。
本発明は、上述した一実施形態に制約されることなく、各種の変形や置換を伴って実施することができる。一実施形態では、ネットワークシステム内にパーソナルコンピュータ201と画像形成装置101とが1対1で設置されている例を挙げているが、1台のパーソナルコンピュータ201に複数台の画像形成装置101が対応している環境にも一実施形態を適用可能である。
また、一実施形態で挙げた画像形成装置101やパーソナルコンピュータ201の構成はいずれも好ましい例示であり、これらを適宜変形して実施可能であることはいうまでもない。
101 画像形成装置
102 通信インタフェース
103 制御部
104 判断部
105 情報生成部
201 パーソナルコンピュータ
400 ドライバ

Claims (8)

  1. 電子機器と、前記電子機器に接続された画像形成装置とを制御する画像形成装置制御プログラムにおいて、
    前記電子機器のコンピュータに、
    ユーザからの印刷要求を受け付けさせる受付手順と、
    前記受付手順で受け付けた印刷要求に基づいて、前記画像形成装置での使用トナー量を算出する算出手順と、
    を実行させる画像形成装置制御プログラム。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置制御プログラムにおいて、
    前記電子機器のコンピュータに、
    前記算出手順で算出した使用トナー量を、前記画像形成装置に送信する使用トナー量送信手順と、
    前記使用トナー量送信手順で送信された使用トナー量、及び、前記画像形成装置が記憶している残存トナー量に基づいて、前記画像形成装置のコンピュータがトナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であるか否かの判断をし、その判断結果を前記画像形成装置のコンピュータが前記電子機器に送信した場合、その判断結果を受信させる判断結果受信手順と、
    前記判断結果受信手順で受信した判断結果に基づいて、所定の処理を行わせる処理手順とをさらに実行させる画像形成装置制御プログラム。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置制御プログラムにおいて、
    前記所定の処理は、
    前記判断結果受信手順で受信した判断結果が、トナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能である場合には前記画像形成装置に印刷要求を送信し、前記判断結果が、トナーの補給又はトナーの交換をして印刷可能である場合、ユーザにその旨を報知する処理であることを特徴とする画像形成装置制御プログラム。
  4. 請求項2又は3に記載の画像形成装置制御プログラムにおいて、
    前記電子機器のコンピュータに、
    前記判断結果がトナーの補給又はトナーの交換をして印刷可能である場合、そのトナーの補給又はトナーの交換に要する負荷についての判断を行わせる負荷判断要求を前記画像形成装置に送信する負荷判断要求送信手順と、
    前記負荷判断要求送信手順で送信された負荷判断要求に基づいて、前記画像形成装置のコンピュータがトナーの補給又はトナーの交換の負荷を判断してトナー補給・交換情報を生成し、そのトナー補給・交換情報を前記画像形成装置のコンピュータが前記電子機器に送信した場合、そのトナー補給・交換情報を受信させる情報受信手順と、
    前記情報受信手順で受信したトナー補給・交換情報をユーザに報知する報知手順とをさらに実行させる画像形成装置制御プログラム。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置制御プログラムにおいて、
    前記電子機器のコンピュータに、
    前記報知手順の後に、ユーザによって印刷実行が選択された場合、前記画像形成装置に印刷要求を送信し、ユーザによって印刷停止が選択した場合、前記画像形成装置に印刷停止要求を送信する最終判断手順をさらに実行させる画像形成装置制御プログラム。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置制御プログラムにおいて、
    前記算出手順は、
    印刷対象領域を、文字が印刷される文字領域と、画像が印刷される画像領域とに分けて使用トナー量を算出することを特徴とする画像形成装置制御プログラム。
  7. 電子機器に接続され、前記電子機器に搭載された画像形成装置制御プログラムに制御される画像形成装置において、
    ユーザからの印刷要求に基づいて算出された前記画像形成装置での使用トナー量を、前記電子機器から受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した使用トナー量、及び、前記画像形成装置が記憶している残存トナー量に基づいて、トナーの補給又はトナーの交換をすることなく印刷可能であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が判断した判断結果を前記電子機器に送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記判断結果がトナーの補給又はトナーの交換をして印刷可能である場合、そのトナーの補給又はトナーの交換の負荷についての判断を行うための負荷判断要求を前記電子機器から受信する負荷判断要求受信手段と、
    前記負荷判断要求受信手段で受信した負荷判断要求に基づいて、トナーの補給又はトナーの交換の負荷を判断してトナー補給・交換情報を生成する情報生成手段と、
    前記情報生成手段が生成したトナー補給・交換情報を前記電子機器に送信する情報送信手段とをさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。
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