JP2011174445A - 車両用冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンがシュラウドに対して径方向外側に相対移動することによるシュラウドとの干渉を防止しつつ、ラジエータの通風効率を向上させる。
【解決手段】ブレード130がシュラウド150の開口部154に対して相対移動する方向(車両上下方向)と最小隙間方向とを異ならせることで、最小隙間(チップクリアランスを小さく設定することが可能となる。これにより、冷却ファン120がシュラウド150に対して径方向外側に相対移動することによるシュラウド150との干渉を防止しつつ、エンジンラジエータ110の通風効率を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用冷却装置に関する。
ラジエータ後方に配置された冷却ファンの外側を、ラジエータの外縁部から延出されたシュラウドで覆うことで、ラジエータの通風効率(冷却効率)を向上させた構成が知られている。
ラジエータの通風効率(冷却効率)を考えると、シュラウドと冷却ファンとの最小隙間(チップクリアランス)は、できるだけ小さく(狭く)することが望ましい。
しかし、冷却ファンは、車体やエンジンなどの振動によって振動するので、シュラウドと冷却ファンとの最小隙間(チップクリアランス)を、冷却ファンとシュラウドとが干渉しないように確保する必要がある。
特許文献1には、シュラウドのファン用開口穴の内周縁部の全周にわたって弾性を有する非金属材のシール部材を嵌着し、そのシール部材の内周面と、ファンのブレード先端との間のチップクリアランスを最小限度の寸法に設定する構成が提案されている。
しかし、このような構成においても、シール部材の内周面とファンのブレード先端との間の最小隙間(チップクリアランス)を、シール部材の内周面とファンのブレード先端とが干渉しないように確保する必要があることに変わりはない。
実開平7−30327号公報
ファンがシュラウドに対して径方向外側に相対移動することによるシュラウドとの干渉を防止しつつ、ラジエータの通風効率を向上させることが望まれている。
本発明は、ファンがシュラウドに対して径方向外側に相対移動することによるシュラウドとの干渉を防止しつつ、ラジエータの通風効率を向上させることが目的である。
請求項1の発明は、回転軸から径方向外側に延出する複数のブレードを有するファンと、前記ファンの通風方向下流側又は通風方向上流側に配置され、前記ファンによって通風されるラジエータと、前記ラジエータの外縁部から前記ファンに向けて延出し、開口部が前記ファンの前記ブレードの径方向外側を覆う環状とされるとともに、前記開口部が延出方向に向かうに従って径方向外側に傾斜したシュラウドと、を備えている。
したがって、ファンがシュラウドの開口部に対して相対移動する径方向外側方向と最小隙間方向とが異なる。これにより、ファンのブレードとシュラウドの開口部との隙間における径方向外側方向の距離よりも最小隙間が小さくなる。よって、ファンがシュラウドに対して径方向外側に相対移動することによるシュラウドとの干渉防止のために必要な距離を確保しても、シュラウドの開口部が径方向外側に傾斜していない構成と比較し、ブレードと開口部との最小隙間が小さく設定される。
そして、ブレードと開口部との最小隙間が小さく設定されることによって、ラジエータの通風効率が向上する。つまり、ファンがシュラウドに対して径方向外側に相対移動することによるシュラウドとの干渉を防止しつつ、ラジエータの通風効率が向上する。
請求項2の発明は、前記シュラウドの前記開口部は、前記ファンの回転方向と直交する方向に対して径方向外側に傾斜している。
したがって、ファンが振動することによるシュラウドとの干渉がより確実に防止される。
請求項3の発明は、前記ファンの前記ブレードの径方向外側端部の前記ラジエータ側には、前記ラジエータと反対側に向かうに従って径方向外側に傾斜した傾斜部が形成され、 前記シュラウドの前記開口部は、前記ブレードの前記傾斜部と平行又は略平行となるように設定されている、
したがって、シュラウドの開口部とブレードの傾斜部とが平行又は略平行でない場合と比較し、シュラウドの開口部とブレードの傾斜部との隙間おける最小隙間となる通風方向に沿った幅が広くなり、その結果、ラジエータの通風効率が更に向上する。
また、ファンがラジエータの通風方向下流側に配置された構成の場合、シュラウドの開口部とブレードの傾斜部との隙間の通風は径方向外側に向かって流れる。よって、例えば、ファンの通風方向下流側に通風抵抗となる機器が配置されていたとしても、通風抵抗の低下が抑制される。
請求項4の発明は、前記ファンの通風方向下流側にエンジンが隣接して配置され、前記ファンは前記エンジンに設けられるとともに、前記回転軸が前記エンジンの駆動力によって回転する。
したがって、エンジンの振動によってファンがシュラウドに対して径方向外側に振動しても、シュラウドとの干渉防止のための必要な距離を確保しつつ、ブレードと開口部との最小隙間が小さく設定され、その結果、ラジエータの通風効率が向上する。
請求項1に記載の発明によれば、ファンがシュラウドに対して径方向外側に相対移動することによるシュラウドとの干渉を防止しつつ、ラジエータの通風効率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ファンが振動することによるシュラウドとの干渉をより確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、シュラウドの開口部がブレードの傾斜部と平行又は略平行に設定されてない構成と比較し、ラジエータの通風効率が向上する。
請求項4に記載の発明によれば、エンジンの振動によってファンがシュラウドに対して径方向外側に振動しても、シュラウドとの干渉防止のための必要な距離を確保しつつ、ラジエータの通風効率を向上させることができる。
本発明の第一実施形態の車両用冷却装置を模式的に示す一部断面を含む側面図である。 本発明の第一実施形態の車両用冷却装置の要部を模式的に示す一部断面を含む側面図である。 本発明の第一実施形態の車両用冷却装置の第一変形例を模式的に示す図1に対応する一部断面を含む側面図である。 本発明の第一実施形態の車両用冷却装置の第二変形例の要部を模式的に示す図2に対応する一部断面を含む側面図である。 本発明の第二実施形態の車両用冷却装置を模式的に示す図1に対応する一部断面を含む側面図である。 本発明の第二実施形態の車両用冷却装置の要部を模式的に示す図2に対応する一部断面を含む側面図である。 本発明の第三実施形態の車両用冷却装置の要部を模式的に示す図2に対応する一部断面を含む側面図である。 本発明の第四実施形態の車両用冷却装置の要部を模式的に示す図2に対応する一部断面を含む側面図である。 本発明の第五実施形態の車両用冷却装置を模式的に示す図1に対応する一部断面を含む側面図である。 本発明の第一実施形態の車両用冷却装置の他の例を模式的に示す図1に対応する一部断面を含む側面図である。 本発明が適用されていない参考例としての車両用冷却装置を模式的に示す図1に対応する一部断面を含む側面図である。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態の車両用冷却装置について、図1と図2を用いて説明する。なお、図中の矢印UPは車両上側方向を示し、矢印FRは車両前側方向を示す。また、矢印UPと矢印FRとに直交する方向、すなわち図に直交する方向が車両幅方向となる。
図1に示すように、エンジンルーム12は、車両10の前部に設けられ、エンジンルーム12の車両上側は、開閉可能なフード14により覆われている。このエンジンルーム12内には、エンジン20が搭載されている。
エンジンルーム12のエンジン20の車両前方側には、車両用冷却装置100が配設されている。車両用冷却装置100は、エンジンラジエータ110を有している。エンジンラジエータ110は、車両前後方向に所定の厚みを有する板状とされ、ラジエータサポートアッパ(図示略)及びラジエータサポートロア(図示略)に保持されている。エンジンラジエータ110は、内部に冷却液が流れ、エンジン20との間で冷却液が循環される。
エンジンラジエータ110の車両後方側(後述する通風方向下流側)、すなわち、エンジンラジエータ110とエンジン20との間に、冷却ファン120が配設されている。
本実施形態においては、冷却ファン120は、エンジン20に設けられ、エンジン20の駆動力によって回転するメカニカルファンとされている。冷却ファン120は回転軸122の先端に設けられたハブ124と、ハブ124から径方向外側に延出する複数のブレード130と、を有している。つまり、回転軸122方向に見ると、ハブ124から複数のブレード130が放射状に延出さている。
なお、本実施形態において、回転軸122はエンジン20から突出されているが、これに限定されない。例えば、エンジン20から駆動軸が突出し、この駆動軸と回転軸122とがベルトなどを介して駆動力が伝達される構成であってもよい。
本実施形態においては、回転軸122の軸方向とエンジンラジエータ110の面外方向(平板又は曲面板において板面と直交する方向)とが一致する。また、本実施形態においては、回転軸122の軸方向及びエンジンラジエータ110の面外方向は、車両前後方向(FR方向)と一致する。
冷却ファン120のブレード130における径方向外側端部130Aのエンジンラジエータ110側には、エンジンラジエータ110と反対側に向かうに従って径方向外側に傾斜した傾斜部130Bが形成されている(図2も参照)。
エンジンラジエータ110には、エンジン20側の外縁部110Aから冷却ファン120に向けて延出するシュラウド150が設けられている。なお、各側面図において、シュラウド150は断面で図示されている。
シュラウド150は、略水平に配置された水平部152と環状の開口部154とで構成されている。そして、冷却ファン120のブレード130の径方向外側は、シュラウド150の環状の開口部154によって覆われている。
シュラウド150の開口部154は、延出方向に向かうに従って(水平部152に対して)径方向外側に傾斜している。つまり、開口部154は車両後方側(後述する通風方向下流側)に向かうに従って拡径されている。また、シュラウド150の開口部154は、冷却ファン120のブレード130の対向し、開口部154の傾斜角度は傾斜部130Bと平行又は略平行になるように設定されている(図2も参照)。
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図1に示すように、冷却ファン120が回転すると、車両10の車両前端部のフロントグリル16等から外気が冷却風Lとして導風される。導風された冷却風Lはエンジンラジエータ110を通風することにより、エンジンラジエータ10の中を流れる冷却液との間で熱交換が行われ、冷却液が冷却される。そして、冷却液がエンジン20との間で循環されることで、エンジン20が冷却される。
なお、本実施形態においては、冷却風Lの導風方向及び導風された冷却風Lの通風方向(矢印L方向)は、車両前後方向と略一致する。
図2に示すように、シュラウド150の開口部154は、径方向外側に傾斜し、冷却ファン120のブレード130の傾斜部130Bと平行又は略平行になるように設定されている。
開口部154(及び傾斜部130B)に直交するH方向と、回転軸122(図1参照)に直交するG方向と、の角度をα°とする。開口部154と傾斜部130Bとの間におけるH方向の隙間、すなわち開口部154と傾斜部130Bとの最小隙間(チップクリアランス)をS1とする。また、開口部154と傾斜部130Bとの間におけるG方向の距離をS2とする。
最小隙間(チップクリアランス)S1は、距離S2のCosα倍、
すなわち、S1=S2×Cosαとなる。
Cosα<1となるので、S1<S2となる。
ここで、エンジン20の振動に伴い冷却ファン120が振動する。エンジン20の振動に伴い冷却ファン120が最も大きく振動する振動方向は、車両上下方向、すなわち冷却ファン120の回転軸122と直交する方向であるG方向(回転方向)とされている。
よって、シュラウド150の開口部154とブレード130の傾斜部130Bとの間におけるG方向の距離S2を、開口部154と径方向外側端部130A(傾斜部130B)とが冷却ファン120の振動によって干渉しないように設定する。
距離S2をこのように干渉しないように設定しても、前述したように「S1=S2×Cosα」であるので、最小隙間(チップクリアランス)S1は、距離S2よりも小さく設定される。
つまり、振動によってブレード130がシュラウド150の開口部154に対して相対移動する方向(G方向)と最小隙間方向(H方向)とを異ならせることで、ブレード130とシュラウド150との干渉を防止するために必要な距離S2よりも、最小隙間(チップクリアランス)S1を小さく設定することが可能となる。
なお、角度α°を小さく設定するほど、最小隙間(チップクリアランス)S1が小さく設定される。
そして、ブレード130の径方向外側端部130A(傾斜部130B)とシュラウド150の開口部154との最小隙間(チップクリアランス)S1が小さく設定されることによって、エンジンラジエータ110の通風効率が向上する。
つまり、ファン120がシュラウド150に対して径方向外側に相対移動することによるシュラウド150との干渉を防止しつつ、エンジンラジエータ110の通風効率を向上させることができる。そして、エンジンラジエータ110の通風効率が向上することで、エンジンラジエータ110の冷却効率が向上し、その結果、エンジン20の冷却効率が向上する。
また、ファン120のブレード130の傾斜部130Bの傾斜角度は、シュラウド150の開口部154と平行又は略平行になるように設定されている。
したがって、シュラウド150の開口部154とブレード130の傾斜部130Bとが平行又は略平行でない場合と比較し、シュラウド150の開口部154とブレード130の傾斜部130Bとの隙間における最小隙間S1となる通風方向の幅M(図2参照)が広く確保され、その結果、エンジンラジエータ110の通風効率が更に向上する。
また、本実施形態では、冷却ファン120はエンジン20に設けられ、シュラウド150はエンジンラジエータ110に設けられている。
このように、冷却ファン120とシュラウド150とでは保持される部材が異なるので、冷却ファン120とシュラウド150とが同じ部材に保持される構成と比較し、冷却ファン120とシュラウド150との相対移動量が大きくなる。また、エンジン20はボデー等よりも振動が大きいので、エンジン20に設けられた冷却ファン120の振動も大きくなる。よって、シュラウド150の開口部154とブレード130の径方向外側端部130A(傾斜部130B)とが干渉しないように距離S2を大きく設定する必要が生じる。
しかし、前述したように、最小隙間(チップクリアランス)S1は距離S2よりも小さく設定することが可能であるので、シュラウド150との干渉防止のための必要な距離S2を確保しつつ、最小隙間S1を小さく設定することができ、その結果、エンジンラジエータ110の通風効率を向上させることができる。
また、シュラウド150の開口部154と冷却ファン120のブレード130の傾斜部130Bとは、径方向外側に傾斜している。よって、図1に示すように、開口部154と傾斜部130Bとの間を通る冷却風L2は、径方向外側に向かって流れる。よって、本実施形態のように、冷却ファン120の通風方向下流側に隣接してエンジン20が配置されていても、冷却風L2はエンジン20の外側を通るように流れるので、エンジン20による通風抵抗が抑えられ、その結果、通風効率が向上する。
ここで、図11には本発明が適用されていないシュラウド850とブレード830とが図示されている。つまり、シュラウド850の開口部854とブレード830の径方向外側の平坦部830Bとが、径方向外側に傾斜していない構成とされている。言い換えると、シュラウド850の開口部854とブレード830の径方向外側の平坦部830Bとが、回転軸122と平行又は略平行とされている。
この場合、ブレード830がシュラウド850の開口部854に対して相対移動する方向と最小隙間方向とが一致する。よって、相対移動方向の距離と最小隙間(チップクリアランス)とは、いずれも距離S3となる。なお、この距離S3は、図2に示すように、距離S2と等しい。つまり、ブレード830とシュラウド850との干渉を防止するために必要な距離S3よりも最小隙間(チップクリアランス)を小さく設定することができない。
これに対して、前述したように、本発明が適用された本実施形態の車両用冷却装置100では、図1と図2とに示すように、ブレード130がシュラウド150の開口部154に対して相対移動する方向(G方向)と最小隙間方向(H方向)とを異ならせることで、最小隙間(チップクリアランス)S1を距離S2よりも小さく設定することが可能となっている。
また、本発明が適用されていない車両用冷却装置では、図11に示すように、開口部854と径方向端面830Bとの間を通る冷却風L3は、隣接して配置されたエンジン20によって流れが阻害されるので、通風抵抗が大きくなる。
これに対して、前述したように、本発明が適用された本実施形態の車両用冷却装置100では、図1に示すように、冷却風L2はエンジン20の外側を通るように流れるので、通風抵抗が抑えられ、その結果、通風効率が向上する。
「第一変形例」
本記実施形態では、図1に示すように、シュラウド150は、略水平に配置された水平部152と環状の開口部154とで構成されていたが、これに限定されない。
例えば、図3に示す第一変形例のように、エンジンラジエータ111が、冷却ファン120よりも径方向外側方向に大きいは構成の場合、外縁部111Aから径方向内側に湾曲した湾曲部155を有するシュラウド151であってもよい。
「第二変形例」
本実施形態では、図2に示すように、ブレード130の径方向外側端部130Aは、回転軸と直交する方向にみると略三角形状とされていたが、これに限定されない。
例えば、図4に示す第二変形例のブレード131のように、径方向外側端部131Aが傾斜部130Bと平坦部132Cとで構成されていてもよい。
<第二実施形態>
つぎに、本発明の第二実施形態の車両用冷却装置について、図5と図6を用いて、説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する内容は説明を簡略又は省略する。
図5と図6とに示すように、第二実施形態の車両用冷却装置102の冷却ファン220は、ブレード230の径方向外側端部230A全体がエンジンラジエータ110(通風方向上流側)に向かって傾斜している。そして、このようにブレード230の径方向外側端部230A全体がエンジンラジエータ110(通風方向上流側)に向かって傾斜することで、エンジンラジエータ110側に、エンジンラジエータ110と反対側(通風方向下流側)に向かうに従って径方向外側に傾斜した傾斜部230Bが形成される。
また、シュラウド150の開口部154は、冷却ファン220のブレード230の傾斜部230Bと対向し且つ傾斜部230Bと平行又は略平行になるように傾斜している。
なお、本実施形態の作用及び効果は第一実施形態と同様であるので、説明を省略する。
<第三実施形態>
つぎに、本発明の第三実施形態の車両用冷却装置について、図7を用いて説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する内容は説明を簡略又は省略する。
図7に示すように、第三実施形態の車両用冷却装置103の冷却ファン320は、ブレード330の径方向外側端部330Aの外縁が略半円形状の湾曲部330Rが形成されている。なお、ブレード330の湾曲部330Rが、シュラウド150の開口部154に最も近接する部位が近接部330Dである。
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
ブレード330の近接部330DにおけるH方向のシュラウド150の開口部154との隙間が最小隙間(チップクリアランス)S1となり、ブレード330の近接部330DにおけるG方向の開口部154と距離が距離S2となる。
本実施形態においても第一実施形態と同様に、最小隙間(チップクリアランス)S1を、干渉防止のために必要な距離S2よりも小さく設定することができる。
よって、冷却ファン320がシュラウド150に対して径方向外側に相対移動することによるシュラウド150との干渉を防止しつつ、エンジンラジエータ110(図1参照)の通風効率を向上させることができる。
<第四実施形態>
つぎに、本発明の第四実施形態の車両用冷却装置について、図8を用いて説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する内容は説明を簡略又は省略する。
図8に示すように、第四実施形態の車両用冷却装置104の冷却ファン820は、図11に示す冷却ファン820と同様の構成である。つまり、ブレード830の径方向外の平坦部830Bが、径方向外側に傾斜していない構成とされている。
ブレード830の径方向外側端部830A(平坦部830B)のエンジンラジエータ110側(図1参照)の角部830Dが、シュラウド150の開口部154に最も近接する部位である。
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
ブレード830の角部830DにおけるH方向のシュラウド150の開口部154との隙間が最小隙間(チップクリアランス)S1となり、ブレード830の角部830DにおけるG方向の開口部154と距離が距離S2となる。
本実施形態においても第一実施形態と同様に、最小隙間(チップクリアランス)S1を、干渉防止のために必要な距離S2よりも小さく設定することができる。
よって、冷却ファン820がシュラウド150に対して径方向外側に相対移動することによるシュラウド150との干渉を防止しつつ、エンジンラジエータ110(図1参照)の通風効率を向上させることができる。
<第五実施形態>
つぎに、本発明の第五実施形態の車両用冷却装置について、図9を用いて説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する内容は説明を簡略又は省略する。
図9に示すように、第五実施形態の車両用冷却装置105では、エンジンラジエータ110の車両前方側に冷却ファン121が配設されている。
冷却ファン121は、図1に示す第一実施形態の冷却ファン120が、車両前後方向逆向きに配置された構成となっている。但し、冷却ファン121は、エンジン20以外の駆動源、例えば、電動モータ(図示略)によって回転するファンとされている。
エンジンラジエータ110には、冷却ファン121側(車両前方側、通風方向上流側)の外縁部110Bから冷却ファン121に向けて延出するシュラウド151が設けられている。シュラウド151は、図1に示す第一実施形態のシュラウド150が、車両前後方向逆向きに配置された構成となっている。そして、冷却ファン121のブレード130の径方向外側は、シュラウド151の環状の開口部154によって覆われている。
つぎに本実施形態の作用及び効果について説明する。
冷却ファン121のブレード130とシュラウド151の開口部154との間における最小隙間(チップクリアランス)S1を、干渉を防止するための距離S2よりも小さく設定することが可能となる。
そして、ブレード130の径方向外側端部130Aとシュラウド151の開口部154との最小隙間S1が小さく設定されることによって、エンジンラジエータ110の通風効率が向上する。
つまり、冷却ファン121がシュラウド151に対して径方向外側に相対移動することによるシュラウド150との干渉を防止しつつ、エンジンラジエータ110の通風効率を向上させることができる。そして、エンジンラジエータ110の通風効率が向上することで、エンジンラジエータ110の冷却効率が向上し、その結果、エンジン20の冷却効率が向上する。
なお、本実施形態では、冷却ファン121は、エンジンラジエータ110の車両前方側に設けられ、第一実施形態の冷却ファン120のようにエンジン20に設けられていない。よって、第五実施形態の冷却ファン121は、第一実施形態の冷却ファン120よりも、振動が小さい。よって、干渉防止のために設ける距離S2は、第一実施形態の車両用冷却装置100よりも第五実施形態の車両用冷却装置105の方が小さく設定することができる。
しかし、本発明を適用することで、最小隙間(チップクリアランス)S1を更に小さく設定することができ、その結果、更にエンジンラジエータ110の通風効率を向上させることができる。つまり、第一実施形態の冷却ファン120のようにエンジン20に設けられていない冷却ファンであっても本発明は有効である。
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
例えば、第一実施形態の車両用冷却装置100のエンジンラジエータ110の通風方向上流側に第五実施形態の冷却ファン121とシュラウド151とを更に設けた車両用冷却装置(図1に示す第一実施形態と図9に示す第五実施形態とを組み合わせた装置構成)であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、車両10の前部のエンジンルーム12にエンジン20と車両用冷却装置とが設けられていたがこれに限定されない。
例えば、エンジン20が車両の後部(或いは車両前後方向の中央部付近)に配置されていてもよい。また、車両用冷却装置も車両の後部(或いは車両前後方向の中央部付近)に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、エンジンラジエータ110の面外方向及び冷却風Lの通風方向は、車両前後方向と一致又は略一致するように配置されていたがこれに限定されない。例えば、冷却風Lの導入口(エアインテーク)が、車両の前端部以外、例えば、車両の側部等に設けられているような車両構成の場合、エンジンラジエータ110の面外方向及び冷却風Lの通風方向が車両前後方向に対して斜めになるように配置されていてよい。
また、例えば、上記実施形態では、エンジンラジエータ110の面外方向(板面と直交する方向)と冷却ファン120の回転軸122の軸方向とが一致又は略一致していたがこれに限定されない。例えば、図10に示すように、エンジンラジエータ110の面外方向と冷却ファン120の回転軸122の軸方向とが交差するように配置されていてもよい。
なお、図10のような構成の場合も、シュラウドの開口部154は、ブレード130の傾斜部130Aと平行又は略平行となるように設定されていることが望ましい。また、シュラウドの開口部154は冷却ファン120が最も大きく振動する振動方向(回転方向)、すなわち本実施形態では車両上下方向(G方向(図2参照))と直交する方向に対して径方向外側に傾斜するように設定する。
要は、車両の全体構成等に応じて、車両用冷却装置及び構成部材を適宜配置すればよい。
10 車両
20 エンジン
100 車両用冷却装置
102 車両用冷却装置
103 車両用冷却装置
104 車両用冷却装置
105 車両用冷却装置
110 エンジンラジエータ(ラジエータ)
120 冷却ファン(ファン)
121 冷却ファン(ファン)
122 回転軸
130 ブレード
130A 径方向外側端部
130B 傾斜部
131 ブレード
150 シュラウド
154 開口部
220 冷却ファン(ファン)
230 ブレード
230A 径方向外側端部
320 冷却ファン(ファン)
330 ブレード
820 冷却ファン(ファン)
830 ブレード

Claims (4)

  1. 回転軸から径方向外側に延出する複数のブレードを有するファンと、
    前記ファンの通風方向下流側又は通風方向上流側に配置され、前記ファンによって通風されるラジエータと、
    前記ラジエータの外縁部から前記ファンに向けて延出し、開口部が前記ファンの前記ブレードの径方向外側を覆う環状とされるとともに、前記開口部が延出方向に向かうに従って径方向外側に傾斜したシュラウドと、
    を備える車両用冷却装置。
  2. 前記シュラウドの前記開口部は、前記ファンの回転方向と直交する方向に対して径方向外側に傾斜する、
    を請求項1に記載の車両用冷却装置。
  3. 前記ファンの前記ブレードの径方向外側端部の前記ラジエータ側には、前記ラジエータと反対側に向かうに従って径方向外側に傾斜した傾斜部が形成され、
    前記シュラウドの前記開口部は、前記ブレードの前記傾斜部と平行又は略平行となるように設定されている、
    請求項1又は請求項2に記載の車両用冷却装置。
  4. 前記ファンの通風方向下流側にエンジンが隣接して配置され、
    前記ファンは前記エンジンに設けられるとともに、前記回転軸が前記エンジンの駆動力によって回転する、
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用冷却装置。
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