JP2011173110A - 液滴吐出装置およびアライメント処理方法 - Google Patents

液滴吐出装置およびアライメント処理方法 Download PDF

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馨 樋口
Katsuhiro Yamamoto
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Abstract

【課題】 ヘッドの稼動率を高くし、インクなどの液滴によるヘッド表面の乾燥およびメンテナンス処理時間を低減し、ヘッドを良好状態に維持し、メンテナンスによる液滴の消費量を削減し、かつ、生産性を向上させることができる液滴吐出装置およびアライメント処理方法を提供する
【解決手段】 IJ・カメラ系制御部40は、基板2に形成されたアライメントマークに基づいて、各載置台5に載置された基板2の方向を基準直線に一致させる。そして、5A側の載置台5に対するアライメント処理または搬送系制御部30による搬入出処理が行われている間に、5B側の載置台5に載置された基板2に対する描画処理を並行して行い、5B側の載置台5に対するアライメント処理または搬送系制御部30による搬入出処理が行われている間に、5A側の載置台5に載置された基板2に対する描画処理を並行して行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワークのアライメントを行って液滴の吐出を行う液滴吐出装置およびアライメント処理方法に関し、より詳細には、液滴吐出による描画処理を高精度に、かつ効率よく行うことを可能とする液滴吐出装置およびアライメント処理方法に関する。
インクジェット技術は、紙媒体上に画像を形成するプリンタなどの印刷装置に用いられるだけではなく、製造装置への適用が期待されている。インクジェット技術を用いることによって、液晶表示装置および有機EL(Electro-Luminescence)表示装置用のカラーフィルタの製造、ならびに電子デバイスおよび光デバイスなどの製造が行なわれている。このような応用技術を考慮すると、インクジェットヘッド自体の性能に加え、インクジェットヘッドの性能を維持するためのメンテナンス機構に高い性能が要求されるとともに、インクジェットヘッドを走査する移動機構、および記録媒体などのワークを載置するステージの移動機構に高い精度が要求される。
従来の技術として、特許文献1に記載される液滴吐出装置がある。この液滴吐出装置は、ワークを載置するワーク載置台が一直線上に配置され、カメラ本体によって撮像されたワークの画像情報によって認識した各ワークの仮想ラインを、ワーク載置台を回転させることによって認識軸に一致させる。仮想ラインは、ワーク上に並んでいる吐出ターゲットの列の方向であり、認識軸は、ワーク載置台が配置されている方向である。そして、液滴を吐出するヘッド部によって、各ワーク載置台に載置されたワークに連続して液滴を吐出する。
特開2005−88124号公報
しかしながら、特許文献1に記載される従来の技術では、ワークの搬入出処理およびワークの位置決め処理(以下、「アライメント処理」という)を実行している間、液滴を吐出するヘッドは待機状態、またはメンテナンス処理状態であり、ワークの数が1つの場合と比較して、液滴を吐出する液滴吐出ヘッド(以下「ヘッド」ともいう)の稼動率に大きな変化は見られない。
本発明の目的は、ヘッドの稼動率を高くし、インクなどの液滴によるヘッド表面の乾燥およびメンテナンス処理時間を低減し、ヘッドを良好状態に維持し、メンテナンスによる液滴の消費量を削減し、かつ、生産性を向上させることができる液滴吐出装置およびアライメント処理方法を提供することである。
本発明は、予め定める第1の方向に移動可能に設けられ、液滴を吐出する液滴吐出手段と、
液滴吐出手段が予め定める吐出量の液滴を目標位置に吐出することができるように液滴吐出手段を清掃して維持する清掃維持手段と、
液滴が吐出される対象であるワークを載置し、清掃維持手段を基準にして第1の方向の両側のうちの一方側に配置される複数の第1群の載置台および他方側に配置される複数の第2群の載置台と、
載置台ごとに設けられ、第1の方向および第1の方向に直交する第2の方向に載置台を移動するとともに、第1の方向および第2の方向に直交する方向を中心として載置台を回転する移動回転手段と、
第1の方向に移動可能に設けられ、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像する第1の撮像手段と、
第1の撮像手段とは独立して第1の方向に移動可能に設けられ、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像する第2の撮像手段と、
第1の撮像手段および第2の撮像手段によって撮像されたワークの撮像画像に基づいてワークに形成される位置決めのためのアライメントマークの位置を検出する位置検出手段と、
位置検出手段によって検出された位置に基づいて各載置台の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出する算出手段と、
算出手段によって算出された位置補正量および角度補正量だけ載置台を移動および回転するように移動回転手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする液滴吐出装置である。
また本発明は、前記制御手段は、
前記第1の撮像手段に、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像させ、前記位置検出手段に、第1の撮像手段によって撮像されたワークの撮像画像に基づいてアライメントマークの位置を検出させ、かつ、前記算出手段に、前記位置検出手段が検出した位置に基づいて第1群の各載置台の位置補正量および角度補正量を算出させている間に、前記液滴吐出手段に、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させ、
前記第2の撮像手段に、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像させ、前記位置検出手段に、第2の撮像手段によって撮像されたワークの撮像画像に基づいてアライメントマークの位置を検出させ、かつ前記算出手段に、前記位置検出手段が検出した位置に基づいて第2群の各載置台の位置補正量および角度補正量を算出させている間に、前記液滴吐出手段に、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させることを特徴とする。
また本発明は、前記第1の撮像手段を第1の方向に移動させる第1の移動手段および前記第2の撮像手段を第1の方向に移動させる第2の移動手段をさらに含み、
前記制御手段は、
第1の移動手段に、前記第1の撮像手段を、第1群の複数の載置台の間で移動させている間に、前記液滴吐出手段に、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させ、
第2の移動手段に、前記第2の撮像手段を、第2群の複数の載置台の間で移動させている間に、前記液滴吐出手段に、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させることを特徴とする。
また本発明は、前記算出手段は、各載置台に載置されたワークのアライメントマークが第1の方向の予め定める基準直線上に配置されるように、載置台ごとの位置補正量および角度補正量を算出することを特徴とする。
また本発明は、第1の撮像手段に設けられ、すべての載置台に載置されたワークを撮像する第3の撮像手段、および前記液滴吐出手段が予め定める吐出量の液滴を目標位置に吐出することができるように前記液滴吐出手段を清掃して維持する第2の清掃維持手段を含み、
前記清掃維持手段に対して前記第2群の載置台を第1の方向に挟んで、第2の清掃維持手段、および前記第2の撮像手段を退避するための退避領域がこの順序で配置され、
前記制御手段は、前記第2の撮像手段を退避領域に退避させ、かつ前記液滴吐出手段を第2の清掃維持手段の位置に移動させた状態で、前記第1の移動手段によって前記第1の撮像手段を移動させて、第3の撮像手段によって前記第1群の載置台および前記第2群の載置台に載置されたすべてのワークを撮像可能とすることを特徴とする。
また本発明は、前記位置検出手段は、前記第3の撮像手段によって撮像したすべてのワークの撮像画像に基づいて、前記第1群の載置台に載置されたワークのアライメントマークの位置と、前記第2群の載置台に載置されたワークのアライメントマークの位置とを検出し、
前記算出手段は、前記位置検出手段によって検出されたアライメントマークの位置に基づいて各載置台の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出することを特徴とする。
また本発明は、前記液滴吐出手段は、注目する注目ワークに液滴を吐出して基準となる基準アライメントマークを形成し、
前記第3の撮像手段は、各載置台に載置された注目ワークを撮像し、
前記位置検出手段は、前記第3の撮像手段によって撮像した注目ワークの撮像画像に基づいて、載置台に載置された注目ワークの基準アライメントマークの位置を検出し、
前記算出手段は、前記位置検出手段によって検出された基準アライメントマークの位置に基づいて各載置台の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出し、
前記制御手段は、算出手段によって算出された位置補正量および角度補正量だけ載置台を移動および回転するように移動回転手段を制御することを特徴とする。
また本発明は、前記液滴吐出手段に設けられ、すべての載置台に載置されたワークを撮像する第3の撮像手段を含み、
前記液滴吐出手段は、前記第1の方向および前記第2の方向に移動可能に設けられ、
前記清掃維持手段に対して前記第1群の載置台を前記第1の方向に挟んで、前記第1の撮像手段を退避するための第1の退避領域が配置され、
前記清掃維持手段に対して前記第2群の載置台を前記第1の方向に挟んで、前記第2の撮像手段を退避するための第2の退避領域が配置され、
前記制御手段は、前記第1の撮像手段を第1の退避領域に退避させ、かつ前記第2の撮像手段を第2の退避領域に退避させた状態で、前記第1群の載置台および前記第2群の載置台に載置されたすべてのワークをワークごとに第3の撮像手段によって撮像可能とすることを特徴とする。
また本発明は、前記制御手段は、
前記第1群の載置台および前記第2群の載置台に載置されたすべてのワークを前記第3の撮像手段によって撮像させるために前記液滴吐出手段を移動させるか、液滴を吐出させるために前記液滴吐出手段を移動させるかを識別し、
液滴を吐出させるために液滴吐出手段を移動させると識別した場合、前記第3の撮像手段によってワークを撮像するために液滴吐出手段を移動させると識別した場合よりも、位置ずれの許容範囲幅の広い予め定める閾値範囲に基づいて液滴吐出手段の移動を制御することを特徴とする。
また本発明は、ワークを載置すべき基準となる載置台の基準位置を決定するための2つの基準となる基準アライメントマークが形成される基準ワークであって、液滴が吐出される対象であるワークを載置する複数の載置台にそれぞれ載置された基準ワークを撮像した撮像画像に基づいて、2つの基準アライメントマークの位置を検出する位置検出ステップと、
位置検出ステップで検出された2つの基準アライメントマークの位置を通る直線を、液滴を吐出する液滴吐出手段を移動させる直線である予め定める基準直線に一致させるために、載置台の位置を補正すべき位置補正量と予め基準直線に対する載置台の角度を補正すべき角度補正量を載置台ごとに算出する算出ステップと、
各載置台の位置を移動し角度を回転させる移動回転手段を制御して、各載置台の位置を算出ステップで算出された位置補正量だけ移動するとともに、各載置台の角度を算出ステップで算出された角度補正量だけ回転する移動回転ステップとを特徴とするアライメント処理方法である。
本発明によれば、液滴吐出手段は、予め定める第1の方向に移動可能に設けられ、液滴を吐出する。清掃維持手段は、液滴吐出手段が予め定める吐出量の液滴を目標位置に吐出することができるように液滴吐出手段を清掃して維持する。清掃維持手段を基準にして第1の方向の両側のうちの一方側に配置される複数の第1群の載置台および他方側に配置される複数の第2群の載置台は、液滴が吐出される対象であるワークを載置する。移動回転手段は、載置台ごとに設けられ、第1の方向および第1の方向に直交する第2の方向に載置台を移動するとともに、第1の方向および第2の方向に直交する方向を中心として載置台を回転する。第1の撮像手段は、第1の方向に移動可能に設けられ、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像する。第2の撮像手段は、第1の撮像手段とは独立して第1の方向に移動可能に設けられ、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像する。位置検出手段は、第1の撮像手段および第2の撮像手段によって撮像されたワークの撮像画像に基づいてワークに形成される位置決めのためのアライメントマークの位置を検出する。算出手段は、位置検出手段によって検出された位置に基づいて各載置台の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出する。そして、制御手段は、算出手段によって算出された位置補正量および角度補正量だけ載置台を移動および回転するように移動回転手段を制御する。
したがって、第1の撮像手段と第2の撮像手段とを交互に動作させ、液滴吐出手段を、第1の撮像手段が動作していないときの第1群の載置台、または第2の撮像手段が動作していないときの第2群の載置台に対して動作させることによって、液滴吐出手段の稼動率を向上させることができ、液滴吐出手段に設けられるヘッドの乾燥を軽減し、清掃維持手段によるヘッドのメンテナンス処理の時間を短くして、液滴、たとえばインクの消費量を削減し、かつ液滴吐出の精度を低下させることなく生産量を向上させることができる。
従来の技術によれば、ワークの搬入出処理、ワークのアライメント処理、およびワークに対する描画処理を順次行うことによって一連の処理を実現するのに対して、本発明によれば、一方の群の載置台に載置されたワークに対する描画処理中に、他方の群の載置台に対するワークの搬入出処理およびアライメント処理を行うことができ、2倍近い処理の高速化および生産性の向上を図ることができる。
また、液滴吐出装置の待機時間に関しては、1つの群について、載置台に載置されたワークに対する描画処理時間よりも、ワークの搬入出処理時間とアライメント処理時間との合計時間の方が長時間である場合、その時間差だけが待機時間となるので、待機時間を大幅に低減することができる。逆に、描画処理時間の方が長時間である場合は、待機時間がほとんどなくなる。待機時間を低減することができるので、液滴吐出装置のヘッドの乾燥による吐出不良を削減することができ、また、ヘッドのメンテナンスのために吐出して消費される液滴量を削減することができる。搬入出時間、アライメント処理時間および描画処理時間などの条件によって異なるが、メンテナンス処理を行う時間を半分以下に抑えることができるので、液滴吐出装置の稼働中にヘッドのメンテナンスのために消費される液滴量を、半分近くに削減できる。
また本発明によれば、前記制御手段は、前記第1の撮像手段に、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像させ、前記位置検出手段に、第1の撮像手段によって撮像されたワークの撮像画像に基づいてアライメントマークの位置を検出させ、かつ、前記算出手段に、前記位置検出手段が検出した位置に基づいて第1群の各載置台の位置補正量および角度補正量を算出させている間に、前記液滴吐出手段に、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させる。そして、前記第2の撮像手段に、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像させ、前記位置検出手段に、第2の撮像手段によって撮像されたワークの撮像画像に基づいてアライメントマークの位置を検出させ、かつ前記算出手段に、前記位置検出手段が検出した位置に基づいて第2群の各載置台の位置補正量および角度補正量を算出させている間に、前記液滴吐出手段に、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させる。
したがって、液滴吐出手段の稼動率を向上させることができ、液滴吐出手段に設けられるヘッドの乾燥を軽減し、清掃維持手段によるヘッドのメンテナンス処理の時間を短くして、液滴、たとえばインクの消費量を削減し、かつ液滴吐出の精度を低下させることなく生産量を向上させることができる。
また本発明によれば、第1の移動手段は、前記第1の撮像手段を第1の方向に移動させる。第2の移動手段は、前記第2の撮像手段を第1の方向に移動させる。そして、前記制御手段は、第1の移動手段に、前記第1の撮像手段を、第1群の複数の載置台の間で移動させている間に、前記液滴吐出手段に、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させ、第2の移動手段に、前記第2の撮像手段を、第2群の複数の載置台の間で移動させている間に、前記液滴吐出手段に、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させる。したがって、液滴吐出手段の稼動率を向上させることができ、液滴吐出手段に設けられるヘッドの乾燥を軽減し、清掃維持手段によるヘッドのメンテナンス処理の時間を短くして、液滴、たとえばインクの消費量を削減し、かつ液滴吐出の精度を低下させることなく生産量を向上させることができる。
また本発明によれば、前記算出手段は、各載置台に載置されたワークのアライメントマークが第1の方向の予め定める基準直線上に配置されるように、載置台ごとの位置補正量および角度補正量を算出する。したがって、液滴吐出手段を第1の方向に予め定める基準直線上を移動させて、第1群の載置台に載置された複数のワーク、および第2群の載置台に載置された複数のワークに対して、第2の方向での位置調整を行うことなく、一回の移動で液滴を吐出することができる。
また本発明によれば、第1の撮像手段に設けられる第3の撮像手段は、すべての載置台に載置されたワークを撮像する。第2の清掃維持手段は、前記液滴吐出手段が予め定める吐出量の液滴を目標位置に吐出することができるように前記液滴吐出手段を清掃して維持する。前記清掃維持手段に対して前記第2群の載置台を第1の方向に挟んで、第2の清掃維持手段、および前記第2の撮像手段を退避するための退避領域がこの順序で配置される。そして、前記制御手段は、前記第2の撮像手段を退避領域に退避させ、かつ前記液滴吐出手段を第2の清掃維持手段の位置に移動させた状態で、前記第1の移動手段によって前記第1の撮像手段を移動させて、第3の撮像手段によって前記第1群の載置台および前記第2群の載置台に載置されたすべてのワークを撮像可能とする。したがって、1台の第3の撮像装置を第1の方向に移動することによって、第1群の載置台に載置された複数のワークと第2群の載置台に載置された複数のワークとのすべてのワークを一回の移動で撮像することができる。
また本発明によれば、前記位置検出手段は、前記第3の撮像手段によって撮像したすべてのワークの撮像画像に基づいて、前記第1群の載置台に載置されたワークのアライメントマークの位置と、前記第2群の載置台に載置されたワークのアライメントマークの位置とを検出する。そして、前記算出手段は、前記位置検出手段によって検出されたアライメントマークの位置に基づいて各載置台の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出する。したがって、すべてのワークを第1の方向にあわせて予め定める基準直線上に並べることができ、第2の方向での位置調整を行うことなく、一回の移動で液滴を吐出することができる。
また本発明によれば、前記液滴吐出手段は、注目する注目ワークに液滴を吐出して基準となる基準アライメントマークを形成する。前記第3の撮像手段は、各載置台に載置された注目ワークを撮像する。前記位置検出手段は、前記第3の撮像手段によって撮像した注目ワークの撮像画像に基づいて、載置台に載置された注目ワークの基準アライメントマークの位置を検出する。前記算出手段は、前記位置検出手段によって検出された基準アライメントマークの位置に基づいて各載置台の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出する。前記制御手段は、算出手段によって算出された位置補正量および角度補正量だけ載置台を移動および回転するように移動回転手段を制御する。したがって、液滴吐出手段の清掃後あるいは液滴吐出手段の交換後、アライメントマークを用いることなく、載置台の位置ずれを補正することができ、吐出制度の低下を防止することができる。
また本発明によれば、第3の撮像手段は、液滴吐出手段に設けられ、すべての載置台に載置されたワークを撮像する。液滴吐出手段は、第1の方向および第2の方向に移動可能に設けられる。第1の撮像手段を退避する第1の退避領域は、清掃維持手段に対して第1群の載置台を第1の方向に挟んで配置される。第2の撮像手段を退避する第2の退避領域は、清掃維持手段に対して第2群の載置台を第1の方向に挟んで配置される。制御手段は、第1の撮像手段を第1の退避領域に退避させ、かつ第2の撮像手段を第2の退避領域に退避させた状態で、第1群の載置台および第2群の載置台に載置されたすべてのワークをワークごとに第3の撮像手段によって撮像可能とする。
したがって、部品点数を削減することができ、かつ液滴吐出手段の第1の方向の移動範囲を狭くすることができるので、液滴吐出装置を小型化することができる。
また本発明によれば、制御手段は、第1群の載置台および第2群の載置台に載置されたすべてのワークを第3の撮像手段によって撮像させるために液滴吐出手段を移動させるか、液滴を吐出させるために液滴吐出手段を移動させるかを識別する。液滴を吐出させるために液滴吐出手段を移動させると識別した場合、第3の撮像手段によってワークを撮像するために液滴吐出手段を移動させると識別した場合よりも、位置ずれの許容範囲幅の広い予め定める閾値範囲に基づいて液滴吐出手段の移動を制御する。
したがって、液滴を吐出するために液滴吐出手段を移動させる場合のワークに対する液滴吐出手段の位置決め完了時間を短くすることができ、液滴吐出装置のタクトタイムを改善することができる。
また本発明によれば、位置検出ステップでは、ワークを載置すべき基準となる載置台の基準位置を決定するための2つの基準となる基準アライメントマークが形成される基準ワークであって、液滴が吐出される対象であるワークを載置する複数の載置台にそれぞれ載置された基準ワークを撮像した撮像画像に基づいて、2つの基準アライメントマークの位置を検出する。算出ステップでは、位置検出ステップで検出された2つの基準アライメントマークの位置を通る直線を、液滴を吐出する液滴吐出手段を移動させる直線である予め定める基準直線に一致させるために、載置台の位置を補正すべき位置補正量と予め基準直線に対する載置台の角度を補正すべき角度補正量を載置台ごとに算出する。移動回転ステップでは、各載置台の位置を移動し角度を回転させる移動回転手段を制御して、各載置台の位置を算出ステップで算出された位置補正量だけ移動するとともに、各載置台の角度を算出ステップで算出された角度補正量だけ回転する。したがって、載置台に載置された基準ワークの位置および角度を調整して、すべての基準ワークの方向を予め定める基準直線上に一致させることができるので、高精度に描画することができる。
本発明の第1の実施形態である液滴吐出装置1の概略の構成を示す平面図である。 液滴吐出装置1の側面図である。 載置台5の構成を示す図である。 メカアライメント機構10の構成を示す図である。 液滴吐出装置1の構成を示すブロック図である。 基板2に形成されているアライメントマーク17を示す図である。 基準位置決め用基板2Kに形成されている基準アライメントマーク18を示す図である。 液滴吐出装置1が実行するパターン描画処理の手順を示すタイムチャートである。 液滴吐出装置1が実行するパターン描画処理の処理手順を示すフローチャートである。 IJ・カメラ系制御部40が実行する基準位置決め姿勢調整処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態である液滴吐出装置100の概略の構成を示す平面図である。 液滴吐出装置100の側面図である。 液滴吐出ユニット103の基板2に対する目標位置までの距離と位置決めが完了するまでの時間との関係を示すグラフである。
図1は、本発明の第1の実施形態である液滴吐出装置1の概略の構成を示す平面図である。図2は、液滴吐出装置1の側面図である。図1に示した平面図は、鉛直方向上側から液滴吐出装置1を見た外観図である。図2に示した側面図は、図1に示した液滴吐出装置1のうち主要な構成要素を左側からX方向に見た図である。
液滴吐出装置1は、たとえばインクジェット技術を用いてワークに液滴を吐出して、ワークの微細加工を行うことによって、液晶、太陽電池パネル、あるいはIC(Integrated
Circuit)パターンウエハなどを製造する製造装置である。本発明に係る液滴吐出方法は、液滴吐出装置1で実行される。
液滴吐出装置1は、液滴吐出ユニット3、メンテナンスユニット4、載置台5、ガントリ6、ガイドレール7、位置決め(以下「アライメント」という)カメラユニット8、機械的位置決め機構(以下「メカアライメント機構」という)10、基板搬送スライダ11、基板搬送カセット12、基板搬入機構13および基板搬出機構14を含んで構成される。
液滴吐出手段である液滴吐出ユニット3は、インクなどの液滴を吐出する複数のノズル22が列状に形成される液滴吐出ヘッド21を含む。液滴吐出ヘッド21は、各載置台5に載置された基板2に対して液滴を吐出する方向に設けられる。図1に示した例では、液滴吐出ヘッド21は、液滴を鉛直方向に吐出するように設けられる。液滴吐出ヘッド21は、多くのノズル22が列状に並べられた1つの長尺ヘッドであってもよいし、長尺ヘッドを分割した複数の短尺ヘッドを並べて構成してもよい。
液滴吐出ユニット3は、Y方向に移動可能に設けられる。予め定める第1の方向であるY方向は、液滴吐出ユニット3が移動する方向であり、第2の方向であるX方向は、Y方向に直交する方向である。以下、液滴吐出ユニット3が移動する方向を走査方向ともいう。液滴吐出ユニット3は、複数のノズル22に液滴を吐出する際、Y方向に等速で移動する。
ノズル22の列の方向は、Y方向に対して、描画するパターンの幅に応じた角度(以下「ヘッド角度」という)となるように調整される。描画とは、基板2に液滴を吐出して描画パターンを描くことである。同時に液滴を吐出するノズル22の数、およびノズル22の列幅は、基板2のサイズに応じて調整される。ノズル22の列幅の調整は、ヘッド角度を変えることによって、走査方向に対するノズル22の間隔を変えることである。
メンテナンスユニット4は、液滴吐出ユニット3による液滴の吐出を良好な状態に維持するためのメンテナンス処理を行うユニットである。液滴吐出装置1は、2個のメンテナンスユニット4を含んで構成され、それぞれを区別するときは、参照符に「A」,「B」の添え字を付して区別する。以下、他の構成要素についても、個々の構成要素を区別するときは同様の添え字、たとえば「A」,「B」,「A1」,「B2」などの添え字を付して区別する。個々の構成要素を区別せずに示すときは、添え字を除いた参照符を用いる。
図1には、清掃維持手段であるである第1メンテナンスユニット4Aおよび第2の清掃維持手段である第2メンテナンスユニット4Bを示している。各メンテナンスユニット4は、ノズル22の開口部が形成されるノズル面を清掃する図示しないワイピングステーション、およびノズル面を湿潤状態に維持する図示しないキャッピングステーションなどを含んで構成される。
載置台5は、基板2を載置する台である。ワークである基板2は、液滴吐出ユニット3が液滴を吐出する対象である。基板2は、載置台5に載置されている状態で、液滴吐出ユニット3によって液滴が吐出される。液滴吐出装置1は、6つの載置台5を含み、その6つの載置台5を第1群の3つの載置台5A1〜5A3および第2群の3つの載置台5B1〜5B3に分けている。各載置台5は、それぞれ1つの基板2を載置する。
第1群の載置台である載置台5A1〜5A3と第2群の載置台である載置台5B1〜5B3とは、第1メンテナンスユニット4Aを挟んでY方向に一列に配置されている。第2メンテナンスユニット4Bは、第1メンテナンスユニット4Aに対して、載置台5B1〜5B3を挟んで反対側に配置されている。
各載置台5は、載置台5のX方向の位置を微調整する図示しないX軸ステージ、載置台5のY方向の位置を微調整する図示しないY軸ステージ、および載置台5に載置された基板2の中心を通る直線を中心にして載置台5の角度を微調整する図示しないθ軸ステージによって保持される。各載置台5は、それぞれのX軸ステージ、Y軸ステージおよびθ軸ステージの鉛直方向上側に配置されている。
図3は、載置台5の構成を示す図である。図3は、載置台5を鉛直方向上側からみた外観図である。載置台5は、載置する基板2を昇降するための4本の昇降ピン16を含む。4本の昇降ピン16は、矩形の各頂点の位置にそれぞれ1つずつ設けられている。各昇降ピン16の高さを調整することによって、基板2を水平に保つことができる。昇降ピン16の先端部には、基板2を吸着するための図示しない基板吸着穴が設けられている。
ガントリ6は、ガイドレール7が側面に設けられる。ガントリ6は、ガイドレール7に液滴吐出ユニット3およびアライメントカメラユニット8を搭載し、液滴吐出ユニット3およびアライメントカメラユニット8をガイドレール7に沿ってY方向に移動可能に保持する。ガントリ6は、液滴吐出ユニット3が各載置台5に載置されたワークに対して、液滴を吐出することができるように、液滴吐出ユニット3を各載置台5の鉛直方向上側でY方向に移動させる。
液滴吐出装置1は、2つのアライメントカメラユニット8、すなわち第1アライメントカメラユニット8Aおよび第2アライメントカメラユニット8Bを含んで構成される。第1アライメントカメラユニット8Aは、液滴吐出ユニット3に対してY方向上側に配置され、第2アライメントカメラユニット8Bは、液滴吐出ユニット3に対してY方向下側に配置される。
ガントリ6の両端部には、アライメントカメラユニット8を退避させる退避領域が設けられている。第1アライメントカメラユニット8Aを退避する退避領域である第1退避領域は、第1メンテナンスユニット4Aに対してY方向の最端部に設けられ、第2アライメントカメラユニット8Bを退避する退避領域である第2退避領域は、第1メンテナンスユニット4Aに対してY方向下側の最端部、すなわち第2メンテナンスユニット4Bよりもより端部側に設けられている。アライメントカメラユニット8をこれらの退避領域に退避させることによって、液滴吐出ユニット3が載置台5に載置された基板2に対して液滴を吐出するとき、液滴吐出ユニット3とアライメントカメラユニット8との衝突、ならびに基板搬送スライダ11および基板搬出機構14とアライメントカメラユニット8との衝突を回避することができる。
第1の撮像手段である第1アライメントカメラユニット8Aは、アライメントカメラ9A,9Bおよび観察カメラ9Eを搭載し、第2の撮像手段である第2アライメントカメラユニット8Bは、アライメントカメラ9C,9Dを搭載する。アライメントカメラ9A〜9Dは、基板2に形成される後述するアライメントマークを撮像するためのカメラであり、観察カメラ9Eは、基板2に吐出された液滴によって描画された描画パターンを撮像するためのカメラである。ガントリ6は、アライメントカメラ9A〜9Dおよび観察カメラ9Eが各載置台5に載置されたワークを撮像することができるように、アライメントカメラ9A〜9Dおよび観察カメラ9Eを各載置台5の鉛直方向上側でY方向に移動させる。
アライメントカメラ9A,9Bは、載置台5A1〜5A3に載置された基板2のアライメントマークを撮像し、アライメントカメラ9C,9Dは、載置台5B1〜5B3に載置された基板2のアライメントマークを撮像し、第3の撮像手段である観察カメラ9Eは、載置台5A1〜5A3および載置台5B1〜5B3に載置された基板2に描画された描画パターンを撮像する。観察カメラ9Eによって、すべての載置台5に載置された基板2に描画された描画パターンの状態を観察することができる。
観察カメラ9Eを用いる場合、液滴吐出ユニット3は、第2メンテナンスユニット4Bに移動され、第2メンテナンスユニット4Bによる液滴吐出ユニット3の清掃および湿潤状態の維持を可能とし、液滴吐出ヘッド21を良好状態に維持する。
基板搬送カセット12は、複数の基板2を収容し、収容した基板2を搬送するためのカセットである。基板搬入機構13は、ロボットアーム131を含んで構成される。複数の基板2を収容した基板搬送カセット12が基板搬入機構13に近接する位置まで搬送されてくると、基板搬入機構13は、ロボットアーム131によって基板搬送カセット12から基板2を搬入する。
液滴吐出装置1は、2つの基板搬送スライダ11、すなわち第1搬送経路で基板2を搬送する第1基板搬送スライダ11A、および第2搬送経路で基板2を搬送する第2基板搬送スライダ11Bを含んで構成される。第1搬送経路は、基板2を基板搬入機構13から載置台5A1〜5A3まで搬送する経路であり、第2搬送経路は、基板2を基板搬入機構13から載置台5B1〜5B3まで搬送する経路である。
第1基板搬送スライダ11Aは、アーム19Aを含み、アーム19AをX方向にスライド可能に保持し、第2基板搬送スライダ11Bは、アーム19Bを含み、アーム19BをX方向にスライド可能に保持する。アーム19Aは、載置台5A1〜5A3に搬送するための3つの基板2を保持可能であり、アーム19Bは、載置台5B1〜5B3に搬送するための3つの基板2を保持可能である。基板搬入機構13は、基板搬送カセット12から搬入した基板2を、ロボットアーム131によって、アーム19Aおよびアーム19Bに受け渡す。第1基板搬送スライダ11Aは、アーム19Aをスライドさせて、保持する3つの基板2をメカアライメント機構10に搬送し、第2基板搬送スライダ11Bは、アーム19Bをスライドさせて、保持する3つの基板2をメカアライメント機構10に搬送する。
図4は、メカアライメント機構10の構成を示す図である。メカアライメント機構10は、基板2を載置台5に載置する前に、基板2の傾きを粗調整する機構である。基板2の傾きとは、基板2が、基板2の中心を通る直線を中心としてY方向に対してずれている角度のことである。
メカアライメント機構10は、それぞれ可動する5本の押し当てピン15を含む。5本の押し当てピン15が外側に、つまり互いに遠ざかる方向に開いている状態で、基板2がメカアライメント機構10に搭載される。メカアライメント機構10に基板2が搭載されると、メカアライメント機構10は、5本の押し当てピン15を、内側に、つまり押し当てピン15が互いに近づく方向に移動させて、基板2に押し当て、基板2の傾きを粗調整する。メカアライメント機構10による粗調整は、基板2を載置台5に載置し、アライメントカメラ9A〜9Dで基板2を撮像するとき、基板2に形成されたアライメントマークがアライメントカメラ9A〜9Dの撮像視野内に入るようにするために行われる。
液滴吐出装置1は、6つのメカアライメント機構10、すなわち、メカアライメント機構10A1〜10A3,10B1〜10B3を含んで構成される。メカアライメント機構10A1は、載置台5A1に載置される基板2の粗調整を行い、メカアライメント機構10A2は、載置台5A2に載置される基板2の粗調整を行い、メカアライメント機構10A3は、載置台5A3に載置される基板2の粗調整を行い、メカアライメント機構10B1は、載置台5B1に載置される基板2の粗調整を行い、メカアライメント機構10B2は、載置台5B2に載置される基板2の粗調整を行い、メカアライメント機構10B3は、載置台5B3に載置される基板2の粗調整を行う。
メカアライメント機構10A1〜10A3で粗調整された基板2は、アーム19Aによって載置台5A1〜5A3に移動される。メカアライメント機構10B1〜10B3で粗調整された基板2は、アーム19Aによって載置台5B1〜5B3に移動される。
液滴吐出装置1は、6つの基板搬出機構14、すなわち基板搬出機構14A1〜14A3,14B1〜14B3を含んで構成される。基板搬出機構14A1は、載置台5A1に載置された処理済みの基板2を搬出し、基板搬出機構14A2は、載置台5A2に載置された処理済みの基板2を搬出し、基板搬出機構14A3は、載置台5A3に載置された処理済みの基板2を搬出し、基板搬出機構14B1は、載置台5B1に載置された処理済みの基板2を搬出し、基板搬出機構14B2は、載置台5B2に載置された処理済みの基板2を搬出し、基板搬出機構14B3は、載置台5B3に載置された処理済みの基板2を搬出する。処理済みの基板2とは、液滴吐出ユニット3による描画が終了した基板2のことである。
図5は、液滴吐出装置1の構成を示すブロック図である。図5に示したブロック図には、液滴吐出装置1の構成要素として、上述した液滴吐出ユニット3、メンテナンスユニット4、アライメントカメラ9A〜9D、観察カメラ9E、メカアライメント機構10の他に、搬送系制御部30、搬送系31、インクジェット(以下「IJ」という)・カメラ系制御部40、ステージ制御部41、IJユニットステージ42、カメラステージ43、アライメントステージ44、カメラ制御部45およびIJ制御部46を示している。
液滴吐出装置1は図示しない中央処理装置(以下「CPU」という)および図示しない記憶装置を含み、CPUが記憶装置に記憶されるプログラムを実行することによって、搬送系制御部30、IJ・カメラ系制御部40、ステージ制御部41、カメラ制御部45およびIJ制御部46などの機能を実現する。記憶装置は、たとえば半導体メモリなどによって構成され、CPUで実行されるプログラム、およびCPUがプログラムを実行する際に必要な情報を記憶する。記憶装置に記憶される情報は、CPUによって書き込みおよび読み出しが行われる。
搬送系制御部30は、搬送系31およびメカアライメント機構10を制御し、位置検出手段および算出手段であるIJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41、カメラ制御部45およびIJ制御部46を制御する。搬送系31は、基板搬送スライダ11、基板搬入機構13および基板搬出機構14を含んで構成される。搬送系制御部30およびIJ・カメラ系制御部40は、制御手段である。
ステージ制御部41は、IJユニットステージ42、カメラステージ43およびアライメントステージ44を制御する。IJユニットステージ42は、液滴吐出ユニット3をY方向に移動可能に保持するステージである。IJユニットステージ42は、ステージ制御部41の指示に応じて液滴吐出ユニット3をY方向に移動し、さらにステージ制御部41の指示に応じてノズル22のヘッド角度を調整する。
カメラステージ43は、2つあり、1つは第1アライメントカメラユニット8AをY方向に移動可能に保持する図示しない第1カメラステージであり、他の1つは第2アライメントカメラユニット8BをY方向に移動可能に保持する図示しない第2カメラステージである。第1の移動手段である第1カメラステージは、ステージ制御部41の指示に応じて、第1アライメントカメラユニット8AをY方向に移動する。第2の移動手段である第2カメラステージは、ステージ制御部41の指示に応じて、第2アライメントカメラユニット8BをY方向に移動する。
移動回転手段であるアライメントステージ44は、各載置台5を保持するX軸ステージ、Y軸ステージおよびθ軸ステージから構成され、ステージ制御部41の指示に応じて、各載置台5の位置および角度を微調整する。
カメラ制御部45は、アライメントカメラ9A〜9Dおよび観察カメラ9Eによる基板2の撮像を制御する。カメラ制御部45は、IJ・カメラ系制御部40の指示に応じて、アライメントカメラ9A〜9Dおよび観察カメラ9Eによって基板2を撮像し、撮像した撮像画像をIJ・カメラ系制御部40に送る。IJ制御部46は、IJ・カメラ系制御部40の指示に応じて、液滴吐出ユニット3およびメンテナンスユニット4を制御する。
図6は、基板2に形成されているアライメントマーク17を示す図である。基板2には、矩形の対角の頂点の位置に、2つのアライメントマーク17A,17Bが形成されている。アライメントマーク17は、基板2の位置決めを行うためのマークである。基板2の位置決めとは、アライメントカメラ9A〜9Dによって撮像した撮像画像に基づいて、基板2のアライメントマーク17の位置を、後述する基準位置に一致させるように、アライメントステージ44によって載置台5の位置および角度を微調整することである。
図7は、基準位置決め用基板2Kに形成されている基準アライメントマーク18を示す図である。基準ワークである基準位置決め用基板2Kは、各載置台5の位置および角度を一致させるために用いる基板である。基準位置決め用基板2Kには、矩形の各頂点の位置に、4つの基準アライメントマーク18A1,18A2,18B1,18B2が形成されている。
基準アライメントマーク18A1と基準アライメントマーク18A2とを結ぶ直線は、基準アライメントマーク18B1と基準アライメントマーク18B2とを結ぶ直線に平行である。基準アライメントマーク18A1,18A2がY方向の予め定める基準直線上に位置するように、載置台5の位置および角度を調整したとき、基準アライメントマーク18A1の位置が、基板2のアライメントマーク17Aの基準位置となり、基準アライメントマーク18B1の位置が、基板2のアライメントマーク17Bの基準位置となる。
IJ・カメラ系制御部40は、搬送系制御部30に指示して、基準位置決め用基板2Kを載置台5に載置する。次に、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41を制御して、カメラステージ43によって、基準位置決め用基板2Kに形成されている基準アライメントマーク18A1がアライメントカメラ9Aの撮像視野に入るように、第1アライメントカメラユニット8Aを移動させる。そして、IJ・カメラ系制御部40は、カメラ制御部45を制御して、アライメントカメラ9Aによって基準位置決め用基板2Kを撮像させ、撮像された撮像画像をカメラ制御部45から受け取る。IJ・カメラ系制御部40は、カメラ制御部45から受け取った撮像画像に基づいて、基準アライメントマーク18A1の位置を検出し、検出した位置を座標Sとして記憶装置に記憶する。
座標Sは、たとえばY軸がY方向であり、X軸がX方向であり、原点が基準直線上にあるXY座標系であって、載置台5ごとに定められるXY座標系の座標である。予め定める直線である基準直線は、Y方向の直線であって、液滴吐出ユニット3をY方向に移動させたとき、すべての載置台5に載置された基板2に対して液滴を吐出することができるX方向の範囲内に設定される。
次に、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41を制御して、カメラステージ43によって、基準距離だけ第1アライメントカメラユニット8AをY方向に移動させ、基準位置決め用基板2Kに形成されている基準アライメントマーク18A2をアライメントカメラ9Aの撮像視野に入れる。基準距離は、基準アライメントマーク18A1と基準アライメントマーク18A2との距離として、設計仕様として定められている距離である。そして、IJ・カメラ系制御部40は、カメラ制御部45を制御して、アライメントカメラ9Aによって基準位置決め用基板2Kを撮像させ、撮像された撮像画像をカメラ制御部45から受け取る。IJ・カメラ系制御部40は、カメラ制御部45から受け取った撮像画像に基づいて、基準アライメントマーク18A2の位置を検出し、検出した位置を座標Tとして記憶装置に記憶する。
IJ・カメラ系制御部40は、記憶装置に記憶した座標S,Tに基づいて、座標Sと座標Tとを結ぶ直線を基準直線に一致させるために、基準位置決め用基板2Kの位置を移動して補正すべき位置補正量、および基準位置決め用基板2Kの角度を回転して補正すべき角度補正量を算出する。以下、「位置補正量」および「角度補正量」を総称して単に「補正量」という。
IJ・カメラ系制御部40は、算出した補正量が基準補正量を超えていれば、ステージ制御部41を制御して、アライメントステージ44によって、算出した補正量だけ載置台5を移動および回転して補正する。算出した補正量が基準補正量以下であれば、補正は行わない。IJ・カメラ系制御部40は、すべての載置台5に基準位置決め用基板2Kを載置して位置決めを行う。
アライメントカメラ9Aおよび基準アライメントマーク18A1,2を用いて基準位置決め用基板2Kによる位置決めを行う実施形態を説明したが、この実施形態に限定されるものではなく、アライメントカメラ9Bおよび基準アライメントマーク18B1,2を用いて基準位置決め用基板2Kによる位置決めを行ってもよい。あるいは、観察カメラ9Eと、基準アライメントマーク18A1,2または基準アライメントマーク18B1,2を用いて、基準位置決め用基板2Kによる位置決めを行ってもよい。あるいは、観察カメラ9Eによって、1つの基板2に描画された描画パターンの中の特徴のある部分を、基準アライメントマークとして、位置決めを行ってもよい。
基準アライメントマーク18は、液滴吐出装置1が、液滴吐出ユニット3によって、注目する注目ワークに形成してもよい。液滴吐出装置1が、注目ワークに基準アライメントマーク18を生成しておくことによって、注目ワークを基準位置決め用基板2Kとして用いることができる。
基準位置決め用基板2Kによる位置決めは、各載置台5に載置された基準位置決め用基板2Kのすべての基準アライメントマーク18A1,2またはすべての基準アライメントマーク18B1,2が、基準直線上に位置するように調整するために行われる。
IJ・カメラ系制御部40は、すべての載置台5について位置決めを行った後、各載置台5のアライメントステージ44によって調整した各載置台5の位置および角度、すなわちX軸ステージおよびY軸ステージによって決まる位置、ならびにθ軸ステージによって決まる角度を載置台5ごとに記憶装置に記憶しておく。そして、基板2が載置台5に載置されたとき、IJ・カメラ系制御部40は、載置台5の位置および角度が、記憶装置に記憶しているアライメントステージ44の状態になるようにステージ制御部41を制御する。
図8は、液滴吐出装置1が実行するパターン描画処理の手順を示すタイムチャートである。図8に示したタイムチャートは、パターン描画処理のとき、搬送系制御部30とIJ・カメラ系制御部40との間で送受信される信号、ならびに液滴吐出装置1の5A側および液滴吐出装置1の5B側で行われている処理を、時間の経過とともに示している。
液滴吐出装置1の5A側で行われる処理とは、載置台5A1〜5A3および載置台5A1〜5A3に載置された基板2に対して行われる処理のことであり、液滴吐出装置1の5B側で行われる処理とは、載置台5B1〜5B3および載置台5B1〜5B3に載置された基板2に対して行われる処理のことである。パターン描画処理は、液滴吐出ユニット3が載置台5に載置された基板2に対して液滴を吐出して描画パターンを描画する処理であり、以下、単に「描画処理」ともいう。
搬送系制御部30は、5A側搬入出完了信号および5B側搬入出完了信号を生成し、生成した5A側搬入出完了信号および5B側搬入出完了信号をIJ・カメラ系制御部40に送る。図8では、各信号は、オンのときハイレベルであり、オフのときローレベルである。5A側搬入出完了信号は、搬送系制御部30が、基板搬出機構14A1〜14A3によって載置台5A1〜5A3から処理済みの基板2の搬出を開始したとき、オフとなり、搬送系制御部30が、第1基板搬送スライダ11Aによって、メカアライメント機構10A1〜10A3から載置台5A1〜5A3に未処理の基板2を載置し終わったときに、オンとなる信号である。
5B側搬入出完了信号は、基板搬出機構14B1〜14B3によって載置台5B1〜5B3から処理済みの基板2の搬出を開始したとき、オフとなり、第2基板搬送スライダ11Bによって、メカアライメント機構10B1〜10B3から載置台5B1〜5B3に未処理の基板2を載置し終わったときに、オンとなる信号である。以下、基板搬送スライダ11が載置台5から処理済みの基板2を搬出する処理、および基板搬送スライダ11が載置台5に未処理の基板2を載置する処理を、基板2の搬入出処理という。
IJ・カメラ系制御部40は、5A側アライメント処理信号、および5B側アライメント処理信号およびIJ描画処理信号を生成し、生成したIJ描画処理信号を搬送系制御部30に送る。5A側アライメント処理信号は、IJ・カメラ系制御部40が、ステージ制御部41およびカメラ制御部45を制御して、載置台5A1〜5A3に対するアライメント処理を開始したとき、オンとなり、IJ・カメラ系制御部40が、ステージ制御部41およびカメラ制御部45を制御して、載置台5A1〜5A3に対するアライメント処理を終了したとき、オフとなる。アライメント処理は、基板2の位置決めを行う処理である。
5B側アライメント処理信号は、IJ・カメラ系制御部40が、ステージ制御部41およびカメラ制御部45を制御して、載置台5B1〜5B3に対するアライメント処理を開始したとき、オンとなり、IJ・カメラ系制御部40が、ステージ制御部41およびカメラ制御部45を制御して、載置台5B1〜5B3に対するアライメント処理を終了したとき、オフとなる。
IJ描画処理信号は、IJ・カメラ系制御部40が、ステージ制御部41を制御してIJユニットステージ42によって、載置台5A1〜5A3のうち最初に描画処理を行う基板2を載置する載置台5への液滴吐出ユニット3の移動を開始させたとき、または、載置台5B1〜5B3のうち最初に描画処理を行う基板2を載置する載置台5への液滴吐出ユニット3の移動を開始させたとき、オンになる。そして、IJ・カメラ系制御部40が、IJ制御部46を制御して、液滴吐出ユニット3によって載置台5A1〜5A3に載置されたすべての基板2に対する描画処理を終了したとき、または載置台5B1〜5B3に載置されたすべての基板2に対する描画処理を終了したとき、オフとなる。
液滴吐出装置1の5A側および液滴吐出装置1の5B側で行われている処理で、点線の矩形で囲んだ「アライメント」は、アライメント処理が行われていることを示し、実線で囲んだ「描画」は、描画処理が行われていることを示し、点線の矩形で囲んだ「搬入出処理」は、基板2の搬入出処理が行われていることを示す。
第1アライメントカメラユニット8Aは、載置台5A1〜5A3に対して基板2の搬入出処理が行われているとき、および液滴吐出ユニット3が載置台5A1〜5A3に載置された基板2に対して描画処理を行っているとき、第1退避領域に退避されている。第2アライメントカメラユニット8Bは、載置台5B1〜5B3に対して基板2の搬入出処理が行われているとき、および液滴吐出ユニット3が載置台5B1〜5B3に載置された基板2に対して描画処理を行っているとき、第2退避領域に退避されている。
時刻t1に、搬送系制御部30が5A側搬入出完了信号をオンにすると、IJ・カメラ系制御部40は、時刻t2に、5A側のアライメント処理を開始する。そして、5A側のアライメント処理を開始したとき、5A側アライメント処理信号をオンにする。
5A側アライメント処理では、IJ・カメラ系制御部40は、先ず、載置台5A3に対するアライメント処理を行う。すなわち、ステージ制御部41を制御して第1カメラステージによって、第1アライメントカメラユニット8Aを、第1退避領域から載置台5A3の位置に移動する。次に、カメラ制御部45を制御して、アライメントカメラ9Aによって載置台5A3に載置された基板2を撮像し、アライメントカメラ9Bによって載置台5A3に載置された基板2を撮像する。
IJ・カメラ系制御部40は、アライメントカメラ9Aによって撮像された撮像画像に基づいて、基板2のアライメントマーク17Aの位置を検出し、アライメントカメラ9Bによって撮像された撮像画像に基づいて、基板2のアライメントマーク17Bの位置を検出する。そして、検出したアライメントマーク17A,17Bの位置に基づいて、補正量を算出する。さらに、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41を制御して、アライメントステージ44によって載置台5A3の位置および角度を、算出した補正量だけ移動および回転する。
IJ・カメラ系制御部40は、載置台5A3に対するアライメント処理を終了すると、引き続いて載置台5A2および載置台5A1の順にそれぞれに対してアライメント処理を行う。載置台5A1に対するアライメント処理が終了し、ステージ制御部41を制御してカメラステージ43によって、第1アライメントカメラユニット8Aを、第1退避領域に退避し終わったとき、つまり時刻t5に、5A側アライメント処理信号をオフにする。時刻t2から時刻t5までの処理が、5A側アライメント処理である。
IJ・カメラ系制御部40は、5A側アライメント処理中、または後述する5A側描画処理中の時刻に、たとえば時刻t3に、5B側搬入出処理が完了し、搬送系制御部30が5B側搬入出完了信号をオンにすると、IJ・カメラ系制御部40は、時刻t4に、5B側のアライメント処理を開始する。そして、5B側のアライメント処理を開始したとき、5B側アライメント処理信号をオンにする。5B側アライメント処理では、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41を制御して第2カメラステージによって、第2アライメントカメラユニット8Bを、第2退避領域から載置台5B3の位置に移動し、載置台5B3に対するアライメント処理を行う。載置台5B3に対するアライメント処理が終了すると、引き続いて載置台5B2および載置台5B1の順にそれぞれに対してアライメント処理を行った後、ステージ制御部41を制御して第2カメラステージによって、第2アライメントカメラユニット8Bを第2退避領域に退避し終わったとき、つまり時刻t7に、5B側アライメント処理信号をオフにする。時刻t4から時刻t7までの処理が、5B側アライメント処理である。
図8に示したタイムチャートでは、時刻t3,t4は、時刻t5以前の時刻であるが、5A側アライメント処理と5B側アライメント処理とは、独立しているので、時刻t3のみ時刻t5以前で時刻t4が時刻t5以後となってもよいし、時刻t3,t4とも時刻t5以後となってもよい。
5A側アライメント処理が終了すると、5A側に対する描画処理が可能になるが、5A側アライメント処理が終了したとき、5B側に対する描画処理が行われているときは、5B側に対する描画処理が終了するのを待つ待機状態となり、5B側に対する描画処理が終了した後、5A側に対する描画処理を開始する。同様に、5B側アライメント処理が終了すると、5B側に対する描画処理が可能になるが、5B側アライメント処理が終了したとき、5A側に対する描画処理が行われているときは、5A側に対する描画処理が終了するのを待つ待機状態となり、5A側に対する描画処理が終了した後、5B側に対する描画処理を開始する。
たとえば、時刻t5に、5A側アライメント処理信号がオフになった後、IJ・カメラ系制御部40は、時刻t6に、5A側、すなわち載置台5A1〜5A3に載置された基板2に対する描画処理を開始する。そして、載置台5A1〜5A3に載置された基板2に対する描画処理を開始したとき、IJ描画処理信号をオンにする。
5A側描画処理では、IJ・カメラ系制御部40は、先ず、ステージ制御部41を制御してIJユニットステージ42によって、液滴吐出ユニット3を載置台5A1の位置に移動し、移動した後、IJ制御部46を制御して、液滴吐出ユニット3によって、載置台5A1に載置された基板2に対する描画処理を行う。載置台5A1に載置された基板2に対する描画処理が終了すると、引き続いて載置台5A2および載置台5A3の順にそれぞれの載置台5に載置された基板2に対する描画処理を行う。載置台5A3に載置された基板2に対する描画処理が終了したとき、つまり時刻t8に、IJ描画処理信号をオフにする。時刻t6から時刻t8までの処理が、5A側描画処理である。
時刻t8に、IJ描画処理信号がオフになると、搬送系制御部30は、5A側描画処理が終了したのか5B側描画処理が終了したのかを、IJ・カメラ系制御部40に確認する。IJ・カメラ系制御部40から5A側描画処理が終了したことが知らされると、搬送系制御部30は、時刻t9に、基板搬出機構14A1〜14A3によって、載置台5A1〜5A3に載置された処理済みの基板2の搬出を開始する。そして、基板搬出機構14A1〜14A3による処理済みの基板2の搬出を開始したとき、5A側搬入出完了信号をオフにする。基板搬出機構14A1〜14A3による処理済みの基板2の搬出が完了すると、搬送系制御部30は、第1基板搬送スライダ11Aによって未処理の基板2を載置台5A1〜5A3に搬入する。搬送系制御部30は、時刻t11に、載置台5A1〜5A3への未処理の基板2の搬入が完了したとき、5A側搬入出完了信号をオンにする。
時刻t11に、5A側搬入出完了信号がオンになると、時刻t12に、IJ・カメラ系制御部40は、5A側アライメント処理を開始し、5A側アライメント処理信号をオンとする。IJ・カメラ系制御部40は、時刻t15に、5A側アライメント処理が終了したとき、5A側アライメント処理信号をオフとする。
時刻t8に、IJ描画処理信号がオフになったとき、5B側アライメント処理信号がオフになっているので、5B側描画処理が可能であり、IJ・カメラ系制御部40は、時刻t10に、5B側、すなわち載置台5B1〜5B3に載置された基板2に対する描画処理を開始する。そして、載置台5B1〜5B3に載置された基板2に対する描画処理を開始したとき、IJ描画処理信号をオンにする。IJ・カメラ系制御部40は、時刻t13に、載置台5B1〜5B3に載置された基板2に対する描画処理を終了したとき、IJ描画処理信号をオフにする。時刻t10から時刻t13までの処理が、5B側描画処理である。
時刻t13に、IJ描画処理信号がオフになると、搬送系制御部30は、5A側描画処理が終了したのか5B側描画処理が終了したのかを、IJ・カメラ系制御部40に確認する。IJ・カメラ系制御部40から5B側描画処理が終了したことが知らされると、搬送系制御部30は、時刻t14に、基板搬出機構14B1〜14B3によって、載置台5B1〜5B3に載置された処理済みの基板2の搬出を開始する。そして、基板搬出機構14B1〜14B3による処理済みの基板2の搬出を開始したとき、5B側搬入出完了信号をオフにする。
5A側搬入出処理が時刻t14に開始された後、時刻t15に5A側アライメント処理が完了しているので、5A側描画処理が可能となる。IJ・カメラ系制御部40は、時刻t16に、5A側描画処理を開始し、IJ描画処理信号をオンとする。
IJ・カメラ系制御部40は、液滴吐出ユニット3による描画処理を行っていないとき、液滴吐出ユニット3を、第1メンテナンスユニット4Aの位置に移動して、第1メンテナンスユニット4Aによる液滴吐出ユニット3の清掃および湿潤状態の維持を可能とし、液滴を吐出する状態を良好状態に維持する。
図8に示したタイムチャートでは、液滴吐出装置1の動作を開始した直後の期間、たとえば時刻t1から時刻t8の期間は、アライメント処理および搬入出処理と、描画処理とが並行して処理される時間は、それほど長くはない。しかし、時刻t8以降は、5A側に対するアライメント処理および搬入出処理と5B側に対する描画処理とが並行して行われる期間と、5A側に対する描画処理と5B側に対するアライメント処理および搬入出処理とが並行して行われる期間とが長くなっている。そして、5A側に対するアライメント処理および搬入出処理と5B側に対する描画処理とが並行して行われる期間と、5A側に対する描画処理と5B側に対するアライメント処理および搬入出処理とが並行して行われる期間とが、交互に繰り返されて継続している。
したがって、液滴吐出ユニット3の待機時間、つまり基板2に対して描画を行っていない時間を大幅に短縮して、液滴吐出ヘッド21表面の乾燥などによる吐出不良の発生を低減し、また、メンテナンス処理によって消費される液滴量、たとえばインク量を低減することができるという効果がある。さらに、液滴吐出装置1は、複数の載置台5にそれぞれ載置された複数の基板2に対して、Y方向に一回走査するだけで、すべての基板2に描画処理を行うことができるので、生産性を向上させることができる。
また、上述したアライメント処理によれば、載置台5上に搭載された基板2の方向および角度を調整して、すべての基板2の方向をY方向の一直線上に一致させることができるので、高精度に描画することができる。
図9は、液滴吐出装置1が実行するパターン描画処理の処理手順を示すフローチャートである。複数の基板2を収容した基板搬送カセット12が、基板搬入機構13に近接する位置に設置されると、ステップA1に移る。近接する位置は、基板搬入機構13が基板2を搬入することができる範囲内の位置である。
ステップA1では、搬送系制御部30は、基板2を搬入する。具体的には、搬送系制御部30は、基板搬入機構13によって、基板搬送カセット12から基板2を取り出し、基板搬送スライダ11のアーム19に搬入する。次に、基板搬送スライダ11によって、アーム19をスライドさせて、アーム19に搬入された基板2を、メカアライメント機構10に移動する。ステップA2では、搬送系制御部30は、基板2のメカアライメントを行う。メカアライメントは、メカアライメント機構10の押し当てピン15によって、基板2の傾きを粗調整することである。
ステップA3では、搬送系制御部30は、粗調整が行われた基板2を、基板搬送スライダ11のアーム19によってメカアライメント機構10から載置台5に移動する。ステップA4では、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41およびカメラ制御部45を制御して、アライメントを行う。アライメントは、アライメント処理のことである。
具体的には、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41を制御して、アライメントカメラユニット8を、描画対象である基板2を載置した載置台5の位置に移動した後、カメラ制御部45を制御して、アライメントカメラによって載置台5に載置された基板2を撮像する。次に、IJ・カメラ系制御部40は、アライメントカメラによって撮像された撮像画像に基づいて、基板2のアライメントマーク17A,17Bの位置を検出し、検出したアライメントマーク17A,17Bの位置に基づいて、補正量を算出する。さらに、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41を制御して、アライメントステージ44によって載置台5A3の位置および角度を、算出した補正量だけ移動および回転する。
ステップA5では、IJ・カメラ系制御部40は、IJ描画処理を行う。IJ描画処理は、パターン描画処理のことである。具体的には、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41を制御して、IJユニットステージ42によって、液滴吐出ユニット3を、描画対象である基板2を載置した載置台5に移動する。そして、IJ制御部46を制御して、液滴吐出ユニット3によって、移動された載置台5に載置された基板2に対して描画を行う。
ステップA6では、搬送系制御部30は、基板2を搬出して、パターン描画処理を終了する。具体的には、搬送系制御部30は、基板搬出機構14によって、載置台5に載置された処理済みの基板2を搬出して、パターン描画処理を終了する。
図9に示したパターン描画処理は、5A側だけ、または5B側だけに着目した処理手順である。ステップA1〜A3,A6は搬入出処理であり、ステップA4はアライメント処理であり、ステップA5は描画処理である。搬送系制御部30およびIJ・カメラ系制御部40は、図8に示したタイムチャートのパターン描画処理のように、5A側に対するアライメント処理および搬入出処理と5B側に対する描画処理とを並行して行い、また5A側に対する描画処理と5B側に対するアライメント処理および搬入出処理とを並行して行うように制御する。
図10は、IJ・カメラ系制御部40が実行する基準位置決め姿勢調整処理の処理手順を示すフローチャートである。基準位置決め姿勢調整処理は、基準位置決め用基板2Kを用いて載置台5の基準位置を決める処理である。液滴吐出装置1の図示しない操作部、たとえばキーボードなどの入力装置から、基準位置決め姿勢調整処理の開始の指示があったときに、ステップB1に移る。
ステップB1では、搬送系制御部30は、基準位置決め用基板2Kを各載置台5に載置する。次に、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41を制御してカメラステージ43によって、基準位置決め用基板2Kに形成されている基準アライメントマーク18A1がアライメントカメラ9Aの撮像視野に入るように、第1アライメントカメラユニット8Aを移動させる。そして、カメラ制御部45を制御して、アライメントカメラ9Aによって基準位置決め用基板2Kを撮像させ、撮像された撮像画像をカメラ制御部45から受け取る。IJ・カメラ系制御部40は、カメラ制御部45から受け取った撮像画像に基づいて、基準アライメントマーク18A1(図10では「マーク18A1」と記す)の位置を検出し、検出した位置を座標Sとして記憶装置に記憶する。
ステップB2では、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41を制御してカメラステージ43によって、基準距離だけ第1アライメントカメラユニット8AをY方向に移動させ、基準位置決め用基板2Kに形成されている基準アライメントマーク18A2(図10では「マーク18A2」と記す)をアライメントカメラ9Aの撮像視野に入れる。そして、カメラ制御部45を制御して、アライメントカメラ9Aによって基準位置決め用基板2Kを撮像させ、撮像された撮像画像をカメラ制御部45から受け取る。IJ・カメラ系制御部40は、カメラ制御部45から受け取った撮像画像に基づいて、基準アライメントマーク18A2の位置を検出し、検出した位置を座標Tとして記憶装置に記憶する。ステップB1,2は、位置検出ステップである。
算出ステップであるステップB3では、IJ・カメラ系制御部40は、記憶装置に記憶した座標S,Tに基づいて、座標Sと座標Tとを結ぶ直線を基準直線に一致させるために、基準位置決め用基板2Kの補正量、すなわち位置を移動して補正すべき位置補正量および角度を回転して補正すべき角度補正量を算出する。
ステップB4では、IJ・カメラ系制御部40は、算出した補正量が基準補正量以下であるか否かを判定する。算出した補正量が基準補正量以下でないとき、つまり算出した補正量が基準補正量を超えているとき、ステップB5に進む。算出した補正量が基準補正量以下であるとき、基準位置決め姿勢調整処理を終了する。移動回転ステップであるステップB5では、IJ・カメラ系制御部40は、ステージ制御部41を制御してアライメントステージ44によって、算出した補正量だけ載置台5を移動および回転して補正し、ステップB1に戻る。
基準補正量は、たとえばX方向の位置の基準補正量が5μm、Y方向の位置の基準補正量が5μm、および角度の基準補正量が0.005度である。IJ・カメラ系制御部40は、算出したX方向の位置補正量がX方向の位置の基準補正量以下であり、算出したY方向の位置補正量がY方向の位置の基準補正量以下であり、かつ算出した角度補正量が角度の基準補正量以下であるとき、算出した補正量が基準補正量以下であると判定する。そして、算出したX方向の位置補正量がX方向の位置の基準補正量以下でない、算出したY方向の位置補正量がY方向の位置の基準補正量以下でない、または算出した角度補正量が角度の基準補正量以下でないとき、算出した補正量が基準補正量以下でないと判定する。ステップB5で、算出した補正量だけ載置台5を移動および回転して補正するときは、X方向の位置補正量、Y方向の位置補正量、および角度補正量のうち、基準補正量以下でないと判定されたものについてのみ移動あるいは回転して補正する。
上述した基準補正量は、アライメントカメラ9Aの画素数が200万画素で、かつ固定倍率1倍のレンズを使用した場合の例である。解像度が200万画素で、かつ固定倍率1倍のレンズを使用した場合の解像度は、約4.4μm/画素であり、この解像度程度の位置決めおよび位置検出を可能とする構成を想定して、基準補正量が定められる。位置の基準補正量は、解像度が約4.4μm/画素であることから、X方向およびY方向にそれぞれ±5μmと定められる。
角度の基準補正量は、2つの基準アライメントマークのうちの1つの基準アライメントマークがX方向プラス側に5μmずれ、他の基準アライメントマークがX方向マイナス側に5μmずれた場合の角度のずれ量に基づいて定める。Y方向の基準アライメントマーク間距離を120mmとした場合、基準アライメントマークの1つを固定したとすると、他の基準アライメントマークは相対的に、X方向に10μmずれたことになり、角度のずれは、ほぼ0.00477度となる。すなわち、角度のずれは、最悪ケースでも、0.005度を超えることはなく、基準補正量の角度θは、最悪ケースの値に基づいて、0.005度と定められる。
基準補正量は、X方向の位置の基準補正量が5μm、Y方向の位置の基準補正量が5μm、および角度の基準補正量が0.005度に限定されるものではなく、アライメントカメラ9Aの画素数およびレンズの倍率、ならびにIJユニットステージ42、カメラステージ43およびアライメントステージ44の位置決め精度に依存して決定されるものである。したがって、より多い画素数かつより高倍率レンズのアライメントカメラ9Aを用い、さらにより高精度の位置決めが可能なIJユニットステージ42、カメラステージ43およびアライメントステージ44を用いることによって、基準補正量をより厳しい値として、より高精度の補正が可能である。
従来の技術によれば、基板2の搬入出処理、基板2のアライメント処理、および基板2に対する描画処理を順次行うことによって一連の処理を実現するのに対して、本発明によれば、一方の群の載置台5に載置された基板2に対する描画処理中に、他方の群の載置台5に対する基板2の搬入出処理およびアライメント処理を行うことができ、2倍近い処理の高速化および生産性の向上を図ることができる。
また、液滴吐出装置1の待機時間に関しては、1つの群について、載置台5に載置された基板2に対する描画処理時間よりも、基板2の搬入出処理時間とアライメント処理時間との合計時間の方が長時間である場合、その時間差だけが待機時間となるので、待機時間を大幅に低減することができる。逆に、描画処理時間の方が長時間である場合は、待機時間がほとんどなくなる。待機時間を低減することができるので、液滴吐出装置1の液滴吐出ヘッド21の乾燥による吐出不良を削減することができ、また、液滴吐出ヘッド21のメンテナンスのために吐出して消費される液滴量を削減することができる。搬入出時間、アライメント処理時間および描画処理時間などの条件によって異なるが、メンテナンス処理を行う時間を半分以下に抑えることができるので、液滴吐出装置1の稼働中に液滴吐出ヘッド21のメンテナンスのために消費される液滴量を、半分近くに削減できる。
液滴吐出装置1は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求の範囲に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。たとえば、液滴吐出ユニット3はインクジェット技術を用いるものに限らず、ディスペンサなど、その他の液滴吐出手段を用いることができる。また、複数の基板2に対する処理については、液滴を吐出する技術に限らず、ラインセンサカメラによる画像取得および画像処理でもよいし、それらの技術を利用した欠陥検出処理装置などを用いてもよい。
このように、液滴吐出ユニット3は、Y方向に移動可能に設けられ、液滴を吐出する。第1メンテナンスユニット4Aは、液滴吐出ユニット3が予め定める吐出量の液滴を目標位置に吐出することができるように液滴吐出ユニット3を清掃して維持する。第1メンテナンスユニット4Aを基準にしてY方向の両側のうちの一方側に配置される複数の載置台5A1〜5A3および他方側に配置される複数の載置台5B1〜5B3は、液滴が吐出される対象である基板2を載置する。アライメントステージ44は、載置台5ごとに設けられ、Y方向およびY方向に直交するX方向に載置台5を移動するとともに、Y方向およびX方向に直交する方向を中心として載置台5を回転する。第1アライメントカメラユニット8Aは、Y方向に移動可能に設けられ、載置台5A1〜5A3にそれぞれ載置された基板2を撮像する。第2アライメントカメラユニット8Bは、第1アライメントカメラユニット8Aとは独立してY方向に移動可能に設けられ、載置台5B1〜5B3にそれぞれ載置された基板2を撮像する。IJ・カメラ系制御部40は、第1アライメントカメラユニット8Aおよび第2アライメントカメラユニット8Bによって撮像された基板2の撮像画像に基づいて基板2に形成される位置決めのためのアライメントマークの位置を検出する。IJ・カメラ系制御部40は、IJ・カメラ系制御部40によって検出された位置に基づいて各載置台5の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出する。そして、搬送系制御部30およびIJ・カメラ系制御部40は、IJ・カメラ系制御部40によって算出された位置補正量および角度補正量だけ載置台5を移動および回転するようにアライメントステージ44を制御する。
したがって、液滴吐出装置1は、第1アライメントカメラユニット8Aと第2アライメントカメラユニット8Bとを交互に動作させ、液滴吐出ユニット3を、第1アライメントカメラユニット8Aが動作していないときの載置台5A1〜5A3、または第2アライメントカメラユニット8Bが動作していないときの載置台5B1〜5B3に対して動作させることによって、液滴吐出ユニット3の稼動率を向上させることができ、液滴吐出ユニット3に設けられる液滴吐出ヘッド21の乾燥を軽減し、第1メンテナンスユニット4Aによる液滴吐出ヘッド21のメンテナンス処理の時間を短くして、液滴、たとえばインクの消費量を削減し、かつ液滴吐出の精度を低下させることなく生産量を向上させることができる。
従来の技術によれば、基板2の搬入出処理、基板2のアライメント処理、および基板2に対する描画処理を順次行うことによって一連の処理を実現するのに対して、本発明によれば、一方の群の載置台5に載置された基板2に対する描画処理中に、他方の群の載置台5に対する基板2の搬入出処理およびアライメント処理を行うことができ、2倍近い処理の高速化および生産性の向上を図ることができる。
また、液滴吐出装置1の待機時間に関しては、1つの群について、載置台5に載置された基板2に対する描画処理時間よりも、基板2の搬入出処理時間とアライメント処理時間との合計時間の方が長時間である場合、その時間差だけが待機時間となるので、待機時間を大幅に低減することができる。逆に、描画処理時間の方が長時間である場合は、待機時間がほとんどなくなる。待機時間を低減することができるので、液滴吐出装置1の液滴吐出ヘッド21の乾燥による吐出不良を削減することができ、また、液滴吐出ヘッド21のメンテナンスのために吐出して消費される液滴量を削減することができる。搬入出時間、アライメント処理時間および描画処理時間などの条件によって異なるが、メンテナンス処理を行う時間を半分以下に抑えることができるので、液滴吐出装置1の稼働中に液滴吐出ヘッド21のメンテナンスのために消費される液滴量を、半分近くに削減できることができる。
さらに、搬送系制御部30およびIJ・カメラ系制御部40は、第1アライメントカメラユニット8Aに、載置台5A1〜5A3にそれぞれ載置された基板2を撮像させ、IJ・カメラ系制御部40に、第1アライメントカメラユニット8Aによって撮像された基板2の撮像画像に基づいてアライメントマークの位置を検出させ、かつ、IJ・カメラ系制御部40に、IJ・カメラ系制御部40が検出した位置に基づいて載置台5A1〜5A3の位置補正量および角度補正量を算出させている間に、液滴吐出ユニット3に、載置台5B1〜5B3にそれぞれ載置された基板2に対して液滴を吐出させる。そして、第2アライメントカメラユニット8Bに、載置台5B1〜5B3にそれぞれ載置された基板2を撮像させ、IJ・カメラ系制御部40に、第2アライメントカメラユニット8Bによって撮像された基板2の撮像画像に基づいてアライメントマークの位置を検出させ、かつIJ・カメラ系制御部40に、IJ・カメラ系制御部40が検出した位置に基づいて載置台5B1〜5B3の位置補正量および角度補正量を算出させている間に、液滴吐出ユニット3に、載置台5A1〜5A3にそれぞれ載置された基板2に対して液滴を吐出させる。
したがって、液滴吐出ユニット3の稼動率を向上させることができ、液滴吐出ユニット3に設けられる液滴吐出ヘッド21の乾燥を軽減し、第1メンテナンスユニット4Aによる液滴吐出ヘッド21のメンテナンス処理の時間を短くして、液滴、たとえばインクの消費量を削減し、かつ液滴吐出の精度を低下させることなく生産量を向上させることができる。
さらに、第1カメラステージは、第1アライメントカメラユニット8AをY方向に移動させる。第2カメラステージは、第2アライメントカメラユニット8BをY方向に移動させる。そして、搬送系制御部30およびIJ・カメラ系制御部40は、第1カメラステージに、第1アライメントカメラユニット8Aを、載置台5A1〜5A3の間で移動させている間に、液滴吐出ユニット3に、載置台5B1〜5B3にそれぞれ載置された基板2に対して液滴を吐出させ、第2カメラステージに、第2アライメントカメラユニット8Bを、載置台5B1〜5B3の間で移動させている間に、液滴吐出ユニット3に、載置台5A1〜5A3にそれぞれ載置された基板2に対して液滴を吐出させる。したがって、液滴吐出ユニット3の稼動率を向上させることができ、液滴吐出ユニット3に設けられる液滴吐出ヘッド21の乾燥を軽減し、第1メンテナンスユニット4Aによる液滴吐出ヘッド21のメンテナンス処理の時間を短くして、液滴、たとえばインクの消費量を削減し、かつ液滴吐出の精度を低下させることなく生産量を向上させることができる。
さらに、IJ・カメラ系制御部40は、各載置台5に載置された基板2のアライメントマークがY方向の予め定める基準直線上に配置されるように、載置台5ごとの位置補正量および角度補正量を算出する。したがって、液滴吐出ユニット3をY方向に予め定める基準直線上を移動させて、載置台5A1〜5A3に載置された複数の基板2、および載置台5B1〜5B3に載置された複数の基板2に対して、X方向での位置調整を行うことなく、一回の移動で液滴を吐出することができる。
さらに、第1アライメントカメラユニット8Aに設けられる観察カメラ9Eは、すべての載置台5に載置されたワークを撮像する。第2メンテナンスユニット4Bは、液滴吐出ユニット3が予め定める吐出量の液滴を目標位置に吐出することができるように液滴吐出ユニット3を清掃して維持する。第1メンテナンスユニット4Aに対して載置台5B1〜5B3をY方向に挟んで、第2メンテナンスユニット4B、および第2アライメントカメラユニット8Bを退避するための第2退避領域がこの順序で配置される。そして、搬送系制御部30およびIJ・カメラ系制御部40は、第2アライメントカメラユニット8Bを第2退避領域に退避させ、かつ液滴吐出ユニット3を第2メンテナンスユニット4Bの位置に移動させた状態で、第1カメラステージによって第1アライメントカメラユニット8Aを移動させて、観察カメラ9Eによって載置台5A1〜5A3および載置台5B1〜5B3に載置されたすべての基板2を撮像可能とする。したがって、1台の観察カメラ9EをY方向に移動することによって、載置台5A1〜5A3に載置された複数の基板2と載置台5B1〜5B3に載置された複数の基板2とのすべての基板2を一回の移動で撮像することができる。
さらに、IJ・カメラ系制御部40は、観察カメラ9Eによって撮像したすべての基板2の撮像画像に基づいて、載置台5A1〜5A3に載置された基板2のアライメントマークの位置と、載置台5B1〜5B3に載置された基板2のアライメントマークの位置とを検出する。そして、IJ・カメラ系制御部40は、IJ・カメラ系制御部40によって検出されたアライメントマークの位置に基づいて各載置台5の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出する。したがって、すべての基板2をY方向にあわせて予め定める基準直線上に並べることができ、X方向での位置調整を行うことなく、一回の移動で液滴を吐出することができる。
さらに、液滴吐出ユニット3は、注目する注目ワークに液滴を吐出して基準となる基準アライメントマークを形成する。観察カメラ9Eは、各載置台5に載置された注目ワークを撮像する。IJ・カメラ系制御部40は、観察カメラ9Eによって撮像した注目ワークの撮像画像に基づいて、載置台5に載置された注目ワークの基準アライメントマークの位置を検出する。IJ・カメラ系制御部40は、IJ・カメラ系制御部40によって検出された基準アライメントマークの位置に基づいて各載置台5の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出する。搬送系制御部30およびIJ・カメラ系制御部40は、IJ・カメラ系制御部40によって算出された位置補正量および角度補正量だけ載置台5を移動および回転するようにアライメントステージ44を制御する。したがって、液滴吐出ユニット3の清掃後あるいは液滴吐出ユニット3の交換後、アライメントマークを用いることなく、載置台5の位置ずれを補正することができ。吐出制度の低下を防止することができる。
さらに、図10に示したステップB1,2では、基板2を載置すべき基準となる載置台5の基準位置を決定するための2つの基準となる基準アライメントマークが形成される基準位置決め用基板2Kであって、液滴が吐出される対象である基板2を載置する複数の載置台5にそれぞれ載置された基準位置決め用基板2Kを撮像した撮像画像に基づいて、2つの基準アライメントマークの位置を検出する。図10に示したステップB3では、図10に示したステップB1,2で検出された2つの基準アライメントマークの位置を通る直線を、液滴を吐出する液滴吐出ユニット3を移動させる直線である予め定める基準直線に一致させるために、載置台5の位置を補正すべき位置補正量と予め基準直線に対する載置台5の角度を補正すべき角度補正量を載置台5ごとに算出する。図10に示したステップB5では、各載置台5の位置を移動し角度を回転させるアライメントステージ44を制御して、各載置台5の位置を図10に示したステップB3で算出された位置補正量だけ移動するとともに、各載置台5の角度を図10に示したステップB3で算出された角度補正量だけ回転する。したがって、載置台5に載置された基準位置決め用基板2Kの位置および角度を調整して、すべての基準位置決め用基板2Kの方向を予め定める基準直線上に一致させることができるので、高精度に描画することができる。
図11は、本発明の第2の実施形態である液滴吐出装置100の概略の構成を示す平面図である。図12は、液滴吐出装置100の側面図である。図11に示した平面図は、鉛直方向上側から液滴吐出装置100を見た外観図である。図12に示した側面図は、図11に示した液滴吐出装置100のうち主要な構成要素を左側からX方向に見た図である。
本実施形態の液滴吐出装置100は、第2メンテナンスユニット4Bが設けられない点、および第1メンテナンスユニット4Aに、観察カメラ9Eを清掃する図示しない吸引機構が設けられる点が、第1の実施形態と異なる。第2メンテナンスユニット4Bが設けられないので、第1の実施形態において、第2メンテナンスユニット4Bよりも端部側に設けられていた第2退避領域は、第1の実施形態よりもY方向上側に設けられる。
また本実施形態の液滴吐出装置100は、液滴吐出ユニット103をX方向に移動可能とする図示しない移動手段が設けられ、液滴吐出ユニット103が、Y方向だけではなくX方向にも移動可能に設けられる点、および第1アライメントカメラユニット8Aに搭載されていた観察カメラ9Eが、液滴吐出ユニット103に設けられる点が第1の実施形態と異なる。液滴吐出ユニット103が、X方向にも移動可能であることによって、液滴吐出ヘッド21が小さくても、各載置台5に載置された基板2に描画パターンを描画することができるとともに、液滴吐出ユニット103に設けられた観察カメラ9で、基板2に描画された描画パターンの状態およびアライメントマークを観察することができる。アライメントマークを観察することによって、ウェハのオフセット調整を行うことができる。
基板2を観察カメラ9Eによって撮像するために液滴吐出ユニット103を移動させる場合、第1アライメントカメラユニット8Aを第1退避領域に退避させ、かつ第2アライメントカメラユニット8Bを第2退避領域に退避させた状態で、観察カメラ9Eによって載置台5A1〜5A3および載置台5B1〜5B3に載置されたすべての基板2を撮像する。
観察カメラ9Eと液滴吐出ヘッド21との距離Hは、20〜30cmである。観察カメラ9Eと液滴吐出ヘッド21との距離Hが20〜30cm離れているので、複数のノズル22から吐出された液滴の観察カメラ9Eへの付着を抑制できる。また、もしノズル22から吐出された液滴が観察カメラ9Eに付着した場合であっても、観察カメラ9Eに付着した液滴は、メンテナンスユニット104Aに設けられた吸引機構によって、観察カメラ9Eから吸引除去される。
このように、第2メンテナンスユニット4Bが設けられず、液滴吐出ユニット103に観察カメラ9Eが設けられることによって、第1の実施形態の液滴吐出装置1よりも部品点数を削減することができ、かつ第1の実施形態の液滴吐出ユニット3よりも液滴吐出ユニット103のY方向の移動範囲が狭くなるので、液滴吐出装置100を小型化することができる。第2メンテナンスユニット4Bが設けられず、かつ液滴吐出ユニット103に観察カメラ9Eが設けられるこのような構成は、液滴による液滴吐出ヘッド21表面の乾燥が少なく、液滴吐出ヘッド21にキャップなどを設けなくても吐出劣化が少ない場合に、特に有効である。
前述のように、液滴吐出ユニット103には、液滴吐出ヘッド21および観察カメラ9Eが設けられ、液滴吐出ユニット103は、基板2に液滴を吐出する場合と、基板2を観察カメラ9Eで撮像する場合との2つの場合で移動する。基板2に液滴を吐出する場合と、基板2を観察カメラ9Eで撮像する場合とでは、ステージ制御部41に送信するパラメータが異なるので、IJ・カメラ系制御部40は、基板2に液滴を吐出するためにIJユニットステージ42に移動コマンドを送信するか、基板2を観察カメラ9Eによって撮像するためにIJユニットステージ42に移動コマンドを送信するかを識別する。すなわち、IJ・カメラ系制御部40は、識別手段としても機能し、液滴を吐出するために液滴吐出ユニット103を移動させる場合には、パラメータaをステージ制御部41に送信してから、IJユニットステージ42に移動コマンドを送信し、基板2を観察カメラ9Eによって撮像するために液滴吐出ユニット103を移動させる場合には、パラメータbをステージ制御部41に送信してから、IJユニットステージ42に移動コマンドを送信する。
パラメータa,bは、それぞれ値の異なる位置決め精度閾値範囲を含む。位置決め精度閾値範囲とは、ガントリ6における液滴吐出ユニット103の基板2に対する目標位置と、液滴吐出ユニット103の実際の位置までの距離の許容範囲である。位置決め精度閾値範囲が小さいほど、ガントリ6における液滴吐出ユニット103の基板2に対する目標位置と、液滴吐出ユニット103の実際の位置までの距離を短くすることができ、位置ずれを小さくすることができる。
図13に示すように、液滴を吐出するために液滴吐出ユニット103を移動させる場合の位置決め精度閾値範囲±aは、基板2を観察カメラ9Eによって撮像するために液滴吐出ユニット103を移動させる場合の位置決め精度閾値範囲±bよりも広い。図13は、液滴吐出ユニット103の基板2に対する目標位置までの距離と位置決めが完了するまでの時間との関係を示すグラフである。
液滴を吐出するためにIJユニットステージ42によって液滴吐出ユニット103を移動させる場合、液滴吐出ユニット103は、Y方向にのみ移動し、かつ加速時または減速時には液滴を吐出せず、等速で移動しながら基板2に液滴を吐出するので、Y方向およびX方向に移動する、観察カメラ9Eによって基板2を撮像するために移動する場合よりも位置決めの精度を低くできる。そのため、液滴を吐出するためにIJユニットステージ42によって液滴吐出ユニット103を移動させる場合の基板2に対する、位置決めが完了するまでの時間(以下「位置決め完了時間」という)T1を、基板2を観察カメラ9Eによって撮像するために液滴吐出ユニット103を移動させる場合の位置決め完了時間T2よりも短くすることができ、液滴吐出装置100のタクトタイムを改善することができる。位置決め精度閾値範囲の値にもよるが、位置決め精度閾値範囲±aのように広い位置決め精度閾値範囲を用いることで、たとえば位置決め完了時間を数百msから数十msまで削減することができる。なお、パラメータの送信にかかる時間は、数msのオーダーであり、位置決め完了範囲のパラメータを変えることで位置決め完了時間を数百msから数十msに削減できるので、パラメータの送信に係るオーバーヘッドは無視できる。
液滴を吐出するために液滴吐出ユニット103を移動させる場合の位置決め精度閾値範囲±aは観察カメラ9の要求精度にもよるが、0.1〜1μmに設定し、基板2を観察カメラ9Eによって撮像するために液滴吐出ユニット103を移動させる場合の位置決め精度閾値範囲±bは10〜100μmに設定する。基板2を観察カメラ9Eによって撮像するために液滴吐出ユニット103を移動させる場合に、上記範囲の位置決め精度閾値範囲±bを用いることによって、位置決め完了時間は長くなるが、観察カメラ9Eによって基板2を精度よく観察することができる。
1 液滴吐出装置
2 基板
2K 基準位置決め用基板
3 液滴吐出ユニット
4 メンテナンスユニット
5 載置台
6 ガントリ
7 ガイドレール
8 アライメントカメラユニット
9A〜9D アライメントカメラ
9E 観測カメラ
10 メカアライメント機構
11 基板搬送スライダ
12 基板搬送カセット
13 基板搬入機構
14 基板搬出機構
15 押し当てピン
16 昇降ピン
17 アライメントマーク
18 基準アライメントマーク
19 アーム
21 液滴吐出ヘッド
22 ノズル
30 搬送系制御部
31 搬送系
40 IJ・カメラ系制御部
41 ステージ制御部
42 IJユニットステージ
43 カメラステージ
44 アライメントステージ
45 カメラ制御部
46 IJ制御部

Claims (10)

  1. 予め定める第1の方向に移動可能に設けられ、液滴を吐出する液滴吐出手段と、
    液滴吐出手段が予め定める吐出量の液滴を目標位置に吐出することができるように液滴吐出手段を清掃して維持する清掃維持手段と、
    液滴が吐出される対象であるワークを載置し、清掃維持手段を基準にして第1の方向の両側のうちの一方側に配置される複数の第1群の載置台および他方側に配置される複数の第2群の載置台と、
    載置台ごとに設けられ、第1の方向および第1の方向に直交する第2の方向に載置台を移動するとともに、第1の方向および第2の方向に直交する方向を中心として載置台を回転する移動回転手段と、
    第1の方向に移動可能に設けられ、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像する第1の撮像手段と、
    第1の撮像手段とは独立して第1の方向に移動可能に設けられ、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像する第2の撮像手段と、
    第1の撮像手段および第2の撮像手段によって撮像されたワークの撮像画像に基づいてワークに形成される位置決めのためのアライメントマークの位置を検出する位置検出手段と、
    位置検出手段によって検出された位置に基づいて各載置台の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出する算出手段と、
    算出手段によって算出された位置補正量および角度補正量だけ載置台を移動および回転するように移動回転手段を制御する制御手段とを含むことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1の撮像手段に、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像させ、前記位置検出手段に、第1の撮像手段によって撮像されたワークの撮像画像に基づいてアライメントマークの位置を検出させ、かつ、前記算出手段に、前記位置検出手段が検出した位置に基づいて第1群の各載置台の位置補正量および角度補正量を算出させている間に、前記液滴吐出手段に、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させ、
    前記第2の撮像手段に、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークを撮像させ、前記位置検出手段に、第2の撮像手段によって撮像されたワークの撮像画像に基づいてアライメントマークの位置を検出させ、かつ前記算出手段に、前記位置検出手段が検出した位置に基づいて第2群の各載置台の位置補正量および角度補正量を算出させている間に、前記液滴吐出手段に、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記第1の撮像手段を第1の方向に移動させる第1の移動手段および前記第2の撮像手段を第1の方向に移動させる第2の移動手段をさらに含み、
    前記制御手段は、
    第1の移動手段に、前記第1の撮像手段を、第1群の複数の載置台の間で移動させている間に、前記液滴吐出手段に、第2群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させ、
    第2の移動手段に、前記第2の撮像手段を、第2群の複数の載置台の間で移動させている間に、前記液滴吐出手段に、第1群の載置台にそれぞれ載置されたワークに対して液滴を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記算出手段は、各載置台に載置されたワークのアライメントマークが第1の方向の予め定める基準直線上に配置されるように、載置台ごとの位置補正量および角度補正量を算出することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の液滴吐出装置。
  5. 第1の撮像手段に設けられ、すべての載置台に載置されたワークを撮像する第3の撮像手段、および前記液滴吐出手段が予め定める吐出量の液滴を目標位置に吐出することができるように前記液滴吐出手段を清掃して維持する第2の清掃維持手段を含み、
    前記清掃維持手段に対して前記第2群の載置台を第1の方向に挟んで、第2の清掃維持手段、および前記第2の撮像手段を退避するための退避領域がこの順序で配置され、
    前記制御手段は、前記第2の撮像手段を退避領域に退避させ、かつ前記液滴吐出手段を第2の清掃維持手段の位置に移動させた状態で、前記第1の移動手段によって前記第1の撮像手段を移動させて、第3の撮像手段によって前記第1群の載置台および前記第2群の載置台に載置されたすべてのワークを撮像可能とすることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の液滴吐出装置。
  6. 前記位置検出手段は、前記第3の撮像手段によって撮像したすべてのワークの撮像画像に基づいて、前記第1群の載置台に載置されたワークのアライメントマークの位置と、前記第2群の載置台に載置されたワークのアライメントマークの位置とを検出し、
    前記算出手段は、前記位置検出手段によって検出されたアライメントマークの位置に基づいて各載置台の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出することを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記液滴吐出手段は、注目する注目ワークに液滴を吐出して基準となる基準アライメントマークを形成し、
    前記第3の撮像手段は、各載置台に載置された注目ワークを撮像し、
    前記位置検出手段は、前記第3の撮像手段によって撮像した注目ワークの撮像画像に基づいて、載置台に載置された注目ワークの基準アライメントマークの位置を検出し、
    前記算出手段は、前記位置検出手段によって検出された基準アライメントマークの位置に基づいて各載置台の位置を補正するための位置補正量および角度を補正するための角度補正量を算出し、
    前記制御手段は、算出手段によって算出された位置補正量および角度補正量だけ載置台を移動および回転するように移動回転手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記液滴吐出手段に設けられ、すべての載置台に載置されたワークを撮像する第3の撮像手段を含み、
    前記液滴吐出手段は、前記第1の方向および前記第2の方向に移動可能に設けられ、
    前記清掃維持手段に対して前記第1群の載置台を前記第1の方向に挟んで、前記第1の撮像手段を退避するための第1の退避領域が配置され、
    前記清掃維持手段に対して前記第2群の載置台を前記第1の方向に挟んで、前記第2の撮像手段を退避するための第2の退避領域が配置され、
    前記制御手段は、前記第1の撮像手段を第1の退避領域に退避させ、かつ前記第2の撮像手段を第2の退避領域に退避させた状態で、前記第1群の載置台および前記第2群の載置台に載置されたすべてのワークをワークごとに第3の撮像手段によって撮像可能とすることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の液滴吐出装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記第1群の載置台および前記第2群の載置台に載置されたすべてのワークを前記第3の撮像手段によって撮像させるために前記液滴吐出手段を移動させるか、液滴を吐出させるために前記液滴吐出手段を移動させるかを識別し、
    液滴を吐出させるために液滴吐出手段を移動させると識別した場合、前記第3の撮像手段によってワークを撮像するために液滴吐出手段を移動させると識別した場合よりも、位置ずれの許容範囲幅の広い予め定める閾値範囲に基づいて液滴吐出手段の移動を制御することを特徴とする請求項8に記載の液滴吐出装置。
  10. ワークを載置すべき基準となる載置台の基準位置を決定するための2つの基準となる基準アライメントマークが形成される基準ワークであって、液滴が吐出される対象であるワークを載置する複数の載置台にそれぞれ載置された基準ワークを撮像した撮像画像に基づいて、2つの基準アライメントマークの位置を検出する位置検出ステップと、
    位置検出ステップで検出された2つの基準アライメントマークの位置を通る直線を、液滴を吐出する液滴吐出手段を移動させる直線である予め定める基準直線に一致させるために、載置台の位置を補正すべき位置補正量と予め基準直線に対する載置台の角度を補正すべき角度補正量を載置台ごとに算出する算出ステップと、
    各載置台の位置を移動し角度を回転させる移動回転手段を制御して、各載置台の位置を算出ステップで算出された位置補正量だけ移動するとともに、各載置台の角度を算出ステップで算出された角度補正量だけ回転する移動回転ステップとを特徴とするアライメント処理方法。
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