JP2011171930A - 受信装置、受信装置の同期方法、受信装置の同期プログラム、受信装置の同期回路 - Google Patents

受信装置、受信装置の同期方法、受信装置の同期プログラム、受信装置の同期回路 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度な同期処理を行うことのできる、OFDM無線信号の受信技術を提供する。
【解決手段】本発明に係る受信装置において、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であって、少なくとも同期チャネルが配置されたOFDMシンボルと識別チャネルが配置されたOFDMシンボルとを含む受信信号と、同期チャネルのみが配置されたOFDMシンボルである同期チャネルレプリカ信号と、識別チャネルのみが配置されたOFDMシンボルである識別チャネルレプリカ信号と、に基づいて同期の補足を実現し、少なくとも複数のサブキャリアに対して参照信号が配置されたOFDMシンボルを含む受信信号と、参照信号のみが配置されたOFDMシンボルであるリファレンスレプリカ信号と、に基づいて同期の追従を実現する。
【選択図】図3

Description

本発明は、OFDMシンボルを含む無線信号を受信する受信装置、その同期方法、プログラム、および回路に関する。
OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)および、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)にしたがって通信がなされる場合、その受信装置は、少なくとも同期装置を備えている。
この同期装置は、補足装置と追従装置とで構成されている。補足装置は、受信信号列の分割誤差とキャリア周波数誤差とクロック周波数誤差とを概ね小さくすることを目的としている。追従装置は、受信信号列の分割誤差とキャリア周波数誤差とクロック周波数誤差とを、小さく維持することを目的としている。また、一般的にこれらの誤差は補足装置よりも小さくすることが可能である。
また、補足装置は、無線フレーム同期部、キャリア再生部、クロック再生部で構成されている。無線フレーム同期部は、受信信号列を無線フレーム単位に分割することを目的としている。キャリア再生部は、送信装置のキャリア周波数と受信装置のキャリア周波数との間の周波数差、すなわちキャリア周波数誤差を補正することを目的としている。クロック再生部は、受信装置における受信信号のサンプリング位置、すなわちクロック位相誤差を補正することを目的としている。
また、追従装置は、無線フレーム追従部、キャリア追従部、クロック追従部で構成されている。無線フレーム追従部は、受信信号を無線フレーム単位に分割することを維持し、さらにその精度を改善することを目的としている。キャリア追従部はキャリア周波数誤差の補正を維持し、さらにその精度を改善することを目的としている。クロック追従部はクロック位相誤差の補正を維持し、さらにその精度を改善することを目的としている。
下記の非特許文献1と非特許文献2には、LTE(Long Term Evolution)で規格化されている通信方式における、無線フレーム同期とキャリア再生とに関する手法が記載されている。
図1は、非特許文献1と非特許文献2で用いている無線フレームのフォーマットを示す図である。非特許文献1と非特許文献2とでは、図1に示すような無線フレームを単位として通信がなされている。
この無線フレームは、2つのサブ無線フレームで構成されている。サブ無線フレームは複数のOFDMシンボルで構成されている。また、サブ無線フレームを構成しているOFDMシンボルの1つには同期チャネルが配置され、別のOFDMシンボルの1つには識別チャネルが配置される。同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと、識別チャネルが配置されるOFDMシンボルが、それぞれ無線フレーム中のどこにあるのかについては、送信装置と受信装置の間で既知であるものとしている。
同期チャネルは、同期チャネルが配置されるOFDMシンボルを探索するため、セルIDを特定するため、およびキャリア周波数誤差を小さくするために用いられるものである。同期チャネルは、送信装置と受信装置がともに既知のチャネルである。また、前述の定義にしたがって同期チャネルが配置されるOFDMシンボルが特定されれば、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することができる。
識別チャネルは、識別チャネル1と識別チャネル2との2種類から構成されている。識別チャネル1は一方のサブ無線フレームに配置され、識別チャネル2は別のサブ無線フレームに配置される。したがって、識別チャネルが配置されるOFDMシンボルを特定できれば、無線フレーム同期が達成される。
図2は、非特許文献1と非特許文献2の受信装置が備える補足装置(100)の機能ブロック図である。補足装置(100)は、アンテナ(110)、受信部(120)、サブ無線フレーム同期部(130)、キャリア同期部(140)、無線フレーム同期部(150)を備える。
アンテナ(110)は、送信装置が送信した無線信号を受信する。受信部(120)は、アンテナ(110)を介して無線信号を受信し、その受信信号をサブ無線フレーム同期部(130)に出力する。
サブ無線フレーム同期部(130)は、受信部(120)が出力した受信信号を受け取る。次にサブ無線フレーム同期部(130)は、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割し、分割したサブ無線フレームを、キャリア同期部(140)と無線フレーム同期部(150)に出力する。
サブ無線フレーム同期部(130)は、セクタID毎に異なる同期チャネルのみが配置されるOFDMシンボル、すなわち同期チャネルレプリカ信号列をあらかじめ保持している。
サブ無線フレーム同期部(130)は、はじめに、受信信号がサブ無線フレーム区間分だけ入力されるたびに、その入力された受信信号に含まれるOFDMシンボル長分の受信信号列と同期チャネルレプリカ信号列との相関を算出する。
次にサブ無線フレーム同期部(130)は、これらの相関の内、最も大きな相関を示すときの受信信号列を、同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと特定する。サブ無線フレーム同期部(130)は、この同期チャネルが配置されるOFDMシンボルに基づいて、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割する。同時に、これらの相関の内、最も大きな相関を示すときの同期チャネルレプリカ信号列のセクタIDを在圏セクタのセクタIDと特定する。相関C(t)は、式(1)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
t:サブ無線フレーム中の位置
i:セクタID
S(t):受信信号列
(n):同期チャネルレプリカ信号列
FFT:OFDMシンボル長
キャリア同期部(140)は、サブ無線フレーム同期部(130)が出力したサブ無線フレームを受け取り、キャリア周波数誤差に応じた感度を算出し、この感度を補足装置(100)外に出力する。
キャリア同期部(140)は、特定されたセクタIDの同期チャネルレプリカ信号列をあらかじめ保持している。
キャリア同期部(140)は、サブ無線フレームが入力されるたびに、同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと特定されたセクタIDの同期チャネルレプリカ信号列とに基づいて、感度Eを算出する。感度Eは、式(2)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
S(n):同期チャネルが配置されるOFDMシンボル
R(n):特定されたセクタIDの同期チャネルレプリカ信号列
FFT:OFDMシンボル長
無線フレーム同期部(150)は、サブ無線フレーム同期部(130)が出力したサブ無線フレームを受け取り、受信信号列を無線フレーム単位に分割し、分割された無線フレームを補足装置(100)外に出力する。
無線フレーム同期部(150)は、特定されたセクタIDの同期チャネルレプリカ信号列と、セルIDとサブ無線フレームの種類毎に異なる特定されたセクタIDの識別チャネルのみが配置されるOFDMシンボル、すなわち識別チャネルレプリカ信号列をあらかじめ保持している。
無線フレーム同期部(150)は、はじめに、サブ無線フレームが入力されるたびに、識別チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルレプリカ信号列との相関を算出する。
次に無線フレーム同期部(150)は、これらの相関の内、最も大きな相関を示すときの識別チャネルレプリカ信号列のサブ無線フレームの種類に基づいて、受信信号列を無線フレーム単位に分割する。同時に、最も大きな相関を示すときの識別チャネルレプリカ信号列のセルIDを在圏セルのセルIDと特定する。相関Ci,jは、式(3)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
i:セルID
j:サブ無線フレームの種類
S(f):識別チャネルが配置されるOFDMシンボル
i,j(f):識別チャネルレプリカ信号列
H(f):識別チャネルが配置されるOFDMシンボルに漸近している同期チャネルが配置されるOFDMシンボルを漸近OFDMシンボルとし、漸近OFDMシンボルと特定されたセクタIDの同期チャネルレプリカ信号列とに基づいて算出された伝播路特性の逆特性
FFT:OFDMシンボル長
下記非特許文献3では、送信装置が、参照信号のみが配置されるOFDMシンボルを送信し、受信装置が、そのことを利用して、受信信号をOFDMシンボル単位に分割することが開示されている。
"OFDM無線アクセスにおける同期チャネルを用いる周波数誤差補正の実験結果"、田岡 秀和、伊藤 文彰、高草木恵二、佐和橋 衛、信学技報 RCS2008−26 "OFDM無線アクセスを用いるEvolved UTRAにおける同期チャネル系列の評価"、永田 聡、岸山 祥久、丹野 元博、樋口 健一、佐和橋 衛、信学技報 RCS2007−49 "Remaining Issues on Positioning Support"、R1−093232、RAN1#58
上記非特許文献1と非特許文献2とでは、キャリア周波数誤差がキャリア周波数に対して最大3ppm程度までとされている。しかし、実際はキャリア周波数誤差がキャリア周波数に対して50ppm程度までを考慮しなければならない。非特許文献1と非特許文献2とで提案されている手法によれば、キャリア周波数誤差がキャリア周波数に対して3ppm程度を越える場合、無線フレーム同期とキャリア再生のいずれも困難になる。
また、非特許文献1と非特許文献2では、受信装置の移動速度が時速3km程度までとされているが、実際はより高速となることまでを考慮しなければならない。
また、同期チャンネルと識別チャンネルのみでは、無線フレーム同期とキャリア再生との同期精度は良くないため、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)等の復調では、同期精度を改善しなければならない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、高精度な同期処理を行うことのできる、OFDM無線信号の受信技術を提供することを目的とする。
上記課題は本発明の以下の手段によって解決することができる。
(1)本発明の一態様による受信装置は、少なくとも同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルが配置されるOFDMシンボルとを含む無線信号を受信する受信部と、受信信号列をOFDMシンボル単位に分割するシンボル同期部と、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することと在圏セクタのセクタIDを特定することとを実行するサブ無線フレーム同期部と、送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させるキャリア同期部と、受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定することとを実行する無線フレーム同期部と、を備え、少なくとも前記サブ無線フレーム同期部と前記キャリア同期部とは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能する。
(2)また、本発明の一態様による受信装置における前記シンボル同期部は、ガードインターバル長の受信信号列を第1受信信号列とし、前記第1受信信号列中の受信信号を第1受信信号とし、前記第1受信信号からOFDMシンボル長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、前記第1受信信号に前記第2受信信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、前記第1乗算結果を積算した結果を第1積算結果とし、前記第1積算結果を平均したものを第1平均結果とし、前記第1平均結果の絶対値を第1相関値とし、前記第1相関値が最も大きいときにおける前記第1受信信号列に続く受信信号からOFDMシンボル長分の受信信号列をOFDMシンボルと特定する。
(3)また、本発明の一態様による受信装置における前記サブ無線フレーム同期部は、前記特定されたOFDMシンボルを第1OFDMシンボルとし、前記第1OFDMシンボルにおける、同期チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を、同期チャネルが配置されているか配置されていないかにかかわらず0としたOFDMシンボルを第2OFDMシンボルとし、前記第2OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、前記第1受信信号から最大キャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内又は、最大ドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、前記第1受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第1同期チャネルレプリカ信号とし、前記第2受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第2同期チャネルレプリカ信号とし、前記第1受信信号に前記第1同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、前記第2受信信号に前記第2同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、前記第1乗算結果に前記第2乗算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、前記第3乗算結果を積算した結果を第1積算結果とし、前記第1積算結果を平均したものを第1平均結果とし、前記第1平均結果の絶対値を第1相関値とし、前記第1相関値が最も大きいときにおける第1OFDMシンボルを同期チャネルが配置されたOFDMシンボルと特定し、前記同期チャネルが配置されたOFDMシンボルに基づいて受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割し、前記第1相関値が最も大きいときにおける同期チャネルレプリカ信号列に基づいて在圏セクタのセクタIDを特定する。
(4)また、本発明の一態様による受信装置は、少なくとも同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルが配置されるOFDMシンボルとを含む無線信号を受信する受信部と、同期チャネル又は識別チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を抑圧する線形フィルタと、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することと在圏セクタのセクタIDを特定することとを実行するサブ無線フレーム同期部と、送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させるキャリア同期部と、受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定することとを実行する無線フレーム同期部と、を備え、少なくとも前記サブ無線フレーム同期部と前記キャリア同期部とは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能するものであっても良い。
(5)また、本発明の一態様による受信装置は、少なくとも同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルが配置されるOFDMシンボルとを含む無線信号を受信する受信部と、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することと在圏セクタのセクタIDを特定することとを実行するサブ無線フレーム同期部と、送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させるキャリア同期部と、受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定することとを実行する無線フレーム同期部と、を備え、少なくとも前記サブ無線フレーム同期部と前記キャリア同期部とは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能するものであっても良い。
(6)また、本発明の一態様による受信装置における前記サブ無線フレーム同期部は、OFDMシンボル長の受信信号列を第1OFDMシンボルとし、前記第1OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、前記第1受信信号から最大キャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内又は、最大ドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、前記第1受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第1同期チャネルレプリカ信号とし、前記第2受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第2同期チャネルレプリカ信号とし、前記第1受信信号に前記第1同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、前記第2受信信号に前記第2同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、前記第1乗算結果に前記第2乗算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、前記第3乗算結果を積算した結果を第1積算結果とし、前記第1積算結果を平均したものを第1平均結果とし、前記第1平均結果の絶対値を第1相関値とし、前記第1相関値が最も大きいときにおける前記特定されたOFDMシンボルを同期チャネルが配置されたOFDMシンボルと特定し、前記同期チャネルが配置されたOFDMシンボルに基づいて受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割し、前記第1相関値が最も大きいときにおける同期チャネルレプリカ信号列に基づいて在圏セクタのセクタIDを特定するものであっても良い。
(7)また、本発明の一態様による受信装置における前記キャリア同期部は、前記特定された同期チャネルが配置されるOFDMシンボルを第1OFDMシンボルとし、前記第1OFDMシンボルにおける同期チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を0としたOFDMシンボルを第2OFDMシンボルとし、前記第2OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、前記第1受信信号から最大キャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内又は、最大ドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、前記第1受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第1同期チャネルレプリカ信号とし、前記第2受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第2同期チャネルレプリカ信号とし、前記第1受信信号に前記第1同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、前記第2受信信号に前記第2同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、前記第1乗算結果に前記第2乗算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、前記第3乗算結果の偏角を用いてキャリア補正周波数を求め、前記キャリア補正周波数を用いて当該受信装置におけるキャリア周波数を補正する。
(8)また、本発明の一態様による受信装置における前記無線フレーム同期部は、前記特定されたサブ無線フレームに基づいて特定された識別チャネルが配置されるOFDMシンボルを第1OFDMシンボルとし、前記第1OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、前記第1受信信号と同時刻における識別チャネルレプリカ信号列中の識別チャネルレプリカ信号を第1識別チャネルレプリカ信号とし、前記第1受信信号に伝播路特性の逆特性を乗じた結果を第1乗算結果とし、前記第1乗算結果に前記第1識別チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、前記第2乗算結果を積算した結果を第1積算結果とし、前記第1積算結果の絶対値を第1相関値とし、前記第1相関値を平均したものを第1平均結果とし、前記第1平均結果が最も大きいときにおける識別チャネルレプリカ信号列に基づいて受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定する。
(9)また、本発明の一態様による受信装置における前記同期チャネルレプリカ信号列は、少なくともセクタID毎に異なる同期チャネルのみが配置されているOFDMシンボルとし、前記識別チャネルレプリカ信号列は、少なくとも無線サブフレームの種類とセルID毎に異なる識別チャネルのみが配置されるOFDMシンボルとする。
(10)また、本発明の一態様による、少なくとも複数のサブキャリアに対して参照信号が配置されたOFDMシンボルを含む無線信号を受信する受信装置は、受信信号列をOFDMシンボル単位に分割するかまたは受信信号列を無線フレーム単位に分割する無線フレーム追従部と、送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させるキャリア追従部と、を備え、少なくとも前記無線フレーム追従部と前記キャリア追従部とは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能するものであっても良い。
(11)また、本発明の一態様による受信装置における前記無線フレーム追従部は、前記特定された無線フレームに基づいて特定された参照信号が配置されるOFDMシンボルが含まれるOFDMシンボル長より長い受信信号列を第1受信信号列とし、前記第1受信信号列中のOFDMシンボル長の受信信号列を第2受信信号列とし、前記第2受信信号列中の受信信号を第1受信信号とし、前記第1受信信号から最大キャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内又は、最大ドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、前記第1受信信号と同時刻におけるリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第1リファレンスレプリカ信号とし、前記第2受信信号と同時刻におけるリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第2リファレンスレプリカ信号とし、前記第1受信信号に前記第1リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、前記第2受信信号に前記第2リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、前記第1乗算結果に前記第2乗算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、前記第3乗算結果を積算したものを第1積算結果とし、前記第3積算結果を平均したものを第1平均結果とし、前記第1平均結果の絶対値を第1相関値とし、前記第1相関値が最も大きいときにおける第2受信信号列をOFDMシンボルと特定することによって、受信信号列を無線フレーム単位に再分割する。
(12)また、本発明の一態様による受信装置における前記キャリア追従部は、前記特定された無線フレームに基づいて特定された参照信号が配置されるOFDMシンボルを第1OFDMシンボルとし、前記第1OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、前記第1受信信号から最大キャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内又は、最大ドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、前記第1受信信号と同時刻のリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第1リファレンスレプリカ信号とし、前記第2受信信号と同時刻のリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第2リファレンスレプリカ信号とし、前記第1受信信号に前記第1リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、前記第2受信信号に前記第2リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、前記第1乗算結果に前記第2乗算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、前記第3乗算結果の偏角を用いてキャリア補正周波数を求め、前記キャリア補正周波数を用いて当該受信装置におけるキャリア周波数を補正する。
(13)また、本発明の一態様による受信装置における前記無線フレーム追従部は、前記特定された無線フレームに基づいて特定された参照信号が配置されるOFDMシンボルが含まれるOFDMシンボル長より長い受信信号列を第1受信信号列とし、前記第1受信信号列中のOFDMシンボル長の受信信号列を第2受信信号列とし、前記第2受信信号列中の受信信号を第1受信信号とし、前記第1受信信号と同時刻におけるリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第1リファレンスレプリカ信号とし、前記第1受信信号に前記第1リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、前記第1乗算結果を積算したものを第1積算結果とし、前記第1積算結果を平均したものを第1平均結果とし、前記第1平均結果の絶対値を第1相関値とし、前記第1相関値が最も大きいときにおける第2受信信号列をOFDMシンボルと特定することによって、受信信号を無線フレーム単位に再分割しても良い。
(14)また、本発明の一態様による受信装置における前記キャリア追従部は、前記特定された無線フレームに基づいて特定された参照信号が配置されるOFDMシンボルを第1OFDMシンボルとし、前記第1OFDMシンボルを連続した2つの時間領域に等分に分離した前半を第2OFDMシンボルとし、後半を第3OFDMシンボルとし、前記第2OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、前記第3OFDMシンボル中の受信信号を第2受信信号とし、前記第1受信信号と同時刻のリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第1リファレンスレプリカ信号とし、前記第2受信信号と同時刻のリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第2リファレンスレプリカ信号とし、前記第1受信信号に前記第1リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、前記第1乗算結果を積算した結果を第1積算結果とし、前記第2受信信号に前記第2リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、前記第2乗算結果を積算した結果を第2積算結果とし、前記第1積算結果に前記第2積算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、前記第3乗算結果の偏角を用いてキャリア補正周波数を求め、前記キャリア補正周波数を用いて当該受信装置におけるキャリア周波数を補正しても良い。
(15)また、本発明の一態様による受信装置における前記リファレンスレプリカ信号は、参照信号のみが配置されるOFDMシンボルとする。
(16)また、本発明の一態様による受信装置の同期方法は、少なくとも同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルが配置されるOFDMシンボルとを含む無線信号を受信する第1ステップと、受信信号列をOFDMシンボル単位に分割する第2ステップと、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することと在圏セクタのセクタIDを特定することとを実行する第3ステップと、送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させる第4ステップと、受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定することとを実行する第5ステップと、を備え、少なくとも前記第2ステップと前記第3ステップと前記第4ステップとは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能する。
(17)また、本発明の一態様による受信装置の同期方法は、少なくとも同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルが配置されるOFDMシンボルとを含む無線信号を受信する第1ステップと、同期チャネル又は識別チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を抑圧する第2ステップと、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することと在圏セクタのセクタIDを特定することとを実行する第3ステップと、送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させる第4ステップと、受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定することとを実行する第5ステップと、を備え、少なくとも前記第3ステップと前記第4ステップとは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能するものであっても良い。
(18)また、本発明の一態様による、少なくとも複数のサブキャリアに対して参照信号が配置されたOFDMシンボルを含む無線信号を受信する受信装置の同期方法は、受信信号列をOFDMシンボル単位に分割するかまたは受信信号列を無線フレーム単位に分割する第1種ステップと、送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させる第2ステップと、を備え、少なくとも前記第1ステップと前記第2ステップとは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能するものであっても良い。
(19)受信装置の同期方法をコンピュータに実行させることを特徴とする受信装置の同期プログラム又は同期回路を提供する。
本発明に係る受信装置によれば、最大キャリア周波数誤差がキャリア周波数の3ppm程度を超える場合で、かつ移動装置の移動速度が時速3kmを越える場合であっても、最大キャリア周波数誤差または最大ドップラー周波数による移相変動の影響を緩和することができるため、無線フレーム同期とキャリア同期の精度を改善される。
非特許文献1と非特許文献2で用いている無線フレームのフォーマットを示す図である。 非特許文献1と非特許文献2の受信装置が備える補足装置(100)の機能ブロック図である。 実施形態1に係る受信装置が備える補足装置(200)の機能ブロック図である。 実施形態2に係る受信装置が備える補足装置(200)の機能ブロック図である。 実施形態3に係る受信装置が備える補足装置(200)の機能ブロック図である。 実施形態4に係る受信装置が備える追従装置(300)の機能ブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。また、すべての実施形態における送信装置は、例えば、非特許文献1と非特許文献2とに明記される図1に示すような無線フレームを単位とし、信号を送信しているものとする。
<第1の実施形態>
図3は、本発明の実施形態1に係る受信装置が備える補足装置(200)の機能ブロック図である。補足装置(200)は、アンテナ(210)、受信部(220)、シンボル同期部(221)、サブ無線フレーム同期部(230)、第1キャリア補正部(241)、第2キャリア補正部(242)、キャリア同期部(250)、第1無線フレーム同期部(261)、第2無線フレーム同期部(262)を備える。
アンテナ(210)は、送信装置が送信した無線信号を受信する。受信部(220)は、アンテナ(210)を介して無線信号を受信し、その受信信号をシンボル同期部(221)に出力する。
シンボル同期部(221)は、受信部(220)が出力した受信信号を受け取る。シンボル同期部(221)は、その受信信号列をOFDMシンボル単位に分割し、分割されたOFDMシンボルをサブ無線フレーム同期部(230)に出力する。
シンボル同期部(221)は、はじめに、受信信号がOFDMシンボル区間分だけ入力されるたびに、その受信信号が含まれるガードインターバル長の受信信号列(第1受信信号列)と、第1受信信号列からOFDMシンボル長遅れたガードインターバル長の受信信号列(第2受信信号列)との間の相関を算出する。
次にシンボル同期部(221)は、これらの相関の内、最も大きな相関を示すときの、第1受信信号列に続く受信信号からOFDMシンボル長分の受信信号列をOFDMシンボルと特定し、受信信号列をOFDMシンボル単位に分割する。相関C(t)は、式(4)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
t:OFDMシンボル中の位置
S(t):受信信号列
FFT:OFDMシンボル長
GI:ガードインターバル長
サブ無線フレーム同期部(230)は、シンボル同期部(221)が出力したOFDMシンボルを受け取る。サブ無線フレーム同期部(230)は、周波数帯域制限された受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割し、分割されたサブ無線フレームを第1キャリア補正部(241)に出力する。
サブ無線フレーム同期部(230)は、セクタID毎に異なる同期チャネルのみが配置されるOFDMシンボル、すなわち同期チャネルレプリカ信号列をあらかじめ保持している。
サブ無線フレーム同期部(230)は、はじめに、サブ無線フレーム区間分だけOFDMシンボルが入力されるたびに、OFDMシンボルをFFT(Fast Fourier Transform)する。サブ無線フレーム同期部(230)は、同期チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を、同期チャネルが配置されているか同期チャネルが配置されていないかにかかわらず0とし、これを第1OFDMシンボルとする。次にサブ無線フレーム同期部(230)は、第1OFDMシンボルをIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)することによって、第2OFDMシンボルを生成する。以降、受信信号列には、生成された第2OFDMシンボルが含まれるものとしている。
次にサブ無線フレーム同期部(230)は、第2OFDMシンボルと同期チャネルレプリカ信号列との相関を算出する。
次にサブ無線フレーム同期部(230)は、これらの相関の内、最も大きな相関を示すときの第2OFDMシンボルを、同期チャネルが配置されるOFDMシンボルとして特定する。サブ無線フレーム同期部(230)は、この同期チャネルが配置されるOFDMシンボルに基づいて、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割する。同時にこれらの相関の内、最も大きな相関を示すときの同期チャネルレプリカ信号のセクタIDを、在圏セクタのセクタIDとして特定する。相関Ci,jは、式(5)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
i:セクタID
j:第2OFDMシンボルの種類
(n):第2OFDMシンボル
(n):同期チャネルレプリカ信号列
FFT:OFDMシンボル長
:最大のキャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内、又はドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長
第1キャリア補正部(241)は、はじめに、サブ無線フレーム部(230)が出力したサブ無線フレームとキャリア同期部(250)が出力したキャリア補正周波数とを受け取り、サブ無線フレームに対してキャリア補正を適用する。次に第1キャリア補正部(241)は、キャリア補正されたサブ無線フレームを、キャリア同期部(250)と第1無線フレーム同期部(261)とに出力する。キャリア補正された無線サブフレームS(t)は、式(6)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
S(t):サブ無線フレーム
:キャリア補正周波数
f:サンプリング周波数
キャリア同期部(250)は、第1キャリア補正部(241)から出力されたサブ無線フレームを入力とし、同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと特定されたセクタIDの同期チャネルレプリカ信号とに基づいて、キャリア補正周波数fを算出する。キャリア同期部(250)は、キャリア補正周波数fを第1キャリア補正部(241)と第2キャリア補正部(242)とに出力する。
キャリア同期部(250)は、特定されたセクタIDの同期チャネルレプリカ信号列をあらかじめ保持しているものとする。キャリア補正周波数fは、式(7)に示すとおりに算出される。ここで適用されているαは、一定値でも良いし、適応フィルタなどによって推定されたものであっても良い。
Figure 2011171930
ただし、
S(n):同期チャネルが配置されるOFDMシンボル
R(n):特定されたセクタIDの同期チャネルレプリカ信号列
FFT:OFDMシンボル長
α:感度からキャリア補正周波数への変換係数
:最大のキャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内、又はドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長
第1無線フレーム同期部(261)は、第1キャリア補正部(241)が出力したサブ無線フレームを受け取り、受信信号列を無線フレーム単位に分割するタイミングを示す無線フレームタイミング信号を、第2無線フレーム同期部(262)に出力する。
第1無線フレーム同期部(261)は、セルIDとサブ無線フレームの種類毎に異なる特定されたセクタIDの識別チャネルのみが配置されるOFDMシンボル、すなわち識別チャネルレプリカ信号列をあらかじめ保持している。
第1無線フレーム同期部(261)は、はじめに、識別チャネルが配置されるOFDMシンボルをFFT(Fast Fourier Transform)することにより、識別用OFDMシンボルを生成する。
次に第1無線フレーム同期部(261)は、識別用OFDMシンボルと識別チャネルレプリカ信号列との間の相関を算出する。
次に第1無線フレーム同期部(261)は、これらの相関の内、最も大きな相関を示すときの識別チャネルレプリカ信号列のサブ無線フレームの種類に基づいて、受信信号列を無線フレーム単位に分割する。同時に、これらの相関の内、最も大きな相関を示すときの識別チャネルレプリカ信号列のセルIDを、在圏セルのセルIDと特定する。相関Ci,jは、式(8)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
i:セルID
j:サブ無線フレームの種類
S(f):識別チャネルが配置されるOFDMシンボル
i,j(f):識別チャネルレプリカ信号列
H(f):識別チャネルが配置されるOFDMシンボルに漸近している、同期チャネルが配置されるOFDMシンボルを漸近OFDMシンボルとし、漸近OFDMシンボルと特定されたセクタIDの同期チャネルレプリカ信号に基づいて算出された伝播路特性の逆特性
FFT:OFDMシンボル長
第2キャリア補正部(242)は、はじめに、受信信号とキャリア同期部(250)が出力したキャリア補正周波数とを受け取る。第2キャリア補正部(242)は、受信信号に対してキャリア補正を適用する。次に第2キャリア補正部(242)は、キャリア補正された受信信号を第2無線フレーム同期部(262)に出力する。キャリア補正された受信信号S(t)は、式(9)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
S(t):受信信号
:キャリア補正周波数
f:サンプリング周波数
第2無線フレーム同期部(262)は、第2キャリア補正部(242)が出力した受信信号と第1無線フレーム同期部(261)が出力した無線フレームタイミング信号とに基づいて、受信信号列を無線フレーム単位に分割する。第2無線フレーム同期部(262)は、分割した無線フレームを補足装置(200)外に出力する。
以上、本実施形態1に係る受信装置が備える補足装置200の構成を説明した。
以上のように、本実施形態1に係る補足装置200において、サブ無線フレーム同期部(230)は、ガードインターバルに基づいて分割されたOFDMシンボル毎に同期チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を、同期チャネルが配置されているか配置されていないかにかかわらず0とする。これにより、同期チャネルが配置されるOFDMシンボルが同期チャネルレプリカ信号に近づくため、両者の相関を鋭くすることが可能となる。したがって、受信信号列をサブ無線フレームに分割する精度と、セクタIDの特定精度とが改善される。
また、本実施の形態1において、サブ無線フレーム同期部(230)は、式(5)を用いて、キャリア周波数誤差またはドップラー周波数による移相変動の影響を緩和しながら相関を算出している。したがって、サブ無線フレーム同期精度が改善される。また、この移相変動は、近傍の信号点間では小さいため、式(5)の演算はなるべく離れた信号点間でおこなわれることが望ましい。本実施形態では、この限度をN、すなわち、最大のキャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内、又はドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長として定義した。
また、本実施の形態1において、キャリア同期部(250)は、式(7)を用いて、キャリア周波数誤差の影響による移相変動を算出する。したがって、非特許文献1と非特許文献2と比較し、より大きなキャリア周波数誤差に対応することが可能となる。
以上の手法により、本実施形態1では、キャリア周波数誤差とドップラー周波数が高い場合でも、無線フレーム同期とキャリア再生を精度よく行うことができる。
<第2の実施形態>
図4は、本発明の実施形態2に係る受信装置が備える補足装置(200)の機能ブロック図である。本実施の形態3に係る補足装置(200)は、実施形態1で説明した構成から、シンボル同期部(221)、第2キャリア補正部(242)、第2無線フレーム同期部(262)を省略した構成を有する。
アンテナ(210)は、送信装置が送信した無線信号を受信する。受信部(220)は、アンテナ(210)を介して無線信号を受信し、その受信信号をサブ無線フレーム同期部(230)に出力する。
サブ無線フレーム同期部(230)は、受信部(221)が出力した受信信号を受け取る。サブ無線フレーム同期部(230)は、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割し、分割されたサブ無線フレームを第1キャリア補正部(241)に出力する。
サブ無線フレーム同期部(230)は、セクタID毎に異なる同期チャネルのみが配置されるOFDMシンボル、すなわち同期チャネルレプリカ信号列をあらかじめ保持している。
サブ無線フレーム同期部(230)は、はじめに、受信信号がサブ無線フレーム区間分だけ入力されるたびに、その受信信号が含まれるOFDMシンボル長の受信信号列と、同期チャネルレプリカ信号と、の相関を算出する。実施の形態2と同様に、同期チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を0とする処理は実行しない。
次にサブ無線フレーム同期部(230)は、これらの相関の内、最も大きな相関を示すときの受信信号列を、同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと特定する。サブ無線フレーム同期部(230)は、この同期チャネルが配置されるOFDMシンボルに基づいて、受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割する。同時にこれらの相関の内、最も大きな相関を示すときの同期チャネルレプリカ信号列のセクタIDを、在圏セクタのセクタIDと特定する。相関C(t)は、式(10)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
t:サブ無線フレーム中の位置
i:セクタID
S(t):受信信号
(t):同期チャネルレプリカ信号列
FFT:OFDMシンボル長
:最大のキャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内、又はドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長
第1キャリア補正部(241)、キャリア同期部(250)の動作は、実施の形態1と同様である。第1無線フレーム同期部(261)の動作は、実施の形態1と概ね同様であるが、無線フレームタイミング信号を第2無線フレーム同期部(262)に出力することに代えて、分割した無線フレームを補足装置(200)外に出力する。
以上、本実施形態2に係る受信装置が備える補足装置200の構成を説明した。
以上のように、本実施形態2によれば、実施形態1で説明した、シンボル同期部(221)、第2キャリア補正部(242)、第2無線フレーム同期部(262)が不要となるため、補足装置(200)の実装面積を減らすことができる。
また、本実施形態2によれば、サブ無線フレーム同期部(230)は、実施形態1と同様の手法によって相関を算出するため、キャリア周波数誤差またはドップラー周波数の影響を受けにくい。
<第3の実施形態>
図5は、本発明の実施形態3に係る受信装置が備える補足装置(200)の機能ブロック図である。本実施形態3に係る補足装置(200)は、実施形態1の図3で説明した構成におけるシンボル同期部(221)に代えて、受信部(220)とサブ無線フレーム同期部(230)の間に、新たにフィルタ部(222)を備える。その他の構成は実施形態1と概ね同様であるため、以下では差異点を中心に説明する。
アンテナ(210)は、送信装置が送信した無線信号を受信する。受信部(220)は、アンテナ(210)を介して無線信号を受信し、その受信信号をフィルタ部(222)に出力する。
フィルタ部(222)は、受信部(220)から出力された受信信号を受け取り、所望周波数帯域のみを有効とするように帯域制限し、周波数帯域制限された受信信号をサブ無線フレーム同期部(230)に出力する。
フィルタ部(222)は、受信信号が入力されるたびに、同期チャネルが配置される周波数帯域のみを有効とするように帯域制限する。この周波数帯域制限に適用されるフィルタは、送信装置で適用されるフィルタと相性の良いものが好ましい。例えば、送信装置で適用されるフィルタがRROF(Root Roll Off Filter)である場合、フィルタ部(222)で適用されるフィルタは周波数帯域のみが異なったRROFとすることが好ましい。
サブ無線フレーム同期部(230)の動作は、実施形態2と同様である。
第1キャリア補正部(241)、キャリア同期部(250)、第1無線フレーム同期部(261)、第2キャリア補正部(242)、第2無線フレーム同期部(262)の動作は、実施形態1と同様である。
以上、本実施形態3に係る受信装置が備える補足装置(200)の構成を説明した。
以上のように、本実施形態3によれば、フィルタ部(222)を用いることにより、実施形態1と同様に、同期チャネルが配置されるOFDMシンボルを、同期チャネルレプリカ信号に近づけ、両者の相関を取り易くし、同期精度を向上させることができる。また、シンボル同期部(221)を用いないため、補足装置(200)の実装面積を減らすことができる。
<第4の実施形態>
図6は、本発明の実施形態4に係る受信装置が備える追従装置(300)の機能ブロック図である。追従装置(300)は、無線フレーム追従部(310)、キャリア補正部(320)、キャリア追従部(330)を備える。
無線フレーム追従部(310)は、追従装置(300)外から入力される無線フレームに基づいて、無線フレーム区間の補正をおこない、補正された無線フレームをキャリア補正部(320)に出力する。
無線フレーム追従部(310)は、参照信号のみが配置されているOFDMシンボル、すなわちリファレンスレプリカ信号列をあらかじめ保持している。
無線フレーム追従部(310)は、参照信号が配置されるOFDMシンボルを含む、OFDMシンボル長より長い受信信号列を、補正OFDMシンボルとする。無線フレーム追従部(310)は、はじめに、この補正OFDMシンボル区間分だけ受信信号が入力されるたびに、その受信信号が含まれるOFDMシンボル長の受信信号列とリファレンスレプリカ信号列との間の相関を算出する。
次に無線フレーム追従部(310)は、これらの相関の内、最も大きな相関を示すときの受信信号列をOFDMシンボルと特定する。これにより、受信信号を無線フレーム単位に分割する。相関C(t)は、式(11)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
t:補正OFDMシンボル中の位置
S(t):受信信号列
R(n):リファレンスレプリカ信号列
FFT:OFDMシンボル長
キャリア補正部(320)は、無線フレーム追従部(310)が出力した無線フレームとキャリア追従部(330)が出力したキャリア補正周波数fとを受け取る。キャリア補正部(320)は、無線フレームに対してキャリア補正を適用し、キャリア補正された無線フレームをキャリア追従部(330)と追従装置(300)外とに出力する。キャリア補正された無線サブフレームS(t)は、式(12)に示すとおりに算出される。
Figure 2011171930
ただし、
S(t):無線フレーム
:キャリア補正周波数
f:サンプリング周波数
キャリア追従部(330)は、キャリア補正部(320)が出力された無線フレームを入力とし、キャリア補正周波数fを算出し、キャリア補正周波数fをキャリア補正部(320)に出力する。
キャリア追従部(330)は、リファレンスレプリカ信号列をあらかじめ保持している。
キャリア追従部(330)は、参照信号が配置されるOFDMシンボルとリファレンスレプリカ信号列とに基づいて、キャリア補正周波数fを算出する。キャリア補正周波数fは、式(13)に示すとおりに算出される。ただし、ここで適用されているαは、一定値でも良いし、適応フィルタなどによって推定されたものであっても良い。
Figure 2011171930
ただし、
S(n):同期チャネルが配置されるOFDMシンボル
R(n):リファレンスレプリカ信号列
FFT:OFDMシンボル長
α:感度からキャリア補正周波数への変換係数
以上、本実施形態4に係る追従装置(300)の構成を説明した。
以上のように、本実施形態4に係る追従装置(300)は、OFDMシンボルの全サブキャリアに散らばって配置される参照信号に基づいて、無線フレーム追従とキャリア追従とを実行する。これにより、実施形態1〜実施形態3で説明した無線フレーム同期精度とキャリア同期精度をより高めることができる。
<第5の実施形態>
本発明の実施形態5に係る受信装置が備える追従装置(300)の構成は、実施形態4の図6と同様である。以下では、実施形態4との差異点を中心に説明する。
本実施形態5において、無線フレーム追従部(310)は、相関C(t)を式(14)にしたがって算出する。無線フレーム追従部(310)のその他の動作は、実施形態4と同様である。
Figure 2011171930
ただし、
t:補正OFDMシンボル中の位置
S(t):受信信号列
R(n):リファレンスレプリカ信号列
FFT:OFDMシンボル長
:最大のキャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内、又はドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長
キャリア補正部(320)の動作は、実施形態5と同様である。
本実施形態5において、キャリア追従部(330)は、キャリア補正周波数fを式(15)にしたがって算出する。キャリア追従部(330)のその他の動作は、実施形態4と同様である。
Figure 2011171930
S(n):同期チャネルが配置されるOFDMシンボル
R(n):リファレンスレプリカ信号列
FFT:OFDMシンボル長
α:感度からキャリア補正周波数への変換係数
:最大のキャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内、又はドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長
以上、本実施形態5に係る追従装置(300)の構成を説明した。
以上のように、本実施形態5に係る追従装置(300)は、OFDMシンボルの全サブキャリアに散らばって配置される参照信号に基づいて、無線フレーム追従とキャリア追従とを実行する。
また、本実施形態5において、無線フレーム追従部(310)は、式(14)を用いて、キャリア周波数誤差またはドップラー周波数による移相変動の影響を緩和しながら相関を算出している。したがって、無線フレーム追従精度が改善される。また、この移相変動は、近傍の信号点間では小さいため、式(14)の演算はなるべく離れた信号点間でおこなわれることが望ましい。本実施形態5では、この限度をN、すなわち、最大のキャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内、又はドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長として定義した。
また、本実施形態5において、キャリア追従部(330)は、式(15)を用いて、キャリア周波数誤差の影響による移相変動を算出する。したがって、実施形態4と比較し、より大きなキャリア周波数誤差に対応することが可能となる。
以上の手法により、本実施形態5では、キャリア周波数誤差とドップラー周波数が高い場合でも、無線フレーム追従とキャリア追従とを精度よく行うことができる。
なお、本発明で示した補足装置と追従装置とは常に併用される必要はなく、補足装置の同期精度では不十分である場合にのみ併用されることが好ましい。
<第6の実施形態>
以上の実施形態1〜5で説明した補足装置(200)、追従装置(300)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、各機能部の処理を実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operaing System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上記プログラムを格納した「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置などのことをいう。さらには、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
<実施形態7>
以上の実施形態1〜5で説明した補足装置(200)、追従装置(300)の各機能部は、これらの機能を実現する回路デバイス、IC(Integrated Circuit)などの集積回路、などのハードウェアを用いて構成することができる。また、これら機能部はそれぞれ個別に構成してもよいし、複数の機能部を単一のハードウェアによって構成することもできる。
以上の実施形態1〜7において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
100:補足装置、110:アンテナ、120:受信部、130:サブ無線フレーム同期部、140:キャリア同期部、150:無線フレーム同期部、200:補足装置、210:アンテナ、220:受信部、221:シンボル同期部、222:フィルタ部、230:サブ無線フレーム同期部、241:第1キャリア補正部、242:第2キャリア補正部、250:キャリア同期部、261:第1無線フレーム同期部、262:第2無線フレーム同期部、300:追従装置、310:無線フレーム追従部、320:キャリア補正部、330:キャリア追従部。

Claims (24)

  1. 少なくとも同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルが配置されるOFDMシンボルとを含む無線信号を受信する受信部と、
    受信信号列をOFDMシンボル単位に分割するシンボル同期部と、
    受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することと在圏セクタのセクタIDを特定することとを実行するサブ無線フレーム同期部と、
    送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させるキャリア同期部と、
    受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定することとを実行する無線フレーム同期部と、
    を備え、
    少なくとも前記サブ無線フレーム同期部と前記キャリア同期部とは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下で機能する
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記シンボル同期部は、
    ガードインターバル長の受信信号列を第1受信信号列とし、
    前記第1受信信号列中の受信信号を第1受信信号とし、
    前記第1受信信号からOFDMシンボル長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、
    前記第1受信信号に前記第2受信信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、
    前記第1乗算結果を積算した結果を第1積算結果とし、
    前記第1積算結果を平均したものを第1平均結果とし、
    前記第1平均結果の絶対値を第1相関値とし、
    前記第1相関値が最も大きいときにおける前記第1受信信号列に続く受信信号からOFDMシンボル長分の受信信号列をOFDMシンボルと特定する
    ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記サブ無線フレーム同期部は、
    前記特定されたOFDMシンボルを第1OFDMシンボルとし、
    前記第1OFDMシンボルにおける、同期チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を、同期チャネルが配置されているか配置されていないかにかかわらず0としたOFDMシンボルを第2OFDMシンボルとし、
    前記第2OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、
    前記第1受信信号から最大キャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内又は、最大ドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、
    前記第1受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第1同期チャネルレプリカ信号とし、
    前記第2受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第2同期チャネルレプリカ信号とし、
    前記第1受信信号に前記第1同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、
    前記第2受信信号に前記第2同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、
    前記第1乗算結果に前記第2乗算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、
    前記第3乗算結果を積算した結果を第1積算結果とし、
    前記第1積算結果を平均したものを第1平均結果とし、
    前記第1平均結果の絶対値を第1相関値とし、
    前記第1相関値が最も大きいときにおける第1OFDMシンボルを同期チャネルが配置されたOFDMシンボルと特定し、
    前記同期チャネルが配置されたOFDMシンボルに基づいて受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割し、
    前記第1相関値が最も大きいときにおける同期チャネルレプリカ信号列に基づいて在圏セクタのセクタIDを特定する
    ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  4. 少なくとも同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルが配置されるOFDMシンボルとを含む無線信号を受信する受信部と、
    同期チャネル又は識別チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を抑圧する線形フィルタと、
    受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することと在圏セクタのセクタIDを特定することとを実行するサブ無線フレーム同期部と、
    送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させるキャリア同期部と、
    受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定することとを実行する無線フレーム同期部と、
    を備え、
    少なくとも前記サブ無線フレーム同期部と前記キャリア同期部とは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下で機能する
    ことを特徴とする受信装置。
  5. 少なくとも同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルが配置されるOFDMシンボルとを含む無線信号を受信する受信部と、
    受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することと在圏セクタのセクタIDを特定することとを実行するサブ無線フレーム同期部と、
    送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させるキャリア同期部と、
    受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定することとを実行する無線フレーム同期部と、
    を備え、
    少なくとも前記サブ無線フレーム同期部と前記キャリア同期部とは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下で機能する
    ことを特徴とする受信装置。
  6. 前記サブ無線フレーム同期部は、
    OFDMシンボル長の受信信号列を第1OFDMシンボルとし、
    前記第1OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、
    前記第1受信信号から最大キャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内又は、最大ドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、
    前記第1受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第1同期チャネルレプリカ信号とし、
    前記第2受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第2同期チャネルレプリカ信号とし、
    前記第1受信信号に前記第1同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、
    前記第2受信信号に前記第2同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、
    前記第1乗算結果に前記第2乗算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、
    前記第3乗算結果を積算した結果を第1積算結果とし、
    前記第1積算結果を平均したものを第1平均結果とし、
    前記第1平均結果の絶対値を第1相関値とし、
    前記第1相関値が最も大きいときにおける前記特定されたOFDMシンボルを同期チャネルが配置されたOFDMシンボルと特定し、
    前記同期チャネルが配置されたOFDMシンボルに基づいて受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割し、
    前記第1相関値が最も大きいときにおける同期チャネルレプリカ信号列に基づいて在圏セクタのセクタIDを特定する
    ことを特徴とする請求項4と請求項5との内のいずれか1項に記載の受信装置。
  7. 前記キャリア同期部は、
    前記特定された同期チャネルが配置されるOFDMシンボルを第1OFDMシンボルとし、
    前記第1OFDMシンボルにおける同期チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を0としたOFDMシンボルを第2OFDMシンボルとし、
    前記第2OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、
    前記第1受信信号から最大キャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内又は、最大ドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、
    前記第1受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第1同期チャネルレプリカ信号とし、
    前記第2受信信号と同時刻における同期チャネルレプリカ信号列中の同期チャネルレプリカ信号を第2同期チャネルレプリカ信号とし、
    前記第1受信信号に前記第1同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、
    前記第2受信信号に前記第2同期チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、
    前記第1乗算結果に前記第2乗算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、
    前記第3乗算結果の偏角を用いてキャリア補正周波数を求め、前記キャリア補正周波数を用いて当該受信装置におけるキャリア周波数を補正する
    ことを特徴とする請求項1と請求項4と請求項5との内のいずれか1項に記載の受信装置。
  8. 前記無線フレーム同期部は、
    前記特定されたサブ無線フレームに基づいて特定された識別チャネルが配置されるOFDMシンボルを第1OFDMシンボルとし、
    前記第1OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、
    前記第1受信信号と同時刻における識別チャネルレプリカ信号列中の識別チャネルレプリカ信号を第1識別チャネルレプリカ信号とし、
    前記第1受信信号に伝播路特性の逆特性を乗じた結果を第1乗算結果とし、
    前記第1乗算結果に前記第1識別チャネルレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、
    前記第2乗算結果を積算した結果を第1積算結果とし、
    前記第1積算結果の絶対値を第1相関値とし、
    前記第1相関値を平均したものを第1平均結果とし、
    前記第1平均結果が最も大きいときにおける識別チャネルレプリカ信号列に基づいて受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定する
    ことを特徴とする請求項1と請求項4と請求項5との内のいずれか1項に記載の受信装置。
  9. 前記同期チャネルレプリカ信号列は、
    少なくともセクタID毎に異なる同期チャネルのみが配置されているOFDMシンボルとし、
    前記識別チャネルレプリカ信号列は、
    少なくとも無線サブフレームの種類とセルID毎に異なる識別チャネルのみが配置されるOFDMシンボルとする
    ことを特徴とする請求項3と請求項6と請求項7と請求項8との内のいずれか1項に記載の受信装置。
  10. 少なくとも複数のサブキャリアに対して参照信号が配置されたOFDMシンボルを含む無線信号を受信する受信装置であって、
    受信信号列をOFDMシンボル単位に分割するかまたは受信信号列を無線フレーム単位に分割する無線フレーム追従部と、
    送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させるキャリア追従部と、
    を備え、
    少なくとも前記無線フレーム追従部と前記キャリア追従部とは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能する
    ことを特徴とする受信装置。
  11. 前記無線フレーム追従部は、
    前記特定された無線フレームに基づいて特定された参照信号が配置されるOFDMシンボルが含まれるOFDMシンボル長より長い受信信号列を第1受信信号列とし、
    前記第1受信信号列中のOFDMシンボル長の受信信号列を第2受信信号列とし、
    前記第2受信信号列中の受信信号を第1受信信号とし、
    前記第1受信信号から最大キャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内又は、最大ドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、
    前記第1受信信号と同時刻におけるリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第1リファレンスレプリカ信号とし、
    前記第2受信信号と同時刻におけるリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第2リファレンスレプリカ信号とし、
    前記第1受信信号に前記第1リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、
    前記第2受信信号に前記第2リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、
    前記第1乗算結果に前記第2乗算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、
    前記第3乗算結果を積算したものを第1積算結果とし、
    前記第3積算結果を平均したものを第1平均結果とし、
    前記第1平均結果の絶対値を第1相関値とし、
    前記第1相関値が最も大きいときにおける第2受信信号列をOFDMシンボルと特定することによって、受信信号列を無線フレーム単位に再分割する
    ことを特徴とする請求項10記載の受信装置。
  12. 前記キャリア追従部は、
    前記特定された無線フレームに基づいて特定された参照信号が配置されるOFDMシンボルを第1OFDMシンボルとし、
    前記第1OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、
    前記第1受信信号から最大キャリア周波数誤差と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内又は、最大ドップラー周波数と電波伝搬速度から求められる1波長の半分以内の所定長分遅れた受信信号を第2受信信号とし、
    前記第1受信信号と同時刻のリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第1リファレンスレプリカ信号とし、
    前記第2受信信号と同時刻のリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第2リファレンスレプリカ信号とし、
    前記第1受信信号に前記第1リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、
    前記第2受信信号に前記第2リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、
    前記第1乗算結果に前記第2乗算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、
    前記第3乗算結果の偏角を用いてキャリア補正周波数を求め、
    前記キャリア補正周波数を用いて当該受信装置におけるキャリア周波数を補正する
    ことを特徴とする請求項10記載の受信装置。
  13. 前記無線フレーム追従部は、
    前記特定された無線フレームに基づいて特定された参照信号が配置されるOFDMシンボルが含まれるOFDMシンボル長より長い受信信号列を第1受信信号列とし、
    前記第1受信信号列中のOFDMシンボル長の受信信号列を第2受信信号列とし、
    前記第2受信信号列中の受信信号を第1受信信号とし、
    前記第1受信信号と同時刻におけるリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第1リファレンスレプリカ信号とし、
    前記第1受信信号に前記第1リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、
    前記第1乗算結果を積算したものを第1積算結果とし、
    前記第1積算結果を平均したものを第1平均結果とし、
    前記第1平均結果の絶対値を第1相関値とし、
    前記第1相関値が最も大きいときにおける第2受信信号列をOFDMシンボルと特定することによって、受信信号を無線フレーム単位に再分割する
    ことを特徴とする請求項10記載の受信装置。
  14. 前記キャリア追従部は、
    前記特定された無線フレームに基づいて特定された参照信号が配置されるOFDMシンボルを第1OFDMシンボルとし、
    前記第1OFDMシンボルを連続した2つの時間領域に等分に分離した前半を第2OFDMシンボルとし、後半を第3OFDMシンボルとし、
    前記第2OFDMシンボル中の受信信号を第1受信信号とし、
    前記第3OFDMシンボル中の受信信号を第2受信信号とし、
    前記第1受信信号と同時刻のリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第1リファレンスレプリカ信号とし、
    前記第2受信信号と同時刻のリファレンスレプリカ信号列中のリファレンスレプリカ信号を第2リファレンスレプリカ信号とし、
    前記第1受信信号に前記第1リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第1乗算結果とし、
    前記第1乗算結果を積算した結果を第1積算結果とし、
    前記第2受信信号に前記第2リファレンスレプリカ信号の共役を乗じた結果を第2乗算結果とし、
    前記第2乗算結果を積算した結果を第2積算結果とし、
    前記第1積算結果に前記第2積算結果の共役を乗じた結果を第3乗算結果とし、
    前記第3乗算結果の偏角を用いてキャリア補正周波数を求め、
    前記キャリア補正周波数を用いて当該受信装置におけるキャリア周波数を補正する
    ことを特徴とする請求項10記載の受信装置。
  15. 前記リファレンスレプリカ信号は、参照信号のみが配置されるOFDMシンボルであることを特徴とする請求項11から請求項14までのいずれか1項記載の受信装置。
  16. 受信装置の同期方法であって、
    少なくとも同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルが配置されるOFDMシンボルとを含む無線信号を受信する第1ステップと、
    受信信号列をOFDMシンボル単位に分割する第2ステップと、
    受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することと在圏セクタのセクタIDを特定することとを実行する第3ステップと、
    送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させる第4ステップと、
    受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定することとを実行する第5ステップと、
    を備え、
    少なくとも前記第2ステップと前記第3ステップと前記第4ステップとは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能する
    ことを特徴とする受信装置の同期方法。
  17. 受信装置の同期方法であって、
    少なくとも同期チャネルが配置されるOFDMシンボルと識別チャネルが配置されるOFDMシンボルとを含む無線信号を受信する第1ステップと、
    同期チャネル又は識別チャネルが配置されるサブキャリア以外のサブキャリアの電力を抑圧する第2ステップと、
    受信信号列をサブ無線フレーム単位に分割することと在圏セクタのセクタIDを特定することとを実行する第3ステップと、
    送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させる第4ステップと、
    受信信号列を無線フレーム単位に分割することと在圏セルのセルIDを特定することとを実行する第5ステップと、
    を備え、
    少なくとも前記第3ステップと前記第4ステップとは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能する
    ことを特徴とする受信装置の同期方法。
  18. 少なくとも複数のサブキャリアに対して参照信号が配置されたOFDMシンボルを含む無線信号を受信する受信装置の同期方法であって、
    受信信号列をOFDMシンボル単位に分割するかまたは受信信号列を無線フレーム単位に分割する第1ステップと、
    送信装置におけるキャリア周波数と当該受信装置におけるキャリア周波数との間の差を減少させる第2ステップと、
    を備え、
    少なくとも前記第1ステップと前記第2ステップとは、最大キャリア周波数誤差と最大ドップラー周波数とが当該受信装置におけるサンプリング周波数の半分以下であるという条件下で機能する
    ことを特徴とする受信装置の同期方法。
  19. 請求項16記載の受信装置の同期方法をコンピュータに実行させることを特徴とする受信装置の同期プログラム。
  20. 請求項17記載の受信装置の同期方法をコンピュータに実行させることを特徴とする受信装置の同期プログラム。
  21. 請求項18記載の受信装置の同期方法をコンピュータに実行させることを特徴とする受信装置の同期プログラム。
  22. 請求項16記載の受信装置の同期方法を実行することを特徴とする受信装置の同期回路。
  23. 請求項17記載の受信装置の同期方法を実行することを特徴とする受信装置の同期回路。
  24. 請求項18記載の受信装置の同期方法を実行することを特徴とする受信装置の同期回路。
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