以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)モバイルPCの構造
図1において、1は全体として本発明における情報機器としての小型のモバイル型パーソナルコンピュータ(以下、これをモバイルPCと呼ぶ)を示し、全体がほぼ矩形状の小型軽量化された構成を有している。
このモバイルPC1は、本体外装部2、例えば液晶ディスプレイでなる表示部3、タッチセンサ4及び蓋外装部5が重ねられた状態で構成されている。
実際上、モバイルPC1は、本体外装部2の内部にCPU(Central Processing Unit)構成の制御部、例えば半導体メモリ等でなる記憶部及びバッテリ等を含む電子回路部6が収納され、その電子回路部6の隣に表示部3が収納されている。また表示部3には、その表示面上に対して同サイズのタッチセンサ4が貼り付けられる。
因みにタッチセンサ4としては、抵抗皮膜方式やアナログ静電容量方式等により、ユーザの指先によるタッチ操作を認識することができれば、その方式にはこだわらない。
モバイルPC1では、このような表示部3及びタッチセンサ4が積層された本体外装部2に対して、その全体を覆い被せるように、表示部3及びタッチセンサ4とほぼ同サイズの透明カバーが設けられた窓5Aを有する蓋外装部5が取り付けられることにより、窓5A、タッチセンサ4及び表示部3の全体によってタッチパネルTPとして機能させ得るようになされている。
またモバイルPC1は、蓋外装部5の窓5Aを挟んだ両側にマイクロフォン7及びスピーカ8が内蔵されており、当該マイクロフォン7及びスピーカと本体外装部2の電子回路部6とが電気的に接続されており、電話機としても機能させ得るようになされている。
さらにモバイルPC1は、蓋外装部5の右側側面に当該右側側面から僅かに突出したオンスイッチ9及びオフスイッチ10が設けられており、タッチパネルTPだけではなく、当該オンスイッチ9及び当該オフスイッチ10を介して決定、取消し等の各種命令を入力させ得るようになされている。
(2)モバイルPCの回路構成
図2に示すようにモバイルPC1は、バッテリ21から供給される電力に基づいて動作し、CPU構成でなる制御部20が半導体メモリ等でなる記憶部22から読み出した基本プログラムに従って全体を統括制御すると共に、当該記憶部22から読み出した各種アプリケーションプログラムに従って各種機能を実現し得るようになされている。
実際上モバイルPC1では、表示部3に表示した画面中に存在するアイコン、リンクボタン等の選択対象となる操作子を、入力部23のタッチパネルTPを介したユーザの指先によるタッチ操作により選択及び決定させ得るようになされている。
またモバイルPC1では、ユーザに対してアイコン、リンクボタン等の操作子を選択させた後、オンスイッチ9又はオフスイッチ10に対する押下操作に応じて当該操作子を決定し、又は当該操作子に対する決定を取り消すことができるようにもなされている。
更にモバイルPC1は、外部サーバ24と有線又は無線によって接続され得るようになされており、当該外部サーバ24から各種コンテンツをダウンロードして表示したり、当該モバイルPC1で作成したデータファイル等を外部サーバ24へ送信し、当該外部サーバ24をデータストレージとして用いることができるようになされている。
(3)ポインタの特徴
次に、このモバイルPC1の表示部3で用いられるポインタの特徴について説明する。図3(A)に示すように、モバイルPC1では、ユーザが当該モバイルPC1を例えば右手で握持し、親指の指先によってタッチパネルTPがタッチ操作されたとき、制御部20が当該親指の指先によって接触された接触点に対して、所定径でなる円形状の領域(破線で示す)ARを設定するようになされている。
そして図3(B)に示すように、モバイルPC1の制御部20は、当該接触点を含む円形状の領域ARに対して2等辺三角形状の先端部H1が一体的に融合された尖鋭形状のポインタP1を生成し、これを表示部3に表示するようになされている。
このポインタP1は、基本的には、タッチパネルTPに対する親指の指先の位置と、表示部3に表示されたリンクボタンL1とを繋ぐことができるような所定長さを有する尖鋭形状であることを特徴としており、モバイルPC1の制御部20はあたかも親指からポインタP1の先端部H1が伸びたかのような印象をユーザに与え得るようになされている。
従ってモバイルPC1の制御部20は、親指の指先による接触点を介してリンクボタンL1を直接選択するのではなく、あたかも親指の指先から伸びたかのように提示されたポインタP1の先端部H1によって当該リンクボタンL1を選択し得るようになされている。
因みにモバイルPC1では、ポインタP1の形状として、これに限るものではなく、例えば図4に示すポインタP2のように、円形状の領域ARに対して針状の先端部H2が一体的に融合されたような尖鋭形状であっても良く、要はリンクボタンL1等の操作子を選択し易い尖鋭形状の先端部を有するものであればよい。
またモバイルPC1では、タッチ操作に用いられる指としても、親指に限られるものではなく、人差し指、中指、薬指又は小指のユーザにとってタッチ操作し易い指であればよく、更には指以外のタッチペン等によるタッチ操作に対してもポインタP1を提示し得るようになされている。
(4)ポインタの動作
続いて、ポインタP1の動きについて説明する。ポインタP1の動きとしては、ポインタP1の先端部H1が表示部3のタッチパネルTPに対する指先の位置に応じて変化するように動くノーマル動作と、表示部3に表示されているリンクボタンL1に近付くとポインタP1の先端部H1が自動的に吸着するかのように動く吸着動作の2通りが存在する。
(4−1)ノーマル動作
図5に示すように、このモバイルPC1の制御部20は、表示部3のタッチパネルTPに対するユーザの指先の位置が左右のほぼ中央付近の中央領域ARCにあるとき、ポインタP1の先端部H1を垂直上方へ向けるべく制御するようになされている。
また図6に示すように、モバイルPC1の制御部20は、表示部3のタッチパネルTPに対するユーザの指先の位置が中央領域ARCから左側エッジ付近を含む左側領域ARLへ移動されたとき、ポインタP1の先端部H1を垂直上方から左斜め上方へ向けるべく制御するようになされている。
さらに図7に示すように、モバイルPC1の制御部20は、表示部3のタッチパネルTPに対するユーザの指先の位置が中央領域ARCから右側エッジ付近を含む右側領域ARRへ移動されたとき、ポインタP1の先端部H1を垂直上方から右斜め上方へ向けるべく制御するようになされている。
すなわちモバイルPC1の制御部20は、表示部3のタッチパネルTPに対するユーザの指先の位置が中央領域ARCから左側領域ARL又は右側領域ARRへ動かされた場合、または左側領域ARLから中央領域ARCを経て右側領域ARRへ動かされた場合、さらに右側領域ARRから中央領域ARCを経て左側領域ARLへ動かされた場合の全てにおいて、指先の動きに合わせてポインタP1の先端部H1をあたかも振り子のように垂直上方、左斜め上方、右斜め上方へ向けるように滑らかに動かし得るようになされている。
これによりモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先を左側エッジ付近や右側エッジ付近まで近付かせなくても、表示部3の左側領域ARLに存在するリンクボタンL1L又は右側領域ARRに存在するリンクボタンL1Rを、振り子のように動く当該ポインタP1の先端部H1によって容易に選択させ得るようになされている。
ところでモバイルPC1の制御部20は、図8に示すように、表示部3のタッチパネルTPに対するユーザの指先の位置が当該表示部3の最下方にあり、かつ当該表示部3に表示している画像が最下端であるとき、ポインタP1の先端部H1が上方を向いているため最下端のリンクボタンL1Dを選択させ難くなることを考慮し、表示部3の画像全体を矢印方向の上方へ移動させることにより、下部領域選択のための下方自動スクロールを実行するようになされている。
なおモバイルPC1の制御部20は、表示部3の左側領域ARLに存在するリンクボタンL1L又は右側領域ARRに存在するリンクボタンL1Rを、振り子のように動く当該ポインタP1の先端部H1によって選択させ得るようにしたことにより、左右両端部選択のための左右自動スクロールを実行せずに済むようになされている。
(4−2)吸着動作
図9に示すように、モバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTPに対するユーザの指先が表示部3の画面左側に位置するリンクボタンL1Lから当初離れているとき、ポインタP1の先端部H1を垂直上方へ向けている。
その後、モバイルPC1の制御部20は、指先の位置がリンクボタンL1Lに近付いて当該リンクボタンL1Lの所定範囲内に入ると(すなわち、当該指先とリンクボタンL1Lとの距離が所定値以下になったとき)、当該ポインタP1の先端部H1があたかもリンクボタンL1Lへ吸着するかのように、当該先端部H1の角度を左側へ曲げて当該リンクボタンL1Lを指し示す(選択する)ようになされている。
また図10に示すように、モバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTPに対するユーザの指先が表示部3の画面左側に位置する当初リンクボタンL1Lから離れているとき、ポインタP1の先端部H1を垂直上方へ向けている。
その後、モバイルPC1の制御部20は、指先の位置がリンクボタンL1Lに近付いて当該リンクボタンL1の所定範囲内に入ると(すなわち、当該指先とリンクボタンL1Lとの距離が所定値以下になったとき)、当該ポインタP1の先端部H1があたかもリンクボタンL1Lへ吸着するかのように、当該先端部H1の長さを伸ばしながらその角度を左側へ曲げて当該リンクボタンL1Lを指し示す(選択する)ようになされている。
さらに図11に示すように、モバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTPに対するユーザの指先が表示部3の画面右側に位置するリンクボタンL1Rから当初離れているとき、ポインタP1の先端部H1を垂直上方へ向けている。
その後、モバイルPC1の制御部20は、指先の位置がリンクボタンL1Rに近付いて当該リンクボタンL1Rの所定範囲内に入ると(すなわち、当該指先とリンクボタンL1Rとの距離が所定値以下になったとき)、当該ポインタP1の先端部H1があたかもリンクボタンL1Rへ吸着するかのように、当該先端部H1の角度を右側へ曲げて当該リンクボタンL1Rを指し示す(選択する)ようになされている。
すなわちモバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTPに対するユーザの指先が表示部3の画面左側に位置するリンクボタンL1L又は画面右側に位置するリンクボタンL1Rから離れているとき、通常ポインタP1の先端部H1を垂直上方へ向けている。
しかし、その後にモバイルPC1の制御部20は、指先の位置がリンクボタンL1L又はL1Rに近付いて所定範囲内に入ると(すなわち、当該指先とリンクボタンL1L又はL1Rとの距離が所定値以下になったとき)、当該先端部H1の長さを伸ばしたり、角度を曲げる等して当該ポインタP1の先端部H1があたかもリンクボタンL1L又はL1Rへ吸着するかのように指し示す(選択する)ようになされている。
このようにモバイルPC1の制御部20は、指先の位置がリンクボタンL1L又はL1Rに近付いたとき、ポインタP1の先端部H1をリンクボタンL1L又はL1Rへ自動的に吸着させるようにした。
これによりモバイルPC1の制御部20は、表示部3に表示された画像中の左側又は右側に選択対象のリンクボタンL1L又はL1Rが存在する場合であっても、左右両端部選択のため表示部3の画像を左方向又は右方向へ左右自動スクロールさせることなく、吸着可能なポインタP1を介してリンクボタンL1L又はL1Rを容易に選択させ得るようになされている。
(5)ポイントモードとスクロールモード
またモバイルPC1では、表示部3のタッチパネルTPに対して指先でタッチ操作したとき、ポインタP1を提示してリンクボタンL1L又はL1R等の操作子を選択可能とするポイントモードと、タッチパネルTPをタッチ操作した状態で指先を上下方向へ所定の基準値以上の速度で移動させた場合に、表示部3に表示中の画像を上下にスクロールさせるスクロールモードとが存在する。
(5−1)ポイントモード
図12に示すように、モバイルPC1では、表示部3のタッチパネルTPに対してユーザの指先がタッチ操作されたことを制御部20が認識したとき、ポインタP1を提示して画像中のリンクボタンL1〜L4を選択し得るポイントモードへ遷移するようになされている。
実際上、モバイルPC1の制御部20は、表示部3のタッチパネルTPにタッチ操作された指先がそのままの状態で所定時間以上もの間、移動することがなかったことを認識したときポイントモードへ遷移し、表示部3にポインタP1を提示して画像中のリンクボタンL1〜L4を選択させ得るようになされている。
すなわちモバイルPC1の制御部20は、このポイントモードにおいて予め設定されたノーマル動作又は吸着動作に従い、ポインタP1の先端部H1を動かして表示部3の画像中に存在するリンクボタンL1〜L4の何れについても容易に選択させ得るようになされている。
(5−2)スクロールモード
一方、図13に示すように、モバイルPC1では、表示部3のタッチパネルTPにユーザの指先がタッチ操作されたときから、当該指先が所定時間以内に上下方向へ移動したことを制御部20が認識したとき、表示部3に表示中の画像を指先の移動に合わせて上下方向へスクロールさせるスクロールモードへ遷移するようになされている。
実際上、モバイルPC1の制御部20は、表示部3のタッチパネルTPにタッチ操作されたとき指先が所定時間以内に上下方向へ移動したことを認識したときはスクロールモードへ遷移し、その後、指先が所定時間以上もの間一切移動することがなかったことを認識したときポインタP1を提示し、そのとき以降は上述したポイントモード(図12)へ切り換えるようになされている。
なおモバイルPC1の制御部20は、ポイントモードのとき、ユーザの指先が表示部3のタッチパネルTPから離れて一定時間が経過したことを認識すると、自動的にスクロールモードへ遷移し、次にユーザの指先がタッチ操作されたときには表示部3に表示中の画像を直ちにスクロールさせ得るようになされている。
因みに、図14に示すように、モバイルPC1の制御部20は、上下方向のスクロールだけではなく、表示部3のタッチパネルTPにユーザの指先がタッチ操作されたときから、当該指先が所定時間以内に左右方向へ移動したことを制御部20が認識したとき、表示部3に表示中の画像を指先の移動に合わせて左右方向へスクロールさせるスクロールモードへ遷移するようになされている。
実際上、モバイルPC1の制御部20は、表示部3のタッチパネルTPにタッチ操作されたとき指先が所定時間以内に左右方向へ移動したことを認識したときはスクロールモードへ遷移し、その後、指先が一切移動することなく一定時間が経過したことを認識したときにポインタP1を提示し、そのとき以降は上述したポイントモードへ切り換えるようになされている。
このときもモバイルPC1の制御部20は、ポイントモードのとき、ユーザの指先が表示部3のタッチパネルTPから離れて一定時間が経過したことを認識すると、自動的にスクロールモードへ遷移し、次にユーザの指先がタッチ操作されたときには表示部3に表示中の画像を直ちにスクロールさせ得るようになされている。
因みに、モバイルPC1の制御部20は、表示部3のタッチパネルTPにユーザの指先がタッチ操作されたときから、当該指先が所定時間以内に上下方向又は左右方向へ移動したことを制御部20が認識したとき、表示部3に表示中の画像を指先の移動に合わせて上下方向又は左右方向へスクロールさせるスクロールモードに遷移するようにした。
しかしながら、これに限るものではなく、モバイルPC1の制御部20は、表示部3のタッチパネルTPにタッチ操作されたときの指先の移動速度が所定の基準値よりも速いことを認識したときに上述のスクロールモードへ遷移するようにしても良い。
(6)ポインタによる入力処理手順
次に、モバイルPC1によるポインタP1を用いた入力処理手順について説明するが、ユーザによってポインタP1によるノーマル動作の入力処理手順が選択された場合と、ポインタP1によるノーマル動作及び吸着動作を併用した入力処理手順が選択された場合とに分けてそれぞれ説明する。
(6−1)ノーマル動作の入力処理手順
図15及び図16に示すようにモバイルPC1の制御部20は、アプリケーションプログラムであるポインタ生成プログラムに従い、ルーチンRT1の開始ステップから入って次のステップSP1へ移り、ユーザの指先が表示部3のタッチパネルTPに接触したことを検出すると、次のステップSP2へ移る。
ステップSP2においてモバイルPC1の制御部20は、このとき表示部3に対して過去に提示したポインタP1が消去されておらず残っているか否かを判定し、肯定結果が得られた場合、次のステップSP3へ移り、過去に提示したポインタP1を一旦消去した後、次のステップSP4へ移る。
これに対してステップSP2で否定結果が得られると、このことは初めて指がタッチパネルTPに触れられたのであって、過去に提示したポインタP1が表示部3には残っていないことを表しており、このときモバイルPC2の制御部20は、何もすることなく次のステップSP4へ移る。
ステップSP4においてモバイルPC1の制御部20は、表示部3に表示された画像中の操作子であるリンクボタンL1〜L4(図12〜図14)の何れかにユーザの指先が直接当っているか否かを、リンクボタンL1〜L4に対する表示部3上の座標値と、指の接触位置に対する表示部3上の座標値との差分に基づいて判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはポインタP1を介してではなく、ユーザの指先が選択対象である操作子のリンクボタンL1〜L4のうち例えばリンクボタンL1を直接タッチ操作していることを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP5へ移る。
これに対してステップSP4で否定結果が得られると、このことはリンクボタンL1〜L4(図12〜図14)の何れに対してもユーザの指先が直接当っていないことを表しており、このとき制御部20は次のステップSP7へ移る。
ステップSP5においてモバイルPC1の制御部20は、リンクボタンL1を直接タッチ操作しているユーザの指先が一定時間(例えば1.5秒間)経過後に離れたか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはリンクボタンL1を直接タッチ操作しているユーザの指先が一定時間(例えば1.5秒間)経過後に離されたこと、すなわち、そのリンクボタンL1がユーザによって選択決定されたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP6へ移る。
ステップSP6においてモバイルPC1の制御部20は、そのリンクボタンL1に割り当てられている所定のボタン命令を実行した後、ステップSP29へ移って処理を終了する。
これに対してステップSP5で否定結果が得られると、このことはリンクボタンL1〜L4の何れかを直接タッチ操作しているユーザの指先が一定時間(例えば1.5秒間)経過前に離れた状態、すなわち指先によってリンクボタンL1〜L4の何れかが瞬間的にタッチ操作されたに過ぎず、選択決定されたのではないことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20はステップSP7へ移る。
ステップSP7においてモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先がリンクボタンL1〜L4の何れに対しても直接タッチ操作されていないので、当該ユーザの指先が所定時間以内に上下方向又は左右方向へ移動しているであろうと判断してスクロールモードへ遷移し、図13及び図14に示したように、指先の移動方向(上下方向又は左右方向)に合わせて表示部3に表示された画像を上下方向又は左右方向へスクロールさせ、次のステップSP8へ移る。
ステップSP8においてモバイルPC1の制御部20は、スクロールモードへ遷移した後、ユーザの指先がタッチパネルTP上を移動しているか否かを判定し、移動している場合は肯定結果を得て、再度ステップSP7へ戻り、スクロールモードにおける画像のスクロールを継続する。
これに対してステップSP8で否定結果が得られると、このことはスクロールモードへ遷移したにも拘わらず、ユーザの指先が移動していないことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は画像のスクロールを行うことなく、次のステップSP9へ移る。
ステップSP9においてモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先がタッチパネルTP上から離れたか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことはスクロールモードにありながらリンクボタンL1〜L4の何れを選択することもなく、ユーザの指先がタッチパネルTP上から離れたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20はステップSP29へ移って処理を終了する。
これに対してステップSP9で否定結果が得られると、このことはユーザの指先が移動していないものの、まだタッチパネルTP上にタッチ操作されたまま離れていないことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP10へ移る。
ステップSP10においてモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先がタッチパネルTP上にタッチ操作されたまま離れることなく所定時間以上移動していなかったか否かを判定する。
ここで否定結果が得られると、このことはユーザの指先が所定時間経過前に再度移動し始めたこと、すなわちスクロール命令が再度与えられたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は再度ステップSP7以降の処理を繰り返すことにより画像のスクロールを再開する。
これに対してステップSP10で肯定結果が得られると、このことはユーザの指先がタッチパネルTP上にタッチ操作されたまま離れることなく所定時間以上移動しなかったこと、すなわち停止していたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP11へ移る。
ステップSP11においてモバイルPC1の制御部20は、このときユーザにスクロール命令を入力する意思がないと判断してスクロールモードを解除し、次のステップSP12へ移ってポイントモードへ遷移した後、次のステップSP13へ移る。
ステップSP13においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1に対してノーマル動作がデフォルト設定されている場合、ユーザの指先によってタッチ操作されているタッチパネルTP上の場所に応じたポインタP1の表示部3に対する表示位置及び当該ポインタP1の先端部H1の傾きを計算し、次のステップSP14へ移る。
ステップSP14においてモバイルPC1の制御部20は、ステップSP13で計算した表示部3の表示位置に対して、ステップSP13による計算結果の傾きを持つ先端部H1のポインタP1を所定の表示色(例えば青色)で表示することにより、あたかもユーザの指先からポインタP1が伸びているかのような形態で当該ポインタP1を提示し、次のステップSP15へ移る。
このときモバイルPC1の制御部20は、図5〜図7に示したように、ポインタP1の先端部H1の傾きが表示部3のタッチパネルTPに対する指先の位置に応じて振り子状に変化するので、ユーザ所望のリンクボタンL1〜L4を当該ポインタP1によって容易に選択させ得るようになされている。
ステップSP15においてモバイルPC1の制御部20は、表示部3に提示したポインタP1の先端部H1が例えばリンクボタンL1に接触しているか否かを判定し、否定結果が得られると次のステップSP16へ移る。
ステップSP16においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1の先端部H1がリンクボタンL1に接触していない状態でユーザの指先がタッチパネルTP上を移動したか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはユーザの指先の移動によってポインタP1がタッチパネルTP上で移動し続けていることを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP17へ移る。
ステップSP17においてモバイルPC1の制御部20は、指先の移動に伴ってステップSP14で一旦提示した表示位置のポインタP1を消去した後、再度ステップSP13へ戻って上述の処理を繰り返す。
これに対してステップSP16で否定結果が得られると、このことはポインタP1の先端部H1がリンクボタンL1〜L4の何れに対しても接触していない状態で、かつポインタP1がタッチパネルTP上を移動していない状態にあることを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP18へ移る。
ステップSP18においてモバイルPC1の制御部20は、この状態でユーザの指先がタッチパネルTP上から離れたか否かを判定し、否定結果が得られると、ステップSP13以降の処理を繰り返すことによりポインタP1を提示し続ける。
これに対してステップSP18で肯定結果が得られると、このことはポインタP1の先端部H1がリンクボタンL1〜L4の何れに対しても接触していない状態で、ユーザの指先がタッチパネルTP上から離れたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP19へ移る。
ステップSP19においてモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先がタッチパネルTP上から離れたので、これまで提示していたポインタP1を消去することによりポイントモードを終了させ、ステップSP29へ移って処理を終了する。
一方、ステップSP15で肯定結果が得られると、このことはポインタP1によって例えばリンクボタンL1が現在選択されていることを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は、次のステップSP20へ移る。
ステップSP20においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1の表示色を例えば最初の青色(未選択中)から赤色(選択中)へ変更することにより、当該ポインタP1によって現在リンクボタンL1が選択されていることをユーザに対して視覚的に通知し、次のステップSP21へ移る。
ステップSP21においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1によるリンクボタンL1の選択中に、ユーザの指先がタッチパネルTPから離れたか否かを判定し、否定結果が得られると、次のステップSP22へ移る。
ステップSP22においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1によるリンクボタンL1の選択中に、ユーザの指先がタッチパネルTP上を移動したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはユーザの指先がタッチパネルTP上を移動していないためポインタP1によってリンクボタンL1を選択したままの状態が継続していることを表しており、このときモバイルPC1の制御部20はステップSP21へ戻って上述の処理を繰り返す。
これに対してステップSP22で肯定結果が得られると、このことはユーザの指先がタッチパネルTPから離れることのないまま移動したこと、すなわちポインタP1が移動して、当該ポインタP1の先端部H1がリンクボタンL1を選択しなくなったことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP23へ移る。
ステップSP23においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1によって何れのリンクボタンL1〜L4についても選択していない状態になったので、当該ポインタP1の表示色を赤色(選択中)から青色(未選択中)へ戻し、ステップSP13へ戻る。
ところでステップSP21で肯定結果が得られると、このことはポインタP1によってリンクボタンL1を選択したままの状態でユーザの指先がタッチパネルTPから離れたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20はポインタP1を赤色で表示したまま、次のステップSP24へ移る。
ステップSP24においてモバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTPから一度離れた指先が所定時間経過前に再度ポインタP1に触れられたか否かを判定し、肯定結果が得られると次のステップSP25へ移る。
これに対してステップSP24で否定結果が得られると、このことは所定時間経過前にポインタP1がユーザの指先で再度タッチ操作されることがなく、ポインタP1によって選択中のリンクボタンL1を決定する意思がユーザにないことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20はステップSP1へ戻って上述の処理を繰り返す。
ステップSP25においてモバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTP上で再度タッチ操作されたユーザの指先が離れることなく移動したか否かを判定し、肯定結果が得られたときは、ステップSP17へ飛び、リンクボタンL1を選択中の表示位置に存在していた過去のポインタP1を消去した後、再度ステップSP13へ戻って上述の処理を繰り返す。
これに対してステップSP25で否定結果が得られると、このことはタッチパネルTP上で再度タッチ操作されたユーザの指先が移動しなかったことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP26へ移る。
ステップSP26においてモバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTP上でポインタP1に対して再度タッチ操作されたユーザの指先がそのままの位置で再度離れたか否かを判定し、否定結果が得られたときはステップSP25へ戻って上述の処理を繰り返す。
これに対してステップSP26で肯定結果が得られると、このことはタッチパネルTP上でポインタP1に対して再度タッチ操作されたユーザの指先がそのままの位置で再度離れたこと、すなわちポインタP1によって選択中のリンクボタンL1を最終的に決定する入力操作がユーザによって行われたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP27へ移る。
ステップSP27においてモバイルPC1の制御部20は、そのリンクボタンL1に割り当てられた所定のボタン命令を実際に実行した後、次のステップSP28へ移る。
ステップSP28においてモバイルPC1の制御部20は、リンクボタンL1に対応した所定のボタン命令を実際に実行したので当該リンクボタンL1を選択していたポインタP1を消去し、次のステップSP29へ移って処理を終了する。
このようにモバイルPC1の制御部20は、ノーマル動作であれば、タッチパネルTP上をタッチ操作しているユーザの指先の場所に応じた表示位置に対して、先端部H1が振り子状に動くポインタP1を表示することができるので、所望のリンクボタンL1〜L4を当該ポインタP1によって容易に選択させ得、その後、そのポインタP1に対して指先でワンタッチするだけの簡易な操作によって決定させ得るようになされている。
(6−2)ノーマル動作及び吸着動作を併用した入力処理手順
次に、図17及び図18に示すようにモバイルPC1の制御部20は、アプリケーションプログラムであるポインタ生成プログラムに従い、ルーチンRT2の開始ステップから入って次のステップSP31へ移り、ユーザの指先が表示部3のタッチパネルTPに接触したことを検出すると、次のステップSP32へ移る。
ステップSP32においてモバイルPC1の制御部20は、このとき表示部3に対して過去に提示したポインタP1が消去されずに残っているか否かを判定し、肯定結果が得られた場合、次のステップSP33へ移り、過去に提示したポインタP1を消去した後、次のステップSP34へ移る。
これに対してステップSP32で否定結果が得られると、このことは初めてユーザの指先がタッチパネルTPに触れられたのであって、過去に提示したポインタP1が表示部3には残っていないことを表しており、このときモバイルPC2の制御部20は、何もすることなく次のステップSP34へ移る。
ステップSP34においてモバイルPC1の制御部20は、表示部3に表示された画像中のリンクボタンL1L、リンクボタンL1R(図9〜図11)の何れかに対してユーザの指先が直接当っているか否かを、リンクボタンL1L、リンクボタンL1Rに対する表示部3上の座標値と、指の接触位置に対する表示部3上の座標値と差分に基づいて判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはポインタP1を介してではなく、ユーザの指先が選択対象であるリンクボタンL1L、リンクボタンL1Rのうち例えばリンクボタンL1Lを直接タッチ操作していることを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP35へ移る。
これに対してステップSP34で否定結果が得られると、このことはリンクボタンL1L、リンクボタンL1R(図9〜図11)の何れに対してもユーザの指先が直接当っていないことを表しており、このとき制御部20は次のステップSP37へ移る。
ステップSP35においてモバイルPC1の制御部20は、例えばリンクボタンL1Lを直接タッチ操作しているユーザの指先が一定時間(例えば1.5秒間)経過後に離れたか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはリンクボタンL1Lを直接タッチ操作しているユーザの指先が一定時間(例えば1.5秒間)経過するまでタッチされ続けた後に離されたこと、すなわち、そのリンクボタンL1Lがユーザによって選択決定されたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP36へ移る。
ステップSP36においてモバイルPC1の制御部20は、そのリンクボタンL1Lに割り当てられた所定のボタン命令を実行し、次のステップSP63へ移って処理を終了する。
これに対してステップSP35で否定結果が得られると、このことはリンクボタンL1L、L1Rの何れかを直接タッチ操作しているユーザの指先が一定時間(例えば1.5秒間)経過前に離れた状態、すなわち指先によってリンクボタンL1L、リンクボタンL1Rの何れかが瞬間的にタッチ操作されたに過ぎず、選択決定されたのではないことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20はステップSP37へ移る。
ステップSP37においてモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先がリンクボタンL1L、リンクボタンL1Rの何れに対しても直接タッチ操作されていないので、当該ユーザの指先が所定時間以内に上下方向又は左右方向へ移動しているであろうと判断してスクロールモードへ遷移し、指先の移動方向(上下方向又は左右方向)に合わせて表示部3に表示された画像を上下方向又は左右方向へスクロールさせ、次のステップSP38へ移る。
ステップSP38においてモバイルPC1の制御部20は、スクロールモードへ遷移した後、ユーザの指先がタッチパネルTP上を移動しているか否かを判定し、移動している場合は肯定結果を得て、再度ステップSP37へ戻り、スクロールモードにおける画像のスクロールを継続する。
これに対してステップSP38で否定結果が得られると、このことはスクロールモードへ遷移したにも拘わらず、ユーザの指先がタッチパネルTP上を移動していないことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は画像のスクロールを行うことなく、次のステップSP39へ移る。
ステップSP39においてモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先がタッチパネルTP上から離れたか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことはスクロールモードにありながらユーザの指先がタッチパネルTP上から離れたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20はステップSP63へ移って処理を終了する。
これに対してステップSP39で否定結果が得られると、このことはユーザの指先が移動していないものの、まだタッチパネルTP上にタッチ操作されたまま離れていないことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP40へ移る。
ステップSP40においてモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先がタッチパネルTP上にタッチ操作されたまま離れることなく所定時間以上移動しなかったか否かを判定する。
ここで否定結果が得られると、このことはユーザの指先が所定時間経過前に再度移動し始めたこと、すなわちスクロール命令が再度与えられたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は再度ステップSP37へ戻ってスクロールを再開する。
これに対してステップSP40で肯定結果が得られると、このことはユーザの指先がタッチパネルTP上にタッチ操作されたまま離れることなく所定時間以上移動しなかったことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP41へ移る。
ステップSP41においてモバイルPC1の制御部20は、このときユーザにスクロール命令を入力する意思がないと判断してスクロールモードを解除し、次のステップSP42へ移って、ポイントモードへ遷移した後、次のステップSP43へ移る。
因みに、このステップSP31からステップSP42までの処理内容については、上述したルーチンRT1におけるノーマル動作の入力処理手順におけるステップSP1からステップSP12までの処理内容と基本的に同じである。
ステップSP43においてモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先によってタッチ操作されているタッチパネルTP上の場所に応じたポインタP1の表示部3に対する表示位置を計算し、その表示位置に対してポインタP1を所定の表示色(例えば青色)で表示することにより、あたかもユーザの指先からポインタP1が垂直上方へ伸びているかのような形態で提示し、次のステップSP44へ移る。
このときモバイルPC1の制御部20は、ルーチンRT1(図15及び図16)とは異なり、ノーマル動作ではなく吸着動作が選択されており、ポインタP1の先端部H1がユーザの指先と所定範囲内に存在するリンクボタンL1L、リンクボタンL1Rに吸着するようになされていることから、ポインタP1の先端部H1における傾きについては計算する必要がない。
ステップSP44においてモバイルPC1の制御部20は、表示部3に表示された画像中に存在するリンクボタンL1L(図9、図10)やリンクボタンL1R(図11)の中心の座標値を全て検出し、次のステップSP45へ移る。
ステップSP45においてモバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTP上をタッチ操作しているユーザの指先の近傍にリンクボタンL1LやリンクボタンL1Rが存在するか否かを判定する。
ここで否定結果が得られると、このことはタッチパネルTPに対するユーザの指先が表示部3の画像中に存在するリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rの座標値を中心とした所定範囲内に入っておらず、ポインタP1の先端部H1をリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rに吸着動作させる状態にはなく、ポインタP1を吸着動作からノーマル動作へ変更すべきことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP46へ移る。
ステップSP46においてモバイルPC1の制御部20は、吸着動作からノーマル動作へ変更するため、ユーザの指先によってタッチ操作されているタッチパネルTP上の場所に応じたポインタP1の表示部3に対する表示位置及び、そのとき表示すべき当該ポインタP1の先端部H1の傾きを計算し、次のステップSP47へ移る。
ステップSP47においてモバイルPC1の制御部20は、ステップSP46で計算した表示部3の表示位置に対して、ステップSP46による計算結果の傾きを持つ先端部H1のポインタP1を所定の表示色(例えば青色)で表示することにより、あたかもユーザの指先からポインタP1が伸びているかのような形態で提示し、次のステップSP48へ移る。
このときモバイルPC1の制御部20は、図5〜図7に示したように、ポインタP1の先端部H1の傾きが表示部3のタッチパネルTPに対する指先の位置に応じて振り子状に変化するので、ユーザ所望のリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rを容易に選択させ得るようになされている。
ステップSP48においてモバイルPC1の制御部20は、表示部3に提示したポインタP1の先端部H1が例えばリンクボタンL1Lに接触しているか否かを判定し、否定結果が得られると次のステップSP49へ移るのに対し、肯定結果が得られると、このことはポインタP1によって例えばリンクボタンL1Lが現在選択されていることを表しており、このときはステップSP54へ移る。
ステップSP49においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1の先端部H1がリンクボタンL1Lに接触していない状態でユーザの指先がタッチパネルTP上を移動したか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことはユーザの指先の移動によってポインタP1がタッチパネルTP上を移動し続けていることを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP50へ移る。
ステップSP50においてモバイルPC1の制御部20は、指先の移動に伴ってステップSP47で一旦提示した表示位置のポインタP1を消去した後、再度ステップSP43へ戻って上述の処理を繰り返す。
これに対してステップSP49で否定結果が得られると、このことはポインタP1の先端部H1がリンクボタンL1L、又はリンクボタンL1Rの何れに対しても接触していない状態で、かつユーザの指先がタッチパネルTP上を移動していない状態にあることを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP51へ移る。
ステップSP51においてモバイルPC1の制御部20は、この状態でユーザの指先がタッチパネルTP上から離れたか否かを判定し、否定結果が得られると、ステップSP43以降の処理を繰り返すことによりポインタP1を提示し続ける。
これに対してステップSP51で肯定結果が得られると、このことはポインタP1の先端部H1がリンクボタンL1L、又はリンクボタンL1Rの何れに対しても接触していない状態で、ユーザの指先がタッチパネルTP上から離れたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP52へ移る。
ステップSP52においてモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先がタッチパネルTP上から離れたので、これまで提示していたポインタP1を消去することによりノーマル動作のポイントモードを終了させ、ステップSP63へ移って処理を終了する。
一方、ステップSP45で肯定結果が得られると、このことはタッチパネルTPに対するユーザの指先が表示部3の画像中に存在するリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rの座標値を中心とした所定範囲内に入っており、ポインタP1の先端部H1をリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rに吸着動作させる必要があることを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP53へ移る。
ステップSP53においてモバイルPC1の制御部20は、リンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rの座標値と、ユーザの指先の座標値とに基づいて、当該リンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rへ吸着させるときの先端部H1の角度、ポインタP1の表示位置を計算し、その計算結果に基づいてポインタP1で表示することにより、当該ポインタP1の先端部H1があたかもリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rへ吸着しているかのように提示し、次のステップSP54へ移る。
ステップSP54においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1の表示色を例えば最初の青色(未選択中)から赤色(選択中)へ変更することにより、例えば当該ポインタP1によって現在リンクボタンL1Lが選択されていることをユーザに対して視覚的に通知し、次のステップSP55へ移る。
ステップSP55においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1によるリンクボタンL1Lの選択中に、ユーザの指先がタッチパネルTPから離れたか否かを判定し、否定結果が得られると、次のステップSP56へ移る。
ステップSP56においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1によるリンクボタンL1Lの選択中に、ユーザの指先がタッチパネルTP上を移動したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはポインタP1によってリンクボタンL1Lを選択したままの状態が継続していることを表しており、このときモバイルPC1の制御部20はステップSP55へ戻って上述の処理を繰り返す。
これに対してステップSP56で肯定結果が得られると、このことはユーザの指先がタッチパネルTPから離れることなく指先が移動したこと、すなわちポインタP1が移動して、当該ポインタP1の先端部H1がリンクボタンL1Lを選択しなくなったことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP57へ移る。
ステップSP57においてモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1によって何れのリンクボタンL1L、リンクボタンL1Rについても選択していない状態になったので、当該ポインタP1の表示色を赤色(選択中)から青色(未選択中)へ戻し、ステップSP53へ戻る。
ところでステップSP55で肯定結果が得られると、このことはポインタP1によってリンクボタンL1Lを選択したままの状態でユーザの指先がタッチパネルTPから離れたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20はポインタP1を赤色(選択中)で表示したまま、次のステップSP58へ移る。
ステップSP58においてモバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTPから一度離れた指先が所定時間経過前に再度ポインタP1に触れられたか否かを判定し、肯定結果が得られると次のステップSP59へ移る。
これに対してステップSP58で否定結果が得られると、このことは所定時間経過前にポインタP1がユーザの指先で再度タッチ操作されることがなく、ポインタP1によって選択中のリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rを決定する意思がユーザにないことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20はステップSP31へ戻って上述の処理を繰り返す。
ステップSP59においてモバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTP上で再度タッチ操作されたユーザの指先が離れることなく移動したか否かを判定し、肯定結果が得られたときは、ステップSP50へ飛び、リンクボタンL1Lを選択中の表示位置に存在していた過去のポインタP1を消去した後、再度ステップSP43へ戻って上述の処理を繰り返す。
これに対してステップSP59で否定結果が得られると、このことはタッチパネルTP上でポインタP1に対して再度タッチ操作されたユーザの指先が移動しなかったことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP60へ移る。
ステップSP60においてモバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTP上でポインタP1に対して再度タッチ操作されたユーザの指先がそのままの位置で再度離れたか否かを判定し、否定結果が得られたときはステップSP59へ戻って上述の処理を繰り返す。
これに対してステップSP60で肯定結果が得られると、このことはポインタP1によって選択中のリンクボタンL1Lを最終的に決定する入力操作がユーザによって行われたことを表しており、このときモバイルPC1の制御部20は次のステップSP61へ移る。
ステップSP61においてモバイルPC1の制御部20は、そのリンクボタンL1Lに割り当てられた所定のボタン命令を実際に実行した後、次のステップSP62へ移る。
ステップSP62においてモバイルPC1の制御部20は、リンクボタンL1Lに対応した所定のボタン命令を実際に実行したので当該リンクボタンL1Lを選択していたポインタP1を消去し、次のステップSP63へ移って処理を終了する。
このようにモバイルPC1の制御部20は、ノーマル動作及び吸着動作を併用した場合、タッチパネルTPに対するユーザの指先が表示部3の画像中に存在するリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rの座標値を中心とした所定範囲内に入っておらず、ポインタP1の先端部H1をリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rに吸着動作させる必要がないときは、上述したようなノーマル動作に従って先端部H1が振り子状に動くポインタP1に切り換え得るようになされている。
またモバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTPに対するユーザの指先が表示部3の画像中に存在するリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rの座標値を中心とした所定範囲内に入っており、ポインタP1の先端部H1をリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rに吸着動作させる必要があるときは、それ以上ユーザの指先を近づけなくてもリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rに対してポインタP1の先端部H1を自動的に吸着させ、ユーザ所望のリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rを容易に選択させた後、ポインタP1に対して指先でワンタッチするだけの簡易な操作によって、そのリンクボタンL1L又はリンクボタンL1Rを決定させ得るようになされている。
(7)リンクボタンに対する他の決定手法
ところでモバイルPC1の制御部20は、上述したように、ポインタP1によってリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rが選択された状態で、当該ポインタP1が再度タッチ操作されたときに決定するようになされているが、これに限るものではなく、種々の形態が考えられる。
例えば図19に示すように、モバイルPC1の制御部20は、未選択中の青色で表示されたポインタP1によってリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rが選択されたとき、選択中を意味する赤色のポインタP1Aに表示色が変化する。
その後、モバイルPC1の制御部20は、リンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rが選択されたままの状態で、例えば2秒間が経過したとき、ポインタP1Aの赤色から次第に表示色が濃くなったポインタP1Bへ変化させ、さらに2秒間が経過したとき、最終的には黒色のポインタP1Cへ表示色を変化させると共に、リンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rを決定したものとして認識するようになされている。
同様に、図20に示すように、モバイルPC1の制御部20は、細切れ状態に形成された先端部H3を有するポインタP3を用いて、未選択中の青色で表示されたポインタP3によってリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rが選択されたとき、選択中を意味する赤色のポインタP3Aに全体の表示色が変化する。
その後、モバイルPC1の制御部20は、リンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rが選択されたままの状態で、例えば2秒間が経過したとき、赤色で表示された細切れ状態の先端部H3が1ブロックずつ次第に表示色が濃くなったポインタP3Bへと変化させ、さらに2秒間が経過してとき最終的にはその全てが黒色のポインタP3Cへ表示色を変化させると共に、リンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rを決定したものとして認識するようになされている。
また図21に示すように、モバイルPC1の制御部20は、リンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rが未選択のときは通常のポインタP1(図3)と同様に形態を有するポインタP4Aを表示するようになされているが、当該ポインタP4AによってリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rが選択されたときは、先端部H4だけを残した状態で、当該リンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rを決定するためのサブボタン部K4を表出させるようになされている。
このサブボタン部K4は、左側がタッチ操作されたときに決定を意味する「YES」が記述され、右側がタッチ操作されたときにキャンセルを意味する「NO」が記述されており、モバイルPC1では、ポインタP4Bを操作している指先で選択させ得るようになされている。
具体的には、図22(A)及び(B)に示すように、モバイルPC1の制御部20は、表示部3に表示されたリンクアイコンL8がポインタP4Aによって選択されると、直ちに先端部H4だけを残しつつサブボタン部K4を表示し、ユーザの指先によって「YES」又は「NO」を選択させるようになされている。
この場合、モバイルPC1の制御部20は、ポインタP4AによってリンクアイコンL8が選択された後、所定時間待たせる必要無く、直ちに決定するかキャンセルするかをユーザに選択させることができる。
さらに図23に示すように、モバイルPC1の制御部20は、リンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rが未選択のときは通常のポインタP1(図3)と同様に形態を有するポインタP5Aを表示するようになされている。
しかしながらモバイルPC1の制御部20は、当該ポインタP5AによってリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rが選択されたときは、先端部H5だけを残した状態で、当該リンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1Rを決定するための円形状のサブボタン部K5を表出させるようになされている。
この円形状のサブボタン部K5は、8等分に分割された複数の選択領域K5A〜K5Hを有し、それぞれに「1」〜「8」の番号が記述されている。従ってモバイルPC1の制御部20は、例えばリンクアイコンL1を選択した際に開かれたドロップダウンメニューにおける例えば8個のアイテムを、サブボタン部K5に対する選択領域K5A〜K5Hを指先で選択させることにより、決定させ得るようになされている。
さらに図24(A)に示すように、モバイルPC1の制御部20は、右利き用のユーザに合わせて、ポインタP1によってリンクボタンL1が選択されたことを認識すると、当該ポインタP1の左下方領域に「ENTER」と記述された決定領域Q1及び右下方領域に「CANCEL」と記述された取消領域Q2を表示するようになされている。
これによりモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1によってリンクアイコンL1が選択された後、所定時間待たせる必要無く、当該リンクアイコンL1を選択した指先で決定領域Q1又は取消領域Q2をタッチ操作させるだけで、直ちに「エンター」するか「キャンセル」するかをユーザに選択させることができる。
因みに図24(B)に示すように、モバイルPC1の制御部20は、図24(A)とは逆に、左利き用のユーザに合わせて、ポインタP1によってリンクボタンL1が選択されたことを認識すると、当該ポインタP1の左下方領域に「CANCEL」と記述された取消領域Q3及び右下方領域に「ENTER」と記述された決定領域Q4を表示するようになされている。
この場合もモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1によってリンクアイコンL1が選択された後、所定時間待たせる必要無く、当該リンクアイコンL1を選択した指先で取消領域Q3又は決定領域Q4をタッチ操作させるだけで、直ちに「エンター」するか「キャンセル」するかをユーザに選択させることができる。
さらに、図25に示すようにモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1によって選択された「9」の表示キーに対して、物理的に配置されたオンスイッチ9が押下操作されたことを認識すると、「9」を入力対象として決定する一方、オフスイッチ10が押下操作されたことを認識すると、「9」を入力対象としては決定することなくキャンセルするようになされている。
(8)動作及び効果
以上の構成において、モバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTPに対してユーザの指先がタッチ操作されたときの接触点に対して、当該接触点を含む所定径でなる円形状の領域ARを設定し、その領域ARに対して、2等辺三角形状の先端部H1が一体的に融合された尖鋭形状のポインタP1を生成し、これを表示部3に表示する。
これによりモバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTPに対するユーザの指先の位置(接触点)と、表示部3に表示された例えばリンクボタンL1とを所定の間隔を持って繋ぐことができるような所定長さを有する尖鋭形状のポインタP1をユーザに提示することができる。
かくしてモバイルPC1の制御部20は、あたかもユーザの指先からポインタP1の先端部H1が伸びたかのような印象をユーザに与えると共に、ユーザの指先とポインタP1との一体感及びユーザの指先とポインタP1とが連動して動く操作感を与えることができる。
従ってモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先によってリンクボタンL1を直接タッチ操作するのではなく、あたかもユーザの指先から伸びたかのように提示されたポインタP1の先端部H1によって当該リンクボタンL1を間接的に選択することができる。
すなわちモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先の接触点を除いたポインタP1の一部分に対応する先端部H1によって指し示された位置を指示位置として検出し得るようにしたことにより、ポインタP1の先端部H1によって指し示されたリンクボタンL1を選択対称として検出することができる。
またモバイルPC1の制御部20は、ポインタP1の先端部H1をユーザの指先の位置に合わせて振り子状に動かすノーマル動作と、例えばリンクボタンL1の所定範囲内にユーザの指先が位置したときに先端部H1を当該リンクボタンL1に吸着させる吸着動作とを提供し得るようにした。
これによりモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先がタッチパネルTP上を必要以上に大きく動かすことなく、最小限の範囲で指先を動かしさえすれば、ポインタP1のノーマル動作又は吸着動作によってリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1R等を容易に選択させることができる。
また、このときモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先が表示部3の下方に位置したとき、図8に示したように、画像を矢印方向へ自動スクロールするようにしたことにより、最下端にあるリンクボタンL1Dに対してもポインタP1によって容易に選択させることができる。
このようにモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先でリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1R等を直接タッチ操作するのではなく、ポインタP1の先端部H1によってリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1R等を間接的に選択し得るようにしたことにより、指先で選択対称のリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1R等を隠蔽することなく、全てを目視確認させながらポインタP1によって選択させることができる。
なおモバイルPC1の制御部20は、ユーザの指先でリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1R等が直接タッチ操作された場合に、その選択及び決定を認識し得ると共に、ノーマル動作及び吸着動作によるポインタP1を介してリンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1R等が間接的にタッチ操作された場合も、その選択及び決定を認識し得るようにしたことにより、入力インタフェースとしての使い勝手を格段的に向上することができる。
以上の構成によれば、モバイルPC1の制御部20は、タッチパネルTPにタッチ操作された指先から、あたかも伸びているかのような尖鋭形状のポインタP1を生成して表示し、そのポインタP1によって操作子を選択し得るようにしたことにより、小さな操作子を指先で隠蔽することなく、全ての操作子を目視確認させながら選択させることができるので、ユーザの操作性を格段的に向上させることができる。
(9)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、リンクボタンL1〜L4や、リンクボタンL1L、L1R等をポインタP1によって選択可能な操作子として用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アイコンや、アルファベット、数字、記号等の各種キーを選択可能な操作子として用いるようにしても良い。
また上述の実施の形態においては、ポイントモードのときにノーマル動作及び吸着動作の双方で表示部3の画像を左右方向へ自動スクロールさせることなくポインタP1によりリンクボタンL1L又はL1Rを容易に選択させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ポインタP1の先端部H1をノーマル動作のときに振り子状に動かしたり、吸着動作のときに吸着させるように動かすことに加えて、表示部3の画像を左右方向へ自動スクロールさせるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、ルーチンRT2の入力処理手順ではノーマル動作及び吸着動作を併用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、吸着動作だけの入力処理手順に限定するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、予めインストールされたアプリケーションプログラムであるポインタ生成プログラムに従い、ルーチンRT1におけるノーマル動作の入力処理手順や、ルーチンRT2におけるノーマル動作及び吸着動作を併用した入力処理手順を実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、所定の記録媒体からインストールしたポインタ生成プログラムや、インターネットからダウンロードしたポインタ生成プログラム、その他種々のルートによってインストールしたポインタ生成プログラムに従って上述した入力処理手順を実行するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、タッチパネルとしてのタッチパネルTP、ポインタ表示手段及び指示位置検出手段としての制御部20によってポインタ表示装置及び情報機器としてのモバイルPC1を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなるタッチパネル、ポインタ表示手段及び指示位置検出手段によってポインタ表示装置及び情報機器を構成するようにしても良い。