JP2011170644A - 通信装置、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信装置のクロック信号を停止させた休止状態から復帰するまでの期間を短縮する。
【解決手段】復帰処理を開始する一方の通信装置5は、自身のクロック信号が不安定な状態で、休止状態から復帰させる起動信号を送信する。一方の通信装置5は、自身のクロック信号が安定すると、当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知する送信可能信号を生成して送信する。他方の通信装置6は、起動信号を受信して自身のクロック信号が安定すると、当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知する送信可能信号を生成して送信する。複数の通信装置5,6の各々は、自らのクロック信号が安定し、相手の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する。
【選択図】図4

Description

本発明は、休止状態においてクロック信号を停止することができる通信装置、通信システムおよび通信方法に関する。
複数の通信装置の間でデータを通信する通信システムには、たとえば各々の通信装置が各々のクロック信号生成部で発生させたクロック信号に同期した通信データを互いに送信し合うものがある。
たとえばUSB(Universal Serial Bus)3.0、PCI(Peripheral Component Interconnect) Expressなどの通信プロトコルがある。これらの通信プロトコルでは、各通信装置においてデータ通信用のクロック信号を生成する。
また、複数の通信装置は、各々のクロック信号に同期させて通信データを互いに送信し合う。
このようなデータ通信方式により通信データを送信し合うことにより、複数の通信装置は、通信データを高速なシリアルデータ通信により送受することができる。
また、USB3.0、PCI Expressなどの通信プロトコルでは、たとえば通信データが無い場合などに消費電力を低減させるために、複数の通信装置を休止状態に制御することが規定されている。
通信装置を休止状態に制御することができる通信システムは、たとえば特許文献1に開示されている。
そして、複数の通信装置が各々で発生させたクロック信号に同期させて通信データを互いに送信し合うものである場合、各々のクロック信号生成部を停止することにより、消費電力を効果的に低減することができる。
特開2007−102493号公報
しかしながら、複数の通信装置のクロック信号を停止させると、休止状態から互いにデータ送信可能な状態へ同期して復帰するまでに時間がかかる。
具体的に説明すると、複数の通信装置において、互いが休止した状態から共に復帰するためには、データ通信を開始しようとする一方の通信装置は、まず、自らのクロック信号生成部を起動する。
次に、一方の通信装置は、自らのクロック信号生成部のクロック信号が安定すると、他方の通信装置に復帰を要求するための復帰要求信号を、安定した自らのクロック信号に基づいて生成し、他方の通信装置へ送信する。
次に、復帰要求信号を受信した他方の通信装置は、自らのクロック信号生成部を起動する。
次に、他方の通信装置は、自らのクロック信号生成部のクロック信号が安定すると、一方の通信装置に復帰を完了したことを通知する復帰完了通知信号を、安定した自らのクロック信号に基づいて生成し、一方の通信装置へ送信する。
このように複数の通信装置では、クロック信号生成部を停止させた休止状態から共に復帰する場合、以上の手順により各々のクロック信号生成部を順番に起動する必要がある。
また、停止状態にある各クロック信号生成部は、起動された後、所定の周波数に安定したクロック信号を出力し始めるまでに時間を要する。
その結果、これらの通信装置を用いた通信システムでは、各々のクロック信号生成部を停止させた休止状態から共に復帰するまでに時間がかかる。
この休止状態からの復帰に要する期間として、少なくとも2個のクロック信号生成部を順番に安定して発振させる期間が必要になる。
このように通信装置では、クロック信号を停止させた休止状態から復帰するまでの期間を短縮することが求められている。
本発明の第1の観点の通信装置は、休止状態からの復帰において安定するまでに時間を要するクロック信号を生成するクロック信号生成部と、クロック信号に基づく通信データを送信するデータ通信部と、休止状態からデータ通信部によりデータ通信可能な状態へ復帰するための復帰処理を実行する制御部とを有する。そして、制御部は、クロック信号生成部を起動するとともに、クロック信号生成部のクロック信号が不安定な状態で、休止状態から復帰させるための起動信号を送信し、クロック信号生成部のクロック信号が安定すると、データ通信部に、自らが当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第1の送信可能信号を、安定したクロック信号に基づいて生成して送信させ、クロック信号生成部のクロック信号が安定し、データ通信部が、クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第2の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する。
本発明の第2の観点の通信装置は、休止状態からの復帰においてクロック信号が安定するまでに時間を要するクロック信号を生成するクロック信号生成部と、クロック信号に基づく通信データを送信するデータ通信部と、起動信号の受信に基づいて、休止状態からデータ通信可能な状態へ復帰する復帰処理を実行する制御部とを有する。そして、制御部は、起動信号を受信すると、クロック信号生成部を起動し、クロック信号生成部のクロック信号が安定すると、データ通信部に、自らが当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第1の送信可能信号を、安定したクロック信号に基づいて生成して送信させ、クロック信号生成部のクロック信号が安定し、データ通信部が、クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第2の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する。
本発明の第3の観点の通信システムは、休止状態からの復帰において安定するまでに時間を要するクロック信号を生成するクロック信号生成部と、クロック信号に基づく通信データを送信するデータ通信部と、休止状態からデータ通信部によりデータ通信可能な状態へ復帰するための復帰処理を実行する制御部とを各々有する複数の通信装置を有する。そして、複数の通信装置のうちで復帰処理を開始する一方の通信装置の制御部は、一方のクロック信号生成部を起動するとともに、一方のクロック信号生成部のクロック信号が不安定な状態で、他方の通信装置を休止状態から復帰させるための起動信号を送信し、一方のクロック信号生成部のクロック信号が安定すると、一方のデータ通信部に、自らが当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第1の送信可能信号を、安定したクロック信号に基づいて生成して送信させ、一方のクロック信号生成部のクロック信号が安定し、一方のデータ通信部が、他方の通信装置がクロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するために送信した第2の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する。他方の通信装置の制御部は、起動信号を受信すると、他方のクロック信号生成部を起動し、他方のクロック信号生成部のクロック信号が安定すると、他方のデータ通信部に、第2の送信可能信号を、安定したクロック信号に基づいて生成して送信させ、他方のクロック信号生成部のクロック信号が安定し、他方のデータ通信部が第1の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する。
第3の観点では、各々のクロック信号生成部が共に停止した休止状態から復帰するために、一方の通信装置は、通信データの送信に使用する自らのクロック信号が安定する前に、起動信号を送信する。起動信号を受信した他方の通信装置は、自らのクロック信号生成部を起動する。
しかも、複数の通信装置の各々は、自らのクロック信号が安定すると、その旨を通知する送信可能信号を送信し合う。そして、各通信装置は、自らのクロック信号が安定し、かつ、相手から通信可能信号を受信すると、各々が個別に復帰完了と判断する。
よって、第3の観点では、一方の通信装置が復帰を開始し始めてから、双方の通信装置のクロック信号が共に安定して復帰するまでの期間を短縮することができる。
本発明の第4の観点の通信方法は、休止状態からの復帰においてクロック信号が安定するまでに時間を要する複数の通信装置を、休止状態からデータ通信可能な状態へ復帰させる際に、複数の通信装置のうちで復帰処理を開始する一方の通信装置は、自身のクロック信号が不安定な状態で、複数の通信装置のうちの他方の通信装置へ、当該他方の通信装置を休止状態から復帰させる起動信号を送信し、自身のクロック信号が安定すると、当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを示す第1の送信可能信号を、安定した自身のクロック信号に基づいて生成して送信する。他方の通信装置は、起動信号を受信して自身のクロック信号が安定すると、当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを示す第2の送信可能信号を、安定した自身のクロック信号に基づいて生成して送信する。複数の通信装置の各々は、自らのクロック信号が安定し、相手の第1の送信可能信号または第2の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する。
本発明では、通信装置のクロック信号を停止させた休止状態から復帰するまでの期間を短縮することができる。
図1は、第1実施形態に係るデータ通信システムのブロック図である。 図2は、図1のホスト通信部およびデバイス通信部のブロック図である。 図3は、USB3.0などの通信プロトコルにおける一般的な動作モードの制御動作の一例を示すタイミングチャートである。 図4は、第1実施形態における動作モードの制御動作の一例を示すタイミングチャートである。 図5は、第2実施形態に係るホスト通信部およびデバイス通信部のブロック図である。 図6は、第2実施形態における動作モードの制御動作の一例を示すタイミングチャートである。 図7は、不安定なクロック信号に基づいて生成される起動信号の一例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に関連付けて説明する。
説明は以下の順に行う。
1.第1実施形態(ホスト通信部がデバイス通信部を休止状態から復帰させる起動信号を、データ通信用のクロック信号が安定する前に送信する例。また、その後に安定したデータ通信用のクロック信号に基づく送信可能データの相互送信状態に基づいて復帰完了を判断する例。)
2.第2実施形態(起動信号として、不安定なデータ通信用のクロック信号に基づく信号を送信する例。)
<第1実施形態>
[データ通信システムの構成および動作]
図1は、第1実施形態に係るデータ通信システム1のブロック図である。
図1のデータ通信システム1は、コンピュータ装置2と、USBメモリ3とを有する。
コンピュータ装置2は、データ処理部4と、ホスト通信部5とを有する。
USBメモリ3は、デバイス通信部6と、記憶部7とを有する。
そして、USBメモリ3は、USBケーブル8により、コンピュータ装置2に着脱可能に接続される。
データ処理部4は、たとえばCPU(Central Processing Unit)などを有し、ホスト通信部5の演算処理部として機能する。
そして、データ処理部4は、USBメモリ3の記憶部7にリードアクセスし、演算処理に必要なデータをUSBメモリ3の記憶部7から読み込む。
また、データ処理部4は、USBメモリ3の記憶部7にライトアクセスし、演算処理で発生したデータをUSBメモリ3の記憶部7に書込む。
記憶部7は、たとえばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどを有する。
そして、記憶部7は、データ処理部4のライトアクセスに係るライトデータを記憶する。
また、記憶部7は、データ処理部4のリードアクセスに係るリードデータをデータ処理部4へ出力する。
ホスト通信部5は、データ処理部4に接続された半導体集積回路である。
デバイス通信部6は、記憶部7に接続された半導体集積回路である。
そして、ホスト通信部5とデバイス通信部6とは、たとえばUSBケーブル8により、切り離し可能に接続される。USBケーブル8により接続されたホスト通信部5とデバイス通信部6とは、USBケーブル8を通じて、通信データを互いに送受する。
たとえばホスト通信部5は、データ処理部4のライトアクセスに係るライトデータをデバイス通信部6へ送信する。
また、デバイス通信部6は、データ処理部4のリードアクセスに係るリードデータをホスト通信部5へ送信する。
このようにホスト通信部5とデバイス通信部6とは、たとえばUSB3.0として規定される通信プロトコルに準拠した通信方式により通信データを互いに送信し合う。
図2は、図1のホスト通信部5およびデバイス通信部6のブロック図である。
ホスト通信部5は、ホスト発振部11と、ホストPLL(Phase Locked Loop)部12、ホストセレクタ13、ホストデータ通信部14、ホスト検出部15、ホスト制御部16を有する。
デバイス通信部6は、デバイス発振部21と、デバイスPLL部22、デバイスセレクタ23、デバイスデータ通信部24、デバイス検出部25、デバイス制御部26を有する。
そして、ホストデータ通信部14と、デバイスデータ通信部24とは、USBケーブル8により接続される。
USBケーブル8は、複数対のツイストペア信号線を有する。1対のツイストペア信号線31は、ホスト通信部5からデバイス通信部6へ通信データを送信するダウンストリーム用の信号線である。他の1対のツイストペア信号線32は、デバイス通信部6からホスト通信部5へ通信データを送信するアップストリーム用の信号線である。
そして、ホスト通信部5は、一方のツイストペア信号線32へ差動信号の通信データを送信し、他方のツイストペア信号線33から差動信号の通信データを受信する。
また、デバイス通信部6は、一方のツイストペア信号線33へ差動信号の通信データを送信し、他方のツイストペア信号線32から差動信号の通信データを受信する。
ホスト発振部11は、ホスト通信部5の基準クロック信号を生成する。
デバイス発振部21は、デバイス通信部6の基準クロック信号を生成する。
そして、ホスト発振部11またはデバイス発振部21は、たとえば水晶発振器を有し、略一定の周波数に安定した基準クロック信号を生成する。
ホストPLL部12は、ホスト発振部11と、ホスト制御部16とに接続される。ホストPLL部12は、ホスト通信部5の基準クロック信号に同期した、ホスト通信部5におけるデータ通信用のクロック信号を生成する。
デバイスPLL部22は、デバイス発振部21と、デバイス制御部26とに接続される。デバイスPLL部22は、デバイス通信部6の基準クロック信号に同期した、デバイス通信部6におけるデータ通信用のクロック信号を生成する。
そして、ホストPLL部12またはデバイスPLL部22は、基準クロック信号と生成するクロック信号との位相を比較する比較部と、位相差を電圧レベルへ変換する変換部と、電圧レベルに応じた周波数でクロック信号を発振する電圧制御発振部とを有する。
これにより、ホストPLL部12またはデバイスPLL部22は、基準クロック信号に同期して安定したデータ通信用のクロック信号を生成する。
このようにホストPLL部12またはデバイスPLL部22は、クロック信号のフィードバックループを用いて、基準クロック信号に同期して安定したデータ通信用のクロック信号を生成する。
そのため、ホストPLL部12またはデバイスPLL部22は、イネーブル信号などにより起動されてから、基準クロック信号に同期して安定したデータ通信用のクロック信号を生成し始めるまで、時間を必要とする。
また、ホストPLL部12またはデバイスPLL部22は、基準クロック信号に同期して安定したデータ通信用のクロック信号を生成し始めると、その旨を通知するバリッド信号を出力する。
ホストセレクタ13は、ホスト発振部11と、ホストPLL部12とに接続される。
デバイスセレクタ23は、デバイス発振部21と、デバイスPLL部22とに接続される。
そして、ホストセレクタ13またはデバイスセレクタ23は、基準クロック信号およびデータ通信用のクロック信号の一方を択一的に選択して出力する。
具体的には、ホストセレクタ13またはデバイスセレクタ23は、たとえばバリッド信号が無効である場合、基準クロック信号を選択して出力し、バリッド信号が有効である場合、データ通信用のクロック信号を選択して出力する。
ホストデータ通信部14は、ホストセレクタ13と、ホスト制御部16とに接続される。
デバイスデータ通信部24は、デバイスセレクタ23と、デバイス制御部26とに接続される。
ホストデータ通信部14とデバイスデータ通信部24とは、USBケーブル8により着脱可能に接続される。
ホストデータ通信部14またはデバイスデータ通信部24は、データスクランブラ、8b/10bエンコーダ、データのパラレルシリアル変換部、送信部などを有する。
そして、ホストデータ通信部14は、コンピュータ装置2のデータ処理部4がホスト通信部5へ出力したたとえばライトデータから、ホストセレクタ13が選択したクロック信号に同期した通信データを生成する。ホストデータ通信部14は、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31へ通信データの信号を出力し、通信データの信号をデバイスデータ通信部24へ送信する。
また、デバイスデータ通信部24は、USBメモリ3の記憶部7が出力した例えばリードデータの信号から、デバイスセレクタ23が選択したクロック信号に同期した通信データを生成する。デバイスデータ通信部24は、アップストリーム用の一対のツイストペア信号線32へ通信データの信号を出力し、通信データの信号をホストデータ通信部14へ送信する。
また、ホストデータ通信部14またはデバイスデータ通信部24は、受信部、DRC(Data Recovery Circuit)部、シリアルパラレル変換部、8b/10bデコーダ、逆スクランブラなどを有する。
そして、ホストデータ通信部14は、アップストリーム用の一対のツイストペア信号線32から、USBメモリ3がコンピュータ装置2へ送信した通信データの信号を受信し、受信した通信データの信号からたとえばリードデータを生成する。ホストデータ通信部14は、生成したリードデータなどの信号を、データ処理部4へ出力する。
また、デバイスデータ通信部24は、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31から、コンピュータ装置2がUSBメモリ3へ送信した通信データの信号を受信し、受信した通信データの信号からたとえばライトデータを生成する。デバイスデータ通信部24は、生成したライトデータなどの信号を、記憶部7へ出力する。
このようにUSBケーブル8により接続されたホストデータ通信部14とデバイスデータ通信部24とが通信データの信号を互いに送信し合うことにより、データ処理部4は、記憶部7にリードアクセスまたはライトアクセスできる。また、記憶部7は、リードアクセスに係るリードデータをデータ処理部4へ出力することができる。
ライトデータ、リードデータなどの通信データの信号は、高速なシリアルデータ通信方式により、ホストデータ通信部14とデバイスデータ通信部24との間で送受される。
ホスト検出部15は、ホスト制御部16に接続される。
そして、ホスト検出部15は、デバイス通信部6からアップストリーム用の一対のツイストペア信号線32へ所定の特殊な起動信号が出力された場合、この起動信号を検出する。ホスト検出部15は、起動信号を検出したことを示す検出信号をホスト制御部16へ出力する。
デバイス検出部25は、デバイス制御部26に接続される。
そして、デバイス検出部25は、ホスト通信部5からダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31へ所定の特殊な起動信号が出力された場合、この起動信号を検出する。
デバイス検出部25は、起動信号を検出したことを示す検出信号をデバイス制御部26へ出力する。
ホスト制御部16は、ホストPLL部12、ホストデータ通信部14、ホスト検出部15に接続される。
デバイス制御部26は、デバイスPLL部22、デバイスデータ通信部24、デバイス検出部25に接続される。
そして、ホスト制御部16またはデバイス制御部26は、ホスト通信部5の動作を制御する。
たとえばホスト制御部16またはデバイス制御部26は、ホスト通信部5およびデバイス通信部6の動作モードを同期させて制御する。
ホスト制御部16またはデバイス制御部26の動作モードには、データ通信可能な通常モードと、データ通信できない休止モードとがある。
休止モードには、ホストPLL部12が停止する深いレベルの休止モードと、ホストPLL部12が動作する浅いレベルの休止モードとがある。
浅いレベルの休止モードには、通常モードへの復帰期間が短いという特徴があり、深いレベルの休止モードには、ホストPLL部12が停止することにより省電力化の効果が高いという特徴がある。
[一般的な動作モードの切り替え動作]
ここで、USB3.0などの通信プロトコルで規定されている一般的な動作モードの切り替え動作について説明する。
USB3.0などの通信プロトコルでは、ホスト制御部16およびデバイス制御部26の動作モードを同期して制御するために、ホストデータ通信部14とデバイスデータ通信部24との間でクロック信号に同期した通信データを送信し合う。
このため、ホスト制御部16およびデバイス制御部26をUSB3.0などの通信プロトコルに準拠させる場合には、図2のホスト検出部15、デバイス検出部25が不要である。
図3は、USB3.0などの通信プロトコルにおける一般的な動作モードの制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
図3は、ホスト制御部16およびデバイス制御部26を通常モードから休止モードへ制御し、さらに休止モードから通常モードへ復帰させる場合のタイミングチャートである。
図3(A)は、ホスト通信部5のデータ通信用のクロック信号(PLL Clock)である。図3(B)は、ホストPLL部12が生成するバリッド信号(PLL Valid)である。図3(C)は、ホスト通信部5がデバイス通信部6へ送信するダウンストリームの通信データ(Tx)である。図3(D)は、ホスト通信部5がデバイス通信部6から受信するアップストリームの通信データ(Rx)である。
また、図3(E)は、デバイス通信部6のデータ通信用のクロック信号(PLL Clock)である。図3(F)は、デバイスPLL部22が生成するバリッド信号(PLL Valid)である。図3(G)は、デバイス通信部6がホスト通信部5へ送信するアップストリームの通信データ(Tx)である。図3(H)は、デバイス通信部6がホスト通信部5から受信するダウンストリームの通信データ(Rx)である。
ホスト制御部16またはデバイス制御部26は、動作モードの1つの制御動作として、データ通信可能な通常モードから、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22を停止させる休止モードへの移行制御を実行する。
ホスト制御部16またはデバイス制御部26は、たとえば一定期間の無通信状態が発生すると、通常モードから休止モードへの移行制御を開始する。
休止モードへの移行制御において、当該制御を開始するたとえばホスト制御部16は、図3(C)のタイミングt1に示すように、休止モードへの移行リクエスト(Enter Low Power Mode Request)をデバイス制御部26へ送信する。
具体的には、ホスト制御部16は、休止モードへの移行をリクエストするデータの信号をホストデータ通信部14へ出力する。
ホストデータ通信部14は、休止モードへの移行リクエストデータの信号から、安定したデータ通信用のクロック信号に同期した通信データを生成する。
ホストデータ通信部14は、生成した通信データの信号を、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31へ出力する。
休止モードへの移行リクエスト信号は、ホスト通信部5からデバイス通信部6へ送信される。
休止モードへの移行リクエスト信号を受信すると、デバイス通信部6は、通信データをデコードし、デバイス制御部26へ移行リクエストデータの信号を出力する。
デバイス制御部26は、移行リクエストデータの信号に基づいて、休止モードへの移行が要求されたと解釈する。
デバイス制御部26は、図3(G)のタイミングt2に示すように、休止モードへの移行の確認応答のデータ(Enter Low Power Mode Acknowledge)の信号をホスト制御部16へ送信する。
また、デバイス制御部26は、所定のクロック周期の後に、デバイス通信部6を休止モードに制御する。
たとえばデバイス制御部26は、イネーブル信号をネゲートする。これにより、デバイスPLL部22は停止し、図3(F)のタイミングt3に示すように、バリッド信号が無効になる。また、デバイス通信部6の消費電力が減少する。
休止モードへの移行確認応答データの信号は、具体的には、デバイス制御部26からデバイスデータ通信部24へ出力される。
デバイスデータ通信部24は、休止モードへの移行確認応答データの信号から、安定したデータ通信用のクロック信号に同期した通信データを生成する。
デバイスデータ通信部24は、生成した通信データの信号を、アップストリーム用の一対のツイストペア信号線32へ出力する。
休止モードへの移行確認応答信号は、デバイス通信部6からホスト通信部5へ送信される。
休止モードへの移行確認応答信号を受信すると、ホスト通信部5は、通信データをデコードし、ホスト制御部16へ移行確認応答データの信号を出力する。
ホスト制御部16は、移行確認応答データの信号に基づいて、デバイス制御部26において休止モードへの移行が確認されたと解釈する。
ホスト制御部16は、図3(B)のタイミングt3に示すように、所定のクロック周期の後に、ホスト通信部5を休止モードに制御する。たとえばホスト制御部16は、イネーブル信号をネゲートする。
これにより、ホストPLL部12は停止し、ホスト通信部5の消費電力が減少する。
以上の休止モードへの移行制御により、ホスト通信部5およびデバイス通信部6は、データ通信可能な通常モードから、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22が停止した休止モードへ移行する。
この他にも例えば、ホスト制御部16またはデバイス制御部26は、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22を停止させた休止モードから、ホスト制御部16およびデバイス制御部26をデータ通信可能な状態にする通常モードへの復帰制御を実行する。
ホスト制御部16またはデバイス制御部26は、たとえば休止状態にあるホスト制御部16またはデバイス制御部26においてデータ通信を必要とするデータが発生すると、その内部イベントに基づいて、休止モードからの復帰制御を開始する。
休止モードからの復帰制御において、当該制御を開始するたとえばホスト制御部16は、イネーブル信号をアサートする。
これにより、図3(A)のタイミングt4に示すように、ホストPLL部12は、起動し、基準クロック信号に同期したデータ通信用のクロック信号の生成を開始する。
ホストPLL部12は、起動直後には不安定な(Unstable)クロック信号を生成する。
その後、ホスト通信部5におけるデータ通信用のクロック信号が基準クロック信号に同期して安定すると、ホストPLL部12は、図3(B)のタイミングt5に示すように、バリッド信号を無効から有効へ切り替える。
バリッド信号が有効になると、ホスト制御部16は、図3(C)のタイミングt6に示すように、相手方に復帰を要求するための復帰要求用の特殊な通信データ(Special Signaling)の送信を開始する。これにより、USBケーブル8により接続されているデバイス通信部6は起動される。
具体的には、ホスト通信部5は、相手方に復帰を要求するための復帰要求データをホストデータ通信部14へ出力する。
ホストデータ通信部14は、安定したクロック信号に基づいて、この相手方に復帰を要求するための復帰要求データの信号を生成し、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31へ出力する。
相手方に復帰を通知するための復帰要求信号は、ホスト通信部5からデバイス通信部6へ送信される。
また、ホストデータ通信部14は、デバイスデータ通信部24から、通常モードへの復帰完了を通知する復帰完了通知信号を受信するまで、デバイス通信部6へ復帰を通知するための復帰要求信号を送信し続ける。
ホストデータ通信部14から送信された復帰要求データの信号(Special Signaling)を検出すると、デバイス制御部26は、イネーブル信号をアサートする。
これにより、図3(E)のタイミングt7に示すように、デバイスPLL部22は、起動し、基準クロック信号に同期したデータ通信用のクロック信号の生成を開始する。
デバイスPLL部22は、起動直後には不安定な(Unstable)クロック信号を生成する。
その後、デバイス通信部6におけるデータ通信用のクロック信号が基準クロック信号に同期すると、ホストPLL部12は、図3(F)のタイミングt8に示すように、バリッド信号を無効から有効へ切り替える。
バリッド信号が有効になると、ホスト制御部16は、図3(G)のタイミングt9に示すように、休止モードから復帰を完了したことを通知する復帰完了通知データの信号をホスト通信部5へ送信する。
具体的には、デバイス通信部6は、復帰完了通知データの信号をデバイスデータ通信部24へ出力する。
デバイスデータ通信部24は、安定したクロック信号に基づいて、復帰完了通知信号を生成し、アップストリーム用の一対のツイストペア信号線32へ出力する。
復帰完了通知信号は、デバイス通信部6からホスト通信部5へ送信される。
デバイス通信部6から復帰完了通知信号を受信すると、ホストデータ通信部14は、図3(B)のタイミングt10に示すように、デバイス通信部6に復帰を通知するための復帰要求信号の送信を終了する。
以上の休止モードからの復帰制御により、ホスト通信部5およびデバイス通信部6は、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22を停止させた休止モードから、データ通信可能な通常モードへ同期して復帰する。
通常モードのホスト通信部5およびデバイス通信部6は、通信データを互いに送信し合うことができる。
このように通信データの生成に用いるクロック信号を生成するホストPLL部12またはデバイスPLL部22は、起動されてから、基準クロック信号に同期して安定したクロック信号を生成し始めるまでに、時間を要する。
また、USB3.0などにおける休止モードからの復帰動作では、ホスト通信部5およびデバイス通信部6は、各々で安定したクロック信号に同期した通信データを送信し合う。
その結果、ホストPLL部12とデバイスPLL部22とは、1個ずつ順番に起動される。
そして、図3のタイミングt4からt10に示すように、ホスト通信部5において通信機能を復帰させる内部イベントが発生してから、ホスト通信部5およびデバイス通信部6が共に起動して互いにデータ送信可能となるまでに、長い期間を必要とする。
このタイミングt4からt10までの同期復帰期間は、少なくともホストPLL部12か起動されてから出力が安定するまでの期間と、デバイスPLL部22か起動されてから出力が安定するまでの期間との和の期間を必要とする。
同期復帰期間(Resume Handshake Latency)は、ホストPLL部12の起動期間と、デバイスPLL部22の起動期間との和の期間より短くならない。
[第1実施形態での動作モードの切り替え動作]
次に、第1実施形態における動作モードの切り替え動作について説明する。
第1実施形態では、ホスト制御部16およびデバイス制御部26の動作モードを同期して復帰させるために、相手方を起動する起動信号を、自らのクロック信号が安定する前に送信する。
そして、起動信号は、データ通信用のクロック信号ではなく、基準クロック信号に同期した信号として送信される。
図4は、第1実施形態における動作モードの制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
図4(A)から(H)は、図3(A)から(H)に対応する。
図4は、図3と同様に、ホスト制御部16およびデバイス制御部26を通常モードから休止モードへ制御し、さらに休止モードから通常モードへ復帰させる場合のタイミングチャートである。
また、図4のタイミングt1からt3までに示す、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22を停止させる休止モードへの移行制御の動作は、図3のタイミングt1からt3に示す意向制御の動作と同じであり、説明を省略する。
休止モードからの復帰制御において、当該制御を開始するたとえばホスト制御部16は、イネーブル信号をアサートする。
これにより、図4(A)のタイミングt4に示すように、ホストPLL部12は、起動し、基準クロック信号に同期したデータ通信用のクロック信号の生成を開始する。
ホストPLL部12は、起動直後には不安定な(Unstable)クロック信号を生成する。
また、ホスト制御部16は、図4(C)のタイミングt4から起動信号(Special Signaling)の送信を開始し、USBケーブル8により接続されているデバイス通信部6を起動する。
具体的には、ホスト通信部5は、セレクタに基準クロック信号を選択させ、ホストデータ通信部14に起動データの信号を出力する。
ホストデータ通信部14は、図4(C)のタイミングt4に示すように、起動データの信号を、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31へ出力する。
ホストデータ通信部14は、後述する送信可能データの信号の送信を開始するまで、基準クロック信号に基づく起動データの信号を出力し続ける。
デバイス検出部25は、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31に接続されている。
デバイス検出部25は、ホストデータ通信部14が送信した起動信号を検出し、デバイス制御部26へ検出信号を出力する。デバイス制御部26は、イネーブル信号をアサートする。
これにより、図4(E)のタイミングt5に示すように、デバイスPLL部22は、起動し、基準クロック信号に同期したデータ通信用のクロック信号の生成を開始する。
デバイスPLL部22は、起動直後には不安定な(Unstable)クロック信号を生成する。
その後、ホストPLL部12は、図4(A)のタイミングt6に示すように、生成するクロック信号が基準クロック信号に同期して安定すると、図4(B)のタイミングt7に示すように、バリッド信号を無効から有効へ切り替える。
バリッド信号が有効に切り替えられると、ホストセレクタ13は、基準クロック信号の替わりに、ホストPLL部12のクロック信号を選択し、ホストデータ通信部14へ出力する。
また、ホスト制御部16は、図4(C)のタイミングt8に示すように、この安定したクロック信号に基づく通信データの送信が可能であることを通知する送信可能データの信号(Special Symbol)を、ホストデータ通信部14へ出力する。
ホストデータ通信部14は、安定したクロック信号に同期した送信可能データの信号を生成し、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31へ出力する。
ホストデータ通信部14は、相手方のデバイスデータ通信部24から送信可能データの信号を受信するまで、自らの送信可能データの信号を送信し続ける。
その後、送信可能データの信号の送信を開始したホスト制御部16は、相手方のデバイス通信部6からの送信可能データの信号の受信待ち状態となる。
また、図4(E)のタイミングt5において起動されたデバイスPLL部22は、図4(E)のタイミングt9において、生成するクロック信号が基準クロック信号に同期して安定する。
デバイスPLL部22は、図4(F)のタイミングt10に示すように、バリッド信号を無効から有効へ切り替える。
バリッド信号が有効に切り替えられると、デバイスセレクタ23は、基準クロック信号の替わりに、デバイスPLL部22のクロック信号を選択し、デバイスデータ通信部24へ出力する。
また、デバイス制御部26は、図4(G)のタイミングt11に示すように、この安定したクロック信号に基づく通信データの送信が可能であることを通知する送信可能データの信号(Special Symbol)を、デバイスデータ通信部24へ出力する。
デバイスデータ通信部24は、安定したクロック信号に同期した送信可能データの信号を生成し、アップストリーム用の一対のツイストペア信号線32へ出力する。
デバイスデータ通信部24は、相手方のホストデータ通信部14から送信可能データの信号を受信するまで、自らの送信可能データの信号を送信し続ける。
その後、送信可能データの送信を開始したデバイス制御部26は、相手方のホスト制御部16からの送信可能データの受信待ち状態となる。
図4の例では、デバイスデータ通信部24より前に、ホストデータ通信部14が送信可能データの送信を開始している。
このため、デバイスデータ通信部24は、送信可能データの送信を開始すると直ちに、ホストデータ通信部14から送信可能データを受信する。
デバイスデータ通信部24は、自らの送信可能データを送信し、かつ、相手からの送信可能データを受信すると、休止モードからの復帰完了と判断する。
デバイスデータ通信部24は、送信可能データの送信を終了する。
同様に、既に送信可能データの送信を開始していたホスト制御部16は、デバイス制御部26から送信可能データを受信する。
ホストデータ通信部14は、自らの送信可能データを送信し、かつ、相手からの送信可能データを受信すると、休止モードからの復帰完了と判断する。
ホストデータ通信部14は、送信可能データの送信を終了する。
以上の休止モードからの復帰制御により、第1実施形態のホスト通信部5およびデバイス通信部6は、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22を停止させた休止モードから、互いにデータ送信可能な通常モードへ共に復帰する。
通常モードのホスト通信部5およびデバイス通信部6は、本来の通信データ(Valid Data)を互いに送信し合うことができる。
なお、上述した動作モードの切り替え動作は、ホスト通信部5が主となって、ホスト通信部5およびデバイス通信部6の動作モードを切り替える例である。
この他にも例えば、第1実施形態では、デバイス通信部6が主となって、ホスト通信部5およびデバイス通信部6の動作モードを切り替えることができる。
以上のように、第1実施形態では、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22が停止した休止モードから復帰する場合に、復帰処理を開始するホスト通信部5は、自らのクロック信号が安定する前に、デバイス通信部6へ起動信号を送信する。起動信号を受信したデバイス通信部6は、デバイスPLL部22を起動する。
その結果、第1実施形態では、ホスト通信部5がデータ通信を開始しようとしてから、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22の両方のクロック信号が共に安定し終えるまでの期間が短縮される。
当該期間は、ホストPLL部12またはデバイスPLL部22を起動してから、そのクロック信号が安定するまでの期間と略同じ程度にまで短縮可能である。
しかも、第1実施形態では、ホスト通信部5およびデバイス通信部6の各々は、自らのクロック信号が安定すると、その旨を相手方へ通知する送信可能信号を送信し合う。
そして、ホスト通信部5およびデバイス通信部6の各々は、自らのクロック信号が安定し、かつ、相手方から送信可能信号を受信すると、復帰完了と判断し、データ通信を開始する。
よって、第1実施形態では、ホスト通信部5およびデバイス通信部6の両方のクロック信号が共に安定すると、データ通信を開始しようとするホスト通信部5は、直ちにデバイス通信部6へ通信データを送信することができる。
このように第1実施形態では、各々のクロック信号に基づく通信データを互いに送信し合うホスト通信部5およびデバイス通信部6において、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22を停止させた休止状態からの復帰期間を短縮することができる。
これに対して、図3に例示するように、第1通信装置が安定した自らのクロック信号に基づいて送信した復帰要求データを受信することによって、第2通信装置が自らのクロック信号生成部を起動する場合、クロック信号が共に安定するまでに長い時間を要する。
また、第1実施形態では、ホスト通信部5またはデバイス通信部6を半導体集積回路に実現する場合に、データ通信用のクロック信号についての安定時間に対する要求を緩和することができる。
また、第1実施形態では、データ通信を開始しようとするホスト通信部5は、デバイス通信部6から送信可能信号を受信するまで、自らの送信可能信号を送信し続ける。
また、ホスト通信部5およびデバイス通信部6の各々は、自らの送信可能信号を送信し、かつ、相手方からの送信可能信号を受信した場合に、復帰完了と判断する。
よって、ホスト通信部5またはデバイス通信部6は、送信可能データの送受信状態のみに基づいて、復帰完了を判断することができる。
ホスト制御部16またはデバイス制御部26は、ホストPLL部12またはデバイスPLL部22の状況や相手方の復帰状況を直接的に監視することなく、独自に復帰完了を判断することができる。
また、第1実施形態では、ホスト通信部5は、起動信号および送信可能データの信号を、通信データを送信するためのデータ通信用の一対のツイストペア信号線31へ出力する。
また、デバイス通信部6は、送信可能データの信号を、通信データを送信するためのデータ通信用の一対のツイストペア信号線32へ出力する。
よって、本実施形態に対応するために、ホスト通信部5とデバイス通信部6とを接続するUSBケーブル8の信号線の本数を増加する必要は無い。
また、第1実施形態では、通信を開始しようとする通信部は、送信可能データの信号の送信を開始するまで、起動信号を送信し続ける。
よって、通信を開始しようとするホスト通信部5は、自らのホストPLL部12のクロック信号が安定するまでの期間を有効に利用して、デバイス通信部6へ起動信号を送信し続け、デバイス通信部6を確実に起動することができる。
<第2実施形態>
[データ通信システムの構成および動作]
図5は、第2実施形態に係るホスト通信部5およびデバイス通信部6のブロック図である。
ホスト通信部5は、ホスト発振部11と、ホストPLL部12、ホストデータ通信部14、ホスト分周部41、ホスト検出部15、ホスト制御部16を有する。ホストデータ通信部14は、ホストPLL部12に直接接続されている。
デバイス通信部6は、デバイス発振部21と、デバイスPLL部22、デバイスデータ通信部24、デバイス分周部51、デバイス検出部25、デバイス制御部26を有する。デバイスデータ通信部24は、デバイスPLL部22に直接接続されている。
そして、ホストデータ通信部14と、デバイスデータ通信部24とは、USBケーブル8により接続される。
ホスト分周部41は、ホストデータ通信部14と並列に、ホストPLL部12に接続される。
そして、ホスト分周部41は、ホストPLL部12が生成するクロック信号を分周する。
また、ホスト分周部41は、分周したクロック信号を起動信号としてダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31へ出力する。
デバイス検出部25は、バンドパスフィルタを有する。バンドパスフィルタは、安定していないクロック信号が変動する周波数帯域の信号を透過するフィルタ特性を有する。
そして、デバイス検出部25は、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31へ出力された起動信号としての分周クロック信号がバンドパスフィルタを透過した場合、デバイス制御部26へ検出信号を出力する。
デバイス分周部51は、デバイスデータ通信部24と並列に、デバイスPLL部22に接続される。
そして、デバイス分周部51は、デバイスPLL部22が生成するクロック信号を分周する。
また、デバイス分周部51は、分周したクロック信号を起動信号としてアップストリーム用の一対のツイストペア信号線32へ出力する。
ホスト検出部15は、バンドパスフィルタを有する。バンドパスフィルタは、安定していないクロック信号が変動する周波数帯域の信号を透過するフィルタ特性を有する。
そして、ホスト検出部15は、アップストリーム用の一対のツイストペア信号線32へ出力された起動信号としての分周クロック信号がバンドパスフィルタを透過した場合、ホスト制御部16へ検出信号を出力する。
上述した以外の第2実施形態のデータ通信システム1の構成および動作は、第1実施形態のデータ通信システム1と同様である。
このため、第2実施形態のデータ通信システム1において、第1実施形態のものと同様の機能を発揮する構成要素については、第1実施形態のものと同じ名称および符号を使用し、詳しい説明を省略する。
[第2実施形態での動作モードの切り替え動作]
第2実施形態のデータ通信システム1では、デバイス通信部6を起動するために、ホスト通信部5が、PLL部を起動した直後の安定していないクロック信号を分周した起動信号を送信する。この点で、第1実施形態と異なる。
図6は、第2実施形態における動作モードの制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
図6(A)から(H)は、第1実施形態の図4(A)から(H)に対応する。
図6のタイミングチャートは、第1実施形態の図4と同様に、ホスト制御部16およびデバイス制御部26を通常モードから休止モードへ制御し、さらに休止モードから通常モードへ復帰させる場合の例である。
また、図6のタイミングt1からt3までに示す、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22を停止させる休止モードへの移行制御の動作は、第1実施形態の図4のタイミングt1からt3に示す意向制御の動作と同じであり、説明を省略する。
休止モードからの復帰制御において、当該制御を開始するたとえばホスト制御部16は、イネーブル信号をアサートする。
これにより、図6(A)のタイミングt4に示すように、ホストPLL部12は、起動し、基準クロック信号に同期したデータ通信用のクロック信号の生成を開始する。
ホストPLL部12は、起動直後には不安定な(Unstable)クロック信号を生成する。
また、ホスト通信部5は、図6(A)のタイミングt4から起動信号(Special Signaling)の送信を開始し、USBケーブル8により接続されているデバイス通信部6を起動する。
具体的には、ホスト通信部5のホスト分周部41は、ホストPLL部12が起動直後の不安定なクロック信号を出力し始めると、この不安定なクロック信号を分周する。
また、ホスト分周部41は、分周したクロック信号を起動信号として、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31へ出力する。
ホストデータ通信部14は、後述する送信可能データの信号の送信を開始するまで、分周したクロック信号を起動信号として出力し続ける。
図7は、不安定なクロック信号に基づいて生成される起動信号の一例を示すタイミングチャートである。
図7(A)は、ホストPLL部12が起動直後に生成する不安定なクロック信号(Unstable Clock)の信号波形である。
図7(B)は、ホスト分周部41が生成する起動信号(Special Signaling)の信号波形である。
そして、図7(B)に示すように、不安定なクロック信号に基づいて生成される起動信号では、周波数が変動する。
デバイス検出部25は、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31に接続されている。
デバイス検出部25は、ホストデータ通信部14が送信した分周したクロック信号がバンドパスフィルタを通過すると、デバイス制御部26へ検出信号を出力する。
デバイス制御部26は、イネーブル信号をアサートする。
これにより、図6(E)のタイミングt5に示すように、デバイスPLL部22は、起動し、基準クロック信号に同期したデータ通信用のクロック信号の生成を開始する。デバイスPLL部22は、起動直後には不安定な(Unstable)クロック信号を生成する。
その後、ホストPLL部12は、図6(A)のタイミングt6に示すように、生成するクロック信号が基準クロック信号に同期して安定すると、図6(B)のタイミングt7に示すように、バリッド信号を無効から有効へ切り替える。
バリッド信号が有効に切り替えられると、図6(C)のタイミングt8に示すように、ホスト分周部41は、分周したクロック信号の出力を終了する。
かわりに、ホスト制御部16は、ホストデータ通信部14に、送信可能データの信号(Special Symbol)を、ダウンストリーム用の一対のツイストペア信号線31へ出力させる。
ホストデータ通信部14は、相手方のデバイスデータ通信部24から送信可能データの信号を受信するまで、自らの送信可能データの信号を送信し続ける。
その後、送信可能データの信号の送信を開始したホスト制御部16は、相手方のデバイス通信部6からの送信可能データの信号の受信待ち状態となる。
また、図6(E)のタイミングt5において起動されたデバイスPLL部22は、図6(E)のタイミングt9において、生成するクロック信号が基準クロック信号に同期して安定する。
デバイスPLL部22は、図6(F)のタイミングt10に示すように、バリッド信号を無効から有効へ切り替える。
バリッド信号が有効に切り替えられると、図6(H)のタイミングt10に示すように、デバイス制御部26は、送信可能データの信号(Special Symbol)を、ホスト制御部12へ送信する。
具体的には、デバイス制御部26は、送信可能データの信号(Special Symbol)をデバイスデータ通信部24へ出力する。
デバイスデータ通信部24は、送信可能データの信号を、アップストリーム用の一対のツイストペア信号線32へ出力する。
デバイスデータ通信部24は、相手方のホストデータ通信部14から送信可能データの信号を受信するまで、自らの送信可能データの信号を送信し続ける。
その後、送信可能データの送信を開始したデバイス制御部26は、相手方のホスト制御部16からの送信可能データの受信待ち状態となる。
図6の例では、デバイスデータ通信部24より前に、ホストデータ通信部14が送信可能データの送信を開始している。
このため、デバイスデータ通信部24は、送信可能データの送信を開始すると直ちに、ホストデータ通信部14から送信可能データを受信する。
デバイスデータ通信部24は、自らの送信可能データを送信し、かつ、相手からの送信可能データを受信すると、休止モードからの復帰完了と判断する。
デバイスデータ通信部24は、送信可能データの送信を終了する。
同様に、既に送信可能データの送信を開始していたホスト制御部16は、デバイス制御部26から送信可能データを受信する。
ホストデータ通信部14は、自らの送信可能データを送信し、かつ、相手からの送信可能データを受信すると、休止モードからの復帰完了と判断する。
ホストデータ通信部14は、送信可能データの送信を終了する。
以上の休止モードからの復帰制御により、第2実施形態のホスト通信部5およびデバイス通信部6は、ホストPLL部12およびデバイスPLL部22を停止させた休止モードから、データ通信可能な通常モードへ復帰する。
通常モードのホスト通信部5およびデバイス通信部6は、本来の通信データ(Valid Data)を互いに送信し合うことができる。
なお、上述した動作モードの切り替え動作は、ホスト通信部5が主となって、ホスト通信部5およびデバイス通信部6の動作モードを切り替える例である。
この他にも例えば、第1実施形態では、デバイス通信部6が主となって、ホスト通信部5およびデバイス通信部6の動作モードを切り替えることができる。
以上のように、第2実施形態のホスト通信部5は、ホストデータ通信部14と並列にホストPLL部12に接続されたホスト分周部41を有し、このホスト分周部41により安定前のクロック信号を分周し、起動信号として送信する。
また、デバイス検出部25は、その安定していないクロック信号を分周した起動信号を透過するバンドパスフィルタを有する。
また、デバイス通信部6は、デバイスデータ通信部24と並列にデバイスPLL部22に接続されたデバイス分周部51を有し、このデバイス分周部51により安定前のクロック信号を分周し、起動信号として送信する。
また、ホスト検出部15は、その安定していないクロック信号を分周した起動信号を透過するバンドパスフィルタを有する。
このため、第2実施形態では、ホストデータ通信部14に、起動データの信号を生成させる必要が無い。
また、第2実施形態では、第1実施形態で必要とされていたホストセレクタ13およびデバイスセレクタ23が不要になる。
また、第2実施形態では、ホストセレクタ13またはデバイスセレクタ23をクロック信号の信号経路に配置する必要が無い。そのため、ホスト通信部5またはデバイス通信部6を半導体集積回路に実現する場合に、高周波のクロック信号の信号系統の設計負荷が軽減される。
以上の各実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
たとえば上記各実施形態では、ホスト通信部5およびデバイス通信部6は、自らのデータ通信用のクロック信号が安定すると、送信可能データの信号を送信する。これらの送信可能データの信号は、自らのクロック信号が安定したことを通知する信号である。
この他にも例えば、ホスト通信部5は、送信可能データの信号として、自らのクロック信号が安定したことを通知するとともに、相手方に復帰を要求するための復帰要求データの信号を送信してもよい。
この場合、デバイス通信部6は、復帰要求データの信号の受信に基づいてデバイスPLL部22を起動する。また、デバイス通信部6は、クロック信号が安定すると、送信可能データの信号として、自らのクロック信号が安定したことを通知するとともに、相手方に復帰完了を通知するための復帰完了通知データの信号を送信するとよい。
USB3.0などの通信プロトコルでは、一方の通信装置が相手の通信装置を起動するために使用する復帰要求データと、相手の通信装置が復帰完了の際に送信する復帰完了通知データとが規定されている。
そして、たとえば上記実施形態のホスト通信部5に、上記実施形態に対応していない他のデバイス通信部を接続したとしても、ホスト通信部5は、その未対応の他のデバイス通信部を、通信プロトコルに基づくタイミングおよび手順により復帰させることができる。
すなわち、上記実施形態に対応したホスト通信部5は、上記実施形態に対応していない他のデバイス通信部が接続されたとしても、当該他のデバイス通信部と同期して休止状態から復帰することができる。
なお、上記実施形態のデバイス通信部6に、上記実施形態に対応していない他のデバイス通信部(通信装置)が接続されている場合も同様である。
上記実施形態に対応したホスト通信部5およびデバイス通信部6は、USB3.0などの通信プロトコルに対して上位互換の通信装置となる。
上記各実施形態は、ホスト通信部5とデバイス通信部6とがUSBケーブル8により接続され、USB3.0に準拠した高速シリアルデータ通信方式に通信データを送受する。
この他にも例えば、ホスト通信部5とデバイス通信部6とは、コネクタにより接続され、PCI Expressなどの高速シリアルデータ通信方式により通信データを送受してもよい。
さらに他にも例えば、ホスト通信部5とデバイス通信部6とは、アンテナに接続され、このアンテナを介した無線通信方式により通信データを送受してもよい。
上記各実施形態において、ホスト通信部5はコンピュータ装置2に設けられ、デバイス通信部6はUSBメモリ3に設けられている。
この他にも例えば、ホスト通信部5またはデバイス通信部6は、通信機能を有する電子機器、通信端末、ネットワーク機器、無線通信機器、携帯電話機、PHS端末、コンピュータ装置2の周辺装置などに設けられていてもよい。
1…データ通信システム(通信システム)、5…ホスト通信部(通信装置)、6…デバイス通信部(通信装置)、11…ホスト発振部(発振部)、12…ホストPLL部(クロック信号生成部)、13…ホストセレクタ(選択部)、14…ホストデータ通信部(データ通信部)、15…ホスト検出部(検出部)、16…ホスト制御部(制御部)、21…デバイス発振部(発振部)、22…デバイスPLL部(クロック信号生成部)、23…デバイスセレクタ(選択部)、24…デバイスデータ通信部(データ通信部)、25…デバイス検出部(検出部)、26…デバイス制御部(制御部)、31,32…ツイストペア信号線(信号経路)、41…ホスト分周部(変換部)、51…デバイス分周部(変換部)

Claims (11)

  1. 休止状態からの復帰において安定するまでに時間を要するクロック信号を生成するクロック信号生成部と、
    前記クロック信号に基づく通信データを送信するデータ通信部と、
    休止状態から前記データ通信部によりデータ通信可能な状態へ復帰するための復帰処理を実行する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、
    前記クロック信号生成部を起動するとともに、前記クロック信号生成部の前記クロック信号が不安定な状態で、休止状態から復帰させるための起動信号を送信し、
    前記クロック信号生成部のクロック信号が安定すると、前記データ通信部に、自らが当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第1の送信可能信号を、安定した前記クロック信号に基づいて生成して送信させ、
    前記クロック信号生成部のクロック信号が安定し、前記データ通信部が、クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第2の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する
    通信装置。
  2. 前記データ通信部は、
    前記第2の送信可能信号を受信するまで、前記第1の送信可能信号を送信し続け、
    前記制御部は、
    前記第1の送信可能信号を送信している状態で前記第2の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する
    請求項1記載の通信装置。
  3. 前記データ通信部は、
    自らの通信データを送信するための信号経路に接続可能であり、
    前記制御部は、
    前記第1の送信可能信号を送信し始めるまで、前記起動信号を前記信号経路から送信し続ける
    請求項1または2記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第1の送信可能信号として、前記起動信号の受信により復帰を開始しない通信装置を休止状態から復帰させるための復帰要求信号を送信し、
    前記第2の送信可能信号として、前記復帰要求信号を受信して復帰を開始する通信装置がクロック信号の安定後に送信する復帰完了通知信号を受信する
    請求項1から3のいずれか一項記載の通信装置。
  5. 前記通信装置は、
    前記クロック信号生成部へ、前記クロック信号を生成するための基準クロック信号を出力する発振部と、
    前記基準クロック信号および前記クロック信号の一方を選択して前記データ通信部へ出力する選択部と
    を有し、
    前記選択部は、
    前記クロック信号が安定するまで前記基準クロック信号を選択し、
    前記制御部は、
    前記データ通信部へ起動データを出力し、前記データ通信部に、前記基準クロック信号に基づく起動データの信号を前記起動信号として送信させる
    請求項1から4のいずれか一項記載の通信装置。
  6. 前記通信装置は、
    前記データ通信部と並列に前記クロック信号生成部に接続され、前記クロック信号の周波数を変換する変換部を有し、
    前記制御部は、
    前記変換部に、安定前の前記クロック信号の周波数を変換した前記起動信号を送信させる
    請求項1から4のいずれか一項記載の通信装置。
  7. 前記制御部は、
    休止した状態で起動信号を受信すると、前記クロック信号生成部を起動し、
    前記クロック信号生成部のクロック信号が安定すると、自らが当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第3の送信可能信号を、安定したクロック信号に基づいて生成して前記データ通信部から送信させ、
    前記クロック信号生成部のクロック信号が安定し、前記データ通信部が、クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第4の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する
    請求項1から6のいずれか一項記載の通信装置。
  8. 休止状態からの復帰においてクロック信号が安定するまでに時間を要するクロック信号を生成するクロック信号生成部と、
    前記クロック信号に基づく通信データを送信するデータ通信部と、
    起動信号の受信に基づいて、休止状態からデータ通信可能な状態へ復帰する復帰処理を実行する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、
    前記起動信号を受信すると、前記クロック信号生成部を起動し、
    前記クロック信号生成部のクロック信号が安定すると、前記データ通信部に、自らが当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第1の送信可能信号を、安定したクロック信号に基づいて生成して送信させ、
    前記クロック信号生成部のクロック信号が安定し、前記データ通信部が、クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第2の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する
    通信装置。
  9. 前記通信装置は、
    前記起動信号を検出して前記制御部に通知する検出部
    を有する請求項8記載の通信装置。
  10. 休止状態からの復帰において安定するまでに時間を要するクロック信号を生成するクロック信号生成部と、
    前記クロック信号に基づく通信データを送信するデータ通信部と、
    休止状態から前記データ通信部によりデータ通信可能な状態へ復帰するための復帰処理を実行する制御部と
    を各々有する複数の通信装置を有し、
    前記複数の通信装置のうちで復帰処理を開始する一方の通信装置の前記制御部は、
    一方の前記クロック信号生成部を起動するとともに、一方の前記クロック信号生成部の前記クロック信号が不安定な状態で、他方の通信装置を休止状態から復帰させるための起動信号を送信し、
    一方の前記クロック信号生成部のクロック信号が安定すると、一方の前記データ通信部に、自らが当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するための第1の送信可能信号を、安定した前記クロック信号に基づいて生成して送信させ、
    一方の前記クロック信号生成部のクロック信号が安定し、一方の前記データ通信部が、前記他方の通信装置がクロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを通知するために送信した第2の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了し、
    前記他方の通信装置の前記制御部は、
    前記起動信号を受信すると、他方の前記クロック信号生成部を起動し、
    他方の前記クロック信号生成部のクロック信号が安定すると、他方の前記データ通信部に、前記第2の送信可能信号を、安定した前記クロック信号に基づいて生成して送信させ、
    他方の前記クロック信号生成部のクロック信号が安定し、他方の前記データ通信部が前記第1の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する
    通信システム。
  11. 休止状態からの復帰においてクロック信号が安定するまでに時間を要する複数の通信装置を、前記休止状態からデータ通信可能な状態へ復帰させる際に、
    前記複数の通信装置のうちで復帰処理を開始する一方の通信装置は、
    自身のクロック信号が不安定な状態で、前記複数の通信装置のうちの他方の通信装置へ、当該他方の通信装置を休止状態から復帰させる起動信号を送信し、
    自身の前記クロック信号が安定すると、当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを示す第1の送信可能信号を、安定した自身のクロック信号に基づいて生成して送信し、
    前記他方の通信装置は、
    前記起動信号を受信して自身のクロック信号が安定すると、当該クロック信号に基づくデータ送信が可能になったことを示す第2の送信可能信号を、安定した自身のクロック信号に基づいて生成して送信し、
    前記複数の通信装置の各々は、
    自らのクロック信号が安定し、相手の前記第1の送信可能信号または前記第2の送信可能信号を受信すると、休止状態からの復帰処理を完了する
    通信方法。
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