JP2011170091A - カメラモジュール - Google Patents

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Yuko Hayasaki
裕子 早崎
Tatsuhiko Hagiwara
龍彦 萩原
Atsuko Kawasaki
敦子 川崎
Katsuo Iwata
勝雄 岩田
Takuro Obara
拓郎 小原
Masayuki Aoyama
真之 青山
Michio Sasaki
道夫 佐々木
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Abstract

【課題】センサ基板に対するレンズホルダの位置ずれが抑制され、外部から異物が侵入することを抑制することが可能なカメラモジュールを提供する。
【解決手段】表面中央部にセンサ部を有し、第2の貫通孔18が設けられたシリコン基板14aの表面の周辺部上に、センサ部を囲うように環状に設けられた第1の接着剤19を介してシリコン基板14a上に固定され、第1の貫通孔17が設けられた支持基板14b、からなるセンサ基板14と、このセンサ基板14上に固定され、内部にレンズ12を有する有底筒状のレンズホルダ13に嵌合配置された磁気シールド15と、を具備し、第1の接着剤19は、その内部に、第1の接着剤19を除去することにより設けられた迷路状の中空パターン20を有し、この中空パターン20の一端は支持基板14bに設けられた第1の貫通孔17に連通するとともに、他端がシリコン基板14aに設けられた第2の貫通孔18に連通する。
【選択図】図2

Description

本発明は、センサ基板上にレンズを有するレンズホルダが固定されたカメラモジュールに関する。
携帯電話等に搭載される従来のカメラモジュールとして、バレルタイプのカメラモジュールが知られている。バレルタイプのカメラモジュールは、一般に、センサ基板、このセンサ基板を覆う筒状のバレル、および内部にレンズを有するレンズホルダにより構成されている。レンズホルダは、バレルの内壁面に設けられたねじ溝と、レンズホルダ外側面に設けられたねじ溝とを互いに係合させることにより、フォーカスが合った状態でバレル内部に固定されている。
この種のバレルタイプのカメラモジュールにおいて、センサ基板は、中央部にセンサ部が設けられたシリコン基板および、このシリコン基板上に固定されたガラス基板からなる。ガラス基板は、シリコン基板のセンサ部を囲むように環状に形成され、裏面に複数の半田ボールが設けられた配線基板および、この配線基板上に塗布された接着剤を介してシリコン基板の表面上に固定される。
このようなバレルタイプのカメラモジュールにおいては、ガラス基板とセンサ基板との間には、接着剤で囲われる密閉空間が形成されているため、実装時の熱によって、この密閉空間内の空気が膨張し、ガラス基板若しくはセンサ基板が破損する問題がある。
そこで、接着剤、配線基板、若しくはガラス基板の下面に、上述の密閉空間とセンサ基板の外部とを連通させる溝が設けられたバレルタイプのカメラモジュールが知られている(特許文献1参照)。これによれば、上述のセンサ基板とガラス基板との間の空間はモジュール外部に連通するため、実装時の熱によって空間内の空気が膨張しても、膨張した空気を外部に排出させることができる。従って、密閉空間内の圧力は大きくならず、ガラス基板若しくはセンサ基板が破損することを抑制することができる。
なお、ガラス基板とレンズとの間にも空間は形成されるが、この空間内の空気が熱膨張した場合は、バレルとレンズホルダのわずかな隙間から空気が外部に排出される。従って、この空間の空気の熱膨張については、問題とはならなかった。
一方で、近年の携帯電話等の小型化により、カメラモジュールをより小型化することが要求されるようになった。この要求を満たすカメラモジュールとして、レンズホルダ内にレンズを直接固定されたタイプのカメラモジュール(以下、CSCMと称す。(CSCM:Chip Scale Camera Module))が知られている。
CSCMは、センサ基板、このセンサ基板を覆い、内部にレンズを有するレンズホルダを含む構成であり、レンズホルダは、センサ基板上に塗布された接着剤により、フォーカスが合った状態で固定されたものである。
この種のCSCMにおいて、センサ基板は、中央部にセンサ部が設けられるとともに、薄膜化されたシリコン基板および、このシリコン基板上に固定されたガラス基板からなる。ガラス基板は、シリコン基板のセンサ部を囲むように環状に形成された接着剤を介してシリコン基板の表面上に固定されており、また、シリコン基板の裏面には、貫通電極を介してセンサ部に電気的に接続された複数の半田ボールが設けられている。
このようなCSCMにおいては、バレルタイプのカメラモジュールと同様に、ガラス基板とセンサ基板との間に接着剤によって囲まれた密閉空間を有する。しかし、CSCMは小型化されたカメラモジュールであるため、上述の密閉空間は極めて狭く、この密閉空間内の空気の体積も極めて小さい。従って、CSCMを実装する際の熱によって空気の体積が膨張しても、空間の圧力はあまり上昇しない。さらに、シリコン基板は薄膜化されているため、空気の体積膨張に伴って歪み、空間の圧力を吸収する。これらにより、CSCMにおいては、実装時に、ガラス基板若しくはセンサ基板が破損する問題は生じない。
しかし、CSCMにおいては、レンズとガラス基板との間に、ガラス基板とセンサ基板との間の密閉空間よりも極めて大きな密閉空間が形成される。従って、実装時におけるこの空間内の空気の熱膨張により、センサ基板に対するレンズホルダの位置がずれる問題がある。
この問題を解決するために、例えば、レンズとセンサ基板との間の空間と、レンズホルダの外部とを連通するようにレンズホルダに貫通孔を設けることにより、この貫通孔から膨張した空気が排出されるように構成しても、外部から、貫通孔を通ってレンズとセンサ基板との間の空間に異物が侵入する問題がある。
特開2009−105459号公報
本発明は、センサ基板に対するレンズホルダの位置ずれが抑制され、かつ、外部から異物が侵入することを抑制することが可能なカメラモジュールを提供することにある。
本発明によるカメラモジュールは、表面中央部にセンサ部を有するとともに、裏面に、少なくとも貫通電極を介して前記センサ部に電気的に接続された複数の外部電極を有する基板と、この基板の表面の周辺部上に、前記センサ部を囲うように環状に設けられた第1の接着剤と、この第1の接着剤を介して前記基板上に固定され、第1の貫通孔が設けられた支持基板と、前記支持基板上に、この基板の表面の周辺部上に環状に設けられた第2の接着剤により固定され、内部にレンズを有する有底筒状のレンズホルダと、このレンズホルダに嵌合するとともに前記基板および前記支持基板とは空間を介して配置され、前記レンズホルダの外周面上の少なくとも一部に形成された第3の接着剤により固定されるシールドと、を具備するカメラモジュールであって、前記第1の接着剤は、その内部に、中空パターンを有し、少なくともこのパターンの一端が前記支持基板に設けられた第1の貫通孔に連通することを特徴とするものである。
本発明によれば、センサ基板に対するレンズホルダの位置ずれが抑制され、かつ、外部からの異物の侵入を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係るカメラモジュールを示す上面図である。 図1の一点鎖線A−A´に沿って示すカメラモジュールの断面図である。 図2の一点鎖線B−B´に沿って示す第1の接着剤の断面図である。 図2の一点鎖線C−C´に沿って示す第4の接着剤の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るカメラモジュールの図2に相当する断面図である。 図5の一点鎖線C−C´に沿って示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るカメラモジュールの図2に相当する断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係るカメラモジュールについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、第1乃至第3の各実施形態に係るカメラモジュールは、CSCM(Chip Scale Camera Module)である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るカメラモジュール11を示す上面図である。図1に示すように、カメラモジュール11は、レンズ12を有するレンズホルダ13が、センサ基板14(図1においては図示せず)上に固定されるとともに、センサ基板14を含むレンズホルダ13の一部が、磁気シールド15(図1においては図示せず)内に嵌合配置された構成である。なお、レンズホルダ13は、その上面に開口部13aが設けられたおよそ3mm×3mm程度の略正方形の形状であり、また、レンズ12は、その水平断面形状が略円形の形状である。
図2は、図1の一点鎖線A−A´に沿って示す断面図である。図2に示すように、センサ基板14は、シリコン基板14aおよび、シリコン基板14a上に固定された支持基板14bを含む構成である。このうち、シリコン基板14aの上面の中央部には、レンズ12により集光された光を受光するセンサ部(図示せず)が設けられている。このセンサ部は、複数の撮像素子が格子状に配列されて設けられたものである。なお、各撮像素子(図示せず)は、少なくともフォトダイオードおよびこのフォトダイオード上のマイクロレンズを含むように構成されている。
また、シリコン基板14aには、この基板14aを貫通する複数の貫通孔(図示せず)が設けられている。これらの貫通孔内には、それぞれ貫通電極が設けられており、上述のフォトダイオードと貫通電極とは、シリコン基板14a表面に設けられた配線パターン(図示せず)により電気的に接続されている。
さらに、シリコン基板14aの裏面には、貫通電極に電気的に接続された配線パターン(図示せず)が設けられている。この配線パターンは、一部を除いて、例えばソルダーレジスト膜からなる配線保護膜(図示せず)に覆われている。
シリコン基板14a裏面の配線パターンは、配線保護膜から格子状に露出されている。この露出された部分には、カメラモジュール11を実装基板(図示せず)上に実装するための複数の外部電極16が設けられている。これらの外部電極16は、例えば半田ボールからなる。
このようなシリコン基板14a上には、例えばガラス基板からなる支持基板14bが設けられている。この支持基板14bは、シリコン基板14aを下面から研磨等により薄く形成し、さらに上述の貫通電極を形成する際に、シリコン基板14aを支持するために設けられている。
また、支持基板14bには、この基板14bの上面および裏面を貫通する第1の貫通孔17が設けられている。なお、これと同様に、シリコン基板14aには、貫通電極が設けられる貫通孔の他に、さらにこの基板14aの上面および裏面を貫通する第2の貫通孔18が設けられている。
このような支持基板14bは、シリコン基板14a上に、第1の接着剤19により固定されている。図3は、図2の一点鎖線B−B´に沿って示す第1の接着剤19の断面図である。図3に示すように、第1の接着剤19は、シリコン基板14aの表面の周辺部に、基板中央部のセンサ部を囲うように環状に形成されている。さらに、この第1の接着剤19には、複数の屈曲部を有する迷路状の中空パターン20が設けられている。この中空パターン20は、一方の端部が、基板14bに設けられた第1の貫通孔17に連通するとともに、他方の端部が、シリコン基板14aに設けられた第2の貫通孔18に連通するように設けられている。そして、第1の貫通孔17、中空パターン20および第2の貫通孔18により、エアベントが形成されている。
なお、第1の接着剤19は、例えば、ポリイミド、エポキシ、およびアクリルの混合物からなる感光性のレジスト材料である。
このようなセンサ基板14を構成する支持基板14bの表面の周辺部には、第2の接着剤21が形成されている。この第2の接着剤21を介して、センサ基板14上にレンズホルダ13が固定されている。
レンズホルダ13は、例えば樹脂からなる有底筒状のものであり、底部に開口部13aが設けられている。さらに、レンズホルダ13の筒部は、径大部13bおよび径小部13cからなる。
レンズホルダ13内には、レンズ12および赤外線カットフィルタ22が設けられている。このうち、レンズ12は、例えば樹脂からなり、レンズホルダ13の底部に接するとともにレンズホルダ13の筒部の一部を埋めるように設けられている。このレンズ12の表面のうち、開口部13aの下方に位置する箇所は凸状に形成されており、この凸部により、開口部13aから入射された光は、シリコン基板14a上のセンサ部に集光される。
赤外線カットフィルタ22は、レンズ12とは離間してレンズ12の下方に設けられている。この赤外線カットフィルタ22は、レンズホルダ13内に、第4の接着剤23により固定されている。
図4は、図2の一点鎖線C−C´に沿って示す第4の接着剤23の断面図である。図4に示すように、第4の接着剤23は、赤外線カットフィルタ22の表面のうち、一部を除いた周辺部に形成されている。すなわち、赤外線カットフィルタ22の表面の周辺部のうち、一部には第4の接着剤23は形成されていない。
なお、赤外線カットフィルタ22は必ずしも必要なものではなく、必要な場合には適宜図4に示されるような第4の接着剤23により、レンズホルダ13内に固定される。
このようなレンズホルダ13は、センサ基板14上に、レンズ12の焦点がセンサ基板14のセンサ部に合致するように第2の接着剤21の厚みが調節されて固定されている。
再び図2を参照する。上述のセンサ基板14およびレンズホルダ13の径小部13cは、例えばリン青銅等の金属からなる有底筒状の磁気シールド15に覆われている。この磁気シールド15の筒部は、レンズホルダ13の径小部13cに嵌合するとともに、センサ基板14とは空間を介して配置されている。また、磁気シールド15の底部は、全ての外部電極16を露出させる開口部を有しており、シリコン基板14aとは離間して配置されている。
この磁気シールド15は、レンズホルダ13の径小部13cの外周面上に設けられた第3の接着剤24によって固定されている。なお、この第3の接着剤24も、図4に示される第4の接着剤23と同様に、レンズホルダ13の径小部13cの外周面上に、一部を除いて設けられている。しかし、第4の接着剤23は、必ずしもレンズホルダ13の径小部13cの外周面上の一部を除いて設けられていなくともよく、必ずしもレンズホルダ13の径小部13cの外周面上に環状に設けられていてもよい。すなわち、第4の接着剤23は、磁気シールド15が固定される程度にレンズホルダ13の径小部13cの外周面上の少なくとも一部に形成されていればよい。
以上に説明したカメラモジュール11は、例えば以下のように製造される。まず、後にシリコン基板14aとなるシリコンウエハーにセンサ部を形成した後、シリコンウエハー全面に第1の接着剤19を塗布し、これを露光、現像することにより、図3に示すように、各センサ部上の第1の接着剤19を除去するとともに、シリコン基板14aの周辺部上の第1の接着剤19を迷路状に除去することにより、中空パターン20を形成する。この迷路状の中空パターン20は、例えば10μm程度の幅で形成される。
つぎに、シリコンウエハー上に第1の接着剤19を介して支持基板14bを貼り付け、シリコンウエハーを裏面研磨によって薄くする。なお、支持基板14bを貼り付ける前に、前もってArFエキシマレーザー等を用いて、第1の貫通孔17を支持基板14bに開けておく。第1の貫通孔17の開口径は、たとえば5μm程度であり、この程度の開口径の孔を開けておくことにより、画素部を有するセンサ基板14に対して大きな異物の進入が抑制される。
さらに、支持基板14bに支持された状態で、エッチングによってシリコンウエハーに、貫通電極が設けられる貫通孔および、エアベントの一部となる第2の貫通孔18を設ける。その後、貫通電極およびシリコンウエハー裏面の配線を形成する。さらに、シリコンウエハー裏面にソルダーレジスト膜を形成した後、第2の貫通孔18内に形成されたソルダーレジスト膜を、例えばエッチング等の方法により除去し、ウエハーの裏面の配線に接続されるように外部電極16を形成する。
この後、シリコンウエハーをダイシングすることにより個片化し、複数のセンサ基板14を形成する。
つぎに、第2の接着剤21により、各センサ基板14を構成する支持基板14b上に、レンズ12および赤外線カットフィルタ22を有するレンズホルダ13を接着させる。このとき、レンズ12の焦点位置がセンサ部に合致するように第2の接着剤21の厚みが調整された状態で、第2の接着剤21を硬化させる。
最後に、第3の接着材24によってレンズホルダ13に磁気シールド15を接着させる。以上の工程により、カメラモジュール11が製造される。
このようなカメラモジュール11において、レンズ12および赤外線カットフィルタ22の間の空間と、赤外線カットフィルタ22および支持基板14bの間の空間は、赤外線カットフィルタ22上の第4の接着剤23が形成されない領域により連通している。さらに、赤外線カットフィルタ22および支持基板14bの間の空間は、支持基板14bに設けられた第1の貫通孔17、第1の接着剤19に設けられた迷路状の中空パターン20、およびシリコン基板14aに設けられた第2の貫通孔18からなるエアベントを介して、カメラモジュール11の外部と連通している。従って、レンズ12と赤外線カットフィルタ22との間の空間内の空気、および赤外線カットフィルタ22と支持基板14bとの間の空間内の空気が熱膨張しても、膨張した空気はエアベントを介して外部に排出されるため、センサ基板14に対するレンズホルダ13の位置ずれを抑制することができる。
さらに、エアベントは、複数の屈曲部を有する構造であるため、エアベントを介して外部から異物が進入することを抑制することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るカメラモジュールの上面図は、図1と同様である。従って、第2の実施形態に係るカメラモジュールは、図1の一点鎖線A−A´に沿って示す断面図である図5を参照して説明する。なお、このカメラモジュールの説明において、第1の実施形態に係るカメラモジュール11と同一の箇所については、図2と同一の符号を付すとともに説明は省略し、異なる箇所についてのみ説明する。
図5に示すように、第2の実施形態に係るカメラモジュール31は、第1の実施形態に係るカメラモジュール11と比較して、シリコン基板32には第2の貫通孔が形成されない点が異なっており、このシリコン基板32および支持基板14bにより、センサ基板33が構成される。さらに、図5の一点鎖線B−B´に沿って示す断面図である図6に示すように、第1の接着剤34に形成された迷路状の中空パターン35の形状が異なっている。
すなわち、第1の接着剤34に形成された迷路状の中空パターン35は、一方の端部が支持基板14bに設けられた第1の貫通孔17に連通する点は同様であるが、他方の端部は、第1の接着剤34の側面から、センサ基板14と磁気シールド15との間の空間に連通するように設けられている。これに伴い、エアベントは、第1の貫通孔17および迷路状の中空パターン35によって構成される点が異なっている。
このカメラモジュール31の製造方法は、第1の実施形態に係るカメラモジュール11の製造方法と比較して、シリコンウエハーに貫通電極を形成するための貫通孔を形成する際に、第2の貫通孔が設けられない点が異なるが、その他は同一である。なお、第1の接着剤34に設けられる中空パターン35の形状も異なるが、中空パターン35の形成方法は同一である。
このようなカメラモジュール31において、赤外線カットフィルタ22および支持基板14bの間の空間は、支持基板14bに設けられた第1の貫通孔17、第1の接着剤34に設けられた迷路状の中空パターン35からなるエアベントを介して、センサ基板33と磁気シールド15との間の空間に連通している。さらに、このセンサ基板33と磁気シールド15との間の空間は、磁気シールド15の底部とシリコン基板32の裏面との間、若しくはレンズホルダ13の径小部13cの外側面のうち、第3の接着剤24が形成されない箇所を介して、カメラモジュール31の外部と連通している。従って、レンズ12と赤外線カットフィルタ22との間の空間内の空気、および赤外線カットフィルタ22と支持基板14bとの間の空間内の空気が熱膨張しても、膨張した空気はエアベントを介してセンサ基板35と磁気シールド15との間の空間に排出される。さらにこの空間に排出された空気は、磁気シールド15の底部とシリコン基板32の裏面との間、若しくはレンズホルダ13の径小部13cの外側面のうち、第3の接着剤24が形成されない箇所を介して、カメラモジュール31の外部に排出される。これにより、センサ基板33に対するレンズホルダ13の位置ずれを抑制することができる。
さらに、エアベントは、複数の屈曲部を有する構造であるため、エアベントを介して外部から異物が進入することを抑制することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係るカメラモジュールの上面図は、図1と同様である。従って、第3の実施形態に係るカメラモジュールは、図1の一点鎖線A−A´に沿って示す断面図である図7を参照して説明する。なお、このカメラモジュールの説明において、第1の実施形態に係るカメラモジュールと同一の箇所については、図2と同一の符号を付すとともに説明は省略し、異なる箇所についてのみ説明する。
図7に示すように、第3の実施形態に係るカメラモジュール41は、第1の実施形態に係るカメラモジュール11と比較して、シリコン基板42には第2の貫通孔が形成されず、第1の接着剤43にも迷路状のパターンが形成されない点が異なる。さらに、支持基板44に設けられる第1の貫通孔45の形成箇所も異なっており、これらのシリコン基板42および支持基板44により、センサ基板46が構成される。
第3の実施形態に係るカメラモジュール41において、支持基板44に設けられる第1の貫通孔45は、支持基板44の表面と側面とを貫通するように設けられている。
このカメラモジュール41の製造方法は、第1の実施形態に係るカメラモジュール11の製造方法と比較して、シリコンウエハーに貫通電極を形成するための貫通孔を形成する際に、第2の貫通孔は設けない点および、第1の接着剤43にはパターンを設けない点は異なるが、その他は同一である。なお、支持基板44に設けられる第1の貫通孔45の形成箇所も異なるが、第1の貫通孔45の形成方法は同一である。
このようなカメラモジュール41において、赤外線カットフィルタ22および支持基板44の間の空間は、支持基板44に設けられた第1の貫通孔45を介して、センサ基板46と磁気シールド15との間の空間に連通している。さらに、このセンサ基板46と磁気シールド15との間の空間は、磁気シールド15の底部とシリコン基板42の裏面との間、若しくはレンズホルダ13の径小部13cの外側面のうち、第3の接着剤24が形成されない箇所を介して、カメラモジュール41の外部と連通している。従って、レンズ12と赤外線カットフィルタ22との間の空間内の空気、および赤外線カットフィルタ22と支持基板44との間の空間内の空気が熱膨張しても、膨張した空気は第1の貫通孔45を介してセンサ基板46と磁気シールド15との間の空間に排出される。さらにこの空間に排出された空気は、磁気シールド15の底部とシリコン基板42の裏面との間、若しくはレンズホルダ13の径小部13cの外側面のうち、第3の接着剤24が形成されない箇所を介して、カメラモジュール41の外部に排出される。これにより、センサ基板46に対するレンズホルダ13の位置ずれを抑制することができる。
さらに、CSCMにおいては、第3の接着剤24がレンズホルダ13の径小部13cの外側面上に一部を除いて形成される場合には、主に、第3の接着剤24が形成されない箇所を介して異物が進入するが、第1の貫通孔45が、赤外線カットフィルタ22および支持基板44の間の空間から、磁気シールド15とレンズホルダ13との間の空間に向かって下方に向くように形成される。従って、異物は、重力に逆らって第1の貫通孔45を登るように移動しなければ赤外線カットフィルタ22および支持基板44の間の空間に到達することはできない。このように、異物が混入することは困難になるため、第1の貫通孔45を介して外部から異物が進入することを抑制することができる。
以上に、本発明の実施形態に係るカメラモジュールを説明した。しかし、本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明は、シリコン基板14a、32、42およびこの基板14a、32、42上に感光性レジストからなる第1の接着剤19、34、43により支持基板14b、44が固定されるとともに、第1の接着剤19、34、43には、迷路状にパターン20、35が設けられたセンサ基板14、33、46を具備する全てのカメラモジュールにおいて、適用可能である。
また、センサ基板は、必ずしもシリコン基板が用いられる必要はなく、一般的なカメラモジュールに用いられる全ての基板が適用可能である。
また、異物の進入を抑制するためには、第1の接着剤19、34、43に設けられるパターン20、35の形状を、上述の迷路状のように数多くの屈曲部を有する形状にすることが好ましい。しかし、パターン20、35の形状はこれらに限定されず、環状の第1の接着剤19、34、43内に設けられればよい。
11、31、41・・・カメラモジュール
12・・・レンズ
13・・・レンズホルダ
13a・・・開口部
13b・・・径大部
13c・・・径小部
14、33、46・・・センサ基板
14a、32、42・・・シリコン基板
14b、44・・・支持基板
15・・・磁気シールド
16・・・外部電極
17、45・・・第1の貫通孔
18・・・第2の貫通孔
19、34、43・・・第1の接着剤
20、35・・・中空パターン
21・・・第2の接着剤
22・・・赤外線カットフィルタ
23・・・第4の接着剤
24・・・第3の接着剤

Claims (5)

  1. 表面中央部にセンサ部を有するとともに、裏面に、少なくとも貫通電極を介して前記センサ部に電気的に接続された複数の外部電極を有する基板と、
    この基板の表面の周辺部上に、前記センサ部を囲うように環状に設けられた第1の接着剤と、
    この第1の接着剤を介して前記基板上に固定され、第1の貫通孔が設けられた支持基板と、
    前記支持基板上に、この基板の表面の周辺部上に環状に設けられた第2の接着剤により固定され、内部にレンズを有する有底筒状のレンズホルダと、
    このレンズホルダに嵌合するとともに前記基板および前記支持基板とは空間を介して配置され、前記レンズホルダの外周面上の少なくとも一部に形成された第3の接着剤により固定されるシールドと、
    を具備するカメラモジュールであって、
    前記第1の接着剤は、その内部に、中空パターンを有し、少なくともこのパターンの一端が前記支持基板に設けられた第1の貫通孔に連通することを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記基板は、さらに第2の貫通孔を有し、前記中空パターンの他端は、この第2の貫通孔に連通することを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記中空パターンの他端は、前記基板および前記支持基板と前記シールドとの間の空間に連通することを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  4. 前記第1の接着剤は、感光性のレジスト材料からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカメラモジュール。
  5. 前記中空パターンは、前記第1の接着剤の内部に迷路状に設けられたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカメラモジュール。
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