JP2011170016A - 電気泳動表示装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気泳動表示装置において、保護基板及び電気泳動シート間に空気層が形成されることを抑制すると共に、電気泳動素子が外部の水分や酸素を吸収することを抑制する。
【解決手段】電気泳動表示装置は、素子基板(10)と、素子基板上に設けられた電気泳動シート(200)と、電気泳動シートにおける素子基板に対向しない面(200a)を覆うように、樹脂から形成された樹脂部材(300)と、電気泳動シート及び樹脂部材を介して素子基板と対向するように、且つ、樹脂部材に接するように設けられた保護基板(50)と、素子基板及び保護基板間に、電気泳動シートの側面(200b)に対向するように、水ガラスから形成された水ガラス部材(500)とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気泳動表示装置及び電子機器の技術分野に関する。
この種の電気泳動表示装置として、電気泳動素子を含んでなる電気泳動シートを、画素電極及びこの画素電極を駆動するための画素スイッチング素子などが設けられた素子基板上に備えるものが知られている。このような電気泳動表示装置では、電気泳動素子が外部の水分や酸素を吸収すると、電気泳動素子の電気的特性が変化することにより表示品質が低下してしまうおそれがある。そこで、電気泳動シートにおける素子基板に対向しない側に、電気泳動シートよりも大きなサイズを有する保護基板(或いは「封止基板」と呼ばれることもある)が設けられると共に、素子基板及び保護基板間に電気泳動シートを囲むように樹脂部材が設けられる場合がある。
例えば特許文献1では、有機EL(Electro-Luminescence)発光装置において、アルカリ金属原子を含有する珪酸ガラスを介して陽極接合された素子基板と封止基板とにより、有機EL素子を気密封止し収納する技術が開示されている。
特開2008−10246号公報
上述したような電気泳動表示装置では、電気泳動シートと保護基板との間に空気層が介在してしまい、保護基板と空気層との屈折率の相違に起因して、表示品質が低下してしまうおそれがあるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、保護基板及び電気泳動シート間に空気層が形成されることを抑制できると共に、電気泳動素子が外部の水分や酸素を吸収することを抑制でき、高品位な表示を行うことが可能な電気泳動表示装置及びこのような電気泳動表示装置を備えてなる電子機器を提供することを課題とする。
本発明の電気泳動表示装置は上記課題を解決するために、素子基板と、前記素子基板上に設けられた電気泳動シートと、前記電気泳動シートにおける前記素子基板に対向しない面を覆うように、樹脂から形成された樹脂部材と、前記電気泳動シート及び前記樹脂部材を介して前記素子基板と対向するように、且つ、前記樹脂部材に接するように設けられた保護基板と、前記素子基板及び前記保護基板間に、前記電気泳動シートの側面に対向するように、水ガラスから形成された水ガラス部材とを備える。
本発明の電気泳動表示装置によれば、その動作時には、電気泳動シートに含まれる電気泳動素子に、例えば画像信号に応じた電圧が印加されることにより例えば表示領域に画像が表示される。
素子基板は、例えばガラス基板上に、画素電極及び該画素電極を駆動するための例えばトランジスター等の画素スイッチング素子が表示領域における画素毎に設けられてなる。
電気泳動シートは、例えば共通電極が形成された樹脂基板、及び該樹脂基板上に固定された電気泳動素子を含んでなる。電気泳動シートは、典型的には、樹脂基板が電気泳動素子を介して素子基板に対向するように(即ち、樹脂基板上の共通電極が電気泳動素子を介して素子基板上の画素電極と対向するように)、素子基板上に設けられる。電気泳動表示装置の動作時には、例えば、画素電極及び共通電極間に画像信号に応じた電圧が印加される。例えばマイクロカプセルである電気泳動素子の内部には、電気泳動粒子として、例えば負に帯電された複数の白色粒子と正に帯電された複数の黒色粒子とが含まれている。電気泳動素子では、画素電極及び共通電極間に印加される電圧に応じて、負に帯電された複数の白色粒子及び正に帯電された複数の黒色粒子のうち一方が画素電極側に移動(即ち、泳動)し、他方が共通電極側に移動する。これにより、移動された電気泳動粒子に応じた画像が共通電極側(即ち、素子基板及び保護基板のうち保護基板側)に表示される
本発明では特に、電気泳動シートにおける素子基板に対向しない面を覆うように、樹脂から形成された樹脂部材を備え、保護基板が、電気泳動シート及び樹脂部材を介して素子基板と対向するように、且つ、樹脂部材に接するように設けられる。具体的には、樹脂部材は、例えば、電気泳動シートにおける素子基板に対向しない面(即ち、電気泳動シートにおける保護基板に対向する保護基板対向面及び該保護基板対向面に交わる側面)に、例えばエポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂等の樹脂が塗布されることにより形成される。保護基板は、典型的には、ガラス基板からなる。保護基板は、樹脂部材に接するように設けられ、樹脂部材によって電気泳動シートに接着される。
よって、樹脂部材(より具体的には、樹脂部材のうち電気泳動シートの保護基板対向面上に形成された部分)によって、保護基板と電気泳動シートとの間に空気層が形成されることを抑制できる。従って、電気泳動シートと保護基板との間に空気層が介在してしまい、保護基板と空気層との屈折率の相違に起因して、表示品質が低下してしまうことを抑制或いは防止できる。
更に本発明では特に、素子基板及び保護基板間に、電気泳動シートの側面に対向するように、水ガラス(即ち、ケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)を含む水溶液)から形成された水ガラス部材を備える。水ガラス部材は、例えば、樹脂部材のうち電気泳動シートの側面に形成された部分に、水ガラスが塗布されることにより形成される。よって、保護基板及び水ガラス部材によって、電気泳動素子が外部の水分や酸素を吸収すること(言い換えれば、外部の水分や酸素が、電気泳動シートに含まれる電気泳動素子に侵入すること)を抑制或いは防止できる。つまり、保護基板及び水ガラス部材によって、電気泳動シートに対する防湿性及び防酸素性を高めることができる。従って、電気泳動素子が外部の水分や酸素を吸収することにより、電気泳動素子の電気的特性が変化してしまい、表示品質が低下してしまうことを抑制或いは防止できる。
これらの結果、本発明の電気泳動表示装置によれば、高品位な表示を行うことが可能となる。
尚、水ガラス部材は、上述したように、例えば、樹脂部材のうち電気泳動シートの側面に形成された部分に、水ガラスが塗布されることにより形成される。言い換えれば、水ガラス部材は、例えば、樹脂部材を介して電気泳動シートの側面に対向するように設けられる。よって、電気泳動シートに含まれる電気泳動素子が水ガラス部材によって腐蝕してしまうことを殆ど或いは実践上完全に無くすことができる。従って、電気泳動表示装置の信頼性の向上を図ることができる。
以上説明したように、本発明の電気泳動表示装置によれば、保護基板及び電気泳動シート間に空気層が形成されることを抑制できると共に、電気泳動素子が外部の水分や酸素を吸収することを抑制できる。この結果、高品位な表示を行うことが可能となる。
本発明の電気泳動表示装置の一態様では、前記水ガラス部材における前記電気泳動シートの側面に対向しない非対向面の少なくとも一部を覆うように設けられた保護部材を更に備える。
この態様によれば、保護部材によって、水ガラス部材における電気泳動シートの側面に対向しない非対向面の少なくとも一部が覆われるので、水ガラス部材に外部の水分が付着することを低減或いは防止できる。従って、水ガラス部材が水分によって浸食されてしまうことを低減或いは防止できる。これにより、外部の水分や酸素が電気泳動素子に侵入することを抑制或いは防止するという水ガラス部材の機能を確実に維持することができ、当該電気泳動表示装置の信頼性を高めることができる。
本発明の電気泳動表示装置の他の態様では、前記電気泳動シートは、樹脂基板及び電気泳動素子を含んでなり、前記保護基板は、ガラスからなり、前記樹脂基板及び前記保護基板は、前記樹脂部材によって互いに接着されている。
この態様によれば、電気泳動シートを構成する樹脂基板とガラスからなる保護基板とが、樹脂部材によって互いに接着されているので、電気泳動シートと保護基板との間に空気層が介在することを確実に抑制或いは防止できる。更に、保護基板はガラスからなり、屈折率が空気よりも樹脂部材に近いので、保護基板と樹脂部材との屈折率の相違に起因して、表示品質が低下してしまうことは殆ど或いは実践上全く無い。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気泳動表示装置を備える。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明の電気泳動表示装置を備えるので、高品位な表示を行うことが可能な、例えば、腕時計、電子ペーパー、電子ノート、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの各種電子機器を実現できる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。
第1実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成を示す平面図である。 図1のII−II’線での断面図である。 変形例における図2と同趣旨の断面図である。 電気泳動表示装置を適用した電子機器の一例たる電子ペーパーの構成を示す斜視図である。 電気泳動表示装置を適用した適用した電子機器の一例たる電子ノートの構成を示す斜視図である。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る電気泳動表示装置について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成を示す平面図であり、図2は、図1のII−II’線での断面図である。
図1及び図2において、本実施形態に係る電気泳動表示装置1は、互いに対向するように配置されたTFT基板10と保護基板50との間に設けられた電気泳動シート200に含まれる電気泳動素子であるマイクロカプセル80に、画像信号に応じた電圧を印加することにより、表示領域10aにおいて表示を行うことが可能な電気泳動表示装置である。
TFT基板10は、本発明に係る「素子基板」の一例であり、ガラス基板上に、画素電極及び該画素電極を駆動するための薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor)が、表示領域10aにマトリクス状に配列された画素毎に設けられてなる。尚、TFT基板10は、可撓性を有していてもよいし、可撓性を有していなくてもよい。TFT基板10を構成するガラス基板を例えば研磨等により薄く形成することで、可撓性を有するTFT基板10を形成することができる。また、TFT基板10は、例えばプラスチック基板、ステンレス基板、アルミニウム基板等であってもよい。
電気泳動シート200は、TFT基板10上に設けられており、対向基板20と、該対向基板20上にバインダー85によって固定された複数のマイクロカプセル80とを含んでなる。
対向基板20は、本発明に係る「樹脂基板」の一例としてのPET(ポリエチレンテレフタレート)基板からなる。対向基板20は、TFT基板10よりも小さな基板サイズを有しており、表示領域10aにおいてマイクロカプセル80を介してTFT基板10に対向するように配置されている。対向基板20上におけるTFT基板10との対向面上には、共通電極が、TFT基板10上に設けられた複数の画素電極と対向してベタ状に形成されている。共通電極は、例えばマグネシウム銀(MgAg)、インジウム・スズ酸化物(ITO)、インジウム・亜鉛酸化物(IZO)等の透明導電材料から形成されている。
尚、本実施形態に係る電気泳動表示装置1は、製造プロセスにおいて、複数のマイクロカプセル80が予め対向基板20側にバインダー85によって固定されてなる電気泳動シート200が、別途製造された、画素電極等が形成されたTFT基板10側に接着層によって接着されている。
マイクロカプセル80は、TFT基板10上の画素電極と対向基板20上の共通電極と間に挟持され、1つの画素内に(言い換えれば、1つの画素電極に対して)1つ又は複数配置されている。
マイクロカプセル80は、その内部に分散媒と、電気泳動粒子である複数の白色粒子と、複数の黒色粒子とが封入されてなる。マイクロカプセル80は、例えば、50um程度の粒径を有する球状に形成されている。
マイクロカプセル80の外殻として機能する被膜は、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ユリア樹脂、アラビアガム等の透光性を有する高分子樹脂から形成されている。
分散媒は、白色粒子及び黒色粒子をマイクロカプセル80内(言い換えれば、被膜内)に分散させる媒質である。分散媒としては、水や、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブ等のアルコール系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等の各種エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ペンタン、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエンや、キシレン、ヘキシルベンゼン、へブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン等の長鎖アルキル基を有するベンゼン類等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、カルボン酸塩やその他の油類を単独で又は混合して用いることができる。また、分散媒には、界面活性剤が配合されてもよい。
白色粒子は、例えば、二酸化チタン、亜鉛華(酸化亜鉛)、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子或いはコロイド)であり、例えば負に帯電されている。
黒色粒子は、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子或いはコロイド)であり、例えば正に帯電されている。
このため、白色粒子及び黒色粒子は、画素電極と共通電極との間の電位差によって発生する電場によって、分散媒中を移動することができる。
これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンド等の粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等を添加することができる。
画素電極と共通電極との間に、相対的に共通電極の電位が高くなるように電圧が印加された場合には、正に帯電された黒色粒子はクーロン力によってマイクロカプセル80内で画素電極側に引き寄せられると共に、負に帯電された白色粒子はクーロン力によってマイクロカプセル80内で共通電極側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル80内の表示面側(即ち、共通電極側)に白色粒子が集まることで、表示面(即ち、対向基板20におけるTFT基板10に対向しない面の表示領域10a)にこの白色粒子の色(即ち、白色)を表示することができる。逆に、画素電極と共通電極との間に、相対的に画素電極の電位が高くなるように電圧が印加された場合には、負に帯電された白色粒子がクーロン力によって画素電極側に引き寄せられると共に、正に帯電された黒色粒子はクーロン力によって共通電極側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル80の表示面側に黒色粒子が集まることで、表示面にこの黒色粒子の色(即ち、黒色)を表示することができる。
尚、画素電極及び共通電極間における白色粒子及び黒色粒子の分布状態によって、白色と黒色との中間階調である、ライトグレー、グレー、ダークグレー等の灰色を表示することも可能である。また、白色粒子、黒色粒子に用いる顔料を、例えば赤色、緑色、青色等の顔料に代えることによって、赤色、緑色、青色等のカラー表示も可能となる。
図1及び図2において、本実施形態では特に、電気泳動シート200におけるTFT基板10に対向しない面を覆うように、樹脂から形成された樹脂部材300を備えており、保護基板50は、電気泳動シート200及び樹脂部材300を介してTFT基板10と対向するように、且つ、樹脂部材300に接するように設けられている。具体的には、樹脂部材300は、電気泳動シート200における保護基板50に対向する保護基板対向面200a及び該保護基板対向面200aに交わる側面200bに、例えばエポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂等の樹脂が塗布されることにより形成されている。即ち、樹脂部材300は、電気泳動シート200の保護基板対向面200a上に形成された第1部分310と、電気泳動シート200の側面200b上に形成された第2部分320とを有している。樹脂部材300の第1部分310は、TFT基板10の法線方向から見て、電気泳動シート200の保護基板対向面200aに重なっており、樹脂部材300の第2部分320は、TFT基板10の法線方向から見て、電気泳動シート200の周囲を取り囲んでいる。保護基板50は、ガラス基板からなる。保護基板50は、樹脂部材300に接するように設けられ、樹脂部材300によって電気泳動シート200(より具体的には、対向基板20)に接着されている。
よって、樹脂部材300(より具体的には、樹脂部材300のうち電気泳動シート200の保護基板対向面200a上に形成された第1部分310)によって、保護基板50と電気泳動シート200(より具体的には、対向基板20)との間に空気層が形成されることを抑制或いは防止できる。従って、電気泳動シート200と保護基板50との間に空気層が介在してしまい、保護基板50と空気層との屈折率の相違に起因して、表示品質が低下してしまうことを抑制或いは防止できる。
つまり、本実施形態では、PET基板からなる対向基板20とガラスからなる保護基板50とが、樹脂部材300によって互いに接着されているので、電気泳動シート200と保護基板50との間に空気層が介在することを確実に抑制或いは防止できる。更に、保護基板50はガラスからなり、屈折率が空気よりも樹脂部材300に近いので、保護基板50と樹脂部材300との屈折率の相違に起因して、表示品質が低下してしまうことは殆ど或いは実践上全く無い。
更に本実施形態では特に、素子基板10及び保護基板50間に、電気泳動シート200の側面200bに対向するように、水ガラスから形成された水ガラス部材500を備えている。水ガラス部材500は、樹脂部材300のうち電気泳動シート200の側面200b上に形成された第2部分320に、水ガラス(即ち、ケイ酸ナトリウム(Na2SiO3)を含む水溶液)が塗布されることにより形成されている。水ガラス部材500は、TFT基板10と保護基板50との間において、樹脂部材300の第2部分320を介して電気泳動シート200を取り囲むように設けられている。つまり、水ガラス部材500は、TFT基板10上で平面的に見て、電気泳動シート200を取り囲むように設けられた樹脂部材300の第2部分320を取り囲むように設けられている。言い換えれば、水ガラス部材500は、樹脂部材300の第2部分320における外周側(即ち、第2部分320における電気泳動シート200に対向する側とは反対側)を覆うように設けられている。
よって、保護基板50及び樹脂部材300に加えて水ガラス部材500によって、マイクロカプセル80が外部の水分や酸素を吸収すること(言い換えれば、外部の水分や酸素が、電気泳動シート200に含まれるマイクロカプセル80に侵入すること)を抑制或いは防止できる。つまり、水ガラス部材500によって、マイクロカプセル80に対する防湿性及び防酸素性を高めることができる。従って、マイクロカプセル80が外部の水分や酸素を吸収することにより、マイクロカプセル80の電気的特性が変化してしまい、表示品質が低下してしまうことを抑制或いは防止できる。
これらの結果、本実施形態に係る電気泳動表示装置1によれば、高品位な表示を行うことが可能となる。
加えて、水ガラス部材500は、上述したように、樹脂部材300のうち電気泳動シート200の側面200b上に形成された第2部分320に、水ガラスが塗布されることにより形成されている。言い換えれば、水ガラス部材500は、樹脂部材300(より具体的には、樹脂部材300のうち電気泳動シート200の側面200b上に形成された第2部分320)を介して電気泳動シート200の側面200bに対向するように設けられている。よって、電気泳動シート200に含まれるマイクロカプセル80が水ガラス部材500によって腐蝕してしまうことを殆ど或いは実践上完全に無くすことができる。従って、電気泳動表示装置1の信頼性の高めることができる。
図1及び図2において、本実施形態では特に、水ガラス部材500における電気泳動シート200の側面200bに対向しない非対向面500aを覆うように設けられた保護部材700を備えている。保護部材700は、水ガラス部材500の非対向面500a上に例えばエポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂等の樹脂が塗布されることにより形成されている。保護部材700は、TFT基板10上で平面的に見て、電気泳動シート200を取り囲むように設けられた水ガラス部材500を取り囲むように設けられている。よって、水ガラス部材500に外部の水分が付着することを保護部材700によって低減或いは防止できる。従って、水ガラス部材500が水分によって浸食されてしまうことを低減或いは防止できる。これにより、外部の水分や酸素がマイクロカプセル80に侵入することを抑制或いは防止するという水ガラス部材500の機能を確実に維持することができ、電気泳動表示装置1の信頼性を高めることができる。
尚、電気泳動表示装置1は、保護部材700に代えて、素子基板10及び保護基板50を挟み込む一対の保護シート(或いは保護フィルム)を備えていてもよい。この場合には、水ガラス部材500に外部の水分が付着することを一対の保護シートによって低減或いは防止できる。
以上説明したように、本実施形態に係る電気泳動表示装置1によれば、保護基板50及び電気泳動シート200間に空気層が形成されることを抑制できると共に、電気泳動素子であるマイクロカプセル80が外部の水分や酸素を吸収することを抑制できる。この結果、高品位な表示を行うことが可能となる。
<変形例>
図3は、本実施形態の変形例における図2と同趣旨の断面図である。
図3に示すように、樹脂部材300(より具体的には、樹脂部材300の第2部分320)と水ガラス部材500との間に空気層900が形成されてもよい。即ち、水ガラス部材500は、空気層900を介して樹脂部材300を取り囲むように設けられてもよい。言い換えれば、樹脂部材300と水ガラス部材500とは互いに所定距離だけ離れて形成されてもよい。この場合にも、水ガラス部材500によって、マイクロカプセル80に対する防湿性及び防酸素性を高めることができる。更に、電気泳動シート200に含まれるマイクロカプセル80が水ガラス部材500によって腐蝕してしまうことをより確実に低減或いは防止できる。
<電子機器>
次に、上述した電気泳動表示装置を適用した電子機器について、図4及び図5を参照して説明する。以下では、上述した電気泳動表示装置を電子ペーパー及び電子ノートに適用した場合を例にとる。
図4は、電子ペーパー1400の構成を示す斜視図である。
図4に示すように、電子ペーパー1400は、上述した実施形態に係る電気泳動表示装置1を表示部1401として備えている。電子ペーパー1400は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体1402を備えて構成されている。
図5は、電子ノート1500の構成を示す斜視図である。
図5に示すように、電子ノート1500は、図4で示した電子ペーパー1400が複数枚束ねられ、カバー1501に挟まれているものである。カバー1501は、例えば外部の装置から送られる表示データを入力するための表示データ入力手段(図示せず)を備える。これにより、その表示データに応じて、電子ペーパーが束ねられた状態のまま、表示内容の変更や更新を行うことができる。
上述した電子ペーパー1400及び電子ノート1500は、上述した実施形態に係る電気泳動表示装置を備えるので、信頼性が高く、高品質な画像表示を行うことが可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気泳動表示装置及び該電気泳動表示装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
10…TFT基板、20…対向基板、50…保護基板、80…マイクロカプセル、200…電気泳動シート、300…樹脂部材、500…水ガラス部材、700…保護部材、900…空気層

Claims (4)

  1. 素子基板と、
    前記素子基板上に設けられた電気泳動シートと、
    前記電気泳動シートにおける前記素子基板に対向しない面を覆うように、樹脂から形成された樹脂部材と、
    前記電気泳動シート及び前記樹脂部材を介して前記素子基板と対向するように、且つ、前記樹脂部材に接するように設けられた保護基板と、
    前記素子基板及び前記保護基板間に、前記電気泳動シートの側面に対向するように、水ガラスから形成された水ガラス部材と
    を備えることを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 前記水ガラス部材における前記電気泳動シートの側面に対向しない非対向面の少なくとも一部を覆うように設けられた保護部材を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  3. 前記電気泳動シートは、樹脂基板及び電気泳動素子を含んでなり、
    前記保護基板は、ガラスからなり、
    前記樹脂基板及び前記保護基板は、前記樹脂部材によって互いに接着されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気泳動表示装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
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