JP2011169811A - ホール起電力信号検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ΔΣ変調器を用いて検出信号処理を行うホール起電力信号検出装置において、セトリングエラーを効果的に抑制可能なホール起電力信号検出装置を実現する。
【解決手段】磁界中でホール素子101にバイアス電流を供給し発生したホール起電力で回転角等を検出するに際し、第1のチョッパースイッチ103で、バイアス電流の向きの切替えと信号極性の切替えを行ってホール起電力が変調された変調ホール起電力信号を得、この信号を第2のチョッパースイッチ105で復調して復調ホール起電力信号を得る。この復調ホール起電力信号に対しΔΣ変調器106でΔΣ変調して検出出力を得る。この場合、スイッチ回路104におけるバイアス電流の向きの切替え時点が、ΔΣ変調器106中の演算増幅器へ供給する復調ホール起電力信号のホールド時点に対し、ΔΣ変調器106の駆動パルスφ2の幅の2倍程度のリードタイムを持つようにタイミング制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バイアス電流の方向を切替え可能なホール素子からの出力信号を受けて、磁界中における基準位置からの回転角変位等に応じた値の検出出力を得るホール起電力信号検出装置に関する。
近年、モータの回転軸やサーボ機構中の回転体の回転角度を測定するための装置として、磁石とホール素子を用いて非接触で回転角度を検出する方式のホール起電力信号検出装置が適用されることが多い。
この方式の装置では、回転体の回転変位に同期して変位する磁石が作る磁界によって、ホール素子に生起するホール起電力の変化をΔΣ変調器を用いた量子化処理(AD変換)を適用して検出し、該検出値に基づいて磁石の(従って、当該回転体の)回転角度を求める(例えば、非特許文献1参照)。
上述のようにAD変換にΔΣ変調器を用いるのは、周波数帯域を狭帯域に制限した場合に高いSNRが期待できるからである。
ホール素子に生起するホール起電力を検出する場合、ホール素子ごとに固有のオフセットをキャンセルするために、4つの端子を持つホール素子に対して、ホール素子のバイアスとして交番電流を用いる方法が採られる(例えば、非特許文献2参照)。
図7は、バイアス電流の方向を切替えてホール素子に固有のオフセットをキャンセルするための一般的な手法について説明するための図である。
図7におけるV_HALL_Pの表記は、ホール素子によるホール起電力の正極側を表しており、V_HALL_Nの表記は、同様に、負極側を表している。
図7において、「位相1」および「位相2」の表記は、バイアス電流の位相である。この場合、ホール素子に或る一の方向にバイアス電流を流す「位相1」の状態と、該一の方向と直交する方向にバイアス電流を流す「位相2」の状態とが図7には表記されていないスイッチ回路(後述する図1における第1のチョッパースイッチに相応する)によって交互に周期的に切替えられる。このようにバイアス電流を周期的に切替えることによって、ホール起電力信号およびオフセットの信号に対して切替えの周波数に応じた変調がかけられる。
このように変調がかけられたホール起電力信号およびオフセットの信号は、更に後段に設けられた図7には表記されていないスイッチ回路(後述する図1における第2のチョッパースイッチに相応する)によって交互に周期的に切替えられて復調される。
図8は、図7を参照して説明したようにバイアス電流を切替えて変調され、更に、復調されるホール起電力およびオフセットの信号の様子を表す図である。この復調によって、ホール起電力信号はDCに復調され、一方、オフセットの信号は或る周波数で変調された波形を呈する。従って、このオフセットの信号は、フィルタで除去することができる。
しかしながら、非特許文献2に開示されているようなオフセットのキャンセル方法を採る場合には、ホール素子のバイアス電流の向きを切替える瞬間に、回路内の浮遊容量の充放電によって出力が安定しなくなり、所謂セトリングエラーを生じるという問題がある。
また、演算増幅器のスルーレートが不足した場合にもセトリングエラーが生じ、これらは、ゲインエラーや温度特性の悪化を招来する要因となる。
上述のような状況にあって、ホール素子のオフセットをキャンセルするためにホール素子のバイアス電流を切替える瞬間に浮遊容量に蓄積された電荷をリセットするスイッチを備え、このスイッチを作動させて浮遊容量の蓄積電荷の放電に起因するセトリングエラーを低減するようにした技術が既に提案されている(特許文献1参照)。
特許第4303631号公報
テキサスインスツルメンツ製 ADS1208 データシート(2nd-Order Delta-Sigma Modulator with Excitation for Hall Elements) R S Popovic著 Hall Effect Devices (ISBN-10:0750300965) Inst of Physics Pub Inc (1991/05)刊
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、新たなスイッチ回路と、このスイッチ回路における切替え動作のタイミングを制御するタイミング信号生成回路が必要となる。
従って、回路規模の増大を招来することとなる。また、特許文献1には、演算増幅器のスルーレートが不足した場合に生じるセトリングエラーについては特段の言及がない。
本発明は上述のような状況に鑑みてなされたものであり、ΔΣ変調器を用いて検出信号処理を行うホール起電力信号検出装置において、セトリングエラーを効果的に抑制可能なホール起電力信号検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するべく、以下に列挙するような技術を提案する。
(1)バイアス電流が経時的に向きを切替えて供給され同時にホール起電力の検出を可能にする複数対の接続端を有するホール素子にバイアス電流を供給し当該ホール素子からのホール起電力を検出するホール起電力信号検出装置であって、
バイアス電流を生成するバイアス電流源と、当該ホール素子におけるバイアス電流をその向きが経時的に切替わるように前記バイアス電流源と当該ホール素子の複数対の接続端との接続関係を切替えて供給すると共に該接続関係の切替えに同期した極性の切替えを行って当該ホール素子のホール起電力が変調された変調ホール起電力信号を出力する第1のスイッチ回路と、前記変調ホール起電力信号に対し前記第1のスイッチ回路における切替え動作に対応した信号極性の切替え動作を行って復調を行い復調ホール起電力信号を得る第2のスイッチ回路と、前記復調ホール起電力信号に対しΔΣ変調をかけるΔΣ変調器と、前記第1のスイッチ回路における接続関係の切替え動作のタイミングを規定する第1のタイミング制御信号を生成して前記第1のスイッチ回路に供給し、前記第2のスイッチ回路における信号極性の切替え動作のタイミング規定する第2のタイミング制御信号を生成して前記第2のスイッチ回路に供給し、且つ、前記ΔΣ変調器における演算増幅器への信号をホールドするタイミングを規定するホールドタイミング信号を生成して前記ΔΣ変調器に供給するタイミング制御回路と、を備え、前記タイミング制御回路は、前記第1のタイミング制御信号のタイミング規定エッジ部と前記ホールドタイミング信号のタイミング規定エッジ部との時間間隔が前記ホールドタイミング信号のパルス幅よりも大きくなるように前記第1のタイミング制御信号およびホールドタイミング信号を生成することを特徴とするホール起電力信号検出装置。
上記(1)のホール起電力信号検出装置では、バイアス電流が経時的に向きを切替えて供給され同時にホール起電力の検出を可能にする複数対の接続端を有するホール素子にバイアス電流を供給し当該ホール素子からのホール起電力を検出する。
そして、そのバイアス電流源で上記のバイアス電流を生成する。また、その第1のスイッチ回路で、当該ホール素子におけるバイアス電流をその向きが経時的に切替わるように前記バイアス電流源と当該ホール素子の複数対の接続端との接続関係を切替えて供給すると共に該接続関係の切替えに同期した極性の切替えを行って当該ホール素子のホール起電力が変調された変調ホール起電力信号を出力する。更にまた、その第2のスイッチ回路で、前記変調ホール起電力信号に対し前記第1のスイッチ回路における切替え動作に対応した信号極性の切替え動作を行って復調を行い復調ホール起電力信号を得る。また、そのΔΣ変調器で、前記復調ホール起電力信号に対しΔΣ変調をかける。更にまた、そのタイミング制御回路で、前記第1のスイッチ回路における接続関係の切替え動作のタイミングを規定する第1のタイミング制御信号を生成して前記第1のスイッチ回路に供給し、前記第2のスイッチ回路における信号極性の切替え動作のタイミング規定する第2のタイミング制御信号を生成して前記第2のスイッチ回路に供給し、且つ、前記ΔΣ変調器における演算増幅器への信号をホールドするタイミングを規定するホールドタイミング信号を生成して前記ΔΣ変調器に供給する。そして、上記のタイミング制御回路は、前記第1のタイミング制御信号のタイミング規定エッジ部と前記ホールドタイミング信号のタイミング規定エッジ部との時間間隔が前記ホールドタイミング信号のパルス幅よりも大きくなるように前記第1のタイミング制御信号およびホールドタイミング信号を生成する。
(2)前記ΔΣ変調器は、スイッチトキャパシタ方式の回路構成を有することを特徴とする(1)のホール起電力信号検出装置。
上記(2)のホール起電力信号検出装置は、(1)のホール起電力信号検出装置において特に、前記ΔΣ変調器は、スイッチトキャパシタ方式の回路構成を有する。
(3)前記タイミング制御回路は、前記第1のタイミング制御信号のタイミング規定エッジ部と前記ホールドタイミング信号のタイミング規定エッジ部との時間間隔が前記ホールドタイミング信号のパルス幅の2倍になるように前記第1のタイミング制御信号およびホールドタイミング信号を生成することを特徴とする(1)乃至(2)の何れか一のホール起電力信号検出装置。
上記(3)のホール起電力信号検出装置では、(1)乃至(2)の何れか一のホール起電力信号検出装置において特に、前記タイミング制御回路は、前記第1のタイミング制御信号のタイミング規定エッジ部と前記ホールドタイミング信号のタイミング規定エッジ部との時間間隔が前記ホールドタイミング信号のパルス幅の2倍になるように前記第1のタイミング制御信号およびホールドタイミング信号を生成する。
(4)前記ΔΣ変調器は、2次のΔΣ変調器であることを特徴とする(1)乃至(3)の何れか一のホール起電力信号検出装置。
上記上記(4)のホール起電力信号検出装置では、(1)乃至(3)の何れか一のホール起電力信号検出装置において特に、前記ΔΣ変調器は、2次のΔΣ変調器である。
(5)前記ΔΣ変調器は、全差動型演算増幅器を含んで構成され、前記全差動型演算増幅器はその入力部および出力部間の内部での接続関係が前記第2のタイミング制御信号に同期して切り替えられ、且つ、当該入力部に供給される前記復調ホール起電力信号が前記ホールドタイミング信号のタイミング規定エッジ部でホールドされるように構成されていることを特徴とする(1)乃至(4)の何れか一のホール起電力信号検出装置。
上記(5)のホール起電力信号検出装置では、(1)乃至(4)の何れか一のホール起電力信号検出装置において特に、前記ΔΣ変調器は、全差動型演算増幅器を含んで構成され、前記全差動型演算増幅器はその入力部および出力部間の内部での接続関係が前記第2のタイミング制御信号に同期して切り替えられ、且つ、当該入力部に供給される前記復調ホール起電力信号が前記ホールドタイミング信号のタイミング規定エッジ部でホールドされる。
(6)バイアス電流が経時的に向きを切替えて供給され同時にホール起電力の検出を可能にする複数対の接続端を有するホール素子にバイアス電流を供給し当該ホール素子からのホール起電力を検出するホール起電力信号検出装置であって、
バイアス電流を生成するバイアス電流源と、当該ホール素子におけるバイアス電流をその向きが経時的に切替わるように前記バイアス電流源と当該ホール素子の複数対の接続端との接続関係を切替えて供給すると共に該接続関係の切替えに同期した極性の切替えを行って当該ホール素子のホール起電力が変調された変調ホール起電力信号を出力する第1のスイッチ回路と、前記変調ホール起電力信号に対し前記第1のスイッチ回路における切替え動作に対応した信号極性の切替え動作を行って復調を行い復調ホール起電力信号を得る第2のスイッチ回路と、前記復調ホール起電力信号に対しΔΣ変調をかけるΔΣ変調器と、前記第1のスイッチ回路における接続関係の切替え動作のタイミングを規定する第1のタイミング制御信号を生成して前記第1のスイッチ回路に供給し、前記第2のスイッチ回路における信号極性の切替え動作のタイミング規定する第2のタイミング制御信号を生成して前記第2のスイッチ回路に供給し、且つ、前記ΔΣ変調器における演算増幅器への信号をホールドするタイミングを規定するホールドタイミング信号を生成して前記ΔΣ変調器に供給するタイミング制御回路と、を備え、前記タイミング制御回路は前記第1のタイミング制御信号の位相を前記第2のタイミング制御信号の位相に対して前記ホールドタイミング信号のパルス幅を超えるリード期間を持つように設定することを特徴とするホール起電力信号検出装置。
上記(6)のホール起電力信号検出装置では、バイアス電流が経時的に向きを切替えて供給され同時にホール起電力の検出を可能にする複数対の接続端を有するホール素子にバイアス電流を供給し当該ホール素子からのホール起電力を検出する。
そして、そのバイアス電流源で上記のバイアス電流を生成する。また、その第1のスイッチ回路で、当該ホール素子におけるバイアス電流をその向きが経時的に切替わるように前記バイアス電流源と当該ホール素子の複数対の接続端との接続関係を切替えて供給すると共に該接続関係の切替えに同期した極性の切替えを行って当該ホール素子のホール起電力が変調された変調ホール起電力信号を出力する。更にまた、その第2のスイッチ回路で、前記変調ホール起電力信号に対し前記第1のスイッチ回路における切替え動作に対応した信号極性の切替え動作を行って復調を行い復調ホール起電力信号を得る。また、そのΔΣ変調器で、前記復調ホール起電力信号に対しΔΣ変調をかける。更にまた、そのタイミング制御回路で、前記第1のスイッチ回路における接続関係の切替え動作のタイミングを規定する第1のタイミング制御信号を生成して前記第1のスイッチ回路に供給し、前記第2のスイッチ回路における信号極性の切替え動作のタイミング規定する第2のタイミング制御信号を生成して前記第2のスイッチ回路に供給し、且つ、前記ΔΣ変調器における演算増幅器への信号をホールドするタイミングを規定するホールドタイミング信号を生成して前記ΔΣ変調器に供給する。そして、上記のタイミング制御回路は、前記第1のタイミング制御信号の位相を前記第2のタイミング制御信号の位相に対して前記ホールドタイミング信号のパルス幅を超えるリード期間を持つように設定する。
ホール素子によるホール起電力信号を検出するに際して、セトリングエラーを効果的に抑制可能なホール起電力信号検出装置を実現することができる。
本発明の一つの実施の形態であるホール起電力信号検出装置を表す機能ブロック図である。 図1のホール起電力信号検出装置に適用される2次ΔΣ変調器の信号伝達特性を説明するための図である。 図2の信号伝達特性の一部を具現するための一つの回路例を表す図である。 図1および図3のホール起電力信号検出装置における各部の信号のタイミング図である。 図4のタイミング図における現象の説明のために対比して用いる図である。 図2の信号伝達特性の一部を具現するための他の回路例表す図である。 バイアス電流の方向を切替えてホール素子に固有のオフセットをキャンセルするための一般的な手法について説明するための図である。 図7におけるようにバイアス電流を切替えて変調され、更に、復調されるホール起電力信号およびオフセットの信号の様子を表す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態につき詳述することにより本発明を明らかにする。
図1は、本発明の一つの実施の形態であるホール起電力信号検出装置を表す機能ブロック図である。
このホール起電力信号検出装置を用いる対象とされるホール素子101は、バイアス電流が経時的に向きを切替えて供給され同時にホール起電力の検出を可能にする複数対の接続端を有する。
このホール素子101は、より具体的には、バイアス電流の供給とホール起電力の検出に用い得る2対をなす4つの端子を有する。そして、このホール素子101には、バイアス電流源102から第1のスイッチ回路としての第1のチョッパースイッチ103によって経時的に電流の向きが切替えられるようにしてバイアス電流が供給されるように構成されている。
即ち、チョッパースイッチ103は、ホール素子101におけるバイアス電流をその向きが経時的に切替わるようにバイアス電流源102とホール素子101の複数対の接続端(本例では、上述の2対で4つの端子)との接続関係を切替えて電流の向きが切替わるようにしてバイアス電流を供給する。また、第1のチョッパースイッチ103は、このようなバイアス電流の方向の切替えと共に該接続関係の切替えに同期した極性の切替えを行ってホール素子101のホール起電力が変調された変調ホール起電力信号を出力する。
第1のチョッパースイッチ103から出力される上述の変調ホール起電力信号は、第1の演算増幅器104を介して第2のスイッチ回路としての第2のチョッパースイッチ105に供給され、復調される。このように復調された信号(以下、適宜、復調ホール起電力信号という)に対してΔΣ変調を施すΔΣ変調器(この例では2次ΔΣ変調器)106が接続されている。
一方、第1のチョッパースイッチ103には、タイミング制御回路としてのクロック発生回路107からの第1のタイミング制御信号C1が供給される。第1のチョッパースイッチ103は、この第1のタイミング制御信号に同期して上述のバイアス電流の方向の切替えと接続関係の切替え動作(ホール素子の出力に対する変調動作)を行う。
また、第2のチョッパースイッチ105には、クロック発生回路107からの第2のタイミング制御信号C2が供給され、第2のチョッパースイッチ105は、この第2のタイミング制御信号に同期して上述の復調動作を行う。
クロック発生回路107からの第2のタイミング制御信号は、ΔΣ変調器106にも供給される。
クロック発生回路107は、更に、サンプルクロックφ1およびφ2を生成し、ΔΣ変調器106にその各該当部へのスイッチ駆動用パルス信号として供給する。
図2は、図1のホール起電力信号検出装置に適用される2次ΔΣ変調器の信号伝達特性を説明するための図である。図2においては、図1のホール起電力信号検出装置のうち、特に、第2のチョッパースイッチ105とΔΣ変調器106の部分における信号伝達特性を各該当する信号伝達要素で表している。
即ち、図2の信号伝達特性を実現する信号伝達要素は、第1のチョッパースイッチ103で変調されたホール起電力信号V_HALLの復調を行う乗算部と、入出力の差をとる第1加減算部(微分部)と、第1積分器と、その後段の第2加減算部と、更にその後段の第2積分器と、その後段のコンパレータと、コンパレータの出力を第1加減算部および第2加減算部に負帰還するDA変換器とを含んでいる。
図3は、図2における乗算器、第1加減算部、および、第1積分器を含む破線図示の部分の信号伝達特性を実現するための一つの回路例を表す図である。
ホール素子によるホール起電力の正極側V_HALL_Pの入力のオン・オフを制御するスイッチSW1、ホール起電力の負極側V_HALL_Nの入力のオン・オフを制御するスイッチSW2が設けられ、スイッチSW1からの入力V_HALL_PはキャパシタCs1を介して第2のチョッパースイッチ310の一方の入力端に入力され、スイッチSW2からの入力V_HALL_NはキャパシタCs2を介して第2のチョッパースイッチ310の他方の入力端に入力されるように構成されている。
ここに、図3における第2のチョッパースイッチ310は図1における第2のチョッパースイッチ105に該当する。
第2のチョッパースイッチ310の一方の出力端はスイッチSW3を介して第2の演算増幅器320の一方の入力端に接続され、第2のチョッパースイッチ310の他方の出力端はスイッチSW4を介して第2の演算増幅器320の他方の入力端に接続されている。
また、第2の演算増幅器320の一方の出力端から一方の入力端への帰還路にはキャパシタCFB1が介挿され、同様に、他方の出力端から他方の入力端への帰還路にはキャパシタCFB2が介挿されている。
一方、DA変換器330の一方の出力端(信号Vref_P)にはスイッチSW5を介してキャパシタCDAC1の一端側が接続され、同様に、他方の出力端(信号Vref_N)にはスイッチSW6を介してキャパシタCDAC2の一端側が接続されている。
また、キャパシタCDAC1の他端側が第2の演算増幅器320の一方の入力端に接続され、同様に、キャパシタCDAC2の他端側が第2の演算増幅器320の第2の演算増幅器320の他方の入力端に接続されている。
更に、キャパシタCs1とキャパシタCs2との各入力側がスイッチSW7とスイッチSW8との直列接続体(スイッチSW7がホール起電力の正極側V_HALL_Pとなる関係)で結ばれ、両スイッチSW7およびSW8の接続中点が接地されている。
同様に、キャパシタCs1とキャパシタCs2との各出力側がスイッチSW9とスイッチSW10との直列接続体(スイッチSW9がホール起電力の正極側V_HALL_Pとなる関係)で結ばれ、両スイッチSW9およびSW10の接続中点が接地されている。
更に、同様に、キャパシタCDAC1とキャパシタCDAC2との各入力側がスイッチSW11とスイッチSW12との直列接続体(スイッチSW11がDA変換器330の一方の出力Vref_P側となる関係)で結ばれ、両スイッチSW11およびSW12の接続中点が接地されている。
同様に、キャパシタCDAC1とキャパシタCDAC2との各出力側が、スイッチSW13とスイッチSW14との直列接続体(スイッチSW11がDA変換器330の一方の出力Vref_P側となる関係)で結ばれ、両スイッチSW13およびSW14の接続中点が接地されている。
そして、上述の各スイッチSW3、SW4、SW7、SW8、SW11、SW12には、サンプルクロックφ1が供給されてそのオン・オフの動作が制御される。
また、スイッチSW1、SW2、SW9、SW10、SW13、SW14には、サンプルクロックφ2が供給されてそのオン・オフの動作が制御される。
本例では、サンプルクロックφ1およびφ2がハイレベルの期間に各対応するスイッチがオンとなり、ローレベルの期間にオフとなるように制御される。
尚、第2の演算増幅器320の一方の出力端からのキャパシタCFB1が介挿された帰還路が第2の演算増幅器320の一方の入力端に接続されている導体上の部位をCM1とし、第2の演算増幅器320の他方の出力端からのキャパシタCFB2が介挿された帰還路が第2の演算増幅器320の他方の入力端に接続されている導体上の部位をCM2とする。
以上の構成を有する図3の回路では、サンプルクロックφ2がハイレベルの期間に、ホール起電力の正極側V_HALL_PおよびV_HALL_Nの値に応じて、キャパシタCs1とキャパシタCs2とが充電される。
また、同様に、サンプルクロックφ2がハイレベルの期間に、DA変換器330の一方の出力端(信号Vref_P)および他方の出力端(信号Vref_N)の電圧値に応じて、キャパシタCDAC1とキャパシタCDAC2とが充電される。
一方、サンプルクロックφ1がハイレベルの期間に、キャパシタCs1、Cs2、CDAC1、キャパシタCDAC2が放電されるが、他方、この期間にキャパシタCFB1とCFB2とが充電される。
ここで、サンプルクロックφ1とサンプルクロックφ2とは、ハイレベルの期間がオーバーラップしないように調整されている。これは、サンプルクロックφ1に応答してオンになるスイッチとサンプルクロックφ2に応答してオンになるスイッチとが同時にオンとならないように制御するためであるが、この種のスイッチトキャパシタ回路の駆動について必須の事項であり、一般的に実施されている制御態様である。
サンプルクロックφ2がローレベルの期間に、ホール起電力の正極側V_HALL_PおよびV_HALL_Nの値に応じて充電されたキャパシタCs1およびキャパシタCs2の電荷は、サンプルクロックφ1がハイレベルの期間にキャパシタCFB1およびCFB2に移送される。
ここで、第2のチョッパースイッチ310の切替えタイミングとしては、サンプルクロックφ2がハイレベルの期間(サンプルクロックφ1がローレベルでスイッチSW3およびSW4がオフ状態の期間)に行う必要がある。この理由は、上述の導体上の部位CM1およびCM2は、サンプルクロックφ1がハイレベルの期間では、容量素子(キャパシタ)のみで囲まれた高インピーダンスの導体部となっており、この期間に第2のチョッパースイッチ310を切替えると、この切替えの過渡期間に生じるノイズがオン状態のスイッチSW3およびSW4を通して第2の演算増幅器320の入力端に達してしまいノイズの増加を招くからである。また、更に、導体上の部位CM1およびCM2の間に蓄積された電荷のバランスが崩れて第2の演算増幅器320から出力が得られなくなる等の問題が生じるからである。
図4は、図3にその要部の構成例が示された図1のホール起電力信号検出装置における各部の信号のタイミング図である。
図4(A)はサンプルクロックφ1の信号波形図、図4(B)はサンプルクロックφ2の信号波形図、図4(C)は、第1のタイミング制御信号C1の信号波形図、図4(D)はΔΣ変調器の演算増幅器(図3の例では第2の演算増幅器320)に入力されるホール起電力信号の信号波形図、図4(E)は第2のタイミング制御信号C2の信号波形図である。
既述のように、サンプルクロックφ1とサンプルクロックφ2とは、ハイレベルの期間がオーバーラップしないように調整されており、図4(A)と図4(B)とを対照して明らかな通り、両サンプルクロックφ1およびφ2間にはノンオーバーラップ期間が設けられている。
図4(C)に示した第1のタイミング制御信号C1による第1のチョッパースイッチ103の切替え動作は、この第1のタイミング制御信号C1の立上りに同期して行われる。即ち、第1のチョッパースイッチ103は、第1のタイミング制御信号C1の立上りに同期して、入力信号が極性を反転して出力される状態から、入力信号が極性を反転せずに出力される状態へと切替えられる。そして、この切替え動作に同期して、バイアス電流の向きが切替えられる。
従って、第1のタイミング制御信号C1の立上り(即ち第1のチョッパースイッチ103の切替え動作によるバイアス電流の向きの切替え)はサンプルクロックφ1の立上りに同期して行われる。即ち、ホール起電力信号は、第1のタイミング制御信号C1に同期してその極性が反転するようにして第1のチョッパースイッチ103から出力される。
従って、第1のタイミング制御信号C1の立上り時点から、新たに切替えられた極性による復調ホール起電力信号でキャパシタCs1、Cs2への充電が開始することになる。換言すれば、第1のタイミング制御信号C1の立上り時点から、キャパシタCs1、Cs2に蓄積される復調ホール起電力信号は立上り始めることになる。そして、キャパシタCs1、Cs2が復調ホール起電力信号の電圧値に十分近接して整定するまでの時間が、ここでのセトリングタイムであり、復調ホール起電力信号の電圧値に達する以前に充電が停止されてそのときの電圧値がホールドされた場合には、ホールドされた電圧値と到達すべき復調ホール起電力信号の電圧値との差分がセトリングエラーとなる。
一方、第2のタイミング制御信号C2による第2のチョッパースイッチ310(図1では105)の切替え動作は、上述したような理由により、サンプルクロックφ2がハイレベルの期間(即ち、サンプルクロックφ1がローレベルでスイッチSW3およびSW4がオフ状態の期間)に行う必要があり、この例では、サンプルクロックφ2の立上りに同期して切替え動作が行われる。
図3中のΔΣ変調器においてホール起電力信号が最終的に第2の演算増幅器320に取り込まれるレベルとなる時点はサンプルクロックφ2の立下り時点であるため、ホール起電力信号のセトリングのために許容される期間は、第1のタイミング制御信号C1の立上り時点がサンプルクロックφ2の立下り時点に対して先行しているリード期間となる。第1のタイミング制御信号C1の立上りはサンプルクロックφ1の立上りと同期しているため、このリード期間は、サンプルクロックC1のハイレベルの期間(パルス幅)とサンプルクロックφ2のハイレベルの期間(パルス幅)との和の期間となる。上述のリード期間は、サンプルクロックφ2のパルス幅よりも長い期間であればセトリングエラーを低減する効果が認められるが、図3の実施の形態の場合、このリード期間はサンプルクロックφ2のパルス幅の2倍に相当している。
この場合、サンプルクロックφ2は、ΔΣ変調器の第2の演算増幅器320への信号をホールドするタイミングを規定するホールドタイミング信号である。そして、サンプルクロックφ2の立下りが上述のようにホール起電力信号をホールドするタイミングを既定するタイミング規定エッジ部である。
図5は、図4のタイミング図における現象の説明のために対比して用いる図である。即ち、図5では、図4におけるように位相差を持つ2つのタイミング制御信号C1およびC2を各別に用意せず、共通の(単一の)タイミング制御信号C0によってバイアス電流の向きの切替え(即ち第1のチョッパースイッチ103の切替え動作)とホール起電力信号の復調処理(即ち第2のチョッパースイッチ105(310)の切替え動作)とを同期して行うことを想定した場合の各部の信号のタイミングを表している。
図5(A)はサンプルクロックφ1の信号波形図、図5(B)はサンプルクロックφ2の信号波形図、図5(C)は、共通のタイミング制御信号C0の信号波形図、図4(D)はΔΣ変調器の演算増幅器に入力されるホール起電力信号の信号波形図である。
この場合、タイミング制御信号C0は第2のチョッパースイッチ105(310)の切替え動作を制御するものであることから、既述の理由により、サンプルクロックφ2がハイレベルの期間(即ち、サンプルクロックφ1がローレベルでスイッチSW3およびSW4がオフ状態の期間)にのみ信号の立上り部であるタイミング規定エッジ部が位置して切替えを行わせる動作が許容されるという制約がある。
上述のような制約があるため、タイミング制御信号C0はその立上り部であるタイミング規定エッジ部を、図4(C)の第1のタイミング制御信号におけるようにサンプルクロックφ2の立下りエッジの時点からサンプルクロックφ2のパルス幅を超える期間だけリードした時点に設定することができない。
従って、図5(C)を、図4(C)と比較して顕著なごとく、共通の(単一の)タイミング制御信号C0によってバイアス電流の向きの切替え(即ち第1のチョッパースイッチ103の切替え動作)とホール起電力信号の復調処理(即ち第2のチョッパースイッチ105(310)の切替え動作)とを同期して行う場合には、セトリングのために許容される期間は、サンプルクロックφ2がハイレベルの期間(即ち、サンプルクロックφ1がローレベルでスイッチSW3およびSW4がオフ状態の期間)のみである。このため、サンプルクロックφ2の立下りのタイミングではホール起電力信号が十分に整定するに到れないままで、その時点での信号の値が取り込まれてしまう。即ち、ΔΣ変調器の演算増幅器に入力されるホール起電力信号が破線図示のように時定数を経過して整定するに到れず、実線図示のようなレベルに留まってしまうことになる。
一方、図1乃至図4を参照して説明した本発明の実施の形態では、第1のチョッパースイッチ103の切替え動作のタイミングを制御する第1のタイミング制御信号C1は、上述のようにサンプルクロックφ1およびφ2との関係で制約を受ける第2のタイミング制御信号C2(図5ではタイミング制御信号C0がこれに相当する)におけるような制約を受けることなくその位相を設定することが可能である。
従って、図1乃至図4を参照して説明した本発明の実施の実施の形態では、第1のタイミング制御信号C1の位相を第2のタイミング制御信号C2の位相に対してホールドタイミング信号としてのサンプルクロックφ2のパルス幅を超えるリード期間を持つように設定することが可能になっている。
既述のように、セトリング期間を短縮することは演算増幅器のスルーレートを向上させることによっても実現できるが、消費電流の増大を招来することになり、望ましくない。
この点についても、本発明の実施の形態では、タイミング制御の位相を選択することによって消費電流の増大といった問題を派生させることなくセトリングのために許容される期間を十分に確保することが可能になる。
図6は、図2における乗算器、第1加減算部、および、第1積分器を含む破線図示の部分の信号伝達特性を実現するための他の回路例を表す図である。図6において既述の図3との対応部は同一の参照符号を附して示し、それら各部の説明は図3を参照して説明したところを援用する。
図6の場合は、ΔΣ変調器を構成する演算増幅器321をチョッパーアンプで構成している。また、このような演算増幅器321におけるチョッパーの切替えのタイミングも、既述のような第2のタイミング制御信号C2によって行うように構成している。即ち、全差動型演算増幅器はその入力部および出力部間の内部での接続関係が第2のタイミング制御信号C2に同期して切り替えられる。そして、演算増幅器321の入力部に供給される復調ホール起電力信号がホールドタイミング信号であるサンプルクロックφ2のタイミング規定エッジ部でホールドされるように構成されている。
一方、ホール起電力信号の極性は第1のタイミング制御信号によって切替えられる点は既述の実施の形態と同様である。従って、図6の実施の形態に関する各部の信号のタイミング図は既述の図4と変わりがない。従って、ホール起電力信号のセトリングのために許容される期間は、サンプルクロックφ1のハイレベルの期間とサンプルクロックφ2のハイレベルの期間との和の期間となる。
更に、図6の実施の形態では、ΔΣ変調器の演算増幅器321のオフセットに対しても、ホール素子や演算増幅器320におけると同様にホール起電力信号と周波数分離できるため、この点では一層望ましい特性が得られる。
また、上述の各実施の形態では、ホール起電力信号をAD変換する方法として、2次のΔΣ変調器を用いたが、適用可能なΔΣ変調器はこれに限られず、より高次のΔΣ変調器や、或いは、他のサンプルホールド回路等の構成のものであってもよい。即ち、スイッチトキャパシタ方式の回路であれば、本発明のホール素子のバイアス電流の切替えタイミングを、ホール起電力信号を復調するスイッチの切替えタイミングよりも先行した時点で実行する方式を容易に適用して、望ましい特性を得ることが可能である。
101…………………ホール素子
102…………………バイアス電流源
103…………………第1のチョッパースイッチ
104…………………演算増幅器
105…………………第2のチョッパースイッチ
106…………………ΔΣ変調器

Claims (6)

  1. バイアス電流が経時的に向きを切替えて供給され同時にホール起電力の検出を可能にする複数対の接続端を有するホール素子にバイアス電流を供給し当該ホール素子からのホール起電力を検出するホール起電力信号検出装置であって、
    バイアス電流を生成するバイアス電流源と、当該ホール素子におけるバイアス電流をその向きが経時的に切替わるように前記バイアス電流源と当該ホール素子の複数対の接続端との接続関係を切替えて供給すると共に該接続関係の切替えに同期した極性の切替えを行って当該ホール素子のホール起電力が変調された変調ホール起電力信号を出力する第1のスイッチ回路と、前記変調ホール起電力信号に対し前記第1のスイッチ回路における切替え動作に対応した信号極性の切替え動作を行って復調を行い復調ホール起電力信号を得る第2のスイッチ回路と、前記復調ホール起電力信号に対しΔΣ変調をかけるΔΣ変調器と、前記第1のスイッチ回路における接続関係の切替え動作のタイミングを規定する第1のタイミング制御信号を生成して前記第1のスイッチ回路に供給し、前記第2のスイッチ回路における信号極性の切替え動作のタイミング規定する第2のタイミング制御信号を生成して前記第2のスイッチ回路に供給し、且つ、前記ΔΣ変調器における演算増幅器への信号をホールドするタイミングを規定するホールドタイミング信号を生成して前記ΔΣ変調器に供給するタイミング制御回路と、を備え、前記タイミング制御回路は、前記第1のタイミング制御信号のタイミング規定エッジ部と前記ホールドタイミング信号のタイミング規定エッジ部との時間間隔が前記ホールドタイミング信号のパルス幅よりも大きくなるように前記第1のタイミング制御信号およびホールドタイミング信号を生成することを特徴とするホール起電力信号検出装置。
  2. 前記ΔΣ変調器は、スイッチトキャパシタ方式の回路構成を有することを特徴とする請求項1に記載のホール起電力信号検出装置。
  3. 前記タイミング制御回路は、前記第1のタイミング制御信号のタイミング規定エッジ部と前記ホールドタイミング信号のタイミング規定エッジ部との時間間隔が前記ホールドタイミング信号のパルス幅の2倍になるように前記第1のタイミング制御信号およびホールドタイミング信号を生成することを特徴とする請求項1乃至2の何れか一項に記載のホール起電力信号検出装置。
  4. 前記ΔΣ変調器は、2次のΔΣ変調器であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のホール起電力信号検出装置。
  5. 前記ΔΣ変調器は、全差動型演算増幅器を含んで構成され、前記全差動型演算増幅器はその入力部および出力部間の内部での接続関係が前記第2のタイミング制御信号に同期して切り替えられ、且つ、当該入力部に供給される前記復調ホール起電力信号が前記ホールドタイミング信号のタイミング規定エッジ部でホールドされるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のホール起電力信号検出装置。
  6. バイアス電流が経時的に向きを切替えて供給され同時にホール起電力の検出を可能にする複数対の接続端を有するホール素子にバイアス電流を供給し当該ホール素子からのホール起電力を検出するホール起電力信号検出装置であって、
    バイアス電流を生成するバイアス電流源と、当該ホール素子におけるバイアス電流をその向きが経時的に切替わるように前記バイアス電流源と当該ホール素子の複数対の接続端との接続関係を切替えて供給すると共に該接続関係の切替えに同期した極性の切替えを行って当該ホール素子のホール起電力が変調された変調ホール起電力信号を出力する第1のスイッチ回路と、前記変調ホール起電力信号に対し前記第1のスイッチ回路における切替え動作に対応した信号極性の切替え動作を行って復調を行い復調ホール起電力信号を得る第2のスイッチ回路と、前記復調ホール起電力信号に対しΔΣ変調をかけるΔΣ変調器と、前記第1のスイッチ回路における接続関係の切替え動作のタイミングを規定する第1のタイミング制御信号を生成して前記第1のスイッチ回路に供給し、前記第2のスイッチ回路における信号極性の切替え動作のタイミング規定する第2のタイミング制御信号を生成して前記第2のスイッチ回路に供給し、且つ、前記ΔΣ変調器における演算増幅器への信号をホールドするタイミングを規定するホールドタイミング信号を生成して前記ΔΣ変調器に供給するタイミング制御回路と、を備え、前記タイミング制御回路は前記第1のタイミング制御信号の位相を前記第2のタイミング制御信号の位相に対して前記ホールドタイミング信号のパルス幅を超えるリード期間を持つように設定することを特徴とするホール起電力信号検出装置。
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