JP2011169522A - 熱交換器 - Google Patents

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健 栗原
Hiroshi Yamaguchi
博志 山口
Shinya Dewa
信也 出羽
Yoshiharu Okumoto
美晴 奥本
Masahiro Oshita
昌宏 大下
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Abstract

【課題】熱交換媒体の流れを乱れにくくすることで、補強部材等を追加することなく熱交換器の重量増を回避しながら、音の発生を抑制して熱交換器から放射される異音を低減し、しかも、熱交換性能を高める。
【解決手段】所定方向に並ぶように配設された複数のチューブ2bと、上記チューブ2bの流れ方向上流端に接続され、該チューブ2bの並ぶ方向に延びる上流側タンク5aとを備え、上記上流側タンク5aの長手方向一側の端壁部には、該上流側タンク5aの内径よりも小さい内径を有し、熱交換媒体を該上流側タンク5aに供給するための熱交換媒体供給パイプ20が接続されるように構成された熱交換器において、上記上流側タンク5aの長手方向一側の内部には、流れ方向下流側へ向かって該上流側タンク5aの周壁部に接近する方向に延びるように形成された熱交換媒体案内部材30が配設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のチューブに接続されるタンクを有する熱交換器に関するものである。
従来から、複数のチューブと、チューブの上流端に接続される上流側タンクと、チューブの下流端に接続される下流側タンクとを備えた熱交換器が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の熱交換器では、上流側タンク及び下流側タンクは、チューブの並び方向に長く延びる形状とされている。上流側タンクの長手方向一方の端壁部には、冷媒を上流側タンクに供給するための冷媒供給パイプが接続され、また、下流側タンクの長手方向一方の端壁部には、タンク内の冷媒を排出するための冷媒排出パイプが接続されている。冷媒供給パイプ及び冷媒排出パイプの内径は、上流側及び下流側タンクの内径よりも小さい。
そして、冷媒供給パイプから上流側タンクに供給された冷媒は、該上流側タンクを長手方向に流れながら各チューブに分流して該チューブを流通し、外部空気と熱交換する。その後、チューブ内の冷媒は下流側タンクに流入して集合する。下流側タンクで集合した冷媒は、該タンクの長手方向に流れて端壁部に達し、冷媒排出パイプに流入して排出される。
特開2009−14309号公報
ところで、特許文献1の熱交換器では、冷媒供給パイプの内径が上流側タンクの内径よりも小さいので、冷媒供給パイプ内の冷媒が上流側タンクに流入する際に冷媒通路断面積が急拡大することになる。
また、チューブの下流端から下流側タンクに流入した冷媒は、下流側タンクを長手方向に流れて冷媒排出パイプに流入することになるのであるが、このときは、冷媒排出パイプの内径が下流側タンクの内径よりも小さいことから、冷媒通路断面積が急縮小することになる。
冷媒通路断面積が急に変化すると、冷媒の流れが大きく乱れ、この冷媒の乱れに起因して熱交換器の各部が振動し、音が発生する。発生した音は、熱交換器の表面から放射されて異音として周囲の者に届き、不快感を感じさせる原因となる虞れがある。
これに対し、音の発生を抑制するために熱交換器の剛性を向上させて各部の振動を抑え込むことが考えられる。しかしながら、熱交換器の剛性を向上させようとすると、新たな補強部材の追加や、各部材の厚肉化等が必要になり、熱交換器の重量が重くなってしまう。
また、熱交換器の内部で冷媒の流れが乱れると冷媒が流れにくくなり、ひいては熱交換性能の悪化を招くことが考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱交換媒体の流れを乱れにくくすることで、補強部材等を追加することなく熱交換器の重量増を回避しながら、音の発生を抑制して熱交換器から放射される異音を低減し、さらに、冷媒をスムーズに流れるようにして熱交換性能を高めることにある。
上記目的を達成するために本発明では、タンクの内部に熱交換媒体案内部材を設けて熱交換媒体を案内することによって熱交換媒体の流れを乱れにくくした。
第1の発明は、所定方向に並ぶように配設された複数のチューブと、上記チューブの熱交換媒体流れ方向上流端に接続され、該チューブの並ぶ方向に延びる上流側タンクとを備え、上記上流側タンクの長手方向一側の端壁部には、該上流側タンクの内径よりも小さい内径を有し、熱交換媒体を該上流側タンクに供給するための熱交換媒体供給パイプが接続されるように構成された熱交換器において、上記上流側タンクの長手方向一側の内部には、熱交換媒体流れ方向下流側へ向かって該上流側タンクの周壁部に接近する方向に延びるように形成された熱交換媒体案内部材が配設されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、熱交換媒体供給パイプから上流側タンクに流入した熱交換媒体は、熱交換媒体案内部材によって案内されながら下流側へ流れていく。熱交換媒体案内部材は、下流側へ向かって上流側タンクの周壁部に接近する方向に延びているので、熱交換媒体通路断面積が上流側から下流側に向かって徐々に拡大することになり、熱交換媒体通路断面積の急な変化は無くなる。これにより、熱交換媒体の流れが乱れにくくなる。
第2の発明は、所定方向に並ぶように配設された複数のチューブと、上記チューブの熱交換媒体流れ方向下流端に接続され、該チューブの並ぶ方向に延びる下流側タンクとを備え、上記下流側タンクの長手方向一側の端壁部には、該下流側タンクの内径よりも小さい内径を有し、熱交換媒体を該下流側タンクから排出するための熱交換媒体排出パイプが接続されるように構成された熱交換器において、上記下流側タンクの長手方向一側の内部には、熱交換媒体流れ方向上流側へ向かって該下流側タンクの周壁部に接近する方向に延びるように形成された熱交換媒体案内部材が配設されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、下流側タンクの熱交換媒体が熱交換媒体排出パイプに流入する際、熱交換媒体案内部材によって案内される。熱交換媒体案内部材は、上流側へ向かって下流側タンクの周壁部に接近する方向に延びているので、熱交換媒体の通路断面積は上流側から下流側に向かって徐々に縮小することになり、熱交換媒体の通路断面積の急な変化は無くなる。これにより、熱交換媒体の流れが乱れにくくなる。
第3の発明は、第1または2の発明において、熱交換媒体案内部材は、タンクの周壁部及び長手方向一側の端壁部に固定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、熱交換媒体案内部材によりタンクの周壁部と端壁部とが連結されることになる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、熱交換媒体案内部材は、タンクの長手方向一側の周壁部の内側を囲む筒状に形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、タンクの長手方向一側が、該タンクの周壁部と、熱交換媒体案内部材とで二重管構造となる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、タンクの長手方向一側の端壁部には、貫通孔が形成され、熱交換媒体案内部材には、上記貫通孔に挿通される筒部が一体成形され、上記筒部には、パイプの端部が挿入されて接続されることを特徴とするものである。
この構成によれば、パイプをタンクに接続するための筒部が熱交換媒体案内部材に一体成形される。
第6の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、タンクの長手方向一側の端壁部には、貫通孔が形成され、熱交換媒体案内部材には、上記貫通孔に挿通されて上記タンクの外部まで延びるパイプが一体成形されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、パイプを熱交換媒体案内部材に一体成形したことで、部品点数が低減される。また、熱交換媒体の漏れが発生する可能性が低下する。
第1及び2の発明によれば、タンクの内部に、該タンクの周壁部に接近する方向に延びるように形成された熱交換媒体案内部材を配設したので、熱交換媒体の通路断面積の急な変化をなくすことができる。これにより、熱交換媒体の流れが乱れにくくなるので、補強部材等を追加することなく熱交換器の重量増を回避しながら、音の発生を抑制して熱交換器から放射される異音を低減できる。さらに、冷媒をスムーズに流すことができ、熱交換性能を高めることができる。
第3の発明によれば、熱交換媒体案内部材をタンクの周壁部及び端壁部に固定したことで、タンクの周壁部及び端壁部を熱交換媒体案内部材により連結することができる。これにより、熱交換媒体案内部材を用いてタンクの補強を行うことができ、異音をより一層低減できる。
第4の発明によれば、熱交換媒体案内部材が、タンクの長手方向一側の周壁部の内側を囲む筒状に形成されているので、タンクの長手方向一側を二重管構造とすることができる。これにより、仮に、熱交換媒体案内部材の内部で熱交換媒体の流れに乱れが発生した場合であっても、そのときに発生した音が外部に届きにくくなり、異音をより一層低減できる。
第5の発明によれば、熱交換媒体案内部材に、タンクの端壁部の貫通孔に挿通される筒部を一体成形し、筒部にパイプの端部を挿入して接続するようにしたので、パイプをタンクに接続するにあたって部品点数を低減して組付工数を低減でき、低コスト化を図ることができる。
第6の発明によれば、熱交換媒体案内部材にパイプを一体成形したので、部品点数を低減して組付工数を低減でき、低コスト化を図ることができる。さらに、熱交換媒体の漏れが発生する可能性を低下させることができ、品質不良の発生を抑制できる。
実施形態にかかる熱交換器を外部空気流れ方向上流側から見た図である。 右側面図である。 図2のIII−III線断面図である。 供給側冷媒案内部材の斜視図である。 図2のV−V線断面図である。 変形例1にかかる図5相当図である。 変形例2にかかる図5相当図である。 変形例3にかかる図5相当図である。 変形例4にかかる図5相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態にかかる熱交換器1を示すものである。熱交換器1は、車両に搭載される空調装置(図示せず)に組み付けられるものであり、冷凍回路(図示せず)の蒸発器を構成している。熱交換器1の内部には、膨張弁を経た冷媒(熱交換媒体)が流れるようになっている。空調装置は、車室の前端部に配設されたインストルメントパネル(図示せず)の内部に収容される。空調装置は、熱交換器1を収容するケース(図示せず)を備えており、このケースに導入された空気を、熱交換器1を通過させることによって冷却するようになっている。
熱交換器1は、上下方向に延びる風上及び風下チューブ2a,2b(図2に示す)とフィン3とを交互に並べて一体化したコア4と、コア4の風上及び風上チューブ2a,2bの上端部に配設された上側ヘッダタンク5と、コア4の風下及び風上チューブ2a,2bの下端部に配設された下側ヘッダタンク6とを備えている。
風上チューブ2aは、外部空気の流れ方向(図2に白抜き矢印で示す)上流側に配置され、風下チューブ2bは、下流側に配置されている。風上チューブ2aは、アルミニウム合金製であり、外部空気の流れ方向に長い断面形状を有する偏平板状の扁平チューブである。風下チューブ2bは、風上チューブ2aと略同じ形状である。
フィン3は、アルミニウム合金製であり、外部空気の流れ方向から見て、上下方向に連続する波形を有するコルゲートフィンである。フィン3は、風上及び風下チューブ2a,2bの側面にろう付けされている。風上及び風下チューブ2a,2bとフィン3の並び方向は、外部空気の流れ方向と交差する方向であり、具体的には、外部空気の流れ方向に対して略直交する方向である。
コア4における風上及び風下チューブ2a,2bとフィン3との並び方向両端部には、エンドプレート7,7が配設されている。各エンドプレート7は、アルミニウム合金製であり、コア4の側面に沿って延び、フィン3にろう付けされている。エンドプレート7は、コア4を保護するためのものである。
上側ヘッダタンク5は、風上及び風下チューブ2a,2bとフィン3との並び方向に長く延びる筒状をなしている。図9に示すように、上側ヘッダタンク5の内部には、内部の空間を2つに仕切るための仕切板9が配設されている。この仕切板9は、上側ヘッダタンク5の外部空気の流れ方向中央部に位置付けられ、上下方向、かつ、左右方向に延びている。従って、上側ヘッダタンク5は、外部空気の流れ方向下流側に位置する供給タンク(上流側タンク)5aと、上流側に位置する排出タンク(下流側タンク)5bとで構成されることになる。
上側ヘッダタンク5は、仕切板9の他に、ヘッダプレート10と、タンクプレート11と、右側及び左側キャップ部材12,13とを組み合わせて構成されている。これらは、アルミニウム合金製である。
ヘッダプレート10は、上側ヘッダタンク5のコア4側(下側)を構成する部材であり、一方、タンクプレート11は、上側ヘッダタンク5のコア4と反対側(上側)を構成する部材である。ヘッダプレート10は、上方に開放するチャンネル状に形成されている。図3に示すように、ヘッダプレート10の底壁部には、風下チューブ2bが挿入されるチューブ挿入孔10bが風下チューブ2bの間隔に対応して形成されている。風下チューブ2bは、チューブ挿入孔10bに挿入された状態で、該チューブ挿入孔10bの周縁部にろう付けされている。風下チューブ2bの端部は、供給タンク5aの内部へ突出し、該供給タンク5aに接続されている。
図5に示すように、ヘッダプレート10の底壁部には、風上チューブ2aが挿入されるチューブ挿入孔10aも形成されており、この風上チューブ2aの端部は、風下チューブ2bと同様に、排出タンク5bの内部へ突出し、該排出タンク5bに接続されている。
タンクプレート11は、下方へ開放するチャンネル状に形成されている。タンクプレート11の下側は、ヘッダプレート10の内側に対して上方から嵌るようになっている。ヘッダプレート10とタンクプレート11とは、ろう付けされている。
上記ヘッダプレート10及びタンクプレート11により、両端が開放した筒が形成されることになる。この両端は、図1に示すように、右側及び左側キャップ部材12,13により閉塞される。また、供給タンク5a及び排出タンク5bの周壁部は、ヘッダプレート10、タンクプレート11及び仕切板9で形成される。
図3に示すように、右側キャップ部材12は、閉塞板部12aと、閉塞板部12aの周縁部から左側へ突出する周壁部12bとを備えている。周壁部12bは、上側ヘッダタンク5の外周面に密着するように形成され、ろう付けされている。
閉塞板部12aは、上側ヘッダタンク5の長軸と略直交する方向に延びている。閉塞板部12aには、図3に示すように、供給タンク5aに対応する部位に第1貫通孔12cが形成され、図5に示すように、排出タンク5bに対応する部位に第2貫通孔12dが形成されている。第1貫通孔12cは、略円形とされ、供給タンク5aの内径よりも小さい径を有している。第1貫通孔12cの中心は、供給タンク5aの長軸と略一致している。第2貫通孔12dも同様に形成されている。
図2に示すように、右側キャップ部材12には、第1及び第2筒部材15,16が取り付けられている。第1及び第2筒部材15,16はアルミニウム合金製である。第1筒部材15は、円管状の部材であり、図3に示すように、第1貫通孔12cと同心上に配置されている。第1筒部材15の一端部(図3の左端部)は、他の部分に比べて小径とされ、第1貫通孔12cに挿入されて供給タンク5aと連通している。第1筒部材15の一端部は、第1貫通孔12cに挿入された状態で、第1貫通孔12cの周縁部にろう付けされている。第1筒部材15には、該第1筒部材15の他端側(図3の右側)から冷媒供給パイプ20が挿入されて接続されている。冷媒供給パイプ20は、アルミニウム合金製であり、第1筒部材15にろう付けされている。
第2筒部材16は、第1筒部材15と同様に構成されている。すなわち、図5に示すように、第2筒部材16の一端部(図5の左端部)は、第2貫通孔12dに挿入されて排出タンク5bと連通している。第2筒部材16には、該第2筒部材16の他端側(図5の右側)から冷媒排出パイプ21が挿入されて接続されている。冷媒排出パイプ21は、アルミニウム合金製であり、第2筒部材16にろう付けされている。
図3に示すように、供給タンク5aの内部の右側には、供給側冷媒案内部材(熱交換媒体案内部材)30が配設されている。供給側冷媒案内部材30は、図4にも示すように、供給タンク5aの右側の周壁部の内側を囲む略円筒状に形成されており、冷媒供給パイプ20から供給タンク5aに流入する冷媒を案内するためのものである。供給側冷媒案内部材30は、冷媒流れ方向下流側(図3の左側)へ行くほど径が大きくなっており、下流側へ向かって供給タンク5aの周壁部に接近する方向に延びるように形成されたテーパー形状とされている。供給側冷媒案内部材30の上流端開口30aは、第1貫通孔12cと略同じ大きさとされ、第1筒部材15に接続されている。供給側冷媒案内部材30の上流端開口30aの周縁部は、右側キャップ部材12の閉塞板部12aにおける第1貫通孔12cの周縁部に全周に亘って接触した状態で、ろう付け等の方法により固定されている。
供給側冷媒案内部材30の下流端開口30bは、コア4の右端の風下チューブ2bの近傍に位置している。供給側冷媒案内部材30の下流端開口30bの周縁部は、供給タンク5aの周壁部の内面に固定されている。
つまり、供給タンク5aの周壁部(ヘッダプレート10及びタンクプレート11)と端壁部(閉塞板部12a)とは、供給側冷媒案内部材30により連結されている。これにより、供給タンク5aの剛性が高まる。また、供給タンク5aの右側は、その周壁部と供給側冷媒案内部材30とにより、二重管構造となる。
供給側冷媒案内部材30が下流側に向かって拡大するテーパー形状であることから、冷媒供給パイプ20から供給タンク5aの右側に亘る冷媒通路断面積は、徐々に拡大していくことになるので、急な変化は無くなる。
また、図5に示すように、排出タンク5bの内部の右側には、排出側冷媒案内部材31が配設されている。排出側冷媒案内部材31は、排出タンク5bの右側の周壁部の内側を囲む略円筒状に形成されており、風上チューブ2aの上端部(下流端部)から流出して排出タンク5bを流れる冷媒を冷媒排出パイプ21へ案内するためのものである。排出側冷媒案内部材31は、冷媒流れ方向上流側へ行くほど径が大きくなっており、上流側へ向かって排出タンク5bの周壁部に接近する方向に延びるように形成されたテーパー形状とされている。排出側冷媒案内部材31の下流端開口31aは、第2貫通孔12dと略同じ大きさとされ、第2筒部材16に接続されている。排出側冷媒案内部材31の下流端開口31aの周縁部は、右側キャップ部材12の閉塞板部12aにおける第2貫通孔12dの周縁部に全周に亘って接触した状態で固定されている。
排出側冷媒案内部材31の上流端開口31bは、コア4の右端の風上チューブ2aの近傍に位置している。排出側冷媒案内部材31の上流端開口31bの周縁部は、排出タンク5bの周壁部の内面に固定されている。
つまり、排出タンク5bの周壁部(ヘッダプレート10及びタンクプレート11)と端壁部(閉塞板部12a)とは、排出側冷媒案内部材31により連結されている。これにより、排出タンク5bの剛性が高まる。また、排出タンク5bの右側は、その周壁部と排出側冷媒案内部材31とにより、二重管構造となる。
排出側冷媒案内部材31が下流側に向かって縮小するテーパー形状であることから、排出タンク5bの右側から冷媒排出パイプ21までの冷媒通路断面積は、徐々に縮小していくことになるので、急な変化は無くなる。
図1に示すように、下側ヘッダタンク6は、ヘッダプレート34と、タンクプレート35と、右側及び左側キャップ部材36,37とを組み合わせて構成されている。下側ヘッダタンク6には、上側ヘッダタンク5のような仕切板が無い。
次に、上記のように構成された熱交換器1の冷媒の流れについて説明する。図示しない圧縮機で圧縮された冷媒は、膨張弁を通って冷媒供給パイプ20から供給タンク5aに供給される。このときの冷媒の流れを図3に矢印で示す。供給タンク5aに供給された冷媒は、供給側冷媒案内部材30によって案内されながら下流側へ流れていく。供給側冷媒案内部材30は、下流側へ向かって供給タンク5aの周壁部に接近する方向に延びているので、冷媒通路断面積が上流側から下流側に向かって徐々に拡大することになり、冷媒通路断面積の急な変化は無い。これにより、冷媒の流れが乱れにくくなる。その結果、熱交換器1の各部の振動が抑制されるとともに、冷媒がスムーズに流れるようになる。
供給タンク5aに流入した冷媒は、左側へ流れながら風下チューブ2bに分流する。風下チューブ2bに流入した冷媒は、下方へ流れながら外部空気と熱交換する。風下チューブ2bを流通した冷媒は、下側ヘッダタンク6に流入した後、下側ヘッダタンク6から風上チューブ2aに流入する。風上チューブ2aに流入した冷媒は、上方へ流れながら外部空気と熱交換し、図5に示すように、その後、排出タンク5bに流入して集合する。このときの冷媒の流れを図5に矢印で示す。排出タンク5b内の冷媒は、右側へ流れて冷媒排出パイプ21から外部へ排出される。
このとき、冷媒が排出側冷媒案内部材31によって案内される。排出側冷媒案内部材31は、上流側へ向かって排出タンク5bの周壁部に接近する方向に延びているので、冷媒通路断面積は上流側から下流側に向かって徐々に縮小することになり、冷媒通路断面積の急な変化は無い。これにより、冷媒の流れが乱れにくくなる。その結果、熱交換器1の各部が振動が抑制されるとともに、冷媒がスムーズに流れるようになる。
以上説明したように、この実施形態にかかる熱交換器1によれば、供給タンク5a及び排出タンク5bの内部に、該タンク5a,5bの周壁部に接近する方向に延びるように形成された供給側冷媒案内部材30及び排出側冷媒案内部材31をそれぞれ配設したので、冷媒通路断面積の急な変化をなくすことができる。これにより、冷媒の流れが乱れにくくなるので、補強部材等を追加することなく熱交換器1の重量増を回避しながら、音の発生を抑制して熱交換器1から放射される異音を低減できる。さらに、冷媒の流れがスムーズになり、熱交換性能を高めることができる。
また、供給側冷媒案内部材30を供給タンク5aの周壁部及び端壁部に固定したことで、供給タンク5aの周壁部及び端壁部を供給側冷媒案内部材30により連結することができる。これにより、供給側案内部材30を用いて供給タンク5aの補強を行うことができ、異音をより一層低減できる。排出タンク5bも同様に、排出側冷媒案内部材31により補強することができる。
また、供給側冷媒案内部材30は、供給タンク5aの右側における周壁部の内側を囲む筒状に形成されているので、供給タンク5aの右側を二重管構造とすることができる。これにより、仮に、供給側冷媒案内部材30の内部で冷媒の流れに乱れが発生した場合であっても、そのときに発生した音が外部に届きにくくなり、異音をより一層低減できる。排出タンク5bも同様に二重管構造とすることができる。
また、供給側冷媒案内部材30及び排出側冷媒案内部材31を、タンク5a,5bと別部材としているので、タンク5a,5bの形状に制約を受けることなく、供給側冷媒案内部材30及び排出側冷媒案内部材31の成形が可能である。
尚、供給側冷媒案内部材30の形状は上記した形状に限られるものではなく、例えば、図6に示す変形例1のように、排出側冷媒案内部材31の上側を下側に比べて左側へ延ばしてもよい。この変形例1では、排出タンク5bの長軸に対する排出側冷媒案内部材31の上側の傾斜角度が緩やかになる。これにより、冷媒の乱れをより一層少なくすることができる。また、排出側冷媒案内部材31の下側は、風上チューブ2aの上端部から右側に離れている。排出タンク5bの長軸に対する排出側冷媒案内部材31の上側の傾斜角度は、任意に設定することができる。また、排出側冷媒案内部材31の上側の長さ及び下側の長さも任意に設定することができる。供給側冷媒案内部材30も同様に形成することが可能である。
また、図7に示す変形例2のように、右側キャップ部材12の第2貫通孔12dが閉塞板部12aの上寄りに形成されている場合には、排出側冷媒案内部材31の形状を、下流端開口31aが上方に位置するように設定すればよい。この場合、排出タンク5bの長軸に対する排出側冷媒案内部材31の下側の傾斜角度が上側の傾斜角度よりも大きくなる。また、排出タンク5b内では、冷媒の流れを矢印で示すように、冷媒が主に上方に偏る。従って、第2貫通孔12dを上寄りに位置付けることで、冷媒をスムーズに排出できる。
また、図8に示す変形例3のように、排出側冷媒案内部材31に第2貫通孔12dに挿入される筒部31cを一体成形してもよい。筒部31cは、第2筒部材16の代わりとなるものである。このため、この変形例では、第2筒部材16を省略している。
筒部31cは、第2貫通孔12dから排出タンク5bの外部へ向けて突出している。筒部31cの排出タンク5bよりも外側の径は、第2貫通孔12dの径よりも大きく設定されている。筒部31cには、左側から冷媒排出パイプ21が挿入された状態で接続されている。
この変形例3によれば、排出側冷媒案内部材31に、第2筒部材16の機能を持たせている。従って、冷媒排出パイプ21を排出タンク5bに接続するにあたって部品点数を低減して組付工数を低減でき、低コスト化を図ることができる。
また、図9に示す変形例4のように、別体の冷媒排出パイプ21を省略して、排出側冷媒案内部材31に冷媒排出パイプ41を一体成形してもよい。この変形例4では、第2筒部材16を省略できる。また、部品点数が低減されるとともに、第2筒部材16が無い分、ろう付け箇所が減り、冷媒の漏れが発生する可能性が低下する。
また、上記実施形態では、供給側冷媒案内部材30と、排出側冷媒案内部材31とを両方設けた場合について説明したが、これに限らず、一方のみを設けてもよい。
また、上記実施形態では、供給側冷媒案内部材30と、排出側冷媒案内部材31とが同じ形状である場合について説明したが、これに限らず、互いに異なる形状としてもよい。
また、上記実施形態では、供給側冷媒案内部材30と、排出側冷媒案内部材31とを略円筒状にしているが、これに限らず、平板板状や、湾曲した板状に形成してもよい。
また、この実施形態では、熱交換器1が蒸発器である場合について説明したが、これに限らず、本発明は、例えば、冷媒凝縮器、ヒータコア、オイルクーラ、ラジエータ等に適用することもできる。
以上説明したように、本発明にかかる熱交換器は、例えば、車両用空調装置に使用することができる。
1 熱交換器
2a,2b チューブ
3 フィン
4 コア
5a 供給タンク(上流側タンク)
5b 排出タンク(下流側タンク)
12 右側キャップ部材
12c 第1貫通孔
12d 第2貫通孔
20 冷媒供給パイプ(熱交換媒体供給パイプ)
21 冷媒排出パイプ(熱交換媒体排出パイプ)
30 供給側冷媒案内部材(熱交換媒体案内部材)
31 排出側冷媒案内部材(熱交換媒体案内部材)
31c 筒部

Claims (6)

  1. 所定方向に並ぶように配設された複数のチューブと、
    上記チューブの熱交換媒体流れ方向上流端に接続され、該チューブの並ぶ方向に延びる上流側タンクとを備え、
    上記上流側タンクの長手方向一側の端壁部には、該上流側タンクの内径よりも小さい内径を有し、熱交換媒体を該上流側タンクに供給するための熱交換媒体供給パイプが接続されるように構成された熱交換器において、
    上記上流側タンクの長手方向一側の内部には、熱交換媒体流れ方向下流側へ向かって該上流側タンクの周壁部に接近する方向に延びるように形成された熱交換媒体案内部材が配設されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 所定方向に並ぶように配設された複数のチューブと、
    上記チューブの熱交換媒体流れ方向下流端に接続され、該チューブの並ぶ方向に延びる下流側タンクとを備え、
    上記下流側タンクの長手方向一側の端壁部には、該下流側タンクの内径よりも小さい内径を有し、熱交換媒体を該下流側タンクから排出するための熱交換媒体排出パイプが接続されるように構成された熱交換器において、
    上記下流側タンクの長手方向一側の内部には、熱交換媒体流れ方向上流側へ向かって該下流側タンクの周壁部に接近する方向に延びるように形成された熱交換媒体案内部材が配設されていることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1または2に記載の熱交換器において、
    熱交換媒体案内部材は、タンクの周壁部及び長手方向一側の端壁部に固定されていることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の熱交換器において、
    熱交換媒体案内部材は、タンクの長手方向一側の周壁部の内側を囲む筒状に形成されていることを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の熱交換器において、
    タンクの長手方向一側の端壁部には、貫通孔が形成され、
    熱交換媒体案内部材には、上記貫通孔に挿通される筒部が一体成形され、
    上記筒部には、パイプの端部が挿入されて接続されることを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項1から4のいずれか1つに記載の熱交換器において、
    タンクの長手方向一側の端壁部には、貫通孔が形成され、
    熱交換媒体案内部材には、上記貫通孔に挿通されて上記タンクの外部まで延びるパイプが一体成形されていることを特徴とする熱交換器。
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