JP2011168949A - ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法 - Google Patents

ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】単位時間あたり単位面積あたりのナノファイバの生産量を高い状態に維持し、イオン風の影響を抑制してナノファイバの質の向上と均一化を図るナノファイバ製造装置の提供。
【解決手段】原料液300を空間中に流出させる流出孔118を複数有する流出体115であり、流出孔118の先端である開口部119が所定の間隔で一次元的に並んで配置される先端部116と、先端部116から離れるに従い相互の間隔が広がるように配置され、先端部116から流出孔118を挟むように延設される二つの側面部117とを有する流出体115と、流出体115と所定の間隔を隔てて配置される帯電電極121と、流出体115と帯電電極121との間に所定の電圧を印加する帯電電源122とを備え、先端部116は、細長い平面であり、その幅は開口部119の周囲に発生する円錐状の液溜まり303の底面の直径以上である。
【選択図】図3

Description

本願発明は、静電延伸現象によりサブミクロンオーダーやナノオーダーの細さである繊維(ナノファイバ)を製造するナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法に関する。
樹脂などから成り、サブミクロンスケールやナノスケールの直径を有する糸状(繊維状)物質を製造する方法として、静電延伸現象(エレクトロスピニング)を用いた方法が知られている。
この静電延伸現象とは、溶媒中に樹脂などの溶質を分散または溶解させた原料液を空間中にノズルなどにより流出(噴射)させるとともに、原料液に電荷を付与して帯電させ、空間を飛行中の原料液を電気的に延伸させることにより、ナノファイバを得る方法である。
より具体的に静電延伸現象を説明すると次のようになる。すなわち、帯電され空間中に流出された原料液は、空間を飛行中に徐々に溶媒が蒸発していく。これにより、飛行中の原料液の体積は、徐々に減少していくが、原料液に付与された電荷は、原料液に留まる。この結果として、空間を飛行中の原料液は、電荷密度が徐々に上昇することとなる。そして、溶媒は、継続して蒸発し続けるため、原料液の電荷密度がさらに高まり、原料液の中に発生する反発方向のクーロン力が原料液の表面張力より勝った時点で原料液が爆発的に線状に延伸される現象が生じる。これが静電延伸現象である。この静電延伸現象が、空間において次々と幾何級数的に発生することで、直径がサブミクロンオーダーやナノオーダーの樹脂から成るナノファイバが製造される。
以上のような静電延伸現象を用いてナノファイバを製造する装置の専らの課題として生産効率の向上が挙げられる。例えば、原料液を空間中に流出させる円筒状のノズルをマトリクス状に配置し、単位時間あたり単位面積あたりのナノファイバの発生量を増加させ、ナノファイバの生産効率を向上させることが考えられる。しかし、単位面積あたりのナノファイバの発生量を増加させるためには、ノズルの配置間隔を狭めればよいが、間隔が狭まると隣接するノズル同士が電界干渉を起こして発生するナノファイバに不具合が発生する。そこで当該課題を解決するために特許文献1に記載の発明は、ノズルの間に格子状に隔離板を配置し、該隔離板に交流電圧を印加することで、電界干渉を防止している。
特開2008−174867号公報
ところが、特許文献1の発明では、ノズルの間に隔離板を設ける必要があるため、その分ノズルの間隔が広くなり、生産効率低下を招くことになる。また、ノズルを隔離板で囲うことになるため、当該囲われた空間に帯電蒸気が滞りやすくなり製造されるナノファイバに悪影響を及ぼすことが懸念される。また、各ノズルに供給される原料液の圧力を均一にするのは難しく、製造されるナノファイバの質にムラが発生することが考えられる。
さらに、本願発明者らは、隔離板が設けられていたとしても、ノズルの外周壁などからイオン風が発生し、該イオン風が製造されるナノファイバに悪影響を及ぼすことを見いだすに至った。
ここで、イオン風は、次のような現象で発生すると考えられている。すなわち、外周壁面のある部分に電荷が溜まると、該部分の周辺に存在する空気がイオン化する。そして、イオン化した空気が壁面の電荷に反発して飛び出すことで、イオンを含んだ空気の流れであるイオン風が発生する。特にイオン風は、例えば、突起部の先端や角の先端など、外周壁の形状の特異な部分で発生し易いという知見を得ている。
また、当該イオン風が空間中を飛行している原料液と交差すると、原料液や製造されつつあるナノファイバの飛行経路を乱したり、原料液の帯電状態に悪影響を及ぼしたりして製造されるナノファイバの品質が低下していた。また、ナノファイバの生産効率の低下にもつながっていた。
本願発明は、前記問題点や知見に基づくものであり、電界干渉を抑制して単位時間あたり単位面積あたりのナノファイバの生産量を高い状態に維持し、イオン風の影響を抑制してナノファイバの質の向上と均一化を図るナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本願発明にかかるナノファイバ製造装置は、原料液を空間中で電気的に延伸させて、ナノファイバを製造するナノファイバ製造装置であって、原料液を空間中に流出させる流出孔を複数有する流出体であり、前記流出孔の先端である開口部が所定の間隔で一次元的に並んで配置される先端部と、前記先端部から離れるに従い相互の間隔が広がるように配置され、前記先端部から前記流出孔を挟むように延設される二つの側面部とを有する流出体と、前記流出孔に所定の圧力で原料液を供給する供給手段と、前記流出体と所定の間隔を隔てて配置される帯電電極と、前記流出体と前記帯電電極との間に所定の電圧を印加する帯電電源とを備え、前記先端部は、細長い平面であり、その幅は前記開口部の周囲に発生する円錐状の液溜まりの底面の直径以上でることを特徴としている。
これにより、所定間隔で配置される流出孔の開口部の隙間が先端部によって埋め尽くされた状態となるため、電界干渉が発生しにくい状態となる。したがって、原料液が流出する開口部の間隔を可及的に狭めることができ、単位面積あたりのナノファイバの生産量を増加させることが可能となる。
また、流出体は、先端部の幅が最も狭く、開口部から遠ざかるに従って徐々に広がるように側面部を備えているため、たとえ側面部からイオン風が発生したとしても、該イオン風が製造されるナノファイバに悪影響を与える方向に飛翔し難い構造となっている。さらに、側面部は開口部が配置される方向に広く延びる面であるため、イオン風が発生しにくい。従って、流出体はイオン風がナノファイバに与える影響を抑制することが可能となる。さらに、開口部が空気と直接接触しないので、開口部から発生するイオン風を抑制することが可能となる。
前記流出体はさらに、前記供給手段から供給される原料液を貯留し、複数の前記流出孔に接続され、前記流出孔に同時に原料液を供給する貯留槽を備えていてもよい。
これによれば、供給手段により供給される原料液を一旦貯留し、同時に原料液を流出孔に供給することができる為、流出孔に供給する原料液の圧力をできる限り均等にすることが可能となる。また、当該効果を簡単な構造でかつ、部品点数を増加させることなく享受することが可能となる。
また、前記先端部は、所定幅の矩形であり、前記先端部に配置される対応する前記開口部の径よりも広い幅であってもよい。
これによれば開口部の周囲に発生する液溜まり(液溜まりについては実施の形態の項参照)を先端部により充分に保持される。そして、液溜まりから原料液が空間中に細く流出し、そこから静電延伸現象が発生する。以上によって、流出孔と先端部との接合部分を原料液が覆い隠すため、イオン風の発生を抑制することが可能となる。
さらに、空間中で製造されるナノファイバを収集する収集手段と、前記収集手段にナノファイバを誘引する誘引手段とを備えてもよい。
これにより、製造されたナノファイバを堆積する対象を限定して、機能的な材料などを製造することが可能となる。
さらに、前記流出体と、前記収集手段とを相対的に移動させる移動手段を備えてもよい。
これにより、広範囲にわたって均一にナノファイバを堆積させることが可能となる。
また、前記流出体は、前記流出孔の形成する面が露出するように分割可能で、かつ、分割された流出体を組立可能に構成されることが好ましい。
これにより、流出体のメンテナンス性が向上する。
また、上記目的を達成するために、本願発明にかかるナノファイバ製造方法は、原料液を空間中で電気的に延伸させて、ナノファイバを製造するナノファイバ製造方法であって、原料液を空間中に流出させる流出孔を複数有する流出体であり、前記流出孔の先端である開口部が所定の間隔で一次元的に並んで配置される先端部と、前記先端部から離れるに従い相互の間隔が広がるように配置され、前記先端部から前記流出孔を挟むように延設される二つの側面部とを有する流出体から原料液を流出させる流出工程と、供給手段により前記流出孔に所定の圧力で原料液を供給する供給工程と、前記流出体と所定の間隔を隔てて配置される帯電電極と、前記流出体との間に所定の電圧を印加する帯電工程とを含むことを特徴としている。
これにより、所定間隔で配置される流出孔の開口部の隙間が先端部によって埋め尽くされた状態となるため、電界干渉が発生しにくい状態となる。したがって、原料液が流出する開口部の間隔を可及的に狭めることができ、単位面積あたりのナノファイバの生産量を増加させることが可能となる。
また、流出体は、先端部の幅が最も狭く、開口部から遠ざかるに従って徐々に広がるように側面部を備えているため、たとえ側面部からイオン風が発生したとしても、該イオン風が製造されるナノファイバに悪影響を与える方向に飛翔し難い構造となっている。さらに、側面部は開口部が配置される方向に広く延びる面であるため、イオン風が発生しにくい。従って、流出体はイオン風がナノファイバに与える影響を抑制することが可能となる。
本願発明によれば、ナノファイバの生産効率を向上させると共に、製造されるナノファイバの品質の向上を図ることが可能となる。
図1は、ナノファイバ製造装置を示す斜視図である。 図2は、流出体を切り欠いて示す斜視図である。 図3は、先端部側から見た流出体を示す斜視図である。 図4は、先端部のバリエーションを示す参考図である。 図5は、他の実施形態に係るナノファイバ製造装置を示す斜視図である。 図6は、分解可能な流出体を示す分解斜視図である。 図7は、他の形態の流出体を切り欠いて示す斜示図である。 図8は、他の形態の流出体を切り欠いて示す斜示図である。 図9は、他の形態の流出体を切り欠いて示す斜示図である。 図10は、他の形態の流出体を切り欠いて示す斜示図である。
(実施の形態1)
次に、本願発明に係るナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、ナノファイバ製造装置を示す斜視図である。
同図に示すように、ナノファイバ製造装置100は、原料液300を空間中で電気的に延伸させて、ナノファイバ301を製造する装置であって、流出体115と、供給手段107と、帯電電極121と、帯電電源122とを備えている。本実施の形態の場合さらに、ナノファイバ製造装置100は、収集手段128と、誘引手段104とを備えている。さらに、ナノファイバ製造装置100は、移動手段129を備えている。
図2は、流出体を切り欠いて示す斜視図である。
流出体115は、原料液300の圧力(重力も含む場合がある)により原料液300を空間中に流出させるための部材であり、流出孔118と、先端部116と、側面部117とを備え、さらに、貯留槽113を備えている。また、流出体115は、流出する原料液300に電荷を供給する電極としても機能しており、原料液300と接触する部分の少なくとも一部は導電性を備えた部材で形成される。本実施の形態の場合、流出体115全体が金属で形成されている。なお、金属の種類は導電性を備えておれば、特に限定されるものではなく、黄銅やステンレス鋼など任意の材料を選定しうる。
流出孔118は、原料液300を空間中に流出させる孔であり、流出体115に複数個設けられている。また、流出孔118の先端にある開口部119は、所定の間隔で一次元的に並んで配置されている。本実施の形態の場合、流出孔118は、開口部119が同一平面内に直線的に並ぶように配置されており、開口部119が配置される方向に対し流出孔118の軸が直角に交わるように配置されている。
流出孔118の孔長や孔径は、特に限定されるものではなく、原料液300の粘度などにより適した形状を選定すれば良い。具体的には、孔長は、1mm以上、5mm以下の範囲から選定されるのが好ましい。孔径は、0.1mm以上、2mm以下の範囲から選定されるのが好ましい。また、流出孔118の形状は、円筒形状に限定されるわけではなく、任意の形状を選定しうる。特に開口部119の形状は、円形に限定されるわけではなく、三角形や四角形などの多角形、星形など内側に突出する部分のある形状などでもかまわない。
また、開口部119が並べられる間隔は、全てを等間隔としてもよく、また、流出体115の端部における開口部119の間隔は、流出体115の中央部における開口部119の間隔よりも広く(狭く)するなど任意に定めることができる。現在得られている知見において、開口部119の孔径が0.3mmの場合、開口部119のピッチは、2.5mm程度までは短縮可能である。なお、これら孔径やピッチなどは、原料液300の粘度など他の条件により変化することが考えられる。
また、開口部119は、同一直線上に配置されるばかりでなく、一次元的に並べられていればよい。ここで、一次元的とは、全ての開口部119が配置されるぎりぎりの領域を矩形で囲った場合、開口部119が前記矩形の幅方向には並ばない状態をいう。また、前記開口部119が配置される矩形の領域は、帯形状となる。この意味において、開口部119は、ジグザグに配置されてもよく、サインカーブなどの波を描くように配置されてもよい。
先端部116は、流出孔118の開口部119が配置される流出体115の部分であり、所定の間隔で配置される開口部119の間を滑らかな面で接続する部分である。本実施の形態の場合、先端部116は、細長い矩形の平面を表面に備え、その幅は、対応する開口部119の径よりも広くなるように設定されている。具体的に例えば、先端部116の幅は、流出孔118の孔径により異なるが、液溜まり303(後述、図3参照)の根元の径が1mm程となることを勘案して、1mm以上に設定することが好ましい。
図3に示すように、開口部119の周囲の全てにわたって表面が平面の先端部116が存在することにより、開口部119の周りに液溜まり303が発生する。この液溜まり303は、テーラーコーンと称されており、原料液300の粘性により発生すると考えられ、開口部119よりも大きな円形の底面を備える円錐形状となっている。液溜まり303は、開口部119を覆うように流出体115の先端部116に付着する。そして、円錐状の液溜まり303から原料液300が空間中に細く流出するものとなっている。これにより開口部119が空気と直接接触しないので、開口部119から発生するイオン風を抑制することが可能となる。
なお参考として、先端部116は、平面ではなくとも液溜まり303が発生する場合もある。例えば図4(a)に示すように、先端部116は曲面を備えてもよく、また、図4(b)に示すように、端部がつきあわされた二つの平面を備えていてもよい。
また、先端部116は、上述したように開口部119がジグザグや波形に配置された場合、まっすぐな帯形状でもよく、開口部119の配置に追随したジグザグ形状や波形等であってもよい。
以上のように、先端部116は、複数存在する開口部119の間を面でつなげている(図4(b)では、上記のように二つの平面でつなげている)ため、複数のノズルを並べたときに発生する電界干渉を抑制することが可能となる。また、開口部119と開口部119との間の領域で発生するイオン風を抑制することができる。従って、開口部119の間隔を狭めた状態で配置しても、良好にナノファイバ301を製造することができるため、単位時間、単位面積あたりのナノファイバ301の生産量を向上させることが可能となる。
また、先端部116により液溜まり303を良好な状態で保持することが可能であるため、イオン風の発生を抑制し、ナノファイバ301の品質向上や生産効率の向上が図れると考えられる。
図2において、側面部117は、流出孔118を挟むように配置される二つの面であり、先端部116から延設され、起立状態で配置される流出体115の部分である。また、側面部117は、並んで配置されている流出孔118の配置方向に延びた状態で設けられており、全ての流出孔118を二つの側面部117で挟むように設けられている。また、側面部117は、図2に示すように、先端部116から離れるに従い相互の間隔が広がるように配置されている。双方の側面部117の間の角度は、鋭角である程先端部に電荷を集中することができ、原料液300を高い電荷密度として高品質なナノファイバ301を製造することが可能となる。一方、双方の側面部117の間の角度が鋭角になる程、流出体115に備えられる貯留槽113の容積が小さくなり、また、流出体115に貯留槽113を設ける際の加工が難しくなる。以上を勘案し、双方の側面部117の間の角度は60度程度に設定することが好ましい。但し、流出体115における双方の側面部117の間の角度はこれに限定されるものでは無い。
なお、図4(a)、図4(b)に示すように先端部116と側面部117との境界は曖昧である。また、側面部117の形状は、平面ばかりでなく、曲面であってもかまわない。例えば図7に示すように、円筒形の流出体115の周壁に流出孔118を設けた場合、円筒形の流出体115の周壁における流出孔118の配置箇所が先端部となり、その先端部(流出孔118の配置箇所)を挟む両端の周壁部が側面部117となる。この場合、流出体115を構成する部材を容易に入手することができ、また、加工も容易となる。一方、先端部116への電荷の集中が他の形状(例えば、図2に示す流出体115の形状)よりも劣るが、電圧を高くしたり、帯電電極121の位置や形状を工夫したりすることでカバー可能である。また、図8に示すように、側面部117は、平面であるが、貯留槽113が生成される部分は円筒形であってもかまわない。また、図9に示すように、側面部117は、先端部116を挟んで相互の間隔が曲面上に広がる形状となっており、また、貯留槽113を形成する部分は矩形の筒形状であってもかまわない。さらに、図10に示すように、流出体115は、断面形状が卵形の筒体であってもかまわない。
以上に例示した側面部117は、先端部116から離れるに従い相互の間隔が広がるように配置されている。また、先端部116から流出孔118を挟むように流出孔118の並び方向に沿って延設されている。また、例示した流出体115の各部分を組み合わせてできる流出体115も、本願発明に含まれる。また、先端部116から離れるに従い相互の間隔が広がるような連続的な面を備える流出体115の部分が側面部117である。
側面部117や先端部116は、全体にわたって滑らかな表面を備えており、できる限り特異な部分を設けることなく(開口部119は除く)イオン風の発生を抑制する形状とすることが望ましい。
流出体115は、上記側面部117を備えることで、イオン風の発生を抑制し、また、イオン風が発生したとしても、空間中に流出する原料液300と交差しない方向にイオン風を飛ばせることができるため、イオン風が影響を及ぼすことなく安定した状態でナノファイバ301を製造することが可能となる。
また、側面部117は先端部116に向かって徐々に細くなるように配置されているため、先端部116に電荷が集中させやすく、原料液300に効率的に電荷を供給することができる。
さらに、開口部119の周囲の空間を広く開放することができるため、帯電蒸気が充満することを回避することが可能となる。また、側面部117に沿った気体の流れが発生し、帯電蒸気の充満を積極的に回避しているとも考えられる。
また例えば、開口部119近傍から原料液300の流出方向の下流側に向かう風を発生させると、側面部117から原料液300に沿って流出方向(下方)に帯電蒸気やイオン風を排除することができ、製造されるナノファイバ301の品質の向上を図ることが可能となる。
貯留槽113は、図2に示すように、流出体115の内部に形成され、供給手段107(図1参照)から供給される原料液300を貯留するタンクである。また、貯留槽113は、複数の流出孔118に接続され、流出孔118に同時に原料液300を供給するものとなっている。本実施の形態の場合、貯留槽113は、流出体115に一つ設けられており、流出体115の一端部から他端部にわたって広く設けられ、全ての流出孔118と接続されている。
以上のように貯留槽113は、原料液300を流出孔118の近傍で一時的に貯留し、複数の流出孔118に均等な圧力で原料液300を供給する機能を備えており、これにより、各流出孔118から均等な状態で原料液300を流出させることが可能となる。従って、製造されるナノファイバ301の品質の空間的なムラを抑制することが可能となる。
供給手段107は、図1に示すように、流出体115に原料液300を供給する装置であり、原料液300を大量に貯留する容器151と、原料液300を所定の圧力で搬送するポンプ(図示せず)と、原料液300を案内する案内管114とを備えている。
帯電電極121は、流出体115と所定の間隔を隔てて配置され、自身が流出体115に対し高い電圧もしくは低い電圧となることで、流出体115に電荷を誘導するための導電性を備える部材である。本実施の形態の場合、帯電電極121は、ナノファイバ301を誘引する誘引手段104としても機能しており、流出体115の先端部116と対向する位置に配置されており、接地されている。従って、流出体115に正の電圧が印加されると帯電電極121には、負の電荷が誘導され、流出体115に負の電圧が印加されると帯電電極121には、正の電荷が誘導される。
帯電電源122は、流出体115に高電圧を印加することのできる電源である。帯電電源122は、一般には、直流電源が好ましい。特に、発生させるナノファイバ301の帯電極性に影響を受けないような場合、生成したナノファイバ301の帯電を利用して、逆極性の電位を印加した電極でナノファイバ301を誘引するような場合には、直流電源を採用することが好ましい。また、帯電電源122が直流電源である場合、帯電電源122が帯電電極121に印加する電圧は、5KV以上、100KV以下の範囲の値から設定されるのが好適である。
本実施の形態のように、帯電電源122の一方電極を接地電位とし、帯電電極121を接地するものとすれば、比較的大型の帯電電極121を接地状態とすることができ、安全性の向上に寄与することが可能となる。
なお、帯電電極121に電源を接続して帯電電極121を高電圧に維持し、流出体115を接地することで原料液300に電荷を付与してもよい。また、帯電電極121と流出体115とのいずれも接地しないような接続状態であってもかまわない。
収集手段128は、静電延伸現象により製造されるナノファイバ301を堆積させて収集する部材である。本実施の形態の場合、収集手段128は、電子デバイスであるコンデンサを形成する部材であるタングステンのシートであり、ロール127に巻き付けられた状態で供給されている。
なお、収集手段128はこれに限定されるわけではない。例えば、収集手段128は、剛性のある板状の部材からなるものでもかまわない。また、ナノファイバ301の堆積物のみを利用する場合には、収集手段128の表面にフッ素樹脂コート、または、シリコンコートを行うなど、ナノファイバ301を剥ぎ取る際の剥離性が高い収集手段128であってもよい。
誘引手段104は、空間中で製造されたナノファイバ301を収集手段128に誘引するための装置である。本実施の形態の場合、誘引手段104は、帯電電極121としても機能する金属板であり、収集手段128の後方に配置されている。誘引手段104は、帯電しているナノファイバ301を電界により収集手段128に誘引する。つまり、誘引手段104は、帯電したナノファイバ301を誘引するための電界を発生させるための電極である。
移動手段129は、流出体115と、収集手段128とを相対的に移動させる装置である。本実施の形態の場合、流出体115は固定されており、収集手段128のみを移動するものとなっている。具体的に移送手段は、長尺の収集手段128を巻き取りながらロール127から引き出し、堆積するナノファイバ301と共に収集手段128を搬送するものとなっている。
なお、移動手段129は、収集手段128を移動させるばかりではなく、流出体115を収集手段128に対して移動させるものでもかまわない、また、移動手段129は、収集手段128を一定方向に移動させ、流出体115を往復動させるなど、任意の動作状態を例示することができる。また、開口部119の並び方向と直交する方向に収集手段128を移動させているが、それに限定するものではなく、開口部119の並び方向に収集手段128を移動させ、流出体115を開口部119の並び方向と直交する方向に往復動させるものであってもかまわない。
ここで、ナノファイバ301を構成する樹脂であって、原料液300に溶解、または、分散する溶質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ−m−フェニレンテレフタレート、ポリ−p−フェニレンイソフタレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン−アクリレート共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル−メタクリレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステルカーボネート、ポリアミド、アラミド、ポリイミド、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ酢酸ビニル、ポリペプチド等およびこれらの共重合体等の高分子物質を例示できる。また、上記より選ばれる一種でもよく、また、複数種類が混在してもかまわない。なお、上記は例示であり、本願発明は上記樹脂に限定されるものではない。
原料液300に使用される溶媒としては、揮発性のある有機溶剤などを例示することができる。具体的に例示すると、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ヘキサフルオロイソプロパノール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジベンジルアルコール、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、メチル−n−プロピルケトン、ジイソプロピルケトン、ジイソブチルケトン、アセトン、ヘキサフルオロアセトン、フェノール、ギ酸、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、塩化メチル、塩化エチル、塩化メチレン、クロロホルム、o−クロロトルエン、p−クロロトルエン、クロロホルム、四塩化炭素、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタン、ジクロロプロパン、ジブロモエタン、ジブロモプロパン、臭化メチル、臭化エチル、臭化プロピル、酢酸、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、シクロペンタン、o−キシレン、p−キシレン、m−キシレン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホオキシド、ピリジン、水等を挙示することができる。また、上記より選ばれる一種でもよく、また、複数種類が混在してもかまわない。なお、上記は例示であり、本願発明に用いられる原料液300は上記溶媒を採用することに限定されるものではない。
さらに、原料液300に無機質固体材料を添加してもよい。当該無機質固体材料としては、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、珪化物、弗化物、硫化物等を挙げることができるが、製造されるナノファイバ301の耐熱性、加工性などの観点から酸化物を用いることが好ましい。当該酸化物としては、Al23、SiO2、TiO2、Li2O、Na2O、MgO、CaO、SrO、BaO、B23、P25、SnO2、ZrO2、K2O、Cs2O、ZnO、Sb23、As23、CeO2、V25、Cr23、MnO、Fe23、Co
O、NiO、Y23、Lu23、Yb23、HfO2、Nb25等を例示することができ
る。また、上記より選ばれる一種でもよく、また、複数種類が混在してもかまわない。なお、上記は例示であり、本願発明の原料液300に添加される物質は、上記添加剤に限定されるものではない。
原料液300における溶媒と溶質との混合比率は、選定される溶媒の種類と溶質の種類とにより異なるが、溶媒量は、約60重量%から98重量%の間が望ましい。好適には溶質が5〜30%となる。
次に、上記構成のナノファイバ製造装置100を用いたナノファイバ301の製造方法を説明する。
まず、供給手段107により流出体115に原料液300を供給する(供給工程)。以上により、流出体115の貯留槽113に原料液300が満たされる。
次に、帯電電源122により帯電電極121を正または負の高電圧とする。帯電電極121と対向する流出体115の先端部116に電荷が集中し、当該電荷が流出孔118を通過して空間中に流出する原料液300に転移し、原料液300が帯電する(帯電工程)。
前記帯電工程と供給工程とは同時期に実施され、流出体115の開口部119から帯電した原料液300が流出する(流出工程)。
ここで、開口部119から流出する原料液300は、開口部119を覆い先端部116から垂れ下がる液溜まり303を形成する。この液溜まり303は、複数ある開口部119毎に形成され、その先端から原料液300が糸状に垂れ下がる。このように液溜まり303が形成されることで、イオン風の発生を抑制し、製造されるナノファイバ301の品質を高めることが可能となる。
次にある程度空間中を飛行した原料液300に静電延伸現象が作用することによりナノファイバ301が製造される(ナノファイバ製造工程)。ここで、原料液300は、イオン風に影響されることなく強い帯電状態(高い電荷密度)で流出し、また、各開口部119から飛行する原料液300がまとまることなく細い状態で流出する。これにより、原料液300のほとんどがナノファイバ301に変化していく。また、原料液300は、強い帯電状態(高い電荷密度)で流出しているため、静電延伸が何次にもわたって発生し、線径の細いナノファイバ301が大量に製造される。
この状態において、収集手段128の背方に配置される誘引手段104と流出体115との間に発生する電界により、ナノファイバ301が収集手段128に誘引される(誘引工程)。
以上により、収集手段128にナノファイバ301が堆積して収集される(収集工程)。収集手段128は、移動手段129によりゆっくり移送されているため、ナノファイバ301も移送方向に延びた長尺の帯状部材として回収される。
以上のような構成のナノファイバ製造装置100を用い、以上のナノファイバ製造方法を実施することによって、高い生産効率を維持しつつ、品質の高いナノファイバ301を空間的にムラが発生することなく均一に製造することが可能となる。
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるわけではない。例えば図5に示すように、流出体115の近傍であって、流出体115と収集手段128との間に、帯電電極121を配置してもかまわない。また、このような態様のナノファイバ製造装置100とした場合、さらに、通気性を備えると共にナノファイバ301を堆積させることのできる収集手段128を備え、所定の場所に集まる気体流を発生させる誘引手段104を備えてもよい。具体的には、同図に示すように、真空吸引装置141を配置して収集手段128の背部から収集手段128に向かう気体流を発生させる誘引手段104とすれば良い。さらに、帯電電源122とは異なる(又は共用で)収集電源123を備え、ナノファイバ301を電界で誘引する電界方式と、気体流により誘引する気体流方式とを同時、または、選択的に実施できるようにしてもかまわない。
また、図6に示すように、流出体115を分割可能な構成としてもかまわない。特に、流出孔118の内壁面を露出できるような分割構造を採用すれば、流出孔118に付着した樹脂などの除去が容易になり好ましい。
本願発明は、ナノファイバの製造やナノファイバを用いた紡糸、不織布の製造に利用可能である。
100 ナノファイバ製造装置
104 誘引手段
107 供給手段
113 貯留槽
114 案内管
115 流出体
116 先端部
117 側面部
118 流出孔
119 開口部
121 帯電電極
122 帯電電源
127 ロール
128 収集手段
129 移動手段
151 容器
300 原料液
301 ナノファイバ

Claims (7)

  1. 原料液を空間中で電気的に延伸させて、ナノファイバを製造するナノファイバ製造装置であって、
    原料液を空間中に流出させる流出孔を複数有する流出体であり、前記流出孔の先端である開口部が所定の間隔で一次元的に並んで配置される先端部と、前記先端部から離れるに従い相互の間隔が広がるように配置され、前記先端部から前記流出孔を挟むように延設される二つの側面部とを有する流出体と、
    前記流出体と所定の間隔を隔てて配置される帯電電極と、
    前記流出体と前記帯電電極との間に所定の電圧を印加する帯電電源とを備え、
    前記先端部は、細長い平面であり、その幅は前記開口部の周囲に発生する円錐状の液溜まりの底面の直径以上であることを特徴とするナノファイバ製造装置。
  2. 前記流出体はさらに、
    前記流出孔に所定の圧力で原料液を供給する供給手段と、
    前記供給手段から供給される原料液を貯留し、複数の前記流出孔に接続され、前記流出孔に同時に原料液を供給する貯留槽
    を備える請求項1に記載のナノファイバ製造装置。
  3. さらに、
    空間中で製造されるナノファイバを収集する収集手段と、
    前記収集手段にナノファイバを誘引する誘引手段と
    を備える請求項1に記載のナノファイバ製造装置。
  4. さらに、
    前記流出体と、前記収集手段とを相対的に移動させる移動手段
    を備える請求項3に記載のナノファイバ製造装置。
  5. 前記流出体は、前記流出孔の形成する面が露出するように分割可能で、かつ、分割された流出体を組立可能に構成される
    請求項1に記載のナノファイバ製造装置。
  6. 原料液を空間中に流出させる流出孔を複数有する流出体であり、細長い平面に前記流出孔の先端である開口部が所定の間隔で一次元的に並んで配置される先端部と、前記先端部から離れるに従い相互の間隔が広がるように配置され、前記先端部から前記流出孔を挟むように延設される二つの側面部とを有する流出体と、前記流出体と所定の間隔を隔てて配置される帯電電極とを備え、前記流出体と前記帯電電極との間に所定の電圧を印加することにより原料液を空間中で電気的に延伸させるナノファイバ製造方法であって、
    前記開口部の周囲に発生する原料液の円錐状の液溜まりを前記先端部の平面に保持しながら原料液を前記流出体と前記帯電電極の間の空間に流出させることを特徴とするナノファイバ製造方法。
  7. さらに、
    空間中で製造されるナノファイバを収集手段により収集する収集工程と、
    前記収集手段にナノファイバを誘引する誘引工程と
    を含む請求項6に記載のナノファイバ製造方法。
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