JP2011168928A - 紡糸装置、不織布製造装置、不織布の製造方法及び不織布 - Google Patents
紡糸装置、不織布製造装置、不織布の製造方法及び不織布 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 本発明の紡糸装置は、紡糸液を吐出できる液吐出部を1箇所以上と、前記いずれの液吐出部よりも上流に位置し、ガスを吐出できるガス吐出部1箇所を有するとともに、特定の条件を満足する紡糸単位を1つ以上有する紡糸装置である。本発明の不織布製造装置は、前記紡糸装置に加えて、繊維の捕集体を備えている。本発明の不織布の製造方法は、前記不織布製造装置を用いる方法である。更に、本発明の不織布は前記製造方法により製造した不織布である。
【選択図】 図1
Description
(紡糸液の調製)
共重合ポリアクリロニトリルを、N,N−ジメチルホルムアミドに濃度13mass%となるように溶解させた紡糸液(粘度(温度23℃):420mPa・s)を用意した。
図7のような、次の構成からなる紡糸装置1を用意した。
(1) 紡糸液供給装置:シリンジ
(2) ガス供給装置:圧縮機
(3) 紡糸液貯留部材Ss:ポリプロピレン製の長方体ブロック(たて30mm、よこ30mm、長さ80mm)の一面に、貯留部空間(たて20mm、よこ10mm、長さ60mm)が露出しており、ブロック側面(たて30mm、よこ30mm)に貯留部と紡糸液を供給するための配管とを接続する孔(直径:8.5mm)があるもの
(4) 液用中空部形成壁材Wl:たて30mm、よこ80mm、厚さ0.18mmのステンレス板の長辺から伸びるスリットS(幅:1mm)を、スリット中心間距離が20mmのピッチで3箇所形成したもの。なお、各スリットSの上端はスリット中心から半径2.5mmの円形に開口。
(5) 中空部形成壁材Wa:両面とも平滑面からなる、たて30mm、よこ80mm、厚さ0.18mmのステンレス平板
(6) ガス貯留部材Sg:ポリプロピレン製の長方体ブロック(たて25mm、よこ30mm、長さ80mm)の一面に、貯留部空間(たて20mm、よこ10mm、長さ60mm)が露出しており、ブロック側面(たて25mm、よこ30mm)に貯留部とガスを供給するための配管とを接続する孔(直径:8.5mm)があるもの
(7) ガス用中空部形成壁材Wg:たて25mm、よこ80mm、厚さ0.18mmのステンレス板の長辺から伸びるスリットS(幅:5mm)を、スリット中心間距離が20mmのピッチで3箇所形成したもの。なお、各スリットSの上端はスリット中心から半径2.5mmの円形に開口。
(8) 液吐出部El1〜El3:大きさ0.18mm×1mm(断面積:0.18mm2)の長方形、紡糸液のガスとの接触可能長さは1mm
(9) 液用柱状中空部Hl1〜Hl3:大きさ0.18mm×1mm×15mm(体積:2.7mm3)の角柱状、紡糸液貯留部材Ss、液用中空部形成壁材Wl及び中空部形成壁材Waから構成
(10) ガス吐出部Eg1〜Eg3:大きさ0.18mm×5mm(断面積:0.9mm2)の長方形、ガスの紡糸液との接触可能長さは5mm
(11) ガス用柱状中空部Hg1〜Hg3:大きさ0.18mm×5mm×15mm(体積:13.5mm3)の角柱状、ガス貯留部材Sg、ガス用中空部形成壁材Wg及び中空部形成壁材Waから構成
(12) 位置:全ての液吐出部El1〜El3がガス吐出部Eg1〜Eg3よりも5mm下流側に位置する
(13) 液仮想柱状部Hvl1〜Hvl3とガス仮想柱状部Hvg1〜Hvg3との距離:いずれも0.18mm
(14) 液吐出方向中心軸Al1〜Al3とガス吐出方向中心軸Ag1〜Ag3との関係:いずれも平行
(15) ガス用柱状中空部Hg1〜Hg3の中心軸に対して垂直な平面で切断した時に、ガス用柱状中空部Hg1〜Hg3の切断面の外周と液用柱状中空部Hl1〜Hl3の切断面の外周との距離が最も短い直線の本数:各々無数
(16) ガス用柱状中空部Hg1〜Hg3の中心軸に対して垂直な平面で切断した時に、ガス用柱状中空部Hg1〜Hg3の切断面の外周に対して、液用柱状中空部Hl1〜Hl3の切断面の外周から距離が最も短い直線を引くことができる液用柱状中空部Hl1〜Hl3の切断面の外周の長さの、液用柱状中空部Hl1〜Hl3の切断面の外周長に対する百分率:いずれも42%
(17) 紡糸単位:ガス吐出部Eg1〜Eg3の各1箇所に対して、液吐出部El1〜El3の各1箇所が対応
(18) 紡糸単位の配置:紡糸装置の長さ方向Lに対して直交する方向に配置
(19) 紡糸単位間の配置:一直線状
(20) 紡糸単位間距離:20mm
(21) 紡糸液の吐出方向:重力の作用方向と同じ
(22) 捕集体3:ネット(30メッシュ)、ガス吐出方向中心軸と捕集面とが直角であるように配置
(23) 液吐出部El1〜El3と捕集面との距離:いずれも200mm
(24) サクション装置4:サクションボックス(サクション口:80mm×350mm)、排気装置を兼用
(25) 紡糸容器:容積1m3のアクリル容器
(26) 気体供給装置:精密空気発生装置((株)アピステ製、1400−HDR)
次の条件で繊維を捕集体3(ネット)上に集積させ、目付30g/m2、厚さ230μmの不織布を製造した。この不織布構成繊維の平均繊維径は400nmであり、このような細い繊維からなる不織布を、液滴を生じることなく、安定して生産性良く製造することができた。
(イ)液吐出部El1〜El3からの各吐出量:5cm3/時間/1吐出部
(ロ)空気の温度:25℃
(ハ)空気吐出流速:250m/sec.
(ニ)空気吐出圧:0.6MPa
(ホ)ネットの移動速度:40mm/min.
(ヘ)繊維吸引条件:0.6m/sec.
(ト)気体供給条件:25℃、30%RH、2m3/min.
液用中空部形成壁材Wlとして、たて30mm、よこ80mm、厚さ0.18mmのステンレス板の長辺から伸びるスリットS(幅:3mm)を、スリット中心間距離が20mmピッチで3箇所形成し、各スリットSの上端にスリット中心から半径2.5mmの円形に開口したものを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、目付30g/m2、厚さ220μmの不織布を製造した。この不織布構成繊維の平均繊維径は400nmであり、このような細い繊維からなる不織布を、液滴を生じることなく、安定して生産性良く製造することができた。
液用中空部形成壁材Wlとして、たて30mm、よこ80mm、厚さ0.18mmのステンレス板の長辺から伸びるスリットS(幅:5mm)を、スリット中心間距離が20mmピッチで3箇所形成し、各スリットSの上端にスリット中心から半径2.5mmの円形に開口したものを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、目付30g/m2、厚さ230μmの不織布を製造した。この不織布構成繊維の平均繊維径は400nmであり、このような細い繊維からなる不織布を、液滴を生じることなく、安定して生産性良く製造することができた。
(紡糸液の調製)
共重合ポリアクリロニトリルを、N,N−ジメチルホルムアミドに濃度13mass%となるように溶解させた紡糸液(粘度(温度23℃):420mPa・s)を用意した。
図4のような次の構成からなる紡糸単位を1つ有する紡糸装置1を用意した。
(1) 紡糸液供給装置:シリンジ
(2) ガス供給装置:圧縮機
(3) 第1液吐出ノズルEl1:金属製
(4) 第1液吐出部El1:0.33mm径(断面積:0.086mm2)の円形、紡糸液のガスとの接触可能長さは0.52mm
(5) 第1液用柱状中空部Hl1:0.33mm径の円柱状
(6) 第1液吐出ノズルの外径:0.64mm
(7) 第2液吐出ノズルEl2:金属製
(8) 第2液吐出部El2:0.33mm径(断面積:0.086mm2)の円形、紡糸液のガスとの接触可能長さは0.52mm
(9) 第2液用柱状中空部Hl2:0.33mm径の円柱状
(10) 第2液吐出ノズルの外径:0.64mm
(11) ガス吐出部形成部材:ポリプロピレン製ブロック(たて:25mm、よこ:30mm、厚さ:13mm)、上面から下面へ貫通するスリット(横断面:0.64mm×5mm)を有する
(12) ガス吐出部Eg:ガス吐出部形成部材のスリット間に、第1液吐出ノズルEl1及び第2液吐出ノズルEl2を中心間距離4.36mmで配置(図4参照)したことによって、断面積2.88mm2のガス吐出部Egを形成。なお、第1液吐出ノズルEl1及び第2液吐出ノズルEl2のガス吐出部とは反対側のスリット間には接着樹脂を充填し、通気性をなくした。
(13) ガス用柱状中空部Hg:断面小鼓状の柱状
(14) 位置:第1液吐出部El1と第2液吐出部El2がガス吐出部Egよりも5mm下流側に位置する
(15) 第1液仮想柱状部Hvl1とガス仮想柱状部Hvgの距離:0.155mm
(16) 第1液吐出方向中心軸Al1とガス吐出方向中心軸Ag:平行
(17) ガス用柱状中空部Hgの中心軸Agに対して垂直な平面で切断した時に、ガス用柱状中空部Hgの切断面の外周と第1液用柱状中空部Hl1の切断面の外周との距離が最も短い直線の本数:無数
(18) 第2液仮想柱状部Hvl2とガス仮想柱状部Hvgの距離:0.155mm
(19) 第2液吐出方向中心軸Al2とガス吐出方向中心軸Ag:平行
(20) ガス用柱状中空部Hgの中心軸Agに対して垂直な平面で切断した時に、ガス用柱状中空部Hgの切断面の外周と第2液用柱状中空部Hl2の切断面の外周との距離が最も短い直線の本数:無数
(21) ガス用柱状中空部Hgの中心軸に対して垂直な平面で切断した時に、ガス用柱状中空部Hgの切断面の外周に対して、液用柱状中空部Hl1、Hl2の切断面の外周から距離が最も短い直線を引くことができる液用柱状中空部Hl1、Hl2の切断面の外周の長さの、液用柱状中空部Hl1、Hl2の切断面の外周長に対する百分率:いずれも50%
(22) 紡糸単位:ガス吐出部Eg1箇所に対して、液吐出部El1〜El2の2箇所が対応
(23) 紡糸単位の配置:紡糸装置の長さ方向Lと平行に配置
(24) 紡糸液の吐出方向:重力の作用方向と同じ
(25) 捕集体3:ネット(30メッシュ)、ガス吐出方向中心軸Agと捕集面とが直角であるように配置
(26) 液吐出部El1、El2と捕集面との距離:いずれも200mm
(27) サクション装置4:サクションボックス(サクション口:80mm×350mm)、排気装置を兼用
(28) 紡糸容器:容積1m3のアクリル容器
(29) 気体供給装置:精密空気発生装置((株)アピステ製、1400−HDR)
次の条件で繊維を捕集体3(ネット)上に集積させ、目付30g/m2、厚さ230μmの不織布を製造した。この不織布構成繊維の平均繊維径は400nmであり、このような細い繊維からなる不織布を、液滴を生じることなく、安定して生産性良く製造することができた。
(イ)液吐出部El1、El2からの各吐出量:5cm3/時間/1本
(ロ)空気の温度:25℃
(ハ)空気吐出流速:250m/sec.
(ニ)空気吐出圧:0.6MPa
(ホ)ネットの移動速度:20mm/min.
(ヘ)繊維吸引条件:0.6m/sec.
(ト)気体供給条件:25℃、30%RH、2m3/min.
ガス用中空部形成壁材Wgとして、図8のような、たて25mm、よこ80mm、厚さ0.18mmの長方形状ステンレス板の長辺から、たて15mm、よこ60mmの長方形状に打ち抜いたものを使用したこと、液用中空部形成壁材Wlとして、たて30mm、よこ80mm、厚さ0.18mmの長方形状ステンレス板の長辺から伸びるスリットS(幅:1mm)を、スリット中心間距離を5mmのピッチで6箇所形成したものを使用したこと、及び捕集表面の移動速度を160mm/min.としたこと以外は、実施例1と同様の条件で紡糸し、目付30g/m2、厚さ220μmの不織布を製造した。この不織布構成繊維の平均繊維径は400nmであり、このような細い繊維からなる不織布を、液滴を生じることなく、安定して、実施例1の4倍の速度で生産性良く製造することができた。
(紡糸液の調製)
実施例1と同じ紡糸液を用意した。
図13のような液吐出ノズルNlとガス吐出ノズルNgの配置を有する、次の構成からなる紡糸装置を1台用意した。
(1) 紡糸液供給装置:シリンジ
(2) ガス供給装置:圧縮機
(3) 液吐出ノズルNl:金属製
(4) 液吐出部El:0.3mm径(断面積:0.07mm2)の円形、紡糸液のガスとの接触可能長さは0.94mm
(5) 液用柱状中空部Hl:0.3mm径の円柱状
(6) 液吐出ノズルNlの外径:0.55mm
(7) 液吐出ノズルNlの本数:1本
(8) ガス吐出ノズルNg:金属製
(9) ガス吐出部Eg:0.8mm径(断面積:0.27mm2)の円形
(10) ガス用柱状中空部Hg:0.8mm径の円柱状
(11) ガス吐出ノズルNgの外径:1.0mm
(12) ガス吐出ノズルNgの本数:1本
(13) 位置:ガス吐出部Egが液吐出部Elよりも5mm上流側の位置となるように、ガス吐出ノズルNgが液吐出ノズルNlと同心円状に配置。結果として、ガス吐出部Egは内径0.55mm、外径0.8mmの中空円形状となる(図13参照)。ガスの紡糸液との接触可能長さは1.7mm
(14) 液仮想柱状部Hvlとガス仮想柱状部Hvgの距離:0.125mm
(15) 液吐出方向中心軸Alとガス吐出方向中心軸Ag:一致
(16) ガス用柱状中空部Hgの中心軸に対して垂直な平面で切断した時に、ガス用柱状中空部Hgの切断面の内周と液用柱状中空部Hlの切断面の外周との距離が最も短い直線の本数:無数
(17) ガス用柱状中空部Hgの中心軸に対して垂直な平面で切断した時に、ガス用柱状中空部Hgの切断面の内周に対して、液用柱状中空部Hlの切断面の外周から距離が最も短い直線を引くことができる液用柱状中空部Hlの切断面の外周の長さの、液用柱状中空部Hlの切断面の外周長に対する百分率:100%
(18) 紡糸液の吐出方向:重力の作用方向と同じ
(19) 捕集体:ネット(30メッシュ)、ガスの吐出方向中心軸Agと捕集面とが直角であるように配置
(20) 捕集面と液吐出部Elとの距離:300mm
(21) サクション装置:サクションボックス(サクション口:80mm×350mm)、排気装置を兼用
(22) 紡糸容器:容積1m3のアクリル容器
(23) 気体供給装置:精密空気発生装置((株)アピステ製、1400−HDR)
次の条件で紡糸し、不織布を製造しようとしたが、ほとんど繊維形状とならず、不織布を製造することができなかった。
(イ)液吐出ノズルNlからの吐出量:3cm3/時間
(ロ)空気の温度:25℃
(ハ)空気吐出流速:250m/sec.
(ニ)ネットの移動速度:40mm/min.
(ホ)繊維吸引条件:0.6m/sec.
(ヘ)気体供給条件:25℃、30%RH、1m3/min.
ガス吐出部Eg1〜Eg3と液吐出部El1〜El3の位置が同じであること以外は、実施例1と同様の条件で紡糸した。その結果、液吐出部El1〜El3から吐出された紡糸液がガス吐出部Eg1〜Eg3から吐出されたガスにより、不連続的に引き伸ばされ、液滴の多い不織布となった。
(紡糸液の調製)
実施例1と同じ紡糸液を用意した。
図14のような、次の構成からなる液吐出ノズルNlとガス吐出ノズルNgを紡糸単位とする紡糸装置を1台用意した。
(1) 紡糸液供給装置:ギアポンプ
(2) ガス供給装置:圧縮機
(3) 液吐出ノズル用マニホールドMl:金属製、内径15mm、外径18mm、長さ590mmの中空管状で、中空部(紡糸液貯留部)と液吐出ノズルNlとを接続するピンP(内径2mm、外径4mm、長さ10mm)を、10mm間隔で50本配置したもの(両端から50mmまでの領域にはピンを配置せず)(図15参照)。
(4) 液吐出ノズルNl1〜Nl50:いずれも金属製、液吐出ノズル用マニホールドMlのピンにそれぞれ接続
(5) 液吐出部El1〜El50:いずれも0.33mm径(断面積:0.086mm2)の円形
(6) 液用柱状中空部Hl1〜Hl50:いずれも0.33mm径の円柱状
(7) 液吐出ノズルNl1〜Nl50の外径:いずれも0.64mm
(8) ガス吐出ノズル用マニホールド:金属製、内径15mm、外径18mm、長さ590mmの中空管状で、中空部(ガス貯留部)とガス吐出ノズルNgとを接続するピン(内径2mm、外径4mm、長さ10mm)を、10mm間隔で50本配置したもの(両端から50mmまでの領域にはピンを配置せず)(液吐出ノズル用マニホールドMlと同じ構造)。
(9) ガス吐出ノズルNg1〜Ng50:金属製、ガス吐出ノズル用マニホールドのピンにそれぞれ接続
(10) ガス吐出部Eg1〜Eg50:いずれも0.33mm径(断面積:0.086mm2)の円形
(11) ガス用柱状中空部Hg1〜Hg50:いずれも0.33mm径の円柱状
(12) ガス吐出ノズルNg1〜Ng50の外径:いずれも0.64mm
(13) 位置:いずれのガス吐出部Eg1〜Eg50も液吐出部El1〜El50よりも5mm上流側の位置となるように配置。
(14) 液仮想柱状部Hvl1〜Hvl50とガス仮想柱状部Hvg1〜Hvg50の距離:いずれも0.31mm
(15) 液吐出方向中心軸Al1〜Al50とガス吐出方向中心軸Ag1〜Ag50:いずれも平行
(16) ガス用柱状中空部Hg1〜Hg50の中心軸Ag1〜Ag50に対して垂直な平面で切断した時に、ガス用柱状中空部Hg1〜Hg50の切断面の外周と液用柱状中空部Hl1〜Hl50の切断面の外周との距離が最も短い直線の本数:いずれも1本
(17) 紡糸単位:ガス吐出部Eg1〜Eg50の各1箇所に対して、液吐出部El1〜El50の各1箇所が対応
(18) 紡糸単位の配置:紡糸装置の長さ方向Lに対して直交する方向に配置
(19) 紡糸単位間の配置:一直線状
(20) 紡糸単位間距離:10mm
(21) 紡糸液の吐出方向:重力の作用方向と同じ
(22) 捕集体:ネット(30メッシュ)、ガスの吐出方向中心軸Ag1〜Ag50と捕集面とがいずれも直角であるように配置
(23) 捕集面と液吐出部El1〜El50との距離:いずれも300mm
(24) サクション装置:サクションボックス(サクション口:80mm×550mm)、排気装置を兼用
(25) 紡糸容器:容積12m3のアクリル容器
(26) 気体供給装置:精密空気発生装置((株)アピステ製、1400−HDR)
次の条件で紡糸し、不織布を製造しようとしたが、いずれの紡糸単位においても、ガス吐出ノズルと液吐出ノズルとの位置関係を同時に満たすように配置調整することが困難であった。その結果、前記位置関係を満たす紡糸単位からは繊維を紡糸することができたが、前記位置関係を満たさない紡糸単位においては、紡糸液がガスによって不連続に引き伸ばされて多くの液滴を発生させ、液滴の多い不織布しか製造することができなかった。
(イ)液吐出ノズルNlからの吐出量:5cm3/時間/本
(ロ)空気の温度:25℃
(ハ)空気吐出流速:250m/sec.
(ニ)ネットの移動速度:310mm/min.
(ホ)繊維吸引条件:0.6m/sec.
(ヘ)気体供給条件:25℃、30%RH、2m3/min.
Ng ガス吐出ノズル
Hl、Hl1、Hl2、Hl3 液用柱状中空部
Hg、Hg1、Hg2、Hg3 ガス用柱状中空部
El、El1、El2、El3、El4、El5、El6 液吐出部
Eg、Eg1、Eg2、Eg3、Eg4 ガス吐出部
Hvl、Hvl1、Hvl2、Hvl3 液仮想柱状部
Hvg、Hvg1、Hvg2、Hvg3 ガス仮想柱状部
Al、Al1、Al2、Al3 吐出方向中心軸(液)
Ag、Ag1、Ag2、Ag3 吐出方向中心軸(ガス)
C ガス用柱状中空部の中心軸に対して垂直な平面
Cg ガス吐出部Egから吐出されたガスの紡糸液との接触可能長さ
Cl ガス用柱状中空部Hgの切断面の外周に対して、液用柱状中空部Hlの切断面の外周から距離が最も短い直線を引くことができる液用柱状中空部Hlの切断面の外周の長さ
Nu 紡糸単位
L 紡糸装置の長さ方向
Ss 紡糸液貯留部材
Sr 貯留部
Wl 液用中空部形成壁材
S スリット
Wa 中空部形成壁材
Wg ガス用中空部形成壁材
Sg ガス貯留部材
d 溝
Ml 液吐出ノズル用マニホールド
P1、P2、Pn ピン
1 紡糸装置
2 飛翔空間
3 捕集体
4 サクション装置
12 第1部材
22 第2部材
32 第3部材
14、24、34 供給端部
16、26、36 対向出口端部
18 第1供給スリット
38 第1ガススリット
20 ガスジェット空間
L1 ガス用柱状中空部の切断面の外周と液用柱状中空部の切断面の外周との距離が最も短い直線
Claims (4)
- 紡糸液を吐出できる液吐出部を1箇所以上と、前記いずれの液吐出部よりも上流に位置し、ガスを吐出できるガス吐出部1箇所を有するとともに、次の条件を満足する紡糸単位を1つ以上有する紡糸装置。
(1)液吐出部を端部とする、壁材に囲まれた液用柱状中空部(Hl)をそれぞれ有する
(2)ガス吐出部を端部とする、壁材に囲まれたガス用柱状中空部(Hg)を有する
(3)液用柱状中空部(Hl)を延長したそれぞれの液仮想柱状部(Hvl)と、ガス用柱状中空部(Hg)を延長したガス仮想柱状部(Hvg)とはそれぞれ近接している
(4)それぞれの液用柱状中空部(Hl)の吐出方向中心軸とガス用柱状中空部(Hg)の吐出方向中心軸とがそれぞれ平行である
(5)ガス用柱状中空部(Hg)の中心軸に対して垂直な平面で切断した時に、ガス用柱状中空部(Hg)の切断面の外周と、それぞれの液用柱状中空部(Hl)の切断面の外周との距離が最も短い直線を、それぞれ2本以上引くことができる
(6)ガス用柱状中空部(Hg)の中心軸に対して垂直な平面で切断した時に、ガス用柱状中空部(Hg)の切断面の外周に対して、液用柱状中空部(Hl)の切断面の外周から距離が最も短い直線を引くことができるそれぞれの液用柱状中空部(Hl)の切断面の外周の長さが、液用柱状中空部(Hl)の切断面のそれぞれの外周長の50%以下である - 前記紡糸装置に加えて、繊維の捕集体を備えている不織布製造装置。
- 請求項2に記載の不織布製造装置を用いる不織布の製造方法。
- 請求項3に記載の製造方法により製造した不織布。
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