JP2011166382A - 送信装置及びそれを備える高周波無線通信システム - Google Patents

送信装置及びそれを備える高周波無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチバンドのそれぞれの全帯域について反射波が少ない送信装置を実現する。
【解決手段】マルチバンドで動作する送信装置であって、マルチバンドアンテナ部110と、電力増幅器ブロック121と、電力増幅器ブロック121とマルチバンドアンテナ部110のインピーダンスを整合するインピーダンス整合ブロック122と、マルチバンドアンテナ部110からの反射電力を検出する反射電力検出回路123と、フロントエンド制御ブロック122とを備え、マルチバンドアンテナ部110は、第1アンテナ要素と、第1スイッチと、第2アンテナ要素とを有し、フロントエンド制御ブロック122は、第1スイッチのオン及びオフを切り替えることにより、マルチバンドアンテナ部110の共振周波数を変更し、変更した後に、反射電力検出回路123で検出される反射電力が所定値以下になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は通信機、特に携帯電話に代用される機器の送信装置に関する。
携帯電話に代表される通信機器は高機能化や小型化の進化が著しく早く、現在の携帯電話は国内・国外での使用を可能にする為に例えば7つの異なる周波数で通信できるマルチバンド化とW−CDMA方式やGSM方式などに代表される2つの異なる携帯電話の通信方式に加え、無線インターネット接続サービス(以下WLANと記す)もできるマルチモード化が実現されている。
しかしながら、マルチバンド化とマルチモード化の実現手段は極めて技術的に遅れていると言わざるを得ない。即ち、特定の通信方式に対応した複数の半導体チップセットとアンテナとから構成される通信機能を複数方式並べる、もしくは同一プリント基板上に高密度実装するという極めて遅れた方法により具現化されている。結果的に、このような手法により実現されたマルチバンド/マルチモードの携帯電話のサイズは大きくならざるを得ず、しかも複数の方式を同時動作させた場合には消費電力も2倍近くになってしまい実用的ではない。特に、マルチバンド/マルチモードの携帯電話の送信部について言えば、特定周波数で動作する電力増幅器とアンテナとをバンド数だけ複数個並べで動作させているのが現実である。
近年、アンテナについては、ダイオードスイッチ等を使って複数の周波数で共振動作させることのできるマルチバンド化の研究が進み、マルチバンドアンテナを実現し、携帯電話などの小型の通信機器に搭載できるほどになってきた(例えば、非特許文献1)。
図11は、従来のマルチバンドアンテナのレイアウト構成を示す図である。図11に示すマルチバンドアンテナ800は、WLANに用いられる2.4GHz帯及び5.2GHz帯の周波数と、携帯電話の通信に使用される800MHz帯及び2GHz帯の周波数との両方の周波数で、ダイオードアンテナスイッチの切り替えにより使用可能になっている。
具体的には、マルチバンドアンテナ800は、プリント基板812上に形成されたバイアス端子B1とバイアス端子B2とに電圧を加え、ダイオードスイッチバイアス線813を介して電流を流すことで、第1ダイオードアンテナスイッチDSW1と第2ダイオードアンテナスイッチDSW2をオンさせ、第1アンテナパターン816と第2アンテナパターン817とを電気的に接続し短絡すると共に、第3アンテナパターン818と第4アンテナパターン819とを電気的に短絡する。以降、第1アンテナパターン816と第2アンテナパターン817、第3アンテナパターン818、第4アンテナパターン819、第1ダイオードアンテナスイッチDSW1及び第2ダイオードアンテナスイッチDSW2をアンテナ部と記載する場合がある。
以上のように、第1ダイオードアンテナスイッチDSW1の短絡及び開放と第2ダイオードアンテナスイッチDSW2との短絡及び開放を制御することにより、アンテナ部の電気長を変えることができる。このように、アンテナの電気長を長くすることで低い周波数にも共振できるようになり電波をアンテナから発射することができるようになる。
また、プリント基板812の主面側の一部には接地電極815が配置され、アンテナ部へ給電するための伝送線路814の接地側電極が接続されている。伝送線路814の信号側電極の一端はアンテナ部へ接続され、他端は図11には記載していないが機器の電力増幅回路と電気的に接続される。
ところで、携帯電話に代表される通信機器には、アンテナ負荷に対する安定性と、電力効率の向上とが要求される。そこで、アンテナと電力増幅器とを接続した組み合わせにおいて、位相不整合を精度良く検出して調整しアンテナ負荷に対する安定性と増幅器の電力効率を改善しようとする取り組みが行われている(例えば、特許文献1)。
図12は、従来の電力増幅装置の構成を示すブロック図である。なお、同図には、アンテナ906、及び、電力増幅装置901とアンテナ906とを接続する同軸ケーブル907も示されている。
電力増幅装置901は、アンテナ端子902と、電力増幅器903、反射電力検出回路904、電力制御回路905、位相を可変できる移相器908、電流検出回路909、判定回路910及び位相制御回路911を備える。
電力増幅装置901は、同軸ケーブル907を介してアンテナ906と接続されているアンテナ端子902と、電力増幅器903と、アンテナ906の反射電力を検出する反射電力検出回路904と、電力増幅器903の増幅度を制御する電力制御回路905と、電力増幅器903の消費電流を検出する電流検出回路909と、判定回路910と、移相器の位相量を制御する位相制御回路911とを備える。
次に、この電力増幅装置901の動作について簡単に説明する。
反射電力検出回路904は、検出した反射電力の大小に応じた検出信号S1を判定回路910に戻す。一方、電流検出回路909は、電力増幅器903の動作電流値を絶えずモニターしており、動作電流値を示す検出信号S2を判定回路910に戻している。
判定回路910は、検出信号S2と、検出信号S1とから、電力増幅器の動作電流値と反射電力との両方の値をそれぞれ判断し、所定の最適範囲に反射電力の大小に応じた検出信号S1と動作電流値の検出信号S2が入っている時は電力制御信号SC1と位相制御信号SC2は出力しない。一方、最適範囲から外れた場合には電力制御信号SC1と位相制御信号SC2のそれぞれ個別、又は両方の信号を出力し、位相制御回路911を介して移相器908を変化させると共に、電力制御回路905を介して電力増幅器903の増幅度を制御し、電力制御信号SC1と位相制御信号SC2の両方が最終的に所定の最適範囲内に存在するように制御する。
このように、図12に示した電力増幅装置901は、電力増幅器903の動作電流値の検出信号S2と、反射電力の大小に応じた検出信号S1の両方の値をそれぞれ判断し、位相制御と電力増幅器の利得制御とを同時に行い、電力増幅器903の動作電流値の検出信号S2と、反射電力の大小に応じた検出信号S1とを最適範囲内に維持することで、電力増幅装置901全体の電力効率を改善する。また、移相器908の移相量を制御することで、位相不整合を補正できる。よって、アンテナ負荷に対する安定性が向上する。
特許第3019802号公報
「Frequency-Reconfigurable Antenna for Multiradio Wireless Platforms」 Songnan Yang, Chunna Zhang, Helen K. Pan, Aly E. Fathy and Vijay K. Nair, IEEE Microwave Magazine, Volume 10, Number1, pp.66-83
図11に示した従来のマルチバンドアンテナでは、所定の帯域内では平均的なリターンロスは下がりアンテナから電波を送受信することができるようにはなっている。しかしながら、帯域内のリターンロスを詳細に確認するとリターンロスが悪化している特定周波数が多数存在している。このようなリターンロスが悪化している特定周波数では、電力増幅器の効率が悪化するだけでなく、隣接チャンネル漏洩電力が増えて他の通信にも妨害を及ぼす。これでは、全帯域内で電力増幅器を効率よく動作させることは不可能である。各帯域内でリターンロスの変化が無いもしくは極めて少ないマルチバンドを設計すること自体が極めて困難で、その設計自由度は殆ど無いといっても言い過ぎではない。
また、図11に示した従来のマルチバンドアンテナに用いられるダイオードアンテナスイッチでは、スイッチとして短絡と開放の動作をさせる為には電流を流さないといけないが、電流を流すためのダイオードスイッチバイアス線を介してアンテナ特性に影響を受けてしまい周波数特性や特性インピーダンスが大きく変化する。よって、ダイオードスイッチバイアス線の電気的処理とレイアウトとアンテナパターンの設計は極めて困難で且つ複雑である。
また、図11に示したマルチバンドアンテナでは、ダイオードアンテナスイッチを切り替えることでマルチバンド化を一時的には実現できてはいるが、電波の送受信環境の変化には全く追従できない。すなわち、携帯電話に代表される小型の通信機では、送受信動作を行う場所は一定ではない。即ち、或る時は人間の頭に携帯電話が隣接した状態で送受信が行われる、また或る時は携帯電話が机の上に置かれた状態で送受信が行われ、送受信環境がその時々で大きく変化する環境である。結果的には、マルチバンドの動作周波数の帯域が変化したり、アンテナの特性インピーダンスが変化し電力増幅器への反射が異常に大きくなったり、電力効率が極めて悪化したりする。
一方、図12に示した従来の例では、移相器は位相制御回路により位相回転量が変化させられるものであるが、この位相回転を調整している間、即ちこの調整期間の間も継続して電力増幅器は動作し続けており、通信にも使われない不要な基本周波数の電波がアンテナから継続的に輻射され続けることになり他の通信への妨害になる。更には、基本周波数以外の隣接チャンネル漏洩電力などの他の周波数成分を含んだ電波も輻射されるので、これも他の通信への妨害になる。これら、調整期間中での不要電波の輻射は電波法に触れることになるなどの法律的にも問題である。
また、図12に示した従来の例では、基本的にマルチバンドアンテナには対応できず、1つのアンテナと1つの電力増幅器の組み合わせた構成の電力増幅器の効率の最適化であり、マルチバンドアンテナに対しては何の応用思想もなく何の効力も持たない。さらには、移相器を用いている関係で位相不整合に対しては補正ができるが、位相以外の補正としてインピーダンスの不整合に対しては、効果はない。通常のアンテナと増幅器の組み合わせにおいて、移相器による位相回転角度の制御だけで、アンテナからの反射電力がゼロになることは殆ど無い。
次に、図11に示したマルチバンドアンテナに図12に示した電力増幅装置を適用した場合を考える。
この場合、移相器を電力増幅装置内に有することで、位相不整合によるある程度の反射波の抑制は可能ではある。しかしながら、電波の送受信環境の変化は移相器の適用範囲、即ち位相だけの調整では不可能な領域にもアンテナの特性インピーダンスは入り込んでしまう。このような場合、反射波は更に大きくなり電力効率が悪化するだけに留まらず、最悪の場合には反射波により電力増幅器自体を損傷してしまう。
また、特定の帯域(バンド)に対して、その帯域内での電力効率が改善する可能性はあるが、特定バンドのみの対応であって、複数の共振周波数を持つマルチバンドアンテナには全く対応できない。なぜなら、移相器での位相回転によるインピーダンス調整の範囲は極めて限定的な範囲であって、移相器だけの調整の範囲を大きく超えて変化するマルチバンドアンテナの特性インピーダンスの変化には追従できないからである。
本発明は、上記従来の多くの課題を解決できるものであり、その目的はマルチバンドのそれぞれの全帯域について電力効率が高い送信装置を実現し提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の送信装置は、マルチバンドで動作する送信装置であって、アンテナ部と、入力される高周波信号を増幅する増幅部と、前記増幅部と前記アンテナ部との間に介在接続され、前記増幅部の出力インピーダンスと前記アンテナ部の入力インピーダンスとを整合する整合部と、前記アンテナ部から反射した高周波信号の電力である反射電力を検出する反射電力検出部と、前記アンテナ部及び前記整合部を制御する制御部とを備え、前記アンテナ部は、前記整合部に接続された第1アンテナ要素と、一端が前記第1アンテナ要素に接続された第1スイッチと、前記第1スイッチの他端に接続された第2アンテナ要素とを有し、前記制御部は、前記第1スイッチのオン及びオフを切り替えることにより、前記アンテナ部の共振周波数を変更し、変更した後に、前記反射電力検出部で検出される反射電力が所定値以下になるように前記整合部の整合特性を変更する。
本発明によれば、マルチバンドの各帯域内の反射電力の多い特定周波数が殆ど存在せず、この特定周波数での電力増幅器の効率が悪化することが極めて少ない。また、反射電力が抑制されることにより、隣接チャンネル漏洩電力を抑制できるので、他の通信にも妨害を及ぼすことがない。従って、マルチバンドの全帯域内で増幅部を効率よく動作させることが可能になり、高い電力効率を実現できる。このことは、各帯域内で反射電力が無いもしくは極めて少ないマルチバンドの送信装置を設計する設計自由度を大きく拡大するものである。
また、反射電力が抑制されることにより不要輻射が低減されるので、電波法などの法規により決められ通信出力以外の電波を輻射することの少ないクリアーな通信を実現できる。
また、前記アンテナ部は、さらに、所定のインピーダンスを有する擬似負荷と、前記第1アンテナ要素及び前記擬似負荷と前記整合部との間に介在接続され、前記整合部と前記第1アンテナとの接続、及び、前記整合部と前記擬似負荷との接続を選択的に切り替える第2スイッチとを有し、前記制御部は、前記第2スイッチに前記整合部と前記擬似負荷とを接続させ、接続させている間に、前記アンテナ部の共振周波数を変更し、変更した後に、前記整合部の整合特性を変更してもよい。
これにより、送信装置の送受信環境が著しく変化し、第1アンテナ要素、第1スイッチ及び第2アンテナ要素の入力インピーダンスが変化したとき、擬似負荷の入力インピーダンス特性も相対的に変化する。よって、変化した擬似負荷の入力インピーダンスに対して反射電力が最小になるように整合回路の整合特性を調整することで、第1アンテナ要素と増幅部とを切り離した状態で、第1アンテナ要素、第1スイッチ及び第2アンテナ要素の入力インピーダンスに応じて、整合回路の整合特性を調整できる。つまり、送信装置の送受信環境が著しく変化した場合であっても整合回路の整合特性を調整している間に、アンテナ部から放射される電波を確実に抑圧できるので、不要輻射を低減できる。
また、電波の送受信環境の変化に追従できるので、安定な送信装置を実現できる。
また、前記制御部は、前記増幅部の増幅率を低下させ、低下させている間に、前記アンテナ部の共振周波数を変更し、変更した後に、前記整合部の整合特性を変更してもよい。
これにより、整合部の整合特性を変更している間にインピーダンス不整合の状態があっても、そのときにアンテナ部から放射される不要輻射を抑圧できる。具体的には、整合部の整合特性を変更している期間中は、増幅部の増幅率を低下させるので、通信にも使われない不要な基本周波数の電波がアンテナ部から継続的に輻射され続けることが極めて少なく、他の通信への妨害を引き起こさない。更には、基本周波数以外の隣接周波数の周波数成分を含んだ電波も輻射も少ない。
また、前記第1スイッチは、シリコンオンサファイア(Silicon on Sapphire)デバイス又はシリコンオンインシュレーター(Silicon on Insulator)デバイスを用いたシリコン系半導体から構成されていてもよい。
これにより、第1スイッチは高いアイソレーション特性を有する。よって、第1スイッチの動作によるアンテナ部の特性への影響を低減できる。具体的には、従来のダイオードアンテナスイッチを使用しないので、電流を流すためのダイオードスイッチバイアス線を介してアンテナ部の特性が影響を受けることが少なく、周波数特性や特性インピーダンスを安定化させることができる。
また、前記第2スイッチは、シリコンオンサファイアデバイスを用いたシリコン系半導体又はシリコンオンインシュレーターデバイスを用いたシリコン系半導体から構成されていてもよい。
また、前記増幅部、前記反射電力検出部、前記整合部及び前記制御部は、同一基板上に実装されていてもよい。
このようにモジュール化されることで、小型化が可能となる。
また、前記増幅部、前記反射電力検出部、前記整合部及び前記制御部は、シリコンオンサファイアデバイス又はシリコンオンインシュレーターデバイスを用いたシリコン系半導体を用いた集積回路であってもよい。
これにより、さらに小型化でき、また、低価格化も実現できる。
なお、本発明は、このような送信装置として実現できるだけでなく、送信装置を備える高周波無線通信システムとしても実現できる。
マルチバンドのそれぞれの全帯域について反射波が少ない送信装置を実現できる。
実施の形態1に係る示す送信装置の電気的構成を示すブロック図である。 第1アンテナスイッチの具体的な回路構成の一例を示す図である。 インピーダンス整合ブロックの詳細な構成の一例を示すブロック図である。 送信装置を有する高周波無線通信システムの同一周波数を用いた送受信のタイミングを示す図である。 送信装置を有する高周波無線通信システムの異なる周波数を用いた送受信のタイミング図である。 本発明の実施の形態2に係る送信装置の電気的構成を示すブロック図である。 送信装置を有する高周波無線通信システムの同一周波数を用いた送受信のタイミングを示す図である。 送信装置を有する高周波無線通信システムの異なる周波数を用いた送受信のタイミング図である。 高周波無線通信システムの構成の一例を示す図である。 高周波無線通信システムを有する携帯電話の外観図である。 従来のマルチバンドアンテナのレイアウト構成を示す図である。 従来の電力増幅装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の各実施の形態に係る送信装置について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る送信装置は、マルチバンドで動作する送信装置であって、アンテナ部と、入力される高周波信号を増幅する増幅部と、前記増幅部と前記アンテナ部との間に介在接続され、前記増幅部の出力インピーダンスと前記アンテナ部の入力インピーダンスとを整合する整合部と、前記アンテナ部から反射した高周波信号の電力である反射電力を検出する反射電力検出部と、前記アンテナ部及び前記整合部を制御する制御部とを備え、前記アンテナ部は、前記整合部に接続された第1アンテナ要素と、一端が前記第1アンテナ要素に接続された第1スイッチと、前記第1スイッチの他端に接続された第2アンテナ要素とを有し、前記制御部は、前記第1スイッチのオン及びオフを切り替えることにより、前記アンテナ部の共振周波数を変更し、変更した後に、前記反射電力検出部で検出される反射電力が所定値以下になるように前記整合部の整合特性を変更する。
これにより、マルチバンドの各帯域内の反射電力の多い特定周波数が殆ど存在せず、この特定周波数での電力増幅器の効率が悪化することが極めて少ない。また、反射電力が抑制されることにより、隣接チャンネル漏洩電力を抑制できるので、他の通信にも妨害を及ぼすことがない。従って、マルチバンドの全帯域内で増幅部を効率よく動作させることが可能になり、高い電力効率を実現できる。
以下、本発明の実施の形態1の送信装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る送信装置の電気的構成を示すブロック図である。
同図に示す送信装置100は、マルチバンドアンテナ部110と、電力増幅器ブロック121と、インピーダンス整合ブロック122と、反射電力検出回路123と、フロントエンド制御ブロック124とを備える。
マルチバンドアンテナ部110は、本発明のアンテナ部であって、プリント基板112と、伝送線路114と、接地電極115と、第1アンテナパターン116と、第2アンテナパターン117と、第3アンテナパターン118と、第4アンテナパターン119と、第1アンテナスイッチASW1と、第2アンテナスイッチASW2と、第1アンテナスイッチ制御バス120aと、第2アンテナスイッチ制御バス120bとを備える。
プリント基板112は、アンテナ部110の各構成要素(伝送線路114、接地電極115、第1アンテナパターン116、第2アンテナパターン117、第3アンテナパターン118、第4アンテナパターン119、第1アンテナスイッチASW1、第2アンテナスイッチASW2、第1アンテナスイッチ制御バス120a及び第2アンテナスイッチ制御バス120b)が実装又は形成されている。
伝送線路114は、一端が反射電力検出回路123を介してインピーダンス整合ブロック122に接続され、他端が第1アンテナパターン116及び第2アンテナパターン117に接続され、高周波信号を伝送する。具体的には、伝送線路114は信号線とグランド線とを有し、信号線の一端が反射電力検出回路123を介してインピーダンス整合ブロック122に接続され、他端が第1アンテナパターン116及び第2アンテナパターン117に接続され、グランド線が接地電極115に接続された、例えばセミリジッドケーブルである。
第1アンテナパターン116は、本発明の第1アンテナ要素であって、伝送線路114及び反射電力検出回路123を介して、インピーダンス整合ブロック122と接続されている。具体的には、第1アンテナパターン116は、例えば、5.2GHz帯域で共振する。第2アンテナパターン117は、本発明の第2アンテナ要素であって、第1アンテナスイッチASW1の短絡及び開放により、第1アンテナパターン116と電気的に導通及び非導通となる。これにより、第1アンテナパターン116及び第2アンテナパターン117は、第1アンテナスイッチASW1を介して導通しているときに1つのアンテナとして機能し、例えば、1.8GHz帯域で共振する。
第3アンテナパターン118は、第1アンテナパターン116と同様に、伝送線路114及び反射電力検出回路123を介して、インピーダンス整合ブロック122と接続され、例えば、2.4GHz帯域で共振する。第4アンテナパターン119は、第2アンテナスイッチASW2の短絡及び開放により、第3アンテナパターン118と電気的に導通及び非導通となる。これにより、第3アンテナパターン118及び第4アンテナパターン119は、第2アンテナスイッチASW2を介して導通しているときに1つのアンテナとして機能し、例えば、900MHz帯域で共振する。
なお、第1〜4アンテナパターン116〜119は、例えば、プリント基板112の主面にパターニングされた金属配線である。また、第1アンテナパターン116及び第3アンテナパターンは、それぞれの端部に、伝送線路114によって給電される給電点を有する。
第1アンテナスイッチASW1は、本発明の第1スイッチであって、第1アンテナスイッチ制御バス120aによって第1アンテナパターン116と第2アンテナパターン117とを、電気的に短絡したり開放したりする。第2アンテナスイッチASW2は、第2アンテナスイッチ制御バス120bによって第3アンテナパターン118と第4アンテナパターン119とを電気的に短絡したり開放したりする。
また、これら第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2は、集積回路化されて、プリント基板112の主面上に実装されている。つまり、第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2は、スイッチの切り替え制御機能とスイッチ本来の機能とが高周波的に分離されている。具体的には、スイッチの短絡及び開放を制御する第1アンテナスイッチ制御バス120a及び第2アンテナスイッチ制御バス120bはプリント基板112に形成された配線パターンであり、第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2とはプリント基板112に実装された集積回路基板に形成されている。つまり、第1アンテナスイッチ制御バス120a及び第2アンテナスイッチ制御バス120bと、第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2とは、別基板に形成されている。
一方、従来のように集積回路化されていないダイオードをアンテナスイッチとしてプリント基板上に実装した場合は、当該アンテナスイッチの短絡及び開放を制御するアンテナ制御バスとダイオードとが同一基板上に設けられていることになる。
このように、第1アンテナスイッチ制御バス120a及び第2アンテナスイッチ制御バス120bと、第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2とは、高周波的に分離されるので、第1アンテナスイッチ制御バス120a及び第2アンテナスイッチ制御バス120bが通常のシリコンのデジタル回路を用いたロジック制御を受けることができる。よって、第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2がより複雑な切り替えスイッチとなる場合であっても、デジタル制御が可能となる。
なお、これらの第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2の短絡及び開放の制御は、第1アンテナスイッチ制御バス端子TE1及び第2アンテナスイッチ制御バス端子TE2に印加されるデジタル信号で制御されることになる。第1アンテナスイッチ制御バス120a及び第2アンテナスイッチ制御バス120bは、単方向の制御系でも良いが、双方向の制御系であれば、スイッチの現在の状態を制御系に返すことができるので、更に制御性が良くなる。例えば、第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2が集積回路化されている基板に第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2の短絡及び開放を示すフラグレジスタを有してもよい。
また、従来のダイオードをアンテナスイッチとしてプリント基板上に実装した場合は、スイッチとしての短絡と開放の動作をさせる電流を流す為のダイオードスイッチバイアス線を長く引き回す必要があったが、本発明ではスイッチの切り替え制御機能とスイッチ本来の機能が高周波的に分離された集積回路をスイッチとして用いているので、集積化されたスイッチに電源を供給する電源ラインは高周波的にはスイッチと分離されており、電源ラインがアンテナ特性に影響することは少ない。よって、スイッチに電源を供給する電源ラインが高周波的に分離されているので、アンテナの特性インピーダンスや共振周波数や帯域幅が大きく変化することがない。
また、図1には示してないが、第1アンテナスイッチASW1と第2アンテナスイッチASW2とは同一チップに集積化されていても良い。更に、第1アンテナスイッチASW1および第2アンテナスイッチASW2は、シリコンオンサファイア(Silicon on Sapphire)デバイスを用いたシリコン系半導体、またはシリコンオンインシュレーター(Silicon on Insulator)デバイスを用いた同じくシリコン系半導体であって、高いアイソレーション特性を有する半導体装置をいることで、集積化されていてもマルチバンドアンテナの周波数分離度が影響を受けることは少ない。
ここで、第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2の具体的な回路構成について説明する。なお、以下では第1アンテナスイッチASW1についてのみ説明するが、第2アンテナスイッチASW2も同様の構成である。
図2は、第1アンテナスイッチASW1の具体的な回路構成の一例を示す図である。
同図に示す第1アンテナスイッチASW1は、入力端子RFinから入力される高周波信号を、第1アンテナスイッチ制御バス120aを介して印加される電圧VGに応じて、出力端子RFoutへ出力する。なお、入力端子RFinは第1アンテナパターン116に接続され、出力端子RFoutは第2アンテナパターン117に接続されている。
同図に示すように、第1アンテナスイッチASW1は、トランジスタASWTrと、抵抗ASWR1とを有する。
トランジスタASWTrは、ソースが入力端子RFinに接続され、ゲートが抵抗ASWR1を介して電圧VGに接続され、ドレインが出力端子RFoutに接続されている。この回路において、ソースとドレインは入れ替えても同様の働きをなす。ゲートは抵抗ASWR1を介して、第1アンテナスイッチ制御バス120aから供給されるバイアス電圧VGが印加されている。
図2に示した第1アンテナスイッチASW1において、トランジスタASWTrをオフした状態では、入力端子RFinと出力端子RFoutとは、ダイオードスイッチと異なり、相当にそのアイソレーション(分離度)が良く、−60dB以下の値を示すことが可能である。また、ゲートと入力端子RFinとの間のアイソレーション及びゲートと出力端子RFoutとの間のアイソレーション(分離度)も同様に良い。抵抗ASWR1は、具体的には数キロオーム前後の値が用いられ、アイソレーション(分離度)は更に良くなるのである。
第1アンテナスイッチASW1は、以上のような構成により、バイアス電圧VGが印加されるか又はされないかで、トランジスタASWTrがオン又はオフに変化し、高周波信号として入力端子RFinと出力端子RFoutが接続されたり遮断されたりする。つまり、第1アンテナスイッチASW1は、バイアス電圧VGに応じて、入力端子RFinと出力端子RFoutとを短絡及び開放する。言い換えると、第1アンテナパターン116と第2アンテナパターン117とを電気的に導通及び非導通にする。
以上のように、マルチバンドアンテナ部110は、第1アンテナパターン116と、第2アンテナパターン117と、第1アンテナスイッチASW1とを有することにより、2つの異なる周波数帯で共振する。つまり、2つの異なる周波数帯の高周波信号を放射できる。なお、マルチバンドアンテナ部110は、さらに、第3アンテナパターン118と、第4アンテナパターン119と、第2アンテナスイッチASW2とを有することにより、さらに異なる2つの周波数帯の高周波信号を放射できる。つまり、マルチバンドアンテナ部110は、全部で4つの周波数帯の高周波信号を放射できる。
次に、送信装置100が有するマルチバンドアンテナ部110以外の各処理部について説明する。
電力増幅器ブロック121は、本発明の増幅部であって、送信装置100の外部から入力された高周波信号Pinを、フロントエンド制御ブロック124により指示される増幅率で増幅する、例えば可変ゲインアンプである。
インピーダンス整合ブロック122は、本発明の整合部であって、電力増幅器ブロック121と、反射電力検出回路123を介してマルチバンドアンテナ部110とのインピーダンス整合をとる。ここで、インピーダンス整合ブロック122の内部は、複数のインダクタと複数のキャパシタとをスイッチで切り替えて、スミスチャート上のかなり広い範囲に対してインピーダンスの整合をとることができる、つまり反射電力を非常に小さくできる機能ブロックである。また、このインピーダンス整合ブロック122は、各スイッチのオン状態及びオフ状態を記憶するレジスタ125を有する。このレジスタ125は、例えば、フラグレジスタである。
図3は、インピーダンス整合ブロック122の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
インピーダンス整合ブロック122は、図3に示すように、電力増幅器ブロック121から反射電力検出回路123までの高周波信号の伝送ラインに対して、直列に挿入されたインダクタML1及びML2と、そのインダクタML1及びML2のそれぞれに並列に設けられたスイッチMSW1及びMSW2と、伝送ラインとグランドとの間に挿入されたコンデンサMC1〜MC3と、そのコンデンサMC1〜MC3のそれぞれに直列に設けられたスイッチMSW3〜MSW5と、スイッチMSW1〜MSW5のそれぞれのオン状態及びオフ状態を記憶するレジスタ125を備える。
レジスタ125は、フロントエンド制御ブロック124から指示される各スイッチのオン及びオフの制御信号よって書き換えられる、例えば5ビットのレジスタである。レジスタ125の各ビットは、スイッチMSW1〜MSW5と1対1に対応し、例えば、対応するスイッチMSW1〜MSW5がオンの場合に1とし、オフの場合に0とする。
これにより、インピーダンス整合ブロック122は、フロントエンド制御ブロック124の指示に応じて、内部の回路の接続状態が変わるので整合特性が変化する。具体的には、図3のように、伝送ラインに対して直列に挿入された2つのインダクタML1及びML2と、伝送ラインとグランドとの間に挿入された3つのコンデンサMC1〜MC3とを有する場合、スミスチャート状でインピーダンスを6通りに動かすことができる。つまり、6つの整合特性を有する。よって、インピーダンス整合ブロック122は、反射電力123を介したマルチバンドアンテナ部110のインピーダンスが変化した場合にも、インピーダンス不整合を低減できる。なお、図3では、インピーダンス整合ブロックとして2つのインダクタと3つのコンデンサとを有する場合を図示したが、インダクタ及びコンデンサの数はこれに限らず、それぞれ4つでも5つでもよい。ただし、インダクタ及びコンデンサの数が多いほど、多くの整合状態を有し、インピーダンス不整合をさらに低減できることは言うまでもない。
反射電力検出回路123は、本発明の反射電力検出部であって、マルチバンドアンテナ部110から反射された高周波信号の電力を検出する。なお、以降、マルチバンドアンテナ部110から反射された高周波信号の電力を反射電力と記載する場合がある。具体的には、反射電力検出回路123は、インピーダンス整合ブロック122から出力された高周波信号をマルチバンドアンテナ部110へ伝達し、かつ、反射電力を検出し、検出した反射電力の大きさを示す検出信号PDをフロントエンド制御ブロック124へ出力する。
フロントエンド制御ブロック124は、本発明の制御部であり、第1アンテナスイッチASW1のオン及びオフを切り替えることにより、マルチバンドアンテナ部110の共振周波数を変更し、変更した後に、反射電力検出回路123で検出される反射電力が所定値以下になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する。また、フロントエンド制御ブロック124は、第2アンテナスイッチASW2のオン及びオフを切り替えることにより、マルチバンドアンテナ部110の共振周波数を変更し、変更した後に、反射電力検出回路123で検出される反射電力が所定値以下になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する。
このフロントエンド制御ブロック124は、具体的には、第1アンテナスイッチ制御バス端子TE1及び第2アンテナスイッチ制御バス端子TE2に制御信号を送り、マルチバンドアンテナ部110の共振周波数を切り替えると共に、反射電力の大小に応じた検出信号PDのレベルにより、マルチバンドアンテナ部110と電力増幅器ブロック121の出力との間の整合状況を判断して、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を制御して反射波を所定の値以下に抑える働きをする。また、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を最適化制御して反射波を所定の値以下に抑える調整動作中には、フロントエンド制御ブロック124は電力増幅器ブロック121の出力を所定の時間間隔で電力のオン/オフ制御を行う機能又は所定の時間間隔で電力のアップ/ダウンを行う制御を行い、調整動作中に不要な基本周波数の電波がマルチバンドアンテナ部110から輻射されることを制限すると共に、基本周波数の電波に隣接して輻射される電波の出力レベルをも制限する動作を行う。また、フロントエンド制御ブロック124は、インピーダンス整合ブロック122を制御して所定の反射電力以下に設定する期間中、送信電力が所定の通信に用いる規定値電力以下になるように電力増幅器ブロック121の増幅率を制御し、外部への不要輻射による妨害を抑制する。
つまり、フロントエンド制御ブロック124は、電力増幅器ブロック121の増幅率を低下させ、低下させている間に、マルチバンドアンテナ部110の共振周波数を変更し、変更した後に、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する。これにより、整合特性の変更期間は、通信にも使われない不要な基本周波数の電波がマルチバンドアンテナブロック110から継続的に輻射され続けることが極めて少なく、他の通信への妨害を引き起こさない。更には、基本周波数以外の隣接周波数の周波数成分を含んだ電波も輻射も少ない。
なお、フロントエンド制御ブロック124は、電力増幅器ブロック121の例えば電源部を直接制御して、出力電力を所定のタイミングでオン/オフ制御してもよい。また、フロントエンド制御ブロック124は、コントロール端子Controlを介して、図面には記載されていないが通信制御のマイクロコンピューターに信号を送り、高周波信号入力Pinの出力レベルを、所定のタイミングで出力電力のオン/オフ制御またはアップ/ダウンを行う制御を行うこともでき、電波の不要輻射を抑制する働きを行ってもよい。
以上のように、本実施の形態に係る送信装置100は、マルチバンドで動作する送信装置であって、マルチバンドアンテナ部110と、入力される高周波信号を増幅する電力増幅器ブロック121と、電力増幅器ブロック121とマルチバンドアンテナ部110との間に介在接続され、電力増幅器ブロック121の出力インピーダンスとマルチバンドアンテナ部110の入力インピーダンスとを整合するインピーダンス整合ブロック122と、マルチバンドアンテナ部110から反射した高周波信号の電力である反射電力を検出する反射電力検出回路123と、マルチバンドアンテナ部110及びインピーダンス整合ブロック122を制御するフロントエンド制御ブロック124とを備え、マルチバンドアンテナ部110は、インピーダンス整合ブロック122に接続された第1アンテナパターン116と、一端が第1アンテナパターン116に接続された第1アンテナスイッチASW1と、第1アンテナスイッチASW1の他端に接続された第2アンテナパターン117とを有し、フロントエンド制御ブロック124は、第1アンテナスイッチASW1のオン及びオフを切り替えることにより、マルチバンドアンテナ部110の共振周波数を変更し、変更した後に、反射電力検出回路123で検出される反射電力が所定値以下になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する。
これにより、マルチバンドの各帯域内の反射電力の多い特定周波数が殆ど存在せず、この特定周波数での電力増幅器ブロック121の効率が悪化することが極めて少ない。また、反射電力が抑制されることにより、隣接チャンネル漏洩電力を抑制できるので、他の通信にも妨害を及ぼすことがない。従って、マルチバンドの全帯域内で電力増幅器ブロック121を効率よく動作させることが可能になり、高い電力効率を実現できる。その結果、マルチバンドアンテナ部110の設計自由度が大きく向上する。
また、反射電力が抑制されることにより不要輻射が低減されるので、電波法などの法規により決められ通信出力以外の電波を輻射することの少ないクリアーな通信を実現できる。
また、本実施の形態に係る送信装置100において、フロントエンド制御ブロック124は、電力増幅器ブロック121の増幅率を低下させ、低下させている間に、マルチバンドアンテナ部110の共振周波数を変更し、変更した後に、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する。
これにより、送信装置100は、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更している間にインピーダンス不整合の状態があっても、そのときにマルチバンドアンテナ部110から放射される不要輻射を抑圧できる。具体的には、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更している期間中は、電力増幅器ブロック121の増幅率を低下させるので、通信にも使われない不要な基本周波数の電波がアンテナ部から継続的に輻射され続けることが極めて少なく、他の通信への妨害を引き起こさない。更には、基本周波数以外の隣接周波数の周波数成分を含んだ電波も輻射も少ない。
(アクセス方式がTDMAの場合)
本実施の形態に係る送信装置100は、アクセス方式がTDMA(時分割多元接続)のモード(例えば、GSM:Global System for Mobile Communications/DCS:Digital Communication System)の高周波無線通信システムにも、アクセス方式がCDMA(符号分割多元接続)のモード(例えば、UMTS:Universal Mobile Transmission)の高周波無線通信システムにも適用できる。以下、アクセス方式ごとに送信装置100を有する高周波無線通信システムの動作を説明する。なお、アクセス方式がTDMAの場合、高周波無線通信システムの送信周波数と受信周波数とは同じあり、アクセス方式がCDMAの場合、高周波無線通信システムの送信周波数と受信周波数とは異なる。
まず、アクセス方式がTDMAの場合の、送信装置100を有する高周波無線通信システムの動作について説明する。
図4は、実施の形態1に係る送信装置100を有する高周波無線通信システムの同一周波数を用いた送受信のタイミングを示す図である。つまり、アクセス方式がTDMAの場合の高周波無線通信システムの動作のタイミングを示す図である。
同図には、第1周波数で通信する場合の、送信装置100を有する高周波無線通信システムのT軸(時間軸)ごとの送信及び受信の状況を簡略化して示している。具体的には、Tx軸は送信信号の出力レベルを示し、Rx軸は受信信号の有無を示す。ただし、Tx軸が示す送信信号の出力レベルとは、マルチバンドアンテナ部110から放射される電波のレベルではなく、電力増幅器ブロック121から出力される高周波信号のレベルである。
まず、時間軸のT11からT12の時間において、送信信号の出力レベルは第1出力レベルP1に設定されており、時間軸のT12からT13までの時間の第2出力レベルP2よりも低く設定されている。この時間軸のT11からT12の時間は、図1で示したフロントエンド制御ブロック124がすべての制御を行い反射電力の大小に応じた検出信号PDを所定の値以下に低減するようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を調整する調整期間である。
つまり、時間軸のT11において、フロントエンド制御ブロック124は電力増幅器ブロック121の増幅率を低下させる。その後、マルチバンドアンテナ部110の第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2の短絡及び開放を変更することによりマルチバンドアンテナ部110の共振周波数を変更する。そして、共振周波数の変更後に、反射電力検出回路123で検出される反射電力が所定の値以下になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する。
その後、時間軸のT12において、フロントエンド制御ブロック124は、電力増幅器ブロック121の増幅率をT11以前の増幅率へと上げる。
時間軸のT12からT13までの時間は、データ通信又は音声などの本来の通信のために規定された送信動作を行う時間である。
このように、フロントエンド制御ブロック124は、調整期間中に電力増幅器ブロック121からの出力を大幅に制限して、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する。つまり、電力増幅器ブロック121の増幅率を低下させ、低下させている間に、マルチバンドアンテナ部110の共振周波数を変更し、さらに、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する。これにより、マルチバンドアンテナ部110の特性インピーダンスと電力増幅器ブロック121とのインピーダンス不整合により、通信にも使われない不要な電波がマルチバンドアンテナ部110から継続的に輻射され続けることが極めて少ない。よって、他の通信への妨害を引き起こさない。更には、第1周波数以外の隣接周波数の周波数成分を含んだ電波の輻射も少ない。よって、電波法などの法規により決められ通信出力以外の電波は輻射することの少ないクリアーな通信が実現できる。
時間軸のT13からT14までの時間は、受信の期間を示している。このとき、フロントエンド制御ブロック124は、電力増幅器ブロック121の増幅率を時間軸のT11〜T12よりもさらに低くする。
次に、時間軸のT14において、時間軸のT11と同様に、送信信号の出力レベルを第1出力レベルP1に設定し、時間軸のT14以降、アクセス方式がTDMAの、送信装置100を有する高周波無線通信システムは、時間軸のT11からT14までの動作を繰り返す。
以降、時間軸のT14以降は、上記の動作を繰り返す。
このように、実施の形態1に係る送信装置100を有し、アクセス方式がTDMAの高周波無線通信システムは、反射電力の大小に応じた検出信号PDを所定の値以下に低減するようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を調整する調整期間(時間軸T11からT12までの期間)の送信出力を第1出力レベルP1とし、本来の通信を行う期間(時間軸T12からT13までの時間)の第2出力レベルP2よりも低くする。この第1出力レベルP1は、第2出力レベルP2に比べ、例えば1000分の1以下である。また、第1出力レベルP1は、例えば電波法で決められた所定の電力以下のレベルとする。
これにより、実施の形態1に係る送信装置100を有し、アクセス方式がTDMAの高周波無線通信システムは、フロントエンド制御ブロック124が機能して反射電力が所定の値以下になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更している調整期間中に、マルチバンドアンテナ部110の特性インピーダンスと電力増幅器ブロック121とのインピーダンス不整合により、不要な電波がマルチバンドアンテナ部110から継続的に輻射され続けることが極めて少ない。よって、他の通信への妨害を引き起こさない。更には、第1周波数以外の隣接周波数の周波数成分を含んだ電波の輻射も少ない。よって、電波法などの法規により決められ通信出力以外の電波は輻射することがない。
また、調整期間後の本来の通信の期間においても、調整期間中にインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更してインピーダンス不整合を低減するので、直前の調整期間でインピーダンス整合ブロック122の整合特性が最適にされている。よって、不要な電波がマルチバンドアンテナ部110から継続的に輻射され続けることが極めて少ない。よって、他の通信への妨害を引き起こさず、第1周波数以外の隣接周波数の周波数成分を含んだ電波の輻射も少ない。よって、電波法などの法規により決められた通信出力以外の電波は輻射することの少ないクリアーな通信を実現できる。
(アクセス方式がCDMAの場合)
次に、アクセス方式がCDMAの場合の、送信装置100を有する高周波無線通信システムの動作について説明する。アクセス方式がCDMAの場合の送信装置100の動作は、図4に示したアクセス方式がTDMAの場合の送信装置100の動作とほぼ同じであるが、送信と受信とを同時に行う点が異なる。
図5は、実施の形態1に係る送信装置100を有する高周波無線通信システムの異なる周波数を用いた送受信のタイミング図である。つまり、アクセス方式がCDMAの場合の高周波無線通信システムの動作のタイミングを示す図である。
同図には、送信周波数を第2周波数、受信周波数を第3周波数として通信する場合の、送信装置100を有する高周波無線通信システムのT軸ごとの送信及び受信の状況を簡略化して示している。具体的には、送信Tx軸は送信信号の出力レベルを示し、Rx軸は受信信号の有無を示す。ただし、Tx軸が示す送信信号の出力レベルとは、マルチバンドアンテナ部110から放射される電波のレベルはなく、電力増幅器ブロック121から出力される高周波信号のレベルである。
まず、時間軸のT21からT22の時間においては、図4の時間軸のT11〜T12と同様に、送信信号の出力レベルは第1出力レベルP1に設定されており、時間軸のT22からT23の時間内の第2出力レベルP2よりも低く設定されている。この時間軸のT21からT22の時間は、図1で示したフロントエンド制御ブロック124がすべての制御を行い反射電力の大小に応じた検出信号PDを所定の値以下に低減するようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を調整する調整期間である。
次に、時間軸のT22からT23の時間は、図4に動作を示したアクセス方式がTDMAの高周波無線通信システムと同様に、本来の通信のために規定された送信動作を行う。
一方、図4に動作を示したアクセス方式がTDMAの高周波無線通信システムと異なり、図5に動作を示すアクセス方式がCDMAの高周波無線通信システムは、異なる2つの周波数(第2周波数及び第3周波数)を用いて同時に送受信する。よって、時間軸のT21からT23の時間は、第3周波数の受信信号を受信する。
次に、時間軸のT23において、時間軸のT21と同様に、送信信号の出力レベルを第1出力レベルP1に設定し、時間軸のT23以降、アクセス方式がCDMAの、送信装置100を有する高周波無線通信システムは、時間軸のT21からT23までの動作を繰り返す。
このように、実施の形態1に係る送信装置100を有し、アクセス方式がCDMAの高周波無線通信システムは、反射電力の大小に応じた検出信号PDを所定の値以下に低減するようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する調整期間(時間軸T21からT22までの期間)の送信出力を第1出力レベルP1とし、本来の通信を行う期間(時間軸T22からT23までの時間)の第2出力レベルP2よりも低くする。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る送信装置について説明する。
本実施の形態に係る送信装置は、実施の形態1に係る送信装置100とほぼ同じであるが、送信装置100と比較して、マルチバンドアンテナ部が、所定のインピーダンスを有する擬似負荷と、第1アンテナ要素及び擬似負荷と整合部との間に介在接続され、整合回路と第1アンテナとの接続、及び、整合回路と擬似負荷との接続を選択的に切り替える第2スイッチとを有し、制御部は、第2スイッチに整合回路と擬似負荷とを接続させ、接続させている間に、アンテナ部の共振周波数を変更し、変更した後に、整合部の整合特性を変更する点が異なる。
これにより、送信装置の送受信環境が著しく変化したとき、擬似負荷の入力インピーダンス特性も相対的に変化する。よって、変化した擬似負荷の入力インピーダンスに対して反射電力が最小になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を調整することで、第1アンテナパターン116と電力増幅器ブロック121とを切り離した状態でインピーダンス整合ブロック122の整合特性を調整できる。つまり、送信装置の送受信環境が著しく変化した場合であってもインピーダンス整合ブロック122の整合特性を調整している間に、アンテナ部から放射される電波を確実に抑圧できるので、不要輻射を低減できる。
また、電波の送受信環境の変化に追従できるので、安定な送信装置を実現できる。
以下、本発明の実施の形態2に係る送信装置について、図面を参照しながら説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る送信装置の電気的構成を示すブロック図である。
同図に示す送信装置200は、実施の形態1に係る送信装置100とほぼ同じであるが、送信装置200が図1に示す送信装置100と異なる点は、マルチバンドアンテナ部110に代わりマルチバンドアンテナ部210を備える点と、フロントエンド制御ブロック124の代わりにフロントエンド制御ブロック224を備える点である。
マルチバンドアンテナ部210は、マルチバンドアンテナ部110と比較して、さらに、擬似負荷201、第3アンテナスイッチASW3及び第3アンテナスイッチ制御バス120cを備える。これにより、マルチバンドアンテナ部210は、反射電力検出回路123から出力された高周波信号を、第3アンテナスイッチASW3を用いて、電波を外部に放射する、及び、外部に放射せず擬似負荷201で熱に変換する、のいずれかに切り替えられるようになっている。
擬似負荷201は、第1〜4アンテナパターン116〜119に近接して設けられ、所定のインピーダンスを有する、例えばチップ抵抗である。この擬似負荷201は、一端が第3アンテナスイッチASW3に接続され、他端が接地電極115に接続されている。送信装置200において、擬似負荷201は、第1アンテナスイッチASW1及び第2アンテナスイッチASW2を介した第1〜4アンテナパターン117〜119であるマルチバンドアンテナ放射部の特性インピーダンスと、ほぼ等価な特性インピーダンスを有する。つまり、マルチバンドアンテナ放射部の特性インピーダンスが50オームの場合には、擬似負荷201は50オームの終端抵抗で良い。マルチバンドアンテナ放射部の特性インピーダンスが50オームとは異なる場合には、マルチバンドアンテナ放射部の特性インピーダンスに合わせた値の特性インピーダンスを有する擬似負荷を用い、マルチバンドアンテナ放射部の特性に影響を与えない程度にマルチバンドアンテナ放射部に近接して配置する必要がある。
第3アンテナスイッチASW3は、第1アンテナパターン116と伝送線路114との間に介在接続され、伝送線路114と第1アンテナパターン116との接続、及び、伝送線路114擬似負荷201との接続を選択的に切り替える。具体的には、この第3アンテナスイッチASW3は、他の第1アンテナスイッチASW1と第2アンテナスイッチASW2と同様に、プリント基板112に設けられた第3アンテナスイッチ制御バス端子TE3に加えられるデジタル制御信号により第3アンテナスイッチ制御バス120cを介してデジタル制御される。
フロントエンド制御ブロック224は、フロントエンド制御ブロック124と比較して、電力増幅器ブロック121の増幅率を低下させる代わりに、第3アンテナスイッチASW3にインピーダンス整合ブロック122と擬似負荷201とを接続させ、接続させている間に、マルチバンドアンテナ部210の共振周波数を変更し、変更した後に、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する点が異なる。
これにより、第3アンテナスイッチASW3を伝送線路114と擬似負荷201との接続に切り替えた状態で、電力増幅器ブロック121を動作させフロントエンド制御ブロック224から行われる制御によりインピーダンス整合ブロック122を動作させ、反射電力の検出信号PDを所定の値以下になるように設定する時、擬似負荷201はその送信電力の殆どを熱に変化させ、実質的に外部に電波が漏れることが極めて少なくなる。
ここで、インピーダンス整合ブロック122を制御して所定の反射電力以下に設定する期間中、送信電力は所定の通信に用いる規定値又は規定値電力以下に設定してあれば良い。
また、擬似負荷201の働きは、前述したようにマルチバンドアンテナ放射部の特性インピーダンスと等価な値を与え、送信電力を熱に変換してマルチバンドアンテナ放射部からの不要輻射を抑制するだけではない。もう1つの働きとしては、例えば或る時は人間の頭に携帯電話が隣接した状態で送受信が行われ、また或る時は携帯電話が机の上に置かれた状態で送受信が行われ、送受信環境が時々で大きく変化してマルチバンドアンテナ放射部の共振周波数や帯域幅が変化したり、マルチバンドアンテナ放射部の特性インピーダンスが変化する場合において、擬似負荷201の特性インピーダンスもマルチバンドアンテナ放射部が組み込まれた携帯電話の周囲環境に応じて変化することである。
従って、第3アンテナスイッチASW3を伝送線路114と擬似負荷201との接続に切り替えた状態で、電力増幅器ブロック121を動作させフロントエンド制御ブロック224から行われる制御によりインピーダンス整合ブロック122を動作させ、反射電力の大小に応じた検出信号PDを所定の値以下になるように設定した後に、第3アンテナスイッチASW3を伝送線路114と擬似負荷201との接続から伝送線路114とマルチバンドアンテナ放射部との接続に切り替えて電力増幅器ブロック121を動作させても大きな特性インピーダンスの変化は極めて少なく、電力増幅器ブロック121を反射電力が少ない状態で安定に動作させることができる。
以上のように、本実施の形態に係る送信装置200は、実施の形態1に係る送信装置100と比較して、マルチバンドアンテナ部210が、さらに、所定のインピーダンスを有する擬似負荷201と、第1アンテナパターン116及び擬似負荷201とインピーダンス整合ブロック122との間に介在接続され、インピーダンス整合ブロック122と第1アンテナパターン116との接続、及びインピーダンス整合ブロック122と擬似負荷201との接続を選択的に切り替える第3アンテナスイッチASW3とを有し、フロントエンド制御ブロック224が、電力増幅器ブロック121の増幅率を低下させる代わりに、第3アンテナスイッチASW3にインピーダンス整合ブロック122と擬似負荷201とを接続させ、接続させている間に、マルチバンドアンテナ部210の共振周波数を変更し、変更した後に、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する。
これにより、送信装置200の送受信環境が著しく変化し、マルチバンドアンテナ放射部の入力インピーダンスが変化したとき、擬似負荷201の入力インピーダンス特性も相対的に変化する。よって、変化した擬似負荷201の入力インピーダンスに対して反射電力が最小になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を調整することで、第1アンテナパターン116と電力増幅器ブロック121とを切り離した状態で、マルチバンドアンテナ放射部の入力インピーダンスに応じて、インピーダンス整合ブロック122の整合特性を調整できる。つまり、送信装置200の送受信環境が著しく変化した場合であってもインピーダンス整合ブロック122の整合特性を調整している間に、マルチバンドアンテナ放射部から放射される電波を確実に抑圧できるので、不要輻射を低減できる。
(アクセス方式がTDMAの場合)
本実施の形態に係る送信装置200も、実施の形態1に係る送信装置100と同様に、アクセス方式がTDMAのモードの高周波無線通信システムと、アクセス方式がCDMAのモードの高周波無線通信システムとに適用できる。以下、アクセス方式ごとに送信装置100を有する高周波無線通信システムの動作を説明する。
まず、アクセス方式がTDMAの場合の、送信装置200を有する高周波無線通信システムの動作について説明する。
図7は、実施の形態2に係る送信装置200を有する高周波無線通信システムの同一周波数を用いた送受信のタイミングを示す図である。つまり、アクセス方式がTDMAの場合の高周波無線通信システムの動作のタイミングを示す図である。
同図には、第1周波数で通信する場合の、送信装置200を有する高周波無線通信システムのT軸(時間軸)ごとの送信及び受信の状況を簡略化して示している。具体的には、送信Tx軸は送信信号の出力レベルを示し、Rx軸は受信信号の有無を示す。ただし、Tx軸が示す送信信号の出力レベルとは、マルチバンドアンテナ部210から放射される電波のレベルではなく、電力増幅器ブロック121から出力される高周波信号のレベルである。
図7に示したタイミング図は、図4に示したタイミング図と比較して、調整期間の送信信号の出力レベルが第2出力レベルP2になっている点が異なる。具体的には、時間軸のT31からT32の時間は、送信信号出力は第2出力レベルP2に設定されており、これは通常のデータ通信又は音声などの本来の通信の送信と同じ出力レベルである。
この時間軸のT31からT32の時間は、第3アンテナスイッチASW3が伝送線路114と擬似負荷201との接続に切り替えられた状態で、フロントエンド制御ブロック224がすべての制御を行い反射電力の大小に応じた検出信号PDを所定の値以下になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する調整期間である。
送信装置200は、送信装置100と比較して、さらに擬似負荷201を有するので、本来の通信の送信と同じ出力レベルの送信電力相当であっても、マルチバンドアンテナ部210から電波は出ず、擬似負荷201で熱として消費され外部に電波が漏れることはない。
そして、インピーダンス整合ブロック122の整合特性の調整後、時間軸のT32において、第3アンテナスイッチASW3が伝送線路114と擬似負荷201との接続から、伝送線路114とマルチバンドアンテナ放射部との接続に切り替えられる。
時間軸のT32からT33までの時間は、データ通信又は音声などの本来の通信の送信動作を行う時間である。
なお、受信期間に関しては、図4と同じである。
このように、実施の形態2に係る送信装置200を有し、アクセス方式がTDMAの高周波無線通信システムは、送信装置100を有し、アクセス方式がTDMAの高周波無線通信システムと比較して、通信機器の送受信環境が著しく変化し、マルチバンドアンテナ放射部の特性が変化したとしても、擬似負荷201の特性も相対的に変化し、変化したインピーダンスに対して整合、つまり反射電力が最小になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性が調整され、その整合特性を保持して、第3アンテナスイッチASW3を伝送線路114と擬似負荷201との接続から伝送線路114とマルチバンドアンテナ放射部との接続に切り替えて送信が行われるので、反射は小さく維持され、マルチバンドアンテナ部210からの不要な電波の輻射を極めて小さく抑えられる。
(アクセス方式がCDMAの場合)
次に、アクセス方式がCDMAの場合の、送信装置200を有する高周波無線通信システムの動作について説明する。アクセス方式がCDMAの場合の送信装置200の動作は、図7に示したアクセス方式がTDMAの場合の送信装置200の動作とほぼ同じであるが、送信と受信とを同時に行う点が異なる。
図8は、実施の形態2に係る送信装置200を有する高周波無線通信システムの異なる周波数を用いた送受信のタイミング図である。つまり、アクセス方式がCDMAの場合の高周波無線通信システムの動作のタイミングを示す図である。
同図には、送信周波数を第2周波数、受信周波数を第3周波数として通信する場合の、送信装置200を有する高周波無線通信システムのT軸ごとの送信及び受信の状況を簡略化して示している。具体的には、送信Tx軸は送信信号の出力レベルを示し、Rx軸は受信信号の有無を示す。ただし、Tx軸が示す送信信号の出力レベルとは、マルチバンドアンテナ部210から放射される電波のレベルはなく、電力増幅器ブロック121から出力される高周波信号のレベルである。
図8に示したタイミング図は、図5に示したタイミング図と比較して、調整期間の送信信号の出力レベルが第2出力レベルP2になっている点が異なる。具体的には、時間軸のT41からT42の時間は、送信信号出力は第2出力レベルP2に設定されており、これは通常のデータ通信又は音声などの本来の通信の送信と同じ出力レベルである。
この時間軸のT41からT42の時間は、第3アンテナスイッチASW3が伝送線路114と擬似負荷201との接続に切り替えられた状態で、フロントエンド制御ブロック224がすべての制御を行い反射電力の大小に応じた検出信号PDを所定の値以下になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更する調整期間である。
送信装置200は、送信装置100と比較して、さらに擬似負荷201を有するので、この期間の送信電力が大きくても、電力は擬似負荷201で熱的に消費されマルチバンドアンテナ部210から外部に電波が漏れることは無い。
そして、インピーダンス整合ブロック122の整合特性の調整後、時間軸のT42において、第3アンテナスイッチASW3が伝送線路114と擬似負荷201との接続から、伝送線路114とマルチバンドアンテナ放射部との接続にスイッチが切り替えられる。
時間軸のT42からT43の時間は、データ通信又は音声などの本来の送信動作を行う時間である。
なお、受信期間に関しては図5と同じで、送信と同じ時間内であっても受信ができる。
このように、実施の形態2に係る送信装置200を有し、アクセス方式がCDMAの高周波無線通信システムは、送信装置100を有し、アクセス方式がCDMAの高周波無線通信システムと比較して、通信機器の送受信環境が著しく変化し、マルチバンドアンテナ放射部の特性が変化したとしても、擬似負荷201の特性も相対的に変化し、変化したインピーダンスに対して整合、つまり反射電力が最小になるようにインピーダンス整合ブロック122の整合特性が調整され、その整合特性を保持して、第3アンテナスイッチASW3を伝送線路114と擬似負荷201との接続から伝送線路114とマルチバンドアンテナ放射部との接続に切り替えて送信が行われるので、反射は小さく維持され、マルチバンドアンテナ部210からの不要な電波の輻射が極めて小さく抑えられる。
(実施の形態3)
本発明は、上述したような送信装置として実現できるだけでなく、このような送信装置を有する高周波無線通信システムとしても実現できる。
図9は、実施の形態1に係る送信装置を有する高周波無線通信システムの構成の一例を示す図である。また、図10は、高周波無線通信システムを有する携帯電話の外観図である。
図9に示す高周波無線通信システム300は、図10に示す携帯電話機400に搭載され、実施の形態1に係る送信装置のマルチバンドアンテナ部110、電力増幅器ブロック121、インピーダンス整合ブロック122、反射電力検出回路123及びフロントエンド制御ブロック124と、さらに、RF−IC/ベースバンドブロック301、第1セレクトスイッチ302、第2セレクトスイッチ303、第3セレクトスイッチ304、デュープレクサ(DUP)305及び受信系ブロック306とを備える。
この高周波無線通信システム300は、例えば、アクセス方式がTDMAの複数のバンド(DCS1800、PCS1900、EGSM900及びGSM850)と、アクセス方式がCDMAの複数のバンド(UMTS Band I、UMTS Band V及びUMTS Band VI)で動作する。
RF−IC/ベースバンドブロック301は、ベースバンド信号から高周波信号への変換、及び、高周波信号からベースバンド信号への変換を行う、例えば、1チップ化された集積回路である。
第1セレクトスイッチ302は、インピーダンス整合ブロック122に供給する高周波信号を選択する。つまり、通信に用いるバンドに応じて接続を切り替える。
第2セレクトスイッチ303は、通信に用いるバンドのアクセス方式に応じて、反射電力検出回路123と第3セレクトスイッチ304との接続、及び、反射電力検出回路123とDUP305との接続、を選択的に切り替える。具体的には、通信に用いるバンドのアクセス方式がTDMAの場合、反射電力検出回路123と第3セレクトスイッチ304との接続し、通信に用いるバンドのアクセス方式がCDMAの場合、反射電力検出回路123とDUP305とを接続する。
第3セレクトスイッチ304は、通信に用いるバンドのアクセス方式に応じて、第2セレクトスイッチ303とマルチバンドアンテナ部110との接続、DUP305とマルチバンドアンテナ部110との接続、受信系ブロック306とマルチバンドアンテナ部110との接続のいずれかを選択する。具体的には、通信に用いるバンドのアクセス方式がTDMAの場合、送信期間に第2セレクトスイッチ303とマルチバンドアンテナ部110との接続し、受信期間に受信系ブロック306とマルチバンドアンテナ部110とを接続する。通信に用いるバンドのアクセス方式がCDMAの場合、DUP305とマルチバンドアンテナ部110とを常に接続する。
DUP305は、送信系と受信系とを切り分ける。なお、図9においては1つのDUPのみ示しているが、バンドごとにDUPを有してもよい。
受信系ブロック306は、例えば、LNA(Low Noise Amplifier)などを有し、マルチバンドアンテナ部110で受信された高周波信号を増幅し、RF−IC/ベースバンドブロック301へ出力する。
以上のように、高周波無線通信システム300は、マルチモード/マルチバンドの通信が可能である。また、送信装置100を有することにより、マルチバンドアンテナ部110の特性インピーダンスと電力増幅器ブロック121とのインピーダンス不整合により、不要な電波がマルチバンドアンテナ部110から輻射されることが極めて少ない。よって、他の通信への妨害を引き起こさない。更には、通信に用いているバンドの隣接周波数の周波数成分を含んだ電波の輻射も少ない。よって、電波法などの法規により決められ通信出力以外の電波は輻射することがない。また、電波法などの法規により決められた通信出力以外の電波は輻射することの少ないクリアーな通信を実現できる。
なお、本実施の形態3では、送信装置100を有する高周波無線通信システムについて述べたが、送信装置200を有する高周波無線通信システムであっても同様の効果が得られることは言うまでもない。
以上、本発明について、実施の形態1〜3に基づき説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形を施してもよい。
例えば、第1アンテナスイッチASW1および第2アンテナスイッチASW2は、シリコンオンサファイア(Silicon on Sapphire)デバイスを用いたシリコン系半導体、またはシリコンオンインシュレーター(Silicon on Insulator)デバイスを用いたシリコン系半導体から構成されていることが望ましい。これにより、高いアイソレーション特性を有しておりマルチバンドアンテナの部分を小型化でき、携帯電話に応用すると効果が更に大きくなる。
また、第3アンテナスイッチASW3も、シリコンオンサファイアデバイスを用いたシリコン系半導体、またはシリコンオンインシュレーターデバイスを用いたシリコン系半導体から構成されていることが望ましい。
また、電力増幅器ブロック121と、インピーダンス整合ブロック122と、反射電力検出回路123と、フロントエンド制御ブロック124とは、同一基板上に実装されていてもよい。このようにモジュール化されることで、小型化が可能となる。さらに、同一基板上には他の受動部品も搭載され一体化された高周波モジュールになっていることで、制御回路系も含めた小型化を実現できる。
更に、電力増幅器ブロック121と、インピーダンス整合ブロック122と、反射電力検出回路123と、フロントエンド制御ブロック124は、シリコンオンサファイアデバイス又はシリコンオンインシュレーターデバイスを用いたシリコン系半導体を用いた集積回路であることが望ましい。これにより、制御回路系の更なる小型化とともに低価格化も実現できる。
また、送信装置がインピーダンス整合ブロック122の整合特性を変更するタイミングは、通信の開始タイミングに限らず、通信中に反射電力検出回路123で検出される反射電力が所定の閾値を超えたタイミングでもよい。
本発明の送信装置は、携帯電話などに代表される通信機器の送信部、特にマルチバンド、マルチモードを有する送信部に有用である。
100、200 送信装置
110、210 マルチバンドアンテナ部
112、812 プリント基板
114、814 伝送線路
115、815 接地電極
116、816 第1アンテナパターン
117、817 第2アンテナパターン
118、818 第3アンテナパターン
119、819 第4アンテナパターン
120a 第1アンテナスイッチ制御バス
120b 第2アンテナスイッチ制御バス
120c 第3アンテナスイッチ制御バス
121 電力増幅器ブロック
122 インピーダンス整合ブロック
123、904 反射電力検出回路
124、224 フロントエンド制御ブロック
125 レジスタ
201 擬似負荷
300 高周波無線通信システム
301 RF−IC/ベースバンドブロック
302 第1セレクトスイッチ
303 第2セレクトスイッチ
304 第3セレクトスイッチ
305 デュープレクサ(DUP)
306 受信系ブロック
400 携帯電話機
800 マルチバンドアンテナ
813 ダイオードスイッチバイアス線
901 電力増幅装置
902 アンテナ端子
903 電力増幅器
905 電力制御回路
906 アンテナ
907 同軸ケーブル
908 移相器
909 電流検出回路
910 判定回路
911 位相制御回路
B1、B2 バイアス端子
DSW1 第1ダイオードアンテナスイッチ1
DSW2 第2ダイオードアンテナスイッチ2
ASW1 第1アンテナスイッチ
ASW2 第2アンテナスイッチ
ASW3 第3アンテナスイッチ
MC1〜MC3 コンデンサ
ML1、ML2 インダクタ
ASWTr トランジスタ
ASWR1 抵抗
MSW1〜MSW5 スイッチ
TE1 第1アンテナスイッチ制御バス端子
TE2 第2アンテナスイッチ制御バス端子
TE3 第3アンテナスイッチ制御バス端子

Claims (8)

  1. マルチバンドで動作する送信装置であって、
    アンテナ部と、
    入力される高周波信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部と前記アンテナ部との間に介在接続され、前記増幅部の出力インピーダンスと前記アンテナ部の入力インピーダンスとを整合する整合部と、
    前記アンテナ部から反射した高周波信号の電力である反射電力を検出する反射電力検出部と、
    前記アンテナ部及び前記整合部を制御する制御部とを備え、
    前記アンテナ部は、前記整合部に接続された第1アンテナ要素と、一端が前記第1アンテナ要素に接続された第1スイッチと、前記第1スイッチの他端に接続された第2アンテナ要素とを有し、
    前記制御部は、前記第1スイッチのオン及びオフを切り替えることにより、前記アンテナ部の共振周波数を変更し、変更した後に、前記反射電力検出部で検出される反射電力が所定値以下になるように前記整合部の整合特性を変更する
    送信装置。
  2. 前記アンテナ部は、さらに、
    所定のインピーダンスを有する擬似負荷と、
    前記第1アンテナ要素及び前記擬似負荷と前記整合部との間に介在接続され、前記整合部と前記第1アンテナとの接続、及び、前記整合部と前記擬似負荷との接続を選択的に切り替える第2スイッチとを有し、
    前記制御部は、前記第2スイッチに前記整合部と前記擬似負荷とを接続させ、接続させている間に、前記アンテナ部の共振周波数を変更し、変更した後に、前記整合部の整合特性を変更する
    請求項1記載の送信装置。
  3. 前記制御部は、前記増幅部の増幅率を低下させ、低下させている間に、前記アンテナ部の共振周波数を変更し、変更した後に、前記整合部の整合特性を変更する
    請求項1記載の送信装置。
  4. 前記第1スイッチは、シリコンオンサファイア(Silicon on Sapphire)デバイス又はシリコンオンインシュレーター(Silicon on Insulator)デバイスを用いたシリコン系半導体から構成されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の送信装置。
  5. 前記第2スイッチは、シリコンオンサファイアデバイスを用いたシリコン系半導体又はシリコンオンインシュレーターデバイスを用いたシリコン系半導体から構成されている
    請求項2記載の送信装置。
  6. 前記増幅部、前記反射電力検出部、前記整合部及び前記制御部は、同一基板上に実装されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の送信装置。
  7. 前記増幅部、前記反射電力検出部、前記整合部及び前記制御部は、シリコンオンサファイアデバイス又はシリコンオンインシュレーターデバイスを用いたシリコン系半導体を用いた集積回路である
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の送信装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の送信装置を備える
    高周波無線通信システム。
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