JP2011166280A - 周波数逓倍器 - Google Patents

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Abstract

【課題】FETの閾値電圧が設計値と異なる場合においても、不要波に対して所望の抑圧量を得ることができる周波数逓倍器を提供する。
【解決手段】周波数逓倍器は、第1の電界効果トランジスタを有し、外部から入力される入力信号に対して正の半波整流をして、該入力信号の周波数成分を逓倍した周波数成分を含む第1の信号を出力する第1の逓倍回路と、第2の電界効果トランジスタを有し、入力信号に対して負の半波整流をして極性を反転し、入力信号の周波数成分を逓倍した周波数成分を含む第2の信号を出力する第2の逓倍回路と、入力信号の電圧に応じて容量が変化する可変容量ダイオードと、第1の逓倍回路から出力される第1の信号と、第2の逓倍回路から出力される第2の信号とが合成された信号を出力する出力部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、周波数逓倍器に関する。
マイクロ波帯などの高周波帯において用いられる逓倍器は、入力された周波数の信号と、当該信号の位相を180°ずらした信号とをそれぞれ逓倍して合成する構成を有している(非特許文献1)。
図10は、アクティブバランス型の周波数逓倍器9の構成の一例を示す回路図である。同図に示すように、逓倍器9は、入力端子T1と、整合回路11と、逓倍回路52、53と、整合回路14と、出力端子T2とを備えている。
入力端子T1は、外部に設けられた回路と接続され、当該回路から基本周波数信号が入力される。この基本周波数信号は、外部に設けられた回路、例えば、発振回路より入力される一定の周波数を有する信号である。
整合回路11は、入力端子T1を通じて接続される外部の回路と、逓倍回路52及び逓倍回路53とのインピーダンス整合(インピーダンス変換を含む)を行う。逓倍回路52及び逓倍回路53は、整合回路11を介して基本周波数信号が入力され、入力される基本周波数信号の周波数成分と、当該周波数成分に対して2倍、3倍、…の周波数成分を含む信号を出力する。整合回路14は、逓倍回路52及び逓倍回路53と、出力端子T3とを通じて接続される外部の回路とのインピーダンス整合を行う。なお、逓倍回路52の出力と、逓倍回路53の出力とは、接続点J1(出力部)において接続されて整合回路14に入力されている。
逓倍回路52は、電界効果トランジスタ(以下、FET(Field Effective
Transistor))121と、抵抗素子122とを有している。FET121は、ゲートが整合回路11と接続され、ドレインが接続点J1を介して整合回路14に接続され、ソースが抵抗素子122を介して接地されている。すなわち、逓倍回路52は、ソース接地の増幅回路である。
逓倍回路53は、FET131と、抵抗素子132とを有している。FET131は、ゲートが接地され、ソースが整合回路11に接続され、ドレインが接続点J1を介して整合回路14に接続されている。抵抗素子132は、一端がFET131のソースに接続され、他端が接地されている。すなわち、逓倍回路53は、ゲート接地の増幅回路である。
周波数逓倍器9において、入力端子T1に正弦波を入力すると、逓倍回路52のFET121が入力された正弦波に対して、正の半波を整流した信号を出力する。また、逓倍回路53のFET131が入力された正弦波に対して負の半波を整流し、整流した信号の極性を反転する。
これにより、FET121及びFET131のドレイン電流に含まれる入力端子T1から入力された正弦波の周波数、及びその奇数次高調波は、互いに逆相となる。そして、正弦波の周波数、及びその奇数次高調波は、接続点J1において合成されることで互いに弱め合うことで相殺され、整合回路14を介して出力端子T2より出力される。
一方、FET121及びFET131のドレイン電流に含まれる正弦波の周波数の偶数次の高調波は、接続点J1において合成されることで互いに強め合い、整合回路14を介して出力端子T2より出力される。
図11は、アクティブバランス型の周波数逓倍器9の入出力特性を示す模式図である。同図において、横軸は周波数を示し、縦軸は電力レベルを示している。周波数逓倍器9は、図11(A)に示すような基本周波数f0の信号が入力されると、図11(B)に示すような、基本周波数f0に対して2倍の周波数の2倍波と、基本周波数f0の基本波と、基本周波数f0に対して3倍の周波数の3倍波とを含む信号を出力する。ここで、基本波と3倍波とは、不要な成分(不要波)である。この不要波は、上述のように、接続点J1を介して、逓倍回路52及び逓倍回路53の出力する信号において、互いに弱め合うが、周波数逓倍器9が出力する信号に含まれている。
図12は、周波数逓倍器9の出力信号の周波数特性を示すグラフである。同図において、横軸は基本周波数f0の周波数を示し、縦軸は基本周波数f0対する基本波(1倍波)、2倍波、及び3倍波それぞれの電力レベルを示している。また、同図は、シミュレーションにより得られたグラフである。同図において、「×2out」により示されている2倍波は、1GHzから6GHzに亘ってほぼ0[dBm]の出力レベルが得られている。「×1out」により示されている基本波は、−10[dBm]〜−25[dBm]の出力レベルが得られ、「×3out」により示されている3倍波は、−10[dBm]〜−25[dBm]の出力レベルが得られている。このように、周波数逓倍器9より出力される信号において、不要波である基本波及び3倍波は、所望波である2倍波に比べ−10[dBm]以上抑圧され出力される。
Ian D Robertson, "CIRCUITSAND SYSTEMS SERIES 7 MMIC DESIGN", the United Kingdom, The Institution ofElectrical Engineers, May.1996, p.458-460.
しかしながら、半導体素子の製造におけるプロセスのバラツキや、面内バラツキによりアクティブ素子のFETの閾値電圧が設計値と異なる場合、閾値電圧に応じてスプリアス抑圧量が変動してしまう。これにより、スプリアス(不要波)、特に、基本波に対して所望の抑圧量を得られないことがあるという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、FETの閾値電圧が設計値と異なる場合においても、不要波に対して所望の抑圧量を得ることができる周波数逓倍器を提供することにある。
(1)上記問題を解決するために、本発明は、第1の電界効果トランジスタを有し、外部から入力される入力信号に対して正の半波整流をして、該入力信号の周波数成分を逓倍した周波数成分を含む第1の信号を出力する第1の逓倍回路と、第2の電界効果トランジスタを有し、前記入力信号に対して負の半波整流をして極性を反転し、前記入力信号の周波数成分を逓倍した周波数成分を含む第2の信号を出力する第2の逓倍回路と、前記入力信号の電圧に応じて容量が変化する可変容量ダイオードと、前記第1の逓倍回路から出力される第1の信号と、第2の逓倍回路から出力される第2の信号とが合成された信号を出力する出力部とを備えることを特徴とする周波数逓倍器である。
(2)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記可変容量ダイオードのカソードに接続され、電圧を印加する入力部を備えることを特徴とする。
(3)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記第1の電界効果トランジスタは、ゲートに入力信号が印加され、ソースが抵抗素子を介して接地され、ドレインから前記第1の信号を出力し、前記第1の低倍回路が有する前記可変容量ダイオードである第1の可変容量ダイオードは、一端が前記第1の電界効果トランジスタのゲートに接続され、他端が接地されていることを特徴とする。
(4)また、本発明は、上記に記載の発明において、前記第2の電界効果トランジスタは、ゲートが接地され、ソースに入力信号が印加され、ドレインから前記第2の信号を出力し、前記第2の逓倍回路が有する前記可変容量ダイオードである第2の可変容量ダイオードは、一端が前記第2の電界効果トランジスタのゲートに接続され、他端には前記入力信号が印加されていることを特徴とする。
この発明によれば、FETの閾値電圧が設計値と異なる場合においても、不要波に対する所望の抑圧量を得ることができる。
本発明に係る第1実施形態におけるアクティブバランス型の周波数逓倍器1の構成を示す回路図である。 同実施形態における周波数逓倍回路1に備えられたFET121の基本波抑圧量と、FET121の閾値電圧Vthとの関係を示すグラフの一例である。 同実施形態における周波数逓倍器1の周波数特性の一例を示すグラフである。 同実施形態における周波数逓倍器1の周波数特性と、バラクタダイオード123のサイズ(容量)との関係の一例を示すグラフである。 本発明に係る第2実施形態におけるアクティブバランス型の周波数逓倍器2の構成を示す回路図である。 同実施形態における周波数逓倍器2の周波数特性の一例を示すグラフである。 本発明に係る第3実施形態におけるアクティブバランス型の周波数逓倍器3の構成を示す回路図である。 同実施形態における周波数逓倍器3の周波数特性の一例を示すグラフである。 第1実施形態の周波数逓倍器1の変形例である周波数逓倍器4の回路図である。 アクティブバランス型の周波数逓倍器9の構成の一例を示す回路図である。 アクティブバランス型の周波数逓倍器9の入出力特性を示す模式図である。 周波数逓倍器9の出力信号の周波数特性を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る第1実施形態におけるアクティブバランス型の周波数逓倍器1の構成を示す回路図である。同図に示すように、周波数逓倍器1は、入力端子T1と、整合回路11、14と、逓倍回路12、53と、出力端子T2とを備えている。同実施形態の周波数逓倍器1は、図10に示した周波数逓倍器9に対して、逓倍回路12が異なる。なお、図1において、図10と同じ構成に対しては同じ符号を付して、その説明を省略する。
逓倍回路12は、FET121と、抵抗素子122と、バラクタダイオード(可変容量ダイオード)123とを有している。FET121は、ゲートが整合回路11と接続され、ドレインが接続点J1を介して整合回路14に接続され、ソースが抵抗素子122を介して接地されている。バラクタダイオード123は、カソードがFET121のゲートに接続され、アノードが接地されている。このように、逓倍回路12は、ソース接地の増幅回路である。
本実施形態の周波数逓倍器1において、入力端子T1を通じて正弦波を入力すると、FET121のゲート電圧は、入力した正弦波の電圧レベル(振幅)と、FET121の閾値電圧Vthとに応じて定まる。FET121の閾値電圧Vthが設計値と異なるときにおいても、FET121のゲート電圧は、入力した正弦波の電圧レベルと、閾値電圧Vthとに応じて定まる。すなわち、FET121の閾値電圧Vthの変化に応じて、FET121のゲート電圧のレベルが変化する。
バラクタダイオード123は、FET121のゲートに接続されているので、FET121のゲート電圧に応じて容量が定まる。すなわち、入力した正弦波の電圧レベルと、FET121の閾値電圧Vthとに応じてバラクタダイオード123の容量が定まる。ここで、FET121の閾値電圧Vthが設計値と異なる場合、バラクタダイオード123の容量は、閾値電圧Vthの設計値に対するずれに応じて容量が定まる。この場合、バラクタダイオード123の容量が設計値からのずれに応じて、FET121の入力インピーダンスを変更させることができる。
これにより、FET121のドレイン電流に含まれる正弦波の周波数(基本波)の出力レベルと、抑圧量のピーク周波数を変更させて、周波数逓倍器1の出力における不要波に対する抑圧量を制御することができる。すなわち、FET121のゲートに接続したバラクタダイオード123により、周波数逓倍器1の位相特性を制御することができる。
図2は、本実施形態における周波数逓倍器1に備えられたFET121の基本波抑圧量と、FET121の閾値電圧Vthとの関係を示すグラフの一例である。同図において、横軸は閾値電圧Vthを示し、縦軸は基本波の出力レベルを示している。FET121における基本波の出力レベルは、図2に示すように、閾値電圧Vthが高くなると基本波の出力レベルが低くなる傾向にある。例えば、閾値電圧が−0.625[V]の場合、基本波の出力レベルが−40[dBm]であるのに対して、閾値電圧が−0.575[V]の場合、基本波の出力レベルが略−30[dBm]となる。このように、FETの閾値電圧Vthが変動すると基本波の出力レベルが変動して、逓倍回路12の出力と、逓倍回路53の出力とにおける基本波及び3倍波などの奇数次高調波の出力レベルが偏ることにより、相殺による抑圧量が不十分になり、電力レベルの高い不要波(スプリアス成分)が含まれる出力信号が得られる場合がある。
図3は、本実施形態における周波数逓倍器1の周波数特性の一例を示すグラフである。同図において、横軸は周波数逓倍器1に入力する信号の周波数を示し、縦軸は周波数逓倍器1から出力される信号に含まれる2倍波と、基本波及び3倍波(不要波)との出力レベルを示している。図3において、FET121の閾値電圧が、図2において示した−0.575[V]、−0.6[V]、及び−0.625[V]それぞれの場合について、基本波、2倍波、及び3倍波の出力レベルが示されている。ここで、閾値電圧Vthが−0.575[V]の場合が「Vth−25mV」で示され、閾値電圧Vthが−0.6[V]の場合が「Vth」で示され、閾値電圧Vthが−0.625[V]の場合が「Vth+25mv」で示されている。また、3つの閾値電圧Vthそれぞれにおける基本波が「×1out」で示され、2倍波が「×2out」で示され、3倍波が「×3out」で示されている。
図3に示すように、FET121の閾値電圧Vthが設計値より低い場合(Vth−25mV)、設計値の場合(Vth)、及び設計値より高い場合(Vth+25mv)のそれぞれにおいて、基本波及び3倍波の出力レベルは、図12に示した基本波及び3倍波の出力レベルより低くなっている。このように、周波数逓倍器1は、FET121の閾値電圧Vthが設計値と異なる場合においても、不要波に対して所望の抑圧量を得ることができる。すなわち、抑圧量の変動を小さくすることができる。さらに、周波数逓倍器1は、不要波に対して周波数逓倍器9(図10)より高い抑圧量を有している。
図4は、本実施形態における周波数逓倍器1の周波数特性と、バラクタダイオード123のサイズ(容量)との関係の一例を示すグラフである。同図において、横軸は周波数逓倍器1の入力信号の周波数を示し、縦軸は周波数逓倍器1の出力信号に含まれる基本波、2倍波、3倍波の出力レベルを示している。同図において、「Varactor1 ×1〜3out」により示されている各グラフは、「Varactor2 ×1〜3out」により示されている各グラフよりバラクタダイオード123のサイズが大きい場合を示している。同図に示すように、バラクタダイオード123のサイズを大きくすると、2倍波の出力レベルを維持したまま、基本波に対する抑圧量のピーク周波数が低くなる。
このように、バラクタダイオード123を設けたことにより、2倍波の出力レベルを損なうことなく、基本波、及び3倍波の抑圧量がピークとなる周波数を変更することができる。そして、FET121の閾値電圧Vthが設計値と異なる場合においても、不要波に対して所望の抑圧量を確保できるようにバラクタダイオード123のサイズを予め設定することにより、不要波抑圧量の変動による影響を小さくさせることができる。
なお、バラクタダイオード123のサイズは、周波数逓倍器1に入力する信号に含まれる周波数に応じてシミュレーションなどにより設定される。
<第2実施形態>
図5は、本発明に係る第2実施形態におけるアクティブバランス型の周波数逓倍器2の構成を示す回路図である。同図に示すように、周波数逓倍器2は、入力端子T1と、整合回路11、14と、逓倍回路22、53と、出力端子T2と、バイアス電圧端子T3(入力部)を備えている。同実施形態の周波数逓倍器2は、第1実施形態の周波数逓倍器1(図1)の逓倍回路12に対して、バイアス電圧端子T3を接続した点が異なる。なお、図5において、図1と同じ構成に対しては同じ符号を付して、その説明を省略する。
バイアス電圧端子T3は、FET121のゲートと、バラクタダイオード123のカソードとの接続点に接続されている。バイアス電圧端子T3に電圧を印加することにより、バラクタダイオード123のアノードとカソードとの間の電圧を外部から変更させることができ、バラクタダイオード123の容量を制御することができる。バラクタダイオード123の容量を変更することで、FET121の入力インピーダンスを変更することができ、FET121の出力であるドレイン電流に含まれる基本波の出力レベルを変更することができる。すなわち、バラクタダイオード123の容量を変更することにより、FET121の位相特性を制御することができる。
これにより、FET121の閾値電圧Vthが設計値と異なる場合においても、バイアス電圧端子T3から印加する電圧に応じて周波数逓倍器2の周波数特性を変更させることにより、不要波の抑圧量を増減させる制御をすることができる。
上述のように、本実施形態の周波数逓倍器2は、バイアス電圧端子T3に電圧を印加することにより、バラクタダイオード123の容量を変更させて、逓倍回路22の周波数特性を変更させる構成を有している。
図6は、本実施形態における周波数逓倍器2の周波数特性の一例を示すグラフである。同図において、横軸は周波数逓倍器2に入力する信号の周波数を示し、縦軸は周波数逓倍器2から出力される信号に含まれる2倍波と、基本波及び3倍波(不要波)との出力レベルを示している。図6には、バイアス電圧端子T3に0.5[v]の電圧を印加した場合(Vb=0.5V)と、1[v]の電圧を印加した場合(Vb=1V)とそれぞれの場合における基本波(×1out)、2倍波(×2out)、及び3倍波(×3out)の出力レベルが示されている。
図6に示すように、バイアス電圧端子T3に印加する電圧を変化させることで、FET121より出力される不要波である基本波及び3倍波の抑圧量のピーク周波数が変動する。これにより、FET121の閾値電圧Vthが設計値と異なる値になり、不要波に対して所望の抑圧量が得られない場合においても、FET121から出力される不要波のレベルを制御して、FET131から出力と合成した際の不要波に対する所望の抑圧量を得ることができる。なお、バイアス電圧端子T3に印加する電圧は、シミュレーションや、実測値などに基づいて設定される。
また、バイアス電圧端子T3に印加する電圧に応じてバラクタダイオード123の容量を変更するようにしたので、周波数逓倍器2を実装した後においても、回路の変更を行わずとも、バイアス電圧端子T3に印加する電圧値により周波数特性を変更させることが容易にできる。本実施形態の周波数逓倍器2は、製造後に回路を修正することが困難であるMMIC(MonolithicMicrowaveIC;モノリシックマイクロ波集積回路)上に実装した場合においても、容易に周波数特性の調整ができるので、好適である。
<第3実施形態>
本実施形態では、図10の周波数逓倍器9の逓倍回路52を、図5に示すように逓倍回路22に変更する場合と同様に、図10の周波数逓倍器9の逓倍回路53を変更する場合について説明する。
図7は、本発明に係る第3実施形態におけるアクティブバランス型の周波数逓倍器3の構成を示す回路図である。同図に示すように、周波数逓倍器3は、入力端子T1と、整合回路11、14と、逓倍回路52、33と、出力端子T2と、バイアス電圧端子T4(入力部)とを備えている。本実施形態の周波数逓倍器3は、図10に示す周波数逓倍器9の構成に対して逓倍回路33を備える点と、バイアス電圧端子T4を備える点とが異なる。おな、図7において、図10と同じ構成に対しては同じ符号を付して、その説明を省略する。
逓倍回路33は、FET131と、抵抗素子132と、バラクタダイオード133とを有している。FET131は、ゲートが接地され、ソースが整合回路11に接続され、ドレインが接続点J1を介して整合回路14に接続されている。抵抗素子132は、一端がFET131のソースに接続され、他端が接地されている。バラクタダイオードハ、アノードがFET132のゲートに接続され、カソードがFET132のソースに接続されている。
バイアス電圧端子T4は、バラクタダイオード133のカソードと、FET132のソースとの接続点に接続されている。
バイアス電圧端子T4に電圧を印加することにより、バラクタダイオード133のアノードとカソードとの間の電圧を外部から変更させることができ、バラクタダイオード133の容量を制御することができる。バラクタダイオード133の容量を変更することで、FET131の入力インピーダンスを変更することができ、FET131の出力であるドレイン電流に含まれる基本波の出力レベルを変更することができる。これにより、周波数逓倍器3の周波数特性を変更することができ、バイアス電圧端子T4に印加する電圧に応じて不要波の抑圧量を増減させる制御をすることができる。
また、FET131の閾値電圧Vthが設計値と異なる場合においても、閾値電圧Vthのずれに応じた電圧をバイアス電圧端子T4に印加することにより、不要波に対して所望の抑圧量が得られるようにすることができる。このとき、バイアス電圧端子T4に印加する電圧は、周波数逓倍器3に入力する信号の周波数に応じたシミュレーションなどにより求める。
上述のように、本実施形態の周波数逓倍器3は、バイアス電圧端子T4に電圧を印加することにより、バラクタダイオード133の容量を変更させて、逓倍回路33の周波数特性を変化させる構成を有している。
図8は、本実施形態における周波数逓倍器3の周波数特性の一例を示すグラフである。同図において、横軸は周波数逓倍器3に入力する信号の周波数を示し、縦軸は周波数逓倍器3から出力される信号に含まれる2倍波と、基本波及び3倍波(不要波)との出力レベルを示している。図8には、バイアス電圧端子T3に0.5[v]の電圧を印加した場合(Vb=0.5V)と、1[v]の電圧を印加した場合(Vb=1V)とそれぞれの場合における基本波(×1out)、2倍波(×2out)、及び3倍波(×3out)の出力レベルが示されている。
図8に示すように、バイアス電圧端子T4に印加する電圧を変化させることで、第2実施形態の周波数逓倍器2と同様に、不要波である基本波及び3倍波の抑圧量のピーク周波数が変動する。これにより、FET131の閾値電圧Vthが設計値と異なる値になり、不要波に対して所望の抑圧量が得られない場合においても、周波数逓倍器3は、所望の周波数に応じた電圧をバイアス電圧端子T4に印加することで、不要波の抑圧量を制御することができる。そして、周波数逓倍器3は、所望の周波数における不要波の抑圧量を増加させることにより、不要波に対して所望の抑圧量を得ることができる。なお、バイアス電圧端子T4に印加する電圧は、シミュレーションや、実測値などに基づいて設定される。
なお、第3実施形態において、第1実施形態の周波数逓倍器1と同様に、バラクタダイオード133のカソードにバイアス電圧を印加するバイアス電圧端子T4を設けない構成にしてもよい。この場合、バラクタダイオード133の容量は、FET131の閾値電圧Vthに依存して変化する。
なお、上述の第1実施形態から第3実施形態において、FET121及びFET131のいずれか一方に対してバラクタダイオードを設ける構成を示したが、これに限らずに、例えば、図9に示すように、FET121及びFET131の両方に対してバラクタダイオードを設けるようにしてもよい。図9は、第1実施形態の周波数逓倍器1(図1)の変形例である周波数逓倍器4の回路図である。図示するように、FET131のゲートとソースとを接続するバラクタダイオード133を設けている。これにより、FET121及びFET131の両方の閾値電圧が変動した場合でも、所望の周波数における不要波の抑圧量を得ることができる。
また、このとき、第2実施形態の周波数逓倍器2、及び第3実施形態の周波数逓倍器3と同様に、バラクタダイオードに対してバイアス電圧を印加してバラクタダイオードの容量を変化させることにより逓倍回路の周波数特性を変更させるようにしてもよい。
1、2、3、4、9…逓倍器
11、14…整合回路
12、22、33、43、52、53…逓倍回路
121、131…FET
122、132…抵抗素子
123、133…バラクタダイオード
J1…接続点
T1…入力端子
T2…出力端子
T3、T4…バイアス電圧端子

Claims (4)

  1. 第1の電界効果トランジスタを有し、外部から入力される入力信号に対して正の半波整流をして、該入力信号の周波数成分を逓倍した周波数成分を含む第1の信号を出力する第1の逓倍回路と、
    第2の電界効果トランジスタを有し、前記入力信号に対して負の半波整流をして極性を反転し、前記入力信号の周波数成分を逓倍した周波数成分を含む第2の信号を出力する第2の逓倍回路と、
    前記入力信号の電圧に応じて容量が変化する可変容量ダイオードと、
    前記第1の逓倍回路から出力される第1の信号と、第2の逓倍回路から出力される第2の信号とが合成された信号を出力する出力部と
    を備えることを特徴とする周波数逓倍器。
  2. 前記可変容量ダイオードのカソードに接続され、電圧を印加する入力部
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の周波数逓倍回路。
  3. 前記第1の電界効果トランジスタは、ゲートに入力信号が印加され、ソースが抵抗素子を介して接地され、ドレインから前記第1の信号を出力し、
    前記第1の低倍回路が有する前記可変容量ダイオードである第1の可変容量ダイオードは、一端が前記第1の電界効果トランジスタのゲートに接続され、他端が接地されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の周波数逓倍器。
  4. 前記第2の電界効果トランジスタは、ゲートが接地され、ソースに入力信号が印加され、ドレインから前記第2の信号を出力し、
    前記第2の逓倍回路が有する前記可変容量ダイオードである第2の可変容量ダイオードは、一端が前記第2の電界効果トランジスタのゲートに接続され、他端には前記入力信号が印加されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の周波数逓倍回路。
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