JP2011166277A - 車両周囲表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者が操作してディスプレイに表示される画面を切り替えなくても、死角の状況を把握したいという運転者の意図を的確に検出して、ディスプレイに表示される画面を切り替える車両周囲表示装置を提供すること。
【解決手段】第一の画面を生成する画面生成手段21と、第一の画面を表示するディスプレイ14と、助手席前方の映像を撮影する撮影手段11と、を有する車両周囲表示装置100であって、運転者に助手席側の走行レーンに移動する意図があることを検出する移動意図検出手段15、16、32と、運転席から助手席前方の視界を確保しにくい状況であることを検出する視界角度特定手段12、34、33と、運転席から助手席前方の視界を確保しにくい状況である場合、ディスプレイに表示されていた第一の画面を、映像に切り替える画面切替手段17と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラが撮影した車両周囲の映像を車内のディスプレイに表示する車両周囲表示装置に関し、特に、カメラの映像とそれ以外のビジュアル情報を切り替えてディスプレイに表示する車両周囲表示装置に関する。
運転席からの死角を補うため、車両に車両周囲を撮影するためのカメラが搭載されることがある。例えば、車両のリアに搭載されたカメラは車両後方を撮影し、その映像をセンタークラスタ等のディスプレイに表示するので、運転者は後方を振り向かなくても、車両後方の状況を把握できる。
また、後方以外にも、運転席からの死角をカメラで補う技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。特許文献1には、赤外線カメラにより運転者の頭部の動きを検出し、運転者の頭部が車両周囲の方向へ動いた場合、ディスプレイに表示される映像を車両の左側方を撮影するカメラの映像に切り替える車両周囲表示装置が開示されている。
また、特許文献2には、運転者による方向指示器の操作に連動して、運転席からの死角部分を撮影した映像をディスプレイに表示する技術が開示されている。
特許文献1又は2の技術によれば、運転者が操作してディスプレイに表示する映像を切り替えなくても、ディスプレイに表示される映像を切り替えることができる。
特許第3832455号公報 特開平09−323590号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、運転者が死角の状況を把握したいと思っていることを、運転者の頭部の動きだけから判断するため、ディスプレイの切り替えが運転者の意図と一致しない場合が多いという問題がある。例えば、運転者が車内で捜し物をする場合、ディスプレイを間近から目視する場合、後方同乗者と会話するような場合、又は、ストレッチする場合、にも運転者の頭部は移動する。このような場合にディスプレイの表示を切り替えると、運転者の意図と相反して例えばナビゲーション用の地図が表示されなくなるため、運転者にとって不自由さを感じさせる。
また、特許文献1に開示された技術は、運転者の頭部の動きを検出する赤外線カメラが必要であるためコスト増をもたらすという問題がある。
また、特許文献2に開示された技術は、運転者のウィンカ操作により、運転者が死角の状況を把握したいと思っていることを検出するが、ウィンカ操作することだけでは運転者が死角の状況を把握したいと思っていることを検出できるとは限らない。例えば、運転者がウィンカを左に操作しても、左側方から左前方にかけての視界が良好である場合に、左側方から左前方付近の映像をディスプレイに表示する必要性は低い。必要がない場合にディスプレイの映像を切り替えると、特許文献1と同様に、運転者に不自由さを感じさせるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑み、運転者が操作してディスプレイに表示される画面を切り替えなくても、死角の状況を把握したいという運転者の意図を的確に検出して、ディスプレイに表示される画面を切り替える車両周囲表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、第一の画面を生成する画面生成手段と、第一の画面を表示するディスプレイと、助手席前方の映像を撮影する撮影手段と、を有する車両周囲表示装置であって、運転者に助手席側の走行レーンに移動する意図があることを検出する移動意図検出手段と、運転席から助手席前方の視界を確保しにくい状況であることを検出する視界角度特定手段と、運転席から助手席前方の視界を確保しにくい状況である場合、ディスプレイに表示されていた第一の画面を、映像に切り替える画面切替手段と、を有することを特徴とする。
運転者が操作してディスプレイに表示される画面を切り替えなくても、死角の状況を把握したいという運転者の意図を的確に検出して、ディスプレイに表示される画面を切り替える車両周囲表示装置を提供することができる。
車両周囲表示装置の概略を説明する図の一例である。 車両周囲表示装置100のブロック図の一例である。 物体認識用映像に含まれる物体の認識について説明する図の一例である。 先行車両と自車両の間隔と、視界を確保できる角度θの関係を模式的に説明する図の一例である。 車両周囲表示装置の機能ブロック図の一例を示す。 車両周囲表示装置がディスプレイに表示する画面を切り替える手順を示すフローチャート図の一例である。 車両周囲表示装置がディスプレイに表示する画面を元に戻す手順を示すフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
〔車両周囲表示装置100の概略〕
図1は、車両周囲表示装置100の概略を説明する図の一例である。車両周囲表示装置100を搭載した自車両50が、片側2車線の右側の走行レーン(以下、右車線という)を車両Aに続いて走行している。自車両50には、車幅方向の少なくとも左端にカメラ11が、左端と右端にカメラ11,13が、又は、左端と中央と右端にカメラ11〜13が搭載されている。
また、車両周囲表示装置100は、ナビゲーション装置やAV装置用のディスプレイ14を有しており、ナビゲーション装置やAV装置が生成した画面(道路地図やテレビ画面)だけでなく、カメラ11〜13が撮影した映像をディスプレイ14に表示可能になっている。本実施形態では特にカメラ11が撮影した映像をディスプレイ14に表示する態様を例にして、車両周囲表示装置100について説明する。
図1において、自車両50の運転者は、比較的空いている左側の走行レーン(以下、左車線という)の状況を把握したいが、先行車両Aにより運転者の視界が遮られているので、運転者は左車線の前方の状況を把握することができない。車両周囲表示装置100はこのような状況を検出した場合、運転者が操作しなくてもカメラ11が撮影した左前方映像を、ナビゲーション装置やAV装置が生成した画面に優先してディスプレイ14に表示する。
したがって、運転者が特定の操作をすることなく、運転者はディスプレイ14に表示された左前方映像により、左車線(助手席側)の前方の状況を把握することができる。なお、以下では、右車線の自車両50が左車線前方(助手席前方)の状況を把握する状況を例にするが、これは右ハンドル車の場合であり、左ハンドル車の場合は左車線の自車両50が右車線前方(助手席前方)の状況を把握する状況に置き換わる。また、この場合、ディスプレイ14はカメラ11でなくカメラ13の映像を表示する。
〔車両周囲表示装置100の構成〕
図2は、車両周囲表示装置100のブロック図の一例を示す。車両周囲表示装置100は、画像切替制御装置17により制御される。車両周囲表示装置100は、CAN(Controller Area Network)等の車載LANによりナビゲーション装置21と接続されている。このような構成は一例に過ぎず、画像切替制御装置17をナビゲーション装置21と一体に構成してもよい。
画像切替制御装置17は、カメラ11〜13、シフトレバースイッチ15、ウィンカスイッチ16、物体認識装置18、及び、ディスプレイ14と接続されている。カメラ11〜13は、例えばCCD、CMOSなどの個体撮像素子を備えたデジタルビデオカメラである。静止画を撮影するデジタルスチルカメラでもよいが、所定値以上のフレームレートで撮影可能であることが好ましい。
図1に示したように、車両周囲表示装置100は少なくとも1つのカメラ11を有する。カメラ11のみしか車載されていない場合、カメラ11は助手席側の車幅方向端部に、運転席から見て光軸を正面よりやや助手席側に向けて、固定されている。カメラ11の光軸の上下方向の向きは、正面か正面よりやや下向きである。したがって、カメラ11は、運転席から死角となる助手席側の前方の左前方映像を撮影することができる。カメラ11は、例えば、ドアミラー内、バンパ内、又は、シーリング内等、に配置される。カメラ11の画角は例えば100度程度であるが、より広角とすることで運転者が左前方の状況を把握しやすくなる。
また、車両周囲表示装置100はさらにカメラ12を有することが多い。このカメラ12は、例えば、光軸を車両正面よりやや下側を向けてルームミラーに配置されている。このカメラ12が撮影した物体認識用映像は、不図示の画像処理装置が走行レーンを区切る走行車線区分線を認識する画像処理や、先行車両等の物体を認識する画像処理や、夜間の歩行者を認識するための画像処理等に利用される。車幅方向端部のカメラ11が撮影した映像を、これらの画像処理に利用することも可能であるが、本実施形態ではカメラ11が左前方映像を撮影し、カメラ12が物体認識用映像を撮影するものとする。したがって、実際にはカメラ12は、物体認識装置18にも接続されている。
なお、運転席側の車幅方向端部にカメラ13を配置してもよい。カメラ13は、車両の右側方を撮影するカメラである。
カメラ11は、乗員のスイッチオンの操作により、又は、イグニッションオン(ハイブリッド車や電気自動車の場合はメインシステムオン)に連動して、継続的に撮影した左前方映像を画像切替制御装置17に出力する。
シフトレバースイッチ15は、運転者が操作したシフトレバーのポジションを検出し、シフトポジション信号を出力する。シフトレバーは、運転者が操作してマニュアルトランスミッションの変速比を指示するものであり、シフトポジション信号は運転者が選択した変速比を表す。なお、オートマチックトランスミッションやCVT(Continuously Variable Transmission)を搭載した車両では変速比の制御機構は異なっても、シフトレバースイッチ15がシフトポジション信号を出力する点では同様である。シフトレバースイッチ15のポジションは、例えば「P(パーキング)」「N(ニュートラル)」「D(ドライブ)」「R(リバース)」等である。
ウィンカスイッチ16は、運転者が操作したウィンカー(方向指示器)のポジションを検出する上下方向に揺動するレバー型のスイッチである。ウィンカスイッチ16は、例えば「右」「左」のいずれかのウィンカ信号を出力する。
ナビゲーション装置21は、衛星を利用したGNSS(GPS、Galileo、Glonass等)により自車両50の現在位置を測位する。また、ナビゲーション装置21は、現在位置を起点に、ジャイロセンサが検出する走行方向に、車速センサが検出する走行距離を累積して、衛星からの電波が受信できない状況でも自車両50の位置を高精度に推定する。また、ナビゲーション装置21は、予め記憶した道路地図データ又は不図示のサーバからダウンロードした道路地図データに含まれる道路のうち、自車両50が走行している道路として最も可能性の高い道路(リンク)に、自車の位置をマッピングする。
ナビゲーション装置21は、道路地図データが有するノードテーブルとリンクテーブルを辿り、同じ道路種別毎(一般道路や高速道路)に各道路(リンク)をラスタデータ化し、さらに操作ボタン、自車位置アイコン、交通情報等を重畳した画面データを生成する。この画面データが、道路地図画面となる。
また、ナビゲーション装置21がAV装置を一体に有する場合、ナビゲーション装置21は、アンテナが受信したアナログ信号を復調して、例えばMPEG2形式のデジタルデータを抽出しデジタル映像信号にデコードする。このデジタル映像信号からAV画面が生成される。また、ナビゲーション装置21は、この他、DVD等の映像を再生可能でもよい。ナビゲーション装置21は、乗員が選択している映像ソースに応じて、画像切替制御装置17に道路地図画面、AV画面等を出力する。
ディスプレイ14は、ナビゲーション装置21と車両周囲表示装置100に共通であり、ナビゲーション装置21が管理する道路地図画面、AV画面、選曲画面、及び、表示する画面を選択するメニュー画面等(以下、ナビ管理画面という)と、車両周囲表示装置100が管理する左前方映像を、切り替えて表示する。
なお、これらの他、ディスプレイ14にナビ管理画面としてナイトビュー映像が表示可能でもよい。ナイトビュー画面は、夜間、前照灯に含まれる近赤外を投光して、前方を赤外線カメラ(本実施形態ではカメラ12)で撮影した映像を表示する画面である。ナイトビュー画面では、歩行者など赤外線を発する撮影対象物が近赤外線に照らされ周囲より明るく撮影され、歩行者が枠線で囲まれるなど強調して表示される。
ディスプレイ14は、例えば液晶や有機EL等のFPD(Flat Panel Display)であり、センタークラスタの上部に配置される。この他、メータパネルにFPDが配置されてもよい。ディスプレイ14は、比較的大きなサイズのディスプレイ14が1つ搭載される場合と、メインディスプレイとサブディスプレイ(メインディスプレイよりもサイズが小さく解像度も低い)がそれぞれ(計2つ)がほぼ一体に搭載される場合がある。
ディスプレイ14が1つの場合、画像切替制御装置17は、ナビ管理画面と左前方映像のどちらをディスプレイ14に表示するかを制御し、ディスプレイ14がメインとサブに分かれている場合、画像切替制御装置17は、ナビ管理画面と左前方映像のどちらをメインディスプレイに表示するかを制御する。メインディスプレイに表示されないナビ管理画面又は左前方映像の一方はサブディスプレイに表示される。
〔視界を確保できる角度θの特定〕
図3〜5を用いて、物体認識装置18について説明する。図3は車両周囲表示装置100の機能ブロック図の一例を、図4は、物体認識用映像に含まれる物体の認識について説明する図の一例を、図5は、先行車両と自車両50の間隔と、視界を確保できる角度θの関係を模式的に説明する図の一例を、それぞれ示す。
図3の各機能ブロックは、CPUがプログラムを実行するか又はハード的な回路(IC)により実現される。物体認識装置18が有する視界角度特定手段34は、次述する手順に基づき視界を確保できる角度θを特定する。視界角度特定手段34は、1フレーム(1回の撮影画像)毎に角度θを特定してもよいし、数フレームおき毎に角度θを特定してもよい。また、特定した角度θを単位時間毎に平均して、最終的な角度θを特定してもよい。
物体認識装置18の視界角度特定手段34はカメラ12が撮影した物体認識用映像に含まれる物体を認識する。視界角度特定手段34は、物体を認識した場合には視界を確保できる角度θを特定する。画像切替制御装置17は、角度θに基づき物体が運転者の視界を遮るか否かを判定する。
図4(a)の右図は自車両50と先行車両Aの間隔が短い場合の物体認識用映像を、図4(b)の右図は自車両50と先行車両Bの間隔が長い場合の物体認識用映像を、それぞれ模式的に示す。カメラ12の焦点距離が一定であれば、同じ物体(この場合は先行車両A又はB)は間隔が短いほど大きく撮影される。
視界角度特定手段34は、まず、カメラ12が撮影した物体認識用映像から以下のような手順で同じ先行車両を追跡する。なお、以下の手順では、物体認識装置18の視界角度特定手段34が処理を行うとして主語を省略している。
1.時刻tの物体認識用映像から垂直方向及び水平方向のエッジを検出する。エッジの抽出には種々のフィルタが知られているが例えばSobelフィルタを用いる。
2.時刻tの物体認識用映像のエッジ画像から、連続した各エッジ(又はエッジを連続させる処理をして)に一意のラベルを付与する。
3.時刻t+1の物体認識用映像から垂直方向及び水平方向のエッジを検出する。
4.時刻t+1の物体認識用映像のエッジ画像から、連続した各エッジを抽出する。
5.時刻tと時刻t+1のエッジ画像をマッチングして、時刻tの各エッジと時刻t+1の各エッジを対応づける。対応づけられた1対のエッジは、同じ物体の同じ箇所のエッジと推定できる。
6.カメラ12が撮影する時系列の物体認識用映像に、1〜5の処理を施すことで、各物体認識用映像間で同じ物体の同じ箇所のエッジを対応づけることができる。
7.各エッジの移動速度を算出する。
8.エッジ画像内のエッジの移動速度に基づき、エッジを2つのグループに仕分ける。すなわち、先行車両は自車両50と同程度の速度で移動するのに対し、走行車線区分線、ガードレール、信号機、歩行者などは、自車両50に対しほぼ停止している。これを利用して、各エッジの移動速度(単位は例えば〔ピクセル/ミリ秒〕である)と閾値Aを比較して、エッジを2つのグループに仕分ける。なお、閾値Aはほぼ停止しているエッジを抽出するための小さい値である。
9.移動速度が遅い側のグループに仕分けられた複数のエッジが先行車両のエッジであると推定する。以上の処理により、物体認識装置18の視界角度特定手段34は、カメラ12が撮影した物体認識用映像から同じ先行車両を追跡することができる。
先行車両を追跡した物体認識装置18の視界角度特定手段34は、先行車両のエッジを利用して先行車両がどの程度、運転席からの視覚を遮っているかを、例えば以下の手順で特定する。
1.先行車両の複数のエッジの内、先行車両の輪郭の最も左側の画素値を特定する。先行車両の輪郭は、先行車両を構成する複数のエッジの内、最も外側の画素を含むいくつかのエッジから構成される。また、簡易的に、先行車両の複数のエッジの外接矩形としてもよい。この輪郭の内、最も左側の画素を特定する。この画素は、図ではX方向の座標で表される。
例えば、図4(a)では最も左側の画素のX座標はxであり、図4(b)では最も左側の画素のX座標はx(>x)である。
なお、先行車両の最も左側の画素のX座標を採用するのは自車両50が右ハンドル車の場合なので、当然ながら、自車両50が左ハンドル車の場合は、先行車両の最も「右側」の画素のX座標を採用する。
2.次に、最も左側の画素のX座標を、運転席からの運転者の視界を確保できる角度θに変換する。図4、5から明らかなように、先行車両の最も左側の画素のX座標が小さいほど、運転席からの視界を大きく遮ると考えてよい。
図5に示すように、先行車両Aが自車両50の前方を走行している場合、運転席から確保できる視界の角度はθである。先行車両Bが自車両50の前方を走行している場合、運転席から確保できる視界の角度はθである。
物体認識装置18は、例えば、予め記憶している、最も左側の画素のX座標と、視界を確保できる角度θの変換テーブルを参照して、X座標x、xを、視界を確保できる角度θ,θに変換する。変換テーブルには、最も左側の画素のX座標と、視界を確保できる角度θの対応が登録されている。
→θ
→θ(>θ
また図5に示すように、先行車両Aが自車両50の前方を走行している場合、視界の角度θでカバーされない領域(斜線部分)に工事中など標識があっても、運転者が目視することができない。運転者が工事中の標識などをどのくらい前方まで把握したいと考えているかを実験的に定めておけば、定まった前方までの距離(例えば、30m〜50m)から確保すべき視界の角度θ0(=閾値)も明かとなる。
視界を確保できる角度θの左側の起点は、例えば幅員方向(運転席から見て真横の方向)やAピラーとすることができる。したがって簡単には、角度θの左側の起点を幅員方向
として、次式により閾値θ0を決定することができる。
閾値θ0=90度−arctan(幅員/30m)
なお、運転者が把握したいと考える前方までの距離は、車速に依存すると考えられるので、車速が大きいほど式中の距離「30m」を大きくしてもよい。
画像切替制御装置17は、物体認識装置18が特定した視界を確保できる角度θと閾値θ0を比較して、ナビ管理画面と左前方映像のどちらをディスプレイ14に表示するかを制御する。
なお、物体認識装置18は、最も左側の画素のX座標を、視界を確保できる角度θに変換するのでなく、先行車両の輪郭内の画素数、すなわち撮影された物体の大きさを、視界を確保できる角度θに変換してもよい。自車両50と先行車両が同じ走行レーンを走行している場合、カメラ12に先行車両が大きく撮影されることは、先行車両が運転者の視界を大きく遮っていると考えてよいからである。
このため、物体認識装置18は、先行車両の輪郭内の画素数を算出したり、輪郭の外接矩形内の画素数を算出したり、又は、輪郭の外接矩形の対角線を算出するなどして、撮影された先行車両の大きさを特定する。
また、物体認識装置18は先行車両の輪郭の画素を特定できればよいので、物体認識用映像のエッジを抽出するのでなく、物体認識用映像から直接、輪郭を検出してもよい。
また、物体認識装置18はレーダ装置でもよい。レーダ装置は、例えばミリ波帯のレーダ送受信装置でありフロントグリル内に配置される。レーダ装置は、送信波が先行車両に反射して受信されるまでの時間により車間距離を検出する。同程度の車間距離として検出された一連の反射波をグルーピング化することで、先行車両を特定できる。レーダ装置は、正面方向を中心に左右方向の所定角度範囲を走査しながらパルス状に送信波を照射するので、反射波が受信される最左の照射方向αを特定できる。例えば、運転席に対し真横の方向又はAピラーから最左の照射方向の角度αまでの角度が、上記の視界を確保できる角度θに相当する。
〔左車線に移動しようとする意図の判定〕
図3に戻り、画像切替制御装置17は、遮断量判定手段33、移動要求判定手段32及び表示画像切替手段31を有する。遮断量判定手段33は、視界角度特定手段34が特定した角度θと閾値θ0を比較して、運転席からの視界を確保しにくい状況か否かを判定する。移動要求判定手段32は、運転者に左車線に移動しようとしている意図があるか否かを判定する。運転者が、左車線に移動する場合、運転者がウィンカを左方向に操作すると考えられるので、移動要求判定手段32は、ウィンカ信号を監視する。また、車両が左車線に移動する場合、シフトポジポジションは「D」である必要があるので、移動要求判定手段32は、シフトポジション信号を監視する。
そして、表示画像切替手段31は、遮断量判定手段33が運転席からの視界を確保しにくい状況であると判定し、かつ、移動要求判定手段32が運転者に左車線に移動しようとしている意図があると判定した場合、ディスプレイ14に左前方映像を表示する。
〔ナビ管理画面から左前方映像への切替の手順〕
図6は、車両周囲表示装置100がディスプレイ14に表示する画面を切り替える手順を示すフローチャート図の一例である。図6の手順は、例えばナビゲーション装置21が起動するとスタートする。したがって、ディスプレイ14にはナビ管理画面(図では道路地図画面)が表示されている(S10)。また、ディスプレイ14がメインディスプレイとサブディスプレイから構成される場合、メインディスプレイにはナビ管理画面が表示され、サブディスプレイにはメニュー画面(ラジオの選局ボタン、ボリュームボタン等)が表示されている。
移動要求判定手段32は、ディスプレイ14にナビ管理画面が表示されると、例えば定期的にシフトポジション信号、及び、ウィンカ信号を検出する(S20)。また、同様に、カメラ12は物体認識用映像を継続的に撮影している(S20)。
移動要求判定手段32は、シフトポジション信号、及び、ウィンカ信号を検出する毎に、
・シフトレバースイッチ15が「D」レンジ かつ
・ウィンカスイッチ16が助手席方向を指示
しているか否かを判定する(S30)。なお、助手席方向とは、右ハンドル車の場合は左方向、左ハンドル車の場合は右方向である。
また、ステップS30の判定では、車両が左折する場合も含まれる可能性があるので、移動要求判定手段32は、現在位置が交差点の手前(例えば、30m以内)でないことを条件に加えてもよい。
また、運転者はウィンカを点滅する前に、車両を左側に寄せて左前方を目視することがあるので、ウィンカ信号を用いた判定でなく(又は、ウィンカ信号の判定に加え)ステアリングホイールの操舵角が所定以上になったことから、運転者に視界の悪い側の走行レーンに移動する意図があると判定してもよい。操舵角による判定の場合、自車両50は後続車にウィンカによる進路指示をしないので、進路変更を取りやめても後続車に違和感を与えることを防止できる。
ステップS30の条件が成立しない場合(S30のNo)、運転者に視界の悪い側の走行レーンに移動する意図がないとしてよいので、手順はステップS20に戻る。
ステップS30の条件が成立する場合(S30のYes)、運転者に視界の悪い側の走行レーンに移動する意図があることになるので、視界角度特定手段34は意図の原因が視界の広狭であるかどうかを判定するため、視界を確保できる角度θを特定する(S40)。視界角度特定手段34は、カメラ12が撮影した物体認識用映像から先行車両の認識処理を実行し、先行車両が認識された場合は、視界を確保できる角度θを特定する。
遮断量判定手段33は、視界角度特定手段34が特定した角度θと閾値θ0を比較して、運転席から視界を確保しにくい状況か否かを判定する(S50)。
運転席から視界を確保しにくい状況の場合(S50のYes)、表示画像切替手段31はディスプレイ14に表示する画面をナビ管理画面から、カメラ12が撮影する左前方映像に切り替える(S60)。この結果、ディスプレイ14には左前方画面が表示される。図では左前方映像として「工事中」の看板が撮影されている。また、ディスプレイ14がメインディスプレイとサブディスプレイから構成される場合、メインディスプレイに左前方画面が表示され、サブディスプレイに道路地図画面が表示される。なお、サブディスプレイの画面を切り替えなくてもよい。
したがって、運転者はウィンカを操作するだけ又はステアリングホイールを操舵するだけで、ディスプレイ14に表示された左前方映像により、左車線の前方の状況を把握することができる。画像切替制御装置17は、運転席から視界を確保しにくい状況か否かを判定しているので、左前方映像を表示すべき状況を検出した場合にだけ、左前方映像を表示できる。したがって、運転者が不自由さを感じることもない。
〔ディスプレイ14の表示を元に戻す手順〕
次に、画像切替制御装置17が、ディスプレイ14に表示した左前方映像を元のナビ管理画面に切り替える手順を説明する。なお、乗員が手動で切り替えることもできる。
図7は、車両周囲表示装置100がディスプレイ14に表示する画面を元に戻す手順を示すフローチャート図の一例である。図7の手順は、図6のステップS60の後にスタートする。
ディスプレイ14の画面をナビ管理画面から左前方映像に切り替えると、表示画像切替手段31はタイマをオンに設定する(S110)。そして、このタイマが計測する時間に基づき、表示画像切替手段31は所定時間が経過したか否かを判定する(S120)。所定時間が経過すれば、運転者が十分に左車線の状況を把握できたと考えられる。
このため、所定時間が経過した場合(S120のYes)、表示画像切替手段31はディスプレイ14に表示した左前方映像を元のナビ管理画面に切り替える(S140)。
所定時間が経過していない場合(S120のNo)、表示画像切替手段31は車両が左車線に移動したか否かを判定する(S130)。左車線に移動した場合は、運転者が実際に左車線の状況を把握したと考えられる。車両が左車線に移動したかどうかは、ステアリングの操舵角度やナビゲーション装置21が検出する位置情報から判定される。
車両が左車線に移動した場合(S130のYes)、表示画像切替手段31はディスプレイ14に表示した左前方映像を元のナビ管理画面に切り替える(S140)。車両が左車線に移動しない場合(S130のNo)、手順はステップS120に戻り、所定時間の経過を待つこととなる。
したがって、表示画像切替手段31は、ナビ管理画面から左前方映像に切り替えた後、運転者の手動の操作がなくても、左前方映像からナビ管理画面に戻すことができる。
以上説明したように、本実施形態の車両周囲表示装置100は、赤外線カメラなどを搭載してコスト増をもたらすことなく、視界を確保できる角度θを特定することで、ナビ管理画面から左前方映像に切り替える状況を高精度に検出することができる。この結果、運転者が画面を切り替える操作を手動で行う必要もなく、かつ、乗員がナビ管理画面が見られなくなる時間も最小限にすることができる。
11〜13 カメラ
14 ディスプレイ
15 シフトレバースイッチ
16 ウィンカスイッチ
17 画像切替制御装置
18 物体認識装置
21 ナビゲーション装置
50 自車両
100 車両周囲表示装置

Claims (1)

  1. 第一の画面を生成する画面生成手段と、
    前記第一の画面を表示するディスプレイと、
    助手席前方の映像を撮影する撮影手段と、を有する車両周囲表示装置であって、
    運転者に助手席側の走行レーンに移動する意図があることを検出する移動意図検出手段と、
    運転席から助手席前方の視界を確保しにくい状況であることを検出する視界角度特定手段と、
    運転席から助手席前方の視界を確保しにくい状況である場合、前記ディスプレイに表示されていた前記第一の画面を、前記映像に切り替える画面切替手段と、
    を有することを特徴とする車両周囲表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017224019A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 三菱プレシジョン株式会社 図形を描画する方法、描画装置及びシミュレータ

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