JP2011163207A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011163207A
JP2011163207A JP2010026666A JP2010026666A JP2011163207A JP 2011163207 A JP2011163207 A JP 2011163207A JP 2010026666 A JP2010026666 A JP 2010026666A JP 2010026666 A JP2010026666 A JP 2010026666A JP 2011163207 A JP2011163207 A JP 2011163207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
intake
intake pressure
value
throttle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010026666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5428914B2 (ja
Inventor
Satoru Kadota
哲 門田
Takeshi Tadanaga
剛 忠永
Kazue Ishii
和重 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2010026666A priority Critical patent/JP5428914B2/ja
Publication of JP2011163207A publication Critical patent/JP2011163207A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5428914B2 publication Critical patent/JP5428914B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

【課題】アクセル開度やスロットル開度等の内燃機関の運転状態に関らず、仮想スロットル上流圧を好適に設定して、ドライバ要求トルク等の運転パラメータを好適に設定する。
【解決手段】相関値設定部76は、アクセル開度やスロットル開度等のエンジンの運転状態に応じて、過給機による単位時間当たりの過給圧の増加量、即ち、過給機による過給圧の上昇度合に相関する相関値を設定する。補正インマニ圧設定部71は、相関値設定部76により設定された相関値に基づき、インマニ圧の検出値を補正した補正インマニ圧を、所定期間ごとに設定する。仮想スロットル上流圧設定部72は、補正インマニ圧設定部71により設定された補正インマニ圧に基づいて、仮想スロットル上流圧を設定する。ドライバ要求トルク設定部73は、仮想スロットル上流圧設定部72により設定された仮想スロットル上流圧に基づいて、ドライバ要求トルクを設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、スロットルバルブが配置された吸気系の吸気圧を検出する吸気圧検出手段を有する過給機付内燃機関が搭載される車両の制御装置に関する。
過給機付内燃機関が搭載される車両の制御装置として、所謂ターボラグ(過給遅れ)を抑制するために、スロットルバルブの上流側の仮想の吸気圧(以下、仮想スロットル上流圧という)を有する仮想の内燃機関モデルを用い、アクセル開度に応じた目標吸入空気量を算出し、そして、その目標吸入空気量を実現するように、実際のスロットルバルブの上流側の吸気圧に応じた要求スロットル開度を算出し、要求スロットル開度に基づいてスロットルバルブを制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−56697号公報
ところで、アクセル操作とは独立して制御されるスロットルバルブ(電子制御スロットルバルブ)を有する過給機付内燃機関を備える車両では、トランスミッションのECU(Electronic Control Unit)等のエンジン以外のECUからの指令によりスロットル開度が減少され、実際のスロットルバルブの下流側の吸気圧(以下、実インマニ圧という)が低下する場合がある。このため、実インマニ圧に基づいて仮想スロットル上流圧を設定し、ドライバ要求トルク等の運転パラメータを設定する場合には、当該状況を考慮する必要がある。
本発明は、上記事情に鑑み、アクセル開度やスロットル開度等の内燃機関の運転状態に関らず、仮想スロットル上流圧を好適に設定して、ドライバ要求トルク等の運転パラメータを好適に設定できる車両の制御装置を提供することを課題とする。
上記課題を達成するため、車両の制御装置は、スロットルバルブが配置された吸気系の吸気圧を検出する吸気圧検出手段を有する過給機付内燃機関が搭載される車両の制御装置であって、前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記運転状態検出手段で検出された運転状態に応じて、前記過給機による過給圧の上昇度合に相関する相関値を設定する相関値設定手段と、前記相関値設定手段による相関値に基づき前記吸気圧検出手段による吸気圧の検出値を補正した補正値を所定期間ごとに設定する吸気圧補正値設定手段と、前記吸気圧補正値設定手段により設定された補正値に基づいて、前記スロットルバルブより上流側の吸気圧の仮想値である仮想スロットル上流圧を設定する仮想スロットル上流圧設定手段と、前記仮想スロットル上流圧設定手段により設定された前記仮想スロットル上流圧に基づいて、前記内燃機関の運転パラメータを設定する運転パラメータ設定手段と、を備える。
上記車両の制御装置において、前記吸気圧補正値設定手段は、前回の所定期間にて得られた補正値に前記相関値を加算した加算値に基づき、今回の所定期間での補正値を得てもよい。
上記車両の制御装置において、前記吸気圧補正値設定手段は、前記今回の所定期間にて前記吸気圧検出手段により検出された吸気圧の検出値と前記加算値とのうちの大きいほうを、前記今回の所定期間での補正値として設定してもよい。
上記車両の制御装置は、大気圧を検出する大気圧検出手段を備えてもよく、前記吸気圧補正値設定手段は、前記大気圧検出手段で検出された大気圧の検出値と、前記今回の所定期間にて前記吸気圧検出手段により検出された吸気圧の検出値と、前記加算値とのうち最も大きい値を、前記今回の所定期間での補正値として設定してもよい。
上記車両の制御装置において、前記スロットルバルブは、前記車両のアクセルとは独立に開度を制御できるものであってもよく、前記運転状態検出手段は、前記アクセルの開度を検出するアクセル開度検出手段と、前記スロットルバルブの開閉状態を検出するバルブ開閉状態検出手段と、を備えてもよく、前記相関値設定手段は、前記アクセル開度検出手段で検出されたアクセルの開度と異なり、前記バルブ開閉状態検出手段によりバルブ閉状態が検出された場合、前記相関値を所定期間ごとに積算してもよい。
上記車両の制御装置において、前記相関値は、前記内燃機関の回転数と、前記内燃機関のアイドル運転時での前記スロットルバルブの開度に前記車両のアクセルの開度を足し合わせた値である要求スロットルバルブ開度と、に基づき設定されてもよい。
上記車両の制御装置において、前記仮想スロットル上流圧設定手段は、前記吸気圧補正値設定手段により設定された補正値と、前記車両のアクセルの開度に応じて予め設定された仮想の吸気圧である仮想吸気圧とのうちの小さい方を、前記仮想スロットル上流圧に設定してもよい。
上記車両の制御装置によれば、アクセル開度やスロットル開度等の内燃機関の運転状態に関らず、仮想スロットル上流圧を好適に設定して、ドライバ要求トルク等の運転パラメータを好適に設定できる。
過給機付内燃機関の概略構成図である。 エンジンECUの構成を示す機能ブロック図である。 定常インマニ圧とスロットル開度とエンジン回転数との相関関係を示すマップである。 ドライバ要求トルクTrdの設定方法を説明するためのフローチャートである。 (A)〜(G)は、アクセル開度Acc、スロットル開度θtv、仮想スロットル上流圧Ptv-v等の変化を示したタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置を適用した過給機付内燃機関の概略構成図である。この図に示すように、過給機付内燃機関としてのエンジン1は、過給機10として排ガスのエネルギで駆動されるターボチャージャを備える。
エンジン1は、シリンダブロック部20と、シリンダブロック部20の上に固定されるシリンダヘッド部30と、シリンダブロック部20に燃料と空気とからなる混合気を供給するための吸気系統40と、シリンダブロック部20からの排ガスを外部に放出するための排気系統50とを備えている。
シリンダブロック部20は、シリンダ21、ピストン22、コンロッド23及びクランク軸24を備えている。ピストン22はシリンダ21内を往復動し、ピストン22の往復動がコンロッド23を介してクランク軸24に伝達され、これにより同クランク軸24が回転するようになっている。シリンダ21、ピストン22のヘッド及びシリンダヘッド部30は、燃焼室(気筒)25を形成している。
シリンダヘッド部30は、燃焼室25に連通した吸気ポート31、吸気ポート31を開閉する吸気弁32、吸気弁32を駆動するインテークカムシャフトを有すると共に同インテークカムシャフトの位相角を連続的に変更する可変吸気タイミング装置33、可変吸気タイミング装置33のアクチュエータ33A、燃焼室25に連通した排気ポート34、排気ポート34を開閉する排気弁35、排気弁35を駆動するエキゾーストカムシャフト36、点火プラグ37、点火プラグ37に与える高電圧を発生するイグニッションコイルを有するイグナイタ38及び燃料を吸気ポート31内に噴射するインジェクタ39を備えている。
吸気系統40は、吸気ポート31に連通したインテークマニホールド41、インテークマニホールド41に連通したサージタンク42、サージタンク42に一端が接続され吸気ポート31とインテークマニホールド41とサージタンク42とともに吸気通路を形成する吸気ダクト43、吸気ダクト43の他端部から下流(サージタンク42)に向けて順に吸気ダクト43に配設されたエアフィルタ44、過給機10のコンプレッサ10A、インタークーラ45、スロットルバルブ46及びスロットルバルブアクチュエータ46Aを備えている。
スロットルバルブ46は、電子制御式のスロットルバルブであって、吸気ダクト43に回転可能に支持され、スロットルバルブアクチュエータ46Aにより駆動されることによって開度が調整されるようになっている。これにより、スロットルバルブ46は、吸気ダクト43の通路断面積を可変とするようになっている。スロットルバルブ46の開度(スロットル開度)は、通路断面積を最小とする状態におけるスロットルバルブ46の位置から回転した角度により定義される。
DCモータからなるスロットルバルブアクチュエータ46Aは、後述するエンジンECU70及びエンジン以外のユニット(AT(Automatic Transmission)、CVT(Continuously Variable Transmission)、DCT(Dual Clutch Transmission)、ESC(ElectronicStability Control)等)のECU80が送信する駆動信号に応じてスロットルバルブ46を駆動するようになっている。なお、エンジン以外のユニットとしてDCTを例に挙げて以下説明する。
排気系統50は、排気ポート34に連通し該排気ポート34とともに排気通路を形成するエキゾーストマニホールドを有する排気管51、排気管51内に配設された過給機10のタービン10B及びタービン10Bの下流の排気管51に配設された触媒52を備えている。
このような配置により、過給機10のタービン10Bは排ガスのエネルギにより回転する。さらに、タービン10Bは、シャフトを介して吸気系統40のコンプレッサ10Aと連結されている。これにより、吸気系統40のコンプレッサ10Aがタービン10Bと一体となって回転して吸気通路内の空気を圧縮する。即ち、過給機10は、排ガスのエネルギを利用してエンジン1に空気を過給するようになっている。
一方、このシステムは、吸気圧センサ61、スロットルバルブセンサ62、アクセル開度センサ63、カムポジションセンサ64、クランクポジションセンサ65、大気圧センサ66、エンジンECU70及びDCTのECU80を備えている。
吸気圧センサ61は、スロットルバルブ46より下流側における吸入空気の圧力、即ちサージタンク42内の実際の圧力(以下、実インマニ圧という)Pimを検出して検出信号をエンジンECU70へ出力する。また、スロットルバルブセンサ62は、スロットルバルブ46の開度(スロットル開度)θtv等のスロットルバルブ46の開閉状態を検出して検出信号をエンジンECU70へ出力する。ここで、スロットルバルブセンサ62は、スロットルバルブ46の開閉状態として、開いているか閉じているか、開側に動こうとしているか閉側に動こうとしているか、その動きの速度はどの程度であるか、といったことを検出する。
また、アクセル開度センサ63は、運転者によって操作されるアクセルペダル67の操作量(アクセル開度)Accを検出して検出信号をエンジンECU70へ出力する。
カムポジションセンサ64は、インテークカムシャフトが90°回転する毎に(即ち、クランク軸24が180°回転する毎に)一つのパルスを有する信号を発生する。また、クランクポジションセンサ65は、エンジン回転数Neを検出して検出信号をエンジンECU70へ出力する。大気圧センサ66は、大気圧Pairを検出して検出信号をエンジンECU70へ出力する。
エンジンECU70は、上述の各種のセンサからの信号を入力しつつ、内蔵するマイクロコンピュータにより、所定の演算処理を行って、スロットルバルブ46によるスロットル開度θtv、インジェクタ39による燃料噴射量及び噴射時期、点火プラグ37による点火時期を制御する。このスロットルバルブ46の制御では、アクセル開度Acc、エンジン回転数Ne等から設定されるドライバ要求トルクTrd等に応じて、要求スロットル開度θtv´を設定し、これを得るように、スロットルバルブアクチュエータ46Aを駆動して、スロットル開度θtvの制御を実施する。ここで、要求スロットル開度θtv´とは、アクセル開度Accとアイドル時のスロットル開度θtvとを足し合わせた値である。
また、エンジンECU70とDCTのECU80とは、エンジン1とDCTとの協調制御を実施する。この協調制御では、エンジンECU70がドライバ要求トルクTrdをDCTのECU80へ送信し、DCTのECU80は、受信したドライバ要求トルクTrdに応じてDCTを制御する。
また、DCTのECU80は、DCT側の要求トルクTdctをエンジンECU70へ送信し、エンジンECU70は、受信した要求トルクTdctに応じて、要求スロットル開度θtv´を設定し、これを得るように、スロットルバルブアクチュエータ46Aを駆動して、スロットル開度θtvの制御を実施する。ここで、エンジンECU70は、ドライバ要求トルクTrd等とDCT側の要求トルクTdctとが競合した場合には、後者を優先して要求スロットル開度θtv´を設定し、スロットル開度θtvの制御を実施する。
図2は、エンジンECU70の構成を示す機能ブロック図である。この図に示すように、エンジンECU70は、相関値設定部76と、補正インマニ圧設定部71と、仮想スロットル上流圧設定部72と、ドライバ要求トルク設定部73と、協調制御部74と、スロットル制御部(ETV制御部)75とを備えている。
相関値設定部76は、スロットル開度θtvがアクセル開度Accの増加に追従して増加する状況での過給圧Pscとエンジン回転数Neとの関係を示すマップM1と、当該状況での過給圧Pscと要求スロットル開度θtv´との関係を示すマップM2とを有している。この相関値設定部76は、スロットル開度θtvやエンジン回転数Ne等のエンジン1の運転状態を表すパラメータとマップM1、M2とに基づいて、過給機10による過給圧Pscの上昇度合に相関する相関値ΔPscを設定する。ここで、相関値設定部76は、アクセル開度Accは増加しているにも関らず協調制御部74によりスロットル開度θtvの増加が制限されている場合(又はスロットルバルブ46が閉じている場合)、即ち、予め定められた加算条件が成立した場合に、当該相関値ΔPscを単位時間当たりに積算する。また、当該相関値ΔPscは、単位時間当たりの過給圧の増加量ΔPscであり、スロットル開度θtvの増加が制限されている場合(又はスロットルバルブ46が閉じている場合)には、単位時間当たりに所定量増加する。
補正インマニ圧設定部71は、相関値設定部76により設定された単位時間当たりの過給圧の増加量ΔPscを、単位時間ごとに積算していくことにより、実インマニ圧Pimを補正した値(以下、補正インマニ圧という)Pim-vを算出する。即ち、補正インマニ圧設定部71は、前回の所定期間に得られた補正値に相関値を加算した加算値としての補正インマニ圧Pim-vを算出する。
そして、補正インマニ圧設定部71は、算出した補正インマニ圧Pim-vと、吸気圧センサ61によって検出された実インマニ圧Pim と、大気圧センサ66により検出された大気圧Pairとを比較し、その中の最大値を補正インマニ圧Pim-vに設定する。なお、大気圧Pairを比較の対象にすることは必須ではなく、補正インマニ圧Pim-vと実インマニ圧Pim との何れか大きい方の値を補正インマニ圧Pim-vに設定するようにしてもよい。
仮想スロットル上流圧設定部72は、アクセル開度Accが増加するとスロットル開度θtvがそれに追従して増加すると共に、実インマニ圧Pimが過給圧の上昇の遅れの影響を受けずに上昇すると仮定した場合のインマニ圧(第2仮想スロットル下流圧)(以下、定常インマニ圧という)Pim-sとスロットル開度θtvとエンジン回転数Neとの相関関係を示すマップM3(図3参照)を有している。
仮想スロットル上流圧設定部72は、協調制御部74がDCTのECU80からのトルク制限要求を受けてスロットル開度θtvの増加を制限している場合に、補正インマニ圧設定部71により設定された補正インマニ圧Pim-vと、マップM3から読み出した定常インマニ圧Pim-sとを比較し、これらの何れか小さい方の値を仮想スロットル上流圧Ptv-vに設定する。
ドライバ要求トルク設定部73は、アクセル開度Acc、エンジン回転数Ne等とドライバ要求トルクTrdとの関係を示すマップM4を有しており、当該マップM4から求めたドライバ要求トルクTrdを、仮想スロットル上流圧設定部72により設定された仮想スロットル上流圧Ptv-vと、マップM3から読み出した定常インマニ圧Pim-sとの比(Ptv-v/Pim-s)を用いて補正する。即ち、ドライバ要求トルク設定部73は、運転パラメータとしてのドライバ要求トルクTrdを、仮想スロットル上流圧Ptv-vと定常インマニ圧Pim-sとに基づいて設定する。
協調制御部74は、ドライバ要求トルク設定部73により設定されたドライバ要求トルクTrdを、ETV制御部75及びDCTのECU80へ送信する。また、協調制御部74は、DCTのECU80から送信された要求トルクTdctをETV制御部75へ送信する。
ETV制御部75は、ドライバ要求トルクTrd又はDCT側の要求トルクTdctに基づいて、要求スロットル開度θtv´を設定し、これが達成されるようにスロットル開度θtvの制御を実施する。
図4は、ドライバ要求トルクTrdの設定方法を説明するためのフローチャートである。また、図5(A)〜(G)は、アクセル開度Acc、スロットル開度θtv、仮想スロットル上流圧Ptv-v等の変化を示したタイミングチャートである。
図4のフローチャートに示すように、まず、ステップ100において、相関値設定部76は、アクセル開度Accが一定開度以上、及びエンジン回転数Neが一定値以上等、予め設定された加速条件が成立したか否かを判定する。判定が肯定された場合にはステップ102へ移行し、判定が否定された場合にはステップ100を繰り返し実行する。ステップ102では、相関値設定部76は、予め定められた加算条件が成立したか否か、即ち、図5(A),(B)のタイミングチャートに示すように、協調制御部74によりスロットル開度θtvの増加が制限されていることによりアクセル開度Accは増加するがスロットル開度θtvは増加しない状況であるか否かを判定し、判定が肯定された場合にはステップ104へ移行する一方、判定が否定された場合にはステップ106へ移行する。
ステップ104では、相関値設定部76は、単位時間毎に過給圧の単位時間当たりの増加量ΔPscをマップM1、M2から算出する。そして、補正インマニ圧設定部71は、単位時間当たりに、相関値設定部76により算出された過給圧の単位時間当たりの増加量ΔPscを、前回設定された補正インマニ圧Pim-v(初期値は大気圧Pair)に加算する(図5(E)のタイミングチャート参照)。次に、ステップ106では、補正インマニ圧設定部71は、前回設定された補正インマニ圧Pim-vに過給圧の増加量ΔPscを加算した値と、吸気圧センサ61によって検出された実インマニ圧Pimと、大気圧センサ66により検出された大気圧Pairとを比較し、その中の最大値を補正インマニ圧Pim-vに設定する。
図5(F)のタイミングチャートに示すように、補正インマニ圧Pim-vは、時間t2までの間は、大気圧Pairとなり、時間t2以降は、前回設定された補正インマニ圧Pim-vに過給圧の増加量ΔPscを加算した値となる。
次に、ステップ108では、仮想スロットル上流圧設定部72は、マップM3から定常インマニ圧Pim-sを読み出し、読み出した定常インマニ圧Pim-sと、補正インマニ圧設定部71により設定された補正インマニ圧Pim-vとを比較し、これらの何れか小さい方の値を仮想スロットル上流圧Ptv-vに設定する。
図5(G)のタイミングチャートに示すように、仮想スロットル上流圧Ptv-vは、時間t1までの間は、定常インマニ圧Pim-sとなり、時間t1〜t2の間は、大気圧Pairとなり、時間t2〜t3の間は、補正インマニ圧Pim-vとなり、時間t3以降は、定常インマニ圧Pim-sとなる。
次に、ステップ110では、ドライバ要求トルク設定部73が、アクセル開度Acc、エンジン回転数Ne等とドライバ要求トルクTrdとの関係を示すマップM4からドライバ要求トルクTrdを求め、求めたドライバ要求トルクTrdを、仮想スロットル上流圧設定部72により設定された仮想スロットル上流圧Ptv-vと、マップM3から読み出した定常インマニ圧Pim-sとの比(Ptv-v/Pim-s)を用いて補正する。以上で処理ルーチンを終了する。
即ち、本実施形態では、図5(A),(B)のタイミングチャートに示すように、ドライバがアクセルペダル67を踏み込むことによりアクセル開度Accが増加しているにも関わらずスロットル開度θtvが増加しない(又はスロットルバルブ46が閉じている)場合には、スロットル開度θtvがアクセル開度Accの増加に追従して増加する場合のスロットル上流圧を模擬的に設定する。ここで、スロットルバルブ46が開いている時のスロットル上流圧は、過給圧の上昇と共に増加する。このため、アクセル開度Accは増加しているがスロットル開度θtvは増加しない場合、単位時間毎に、スロットル上流圧に過給圧の増加量相当分を加算することによって、アクセル開度Accの増加に追従してスロットル開度θtvが増加する場合のスロットル上流圧(仮想スロットル上流圧)Ptv-vを模擬できる。
そして、当該仮想スロットル上流圧Ptv-vと、実インマニ圧Pim及び現在のアクセル開度Accから想定されるインマニ圧(定常インマニ圧)Pim-sとの比(Ptv-v/Pim-s)を用いて、ドライバ要求トルクTrdを補正する。
これにより、ドライバがアクセルペダル67を踏み込んでいる時に他のECU(DCTのECU80等)からの要求によりスロットルバルブ46が閉じている場合でも、適当なスロットル上流圧Ptv-vを模擬でき、ターボラグを考慮した適当なドライバ要求トルクTrdを演算でき、以って、ドライバの要求(アクセル開度Acc)に適合したドライバ要求トルクTrdを他のECUへ送信することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 エンジン
10 過給機
10A コンプレッサ
10B タービン
20 シリンダブロック部
21 シリンダ
22 ピストン
23 コンロッド
24 クランク軸
25 燃焼室
30 シリンダヘッド部
31 吸気ポート
32 吸気弁
33 可変吸気タイミング装置
33A アクチュエータ
34 排気ポート
35 排気弁
36 エキゾーストカムシャフト
37 点火プラグ
38 イグナイタ
39 インジェクタ
40 吸気系統
41 インテークマニホールド
42 サージタンク
43 吸気ダクト43
44 エアフィルタ44
45 インタークーラ
46 スロットルバルブ
46A スロットルバルブアクチュエータ
50 排気系統
51 排気管
52 触媒
61 吸気圧センサ(吸気圧検出手段)
62 スロットルバルブセンサ(運転状態検出手段、バルブ開閉状態検出手段)
63 アクセル開度センサ(運転状態検出手段、アクセル開度検出手段)
64 カムポジションセンサ
65 クランクポジションセンサ(運転状態検出手段)
66 大気圧センサ(大気圧検出手段)
70 エンジンECU
71 補正インマニ圧設定部(吸気圧補正値設定手段)
72 仮想スロットル上流圧設定部(仮想スロットル上流圧設定手段)
73 ドライバ要求トルク設定部(運転パラメータ設定手段)
74 協調制御部
75 スロットル制御部
76 相関値設定部
80 DCTのECU

Claims (7)

  1. スロットルバルブが配置された吸気系の吸気圧を検出する吸気圧検出手段を有する過給機付内燃機関が搭載される車両の制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記運転状態検出手段で検出された運転状態に応じて、前記過給機による過給圧の上昇度合に相関する相関値を設定する相関値設定手段と、
    前記相関値設定手段による相関値に基づき前記吸気圧検出手段による吸気圧の検出値を補正した補正値を所定期間ごとに設定する吸気圧補正値設定手段と、
    前記吸気圧補正値設定手段により設定された補正値に基づいて、前記スロットルバルブより上流側の吸気圧の仮想値である仮想スロットル上流圧を設定する仮想スロットル上流圧設定手段と、
    前記仮想スロットル上流圧設定手段により設定された前記仮想スロットル上流圧に基づいて、前記内燃機関の運転パラメータを設定する運転パラメータ設定手段と、
    を備える車両の制御装置。
  2. 前記吸気圧補正値設定手段は、前回の所定期間にて得られた補正値に前記相関値を加算した加算値に基づき、今回の所定期間での補正値を得る請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記吸気圧補正値設定手段は、前記今回の所定期間にて前記吸気圧検出手段により検出された吸気圧の検出値と前記加算値とのうちの大きいほうを、前記今回の所定期間での補正値として設定する請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 大気圧を検出する大気圧検出手段を備え、
    前記吸気圧補正値設定手段は、前記大気圧検出手段で検出された大気圧の検出値と、前記今回の所定期間にて前記吸気圧検出手段により検出された吸気圧の検出値と、前記加算値とのうち最も大きい値を、前記今回の所定期間での補正値として設定する請求項3に記載の車両の制御装置。
  5. 前記スロットルバルブは、前記車両のアクセルとは独立に開度を制御できるものであり、
    前記運転状態検出手段は、
    前記アクセルの開度を検出するアクセル開度検出手段と、
    前記スロットルバルブの開閉状態を検出するバルブ開閉状態検出手段と、を備え、
    前記相関値設定手段は、前記アクセル開度検出手段で検出されたアクセルの開度と異なり、前記バルブ開閉状態検出手段によりバルブ閉状態が検出された場合、前記相関値を所定期間ごとに積算する請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の車両の制御装置。
  6. 前記相関値は、
    前記内燃機関の回転数と、
    前記内燃機関のアイドル運転時での前記スロットルバルブの開度に前記車両のアクセルの開度を足し合わせた値である要求スロットルバルブ開度と、
    に基づき設定される請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の車両の制御装置。
  7. 前記仮想スロットル上流圧設定手段は、前記吸気圧補正値設定手段により設定された補正値と、前記車両のアクセルの開度に応じて予め設定された仮想の吸気圧である仮想吸気圧とのうちの小さい方を、前記仮想スロットル上流圧に設定する請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の車両の制御装置。
JP2010026666A 2010-02-09 2010-02-09 車両の制御装置 Expired - Fee Related JP5428914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010026666A JP5428914B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010026666A JP5428914B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 車両の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011163207A true JP2011163207A (ja) 2011-08-25
JP5428914B2 JP5428914B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=44594190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010026666A Expired - Fee Related JP5428914B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5428914B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000097080A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Nissan Motor Co Ltd エンジンの制御装置
JP2001082197A (ja) * 1999-09-20 2001-03-27 Unisia Jecs Corp 過給機付エンジンの吸気制御装置
JP2001090543A (ja) * 1999-09-20 2001-04-03 Unisia Jecs Corp 過給機付エンジンの制御装置
JP2006002678A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Denso Corp エンジンの吸気制御装置
JP2006022763A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Denso Corp ターボチャージャを備えた内燃機関の制御装置
JP2006152932A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Denso Corp 内燃機関の制御装置
JP2007056697A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Toyota Motor Corp 過給器付き内燃機関の制御装置
JP2007247587A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Nissan Motor Co Ltd ターボ過給機を備えた内燃機関の制御装置及び制御方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000097080A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Nissan Motor Co Ltd エンジンの制御装置
JP2001082197A (ja) * 1999-09-20 2001-03-27 Unisia Jecs Corp 過給機付エンジンの吸気制御装置
JP2001090543A (ja) * 1999-09-20 2001-04-03 Unisia Jecs Corp 過給機付エンジンの制御装置
JP2006002678A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Denso Corp エンジンの吸気制御装置
JP2006022763A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Denso Corp ターボチャージャを備えた内燃機関の制御装置
JP2006152932A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Denso Corp 内燃機関の制御装置
JP2007056697A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Toyota Motor Corp 過給器付き内燃機関の制御装置
JP2007247587A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Nissan Motor Co Ltd ターボ過給機を備えた内燃機関の制御装置及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5428914B2 (ja) 2014-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7950369B2 (en) Internal combustion engine controlling apparatus
JP4464924B2 (ja) エンジンの制御装置および制御方法
US20170145946A1 (en) Control device for internal combustion engine
US8843295B2 (en) Ethanol content determination systems and methods
EP2198139A2 (en) Control apparatus and control method for internal combustion engine
US8886440B2 (en) Method and system for reducing turbo lag in an engine
EP3421777B1 (en) Internal combustion engine control apparatus
US9334814B2 (en) Method for controlling an internal combustion engine
JP3823643B2 (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JP6090641B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2007263127A (ja) エンジンの燃料制御装置,エンジンの燃料制御方法
JP5428914B2 (ja) 車両の制御装置
JP2019120204A (ja) エンジン制御装置
JP2017025770A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5472481B2 (ja) エンジンの制御装置
JP5888605B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP7003494B2 (ja) エンジンの制御装置
JP5338709B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US11225919B2 (en) Supercharging pressure setting apparatus
JP2006063802A (ja) 内燃機関の空気量推定装置
JP2016151254A (ja) 過給機付き内燃機関の制御装置
JP2008215205A (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP2007262986A (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP2016118139A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2017030612A (ja) 可変容量コンプレッサの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120229

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131118

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees