JP2011162314A - 記録装置 - Google Patents

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JP2011162314A JP2010027338A JP2010027338A JP2011162314A JP 2011162314 A JP2011162314 A JP 2011162314A JP 2010027338 A JP2010027338 A JP 2010027338A JP 2010027338 A JP2010027338 A JP 2010027338A JP 2011162314 A JP2011162314 A JP 2011162314A
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Yosuke Nakano
洋介 中野
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英治 武次
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Abstract

【課題】搬送ローラーに円筒軸を用いる際に、装置の複雑化とコストアップを招くことなく、搬送ローラーのねじれに伴う搬送精度の低下を防止する。
【解決手段】搬送駆動ローラー40には、一方側端部から他方側端部に向かって、モーターから動力を得る従動プーリー50(第1位置A1)、用紙への記録実行期間中にも動力を伝達する必要のある他の駆動対象に動力を伝達する第1伝達歯車51(第2位置A2)、被記録媒体を搬送する搬送領域W、記録実行期間を除く期間に動力を伝達する他の駆動対象に動力を伝達する第2伝達歯車52(第3位置A3)、のそれぞれがこの順に配置されている。これにより、第1位置A1と第2位置A2との間の距離L1を短くすることができ、搬送駆動ローラー40に掛かるトルクに伴うねじれの程度を抑えることができ、前記ねじれに伴う用紙搬送精度の低下を最小限に抑えることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置に関し、特に被記録媒体の搬送を担うローラーから他の駆動対象へ動力を伝達する構成を備えた記録装置に関する。
記録装置の1つとしてインクジェットプリンターがあり、インクジェットプリンターは通常、被記録媒体としての記録用紙を給送ローラーによって下流側へと1枚ずつ給送する給送装置を備えている。この様なインクジェットプリンターにおいては、装置の低コスト化を実現する為に、1つの駆動モーターによって複数の駆動対象を駆動するよう構成する場合があり、その一例として、特許文献1に示すように、記録用紙を搬送する搬送ローラーから、給送装置の給送ローラーへ動力を伝達するように構成する場合がある。
特開2003−267567号公報 特開2006−289496号公報 特開2008−254899号公報
ここで搬送ローラーを、上記の様に給送ローラーのみならず、他の駆動対象、例えば記録ヘッドを封止するキャップ内に負圧を発生させるポンプや、記録用紙を反転させる反転ユニットなどへ動力を伝達するように構成する場合には、以下の様な課題が生じる虞がある。
即ち、記録用紙の給送動作が終了した後においても給送ローラーが回転すると、記録用紙の重送を招くことから、所定のタイミングで搬送ローラーから給送ローラーへの動力伝達を切断する必要がある。特許文献1には、その様な動力伝達のオンオフ切り換えを行う駆動力伝達装置が記載されている。この様な場合、記録用紙への記録実行中は、搬送ローラーからの動力伝達は行われないため、搬送ローラーの回転精度、つまり記録用紙の搬送精度には何ら影響はない。
しかしながら、記録用紙への記録実行中にも、搬送ローラーから他の駆動対象へ動力を伝達する必要のある場合(例えば、上述した反転ユニットなど)、搬送ローラーにはモーターから駆動を得る部位と、他の駆動対象へ動力を伝達する部位と、の間で負荷トルクに伴う捻れが生じる。この捻れは、モーターの駆動停止後に解消されるが、その際のスプリングバックにより記録用紙の搬送精度が低下してしまう虞があった。
この様な現象は、特に搬送ローラーに特許文献2や特許文献3に示される様な剛性の低い中空軸を用いる場合に生じ易い。また、特許文献3に示される画像形成装置のように、円筒軸の内部に別のシャフトを通し、シャフトの一端側から他端側へ動力を伝達する構成では、装置の複雑化とコストアップを招くことになる。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、搬送ローラーに円筒軸を用いる際に、装置の複雑化とコストアップを招くことなく、搬送ローラーのねじれに伴う搬送精度の低下を防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録媒体に記録を行う記録手段と、被記録媒体を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーを駆動する駆動源と、一の被記録媒体への記録開始時から記録終了時までの記録実行期間中に、前記搬送ローラーを介して前記駆動源から動力を得て稼働する駆動対象と、を備え、前記搬送ローラーは、板材を円筒状に加工して形成されており、前記搬送ローラーの軸線方向において、前記搬送ローラーの一方側端部から他方側端部に向かって、前記搬送ローラーが前記駆動源から動力を得る第1位置、前記搬送ローラーが前記駆動対象に動力を伝達する第2位置、前記搬送ローラーが被記録媒体に搬送力を与える搬送領域、のこれらの順に配置されていることを特徴とする。
搬送ローラーは板材を円筒状に加工して形成されており、即ち中実軸より剛性の低い中空軸であるため、軸トルクによってねじれが生じ易い。そして、搬送ローラーを介して前記駆動源から動力を得て稼働する駆動対象は、一の被記録媒体への記録開始時から記録終了時までの記録実行期間中に搬送ローラーから動力を得て稼働するから、上記ねじれによって被記録媒体の搬送精度が低下する虞がある。
しかしながら、本発明において搬送ローラーは、軸線方向において、一方側端部から他方側に向かって、搬送ローラーが前記駆動源から動力を得る第1位置、搬送ローラーが駆動対象に動力を伝達する第2位置、搬送ローラーが被記録媒体に搬送力を与える搬送領域、のこれらの順に配置されている。このため、搬送ローラーの一方側端部に上記第1位置を配置し、そして他方側端部に上記第2位置を配置する構成(第1位置と第2位置との間に搬送領域を配置する構成)に比して、上記第1位置と第2位置との間の距離を短くすることができ、搬送ローラーに掛かるトルクに伴うねじれの程度を抑えることができ、前記ねじれに伴う搬送精度の低下を最小限に抑えることができる。
本発明の第2の態様は、被記録媒体に記録を行う記録手段と、被記録媒体を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーを駆動する駆動源と、一の被記録媒体への記録開始時から記録終了時までの記録実行期間中に、前記搬送ローラーを介して前記駆動源から動力を得て稼働する駆動対象と、前記搬送ローラーは、板材を円筒状に加工して形成されており、前記搬送ローラーの軸線方向において、前記搬送ローラーの一方側端部から他方側端部に向かって、前記搬送ローラーが前記駆動対象に動力を伝達する第1位置、前記搬送ローラーが前記駆動源から動力を得る第2位置、前記搬送ローラーが被記録媒体に搬送力を与える搬送領域、のこれらの順に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、搬送ローラーの軸線方向において、一方側端部から他方側に向かって、搬送ローラーが駆動対象に動力を伝達する第1位置、搬送ローラーが前記駆動源から動力を得る第2位置、搬送ローラーが被記録媒体に搬送力を与える搬送領域、のこれらの順に配置されている。つまり、搬送ローラーが前記駆動源から動力を得る第2位置と、搬送ローラーが被記録媒体に搬送力を与える搬送領域と、の間に、搬送ローラーが上記駆動対象に動力を伝達する第1位置が配置されていないので、搬送ローラーのねじれに伴う被記録媒体搬送精度への影響を殆ど無くすことができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、板材の加工により円筒状に形成された前記搬送ローラーは、前記板材の一対の端部を接合した接合部について少なくとも被記録媒体と接する領域が、円周線に対して交差する方向に直線状に延びていることを特徴とする。
本態様によれば、搬送ローラーは対向する一対の端部を接合された変形可能な板材により円筒状に形成されているが、その接合部は、少なくとも被記録媒体と接する領域が円周線に対して交差する方向に直線状に延びているので、被記録媒体と接する領域に複雑な接合形状が存在せず、これにより被記録媒体の特に先端が媒体搬送ローラーの外周面に引っ掛かることを軽減或いは防止でき、円滑な搬送を確保することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記搬送ローラーは、前記直線状に延びる接合部が、円周線に対して非直角を成す方向に直線状に延びることを特徴とする。本態様によれば、前記直線状に延びる接合部は、円周線に対して非直角を成す方向に直線状に延びるので、媒体搬送ローラーの外周面において前記直線状の接合部はスパイラル状を成す。これにより、被記録媒体の先端と前記直線状の接合部との成す角度が平行でなく、被記録媒体の先端が媒体搬送ローラーの外周面に引っ掛かることをより確実に防止できる。
本発明に係るプリンターの用紙搬送経路の側断面概略図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路の側断面概略図。 本発明に係るプリンターの装置本体の斜視図。 搬送駆動ローラーを含む動力伝達系の斜視図。 (A)は搬送駆動ローラーの完成状態の平面図、(B)は同ローラーの円筒加工前の展開状態の平面図。 (A)は他の実施形態に係る搬送駆動ローラーの完成状態の平面図、(B)は同ローラーの円筒加工前の展開状態の平面図。
以下、図1〜図6を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。ここで図1及び図2は本発明に係る記録装置の一例としてのインクジェットプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面図、図3はインクジェットプリンター1の装置本体の斜視図、図4は搬送駆動ローラー40を含む動力伝達系の斜視図、図5(A)は搬送駆動ローラー40の完成状態の平面図、図5(B)は同ローラーの円筒加工前の展開状態の平面図である。
また、図6(A)は他の実施形態に係る搬送駆動ローラー40’の完成状態の平面図、図6(B)は同円筒加工前の展開状態の平面図である。
尚、以下では図1、図2において中間ローラー24から排出駆動ローラー47に至る用紙搬送経路において同図右方向を用紙搬送経路の「下流側」と言い、同図左方向を用紙搬送経路の「上流側」と言うこととする。
<<1.インクジェットプリンターの全体構成>>
図1においてインクジェットプリンター1は装置底部に用紙給送部2を備えており、この用紙給送部2から被記録媒体の一例としての記録用紙Pを送り出し、用紙送りローラーユニット3にて湾曲反転させて記録手段(インクジェット記録ヘッド37)の側へと給送し、記録を行う構成を備えている。尚、図1において破線R1はこのときの記録用紙Pの搬送ルート(通過軌跡)を示している。
またインクジェットプリンター1は記録用紙Pの第1面(おもて面)に記録を行った後、これをバックフィードして用紙送りローラーユニット3に送り込み、反転させ、第2面(うら面)を上にして再びインクジェット記録ヘッド37の側へ搬送することができるように構成されている。即ち両面記録可能に構成されており、図2において破線R2はこのときの記録用紙Pの搬送ルート(通過軌跡)を示している。
符号8はプリンター機構部の上部に設けられるスキャナーユニットを示しており、インクジェットプリンター1はこのスキャナーユニット8にて読み込んだ原稿画像を下部のプリンター機構部により印刷出力が可能な、所謂複合機として構成されている。
以下、更に用紙搬送経路の構成について詳説する。用紙給送部2は用紙カセット11と、給送ローラー18と、を備えている。プリンター装置本体に対して着脱可能な用紙カセット11には図示を省略するエッジガイドが設けられており、このエッジガイドによって用紙カセット11に収容された記録用紙Pの側端位置および後端位置が規制されるようになっている。
用紙カセット11に収容された記録用紙Pの先端と対向する位置には分離斜面12が設けられており、給送ローラー18により送り出される記録用紙Pの先端が分離斜面12に摺接しつつ下流側へ給送されることで、給送されるべき最上位の記録用紙Pと、これに連れられて重送されようとする次位以降の記録用紙Pとの分離が行われる。
給送ローラー18は、揺動軸20を中心にして図1及び図2の時計回り方向及び反時計回り方向に揺動可能な揺動部材19に軸支されており、且つ、図示しない駆動モーターの動力によって回転駆動されるように設けられている。給送ローラー18は、用紙給送時には用紙カセット11に収容された記録用紙Pの最上位のものに接して回転することにより、最上位の記録用紙Pを用紙カセット11から送り出す。
尚、用紙カセット11において給送ローラー18と対向する位置には摩擦パッド13が設けられており、給送ローラー18が用紙束に上方から圧接した際に、最下位の記録用紙Pが摩擦パッド13に向けて押圧されることにより、用紙束ごと送り出されないように用紙束を保持する機能を果たす。
用紙カセット11から上方に送り出された記録用紙Pは、用紙送りローラーユニット3に入る。この用紙送りローラーユニット3は、反転ローラー22と、中間ローラー23、24と、ガイド部材25と、を備えている。
反転ローラー22は、記録用紙Pを湾曲反転させる経路の内側を形成する大径ローラーであり、本実施形態では用紙幅方向(図1及び図2の紙面表裏方向)において中心位置、即ち本実施形態に係るインクジェットプリンター1の給送基準位置に1つ、配置されている(図3も参照)。反転ローラー22は、図示しない駆動モーターの動力により回転駆動されるよう設けられており、図1及び図2の時計回り方向に回転することにより、記録用紙Pを下流側へと搬送する。
中間ローラー23、24は自由回転可能なローラーであり、反転ローラー22との間で記録用紙Pをニップすることにより、反転ローラー22による用紙送りを補助する。ガイド部材25は、反転ローラー22と搬送駆動ローラー40との間に位置し、上側経路と、第1面に記録がおこなわれた記録用紙Pがバックフィードされる際に経由する下側経路とを形成する。
次に、中間ローラー24の下流側には、搬送駆動ローラー40と搬送従動ローラー41とを備えて構成された第1搬送手段が設けられている。搬送駆動ローラー40は、本実施形態では用紙幅方向に長い軸体の表面に耐摩耗性粒子が付着されて成り、図示を省略する駆動モーターにより回転駆動される。尚、搬送駆動ローラー40は、本実施形態では金属板材を円筒状に加工した中空軸により形成されているが、これについては後に詳述する。
また、図4及び図5において符号Saは前記耐摩耗性粒子が付着されて成る高摩擦領域を示しており、この高摩擦領域Saが記録用紙Pと接する領域(媒体搬送領域)となる。また、符号Wは高摩擦領域Saの形成範囲を、符号Sbは耐摩耗性粒子が付着されていない低摩擦領域を、それぞれ示している。
図1及び図2に戻って、搬送従動ローラー41は、本実施形態では樹脂材料により形成され、搬送駆動ローラー40の長手方向に沿って複数配置される。この搬送従動ローラー41は、ローラー支持体としての紙案内部材30に自由回転可能に軸支されるとともに、搬送駆動ローラー40に対して圧接するよう設けられ、搬送駆動ローラー40との間で記録用紙Pをニップする。
搬送従動ローラー41を支持する紙案内部材30は、揺動軸30aを介してフレーム33に揺動可能に支持されるとともに、フレーム33と紙案内部材30との間で付勢力を発揮する引っ張りばね31により、搬送従動ローラー41が搬送駆動ローラー40に圧接する方向に付勢された状態に設けられる。
この紙案内部材30は、本実施形態では搬送駆動ローラー41の軸線方向に沿って複数(本実施形態では3つ)図3に示すように配置される。本実施形態では、中央の紙案内部材30が搬送従動ローラー41を1つ軸支し、その両脇の紙案内部材30が搬送従動ローラー41を2つ軸支する。
尚、紙案内部材30は、搬送従動ローラー41を軸支するほか、上流側から給送される記録用紙Pを搬送駆動ローラー40と搬送従動ローラー41とのニップ点に案内する機能を果たす。また紙案内部材30は、後端が搬送従動ローラー41と搬送駆動ローラー40とのニップ点から下流側(図1及び図2において右側)に外れた記録用紙Pがバックフィードされる際(図1及び図2において左方向に搬送される際)、用紙後端を搬送駆動ローラー40と搬送従動ローラー41とのニップ点に案内する機能をも果たす。
次に、搬送駆動ローラー40の下流側には、インクジェット記録ヘッド37と、紙案内部材45とが上下に対向配置されている。インクジェット記録ヘッド37はキャリッジ36の底部に設けられ、このキャリッジ36は前後に配置されたフレーム33、34にガイドされながら、図示を省略する駆動モーターの動力を受けて主走査方向(図1及び図2の紙面表裏方向)に往復動するよう設けられる。尚、このキャリッジ36には図示を省略するンクカートリッジが収容される。
紙案内部材45においてインクジェット記録ヘッド37と対向する面には用紙搬送方向に延びるリブ45a、45b、45cが、用紙搬送方向の上流側から下流側に向かってこの順で所定間隔で配置され、また各リブが主走査方向に適宜の間隔を置いて複数設けられている(主走査方向の配置は図示せず)。記録用紙Pは、これらリブにより支持され、インクジェット記録ヘッド37との距離が規定される。
次に、インクジェット記録ヘッド37と紙案内部材45とが対向する領域の下流側には用紙浮きを防止する補助ローラー46が設けられ、更にその下流側には第2搬送手段を構成する排出駆動ローラー47と排出従動ローラー48とが設けられている。排出駆動ローラー47はゴムローラーにより構成され、図示を省略する駆動モーターにより回転駆動される。排出従動ローラー48は排出駆動ローラー47に軽く弾接するよう設けられた拍車であり、排出駆動ローラー47との間で記録用紙Pをニップする。これらローラーにより、記録の行われた記録用紙Pは、図示を省略するスタッカへむけて排出される。
尚、搬送駆動ローラー40は正逆回転可能に構成されており、即ち記録用紙Pをインクジェット記録ヘッド37の側へ搬送する第1方向(図1及び図2において右方向:下流側方向)と、反転経路を有する用紙送りローラーユニット3の側へ搬送する第2方向(図1および図2において左方向:上流側方向)の双方向に記録用紙Pを搬送可能である。また排出駆動ローラー47についても同様に、正逆回転可能に構成されており、上記第1方向、第2方向いずれの方向にも記録用紙Pを搬送可能である。
<<2.搬送駆動ローラーを介した動力伝達構成>>
以上がインクジェットプリンター1の用紙搬送経路の構成であり、以下、図3及び図4を参照しながら搬送ローラーとしての搬送駆動ローラー47を介した動力伝達構成について説明する。
本実施形態に係るインクジェットプリンター1は、1つの駆動モーター(図示せず)により、図1及び図2に示された構成では少なくとも4つの駆動対象、具体的には給送ローラー18、反転ローラー22、搬送駆動ローラー40、排出駆動ローラー47、のこれらローラーを駆動する。
このうち、給送ローラー18は図示を省略する動力伝達切換手段により、用紙給送時のみ動力が伝達されるよう構成されており、他の3つのローラー(反転ローラー22、搬送駆動ローラー40、排出駆動ローラー47)は、少なくとも一の記録用紙の記録開始時から記録終了時までの記録実行期間中、常に動力が伝達され得る状態となっている。即ち、給送ローラー18は記録実行期間を除いた期間(用紙給送時)に、選択的にモーターからの動力が伝達される。尚、記録実行期間中に動力が伝達され得る上記3つのローラーは、少なくとも記録実行期間中にモーターからの動力が伝達され得る状態となっているが、常に回転するとは限らず、当然にモーターの停止に伴い回転は停止する。
図3において符号60はモーターの回転軸に取り付けられた駆動プーリーを示しており、また符号50は搬送駆動ローラー40の軸端に取り付けられた従動プーリーを、符号58は排出駆動ローラー47の回転軸47aの軸端に取り付けられた従動プーリーを、それぞれ示している。
そして駆動プーリー60、従動プーリー50、58、のこれらの間に無端ベルト59が巻回されており、これにより従動プーリー50、58、つまり搬送駆動ローラー40、排出駆動ローラー47、のこれらが回転駆動される様になっている。尚、符号55は従動プーリー50と一体的に回転するエンコーダースケールであり、符号56はエンコーダースケール55の回転を検出するエンコーダーであって、これらにより各ローラーの回転量、回転速度が検出可能となっている。
次いで符号51は、搬送駆動ローラー40に取り付けられた第1伝達歯車を示している。第1伝達歯車51は、動力伝達機構53へモーターの動力を伝達する歯車であり、動力伝達機構53は第1伝達歯車51から得た動力を、反転ローラー22に伝達する。尚、動力伝達機構53は、遊星歯車輪列54(図4)を含んでおり、これにより搬送駆動ローラー40の正転/逆転の如何に拘わらず、反転ローラー22を正転送り方向(図1及び図2の時計回り方向)に回転させる様になっている。
次いで符号52は、搬送駆動ローラー40において従動プーリー50が取り付けられた一端側に対し反対側の端部に取り付けられた第2伝達歯車を示している。第2伝達歯車52は、図示を省略する動力伝達切換機構(図示せず)を介してモーターの動力を給送ローラー18に伝達する歯車である。尚、上記動力伝達切換機構は、キャリッジ36と係合可能に設けられており、キャリッジ36との係合/係合解除によって、給送ローラー18へ動力を伝達する状態と、動力を伝達しない状態と、を切り換えるようになっている。
次に、図4において符号A1は、搬送駆動ローラー40の軸線方向において従動プーリー50が取り付けられた位置(以下「第1位置A1」と言う)を示している。また、符号A2は第1伝達歯車51が取り付けられた位置(以下「第2位置A2」と言う)を、符号A3は第2伝達歯車52が取り付けられた位置(以下「第3位置A3」と言う)を、それぞれ示している。そして符号L1は第1位置A1〜第2位置A2の間の距離を、符号L2は第2位置A2〜第3位置A3の間の距離を、それぞれ示している。
本実施形態では、図示するように搬送駆動ローラー40の軸線方向において、搬送駆動ローラー40の一方側端部から他方側端部に向かって、第1位置A1、第2位置A2、高摩擦領域Sa(記録用紙Pと接する領域)、第3位置A3、のこれらの順に配置されている。
これにより、以下の作用効果が得られる。即ち、本実施形態において搬送駆動ローラー40は金属板材を円筒状に加工して形成されており、即ち中実軸より剛性の低い中空軸であるため、軸トルクによってねじれが生じ易い。そして搬送駆動ローラー40を介して、駆動源としてのモーターから動力を得て稼働する駆動対象としての反転ローラー22は、上述の通り一の記録用紙Pへの記録開始時から記録終了時までの記録実行期間中に搬送駆動ローラー40から動力を得て稼働するから、上記ねじれによって記録用紙Pの搬送精度が低下する虞がある。
しかしながら、本実施形態においては搬送駆動ローラー40について、一方側端部から他方側端部に向かって、モーターから動力を得る第1位置A1、反転ローラー22へ動力を伝達する第2位置A2、記録用紙Pに搬送力を与える搬送領域W、のこれらの順に配置されている。このため、第1位置A1と第2位置A2との間の距離L1を短くすることができ、搬送駆動ローラー40に掛かるトルクに伴うねじれの程度を抑えることができ、前記ねじれに伴う用紙搬送精度の低下を最小限に抑えることができる。
尚、上記実施形態では搬送駆動ローラー40について、一方側端部から他方側に向かって、モーターから動力を得る第1位置A1、反転ローラー22へ動力を伝達する第2位置A2、記録用紙Pに搬送力を与える搬送領域W、のこれらの順に配置したが、第1位置A1と第2位置A2について以下のようにしても良い。
即ち、反転ローラー22へ動力を伝達する位置を第1位置A1とし、モーターから動力を得る位置を第2位置A2とし、搬送駆動ローラー40の一方側端部から他方側端部に向かって第1位置A1、第2位置A2、搬送領域W、の順に配置することもできる。この様にすることで、搬送駆動ローラー40がモーターから動力を得る位置と、搬送領域Wと、の間に、搬送駆動ローラー40が反転ローラー22に動力を伝達する位置が配置されないので、搬送駆動ローラー40のねじれに伴う搬送精度の低下を殆ど無くすことができる。
<<3.搬送駆動ローラーの構成及び製造方法>>
続いて、図5及び図6を参照しながら搬送駆動ローラー40の構成及び製造方法について説明する。
搬送駆動ローラー40は、上述の通り金属板材を円筒状に加工して形成されたものであり、主として金属板材のプレス加工と、プレス加工により得られた板材の円筒加工と、円筒加工により得られた円筒軸の表面に耐摩耗性粒子を付着する加工と、を含んでいる。以下では、金属板材のプレス加工を行う際の抜き形状について詳説する。尚、円筒加工については、例えば上述した特許文献3に記載された加工方法を採用することができる。
図5(A)は搬送駆動ローラー40の平面図であり、符号Rは搬送領域Wにおける接合部を示し、符号Qは円周線(仮想の直線:用紙搬送方向に対して平行となる)を示している。また符号Jはジグソー部を、符号Maはマッチング穴を、それぞれ示している。そしてこの搬送駆動ローラー40は、図5(B)に示す板材Tを円筒状に曲げ加工することで得られる。図5(B)において符号Mはマッチングを、符号R1、R2は円筒加工後に搬送領域Wを形成することとなる、板材Tの一対の端部を示している。
図5(B)に示すように、端部R1、R2は円周線Qに対して直角(α=90°)を成す様に直線状に延びており、凹凸部等は一切形成されない滑らかな直線により形成されている。円筒加工後の接合部Rも、これにより図5(A)に示すように円周線Qに対して直角(α=90°)を成す様に直線状に延び、凹凸部等は一切形成されない滑らかな直線となる。
プレス加工時に形成されるマッチングMは、搬送領域Wの外側に位置しており、円筒加工後は凹部が対向することでマッチング穴Maとなる。ジグソー部Jは、接合強度を高める為に形成される凹凸嵌合部であり、接合時にちょうど嵌合する様に板材Tの一方側端部が凹状に、他方側端部が凸状に形成される。ジグソー部Jにより、搬送駆動ローラー40は円筒加工後の特にねじれ強度が向上する様になっているが、このジグソー部Jも、マッチング穴Maと同様に搬送領域Wの外側に位置する。
以上の様に本実施形態によれば、板材Tを円筒状に加工して形成される搬送駆動ローラー40は、板材Tの一対の端部R1、R2を接合した接合部Rは、少なくとも用紙と接する搬送領域Wが、円周線Qに対して交差する方向に直線状に延びており、マッチング穴Maやジグソー部Jが搬送領域Wの外側に形成されるので、用紙先端が搬送駆動ローラー40の外周面に引っ掛かることを軽減或いは防止でき、円滑な搬送を確保することができる。
尚、マッチング穴Maとジグソー部Jを、搬送駆動ローラー40を軸支する軸受部(図示せず)により軸支される領域外に配置することで、軸受部の内周面との間で円滑な摺動を確保することも可能となる。
次に、図6(A)、(B)を参照しながら他の実施形態について説明する。図6(A)に示す搬送駆動ローラー40’は、直線状に延びる接合部R’が、円周線Qに対して非直角(α≠90°)を成す方向に延びており、外周面においてスパイラル状に延びた格好となっている。この搬送駆動ローラー40’を形成する板材T’は、図6(B)に示すように一対の端部R1’、R2’が円周線Qに対して非直角(α≠90°)を成す方向に直線状に延びる。
この様に形成することにより、用紙先端に対して接合部R’が平行ではなくなり、これにより用紙先端がローラー外周面に引っ掛かることをより確実に防止することができる。
以上説明した実施形態は一例であり、種々の変形を行うことができる。特に上記実施形態は、本発明が各特徴的部分を全て備えることを意味するものではなく、例えば図3及び図4に示した動力伝達構成と、図5及び図6に示した搬送駆動ローラーの具体的構成は、それぞれ単独で発明をなし得る。
加えて、上記実施形態では搬送駆動ローラー40に中空軸を利用したが、上記実施形態のように板材の円筒加工により得られた中空軸に限らず、その他の製造方法によって得られた中空軸であっても上記作用効果、特に図3及び図4を参照しつつ説明した動力伝達構成の作用効果を得ることはできる。また図3及び図4を参照しつつ説明した動力伝達構成の作用効果は、搬送駆動ローラー40が中空軸の場合に限られず、中実軸であってもその作用効果(ねじれ低減或いは防止効果)を得ることができる。
1 インクジェットプリンター、2 用紙給送部、3 用紙送りローラーユニット、4 スキャナーユニット、11 用紙カセット、12 分離斜面、13 摩擦パッド、18 給送ローラー、19 揺動部材、20 揺動軸、22 反転ローラー、23、24 中間ローラー、25 ガイド部材、30 紙案内部材、36 キャリッジ、37 インクジェット記録ヘッド、40 搬送駆動ローラー、41 搬送従動ローラー、45 紙案内部材、46 補助ローラー、47 排出駆動ローラー、48 排出従動ローラー、50 従動プーリー、51 第1伝達歯車、52 第2伝達歯車、53 動力伝達機構、54 遊星歯車輪列、55 エンコーダースケール、56 エンコーダー、57
58 従動プーリー、59 無端ベルト、60 駆動プーリー、
A1 第1位置、A2 第2位置、A3 第3位置、J ジグソー部、M マッチング、Ma マッチング穴、P 記録用紙、Q 円周線、R 接合部、R1、R2 端部、Sa 高摩擦領域、Sb 低摩擦領域、T 板材、W 搬送領域

Claims (4)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    被記録媒体を搬送する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーを駆動する駆動源と、
    一の被記録媒体への記録開始時から記録終了時までの記録実行期間中に、前記搬送ローラーを介して前記駆動源から動力を得て稼働する駆動対象と、を備え、
    前記搬送ローラーは、板材を円筒状に加工して形成されており、
    前記搬送ローラーの軸線方向において、前記搬送ローラーの一方側端部から他方側端部に向かって、前記搬送ローラーが前記駆動源から動力を得る第1位置、前記搬送ローラーが前記駆動対象に動力を伝達する第2位置、前記搬送ローラーが被記録媒体に搬送力を与える搬送領域、のこれらの順に配置されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    被記録媒体を搬送する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーを駆動する駆動源と、
    一の被記録媒体への記録開始時から記録終了時までの記録実行期間中に、前記搬送ローラーを介して前記駆動源から動力を得て稼働する駆動対象と、
    前記搬送ローラーは、板材を円筒状に加工して形成されており、
    前記搬送ローラーの軸線方向において、前記搬送ローラーの一方側端部から他方側端部に向かって、前記搬送ローラーが前記駆動対象に動力を伝達する第1位置、前記搬送ローラーが前記駆動源から動力を得る第2位置、前記搬送ローラーが被記録媒体に搬送力を与える搬送領域、のこれらの順に配置されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の記録装置において、板材の加工により円筒状に形成された前記搬送ローラーは、前記板材の一対の端部を接合した接合部について少なくとも被記録媒体と接する領域が、円周線に対して交差する方向に直線状に延びている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記搬送ローラーは、前記直線状に延びる接合部が、円周線に対して非直角を成す方向に直線状に延びる、
    ことを特徴とする記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9996020B2 (en) 2016-06-28 2018-06-12 Canon Kabushiki Kaisha Roller, rotating member unit, cartridge, and image forming apparatus

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