JP2011160312A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の端末機200A〜200Dは、送信と受信とで周波数が異なり前記複数の端末機いずれかが呼出を行い応答の確認がなされたことで通話を開始する複信方式の無線機である。連結中継機100Bは、少なくとも2台の複信方式の無線機であり、一方が前記複数の端末機200A〜200Dのいずれかからの送信信号を受信し、受信した信号を中継して他方より送信される中継動作を行う。応答端末機200Eは前記連結中継機100Bを介した呼出に対して応答信号の送信を行う。制御機100Aは、呼出が行われた場合、応答端末機より応答信号の送信を行わせ、音声入力信号に一斉配信の信号を重畳させる。
【選択図】図3
Description
また受信を行っている端末機であっても、交信相手の信号が配信の信号より強い場合は配信を受信できない。
一斉通報に対応した無線通信システムを構築する場合、端末機は複信方式の無線機であることが必須である。
端末機に緊急通報を行うシステムとして下記の特許文献1に記載されたものがある。基地局がその基地局に位置登録された端末局に対し緊急通報を行い、端末局の使用状況に合わせて様々な方法で端末局の使用者に緊急通報を知らせる。
また特許文献1の発明は、公共の携帯電話を前提にしたシステムであり、地震等の災害の際公共通信網の切断やトラフィックの集中等で一時的に使えなくなることがある。よって、駅構内、大型店舗、学校等といった小規模単位で無線通信システムを構築する場合には、公共の通信網を利用すると信頼性が得られない場合がある。
また、常に情報を共用するためには、端末機から発信した信号も他の端末機全てが受信を行う必要があり、これを行うためには1対多という通信方式の必要性があるが特許文献1の発明では対応できない。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、比較的安価で複信方式が可能な小電力端末機を使用して、通信中の端末機に対しても配信を可能とする無線通信システムを提供することを目的とする。
送信と受信とで周波数が異なり、一方が他方の呼出を行う呼出信号を送出し他方が応答を行う応答信号の送出することにより、一方が他方の応答の確認がなされたことによって通話を開始する複信方式による無線機を用いた複数の端末機と、
一方が前記複数の端末機からの送信信号を受信して前記送信信号の有無に対応した論理値信号を出力し、他方が前記論理値信号が送信信号有りの論理値の場合に送信状態となり前記送信信号が音声入力信号として入力され送信される中継動作を行う少なくとも2つの前記複信方式による無線機を用いた連結中継機と、
前記複数の端末機のいずれかからの呼出により前記連結中継機を介した通話を開始するため応答信号の送信を行う前記複信方式による無線機を用いた応答端末機と、
前記複数の端末機のいずれかからの呼出が行われた場合、前記応答端末機より応答信号の送信を行わせ、前記音声入力信号に、前記複数の端末機への一斉配信の信号を重畳させる制御を行う制御部と、
を備える無線通信システムを提供するものである。
本実施形態は駅構内の無線通信システムであり、駅の無線室10には基地局100と連結中継機100Bと非常用信号発生装置300が設置されており、プラットホーム11およびプラットホーム12には、図示しない複数の駅職員が端末機200A〜200Dを所持している。
基地局100は、制御機100Aと、応答端末機200Eと、発信端末機200Fと、を備える。
連結中継機100Bは、端末機200A〜200Dおよび発信端末機200Fと交信可能な中継端末機200Gと、応答端末機200Eと交信可能な中継端末機200Hと、を備える。
応答端末機200Eと、発信端末機200Fと、中継端末機200Gと、中継端末機200Hとは、プラットホームで使用する駅職員が使用する端末機200A〜200Dと同等もしくは同じ物を使用する。
非常用信号発生装置300は、図示しない緊急地震速報や気象情報配信サービス等の情報を受信し、その情報を制御機100Aに出力する。
無線機200は、送信受信を同時に行うことができる複信機能を有している。
送受共通アンテナ201は、送信された電波を受信し、受信信号に変換する。変換された受信信号は、アンテナ共用器202のアンテナ端子Aに入力される。
アンテナ共用器202は、アンテナ端子A、送信端子T、受信端子Rを有し、受信信号をアンテナ端子Aから受信端子Rにのみ伝達し、後述する送信信号を送信端子Tからアンテナ端子Aにのみ伝達する。
アンテナ共用器202は、受信信号を受信部203に出力する。
受信音声出力端子209は、内部に切替機構を有するジャックであり、プラグを挿入することで、無線機200内部の受信音声信号を外部に出力することができる。
プラグが挿入されていない場合、受信音声信号は、受信音声出力端子の切替機構により無線機200内部のスピーカ204に出力され、スピーカ204により受信音声が再生される。
制御部208は、受信部203に対し、受信動作に必要なデータの設定と図示しない電源から電力の供給を行う。
また、以降に、「PTTを操作する」もしくは「PTTを制御する」という記述を使うが、これは受信状態の無線機200を送信状態にする、もしくは送信状態の無線機200を受信状態にするための操作であり、必ずしも無線機200が有するPTT207を操作することだけでなく、後述する外部入力端子より制御される場合も含む。
複信方式は、送信と受信とで周波数が異なり、一方が呼出を行う呼出信号をPTTの操作により送出し、他方が呼出信号を受信し応答を行う応答信号をPTTの操作により送出することで、一方が他方の応答の確認がなされ、通話が開始される。
また通信を終了する場合は、いずれかのPTTが操作されることにより通話は切断され通信は終了する。
マイク205もしくは送信音声入力端子210より入力された送信音声信号は、送信部206に出力される。
送信部206は、送信音声信号を変調して変調信号とし、変調信号を増幅し、不要輻射成分を除去して送信信号とし、アンテナ共用器202の送信端子Tに出力される。
送信端子Tに入力された送信信号は、アンテナ共用器202のアンテナ端子Aより送受共通アンテナ201に出力され、送受共通アンテナ201より電波として送信される。
送信音声入力端子210は、内部に切替機構を有するジャックであり、プラグを挿入することで、送信端子210からプラグにより入力した信号を送信部206に送る。
プラグが挿入されていない場合は、送信音声出力端子210の切替機構により無線機200内部のマイク205に入力された音声信号が送信部206に入力される。
たとえば、受信信号の有無を論理値で出力を行うキャリア検出や、外部機器からの信号によって端末機200を送信状態にするためにPTT207の機能を汎用端子に設定することができる。
本実施例は、基地局100と、連結中継機100Bと、複数の端末機200A〜200Dと非常用信号発生装置300と、を備える。
基地局100は、制御機100Aと応答端末機200Eと発信端末機200Fとを有する。
制御機100Aは、制御部101とミクサ102と切替器103と音声メモリ104を有する。
連結中継機100Bは、中継端末機200Gと中継端末機200Hとを有する。
基地局100の、応答端末機200Eは、送信周波数をf3、受信周波数をf4とされ、発信端末機200Fは、送信周波数をf1、受信周波数をf2に設定される。
中継端末機200Hは、応答用端末機200Eの送信周波数f3を受信し、受信周波数f4を送信するように設定される。
中継端末機200G,200Hのそれぞれの汎用端子は、キャリア検出信号を出力およびPTT制御を入力される設定となり、制御機100Aに接続さ、汎用制御部101にて処理される。
ミクサ102は、後に記載する外部入力信号を中継信号に重畳して出力するが、外部入力信号等が無い場合は中継端末機200Gの音声出力信号のみが出力される。
制御部101は、中継端末機200Hのキャリア検出信号により中継端末機200Hが動作中か非動作中かを判断する。制御部101は、中継端末機200Hのキャリア検出信号が有る場合のみ、中継端末機200GのPTTを制御する。
中継端末機200Gおよび200Hのキャリア検出信号の論理とPTT制御の論理が一致していれば、相互に接続してもよい。
切替器103の入力には、非常用信号発生装置300から出力される信号が供給される。非常用信号発生装置300は、図示しない緊急地震速報システムや気象情報配信サービス等より必要な情報を入手し、適した音声信号を発生させる。また図示しないマイクによる音声信号を切替器103に出力してもよい。さらに非常用信号発生装置300は、制御部101に中継動作を開始させる信号を出力する。
発信端末機200Fは、連結中継機100Bからのキャリア検出信号が無い場合、基地局100から一斉配信を行う場合の呼出のための送信を行う。発信端末機200FのPTTは、制御部101に接続され、制御部101より制御される。
図4に、駅員の端末機200Aから駅員の端末機200B〜200Dに対し一斉配信を行うシーケンスを示す。
以後、図4〜6では実線は無線による伝送を示し、破線は有線による伝送を示す。
端末機200Aは、PTTを操作されることにより連結中継機100Bに対して呼出信号を送出する(ステップS401)。
連結中継機100Bは、端末機200Aからの呼出信号を中継端末機200Gで受信し、受信信号を検出したことによりキャリア検出出力を制御機100Aに出力する(ステップS402)。制御機100Aの制御部101は、中継端末機200Gキャリア検出出力が入力されたことにより中継端末機200HのPTTを制御する信号を出力する(ステップS403)。
制御機100Aの制御部101は、中継端末機200Gのキャリア検出信号を受け、応答端末機200EのPTTを制御する(ステップS405)。
応答端末機200Eは、送信状態となるが、ステップ404にて呼出信号を受信しているため、応答信号を連結中継機100Bに送信する(ステップS406)。
連結中継機100Bは、応答端末機200Eからの応答信号を中継端末機200Hで受信し、受信信号を検出したことによりキャリア検出出力を制御機100Aに出力する(ステップS407)。制御機100Aの制御部101は、中継端末機200Hキャリア検出出力が入力されたことにより中継端末機200GのPTTを制御する信号を出力する(ステップS408)。
中継端末機200Gは送信状態となり、端末機200Aに対して応答信号を送出する(ステップS409)。
連結中継機100Bの中継端末機200Gは下り音声信号を送信し、端末機200A〜200Dは下り音声信号を受信する(ステップS414)。
端末機200Aは、複信方式のため自らの上り音声を、連結中継機100Bを介して下り音声により受信することができる。
このため、端末機200A〜200Dの全ての使用者は、下り音声が再度送信されるハウリング現象を防止するため、受信はイヤホン等を使用し、受信音がマイクに入力されないようにすることが望ましい。
連結中継機100Bの中継端末機200Gは、端末機200Aからの送信信号が無くなったことにより、通話終了となり送信を停止する(ステップS416)。
連結中継機100Bの中継端末機200Hの送信信号が無くなったことにより、応答端末機200Eは通話終了となり送信を停止する(ステップS419)。
非常信号発生装置300は、緊急地震速報を受け、その情報配信する音声信号を制御機100Aの図5では図示しない切替器103に出力する(ステップS501)。制御機100Aの図示しない制御部101に、緊急地震速報であることを示す情報を出力する。
緊急地震情報であることを示す情報を受信した制御部101は、連結中継機100Bが動作中か非動作中かを確認するためキャリア検出信号の確認を行う(ステップS502)。
制御部101は、キャリア検出信号が無い場合は、連結中継機100Bは非動作状態であると判断する。
制御部101は、非動作中の連結中継機100Bを中継動作にするため、発信端末機200FのPTTを制御する(ステップS503)。
発信端末機200Fは、制御部101からのPTT制御信号により送信状態とされ連結中継機100Bの中継端末機200Gに対し呼出を行う(ステップS504)。
制御機100Aの制御部101は、中継端末機200Gキャリア検出出力が入力されたことにより中継端末機200HのPTTを制御する信号を出力する(ステップS506)。
制御機100Aの制御部101は、中継端末機200Gのキャリア検出信号を受け、応答端末機200EのPTTを制御する(ステップS508)。
応答端末機200Eは送信状態となるが、ステップ507にて呼出信号を受信しているため、応答信号を連結中継機100Bに送信する(ステップS509)。
中継端末機200Gは送信状態となり、端末機200Aにたいして応答信号を送出する(ステップS512)。
情報音声は、切替器103より出力され図5では図示しないミクサ102に入力される。情報音声は、ミクサにより中継信号に重畳され、連結中継機100Bの中継端末機200Gより送信される。各端末機200A〜200Dは、情報音声を受信する(ステップS514)。
制御機100Aの制御部101は、発信端末機200FのPTTを操作し送信を終了する(ステップS516)。
連結中継機100Bの中継端末機200Gは、発信端末機200Fからの送信信号が無くなったことにより、通話終了となり送信を停止する(ステップS517)。
連結中継機100Bの中継端末機200Gは、受信信号が無くなったため、キャリア検出出力も停止する(ステップS518)。制御機100Aの制御部101は、中継端末機200Gのキャリア検出が停止したことにより、連結中継機100Bの中継端末機200HのPTTを制御し、通話を終了させる(ステップS519)。
連結中継機100Bの中継端末機200Hの送信信号が無くなったことにより、応答端末機200Eは通話終了となり送信を停止する(ステップS520)。
端末機200Aが、上り音声を送信し、連結中継機100Bを介して端末機200B〜200Dが受信している(ステップS601)。
非常信号発生装置300は、緊急地震速報を受け、その情報配信する音声信号を制御機100Aの図6では図示しない切替器103に出力し、制御機100Aの制御部101に、緊急地震速報であることを示す情報を出力する(ステップS602)。
緊急地震情報であることを示す情報を受信した制御部101は、連結中継機100Bが動作中か非動作中かを確認するためキャリア検出信号の確認を行う(ステップS603)。
制御部101は、キャリア検出信号がある場合は、連結中継機100Bは動作状態であると判断する。
情報音声は、切替器103より出力され図6では図示しないミクサ102に入力される。情報音声は、ミクサにより現在通信中の中継信号に重畳され(ステップS604)、連結中継機100Bの中継端末機200Gより送信される。
各端末機200A〜200Dは、情報音声と端末機200Aからの下り音声が重畳された信号を受信する(ステップS605)。
制御機100Aの制御部101は、発信端末機200FのPTTを操作し(ステップS607)、切断指示信号を中継機200Gに送信する(ステップS608)。
連結中継機100Bの中継端末機200Gおよび端末機200Aは、発信端末機200Fからの切断指示をうけ、通話終了となり送信を停止する(ステップS609)。
連結中継機100Bの中継端末機200Gは、受信信号が無くなったため、キャリア検出出力も停止する(ステップS610)。制御機100Aの制御部101は、中継端末機200Gのキャリア検出が停止したことにより、連結中継機100Bの中継端末機200HのPTTを制御し、通話を終了させる(ステップS611)。
連結中継機100Bの中継端末機200Hの送信信号が無くなったことにより、応答端末機200Eは通話終了となり送信を停止する(ステップS612)。
100…基地局、100A…制御機、 100B…連結中継機
101…制御部、 102…ミクサ、 103…切替器
200…無線機、 200A〜200D…端末機
200E…応答端末機、 200F…発信端末機
200G…中継端末機、 200H…中継端末機
201…送受共用アンテナ、 202…アンテナ共用器、
203…受信部、 204…スピーカ、 205…マイク
206…送信部、 207…PTT、 208…制御部
209…受信音声出力端子、 210…送信音声入力端子
300…非常用信号発生装置
Claims (2)
- 送信と受信とで周波数が異なり、一方が他方の呼出を行う呼出信号を送出し他方が応答を行う応答信号の送出することにより、一方が他方の応答の確認がなされたことによって通話を開始する複信方式による無線機を用いた複数の端末機と、
一方が前記複数の端末機からの送信信号を受信して前記送信信号の有無に対応した論理値信号を出力し、他方が前記論理値信号が送信信号有りの論理値の場合に送信状態となり前記送信信号が音声入力信号として入力され送信される中継動作を行う少なくとも2つの前記複信方式による無線機を用いた連結中継機と、
前記複数の端末機のいずれかからの呼出により前記連結中継機を介した通話を開始するため応答信号の送信を行う前記複信方式による無線機を用いた応答端末機と、
前記複数の端末機のいずれかからの呼出が行われた場合、前記応答端末機より応答信号の送信を行わせ、前記音声入力信号に、前記複数の端末機への一斉配信の信号を重畳させる制御を行う制御部と、
を備える無線通信システム。 - 前記制御部は、前記送信信号が無い状態の場合、前記連結中継機に前記中継動作を開始させるための呼出を行う前記複信方式による無線機を用いた発信端末機を備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
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JP2008158599A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Nec Saitama Ltd | 緊急警報システム |
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