JP2011160202A - 読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレビュー画像を作成しなくても、ユーザが原稿の読取対象面を見ながら読み取りのための範囲指定をすることができ、且つ、ユーザの所望の範囲の画像データを生成することができる読取装置を提供すること。
【解決手段】MFP1によれば、プレビュー画像を作成しなくても、ユーザは読取対象面を見ながら選択範囲19を設定できる。すなわち、原稿カバー8を開状態とし、載置面に載置された原稿Pの読取対象面を見ながら、X方向およびY方向について選択範囲指定操作を行うことにより、選択範囲19を設定できるので、作業が容易である。
【選択図】図3

Description

本発明は、読取装置に関するものである。
従来、読取装置において、プレビュー画像を表示し、ユーザがプレビュー画像を見ながら、読取範囲を指定できるように構成されたものが知られている。
特開平8−107495号公報
しかしながら、プレビュー画像を表示するためには、原稿全体を読み取る必要があるため、作業に時間がかかるという問題点があった。また、読取装置の操作パネルに設けられる表示部は大画面ではない場合が多いので、操作パネルの表示部にプレビュー画像を表示する場合、ユーザにとって操作性が悪いという問題点があった。また、パーソナルコンピュータにてプレビュー画像を表示する場合は、パーソナルコンピュータを起動しなければならず、作業に時間がかかるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、プレビュー画像を作成しなくても、ユーザが原稿の読取対象面を見ながら、読み取りのための範囲指定をすることができ、且つ、ユーザの所望の範囲の画像データを生成することができる読取装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、本発明の読取装置は、原稿が載置される載置面を備え、前記載置面の裏面側から前記原稿に光を照射し前記原稿からの反射光を受光して光電変換することにより、前記原稿の面のうち前記載置面に伏せられた面を読み取るものであって、読取対象面を表に向けて前記原稿が前記載置面に載置されている状態において、所定の範囲指定操作が行われる場合、その範囲指定操作に基づく前記読取対象面内の選択範囲を設定する選択範囲設定手段と、前記載置面上において前記原稿を反転させることにより前記読取対象面が前記載置面に伏せられる場合に、前記選択範囲が対向することになる前記載置面上の読取範囲を決定する読取範囲決定手段と、前記載置面に伏せられた前記読取対象面のうち、前記読取範囲決定手段により決定される前記読取範囲に対向する範囲の画像データを生成する部分画像データ生成手段とを備える。
なお、「読取対象面を表に向けて原稿が載置面に載置されている状態」とは、すなわち、「読取対象面の裏面を載置面に対向させて原稿が載置面に載置されている状態」を意味している。
なお、本発明は、読取装置、該読取装置を制御する制御装置、読取方法、読取装置を制御する制御プログラム、該制御プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で構成することができる。
請求項1記載の読取装置によれば、プレビュー画像を作成しなくても、ユーザは原稿の読取対象面を見ながら選択範囲を指定できるという効果がある。そして、前記読取対象面が前記載置面に伏せられる場合に前記選択範囲が対向することになる前記載置面上の読取範囲が決定され、その決定された読取範囲に対向する範囲の画像データが生成される。よって、ユーザの所望の範囲の画像データを生成することができるという効果がある。
請求項2記載の読取装置によれば、請求項1記載の読取装置の奏する効果に加え、カバーを開状態とし、載置面に載置された原稿の読取対象面を見ながら、タッチパネル内にて範囲指定操作を行うことにより、選択範囲を指定することができるので、作業が容易であるという効果がある。
請求項3記載の読取装置によれば、請求項2記載の読取装置の奏する効果に加え、選択範囲を表す複数の座標情報を変換することにより、読取範囲を表す座標情報が取得されるので、簡単かつ正確に読取範囲の座標情報を取得することができるという効果がある。
請求項4記載の読取装置によれば、請求項2または3に記載の読取装置の奏する効果に加え、タッチパネル内にて行われる出力範囲指定操作に基づき、印刷出力のための倍率を決定できるという効果がある。
請求項5記載の読取装置によれば、請求項2から4のいずれかに記載の読取装置の奏する効果に加え、操作の意図なく、入力媒体がタッチパネルに触れた場合、例えば、原稿を押さえようとしたユーザの指がタッチパネルに触れた場合において、その座標情報を破棄できるという効果がある。
請求項6記載の読取装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の読取装置の奏する効果に加え、反転方向に基づいて読取範囲が決定されるので、正確な読取範囲を決定できるという効果がある。
請求項7記載の読取装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の読取装置の奏する効果に加え、原稿のサイズを表すサイズ情報に基づいて読取範囲が決定されるので、正確な読取範囲を決定できるという効果がある。
請求項8記載の読取装置によれば、請求項1から7のいずれかに記載の読取装置の奏する効果に加え、範囲指定操作が複数回行われた場合であっても、適切な選択範囲を指定できるという効果がある。
(a)は、本発明の読取装置の第1実施形態であるMFPの外観構成を示す斜視図であり、(b)は、原稿カバーが開けられた状態のMFPの外観構成を示す斜視図である。 (a)は、原稿カバーを開けて、原稿読取台を上から見た状態を示す図であり、(b)は、原稿読取台の内部構成を模式的に示す図であり、(c)は、原稿読取台の断面を模式的に示す断面図である。 MFPが実行するトリミングコピー処理を説明する図である。 選択範囲と読取範囲との関係を説明する図である。 MFPの電気的構成を模式的に示したブロック図である。 第1実施形態のMFPが実行するコピー前操作受付処理を示すフローチャートである。 第1実施形態のMFPが実行するトリミングコピー処理を示すフローチャートである。 (a)は、第2実施形態のMFPにおけるトリミングコピー処理のための操作手順を説明する図であり、(b)は、選択範囲指定操作が複数回行われた場合に設定される選択範囲の例を示す図である。 第2実施形態のMFPのCPUが実行するコピー前操作受付処理を示すフローチャートである。 第2実施形態のMFPのCPUが実行するトリミングコピー処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の読取装置の第1実施形態である多機能周辺装置(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と称す)1の外観構成を示す斜視図であり、図1(b)は、原稿カバー8が開けられた状態のMFP1の外観構成を示す斜視図である。
MFP1は、プリンタ2とスキャナ3とを一体的に備え、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能など複数の機能を実現する。特に、本実施形態のMFP1は、原稿読み取りの際にプレビュー画像を作成しなくても、ユーザが原稿の読取対象面を見ながら原稿読み取りのための範囲指定をできるように構成されたものである。
操作パネル4は、MFP1を操作するためのものであり、各種操作キー40と液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)41とを具備する。ユーザは、操作パネル4を用いて、MFP1に所望の指令を入力することができる。
原稿読取台6は、その上面が大きく開口されており、その開口部には透明な板状のプラテンガラス12が嵌め込まれている。このプラテンガラス12は、A3サイズの出力用紙を載置可能なように、A3のサイズの出力用紙よりも若干大きく構成されている。以下の説明では、MFP1の手前から見て、プラテンガラス12の左手奥の頂点を、基準点13と称する。MFP1をフラッドベッドスキャナとして使用する場合、ユーザは、基準点13に原稿の頂点を合わせて、プラテンガラス12上に原稿を載置する。
原稿カバー8は、図1(a)に示す閉状態において原稿読取台6の上面を覆うものであり、背面側の蝶番11(図1(b))を介して開閉自在に取り付けられている。ユーザは、原稿カバー8を開けて、プラテンガラス12上に原稿を載置した後、原稿カバー8を閉じることにより、プラテンガラス12上に読み取り対象の原稿を固定する。
図2(a)は、原稿カバー8を開けて、原稿Pが載置された原稿読取台6を上から見た状態を模式的に示す図である。図2(a)に示すよう、原稿読取台6の上面においてプラテンガラス12の外側には、タッチパネル14,15が設けられる。タッチパネル14,15は、ユーザの指などの入力媒体により操作されると、その操作位置に対応した座標情報を出力する静電容量方式のタッチパネルである。
ここで、座標情報とは、プラテンガラス上12の基準点13を原点とし、プラテンガラス12の長手方向をX方向、X方向に直交する方向をY方向とする直交座標系に基づき、プラテンガラス12上の各位置を表すX座標とY座標とを意味している。
タッチパネル14は、プラテンガラス12の長辺に隣接させてX方向に設けられ、入力媒体により操作されると、プラテンガラス12のX方向位置を表すX座標を出力する。タッチパネル15は、プラテンガラス12の短辺に隣接させてY方向に設けられ、入力媒体により操作されると、プラテンガラス12のY方向位置を表すY座標を出力する。
このタッチパネル14,15は、原稿カバー8の閉状態において原稿カバー8に覆われるが、原稿カバー8の開状態においてユーザの指などの入力媒体により操作可能である。詳細は、図3を参照して説明するが、ユーザは、原稿カバー8の開状態において、このタッチパネル14,15を操作することにより、原稿の読取対象面を見ながら範囲指定を行うことができる。
図2(b)は、原稿読取台6の内部構成を模式的に示す図であって,図2(c)は、原稿読取台6の断面を模式的に示す断面図である。図2(b),図2(c)に示すように、プラテンガラス12下には、読取ユニット9と、読取ユニット9を搬送する搬送機構16と、搬送機構16を駆動するモータ17とが設けられる。
読取ユニット9は、プラテンガラス12のY方向を主走査方向とするラインイメージセンサを備えたものであり、プラテンガラス12の裏面側から原稿Pに光を照射し原稿Pからの反射光を受光して光電変換することにより、プラテンガラス12に伏せられた原稿Pの面(読取対象面)を読み取る。ラインイメージセンサとしては、密着型のCIS(Contact Image Sensor)、或いは、縮小光学系のCCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)などを適用することができる。
このように構成されたスキャナ3によれば、モータ17の回転力により搬送機構16を駆動し、これにより、読取ユニット9をプラテンガラス12下でX方向に搬送しつつ、プラテンガラス12に伏せられた面を画像データに変換して読み取り、RAM23(図5)に記録する。
図3(a)は、MFP1にトリミングコピー処理を実行させるための主要な操作手順を説明する図である。本実施形態では、ユーザ操作に基づいて設定された読取範囲内を読み取り、拡大または縮小して印刷出力する処理をトリミングコピー処理と称する。
図3(a)に示すように、トリミングコピー処理の操作手順は、主に、(1)原稿情報入力操作、(2)選択範囲指定操作、(3)出力範囲指定操作を含む。なお、図3(a)に示す各操作を行う前、ユーザは、読取対象面を表に向けて、すなわち、本実施形態のMFP1においては、読取対象面を上に向けて、原稿Pをプラテンガラス12に載置する。そして、原稿カバー8を開状態としたまま、その読取対象面を見ながらタッチパネル14,15を操作することにより、図3(a)に示す各操作を行う。
以下の説明では、ユーザの指などの入力媒体18をタッチパネル14,15に接触させつつずらす操作を、ドラッグ操作と称する。また、所定時間内にタッチパネル14,15上の同一位置に入力媒体18を2回接触させる操作を、ダブルクリックと称する。なお、説明を分かりやすくするため、図3においては、タッチパネル14,15中、ドラッグ操作された範囲を黒で塗りつぶしている。
(1)原稿情報入力操作は、タッチパネル14またはタッチパネル15のいずれかにおいて、原稿Pの縁辺位置をダブルクリックする操作である。原稿情報入力操作がされたことに基づき、タッチパネル14またはタッチパネル15からX座標またはY座標が入力されると、MFP1は、そのX座標またはY座標に基づき、原稿サイズと原稿の反転方向とを取得する。
具体的には、MFP1は、原稿Pとして使用され得る複数種類の用紙サイズについて、その幅と高さとを予め記憶している。よって、タッチパネル14またはタッチパネル15から入力されたX座標またはY座標に最も近い幅または高さを有する用紙サイズを、プラテンガラス12に載置された原稿サイズとして取得する。
また、原稿情報入力操作において、タッチパネル14がダブルクリックされた場合、MFP1は、X方向を反転方向として取得する。一方、タッチパネル15がダブルクリックされた場合、MFP1は、Y方向を反転方向として取得する。反転方向とは、各操作の終了後、プラテンガラス12において原稿Pを反転させる際に、ユーザがいずれの方向に原稿Pを反転させるのかを示す情報であるが、詳細は図4を参照して後述する。
(2)選択範囲指定操作は、表を向けて載置されている原稿Pの読取対象面中、コピーしたい選択範囲19をタッチパネル14,15上においてドラッグ操作することである。MFP1は、タッチパネル14内がドラッグ操作されると、ドラッグ操作の始点のX座標とドラッグ操作の終点のX座標とを、選択範囲19のX方向端を表すX座標として取得する。同様に、MFP1は、タッチパネル15内がドラッグ操作されると、ドラッグ操作の始点のY座標とドラッグ操作の終点のY座標とを、選択範囲19のY方向端を表すY座標として取得する。そして、それら2点のX座標と2点のY座標とに基づき、矩形上の選択範囲19の4つの頂点を示す座標情報(選択範囲を表す複数の座標情報の一例)を作成し、RAM23(図5)に格納する。
ユーザにとっては、原稿カバー8を開けた状態で読取対象面を見ながら選択範囲19を指定できるので、範囲指定の作業が容易である。また、プラテンガラス12に隣接したタッチパネル14,15上のドラッグ操作により選択範囲19を設定するので、感覚的な操作が可能である。
なお、以下の説明において、選択範囲19のX方向長はAであり、Y方向長はBであるものとする
(3)出力範囲指定操作は、選択範囲19内の画像のコピーを出力用紙に印刷出力する際に、出力画像を配置すべき出力範囲20を指定するためのドラッグ操作である。上述したように、プラテンガラス12はA3サイズの出力用紙よりもわずかに大きい。よって、出力範囲指定操作をするとき、ユーザは、プラテンガラス12をA3サイズの出力用紙に見立てて、印刷結果を想像しつつ、出力範囲20をドラッグ操作することができる。なお、この出力範囲指定操作は、X方向またはY方向のいずれか一方について行われれば良い。
MFP1は出力画像の出力範囲20と、選択範囲19の大きさとを比較し、倍率を設定する。図3には、タッチパネル14において、X方向長がaのドラッグ操作が行われた例を図示している。このような出力範囲指定操作が行われる場合、出力画像のX方向長はaであり、選択範囲19のX方向長はAであるため、MFP1は、トリミングコピー処理に用いる倍率として(a/A)を設定する。したがって、Y方向については、出力範囲指定操作が行わなくても、出力範囲20のY方向長bは、B×(a/A)として算出することができる。
また、この出力範囲指定操作により、印刷オフセットも設定される。例えば、図3に示すように、基準点13と、出力範囲指定操作の始点との間の距離が、xである場合、出力用紙に画像データを印刷出力する際のX方向のオフセットとしては、xが設定される。なお、X方向とY方向のいずれか一方について、出力範囲指定操作が行われると、他方については、出力範囲指定操作を行わなくても、印刷のオフセットを算出することができる。例えば、X方向の印刷オフセットがxである場合、印刷オフセットの座標は基準点13と選択範囲19の座標(A,B)を通る直線L上にあるので、印刷の際のY方向のオフセットyは、B×(x/A)として算出できる。
このようにして、X方向とY方向とのいずれかにおいて出力範囲指定操作が行われることにより、印刷オフセットと出力範囲20とが定まると、MFP1は、これらに基づいて、出力用紙サイズを選択する。具体的には、X方向の必要長(x+a)がA4サイズのX方向長以下であり、且つ、Y方向の必要長(y+b)がA4サイズのY方向長以下である場合、MFP1は、出力用紙サイズとして、A4サイズを選択する。一方、X方向の必要長(x+a)がA4サイズのX方向長よりも大きい場合、または、Y方向の必要長(y+b)がA4サイズのY方向長よりも大きい場合、MFP1は、出力用紙サイズとしてA3サイズを選択する。
これらの操作を終えた後、ユーザは、原稿Pを反転させて読取対象面をプラテンガラス12に伏せ、図示しないスタートキーを押下することにより、トリミングコピー処理を開始させる。
図3(b)は、図3(a)に示す操作手順の結果、出力用紙に出力される印刷結果のイメージ図である。図3(b)に示すように、MFP1は、トリミングコピー処理を実行することにより、選択範囲19を拡大または縮小して、出力範囲20に対応した位置に配置した印刷結果を出力することができる。
トリミングコピー処理によれば、選択範囲19および出力範囲20の設定後、原稿Pはプラテンガラス12上にて反転される。よって、本実施形態のMFP1は、反転後の原稿Pの選択範囲19が対向することになるプラテンガラス12上の範囲を読取範囲19aとして決定する。そして、その読取範囲19aに写る画像(すなわち、読取範囲に対向する範囲の画像)を読み取って画像データを生成し、印刷出力する。
図4は、選択範囲19と読取範囲19aとの関係を説明する図である。図4の上段は、読取対象面を表に向けた状態のイメージ図である。なお、読取対象面を表に向けた状態で設定された選択範囲19のうち、最も基準点13(原点)に近い頂点の座標情報は、(xi,yi)であり、選択範囲19のX方向長がA、Y方向長がBであるものとする。また、X_A4は、A4サイズの原稿PのX方向長を表し、Y_A4は、A4サイズの原稿PのY方向長を表している。
図4の下段は、プラテンガラス12上にて原稿PをY方向に反転する場合、すなわち、原稿PのY方向両端がプラテンガラス12上にて逆転するように、原稿Pを反転させる場合、選択範囲19が対向することになるプラテンガラス12上の読取範囲19aを図示している。なお、MFP1は、読取対象面を表に向けて載置する場合、読取対象面を伏せて載置する場合のいずれにおいても、原稿Pの頂点を、基準点13に合わせて載置するように、予め使用方法が定められているものとする。
MFP1は、選択範囲19を表す各頂点の座標情報を、反転方向と原稿サイズとに基づいて座標変換することにより読取範囲19aの4つの頂点を表す座標情報として取得する。
原稿PをY方向に反転する場合は、選択範囲19の頂点の座標情報、例えば(xi,yi)を、座標変換により、読取範囲19aの頂点を表す座標情報(xi,Y_A4-yi)に変換する。同様に、原稿PをX方向に反転する場合、選択範囲19の頂点の座標情報、例えば(xi,yi)を、座標変換により、読取範囲19aの頂点を表す(X_A4-xi,yi)に変換する。このような座標変換を、選択範囲19の各頂点について行うことにより、読取範囲19の各頂点の座標を算出することができる。
MFP1によれば、選択範囲19の座標情報、反転方向、原稿Pの原稿サイズに基づいて読取範囲19aの座標情報を算出するので、簡単かつ正確に読取範囲19aの座標情報を取得することができる。
したがって、ユーザが、原稿Pを正しく載置した状態で選択範囲19を設定し、且つ、反転後においても原稿Pが正しく載置される場合には、プラテンガラス12の読取範囲19aには、反転後の原稿Pの選択範囲19が対向することとなる。
なお、図示は省略するが、MFP1は、選択範囲19と出力範囲20との位置関係および倍率を用いて、読取範囲19aの画像データから出力データを生成する。
図5は、MFP1の電気的構成を模式的に示したブロック図である。図5に示すように、MFP1には、CPU21、ROM22、RAM23、フラッシュメモリ24、タッチパネル14,15、プリンタ2、スキャナ3、NCU25、モデム25aが主に設けられている。CPU21、ROM22、RAM23、フラッシュメモリ24は、バスライン26を介して互いに接続されている。また、タッチパネル14,15、プリンタ2、スキャナ3、NCU25、モデム25a、バスライン26は、入出力ポート27を介して互いに接続されている。
CPU21は、ROM22やRAM23やフラッシュメモリ24に記憶される固定値やプログラム或いは、NCU25を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が有している各機能の制御や、入出力ポート27と接続された各部を制御するものである。
ROM22は、制御プログラム22aなどを格納した不揮発性メモリである。CPU21は、制御プログラム22aに従い、後述するコピー前操作受付処理(図6)およびトリミングコピー処理(図7)を実行する。
RAM23は、書換え可能な揮発性のメモリであり、トリミングコピー処理の実行に必要な各種変数および画像データなどを記憶するためのメモリが設けられている。
原稿サイズメモリ23aは、原稿情報入力操作に基づいて決定した原稿サイズを記憶する。原稿反転方向メモリ23bは、原稿情報入力操作に基づいて決定した反転方向を記憶する。なお、本実施形態において、原稿反転方向メモリ23bに記憶される反転方向は、X方向かY方向のいずれかであるものとする。
選択範囲メモリ23cは、選択範囲指定操作に基づき指定された選択範囲19の4つの頂点の座標情報を記憶する。出力範囲メモリ23dは、出力範囲指定操作に基づき指定された出力範囲20の座標情報を記憶する。
読取範囲メモリ23eは、選択範囲メモリ23cに記憶された選択範囲19の座標情報を座標変換することにより取得された座標情報を、読取範囲19aの座標情報として記憶する。読取画像データメモリ23fは、読取ユニット9によって読み取られた読取範囲19aの画像データを記憶する。出力画像データメモリ24gは、読取範囲19aの画像データを拡大または縮小し、さらに、選択範囲19と出力範囲20の位置関係を元に、出力範囲20に対応した範囲に画像を配置するための画像の移動処理を施した出力データを記憶する。
フラッシュメモリ24は、書換可能な不揮発性のメモリである。NCU25は、電話回線の制御を行うものである。モデム25aは、ファクシミリ送信時には送信信号を電話回線での伝送に適した形態に変調し、一方、ファクシミリ受信時には電話回線から送られてきた変調信号を復調するものである。
図6は、MFP1のCPU21が実行するコピー前操作受付処理を示すフローチャートである。このコピー前操作受付処理は、図3(a)を参照して説明した、原稿情報入力操作、選択範囲指定操作、および出力範囲指定操作を受け付ける処理である。
まず、CPU21は、ステップS602(以下、ステップを省略する)において、入力媒体18がタッチパネル14,15に触れたか否かを判断する(S602)。S602の判断が否定される場合(S602:No)、CPU21は処理を待機する。
一方、S602の判断が肯定される場合(S602:Yes)、次に、CPU21は、タッチパネル14,15から出力されるX座標またはY座標を取得する(S604)。そして、タッチパネル14,15上においてドラッグ操作が行われたか否かを判断する(S606)。S606の判断が肯定される場合(S606:Yes)、その操作は、選択範囲指定操作か出力範囲指定操作のいずれかであると判断できるので、次にCPU21は、選択範囲19は設定済みであるか否かを判断する(S608)。
S608の判断が否定される場合(S608:No)、すなわち、選択範囲19が未設定である場合、CPU21は、取得した座標情報のうち、ドラッグ操作の始点と終点を表す座標情報を、選択範囲19を表す座標情報として選択範囲メモリ23cに記憶する(S610)。
次に、CPU21は、選択範囲、出力範囲、原稿サイズ、および反転方向は設定済みか否かを判断する(S614)。S614の判断が否定される場合(S614:No)、S602から処理を繰り返す。
このようにして処理を繰り返すうちに、X方向とY方向との両方において選択範囲指定操作が行われ、選択範囲19が設定されると、S608の判断が肯定される(S608:Yes)。その場合、直前の行われたドラッグ操作は、出力範囲指定操作であると判断できるので、CPU21は、取得した座標情報のうち、ドラッグ操作の始点と終点を表す座標情報を、出力範囲20を表す座標情報として決定し、出力範囲メモリ23dに記憶する(S612)。そして、S614の判断に移行する。
なお、出力範囲指定操作は、X方向またはY方向のいずれか1方向について行われる。したがって、出力範囲メモリ23dに記憶されるのは、出力範囲20のX座標またはY座標のいずれかである。
一方、S606の判断が否定される場合(S606:No)、すなわち、タッチパネル14,15に対する入力媒体18の接触を検出したが、ドラッグ操作ではない場合、次に、CPU21は、タッチパネル14,15上においてダブルクリックがされたか否かを判断する(S616)。すなわち、同じ座標が2回続けて検出されたか否かを判断する。
S616の判断が肯定される場合(S616:Yes)、その操作は、原稿情報入力操作であると判断できる。よって、CPU21は、その原稿情報入力操作に基づき決定される原稿サイズおよび反転方向を決定し、原稿サイズメモリ23aおよび原稿反転方向メモリ23bに記憶し(S618)、S614の処理に移行する。なお、原稿サイズおよび反転方向の決定方法については、図3を参照して説明済みであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
なお、タッチパネル14,15に対する入力媒体18の接触を検出したが、その操作はドラッグ操作ではなく(S606:No)、ダブルクリックでもない場合(S616:No)、すなわち、タッチパネル14,15における入力媒体18の操作に変化がない場合、CPU21は、S604で取得した座標情報を破棄する(S620)。
このようにすれば、操作の意図ではなく、入力媒体18がタッチパネル14,15に触れた場合、例えば、原稿Pを押さえようとしたユーザの指が偶然にタッチパネル14,15に触れた場合、その座標情報を破棄することができる。その結果、誤った情報が入力されてしまうことを回避できる。
このようにして処理を繰り返すうちに、S614の判断が肯定されると(S614:Yes)、次に、CPU21は、原稿Pの反転を促す表示を、LCD41に表示出力し(S622)、処理を終了する。
図6を参照して説明したコピー前操作受付処理の終了後、ユーザは、プラテンガラス12上において原稿Pを反転させて読取対象面をプラテンガラス12に伏せ、原稿カバー8を閉じた上で、図示しないスタートキーを押下する。ユーザによりスタートキーが押下されると、CPU21は、図7に示すトリミングコピー処理を実行する。
図7は、トリミングコピー処理を示すフローチャートである。トリミングコピー処理は、原稿Pを反転させる場合に選択範囲19が対向することになるプラテンガラス12上の読取範囲19aを決定すると共に、読取範囲19aに対向する読取対象面の範囲を読み取り、拡大又は縮小等の画像処理を施して、出力用紙に印刷出力する処理である。
まず、CPU21は、原稿サイズメモリ23aから原稿サイズを取得し(S702)、原稿反転方向メモリ23bから反転方向を取得する(S704)。次に、CPU21は、選択範囲メモリ23cから選択範囲19を表す複数の座標情報を取得し(S706)、出力範囲メモリ23dから出力範囲20を表す座標情報を取得する(S708)。
次に、CPU21は、選択範囲19の座標情報と出力範囲20の座標情報とに基づき、拡大または縮小の倍率を決定する(S710)。次に、CPU21は、この倍率に基づき、出力範囲20の4つの頂点の座標情報を算出し(S712)、出力用紙のサイズを決定する(S714)。なお、倍率、出力範囲20の頂点の座標情報、出力用紙サイズの決定方法については、図3を参照して説明済みであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、CPU21は、選択範囲19の複数の頂点の座標情報を、原稿サイズと反転方向に基づき座標変換する(S716)。この座標変換により取得できる座標情報は、読取範囲19aの複数の頂点の座標情報である。
次に、CPU21は、プラテンガラス12に伏せられた読取対象面のうち、読取範囲19aに対向する範囲を読み取り、その画像データを生成する(S720)。生成した画像データは、読取画像データメモリ23fに記憶される。次に、CPU21は、生成した画像データを、読取画像データメモリ23fから読み出し、S710で決定した倍率で拡大または縮小し、さらに、出力範囲20に対応した範囲に画像を配置するための画像の移動処理を施し、出力データを生成する(S722)。生成した出力データは、出力画像データメモリ23gに記憶する。そして、CPU21は、出力画像データメモリ23gに記憶した出力データをプリンタ2に出力し、印刷出力させる(S724)。
第1実施形態のMFP1によれば、プレビュー画像を作成しなくても、ユーザは読取対象面を見ながら選択範囲19を設定でき、範囲指定の作業が容易である。
図8を参照して本発明の第2実施形態のMFP1について説明する。上述した第1実施形態のMFP1においては、プラテンガラス12外にタッチパネル14,15が配置されていた。第2実施形態においては、タッチパネル14,15に代えて、プラテンガラス12の上面の略全面を覆うタッチパネル30が設けられている。なお、タッチパネル14,15に代えてタッチパネル30が設けられている点を除き、第2実施形態のMFP1の外観および電気的構成を示すブロック図は、第1実施形態のMFP1と同様である。よって、第2実施形態のMFP1において、第1実施形態のMFP1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
図8(a)は、第2実施形態のMFP1におけるトリミングコピー処理のための操作手順を説明する図である。タッチパネル30は、入力媒体18が接触すると、入力媒体18の接触位置を表す座標情報を出力する。この座標情報は、基準点13を原点とした場合のX方向位置およびY方向位置を表す座標情報である。
第2実施形態のMFP1において、原稿情報入力操作は、原稿Pの縁辺上の同じ位置において行う2回のドラッグ操作である。第1実施形態と同様、MFP1は、原稿情報入力操作に基づき、原稿サイズと反転方向とを取得する。
また、第2実施形態のMFP1において、選択範囲指定操作は、選択範囲31として指定したい範囲を囲むようにタッチパネル30上をドラッグ操作することである。選択範囲指定操作が行われた場合、第2実施形態のMFP1は、選択範囲指定操作により指定される全ての位置を含む選択範囲31を設定し、その選択範囲31を表す4点の座標情報を取得する。
なお、本第2実施形態のMFP1は、選択範囲指定操作を終えると、ユーザが図示しない決定キーを押下することにより、選択範囲指定操作の終了を、MFP1に入力できるように構成されている。
また、第2実施形態のMFP1において、出力範囲指定操作は、選択範囲指定操作の終了後、出力範囲32として指定したい範囲を囲むようにタッチパネル30上をドラッグ操作することである。出力範囲指定操作が行われた場合、第2実施形態のMFP1は、出力範囲指定操作により指定される全ての位置を含む出力範囲32を設定し、その出力範囲32を表す4点の座標情報を取得する。
なお、本第2実施形態では、選択範囲31と出力範囲32とを矩形状に設定するものとして説明するが、これらを5角形以上の多角形、あるいは三角形として設定するように、FMP1を構成しても良い。
また、本第2実施形態のMFP1においては、選択範囲指定操作が複数回行われた場合、その複数回の選択範囲指定操作により指定される原稿P内の位置の全てを含む範囲を、選択範囲31として設定するものとする。
図8(b)は、選択範囲指定操作が複数回行われた場合に設定される選択範囲31の例を示す図である。第2実施形態のMFP1によれば、図8(b)に示すように選択範囲31を設定するので、選択範囲指定操作が複数回行われた場合であっても、適切な選択範囲31を設定できる。なお、出力範囲指定操作が複数回行われた場合も同様に、その複数回の出力範囲指定操作により指定される位置の全てを含む範囲を、出力範囲32として設定するように構成しても良い。
図9は、第2実施形態のMFP1のCPU21が実行するコピー前操作受付処理を示すフローチャートである。このコピー前操作受付処理中、図6を参照して説明した第1実施形態のコピー前操作受付処理と同一のステップについては、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、第2実施形態のコピー前操作受付処理においては、タッチパネル30により操作を検出した場合、その操作がドラッグ操作であるか否かを判断する(S606)。そして、その操作がドラッグ操作ではない場合(S606:No)、CPU21は、取得した座標情報を破棄し(S902)、S614の処理に移行する。第2実施形態のMFP1においては、タッチパネル30が全面に配設されているので、例えば、ドラッグ操作中に原稿Pが動かないよう、ユーザが原稿Pを押さえると、タッチパネル30に触れることとなるが、第2実施形態のコピー前受付処理によれば、そのような接触に基づく座標情報を破棄できる。
S606の判断が肯定される場合(S606:Yes)、すなわち、ドラッグ操作が行われた場合、次に、CPU21は、同じ位置が2回ドラッグ操作されたか否かを判断する(S904)。S904の判断が肯定される場合(S904:Yes)、CPU21は、その操作を、原稿情報入力操作であると判断し、原稿サイズおよび反転方向を決定して、原稿サイズメモリ23aおよび原稿反転方向メモリ23bに記憶し(S906)、S614の処理に移行する。なお、第2実施形態のMFP1も、第1実施形態のMFP1と同様に、原稿情報入力操作が行われた位置に最も近い幅または高さを有する記録用紙のサイズを、原稿サイズとして取得する。また、原稿情報入力操作が、原稿PのX方向縁辺において行われた場合は、X方向を反転方向として決定し、原稿PのY方向縁辺において行われた場合は、Y方向を反転方向として決定する。
一方、S904の判断が否定される場合(S904:No)、すなわち、同じ位置が2回ドラッグ操作されなかった場合、CPU21は、選択範囲指定操作は終了しているか否かを判断する(S908)。S908の判断が否定される場合(S908:No)、CPU21は、取得した座標情報に基づき、選択範囲31を表す4点の座標情報を取得し、選択範囲メモリ23cに記憶する(S910)。そして、S614に移行する。なお、選択範囲指定操作が複数回行われる場合、CPU21は、その複数回の選択範囲指定操作において入力媒体18が接触した位置全てを含む選択範囲31を設定する。
一方、S908の判断が肯定される場合(S908:Yes)、CPU21は、取得した座標情報に基づき、出力範囲32を表す4点の座標情報を取得し、出力範囲メモリ23dに記憶する(S912)。そして、S614に移行する。
図10は、第2実施形態のMFP1のCPU21が実行するトリミングコピー処理を示すフローチャートである。このトリミングコピー処理中、図7を参照して説明した第1実施形態のトリミングコピー処理と同一のステップについては、同一の符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、第2実施形態のトリミングコピー処理では、CPU21は、選択範囲31の重心を決定する(S1002)。なお、本第2実施形態では、選択範囲31は矩形である。よって、選択範囲31の4頂点のX座標を加算して4で割った値が、選択範囲31の重心のX座標であり、選択範囲31の4頂点のY座標を加算して4で割った値が、選択範囲31の重心のY座標である。次に、CPU21は、出力範囲32の重心を決定する(S1004)。出力範囲32の重心は、選択範囲31の重心と同様に求めることができる。
次に、CPU21は、重心位置を基準として、選択範囲31の縦横比と、出力範囲32の縦横比が一致するように、出力範囲32を再設定する(S1006)。具体的には、図10に図示した模式図のように、出力範囲32と同じ重心位置を有し選択範囲31と縦横比が等しい四角形を求め、その四角形中、最大の四角形を、出力範囲32として再設定する。よって、選択範囲31と出力範囲32との縦横比をユーザ自身が考慮する必要はなく、ユーザの操作が容易である。
なお、第2実施形態のトリミングコピー処理においては、CPU21は、選択範囲31と、再設定後の出力範囲32との比率に基づき、倍率を決定する(S710)。
次に、CPU21は、選択範囲31が、原稿サイズ以上であるか否かを判断する(S1008)。S1008の判断が否定される場合(S1008:No)、CPU21は、第1実施形態と同様に、選択範囲31の座標情報を座標変換することにより、読取範囲の座標情報を取得する(S716)。
一方、S1008の判断が肯定される場合(S1008:Yes)、CPU21は、プラテンガラス12上における原稿Pの載置範囲を、読取範囲の座標情報として設定する(S1010)。すなわち、プラテンガラス12上にて、原稿Pよりも大きい範囲が、選択範囲31として範囲指定された場合は、座標変換を行わない。よって、演算処理の負担を軽減することができる。
第2実施形態のMFP1によれば、第1実施形態のMFP1と同様に、プレビュー画像を作成しなくても、ユーザは読取対象面を見ながら選択範囲31を設定できる。
上記実施形態において、MFP1が読取装置の一例に相当し、原稿カバー8がカバーの一例に相当し、プラテンガラス12が載置面の一例に相当し、選択範囲指定操作が範囲指定操作の一例に相当し、タッチパネル14,15,30がタッチパネルの一例に相当する。また、S604を実行するCPU21が座標情報取得手段の一例に相当し、S610,S910を実行するCPU21が選択範囲設定手段の一例に相当し、S612,S912を実行するCPU21が出力範囲決定手段の一例に相当し、S702を実行するCPU21がサイズ取得手段の一例に相当し、S704を実行するCPU21が方向取得手段の一例に相当し、S710を実行するCPU21が倍率設定手段の一例に相当し、S716を実行するCPU21が読取範囲決定手段の一例に相当し、S720を実行するCPU21が部分画像データ生成手段の一例に相当し、S722,S724を実行するCPU21が印刷手段の一例に相当し、S620,S902を実行するCPU21が破棄手段の一例に相当する。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態においては、原稿情報入力操作に基づき、原稿サイズおよび原稿の反転方向を取得していたが、原稿サイズおよび原稿の反転方向は、例えば、操作キー40などのユーザインターフェイスからユーザが入力しても良い。さらに、原稿サイズおよび原稿の反転方向が、MFP1の使用方法として予め固定されている場合には、原稿サイズおよび原稿の反転方向を入力するための操作を省いても良い。
また、上記第1実施形態においては、ドラッグ操作により選択範囲指定操作を行うものとしたが、選択範囲指定操作の具体例はこれに限られず、他の様々な操作態様を適用可能である。例えば、選択範囲19のX方向両端位置を表すタッチパネル14上の2点に触れる操作、および選択範囲19のY方向両端を表すタッチパネル15上の2点に触れる操作を、選択範囲指定操作としても良い。出力範囲指定操作についても同様に、ドラッグ操作に限られるものではなく、他の様々な操作態様を適用可能である。
1 MFP(読取装置の一例)
8 原稿カバー(カバーの一例)
12 プラテンガラス(載置面の一例)
14,15,30 タッチパネル

Claims (8)

  1. 原稿が載置される載置面を備え、前記載置面の裏面側から前記原稿に光を照射し前記原稿からの反射光を受光して光電変換することにより、前記原稿の面のうち前記載置面に伏せられた面を読み取る読取装置において、
    読取対象面を表に向けて前記原稿が前記載置面に載置されている状態において、所定の範囲指定操作が行われる場合、その範囲指定操作に基づく前記読取対象面内の選択範囲を設定する選択範囲設定手段と、
    前記載置面上において前記原稿を反転させることにより前記読取対象面が前記載置面に伏せられる場合に、前記選択範囲が対向することになる前記載置面上の読取範囲を決定する読取範囲決定手段と、
    前記載置面に伏せられた前記読取対象面のうち、前記読取範囲決定手段により決定される前記読取範囲に対向する範囲の画像データを生成する部分画像データ生成手段とを備える読取装置。
  2. 前記載置面を覆うカバーと、
    前記カバーの閉状態において前記カバーに覆われ、前記カバーの開状態において入力媒体により操作可能なタッチパネルと、
    前記タッチパネルにより検出される操作位置に対応した前記載置面内の位置を表す座標情報を取得する座標情報取得手段とを備え、
    前記選択範囲設定手段は、前記タッチパネル内にて前記範囲指定操作が行われる場合に、前記座標情報取得手段により取得される前記座標情報に基づき、前記選択範囲を表す複数の座標情報を取得するものである請求項1記載の読取装置。
  3. 前記読取範囲決定手段は、前記選択範囲設定手段により取得された前記複数の座標情報を変換することにより、前記読取範囲を表す座標情報を取得するものである請求項2記載の読取装置。
  4. 前記タッチパネル内にて行われる出力範囲指定操作に基づき、出力画像の出力範囲を決定する出力範囲決定手段と、
    前記出力範囲決定手段により決定される出力範囲と、前記選択範囲設定手段により設定される選択範囲の大きさとを比較し、倍率を設定する倍率設定手段と、
    前記部分画像データ生成手段により生成された前記画像データを、前記倍率設定手段により設定された倍率で拡大又は縮小し、記録媒体へ印刷出力する印刷手段とを備える請求項2または3に記載の読取装置。
  5. 前記タッチパネルにおける前記入力媒体の操作に変化がない場合、前記座標情報取得手段により取得される前記座標情報を破棄する破棄手段を備える請求項2から4のいずれかに記載の読取装置。
  6. 前記原稿の反転方向を取得する方向取得手段を備え、
    前記読取範囲決定手段は、前記方向取得手段により取得される前記反転方向で前記載置面上の前記原稿を反転させる場合において、前記選択範囲が対向することになる前記読取範囲を決定するものである請求項1から5のいずれかに記載の読取装置。
  7. 前記原稿のサイズを表すサイズ情報を取得するサイズ取得手段を備え、
    前記読取範囲決定手段は、前記サイズ取得手段により取得されるサイズ情報が表すサイズの前記原稿を、前記載置面上で反転させる場合において、前記選択範囲が対向することになる前記読取範囲を決定するものである請求項1から6のいずれかに記載の読取装置。
  8. 前記選択範囲設定手段は、前記範囲指定操作が複数回行われた場合、その複数回の範囲指定操作により指定される前記読取対象面内の位置の全てを含む範囲を、前記選択範囲として設定するものである請求項1から7のいずれかに記載の読取装置。


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