JP2011160089A - 信号処理回路とこの回路を有する通信装置 - Google Patents

信号処理回路とこの回路を有する通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 電力増幅回路5のパワーアンプ16の電力効率をより確実に向上することができる信号処理回路9を提供する。
【解決手段】 本発明は、変調波信号を増幅する電力増幅回路5に含まれるパワーアンプ16の電力効率を向上させるための信号処理回路9に関する。この回路9は、パワーアンプ16の出力電力を増加方向にシフトさせるための、変調波信号のIQベースバンド信号に対する調整信号ΔI,ΔQを生成する信号生成部(補正信号算出部20)と、生成された調整信号ΔI,ΔQをIQベースバンド信号に重畳する信号入力部(加減算器25,26)とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、変調波信号を増幅する電力増幅回路に含まれるパワーアンプの電力効率を向上させるための信号処理回路と、この回路を有する通信装置に関する。
例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex :直交周波数分割多重)方式やW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式のような、複数の搬送波を用いて送信信号を変調する方式では、搬送波の位相が重なり合って大きなピーク電力を持つ信号になることがある。
その一方で、電力増幅器(パワーアンプ)には優れた線形性が要求されるが、最大出力を超えるレベルの信号が入力されると、出力が飽和して非線形歪みが増大する。
このため、大きなピーク電力の信号を非線形増幅器に入力すると出力信号に非線形歪みが生じ、受信側における受信特性の劣化や帯域外輻射の原因となる。
ピーク電力に対して非線形歪みを増大させないためには、ダイナミックレンジの広い電力増幅器が必要となるが、頻繁には出現しないピーク電力のために増幅器のダイナミックレンジを広げると、時間軸上の波形の平均電力と短時間のピーク電力との比(PAPR:Peak to Average Power Ratio)が大きくなり、電力効率が悪くなる。
従って、出現頻度が低い大きなピーク電力の信号については、そのまま増幅器に入力するよりも入力前に抑制する方が合理的である。そこで、電力増幅前のIQベースバンド信号のピーク電力を抑制するため、所定の閾値を超えるピーク電力のIQベースバンド信号に対して瞬間的に逆向きの振幅を与えるクリッピング処理を行うものがある。
かかるクリッピング処理は、時間軸上でインパルス状の信号を逆向きに印加する処理であるから、周波数軸上では、広い周波数帯域のノイズが印加されるのと同じこととなる。そのため、クリッピング処理のみを単純に行った場合には、帯域外にノイズを生じさせるという問題がある。
そこで、かかる帯域外輻射の問題に対処するため、NS−CFR(Noise Shaping-Crest Factor Reduction)及びPC−CFR(Peak Cancellation - Crest Factor Reduction)と呼ばれるピーク電力抑制回路が知られている。
このうち、NS−CFRは、瞬時電力が閾値を超えるIQベースバンド信号のピーク成分に対して、ローパスフィルタやFIR(Finite Impulse Response )フィルタ等でフィルタリングを行って帯域制限し、この帯域制限後のピーク成分を元のIQベースバンド信号から減算するものである(特許文献1参照)。
また、PC−CFRは、クリッピングしても帯域外輻射を生じさせないための基本関数を予め設定しておき、瞬時電力が閾値を超えるIQベースバンド信号のピーク成分にその基本関数を乗算したものを、元のIQベースバンド信号から減算するものである(特許文献2及び3参照)。
一方、高周波増幅器の高効率化技術として、パワーアンプのドレイン電圧を出力電力に応じて変化させることにより、固定電圧の場合の動作時に生じる電力ロスを減らして高効率化を実現する、ET(Envelope Tracking)方式の電力増幅回路が知られている。
このET方式の電力増幅回路は、パワーアンプに入力する変調波信号から振幅情報(エンベロープ)を抽出し、これをパワーアンプの電源電圧として印加して、パワーアンプをほぼ飽和に近い状態で動作させるものである(特許文献4参照)。
特許第3954341号公報 特許第3853509号公報 特開2004−135087号公報(図1〜図6) 特開2008−288977号公報
上記ET方式の電力増幅回路のパワーアンプでは、例えば図6に示すように、出力電力が大きくなるほど電力効率がほぼ単調に増加する区間と、電力効率の増大が出力電力にほぼ影響しない定常区間とを有し、その単調増加区間の傾きが、例えば通常のA級アンプ等に比べて非常に大きいという特性を有する。
従って、ET方式の場合には、パワーアンプの出力電力をなるべく下げないで動作させる方が、電力効率を向上させることができる。
このため、パワーアンプの電力効率を向上させるには、出力電力をなるべく下げないで動作させる方が望ましい。
しかし、従来のピーク電力抑制回路では、IQベースバンド信号に対して逆向きの振幅を与えるクリッピング処理を行うことから、その後段にある電力増幅回路のパワーアンプの出力電力を、その処理前よりも上げることができない。
このため、従来のピーク電力抑制回路を電力増幅回路の前段に設けても、パワーアンプの出力電力が単調に増加する区間においてほぼゼロまで落ち込んで電力効率が劣化するのを回避できず、パワーアンプの電力効率を向上できない場合があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、電力増幅回路のパワーアンプの電力効率をより確実に向上することができる信号処理回路等を提供することを目的とする。
(1) 本発明の信号処理回路は、変調波信号を増幅する電力増幅回路に含まれるパワーアンプの電力効率を向上させるための信号処理回路であって、前記パワーアンプの出力電力を増大方向にシフトさせるための、前記変調波信号のIQベースバンド信号に対する調整信号を生成する信号生成部と、生成された前記調整信号を前記IQベースバンド信号に重畳する信号入力部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の信号処理回路によれば、上記信号生成部が、パワーアンプの出力電力を増大方向にシフトさせるための、変調波信号のIQベースバンド信号に対する調整信号を生成し、上記信号入力部が、生成された調整信号をそのIQベースバンド信号に重畳するので、パワーアンプの出力電力をゼロまで落ち込ませない状態で、当該パワーアンプを動作させることができる。
(2) 従って、例えば、ET方式の電力増幅回路に用いるパワーアンプのように、出力電力が増大するほど電力効率がほぼ単調に増加する区間を有し、かつ、その単調増加区間における傾きが1より大きい電力効率特性を有するパワーアンプを採用することにより、当該パワーアンプの電力効率を確実に向上することができる。
(3) 本発明の信号処理回路において、前記信号生成部は、具体的には、前記IQベースバンド信号の瞬時電力を算出する電力算出部と、前記瞬時電力が前記閾値より小さい前記IQベースバンド信号を、当該閾値相当の瞬時電力となるように補正するための補正信号を算出する信号算出部と、から構成することができる。
この場合、前記信号入力部において、前記補正信号よりなる前記調整信号を前記IQベースバンド信号に重畳すればよい。
上記信号生成部は、IQベースバンド信号の瞬時電力の外周部をカットする従来のクリッピング処理とは逆に、その瞬時電力の内部をカットするいわば「くり抜き処理」(瞬時電力を閾値以上に底上げするという意味で、「ブースティング処理」とも言える。)を行うものである。
このように瞬時電力を底上げする「くり抜き処理」の場合でも、電力増幅回路に入力する変調波信号のPAPRが低下するので、従来のクリッピング処理の場合と同様に、電力効率の向上を図ることができる。
(4) また、本発明の信号処理装置において、前記信号生成部は、マルチキャリア信号よりなる前記変調波信号のDCサブキャリアに対応する周波数の正弦波信号を生成するオフセット回路より構成することもできる。
この場合、前記信号入力部において、前記正弦波信号よりなる前記調整信号を前記IQベースバンド信号に重畳すればよい。
上記オフセット回路よりなる信号生成部によれば、前記「くり抜き処理」を行う場合に必要な電力算出部や信号算出部が不要となるので、回路構成が簡素となり、低コスト化を図れるという利点がある。
また、上記オフセット回路よりなる信号生成部によれば、データ伝送に用いないDCサブキャリアに対応する周波数の正弦波信号を用いるので、この正弦波信号(調整信号)をIQベースバンド信号に重畳しても、受信側において通信不良が生じることがない。
(5) 更に、本発明の信号処理装置において、前記信号生成部は、マルチキャリア信号よりなる前記変調波信号の複数のサブキャリアの中心周波数に対応する周波数の正弦波信号を合成した合成波信号を生成するオフセット回路より構成することもできる。
この場合、前記信号入力部において、前記合成波信号よりなる前記調整信号を前記IQベースバンド信号に重畳すればよい。
上記オフセット回路よりなる信号生成部によれば、前記「くり抜き処理」を行う場合に必要な電力算出部や信号算出部が不要となるので、回路構成が簡素となり、低コスト化を図れるという利点がある。
また、上記オフセット回路よりなる信号生成部によれば、複数の前記サブキャリアの中心周波数に対応する周波数の正弦波信号を合成した合成波信号を用いるので、この合成波信号(調整信号)をIQベースバンド信号に重畳してもその位相が変化せず、受信側で通信不良が生じることがない。
(6) 本発明の信号処理回路において、前記信号生成部は、前記瞬時電力が所定の第2の閾値より大きい前記IQベースバンド信号を、当該第2の閾値相当の瞬時電力となるように補正するための第2の補正信号を算出する第2の信号算出部を更に備えていることが好ましい。
この場合、前記信号入力部において、前記第2の補正信号を前記IQベースバンド信号に重畳すればよい。
上記信号生成部によれば、前記「くり抜き処理」とともに、IQベースバンド信号の瞬時電力の外周側をカットするクリッピング処理が行われるので、「くり抜き処理」のみを行う場合に比べて、電力増幅回路に入力する変調波信号のPAPRを更に低下させることができ、パワーアンプの電力効率をより向上することができる。
(7) 本発明の通信装置は、本発明の信号処理回路と、その後段に配置された前記電力増幅回路とが搭載された送信機を有するものであり、本発明の信号処理回路と同様の作用効果を奏する。
以上の通り、本発明によれば、パワーアンプの出力電力を増加方向にシフトさせるための調整信号がIQベースバンド信号に重畳されるので、パワーアンプの出力電力がゼロに落ち込むのが回避され、パワーアンプの電力効率を確実に向上することができる。
本発明を好適に適用可能な無線通信システムの全体構成図である。 基地局装置のOFDM送信機の要部を示す機能ブロック図である。 電力増幅回路の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る信号処理回路の機能ブロック図である。 IQベースバンド信号と閾値との関係を示すIQ平面の座標図である。 電力増幅回路のパワーアンプの電力効率特性を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る信号処理回路の機能ブロック図である。 (a)は正弦波信号のパワースペクトルを示す図であり、(b)は合成波信号のパワースペクトルを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る信号処理回路の機能ブロック図である。 IQベースバンド信号と第1及び第2閾値との関係を示すIQ平面の座標図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
〔第1実施形態〕
〔無線通信システム〕
図1は、本発明を好適に適用可能な無線通信システムの全体構成図である。
図1に示すように、本実施形態の無線通信システムは、基地局装置(BS:Base Station)1と、この装置1のセル内で当該装置1と無線通信を行う複数の移動端末(MS:Mobile Station)2とから構成されている。
この無線通信システムでは、基地局装置1と移動端末2との間の変調方式として、OFDM方式が採用されている。この方式は、送信データを多数の搬送波(サブキャリア)に乗せるマルチキャリアのデジタル変調方式であり、各サブキャリアは互いに直交しているため、周波数軸で重なりが生じる程に密にデータを並べられる利点がある。
もっとも、上記無線通信システムの変調方式としては、OFDM方式の他に、W−CDMA方式であってもよい。
〔送信機の構成〕
図2は、基地局装置1のOFDM送信機3の要部を示す機能ブロック図である。
この送信機3は、送信用プロセッサ4と電力増幅回路5とを備えており、送信用プロセッサ4は、例えば、1又は複数のメモリやCPUを内部に有するFPGA(Field Programmable Gate Array )により構成されている。
上記FPGAは、プロセッサの出荷時や基地局装置1の製造時等において、各種の論理回路に対する構成情報を予め設定(コンフィギュレーション)可能であり、かかる設定作業を経ることにより、図2に示す各機能部6〜10が構成されている。
すなわち、本実施形態の送信用プロセッサ4は、左から順に、S/P変換部6、マッピング部7、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)部8、信号処理部9及び直交変調部10を含んでいる。
送信用プロセッサ4に入力されたシリアルの信号列は、S/P(シリアルパラレル)変換部6において複数の信号列に変換され、変換された各パラレルの信号列は、マッピング部7において、所定の振幅と位相の組み合わせからなる複数のサブキャリア信号f1,f2,……fnに変換される。
この各サブキャリア信号f1,f2,……fnは、IFFT部8によって時間軸上で互いに直交するベースバンド信号としてのI信号及びQ信号に変換される。
このIQ信号(Iin,Qin)は、後段の信号処理部(本実施形態の信号処理回路)9において所定の信号処理が施される。この信号処理後のIQ信号(Iout,Qout)は、直交変調部10において直交変調されて変調波信号となり、この変調波信号は、後段の電力増幅回路5に入力される。
なお、本実施形態の信号処理回路9は、IQ信号の瞬時電力Pが所定の閾値Pth未満にならないように信号処理するものであるが、その詳細については後述する。
〔電力増幅回路の構成〕
図3は、電力増幅回路5の一例を示す機能ブロック図である。
本実施形態の電力増幅回路5は、前記ET方式を採用しており、パワーアンプ16に入力する変調波信号から振幅情報(エンベロープ)を抽出し、これをパワーアンプ16の電源電圧として印加することにより、パワーアンプ16をほぼ飽和に近い状態で動作させるものである。
図3に示すように、この電力増幅回路5は、具体的には、歪み補償部12、包絡線検波部13、ゲート電圧調整部14、ドレイン電圧変調部15及びパワーアンプ16を備えている。
このうち、歪み補償部12は、例えば、パワーアンプ16の入力信号(変復調信号)に対してその歪み特性と逆の特性を予め付加することで、パワーアンプ16の出力信号を歪みの少ない状態で得るプリディストータよりなる。
包絡線検波部13は、変調波信号の包絡線を検波するものであり、例えばダイオード検波器や、IQベースバンド信号のI成分とQ成分から変調波信号の振幅成分を算出する回路から構成されている。
この包絡線検波部13は、エンベロープ信号をゲート電圧調整部14とドレイン電圧変調部15に出力する。
ゲート電圧調整部14は、所定の閾値電圧とエンベロープ信号の値を比較して、その比較結果に対応して、パワーアンプ16のゲート電圧を切り換える。また、ドレイン電圧変調部15は、エンベロープ信号に基づいて電源電圧を増幅し、その増幅した電源電圧をパワーアンプ16のドレイン端子に印加する。
パワーアンプ16は、例えば、FET(Field Effect Transistor)型のトランジスタよりなり、ドレイン電圧とゲート電圧に基づいて変調波信号を増幅する。
〔信号処理回路の構成〕
図4は、本発明の第1実施形態に係る信号処理回路9の機能ブロック図である。
図4に示すように、本実施形態の信号処理回路9は、電力算出部18、比較部19、補正信号算出部20、フィルタ21,22、スケーリング部23,24、加減算器25,26及び遅延部27,28を含む。
本実施形態では、上記電力算出部18、比較部19及び補正信号算出部20が、パワーアンプ16の出力電力を増加方向にシフトさせるための、変調波信号のIQベースバンド信号に対する調整信号(補正信号ΔI,ΔQ)を生成する信号生成部を構成している。
また、加減算器25,26は、生成された調整信号(補正信号ΔI,ΔQ)をこれと対応するIQベースバンド信号に重畳する信号入力部を構成している。
電力算出部18は、入力側のI信号とQ信号(Iin,Qin)の2乗和よりIQベースバンド信号の瞬時電力Pを算出する。また、比較部19は、算出された瞬時電力Pと所定の閾値Pthを比較し、瞬時電力Pがその閾値Pthよりも小さい場合に、補正信号算出部20に算出指令を発する。
補正信号算出部20は、比較部19から算出指令を受けると、次の式に基づいて、Iin信号とQin信号に印加すべき補正信号ΔI,ΔQをそれぞれ算出し、これを出力する。なお、補正信号算出部20は、算出指令を受けない場合にはゼロを出力する。
なお、次式において、SQRT(・)は、括弧内の変数の平方根を取る関数である(以下、同様)。
ΔI={1−SQRT(Pth/P)}×Iin
ΔQ={1−SQRT(Pth/P)}×Qin
補正信号算出部20が出力した補正信号ΔI,ΔQは、それぞれ、後段のローパスフィルタやFIRフィルタ等よりなるフィルタ21,22によって帯域制限(ノーズシェーピング)され、更にその後段のスケーリング部23,24によって振幅調整されて、加減算器25,26に入力される。
また、加減算器25,26の前段にある遅延部27,28は、電力算出部18や補正信号算出部20等における演算処理の時間だけ、Iin信号とQin信号の時間を遅延させる。
そして、加減算器25,26は、遅延されたIin信号とQin信号から補正信号ΔI,ΔQをそれぞれ減算し、Iout信号(=SQRT(Pth/P)×Iin)とQout信号(=SQRT(Pth/P)×Qin)を出力する。
この減算により、瞬時電力Pが閾値Pth未満のIQベースバンド信号については、閾値Pth相当の瞬時電力の信号に補正される。また、瞬時電力Pが閾値Pth以上のIQベースバンド信号については、補正されずにそのまま出力される。
図5は、上記信号処理を行った場合のIQベースバンド信号と閾値Pthとの関係を示すIQ平面の座標図である。
この図5に示すように、本実施形態の信号処理回路9による処理は、IQベースバンド信号の瞬時電力Pの外周側をカットする従来のクリッピング処理とは逆に、その瞬時電力Pの内側をカットするいわば「くり抜き処理」を行うものである。なお、かかる「くり抜き処理」の場合も、電力が底上げされて電力増幅回路5に入力する変調波信号のPAPRが低下するので、この点においてもパワーアンプ16の電力効率が向上する。このくり抜き処理は、瞬時電力Pを所定の閾値Pth以上に底上げするという意味で、「ブースティング処理」と表現することもできる。
〔パワーアンプの電力効率特性との関係〕
図6は、前記電力増幅回路5のパワーアンプ16の電力効率特性を示すグラフである。
図6に示すように、ET方式の電力増幅回路5の場合には、パワーアンプ16の電力効率特性は、出力電力PRFが増大するほど電力効率ηがほぼ単調に増加する単調増加区間Z1と、電力効率ηの増大が出力電力PRFにほぼ影響しない定常区間Z2とが現れるようになっている。なお、図6では、区間Z1の電力効率ηの特性を模式的に直線で示しているが、その特性は、厳密には直線ではなく、上方にやや膨らんだ曲線状になる。
ここで、パワーアンプ16の出力電力(平均電力)をPRF、ドレイン側の直流電力をPDC、信号処理回路9における補正信号ΔI,ΔQの印加によってパワーアンプ16の出力側に生じる増加電力(平均電力)をPa、単調増加区間Z1における傾きをαとする。
そして、IQベースバンド信号の瞬時電力PがP<Pthである場合の、信号処理回路9による処理前の電力効率をη1、処理後の電力効率をη2とすると、これらの効率η1,η2は、それぞれ次のように算出される。
η1=α×(PRF/PDC
η2=α×{(PRF+Pa)/PDC}
一方、上記増加電力Paは、変調波信号に基づかない余分な出力であるから、信号処理後の真の電力効率η3は、η2からPaによる影響を差し引く必要がある。従って、信号処理後の真の電力効率η3は次のようになる。
η3=η2−Pa/PDC
=η1×〔1+{(α−1)/α}×(Pa/PRF)〕
この場合、単調増加区間Z1の傾きαが、α>1であれば、η3がη1よりも大きくなり、信号処理回路9において補正信号ΔI,ΔQを印加したことによって、パワーアンプ16の電力効率がその印加前より改善することになる。なお、ET方式に用いるパワーアンプ16では、傾きαを10程度に設定可能である。
そこで、本実施形態の送信機3では、α>1のパワーアンプ16を電力増幅回路5に搭載している。
上記構成に係る本実施形態の信号処理回路9によれば、前記くり抜き処理によってIQベースバンド信号が所定の閾値Pth未満になることがないので(図5参照)、パワーアンプ16の出力電力が増加電力Pa未満に落ち込むことがない(図6参照)。
そして、上記の通り、パワーアンプ16の単調増加区間Z1における傾きαが、1より大きくなっているので、パワーアンプ16の電力効率を信号処理前に比べて向上することができる。
〔第2実施形態〕
図7は、本発明の第2実施形態に係る信号処理回路9の機能ブロック図である。
本実施形態の信号処理回路9は、所定の正弦波信号S1又は合成波信号S2を生成する信号生成部としてのオフセット回路30と、その正弦波信号S1又は合成波信号S2をIQベースバンド信号に重畳する信号入力部としての加算器31,32とから構成されている。
図8(a)は、上記正弦波信号S1のパワースペクトルを示し、図8(b)は、上記合成波信号S2のパワースペクトルを示している。
図8(a)に示すように、正弦波信号S1は、マルチキャリア信号よりなる変調波信号(本実施形態ではOFDM信号)におけるDCサブキャリアに対応する周波数の正弦波よりなる。なお、DCサブキャリアはデータ伝送に用いないので、これに対応する周波数の正弦波信号S1をIQベースバンド信号に重畳しても、受信側において通信不良が生じることはない。
また、図8(b)に示すように、合成波信号S2は、マルチキャリア信号よりなる変調波信号におけるサブキャリアf1,f2,……fnの中心周波数に対応する正弦波信号を合成したものである。
なお、合成波信号S2は、各サブキャリアの中心周波数に対応する周波数の正弦波信号を合成したものであるから、これをIQベースバンド信号に重畳してもその位相が変化せず、受信側で通信不良が生じることはない。
また、図8(b)では、合成波信号S2がすべてのサブキャリアf1,f2,……fnの中心周波数に対応する周波数成分を有しているが、そのうちの一部のサブキャリアだけを使用するものであってもよい。
本実施形態では、上記正弦波信号S1や合成波信号S2がIQベースバンド信号に重畳されるので、その信号S1,S2の印加によってパワーアンプ16の出力電力が増加方向にシフトし、その出力電力がゼロに落ち込むことがない。このため、本実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、本実施形態では、第1実施形態(図4)の信号処理回路9のような、電力算出部18や補正信号算出部19等の演算処理部が不要であるから、回路構成が簡素となり、低コスト化を図れるという利点もある。
〔第3実施形態〕
図9は、本発明の第3実施形態に係る信号処理回路9の機能ブロック図である。
図9に示すように、本実施形態の信号処理回路9では、第1補正信号算出部20に加えて、IQベースバンド信号に対してクリッピング処理を行うための第2補正信号算出部34を設けている点が、第1実施形態(図4)の信号処理回路9と異なる。
以下、第1実施形態(図4)と同じ機能部については、図9に同一符号を付して説明を省略し、相違点に係る構成ついて重点的に説明する。
比較部19は、小さい方の第1閾値Pth1と大きい方の第2閾値Pth2の2つの閾値を保持しており、第1閾値Pth1は第1実施形態(図4)の閾値Pthと同じ値である。
また、比較部19は、算出された瞬時電力Pと各閾値Pth1,Pth2を比較し、瞬時電力Pが第1閾値Pth1よりも小さい場合には、第1補正信号算出部20に算出指令を発するとともに、瞬時電力Pが第2閾値Pth2よりも大きい場合には、第2補正信号算出部34に算出指令を発する。
この場合、第1補正信号算出部20が出力する第1補正信号ΔI1,ΔQ1は、第1実施形態の場合と同様に、次式によって算出される。
ΔI1={1−SQRT(Pth1/P)}×Iin
ΔQ1={1−SQRT(Pth1/P)}×Qin
一方、第2補正信号算出部34は、比較部19から算出指令を受けると、次の式に基づいて、Iin信号とQin信号に印加すべき第2補正信号ΔI2,ΔQ2をそれぞれ算出し、これを出力する。なお、第2補正信号算出部34は、算出指令を受けない場合にはゼロを出力する。
ΔI2={1−SQRT(Pth2/P)}×Iin
ΔQ2={1−SQRT(Pth2/P)}×Qin
第2補正信号算出部34が出力した第2補正信号ΔI2,ΔQ2は、それぞれ、後段のローパスフィルタやFIRフィルタ等よりなるフィルタ35,34によって帯域制限(ノーズシェーピング)され、更にその後段のスケーリング部37,38によって振幅調整されて、加減算器25,26に入力される。
そして、加減算器25,26は、遅延されたIin信号とQin信号から第2補正信号ΔI2,ΔQ2をそれぞれ減算し、Iout信号(=SQRT(Pth2/P)×Iin)とQout信号(=SQRT(Pth2/P)×Qin)を出力する。
この減算により、瞬時電力Pが第2閾値Pth2を超えるIQベースバンド信号については、第2閾値Pth2相当の瞬時電力の信号に補正される。また、瞬時電力Pが第2閾値Pth2以下のIQベースバンド信号については、補正されずにそのまま出力される。
図10は、第3実施形態の信号処理回路9の場合のIQベースバンド信号と第1及び第2閾値Pth1,Pth2との関係を示すIQ平面の座標図である。
この図10に示すように、本実施形態の信号処理回路9による処理は、IQベースバンド信号の瞬時電力Pの内側をカットする前記くり抜き処理と、そのIQベースバンド信号の瞬時電力Pの外周側をカットするクリッピング処理との双方を行うものである。
このため、くり抜き処理のみを行う第1実施形態(図4)の信号処理回路9に比べて、電力増幅回路5に入力する変調波信号のPAPRを更に低下させることができ、パワーアンプ16の電力効率をより向上することができる。
〔その他の変形例〕
今回開示した実施形態は例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、本発明の信号処理回路9とその後段の電力増幅回路5は、基地局装置1だけでなく、この基地局装置1とCPRI(Common Public Radio Interface)で繋がるRRH(Remote Radio Head)に搭載することもできる。
また、本発明の信号処理回路9は、ET方式の電力増幅回路5だけでなく、EER(Envelope Elimination and Restoration)方式の電力増幅回路に適用することもできる。
もっとも、EER方式では、RF信号には振幅変動がなく、包絡線信号に振幅変動があるので、EER方式の電力増幅回路に本発明を適用する場合には、その包絡線信号に本発明の信号処理を施して当該電力増幅回路の効率改善を図ることになる。
1 基地局装置
2 移動端末
3 送信機
4 送信用プロセッサ
5 電力増幅回路
9 信号処理部(信号処理回路)
16 パワーアンプ
18 電力算出部(信号生成部)
19 比較部(信号生成部)
20 補正信号算出部(信号生成部)
21,22 フィルタ
23,24 スケーリング部
25,26 加減算器(信号入力部)
27,28 遅延部
30 オフセット回路(信号生成部)
31,32 加算器(信号入力部)
34 第2補正信号算出部
35,36 フィルタ
37,38 スケーリング部

Claims (7)

  1. 変調波信号を増幅する電力増幅回路に含まれるパワーアンプの電力効率を向上させるための信号処理回路であって、
    前記パワーアンプの出力電力を増加方向にシフトさせるための、前記変調波信号のIQベースバンド信号に対する調整信号を生成する信号生成部と、
    生成された前記調整信号を前記IQベースバンド信号に重畳する信号入力部と、
    を備えていることを特徴とする信号処理回路。
  2. 前記パワーアンプは、出力電力が増大するほど電力効率がほぼ単調に増加する区間を有し、かつ、その単調増加区間における傾きが1より大きい電力効率特性を有する請求項1に記載の信号処理回路。
  3. 前記信号生成部は、前記IQベースバンド信号の瞬時電力を算出する電力算出部と、前記瞬時電力が所定の閾値より小さい前記IQベースバンド信号を、当該閾値相当の瞬時電力となるように補正するための補正信号を算出する信号算出部と、を有しており、
    前記信号入力部は、前記補正信号よりなる前記調整信号を前記IQベースバンド信号に重畳する請求項1又は2に記載の信号処理回路。
  4. 前記信号生成部は、マルチキャリア信号よりなる前記変調波信号のDCサブキャリアに対応する周波数の正弦波信号を生成するオフセット回路よりなり、
    前記信号入力部は、前記正弦波信号よりなる前記調整信号を前記IQベースバンド信号に重畳する請求項1又は2に記載の信号処理回路。
  5. 前記信号生成部は、マルチキャリア信号よりなる前記変調波信号の複数のサブキャリアの中心周波数に対応する周波数の正弦波信号を合成した合成波信号を生成するオフセット回路よりなり、
    前記信号入力部は、前記合成波信号を前記調整信号として前記IQベースバンド信号に重畳する請求項1又は2に記載の信号処理回路。
  6. 前記信号生成部は、前記瞬時電力が所定の第2の閾値より大きい前記IQベースバンド信号を、当該第2の閾値相当の瞬時電力となるように補正するための第2の補正信号を算出する第2の信号算出部を更に備えており、
    前記信号入力部は、前記第2の補正信号を前記IQベースバンド信号に重畳する請求項3に記載の信号処理回路。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の前記信号処理回路と、その後段に配置された前記電力増幅回路とが搭載された送信機を有することを特徴とする通信装置。
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