JP2008167289A - 送信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力効率を改善し変調歪を低減可能な送信装置を提供すること。
【解決手段】振幅信号の振幅値を制限する第1及び第2振幅制限器と第1振幅制限器の出力を位相差信号に変換する振幅・位相差変換器と位相差信号に応じて2つの位相情報をそれぞれ有する第1及び第2位相変調信号を生成する位相変調器と第1及び第2位相変調信号をRFに変換する周波数変換器と第2振幅制限器の出力を増幅する振幅信号増幅器と振幅信号増幅器の出力に応じてRFの第1及び第2位相変調信号を増幅するRF増幅器とRFの第1及び第2位相変調信号を合成する合成器とを備える送信装置が提供される。特に第1振幅制限器は振幅信号の電力が閾値以上の場合に入力された振幅信号の振幅値を所定の第1振幅値に制限し第2振幅制限器は振幅信号の電力が閾値以下である場合に入力された振幅信号の振幅値を所定の第2振幅値に制限する。
【選択図】図3

Description

本発明は、送信装置に関し、特に、電力効率を改善し、歪を低減することが可能な送信装置に関する。
従来より、送信装置における増幅器の高い効率を実現するための手段として、例えば、2つの非線形増幅器を用いてエンベロープが変化する変調信号を線形に増幅するLINC(LInear amplification with Nonlinear Components)方式(例えば、下記の特許文献1及び3、又は非特許文献1を参照)や変調信号のエンベロープ成分と位相成分とを分離して増幅するEER(Envelope Elimination and Restoration)方式(例えば、下記の特許文献2、4及び5、又は非特許文献2)が知られている。
LINC方式では、入力された変調信号が、位相の異なる2つの位相信号に分離され、各位相信号を変調して生成された位相変調信号が非線形増幅器により増幅されてアンテナ出力時に合成される。このLINC方式の特徴は、線形増幅器よりも良好な効率が得られる非線形増幅器を用いて線形増幅を実現できる点にある。しかし、この非線形増幅器は、送信信号が低電力の時においても最大電力で動作するため、低電力時又はPAPR(Peak−Average Power Ratio)の大きな変調信号を扱う際に効率が低下するという問題がある。また、2つの非線形増幅器の位相が僅かでも異なると変調歪や電力変動が発生してしまうという問題がある。
EER方式では、まず、入力された変調信号が、位相情報を有する位相信号と振幅情報を有する振幅信号とに分離される。そして、位相信号を変調して生成された位相変調信号は高周波の高出力増幅器に入力されて増幅され、振幅信号は低周波増幅器で電力増幅された後、上記の高出力増幅器のバイアス変調に利用される。このEER方式の特徴は、位相変調信号に対して非線形増幅器を適用した上で、振幅信号に対して低周波増幅器を適用できるため、電力効率を向上させると同時に変調歪みを低減することが可能になる点にある。しかし、電力可変及び振幅変調の処理を電源電圧により実現するため、ニー(Knee)電圧以下の電圧が要求されるような低電力の場合に対応することができないという問題がある。
米国特許第4,178,557号明細書 米国特許第4,176,319号明細書 特許2006−129402号公報 米国特許第6,681,101号明細書 特許2004−104194号公報 Cox,D.;Holmdel,NJ;"Linear Amplification with Nonlinear Components",IEEE Trans. Commun.,Vol.22,Issue 12,pp.1942−1945,Dec.1974 D.C.Cox,"Linear amplification with nonlinear components,"IEEE Trans.Commun.,Vol.COM−23,pp.1942−1945,Dec.1974 Rembold,B;Koch,O,"CLIER−combination of LINC and EER method",IEEE electronics letters,Aug.2006,pp.900−901
ここで、上記の背景技術の現状とその背景技術が抱える問題点について、より詳細に述べることにより、本発明が解決しようとする課題を明確にする。
(LINC方式の課題)
上記の特許文献1又は非特許文献1に記載のLINC方式を用いた送信装置は、入力された変調信号を位相情報と振幅情報とに分離し、位相変調を行った2つの非線形増幅器の位相差に振幅情報をのせた上で電力増幅後にこれを合成することによって線形信号の送信を可能にしている。この方式を用いると、その線形性に応じて発生する歪が問題となる線形増幅器に比べて、より線形性の高い電力増幅を実現することが可能になる。そのため、Class D・E・Fといった飽和モードで動作する高効率な増幅器における注目技術として期待される。
しかし、上記の特許文献1又は非特許文献1に記載のLINC方式では、送信電力に関係無くRF増幅器が最大電力で動作するため、送信電力の低下に伴って電力効率が低下するという問題がある。また、2つのRF増幅器の間に生じる僅かな位相のズレに起因する送信電力の変動により、送信信号に歪が発生するという問題がある。そこで、この問題の対応策として、上記の特許文献3に記載のLINC方式では、ピーク値が所定の値を超えるときに増幅器のバイアスを適切に制御することによって所定のピーク電力以上の電力を出力可能としている。しかし、優れた効率を有するClass EやClass Fなどの飽和モードで動作する増幅器に対しては、この方式を適用することが困難であるため、効率を大幅に向上させることが難しいという問題がある。
(EER方式の課題)
さらに、上記の特許文献2又は非特許文献2に記載のEER方式を用いた送信装置は、変調信号を位相情報と振幅情報とに分離し、それぞれ独立に処理した後に位相変調信号をRF増幅器に入力して振幅変調を行うことにより、送信信号を合成して線形信号を送信する。この方式では、振幅信号増幅器にPWM(Pulse Width Modulation)信号を増幅するClass S増幅器等を用いることによって従来線形デバイスで行っていた処理を非線形デバイスで処理することが可能であり、Class D・E・Fといった飽和モードで動作する高効率な増幅器における注目技術として期待される。
しかし、上記の特許文献2又は非特許文献2に記載のEER方式は、送信電力の可変をRF増幅器の電源電圧で行うため、送信電力を下げるために電源電圧を下げると電力増幅器の効率が低下し、ニー電圧以下の電源電圧が必要な低電力において電力増幅器が正常に動作しないという問題がある。そのため、送信電力の可変範囲がニー電圧までに限定されてしまう。その結果、電源電圧の低い携帯機器等においては、電源電圧の可変範囲が狭くなり、送信電力の可変範囲も狭くなるという問題が生じる。
そこで、電力制御に関する種々の技術的改良が試みられた。例えば、上記の特許文献4には、RF増幅器を送信電力に応じて切り替える方式が開示され、上記の特許文献5には、低送信電力時にRF増幅器を線形増幅器として動作させる方式が開示されている。上記の特許文献5に記載の方式は、EER方式と従来の線形増幅器とのハイブリッド方式であると言える。しかし、これらの方式を用いたとしても、RF増幅器の切り替え時やRF増幅器のモード切り替え時における不連続性の発生を回避することが困難であるという問題がある。また、キャリブレーション等により、この問題を低減する手段も考案されているが、LINC方式及びEER方式の特徴である優れた直線性を損ねてしまうという問題の回避は困難である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、電力効率を改善し、歪を低減することが可能な、新規かつ改良された送信装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、 入力された送信信号を位相信号と振幅信号とに分離する信号分離器と、前記振幅信号の振幅値を制限する第1及び第2振幅制限器と、前記第1振幅制限器の出力を位相差信号に変換する振幅・位相差変換器と、前記位相信号に前記位相差信号が加算又は減算されて得られた2つの位相情報をそれぞれ有する第1及び第2位相変調信号を生成する位相変調器と、前記第1及び第2位相変調信号をRFに周波数変換する周波数変換器と、前記第2振幅制限器の出力を増幅する振幅信号増幅器と、前記振幅信号増幅器の出力に応じてRFの前記第1及び第2位相変調信号を増幅するRF増幅器と、前記RF増幅器から出力された前記RFの第1及び第2位相変調信号を合成する合成器と、を備える送信装置が提供される。
特に、前記第1振幅制限器は、前記振幅信号の電力が閾値以上の場合に、入力された前記振幅信号の振幅値を所定の第1振幅値に制限し、前記第2振幅制限器は、前記振幅信号の電力が前記閾値以下である場合に、入力された前記振幅信号の振幅値を所定の第2振幅値に制限することを特徴とする。かかる構成により、前記振幅信号の出力電力が所定の電力値を超える場合に前記第1振幅制限器から出力される前記振幅信号の振幅値が制限されるため、大電力時におけるLINC方式による問題点を回避することができる。一方、前記振幅信号の出力電力が所定の電力値を下回る場合に前記第2振幅制限器から出力される前記振幅信号の振幅値が制限されるため、小電力時におけるEER方式による問題点を回避することができる。
また、前記第1及び第2振幅制限器は、前記振幅信号の振幅値を制限する処理に代えて、当該振幅信号の振幅変化を圧縮するように構成されていてもよい。
また、前記第1及び第2振幅制限器は、それぞれ、前記振幅信号の入出力特性を示す第1及び第2データテーブルに従って前記振幅信号の振幅制限をするように構成されていてもよい。
また、前記第1及び第2データテーブルには、入力信号の電力に対する出力信号の振幅値が示されており、前記第1データテーブルに記載の前記振幅値と前記第2データテーブルに記載の前記振幅値との積算値が線形特性を有するように構成されていてもよい。
また、前記積算値が有する線形特性は、前記送信信号のピーク値と平均値との差が圧縮される特性を有するように構成されていてもよい。
また、前記積算値が有する線形特性は、前記第1RF増幅器と前記第2RF増幅器との位相差に対する振幅特性の非線形性、若しくは前記振幅増幅器の非線形特性を補償する特性を有するように構成されていてもよい。
また、前記第2振幅制限器の出力を帯域制限するフィルタと、前記第2振幅制限器の出力から前記フィルタの出力を除算する除算器と、前記第1振幅制限器の出力に前記除算器の出力を乗算する乗算器と、をさらに備えていてもよく、前記振幅・位相差変換器は、前記第1振幅制限器の出力に代えて、前記乗算器の出力を位相差信号に変換するように構成されていてもよい。
以上説明したように本発明によれば、PAPRの大きな変調信号と低送信電力時に効率が低下するLINC方式の問題と、低電力時に効率が低下するEER方式の問題とを改善することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<本発明の第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について詳細に説明するが、これに先立ち、本実施形態に係る送信装置の構成と一般的な送信装置の構成との相違点を明確にするため、一般的な送信装置の構成について図1及び図2を参照しながら簡単に説明する。図1は、LINC方式の一般的な送信装置10の構成を示す説明図である。図2は、EER方式の一般的な送信装置70を示す説明図である。
[送信装置10の構成(LINC方式)]
まず、送信装置10の構成について説明する。図1を参照すると、送信装置10は、主に、変調器12と、ロールオフ・フィルタ14、16と、位相検出器18と、エンベロープ検出器20と、逆余弦演算器22と、加算器24と、減算器26と、位相変調器28、30と、補正部32と、ディジタル/アナログ変換器36、38と、ローパス・フィルタ40、42と、アップ・コンバータ44、46と、RF増幅器48、50と、加算器56と、方向性結合器58と、ダウン・コンバータ60と、アナログ/ディジタル変換器62と、アンテナ64と、により構成される。
まず、変調器12から出力された複素ベースバンド信号Sin(下式(1)を参照)のI成分(In−phase)及びQ成分(Quadrature−phase)がそれぞれロールオフ・フィルタ14、16に入力される。ロールオフフィルタ14、16は、ロールオフ率に応じて遮断特性が可変なローパス・フィルタの一種であり、入力された複素ベースバンド信号を帯域制限する。帯域制限された複素ベースバンド信号の各成分は、それぞれ分離されて位相検出器18及びエンベロープ検出器20に入力される。位相検出器18では、複素ベースバンド信号の位相信号θ(t)が抽出される。一方、エンベロープ検出器20では、複素ベースバンド信号の振幅信号r(t)が抽出される。振幅信号は、さらに、逆余弦演算器22に入力され、逆余弦演算(cos−1)が施され、位相差信号cos−1(r(t)/2R)が生成される。但し、Rは逆余弦演算の処理範囲にスケーリングするためのパラメータである。
Figure 2008167289
また、位相検出器18から出力された位相信号は、加算器24及び減算器26に入力される。同様に、逆余弦演算器22から出力された位相差信号も加算器24及び減算器26に入力される。加算器24は、位相信号と位相差信号とを加算して加算成分λ(下式(2)を参照)を生成する。一方で、減算器26は、位相信号から位相差信号を減算して減算成分λ(下式(3)を参照)を生成する。そして、加算成分及び減算成分は、それぞれ、位相変調器28、30により位相変調を受け、それぞれ、位相変調信号cos(λ)及びcos(λ)が生成される。そして、位相変調信号は、補正部32に入力されて振幅と位相とが補正される。
Figure 2008167289
補正部32から出力された位相変調信号は、ディジタル/アナログ変換器36、38によりアナログ信号に変換され、さらに、ローパス・フィルタ40、42により帯域制限された後、アップ・コンバータ44、46に入力される。アップ・コンバータ44、46に入力された位相変調信号は、RF周波数に周波数変換(周波数ωを加算)される。周波数変換された位相変調信号は、RF増幅器48、50に入力されて電力増幅される。このとき、RF増幅器48、50は、電力制御部52から入力され、ディジタル/アナログ変換器54によりアナログ信号に変換された制御信号に応じて位相変調信号のレベル可変を実行する。なお、RF増幅器48、50は、非線形増幅器である。
レベル可変された位相変調信号の加算成分及び減算成分は、加算器56により合成された後で方向性結合器58を介してアンテナ64に出力(Sout;下式(4))される。方向性結合器58からの分配出力は、ダウン・コンバータ60により周波数変換(周波数ωを減算)された後、アナログ/ディジタル変換器62によりディジタル信号に変換されて補正部32に入力されて振幅及び位相の補正に用いられる。
Figure 2008167289
以上、一般的なLINC方式の送信装置10の構成について説明した。このLINC方式は、RF増幅に非線形増幅器を用いて線形変調するため、線形増幅器よりも効率の良い電力増幅が可能である。しかし、上記のRF増幅器が最大電力で動作するため、低電力の場合に効率が低下するという問題がある。また、2つのRF増幅器間の僅かな位相差が変調歪みや電力変動を発生させるという問題がある。
[送信装置70の構成(EER方式)]
次に、送信装置70の構成について説明する。図2を参照すると、送信装置70は、主に、変調器12と、ロールオフ・フィルタ14、16と、位相検出器18と、エンベロープ検出器20と、位相変調器28と、ディジタル/アナログ変換器36、38と、ローパス・フィルタ40、42、76と、アップ・コンバータ44と、RF増幅器48と、振幅信号増幅器50と、方向性結合器58と、電力制御部52と、乗算器72と、アナログ/ディジタル変換器62と、アンテナ64と、により構成される。
まず、変調器12から出力された複素ベースバンド信号Sin(上式(1)を参照)のI成分及びQ成分がそれぞれロールオフ・フィルタ14、16に入力されて帯域制限される。帯域制限された複素ベースバンド信号の各成分は、それぞれ分離されて位相検出器18及びエンベロープ検出器20に入力される。位相検出器18では、複素ベースバンド信号から位相信号θ(t)が抽出される。一方、エンベロープ検出器20では、複素ベースバンド信号から振幅信号r(t)が抽出される。
位相検出器18から出力された位相信号は、位相変調器28により位相変調を受けて位相変調信号が生成される。そして、位相変調信号は、ディジタル/アナログ変換器36に入力されてアナログ信号に変換された後、ローパス・フィルタ40により帯域制限を受ける。その後、帯域制限された位相変調信号は、アップ・コンバータ44によりRF周波数に周波数変換(周波数ωを加算)され、RF増幅器48に入力される。
一方、エンベロープ検出器20から出力された振幅信号は、乗算器72に入力されて電力制御部52により電力制御される。そして、乗算器72から出力された振幅信号は、振幅補正部74に入力されて振幅が補正される。振幅変調された振幅信号は、ディジタル/アナログ変換器38によりアナログ信号に変換され、ローパス・フィルタ42により帯域制限された後、振幅信号増幅器50に入力されて電力増幅される。電力増幅された振幅信号は、RF増幅器48に入力されてバイアスが制御される。
RF増幅器48から出力された信号は、方向性結合器58を介してアンテナ64に出力(Sout;上式(4)を参照)される。このとき、方向性結合器58からの分配出力は、ローパス・フィルタ76により帯域制限された後、アナログ/ディジタル変換器62によりディジタル信号に変換され、振幅補正部74に入力されて振幅の補正に用いられる。
以上、一般的なEER方式の送信装置70の構成について説明した。かかる構成によると、位相変調信号の電力増幅に非線形増幅器を適用できる上、振幅信号に低周波数の非線形増幅器を適用できるため、電力効率を向上させると共に歪みを低減させることが可能である。しかし、電力可変と振幅変調とをRF増幅器48の電源電圧の可変のみで処理するため、電源電圧が低下する低電力時においては、ニー電圧付近で効率が低下し非線形性が増大し、さらに電源電圧が低下するとRF増幅器48が動作しなくなるという問題もある。
[本実施形態の技術的特徴]
そこで、本件出願人は、上記の問題点に鑑み、LINC方式の利点とEER方式の利点とを生かしつつ、相互に弱点を補償し合うように、送信信号が大電力の時にはEER方式で動作し、小電力の時にはLINC方式で動作するような送信装置の構成を提案する。特に、LINC方式とEER方式とをスイッチで可変するのではなく、2つの振幅制限器を組み合わせて用いる構成によりシームレスに切り替えが行われるようにし、両方式の切り替え時に発生する誤差や歪みを発生させない理想的な構成を提案する。
具体的には、2つのRF増幅器、及びRF増幅器の電源端子に接続された振幅信号増幅器の出力電圧を制御することによってRF増幅器に振幅変調を乗積する構成を採る。送信電力が大きい場合には、変調信号の位相情報による位相変調が同相になるように2つのRF増幅器を動作させることで電力損失を回避することができる。また、出力電力に応じてRF増幅器の飽和電力が変動するため、振幅情報を振幅信号増幅器のみに乗積することで高い効率が維持される。さらに、ニー電圧付近で増幅器の効率が低下し、電圧に対する出力電力の直線性が低減する領域においては、出力電圧を固定して2つのRF増幅器の位相差に振幅情報を乗積する構成にする。
上記の構成を実現するため、まず、振幅信号を2つの増幅器の位相差に付加する振幅・位相差変換器の前段に振幅制限器を配置して送信信号が大電力の時に振幅信号を所定値以下に制限する。さらに、振幅信号増幅器の前段に振幅制限器を配置して小電力時に振幅信号が所定値以上になるよう制限する。かかる構成により、送信電力の大小に応じてLINC方式とEER方式とをシームレスに切り替えることが可能になる。また、振幅信号増幅器の電力可変範囲を小さく抑制することが可能になる上、LINC方式とEER方式との双方において直線性の良好な領域を利用するため、非常に優れた直線性を有する送信装置が実現される。さらに、大電力時に2つのRF増幅器間が同相で動作するため、位相差変化に対する振幅変化の感度が小さくなり、増幅器間の位相誤差に起因する送信電力変動と変調信号の歪みとを抑制することが可能になる。
[本実施形態に係る送信装置100の構成]
次に、図3を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る送信装置100の構成について説明する。図3は、本実施形態に係る送信装置100の構成を示す説明図である。
図3を参照すると、送信装置100は、主に、変調器102と、ロールオフ・フィルタ104、106と、位相検出器108と、エンベロープ検出器110と、振幅制限器112、146と、逆余弦演算器114と、加算器116と、減算器118と、位相変調器120、122と、補正部124と、ディジタル/アナログ変換器126、128と、ローパス・フィルタ130、132と、アップ・コンバータ134、136と、RF増幅器138、140と、電力制御部142と、ディジタル/アナログ変換器148と、振幅信号増幅器150と、加算器152と、アンテナ154と、により構成される。なお、RF増幅器138、140及び振幅信号増幅器150は、非線形増幅器である。また、逆余弦演算器114は、振幅・位相差変換器の一例である。さらに、位相検出器108及びエンベロープ検出器110は、信号分離器の一例である。
まず、変調器102から出力された複素ベースバンド信号Sin(上式(1)を参照)のI成分及びQ成分がそれぞれロールオフ・フィルタ104、106に入力されて帯域制限される。帯域制限された複素ベースバンド信号の各成分は、それぞれ分離されて位相検出器108及びエンベロープ検出器110に入力される。位相検出器108では、複素ベースバンド信号の位相信号θ(t)が抽出される。一方、エンベロープ検出器110では、複素ベースバンド信号の振幅情報r(t)が抽出される。なお、上記の位相信号θ(t)及び振幅信号r(t)(所謂、極座標信号)は、複素ベースバンド信号の各成分に対して、CORDIC(COordinate Rotation DIgital Computer)等による演算処理、tan−1(Q/I)、I成分及びQ成分の2乗和の平方根等を算出する演算処理を施すことによって導出される。
位相検出器108により出力された位相信号は、加算器116及び減算器118に入力される。一方、エンベロープ検出器110から出力された振幅信号は、振幅制限器112、146に入力される。振幅制限器112、146に入力された振幅信号は、電力制御部142による制御電圧に応じてそれぞれ振幅制限を受ける。このとき、振幅制限器112は、図4に示すようなスムージングされた所定のデータ(Filtered)に基づいて振幅信号の振幅制限を行う。このデータは、例えば、テーブル形式等で電力制御部142又は振幅制限器112が保持していてもよいし、図示しない制御部等が保持していてもよい。その場合、テーブルを保持する構成要素は、例えば、図示しない記憶部等を備えていてもよい。
さらに、振幅制限器112により振幅制限されて振幅信号(下式(5))が生成され、逆余弦演算器114に入力されて逆余弦演算(cos−1)され、位相差信号(下式(6))が生成される。そして、演算結果が加算器116及び減算器118に入力され、それぞれ、位相信号に対して加算及び減算され、加算成分λ(下式(7)を参照)及び減算成分λ(下式(8)を参照)が得られる。
Figure 2008167289
(但し、Rは逆余弦演算器114への入力を制限する値である。)
Figure 2008167289
そして、加算成分及び減算成分は、それぞれ、位相変調器120、122により位相変調を受けて位相変調信号が生成される。そして、位相変調信号は、補正部124に入力されて振幅と位相とが補正される。
補正部124から出力された位相変調信号は、ディジタル/アナログ変換器126、128によりアナログ信号に変換され、さらに、ローパス・フィルタ130、132により帯域制限された後、アップ・コンバータ134、136に入力される。アップ・コンバータ134、136に入力された位相変調信号は、RF周波数に周波数変換(周波数ωを加算)される。周波数変換された位相変調信号は、RF増幅器138、140に入力されて電力増幅される。なお、RF増幅器138、140は、例えば、Class E又はClass Fのスイッチングモードで動作する非線形増幅器である。
さらに、RF増幅器138、140は、電力制御部142の出力電圧に応じて振幅制限器146により振幅制限された振幅信号に基づいて電源電圧が制御される。より詳細に述べると、振幅制限器146から出力された振幅信号は、ディジタル/アナログ変換器148によりアナログ信号に変換され、振幅信号増幅器150により電力増幅された後、RF増幅器138、140に入力されて電力制御及び振幅変調に用いられる。このとき、振幅制限器146は、例えば、図5に示すようなスムージングされた所定のデータ(Filtered)に基づいて振幅信号を振幅制限する。なお、振幅制限器146から出力される振幅信号の振幅βは、下式(9)のように表現される。
RF増幅器138、140により電力増幅された位相変調信号の加算成分及び減算成分は、加算器152により合成されてアンテナ154に出力(Sout;下式(10))される。
Figure 2008167289
以上、本発明の第1実施形態に係る送信装置100の構成について説明した。上記の構成によると、従来のLINC方式及びEER方式が抱える問題点が解消される上、送信電力に応じてLINC方式とEER方式とを切り替える際に、LINC方式とEER方式とを切り替えるスイッチング動作が含まれないため、RF増幅器138、140のモード変更等に伴う非連続性が発生しないという効果が得られる。
特に、ピーク電力と平均電力との比(PAPR)が大きい変調方式を利用する場合には、上記のスイッチングに伴う影響が大きいため、本実施形態を適用することで大きなメリットが得られる。また、本実施形態を適用すると、非連続性を有しない広い電力可変範囲を実現することができるため、CDMA(Code Division Multiple Access)方式(例えば、IS−2000、W−CDMA等)を用いた通信装置等に対して適用することにより優れた効果が期待される。
(振幅制限用テーブル)
ここで、図4及び図5を参照しながら、振幅制限器112、146において振幅信号を振幅制限する際に用いる上記所定のデータについて説明する。図4は、振幅制限器112における振幅信号の振幅制限に用いるデータテーブルを示す説明図である。図5は、振幅制限器146における振幅信号の振幅制限に用いるデータテーブルを示す説明図である。
図4及び図5に記載したグラフは、いずれも、横軸が出力電力を表し、縦軸が振幅信号の振幅を表す。また、図4に示すグラフの値と図5に示すグラフの値とを乗算して得られるグラフ(積算値)が線形となるように形成されている。なお、Idealと示したグラフは、所定の出力電力値でスイッチングする構成を示しており、Filteredと示したグラフは、所定の出力電力値付近でスムージングを行う構成である。スムージングを行わない場合、振幅信号の振幅に急な変化が生じ、振幅信号の帯域が大きく広がるために出力信号に歪み等が生じる。これを避けるため、データテーブルにスムージング処理を行うことが好ましい。
[本実施形態の作用・効果]
ここで、本実施形態に係る送信装置100の特性、及び当該送信装置100が奏する作用・効果について簡単に述べる。
まず、送信信号電力が大きい場合について考察する。送信信号の電力が大きい場合、RF増幅器138、140の間の位相差はほぼ0であり、RF増幅器138、140から出力された電力の和がそのまま出力されるため、LINC方式が抱える問題である電力効率の低下が発生しない。また、RF増幅器138、140の間に位相誤差を有する場合であっても、位相誤差Δφによる電力変動又は変調歪みの大きさがα(t)に逆比例することから、位相誤差Δφによる影響は極めて小さいものとなる。
さらに、RF増幅器138、140と、振幅信号増幅器150とがスイッチングモードで動作する場合、振幅信号に対する非直線性は、主に、(1)LINC方式において発生するRF増幅器138、140間の位相誤差、及び(2)EER方式において発生する電源電圧に対するRF増幅器138、140の効率変化に起因して発生する。この非直線性は、電源電圧が高いときは良好であるが、ニー電圧に近づくにつれて悪化する。しかし、本実施形態においては、振幅信号増幅器150の出力を制限し、直線性が低下する領域を使用しない構成にしている。そのため、電源電圧に対するRF増幅器138、140の効率変化による影響が小さくなる。
次いで、送信信号電力が小さい場合について考察する。送信信号の電力が小さい場合には、RF増幅器138、140間の位相差に振幅情報を乗積した上でRFに周波数変換し、電力増幅して合成するLINC方式として動作する。LINC方式では、RF増幅器間の位相差が大きくなるに連れて位相誤差が大きく影響するが、送信信号電力が小さい場合には、RF増幅器138、140間の位相差が小さいため、位相誤差に対する影響が抑えられて電力変動や変調歪みが生じにくくなる。
上記の通り、本実施形態に係る送信装置100は、LINC方式とEER方式とを信号電力に応じて適切に切り替えることによって、LINC方式の利点とEER方式の利点とを併せ持ったハイブリッド方式を実現している。また、このハイブリッド方式を適用すると、RF増幅器の位相差に起因する影響や振幅信号増幅器及びRF増幅器の非線形性に起因する影響が小さいため、位相や振幅をキャリブレーションする構成の一部を省略することも可能になる。ましてや、フィードバックを用いて信号を補償する必要性はさらに薄れる。もちろん、より理想的な性能を実現するためには、こうした構成を組み合わせることも可能であるし、あらゆる公知技術を本実施形態に組み合わせて用いることもできる。なお、図8には、本実施形態に係る送信装置100による信号波形の評価結果を示した。図8は、上から順にエンベロープr(t)、振幅制限器112の出力、振幅信号増幅器150の出力、送信出力Soutを示す。
[変形例]
ここで、図6及び図7を参照しながら、本実施形態に係る変形例を紹介する。図6は、振幅制限器112における振幅信号の振幅制限に用いるデータテーブルを示す説明図である。図7は、振幅制限器146における振幅信号の振幅制限に用いるデータテーブルを示す説明図である。
本実施形態に係る変形例として、例えば、振幅を制限するテーブルの特性を図6及び図7のように変更することができる。図4及び図5の例では、所定の信号出力以上となる場合にRF増幅器138、140間の位相差が一定になるよう設定していたが、本変形例では、この位相差が0°から45°まで可変としている。RF増幅器138、140間の位相差によって振幅変調が行われる分、振幅信号増幅器150の振幅変動を低減することができる。その結果、振幅パスにおける変調信号の振幅変動幅が小さくなることにより、帯域幅は同じであるが、振幅信号増幅器150に要求されるスルーレートが小さくて済むという効果が得られる。
以上、本発明の第1実施形態に係る送信装置100について説明した。上記の通り、本実施形態に係る送信装置100は、所定のデータテーブルに基づいて振幅信号の振幅制限を実行することにより、送信信号電力の大きさに応じてLINC方式とEER方式とをシームレスに切り替えることができる。そのため、LINC方式の利点とEER方式の利点とを生かすと共に、両者の問題点を解決する手段を提供する。
<本発明の第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上記の第1実施形態と実質的に同一の構成要素については同一の符号を付することにより重複する説明を省略し、相違する構成要素についてのみ詳細に説明する。
[本実施形態に係る送信装置200の構成]
まず、図9を参照しながら、本実施形態に係る送信装置200の構成について説明する。図9は、本実施形態に係る送信装置200の構成を示す説明図である。本実施形態に係る送信装置200は、上記の第1実施形態に係る送信装置100の構成に上記の非特許文献3の技術を組合わせて振幅信号を帯域制限し、さらに、帯域制限によって欠落した振幅情報を2つのRF増幅器に乗積する構成に特徴を有する。振幅信号の帯域幅が制限されると、振幅変動に対する追従が遅い増幅器を適用することが可能になり、本発明の適用範囲を広げることが可能になる。
図9を参照すると、送信装置200は、上記の第1実施形態に係る送信装置100の構成要素に加えて、乗算器204と、除算器206と、ローパス・フィルタ208と、をさらに備えることを特徴とする。以下、第1実施形態に係る送信装置100の構成と相違する構成についてのみ詳細に説明する。
まず、エンベロープ検出器110から出力された振幅信号は、上記の第1実施形態と同様に、図4及び図5に示したデータテーブルに基づいて振幅制限器112、146により振幅制限を受ける。振幅制限器146から出力された振幅信号は、分離されてローパス・フィルタ208及び除算器206に入力される。ローパス・フィルタ208に入力された振幅信号は、帯域制限された後、分離されて除算器206及びディジタル/アナログ変換器148に入力される。
除算器206は、振幅制限器146から出力された振幅信号を被除数とし、ローパス・フィルタ208から出力された振幅信号を除数とする除算を実行する。また、乗算器204には、振幅制限器112から出力された振幅信号と、除算器206により算出された商の値と、RF PAバックオフレジスタ202から出力されたバックオフ値がRF増幅器138、140に入力される。但し、RF PAバックオフレジスタ202から出力されるバックオフ値は、RF増幅器の出力最大振幅レベルと出力飽和電力レベルとの比により表現される。除算器206の出力が1を中心とした値になるため、乗算器204における乗算出力がr(t)の最大値Rを超えるときがあり、逆余弦演算器114に入力された際に当該乗算出力がRを超えている場合には飽和が生じる。そこで、上記のバックオフ値を乗算器204に入力し、乗算器204の後段において逆余弦演算が実行された際に飽和が発生することを回避している。つまり、乗算器204に入力されるバックオフ値ηは、除算器206の出力に応じてη=0〜1の範囲で調整される。仮に、ローパス・フィルタ208の入力と出力とが等しい場合(つまり、帯域制限を行わない場合)には、除算器206からの出力が1になり、バックオフによる乗算出力の補正が必要ないため、バックオフ値をη=1にすることができる。しかし、帯域制限を大きくするにつれてバックオフ値を小さくしなければならないため、送信装置200の効率が低下する。
乗算器204の出力は、逆余弦演算器114に入力されて逆余弦演算された後、その出力が分離されて加算器116及び減算器118に入力される。上記の処理により、振幅信号増幅器150の帯域幅を狭くすることができるため、効率の良いClass Sのスイッチングモードを備える増幅器を用いて、低いスイッチング周波数で動作させることにより、高い効率を実現することが可能になる。なお、図10には、本実施形態に係る送信装置200による信号波形の評価結果を示した。図10は、上から順に振幅信号r(t)、除算器206により算出された商、振幅制限器112の出力と除算器206から算出された商との積、振幅信号増幅器150の出力、送信出力Soutを示す。但し、γ(envelope)は、ローパス・フィルタ208の出力を表す。
以上、本発明の第2実施形態に係る送信装置200の構成について説明した。もちろん、本発明の技術的特徴を適用可能な構成はこれに限定されるものではなく、他の公知技術と組み合わせることにより、その性能をさらに向上させる可能性も含んでいる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、振幅制限にデータテーブルを利用する構成を例示したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、所定の多項式に基づいて応答を生成することも可能である。
一般的なLINC方式を用いた送信装置の構成を示す説明図である。 一般的なEER方式を用いた送信装置の構成を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る送信装置の構成を示す説明図である。 同実施形態に係る振幅制限器の特性例を示す説明図である。 同実施形態に係る振幅制限器の特性例を示す説明図である。 同実施形態に係る振幅制限器の特性例を示す説明図である。 同実施形態に係る振幅制限器の特性例を示す説明図である。 同実施形態に係る信号波形の一例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る送信装置の構成を示す説明図である。 同実施形態に係る信号波形の一例を示す説明図である。
符号の説明
100 送信装置
102 変調器
104、106 ロールオフ・フィルタ
108 位相検出器
110 エンベロープ検出器
112 振幅制限器
114 逆余弦演算器
116、152 加算器
118 減算器
120、122 位相変調器
124 補正部
126、128 ディジタル/アナログ変換器
130、132 ローパス・フィルタ
134、136 アップ・コンバータ
138、140 RF増幅器
142 電力制御部
146 振幅制限器
148 ディジタル/アナログ変換器
150 振幅信号増幅器
154 アンテナ
200 送信装置
202 RF PAバックオフレジスタ
204 乗算器
206 除算器
208 ローパス・フィルタ

Claims (7)

  1. 入力された送信信号を位相信号と振幅信号とに分離する信号分離器と、
    前記振幅信号の振幅値を制限する第1及び第2振幅制限器と、
    前記第1振幅制限器の出力を位相差信号に変換する振幅・位相差変換器と、
    前記位相信号に前記位相差信号が加算又は減算されて得られた2つの位相情報をそれぞれ有する第1及び第2位相変調信号を生成する位相変調器と、
    前記第1及び第2位相変調信号をRFに周波数変換する周波数変換器と、
    前記第2振幅制限器の出力を増幅する振幅信号増幅器と、
    前記振幅信号増幅器の出力に応じてRFの前記第1及び第2位相変調信号を増幅するRF増幅器と、
    前記RF増幅器から出力された前記RFの第1及び第2位相変調信号を合成する合成器と、
    を備え、
    前記第1振幅制限器は、前記振幅信号の電力が閾値以上の場合に、入力された前記振幅信号の振幅値を所定の第1振幅値に制限し、前記第2振幅制限器は、前記振幅信号の電力が前記閾値以下である場合に、入力された前記振幅信号の振幅値を所定の第2振幅値に制限することを特徴とする、送信装置。
  2. 前記第1及び第2振幅制限器は、前記振幅信号の振幅値を制限する処理に代えて、当該振幅信号の振幅変化幅を圧縮することを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記第1及び第2振幅制限器は、それぞれ、前記振幅信号の入出力特性を示す第1及び第2データテーブルに従って前記振幅信号の振幅制限をすることを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
  4. 前記第1及び第2データテーブルには、入力信号の電力に対する出力信号の振幅値が示されており、前記第1データテーブルに記載の前記振幅値と前記第2データテーブルに記載の前記振幅値との積算値が線形特性を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の送信装置。
  5. 前記積算値が有する線形特性は、
    前記送信信号のピーク値と平均値との差が圧縮される特性を有することを特徴とする、請求項4に記載の送信装置。
  6. 前記積算値が有する線形特性は、
    前記第1RF増幅器と前記第2RF増幅器との位相差に対する振幅特性の非線形性、若しくは前記振幅増幅器の非線形特性を補償する特性を有することを特徴とする、請求項4に記載の送信装置。
  7. 前記第2振幅制限器の出力を帯域制限するフィルタと、
    前記第2振幅制限器の出力から前記フィルタの出力を除算する除算器と、
    前記第1振幅制限器の出力に前記除算器の出力を乗算する乗算器と、
    をさらに備え、
    前記振幅・位相差変換器は、前記第1振幅制限器の出力に代えて、前記乗算器の出力を位相差信号に変換することを特徴とする、請求項1〜6に記載の送信装置。
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