JP2011160037A - 音量調整方法及び音量調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の手法では、コンテンツ単位の音量調整が出来ない。
【解決手段】コンテンツ伝送を行うネットワークを構成するサーバ機器及びクライアント機器において、サーバ機器は、蓄積保存しているコンテンツに対応する音量情報を記録している音量調整テーブル307を内蔵し、クライアント機器から選択されたコンテンツに対応する音量情報を音量調整テーブル307から選択してクライアント機器に伝送する手段を具備し、クライアント機器は、サーバ機器から伝送された音量情報に基づいて音量を設定する手段を具備し、クライアント機器の再生音量をコンテンツ毎に調整する。
【選択図】図3
【解決手段】コンテンツ伝送を行うネットワークを構成するサーバ機器及びクライアント機器において、サーバ機器は、蓄積保存しているコンテンツに対応する音量情報を記録している音量調整テーブル307を内蔵し、クライアント機器から選択されたコンテンツに対応する音量情報を音量調整テーブル307から選択してクライアント機器に伝送する手段を具備し、クライアント機器は、サーバ機器から伝送された音量情報に基づいて音量を設定する手段を具備し、クライアント機器の再生音量をコンテンツ毎に調整する。
【選択図】図3
Description
本発明は、音楽、動画といったデジタル・コンテンツを共有する為の家庭内ネットワークを構成するサーバ−クライアント機器に関し、視聴したいコンテンツの最適な音声レベルをコンテンツ毎にクライアント機器に設定することを実現する音量調整方法及び音量調整装置に関するものである。
現在、テレビ放送ではアナログ放送からデジタル放送への移行が促進され、テレビをはじめとするAV機器のデジタル化が加速している。こうしたAV機器のデジタル化に伴い、映像や音声はデジタルデータとして扱えるようになり、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)との親和性が向上している。その為、インターネットで使われているIPネットワークを利用した有線或いは無線LAN(Local Area Network)やAV機器の相互リンクとして使用されるHDMI(High Definition Multimedia Interface)を介した機器間通信により、異種機器間でコンテンツを共有し、コンテンツの場所に関係なく、どこでも視聴できる家庭内ネットワークが構築されつつある。
こうした家庭内ネットワークを利用する機器として、コンテンツを保存し提供する機器はサーバ機器、コンテンツを再生する機器はクライアント機器と呼ばれ、代表的な機器として前者はハードディスクレコーダ(以下HDDレコーダと略す)、PC、ネットワーク型ハードディスク等が挙げられ、後者はテレビ、PC、ネットワークメディアプレーヤ等が挙げられる。
ユーザは、視聴しようとするクライアント機器(例えば、テレビ)に検出されたサーバ機器、或いは、コンテンツがリスト表示され、目的のコンテンツを検索・選択することで再生が開始される。
これらの、コンテンツやコンテンツを保存しているサーバ機器を選択する場合、例えば音楽、映画、ニュース、スポーツ番組等、コンテンツの内容や家庭事情等による周辺環境に合わせて、ユーザがその都度所望の音量レベルに調整して、快適な音声で視聴することが望ましく、クライアント機器(テレビやAVアンプ等)には音量調整装置が設けられている。そして、この音量調整装置により出力音声を増減させ、所望の音量で音声が出力するように調整することが出来るようになっている。
また、クライアント機器等に電源を投入して視聴を開始する場合は、前回電源をオフにしたときに設定されていた音量レベルが保持され、その音量レベルで音声出力がなされるようになっている。
しかしながら、前記クライアント機器の音量調整装置では、あくまでユーザが手動で音量を適宜調整するものであって、必ずしも現在の視聴環境に最適な音量調整を行うことが出来るわけではない。
こうした問題を解決する一手法として、下記の特許が提案されている。特許文献1では、選択した放送チャンネル或いは外部入力チャンネル(外部機器との接続チャンネル)間の音量差を補正する音量調整手法が提案されている。また、特許文献2では、AV機器を接続するテレビの外部端子毎に音量レベルを設定する記憶領域を備えるテレビが提案されている。
ところで、上述の特許文献においては、
・コンテンツ単位の音量調整が出来ない。
・外部機器に接続される端子(チャンネル)毎に固定的に音量が設定される為、接続する外部機器が変更されると再設定を要する。
・無線通信による外部機器との接続環境下での想定がされていない。
といった課題が挙げられる。
・コンテンツ単位の音量調整が出来ない。
・外部機器に接続される端子(チャンネル)毎に固定的に音量が設定される為、接続する外部機器が変更されると再設定を要する。
・無線通信による外部機器との接続環境下での想定がされていない。
といった課題が挙げられる。
そこで、本発明は、上記したような事情に鑑み成されたもので、その目的は、デジタル・コンテンツを共有する家庭内ネットワークを構成するサーバ−クライアント機器に関し、視聴したいコンテンツの最適な音声レベルをコンテンツ毎にクライアント機器に設定することを実現する音量調整方法及び音量調整装置を提供することである。
上記目的を達成するため、コンテンツ伝送を行うネットワークを構成するサーバ機器及びクライアント機器において、サーバ機器は、蓄積保存しているコンテンツに対応する音量情報を記録している音量調整テーブルを内蔵し、クライアント機器から選択されたコンテンツに対応する音量情報を音量調整テーブルから選択してクライアント機器に伝送し、クライアント機器はサーバ機器から伝送された音量情報に基づいて音量を設定することで、クライアント機器の再生音量をコンテンツ毎に調整することを特徴とする音量調整方法を提供するものである。
また、サーバ機器に内蔵される音量調整テーブルは、コンテンツを識別するサーバ機器固有のコンテンツ識別子と、クライアント機器を識別する送信先機器名識別子と、その2つの識別子により設定される音量情報とから構成されるテーブルを具備することを特徴とする音量調整方法を提供する。
また、クライアント機器は、選択したコンテンツの音量情報の変更情報をサーバ機器に送信し、サーバ機器は、音量調整テーブルから該当するコンテンツの音量を前記音量情報に基づいて更新することを特徴とする音量調整方法を提供する。
更に、コンテンツ伝送を行うネットワークを構成するサーバ機器及びクライアント機器において、サーバ機器は、蓄積保存しているコンテンツに対応する音量情報を記録している音量調整テーブルを内蔵し、クライアント機器から選択されたコンテンツに対応する音量情報を音量調整テーブルから選択してクライアント機器に伝送する手段を具備し、クライアント機器は、サーバ機器から伝送された音量情報に基づいて音量を設定する手段と、クライアント機器の再生音量をコンテンツ毎に調整する手段とを具備することを特徴とする音量調整装置を提供するものである。
また、サーバ機器に内蔵される音量調整テーブルは、コンテンツを識別するサーバ機器固有のコンテンツ識別子と、クライアント機器を識別する送信先機器名識別子と、その2つの識別子により設定される音量情報とから構成されるテーブルを具備することを特徴とする音量調整装置を提供する。
また、クライアント機器は、選択したコンテンツの音量情報の変更情報をサーバ機器に送信する手段を具備し、サーバ機器は、音量調整テーブルから該当するコンテンツの音量を前記音量情報に基づいて更新する手段を具備することを特徴とする音量調整装置を提供する。
本発明の音量調整方法及び音量調整装置によれば、コンテンツ視聴に伴う音量調整をコンテンツ単位に適切に設定することが可能である。サーバ機器に蓄積保存されたコンテンツと対応するように適切な音量を音量調整テーブルに記録するようにしたので、クライアント機器からはコンテンツの記録先であるサーバ機器を意識する必要がなく、常にクライアント機器の音量調整に合う音量を提供することが可能である。
本発明を実施する好適な例として、本発明に係る音量調整装置を装備したテレビとHDDレコーダを接続する構成概要を図1に示す。
図1において、テレビをクライアント機器100、HDDレコーダをサーバ機器110とし、ともに無線I/Fモジュール101及び111を内蔵している。
本実施例では、無線接続により映像や音声等のデータ通信を行い、コンテンツの選択、再生することとする。
無線接続は、既存の無線LANを利用することとし、無線ルーター120は家庭内ネットワークに接続を要求する機器に対してIPアドレスを割り振るDHCPサーバの機能を有することとする。
クライアント機器100及びサーバ機器110は、無線ルーター120にてIPアドレスを割り振られ、家庭内ネットワークに接続可能となり、相互通信が可能となる。
以下に、図1で示される本発明に係る音量調整装置の詳細を説明する。
本発明に係る実施形態によるクライアント機器100及びサーバ機器110の構成図を用いて、音量調整の実現方法について説明する。
図1に示されるように、本実施例では、ユーザがクライアント機器100から視聴したいコンテンツを選択して、該当するコンテンツを保存しているサーバ機器110にコンテンツ再生のリクエストを要求し、サーバ機器110は該当するコンテンツの映像音声ビットストリームとともにクライアント機器100の該当コンテンツ再生に適切な音量を送信し、クライアント機器100は該当コンテンツの適切な音量に設定され、ビットストリームを受信して視聴するものである。
クライアント機器100の内部構成を、図2を用いて説明する。
図2において、クライアント機器100は外部機器との通信接続を行う手段として無線I/F部201及び有線I/F部202を備えている。コンテンツ伝送や外部機器の操作、制御等はこれら2つのI/F部を介して行う。送受信したデータは各I/F部からスイッチャ203を介して内部バスに伝送され、各モジュールに必要な信号が伝送される。スイッチャ203は無線有線の信号を適宜切り換えて、外部機器とのデータ伝送を振り分ける機能を有している。
ユーザI/F部204は、ユーザが再生したいコンテンツを選択したり、コンテンツの編集や特殊再生(高速再生、リバース再生等)の操作を行う為のI/Fであり、クライアント機器100本体や付属リモコンにより実際の操作が行われ、制御部205に伝える為の電気信号に変換する機能を備えている。
また、クライアント機器100からのコンテンツ操作に伴う警告や情報もユーザI/F部204を通じてユーザに伝える機能も有している。
制御部205は、ユーザI/F部204或いは内部バスを経由した各モジュールからのリクエスト信号を処理し、その応答信号を各モジュールに通知する。
ストリーム復号部206は各I/F部を通じて伝送されたコンテンツの映像音声ビットストリームを復号して、映像及び音声として出力する。
映像出力部207及び音声出力部208は、ストリーム復号部206で復号された映像及び音声をストリームに記述されているタイミングで出力する機能を司り、更に音声出力部208は制御部205により出力する音量を変更する機能を有している。
次に、サーバ機器110の内部構成を、図3を用いて説明する。
図3において、サーバ機器110もクライアント機器100と同様に外部機器との通信接続行う手段として無線I/F部301及び有線I/F部302を備えている。コンテンツ伝送や外部機器の操作、制御等はこれら2つのI/F部を介して行う。送受信したデータは各I/F部からスイッチャ303を介して内部バスに伝送され、各モジュールに必要な信号が伝送される。スイッチャ303は無線有線の信号を適宜切り換えて、外部機器とのデータ伝送を振り分ける機能を有している。
制御部304は、内部バスを経由した各モジュールからのリクエスト信号を処理し、その応答信号を各モジュールに通知する。
ディスクドライブ305は、光ディスク308とのアクセスを行うモジュールであり、挿入される光ディスク308のフォーマットに対応した読み書き用のファームウェアを有している。
HDD306は、サーバ機器110の内蔵記録媒体であり、蓄積保存したコンテンツが記録されている。
音量調整テーブル307は、サーバ機器110に記録されているコンテンツに対する適切音量が記録されているテーブルであり、例えば不揮発性のメモリや上述したHDD306中の一部の記録領域に設けられる。
次に、本実施例の処理動作について説明する。
まず、図5に示されているフローチャートに従い、ユーザが所望するコンテンツを視聴する場合になされるクライアント機器100の処理動作について説明する。
クライアント機器100とサーバ機器110との接続処理が完了すると、サーバ機器110からサーバ機器110に蓄積保存されているコンテンツリストのデータがクライアント機器100に送信され、表示される。コンテンツリストのデータは、コンテンツの内容をユーザに把握させるような最小限のデータセットから構成され、例えば、コンテンツのタイトル、記録時間やコンテンツを理解し易くする代表静止画像(サムネイル画像)、及び記録先サーバ機器名やサーバ機器110における管理上のインデックス番号(以下、コンテンツIDと呼ぶ)等のコンテンツ単位の情報や、サーバ機器110から提供されるコンテンツの数等のリスト全体情報が挙げられる。
クライアント機器100は、送信されたコンテンツリストのデータから、ユーザが視聴したいコンテンツの選択を分かり易く表示する為に、図4で示されるGUI(Graphic User Interface)形式のメニュー画面を生成し、表示する。ユーザはメニュー画面から視聴したいコンテンツを選択する。コンテンツの選択は、例えば、図4に示されるようにリモコン401を操作してテレビ402(クライアント機器100に該当)の画面上に表示されているコンテンツのサムネイル画像或いはタイトルをクリックすることで選択される(S501、以下、括弧内は図5のフローチャートのステップ番号を示す)。
次に、現在のクライアント機器100で設定されている音量を取得する(S502)。音量のレンジや1レベルでのdB(デシベル)値はクライアント機器100の製造メーカーやモデルで異なるが、ここでは、クライアント機器100で設定されている音量のレベル値を取得する。制御部205では、先に選択されたコンテンツに関する情報と現在の音量とを1つのリクエスト信号に変換する。本実施例では、最小限のリクエスト信号の構成として、クライアント機器100のモデル名、選択したコンテンツのID及び現在の音量を多重化して、無線伝送路に送信可能なリクエスト信号を生成する(S503)。
尚、本実施例ではクライアント機器100を同定する為にクライアント機器100のモデル名としたが、クライアント機器100を同定出来る情報、例えば、クライアント機器100のモデル番号やシリアル番号或いは製造メーカー固有の製造元情報等でもよい。しかしながら、本実施例における無線LAN環境下では、無線接続される機器に割り振られるIPアドレスは、DHCPサーバ機能を有す無線ルータ120にて割り振られるものである為、無線接続される機器に対してネットワークに接続する度に必ず同一のIPアドレスが振られる保証はされないので、IPアドレスの利用は避けるべきである。
制御部205は生成したリクエスト信号を内部バスを経由して、スイッチャ203から無線I/F部に送り、選択したコンテンツが記録されているサーバ機器110に送信する(S504)。
リクエスト信号送信後、サーバ機器110からの応答が受信されるまでクライアント機器100は待機状態となる(S505)。
次に、図6に示されているフローチャートに従い、クライアント機器100から所望のコンテンツ再生のリクエスト信号を受信するサーバ機器110の処理動作について説明する。
無線I/F部301はクライアント機器100からのリクエスト信号を受信し、スイッチャ303及び内部バスを介して制御部304に伝送する(S601)。
制御部304では、リクエスト信号を復号して、コンテンツID、クライアント機器100のモデル名及びクライアント機器100の音量の各情報に分解される(S602)。
制御部304は、まず、リクエスト信号から復号されたコンテンツIDがサーバ機器110内部に蓄積保存されているコンテンツのIDに該当するか否かを検索する。制御部304は内部バスを介して、サーバ機器110内部の音量調整テーブル307をアクセスする。図7は音量調整テーブル307の一例であり、コンテンツのタイトル情報と送信先機器名のフィールドに大別されている。タイトル情報にはサーバ機器110に蓄積保存されているコンテンツを表す機器独自の管理番号であるコンテンツIDを始めに、コンテンツのタイトル等コンテンツの内容を示す情報が記録される。送信先機器名にはサーバ機器110にコンテンツの再生リクエストを送信してくるクライアント機器のモデル名別に、サーバ機器110に蓄積保存されているコンテンツの適切な音量が記録される。音量の値は送信先のクライアント機器のモデルにより決められたレベル値を表し、テーブル中の“N/A”は“Not Assigned(該当無し、或いは未定値)”を表し、過去に送信先のクライアント機器から再生要求が無く、適切な音量が設定されていないことを表すものである。制御部304は音量調整テーブル307から復号されたコンテンツIDに該当するIDとの一致を行い、該当コンテンツの存在を確認する(S603)。
制御部304は、次に、リクエスト信号から復号されたクライアント機器100のモデル名からサーバ機器110に登録されているモデルか否かを検索する(S604)。
コンテンツIDの検索と同様に、制御部304は音量調整テーブル307をアクセスし、送信先機器名と同一のモデル名との一致検索を行う(S606)。
クライアント機器100に該当するモデル名が存在する場合、制御部304はコンテンツIDと送信先機器名により音量調整テーブル307から該当する適切音量の値を抽出する(S608)。
音量調整テーブル307から抽出された適切音量が存在しない場合、即ち音量調整テーブル307に“N/A”とされている場合には、リクエスト信号から復号された音量をクライアント機器100の適切音量として、音量調整テーブル307の該当箇所に記録する(S610)。
クライアント機器100に該当するモデル名が存在しない場合、制御部304はクライアント機器100のモデル名を音量調整テーブル307の送信先機器名に新規登録して、音量設定用の記録領域を確保し(S607)、リクエスト信号から復号された音量をクライアント機器100の適切音量として、音量調整テーブル307の該当箇所に記録する(S610)。
制御部304は、上記の如く得られたコンテンツの適切音量を、リクエスト信号の送信先であるクライアント機器100に対して、無線伝送路に送信可能な信号形態に変換し、内部バス、無線I/F部を介して送信を行う(S611)。
クライアント機器100から音量設定変更の応答があるまで、サーバ機器110は機器内部の記録媒体(本実施例ではHDD306或いは記録型光ディスク308)の中に記録されているリクエスト信号から復号されたコンテンツIDに該当するコンテンツの検索を行う(S605)。
クライアント機器100からの音量設定変更の応答を受信後、クライアント機器100にリクエストされたコンテンツのビットストリームの送信を開始する(S613)。
サーバ機器110はコンテンツの送信が終了或いはクライアント機器100からコンテンツの送信を途中で打切るメッセージが来るまでコンテンツの送信を継続し(S614)、クライアント機器100から次のコンテンツ再生に関するリクエストを受信するまで待機状態とするか、クライアント機器100からの終了のリクエストに応じてコンテンツ配信のサービスを終了する(S615)。
一方、クライアント機器100は、選択したコンテンツ再生のリクエスト信号送信後、サーバ機器110からの応答受信の為、待機状態になっており(S505)、上述したようにサーバ機器110からはクライアント機器100のリクエストに応答して、まず、クライアント機器100の選択したコンテンツ再生に適切な音量が送信され、クライアント機器100は無線I/F部で受信し、内部バスを介して適切音量を制御部205に伝送する。制御部205では、受信した適切な音量を内部バスを介して、音声出力部208の出力音量レベルを設定する(S506)。
クライアント機器100は音量設定変更をサーバ機器110に通知すると、サーバ機器110からこの通知の後にコンテンツのビットストリームの伝送が開始され、無線I/F部201で受信し、内部バスを介してストリーム復号部206に伝送し、ビットストリームを映像及び音声に復号して、映像を映像出力部207から出力し、音声を適切音量に設定して音声出力部208から出力して、当該コンテンツの再生が実現される(S507)。
サーバ機器110からのコンテンツ伝送が終了、或いはクライアント機器100により再生の途中停止がなされた場合(S508)、クライアント機器100にて次の視聴したいコンテンツを選択する場合は、再度GUI形式の選択メニュー画面に戻るか、または再生動作の終了を行う(S509)。
以上のように、本発明に係る音量調整方法によれば、コンテンツが蓄積保存されているサーバ機器110にコンテンツに対応した音量調整テーブルを設け、クライアント機器100からのリクエストに従って、サーバ機器110から選択されたコンテンツと送信先のクライアント機器100の種別に適した音量を伝送することで、クライアント機器100は選択されたコンテンツに適した音量で再生するようにしたので、ユーザに最適の視聴環境を提供することが出来る。
尚、本実施例では、サーバ機器110内部に設けられる音量調整テーブル307の送信先機種名をクライアント機器100のモデル名としたが、クライアント機器100を一意に選別出来るクライアント機器100の特定名称を記録しても良い。例えば、IPネットワークより上位層のプロトコルをUPnP(Universal Plug and Play)を使用する場合、IPアドレスの割り当て後に、ネットワークに接続した機器が、各自提供出来る機能や情報を記述したXMLファイルを保持し、そのファイルをやり取りすることで、他機器の機能を把握するディスクリプション機能を有している。この機器自身の機能や情報を記述したXMLファイルの中には、ユーザが機器を特定出来るユニークな名称を記述出来るフィールドとして<friendlyName>タグが含まれており、この<friendlyName>タグに記述される名称を送信先機種名として使用することで、クライアント機器100を一意に選別することが可能となる。
また、サーバ機器110において、クライアント機器100が新規登録される場合、音量調整テーブル307に記録される適切音量を、クライアント機器100から送信されるクライアント機器100の現在設定されている音量としたが、その音量を適宜変更することは可能である。例えば、図4において、テレビ402に表示されているコンテンツリストからリモコン401を操作することで可能である。リモコン401で音量を変更したいコンテンツを選択し、そのコンテンツの音量を最適な音量に変更した後、変更後の音量のレベル値をサーバ機器110に変更リクエストとして送信する。変更リクエストは、最小限のリクエスト信号の構成として、クライアント機器100のモデル名、選択したコンテンツのID及び変更後の音量を多重化して、無線伝送路に送信可能な信号に変換される。サーバ機器110は変更リクエストを受信したら、サーバ機器110内の音量調整テーブル307にて該当するコンテンツID及び送信先機器名で指定される記録領域に変更後の音量を上書きする。音量調整テーブル307の書き換えが更新されたら、サーバ機器110は更新通知をクライアント機器100に送信し、音量の変更を完了する。
次に、本発明に係る実施形態によるクライアント機器100及びサーバ機器110の音量調整を実現するそれぞれの音量調整手段について説明する。
クライアント機器100及びサーバ機器110の制御手段は、クライアント機器100及びサーバ機器110の内部構成を示す図2及び図3における制御部に該当し、その中にクライアント機器100及びサーバ機器110の音量調整手段が備えられている。
以下、クライアント機器100及びサーバ機器110の制御手段を中心とした内部構成を示す図9及び図8を用いて説明する。尚、図8及び図9中の矢印で、太線で表されているものは、クライアント機器100及びサーバ機器110の内部バスによりデータが伝送されることを表している。
図8はサーバ機器110の制御手段を中心とした内部構成を示すものである。この図8はサーバ機器110の内部構成を示す図3のうち、音量調整に関わるモジュールのみを着目したものであり、図3における無線I/F部301、有線I/F部302及びスイッチャ303を纏めて外部I/F手段801としている。
図8において、クライアント機器100から選択されたコンテンツ再生のリクエスト或いは音量変更のリクエストが外部I/F手段801で受信され、制御手段803に送られる。制御手段803はCPU 811、変換手段(復号化)812、リクエスト判定手段813、音量調整手段814及び変換手段(符号化)815から構成される。CPU 811は制御手段803内部の各手段を制御・管理する。
まず、外部I/F手段801から送られたリクエストが変換手段(復号化)812に入力され、伝送路用に変換された信号形態から制御手段803で処理可能なリクエスト信号に復号化される。復号化されたリクエスト信号はリクエスト判定手段813に入力され、リクエスト信号がコンテンツ再生或いは音量変更かの判定を行い、リクエスト信号に記述されたコンテンツID、送信先クライアント機器情報及び現在のクライアント機器の音量とともに音量調整手段814に出力される。
音量調整手段814では、コンテンツ再生の場合、コンテンツID及び送信先クライアント機器情報に該当する音量を音量調整テーブル802から抽出し、その音量を出力する。
音量を変更する場合、コンテンツID及び送信先クライアント機器情報に該当する音量調整テーブル802に記録されている音量に、リクエスト判定手段813から入力された現在のクライアント機器の音量を上書き記録し、音量調整テーブル802を更新する。
音量としては、現在のクライアント機器の音量をそのまま出力する。出力された音量は、変換手段(符号化)815により伝送路に送信可能な信号形態に変換されて、外部I/F手段801に入力される。そして、クライアント機器100に応答信号として送信される。
図9はクライアント機器100の制御手段を中心とした内部構成を示すものである。この図9はクライアント機器100の内部構成を示す図2のうち、音量調整に関わるモジュールのみを着目したものであり、図2における無線I/F部201、有線I/F部202及びスイッチャ203を纏めて外部I/F手段902としている。
クライアント機器100では、サーバ機器110へのコンテンツ再生及び音量変更のリクエストの出力処理、サーバ機器110からの応答信号による音量調整処理が行われるが、ここでは音量調整処理についてのみ図9を用いて説明することとする。
図9において、クライアント機器100のリクエストに対するサーバ機器110の応答信号が外部I/F手段902で受信され、制御手段904に送られる。制御手段904はCPU 911、記録手段RAM 912、GUI処理手段913、変換手段(符号化)914、変換手段(復号化)915及び音量調整手段916から構成される。CPU 911は制御手段904内部の各手段を制御・管理する。記録手段RAM 912はクライアント機器100の情報を記録保存しておく記録手段であり、GUI処理手段913はユーザI/F手段901からの入力を制御手段904で操作可能な信号に変換するものである。まず、外部I/F手段902から送られた応答信号が変換手段(復号化)915に入力され、伝送路用に変換された信号形態から制御手段904で処理可能な信号に復号化される。復号化された信号は音量調整手段916に入力され、サーバ機器110からこれから視聴するコンテンツに適切な音量を抽出する。音量調整手段916はコンテンツ再生における音声出力手段903に抽出した音量を送信して、ユーザに快適な視聴環境を提供する音量に調整する。
以上のようにして、本実施例に係るクライアント機器100及びサーバ機器110のそれぞれの音量調整手段により、コンテンツ再生において最適な音量をコンテンツ毎に調整することが可能となる。尚、本実施例に係るクライアント機器100及びサーバ機器110のそれぞれの音量調整手段に関し、記載しなかったコンテンツ伝送については上述した音量調整方法に倣うこととする。
100 クライアント機器(テレビ)
101 無線I/Fモジュール
110 サーバ機器(HDDレコーダ)
111 無線I/Fモジュール
120 無線ルーター
201 無線I/F部
202 有線I/F部
203 スイッチャ
204 ユーザI/F部
205 制御部
206 ストリーム復号部
207 映像出力部
208 音声出力部
301 無線I/F部
302 有線I/F部
303 スイッチャ
304 制御部
305 ディスクドライブ
306 HDD(ハードディスクドライブ)
307 音量調整テーブル
308 光ディスク
401 リモコン
402 テレビ
801 外部I/F手段
802 音量調整テーブル
803 制御手段
811 CPU
812 変換手段(復号化)
813 リクエスト判定手段
814 音量調整手段
815 変換手段(符号化)
901 ユーザI/F手段
902 外部I/F手段
903 音声出力手段
904 制御手段
911 CPU
912 RAM
913 GUI処理手段
914 変換手段(符号化)
915 変換手段(復号化)
916 音量抽出手段
101 無線I/Fモジュール
110 サーバ機器(HDDレコーダ)
111 無線I/Fモジュール
120 無線ルーター
201 無線I/F部
202 有線I/F部
203 スイッチャ
204 ユーザI/F部
205 制御部
206 ストリーム復号部
207 映像出力部
208 音声出力部
301 無線I/F部
302 有線I/F部
303 スイッチャ
304 制御部
305 ディスクドライブ
306 HDD(ハードディスクドライブ)
307 音量調整テーブル
308 光ディスク
401 リモコン
402 テレビ
801 外部I/F手段
802 音量調整テーブル
803 制御手段
811 CPU
812 変換手段(復号化)
813 リクエスト判定手段
814 音量調整手段
815 変換手段(符号化)
901 ユーザI/F手段
902 外部I/F手段
903 音声出力手段
904 制御手段
911 CPU
912 RAM
913 GUI処理手段
914 変換手段(符号化)
915 変換手段(復号化)
916 音量抽出手段
Claims (6)
- コンテンツ伝送を行うネットワークを構成するサーバ機器及びクライアント機器において、
前記サーバ機器は、蓄積保存しているコンテンツに対応する音量情報を記録している音量調整テーブルを内蔵し、前記クライアント機器から選択されたコンテンツに対応する音量情報を前記音量調整テーブルから選択して前記クライアント機器に伝送し、
前記クライアント機器は、前記サーバ機器から伝送された音量情報に基づいて音量を設定することで、前記クライアント機器の再生音量をコンテンツ毎に調整することを特徴とする音量調整方法。 - 請求項1に記載される音量調整方法において、
前記サーバ機器に内蔵される前記音量調整テーブルは、コンテンツを識別する前記サーバ機器固有のコンテンツ識別子と、前記クライアント機器を識別する送信先機器名識別子と、その2つの識別子により設定される音量情報とから構成されるテーブルを具備することを特徴とする音量調整方法。 - 請求項1に記載される音量調整方法において、
前記クライアント機器は、選択したコンテンツの音量情報の変更情報を前記サーバ機器に送信し、
前記サーバ機器は、前記音量調整テーブルから該当するコンテンツの音量を前記音量情報に基づいて更新することを特徴とする音量調整方法。 - コンテンツ伝送を行うネットワークを構成するサーバ機器及びクライアント機器において、
前記サーバ機器は、蓄積保存しているコンテンツに対応する音量情報を記録している音量調整テーブルを内蔵し、前記クライアント機器から選択されたコンテンツに対応する音量情報を前記音量調整テーブルから選択して前記クライアント機器に伝送する手段を具備し、
前記クライアント機器は、前記サーバ機器から伝送された音量情報に基づいて音量を設定する手段と、
前記クライアント機器の再生音量をコンテンツ毎に調整する手段と
を具備することを特徴とする音量調整装置。 - 請求項4に記載される音量調整装置において、
前記サーバ機器に内蔵される前記音量調整テーブルは、コンテンツを識別する前記サーバ機器固有のコンテンツ識別子と、前記クライアント機器を識別する送信先機器名識別子と、その2つの識別子により設定される音量情報とから構成されるテーブルを具備することを特徴とする音量調整装置。 - 請求項4に記載される音量調整装置において、
前記クライアント機器は、選択したコンテンツの音量情報の変更情報を前記サーバ機器に送信する手段を具備し、
前記サーバ機器は、前記音量調整テーブルから該当するコンテンツの音量を前記音量情報に基づいて更新する手段を具備することを特徴とする音量調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010017894A JP2011160037A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 音量調整方法及び音量調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010017894A JP2011160037A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 音量調整方法及び音量調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=44591658
Family Applications (1)
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JP2010017894A Pending JP2011160037A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 音量調整方法及び音量調整装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011160037A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013207323A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Funai Electric Co Ltd | 音声信号出力機器および音声出力システム |
JP2016171481A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | Necプラットフォームズ株式会社 | 信号受信装置及び信号受信プログラムならびに信号受信方法 |
KR102000748B1 (ko) * | 2018-02-14 | 2019-07-16 | 주식회사 곰앤컴퍼니 | 다중 영상 파일의 연속 재생 시 볼륨 제어 방법 및 시스템 |
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2010
- 2010-01-29 JP JP2010017894A patent/JP2011160037A/ja active Pending
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