JP2011159450A - 密閉型電池の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池高さの増大や電池高さのばらつきの小さい密閉型電池の製造方法を提供する。
【解決手段】封口板と、略長方形状の端子板と、端子リベットと、を有する封口体を備える密閉型電池の製造方法において、前記封口板、前記端子板のそれぞれに設けられた貫通孔に前記端子リベットを挿入し、前記端子リベットの先端部を押しつぶしてかしめ固定するかしめ固定ステップを有し、前記端子板の電池外方面には、中央部の厚みが最も厚く、長手方向端部の厚みが最も薄くなる傾斜部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】封口板と、略長方形状の端子板と、端子リベットと、を有する封口体を備える密閉型電池の製造方法において、前記封口板、前記端子板のそれぞれに設けられた貫通孔に前記端子リベットを挿入し、前記端子リベットの先端部を押しつぶしてかしめ固定するかしめ固定ステップを有し、前記端子板の電池外方面には、中央部の厚みが最も厚く、長手方向端部の厚みが最も薄くなる傾斜部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、密閉型電池に関し、詳しくは密閉型電池用封口体の改良に関する。
角形外装缶を用いた密閉型電池は、電子機器内部のスペースに実装しやすいことから、さまざまな電子機器の駆動電源として用いられている。
この種の角形密閉型電池は、角形外装缶の内部に、正極と負極とを備えた電極体と、電解液とが収容され、角形外装缶の開口部と封口体とを嵌合し、該嵌合部をレーザ溶接することにより密閉され、作製される。また、大容量、大電流、高電圧が必要な機器や装置等に対しては、複数の電池を直列及び/又は並列に接続し、パック電池(組電池)に加工されたものが利用されている。
角形密閉型電池の設計上、封口体の中央部に電極外部端子が設けられることが多い。このような封口体の構造として、特許文献1は、蓋板(封口板)、パッキン(絶縁ガスケット)、端子(端子リベット)、端子板、パッキン(絶縁板)および集電用ワッシャ(集電板)により構成される構造を開示している。
このような封口体の作製方法を図8に示す。まず、絶縁板14、封口板13、絶縁ガスケット12、端子板11のそれぞれに設けられた貫通孔に、端子リベット15を挿入し、各部材を重ね合わせる(図8(a),(b)参照)。その後、固定型51及びパンチ52を用いて端子リベット15の先端部を押しつぶして、各部材を固定(かしめ固定)する。これらの工程において、端子リベット15の先端部を押しつぶす際には、端子板11の中央部に位置する貫通孔近傍に加重が加えられるが、この加重に対する反発力が端子板11の周辺部に作用して、端子板11が反り返るように変形する(図8(c)参照)。このため、電池高さが大きくなるとともに、電池高さのバラツキが大きくなる。電池高さが大きくなると、体積エネルギー密度の低下を招き、電池高さにバラツキが生じると、パック電池の設計上、電池高さのバラツキを吸収する配慮が必要となり、パック電池構造の複雑化やパック電池に加工する際の作業効率低下につながるおそれがあるという問題がある。
この問題を解決するために、端子板11の反り返った部分を再度電池内側に押し込んだり削り取ったりすることが考えられるが、端子板11に強い力を作用させると、封口板13が変形してしまったり、端子板11と端子リベット15の導電接触状態を悪化させたりするという問題が新たに生じる。
本発明は、上記に鑑みなされたものであって、電池高さの増大や電池高さのバラツキのない密閉型電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、封口板と、略長方形状の端子板と、端子リベットと、を有する用封口体を備える密閉型電池の製造方法において、前記封口板、前記端子板のそれぞれに設けられた貫通孔に前記端子リベットを挿入し、前記端子リベットの先端部を押しつぶしてかしめ固定するかしめ固定ステップを有し、前記端子板の電池外方面には、中央部の厚みが最も厚く、長手方向端部の厚みが最も薄くなる傾斜部が設けられていることを特徴とする。
上記構成では、端子板の電池外方面には、中央部の厚みが最も厚く、長手方向端部の厚みが最も薄くなる傾斜部が設けられており、端子板が応力によって反り返り変形した場合に、傾斜面が封口板面と平行となるまでは電池高さを増大させることがない。これにより、電池高さの増大が抑制され、電池高さのバラツキが小さくなる。
かしめ固定後の端子板には、他の電池や回路等と接続するためのリードタブが溶接により取り付けられる場合が多い。この溶接工程の作業効率を高めるために、かしめ固定後の傾斜面は、封口板面と略平行となるように設計することが好ましい。
ここで、端子板の反り返り変形は、封口体を構成する各部材の形状や材質等によって影響を受け、中心から外側に向かってほぼ均一に反り返る場合もあれば、端子板中央部はほとんど変形せず、端部において大きく変形する場合もある。均一に変形する場合には、かしめ固定後の傾斜面が封口板面と略平行となるように、図5に示すように傾斜部の端部を中央に近い位置とし、端部が反り返る場合には図7に示すように傾斜部の端部を中央から遠ざけることが好ましい。
以上に説明したように、上記本発明によると、電池高さの増大や電池高さのバラツキのない密閉型電池を提供できる。
以下に、本発明を実施するための形態を、本発明を非水電解質二次電池に適用した例を用いて、図面を用いながら説明する。図1は、本発明にかかる密閉型電池を示す斜視図であり、図2は、本発明にかかる密閉型電池の断面図であり、図3は、本発明にかかる封口体を示す図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は、図3(a)のA−A部断面図である。
図1に示すように、本発明に係る密閉型電池は、外装缶2の開口部に、封口体1が嵌合され、当該嵌合部がレーザ溶接されることにより密閉されてなる。また、図3(a)に示すように、本発明に係る密閉型電池用封口体1は、電池内圧が異常に上昇したときに電池内部のガスを電池外部に排出する安全弁6と、電解液を外装缶2内部に注液するための注液孔7と、電極外部端子(端子板)11と、を有しており、図2に示すように、注液孔が、押さえ板と突状部とを有する封止栓8により密閉されている。なお、安全弁6、注液孔7及び封止栓8は、本発明の必須の構成要素ではない。
図3(b)に示すように、本発明に係る密閉型電池用封口体1は、封口板13と、端子板11と、絶縁ガスケット12と、端子リベット15と、絶縁板14とを有している。封口体1は、端子板11、絶縁ガスケット12、封口板13、及び絶縁板14それぞれにも受けられた貫通孔に端子リベット15を挿入し、端子リベット15先端部を押しつぶしてかしめることにより、上記各部材が固定される構造である。電極外部端子は、電流取り出しに関与する端子リベット15、端子板11と、これらを固定するための絶縁板14、絶縁ガスケット12とで構成される。
図2に示すように、外装缶2内部には、正極と負極とを有する電極体3が収容されており、電極体3と封口体1との間には、両者を絶縁する絶縁部材4が配置されている。また、電極体3と、端子板11とが、集電タブ31及び端子リベット15を介して接続されることにより、電流が外部に取り出される構造である。
図5に、かしめ固定前の端子板の構造を示す。端子板11は、本体部11dと鍔状部11eとを有し、本体部11dに端子リベット挿入用の貫通孔11cが設けられ、鍔状部11eの電池外方面に、傾斜部11aが設けられている。端子板の長さL1は5.6mmであり、貫通孔11cの直径L3は1.2mmであり、端子板11の全厚L6は0.7mmであり、端子板11の鍔状部11eの厚みL5は0.3mmである。また、傾斜部11aの長さL2は2.2mm(0.39L1)であり、傾斜部11aの高さL4は0.07mmである。
そして、図3(b)に示すように、かしめ固定後の封口体を構成する端子板11は、かしめの応力による変形によって、傾斜部が設けられていた電池外方面は封口板13面と略平行となっている。この一方、端子板11の電池内方面の端部には、かしめの応力による変形によって、電池外方側に傾斜した傾斜部11bが生じている。
以下、本発明に係る密閉型電池の製造方法について説明する。
〈正極の作製〉
正極活物質としての平均粒径5μmのLiCoO2粉末9質量部と、導電剤としての人造黒鉛粉末1質量部とを混合して、正極合剤を調製する。この正極合剤と、ポリフッ化ビニリデンをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に5質量%溶かした結着剤溶液とを、乾燥後の固形分質量比が正極合剤:ポリフッ化ビニリデン=95:5となるように混練して、正極活物質スラリーを調製する。
正極活物質としての平均粒径5μmのLiCoO2粉末9質量部と、導電剤としての人造黒鉛粉末1質量部とを混合して、正極合剤を調製する。この正極合剤と、ポリフッ化ビニリデンをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に5質量%溶かした結着剤溶液とを、乾燥後の固形分質量比が正極合剤:ポリフッ化ビニリデン=95:5となるように混練して、正極活物質スラリーを調製する。
このスラリーを、正極集電体としてのアルミ箔(箔厚み:15μm)の両面に塗布する。この際、両面塗布部の乾燥後質量で500g/m2(片面塗布250g/m2、集電体除く)塗布した後、乾燥させてその極板を圧縮し、正極活物質の充填密度3.7g/mlの正極板を作製する。その後、極板を電池高さに合うように裁断し正極となす。
〈負極の作製〉
リン片状天然黒鉛(d002値:3.356Å,Lc値:1000Å、平均粒径:20μm)と、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)のディスパージョン(固形分:48%)を水に分散させ、増粘剤であるカルボキシメチルセルロース(CMC)を添加して負極活物質スラリーを調製する。乾燥後の固形分質量組成比は、例えば黒鉛:SBR:CMC=100:3: 2となるように調製する。
リン片状天然黒鉛(d002値:3.356Å,Lc値:1000Å、平均粒径:20μm)と、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)のディスパージョン(固形分:48%)を水に分散させ、増粘剤であるカルボキシメチルセルロース(CMC)を添加して負極活物質スラリーを調製する。乾燥後の固形分質量組成比は、例えば黒鉛:SBR:CMC=100:3: 2となるように調製する。
このスラリーを負極集電体としての銅箔(箔厚み:10μm)の両面に、乾燥後質量で200g/m2(片面塗布100g/m2、集電体除く)となるよう塗布した後、乾燥させてその極板を圧縮し、負極活物質の充填密度1.7g/mlの負極板を作製する。その後極板を電池高さに合うように裁断した後、集電タブを取り付けて負極となす。
〈電極体の作製〉
上記正極及び負極を、ポリエチレン製微多孔膜からなるセパレータを介して巻回し、この後プレスして、更に正極最外周に集電タブを取り付けることにより、偏平渦巻状の電極体3を作製する。
上記正極及び負極を、ポリエチレン製微多孔膜からなるセパレータを介して巻回し、この後プレスして、更に正極最外周に集電タブを取り付けることにより、偏平渦巻状の電極体3を作製する。
〈電解液の調整〉
非水電解質として、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)との体積比50:50(25℃)の混合溶媒に,LiPF6を1モル/リットルとなるように溶かして、電解液となす。
非水電解質として、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)との体積比50:50(25℃)の混合溶媒に,LiPF6を1モル/リットルとなるように溶かして、電解液となす。
〈封口体の作製〉
公知の方法により、端子板11を固定するための凹状の薄肉部及び貫通孔、安全弁6、注液孔7が設けられた封口板13を用意する。図5に示すように、端子板11の電池外方となる面の端部に、鍛造加工により傾斜部11aを形成し、その後端子リベット挿入用の貫通孔11cを打ち抜く。この後、図4(a)、(b)に示すように、絶縁板14、封口板13、絶縁ガスケット12、端子板11のそれぞれに設けられた貫通孔に端子リベット15を挿入する。この後、固定型51及びパンチ52を用いて端子リベット15の先端部を押しつぶすことにより、端子板11、絶縁ガスケット12、絶縁板14及び端子リベット15を封口板13に固定して、封口体1を得る(図4(c)参照)。
公知の方法により、端子板11を固定するための凹状の薄肉部及び貫通孔、安全弁6、注液孔7が設けられた封口板13を用意する。図5に示すように、端子板11の電池外方となる面の端部に、鍛造加工により傾斜部11aを形成し、その後端子リベット挿入用の貫通孔11cを打ち抜く。この後、図4(a)、(b)に示すように、絶縁板14、封口板13、絶縁ガスケット12、端子板11のそれぞれに設けられた貫通孔に端子リベット15を挿入する。この後、固定型51及びパンチ52を用いて端子リベット15の先端部を押しつぶすことにより、端子板11、絶縁ガスケット12、絶縁板14及び端子リベット15を封口板13に固定して、封口体1を得る(図4(c)参照)。
〈電池の組み立て〉
上記電極体3に取り付けられた負極集電タブ31と、端子リベット15とを接続する。この電極体3をアルミニウム合金製の有底角形の外装缶2に挿入した後、外装缶2と封口体1との間に上記電極体3に取り付けられた正極集電タブを挟み込む。この後、外装缶2の開口部と上記封口体1とをレーザ溶接し、封口体1の注液孔7から上記電解液を注液する。この後、注液孔7を押さえ板と突状部とを有する封止栓8で密閉し、封口板13と封止栓8の押さえ板の外周縁とをレーザ溶接することにより、5.5×34×50mmの本実施の形態に係る非水電解質二次電池を作製する。
上記電極体3に取り付けられた負極集電タブ31と、端子リベット15とを接続する。この電極体3をアルミニウム合金製の有底角形の外装缶2に挿入した後、外装缶2と封口体1との間に上記電極体3に取り付けられた正極集電タブを挟み込む。この後、外装缶2の開口部と上記封口体1とをレーザ溶接し、封口体1の注液孔7から上記電解液を注液する。この後、注液孔7を押さえ板と突状部とを有する封止栓8で密閉し、封口板13と封止栓8の押さえ板の外周縁とをレーザ溶接することにより、5.5×34×50mmの本実施の形態に係る非水電解質二次電池を作製する。
(試験用セル1)
電解液を用いないこと以外は、上記実施の形態と同様にして、試験用セル1を作製した。
電解液を用いないこと以外は、上記実施の形態と同様にして、試験用セル1を作製した。
(試験用セル2)
傾斜部の長さL1を1.0mm(0.18L1)、傾斜部の高さL4を0.07mmとしたこと以外は、上記試験用セル1と同様にして、試験用セル2を作製した。
傾斜部の長さL1を1.0mm(0.18L1)、傾斜部の高さL4を0.07mmとしたこと以外は、上記試験用セル1と同様にして、試験用セル2を作製した。
(試験用セル3)
傾斜部を形成していない端子板を用いてなる封口体を使用したこと以外は、上記試験用セル1と同様にして、試験用セル3を作製した(図8参照)。
傾斜部を形成していない端子板を用いてなる封口体を使用したこと以外は、上記試験用セル1と同様にして、試験用セル3を作製した(図8参照)。
〔電池高さの測定〕
上記と同様にして、試験用セル1〜3をそれぞれ5つ作製し、各試験用セルの電池高さを測定した。この結果を下記表1に示す。
上記と同様にして、試験用セル1〜3をそれぞれ5つ作製し、各試験用セルの電池高さを測定した。この結果を下記表1に示す。
上記表1において、括弧外数値は平均値、カッコ内数値は最大値及び最小値、σは標準偏差を示す。
上記表1から、端子板の電池外方面に傾斜部を形成した試験用セル1、2は、電池高さが平均49.470mm、49.496mm、最大値と最小値の差が0.059mm、0.059mm、標準偏差σが0.022、0.023と、端子板の電池外方面に傾斜部を形成していない試験用セル3の電池高さ平均値49.526mm、最大値と最小値の差0.075mm、標準偏差σ0.032よりもそれぞれ小さいことがわかる。
このことは、次のように考えられる。端子リベット先端部を押しつぶす際に端子板11の中央部に加重が加えられるが、この応力が端子板11の周辺部に作用し、端子板11の長手方向端部が反り返るように変形する。ここで、試験用セル1、2は、かしめ固定前の端子板11には、その電池外方面に電池内側に傾斜した傾斜部11aが形成されており、かしめ固定時に端子板が反り返り変形しても、傾斜部11aが封口板13面と平行となるまでは、電池高さを増大させない(図4、図6(a)参照)。これに対し、傾斜部を設けていない端子板を用いた試験用セル3では、反り返り変形によって電池高さが常に増大する(図8、図6(b)参照)。また、上記のような電池高さ増大を吸収する作用によって、試験用セル1、2は、試験用セル3よりも、電池高さ自体及びそのバラツキ(最大値と最小値の差及び標準偏差σ)が小さくなる。
(追加事項)
本発明は、角形外装缶を用いた密閉型電池すべてに適用できるものであり、一次電池、二次電池を問わない。
本発明は、角形外装缶を用いた密閉型電池すべてに適用できるものであり、一次電池、二次電池を問わない。
端子板の傾斜部は、かしめ固定後に封口板面と略平行となるように設計することが好ましい。ここで、端子板の反り返り変形は、封口体を構成する各部材の形状や材質によって影響を受け、中心から外側に向かってほぼ均一に反り返る場合もあれば、端子板中央部はほとんど変形せず、端部において大きく変形する場合もある。均一に変形する場合には、図5に示すように傾斜部の端部を中央に近い位置とし、端部が反り返る場合には、図7に示すように傾斜部の端部を中央から遠ざけることが好ましい。また、傾斜部の長さL2は、貫通孔11cの端部から端子板11端部までの距離(L1−L3)/2の1/4以上であることが好ましい。
以上に説明したように、本発明によれば、電池高さの増大や電池高さのばらつきのない密閉型電池を実現できるので、産業上の利用可能性は大きい。
1 封口体
2 外装缶
3 電極体
6 安全弁
7 注液孔
8 封止栓
11 端子板
11a 傾斜部(電池外方面)
11b 傾斜部(電池内方面)
11c 貫通孔
11d 本体部
11e 鍔状部
12 絶縁ガスケット
13 封口板
14 絶縁板
15 端子リベット
18 貫通孔
31 集電タブ
51 固定型
52 パンチ
2 外装缶
3 電極体
6 安全弁
7 注液孔
8 封止栓
11 端子板
11a 傾斜部(電池外方面)
11b 傾斜部(電池内方面)
11c 貫通孔
11d 本体部
11e 鍔状部
12 絶縁ガスケット
13 封口板
14 絶縁板
15 端子リベット
18 貫通孔
31 集電タブ
51 固定型
52 パンチ
Claims (3)
- 封口板と、略長方形状の端子板と、端子リベットと、を有する封口体を備える密閉型電池の製造方法において、
前記封口板、前記端子板のそれぞれに設けられた貫通孔に前記端子リベットを挿入し、前記端子リベットの先端部を押しつぶしてかしめ固定するかしめ固定ステップを有し、
前記端子板の電池外方面には、中央部の厚みが最も厚く、長手方向端部の厚みが最も薄くなる傾斜部が設けられている、
ことを特徴とする密閉型電池の製造方法。 - 請求項1に記載の密閉型電池用封口体の製造方法において、
前記かしめ固定ステップ後において、前記端子板の傾斜部が前記封口板面と略平行である、
ことを特徴とする密閉型電池の製造方法。 - 請求項1に記載の密閉型電池用封口体の製造方法において、
前記端子板の傾斜部の長さは、前記端子板の貫通孔端部から前記端子板端部までの距離の1/4以上である、
ことを特徴とする密閉型電池の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010018772A JP2011159450A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 密閉型電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010018772A JP2011159450A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 密閉型電池の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2011159450A true JP2011159450A (ja) | 2011-08-18 |
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JP2010018772A Pending JP2011159450A (ja) | 2010-01-29 | 2010-01-29 | 密閉型電池の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114628832A (zh) * | 2020-12-14 | 2022-06-14 | 大众汽车股份公司 | 用于软包电池组的容纳装置、电池模块和交通工具 |
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-
2010
- 2010-01-29 JP JP2010018772A patent/JP2011159450A/ja active Pending
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