JP2011159396A - 電源装置及びこれを備える車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造や構成で作業者の安全性を確保し、且つ、本体内部へアクセスできない状態において、回路を通電或いは回路を遮断のどちらか一方を状況に応じて選択できる回路遮断器とすることである。
【解決手段】電源装置部品を収納し、取り外し可能なケースと、このケースに設けられた開口部から突出する操作スイッチを有し、この操作スイッチの移動で電流が流れる通電状態と電流が遮断された遮断状態とが切り替わる回路遮断器とを備える電源装置であって、操作スイッチは、通電状態においてケースの取り外しを許可せず、遮断状態でのみケースの取り外しを許可する。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の電池が積層する電源装置及びこれを備える車両に関し、主としてハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車等を駆動するモータの電源として使用されるバッテリーと電気接続する回路の回路遮断器に関する。
ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車等の車両を走行させるモータの駆動電源となるバッテリーには、複数の電池を積層して電気接続した大電流・大出力のバッテリーが使用される。これら車両では、車両の組立て時や修理及び点検時等に、電流が流れる通電回路付近で人手による作業を行うが、この通電回路はバッテリーと電気接続しているため、大電流が流れている。このため、作業中の作業者が通電回路と接触した場合、大電流で感電してしまう恐れがあり危険である。こうした危険を回避するために、作業中には通電回路に流れる電流を確実に遮断して安全を確保する必要がある。
従来において、通電回路に流れる電流を遮断する手段として、操作スイッチを備えた回路遮断器が開発されている。この操作スイッチは、ON状態で回路に電流を通電させ、トリップ状態及びOFF状態で回路に通電する電流を遮断する。
特許文献1の回路遮断器では、本体ケースから突出する操作スイッチの電源側に付属品カバーを設けてあり、この付属品カバーは、ON位置にある操作スイッチで隠れる位置でネジ締付している。これにより、ON状態のままでは、締付ネジをドライバーで緩めて付属品カバーを開くことができず、付属品カバーを開くには、操作スイッチをトリップ状態又はOFF状態にしなければならない。
また、特許文献2の回路遮断器では、操作スイッチと付属品カバーとの接点にインターロック手段を設けており、操作スイッチがON状態の時には付属品カバーが開かないようにしている。ロックの解除は操作スイッチがOFF状態の時のみ許可され、付属品カバーを開くことができる。
上記により、遮断器本体内部へアクセスして内装付属品の着脱操作等を開始する際には、通電回路に流れる電流が確実に遮断されているので、作業者の危険を回避すると共に安全性を確保した作業ができる。
特開2002−93300号公報 特開2001−60492号公報
従来開発された特許文献1において、ネジを外した直後の回路では、確実に電流が遮断されているが、作業中の誤操作で操作スイッチがON状態となり、大電流が流れる通電回路に作業者が接触する等の危険がある。また、付属品カバーを本体ケースに取り付けた後、付属品カバーのネジ締付をせずに操作スイッチをON状態にした場合には、ON状態でも付属品カバーを取り外して本体ケース内部へアクセスできるため危険である。作業の一時中断時や作業者が交代する際には、十分な注意が必要で安全とはいい難い。
また、特許文献2において、操作スイッチがON状態のままでは、付属品カバーを取り外して本体内部へアクセスできないが、特許文献1と同様に、作業中の誤操作で操作スイッチがON状態となり、大電流が流れる通電回路に作業者が接触する等の危険がある。さらに、付属品カバーを本体ケースに確実に固定するには、操作スイッチをON状態にしておかなければならず、OFF状態では付属品カバーの固定が不安定である。車両等では、バッテリー等を本体組立工場へ搬送したり海外へ輸送したりするので、この時には安全性確保のため回路をOFF状態にしておかなければならず、OFF状態で付属品カバーの固定が不安定なのは品質維持や危険面において問題である。
本発明は、上記問題点を解決するために開発された回路の回路遮断器で、簡単な構造や構成で作業者の安全性を確保し、且つ、本体内部へアクセスできない状態において、回路を通電或いは回路を遮断のどちらか一方を状況に応じて選択できる回路遮断器とすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、電源装置部品を収納し、取り外し可能なケースと、このケースに設けられた開口部から突出する操作スイッチを有し、この操作スイッチの移動で電流が流れる通電状態と電流が遮断された遮断状態とが切り替わる回路遮断器とを備える電源装置であって、操作スイッチは、通電状態においてケースの取り外しを許可せず、遮断状態でのみケースの取り外しを許可することを特徴とする電源装置である。
本願請求項2の発明によれば、開口部から突出する操作スイッチの突出部の一部は、通電状態の時は、開口部の延長線上よりも外側に位置し、遮断状態の時は、開口部の延長線上よりも内側に位置することを特徴とする電源装置である。
本願請求項3の発明によれば、操作スイッチに遮断状態から通電状態への移動をロックするロック手段を設けるとともに、このロック手段のロックを解除するためのロック解除部を合わせて備えることを特徴とする電源装置である。
本願請求項4の発明によれば、回路遮断器にロック解除部のロック解除を防御するための防止カバーを装着することを特徴とする電源装置である。
本願請求項5の発明によれば、ケースにロック解除部を操作できるロック解除操作部を設けることを特徴とする電源装置である。
本願請求項6の発明によれば、回路遮断器と電源装置部品との電気接続は、防止カバーを回路遮断器へ装着した後に行うことを特徴とする電源装置である。
本願請求項7の発明によれば、請求項1から請求項6記載の電源装置を備える車両としている。
請求項1の発明によれば、操作スイッチは、通電状態においてケースの取り外しを許可せず、遮断状態でのみケースの取り外しを許可しているので、作業者等が電源装置部品へアクセスするときには、確実に電流が遮断される遮断状態となり、電源装置部品付近で作業する際の作業者の危険を回避し安全性が確保される。
請求項2の発明によれば、ケースの開口部から突出する操作スイッチの突出部の一部が、通電状態の時は開口部の延長線上よりも外側に位置し、遮断状態の時は開口部の延長線上よりも内側に位置しているので、通電状態でケースを取り外そうとすると、操作スイッチの突出部の一部がケースに当たり、ケースを取り外すことができない。ケースを取り外して電源装置部品へアクセスするには、必ず操作スイッチを遮断状態にしなければならない。よって、新たな部品を追加することなく簡単な構造で、作業の安全性を確保することができる。
請求項3の発明によれば、操作スイッチに遮断状態から通電状態への移動をロックするロック手段を設けるとともに、このロック手段のロックを解除するためのロック解除部を合わせて備えているので、作業中の誤操作により操作スイッチが遮断状態から通電状態に切り替わるのを防止するのに有効で、大電流が流れる電源装置部品に作業者が接触する等の危険を回避することができる。
請求項4の発明によれば、回路遮断器にロック解除部のロック解除を防御するための防止カバーを装着することで、誤操作や他の作業者により簡単にロックが解除されてしまうのを防止できる。これにより、電源装置部品へアクセスできる状態のまま一時中断していた作業を再開する時や作業者を交代する時等に考えられる危険が回避される。
請求項5の発明によれば、ケースにロック解除部を操作できるロック解除操作部を設けているので、ロックを解除するにはケースの取り付けが前提条件となる。このため、ケースを取り付けてロック解除したときには電源装置部品へアクセスできない状態となっており、作業者が通電状態で大電流が流れる電源装置部品と接触することがなく安全である。
請求項6の発明によれば、回路遮断器と電源装置部品との電気接続は、防止カバーを回路遮断器へ装着した後に行うので、防止カバーを取り外した時点で回路遮断器と電源装置部品との電気接続が切断される。このため、防止カバーを取り外した後に、誤ってロック解除部が解除されて回路遮断器が通電状態となったとしても、回路遮断器及び電源装置には電流が流れていないので、作業者の安全性は確保される。
請求項7の発明によれば、上記電源装置を備える車両を提供できる。
本発明の電源装置を搭載するハイブリッド自動車(車両HV)である。 本発明の電源装置を搭載する電気自動車(車両EV)である。 本発明の電源装置のバッテリー収納ケースと回路遮断器収納ケースの外観斜視図である。 第1実施例の電源装置内部の回路遮断器の外観斜視分解図である。 第1実施例の電源装置外部の回路遮断器の外観斜視分解図である。 第1実施例の電源装置の操作スイッチがON状態のときの回路遮断器の外観斜視可視図である。 図6を上方から見たときの断面図である。 図6を上ケースの外側から見たときの側面図である。 第1実施例の電源装置の操作スイッチがOFF状態のときの回路遮断器の外観斜視可視図である。 図9を上方から見たときの断面図である。 図9を上ケースの外側から見たときの側面図である。 図5の部品を上ケースに取り付けた外観斜視図である。 図12をバッテリー側から見たときの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図1乃至図13に基づいて詳細に説明する。
本発明の電源装置1を自動車に搭載する例を図1及び図2に基づいて、詳細に説明する。
まず、図1に、エンジン2を主体にしながらモータ3を併用して車輪を駆動させ走行するハイブリッド自動車(車両HV)に電源装置1を搭載する例を示す。この図に示す車両は、2つの動源力が平行して車輪の駆動に関与することからパラレル方式と呼ばれる。
電源装置1を搭載する車両HVは、車両HVを走行させるエンジン2及びモータ3と、モータ3に電力を供給するバッテリー4とを備えた電源装置1と、この電源装置1に内蔵するバッテリー4の電池を充電する発電機5とを備えている。電源装置1は、DC/ACインバータ6を介してモータ3と発電機5に接続している。
車両HVは、電源装置1のバッテリー4を充放電しながらモータ3とエンジン2を併用して走行する。エンジン2は走行を主体とし、場合により電源装置1に内蔵するバッテリー4の電池を充電する。モータ3は、電源装置1から電力が供給されて駆動し、エンジン2に負担がかかる発進時や加速時に、エンジン2とともに作動して駆動力を補助する。また、低速時にはモータ3、高速時にはエンジン2と、駆動力を使い分けることでエネルギー効率を高める。さらに、車両が止まるブレーキ制動時には、モータ3を発電機5として利用し、電源装置1に内蔵するバッテリー4の電池を充電する。
ハイブリッド自動車は、上記で記載したパラレル方式以外に、シリーズ方式とスプリット方式とがある。シリーズ方式は、動源力が1つで、モータのみが車輪を駆動し、エンジンはモータに電気を供給する発電用として搭載される。スプリット方式は、上記のパラレル方式にバッテリー充電専用の発電機を組み合わせたシステムで、パラレル方式よりさらに細かくエンジンの負荷制御をおこない、エネルギー効率を高める。このスプリット方式は、エンジンの動力を車両の駆動と発電機の両方に分割する動力分割機構を備えている。この動力分割機構を用いて、発電機、モータの回転数を制御しながら、効率的に自動車を動かしている。スプリット方式は、シリーズ・パラレル方式とも呼ばれる。
次に、図2に、モータ3のみで走行する電気自動車(車両EV)に電源装置1を搭載する例を示す。この図に示す電源装置1を搭載した車両EVは、車両EVを走行させる走行用のモータ3と、このモータ3に電力を供給するバッテリー4とを備えた電源装置1と、この電源装置1に内蔵するバッテリー4の電池を充電する発電機5とを備えている。電源装置1は、DC/ACインバータ6を介してモータ3と発電機5に接続している。車両EVは、電源装置1のバッテリー4を充放電しながらモータ3のみで走行する。モータ3は、電源装置1から電力が供給されて駆動する。発電機5は、車両EVを回生制動する時のエネルギーで駆動されて、電源装置1に内蔵するバッテリー4の電池を充電する。
以上の車両に搭載される本発明の電源装置1に内蔵されるバッテリー4に流れる電流を遮断する回路遮断器20の第1実施例を、以下、図3乃至図13に基づいて、詳細に説明する。
まず、図3に、車両等に搭載される本発明の電源装置1のバッテリー収納ケース10と回路遮断器収納ケース13の外観斜視図を示す。
バッテリー収納ケース10と回路遮断器収納ケース13は、電源装置1内で隣接して配置され、バッテリー収納ケース10にはバッテリー4を、回路遮断器収納ケース13には回路遮断器20を収納している。バッテリー収納ケース10及び回路遮断器収納ケース13は、上ケース11、14と下ケース12、19からなる筺体構造のケースで、アルミ等の金属材を加工して形成される。これらはバッテリー4や回路遮断器20を外部からの衝撃や圧力から保護している。なお、この構造に限らず、バッテリー収納ケース10の下ケース12と回路遮断器収納ケース13の下ケース19とを一体化した下ケースとすることもできる。
回路遮断器収納ケース13の上ケース14の片側面15(図3の手前側)には、四角形に開口された開口部16を設けており、後述する操作スイッチ24の一部を開口部16から上ケース14の外側に向かって突出させている。そして、開口部16の真上に位置する箇所には、上ケース14の外側に後述するピン27を操作するための部品を取り付けている。
バッテリー4は、車両等を走行させるモータ3の電源で、積層した複数の電池を電気接続したモジュールで構成される大電流・高出力のバッテリー4である。このバッテリー4と電気接続する回路遮断器20は、バッテリー4に流れる電流を通電或いは遮断する切り替え機能を備える。
次に、図4に、上ケース14内部の回路遮断器20の外観斜視分解図を示す。図4において回路遮断器20は、本体ケース21と、この本体ケース21に配設された移動可能な操作スイッチ24と、この操作スイッチ24の移動をロックするロック機能を解除するピン27と、このピン27の操作を防御する防止カバー30と、操作スイッチ24の移動操作により通電或いは遮断する回路(図示せず)と、この回路と電気接続する電極板33と、この電極板33とバッテリー4側の電極と電気接続するバスバー35と、これら電極板33とバスバー35とを固定するネジ37で構成される。
次に、図5に、上ケース14の外側から回路遮断器20のピン27を操作し、操作スイッチ24のロックを解除するために設けられた部品の外観斜視分解図を示す。これら部品は、直接ピン27と接触して操作するピン操作部40と、このピン操作部40が可動できるように設けられたスライド部材42と、このスライド部材42を上ケース14に固定するボルト47とナット48とで構成される。そして、これら部品を上ケース14へ取り付けるために、上ケース14にはピン27と対向する位置、つまり、開口部16の真上に位置する箇所に切欠部17を設け、この切欠部17を間に挟んでその両側に、ボルト47を貫通するためのボルト穴18をそれぞれ設けている。
本体ケース21は角型で、内部に電流が通電する回路(図示せず)を備えるとともに、この回路を通電状態と遮断状態とに切り替える操作スイッチ24とを備える。また、回路の両端部分には、バッテリー4側と電気接続するための電極板33をそれぞれ設けており、銅からなるこれら電極板33は、薄板形状に形成されて本体ケース21の両側面22からそれぞれ突出している。そして、これら電極板33の中央部分にはネジ穴34を設け、さらに、電極板33の下にはネジ穴39を設けた土台38が配置される。この土台38は、下ケース19に溶接等により固定されている。
ここで、まず、操作スイッチ24がON状態のときの回路遮断器20の外観斜視可視図を図6に示し、図6を上方から見たときの断面図を図7に、図6を上ケース11の外側から見たときの側面図を図8に示す。ON状態の操作スイッチ24は、本体ケース21の一面23側に配設され、図7で示すように、操作スイッチ24の立ち上がり部分が一面23側から垂直に突出し、さらに、一面23に対して右に45°屈折する第1屈折部25と、この第1屈折部25に対して右側に45°(本体ケース21の一面23とほぼ平行)屈曲する第2屈折部26とを形成している。この操作スイッチ24がON状態のとき、回路は通電状態となる。
次に、操作スイッチ24がOFF状態のときの回路遮断器20の外観斜視可視図を図9に示し、図9を上方から見たときの断面図を図10に、図9を上ケース14の外側から見たときの側面図を図11に示す。OFF状態の操作スイッチ24はON状態の時と異なり、操作スイッチ24をOFF状態にする時は、図10で示すように、操作スイッチ24を左方向へ移動させる。この状態において、操作スイッチ24の立ち上がり部分は、一面23に対して左に45°傾斜して突出し、第1屈折部25は、一面23に対して垂直、第2屈折部26は、一面23に対して右に45°傾斜している。この操作スイッチ24の位置状態で、回路は遮断状態となる。
開口部16は、操作スイッチ24と対向する位置に設けられ、縦幅は、操作スイッチ24の縦幅よりもやや大きめに設定し、横幅は、ON状態にある操作スイッチ24の第2屈折部26が開口部16の延長線上よりも外側に配置されるように、且つ、OFF状態にある操作スイッチ24の第1屈折部25が開口部16の延長線上よりも内側に配置されるように設定する。
上記の開口部16を設けることにより、操作スイッチ24をON状態にした場合、第2屈折部26が上ケース14の一部と重なるために、上ケース14を取り外そうとしても、操作スイッチ24の第2屈折部26が上ケース14に当たり、上ケース14が操作スイッチ24の第2屈折部26に引っかかって取り外すことができない。この操作スイッチ24をOFF状態にした場合には、第1屈折部25及び第2屈折部26が開口部16の延長線上よりも内側に配置されるために、上ケース14を取り外すことができる。
上記構造においては、上ケース14の前後方向(開口部16に対して直交方向)の移動時の取り外しは阻止できるが、開口部16に対する横方向の移動については、取り外しができる場合があり、第1実施例では、回路遮断器収納ケース13をバッテリー収納ケース10に隣接するように配置し、回路遮断器収納ケース13が横方向に移動できないようにしている。さらに、バッテリー収納ケース10が取り外された状態であっても、回路遮断器収納ケース13が横方向に移動できないように、回路遮断器20を回路遮断器収納ケース13の内面に隣接して配置している。これにより、横方向の移動における上ケース11の取り外しを確実に阻止できる。さらにまた、第1実施例では、バッテリー収納ケース10の取り外しは、回路遮断器収納ケース13の上ケース14を取り外した後のみ可能としており、より安全性を向上させている。
上記により、回路が通電状態のときには上ケース14が取り外せなくなっているので、通電状態で作業者が電源装置部品へアクセスすることがなくなる。また、上ケース14を取り外して電源装置部品へアクセスするには、必ず操作スイッチ24をOFFにして回路を遮断状態にしなければならないため、作業者が電源装置部品付近で作業を開始する時の状態を確実に遮断状態とすることができる。これにより、作業者の危険が回避され安全が確保される。さらに、上記の構造では、部品を新たに追加する必要がないので、簡単な構造で作業者の安全性を確保することができる。
ピン27は、本体ケース21に設けられ、操作スイッチ24をロック又は解除するためのロック機能を備える部品で、このロック機能というのは、一度、操作スイッチ24がOFF状態になると、操作スイッチ24が移動できないようにロックがかかり、ON状態への切り替えをできないようにする機能である。ピン27は、円筒状に形成された樹脂材等からなり、本体ケース21の一面23の上側中央から垂直に突出して設けられる。ピン27は、前後にスライドする可動式の部品で、このピン27を奥へ押込むと操作スイッチ24のロックが解除される。奥へ押込んだピン27は、操作スイッチ24をONからOFFへ切り替えると同時に、元の位置である手前へと自動的に戻る。
上記のように、操作スイッチ24にロック機能を設け、OFFからONへの操作スイッチ24の切り替えを2段階にしたことにより、作業中の誤操作等で、誤って操作スイッチ24が切り替わり回路が通電状態となってしまうのを防止する。また、この方法では操作スイッチ24とピン27との2箇所での操作を必要とするため、簡単に操作スイッチ24がOFFからONへ切り替わるのを防止するのに有効で、大電流が流れる電源装置部品に作業者が接触する等の危険を回避することができる。
防止カバー30は、プラスチック等の樹脂材からなり、本体ケース21と電極板33と土台38とを上方から表面を覆うような形状に加工されている。この防止カバー30には、防止カバー30から電極板33を突出させるための貫通穴31を設けている。また、防止カバー30には、本体ケース21から突出するピン27を上方から覆い隠し、ピン27の操作を防御する半楕円状の凸部32が設けられている。この凸部32は、上ケース14に設けた切欠部17と適合しており、この切欠部17を貫通して接触している。
バスバー35は金属材料を板状に形成したもので、バッテリー4の電極と接続している。このバスバー35には、電極板33に設けたネジ穴34に通じるネジ穴36を設けている。また、バスバー35は、本体ケース21に防止カバー30を装着後に、電極板33と接触させて配設する。そして、バスバー35と電極板33と土台38とをネジ締付することにより、バッテリー4と回路とが電気接続するとともに、下ケース19に固定される。
上記により、本体ケース21が備える回路とバッテリー4とが電気接続している場合において、ピン27は防止カバー30により表面を覆われているため操作ができず、操作スイッチ24のロック解除は不可である。よって、ピン27を操作して操作スイッチ24のロック解除をするには、何か他の部品が必要となるので、誤操作や他の作業者により簡単にロックが解除されて通電状態としてしまうことがない。このとき、防止カバー30を取り外し、ピン27を操作して回路遮断器20を通電状態にしたとしても、回路とバッテリー4との電気接続は遮断されているので、電源装置部品に大電流が流れることがない。
以上から、作業者の安全確保に有効で、特に、電源装置部品へアクセスできる状態のまま作業を一時中断した時や作業者が交代する時に考えられる危険が回避される。また、防止カバー30に図4で示すような半楕円状の凸部32を設けたことにより、上方からの装着がスムーズに行えるとともに、埃等がピン27の可動部分へ入り込むことを防ぐので、ピン27の可動不具合を解消できる。さらに、凸部32が切欠部17を貫通して配置することで、回路遮断器20が上ケース14に固定される。よって、ピン27と後述するピン操作部40との位置関係が一定に保持され、装着時や振動等による位置ずれを防止するために、確実にロック解除できる状態にしておくことが可能となる。また、回路遮断器20は、土台38の2箇所と凸部32の1箇所の計3点で安定的に固定されている。
ピン操作部40は、防止ケース30で防御されたピン27を操作するための部品として、上ケース14の外側に設けられる。このピン操作部40は、ピン27と同じ円筒状で、防止カバー30の凸部32よりも内側に収まる大きさにしている。また、このピン操作部40の中間部分には、垂直に貫通する一本のバー41が収納され、このバー41は角柱で、両端がピン操作部40から突出している。
スライド部材42は、ピン操作部40を操作するための部品で、長方形の薄板を凹凸加工して形成される。図5のように、上ケース14と接触するスライド部材42の面にはボルト穴43を、切欠部17と対向するスライド部材42の面にはピン操作部40を貫通する操作穴44を設けている。また、このスライド部材42には、ピン操作部40を前後可動式とするために、バー41がスライドする第1の溝45を設けている。さらに、第1の溝45の上下には、スライド部材42へのバー41装着を容易にするため、第1の溝45よりも短い第2の溝46をそれぞれ設けている。
スライド部材42は、ボルト48とナット49により上ケース14に固定される。スライド部材42の第1の溝45に挿入されたピン操作部40を奥へスライドさせ、その奥にある回路遮断器20のピン27のロックが解除されるまで押込む。そして、このピン操作部40は、ロックされたときにピン27が自動的に手前へ戻る反動を利用して、ピン操作部40も自動的に手前へと戻るようにしている。
図12は、上記した部品を上ケース14に取り付けた外観斜視図で、図12をバッテリー4側から見たときの断面図を図13に示す。
上記で、ピン操作部40を上ケース14の外側に設けたことにより、ロックを解除して回路を通電状態にするには、上ケース14を取り付けることが前提条件となる。このため、通電状態となる時には、電源装置部品へアクセスできない環境となっており、作業者が通電状態で大電流が流れる電源装置部品と接触することがなく、感電する等の危険が回避されるため安全である。
また、スライド部材42に第1の溝45と第2の溝46を設け、バー41を角柱にしたことにより、ピン操作部40をスライド部材42に挿入し易く、且つ、はずれにくい構造とすることができる。さらに、ピン操作部40を上ケース14の外側に設けたことにより、上ケース11を取り付けたままで、状況に応じて通電状態と遮断状態のどちらか一方を選択することができる。車両等においては輸送や搬送時に遮断状態とすることができるため、安全である。
次に、本発明の第2実施例を説明する。尚、第1実施例と同一部品については、同一番号を付して説明を省略する。第2実施例では、第1実施例で上ケース14の外側に設けたピン操作部40を上ケース14の内側に設ける。このピン操作部50は、上ケース14の片側面15から内側に向かって突出させて設けており、上ケース14を取り付けるとともにピン操作部50がピン27を押し込む仕組みとなっている。
上記により、操作スイッチ24のロックが解除され、ONからOFFへの切り替えが可能となるが、このとき作業者は電源装置部品へアクセスすることができなくなっているので、安全が確保される。また、上ケース14を取り付けた後であれば、操作スイッチ24の切り替えをいつ行っても良いので、状況に応じて通電状態と遮断状態のどちらか一方を選択すれば良い。さらに、ピン操作部を上ケース14の内側に設けたことにより、上ケース14の外側がフラットな構造となるので、小型・省スペース化が求められる車両等において好適に利用できる。そして、ロック解除操作の簡略化もはかれ、さらに、上ケース14を取り付けるときに確実にロックが解除されるので、位置ずれによりロックの解除ができないという事態が発生しない。
本発明の電源装置1の回路遮断器20は、上記実施例で説明したHVやEVの車両に搭載するだけでなく、他の車両やあらゆる装置の回路遮断器20として利用できる。
バッテリー4は、複数の電池を電気接続したモジュールで構成される大電流・高出力のバッテリー4に限らず、1つの電池で構成されるバッテリーを用いても良い。また、このバッテリー4を収納するバッテリー収納ケース10と回路遮断器収納ケース13は1つの収納ケースとすることもできる。
本発明では、回路遮断器20の操作スイッチの切り替えを通電状態、ロック状態、遮断状態としたが、切り替えの段階回数はいくつであって良く、また、ON・OFFの方向も自由に設定することができる。また、操作スイッチ24の形状も本発明のものに限定しない。
開口部16の大きさや形状も本発明のものに限定せず、遮断状態で上ケース14の取り外しができ、通電状態では上ケース14の取り外しができない構造であれば、あらゆる変更をしても良い。
本発明では、回路遮断器20と隣接してバッテリー4を設けているため、上ケース14を横方向にスライドすることができないが、これが可能なときには、横方向にスライドするのを防止する部品を新たに追加することも考えられる。
本発明では、操作スイッチ24のロックをピン27で行ったが、それ以外のロック機能を備えた回路遮断器20を用いても良い。また、防止カバー30の凸部32の形状は円筒でも良いし、特に形状を限定しない。さらに、本体ケース21と防止カバー30とを一体化して設け、ネジ37を外しても防止カバー30と本体ケース21とが分解できないようにしても良い。さらにまた、操作スイッチ24のピン27を本体ケース21から突出しないように設け、防止カバー30自体をなくしても良い。
本発明で用いた部品の形状や材質は実施例のものに限定せず、使用するにあたって好適な部品の形状や材質に変更しても良い。また、部品同士の位置関係や配置、収納方法や接続・固定方法等も実施例のものに限定しない。
本発明の電源装置1の回路遮断器20は、本発明の主旨に反しない限り、あらゆる変更が可能で、実施例の構成に限定するものではない。例えば、本発明の実施例では、回路遮断器収納ケース13に開口部16を設け、そこから操作スイッチ24を突出させたが、操作スイッチ24を突出させるだけの専用のケース又はカバー等を新たに設けることもできる。
本発明は、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車等の車両用の電源装置の回路遮断器として好適に利用できる。また、車載用以外の回路遮断器としても、好適に利用できる。
1 電源装置
2 エンジン
3 モータ
4 バッテリー
5 発電機
6 DC/ACインバータ

10 バッテリー収納ケース
11 上ケース
12 下ケース
13 回路遮断器収納ケース
14 上ケース
15 側面
16 開口部
17 切欠部
18 ボルト穴
19 下ケース

20 回路遮断器
21 本体ケース
22 側面
23 一面
24 操作スイッチ
25 第1屈折部
26 第2屈折部
27 ピン

30 防止カバー
31 貫通穴
32 凸部
33 電極板
34 ネジ穴
35 バスバー
36 ネジ穴
37 ネジ
38 土台
39 ネジ穴

40 ピン操作部
41 バー
42 スライド部材
43 ボルト穴
44 操作穴
45 第1の溝
46 第2の溝
47 ボルト
48 ナット

Claims (7)

  1. 電源装置部品を収納し、取り外し可能なケースと、このケースに設けられた開口部から突出する操作スイッチを有し、この操作スイッチの移動で電流が流れる通電状態と電流が遮断された遮断状態とが切り替わる回路遮断器とを備える電源装置であって、
    前記操作スイッチは、通電状態において、前記ケースの取り外しを許可せず、遮断状態でのみ、前記ケースの取り外しを許可することを特徴とする電源装置。
  2. 前記開口部から突出する前記操作スイッチの突出部の一部は、通電状態の時は、前記開口部の延長線上よりも外側に位置し、遮断状態の時は、前記開口部の延長線上よりも内側に位置することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記操作スイッチに遮断状態から通電状態への移動をロックするロック手段を設けるとともに、このロック手段のロックを解除するためのロック解除部を合わせて備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電源装置。
  4. 前記回路遮断器に前記ロック解除部のロック解除を防御するための防止カバーを装着することを特徴とする請求項3記載の電源装置。
  5. 前記ケースに前記ロック解除部を操作できるロック解除操作部を設けることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の電源装置。
  6. 前記回路遮断器と前記電源装置部品との電気接続は、前記防止カバーを前記回路遮断器へ装着した後に行うことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の電源装置。
  7. 請求項1から請求項6記載の電源装置を備える車両。
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