JP2011158208A - 開放型温水循環装置及び電極高さ設定方法 - Google Patents

開放型温水循環装置及び電極高さ設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水加熱器を備えた温水循環路に大気圧開放容器を設け、前記大気圧開放容器に、オーバーフロー排水路と内部の水位を検出する電極を設けた開放型温水循環装置を敷設する場合に、たとえば熱膨張タンクなどの大気圧開放容器を簡便かつ適切に設定することができる技術を提供する。
【解決手段】水加熱器27を備えた温水循環路に大気圧開放容器42を設け、大気圧開放容器42に内部の水位を検出する電極426,427を一対設け、一対の電極426,427のうち一方で、大気圧開放容器42の高水位HWLを検出し、他方の電極427,426で大気圧開放容器42の低水位LWLを検出する開放型温水循環装置42であって、一対の電極426,427の少なくとも一方の電極の水位検出位置426a,427aを可変に保持する電極取付部426c,427cを備えた。
【選択図】図7

Description

本発明は、水加熱器を備えた温水循環路に大気圧開放容器を設け、前記大気圧開放容器に、オーバーフロー排水路と内部の水位を検出する電極を設けた開放型温水循環装置及び電極高さ設定方法に関する。
従来より、水加熱器を備えた温水循環路には、循環水の温度変化による膨張や収縮を吸収するための大気圧開放容器としての熱膨張タンクが設けられている。そして、温水の自然蒸発や温水循環路の破損による水漏れなどによって熱膨張タンク内に貯留されている温水(貯留温水)が減少すると、温水循環路に供給される循環水が欠乏してしまい、熱交換器内でいわゆるエア噛み燃焼や空焚きが発生してしまうおそれがあった。
そのため、従来の開放型温水循環装置では、温水循環路に設けられた熱膨張タンク内の貯留温水の水位に基づいて、加熱動作制御や、循環水補給制御を行うことが知られている。これらの制御を行う場合、前記熱膨張タンクに、水位を検出するための電極を設け、その電極の水位検出に基づいて行っていた。(例えば、特許文献1参照)。
ここで、前記熱膨張タンクの容量は、前記温水循環路の内部容積に基づき決定される。つまり、下記(1)〜(3)の容積を確保できるように決定される。
(1)エア噛みを起こさないための最低水量(低水位での水量にあたる)。
(2)開放型温水循環装置の運転条件下で蒸発する水が、メンテナンス期間内で蒸発消失しきらない十分量の消失許容量(前記熱膨張タンク中で、前記最低水量に消失許容量を加えた水量を確保する水位が高水位にあたる)。
(3)上述の循環水の温度変化による膨張や収縮を吸収するための容量として、温水循環路の内部容積に前記最低水量、前記消失許容量を加えた全水量の約3%にあたる熱膨張容量(水が4℃から80℃まで昇温した時の体積増加分にあたる)。
そのため、開放型温水循環装置の容量(保有水量)が大きくなると、その分熱膨張タンクも大きなものが必要になり、設置スペースが問題になるなど設計変更を要する。つまり、例えば、開放型温水循環装置として保有水量の大きな床暖房システム用温水として熱電併給型温水供給装置から生成される温水を使用しようとすると、旧来の熱膨張タンクはそのまま用いることが出来ず、容量の大きな熱膨張タンクに交換せざるを得なかった。
そこで、既存の開放型温水循環装置(例えば床暖房システム用温水循環装置)に、新たな機能を追加して(例えば熱電併給型温水供給装置)大容量の開放型温水循環装置を構成し、あらたに大容量の熱膨張タンクを設置しようとするときには、追加機能のために追加される温水循環路の容量に基き熱膨張タンクの追加容量を決定する。しかし、床暖房システムに用いられる配管材料はさまざまであることから、当初予定していた計算通りに前記熱膨張タンクの水位が変動しないという現象が観測され、熱膨張タンクとして適切なものを選択することが困難な事例も報告されている。
具体的には、上述の事例において、新たな温水循環路に水を充填して、前記開放型温水循環装置を運転すると、前記水が水加熱器により加熱されるのにしたがって、前記熱膨張タンクの水位が低下するという現象が観測されたのである。また、熱膨張タンクの水位が下がらないまでも、予定の水位に達しない事例もあった。
つまり、先述の(3)の熱膨張容量を現実にあわせると、(1)〜(3)の水容量の比率が変化し、熱膨張タンクを用意したときに、最大容量が適切な熱膨張タンクを適用すると、その高水位を検出する電極が最適位置よりも低位置に設定されることになり、逆に、(2)の消失許容量が確保できないという問題が生じていた。
特開2006−317028号公報
そこで、本発明の目的は、上記実情に鑑み、水加熱器を備えた温水循環路に大気圧開放容器を設け、前記大気圧開放容器に、オーバーフロー排水路と内部の水位を検出する電極を設けた開放型温水循環装置を敷設する場合に、たとえば熱膨張タンクなどの大気圧開放容器を簡便かつ適切に設定することができる技術を提供することにある。
前記温水循環路は、既存のシステムにおいて、通常金属管が用いられているが、近年、樹脂管の耐久性向上にともない、軽量でかつ加工性の良い点に着目して、金属管に代えて樹脂管が採用される事例が増えてきている。
本発明者が上述の問題を詳細に解析したところ、あらたに導入した温水循環路を構成する管が、既存の管と異なる場合には、(特に既存の管が金属管であり、あらたに樹脂管を用いた場合には、)循環水が熱膨張するのに従って樹脂管も熱膨張するために、見かけ上、前記(3)の熱膨張容量が減少するためであることがわかった。
しかし、このような熱膨張タンクの設定を変更するには、既存の配管系、新規の配管系の材質、容量等を具体的に把握して、新たな熱膨張容量を算定しなければならず、実際的にはこれら全状況を把握して熱膨張タンクを設定、交換することは難しい。そこで本発明者らは、逆に最終的な熱膨張タンク容量をまず決め、それに適合させるべく電極位置を設定することが必要であることに想到した。尚、上述の例では、熱膨張タンクを用いた事例を基に説明したが、同様に大気圧開放容器として、貯湯タンク、蓄熱槽等を適用した場合にも同様の現象が発生し、本発明の特徴構成を適用することができ、これらを総称して大気圧開放容器と呼ぶものとする。
〔構成〕
そこで、本発明の特徴構成は、水加熱器を備えた温水循環路に大気圧開放容器を設け、前記大気圧開放容器に内部の水位を検出する電極を一対設け、前記一対の電極のうち一方で、前記大気圧開放容器の高水位を検出し、他方の電極で前記大気圧開放容器の低水位を検出する開放型温水循環装置であって、前記一対の電極の少なくとも一方の電極の水位検出位置を可変に保持する電極取付部を備えた点にある。
〔作用効果〕
つまり、温水循環路内部の水を水加熱器にて加熱すると、前記水は熱膨張するとともに前記温水循環路を構成する配管も熱膨張する。この配管の熱膨張による容積増加の度合いは、配管の材質、配管径によるが、あらかじめ算出しておくことが出来る。そこで、その容積増加と水の体積膨張の度合いを加味して大気圧開放容器の容量を決定することが出来るが、その際、内部の水位を検出する電極の位置は、温水循環路の種類、規模によって異なる。
しかし、本発明の構成によると、前記電極取付部は前記電極の水位検出位置を可変に保持するため、前記温水循環路の種類、規模によって前記大気圧開放容器の電極高さを適切に設定し保持させることが出来る。
したがって、前記温水循環路の構成変更等による前記熱膨張タンクの変更によっても、前記温水循環路の施工現場において前記前記大気圧開放容器の電極高さを適切に設定する施工が容易に行える。そのため、無駄に大きな熱膨張タンクを用意する必要がなくなるから、前記温水循環路の拡張の際などに、適切なスペースを確保した施工が行いやすい。また、熱膨張タンクとしても、その温水循環路の水量、配管の種類等に対応して多種多様なものを用意しておく必要がなく、汎用性が高くなり、施工コストの低下にも寄与する。
〔構成〕
また、上記構成において、前記大気圧開放容器にオーバーフロー排水路を設け、
前記大気圧開放容器が安定して温水循環可能な安定循環最低水位と、大気圧開放容器がオーバーフローするオーバーフロー水位との間の前記大気圧開放容器の実容量を、
前記温水循環路に充填した水を加熱した状態における体積増加分から、前記温水循環路を構成する配管が加熱された状態における容積増加分を差し引いた差である熱膨張容量の絶対値に、前記温水循環路の使用中に前記大気圧開放容器内の水が消失するのを許容する消失許容量を加えた容積に基づき設定するとともに、
前記熱膨張容量が正のとき、(水の体積増加分>配管の容積増加分のとき)
前記電極の低水位検出位置を前記安定循環最低水位に基き設定し、
前記電極の高水位検出位置を、前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器内における水位が、前記オーバーフロー水位になる設定高水位に基き設定することができるように、もしくは、
前記熱膨張容量が負のとき、(水の体積増加分<配管の容積増加分のとき)
前記電極の高水位検出位置を前記オーバーフロー水位に基き設定し、
前記電極の低水位検出位置を前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器内における水位が、前記安定循環最低水位になる設定低水位に基き設定することができるように、
前記電極の少なくとも高水位検出位置または低水位検出位置を位置変更自在に構成してあることが好ましい。
〔作用効果〕
つまり、前記大気圧開放容器が安定して温水循環可能な安定循環最低水位と、大気圧開放容器がオーバーフローするオーバーフロー水位との間の前記大気圧開放容器の実容量を、前記温水循環路に充填した水を加熱した状態における体積増加分から、前記温水循環路を構成する配管が加熱された状態における容積増加分を差し引いた差である熱膨張容量の絶対値に、前記温水循環路の使用中に前記大気圧開放容器内の水が消失するのを許容する消失許容量を加えた容積に基づき設定することにより、前記大気圧開放容器は、前記開放型温水循環装置の運転に必要な最低水量と、前記温水循環回路の異常を容易に検出できる最高水量とを適切に設定可能な容量の大気圧開放容器を選択することが出来る。
即ち、最低容量としては、前記温水循環路に温水を循環させたときに、前記大気圧開放容器にてエア噛みしない水量、最高水量としては、前記温水が前記オーバーフロー排水路からオーバーフローしない水位が確保できる大気圧開放容器を選択することが出来る。
そして、水の体積増加分>配管の容積増加分のときは、前記熱膨張容量が正となるため、前記電極の低水位検出位置を前記安定循環最低水位に基き設定することにより、前記大気圧開放容器内の最低水位を、前記温水循環路に温水を循環させたときに、前記大気圧開放容器にてエア噛みしない水量に設定することが出来る。また、前記電極の高水位検出位置を、前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器内における水位が、前記オーバーフロー水位になる設定高水位に基き設定することにより、前記温水が前記オーバーフロー排水路からオーバーフローしない水位が確保できる水量を設定することが出来る。
逆に、水の体積増加分<配管の容積増加分のときは、前記熱膨張容量が負となるため、前記電極の高水位検出位置を前記オーバーフロー水位に基き設定することにより、前記温水循環路に温水を循環させたときに、前記温水が前記オーバーフロー排水路からオーバーフローしない水位が確保できる水量を設定することが出来る。また、前記電極の低水位検出位置を前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器内における水位が、前記安定循環最低水位になる設定低水位に基き設定することにより、前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、前記大気圧開放容器にてエア噛みしない水量に設定することが出来る。
したがって、前記開放型温水循環装置における温水循環路を構成する配管の熱膨張に関する物性が変化したとしても、適切に前記大気開放容器内の水位検出位置を設定することが出来、施工現場にて適切な水位を容易に設定することが出来る。すなわち、温水循環配管を拡張施工したときなどに、既設の配管の長さ、太さ、材質等が不明であっても大気圧開放容器の適切な水位が容易に決定でき、開放型温水循環装置の施行性、設計変更の利便性が向上した。
〔構成〕
尚、前記大気圧開放容器が、貯湯型給湯システムの貯湯容器であることが好ましい。
〔作用効果〕
つまり、貯湯型給湯システムは、接続機器が多く、配管の交換や、増設ニーズが多い上、近年配管を金属管から樹脂管へ交換するニーズも高まっているため、前記大気圧開放容器として容量の大きなものが必要であると考えられがちな一方、設置スペース等の問題で容量の大きな大気圧開放容器を採用することが出来ない事例に対して、既存の大気圧開放容器を利用しつつ、適切に水位の検出位置を設定して運用可能に出来る場合が多く、開放型温水循環装置の施行性、設計変更の利便性を向上し、施工可能な事例を新規に見出すのに役立てやすい。
〔構成〕
前記温水循環路が、樹脂管により形成されていることが好ましい。
〔作用効果〕
つまり、前記温水循環路を樹脂管で構成すると、前記温水循環路は加熱運転状態では膨張して容積拡張される。すると、水の体積膨張分の一部あるいは全部あるいはそれ以上の水量を追加収容することが出来るようになり,樹脂管で構成される前記温水循環路を、前記開放型温水循環装置に追加、あるいは新規で採用すると、前記大気圧開放容器として、通常、金属管を採用したときに想定される容量よりも小さな容量の大気圧開放容器を利用することが出来るようになり、前記大気圧開放容器を設置するスペースが少なくて済み、従来、大気圧開放容器が設置できないことによって施工不可能と考えられていた場所であっても、開放型温水循環装置を施工することができるようになり、開放型温水循環装置利用の機会を増加することが出来た。
〔構成〕
また、本発明の開放型温水循環装置の電極高さ設定方法の特徴構成は、水加熱器を備えた温水循環路に大気圧開放容器を設け、前記大気圧開放容器に内部の水位を検出する電極を一対設け、前記一対の電極のうち一方で、前記大気圧開放容器の高水位を検出し、他方の電極で前記大気圧開放容器の低水位を検出する開放型温水循環装置の電極高さ設定方法であって、
前記大気圧開放容器が安定して温水循環可能な安定循環最低水位と、大気圧開放容器がオーバーフローするオーバーフロー水位との間の前記大気圧開放容器の実容量を、
前記温水循環路に充填した水を加熱した状態における体積増加分から、前記温水循環路を構成する配管が加熱された状態における容積増加分を差し引いた差である熱膨張容量の絶対値に、前記温水循環路の使用中に前記大気圧開放容器内の水が消失するのを許容する消失許容量を加えた容積に基づき設定するとともに、
前記熱膨張容量が負のとき、
前記電極の高水位検出位置を前記オーバーフロー水位に基き設定し、
前記電極の低水位検出位置を前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器内における水位が、前記安定循環最低水位になる設定低水位に基き設定する
開放型温水循環装置の電極高さ設定方法。
〔作用効果〕
温水循環路内部の水を水加熱器にて加熱すると、前記水は熱膨張するとともに前記温水循環路を構成する配管も熱膨張する。この配管の熱膨張による容積増加の度合いは、配管の材質、配管径によるが、あらかじめ算出しておくことが出来る。そこで、その容積増加と水の体積膨張の度合いを加味して大気圧開放容器の容量を決定することが出来るが、その際、内部の水位を検出する電極の位置は、温水循環路の種類、規模によって異なる。
しかし、本発明の構成によると、前記電極取付部は前記電極の水位検出位置を可変に保持するため、前記温水循環路の種類、規模によって前記大気圧開放容器の電極高さを適切に設定し保持させることが出来る。
つまり、前記大気圧開放容器が安定して温水循環可能な安定循環最低水位と、大気圧開放容器がオーバーフローするオーバーフロー水位との間の前記大気圧開放容器の実容量を、前記温水循環路に充填した水を加熱した状態における体積増加分から、前記温水循環路を構成する配管が加熱された状態における容積増加分を差し引いた差である熱膨張容量の絶対値に、前記温水循環路の使用中に前記大気圧開放容器内の水が消失するのを許容する消失許容量を加えた容積に基づき設定することにより、前記大気圧開放容器は、前記開放型温水循環装置の運転に必要な最低水量と、前記温水循環回路の異常を容易に検出できる最高水量とを適切に設定可能な容量の大気圧開放容器を選択することが出来る。
即ち、最低容量としては、前記温水循環路に温水を循環させたときに、前記大気圧開放容器にてエア噛みしない水量、最高水量としては、前記温水が前記オーバーフロー排水路からオーバーフローしない水位が確保できる大気圧開放容器を選択することが出来る。
このとき、水の体積増加分<配管の容積増加分のときは、前記熱膨張容量が負となるため、前記電極の高水位検出位置を前記オーバーフロー水位に基き設定することにより、前記温水循環路に温水を循環させたときに、前記温水が前記オーバーフロー排水路からオーバーフローしない水位が確保できる水量を設定することが出来る。また、前記電極の低水位検出位置を前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器内における水位が、前記安定循環最低水位になる設定低水位に基き設定することにより、前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、前記大気圧開放容器にてエア噛みしない水量に設定することが出来る。
したがって、前記開放型温水循環装置における温水循環路を構成する配管の熱膨張に関する物性が変化したとしても、適切に前記大気開放容器内の水位検出位置を設定することが出来、施工現場にて適切な水位を容易に設定することが出来る。すなわち、温水循環配管を拡張施工したときなどに、既設の配管の長さ、太さ、材質等が不明であっても大気圧開放容器の適切な水位が容易に決定でき、開放型温水循環装置の施行性、設計変更の利便性が向上した。
熱供給設備の概略構成図において蓄熱運転を示す図 熱供給設備の概略構成図において給湯用熱供給運転を示す図 熱供給設備の概略構成図において循環用熱供給運転を示す図 熱供給設備の概略構成図において循環用熱供給運転を示す図 熱供給設備の概略構成図において給湯用熱供給運転と循環用熱供給運転とを併行して行ったときを示す図 熱供給設備の概略構成図において蓄熱運転と循環用熱供給運転とを併行して行ったときを示す図 熱膨張タンクの概略図 別実施形態における開放型温水供給装置の概略構成図
本発明に係る開放型温水供給装置としての熱供給設備の実施形態について、図面に基づいて説明する。
この熱供給設備は、図1〜図6に示すように、電力と熱とを発生する熱電併給装置1と、その熱電併給装置1にて発生する電力にて作動可能な圧縮式ヒートポンプ装置2と、熱電併給装置1にて発生する排熱及び圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒から取得した熱を蓄熱可能な密閉型の蓄熱タンク3と、熱供給設備の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部4とを備えている。これにより、熱電併給装置1の排熱だけでなく、ヒートポンプ装置2の冷媒による熱をも蓄熱タンク3に蓄熱して蓄熱タンク3への蓄熱を効率よく行うことができる。図1〜図6の夫々において、熱供給設備の概略構成については同様であり、その熱供給設備の概略構成において蓄熱水や冷却水等の流体が通流する部位を太線矢印にて示している。
そして、本発明に係る熱供給設備は、熱電併給装置1にて発生する排熱及び圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒にて加熱された蓄熱水と蓄熱タンク3に貯留されている蓄熱水とを混合させて熱消費部5に供給することにより、熱電併給装置1にて発生する排熱、圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒から取得した熱、及び、蓄熱タンク3に蓄熱されている熱を熱消費部5に供給可能に構成されている。これにより、熱電併給装置1の排熱及びヒートポンプ装置2の冷媒による熱に加えて、蓄熱タンク3に効率よく蓄熱された熱をも熱消費部5に供給することができ、省エネ性の向上を効果的に図ることができる。ここで、熱消費部5として、給湯栓等が接続された給湯部や浴槽等の給湯箇所、並びに、高温暖房端末5(浴室乾燥機等)や床暖房装置5に供給する熱媒を加熱する暖房用熱交換器27及び浴槽の湯水を加熱して追焚を行う追焚用熱交換器28等の熱消費用熱交換器29が備えられている。
熱電併給装置1は、例えば、都市ガスを燃料とするエンジン6と、そのエンジン6の駆動により発電する発電機7と、その発電機7の発電出力を商用電力系統8に系統連系するインバータ9とを備えている。商用電力系統8は、電力供給ライン10を介してテレビ、冷蔵庫、洗濯機等の電力消費部11に電気的に接続されている。そして、電力供給ライン10は、圧縮式ヒートポンプ装置2の圧縮機13における駆動部も電気的に接続されており、圧縮式ヒートポンプ装置2も含めた電力消費部11に電気的に接続されている。インバータ9は、発電機7から出力された電力を商用電力系統8の周波数及び電圧と合致する交流電力に変換することにより、発電機2の発電出力を商用電力系統10に系統連系している。インバータ9は、コージェネ用電力供給ライン12を介して電力供給ライン10に電気的に接続されており、熱電併給装置1にて発生する電力が電力消費部11に供給自在に構成されている。
圧縮式ヒートポンプ装置2は、冷媒を圧縮する圧縮機13、冷媒から放熱される凝縮器14、冷媒を膨張させる電子式の膨張弁15、冷媒を外気から吸熱させる蒸発器16の順に冷媒を循環する冷媒回路17を備えている。そして、冷媒としては、例えば、R134aやR410Aを用いている。
蓄熱タンク3には、蓄熱水としての水が貯留されており、蓄熱タンク3に接続された流路を通して蓄熱水を通流させることにより、熱電併給装置1にて発生する排熱及び圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒にて加熱された蓄熱水を成層状態(高温の蓄熱水を上部に存在させ且つ低温の蓄熱水を下部に存在させる状態)を形成するように貯留して、電併給装置1にて発生する排熱及び圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒から取得した熱を蓄熱可能に構成されている。また、蓄熱タンク3に接続された流路や他の流路を通して蓄熱水を通流させることにより、熱電併給装置1にて発生する排熱、圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒から取得した熱、及び、蓄熱タンク3に蓄熱されている熱を熱消費部5に供給可能に構成されている。
以下、蓄熱水を通流させる流路について説明する。
まず、蓄熱タンク3の蓄熱水を循環させるために、蓄熱タンク3の下部から取り出した蓄熱水を、ヒートポンプ式加熱部18、排熱式加熱部19の順に通過させたのち蓄熱タンク3の上部に戻す循環路J(図1中太線矢印参照)が備えられている。ヒートポンプ式加熱部18は、圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒により蓄熱水を加熱するものであり、圧縮式ヒートポンプ装置2における凝縮器14に蓄熱水を通流させることで、ヒートポンプ式加熱部18が凝縮器14にて構成されている。排熱式加熱部19は、熱電併給装置1の排熱により蓄熱水を加熱するものである。エンジン6の冷却水を循環させる冷却水循環路21により、エンジン6の排熱を回収した冷却水を排熱式加熱部19に通流させることで、エンジン6の冷却水にて蓄熱水を加熱している。ここで、冷却水循環路21には、エンジン6から冷却水の通流方向の順に、冷却水の温度を検出する第1冷却水温度センサ22、排熱式加熱部19、冷却水を貯留する冷却水熱膨張タンク23、冷却水の温度を検出する第2冷却水温度センサ24、冷却水循環ポンプ25が備えられている。
循環路Jは、蓄熱タンク3の下部に接続されてヒートポンプ式加熱部18及び排熱式加熱部19を備えた第1循環構成流路J1、第1循環構成流路J1に接続されて循環ポンプ26を備えた第2循環構成流路J2、第2循環構成流路J2に対して並列状態で分岐接続された第3循環構成流路J3及び第4循環構成流路J4、第3循環構成流路J3及び第4循環構成流路J4が合流接続された第5循環構成流路J5、第5循環構成流路J5に接続されて暖房用熱交換器27を備えた第6循環構成流路J6、第6循環構成流路J6に接続され且つ蓄熱タンク3の上部に接続された第7循環構成流路J7を備えて構成されている。
第1循環構成流路J1には、蓄熱水の通流方向の順に、蓄熱水の温度を検出する第1蓄熱水温度センサT1、蓄熱水の流量を検出する第1蓄熱水流量センサF1、蓄熱水の通流量を調整自在な第1制御弁V1、ヒートポンプ式加熱部18、蓄熱水の通流量を調整自在な第2制御弁V2、蓄熱水の温度を検出する第2蓄熱水温度センサT2、排熱式加熱部19、蓄熱水の温度を検出する第3蓄熱水温度センサT3が備えられている。また、第1循環構成流路J1には、第1蓄熱水流量センサF1と第1制御弁V1との間の部位から分岐して、第2制御弁V2と第2蓄熱水温度センサT2との間の部位に合流して、ヒートポンプ式加熱部18をバイパスする第1バイパス路B1が備えられている。そして、第1バイパス路B1には、蓄熱水の通流量を調整自在な第3制御弁V3が備えられている。
第1循環構成流路J1と第2循環構成流路J2との接続部位には、第7循環構成流路J7から分岐された第1分岐合流路P1が合流接続されている。そして、第1循環構成流路J1と第2循環構成流路J2と第1分岐合流路P1との接続箇所には、第1循環構成流路J1からの蓄熱水に対する第1分岐合流路P1からの蓄熱水の混合量を調整自在な第1三方弁S1が配置されている。第2循環構成流路J2には、蓄熱水の通流方向の順に、循環ポンプ26、蓄熱水の温度を検出する第4蓄熱水温度センサT4が備えられている。
第3循環構成流路J3と第4循環構成流路J4とは、上述の如く、並列状態で設けられており、第4循環構成流路J4には、ガス燃焼式のバーナを備えた補助加熱部20が備えられている。また、第3循環構成流路J3と第4循環構成流路J4との合流箇所であり、第3循環構成流路J3と第4循環構成流路J4と第5循環構成流路J5との接続箇所には、第3循環構成流路J3に蓄熱水を通流させる状態と第4循環構成流路J4に蓄熱水を通流させる状態とに切換自在な第2三方弁S2が配置されている。
第5循環構成流路J5には、蓄熱水の通流方向の順に、蓄熱水の流量を検出する第2蓄熱水流量センサF2、蓄熱水の温度を検出する第5蓄熱水温度センサT5が備えられている。第7循環構成流路J7には、蓄熱水の通流方向の順に、蓄熱水の温度を検出する第6蓄熱水温度センサT6、蓄熱水の流量を調整自在な第4制御弁V4、蓄熱水の温度を検出する第7蓄熱水温度センサT7が備えられている。そして、第7循環構成流路J7において第4制御弁V4と第7蓄熱水温度センサT7の間の部位に第1分岐合流路P1が分岐接続されている。
循環路Jを通流する蓄熱水を熱消費部5に供給するために、循環路Jにおいて排熱式加熱部よりも蓄熱水の通流方向の下流側部位に分岐接続された蓄熱水供給路が備えられている。そして、蓄熱水供給路として、蓄熱水を給湯部5や浴槽5等の給湯箇所に供給する給湯用供給路K1と、蓄熱水を熱消費用熱交換器29を通過させたのち循環路Jにおいてヒートポンプ式加熱部18よりも蓄熱水の通流方向の上流側部位に戻す循環用供給路K2とが備えられている。
給湯用供給路K1は、第7循環構成流路J7において第6蓄熱水温度センサT6よりも蓄熱水の通流方向の上流側に分岐接続されて給湯箇所に蓄熱水を給湯するように構成されている。給湯用供給路K1には、蓄熱水の通流方向の順に、蓄熱水の温度を検出する第8蓄熱水温度センサT8、蓄熱水の流量を検出する第3蓄熱水流量センサF3、蓄熱水の流量を調整自在な第5制御弁V5、蓄熱水の温度を検出する第9蓄熱水温度センサT9が備えられている。そして、給水路30から分岐されて第1逆止弁G1が備えられた第2分岐合流路P2が、給湯用供給路K1において第8蓄熱水温度センサT8と第3蓄熱水流量センサF3の間の部位に合流接続されており、その合流箇所には、給湯用供給路K1に対する第2分岐合流路P2からの水の混合量を調整自在な第3三方弁S3が配置されている。また、給湯用供給路K1において第9蓄熱水温度センサT9の設置部位から第3分岐合流路P3が分岐されており、第3分岐合流路P3が、浴槽5に接続された風呂戻り路31に合流接続されている。これにより、第3分岐合流路P3が給湯用供給路K1として、蓄熱水を浴槽5に供給するように構成されており、第3分岐合流路P3には、蓄熱水の通流方向の順に、蓄熱水の流量を検出する第4蓄熱水流量センサF4、蓄熱水の通流を断続自在な第6制御弁V6が備えられている。
循環用供給路K2は、第5循環構成流路J5と第6循環構成流路J6との接続箇所から分岐されて、第1循環構成流路J1において第1蓄熱水温度センサT1と第1蓄熱水流量センサF1との間の部位に合流接続されている。循環用供給路K2には、蓄熱水の通流方向の順に、追焚用熱交換器28、蓄熱水の通流を断続自在な第7制御弁V7、第2逆止弁G2、蓄熱水の温度を検出する第10蓄熱水温度センサT10、蓄熱水の温度を検出する第11蓄熱水温度センサT11が備えられている。また、第6循環構成流路J6と第7循環構成流路J7との接続箇所から分岐されて、循環用供給路K2において第7制御弁V7と第2逆止弁G2との間の部位に合流接続されている第4分岐合流路P4が備えられており、第4分岐合流路P4には、蓄熱水の通流を断続自在な第8制御弁V8が備えられている。そして、第6循環構成流路J6には暖房用熱交換器27が備えられているので、第6循環構成流路J6及び第4分岐合流路P4が循環用供給路K2として構成されている。
循環路Jにおいて排熱式加熱部19と蓄熱水供給路K1、K2の分岐箇所との間の部位に合流接続されて、循環路Jとは別に蓄熱タンク3から取り出した蓄熱水を混合させるための混合流路Qが備えられている。混合流路Qは、第7循環構成流路J7の一部及び第1分岐合流路P1から構成されている。また、循環路Jに対する混合流路Qからの蓄熱水の混合量を調整自在な混合量調整手段が、第1三方弁S1にて構成されている。
循環路Jにおいてヒートポンプ式加熱部18よりも蓄熱水の通流方向の上流側部位に接続されて、蓄熱タンク3に蓄熱水を補給する蓄熱水補給路Wが備えられている。蓄熱水補給路Wは、循環用供給路K2において第10蓄熱水温度センサT10と第11蓄熱水温度センサT11との間の部位に合流接続された給水路30、及び、循環用供給路K2において給水路30の合流箇所よりも水の通流方向の下流側部位から構成されている。そして、給水路30には、水の通流方向の順に、給水温度を検出する給水温度センサ32、第3逆止弁G3が備えられている。
追焚用熱交換器28には、浴槽5からの湯水を追焚用熱交換器28に供給する風呂戻り路31が入口側に接続され、浴槽5に湯水を供給する風呂往き路33が出口側に接続されている。風呂戻り路31には、湯水の通流方向の順に、風呂循環ポンプ34、通流する湯水の温度を検出する風呂温度センサ50が備えられており、風呂循環ポンプ34よりも浴槽5側の部位に第3分岐合流路P3が合流接続されている。
暖房用熱交換器27には、高温暖房端末5からの熱媒及び床暖房装置5からの熱媒を暖房熱交換器27に供給する熱媒戻り路35が入口側に接続され、高温暖房端末5及び床暖房装置5に熱媒を供給する熱媒往き路36が出口側に接続されている。熱媒戻り路35は、高温暖房端末5からの戻り流路35aと床暖房装置5からの戻り流路35bとが合流されて、熱媒の通流方向の順に、熱媒の通流量を調整自在な熱媒通流量制御弁37、熱媒の温度を検出する熱媒温度センサ38、熱媒循環ポンプ39が備えられている。そして、熱媒戻り路35には、熱媒通流量制御弁37をバイパスする第1熱媒バイパス路40が備えられ、その第1熱媒バイパス路40には、熱媒の通流方向の順に、手動バルブ41、熱媒を貯留する大気開放型の熱媒熱膨張タンク42が備えられている。
熱媒往き路36には、熱媒の温度を検出する第2熱媒温度センサ43が備えられ、高温暖房端末5への往き流路36aと床暖房装置5への往き流路36bとに分岐されている。高温暖房端末5への往き流路36aには、第1熱動弁44が備えられ、床暖房装置5への往き流路36bには、第4逆止弁G4、熱媒の温度を検出する第3熱媒温度センサ45、第2熱動弁46が備えている。熱媒戻り路35において熱媒循環ポンプ39と暖房用熱交換器27との間の部位から分岐して床暖房装置5への往き流路36bにおいて第4逆止弁G4と第3熱媒温度センサ45との間の部位に合流する熱媒分岐合流路が備えられており、暖房用熱交換器27にて加熱された熱媒と加熱されていない熱媒とを混合させた熱媒を床暖房装置5に供給可能に構成されている。また、床暖房装置5からの戻り流路35bと床暖房装置5への往き流路36bにおいて第3熱媒温度センサ45と第2熱動弁46との間の部位とを接続する熱媒接続路47が備えられ、その熱媒接続路47には熱媒の通流を断続自在な熱媒制御弁48が備えられている。
運転制御部4は、この熱供給設備の運転として、熱電併給装置1にて発生する排熱及び圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒から取得した熱を蓄熱タンク3に蓄熱する蓄熱運転と、熱電併給装置1にて発生する排熱、圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒から取得した熱、及び、蓄熱タンク3に蓄熱されている熱を熱消費部5に供給する熱供給運転とを実行可能に構成されている。そして、運転制御部4は、熱供給運転として、蓄熱水を給湯部5や浴槽5の給湯箇所に供給する給湯用熱供給運転と、蓄熱水を暖房用熱交換器27や追焚用熱交換器28に供給する循環用熱供給運転とを実行可能に構成されている。
〔大気圧開放容器〕
上記熱電併給装置において、本願の開放型温水循環装置は、温水循環回路としての熱媒戻り路35及び熱媒往き路36に、水加熱器としての暖房用熱交換器27を設け、熱媒としての水を貯留する熱膨張タンク42を大気圧開放容器として設けた構成に該当する。
前記熱膨張タンク42は、図7に示すように、熱媒戻り路35からの熱媒を受ける熱媒循環入口421、熱媒往き路36に熱媒を送り出す熱媒循環出口422、暖房用熱交換器27における水漏れ等による異常増水があった場合、他の機器に損傷をきたさないように、余剰水を排出するオーバーフロー部423、熱媒の蒸発による熱媒減少分を補充するための補充水注入口424を備えた熱媒を収容する熱媒収容部425を形成する熱膨張タンク本体420に、高水位HWLを検出する第1電極426、低水位LWLを検出する第2電極427を設けて構成してある。
前記第1、第2電極426,427は、それぞれ、前記熱媒戻り路35及び熱媒往き路36を構成する管路に熱媒が循環されていないとき(つまり、前記管路に充填される熱媒が常温に近い場合)であっても、前記熱媒戻り路35及び熱媒往き路36を構成する管路に熱媒が循環されているとき(つまり、前記管路に充填される熱媒が加熱状態である場合)であっても、前記熱媒収容部425に収容した熱媒が欠乏してしまい、熱膨張タンク内でいわゆるエア噛み燃焼や空焚きが発生したり、熱媒が前記オーバーフロー部423でオーバーフローが発生したりしないように余裕を持った水位の上限を高水位HWLとし、水位の下限を低水位LWLとするように熱媒としての水を充填してある。
そして、前記第1、第2電極426,427は、前記熱膨張タンク本体420に対して上下位置変更自在に固定される構成となっている。具体的には、各電極426,427は、水位を検知する先端部426a,427aが前記熱媒収容部425の高水位HWLに位置するように基端部426b、427b側を前記熱膨張タンク本体420の上部420aにゴムパッキンからなる電極取付部426c、427cを介して上下スライド自在に固定してある。
これにより、上記熱電併給装置1に接続される床暖房装置5の床面積を増やすなどして、必要となる熱媒量が変化したときに、適切な大きさの熱膨張タンク42を設定すれば、単純に温水循環路が増加した水量に併せて前記熱膨張タンク42を大容量のものに代えなくても、的確な水位制御の出来る構成をとることができ、かつ、その水位制御の設定の際に、水位を検出する電極高さを、簡便に設定変更することが出来る。
尚、ここで、前記熱膨張タンク42に透明あるいは半透明の電極位置透視部を設けてあれば、前記熱膨張タンク42内の水位に対応する各電極426,427の水位検知位置を容易に設定することが出来る。また、上下スライドする電極426、427あるいは、熱膨張タンク42に電極426,427の水位検出高さを示す目盛を設けてあれば、電極426、427の水位検知位置の設定を正確に行いやすい。
〔電極高さ設定方法〕
具体的に、敷設された温水循環路(熱媒戻り路35、熱媒往き路36)に大気圧開放容器(熱膨張タンク420)を設ける場合、まず、温水循環路35,36の大気圧開放容器420設置箇所に水量計を設けるなどして、常温時の充填水の体積および運転温度時の充填水の体積をもとめ、その最小値における水位が、前記大気圧開放容器420が温水を安定して循環させられる安定循環最低水位LL以上になるように、かつ、その充填水の体積の最大値にその大気圧開放容器420内の水が消失するのを許容する消失許容量Vを加えた水量における水位が、前記大気圧開放容器420がオーバーフローするオーバーフロー水位OFL以下になるように適した大気圧開放容器420を選択して設置する。そして、前記電極426、427の位置を前記電極取付部426c、427cに対して上下スライドさせて、適切な位置に設定する。
すなわち、前記電極取付位置は、図7に示すように、
前記大気圧開放容器420が安定して温水循環可能な安定循環最低水位LLと、大気圧開放容器420がオーバーフローするオーバーフロー水位OFLとの間の前記大気圧開放容器420の実容量を、
前記温水循環路35,36に充填した水を加熱した状態における体積増加分から、前記温水循環路35,36を構成する配管が加熱された状態における容積増加分を差し引いた差である熱膨張容量Bの絶対値に、前記温水循環路35,36の使用中に前記大気圧開放容器420内の水が消失するのを許容する消失許容量Vを加えた容積に基づき設定するとともに、
前記熱膨張容量Bが負のとき、(水の体積増<配管の容積増)(図7a参照)
前記第2電極427の高水位HWL検出位置を前記オーバーフロー水位OFLに基き設定し、
前記第1電極426の低水位LWL検出位置を前記温水循環路35,36に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器420内における水位が、前記安定循環最低水位LLになる設定低水位に基き設定することができるように、
前記電極426,427の高水位HWL検出位置または低水位LWL検出位置を位置変更する。
また、逆に、
前記熱膨張容量Bが正のとき、(水の体積増>配管の容積増)(図7b参照)
前記電極426の低水位LWL検出位置を前記安定循環最低水位LLに基き設定し、
前記電極427の高水位HWL検出位置を、前記温水循環路35,36に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器420内における水位が、前記オーバーフロー水位OFLになる設定高水位に基き設定することができるように設定する。
また、設置可能な大気圧開放容器420の容量に制限があるような場合、前記熱膨張容量Bを減少させるべく、既設の配管を熱膨張の少ない金属管から熱膨張の大きな樹脂管に変更する等の設計変更を行い、前記大気圧開放容器420の容量に対して、熱膨張容量の絶対値を小さく設定することもできる。すると、従来大気開放容器420の設置スペースの制限により、開放型温水循環装置の拡張できなかったような事例に対しても対応することができるようになり、開放型温水循環装置を利用性を高めることが出来た。
以下、各運転について説明する。
〔蓄熱運転〕
運転制御部4は、蓄熱運転を行うに当たり、熱電併給装置1が設定時間以上連続作動可能な作動開始条件が満たされているか否かを判別し、その作動開始条件が満たされていると、蓄熱運転を行う。ここで、設定時間とは、例えば、1時間に設定されており、作動開始条件は、前回の蓄熱運転の終了後設定時間(例えば1時間)が経過しており、且つ、蓄熱タンク3に設置された第1〜第5蓄熱温度センサC1〜C5の検出温度が下記の(1)及び(2)の2つの条件の何れかを満たしている条件に設定されている。ここで、第1〜第5蓄熱温度センサC1〜C5は、蓄熱タンク3の上下方向に間隔を隔てて設置されている。
(1)最上部に設置された第1蓄熱温度センサC1の検出温度が第1設定温度(例えば50℃)以下である
(2)第1〜第5蓄熱温度センサC1〜C5の夫々の検出温度の合計温度が第2設定温度(例えば250℃)以下である
運転制御部4は、図1に示すように、熱電併給装置1、圧縮式ヒートポンプ装置2、循環ポンプ26及び冷却水循環ポンプ25の夫々を作動させるとともに、第1制御弁V1、第2制御弁V2及び第4制御弁V4を開弁させ、第2三方弁S2にて第3循環構成流路J3に蓄熱水を通流させる状態に切り換えて、第1三方弁S1により混合流路Qからの蓄熱水の混合量をゼロとする。ここで、運転制御部4が、第4制御弁V4を開弁させるとともに、第7制御弁V7、第8制御弁V8及び第3三方弁S3を閉弁させることで、排熱式加熱部19を通過した蓄熱水を循環路Jにより蓄熱タンク3に戻す蓄熱状態としており、切換手段が、運転制御部4、第4制御弁V4、第7制御弁V7、第8制御弁V8及び第3三方弁S3等から構成されている。
運転制御部4は、排熱式加熱部19を通過した蓄熱水の温度を示す第3蓄熱温度センサT3の検出温度が蓄熱用目標温度(例えば75℃)になるように、循環ポンプ26の回転速度を制御している。つまり、運転制御部4は、第3蓄熱温度センサT3の検出温度が蓄熱用目標温度よりも低いと、循環ポンプ26の回転速度を低速側に調整し、第3蓄熱温度センサT3の検出温度が蓄熱用目標温度よりも高いと、循環ポンプ26の回転速度を高速側に調整している。
これにより、図1中太線矢印にて示すように、蓄熱タンク3の下部から取り出された蓄熱水は、第1循環構成流路J1を通してヒートポンプ式加熱部18、排熱式加熱部19の順に通過し、第1三方弁S1により第2循環構成流路J2に通流される。そして、第2循環構成流路J2に通流した蓄熱水は、第3循環構成流路J3、第2三方弁S2、第5循環構成流路J5、第6循環構成流路J6を通して暖房用熱交換器27を通過し、第7循環構成流路J7を通して蓄熱タンク3の上部に戻される。このようにして、蓄熱タンク3の下部から取り出した蓄熱水を、ヒートポンプ式加熱部18、排熱式加熱部19の順に通過させたのち蓄熱タンク3の上部に戻す形態で循環路Jを通して通流させることで、ヒートポンプ式加熱部18及び排熱式加熱部19にて加熱された蓄熱用目標温度の蓄熱水を蓄熱タンク4に貯湯している。
ここで、この蓄熱運転では、熱電併給装置1の排熱及び圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒から取得した熱を蓄熱タンク3に蓄熱しているが、蓄熱タンク3への蓄熱に加えて、熱媒熱膨張タンク42にも蓄熱することが可能である。つまり、手動バルブ41は開弁されているので、熱媒循環ポンプ39を作動させるとともに熱媒制御弁48を開弁することで、熱媒熱膨張タンク42の熱媒を暖房用熱交換器27に循環供給することができる。そして、上述の蓄熱運転では、ヒートポンプ式加熱部18及び排熱式加熱部19にて加熱された蓄熱水が暖房用熱交換器27を通過したのち蓄熱タンク3の上部に戻されているので、熱媒熱膨張タンク42の熱媒を暖房用熱交換器27に循環供給することにより、暖房用熱交換器27において蓄熱水にて熱媒を加熱することができる。その結果、暖房用熱交換器27にて加熱された熱媒が熱媒熱膨張タンク42に貯湯されることになり、熱電併給装置1の排熱及び圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒から取得した熱を熱媒熱膨張タンク42に蓄熱することができる。そこで、蓄熱運転において、運転制御部4は、まず、熱媒循環ポンプ39を作動させるとともに熱媒制御弁48を開弁することで、熱媒熱膨張タンク42の熱媒を暖房用熱交換器27に循環供給して、暖房用熱交換器27にて加熱された熱媒を熱媒熱膨張タンク42に貯湯する。その後、図示は省略するが、熱媒熱膨張タンク42に設置された熱媒の温度を検出する熱媒温度センサの検出温度から熱媒熱膨張タンク42の蓄熱量が満杯になると、熱媒循環ポンプ39を作動停止させるとともに熱媒制御弁48を閉弁させて、熱媒熱膨張タンク42への蓄熱を終了し、上述の蓄熱タンク3への蓄熱を開始することができる。これにより、熱電併給装置1の排熱及び圧縮式ヒートポンプ装置2の冷媒から取得した熱を熱媒熱膨張タンク42にも蓄熱することができ、蓄熱可能な熱量をより多くすることができるとともに、その熱媒熱膨張タンク42に蓄熱された熱を高温暖房端末5や床暖房装置5を使用するときに活用することができ、省エネ性の向上を図ることができる。
運転制御部4は、蓄熱運転において圧縮式ヒートポンプ装置2を作動させるのであるが、商用電力系統8から圧縮式ヒートポンプ装置2を含めた電力消費部11に供給される電力量に基づいて、圧縮式ヒートポンプ装置2における圧縮機13の回転速度を制御している。説明を加えると、熱電併給装置1のインバータ9は、発電機2の発電出力を商用電力系統10に系統連系しており、商用電力系統8は、電力供給ライン10を介して圧縮式ヒートポンプ装置2の圧縮機13における駆動部に電気的に接続されているので、熱電併給装置1にて発生する電力が圧縮式ヒートポンプ装置2における圧縮機13の駆動用電力として供給されている。そして、電力供給ライン11には、図示は省略するが、圧縮式ヒートポンプ装置2を含めた電力消費部11に供給される電力量を計測する電力負荷計測手段が設けられている。
運転制御部4は、逆潮流が生じずに、電力負荷計測手段にて計測する電力消費部11に供給される電力量が設定範囲(例えば100〜150W程度)内となるように、圧縮機13の回転速度を制御している。例えば、電力負荷計測手段にて計測する電力消費部11に供給される電力量が設定範囲よりも高く(例えば300W以上)、且つ、圧縮機13の回転速度が第1設定回転速度(例えば3000rpm)以上の場合は、運転制御部4が、電力負荷計測手段にて計測する電力消費部11に供給される電力量に応じて段階的(例えば500rpm毎)に圧縮機13の回転速度を低速側に調整し、電力負荷計測手段にて計測する電力消費部11に供給される電力量を設定範囲内に調整している。また、例えば、電力負荷計測手段にて計測する電力消費部11に供給される電力量が設定範囲よりも低く(例えば100W以下)、且つ、圧縮機13の回転速度が第2設定回転速度(例えば5000rpm)以下の場合は、運転制御部4が、電力負荷計測手段にて計測する電力消費部11に供給される電力量に応じて段階的(例えば500rpm毎)に圧縮機13の回転速度を高速側に調整し、電力負荷計測手段にて計測する電力消費部11に供給される電力量を設定範囲内に調整している。
上述の如く、商用電力系統8から電力消費部11に供給される電力量に応じて圧縮機13の回転速度を調整するのであるが、商用電力系統8から電力消費部11に供給される電力量の変動に対して圧縮機13の回転速度を逐次変更すると、圧縮式ヒートポンプ装置2における電子式の膨張弁15の最適制御の維持が難しく、圧縮式ヒートポンプ装置2の作動が不安定となる可能性がある。そこで、運転制御部4は、電力負荷計測手段にて計測する電力消費部11に供給される電力量に基づいて圧縮機13の回転速度を制御するに当たり、設定周期(例えば5分)における商用電力系統8から電力消費部11に供給される電力量に基づいて、圧縮機13の回転速度を制御している。例えば、運転制御部4は、設定周期ごとに電力負荷計測手段にて計測する電力消費部11に供給される電力量の積算平均値を求め、前回求めた積算平均値と今回求めた積算平均値との差分が例えば50Wを越えると、例えば500rpm毎の回転速度の増減を行うようにしている。
このようにして、運転制御部4は、商用電力系統8から電力消費部11に供給される電力量に応じて圧縮機13の回転速度を調整しながら、ヒートポンプ式加熱部18及び排熱式加熱部19にて加熱された高温の蓄熱水を蓄熱タンク4に貯湯しているが、作動停止条件が満たされると、蓄熱運転を終了する。作動停止条件は、第1〜第5蓄熱温度センサC1〜C5の夫々の検出温度の合計温度が停止用設定温度(例えば330℃)以上であることを条件としている。
〔給湯用熱供給運転〕
この給湯用熱供給運転は、給湯部5及び浴槽5の少なくとも一方に蓄熱水を供給する運転であり、まず、給湯部5に蓄熱水を供給する場合について説明する。
この場合には、給湯部5での給湯栓の開操作により給湯用熱供給運転が開始され、給湯部5での給湯栓の閉操作により給湯用熱供給運転が終了される。そして、給湯用熱供給運転を開始する際に、熱電併給装置1及び圧縮式ヒートポンプ装置2が作動中であるときの動作と熱電併給装置1及び圧縮式ヒートポンプ装置2が作動停止しているときの動作とがある。
熱電併給装置1及び圧縮式ヒートポンプ装置2が作動停止しているときの動作について説明すると、運転制御部4は、第1三方弁S1を第1循環構成流路J1側を全閉とし且つ第1分岐合流路P1側を全開とし、第2三方弁S2にて第3循環構成流路J3に蓄熱水を通流させる状態に切り換えるとともに、第3三方弁S3により給湯用供給路K1に対する第2分岐合流路P2からの水の混合量を調整している。ここで、運転制御部4が、第3三方弁S3を開弁させるとともに、第4制御弁V4、第7制御弁V7及び第8制御弁V8を閉弁させることで、排熱式加熱部19を通過した蓄熱水を給湯用供給路K1により給湯部5に供給する熱供給状態に切り換えている。また、運転制御部4が、第3三方弁S3を開弁させるとともに、第4制御弁V4、第7制御弁V7及び第8制御弁V8を閉弁させることで、蓄熱水を給湯用供給路K1により給湯部5や浴槽5の給湯箇所に供給する給湯状態に切り換えており、熱供給状態切換手段が、運転制御部4、第3三方弁S3、第4制御弁V4、第7制御弁V7及び第8制御弁V8等から構成されている。
これにより、図示は省略するが、混合流路Qにて蓄熱タンク3の上部から取り出された蓄熱水のみが、第2循環構成流路J2に通流され、第3循環構成流路J3、第2三方弁S2、第5循環構成流路J5、第6循環構成流路J6を通して暖房用熱交換器27を通過したのち、第7循環構成流路J7の途中部位から給湯用供給路K1に通流される。そして、給湯用供給路K1に通流された蓄熱水は、第3三方弁S3により第2分岐合流路P2からの水が混合されて給湯部5に供給される。運転制御部4は、第9蓄熱水温度センサT9の検出温度が給湯用目標温度になるように、第3三方弁S3により第2分岐合流路P2からの水の混合量を調整している。
このようにして、熱電併給装置1及び圧縮式ヒートポンプ装置2が作動停止しているときには、蓄熱タンク3の蓄熱水を給湯部5に供給することで、蓄熱タンク3に蓄熱されている熱を給湯部5に供給している。そして、第4蓄熱水温度センサT4の検出温度が給湯用目標温度よりも低くなり、蓄熱タンク3に蓄熱されている熱だけでは要求されている温度の蓄熱水を供給できない場合には、運転制御部4が、第2三方弁S2を第4循環構成流路J4に蓄熱水を通流させる状態に切り換えて補助加熱部20を作動させることで、補助加熱部20にて蓄熱水を給湯用目標温度よりも高温まで加熱することで、給湯用目標温度の蓄熱水を給湯部5に供給可能としている。
熱電併給装置1及び圧縮式ヒートポンプ装置2が作動中のときについて説明するが、この場合は、例えば、蓄熱運転中に給湯用熱供給運転が開始されたときである。
運転制御部4は、図2に示すように、熱電併給装置1、ヒートポンプ装置2、循環ポンプ26(最低回転速度にて作動)及び冷却水循環ポンプ25の夫々を作動させるとともに、第1制御弁V1及び第2制御弁V2を開弁させ、第2三方弁S2にて第3循環構成流路J3に蓄熱水を通流させる状態に切り換える。そして、運転制御部4は、第3蓄熱水温度センサT3の検出温度が熱供給用目標温度(蓄熱用目標温度よりも低い温度、例えば45℃)になるように、第1三方弁S1にて混合流路Qからの蓄熱水の混合量を調整している。
これにより、図2中太線矢印にて示すように、第1循環構成流路J1を通してヒートポンプ式加熱部18、排熱式加熱部19の順に通過した蓄熱水と混合流路Qにより蓄熱タンク3の上部から取り出した蓄熱水とが第1三方弁S1により混合され、その混合された蓄熱水が第2循環構成流路J2に通流される。そして、第2循環構成流路J2に通流された蓄熱水は、第3循環構成流路J3、第2三方弁S2、第5循環構成流路J5、第6循環構成流路J6を通して暖房用熱交換器27を通過し、第7循環構成流路J7の途中部位から給湯用供給路K1に通流される。そして、熱電併給装置1及び圧縮式ヒートポンプ装置2が作動停止しているときと同様に、運転制御部4は、第9蓄熱水温度センサT9の検出温度が給湯用目標温度になるように、第3三方弁S3により第2分岐合流路P2からの水の混合量を調整している。
このようにして、熱電併給装置1及び圧縮式ヒートポンプ装置2が作動中のときには、ヒートポンプ式加熱部18、排熱式加熱部19の順に通過した蓄熱水と蓄熱タンク3の上部から取り出した蓄熱水とを混合させて、その混合された蓄熱水を給湯箇所に供給することができ、熱電併給装置1の排熱及びヒートポンプ装置2の冷媒による熱に加えて、蓄熱タンク3に効率よく蓄熱された熱をも給湯箇所に供給することができ、省エネ性の向上を効果的に図ることができる。また、要求されている温度の蓄熱水を供給できなくなった場合には、熱電併給装置1及び圧縮式ヒートポンプ装置2が作動停止しているときと同様に、運転制御部4が、第2三方弁S2を第4循環構成流路J4に蓄熱水を通流させる状態に切り換えて補助加熱部20を作動させている。
この給湯用熱供給運転において、運転制御部4は、熱電併給装置1及び圧縮式ヒートポンプ装置2が作動中のときに、蓄熱運転と同様に、逆潮流が生じずに、電力負荷計測手段にて計測する電力消費部11に供給される電力量が設定範囲内となるように、設定周期(例えば5分)における商用電力系統8から電力消費部11に供給される電力量に基づいて、圧縮機13の回転速度を制御している。
次に、浴槽5に蓄熱水を供給する場合について説明する。
この場合は、風呂リモコンからの湯張り要求があることにより給湯用熱供給運転が開始され、浴槽5に所望量の蓄熱水を供給する(第4蓄熱水流量センサF4の積算流量が所定量となる)ことにより給湯用熱供給運転が終了される。そして、運転制御部4は、風呂リモコンからの湯張り要求により給湯用熱供給運転を開始したときには、給湯用熱供給運転を終了すると、上述の蓄熱運転を継続して行うように構成されている。このとき、運転制御部4は、熱電併給装置1の作動開始から設定時間(例えば30分)経過しており、第1〜第5蓄熱温度センサC1〜C5の夫々の検出温度の合計温度が第3設定温度(例えば300℃)以上となると、継続して行う蓄熱運転を終了する。
そして、運転制御部4は、風呂リモコンからの湯張り要求があると、即座に給湯用熱供給運転を行うのではなく、遅延用熱供給運転を設定遅延時間(例えば浴槽5への蓄熱水の供給を開始してから60秒)行ったのち、給湯用熱供給運転を行っている。
この遅延用熱供給運転では、運転制御部4が、熱電併給装置1及びヒートポンプ装置2を作動停止状態に維持して、循環ポンプ26を作動させ、第1三方弁S1を第1循環構成流路J1側を全閉とし且つ第1分岐合流路P1側を全開とし、第2三方弁S2にて第3循環構成流路J3に蓄熱水を通流させる状態に切り換えるとともに、第3三方弁S3により給湯用供給路K1に対する第2分岐合流路P2からの水の混合量を調整している。これにより、熱電併給装置1及びヒートポンプ装置2を作動開始させる前に、蓄熱タンク3の蓄熱水を浴槽5に供給しておくことで、蓄熱タンク3に蓄熱されている熱を効果的に活用することができ、省エネ性の向上に一層貢献することができる。
そして、運転制御部4は、遅延用熱供給運転を設定遅延時間(例えば浴槽5への蓄熱水の供給を開始してから60秒)行ったのち、給湯用熱供給運転を行うのであるが、この給湯用熱供給運転については、上述の給湯部5に蓄熱水を供給するときの熱電併給装置1及びヒートポンプ装置2が作動中のときと、第6制御弁V6を開弁させる点が異なるだけであるので、詳細な説明は省略する。
〔循環用熱供給運転〕
この循環用熱供給運転については、風呂リモコンからの追焚要求、高温暖房端末5からの高温暖房要求、或いは、床暖房装置5からの床暖房要求があることにより循環用熱供給運転が開始される。そして、風呂リモコンからの追焚要求により循環用熱供給運転を開始したときには、浴槽5の湯水の温度が追焚用設定温度になることにより循環用熱供給運転が終了され、高温暖房端末5からの高温暖房要求や床暖房装置5からの床暖房要求により循環用熱供給運転を開始したときには、その高温暖房要求や床暖房要求が解除されることにより循環用熱供給運転が終了される。ここで、運転制御部4は、循環用熱供給運転を終了すると、上述の蓄熱運転を継続して行うように構成されている。このとき、運転制御部4は、熱電併給装置1の作動開始から設定時間(例えば30分)経過しており、第1〜第5蓄熱温度センサC1〜C5の夫々の検出温度の合計温度が第3設定温度(例えば300℃)以上となると、継続して行う蓄熱運転を終了する。
循環用熱供給運転は、高温暖房端末5や床暖房装置5に熱媒を供給するために暖房用熱交換器27に蓄熱水を供給する場合と、浴槽5の湯水を追焚するために追焚用熱交換器28に蓄熱水を供給する場合とがあり、まず、床暖房装置5に熱媒を供給するために暖房用熱交換器27に蓄熱水を供給する場合について説明する。
この場合には、上述の給湯用熱供給運転において浴槽5に蓄熱水を供給する場合と同様に、運転制御部4は、床暖房要求があると、即座に循環用熱供給運転を行うのではなく、遅延用熱供給運転を設定遅延時間(例えば床暖房装置5への熱媒の供給を開始してから180秒)行ったのち、循環用熱供給運転を行っている。また、この遅延用熱供給運転については、高温暖房端末5に熱媒を供給するために暖房用熱交換器27に蓄熱水を供給する場合も、浴槽5の湯水を追焚するために追焚用熱交換器28に蓄熱水を供給する場合も、遅延用熱供給運転を設定遅延時間行ったのち、暖房用熱供給運転を行っている。そして、高温暖房端末5に熱媒を供給するために暖房用熱交換器27に蓄熱水を供給する場合では、設定遅延時間を例えば高温暖房端末5への熱媒の供給を開始してから180秒としており、浴槽5の湯水を追焚するために追焚用熱交換器28に蓄熱水を供給する場合では、設定遅延時間を例えば追焚用熱交換器28への蓄熱水の供給を開始してから120秒としている。
このときの遅延用熱供給運転については、運転制御部4が、基本的には、上述の遅延用熱供給運転と同様の動作を行うが、蓄熱水の供給先を給湯箇所とする給湯状態に切り換えるのではなく、第8制御弁V8を開弁させるとともに、第4制御弁V4、第7制御弁V7及び第3三方弁S3を閉弁させることで、蓄熱水を循環用供給路K2(第6循環構成流路J6及び第4分岐合流路P4)により暖房用熱交換器27に供給する循環状態に切り換えている。
そして、運転制御部4は、この遅延用熱供給運転を設定遅延時間(例えば床暖房装置5への熱媒の供給を開始してから180秒)行った後に行う循環用熱供給運転についても、上述の給湯用熱供給運転において、蓄熱水の供給先を給湯箇所とする給湯状態に切り換えるのではなく、図3に示すように、第8制御弁V8を開弁させるとともに、第4制御弁V4、第7制御弁V7及び第3三方弁S3を閉弁させることで、蓄熱水を循環用供給路K2(第6循環構成流路J6及び第4分岐合流路P4)により暖房用熱交換器27に供給する循環状態に切り換えている。
また、運転制御部4は、循環用熱供給運転において、第3蓄熱水温度センサT3の検出温度が熱供給用目標温度(蓄熱用目標温度よりも低い温度、例えば65℃或いは60℃)になるように、第1三方弁S1にて混合流路Qからの蓄熱水の混合量を調整している。ここで、熱供給用目標温度については、床暖房装置5にて求められている温度に応じて変更可能であり、例えば、床暖房装置5にて低温暖房を行なう場合には、60℃が設定され、それ以外の場合には、65℃が設定されている。そして、床暖房装置5の立ち上がり時等には、運転制御部4が、熱供給用目標温度を蓄熱用目標温度と同じ温度(例えば75℃)になるように、第1三方弁S1にて混合流路Qからの蓄熱水の混合量を調整するとともに、第2三方弁S2を第4循環構成流路J4に蓄熱水を通流させる状態に切り換えて補助加熱部20を作動させて、ホットダッシュ用の循環用熱供給運転を行うこともできる。
そして、運転制御部4は、熱媒循環ポンプ39を作動させるとともに、第2熱動弁46を開弁させることで、熱媒戻り路35及び熱媒往き路36を通して暖房用熱交換器27と床暖房装置5との間で熱媒を循環させている。これにより、暖房用熱交換器27に供給される蓄熱水にて加熱された熱媒が床暖房装置5に循環供給される。
このようにして、ヒートポンプ式加熱部18、排熱式加熱部19の順に通過した蓄熱水と蓄熱タンク3の上部から取り出した蓄熱水とを混合させて、その混合された蓄熱水を暖房用熱交換器27に供給することで、熱電併給装置1の排熱及びヒートポンプ装置2の冷媒による熱に加えて、蓄熱タンク3に効率よく蓄熱された熱をも暖房用熱交換器27に供給して床暖房装置5にて活用することができ、省エネ性の向上を効果的に図ることができる。
高温暖房端末5に熱媒を供給するために暖房用熱交換器27に蓄熱水を供給する場合について説明すると、図4に示すように、図3に示した床暖房装置5に熱媒を供給するために暖房用熱交換器27に蓄熱水を供給する場合と比べて、蓄熱水の通流状態は同様であり、熱供給用目標温度を例えば75℃に設定する点で異なるだけである。そして、図4では、運転制御部4が、第2三方弁S2を第4循環構成流路J4に蓄熱水を通流させる状態に切り換えて補助加熱部20を作動させている状態を示している。また、熱媒の通流状態については、第2熱動弁46を開弁させるのに代えて、第1熱動弁44を開弁させて暖房用熱交換器27にて加熱された熱媒を高温暖房端末5に供給する点が異なるだけであるので、詳細な説明は省略する。
また、浴槽5の湯水を追焚するために追焚用熱交換器28に蓄熱水を供給する場合については、図示は省略するが、図3にて示した床暖房装置5に熱媒を供給するために暖房用熱交換器27に蓄熱水を供給する場合と比べて、蓄熱水の通流状態については、第8制御弁V8を開弁させるのに代えて、第7制御弁V7を開弁させて追焚用熱交換器28に蓄熱水を供給するとともに、熱供給用目標温度を例えば65℃に設定する点で異なるだけであるので、詳細な説明は省略する。そして、運転制御部4は、風呂循環ポンプ34を作動させることで、風呂戻り路31及び風呂往き路33を通して追焚用熱交換器28と浴槽5との間で湯水を循環させている。これにより、追焚用熱交換器28に供給される蓄熱水にて加熱された湯水が浴槽5に循環供給されて追焚される。
上述の各運転については、運転制御部4は、単独で行うことも併行して行うことも可能である。例えば、運転制御部4は、図5に示すように、給湯箇所に蓄熱水を供給する給湯用熱供給運転と床暖房装置5に熱媒を供給するために暖房用熱交換器27に蓄熱水を供給する循環用熱供給運転とを併用して行うことができる。また、運転制御部4は、図6に示すように、蓄熱運転と床暖房装置5に熱媒を供給するために暖房用熱交換器27に蓄熱水を供給する循環用熱供給運転とを併用して行うこともできる。
〔デフロスト運転〕
この熱供給設備では、ヒートポンプ装置2を備えているので、冬季等の外気温度が低下したときに蒸発器16に着霜することがあるので、運転制御部4は、その霜を除去するためのデフロスト運転を実行可能に構成されている。蒸発器16に着霜すると、圧縮機13の吸い込み圧力が正常値よりも低下するので、図示は省略するが、圧縮機13の吸い込み圧力を検出する圧力センサの検出値が設定値よりも圧縮機13の吸い込み圧力の低下が検出されると、デフロスト運転を開始し、圧縮機13の吸い込み圧力の低下が検出できなくなると、デフロスト運転を終了する。
運転制御部4は、例えば、図2に示すように、給湯部5や浴槽5の給湯箇所に蓄熱水を供給する給湯用熱供給運転を行っているときに、圧縮機13の回転速度を最小回転速度に低下させて、第3蓄熱水温度センサT3の検出温度がデフロスト用設定温度(例えば75℃)となるように第1三方弁S1にて混合流路Qからの蓄熱水の混合量を調整している。これにより、圧縮式ヒートポンプ装置2の圧縮比を上げて、蒸発器16の熱負荷を落とすことで、デフロストを行っている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、熱電併給装置1として、エンジン6とそのエンジン6にて駆動される発電機7とを組み合わせたものを例示したが、例えば、都市ガス等を燃料として排熱と電力とを発生する燃料電池システムを熱電併給装置1として適応することも可能である。
(2)また、上述の実施形態では、熱電併給装置において、本願の開放型温水循環装置は、温水循環回路としての熱媒戻り路35及び熱媒往き路36に、水加熱器としての暖房用熱交換器27を設け、熱媒としての水を貯留する熱膨張タンク42を大気圧開放容器として設けた構成を示したが、通常は大気圧に開放されている大気圧開放容器の用いられている温水循環回路であれば、他にも種々の場所に適用する事ができる。
たとえば、温水循環回路としてのエンジン冷却水循環回路21に、水加熱器としてのエンジン6を設け、冷却水を貯留する冷却水膨張タンク23を大気圧開放容器として設けた構成においては、前記冷却水膨張タンクに、前記電極の水位検出位置を可変に保持する電極取付部を備えればよい。さらに、蓄熱タンク3を大気圧開放容器として本発明を適用することもでき、この場合、温水循環路は第1循環構成流路J1に該当し、水加熱器には、ヒートポンプ式加熱部18または排熱式加熱部19が該当し、前記蓄熱タンク3に、前記電極の水位検出位置を可変に保持する電極取付部を備えればよい。
(3)また、開放型温水循環装置としては、先の実施形態に示した大気圧開放容器として給湯用湯水を直接貯湯して蓄熱するタイプのほか、図8に示すように、熱媒としての水を貯留する熱膨張タンク42を大気圧開放容器として設け、その熱媒との熱交換により給水を加熱して給湯する構成の開放型温水循環装置にも適用することができ、この場合熱交換器Exにて給水に対して熱を放出する構成とする。このような構成に本発明を適用する場合は、例えば、先と同様に温水循環回路としてのエンジン冷却水循環回路21に、水加熱器としてのエンジン6を設け、冷却水を貯留する冷却水膨張タンク23を大気圧開放容器として設けた構成を適用し、前記冷却水膨張タンク23に前記電極の水位検出位置を可変に保持する電極取付部を備えることができる。尚、図8においては、主要な構成のうち先の実施形態と共通する部分について、先と同一の符号を付して詳細の説明を省略する。
(4)また、一対の電極426,427の両方を電極の水位検出位置を可変に保持する構成が好ましいが、一方の固定電極に対し、他方の電極を高水位HWLもしくは低水位LWLの検出用電極として位置可変に設けた構成にすることも出来る。
1 熱電併給装置
2 圧縮式ヒートポンプ装置
3 蓄熱タンク
4 運転制御手段(運転制御部)
4、V4、V7、V8、S3 切換手段
4、V4、V7、V8、S3 熱供給状態切換手段
5 熱消費部(給湯箇所)
8 商用電力系統
9 インバータ
11 電力消費部
13 圧縮機
18 ヒートポンプ式加熱部
19 排熱式加熱部
26 循環ポンプ
29 熱消費用熱交換器
J 循環路
K1 給湯用供給路
K2 循環用供給路
Q 混合流路
S1 混合量調整手段(第1三方弁)
W 蓄熱水補給路
35 熱媒戻り路(温水循環回路)
36 熱媒往き路(温水循環回路)
27 暖房用熱交換器(水加熱器)
42 熱膨張タンク(大気圧開放容器)
420 熱膨張タンク本体
420a 上部
421 熱媒循環入口
422 熱媒循環出口
423 オーバーフロー部
424 補充水注入口
425 熱媒収容部
426 第1電極
426a 先端部
426b 基端部
426c 電極取付部
427 第2電極
427a 先端部
427b 基端部
427c 電極取付部
HWL 高水位
LWL 低水位
OFL オーバーフロー水位
LL 安定循環最低水位
B 熱膨張容量
V 消失許容量

Claims (5)

  1. 水加熱器を備えた温水循環路に大気圧開放容器を設け、前記大気圧開放容器に内部の水位を検出する電極を一対設け、前記一対の電極のうち一方で、前記大気圧開放容器の高水位を検出し、他方の電極で前記大気圧開放容器の低水位を検出する開放型温水循環装置であって、前記一対の電極の少なくとも一方の電極の水位検出位置を可変に保持する電極取付部を備えた開放型温水循環装置。
  2. 前記大気圧開放容器にオーバーフロー排水路を設け、
    前記大気圧開放容器が安定して温水循環可能な安定循環最低水位と、大気圧開放容器がオーバーフローするオーバーフロー水位との間の前記大気圧開放容器の実容量を、
    前記温水循環路に充填した水を加熱した状態における体積増加分から、前記温水循環路を構成する配管が加熱された状態における容積増加分を差し引いた差である熱膨張容量の絶対値に、前記温水循環路の使用中に前記大気圧開放容器内の水が消失するのを許容する消失許容量を加えた容積に基づき設定するとともに、
    前記熱膨張容量が正のとき、(水の体積増>配管の容積増)
    前記電極の低水位検出位置を前記安定循環最低水位に基き設定し、
    前記電極の高水位検出位置を、前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器内における水位が、前記オーバーフロー水位になる設定高水位に基き設定することができるように、もしくは、
    前記熱膨張容量が負のとき、(水の体積増<配管の容積増)
    前記電極の高水位検出位置を前記オーバーフロー水位に基き設定し、
    前記電極の低水位検出位置を前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器内における水位が、前記安定循環最低水位になる設定低水位に基き設定することができるように、
    前記電極の少なくとも高水位検出位置または低水位検出位置を位置変更自在に構成してある請求項1に記載の開放型温水循環装置。
  3. 前記大気圧開放容器が、貯湯型給湯システムの貯湯容器である請求項1または2に記載の開放型温水循環装置。
  4. 前記温水循環路が、樹脂管により形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の開放型温水循環装置。
  5. 水加熱器を備えた温水循環路に大気圧開放容器を設け、前記大気圧開放容器に内部の水位を検出する電極を一対設け、前記一対の電極のうち一方で、前記大気圧開放容器の高水位を検出し、他方の電極で前記大気圧開放容器の低水位を検出する開放型温水循環装置の電極高さ設定方法であって、
    前記大気圧開放容器が安定して温水循環可能な安定循環最低水位と、大気圧開放容器がオーバーフローするオーバーフロー水位との間の前記大気圧開放容器の実容量を、
    前記温水循環路に充填した水を加熱した状態における体積増加分から、前記温水循環路を構成する配管が加熱された状態における容積増加分を差し引いた差である熱膨張容量の絶対値に、前記温水循環路の使用中に前記大気圧開放容器内の水が消失するのを許容する消失許容量を加えた容積に基づき設定するとともに、
    前記熱膨張容量が負のとき、(水の体積増<配管の容積増)
    前記電極の高水位検出位置を前記オーバーフロー水位に基き設定し、
    前記電極の低水位検出位置を前記温水循環路に充填された水が加熱されたときに、大気圧開放容器内における水位が、前記安定循環最低水位になる設定低水位に基き設定する
    開放型温水循環装置の電極高さ設定方法。
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