JP2011154588A - 工作機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】不正移設を検知し、不正移設後の工作機械の起動を禁止する。
【解決手段】工作機械の本体フレームの底部の溝部2c内に、フォークリフトのフォークからの外力で残留応力が残る銅板製の被測定部材28を設け、被測定部材28の一端に加振器29を他端に振動検出器30を設置し、工作機械の設置後の初期に加振器29と振動検出器30を介して振動を付加して振動データを取得し、基準波形パターンである第1振動特性を演算し記憶しておく。工作機械の電源投入時に、前記同様に今回の振動データを取得し、今回の波形パターンである第2振動特性を演算し記憶しておく。工作機械の移設がない場合には、第1,第2振動特性が一致するが、フォークリフトによる搬送を介して工作機械を移設した場合、被測定部材28の内部に残留応力が残るため、第1,第2振動特性が一致しなくなるため、その場合は工作機械の起動を禁止する。
【選択図】図2
【解決手段】工作機械の本体フレームの底部の溝部2c内に、フォークリフトのフォークからの外力で残留応力が残る銅板製の被測定部材28を設け、被測定部材28の一端に加振器29を他端に振動検出器30を設置し、工作機械の設置後の初期に加振器29と振動検出器30を介して振動を付加して振動データを取得し、基準波形パターンである第1振動特性を演算し記憶しておく。工作機械の電源投入時に、前記同様に今回の振動データを取得し、今回の波形パターンである第2振動特性を演算し記憶しておく。工作機械の移設がない場合には、第1,第2振動特性が一致するが、フォークリフトによる搬送を介して工作機械を移設した場合、被測定部材28の内部に残留応力が残るため、第1,第2振動特性が一致しなくなるため、その場合は工作機械の起動を禁止する。
【選択図】図2
Description
本発明は、工作機械に関し、特に工作機械を所定の設置場所から不正に別の設置場所に移設した場合に、その不正移設を検知し、不正移設後の工作機械の起動を禁止するようにしたものである。
従来、工作機械において、工作機械の複製や無許可の転売や輸出を法律により禁止している国への輸出を防止する必要がある。それ故、工作機械の設置場所からの移設を検知する為に、振動センサ、方位センサ、GPSなどを利用する技術がある。この技術は、電源を外して設置場所からの工作機械の移設を検知した場合に、その後工作機械の電源を投入した際の工作機械起動を禁止するものである。
例えば、特許文献1の振動検出装置は、振動検出手段と、振動履歴記憶手段と、起動禁止手段などを備えている。振動検出手段は、ケース内において所定方向に進退移動可能に設けた錘と、錘を所定方向に付勢するコイルバネと、錘の移動を検出する近接スイッチなどを備えている。振動履歴記憶手段は、レバーとバネなどを備えている。
この振動検出装置は、電源を遮断又は投入した状態で、工作機械が移設の為の移動や地震により振動した場合、錘がバネの付勢力に抗して移動して所定位置を超えると、レバーが錘に係合し、錘が移動したことを近接スイッチで検出することで機械的に振動を検出するように構成している。
特許文献1の振動検出装置は、機械的に振動を検出して工作機械の起動を禁止する構成であるため、工作機械に振動を与えずに移設したときにはその移設を検知できない。他方、工作機械の稼働時の振動や地震発生時に工作機械が振動して錘が移動した場合、工作機械の移設と誤判断して工作機械の使用ができなくなり、工作機械の稼働率が低下するという問題がある。
しかも、特許文献1の振動検出装置は、錘、レバー、バネなどの構成部品が多いため、振動検出装置が大型化し、製作コストが高価になり、設置スペースも大きくなる。
本発明の目的は、工作機械の移設の有無を簡単な構成で確実に検知し、移設後の工作機械の起動を禁止可能な工作機械を提供することである。
請求項1の工作機械は、所定の設置場所から搬送手段による搬送を介して移設可能な工作機械において、工作機械の本体フレームに取り付けられ且つ搬送手段を介して行う移設時に振動特性が変化する被測定部材と、被測定部材に振動を付加する加振手段と、加振手段で振動を付加中に被測定部材の振動を検出する振動検出手段と、振動検出手段から受ける被測定部材の振動データ又は振動データから演算した振動関連データを記憶するデータ記憶手段と、データ記憶手段に記憶した前回のデータから得られる第1振動特性と、今回のデータから得られる第2振動特性とを比較し、第1,第2振動特性が一致するか否か判定する判定手段と、判定手段が否定判定した場合に、工作機械の起動を禁止する起動禁止手段を備えたことを特徴としている。
請求項2の工作機械は、請求項1の発明において、被測定部材は、本体フレームのうち、工作機械の動作時(および地震発生時)に外力を受けない部位に設けたことを特徴としている。
請求項3の工作機械は、請求項2の発明において、被測定部材は、本体フレームのうち、搬送手段による搬送中に外力が作用する部位に設けたことを特徴としている。
請求項3の工作機械は、請求項2の発明において、被測定部材は、本体フレームのうち、搬送手段による搬送中に外力が作用する部位に設けたことを特徴としている。
請求項4の工作機械は、請求項1の発明において、加振手段は、工作機械自体で構成され、工作機械の稼働時に工作機械で発生する振動を被測定部材に付加することを特徴としている。
請求項5の工作機械は、請求項1の発明において、加振手段は、複数の圧電素子を積層した圧電素子積層体を有する加振器からなることを特徴としている。
請求項5の工作機械は、請求項1の発明において、加振手段は、複数の圧電素子を積層した圧電素子積層体を有する加振器からなることを特徴としている。
請求項6の工作機械は、請求項1〜5の発明の何れか1項において、第1振動特性は、工作機械の設置後の初期の時期に演算された基準振動特性であることを特徴としている
請求項7の工作機械は、請求項1〜5の発明の何れか1項において、第1振動特性は、工作機械の電源遮断時に演算されて更新されるデータから求められることを特徴としている。
請求項7の工作機械は、請求項1〜5の発明の何れか1項において、第1振動特性は、工作機械の電源遮断時に演算されて更新されるデータから求められることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、工作機械の本体フレームに取り付けられ且つ搬送手段を介して行う移設時に振動特性が変化する被測定部材と、この被測定部材に振動を付加する加振手段と、振動付加中に被測定部材の振動を検出する振動検出手段と、振動データ又は振動関連データを記憶するデータ記憶手段と、前回のデータから得た第1振動特性と、今回のデータから得た第2振動特性とを比較し、第1,第2振動特性が一致するか否か判定する判定手段と、第1,第2振動特性が一致しない場合に、工作機械の起動を禁止する起動禁止手段とを設けたので、簡単な構成で確実に工作機械の移設を検知することができ、移設後の工作機械の起動を確実に禁止することができる。
被測定部材は、搬送手段による搬送を介して行う移設により振動特性が変化するので、工作機械が地震により振動したり又は稼働中に振動しても被測定部材の振動特性は変化しないから、工作機械の移設を誤判断するのを確実に防止することができる。
請求項2の発明によれば、被測定部材は、本体フレームのうち、工作機械の動作時に外力を受けない部位に設けたので、地震や稼働時に工作機械が振動しても被測定部材の振動特性は変化しないため、工作機械の移設を誤判断するのを確実に防止できる。
請求項3の発明によれば、被測定部材は、本体フレームのうち、搬送手段による搬送中に外力が作用する部位に設けたので、移設後の被測定部材に残る残留応力により振動特性が変化することで、工作機械の移設を確実に検知することができる。
請求項4の発明によれば、加振手段は、工作機械自体で構成され、工作機械の稼働時に工作機械で発生する振動を被測定部材に付加するので、工作機械に独立の加振手段を追加する必要がなく、製作費を節減できる。
請求項5の発明によれば、加振手段は、複数の圧電素子を積層した圧電素子積層体を有する加振器からなるので、小型の加振器を実現できる。
請求項6の発明によれば、第1振動特性は、工作機械の設置後の初期の時期に演算された基準振動特性であるので、第1振動特性を複数回求める必要がない。
請求項6の発明によれば、第1振動特性は、工作機械の設置後の初期の時期に演算された基準振動特性であるので、第1振動特性を複数回求める必要がない。
請求項7の発明によれば、第1振動特性は、工作機械の電源遮断時に演算されて更新されるデータから求められるので、設置場所の環境状況に応じて第1振動特性を最新のデータに更新することができる。工作機械1の移設検知の信頼性を高めることができる。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1、図2に示す工作機械1は、ワークと工具とが相対移動することで、ワークに所望の機械加工(例えば、「穴あけ」、「タップ切り」、「フライス加工」等)を施すことができる数値制御方式のマシニングセンタである。この工作機械1は、基台となる鋳鉄製の本体フレーム2と、この本体フレーム2の上に装備してワークの切削加工を行う機械本体3と、機械本体3と本体フレーム2の上面側を覆う箱状のスプラッシュカバー4と、工作機械1の移設を検知する移設検知装置5とを備えている。
本体フレーム2はY軸方向(図1の紙面直交方向)に長い略直方体状に形成してある。本体フレーム2の底面2bの四隅に脚部2aを夫々設け、これら4本の脚部2aを工場等の床面上に設置することにより、工作機械1を所定の設置場所に設置する。
本体フレーム2の底面2bには、その長手方向(Y軸方向)に延びる下端解放状の1対の溝部2cを設けてある。これら1対の溝部2cは、底面2bの左右に所定間隔あけて設けてある。本体フレーム2の前面2dには、溝部2cの前端が開口している。これら1対の溝部2cは、工作機械1をフォークリフト(搬送手段に相当する)で持ち上げて設置場所から別の場所に搬送するときのフォークFの差込口である。
スプラッシュカバー4の内側に機械本体3とその加工領域を設けてある。スプラッシュカバー4の前面に開口部を設け、その開口部に1対のスライド式の開閉扉6,7を設けてある。
正面開口部の右側に、工作機械1を操作する正面視長方形状の操作パネル9を設けてある。この操作パネル9は、テンキーと各種操作スイッチを備えたキーボード10とディスプレイ11を有する。ディスプレイ11は、設定画面又は実行動作を表示する為のものであり、キーボード10の上方に設けてある。
作業者は、この操作パネル9のディスプレイ11を確認しながらキーボード10を操作することによって、ワークを加工する為の加工プログラムや、工具情報、各種パラメータ等を夫々設定する。
次に、機械本体3について説明する。
図2に示すように、機械本体3は本体フレーム2の上面上に設けてある。機械本体3がワーク毎の加工プログラムに従ってワークの加工を行う。機械本体3は、コラム12と、コラム12に対して昇降自在の主軸ヘッド13と、主軸ヘッド13に装備した主軸14と、工具交換装置15と、本体フレーム2に対してX軸方向(左右方向)とY軸方向に独立に移動可能なテーブル8とを有する。コラム12は、本体フレーム2の後部に配置したコラム座部16に固定され且つ鉛直上方に延びている。主軸ヘッド13は、コラム12の前面に昇降可能に設けてある。主軸ヘッド13は主軸14を回転可能に支持している。
図2に示すように、機械本体3は本体フレーム2の上面上に設けてある。機械本体3がワーク毎の加工プログラムに従ってワークの加工を行う。機械本体3は、コラム12と、コラム12に対して昇降自在の主軸ヘッド13と、主軸ヘッド13に装備した主軸14と、工具交換装置15と、本体フレーム2に対してX軸方向(左右方向)とY軸方向に独立に移動可能なテーブル8とを有する。コラム12は、本体フレーム2の後部に配置したコラム座部16に固定され且つ鉛直上方に延びている。主軸ヘッド13は、コラム12の前面に昇降可能に設けてある。主軸ヘッド13は主軸14を回転可能に支持している。
自動工具交換装置15は、主軸ヘッド13の右側に設けてある。自動工具交換装置15は、主軸14の先端に装着する工具付きの工具ホルダを加工プログラムに基づいて自動的に交換する。コラム12の背面側に箱状の制御ボックス17を設けてある。この制御ボックス17は、工作機械1の動作を制御する制御装置18(図5参照)を備えている。
図2、図5に示すように、テーブル8は、Y軸方向へ移動可能な支持台21の上部に設けてある。支持台21上の1対のX軸送りガイドがテーブル8をX軸方向へ移動自在に案内し、X軸モータ19とX軸ボールネジ機構(図示略)とがテーブル8をX軸方向へ移動駆動する。本体フレーム2上の1対のY軸送りガイドが支持台21をY軸方向へ移動自在に案内し、Y軸モータ20とY軸ボールネジ機構(図示略)とが支持台21をY軸方向へ移動駆動する。
テーブル8を中央に挟んでテーブル8の左右両側に、テレスコピック式に収縮するテレスコピックカバー22,23を夫々設けている。支持台21を中央に挟んで支持台21の前後両側に、テレスコピックカバー24とY軸後カバー(図示略)を夫々設けている。
主軸ヘッド13は、コラム12内を上下方向に延びるZ軸ボールネジシャフト(図示略)に対してナット部(図示略)を介して連結している。主軸ヘッド13は、サーボモータからなるZ軸モータ25によりZ軸方向(鉛直方向)に昇降する。
主軸ヘッド13は、コラム12内を上下方向に延びるZ軸ボールネジシャフト(図示略)に対してナット部(図示略)を介して連結している。主軸ヘッド13は、サーボモータからなるZ軸モータ25によりZ軸方向(鉛直方向)に昇降する。
主軸ヘッド13の上部に設けた主軸モータ26が主軸14を回転駆動する。主軸14は、その先端部分に下方に向かって拡径するホルダ取付穴(図示略)を有する。自動工具交換装置15は、工具付きの工具ホルダを複数収納する工具マガジン27と、主軸14から取り外した工具ホルダと主軸14に取り付ける工具ホルダとを把持して搬送する為の工具交換アーム28を有する。工具マガジン27は、工具ホルダを夫々収納した複数の工具ポットと、それら工具ポットを工具マガジン27内で搬送する搬送機構を備えている。
次に、工作機械1の移設を検知する移設検知装置5について説明する。
移設検知装置5は、工作機械1を所定の設置場所からフォークリフト等の搬送手段による搬送を介して別の設置場所に移設したことを検知し、移設された場合には、工作機械1の電源投入時にその起動を禁止するものである。
移設検知装置5は、工作機械1を所定の設置場所からフォークリフト等の搬送手段による搬送を介して別の設置場所に移設したことを検知し、移設された場合には、工作機械1の電源投入時にその起動を禁止するものである。
図1〜図5に示すように、移設検知装置5は、フォークリフトによる搬送を介して行う工作機械1の移設時に振動特性が変化する被測定部材28と、被測定部材28に振動を付加する加振器29(加振手段)と、加振器29で振動を付加中に被測定部材28の振動を検出する振動検出器30(振動検出手段)と、前記制御装置18の制御部40などを備えている。
この移設検知装置5は、被測定部材28に内部応力がない状態(図3の状態)における弾性波の伝播特性と、被測定部材28の内部に残留応力が存在する状態(図4の状態)における弾性波の伝播特性とが異なるという音弾性効果を利用して、被測定部材28の残留応力を介して、工作機械1の移設を検知するものである。
図1〜図4に示すように、本体フレーム2の一方の溝部2c(例えば、工作機械1に向って左側の溝部2c)の内部の上部に、例えば深さ数mmの断面矩形の凹溝31aを備えた鋼板部材31を配置して本体フレーム2に固定している。鋼板部材31は溝部2cに沿って延びている。鋼板部材31の下面に緩衝板32を介在させて被測定部材28を固定している。緩衝板32と被測定部材28も鋼板部材31に沿って延びている。鋼板部材31と被測定部材28の間にはフォークリフトのフォークFよりも幅の大きい凹溝31aを形成している。
被測定部材28は、フォークリフトにより搬送する際にフォークFに作用する工作機械1の重量を受けて残留応力が残る金属材料で構成している。前記金属材料としては、銅、アルミ合金、亜鉛合金などのヤング率の小さな金属材料を適用可能であるが、本実施例では、被測定部材28を例えば厚さ2〜5mmの銅板で構成している。
緩衝板32は、被測定部材28に付加された振動(弾性波)が鋼板部材31の方へ伝搬しにくくする為のものであり、例えば厚さ1mm程度の硬質合成樹脂の薄板で構成している。但し、緩衝板32は省略してもよい。
緩衝板32は、被測定部材28に付加された振動(弾性波)が鋼板部材31の方へ伝搬しにくくする為のものであり、例えば厚さ1mm程度の硬質合成樹脂の薄板で構成している。但し、緩衝板32は省略してもよい。
加振器29は、被測定部材28の一端に取り付けている。振動検出器30は、被測定部材28の他端に取り付けている。加振器29は、例えば、複数の圧電素子を積層した圧電素子積層体を有する加振器である。振動検出器30は、振動検出センサで構成することができるが、本実施例では、振動検出器30としてマイクロホンを採用している。加振器29から被測定部材28に振動を付加すると、その振動が弾性波となって被測定部材28内を伝播し、その弾性波を振動検出器30が検出する。
ここで、工作機械1を所定の設置場所に設置後、稼働させたとき、工作機械1の通常の動作時(通常の使用状態、つまり機械加工状態)においては、本体フレーム2の底面2bは外力を受けないため、被測定部材28に外力が作用せず内部応力は発生しない。
一方、工作機械1を所定の設置場所からフォークリフトによる搬送を介して移設する場合、図3に示すように、フォークFを本体フレーム2の前面2dから溝部2cに差し込んで、工作機械1を1対のフォークFで持ち上げて搬送する。このとき、工作機械1に向って左側のフォークFが被測定部材28の下面に当接し、フォークリフトで工作機械1を持ち上げるときにフォークFから被測定部材28に外力が作用する。そして、図4に示すように、被測定部材28が湾曲状に変形する状態になる。その結果、被測定部材28には、その外力に起因して残留応力が残ることになる。
次に、制御装置18の電気的構成について説明する。
図5に示すように、制御装置18は、制御部40と、駆動回路46〜53と、A/D変換回路54等を備えている。制御部40は、CPU41、ROM42及びRAM43からなるマイクロコンピュータと、入力インターフェース44、及び入出力インターフェース45等を備えている。ROM42は、数値制御の制御プログラム、図6と図8に示す移設検知制御の制御プログラム等を格納している。RAM43は、ワーク加工用の複数のワーク別加工プログラム、CPU41による種々の演算処理に必要な種々のワークメモリ等を備えている。
図5に示すように、制御装置18は、制御部40と、駆動回路46〜53と、A/D変換回路54等を備えている。制御部40は、CPU41、ROM42及びRAM43からなるマイクロコンピュータと、入力インターフェース44、及び入出力インターフェース45等を備えている。ROM42は、数値制御の制御プログラム、図6と図8に示す移設検知制御の制御プログラム等を格納している。RAM43は、ワーク加工用の複数のワーク別加工プログラム、CPU41による種々の演算処理に必要な種々のワークメモリ等を備えている。
入力インターフェース44は、操作パネル9のキーボード10に電気的に接続されている。入出力インターフェース45は、X軸モータ19を駆動するX軸駆動回路46と、Y軸モータ20を駆動するY軸駆動回路47と、Z軸モータ25を駆動するZ軸駆動回路48と、主軸モータ26を駆動する主軸駆動回路49と、クーラント用のポンプ55を駆動するポンプ駆動回路50と、液晶ディスプレイ11を駆動するLCD駆動回路51と、警報表示部56を駆動する警報駆動回路52と、加振器29を駆動する加振器駆動回路53と、振動検出器30から供給されるアナログの振動検出信号をデジタルの振動データに変換するA/D変換回路54等に電気的に接続されている。
各軸モータ19,20,25,26は、夫々ロータリエンコーダ19a,20a,25a,26aを有し、ロータリエンコーダ19a,20a,25a,26aの検出信号は、夫々、各軸駆動回路46,47,48,49へ供給されている。
次に、工作機械1の移設を検知する移設検知制御について説明する。
最初に、移設検知制御のうちの、被測定部材28の基準振動特性を検出する基準振動特性検知制御について、図6のフローチャートと図7に基づいて説明する。尚、フローチャート中のSi(i=1,2,・・・)は各ステップを示す。
最初に、移設検知制御のうちの、被測定部材28の基準振動特性を検出する基準振動特性検知制御について、図6のフローチャートと図7に基づいて説明する。尚、フローチャート中のSi(i=1,2,・・・)は各ステップを示す。
この基準振動特性検出制御は、工作機械1の設置後の初期の時期に実行する処理である。先ず、電源投入後、CPU41は、振動検出器30で検出されてA/D変換回路54から供給された振動データの数をカウントするカウンタIを「0」に初期化する(S1)。次にCPU41は、加振器駆動回路53を介して所定数(1〜3程度の数)の駆動パルスで加振器29を駆動し、被測定部材28に振動を付加する(S2)。次に、CPU41は、振動検出器30で検出し且つA/D変換した振動データをA/D変換回路54から受けて、RAM43の所定のメモリ(データ記憶手段に相当する)に記憶する(S3)。
次に、CPU41は、カウンタIを「1」だけインクリメントし(S4)、次にカウンタIのカウント値Iが所定値K(例えば、4000)以上か否か判定し(S5)、カウント値I(振動データの数)が所定値KになるまでS3,S4の処理を繰り返す。CPU41は、カウント値Iが所定値Kになると(S5;Yes)、RAM43に記憶した振動データを読出し、この振動データに基づいて被測定部材28の基準波形パターンの波形特性データを演算して作成し、RAM43に記憶する(S6)。
前記検出した振動データは、例えば図7に示す基準波形パターンを示すものであるが、前記S6において基準波形パターンを演算するとは、基準波形パターンの特性を表す波形特性データを演算することである。図7に示すように、この波形特性データは、振動付加時刻t0から最初の振動検知時刻t1までの時間から演算される振動伝播時間Δt、最初の振動検知時刻t1から最後の振動検知時刻tnまでの振動継続時間ΔT、振幅が極大となるピークp1〜p8の数、平均振幅a、最大振幅A等のデータを含む。この基準波形パターンの波形特性データが、「振動関連データ」に相当し、被測定部材28の「基準振動特性」、「第1振動特性」に夫々相当する。
次に、工作機械1の電源が投入される毎に制御部40により実行される移設検知制御について、図8のフローチャートと図9に基づいて説明する。尚、Si(i=11,12,・・・)は各ステップを示す。先ず、電源投入後、CPU41は、振動データの数をカウントするカウンタIを「0」に初期化する(S11)。
次に、CPU41は、加振器駆動回路53を介して前記所定数と同じ所定数の駆動パルスで加振器29を駆動し(S12)、被測定部材28に振動を付加する。次に、CPU41は、振動検出器30が検出し且つA/D変換した振動データをA/D変換回路54から受けて、RAM43の所定のメモリに記憶する。
次に、CPU41は、カウンタIを「1」だけインクリメントし(S14)、次にカウンタIのカウント値Iが所定値K(例えば、4000)以上か否か判定し(S15)、カウント値I(振動データの数)が所定値KになるまでS13,S14の処理を繰り返す。CPU41は、カウント値Iが所定値Kになると(S15;Yes)、RAM43に記憶した今回の振動データを読出し、このデータに基づいて被測定部材28の今回の波形パターンを演算し、RAM43に記憶する(S16)。尚、前記今回の波形パターンの演算は、S6についての説明したのと同様であり、今回の振動データをメモリから読み出し、次のような今回波形パターンの波形特性データを演算する。
図9に示すように、今回の波形パターンの波形特性データは、振動付加時刻t0’から最初の振動検知時刻t1’までの時間から演算される振動伝播時間Δt’、最初の振動検知時刻t1’から最後の振動検知時刻tn’までの振動継続時間ΔT’、振幅が極大となるピークp1’〜p6’の数、平均振幅a’、最大振幅A’等のデータを含む。
この今回の波形特性データが被測定部材28の今回の「振動関連データ」に相当し、「第2振動特性」に相当する。
この今回の波形特性データが被測定部材28の今回の「振動関連データ」に相当し、「第2振動特性」に相当する。
次に、CPU41は、RAM43に既に記憶している基準波形パターンと今回の波形パターンを比較演算する(S17)。この比較演算においては、振動伝播時間Δt,Δt’、振動継続時間ΔT,ΔT’、ピークの数、平均振幅a,a’、最大振幅A,A’を項目別に比較する。次に、基準波形パターンと今回の波形パターンが一致するか否か判定する(S18)。この判定においては、S17における比較演算の結果を用いて、全体的に判断して、例えば±10%以上の差が発生していなければ、基準波形パターンと今回の波形パターンとが一致すると判定し(S18;Yes)、例えば±10%超の差が発生していれば、基準波形パターンと今回の波形パターンとが一致しないと判定する(S18;No)。
ここで、工作機械1が移設されることなく最初から設置場所にある場合には、被測定部材28の内部の残留応力が変化しておらず、図3の状態を維持している場合には、基準波形パターンと今回の波形パターンとが一致し、S18の判定がYesとなる。
しかし、工作機械1がフォークリフトによる搬送を介して移設された場合には、図4に示すように被測定部材28が外力により変形して残留応力が変化しているため、被測定部材28の伝播特性の変化により、振動継続時間ΔT,ΔT’、ピークの数、平均振幅a,a’、最大振幅A,A’に大きな差が発生する。その結果、S18の判定がNoとなる。
しかし、工作機械1がフォークリフトによる搬送を介して移設された場合には、図4に示すように被測定部材28が外力により変形して残留応力が変化しているため、被測定部材28の伝播特性の変化により、振動継続時間ΔT,ΔT’、ピークの数、平均振幅a,a’、最大振幅A,A’に大きな差が発生する。その結果、S18の判定がNoとなる。
次に、CPU41は、基準波形パターンと今回の波形パターンが一致した場合(S18;Yes)、工作機械1の移設がなかったため、工作機械1を起動させる(S19)。一方、今回の波形パターンが基準波形パターンと一致しない場合(S18;No)、CPU41は、警報駆動回路52を介して警告表示部56を作動させ(S20)、工作機械1の起動を禁止する(S21)。尚、S18を実行するCPU41が「判定手段」に相当し、S21を実行するCPU41が「起動禁止手段」に相当する。
以上説明した工作機械1の移設検知装置5の作用効果について説明する。
この移設検知装置5においては、フォークリフトによる搬送を介して行う工作機械1を移設した場合に被測定部材28に力がかかり残留応力が残り、振動の波形パターンが変化することを利用して移設を検知する。即ち、基準波形パターンと今回の波形パターンとを比較することにより、工作機械1の移設を検知し、工作機械1の移設を検知したら工作機械1の起動を禁止する。簡単な構成で且つ確実に工作機械1の移設を検知することができ、移設後の工作機械1の起動を確実に禁止することができる。
この移設検知装置5においては、フォークリフトによる搬送を介して行う工作機械1を移設した場合に被測定部材28に力がかかり残留応力が残り、振動の波形パターンが変化することを利用して移設を検知する。即ち、基準波形パターンと今回の波形パターンとを比較することにより、工作機械1の移設を検知し、工作機械1の移設を検知したら工作機械1の起動を禁止する。簡単な構成で且つ確実に工作機械1の移設を検知することができ、移設後の工作機械1の起動を確実に禁止することができる。
被測定部材28は、フォークリフトによる搬送を介して移設する場合にのみ振動の波形パターンが変化し、稼働時の工作機械1の振動や地震による振動では、被測定部材28は外力を受けないため、被測定部材28の波形パターンは変化しないから、移設検知装置5の誤動作(誤判断)が生じず、工作機械1の移設検知の作動確実性(信頼性)が格段に向上する。
被測定部材28は、本体フレーム2の底部のうち、工作機械1の本来の機能を達成する使用状態では、工作機械1の重量等の外力を受けない溝部2cに被測定部材28を取り付けたので、移設検知装置5の設置のために特別なスペースも必要としない。
尚、図6のS3で求めた振動データのみをメモリに格納しておいて、図6のS6の処理を、図8のS16において実行するように構成してもよい。
尚、図6のS3で求めた振動データのみをメモリに格納しておいて、図6のS6の処理を、図8のS16において実行するように構成してもよい。
次に、前記実施例1の図6のフローチャートを変更した実施例2について説明する。
実施例1では、工作機械1を所定の設置場所に設置後の初期の時期に被測定部材28に振動を付加して振動データを取得した。実施例2は、工作機械1の各電源遮断時に振動データを取得し、その振動データから基準波形パターンの波形特性データ(基準振動特性、第1振動特性)を演算し、その基準波形パターンの波形特性データを更新しながらメモリに記憶していく。
実施例1では、工作機械1を所定の設置場所に設置後の初期の時期に被測定部材28に振動を付加して振動データを取得した。実施例2は、工作機械1の各電源遮断時に振動データを取得し、その振動データから基準波形パターンの波形特性データ(基準振動特性、第1振動特性)を演算し、その基準波形パターンの波形特性データを更新しながらメモリに記憶していく。
この基準振動特性検出制御(図10参照)は、図6に示す基準振動特性検出制御に代わるものであり、制御装置18の制御部40により実行されるものである。尚、この実施例2においても図8の移設検知制御は採用される。
図10のフローチャート中のSi(i=31,32・・・)は各ステップを示す。
この基準振動特性検出制御は、工作機械1の稼働後の電源遮断時に実行する処理であり、工作機械1の電源遮断操作がなされた時に開始する。図10のS31〜S35は、図6のS1〜S6と同様の処理であるため、説明を省略する。
図10のフローチャート中のSi(i=31,32・・・)は各ステップを示す。
この基準振動特性検出制御は、工作機械1の稼働後の電源遮断時に実行する処理であり、工作機械1の電源遮断操作がなされた時に開始する。図10のS31〜S35は、図6のS1〜S6と同様の処理であるため、説明を省略する。
S36において、CPU41は、RAM43に記憶した今回の振動データを読出し、この振動データに基づいて、前記のS6と同様に、被測定部材28の基準波形パターンを演算(つまり、波形特性データを演算)し、今回作成した波形特性データを最新の基準波形パターンとしてRAM43の所定のメモリに更新しながら記憶していく。
被測定部材28に振動を付加した時の基準波形パターンを、工作機械1の各回の稼働後の電源遮断時に更新する。それ故、設定場所の環境状況に応じて基準波形パターンを最新の基準波形パターンに更新し、その波形特性データを、図8の制御により工作機械1の起動時に取得する今回の波形特性データと比較することにより、工作機械1の移設を検知することができ、移設検知の信頼度を高めることができる。
前記移設検知装置5の機械的構成を変更した例について説明する。
図11に示すように、本体フレーム2の左右何れか一方の溝部2cの上面壁に、溝部2cに沿って延びる2条の突条2aを形成し、この2条の突条2aの下面側に被測定部材28Aを当接状態に配置して2条の突条2aに固定している。尚、本体フレーム2の他方の溝部2cの上面壁の壁面は被測定部材28Aの下面と同レベルに形成している。
図11に示すように、本体フレーム2の左右何れか一方の溝部2cの上面壁に、溝部2cに沿って延びる2条の突条2aを形成し、この2条の突条2aの下面側に被測定部材28Aを当接状態に配置して2条の突条2aに固定している。尚、本体フレーム2の他方の溝部2cの上面壁の壁面は被測定部材28Aの下面と同レベルに形成している。
被測定部材28Aの図11における左端部分の上に加振器29Aを設け、加振器29Aから被測定部材28Aに振動を付加するように構成する。被測定部材28Aの図11における右端部分の上に振動検出器30Aを設け、この振動検出器30Aにより被測定部材28Aの振動を検出するように構成する。加振器29Aと振動検出器30Aは実施例1の加振器29と振動検出器30と夫々同様のものである。
工作機械1の移設時には、フォークリフトの一方のフォークFで被測定部材28Aの下面を持ち上げると共に、他方のフォークFで他方の溝部2cの上面壁の壁面を持ち上げ、工作機械1の全重量を1対のフォークFで支持して搬送する。
この移設検知装置5Aは、実施例1の移設検知装置5と同様に、工作機械1の移設の際に被測定部材28Aに発生した残留応力により振動伝播特性が変化する音弾性効果を利用して工作機械1の移設を検知するものである。
この移設検知装置5Aは、実施例1の移設検知装置5と同様に、工作機械1の移設の際に被測定部材28Aに発生した残留応力により振動伝播特性が変化する音弾性効果を利用して工作機械1の移設を検知するものである。
移設時にフォークFから作用する外力によって被測定部材28Aに圧縮残留応力を発生させる為に、被測定部材28Aは、本体フレーム2を構成する鋳鉄又は炭素鋼よりも圧縮強度が弱い材料で構成する。鋳鉄の圧縮強度は1000〜1400MPa、炭素鋼の圧縮強度は 500〜800 MPaであるから、被測定部材28Aの材料の圧縮強度は、本体フレーム2が鋳鉄製である場合は1000MPa以下、本体フレーム2が炭素鋼製の場合は 500MPa以下に設定する。
そこで、被測定部材28Aの材料としては、括弧内に圧縮強度を併記すると、アルミ合金(約300 MPa)、マグネシウム合金(約230 MPa) 、亜鉛合金( 約280 〜320 MPa)、合成樹脂( ABS:ポリカーボネート、塩化ビニル、アクリルなど)(約40〜80MPa) などを適用することができる。
但し、工作機械1の移設の際に、被測定部材28Aに圧縮力がかかり内部に残留応力が発生するように、被測定部材28Aを構成する材料の圧縮強度に応じて、2条の突条2aの幅と長さの寸法を適切に設定するものとする。この実施例3においても、実施例1,2と同様の移設検知制御の制御プログラムを適用できるため、その制御プログラムについての説明は省略する。
尚、この実施例3の移設検知装置5Aによっても、実施例1,2の移設検知装置5と同様の効果が得られることは勿論である。
尚、この実施例3の移設検知装置5Aによっても、実施例1,2の移設検知装置5と同様の効果が得られることは勿論である。
次に、前記実施例を変形する種々の変形例について説明する。
1]実施例では、加振手段28として加振器を用いたが、工作機械1自体を加振手段として構成し、工作機械1で発生する振動、例えば、主軸ヘッド13の昇降による工作機械1の振動を被測定部材28に付加するように構成してもよい。この場合、被測定部材28に加振器を取り付ける必要がなく、加振器を取り付けるためのスペースも省略することができる。
1]実施例では、加振手段28として加振器を用いたが、工作機械1自体を加振手段として構成し、工作機械1で発生する振動、例えば、主軸ヘッド13の昇降による工作機械1の振動を被測定部材28に付加するように構成してもよい。この場合、被測定部材28に加振器を取り付ける必要がなく、加振器を取り付けるためのスペースも省略することができる。
2]前記被測定部材28の幅方向に振動を伝播させる代わりに、被測定部材28の長さ向に振動を伝播させるように構成してもよい。
また、前記被測定部材28は、溝部2cに沿ってY軸方向に細長く延びる銅板で構成したが、Y軸方向の長さが、所定長さ(例えば、100mm)の銅板で構成してもよい。
また、銅板製の被測定部材28の代わりに、ヤング率の小さな金属材料であるアルミニウム板や亜鉛板を採用してもよい。
また、前記被測定部材28は、溝部2cに沿ってY軸方向に細長く延びる銅板で構成したが、Y軸方向の長さが、所定長さ(例えば、100mm)の銅板で構成してもよい。
また、銅板製の被測定部材28の代わりに、ヤング率の小さな金属材料であるアルミニウム板や亜鉛板を採用してもよい。
3]前記実施例3において、本体フレーム2と一体の2条の突条2aを省略し、その2条の突条2aの代わりに、突条2aと同様の断面形状の被測定部材と鋼製部材を設ける。そして、被測定部材の長さ方向の一端側に加振器から振動を付加可能に構成し、被測定部材の長さ方向の他端側に振動を検出する振動検出器を設ける。工作機械1の移設の際、フォークリフトのフォークFを前記の突条2aと同様の断面形状の被測定部材と鋼製部材の下面に当接させて持ち上げるように構成する。
F フォーク
1 工作機械
2 本体フレーム
2a 突条
2c 溝部
28、28A 被測定部材
29、29A 加振器
30、30A 振動検出器
41 CPU
43 RAM
1 工作機械
2 本体フレーム
2a 突条
2c 溝部
28、28A 被測定部材
29、29A 加振器
30、30A 振動検出器
41 CPU
43 RAM
Claims (7)
- 所定の設置場所から搬送手段による搬送を介して移設可能な工作機械において、
前記工作機械の本体フレームに取り付けられ且つ前記搬送手段を介して行う移設時に振動特性が変化する被測定部材と、
前記被測定部材に振動を付加する加振手段と、
前記加振手段で振動を付加中に前記被測定部材の振動を検出する振動検出手段と、
前記振動検出手段から受ける被測定部材の振動を検出する振動検出手段と、
前記振動検出手段から受ける被測定部材の振動データ又は振動データから演算した振動関連データを記憶するデータ記憶手段と、
前記データ記憶手段に記憶した前回のデータから得られる第1振動特性と、今回のデータから得られる第2振動特性とを比較し、第1,第2振動特性が一致するか否か判定する判定手段と、
前記判定手段が否定判定した場合に、工作機械の起動を禁止する起動禁止手段と、
を備えたことを特徴とする工作機械。 - 前記被測定部材は、本体フレームのうち、工作機械の動作時に外力を受けない部位に設けたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
- 前記被測定部材は、本体フレームのうち、前記搬送手段による搬送中に外力が作用する部位に設けたことを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
- 前記加振手段は、前記工作機械自体で構成され、前記工作機械の稼働時に工作機械で発生する振動を被測定部材に付加することを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
- 前記加振手段は、複数の圧電素子を積層した圧電素子積層体を有する加振器からなることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
- 前記第1振動特性は、工作機械の設置後の初期の時期に演算された基準振動特性であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の工作機械。
- 前記第1振動特性は、工作機械の電源遮断時に演算されて更新されるデータから求められることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の工作機械。
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---|---|---|---|---|
CN104932423A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-09-23 | 上海第二工业大学 | 一种显示器外罩开孔控制方法及装置 |
CN106919139A (zh) * | 2015-12-24 | 2017-07-04 | 兄弟工业株式会社 | 移设限制装置、机床、移设限制方法 |
WO2020143203A1 (zh) * | 2019-01-07 | 2020-07-16 | 北京理工大学 | 一种深孔镗削加工颤振的在线监测与抑制方法 |
CN114425720A (zh) * | 2022-01-21 | 2022-05-03 | 北京理工大学 | 具有切削力和振动监测功能的机器人主轴系统及实现方法 |
-
2010
- 2010-01-28 JP JP2010016287A patent/JP2011154588A/ja active Pending
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