JP2011153999A - 交流電気量測定装置および交流電気量測定方法 - Google Patents

交流電気量測定装置および交流電気量測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定対象が系統定格周波数から外れて動作している場合であっても、高精度な交流電気量の測定を可能とする。
【解決手段】測定対象となる交流電圧の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の瞬時値データの二乗積分演算により求めた電圧振幅を交流電圧の振幅値で正規化した正規化電圧振幅と、正規化電圧振幅を算出する際に用いた4点の瞬時値データを含む連続する少なくとも5点の瞬時値データにおける隣接する2点の瞬時値データ間の先端間距離を表す4点の弦長瞬時値データの二乗積分演算により求めた電圧弦長を交流電圧の振幅値で正規化した正規化電圧弦長と、を用いてサンプリング1周期時間における回転位相角を算出し、これら回転位相角、正規化電圧振幅および正規化電流振幅を用いて交流電圧振幅、交流電流振幅、有効電力、無効電力に関する真値を算出する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、交流電気量測定装置および交流電気量測定方法に関する。
近年、電力系統内の潮流が複雑化するにつれ、信頼性および品質の高い電力の供給が要求されるようになっており、特に、電力系統の保護制御装置に必須とされる単相回路、三相回路、任意の多相回路における交流電気量測定装置の性能向上の必要性は、ますます高くなっている。
本発明者は、既に電力系統の制御および保護性能を向上するために、複素平面上の回転ベクトルによる対処法が有用であることを提案している(例えば、特許文献1)。この提案手法は、交流電圧および交流電流を複素平面上において反時計方向に回転するベクトルとして表現する基本的手法に基づくものである。具体的には、基準波の1周期を4N(Nは正の整数)等分するタイミングで電力系統の電圧を計測し、この計測した電圧を実数部座標とし、90度先に計測した電圧を虚数部座標とした先端を有する電圧回転ベクトルを求め、その電圧回転ベクトルの先端と1つ前の電圧回転ベクトルの先端とを結ぶ弦の弦長を算出し、1のタイミングと基準波の1周期前との間で計測した電圧から電圧実効値を求め、前記弦長の加算値と上記電圧実効値とに基づき算出した電圧回転ベクトルの位相角から電力系統の周波数を算出している。
一方、上記のような複素平面上の回転ベクトルを用いずに交流電気量を測定する手法を開示した文献も幾つか存在する(例えば、非特許文献1、特許文献2など)。この非特許文献1では、各種交流電気量の計算式が提示されている。また、特許文献2では、被測定系の交流電流および交流電圧から無効電力を演算する装置において、演算処理の高速化と、装置のローコスト化とを実現可能な回路構成を開示している。
特開2004−361124号公報 特許第3312006号公報
上記非特許文献1においては、各種交流電気量を測定するときには系統定格周波数(50Hzもしくは60Hz)を用いることになっている。また、上記特許文献2では、無効電力量を算出するときに、瞬時電圧波形の90度移相操作を行う必要があるが、この移相操作では、固定のサンプリング刻み幅を利用している。
したがって、上記非特許文献1および特許文献2の処理では、測定対象が系統定格周波数で動作している場合のみ、精度のよい値が得られることになる。裏を返せば、測定対象が系統定格周波数から外れて動作している場合には、測定誤差が生じることになり、系統定格周波数からの外れ度合いが大きいほど、測定誤差が大きくなるという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、測定対象が系統定格周波数から外れて動作している場合であっても、高精度な交流電気量の測定を可能とする交流電気量測定装置および交流電気量測定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる交流電気量測定装置は、測定対象となる交流電圧を当該交流電圧の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の電圧瞬時値データの二乗積分演算により求めた電圧振幅を前記交流電圧の振幅値で正規化した正規化電圧振幅を算出する正規化電圧振幅算出部と、前記サンプリング周波数でサンプリングされ、前記正規化電圧振幅を算出する際に用いた4点の電圧瞬時値データを含む連続する少なくとも5点の電圧瞬時値データにおける隣接する2点の電圧瞬時値データ間の先端間距離を表す4点の電圧弦長瞬時値データの二乗積分演算により求めた電圧弦長を前記交流電圧の振幅値で正規化した正規化電圧弦長を算出する正規化電圧弦長算出部と、前記正規化電圧振幅および前記正規化電圧弦長を用いてサンプリング1周期時間における回転位相角を算出する回転位相角算出部と、前記正規化電圧振幅および前記回転位相角を用いて前記交流電圧振幅の真値である実電圧振幅を算出する実電圧振幅算出部と、を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる交流電気量測定装置によれば、測定対象が系統定格周波数から外れて動作している場合であっても、高精度な交流電気量の測定が可能になるという効果を奏する。
図1は、複素平面上の電圧回転ベクトルグループを示す図である。 図2は、複素平面上における正規化有効電力実効値の算出手法を説明するための電圧回転ベクトルグループおよび電流回転ベクトルグループの一例を示す図である。 図3は、複素平面上における正規化無効電力実効値の算出手法を説明するための電圧回転ベクトルグループおよび電流回転ベクトルグループの一例を示す図である。 図4は、サンプリング周波数600Hzにおける周波数−正規化電圧電流間位相角(N=3,φ=0)を示す図である。 図5は、サンプリング周波数600Hzにおける正規化/実電圧電流間位相角(N=3,f=50Hz)を示す図である。 図6は、本実施の形態にかかる交流電気量測定装置の機能構成を示す図である。 図7は、交流電気量測定装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、本シミュレーションにおけるモデル系統図である。 図9は、本シミュレーションにおける入力電圧および入力電流の各瞬時値を示す図である。 図10は、本シミュレーションにおけるに回転位相角の測定結果を示す図である。 図11は、本シミュレーションにおけるに周波数の測定結果を示す図である。 図12は、本シミュレーションにおける正規化電圧振幅および実電圧振幅を示す図である。 図13は、本シミュレーションにおける正規化電流振幅および実電流振幅を示す図である。 図14は、本シミュレーションにおける正規化電圧電流間位相角と実電圧電流間位相角との関係を示す図である。 図15は、本シミュレーションにおける正規化電圧電流間位相角および実電圧電流間位相角を示す図である。 図16は、本シミュレーションにおける正規化有効電力実効値および実有効電力実効値を示す図である。 図17は、本シミュレーションにおける正規化無効電力実効値および実無効電力実効値を示す図である。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態にかかる交流電気量測定装置について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
<実施の形態>
本実施の形態にかかる交流電気量測定装置および交流電気量測定方法を説明するにあたり、まず、本実施の形態の要旨を成す交流電気量測定手法の概念(アルゴリズム)について説明し、その後、本実施の形態にかかる交流電気量測定装置の構成および動作について説明する。
図1は、複素平面上の電圧回転ベクトルグループを示す図である。図1において、複素平面上には、それぞれ現時点の電圧回転ベクトルv(t)、現時点よりもサンプリング1周期T(サンプリング周波数1刻み幅分に相当する時間)前時点の電圧回転ベクトルv(t−T)、現時点よりもサンプリング2周期(2T)前時点の電圧回転ベクトルv(t−2T)、現時点よりもサンプリング3周期(3T)前時点の電圧回転ベクトルv(t−3T)および、現時点よりもサンプリング4周期(4T)前時点の電圧回転ベクトルv(t−4T)が示されている。この4個の電圧回転ベクトルは一つの電圧回転ベクトルグループを形成し、同じ回転速度で複素平面上に反時計回りに回転する。
ここで、この電圧回転ベクトルグループを一つの等価ベクトルに縮約する。この縮約された等価ベクトルの回転軸は、電圧回転ベクトルv(t−T)とv(t−2T)との間の対称中心にあり、正規化電圧回転軸と称し、記号Rvで表す。また、この等価ベクトルの振幅を正規化電圧振幅と称し、次式を用いて計算する。
Figure 2011153999
ここで、上式におけるサンプリング周期(サンプリング1周期の時間)Tは、サンプリング周波数fsの逆数として、次式で表すことができる。
Figure 2011153999
なお、本明細書では、計算式の展開を容易とするため、電圧回転ベクトルの実数部に相当する瞬時値{vre(t),vre(t−T),…}を、単に{v(t),v(t−T),…}と表現する。
この表現により、電圧回転ベクトルグループに属する4個の電圧回転ベクトルの実数瞬時値は、次式のように表すことができる。
Figure 2011153999
上式において、Vは実電圧振幅、αはサンプリング1周期に対応する回転位相角、ω1=2πf1は、系統の角周波数である。なお、実電圧振幅Vは、測定対象における交流電圧振幅の真値であり、交流電圧の周波数に依存しない値である。
また、回転位相角αは、次式のように計算される。
Figure 2011153999
上式において、Vf2は正規化電圧弦長であり、次式を用いて計算される。
Figure 2011153999
また、上記(5)式において、v2(t),v2(t−T),v2(t−2T),v2(t−3T)は差分電圧瞬時値であり、次式で表される。
Figure 2011153999
なお、実際の周波数は、サンプリング周期Tと、上記(4)式で求められる回転位相角αを用いて、次式のように計算される。
Figure 2011153999
また、上記(3)式の各式を上記(1)式の右辺に代入して整理すれば、次式のように簡略化される。
Figure 2011153999
さらに、上記(8)式を(1)式に代入すれば、次式に示す正規化電圧振幅の解析解が得られる。
Figure 2011153999
なお、正規化電圧振幅とは、複素平面上の電圧回転ベクトルグループデータを利用して計算した電圧振幅である。また、正規化電圧振幅Vfは、上述した実電圧振幅Vとは異なり、交流電圧の周波数に依存性があるという性質がある。
上記(9)式に示されるように、正規化電圧振幅Vは実電圧振Vと回転位相角αのサイン関数との掛け算結果であることが分かる。また、その性質として、回転速度と、回転位相角αと、正規化電圧振幅との間には、回転位相角αの値に応じて以下の関係がある。
回転位相角αが90度より小さい場合、回転速度が速いほど、回転位相角αは大きくなり、正規化電圧振幅も大きくなる。
また、回転位相角αが90度となる場合、正規化電圧振幅Vと実電圧振幅Vとは等しくなる。例えば、サンプリング周波数が600Hzで、測定対象の入力周波数が150Hzの場合、回転位相角αは90度となり、正規化電圧振幅と実電圧振幅は同じである。
一方、回転位相角αが90度より大きい場合、回転速度が速いほど、回転位相角αは大きくなり、正規化電圧振幅も小さくなる。
また、回転位相角αが180度より大きい場合、周波数を正しく測定することができない条件となり、実電圧振幅Vの測定は不可能である。なお、周波数を正しく測定することができない条件とは、サンプリング周波数は測定周波数の2倍以上必要であるという標本化定理を満足しないことに他ならない。
上記(9)式から、実電圧振幅Vは、次式を用いて計算される。
Figure 2011153999
正規化電圧振幅Vfおよび回転位相角αは、それぞれ直接時系列電圧瞬時値を利用して算出し、実電圧振幅Vが求められる。更に、上式から求められる値は交流電圧の周波数に依存しない真値である。
つぎに、サンプリング分割数の概念について説明する。表1は、サンプリング分割数の一覧表である。
Figure 2011153999
この表1では、最左欄にサンプリング分割数Nを示し、以下、サンプリング分割数Nに応じて変化する電圧振幅回転ベクトルグループのサンプリング数、電圧弦長回転ベクトルグループのサンプリング数および、サンプリング1周期時間の回転位相角を表している。なお、最右欄に示す回転位相角の変化を見れば分かるように、サンプリング分割数Nは、回転位相角を小さくする(整数分の1にする)ための設定値(整定値)である。
なお、図1は、サンプリング分割数N=1であるときの電圧回転ベクトルグループを示している。
また、表1の電圧を電流に入れ替えれば、電流回転ベクトルの演算にも適用可能である。なお、電流と電圧は同じ周波数で振動していると考え、電圧計算から得られた回転位相角を利用する場合には、電流弦長回転ベクトルの計算は不要である。
つぎに、サンプリング分割数が任意の値をとるときの正規化電圧振幅計算式を提案する。次式は、サンプリング分割数Nの電圧回転ベクトルグループに対応する正規化電圧振幅Vfを表す式である。
Figure 2011153999
ここで、サンプリング分割数Nの電圧回転ベクトルv(t)の実数部瞬時値は、次式で与えられる。
Figure 2011153999
同様に、サンプリング分割数Nの電圧回転ベクトルグループに対応する正規化電圧弦長Vf2は、次式のように表される。
Figure 2011153999
また、差分電圧瞬時値は、上記(6)式を拡張することで、次式のように表される。
Figure 2011153999
(12)式を正規化電圧振幅計算式(11)の右辺に代入して整理すれば、次式のように簡略化される。
Figure 2011153999
さらに、上記(15)式を(11)式に代入すれば、次式に示す正規化電圧振幅の計算式が得られる。
Figure 2011153999
ここで、この(16)式に着目すれば、サンプリング分割数N=1の場合ときと同様に、次のことが明らかとなる。
回転位相角αのN倍が90度となる場合、正規化電圧振幅Vと実電圧振幅Vは等しくなる。例えば、サンプリング周波数が600Hzで、サンプリング分割数N=3の測定装置において、測定対象の入力周波数が50Hzの場合、回転位相角αのN倍は90度となり(表1参照)、正規化電圧振幅Vと実電圧振幅Vは同じ値をとる。
上記(16)式から、実電圧振幅Vは、次式を用いて計算される。
Figure 2011153999
なお、回転位相角αのN倍が第3象限(180度〜270度或いはその倍数)或いは第4象限(270度〜360度或いはその倍数)にある場合、sin(Nα)の値はマイナスになるため、sin(Nα)の絶対値をとる式としている。
また、交流電圧実効値Veffと実電圧振幅Vとの関係は、次式のとおりである。
Figure 2011153999
実電流振幅Iについても、実電圧振幅Vのときと同じ手法での測定が可能であり、具体的には、以下のとおりである。
まず、サンプリング分割数Nの電流回転ベクトルグループに対応する正規化電流振幅Ifは、次式で表される。
Figure 2011153999
また、(17)式と同様に、実電流振幅Iは、次式を用いて計算される。
Figure 2011153999
なお、電流は電圧と同じ周波数で振動していることを想定するため、電圧回転ベクトルグループにより得られた回転位相角αのN倍の値を用いて、実電流振幅Iを計算しても構わない。
また、交流電流実効値Ieffと実電流振幅Iとの関係は、次式のとおりである。
Figure 2011153999
つぎに、交流単相回路の有効電力および無効電力の算出手法について、図2および図3を参照して説明する。まず、図2は、複素平面上における正規化有効電力実効値の算出手法を説明するための電圧回転ベクトルグループおよび電流回転ベクトルグループの一例を示す図である。正規化有効電力実効値とは、複素平面上の電圧回転ベクトルグループおよび電流回転ベクトルグループの各データを利用して計算した有効電力の実効値であり、交流電圧および交流電流の周波数に依存性があるという性質がある。また、この正規化有効電力実効値は、次式を用いて計算される。
Figure 2011153999
また、電圧回転ベクトルの実数部瞬時値は、上記(3)式に示したとおりであり、ここに再掲する。
Figure 2011153999
一方、電流回転ベクトルの実数部瞬時値は、次式のように表すことができる。
Figure 2011153999
ここで、上記(3)式および(23)式で示される電圧および電流の各実数部瞬時値を上記(22)式に代入して整理すれば、正規化有効電力実効値Pfは、次式のように簡略化される。
Figure 2011153999
上記の結果は、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルが複素平面上において対称性を有しているためであり、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルを利用する限り、この関係は成立する。すなわち、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルに基づいて、正規化有効電力実効値Pfを計算する場合、次式が成立する。
Figure 2011153999
また、図3は、複素平面上における正規化無効電力実効値の算出手法を説明するための電圧回転ベクトルグループおよび電流回転ベクトルグループの一例を示す図である。正規化無効電力実効値とは、複素平面上の電圧回転ベクトルグループおよび電流回転ベクトルグループの各データを利用して計算した無効電力の実効値であり、交流電圧および交流電流の周波数に依存性があるという性質がある。また、この正規化無効電力実効値は、次式を用いて計算される。
Figure 2011153999
ここで、上記(3)式および(23)式で示される電圧および電流の各実数部瞬時値を上記(26)式に代入して整理すれば、正規化無効電力実効値Qfは、次式のように簡略化される。
Figure 2011153999
上記の結果は、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルが複素平面上において対称性を有しているためであり、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルを利用する限り、この関係は成立する。すなわち、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルに基づいて、正規化無効電力実効値Qfを計算する場合、次式が成立する。
Figure 2011153999
上記(25)および(28)式から、正規化有効電力実効値Pfと正規化無効電力実効値Qfを用いて計算された交流電圧と交流電流との間の位相角(以下「正規化電圧電流間位相角」という)φは、次式にて算出される。
Figure 2011153999
また、上記(29)式において、回転位相角αが90度の場合には次式が成立する。
Figure 2011153999
上記(30)式の第1式において、「P」および「Q」は、それぞれ測定対象における有効電力実効値の真値である実有効電力実効値および、測定対象における無効電力実効値の真値である実無効電力実効値であり、上記(30)式の第2式で表される。なお、φrealは実電圧電流間位相角である。
また、上記(30)式の第1式における「Pf」および「Qf」は、それぞれ正規化有効電力実効値および正規化無効電力実効値であり、上記(30)式の第3式で表される。なお、φfは正規化電圧電流間位相角であり、この正規化電圧電流間位相角φfと実電圧電流間位相角φrealとは、異なるものである。数学的な言葉で言えば、両者は異なる位相空間の要素である。
このように、回転位相角αが90度である場合、正規化有効電力実効値と正規化無効電力実効値との関係は、実有効電力実効値と実無効電力実効値との関係と比例関係にあり、より詳細には、それぞれの位相空間における電圧電流間位相角の余弦関数と正弦関数との比が等しい関係にあるので、周波数補正は不要となる。
また、サンプリング分割数が任意の値をとるときも正規化有効電力実効値Pfを同様に計算することができる。次式は、サンプリング分割数Nの正規化有効電力実効値Pfの計算式である。
Figure 2011153999
また、サンプリング分割数Nの電圧瞬時値および電流瞬時値は、次式で与えられる。
Figure 2011153999
上記(32)式を正規化有効電力実効値の計算式である(31)式に代入して整理すれば、次式のように簡略化される。
Figure 2011153999
上記の結果は、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルが複素平面上において対称性を有しているためであり、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルを利用する限り、この関係は成立する。すなわち、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルに基づいて、サンプリング分割数Nの正規化有効電力実効値Pfを計算する場合、次式が成立する。
Figure 2011153999
また、サンプリング分割数が任意の値をとるときも正規化無効電力実効値Qfを同様に計算することができる。次式は、サンプリング分割数Nの正規化無効電力実効値Qfの計算式である。
Figure 2011153999
上記(32)式を正規化無効電力実効値の計算式である(35)式に代入して整理すれば、次式のように簡略化される。
Figure 2011153999
上記の結果は、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルが複素平面上において対称性を有しているためであり、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルを利用する限り、この関係は成立する。すなわち、電圧回転ベクトルおよび電流回転ベクトルに基づいて、サンプリング分割数Nの正規化無効電力実効値Qfを計算する場合、次式が成立する。
Figure 2011153999
上記(34)式と(37)式とから、サンプリング分割数Nの正規化有効電力と正規化無効電力との間には、次式の関係が成り立つ。
Figure 2011153999
また、上記(38)式において、回転位相角αのN倍が90度の場合には、上記(30)式に示した関係が成立する。
Figure 2011153999
このように、回転位相角αのN倍が90度である場合、正規化有効電力実効値と正規化無効電力実効値との関係は、実有効電力実効値と実無効電力実効値との関係と比例関係にあり、それぞれの位相空間における電圧電流間位相角の余弦関数と正弦関数との比が等しい関係にあるので、周波数補正は不要となる。
例えば、定格周波数50Hzの電力系統において、実測周波数は50Hzである場合、サンプリング周波数を600Hzとし、サンプリング分割数N=3とすれば、回転位相角αが30度であり、回転位相角αのN倍が90度になるので、実有効電力実効値と実無効電力実効値との比は、正規化有効電力実効値と正規化無効電力実効値との比に等しくなり、周波数補正は不要となる。
また、(38)式より、正規化電圧電流間位相角は、次式を用いて算出することができる。
Figure 2011153999
上記(39)式において、φをφfに変更するのは、この式により計算される正規化電圧電流間位相角が周波数に依存しているためである。
図4は、サンプリング周波数600Hzにおける周波数−正規化電圧電流間位相角(N=3,φ=0)を示す図であり、図5は、サンプリング周波数600Hzにおける正規化/実電圧電流間位相角(N=3,f=50Hz)を示す図である。
図4に示されるように、周波数f=50Hzの場合には、正規化電圧電流間位相角φfと実電圧電流間位相角φとが一致することが分かる。また、図5に示されるように、周波数f=50Hzの場合には、正規化電圧電流間位相角φfの値に関わらず、正規化電圧電流間位相角φfと実電圧電流間位相角φの値が一致していることが分かる。
また、サンプリング周波数600Hzでサンプリング分割数N=3の測定装置において、系統周波数が50Hz〜75Hzまでの実電圧電流間位相角φの補正計算式は以下のようになる。
Figure 2011153999
上記(40)式において、φH90は実電圧電流間位相角φが90度に対応する正規化電圧電流間位相角φfの上限値であり、次式のとおりである。
Figure 2011153999
また、サンプリング周波数600Hzでサンプリング分割数N=3の測定装置において、系統周波数が25Hz〜50Hzの場合の実電圧電流間位相角φの補正計算式は、次式のとおりである。
Figure 2011153999
上記(42)式において、φL90は実電圧電流間位相角φが90度に対応する正規化電圧電流間位相角φfの下限値であり、次式のとおりである。
Figure 2011153999
最後に、正規化有効電力と正規化無効電力の値により補正の方向を決定し、次式を用いて実電圧電流間位相角φ(ここではφreal)を計算する。
Figure 2011153999
上記では、系統周波数が25Hz〜75Hzの場合の補正計算式を示したが、他の系統周波数についても同様な補正計算式を導くことができる。
また、実有効電力Pおよび実無効電力Qは、それぞれ次式を用いて計算される。
Figure 2011153999
Figure 2011153999
上記(45)および(46)式において、Vは実電圧振幅、Iは実電流振幅、φrealは実電流電圧間位相角である。
比較のため、単相回路における交流電圧、交流電流、有効電力、無効電力および、皮相電力の交流回路理論上の計算式(解析解)を以下に示す。
まず、瞬時電圧回転ベクトルは以下のとおりである。
Figure 2011153999
また、瞬時電流回転ベクトルは以下のとおりである。
Figure 2011153999
また、有効電力実効値は以下のとおりである。
Figure 2011153999
また、無効電力実効値は以下のとおりである。
Figure 2011153999
また、皮相電力実効値は以下のとおりである。
Figure 2011153999
上記のように、本実施の形態において導いた上記(45)および(46)式は、単相回路における解析解である(49)および(50)式を含んでおり、本実施の形態による手法の正しさが証明されたことになる。
つぎに、本実施の形態にかかる交流電気量測定装置の機能構成と、その動作について、図6および図7を参照して説明する。ここで、図6は本実施の形態にかかる交流電気量測定装置1の機能構成を示す図であり、図7は交流電気量測定装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、本実施の形態にかかる交流電気量測定装置1は、交流電圧・電流瞬時値データ入力部2、正規化電圧振幅算出部3、正規化電圧弦長算出部4、回転位相角算出部5、周波数算出部6、実電圧振幅算出部7、正規化電流振幅算出部8、実電流振幅算出部9、正規化有効電力実効値算出部10、正規化無効電力実効値算出部11、正規化電圧電流間位相角算出部12、実電圧電流間位相角算出部13、実有効電力実効値算出部14、実無効電力実効値算出部15、インターフェース16および、記憶部17を備えて構成される。なお、インターフェース16は、演算結果等を表示装置や外部装置に出力する処理を行い、記憶部17は、計測データや演算結果などを記憶する処理を行う。
上記の構成において、交流電圧・電流瞬時値データ入力部2は、電力系統に設けられた計器用変圧器(PT)および変流器(CT)からの電圧瞬時値および電流瞬時値を取り込む処理を行う(ステップS101)。なお、取り込まれた電圧瞬時値および電流瞬時値の各データは、記憶部17に格納される。
正規化電圧振幅算出部3は、上記した電圧振幅回転ベクトルグループをなす複数の電圧瞬時値データを用いて正規化電圧振幅を演算する(ステップS102)。この正規化電圧振幅の演算処理については、上述したアルゴリズの概念も含めて総括的に説明すると、つぎのように説明できる。すなわち、正規化電圧振幅算出部3は、標本化定理を満足させるため、測定対象となる交流電圧の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の瞬時値データの例えば二乗積分演算により求めた電圧振幅を交流電圧の振幅値で正規化して正規化電圧振幅として算出する処理を行う。
また、正規化電圧弦長算出部4は、上記した電圧振幅回転ベクトルグループをなす複数の電圧瞬時値データを用いて正規化電圧弦長を演算する(ステップS103)。この正規化電圧弦長算出部4についても、つぎのように総括的に説明することができる。すなわち、正規化電圧弦長算出部4は、上記サンプリング周波数でサンプリングされ、上記正規化電圧振幅を算出する際に用いた4点の瞬時値データを含む連続する少なくとも5点の瞬時値データにおける隣接する2点の瞬時値データ間の先端間距離を表す4点の瞬時値データ(弦長瞬時値データ)の例えば二乗積分演算により求めた電圧弦長を交流電圧の振幅値で正規化して正規化電圧弦長として算出する処理を行う。
回転位相角算出部5は、正規化電圧振幅算出部3にて算出された正規化電圧振幅と、正規化電圧弦長算出部4にて算出された正規化電圧弦長を用いて、サンプリング1周期に対応する回転位相角を測定する(ステップS104)。なお、回転位相角の計算式は上記(4)式に示したとおりである。
周波数算出部6は、回転位相角算出部5にて算出された回転位相角およびサンプリング周期を用いて、測定対象の周波数を測定する(ステップS105)。なお、周波数測定の計算式は上記(7)式に示したとおりである。
実電圧振幅算出部7は、正規化電圧振幅算出部3にて算出された正規化電圧振幅と、回転位相角算出部5にて算出された回転位相角を用いて、実電圧振幅を計算する(ステップS106)。なお、実電圧振幅の計算式は上記(10)および(17)式に示したとおりである。
正規化電流振幅算出部8は、上記した電流振幅回転ベクトルグループをなす複数の電流瞬時値データを用いて正規化電流振幅を演算する(ステップS107)。正規化電流振幅算出部8は、標本化定理を満足させるため、測定対象となる交流電流の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の瞬時値データの例えば二乗積分演算により求めた電流振幅を交流電流の振幅値で正規化して正規化電流振幅として算出する処理を行う。
実電流振幅算出部9は、正規化電流振幅算出部8にて算出された正規化電流振幅と、回転位相角算出部5にて算出された回転位相角を用いて、実電流振幅を計算する(ステップS108)。なお、実電流振幅の計算式は上記(20)式に示したとおりである。
正規化有効電力実効値算出部10は、上記した電圧振幅回転ベクトルグループをなす複数の電圧瞬時値データと、電流振幅回転ベクトルグループをなす複数の電流瞬時値データを用いて正規化有効電力実効値を計算する(ステップS109)。より詳細に説明すると、正規化有効電力実効値算出部10は、測定対象となる交流電圧の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する所定4点の瞬時値データと、測定対象となる交流電流の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する所定3点の瞬時値データとの積(電圧・電流積)を例えば二乗積分演算することで算出する(上記(22)および(31)式参照)。
正規化無効電力実効値算出部11は、上記した電圧振幅回転ベクトルグループをなす複数の電圧瞬時値データと、電流振幅回転ベクトルグループをなす複数の電流瞬時値データを用いて正規化無効電力実効値を計算する(ステップS110)。より詳細に説明すると、正規化無効電力実効値算出部11は、測定対象となる交流電圧の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する所定3点の瞬時値データと、測定対象となる交流電流の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する所定3点の瞬時値データとの積(電圧・電流積)を例えば二乗積分演算することで算出する(上記(26)および(35)式参照)。
正規化電圧電流間位相角算出部12は、正規化有効電力実効値算出部10にて算出された正規化有効電力実効値、正規化無効電力実効値算出部11にて算出された正規化無効電力実効値、回転位相角算出部5にて算出された回転位相角および、サンプリング分割数を用いて、正規化電圧電流間位相角を計算する(ステップS111)。なお、正規化電圧電流間位相角の計算式は上記(39)式に示したとおりである。
実電圧電流間位相角算出部13は、正規化電圧電流間位相角算出部12にて算出された正規化電圧電流間位相角、周波数算出部6にて算出された周波数および、サンプリング分割数を用いて、実電圧電流間位相角を計算する(ステップS112)。なお、実電圧電流間位相角の計算式は上記(40)〜(44)式に示したとおりである。
実有効電力実効値算出部14は、実電圧振幅算出部7にて算出された実電圧振幅、実電流振幅算出部9にて算出された実電流振幅および、実電圧電流間位相角算出部13にて算出された実電圧電流間位相角を用いて実有効電力実効値を算出する(ステップS113)。なお、実有効電力実効値の計算式は上記(45)式に示したとおりである。
実無効電力実効値算出部15は、実電圧振幅算出部7にて算出された実電圧振幅、実電流振幅算出部9にて算出された実電流振幅および、実電圧電流間位相角算出部13にて算出された実電圧電流間位相角を用いて実無効電力実効値を算出する(ステップS114)。なお、実無効電力実効値の計算式は上記(46)式に示したとおりである。
最後のステップS115では、上述した全体のフローを終了するか否かの判定処理を行い、終了でなければ(ステップS115,No)、ステップS101〜S114までの処理を繰り返し行う。
つぎに、本実施の形態の交流電気量測定装置に対して行ったシミュレーション結果について説明する。なお、本シミュレーションにおけるパラメータは、下記表2に示すとおりである。表2に示すように、本シミュレーションでは、交流電圧周波数を非整数としている。
また、図8は、本シミュレーションにおけるモデル系統図である。図8に示すように、本シミュレーションでは、交流単相回路を一例として示している。以下、本実施の形態では、交流単相回路を一例として説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく、三相回路および任意の多相回路に適用することも無論可能である。
Figure 2011153999
図9は、本シミュレーションにおける入力電圧および入力電流の各瞬時値を示す図であり、黒三角記号を結んだ波形v1が電圧瞬時値を表し、黒四角記号を結んだ波形i1が電流瞬時値を表している。
図9に示す電圧瞬時値波形v1のデータを用いて正規化電圧振幅を計算すると、以下に示す値が得られる。なお、このとき得られる正規化電圧振幅の値は一定である。
Figure 2011153999
また、図9に示す電圧瞬時値波形v1のデータを用いて正規化電圧弦長を計算すると、以下に示す値が得られる。なお、このとき得られる正規化電圧弦長の値は一定である。
Figure 2011153999
また、入力周波数62.07Hzに対応する回転位相角を計算すると、以下に示す値が得られる。
Figure 2011153999
なお、正規化電圧振幅および正規化電圧弦長の各値が一定であるため、回転位相角の計算値も図10に示すように、一定の値が得られている。また、回転位相角の計算値が一定であるため、周波数の計算値も図11および次式に示すように、一定の値が得られている。
Figure 2011153999
上記(55)式に示されるように、表1に示した本シミュレーションにおける入力周波数のパラメータ(62.07Hz)が正しく測定されていることが分かる。
図12は、本シミュレーションにおける正規化電圧振幅および実電圧振幅を示す図であり、比較の観点で、図9に示したものと同一の電圧瞬時値波形を併せて示している。なお、図12において、黒菱形記号を結んだ波形v1が電圧瞬時値を表し、黒四角記号を結んだ波形Vfが正規化電圧振幅を表し、黒三角記号を結んだ波形Vが実電圧振幅を表している。
上記(52)式で得られた正規化電圧振幅の値と、上記(54)式で得られた回転位相角の値を用いて、実電圧振幅を計算すると、以下に示す値が得られる。
Figure 2011153999
上記(56)式の値は、表1に示される入力電圧の振幅値に一致している。このように、正規化電圧振幅の値と実電圧振幅の値とが異なるにも関わらず、回転位相角に基づく周波数補正により、実電圧振幅は正しく測定されている。なお、本ケースの場合、入力周波数が50Hzであれば、回転位相角αが30度となり、回転位相角αの3倍(N=3)が90度となって、正規化電圧振幅と実電圧振幅とが等しくなる。
また、本シミュレーションにおいて、交流電圧実効値は以下のように求められる。
Figure 2011153999
図13は、本シミュレーションにおける正規化電流振幅および実電流振幅を示す図であり、比較の観点で、図9に示したものと同一の電流瞬時値波形を併せて示している。なお、図13において、黒菱形記号を結んだ波形i1が電流瞬時値を表し、黒四角記号を結んだ波形Ifが正規化電流振幅を表し、黒三角記号を結んだ波形Iが実電流振幅を表している。
図13に示す電流瞬時値波形i1のデータを用いて正規化電流振幅Ifを計算すると、If=0.743172(一定値)が得られる(計算式は省略)。このIfの値と、上記(54)式で得られた回転位相角の値を用いて、実電流振幅を計算すると、以下に示す値が得られる。
Figure 2011153999
上記(58)式の値は、表1に示される入力電流の振幅値に一致している。このように、正規化電流振幅の値と実電流振幅の値とが異なるにも関わらず、回転位相角に基づく周波数補正により、実電流振幅は正しく測定されている。なお、本ケースの場合、入力周波数が50Hzであれば、回転位相角αが30度となり、回転位相角αの3倍(N=3)が90度となって、正規化電流振幅と実電流振幅とが等しくなる。
また、本シミュレーションにおいて、交流電流実効値は以下のように求められる。
Figure 2011153999
また、本シミュレーションにおいて、図9に示す電圧瞬時値波形v1および電流瞬時値波形i1の各データを用いて正規化有効電力実効値を計算すると、以下に示す値が得られる。なお、このとき得られる正規化有効電力実効値は一定である。
Figure 2011153999
同様に、図9に示す電圧瞬時値波形v1および電流瞬時値波形i1の各データを用いて正規化無効電力実効値を計算すると、以下に示す値が得られる。なお、このとき得られる正規化無効電力実効値は一定である。
Figure 2011153999
また、上記(60)式で得られた正規化有効電力実効値、上記(61)式で得られた正規化無効電力および、上記(54)式で得られた回転位相角の値を用いて、正規化電圧電流間位相角を計算すると、以下に示す値が得られる。
Figure 2011153999
また、本シミュレーションにおいて、実電圧電流間位相角φが90度に対応する正規化電圧電流間位相角φH90は、上記(41)式を用いて計算すると、以下に示す値が得られる。
Figure 2011153999
ここで、上記(62)および(63)式の結果から、正規化電圧電流間位相角φfが正規化電圧電流間位相角φfの上限値であるφH90より小さく、また、上記(60)式の結果から、正規化有効電力実効値もゼロより大きい。このため、これらの条件を満たす上記(40)式を用いて、実電圧電流間位相角φrealを計算すると、以下に示す値が得られる。
Figure 2011153999
図14は、本シミュレーションにおける正規化電圧電流間位相角と実電圧電流間位相角との関係を示す図である。図14において、点K1は正規化電圧電流間位相角φfの上限値であるφH90であり、直線波形K2,K3は、上記(40)式を表している。また、上記(62)式の計算結果である“−23.542(Deg)”に対応する直線波形K2上の点K4を参照すると、φ=20(Deg)となっており、表1に示す入力データと一致している。
図15は、本シミュレーションにおける正規化電圧電流間位相角および実電圧電流間位相角を示す図である。図15において、黒四角記号を結んだ波形drealが実電圧電流間位相角を表し、黒三角記号を結んだ波形dvi1が正規化電圧電流間位相角を表している。
このように、正規化電圧電流間位相角の値と実電圧電流間位相角の値とが異なるにも関わらず、回転位相角に基づく周波数補正により、実電圧電流間位相角は正しく測定されている。なお、本ケースの場合、入力周波数が50Hzであれば、回転位相角αが30度となり、回転位相角αの3倍(N=3)が90度となって、正規化電圧電流間位相角と実電圧電流間位相角は等しくなる。
図16は、本シミュレーションにおける正規化有効電力実効値および実有効電力実効値を示す図である。いま、入力電圧電流振幅および電圧電流間位相角の各値を(45)式に代入して実有効電力を計算すると、以下に示す値が得られる。
Figure 2011153999
詳細な計算式の提示は省略するが、定常交流回路理論計算式((45)式)を用いて得られる結果((65)式)と、(60)式に基づき、表2に示されるパラメータを用いて計算された有効電力実効値とを比較すると、これらの値は一致する。このように、正規化有効電力実効値と実有効電力実効値とは異なるにも関わらず、回転位相角に基づく周波数補正により、実有効電力実効値は正しく測定される。なお、本ケースの場合、入力周波数が50Hzであれば、回転位相角αが30度となり、回転位相角αの3倍(N=3)が90度となって、正規化有効電力実効値と実有効電力実効値とは等しくなる。
また、図17は、本シミュレーションにおける正規化無効電力実効値および実無効電力実効値を示す図である。いま、入力電圧電流振幅および電圧電流間位相角の各値を(46)式に代入して実無効電力を計算すると、以下に示す値が得られる。
Figure 2011153999
詳細な計算式の提示は省略するが、定常交流回路理論計算式((46)式)を用いて得られる結果((66)式)と、(61)式に基づき、表2に示されるパラメータを用いて計算された、無効電力実効値とを比較すると、これらの値は一致する。このように、正規化無効電力実効値と実無効電力実効値とは異なるにも関わらず、回転位相角に基づく周波数補正により、実有効電力実効値は正しく測定される。なお、本ケースの場合、入力周波数が50Hzであれば、回転位相角αが30度となり、回転位相角αの3倍(N=3)が90度になるので、実有効電力実効値と実無効電力実効値との比は、正規化有効電力実効値と正規化無効電力実効値との比に等しくなり、周波数補正は不要となる。
以上説明したように、本実施の形態の交流電気量測定装置によれば、測定対象となる交流電圧の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の瞬時値データの二乗積分演算により求めた電圧振幅を交流電圧の振幅値で正規化して正規化電圧振幅として算出し、当該サンプリング周波数でサンプリングされ、正規化電圧振幅を算出する際に用いた4点の瞬時値データを含む連続する少なくとも5点の瞬時値データにおける隣接する2点の瞬時値データ間の先端間距離を表す4点の弦長瞬時値データの二乗積分演算により求めた電圧弦長を交流電圧の振幅値で正規化して正規化電圧弦長として算出し、これらの正規化電圧振幅および正規化電圧弦長を用いてサンプリング1周期時間における回転位相角を算出し、算出した回転位相角、正規化電圧振幅および正規化電流振幅を用いて交流電圧振幅、交流電流振幅、有効電力、無効電力に関する真値を算出することとしたので、測定対象が系統定格周波数から外れて動作している場合であっても、高精度な交流電気量の測定が可能となる。
また、本実施の形態の交流電気量測定装置によれば、計算量や計算負荷が大きくなる最小二乗法を使用せず、測定した回転位相角、正規化電圧振幅、正規化電流振幅などを用いて実電圧振幅、実電流振幅などの交流電気量を算出することができ、また、測定した回転位相角、正規化電圧振幅、正規化電流振幅、正規化有効電力実効値、正規化無効電力実効値、正規化電圧電流間位相角などを用いて実有効電力実効値、実無効電力実効値などの交流電気量を算出することができるので、高速かつ高精度な交流電気量の測定が可能となる。
以上のように、本発明にかかる交流電気量測定装置は、測定対象が系統定格周波数から外れて動作している場合であっても、高精度な交流電気量の測定を可能とする発明として有用である。
1 交流電気量測定装置
2 交流電圧・電流瞬時値データ入力部
3 正規化電圧振幅算出部
4 正規化電圧弦長算出部
5 回転位相角算出部
6 周波数算出部
7 実電圧振幅算出部
8 正規化電流振幅算出部
9 実電流振幅算出部
10 正規化有効電力実効値算出部
11 正規化無効電力実効値算出部
12 正規化電圧電流間位相角算出部
13 実電圧電流間位相角算出部
14 実有効電力実効値算出部
15 実無効電力実効値算出部
16 インターフェース
17 記憶部

Claims (10)

  1. 測定対象となる交流電圧を当該交流電圧の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の電圧瞬時値データの二乗積分演算により求めた電圧振幅を前記交流電圧の振幅値で正規化した正規化電圧振幅を算出する正規化電圧振幅算出部と、
    前記サンプリング周波数でサンプリングされ、前記正規化電圧振幅を算出する際に用いた4点の電圧瞬時値データを含む連続する少なくとも5点の電圧瞬時値データにおける隣接する2点の電圧瞬時値データ間の先端間距離を表す4点の電圧弦長瞬時値データの二乗積分演算により求めた電圧弦長を前記交流電圧の振幅値で正規化した正規化電圧弦長を算出する正規化電圧弦長算出部と、
    前記正規化電圧振幅および前記正規化電圧弦長を用いてサンプリング1周期時間における回転位相角を算出する回転位相角算出部と、
    前記正規化電圧振幅および前記回転位相角を用いて前記交流電圧振幅の真値である実電圧振幅を算出する実電圧振幅算出部と、
    を備えたことを特徴とする交流電気量測定装置。
  2. 測定対象となる交流電流を当該交流電流の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の電流瞬時値データの二乗積分演算により求めた電流振幅を前記交流電流の振幅値で正規化した正規化電流振幅を算出する正規化電流振幅算出部と、
    前記サンプリング周波数でサンプリングされ、前記正規化電流振幅を算出する際に用いた4点の電流瞬時値データを含む連続する少なくとも5点の電流瞬時値データにおける隣接する2点の電流瞬時値データ間の先端間距離を表す4点の電流弦長瞬時値データの二乗積分演算により求めた電流弦長を前記交流電流の振幅値で正規化した正規化電流弦長を算出する正規化電流弦長算出部と、
    前記正規化電流振幅および前記正規化電流弦長を用いてサンプリング1周期時間における回転位相角を算出する回転位相角算出部と、
    前記正規化電流振幅および前記回転位相角を用いて前記交流電流振幅の真値である実電流振幅を算出する実電流振幅算出部と、
    を備えたことを特徴とする交流電気量測定装置。
  3. 測定対象となる交流電圧を当該交流電圧の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の電圧瞬時値データの二乗積分演算により求めた電圧振幅を前記交流電圧の振幅値で正規化した正規化電圧振幅を算出する正規化電圧振幅算出部と、
    前記サンプリング周波数でサンプリングされ、前記正規化電圧振幅を算出する際に用いた4点の電圧瞬時値データを含む連続する少なくとも5点の電圧瞬時値データにおける隣接する2点の電圧瞬時値データ間の先端間距離を表す4点の電圧弦長瞬時値データの二乗積分演算により求めた電圧弦長を前記交流電圧の振幅値で正規化した正規化電圧弦長を算出する正規化電圧弦長算出部と、
    測定対象となる交流電流を当該交流電流の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の電流瞬時値データの二乗積分演算により求めた電流振幅を前記交流電流の振幅値で正規化した正規化電流振幅を算出する正規化電流振幅算出部と、
    前記正規化電圧振幅および前記正規化電圧弦長を用いてサンプリング1周期時間における回転位相角を算出する回転位相角算出部と、
    前記正規化電圧振幅および前記回転位相角を用いて前記交流電圧振幅の真値である実電圧振幅を算出する実電圧振幅算出部と、
    前記正規化電流振幅および前記回転位相角を用いて前記交流電流振幅の真値である実電流振幅を算出する実電流振幅算出部と、
    を備えたことを特徴とする交流電気量測定装置。
  4. 前記回転位相角を用いて前記交流電圧の周波数を算出する周波数算出部と、
    前記サンプリングした連続する少なくとも4点の電圧瞬時値データと、前記サンプリングした連続する少なくとも3点の電流瞬時値データとの積を二乗積分演算することで得られる有効電力実効値を正規化した正規化有効電力実効値を算出する正規化有効電力実効値算出部と、
    前記サンプリングした連続する少なくとも3点の電圧瞬時値データと、前記サンプリングした連続する少なくとも3点の電流瞬時値データとの積を二乗積分演算することで得られる無効電力実効値を正規化した正規化無効電力実効値を算出する正規化無効電力実効値算出部と、
    前記正規化有効電力実効値、前記正規化無効電力実効値および、前記回転位相角を用いて前記正規化有効電力実効値と前記正規化無効電力実効値との間の正規化電圧電流間位相角を算出する正規化電圧電流間位相角算出部と、
    前記周波数算出部が算出した周波数および前記正規化電圧電流間位相角を用いて前記交流電圧と前記交流電流との間の位相角の真値である実電圧電流間位相角を算出する実電圧電流間位相角算出部と、
    前記有効電力実効値の真値である実有効電力実効値を算出する実有効電力実効値算出部と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の交流電気量測定装置。
  5. 前記回転位相角を用いて前記交流電圧の周波数を算出する周波数算出部と、
    前記サンプリングした連続する少なくとも4点の電圧瞬時値データと、前記サンプリングした連続する少なくとも3点の電流瞬時値データとの積を二乗積分演算することで得られる有効電力実効値を正規化した正規化有効電力実効値を算出する正規化有効電力実効値算出部と、
    前記サンプリングした連続する少なくとも3点の電圧瞬時値データと、前記サンプリングした連続する少なくとも3点の電流瞬時値データとの積を二乗積分演算することで得られる無効電力実効値を正規化した正規化無効電力実効値を算出する正規化無効電力実効値算出部と、
    前記正規化有効電力実効値、前記正規化無効電力実効値および、前記回転位相角を用いて前記正規化有効電力実効値と前記正規化無効電力実効値との間の正規化電圧電流間位相角を算出する正規化電圧電流間位相角算出部と、
    前記周波数算出部が算出した周波数および前記正規化電圧電流間位相角を用いて前記交流電圧と前記交流電流との間の位相角の真値である実電圧電流間位相角を算出する実電圧電流間位相角算出部と、
    前記無効電力実効値の真値である実無効電力実効値を算出する実有効電力実効値算出部と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の交流電気量測定装置。
  6. 前記回転位相角を用いて前記交流電圧の周波数を算出する周波数算出部と、
    前記サンプリングした連続する少なくとも4点の電圧瞬時値データと、前記サンプリングした連続する少なくとも3点の電流瞬時値データとの積を二乗積分演算することで得られる有効電力実効値を正規化した正規化有効電力実効値を算出する正規化有効電力実効値算出部と、
    前記サンプリングした連続する少なくとも3点の電圧瞬時値データと、前記サンプリングした連続する少なくとも3点の電流瞬時値データとの積を二乗積分演算することで得られる無効電力実効値を正規化した正規化無効電力実効値を算出する正規化無効電力実効値算出部と、
    前記正規化有効電力実効値、前記正規化無効電力実効値および、前記回転位相角を用いて前記正規化有効電力実効値と前記正規化無効電力実効値との間の正規化電圧電流間位相角を算出する正規化電圧電流間位相角算出部と、
    前記周波数算出部が算出した周波数および前記正規化電圧電流間位相角を用いて前記交流電圧と前記交流電流との間の位相角の真値である実電圧電流間位相角を算出する実電圧電流間位相角算出部と、
    前記有効電力実効値の真値である実有効電力実効値を算出する実有効電力実効値算出部と、
    前記無効電力実効値の真値である実無効電力実効値を算出する実有効電力実効値算出部と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の交流電気量測定装置。
  7. サンプリング1周期時間における回転位相角を小さくするための整定値であるサンプリング分割数に応じて、前記正規化電圧振幅算出部の処理対象となる4点の瞬時値データを含むデータグループ内のサンプリング数を変更すると共に、前記正規化電圧弦長算出部の処理対象となる5点の瞬時値データを含むデータグループ内のサンプリング数を変更するとき、
    前記実電圧振幅、前記実電流振幅、前記正規化有効電力実効値および、前記正規化無効電力実効値、前記正規化電圧電流間位相角のうち、前記回転位相角の情報を必要とする算出値を算出する際、前記回転位相角の値に前記サンプリング分割数を乗じて算出することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の交流電気量測定装置。
  8. 測定対象となる交流電圧を当該交流電圧の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の電圧瞬時値データの二乗積分演算により前記交流電圧の電圧振幅を求めるステップと、
    前記求めた電圧振幅を前記交流電圧の振幅値で正規化して正規化電圧振幅として算出するステップと、
    前記サンプリング周波数でサンプリングされ、前記正規化電圧振幅を算出する際に用いた4点の電圧瞬時値データを含む連続する少なくとも5点の電圧瞬時値データにおける隣接する2点の電圧瞬時値データ間の先端間距離を表す4点の電圧弦長瞬時値データの二乗積分演算により電圧弦長を求めるステップと、
    前記求めた電圧弦長を前記交流電圧の振幅値で正規化した正規化電圧弦長を算出するステップと、
    前記正規化電圧振幅および前記正規化電圧弦長を用いてサンプリング1周期時間における回転位相角を算出するステップと、
    前記正規化電圧振幅および前記回転位相角を用いて前記交流電圧振幅の真値である実電圧振幅を算出するステップと、
    を含むことを特徴とする交流電気量測定方法。
  9. 測定対象となる交流電流を当該交流電流の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の電流瞬時値データの二乗積分演算により前記交流電流の電流振幅を求めるステップと、
    前記求めた電流振幅を前記交流電流の振幅値で正規化して正規化電流振幅として算出するステップと、
    前記サンプリング周波数でサンプリングされ、前記正規化電流振幅を算出する際に用いた4点の電流瞬時値データを含む連続する少なくとも5点の電流瞬時値データにおける隣接する2点の電流瞬時値データ間の先端間距離を表す4点の電流弦長瞬時値データの二乗積分演算により電流弦長を求めるステップと、
    前記求めた電流弦長を前記交流電流の振幅値で正規化した正規化電流弦長を算出するステップと、
    前記正規化電圧振幅および前記正規化電圧弦長を用いてサンプリング1周期時間における回転位相角を算出するステップと、
    前記正規化電流振幅および前記回転位相角を用いて前記交流電流振幅の真値である実電流振幅を算出するステップと、
    を含むことを特徴とする交流電気量測定方法。
  10. 測定対象となる交流電圧を当該交流電圧の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の電圧瞬時値データの二乗積分演算により前記交流電圧の電圧振幅を求めるステップと、
    前記求めた電圧振幅を前記交流電圧の振幅値で正規化して正規化電圧振幅として算出するステップと、
    前記サンプリング周波数でサンプリングされ、前記正規化電圧振幅を算出する際に用いた4点の電圧瞬時値データを含む連続する少なくとも5点の電圧瞬時値データにおける隣接する2点の電圧瞬時値データ間の先端間距離を表す4点の電圧弦長瞬時値データの二乗積分演算により電圧弦長を求めるステップと、
    前記求めた電圧弦長を前記交流電圧の振幅値で正規化した正規化電圧弦長を算出するステップと、
    測定対象となる交流電流を当該交流電流の周波数の2倍以上のサンプリング周波数でサンプリングした連続する少なくとも4点の電流瞬時値データの二乗積分演算により前記交流電流の電流振幅を求めるステップと、
    前記求めた電流振幅を前記交流電流の振幅値で正規化して正規化電流振幅として算出するステップと、
    前記正規化電圧振幅および前記正規化電圧弦長を用いてサンプリング1周期時間における回転位相角を算出するステップと、
    前記正規化電圧振幅および前記回転位相角を用いて前記交流電圧振幅の真値である実電圧振幅を算出するステップと、
    前記正規化電流振幅および前記回転位相角を用いて前記交流電流振幅の真値である実電流振幅を算出するステップと、
    を含むことを特徴とする交流電気量測定方法。
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