JP2011151940A - 宙乗り機移動補助装置 - Google Patents

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良則 柿ヶ原
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Abstract

【課題】 取扱いが簡単で宙乗り機を移動させる際の労力を軽減することが可能な宙乗り機移動補助装置を提供する。
【解決手段】
宙乗り機50の進行方向前方に配置され、送電線103に移動可能に保持される保持体10と、保持体10に形成された支点ピン21を中心に揺動可能な操作レバー20と、操作レバー20に設けられ、操作レバー20の宙乗り機50方向への揺動により送電線103の外面を押圧可能なロック部20aとを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、送電線の点検や補修作業に用いられる宙乗り機の補助装置に関し、とくに宙乗り機の移動に要する労力を軽減することが可能な宙乗り機移動補助装置に関する。
送電線の点検または補修作業においては、送電線に宙乗り機を吊下げ、作業者がこの宙乗り機に乗って送電線の目的地点まで移動することが行われている。図15に示すように、宙乗り機50は、作業者Mが両腕M1、M2によって送電線103を引張ることにより前進するようになっている。従来から、滑車を用いて宙乗り機を送電線に沿って移動させる技術は知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−312914号公報
しかし、図15に示す宙乗り機50の移動は、送電線103を手のひらで握ると同時に両腕M1、M2を縮める動作が必要であり、この動作を繰り返して目的地点まで宙乗り機50を移動させることは大きな労力が必要となる。また、送電線103には上り勾配があるので、勾配が大きい場合は握力と腕力への負担が増大し、さらに大きな労力が必要となる。とくに送電線103の外径が細い場合は、送電線103を握りにくく、作業者Mの負担が増えるといる問題がある。したがって、取扱いが簡単で宙乗り機50の移動が容易となる補助装置があれば、宙乗り機50の移動に要する労力を軽減することが可能となる。また、宙乗り機は、高所で使用されるものであり、宙乗り機50と併用して用いられる補助装置はできる限り簡単に取り扱えることが望まれる。
そこでこの発明は、取扱いが簡単で宙乗り機を移動させる際の労力を軽減することが可能な宙乗り機移動補助装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、送電線に移動可能に吊下げられた宙乗り機に乗った作業者によって操作される宙乗り機移動補助装置であって、前記宙乗り機の進行方向前方に配置され、前記送電線に移動可能に保持される保持体と、前記保持体に形成された支点部を中心に揺動可能な操作レバーと、前記操作レバーに設けられ、前記操作レバーの前記宙乗り機方向への揺動により前記送電線の外面を押圧可能なロック部と、を備えたことを特徴とする宙乗り機移動補助装置である。
この発明によれば、作業者が操作レバーを宙乗り機方向へ揺動させることによりロック部が送電線の外面を押圧し、宙乗り機移動補助装置は送電線に対してロックされた状態となる。そして、この状態で宙乗り機に乗った作業者が宙乗り機移動補助装置をつかんだ状態で腕力によって宙乗り機を宙乗り機移動補助装置へ移動させる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の宙乗り機移動補助装置において、前記保持体の内側には、前記ロック部の動きによって前記送電線の外面に押圧される保護部材が設けられており、該保護部材は前記送電線よりも硬度が低い材料から構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、操作レバーを揺動させることにより送電線をロックすることが可能となるので、宙乗り機の移動に際して作業者が送電線を握る必要がなくなり、宙乗り機の移動に要する労力を軽減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、保持体の内側にロック部の動きによって送電線の外面を押圧する保護部材を設けるようにしているので、ロック部の押圧による送電線の損傷を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係わる宙乗り機移動補助装置の使用状態を示す概要図である。 図1の宙乗り機移動補助装置を用いた送電線の点検作業の様子を示す概要図である。 図1の宙乗り機移動補助装置の要部拡大断面図である。 図3の宙乗り機移動補助装置の横断面図である。 図1の宙乗り機移動補助装置の操作方法を示す説明図であって、図5(a)は宙乗り機移動補助装置による送電線の非ロック状態を示す斜視図であり、図5(b)は宙乗り機移動補助装置による送電線の非ロック状態を示す断面図であり、図5(c)は宙乗り機移動補助装置による送電線のロック状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係わる宙乗り機移動補助装置の要部拡大断面図である。 図6の宙乗り機移動補助装置の横断面図である。 図6の宙乗り機移動補助装置の操作方法を示す説明図であって、図8(a)は宙乗り機移動補助装置による送電線の非ロック状態を示す斜視図であり、図8(b)は宙乗り機移動補助装置による送電線の非ロック状態を示す断面図であり、図8(c)は宙乗り機移動補助装置による送電線のロック状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係わる宙乗り機移動補助装置の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態4に係わる宙乗り機移動補助装置の平面図である。 図10のB−B線に沿う断面図である。 図10のC−C線に沿う拡大断面図である。 図10のA−A線に沿う断面図である。 図10の宙乗り機移動補助装置の収納状態を示す平面図である。 宙乗り機を用いた従来の送電線の点検状態を示す概要図である。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図5は、この発明の実施の形態1を示している。図1および図2に示すように、送電線103の点検や補修作業においては、宙乗り機50が用いられている。宙乗り機50は、作業者Mが乗るための座席50aを有しており、座席50aは送電線103上を走行可能な滑車51、51に吊下げられている。宙乗り機50は、送電線103に沿って鉄塔100側から鉄塔101側に向けて移動可能となっている。ここで、送電線103には、電力を供給する電線だけでなく、架空地線のいずれもが含まれる。
図3および図4は、宙乗り機50の移動労力を軽減するための宙乗り機移動補助装置1を示している。図3および図4に示すように、宙乗り機移動補助装置1は、環状の保持体10を有している。保持体10は、送電線103の外周に配置することが可能となっている。保持体10は、送電線103を中心として左右方向に開くことが可能となっている。すなわち、保持体10は、送電線103を中心として外方に移動可能な第1の保持部11と第2の保持部12とから構成されており、第1の保持部11と第2の保持部12は蝶番(ヒンジ)13および止め具14によって連結されている。第1の保持部11と第2の保持部12とが合体した状態では、保持体10の内側と送電線103の外周面との間には、送電線103に対する保持体30を可能にするための隙間Gが形成されている。保持体10は、宙乗り機50の進行方向前方に配置されており、送電線103に移動可能に保持されている。
蝶番13は、第1の保持部11と連結される連結板13bと、第2の保持部12側と連結される連結板13aを有している。連結板13aと連結板13bは、連結部13cを介して揺動可能に連結されている。止め具14は、連結腕14aと、支点ピン14bと、固定ネジ14cとから構成されている。連結腕14aは、支点ピン14bを介して第1の保持部11に回動可能に連結されている。連結腕14aの一端部は、第2の保持部12に取付けられた固定ネジ14cと係合可能となっている。第1の保持部11の下部には、ロープなどの荷物を吊下げるためのフック15が取付けられている。
第1の保持部11と第2の保持部12の外周面には、外方に延びる支持アーム16がそれぞれ取付けられている。支持アーム16は、作業者Mが把持することが可能な大きさに形成されており、作業者Mが支持アーム16を握ることにより、宙乗り機50に乗っている作業者Mの姿勢を安定させることができる。第1の保持部11には、外周面と内周面とを貫通する貫通穴11bが形成されている。同様に、第2の保持部12には、外周面と内周面とを貫通する貫通穴12bが形成されている。
保持体10には、二つの操作レバー20が揺動可能に設けられている。一方の操作レバー20は、一端部が貫通穴11bに進入しており、一端部が支点部としての支点ピン21を中心として送電線103の長手方向(矢印F3方向)に揺動可能となっている。他方の操作レバー20は、一端部が貫通穴12bに進入しており、一端部が支点部としての支点ピン21を中心として送電線103の長手方向(矢印F4方向)に揺動可能となっている。各操作レバー20には、この操作レバー20の宙乗り機50方向への揺動により送電線103の外面を押圧可能なロック部20aが設けられている。ロック部20aは、操作レバー20の軸方向の端面を利用して形成されている。
操作レバー20は、「てこの原理」を応用したものであり、支点ピン21が支点に相当し、操作レバー20の外方端部が力点に相当し、ロック部20aが作用点に相当する。したがって、作業者Mが操作レバー20を小さな力で操作しても、送電線103を大きな力でロックすることが可能となっている。
実施の形態1においては、保持体10の内側には、ロック部20aの動きによって送電線103の外面に押圧される保護部材25a、25bが設けられている。保護部材25aは、第1の保持部11の内周面11aに取付けられている。保護部材25bは、第2の保持部12の内周面12aに取付けられている。保護部材25a、25bは、送電線103の外面側の材料(アルミニウム合金)よりも硬度が低い材料(例えば、合成樹脂や合成ゴムなど)から構成されている。
つぎに、実施の形態1における宙乗り機移動補助装置1の使用方法および作用について説明する。
まず、宙乗り機移動補助装置1を送電線103に取付ける際は、保持体10に取り付けられた止め具14の固定ネジ14cと連結腕14aとの係合を解除する。そして、蝶番13を中心として、第1の保持部11を矢印F1方向に揺動させ、第2の保持部12を矢印F2方向に揺動させる。この状態では、第1の保持部11と第2の保持部12は左右方向に離れることになるので、この状態を保ったまま保持体10を送電線103に被せる。つぎに、再び第1の保持部11と第2の保持部12と合体させ、第1の保持部11と第2の保持部12とを止め具14によって連結する。その後、図1および図2に示すように、宙乗り機移動補助装置1を用いて宙乗り機50を送電線103に沿って移動させる。
図5は、宙乗り機移動補助装置1の使用方法を示している。図5(a)、(b)に示すように、操作レバー20が支持アーム16から離れている状態では、送電線103がロック部20aによって押圧されておらず、保持体10は送電線103に対して移動可能となっている。つぎに、操作レバー20を支持アーム16側に揺動させることにより、ロック部20aが送電線103の外面に接近し、図5(c)に示すように、送電線103は保護部材25a、25bを介してロック部20aによって押圧される。この状態で、作業者Mが支持アーム16を両腕M1,M2で宙乗り機50方向へ引張ることにより、その反力によって宙乗り機50は矢印S方向に進む。
宙乗り機50が矢印S方向に前進した後、操作レバー20を支持アーム16から離れる方向に揺動させることにより、ロック部20aによる送電線103の押圧が解除される。この状態では、保持体10は送電線103に対して移動可能となるので、支持アーム16を前方に押すことによって保持体10を進行方向前方に移動させることが可能となる。そして、再び操作レバー20を上述と同じように操作することにより、宙乗り機50を間欠的に前進させることができる。
このように、操作レバー20を揺動させる簡単な操作により、送電線103をロックすることが可能となるので、作業者Mが送電線103を握る必要がなくなり、宙乗り機50の移動に要する労力を軽減することができる。また、保持体10に対して支持アーム16および操作レバー20が左右に設けられているので、作業者Mは支持アーム16および操作レバー20を握ることにより、宙乗り機50に乗った作業者Mの姿勢が安定し、高所作業における安全性を高めることができる。さらに、保持体10の内側にロック部20aの動きによって送電線103の外面に押圧される保護部材25a、25bを設けるようにしているので、ロック部20aの押圧による送電線103の損傷を防止することができる。
(実施の形態2)
図6ないし図8は、この発明の実施の形態2を示している。実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、支持アーム16の有無であり、その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分について実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準ずる部分の説明を省略する。後述するその他の実施の形態についても同様とする。
図6および図7に示すように、保持体10には、二つの操作レバー20が揺動可能に設けられている。二つの操作レバー20は、実施の形態1における支持アームと操作レバーの双方の機能を兼ねている。一方の操作レバー20は、一端部が貫通穴11bに進入しており、一端部が支点部としての支点ピン21を中心として送電線103の長手方向(矢印F3方向)に揺動可能となっている。他方の操作レバー20は、一端部が貫通穴12bに進入しており、一端部が支点部としての支点ピン21を中心として送電線103の長手方向(矢印F4方向)に揺動可能となっている。各操作レバー20には、この操作レバー20の宙乗り機50方向への揺動により送電線103の外面を押圧可能なロック部20aが設けられている。
このように構成された実施の形態2においては、図8(a)、(b)に示すように、操作レバー20が宙乗り機50から遠ざかっている状態では、送電線103がロック部20aによって押圧されておらず、保持体10は送電線103に対して移動可能となっている。つぎに、操作レバー20を宙乗り機50側に揺動させることにより、ロック部20aが送電線103の外面に接近し、図8(c)に示すように、送電線103は保護部材25a、25bを介してロック部20aによって押圧される。この状態で、作業者Mが操作レバー20を両腕M1,M2で宙乗り機50方向へ引張ることにより、その反力によって宙乗り機50は前進する。
宙乗り機50が前進した後、操作レバー20を宙乗り機50から離れる方向に揺動させることにより、ロック部20aによる送電線103の押圧が解除される。この状態では、保持体10は送電線103に対して移動可能となるので、操作レバー20を前方に押すことによって保持体10を進行方向前方に移動させることが可能となる。そして、再び操作レバー20を上述と同じように操作することにより、宙乗り機50を間欠的に前進させることができる。
(実施の形態3)
図9は、この発明の実施の形態3を示している。実施の形態1、2においては、ロック部20aは、操作レバー20の軸方向の端面を利用して形成されているが、実施の形態3においては、ロック部は操作レバー20´の端部に設けた偏心カム22から構成されている。支点ピン21と偏心カム22の外周面22aは偏心しており、操作レバー20´を宙乗り機50側へ揺動させることにより、送電線103の偏心カム22によるロックが可能となっている。
このように構成された実施の形態3においては、ロック部が偏心カム22から構成されているので、実施の形態1、2に比べて保護部材25a、25bと偏心カム22との接触面における面圧が小となり、保護部材25a、25bの耐久性を高めることができる。
(実施の形態4)
図10ないし図14は、この発明の実施の形態4を示している。実施の形態4における宙乗り機移動補助装置28は、折り畳み可能な構造となっている。図10および図11に示すように、宙乗り機移動補助装置28は、環状の保持体30を有している。保持体30は、送電線103の外周に配置することが可能となっている。保持体30は、送電線103を中心として左右方向に開くことが可能となっている。すなわち、保持体30は、送電線103を中心として外方に移動可能な第1の保持部31と第2の保持部32とから構成されており、第1の保持部31と第2の保持部32は複数の蝶番36によって連結されている。
第1の保持部31と第2の保持部32とが合体した状態では、保持体30の内側と送電線103の外周面との間には、送電線103に対する保持体30を可能にするための隙間が形成されている。保持体30は、宙乗り機50の進行方向前方に配置されており、送電線103に移動可能に保持されている。蝶番36は、第1の保持部31と連結される連結部36aと、第2の保持部32側と連結される連結部36bを有している。連結部36aと連結部36bは、連結ピン36cを介して連結されている。蝶番36は、第1の保持部31と第2の保持部32における上部と下部にそれぞれ設けられている。第1の保持部31と第2の保持部32は、下部側の蝶番36の連結ピン36cを抜取ることで、上側の蝶番36を中心として外方に移動可能となっている。
第1の保持部31と第2の保持部32の外周面には、外方に延びる一対の保持板33が取付けられている。第1の保持部31には、外周面と内周面とを貫通する貫通穴31aが形成されている。同様に、第2の保持部32には、外周面と内周面とを貫通する貫通穴32aが形成されている。保持体30には、一対の保持板33を介して二つの操作レバー40が揺動可能に設けられている。操作レバー40は、軽量化を図るために円筒状に形成されている。各操作レバー40の端部には、ロック板41が設けられている。ロック板41は、一対の保持板33によって保持されており、保持板33に取付けられたボルト34を中心として揺動可能となっている。図11に示すように、ボルト34は、一対の保持板33とロック板41に挿入されており、保持板33から突出したボルト34の端部にはナット35が螺合されている。
一方の操作レバー40のロック板41は、送電線103の外面と接触可能なロック部41aを有しており、ロック部41aは第1の保持部31の貫通穴31aに進入可能となっている。同様に、他方の操作レバー40のロック板41は、送電線103の外面と接触可能なロック部41aを有しており、ロック部41aは第2の保持部32の貫通穴32aに進入可能となっている
一方の操作レバー40は、支点部としてのボルト34を中心として送電線103の長手方向(矢印F5方向)に揺動可能となっている。他方の操作レバー40は、支点部としてのボルト34を中心として送電線103の長手方向(矢印F6方向)に揺動可能となっている。操作レバー40は「てこの原理」を応用したものであり、ボルト34が支点に相当し、操作レバー40の外方端部が力点に相当し、ロック部41aが作用点に相当する。したがって、作業者Mが操作レバー40を小さな力で操作しても、送電線103を大きな力でロックすることが可能となっている。
このように構成された実施の形態4においては、宙乗り機移動補助装置28を送電線103に取付ける際は、保持体30の下部側に取り付けられた蝶番36の連結ピン36cを抜取る。そして、上部側の蝶番36を中心として、第1の保持部31と第2の保持部32を外方に揺動させる。この状態では、第1の保持部31と第2の保持部32は左右方向に離れることになるので、この状態を保ったまま保持体30を送電線103に被せる。つぎに、再び第1の保持部31と第2の保持部32と合体させ、第1の保持部31と第2の保持部32とを下部側の蝶番36によって連結する。その後、宙乗り機移動補助装置28を用いて宙乗り機50を送電線103に沿って移動させる。
図10に示すように、送電線103がロック部41aによって押圧されていない状態では、保持体30は送電線103に対して移動可能となっている。つぎに、操作レバー40を宙乗り機50側に揺動させることにより、ロック部41aが送電線103の外面に接近し、送電線103はロック部41aによって押圧される。この状態で、作業者Mが操作レバー40を両腕M1,M2で宙乗り機50方向へ引張ることにより、その反力によって宙乗り機50は前進する。
宙乗り機50が前進した後、操作レバー40を宙乗り機50から離れる方向に揺動させることにより、ロック部41aによる送電線103の押圧が解除される。この状態では、保持体30は送電線103に対して移動可能となるので、操作レバー40を前方に押すことによって保持体30を進行方向前方に移動させることが可能となる。そして、再び操作レバー40を上述と同じように操作することにより、宙乗り機50を間欠的に前進させることができる。図14は、宙乗り機移動補助装置28の格納状態を示している。図14に示すように、宙乗り機移動補助装置28を使用しない場合は、各操作レバー40を保持体30側に折り畳むことができるので、宙乗り機移動補助装置28の収納スペースを小にすることができ、車両への搭載も容易となる。
このように、操作レバー40を揺動させる簡単な操作により、送電線103をロックすることが可能となるので、作業者Mが送電線103を強い力で握る必要がなくなり、宙乗り機50の移動に要する労力を軽減することができる。また、実施の形態4においては、実施の形態1〜3に比べてロック部41aの送電線103との接触長さが長いので、ロック部41aと送電線103との接触面積を大に確保することができ、ロック部41aが送電線103を押圧する際の面圧を小にすることができる。したがって、実施の形態1、2の保護部材25a、25bを用いなくとも、送電線103の外面がロック部41aによって損傷するおそれはなくなる。
以上、この発明の各実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、各実施の形態においては、操作レバー20、40によるロック解除操作を作業者Mの腕力によって行っているが、バネにより操作レバー20、40を前進方向に付勢し、ロックを解除する構成としてもよい。
1 宙乗り機移動補助装置
10 保持体
11 第1の保持部
12 第2の保持部
13 蝶番
14 止め具
16 支持アーム
20 操作レバー
20a ロック部
25a 保護部材
25b 保護部材
28 宙乗り機移動補助装置
30 保持体
31 第1の保持部
32 第2の保持部
36 蝶番
40 操作レバー
50 宙乗り機
103 送電線

Claims (2)

  1. 送電線に移動可能に吊下げられた宙乗り機に乗った作業者によって操作される宙乗り機移動補助装置であって、
    前記宙乗り機の進行方向前方に配置され、前記送電線に移動可能に保持される保持体と、
    前記保持体に形成された支点部を中心に揺動可能な操作レバーと、
    前記操作レバーに設けられ、前記操作レバーの前記宙乗り機方向への揺動により前記送電線の外面を押圧可能なロック部と、
    を備えたことを特徴とする宙乗り機移動補助装置。
  2. 前記保持体の内側には、前記ロック部の動きによって前記送電線の外面に押圧される保護部材が設けられており、該保護部材は前記送電線よりも硬度が低い材料から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の宙乗り機移動補助装置。
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