JP2011151294A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】膜質をコントロールすることができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】基板を収容した処理室に、複数の処理ガスを交互に供給することで前記基板上に成膜する半導体装置の製造方法であって、前記各処理ガスを前記処理室に供給する処理ガス供給工程と、前記各処理ガスを前記処理室から除去する処理ガス除去工程と、を所定回数繰り返して前記基板上に成膜し、前記処理ガス除去工程では、前記処理ガスを処理室内に所定の濃度だけ残留させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体工程の一つに、CVD(Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ法等を用いて基板上に所定の薄膜を堆積する成膜工程がある。CVD法とは、ガス状原料の気相及び表面での反応を利用して、原料分子に含まれる元素を構成要素とする薄膜を被処理基板上へ堆積する方法である。CVD法の中で、薄膜堆積が原子層レベルで制御されているものはALD(Atomic Layer Deposition)法と呼ばれ、ALD法は低温成膜が可能であり、また段差被覆性や均一性が他の成膜法に比べて良好である。
例えば基板温度450℃以下の低温で、Ti含有原料と窒化原料を用いてALD法による窒化チタン膜(TiN)の形成が行われている。基板上へのTiN膜形成の工程は、Ti含有原料を処理室へ供給し、基板表面に吸着させ、Ti含有原料を処理室から排気(パージ)する。その後、処理室内へ窒化原料を供給する。窒化原料の供給により、基板上に化学吸着してTi含有層と窒化原料が表面反応(化学吸着)する。そして、窒化原料を処理室から排気(パージ)する。以上を繰り返すことで基板上に窒化チタン膜が成膜される(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2007/020874号
上記の排気工程は、Ti含有原料と窒化原料の気相反応を防ぎ、ガスの表面反応だけで成膜を進めることで原子層単位の均一な成膜を実現させる。また、ガス種によっては混合することで気相反応し、異物を発生して素子の歩留まりを下げてしまう恐れがあり、排気を十分に行う必要がある。また、上記により成膜されたTiN膜は、成膜温度や窒化原料の供給条件によってアモルファス状態か結晶化しており、結晶化している場合は(200)面と(111)面を2つの主なピークとして持つ。
ところが、成膜温度や窒化原料の供給条件を変化させることで結晶性において(200)面を強く成膜できたが、スパッタ法等で結晶性をコントロールされた(200)面優位の膜に比べると(200)/(111)比率が小さく、ALD法において、スパッタ法等の従来からの手法と同じ膜質のものを得るために(200)/(111)比のコントロールが必要であった。
本発明の目的は、膜質をコントロールすることができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴とするところは、基板を収容した処理室に、複数の処理ガスを交互に供給することで前記基板上に成膜する半導体装置の製造方法であって、前記各処理ガスを前記処理室に供給する処理ガス供給工程と、前記各処理ガスを前記処理室から除去する処理ガス除去工程と、を所定回数繰り返して前記基板上に成膜し、前記処理ガス除去工程では、前記処理ガスを処理室内に所定の濃度だけ残留させる半導体装置の製造方法にある。
本発明によれば、膜質をコントロールすることができる半導体装置の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態にて好適に用いられる基板処理装置の概略的な構成を示す斜視透視図である。 本発明の一実施形態にて好適に用いられる処理炉の一例とそれに付随する部材の概略構成図であって、特に処理炉部分を縦断面で示す図である。 本発明の一実施形態にて好適に用いられる図2に示す処理炉のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態にて好適に用いられる窒化チタン膜の成膜シーケンスを示す図である。 ガス置換時間と(200)/(111)比の関係を示す図であり、(a)は比較例による、(b)は実施例による結果を示す。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例について説明する。
本実施例に係る基板処理装置は、半導体装置(IC(Integrated Circuits))の製造に使用される半導体製造装置の一例として構成されているものである。下記の説明では、基板処理装置の一例として、基板に対し成膜処理等をおこなう縦型の装置を使用した場合について述べる。しかし、本発明は、縦型装置の使用を前提としたものでなく、例えば、枚葉装置を使用しても良い。
<装置全体構成>
図1に示す通り、基板処理装置1では、基板の一例となるウエハ200を収納したカセット100が使用されており、ウエハ200はシリコン等の材料から構成されている。基板処理装置1は筐体101を備えており、筐体101の内部にはカセットステージ105が設置されている。カセット100はカセットステージ105上に工程内搬送装置(図示略)によって搬入されたり、カセットステージ105上から搬出されたりされる。
カセットステージ105は、工程内搬送装置によって、カセット100内のウエハ200が垂直姿勢を保持しかつカセット100のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。カセットステージ105は、カセット100を筐体101の後方に右回り縦方向90°回転し、カセット100内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット100のウエハ出し入れ口が筐体101の後方を向くように動作可能となるよう構成されている。
筐体101内の前後方向の略中央部にはカセット棚109が設置されており、カセット棚109は複数段複数列にて複数個のカセット100を保管するように構成されている。カセット棚109にはウエハ移載機構125の搬送対象となるカセット100が収納される移載棚123が設けられている。
カセットステージ105の上方には予備カセット棚110が設けられ、予備的にカセット100を保管するように構成されている。
カセットステージ105とカセット棚109との間には、カセット搬送装置115が設置されている。カセット搬送装置115は、カセット100を保持したまま昇降可能なカセットエレベータ115aと、搬送機構としてのカセット搬送機構115bとで構成されている。カセット搬送装置115はカセットエレベータ115aとカセット搬送機構115bとの連続動作により、カセットステージ105とカセット棚109と予備カセット棚110との間で、カセット100を搬送するように構成されている。
カセット棚109の後方には、ウエハ移載機構125が設置されている。ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置125aと、ウエハ移載装置125aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ125bとで構成されている。ウエハ移載装置125aにはウエハ200をピックアップするためのツイーザ125cが設けられている。ウエハ移載機構125はウエハ移載装置125aとウエハ移載装置エレベータ125bとの連続動作により、ツイーザ125cをウエハ200の載置部として、ウエハ200をボート217に対して装填(チャージング)したり、ボート217から脱装(ディスチャージング)したりするように構成されている。
筐体101の後部上方には、ウエハ200を熱処理する処理炉202が設けられており、処理炉202の下端部が炉口シャッタ116により開閉されるように構成されている。
処理炉202の下方には処理炉202に対しボート217を昇降させるボートエレベータ121が設けられている。ボートエレベータ121の昇降台にはアーム122が連結されており、アーム122にはシールキャップ219が水平に据え付けられている。シールキャップ219はボート217を垂直に支持するとともに、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は複数の保持部材を備えており、複数枚(例えば50〜150枚程度)のウエハ200をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
カセット棚109の上方には、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを供給するクリーンユニット134aが設置されている。クリーンユニット134aは供給ファン及び防塵フィルタで構成されており、クリーンエアを筐体101の内部に流通させるように構成されている。
筐体101の左側端部には、クリーンエアを供給するクリーンユニット134bが設置されている。クリーンユニット134bも供給ファン及び防塵フィルタで構成されており、クリーンエアをウエハ移載装置125aやボート217等の近傍を流通させるように構成されている。当該クリーンエアは、ウエハ移載装置125aやボート217等の近傍を流通した後に、筐体101の外部に排気されるようになっている。
<処理装置の動作>
続いて、基板処理装置1の主な動作について説明する。
工程内搬送装置(図示略)によってカセット100がカセットステージ105上に搬入されると、カセット100は、ウエハ200がカセットステージ105の上で垂直姿勢を保持し、カセット100のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。その後、カセット100は、カセットステージ105によって、カセット100内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット100のウエハ出し入れ口が筐体101の後方を向くように、筐体101の後方に右周り縦方向90°回転させられる。
その後、カセット100は、カセット棚109ないし予備カセット棚110の指定された棚位置へカセット搬送装置115によって自動的に搬送され受け渡され、一時的に保管された後、カセット棚109ないし予備カセット棚110からカセット搬送装置115によって移載棚123に移載されるか、もしくは直接移載棚123に搬送される。
カセット100が移載棚123に移載されると、ウエハ200はカセット100からウエハ移載装置125aのツイーザ125cによってウエハ出し入れ口を通じてピックアップされ、ボート217に装填(チャージング)される。ボート217にウエハ200を受け渡したウエハ移載装置125aはカセット100に戻り、後続のウエハ200をボート217に装填する。
予め指定された枚数のウエハ200がボート217に装填されると、処理炉202の下端部を閉じていた炉口シャッタ116が開き、処理炉202の下端部が開放される。その後、ウエハ200群を保持したボート217がボートエレベータ121の上昇動作により処理炉202内に搬入(ローディング)され、処理炉202の下部がシールキャップ219により閉塞される。
ローディング後は、処理炉202にてウエハ200に対し任意の処理が実施される。その処理後は、上述の逆の手順で、ウエハ200およびカセット100が筐体101の外部に搬出される。
<処理炉の構成>
次に図2及び図3を用いて前述した基板処理装置に適用される処理炉202について説明する。
図2及び図3に示す通り、処理炉202にはウエハ200を加熱するための加熱装置(加熱手段)であるヒータ207が設けられている。ヒータ207は上方が閉塞された円筒形状の断熱部材と複数本のヒータ素線とを備えており、断熱部材に対しヒータ素線が設けられたユニット構成を有している。ヒータ207の内側には、ウエハ200を処理するための石英製の反応管203が設けられている。
反応管203の下端には、気密部材であるOリング220を介してステンレス等で構成されたマニホールド209が設けられている。マニホールド209の下端開口は、Oリング220を介して蓋体としてのシールキャップ219により気密に閉塞されている。処理炉202では、少なくとも、反応管203、マニホールド209及びシールキャップ219により処理室201が形成されている。
シールキャップ219にはボート217を支持するボート支持台218が設けられている。図1に示す通り、ボート217はボート支持台218に固定された底板210とその上方に配置された天板211とを有しており、底板210と天板211との間に複数本の支柱221が架設された構成を有している。ボート217には複数枚のウエハ200が保持されている。複数枚のウエハ200は、互いに一定の間隔をあけながら水平姿勢を保持した状態でボート217の支柱221に支持されている。
以上の処理炉202では、バッチ処理される複数枚のウエハ200がボート217に対し多段に積層された状態において、ボート217がボート支持体218で支持されながら処理室201に挿入され、ヒータ207が処理室201に挿入されたウエハ200を所定の温度に加熱するようになっている。
図2及び図3に示す通り、処理室201には、原料ガスを供給するための2本のガス供給管310、320(第1のガス供給管310、第2のガス供給管320)が接続されている。
ガス供給管310には上流側から順に流量制御装置(流量制御手段)であるマスフローコントローラ312、気化ユニット(気化手段)である気化器700及び開閉弁であるバルブ314が設けられている。ガス供給管310の先端部にはノズル410(第1のノズル410)が連結されている。ノズル410は、処理室201を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間で、反応管203の内壁に沿った上下方向(ウエハ200の積載方向)に延在している。ノズル410の側面には原料ガスを供給する多数のガス供給孔410aが設けられている。ガス供給孔410aは、下部から上部にわたってそれぞれ同一または、大きさに傾斜をつけた開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
さらに、ガス供給管310には気化器700とバルブ314との間に、後述の排気管231に接続されたベントライン610及びバルブ614が設けられており、原料ガスを処理室201に供給しない場合は、バルブ614を介して原料ガスをベントライン610へ供給する。
また、ガス供給管310にはキャリアガスを供給するためのキャリアガス供給管510が接続されている。キャリアガス供給管510にはマスフローコントローラ512及びバルブ514が設けられている。
ガス供給管320には上流側から順に流量制御装置(流量制御手段)であるマスフローコントローラ322及びバルブ324が設けられている。ガス供給管320の先端部にはノズル420(第2のノズル420)が連結されている。ノズル420も、ノズル410と同様に、処理室201を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間で、反応管203の内壁に沿って上下方向(ウエハ200の積載方向)に延在している。ノズル420の側面には、原料ガスを供給する多数のガス供給孔420aが設けられている。ガス供給孔420aも、ガス供給孔410aと同様に、下部から上部にわたってそれぞれ同一または、大きさに傾斜をつけた開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
更にガス供給管320にはキャリアガスを供給するためのキャリアガス供給管520が連結されている。キャリアガス供給管520にはマスフローコントローラ522及びバルブ524が設けられている。
例えばガス供給管310から供給される原料が液体の場合、ガス供給管310からは、マスフローコントローラ312、気化器700,及びバルブ314を介し、キャリアガス供給管510と合流し、更にノズル410を介して処理室201内に反応ガスが供給される。例えばガス供給管310から供給される原料が気体の場合には、マスフローコントローラ312を気体用のマスフローコントローラに交換し、気化器700は不要となる。また、ガス供給管320からはマスフローコントローラ322、バルブ324を介し、キャリアガス供給管520と合流し、更にノズル420を介して処理室201に反応ガスが供給される。
上記構成に係る一例として、ガス供給管310には原料ガスの一例としてTi原料(四塩化チタン(TiCl4)やテトラキスジメチルアミノチタン(TDMAT、Ti[N(CH324)、テトラキスジエチルアミノチタン(TDEAT、Ti[N(CH2CH32]4)等)が導入される。ガス供給管320には、改質原料の一例として窒化原料であるアンモニア(NH3)、窒素(N2)、亜酸化窒素(N2O)、モノメチルヒドラジン(CH62)等が導入される。
処理室201にはバルブ243を介して処理室201内を排気するための排気管231が接続されている。排気管231には排気装置(排気手段)である真空ポンプ246が接続されており、真空ポンプ246の作動で処理室201内を真空排気することができるようになっている。バルブ243は開閉動作により処理室201の真空排気の起動とその停止とをすることができるのに加えて、その弁開度が調節可能であって処理室201の内部の圧力調整をも可能とする開閉弁である。
反応管203内の中央部にはボート217が設けられている。ボート217は、ボートエレベータ121により反応管203に対し昇降(出入り)することができるようになっている。ボート217を支持するボート支持台218の下端部には、処理の均一性を向上するためにボート217を回転させるボート回転機構267が設けられている。ボート回転機構267を駆動させることにより、ボート支持台218に支持されたボート217を回転させることができるようになっている。
以上のマスフローコントローラ312,322,512,522,バルブ314,324,514,524,243、614、ヒータ207、真空ポンプ246、ボート回転機構267、ボートエレベータ121等の各部材はコントローラ280に接続されている。コントローラ280は、基板処理装置1の全体の動作を制御する制御部(制御手段)の一例であって、マスフローコントローラ312,322,512,522,の流量調整、バルブ314、324、514、524、614の開閉動作、バルブ243の開閉及び圧力調整動作、ヒータ207の温度調整、真空ポンプ246の起動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節、ボートエレベータ121の昇降動作等をそれぞれ制御するようになっている。
<半導体装置の製造方法>
次に、上述の基板処理装置の処理炉202を用いて、半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、大規模集積回路(Large Scale Integration;LSI)を製造する際などに、基板上に絶縁膜を成膜する方法の例について説明する。尚、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作はコントローラ280により制御される。
本実施形態では、ALD法を用いて金属膜として窒化チタン膜を基板上に形成する方法について説明する。
図4に、本実施形態に係る窒化チタン膜の成膜シーケンスを示す。成膜プロセスでは、コントローラ280が、基板処理装置1を下記の通りに制御する。すなわち、ヒータ207を制御して処理室201内を例えば300℃〜550℃の範囲の温度であって、好適には450℃以下、より好ましくは450℃に保持する。その後、複数枚のウエハ200をボート217に装填し、ボート217を処理室201に搬入する。その後、ボート217をボート回転機構267により回転させ、ウエハ200を回転させる。その後、真空ポンプ246を作動させるとともにバルブ243を開いて処理室201内を真空引きし、ウエハ200の温度が450℃に達して温度等が安定したら、処理室201内の温度を450℃に保持した状態で後述する4つのステップを順次実行する。
(ステップ1)
ステップ1では、TiCl4を流す。TiCl4は常温で液体であり、処理室201に供給するには、加熱して気化させてから供給する方法、気化器700を使用してキャリアガスと呼ばれるHe(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Ar(アルゴン)、N2(窒素)などの不活性ガスをTiCl4容器の中に通し、気化している分をそのキャリアガスと共に処理室201へと供給する方法などがあるが、例として後者のケースで説明する。
ガス供給管310にTiCl4を、キャリアガス供給管510にキャリアガス(N2)を流す。ガス供給管310のバルブ314、キャリアガス供給管510のバルブ514、および排気管231のバルブ243を共に開ける。キャリアガスは、キャリアガス供給管510から流れ、マスフローコントローラ512により流量調整される。TiCl4は、ガス供給管310から流れ、マスフローコントローラ312により流量調整され、気化器700により気化され、流量調整されたキャリアガスを混合し、ノズル410のガス供給孔410aから処理室201内に供給されつつ排気管231から排気される。この時、バルブ243を適正に調整して処理室201内の圧力を20〜50Paの範囲であって、例えば30Paに維持する。マスフローコントローラ312で制御するTiCl4の供給量は1.0〜2.0g/minである。TiCl4にウエハ200を晒す時間は3〜10秒間である。このときヒータ207の温度は、ウエハの温度が300℃〜550℃の範囲であって、例えば450℃になるよう設定してある。
同時に、ガス供給管320の途中につながっているキャリアガス供給管520から、バルブ524を開けて不活性ガスを流すと、NH3側にTiCl4が回り込むことを防ぐことができる。
(ステップ2)
ガス供給管310のバルブ314を閉めて処理室へのTiCl4の供給を停止し、バルブ614を開けてベントライン610へTiCl4を流す。これによりTiCl4を常に安定して処理室へ供給することができる。このときガス排気管231のバルブ243は開いたままとし、真空ポンプ246により処理室201内を20Pa以下となるまで排気し、残留TiCl4を処理室201内から排除する。ここで、TiCl4の供給を停止し、残留TiCl4を処理室201から除去する時間(ガス置換時間)を1秒とする。
(ステップ3)
ステップ3では、NH3を流す。ガス供給管320にNH3を、キャリアガス供給管520にキャリアガス(N2)を流す。ガス供給管320のバルブ324、キャリアガス供給管520のバルブ524、および排気管231のバルブ243を共に開ける。キャリアガスは、キャリアガス供給管520から流れ、マスフローコントローラ522により流量調整される。NH3は、ガス供給管320から流れ、マスフローコントローラ322により流量調整され、流量調整されたキャリアガスを混合し、ノズル420のガス供給孔420aから処理室201内に供給されつつ排気管231から排気される。NH3を流すときは、バルブ243を適正に調節して処理室201内圧力を50〜1000Paの範囲であって、例えば60Paに維持する。マスフローコントローラ322で制御するNH3の供給流量は1〜10slmである。NH3にウエハ200を晒す時間は10〜30秒間である。このときのヒータ207の温度は、300℃〜550℃の範囲の所定の温度であって、例えば450℃になるよう設定してある。
同時に、ガス供給管310の途中につながっているキャリアガス供給管510から、開閉バルブ514を開けて不活性ガスを流すと、TiCl4側にNH3が回り込むことを防ぐことができる。
NH3の供給により、ウエハ200上に化学吸着したTi含有層とNH3が表面反応(化学吸着)して、ウエハ200上に窒化チタン膜が成膜される。
(ステップ4)
ステップ4では、ガス供給管320のバルブ324を閉めて、NH3の供給を止める。また、ガス排気管231のバルブ243は開いたままにし、真空ポンプ246により、処理室201を20Pa以下に排気し、残留NH3を処理室201から排除する。ここで、NH3の供給を止め、残留NH3を処理室201から除去する時間(ガス置換時間)を1秒とする。
上記ステップ1〜4を1サイクルとし、少なくとも1回以上行なうことによりウエハ200上にALD法を用いて所定膜厚の窒化チタン膜を成膜する。この場合、各サイクル中で、上記の通りに、ステップ2におけるTi含有原料ガス除去工程とステップ4における窒化ガス除去工程とを例えば1秒と短くして、Ti含有原料ガスとステップ4における窒化ガスとを所定の濃度だけ残留させて、Ti含有原料ガスにより構成される雰囲気と窒化ガスにより構成される雰囲気のガス置換を完全に行わないようにする。
次に、ガス置換時間と(200)/(111)比の関係について詳述する。
図5(a)は、比較例にかかるガス置換時間と(200)/(111)比の関係を示し、上記ステップ2及び4におけるガス置換時間を6秒に設定した。図5(b)は、実施例にかかるガス置換時間と(200)/(111)比の関係を示し、上記ステップ2及び4におけるガス置換時間を1秒に設定した。
図5(a)に示すように基板温度380℃において、ガス置換時間が6秒のときには(200)/(111)比は1.57であった。それに対して、図5(b)に示すように基板温度380℃において、ガス置換時間が1秒のときには(200)/(111)比は1.7であって、ガス置換温度が6秒のときと比較すると(200)/(111)比は8%増加した。
次に、図5(b)に示すようにガス置換時間を1秒に設定したまま基板温度を変えて比較した。結果として、基板温度を高くするにつれて(200)/(111)比は大きくなった。
すなわち、ガス置換時間を短くすることで(200)/(111)比を増加させることができ、さらに基板温度を上げることで(200)/(111)比を増加させることができ、ガス置換時間を短くすることでチタン含有原料としてのTiCl4と窒化ガスとしてのNH3が気相反応を起こし、ALD法のみで成膜される膜とは異なる性質の膜が堆積されたことが分かる。
本発明によれば、ALD法において、ガス置換時間を短縮することで、意図的に少なくとも2種類のガスを気相反応させ、ALD法のみで成膜した膜とは異なる性質の膜を形成することができる。
尚、本発明は縦型装置の使用を前提としたものでなく、例えば、横型装置であっても良い。また、複数の被処理基板を同時に処理するバッチ式装置の使用を前提としたものではなく、枚葉装置であっても適用可能である。また、縦型装置の場合には、その反応管内部に被処理基板とほぼ同じ直径を有する内部管が存在しており、その内部管の内側に位置する被処理基板の間に側方からガスを導入及び排気する構成としても良い。
また、実施例としてTiCl4及びNH3を用いた窒化チタン膜の形成について説明したが、これに限らず、無機金属化合物または有機金属化合物のいずれかと、これらの金属化合物に対して反応性を有するガスを反応させることにより形成される純金属もしくは金属膜化合物であれば、適用可能である。
1 基板処理装置
200 ウエハ(基板)
201 処理室
202 処理炉
203 反応管
207 ヒータ
217 ボート
231 排気管
243 バルブ
246 真空ポンプ
280 コントローラ
310,320 ガス供給管
312,322 マスフローコントローラ
314,324 バルブ
410,420 ノズル
410a、420a ガス供給孔

Claims (1)

  1. 基板を収容した処理室に、複数の処理ガスを交互に供給することで前記基板上に成膜する半導体装置の製造方法であって、
    前記各処理ガスを前記処理室に供給する処理ガス供給工程と、
    前記各処理ガスを前記処理室から除去する処理ガス除去工程と、
    を所定回数繰り返して前記基板上に成膜し、
    前記処理ガス除去工程では、前記処理ガスを処理室内に所定の濃度だけ残留させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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