JP2011151266A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワー素子の駆動が不当に低下することが抑制された半導体装置。
【解決手段】複数のパワー素子が同一の半導体基板に形成された半導体装置であって、半導体基板における複数のパワー素子それぞれと隣接する位置に形成された複数の検温素子と、該検温素子の出力信号に基づいて、パワー素子の駆動信号を制御する制御部と、を有し、制御部は、複数の検温素子の出力信号に基づいて、複数のパワー素子の内、他のパワー素子と比べて発熱状態が異なるパワー素子を算定し、算定したパワー素子の温度が、他のパワー素子の温度と同じになるように、駆動信号を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のパワー素子が半導体基板に形成された半導体装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、パワートランジスタ(パワー素子)の近くに温度検出トランジスタ(検温素子)が設けられた半導体集積回路が提案されている。この半導体集積回路では、検温素子の出力信号に基づいてパワー素子を駆動制御することで、パワー素子の異常発熱を抑制している。
特開2004−253936号公報
ところで、近年、半導体基板への高集積化が促進されるに伴い、半導体基板の回路構成によっては、パワー素子の近くに設けられた検温素子が、そのパワー素子とは異なる電子素子と隣接する場合がある。この場合、検温素子は、実際のパワー素子の温度よりも高い温度を検出する虞がある。特に、隣接するパワー素子間に検温素子が設けられる場合、この検温素子には、隣接する2つのパワー素子の熱が印加されるので、検温素子は、実際のパワー素子の温度よりも高い温度を検出する可能性が高まる。したがって、特許文献1に示されるように、検温素子の出力信号に基づいてパワー素子を駆動制御する場合、本来であれば駆動可能な温度状態であるパワー素子の駆動が不当に低下する虞がある。
そこで、本発明では、パワー素子の駆動が不当に低下することが抑制された半導体装置を提案することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のパワー素子が同一の半導体基板に形成された半導体装置であって、半導体基板における複数のパワー素子それぞれと隣接する位置に形成された複数の検温素子と、該検温素子の出力信号に基づいて、パワー素子の駆動信号を制御する制御部と、を有し、制御部は、複数の検温素子の出力信号に基づいて、複数のパワー素子の内、他のパワー素子と比べて発熱状態が異なるパワー素子を算定し、算定したパワー素子の温度が、他のパワー素子の温度と同じになるように、駆動信号を制御することを特徴とする。
このように本発明によれば、1つの検温素子の出力信号ではなく、複数の検温素子の出力信号に基づいて、複数のパワー素子の内、他のパワー素子と比べて発熱状態が異なるパワー素子を算定する。これによれば、本来であれば駆動可能な温度状態であるパワー素子を、発熱状態が異常であると判定することが抑制される。したがって、パワー素子の駆動が不当に低下されることが抑制される。
また、本発明では、算定したパワー素子の温度が、他のパワー素子の温度と同じになるように、駆動信号を制御する。これによれば、一部のパワー素子による局所的な発熱が抑制され、複数のパワー素子それぞれの耐久度を同程度とすることができる。この結果、一部のパワー素子の熱損傷による、半導体装置の寿命の低下が抑制される。更に言えば、例えば、パワー素子の近くに電子素子が形成されている場合、異常発熱した一部のパワー素子から印加される熱によって、パワー素子の近くに形成された電子素子の電気的な性能が低下することが抑制される。これにより、電子素子の電気的な性能にばらつきが生じることが抑制される。
請求項2に記載のように、パワー素子それぞれは、複数のパワートランジスタからなり、制御部は、過半数の検温素子によって検出された温度が、パワートランジスタの駆動可能な温度である基準温度よりも低い場合に、全てのパワートランジスタの駆動信号を同一とするのが好ましい。これによれば、過半数のパワートランジスタの温度が、基準温度よりも低い場合に、パワートランジスタそれぞれの駆動状態が低下することが抑制される。すなわち、駆動可能な温度状態であるにも関わらず、他のパワートランジスタよりも温度が高いパワートランジスタの駆動が低下されることが抑制される。
なお、請求項2に記載の基準温度は、請求項3若しくは請求項4に記載のように、パワートランジスタの実使用最高温度若しくは動作保証限界温度である。動作保証限界温度は、パワートランジスタのリーク電流が急激に増大し始める温度であり、実使用最高温度よりも高い温度である。
請求項3に記載の発明によれば、パワートランジスタの温度が実使用最高温度以上になることが抑制されるので、パワートランジスタの動作が保証される。請求項4に記載の発明によれば、パワートランジスタの温度が動作保証限界温度以上になることが抑制されるので、リーク電流の急激な増加によって、パワートランジスタの性能が劣化することが抑制される。
なお、請求項2に記載の発明を実現する具体的な構成としては、例えば、請求項5に記載のように、検温素子は、温度変化を電圧変化に変換し、その電圧変化を出力信号として出力するものであり、制御部は、検温素子が基準温度を検出した時に出力する出力信号の電圧値に相当する基準電圧を生成する基準電圧部と、基準電圧と検温素子の出力信号の電圧レベルとの差分を算出し、その差分に応じた電圧レベルの信号を出力する差分回路と、該差分回路から出力される信号の電圧レベルに基づいて、駆動信号を生成する演算部と、を有する構成を採用することができる。
なお、請求項5に記載の構成の場合、請求項6に記載のように、差分回路は、2つの入力端子と1つの出力端子とを有し、2つの入力端子に入力される信号の電圧の差分を算出し、その差分に応じた電圧レベルの信号を出力端子から出力するものであり、該差分回路における、2つの入力端子の内の第1入力端子に、複数の検温素子それぞれと共通で電気的に接続される共通配線が電気的に接続され、2つの入力端子の内の第2入力端子に基準電圧部が電気的に接続され、差分回路の出力端子に演算部が電気的に接続され、複数の検温素子は、それぞれに対応する検温スイッチを介して、共通配線と電気的に接続されており、制御部は、複数の検温スイッチの内のいずれか1つを閉状態として、他の検温スイッチを開状態に制御するクロック信号を生成するクロック部を有し、演算部は、差分回路から順次出力される、基準電圧と検温素子の出力信号の電圧レベルとの差分に応じた電圧レベルを記憶し、その記憶された電圧レベルに応じた電気信号を順次出力する記憶部と、クロック信号のパルス周期間に、記憶部から順次出力された電気信号を読み取り、その読み取った電信信号に基づいて、過半数の検温素子によって検出された温度が、基準温度よりも低いか否かを判定する判定部と、該判定部の出力信号に基づいて、駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を有する構成が好ましい。
これによれば、複数の検温素子に対して、基準電圧部と差分回路とが1つずつ用意される。したがって、例えば、1つの検温素子に対して、基準電圧部と差分回路とが1つずつ用意され、1つの差分回路に1つの基準電圧部と1つの検温素子が電気的に接続される構成と比べて、制御部の構成が簡素化される。
請求項7に記載のように、パワー素子それぞれは、複数のパワートランジスタからなり、1つのパワー素子の少なくとも一部を構成する、複数のパワートランジスタは、一方向に並んで配置され、その両端に位置するパワートランジスタそれぞれは、少なくとも1つの検温素子と隣接しており、制御部は、パワー素子の両端に位置する一方の検温素子において、一方の検温素子とは異なる複数の検温素子によって検出された温度と比べて高い温度が検出された場合、パワー素子の両端に位置する他方の検温素子から、パワー素子の両端に位置する一方の検温素子に向かうに従って、複数のパワートランジスタそれぞれの駆動状態が漸次低下するように、複数のパワートランジスタそれぞれの駆動信号を制御する構成が好ましい。
これによれば、異常発熱が検出された検温素子側のパワートランジスタの発熱を抑制しつつ、異常発熱が検出された検温素子から離れた場所に位置するパワートランジスタの駆動、すなわち、異常発熱していないパワートランジスタの駆動が不当に低下することが抑制される。更に言えば、パワー素子の温度分布を均等化することができるので、例えば、パワー素子の近くに電子素子が形成されている場合、パワー素子の近くに形成された各電子素子の電気特性が温度によってばらつくことを抑制することができる。
請求項8に記載のように、検温素子は、半導体基板における、隣接するパワー素子間の領域と、隣接するパワー素子間とは異なる領域とに形成された構成が好ましい。
これによれば、隣接する2つのパワー素子の熱が足し合わさった温度だけではなく、隣接する2つのパワー素子の一方の温度を検出することができる。したがって、上記した2つの温度に基づいて、隣接したパワー素子の他方の温度を検出することができる。
なお、駆動信号の値を調整する具体的な構成としては、例えば、請求項9に記載のように、駆動信号が印加される制御配線に可変抵抗が設けられ、制御部が、複数の検温素子の出力信号に基づいて、可変抵抗の抵抗値を制御する構成を採用することができる。上記した可変抵抗としては、例えば、請求項10に記載のように、制御配線に設けられた第1スイッチと、制御配線において、第1スイッチに並列接続された少なくとも1つの並列配線と、該並列配線において、互いに直列接続された第2スイッチ及び抵抗と、を有する構成を採用することができる。若しくは、請求項13に記載のように、可変抵抗は、制御配線に設けられた少なくとも1つの抵抗と、制御配線において、抵抗と並列接続された並列配線と、該並列配線に設けられた第3スイッチと、を有する構成を採用することができる。
なお、請求項10に記載の構成の場合、請求項11に記載のように、第2スイッチ及び抵抗が互いに直列接続された並列配線は2つ以上あり、並列配線それぞれに設けられた抵抗の値は異なる構成とすると良い。請求項10又は請求項11に記載の構成の場合、請求項12に記載のように、制御部が、複数の検温素子の出力信号に基づいて、第1スイッチ及び第2スイッチのいずれかを開状態として、可変抵抗の抵抗値を制御する。これにより、駆動信号が制御される。
また、請求項13に記載の構成の場合、請求項14に記載のように、制御部が、複数の検温素子の出力信号に基づいて、第3スイッチの開閉状態を制御することで、可変抵抗の抵抗値を制御する。これによっても、駆動信号が制御される。
請求項15に記載のように、電源とグランドとを接続する電源配線に、駆動信号が印加される制御配線の一端が電気的に接続され、電源配線における、制御配線との接続部位と、グランドとの接続部位の間に、電源とグランドとの接続を制御する調整スイッチが設けられた構成が好ましい。この場合、請求項16に記載のように、制御部が、複数の検温素子の出力信号に基づいて、調整スイッチの開閉状態を制御することで、制御配線に流れる駆動信号を制御することができる。
第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す半導体装置の概略構成を示す回路図である。 検温素子の概略構成を示す回路図である。 ダイオードの順方向電圧の温度特性を示すグラフ図である。 制御部の概略構成を示すブロック図である。 検温スイッチと判定部に入力されるクロック信号を示す波形図である。 可変抵抗の概略構成を示す回路図である。 記憶部の各ビットに記憶される電圧レベルを示しており、(a)は全てのビットが0の場合、(b)は3つのビットが0の場合、(c)は2つのビットが0の場合、(d)は1つのビットが0の場合、(e)は全てのビットが1の場合を示す。 記憶部に記憶された値に応じて、各パワートランジスタに印加される駆動電流を示しており、(a)は図8の(a)〜(c)に対応し、(b)は図8の(d)に対応し、(c)は図8の(e)に対応する。 可変抵抗の変形例を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す半導体装置の概略構成を示す回路図である。図3は、検温素子の概略構成を示す回路図である。図4は、ダイオードの順方向電圧の温度特性を示すグラフ図である。図5は、制御部の概略構成を示すブロック図である。図6は、検温スイッチと判定部に入力されるクロック信号を示す波形図である。図7は、可変抵抗の概略構成を示す回路図である。図8は、記憶部の各ビットに記憶される電圧レベルを示しており、(a)は全てのビットが0の場合、(b)は3つのビットが0の場合、(c)は2つのビットが0の場合、(d)は1つのビットが0の場合、(e)は全てのビットが1の場合を示す。図9は、記憶部のビットに記憶された値に応じて、各パワートランジスタに印加される駆動電流を示しており、(a)は図8の(a)〜(c)に対応し、(b)は図8の(d)に対応し、(c)は図8の(e)に対応する。
先ず、図1に基づいて、半導体装置100の概略構成を説明する。半導体装置100は、半導体基板(図示略)に複数の電子素子が形成され、その電子素子によって所定の回路が構成されたものである。半導体装置100は、要部として、パワー素子10と、検温素子30と、制御部50と、可変抵抗70と、を有する。パワー素子10と検温素子30とが所定の間隔を置いて隣接しており、検温素子30と制御部50とが電気的に接続され、電源とパワー素子10の制御電極とが、可変抵抗70を介して電気的に接続されている。検温素子30は、パワー素子10と検温素子30との間の半導体基板を介して伝達されるパワー素子10の熱を検知して、その熱に応じた出力信号を制御部50に出力する。制御部50は、検温素子30の出力信号に基づいて可変抵抗70の抵抗値を調整することで、パワー素子10に印加される駆動信号を制御する。このように、本実施形態に係る半導体装置100では、検温素子30の出力信号に基づいて、パワー素子10の駆動が制御される。
以下、図2に基づいて、半導体装置100の各構成要素を説明する。パワー素子10は、第1パワー素子11と第2パワー素子12とを有し、これら第1パワー素子11と第2パワー素子12とが所定の間隔を置いて形成されている。以下、第1パワー素子11と第2パワー素子12とが並ぶ方向を並列方向と示す。
第1パワー素子11は、3つのパワートランジスタ13〜15を有し、第2パワー素子12は、3つのパワートランジスタ16〜18を有する。これら6つのパワートランジスタ13〜18は、電流によって駆動が制御されるバイポーラトランジスタであり、並列方向に順次並んで配置されている。パワートランジスタ13〜18それぞれのベース電極は、対応する制御配線19〜24と電気的に接続され、コレクタ電極は電源配線(図示略)と電気的に接続され、エミッタ電極は出力端子25と電気的に接続されている。
パワートランジスタ13〜18それぞれに対応する制御配線19〜24それぞれには、対応する可変抵抗70(可変抵抗71〜76のいずれか)が設けられており、対応する可変抵抗70を介して、パワートランジスタ13〜18それぞれのベース電極と電源配線81とが電気的に接続されている。この電源配線81には、制御配線19〜21(22〜24)に流れる電流量を調整する調整スイッチ80が設けられており、この調整スイッチ80の開閉、及び可変抵抗70の抵抗値が調整されることで、ベース電極に流れる電流量が制御される。
なお、図示しないが、制御部50の出力端子が、後述する検温スイッチ、可変抵抗70のスイッチ、及び上記した調整スイッチ80それぞれの制御電極と電気的に接続されており、上記した各種スイッチは、制御部50から出力される駆動信号によって開閉制御される。上記した各種スイッチは、Nch型MOSFETであり、上記した制御電極は、ゲート電極である。
検温素子30は、図2に示すように、並列方向における、第1パワー素子11の一端側に設けられた第1検温素子31と、第1パワー素子11の他端側に設けられた第2検温素子32と、第2パワー素子12の一端側に設けられた第3検温素子33と、第2パワー素子12の他端側に設けられた第4検温素子34と、を有する。検温素子31〜34それぞれは、PN接合部を有するダイオードであり、これらダイオードは、対応する検温スイッチを介して、共通配線35(制御部50)と電気的に接続されている。
なお、検温素子31〜34それぞれの電気的な接続構成は同一なので、以下、第1検温素子31の電気的な接続構成を4つの検温素子31〜34の代表として説明し、検温素子32〜34それぞれの電気的な接続構成の説明を省略する。また、説明の便宜上、検温素子30をダイオード30、第1検温素子31を第1ダイオード31、第2検温素子32を第2ダイオード32、第3検温素子33を第3ダイオード33、第4検温素子34を第4ダイオード34と示す。そして、図3に示すように、第1ダイオード31に対応する検温スイッチを第1検温スイッチ31aと示す。また、図示しないが、第2ダイオード32に対応する検温スイッチを第2検温スイッチ32a、第3ダイオード33に対応する検温スイッチを第3検温スイッチ33a、第4ダイオード34に対応する検温スイッチを第4検温スイッチ34aと示す。
図3に示すように、第1ダイオード31のカソード電極31bはグランドと電気的に接続され、アノード電極31cは第1検温スイッチ31aを介して共通配線35(制御部50)と電気的に接続されている。そして、第1ダイオード31のアノード電極31cと第1検温スイッチ31aのグランド側の端部とを接続する配線に、定電流回路36が電気的に接続されている。このように、定電流回路36から出力される定電流が、第1ダイオード31を介して、グランドに流れるようになっている。
第1ダイオード31のアノード電極31cからカソード電極31bに順電流が流れると、第1ダイオード31に順方向電圧が生じ、この順方向電圧が第1検温スイッチ31aに印加される。この順方向電圧は、第1検温スイッチ31aが閉状態の場合、第1検温スイッチ31aと共通配線35とを介して、制御部50に印加される。この順方向電圧が、第1ダイオード31(第1検温素子31)の出力信号に相当する。
図4に示すように、上記した順方向電圧は、温度の上昇に伴って減少する性質を有している。例えば、第1ダイオード31がシリコンによって形成されている場合、順方向電圧は、温度が1℃上昇するたびに2.5mV低下する。このように、第1ダイオード31は、温度に応じた電圧レベルの信号を出力する機能を奏する。なお、もちろんではあるが、第2ダイオード32〜第4ダイオード34それぞれの順方向電圧も、図4に示す温度特性を有する。検温スイッチ31a〜34aの開閉に応じて、ダイオード31〜34それぞれの温度に応じた順方向電圧が、制御部50に印加される。
図4に示す温度T〜Tそれぞれは、パワートランジスタ13〜18それぞれの実使用最低温度、実使用最高温度、動作保証限界温度を示している。そして、電圧V〜Vそれぞれは、ダイオード31〜34それぞれの実使用最低温度T時の順方向電圧、実使用最高温度T時の順方向電圧、動作保証限界温度T時の順方向電圧を示している。実使用最低温度Tは、半導体装置100の使用環境温度と、パワートランジスタ13〜18の使用最低温度との和を示している。実使用最高温度Tは、パワートランジスタ13〜18の使用を保証する最高温度を示している。動作保証限界温度Tは、パワートランジスタ13〜18の動作を保証する限界温度を示している。上記した動作保証限界温度Tは、パワートランジスタ13〜18のリーク電流が急激に上昇する温度を示している。パワートランジスタ13〜18が動作保証限界温度Tを超えた場合、リーク電流の急激な上昇によってパワートランジスタ13〜18の性能が劣化する虞がある。
実使用最低温度Tは、使用環境温度によって様々に変化する。例えば、使用環境温度が80℃程度の場合、パワートランジスタ13〜18の使用最低温度は45℃程度なので、実使用最低温度Tは、125℃程度となる。これに対して、実使用最高温度T及び動作保証限界温度Tは、使用環境温度に左右されず、150℃、185℃程度である。したがって、上記した環境温度の場合、パワートランジスタ13〜18の使用が保証される温度範囲は、約25度であり、パワートランジスタ13〜18の動作及び性能劣化が保証される温度範囲は、約60度である。本実施形態に係る半導体装置100は、パワートランジスタ13〜18それぞれの温度が、動作保証限界温度Tを超えないように、パワートランジスタ13〜18それぞれの駆動が制御される。なお、上記した使用環境温度は、半導体装置100を車両に搭載した場合の一例である。
制御部50は、ダイオード30の出力信号に基づいて、パワー素子10の駆動信号を制御するものである。図2に示すように、制御部50は、正相入力端子と逆相入力端子とに入力された電気信号の電圧レベルの差分に応じた電気信号を出力する差分回路51と、基準電圧を印加する基準電圧部52と、差分回路51の出力信号に基づいて、可変抵抗70、及び調整スイッチ80の駆動信号を生成して出力する演算部53と、該演算部53と検温スイッチ31a〜34aにクロック信号を入力するクロック部54と、を有する。
差分回路51は、コンパレータであり、基準電圧部52は、電荷量が一定とされたコンデンサである。図5に示すように、差分回路51の正相入力端子に基準電圧部52が接続され、逆相入力端子に共通配線35が接続されている。上記したように、共通配線35には、ダイオード30が電気的に接続されている。したがって、差分回路51の出力端子からは、基準電圧からダイオード30の順方向電圧が引かれた電圧レベルの信号に、差動電圧利得が乗算された信号が出力される。本実施形態に係る基準電圧は、ダイオード30の温度が実使用最高温度T時に出力する順方向電圧Vに相当する。なお、正相入力端子が、特許請求の範囲に記載の第2入力端子に相当し、逆相入力端子が、特許請求の範囲に記載の第1入力端子に相当する。
演算部53は、差分回路51から出力される、基準電圧とダイオード30の順方向電圧との差分に応じた電圧レベルを記憶し、且つ記憶した電圧レベルに応じた電気信号を順次出力する記憶部55と、記憶部55から順次出力される電圧レベルを読み取り、その読み取った電圧レベルに基づいて、過半数のダイオードによって検出された温度が、基準温度よりも低いか否かを判定する判定部56と、該判定部56の指示信号に基づいて、パワー素子10の駆動信号を生成して出力する駆動信号生成部57と、を有する。
記憶部55は、4ビットのシフトレジスタであり、差分回路51から電圧レベルがHiレベルの信号が入力された場合に1を記憶し、差分回路51から電圧レベルがLoレベルの信号が入力された場合に0を記憶する。記憶部55は、差分回路51から信号が入力される度に、記憶された電圧レベルの情報を、判定部56に順次出力する。判定部56は、自身に入力されるクロック信号のパルス周期の間、記憶部55から順次出力される電圧レベルの情報を読み取り、その読み取った情報に基づく指示信号を駆動振動生成部57に出力する。駆動信号生成部57は、判定部56の指示信号に基づいて、可変抵抗70のスイッチと、調整スイッチ80とを制御する駆動信号を生成して、出力する。なお、図示しないが、駆動信号生成部57の出力端子と、上記したスイッチそれぞれのゲート電極は、電気的に接続されている。
クロック部54は、クロック信号を生成する発振回路58と、該発振回路58のクロック信号を所定時間遅らせる遅延回路59と、発振回路58のクロック信号のパルス幅を変換するパルス幅変換回路60と、を有する。第1検温スイッチ31aには、発振回路58から直接クロック信号が入力され、検温スイッチ32a〜34aそれぞれには、遅延回路59を介して発振回路58のクロック信号が入力され、判定部56には、パルス幅変換回路60を介して発振回路58のクロック信号が入力される。なお、パルス幅変換回路60から出力されるクロック信号のパルス周期と、発振回路58から出力されるクロック信号のパルス周期とは、同一となっている。
図6に示すように、第1検温スイッチ31aにパルス(電圧レベルがHiレベルの信号)が入力された後に、パルス幅が縮められたパルスが判定部56に入力され、検温スイッチ31a〜34aそれぞれに入力されるクロック信号のパルスの入力タイミングは、所定時間ずれている。このように、検温スイッチ31a〜34aのいずれかにパルスが入力されている場合、他の検温スイッチには電圧レベルがLoレベルの信号が入力される。また、図6に示すように、1パルス周期の間に、検温スイッチ31a〜34aそれぞれに1つのパルスが入力される。これによれば、1パルス周期の間に、検温スイッチ31a〜34aが1度だけ閉状態となる。したがって、1パルス周期の間に、差分回路51からは、第1ダイオード31〜第4ダイオード34それぞれの順方向電圧と基準電圧との差分に差動電圧利得が乗算された信号が出力される。この結果、記憶部55には、1パルス周期の間に、第1ダイオード31〜第4ダイオード34それぞれの順方向電圧と基準電圧との差分に応じた電圧レベルが記憶される。上記したように、判定部56は、クロック信号のパルス周期の間、記憶部55から順次出力される電圧レベルの情報を読み取るので、判定部56は、1パルス周期の間に、第1ダイオード31〜第4ダイオード34それぞれの順方向電圧に依存した電圧レベルを読み込む。判定部56は、これら4つの電圧レベルに基づいて、駆動信号生成部57に入力する指示信号を生成する。以下、電圧レベルがHiレベルの信号をHi信号と示し、電圧レベルがLoレベルの信号をLo信号と示す。
例えば、第1検温スイッチ31aにHi信号が入力されているタイミングでは、第2検温スイッチ32a〜第4検温スイッチ34aにLo信号が入力されるので、第1ダイオード31のみが共通配線35と電気的に接続される。この場合、差分回路51の逆相入力端子に第1ダイオード31の順方向電圧が入力され、差分回路51からは、基準電圧から第1ダイオード31の順方向電圧を引いた値に差動電圧利得が乗算された信号が出力される。上記したように、本実施形態に係る基準電圧は、ダイオードの温度が実使用最高温度T時に出力する順方向電圧Vに相当する。したがって、第1ダイオード31の温度が、実使用最高温度Tよりも低い場合、差分回路51から電圧レベルがLoレベルの電気信号が出力され、実使用最高温度Tよりも高い場合、差分回路51から電圧レベルがHiレベルの電気信号が出力される。上記したように、記憶部55は、電圧レベルがHiレベルの信号が入力された場合に1を記憶し、電圧レベルがLoレベルの信号が入力された場合に0を記憶する。したがって、第1ダイオード31の温度が実使用最高温度Tよりも低い場合、記憶部55に0が記憶され、第1ダイオード31の温度が実使用最高温度Tよりも高い場合、記憶部55に1が記憶される。
パワー素子10の制御を詳細に説明する前に、先ず、可変抵抗70と、調整スイッチ80とを説明する。
可変抵抗70は、図2に示すように、第1制御配線19に設けられた第1可変抵抗71と、第2制御配線20に設けられた第2可変抵抗72と、第3制御配線21に設けられた第3可変抵抗73と、第4制御配線22に設けられた第4可変抵抗74と、第5制御配線23に設けられた第5可変抵抗75と、第6制御配線24に設けられた第6可変抵抗76と、を有する。
可変抵抗71〜76それぞれは、電源配線81とパワー素子10の制御電極との接続を制御するスイッチと、複数の抵抗と、を有する。可変抵抗71〜76それぞれの構成要素は同一なので、以下、第1可変抵抗71を6つの可変抵抗71〜76の代表として説明し、可変抵抗72〜76の構成要素の説明を省略する。
図7に示すように、第1可変抵抗71は、第1制御配線19に並列接続された第1並列配線71gと、第1制御配線19及び第1並列配線71gに並列接続された第2並列配線71hと、を有する。そして、第1可変抵抗71は、上記したスイッチとして、第1制御配線19に設けられた第1スイッチ71aと、第1並列配線71gに設けられた第2スイッチ71bと、第2並列配線71hに設けられた第3スイッチ71cと、を有する。また、第1可変抵抗71は、上記した抵抗として、第1制御配線19に設けられた第1抵抗71dと、第1並列配線71gに設けられた第2抵抗71eと、第2並列配線71hに設けられた第3抵抗71fと、を有する。図7に示すように、上記した第1並列配線71gは、スイッチ71a,71c及び抵抗71d,fと並列接続され、第2並列配線71hは、スイッチ71a,71b及び抵抗71d,71eと並列接続されている。なお、第1抵抗71dは配線抵抗に相当し、第1抵抗71dは第2抵抗71eよりも抵抗値が低く、第2抵抗71eは第3抵抗71fよりも抵抗値が低い。
例えば、スイッチ71a〜71cの内、第1スイッチ71aのみが閉状態となった場合、第1パワートランジスタ13の制御電極には、電源電圧Vccと第1抵抗71dとに依存する駆動電流Iが印加される。これに対して、第2スイッチ71bのみが閉状態となった場合、第1パワートランジスタ13の制御電極には、駆動電流Iよりも電流値が小さい、電源電圧Vccと第2抵抗71eとに依存する駆動電流Iが印加される。また、第3スイッチ71cのみが閉状態となった場合、第1パワートランジスタ13の制御電極には、駆動電流Iよりも電流値が小さい、電源電圧Vccと第3抵抗71fとに依存する駆動電流Iが印加される。このように、スイッチ71a〜71cのいずれかを閉状態とすることで、第1パワートランジスタ13の制御電極に印加される駆動電流の電流値が変動される。
調整スイッチ80は、制御配線19〜24に流れる電流量を調整するものである。図2に示すように、調整スイッチ80は、電源配線81における、制御配線19〜21(22〜24)との電気的な接続部位とグランドとの間に設けられている。各パワートランジスタ13〜18の駆動を停止する場合、調整スイッチ80が閉状態とされ、各パワートランジスタ13〜18を駆動する場合、調整スイッチ80が開状態とされる。
次に、図8及び図9に基づいて、パワー素子10の制御について説明する。先ず、初期状態として、調整スイッチ80が開状態とされ、可変抵抗71〜76のスイッチの内、第1スイッチのみが閉状態とされて、パワー素子10が通常駆動している場合を考える。この初期状態において、例えば、1パルス周期の間に、差分回路51から、Lo信号が4回出力された場合、図8の(a)に示すように、記憶部55の全てのビットに0が記憶される。この記憶部55に記憶された電圧レベルの信号が判定部56に入力されると、判定部56は、各パワートランジスタ13〜18が発熱していないと判断(算定)して、駆動信号生成部57に、調整スイッチ80の開状態、及び可変抵抗71〜76の第1スイッチの閉状態を維持する指示信号を駆動信号生成部57に入力する。この場合、図9の(a)に示すように、パワートランジスタ13〜18の制御電極それぞれには、駆動電流Iが入力される。このように、判定部56は、全てのダイオードの温度が基準温度より低い場合、パワー素子10が発熱していないと判断して、全ての駆動電流を同一とする。
また、1パルス周期の間に、差分回路51から、Lo信号が1回出力された後に、Hiレベル信号が1回出力され、その後にLo信号が2回出力された場合、図8の(b)に示すように、記憶部55の第2番目のビットに1が記憶される。この記憶部55に記憶された電圧レベルの信号が判定部56に入力されると、判定部56は、各パワートランジスタ13〜18が発熱していないと判断して、駆動信号生成部57に、調整スイッチ80の開状態、及び可変抵抗71〜76の第1スイッチの閉状態を維持する指示信号を駆動信号生成部57に入力する。この場合においても、図9の(a)に示すように、パワートランジスタ13〜18の制御電極それぞれには、駆動電流Iが入力される。このように、判定部56は、過半数のダイオードの温度が基準温度より低い場合、パワー素子10が発熱していないと判断して、全ての駆動電流を同一とする。
また、1パルス周期の間に、差分回路51から、Lo信号が1回出力された後に、Hiレベル信号が2回出力され、その後にLo信号が1回出力された場合、図8の(c)に示すように、記憶部55の第2番目と第3番目のビットに1が記憶される。この記憶部55に記憶された電圧レベルの信号が判定部56に入力されると、判定部56は、各パワートランジスタ13〜18が発熱していないと判断して、駆動信号生成部57に、調整スイッチ80の開状態、及び可変抵抗71〜76の第1スイッチの閉状態を維持する指示信号を駆動信号生成部57に入力する。この場合においても、図9の(a)に示すように、パワートランジスタ13〜18の制御電極それぞれには、駆動電流Iが入力される。このように、判定部56は、半数のダイオードの温度が基準温度より低い場合、パワー素子10が発熱していないと判断して、全ての駆動電流を同一とする。
しかしながら、1パルス周期の間に、差分回路51から、Hiレベル信号が3回出力された後に、Lo信号が1回出力された場合、図8の(d)に示すように、記憶部55の第1〜第3番目のビットに1が記憶される。この記憶部55に記憶された電圧レベルの信号が判定部56に入力されると、判定部56は、過半数の検温素子の温度が基準温度を超えているので、パワー素子10が発熱していると判断する。そして、判定部56は、第1パワー素子11の両隣に位置する第1ダイオード31と第2ダイオード32とが基準温度を超えているので、第1パワー素子11が発熱していると判断する。また、判定部56は、第1パワー素子11と第2パワー素子12との間に位置する第3ダイオード33の温度も基準温度を超えており、且つ第2パワー素子12とのみ隣接する第4ダイオード34の温度が基準温度よりも低いために、第2パワー素子12の構成要素の内、第4パワートランジスタ16が特に発熱し、第4パワートランジスタ16と隣接する第5パワートランジスタ17も発熱し、且つ第5パワートランジスタ17と隣接する第6パワートランジスタ18は発熱していないと判断する。この場合、判定部56は、制御配線19〜21と電気的に接続されている調整スイッチ80を閉状態とし、且つ、可変抵抗71〜73の各スイッチを開状態とする指示信号を駆動信号生成部57に入力する。また、判定部56は、制御配線22〜24と電気的に接続されている調整スイッチ80の開状態を維持し、第4可変抵抗74の第3スイッチ(図示略)、第5可変抵抗75の第2スイッチ(図示略)それぞれを閉状態とし、第6可変抵抗76の第1スイッチ(図示略)の閉状態を維持する指示信号を駆動信号生成部57に入力する。この場合、図9の(b)に示すように、第1パワー素子11の構成要素であるパワートランジスタ13〜15の制御電極に流入する電流がゼロとなり、第1パワー素子11の駆動が停止する。また、第4パワートランジスタ16の制御電極に駆動電流Iが入力され、第5パワートランジスタ17の制御電極に駆動電流Iが入力され、第6パワートランジスタ18の制御電極に駆動電流Iが入力される。このように、第6パワートランジスタ18から第4パワートランジスタ16に向かうに従って、各パワートランジスタ16〜18の制御電極に入力される駆動電流の電流量が、漸次低下される。以上により、第1パワー素子11、及び、第2パワー素子12の構成要素であるパワートランジスタ16,17の発熱が抑制され、且つ、第6パワートランジスタ18の駆動が低下することが抑制される。このように、判定部56は、過半数のダイオードの温度が基準温度を超えている場合、パワー素子10が発熱していると判断して、基準温度以上の温度が検出された検温素子の近くに位置するパワートランジスタの駆動を低下する。
また、1パルス周期の間に、差分回路51から、Hi信号が4回出力された場合、図8の(e)に示すように、記憶部55の全てのビットに1が記憶される。この記憶部55に記憶された電圧レベルの信号が判定部56に入力されると、判定部56は、パワー素子10が発熱していると判断して、駆動信号生成部57に、調整スイッチ80を閉状態とし、且つ、可変抵抗71〜76の全てのスイッチを開状態とする指示信号を駆動信号生成部57に入力する。この場合、図9の(c)に示すように、パワートランジスタ13〜18それぞれの制御電極に入力される電流がゼロとなり、パワー素子10の駆動が停止する。このように、判定部56は、全てのダイオードの温度が基準温度を超えている場合、パワー素子10が発熱していると判断して、パワー素子10の駆動を停止する。
なお、パワー素子10の駆動が停止されている状態においても、判定部56は、記憶部55から順次出力される信号に基づいて、パワー素子10の駆動を制御する演算を絶えず行っている。したがって、パワー素子10の駆動が停止している状態から、例えば、図8の(d)に示される信号が記憶部55から判定部56に入力された場合、判定部56は、制御配線19〜21と電気的に接続されている調整スイッチ80の閉状態を維持し、且つ、可変抵抗71〜73の各スイッチの開状態を維持する指示信号を駆動信号生成部57に入力する。また、判定部56は、制御配線22〜24と電気的に接続されている調整スイッチ80を開状態とし、第4可変抵抗74の第3スイッチ、第5可変抵抗75の第2スイッチ、及び第6可変抵抗76の第1スイッチを閉状態とする指示信号を駆動信号生成部57に入力する。このように、判定部56は、パワートランジスタ13〜18それぞれの温度が基準温度を超えないように、パワートランジスタ13〜18の駆動を制御する。
次に、本実施形態に係る半導体装置100の作用効果を説明する。上記したように、判定部56は、1つのダイオードの出力信号ではなく、複数のダイオード31〜34の出力信号に基づいて、パワートランジスタ13〜18の発熱を判断(算定)している。これによれば、本来であれば駆動可能な温度状態であるパワートランジスタを、発熱状態が異常であると判定することが抑制される。したがって、パワートランジスタの駆動が不当に低下されることが抑制される。
また、判定部56は、発熱状態のパワートランジスタの温度が、基準温度以下となるように、駆動信号の値を制御している。これによれば、一部のパワートランジスタによる局所的な発熱が抑制されるので、複数のパワートランジスタそれぞれの耐久度を同程度とすることができる。この結果、一部のパワートランジスタの熱損傷による、半導体装置100の寿命の低下が抑制される。また、異常発熱した一部のパワートランジスタから印加される熱によって、パワートランジスタの近くに形成された電子素子(図示略)の電気的な性能が低下することが抑制される。これにより、電子素子の電気的な性能にばらつきが生じることが抑制される。
また、判定部56は、過半数のダイオードの温度が基準温度より低い場合、パワー素子10が発熱していないと判断して、全ての駆動電流を同一(電流I)としている。これによれば、過半数のダイオードの温度が基準温度よりも低い場合に、パワー素子10の駆動状態が低下することが抑制される。すなわち、駆動可能な温度状態であるにも関わらず、パワー素子10の駆動が低下されることが抑制される。
本実施形態では、基準温度として、実使用最高温度Tを採用している。これによれば、パワー素子10の温度が実使用最高温度T以上になること、すなわち、動作保証限界温度Tを超えることが抑制されるので、パワー素子10の動作が保証される。なお、基準温度としては、動作保証限界温度Tを採用しても良い。この場合、パワー素子10の動作は必ずしも保証されないが、リーク電流の急激な増大によって、パワー素子10の性能が劣化することが抑制される。
本実施形態では、複数のダイオード31〜34それぞれが、自身に対応する検温スイッチ31a〜34aと共通配線35とを介して、差分回路51の逆相入力端子に接続され、差分回路51の正相入力端子に基準電圧部52が接続されている。このように、複数のダイオード31〜34に対して、差分回路51と基準電圧部52とが1つずつ用意される。したがって、例えば、1つのダイオードに対して、基準電圧部と差分回路とが1つずつ用意され、1つの差分回路に1つの基準電圧部と1つの検温素子が電気的に接続される構成と比べて、制御部50の構成が簡素化される。
図8の(d)に示すように、過半数のダイオードの温度が基準電圧を超え、且つ、第3ダイオード33の温度が基準温度を超えているにも関わらず、第4ダイオード34の温度が基準温度を超えていない場合、判定部56は、第2パワー素子12の構成要素の内、第4パワートランジスタ16が特に発熱し、第4パワートランジスタ16と隣接する第5パワートランジスタ17が発熱し、第5パワートランジスタ17と隣接する第6パワートランジスタ18を発熱していないと判断する。そして、判定部56は、制御配線22〜24と電気的に接続されている調整スイッチ80を開状態とし、第4可変抵抗74の第3スイッチ、第5可変抵抗75の第2スイッチ、及び第6可変抵抗76の第1スイッチを閉状態とする指示信号を駆動信号生成部57に入力する。これにより、第4パワートランジスタ16の制御電極に駆動電流Iを入力し、第5パワートランジスタ17の制御電極に駆動電流Iを入力し、第6パワートランジスタ18の制御電極に駆動電流Iを入力している。
このように、異常発熱が検出されたダイオード側のパワートランジスタに流れる制御電流の電流量を低減し、且つ、異常発熱が検出されたダイオードから離れた場所に位置するパワートランジスタ、すなわち、異常発熱していないパワートランジスタに流れる制御電流の電流量を保持することで、異常発熱していないパワートランジスタの駆動が不当に低下することが抑制される。また、パワー素子10の温度分布を均等化することができるので、パワー素子10の近くに形成された各電子素子の電気特性が、温度によってばらつくことを抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、パワー素子10が、2つのパワー素子11,12を有する例を示した。しかしながら、パワー素子10は、3つ以上のパワー素子を有しても良い。
本実施形態では、第1パワー素子11が、3つのパワートランジスタ13〜15から構成される例を示した。しかしながら、第1パワー素子11が、4つ以上のパワートランジスタから構成されても良い。同じく、第2パワー素子12が、3つのパワートランジスタ16〜18から構成される例を示した。しかしながら、第2パワー素子12が、4つ以上のパワートランジスタから構成されても良い。もちろん、パワー素子11,12それぞれが、1つ若しくは2つのパワートランジスタから構成されても良い。
本実施形態では、第1パワー素子11が、一方向に並んで配置された3つのパワートランジスタ13〜15によって構成される例を示した。しかしながら、第1パワー素子11を、マトリックス状に配置された複数のパワートランジスタによって構成しても良い。この場合、検温素子30は、マトリックスの一行、若しくは、一列を構成する複数のパワートランジスタにおける、端に位置するパワートランジスタと隣接するように設けられる。同じく、第2パワー素子12が、一方向に並んで配置された3つのパワートランジスタ16〜18によって構成される例を示した。しかしながら、第2パワー素子12を、マトリックス状に配置された複数のパワートランジスタによって構成しても良い。この場合、検温素子30は、マトリックスの一行、若しくは、一列を構成する複数のパワートランジスタにおける、端に位置するパワートランジスタと隣接するように設けられる。
本実施形態では、パワートランジスタ13〜18が、バイポーラトランジスタである例を示した。しかしながら、パワートランジスタ13〜18としては、上記例に限定されず、例えば、パワーMOSFETなどを採用することもできる。なお、パワートランジスタ13〜18としてパワーMOSFETを採用した場合、パワーMOSFETの制御電極(ゲート電極)には、駆動信号として、駆動電圧が印加される。
本実施形態では、2つのパワー素子11,12の間に、2つの検温素子32,33が設けられた例を示した。しかしながら、検温素子32,33にて検出される温度は、ほぼ同一となることが期待されるので、2つのパワー素子11,12間に、1つの検温素子が設けられた構成を採用することもできる。これによれば、検温素子の数を減少することができる。
本実施形態では、検温素子31〜34それぞれが、ダイオードから構成される例を示した。しかしながら、検温素子31〜34それぞれが、バイポーラトランジスタから構成されても良い。バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間は、ダイオードと同一の構造を有しており、ベース−エミッタ間電圧は、ダイオードの順方向電圧と同様の温度特性を有する。したがって、上記変形例の場合、ベース−エミッタ間電圧の温度特性に基づいて、パワー素子10の温度を検出することができる。
本実施形態では、可変抵抗70の抵抗値を調整することで、制御電流の電流量を調整する例を示した。しかしながら、可変抵抗70の抵抗値を調整するだけではなく、調整スイッチ80の開度を調整することで、制御電流の電流量を調整しても良い。
本実施形態では、可変抵抗71〜76それぞれの構成要素が同一なので、第1可変抵抗71を6つの可変抵抗71〜76の代表として説明した。そして、第1可変抵抗71は、図7に示すように、3つのスイッチ71a〜71cと、3つの抵抗71d〜71fと、2つの並列配線71g,71hと、から構成される例を示した。これに対して、第1可変抵抗71を、例えば図10に示すように構成しても良い。図10に示される第1可変抵抗71は、第1制御配線19に、電源配線81から第1パワートランジスタ13に向かって順次設けられた3つの抵抗71d〜71fと、第2抵抗71eに並列接続された第1並列配線71gに設けられた第1スイッチ71aと、第3抵抗71fに並列接続された第2並列配線71hに設けられた第2スイッチ71bと、から構成される。なお、もちろんではあるが、他の可変抵抗72〜76を、図10に示す構成と同様に構成しても良い。図10は、可変抵抗の変形例を示す回路図である。
上記した変形例に示されるスイッチ71a,71bは、特許請求の範囲に記載の第3スイッチに相当する。また、第1抵抗71dは、配線抵抗に相当し、第2抵抗71b及び第3抵抗71cそれぞれの抵抗値は、同じである。なお、下記に示すように第1可変抵抗71を制御する場合、第2抵抗71bと第3抵抗71cそれぞれの抵抗値は異なっても良い。
図10に示される構成において、スイッチ71a,71bの両方が閉状態となった場合、第1パワートランジスタ13の制御電極には、電源電圧Vccと第1抵抗71dとに依存する駆動電流Iが印加される。これに対して、第1スイッチ71aのみが閉状態となった場合、第1パワートランジスタ13の制御電極には、駆動電流Iよりも電流値が小さい、電源電圧Vccと第1抵抗71dと第3抵抗71fとに依存する駆動電流Iが印加される。また、スイッチ71a,71bの両方が開状態となった場合、第1パワートランジスタ13の制御電極には、駆動電流Iよりも電流値が小さい、電源電圧Vccと抵抗71d〜71fに依存する駆動電流Iが印加される。
本実施形態では、制御部50が、差分回路51と、基準電圧部52と、演算部53と、クロック部54と、を有し、演算部53が、記憶部55と、判定部56と、駆動信号生成部57と、を有する例を示した。上記構成例の場合、各検温素子31〜34と電気的に接続された共通配線35が差分回路51に接続され、差分回路51の出力信号の電圧レベルが記憶部55に入力され、記憶部55に記憶された電圧レベルが、判定部56に順次入力される。そして、判定部56は、1パルス周期の間に入力された電圧レベルの情報に基づく指示信号を駆動信号生成部57に出力する。最後に、駆動信号生成部57が、指示信号に基づいた駆動信号を生成して、各種スイッチに出力することで、パワートランジスタ13〜18それぞれの駆動が制御される。
しかしながら、判定部56の入力端子に共通配線35が接続され、判定部56が以下に示す機能を果たす場合、差分回路51と、基準電圧部52と、記憶部55とを省略することができる。上記変形例の場合、1パルス周期の間に、検温素子31〜34それぞれの順方向電圧が判定部56に入力される。この場合、判定部56は、1パルス周期の間に入力される4つの順方向電圧の平均値を算出し、その平均値が、基準電圧よりも高いか否か検討する。そして、判定部56は、平均値が基準電圧よりも高い場合に、各パワートランジスタ13〜18が発熱していないと判断して、調整スイッチ80を開状態とし、可変抵抗71〜76の第1スイッチを閉状態とする指示信号を駆動信号生成部57に入力する。これとは反対に、平均値が基準電圧よりも低い場合、判定部56は、各パワートランジスタ13〜18のいずれかが発熱していると判断する。そして、判定部56は、平均値よりも低い順方向電圧を出力している検温素子を、順方向電圧とクロック信号のパルスの入力タイミングとから算定して、算定された検温素子と隣接するパワートランジスタを特定する。最後に、判定部56は、特定したパワートランジスタの駆動を低減する指示信号を駆動信号生成部57に入力する。判定部56が上記した機能を果たす場合においても、本来であれば駆動可能な温度状態であるパワー素子10を、発熱状態が異常であると判定することが抑制され、パワー素子10の駆動が不当に低下されることが抑制される。
10・・・パワー素子
13〜18・・・パワートランジスタ
30・・・検温素子(ダイオード)
31・・・第1検温素子(第1ダイオード)
31a・・・第1検温スイッチ
50・・・制御部
51・・・差分回路
52・・・基準電圧部
53・・・演算部
54・・・クロック部
70・・・可変抵抗
80・・・調整スイッチ
100・・・半導体装置

Claims (16)

  1. 複数のパワー素子が同一の半導体基板に形成された半導体装置であって、
    前記半導体基板における複数の前記パワー素子それぞれと隣接する位置に形成された複数の検温素子と、
    該検温素子の出力信号に基づいて、前記パワー素子の駆動信号を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、複数の前記検温素子の出力信号に基づいて、複数の前記パワー素子の内、他のパワー素子と比べて発熱状態が異なるパワー素子を算定し、算定したパワー素子の温度が、他のパワー素子の温度と同じになるように、前記駆動信号を制御することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記パワー素子それぞれは、複数のパワートランジスタからなり、
    前記制御部は、過半数の前記検温素子によって検出された温度が、前記パワートランジスタの駆動可能な温度である基準温度よりも低い場合に、全ての前記パワートランジスタの駆動信号を同一とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記基準温度は、前記パワートランジスタの実使用最高温度であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記基準温度は、前記パワートランジスタの動作保証限界温度であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記検温素子は、温度変化を電圧変化に変換し、その電圧変化を出力信号として出力するものであり、
    前記制御部は、
    前記検温素子が前記基準温度を検出した時に出力する出力信号の電圧値に相当する基準電圧を生成する基準電圧部と、
    前記基準電圧と前記検温素子の出力信号の電圧レベルとの差分を算出し、その差分に応じた電圧レベルの信号を出力する差分回路と、
    該差分回路から出力される信号の電圧レベルに基づいて、前記駆動信号を生成する演算部と、を有することを特徴とする請求項2〜4いずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記差分回路は、2つの入力端子と1つの出力端子とを有し、2つの前記入力端子に入力される信号の電圧の差分を算出し、その差分に応じた電圧レベルの信号を前記出力端子から出力するものであり、
    該差分回路における、2つの前記入力端子の内の第1入力端子に、複数の前記検温素子それぞれと共通で電気的に接続される共通配線が電気的に接続され、2つの前記入力端子の内の第2入力端子に前記基準電圧部が電気的に接続され、前記差分回路の出力端子に前記演算部が電気的に接続され、
    複数の前記検温素子は、それぞれに対応する検温スイッチを介して、前記共通配線と電気的に接続されており、
    前記制御部は、複数の前記検温スイッチの内のいずれか1つを閉状態として、他の検温スイッチを開状態に制御するクロック信号を生成するクロック部を有し、
    前記演算部は、
    前記差分回路から順次出力される、前記基準電圧と前記検温素子の出力信号の電圧レベルとの差分に応じた電圧レベルを記憶し、その記憶された電圧レベルに応じた電気信号を順次出力する記憶部と、
    前記クロック信号のパルス周期間に、前記記憶部から順次出力された電気信号を読み取り、その読み取った電信信号に基づいて、過半数の前記検温素子によって検出された温度が、前記基準温度よりも低いか否かを判定する判定部と、
    該判定部の出力信号に基づいて、前記駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を有することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記パワー素子それぞれは、複数のパワートランジスタからなり、
    1つの前記パワー素子の少なくとも一部を構成する、複数の前記パワートランジスタは、一方向に並んで配置され、その両端に位置するパワートランジスタそれぞれは、少なくとも1つの検温素子と隣接しており、
    前記制御部は、前記パワー素子の両端に位置する一方の検温素子において、一方の前記検温素子とは異なる複数の検温素子によって検出された温度と比べて高い温度が検出された場合、前記パワー素子の両端に位置する他方の検温素子から、前記パワー素子の両端に位置する一方の検温素子に向かうに従って、複数の前記パワートランジスタそれぞれの駆動状態が漸次低下するように、複数の前記パワートランジスタそれぞれの駆動信号を制御することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記検温素子は、前記半導体基板における、隣接するパワー素子間の領域と、隣接するパワー素子間とは異なる領域と、に形成されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記駆動信号が印加される制御配線に可変抵抗が設けられており、
    前記制御部は、複数の前記検温素子の出力信号に基づいて、前記可変抵抗の抵抗値を制御することを特徴とする請求項1〜8いずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記可変抵抗は、
    前記制御配線に設けられた第1スイッチと、
    前記制御配線において、前記第1スイッチに並列接続された少なくとも1つの並列配線と、
    該並列配線において、互いに直列接続された第2スイッチ及び抵抗と、を有することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記第2スイッチ及び前記抵抗が互いに直列接続された並列配線は2つ以上あり、前記並列配線それぞれに設けられた抵抗の値は異なることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記制御部は、複数の前記検温素子の出力信号に基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのいずれかを開状態として、前記可変抵抗の抵抗値を制御することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記可変抵抗は、
    前記制御配線に設けられた少なくとも1つの抵抗と、
    前記制御配線において、前記抵抗に並列接続された並列配線と、
    該並列配線に設けられた第3スイッチと、を有することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  14. 前記制御部は、複数の前記検温素子の出力信号に基づいて、前記第3スイッチの開閉状態を制御することで、前記可変抵抗の抵抗値を制御することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 電源とグランドとを接続する電源配線に、前記駆動信号が印加される制御配線の一端が電気的に接続され、
    前記電源配線における、前記制御配線との接続部位と、グランドとの接続部位の間に、電源とグランドとの接続を制御する調整スイッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜14いずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 前記制御部は、複数の前記検温素子の出力信号に基づいて、前記調整スイッチの開閉状態を制御することで、前記制御配線に流れる駆動信号を制御することを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
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