JP2011150517A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度上昇に対する安全性が向上する。
【解決手段】情報処理装置1は、送風機3から排気口4aへ流れる空気が通過する排気経路4と、排気経路4の途中から分岐して排気口5aに通じる排気経路5と、排気経路5上に配置され、排気経路4から排気経路5に流れ込んで排気口5aから排気される空気の風量を計測する風量センサ7と、風量センサ7で計測された風量に基づいて、排気口4aが遮蔽されているか否かを判定する判定手段8bとを有する。このような情報処理装置1では、判定手段8bで排気口4aが遮蔽されていると判定されることにより、情報処理装置1の誤作動及び故障の発生を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置に関する。
パーソナルコンピュータ、サーバ等の情報処理装置においては、要求された処理の実行に伴って、この情報処理装置を構成する電子部品等が発熱し、内部の温度が上昇する。情報処理装置内の温度上昇は、情報処理装置の誤作動及び故障を引き起こす。このような誤作動・故障の発生を抑制するために、情報処理装置内部の冷却(クーリング)を行う必要がある。
情報処理装置をクーリングするために、例えば、情報処理装置内に配置したファンの回転数を情報処理装置内の温度(内部温度)に応じて制御して、温度上昇した空気を排気する方法が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−185884号公報
ファンを用いたクーリング方法では、排気口が塞がれた場合には、空気の排気が妨げられて冷却性能が低下し、内部温度が急上昇する。温度が急上昇した場合には、温度の上昇に対してファンの回転数の上昇が追いつかなくなり、急激な温度上昇に対応できないという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、温度上昇に対する安全性が向上した情報処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、筐体内の空気を排気する送風機を有する情報処理装置が提供される。
この情報処理装置は、前記送風機から第1排気口へ流れる空気が通過する第1経路と、前記第1経路の途中から分岐して第2排気口に通じる第2経路と、前記第2経路上に配置され、前記第1経路から前記第2経路に流れ込んで前記第2排気口から排気される空気の風量を計測する風量計測器と、前記風量計測器で計測された前記風量に基づいて、前記第1排気口が遮蔽されているか否かを判定する判定手段と、を有する。
また、上記目的を達成するために、筐体内に空気を吸気する送風機を有する情報処理装置が提供される。
この情報処理装置は、第1吸気口から前記送風機に吸気される空気が通過する第1経路と、前記第1経路の途中から分岐して第2吸気口に通じる第2経路と、前記第2経路上に配置され、前記第2排気口から前記第2経路に吸気されて、前記第1経路に流れ込む空気の風量を計測する風量計測器と、前記風量計測器で計測された前記風量に基づいて、前記第1排気口が遮蔽されているか否かを判定する判定手段と、を有する。
上記の情報処理装置によれば、温度上昇に対する安全性が向上する。
第1の実施の形態に係る情報処理装置の構成及び機能を示す図である。 第2の実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 第2の実施の形態に係る情報処理装置の排気の機構例を示す図である。 第2の実施の形態に係る情報処理装置が備える機能を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る情報処理装置が実行される通気口の遮蔽判定の処理手順を示すフローチャートである。 図3の情報処理装置における通気口の遮蔽時を説明する図である。 通気口の遮蔽時に表示される警告例を示す図である。 第2の実施の形態の変形例を示す図である。 図8の情報処理装置における通気口の遮蔽時を説明する図である。 第3の実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 第3の実施の形態に係る情報処理装置の排気の機構例を示す図である。 第3の実施の形態に係る情報処理装置が備える機能を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係る情報処理装置が行う通気口の遮蔽判定の処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る情報処理装置の通気経路のそれぞれの風量の関係を説明する表である。 図11の情報処理装置における通気口の遮蔽時を説明する図である。 第3の実施の形態の変形例を示す図である。 図16の情報処理装置における通気口の遮蔽時を説明する図である。
以下、実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態に係る情報処理装置の構成及び機能を示す図である。
なお、図1中の破線矢印は、送風機3による情報処理装置1内の空気の排気の流れを表している。また、図1に限らず、後に説明する図3,6,8,9,11,15〜17も同様に、破線矢印は空気の流れを表している。
情報処理装置1の筐体2の内部には、筐体2内の回路等の発熱により温度上昇した空気を排気するための送風機3が設けられている。なお、送風機3として、例えば、ファン、ブロワ、エアサーキュレータ等を適用することができる。
筐体2の外面には、2つの排気口4a,5aが設けられている。図1では例として、筐体2の側部に排気口4a,5aがそれぞれ配設されている。筐体2の内部には、送風機3から排気口4aに流れ込む空気が通過する排気経路4と、排気経路4の途中から分岐して排気口5aに通じる排気経路5とが設けられている。
排気口4aが遮蔽されていない状態では、送風機3から排気経路4に流れ込む空気のほとんどは、排気口4aから排気される。一方、排気口4aが遮蔽物X等により遮蔽された場合には、送風機3からの空気は排気経路4から排気経路5に流れ込み、排気口5aから排気される。
また、排気経路5上には風量センサ7が配置されている。風量センサ7は、排気経路5に流れ込んだ空気の風量を計測する。
なお、排気口4a,5aの配設位置は図1の場合に限らない。即ち、排気口5aは、排気経路4の途中から分岐する排気経路5の形状・配設位置に応じて、筐体2の外面の任意の位置に配設することができる。
さらに、情報処理装置1は、閾値保持手段8a及び判定手段8bを有する。また、情報処理装置1は、警告手段8cを有していてもよい。
閾値保持手段8aは、風量センサ7で計測された風量の比較対象となる風量の閾値を示す閾値情報を予め保持する。なお、閾値は、排気口4aが遮蔽されていない場合には、遮蔽されていないと判定されるように設定される。当該閾値に基づいて、計測された風量から排気口4aが遮蔽されているか否かが判定される。
判定手段8bは、風量センサ7で計測された風量と、閾値保持手段8aが保持する閾値とを比較して、当該風量が当該閾値よりも大きい場合には、排気口4aが遮蔽されていると判定し、遮蔽物Xを検知する。
警告手段8cは、判定手段8bで排気口4aが遮蔽されていると判定された場合に、例えば、アラームを鳴らし、また、表示装置で表示する等により、ユーザに対して排気口4aが遮蔽されている旨を警告する。
なお、情報処理装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の各部(それぞれ図示を省略)が互いにバスで接続されたコンピュータとして実現される。この場合、判定手段8bの機能は、例えば、CPUが実装されたプリント配線基板上の回路として実現される。あるいは、判定手段8bの機能は、CPUにより所定のプログラムが実行されることで実現されてもよい。
次に、このような構成・機能を備える情報処理装置1における排気口4aの遮蔽の判定方法の例について説明する。
まず、排気口4aが遮蔽されていない場合には、例えば、情報処理装置1内の排気経路4の温度が所定温度を越えると、送風機3が送風を開始する。送風機3の送風により、温度上昇した空気が排気経路4を通じて排気口4aから排気されて、情報処理装置1内の温度が低下を始める。当該温度が所定温度より低下すると、送風機3は送風を停止する。
なお、この場合の送風機3からの送風時には、送風機3からの空気の一部が排気経路4から分岐して、分岐口6bを経て排気経路5に流れ込む可能性もある。排気経路5に流れ込んだ空気の風量を風量センサ7が計測し、判定手段8bが、計測された風量と、閾値保持手段8aが保持する風量の閾値とを比較する。この場合の比較結果は計測された風量が閾値よりも小さいために、判定手段8bは、排気口4aは遮蔽されていないと判定する。
一方、排気口4aが遮蔽物Xで遮蔽されている場合について説明する。
情報処理装置1内の温度が所定温度を越えると、上記と同様に、送風機3が送風を開始する。送風機3の送風により、温度上昇した空気は排気経路4に流れ込むが、排気口4aが遮蔽物Xで遮蔽されているために、排気口4aから十分に排気されない。排気口4aからの排気が妨げられた空気の多くは、図1に示すように、分岐口6bから分岐して排気経路5に流れ込み、排気口5aから排気される。この時に、風量センサ7が排気経路5に流れ込んだ空気の風量を計測し、判定手段8bが、計測された風量と、閾値保持手段8aが保持する風量の閾値とを比較する。比較結果が当該風量が当該閾値よりも大きくなったときに、判定手段8bは、排気口4aは遮蔽されていると判定する。
さらに、情報処理装置1は、判定手段8bが遮蔽物Xを検知すると、警告手段8cがユーザに対して、排気口4aが遮蔽されている旨を警告する。なお、警告手段8cによる警告方法としては、例えば、情報処理装置1に接続された表示装置(図示を省略)に遮蔽されている旨を表示する。または、アラームを鳴らすようにしてもよい。また、表示での警告と音声での警告の両方が行われてもよい。このように、ユーザに対して排気口4aの遮蔽を警告することにより、情報処理装置1内の温度が大きく上昇する前に、ユーザに排気口4aの確認を促すことができる。
このように、情報処理装置1では、送風機3により空気が流れ込んだ排気経路4の途中から分岐する、排気口5aに通じる排気経路5と、排気経路5上に配置された風量センサ7とを有する。そして、情報処理装置1では風量センサ7が計測した風量に応じて、排気口4aの遮蔽を判定するようにした。
これにより、情報処理装置1内の温度が大きく上昇する前に、排気口4aが遮蔽物Xで遮蔽されていることを検知でき、情報処理装置1の誤作動及び故障の発生を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
次に、情報処理装置としてコンピュータを適用した例について説明する。
図2は第2の実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。また、図3は第2の実施の形態に係る情報処理装置の排気の機構例を示す図である。
情報処理装置100は、例えば、図2に示すようなコンピュータとして実現される。このコンピュータは、CPU110、RAM120、HDD130、グラフィック処理部140、入力インタフェース150及びファンコントローラ160を備えている。これらの各部はバス180で相互に接続されて、図3に示す筐体12内に設置されている。また、ファンコントローラ160には、ファン161、温度センサ162及び風量センサ163がそれぞれ接続されており、これらは、図3中の所定位置にそれぞれ配置されている。
CPU110は、HDD130等の記憶媒体に記憶された各種プログラムを実行することにより、このコンピュータ全体を統括的に制御する。
RAM120は、CPU110に実行させるプログラムの少なくとも一部、並びにこのプログラムによる処理に必要な各種データを一時的に記憶する。
HDD130は、CPU110により実行されるプログラム、並びにその実行に必要な各種のデータ等を記憶する。
グラフィック処理部140には、表示手段である、例えば、モニタ21が接続されている。このグラフィック処理部140は、CPU110からの命令に従って、モニタ21の画面上に画像を表示させる。
入力インタフェース150には、例えば、キーボード22及びマウス23等が接続されている。入力インタフェース150は、キーボード22及びマウス23からの信号を、バス180を介してCPU110に送信する。
ファンコントローラ160には、筐体12内の空気を排気するファン161、筐体12内の温度を計測する温度センサ162及び後述する通気経路15(図3を参照)に流れ込んで排気される空気の風量を計測する風量センサ163がそれぞれ接続されている。
また、筐体12には、図3に示すように、側部に通気口14a,15aがそれぞれ配設されている。筐体12の内部には、ファン161により流し込まれた空気を通気口14aから排気する通気経路14が設置され、通気経路14上には、冷却の対象物に接触したフィン19が設置されている。また、通気経路14の途中の分岐口16bからは通気経路15が分岐され、通気経路15は通気口15aに通じている。通気経路14と通気経路15とは仕切り16aで仕切られ、仕切り16aの端部に分岐口16bが配置されている。
なお、通気口14a,15aの配設位置は図3の場合に限らない。即ち、通気口15aは、通気経路14の途中から分岐する通気経路15の形状・配設位置に応じて、筐体12の外面の任意の位置に配設することができる。
フィン19は、銅、アルミニウム等の熱伝導性が高い金属材で構成されている。また、フィン19は、当該フィン19の裏面で発熱量が大きいCPU110等の対象物(図示を省略)に接触しており、対象物の放熱性を上げて、冷却性を高めることができる。そして、フィン19は、ファン161の送風で通気経路14に流れ込んだ空気により冷却されるため、冷却能力がさらに高まる。
温度センサ162は、図3に示すように、フィン19が接触されたCPU110等の対象物に接触または近接して設置され、当該対象物の温度を計測する。温度センサ162は、例えば一定周期で対象物の温度を計測する毎に、当該温度に対応する信号をファンコントローラ160に送信する。
風量センサ163は、通気経路15上の通気口15aの近傍に配置されている。また、風量センサ163は、当該通気経路15を通風する一方向(分岐口16bから通気口15a側に向かう方向)の1分間当たりの風量(リットル/分)を計測する。計測される風量の増加に伴って増加する出力信号がファンコントローラ160に送信される。
次いで、情報処理装置100が備える制御機能について説明する。
図4は第2の実施の形態に係る情報処理装置が備える機能を示すブロック図である。
情報処理装置100は、通気口14aの遮蔽を判定すると共に、判定結果に応じて所定の処理を実行することができる。このような処理を実行するために、情報処理装置100は、閾値保持部201、比較判定部202、ファン制御部203、表示制御部204及びパワーモード制御部205を有する。
閾値保持部201は、情報処理装置100内の温度と、通気経路15に流れ込んで通気口15aから排気される空気の風量とのそれぞれの所定の閾値を示す情報を予め保持している。計測温度と温度の閾値との比較結果に応じてファン161の回転数が制御される。また、計測風量と風量の閾値との比較結果に応じて通気口14aの遮蔽が判定される。
比較判定部202は、温度センサ162で計測された計測温度と、閾値保持部201が保持する温度の閾値とを比較する。そして、比較判定部202は比較結果に応じて次の処理を行う。計測温度が閾値よりも高い場合にはファン161の回転を開始させ、計測温度が閾値よりも低下した場合にはファン161の回転を停止させるような制御要求をファン制御部203に送信する。
また、比較判定部202は、風量センサ163から送信された計測風量と、閾値保持部201が保持する風量の閾値とを比較する。そして、比較判定部202は比較結果に応じて次の処理を行う。
計測風量が閾値よりも大きくなった場合には、通気口14aが遮蔽されていると判定して、CPU110のクロック周波数を低下させるような制御要求をパワーモード制御部205に送信する。さらに、通気口14aの遮蔽による冷却性能の低下の警告を表示させる表示要求を表示制御部204に送信する。
一方、比較判定部202は、計測風量が閾値よりも低下した場合には、既にCPU110のクロック周波数を低下させていれば、通常のクロック周波数に戻させるような制御要求をパワーモード制御部205に送信する。また、既に、上記警告を表示させていれば、警告の表示を終了させるような表示要求を表示制御部204に送信する。
ファン制御部203は、比較判定部202の制御要求に基づいてファン161の回転を制御する。
表示制御部204は、比較判定部202からの表示要求に基づいて、モニタ21に遮蔽の警告を表示させる。また、比較判定部202からの表示を終了させる要求に基づいて、モニタ21の警告表示を終了させる。なお、図4では、モニタ21に関する図示を省略している。
パワーモード制御部205は、比較判定部202からの制御要求に基づいてCPU110のクロック周波数を制御する。
なお、上記機能のうち、例えば、比較判定部202、ファン制御部203及びパワーモード制御部205の機能はファンコントローラ160で実現され、表示制御部204の機能はCPU110により所定のプログラムが実行されることで実現される。
次に、情報処理装置100で行われる通気口14aの遮蔽判定及び当該判定に応じて実行される所定の制御の処理手順について説明する。
図5は第2の実施の形態に係る情報処理装置が実行される通気口の遮蔽判定の処理手順を示すフローチャートである。
[ステップS11]
温度センサ162が情報処理装置100内の温度を計測する毎に、比較判定部202が計測温度を取得する。
[ステップS12]
比較判定部202は、計測温度と、閾値保持部201が保持する温度の閾値とを比較する。次の処理は、比較結果において計測温度の方が閾値よりも低い、即ち、計測温度が閾値以上では無い場合には、再びステップS11に進められ、計測温度が閾値以上である場合には、ステップS13に進められる。
[ステップS13]
比較判定部202は、ファン制御部203にファン161に回転させるように要求する。この処理により、ファン161が回転を開始して、情報処理装置100内の空気を排気する。なお、この時に、計測温度に応じて回転数を制御させることも可能である。
[ステップS14]
風量センサ163がファン161から送風されて通気経路15に流れ込んで排気される空気の風量を計測する毎に、比較判定部202は計測風量を示す情報を取得する。
[ステップS15]
比較判定部202は、計測風量と、閾値保持部201が保持する風量の閾値とを比較する。次の処理は、比較結果において計測風量が閾値以下の場合には、ステップS18に進められ、計測風量が閾値よりも大きい、即ち、計測風量が閾値以下で無い場合には、ステップS16に進められる。
[ステップS16]
比較判定部202は、CPU110のクロック周波数を低下させるような制御要求をパワーモード制御部205に送信する。この処理により、CPU110のクロック周波数が低下するために、CPU110における発熱が抑制される。
[ステップS17]
比較判定部202は、通気口14aの遮蔽による冷却性能の低下の警告を表示させるような表示要求を表示制御部204に送信する。この処理により、モニタ21に当該警告が表示されて、ユーザに通気口14aが遮蔽されていることが通知される。また、当該警告の表示と共に、例えば、アラーム音を鳴らして警告することも可能である。
ステップS14〜S17のループでは、ステップS15で計測風量が閾値より大きいと判定される間、警告が表示され続けると共に、クロック周波数を低下させた状態が維持される。
[ステップS18]
比較判定部202は、冷却性能低下の警告を表示しているか否かを判定する。次の処理は、ステップS17で警告の表示を行っている場合には、ステップS19に進められ、警告の表示を行っていない場合には、ステップS20に進められる。
[ステップS19]
比較判定部202は、ステップS17の警告の表示を終了させる要求を表示制御部204に送信する。また、ステップS16で低下したCPU110のクロック周波数を元の状態に戻させるような制御要求をパワーモード制御部205に送信する。この処理により、モニタ21の警告の表示が終了して、CPU110のクロック周波数が元の状態に戻る。
[ステップS20]
比較判定部202が、再び、温度センサ162が計測した情報処理装置100内の温度を取得する。
[ステップS21]
比較判定部202は、計測温度と、閾値保持部201が保持する温度の閾値とを比較する。次の処理は、比較結果において計測温度の方が閾値よりも高い、即ち、計測温度が閾値以下では無い場合には、再びステップS14に進められ、計測温度が閾値以下である場合には、ステップS22に進められる。
[ステップS22]
比較判定部202は、ファンの回転を停止させるような制御要求をファン制御部203に送信する。この処理により、ファン161の回転が停止する。
なお、ステップS18はユーザの設定により行わないようにすることも可能である。この場合、ステップS19では、表示を終了するような要求のみが表示制御部204に送信される。
次に、情報処理装置100の動作について具体的に説明する。
まず、通気口14aが遮蔽されていない場合について説明する(図3を参照)。
情報処理装置100内の温度が上昇してファン161の回転が開始すると(ステップS11〜S13)、ファン161によって送風される空気の一部が通気経路14の分岐口16bから通気経路15に流れ込む。
比較判定部202が、風量センサ163が計測した通気経路15に流れ込む空気の風量を取得し(ステップS14)、計測風量と風量の閾値とを比較する(ステップS15)。比較の結果は計測風量の方が小さいことから、比較判定部202は、通気口14aは遮蔽されていないことを判定する。
判定後、再び、比較判定部202が、温度センサ162が計測した温度を取得し(ステップS20)、計測温度と温度の閾値とを比較する(ステップS21)。
計測温度が閾値よりも高い間はファン161による排気が行われ、計測温度が閾値よりも低下すると、比較判定部202は、ファン161の送風を停止するような制御要求をファン制御部203に送信して(ステップS22)、ファン161の送風を停止する。
この後は、再び、情報処理装置100内の温度が上昇すると、上記の処理が行われる。
次に、通気口14aが遮蔽された場合について説明する。
図6は図3の情報処理装置における通気口の遮蔽時を説明する図である。
上記と同様に、情報処理装置100内の温度が上昇すると、ファン161の回転が開始する(ステップS11〜S13)。
ファン161の送風により、温度上昇した空気は通気経路14に流れ込むが、通気口14aが遮蔽物Xで遮蔽されているために、通気口14aから十分に排気されない。通気口14aでの排気が妨げられた空気の多くは、分岐口16bから分岐して通気経路15に流れ込む。
比較判定部202は、風量センサ163が計測した風量を取得し(ステップS14)、計測風量と風量の閾値とを比較する(ステップS15)。比較の結果は計測風量の方が大きいことから、比較判定部202は、通気口14aが遮蔽されていると判定する。
比較判定部202は、このような判定を行うと、CPU110のクロック周波数を低下させる要求をパワーモード制御部205に送信して(ステップS16)、CPU110のクロック周波数が低下する。また、比較判定部202は、通気口14aの遮蔽による冷却性能の低下の警告を表示するような表示要求を表示制御部204に送信し(ステップS17)、モニタ21には、例えば、図7に示すような警告が表示される。
図7は通気口の遮蔽時に表示される警告例を示す図である。
図7に示すモニタ21の表示画面21aには、通気口14aが遮蔽されて、冷却性能の低下を警告するウィンドウ21bが表示されている。ユーザは当該警告を視認すると、通気口14aを確認することが促される。警告に従ってユーザは通気口14aを確認し、遮蔽物Xを取り除くと、通気口14aが開放されて、通気口14aから排気が再開される。
その後に、比較判定部202が、再び、風量センサ163が計測した通気経路15に流れ込む空気の風量を取得し(ステップS14)、計測風量と風量の閾値とを比較する(ステップS15)。
通気口14aは開放されたために、比較の結果は計測風量の方が小さくなる。この結果により、比較判定部202は通気口14aが遮蔽されていないことを判定する。
さらに、比較判定部202は、CPU110のクロック周波数を元の状態に戻すような要求をパワーモード制御部205に送信すると共に、モニタ21の警告の表示を終了させるような表示要求を表示制御部204に送信する(ステップS19)。
以後は、通気口14aが遮蔽されていない場合と同様の処理手順が行われる。即ち、計測温度が閾値よりも高い間はファン161による排気が行われる。計測温度が閾値よりも低下すると、比較判定部202は、ファン161の回転を停止するような制御要求をファン制御部203に送信して(ステップS22)、ファン161の送風を停止する。
また、第2の実施の形態の遮蔽判定は、ファン161による排気の場合だけでなく、吸気の場合にも適用することができる。
図8は第2の実施の形態の変形例を示す図である。
図8に示す情報処理装置100aでは、吸気用のファン161aは通気口14aの近傍に配置される。当該ファン161aが回転することにより、通気口14aを通じて外気が情報処理装置100a内に流入して、内部を冷却することが可能である。なお、その他の構成は情報処理装置100と同様である。
この吸気の場合における情報処理装置100aの動作について、図5のフローチャートに対応させて説明する。
まず、通気口14aが遮蔽されていない場合について説明する(図8を参照)。
情報処理装置100a内の温度が上昇してファン161aの回転が開始すると(ステップS11〜S13)、ファン161aによって通気口14aから吸気された空気が通気経路14に流れ込む。また、通気口15aから吸気された空気が通気経路15に流れ込み、分岐口16bから通気経路14に流入する。なお、通気口14aは遮蔽されていないため、通気口15aから吸気される空気の量は、通気口14aから吸気される空気の量よりも少ない。
比較判定部202が、風量センサ163が計測した通気経路15に流れ込む空気の風量を取得し(ステップS14)、計測風量と風量の閾値とを比較する(ステップS15)。比較の結果は計測風量の方が小さいことから、比較判定部202は、通気口14aは遮蔽されていないことを判定する。
以後の処理は排気の場合と同様に、計測温度が閾値よりも高い間はファン161aによる吸気が行われ、計測温度が閾値よりも低下すると、比較判定部202は、ファン161aの送風を停止するような制御要求をファン制御部203に送信して(ステップS22)、ファン161aの送風を停止する。
これに対して、通気口14aが遮蔽された場合について説明する。
図9は図8の情報処理装置における通気口の遮蔽時を説明する図である。
上記と同様に、情報処理装置100a内の温度が上昇すると、ファン161aの回転が開始される(ステップS11〜S13)。
ファン161aの回転により吸気が開始されるものの、通気口14aが遮蔽物Xで遮蔽されているために、通気口14aから十分に外部の空気が吸気されない。このため、通気口15aから吸気される空気の量が増加する。通気口15aからの空気は通気経路15に流れ込み、分岐口16bから通気経路14に流入する。
比較判定部202が、風量センサ163が計測した風量を取得し(ステップS14)、計測風量と風量の閾値とを比較する(ステップS15)。比較の結果は計測風量の方が大きいことから、比較判定部202は、通気口14aが遮蔽されていると判定する。
以後の処理は、排気が行われる場合と同様に、CPU110のクロック周波数が低下して(ステップS16)、遮蔽による冷却性能の低下の警告を表示する(ステップS17)。ユーザによって遮蔽物Xが取り除かれると、通気口14aが開放されて、吸気が再開するために、計測温度が閾値よりも低下する。そして、比較判定部202は、ファン161aの回転を停止するような制御要求をファン制御部203に送信して(ステップS22)、ファン161aの送風を停止する。
このように情報処理装置100,100aでは、通気経路14の途中から分岐する、通気口15aに通じる通気経路15と、当該通気経路15上に風量センサ163とをそれぞれ配置した。さらに、情報処理装置100,100aでは風量センサ163が計測した風量に応じて、通気口14aの遮蔽を判定するようにした。また、判定に応じて、CPU110のクロック周波数を低下し、通気口14aの遮蔽による冷却能力の低下の警告を行った。
これにより、情報処理装置100,100a内の温度が大きく上昇する前に、通気口14aの遮蔽を検知し、ユーザへの警告やクロック周波数の低下といった危険回避のための対策を施すことができる。また、CPU110からの発熱を抑制できるため、遮蔽物Xが取り除かれるまでに時間を要する場合でも、情報処理装置100の温度上昇を抑制または遅延させることができる。このため、温度上昇に素早く対応でき、情報処理装置100,100aの誤作動及び故障の発生を抑制することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、第2の実施の形態の情報処理装置100の通気口15aに新たに開閉部を設けて、通気口14aの遮蔽に応じて、当該開閉部を移動させる場合について説明する。
図10は第3の実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。また、図11は第3の実施の形態に係る情報処理装置の排気の機構例を示す図である。
情報処理装置100bは、例えば、図2に示すようなコンピュータとして実現される。このコンピュータは、CPU110、RAM120、HDD130、グラフィック処理部140、入力インタフェース150及びファンコントローラ160を備えている。また、情報処理装置100bはさらに開閉部170を備えている。これらの各部はバス180で相互に接続されて、図11に示す筐体12内の所定位置(図示を省略)に設置されている。また、ファンコントローラ160には、ファン161、温度センサ162及び風量センサ163がそれぞれ接続されている。
開閉部170は、図11に示すように、筐体12の通気口15aに開閉自在に設けられたシャッター170aと、CPU110からの開閉要求に応じて、当該シャッター170aを開閉させる開閉機構(図示を省略)とを有する。なお、図11に示すように、通常、シャッター170aは通気口15aを閉鎖した状態で維持されている。
また、情報処理装置100bでは、風量センサ163は、通気経路15の分岐口16bの近傍に配置されていることが望ましい。その理由は、通気口14aが遮蔽されたとき、通気経路15に流れ込む風量の変化を短時間に検知できるようにするためである。
次いで、情報処理装置100bが備える制御機能について説明する。
図12は第3の実施の形態に係る情報処理装置が備える機能を示すブロック図である。
情報処理装置100bは、通気口14aの遮蔽を判定すると共に、判定結果に応じて所定の処理を実行することができる。このような処理を実行するために、情報処理装置100bは、閾値保持部201、比較判定部202、ファン制御部203、表示制御部204及びパワーモード制御部205に加えて、新たに開閉制御部206を有する。
比較判定部202は、通気口14aが遮蔽されていると判定した場合に、通気口15aのシャッター170aの開放要求を開閉制御部206に送信する。また、比較判定部202は、通気口14aが遮蔽されていないと判定した場合に、通気口15aが開放状態にあれば、シャッター170aの閉鎖要求を開閉制御部206に送信する。
開閉制御部206は、比較判定部202からの開放要求に基づいてシャッター170aを移動させて、通気口15aを開放する。また、比較判定部202からの閉鎖要求に基づいてシャッター170aを移動させて、通気口15aを閉鎖する。なお、開閉制御部206の機能は、例えば、ファンコントローラ160によって実現される。
次に、情報処理装置100bで行われる通気口14aの遮蔽判定及び当該判定に応じて実施される所定の制御の処理手順について説明する。
図13は第3の実施の形態に係る情報処理装置が行う通気口の遮蔽判定の処理手順を示すフローチャートである。
なお、図13に示すフローチャートにおいて、図5に示したフローチャートのステップ番号と同じステップ番号は、図5のステップ番号と同様の処理が行われる。即ち、ステップS1〜S22は図5と同じ処理が行われる。以下では、図13でのみ行われるステップS23,S24について説明する。
[ステップS23]
ステップS15の比較結果が計測風量が閾値以下で無い場合であって、ステップS16でCPU110のクロック周波数を低下させた後に、比較判定部202は、シャッター170aの開放要求を開閉制御部206に送信する。この処理により、開閉制御部206はシャッター170aを移動させて、通気口15aを開放する。
ステップS14〜S17,S23のループでは、ステップS15で計測風量が閾値より大きいと判定される間、警告が表示され続けると共に、クロック周波数を低下させた状態及びシャッター170aの開放状態が維持される。
このような状態において、計測風量が閾値以下になると(ステップS14,S15)、ステップS17で警告を表示している場合には、当該警告の表示を終了すると共に、CPU110のクロック周波数を元の状態に戻す(ステップS19)。
[ステップS24]
比較判定部202は、シャッター170aの閉鎖要求を開閉制御部206に送信する。この処理により、開閉制御部206はシャッター170aを移動させて、通気口15aを閉鎖させる。
以後の処理は、排気が行われる場合と同様に、計測温度が閾値よりも高い間はファン161aによる排気が行われ、計測温度が閾値よりも低下すると、比較判定部202は、ファン161aの送風を停止するような制御要求をファン制御部203に送信して(ステップS22)、ファン161aの送風を停止する。
次に、情報処理装置100bの動作について具体的に説明する。図14は第3の実施の形態に係る情報処理装置の通気経路のそれぞれの風量の関係を説明する表である。なお、図14は、風量センサ163で計測される風量の範囲を3段階の風量レベルで示している。また、図14では、閾値保持部201が保持する風量の閾値以下の範囲が風量レベル1に対応する。
まず、通気口14aが遮蔽されていない場合について説明する(図11を参照)。
情報処理装置100b内の温度が上昇してファン161の回転が開始すると(ステップS11〜S13)、ファン161によって送風される空気の殆どが通気経路14に流れ込み、通気口14aから排気される。また、ファン161によって送風される空気の一部は通気経路14の分岐口16bから通気経路15に流れ込む。
比較判定部202が、風量センサ163が計測した通気経路15に流れ込む空気の風量を取得し(ステップS14)、計測風量と風量の閾値とを比較する(ステップS15)。このときの風量は風量レベル1の範囲であり、計測風量が閾値を超えていないことから、比較判定部202は、通気口14aは遮蔽されていないことを判定する。
判定後、再び、比較判定部202が、温度センサ162が計測した温度を取得し(ステップS20)、計測温度と温度の閾値とを比較する(ステップS21)。
計測温度が閾値よりも高い間はファン161による排気が行われ、計測温度が閾値よりも低下すると、比較判定部202は、ファン161の送風を停止するような制御要求をファン制御部203に送信して、ファン161の送風を停止する(ステップS22)。
この後は、再び、情報処理装置100b内の温度が上昇すると、上記の処理が行われる。
次に、通気口14aが遮蔽された場合について説明する。
図15は図11の情報処理装置における通気口の遮蔽時を説明する図である。
上記と同様に、情報処理装置100b内の温度が上昇すると、ファン161の回転が開始する(ステップS11〜S13)。
ファン161の送風により、温度上昇した空気は通気経路14に流れ込むが、通気口14aが遮蔽物Xで遮蔽されているために、通気口14aから十分に排気されない。通気口14aでの排気が妨げられた空気の多くは、分岐口16bから分岐して通気経路15に流れ込む。
比較判定部202が、風量センサ163が計測した風量を取得し(ステップS14)、計測風量と風量の閾値とを比較する(ステップS15)。このときの風量は風量レベル2の範囲となり、計測風量の方が閾値を超えていることから、比較判定部202は、通気口14aが遮蔽されていると判定する。
比較判定部202は、まず、CPU110のクロック周波数を低下させる要求をパワーモード制御部205に送信して、CPU110のクロック周波数が低下する(ステップS16)。
また、比較判定部202は、このようは判定を行うと、まず、通気口15aの開放要求を開閉制御部206に送信し、シャッター170aが移動して、通気口15aを開放する(ステップS23)。なお、この時、風量センサ163で計測される風量は、例えば、風量レベル2よりさらに大きい風量レベル3の範囲となる。
さらに、比較判定部202は、通気口14aの遮蔽による冷却性能の低下の警告を表示するような表示要求を表示制御部204に送信し、モニタ21には、上記図7に示すような警告が表示される(ステップS17)。
このような警告に従ってユーザは通気口14aを確認し、遮蔽物Xを取り除くと、通気口14aが開放されて、通気口14aから排気が再開される。
その後に、比較判定部202が、再び、風量センサ163が計測した通気経路15に流れ込む空気の風量を取得し(ステップS14)、計測風量と風量の閾値とを比較する(ステップS15)。
通気口14aは開放されたために、通気経路15の風量は風量レベル1の範囲に低下し、計測風量は閾値以下となる。この結果により、比較判定部202は通気口14aが遮蔽されていないことを判定する。
さらに、比較判定部202は、CPU110のクロック周波数を元の状態に戻すような要求をパワーモード制御部205に送信すると共に、モニタ21の警告の表示を終了する表示要求を表示制御部204に送信して(ステップS19)、警告の表示を終了する。
続けて、比較判定部202は、通気口15aの閉鎖要求を開閉制御部206に送信して、シャッター170aを移動させて通気口15aを閉鎖する(ステップS24)。
以後の処理は、通気口14aが遮蔽されていない場合と同様の処理手順が行われる。即ち、計測温度が閾値よりも高い間はファン161による排気が行われる。計測温度が閾値よりも低下すると、比較判定部202は、ファン161の回転を停止するような制御要求をファン制御部203に送信して(ステップS22)、ファン161の送風を停止する。
また、第3の実施の形態の遮蔽判定は、第2の実施の形態と同様に、ファン161による排気の場合だけでなく、吸気の場合にも適用することができる。
図16は第3の実施の形態の変形例を示す図である。
情報処理装置100cでは、図16に示すように、上記情報処理装置100bにおいて、吸気用のファン161aが通気口14aの近傍に配置される。当該ファン161aが回転することにより、通気口14aを通じて外気が情報処理装置100c内に流入して、内部を冷却することが可能である。なお、その他の構成は情報処理装置100bと同様である。
この吸気の場合における情報処理装置100cの動作について、図13のフローチャートに対応させて説明する。
まず、通気口14aが遮蔽されていない場合について説明する(図16を参照)。
情報処理装置100c内の温度が上昇してファン161aの回転が開始すると(ステップS11〜S13)、ファン161aによって通気口14aから吸気された空気が通気経路14に流れ込む。また、通気口15aから吸気された空気が通気経路15に流れ込み、分岐口16bから通気経路14に流入する。なお、通気口15aはシャッター170aで閉鎖されているために、通気口15aから吸気されて通気経路15に流れ込む空気の量は、通気口14aから吸気される空気の量よりも極めて少ない。
比較判定部202が、風量センサ163が計測した通気経路15に流れ込む空気の風量を取得し(ステップS14)、計測風量と風量の閾値とを比較する(ステップS15)。比較の結果は計測風量の方が小さいことから、比較判定部202は、通気口14aは遮蔽されていないことを判定する。
以後の処理は排気の場合と同様に、計測温度が閾値よりも高い間はファン161aによる吸気が行われ、計測温度が閾値よりも低下すると、比較判定部202は、ファン161aの送風を停止するような制御要求をファン制御部203に送信して(ステップS22)、ファン161aの送風を停止する。
これに対して、通気口14aが遮蔽された場合について説明する。
図17は図16の情報処理装置における通気口の遮蔽時を説明する図である。
上記と同様に、情報処理装置100c内の温度が上昇すると、ファン161aの回転が開始される(ステップS11〜S13)。
ファン161aの回転により吸気が開始されるものの、通気口14aが遮蔽物Xで遮蔽されているために、通気口14aから十分に外部の空気が吸気されない。このため、通気経路15の空気が、分岐口16bから通気経路14に流入する。
比較判定部202が、風量センサ163が計測した風量を取得し(ステップS14)、計測風量と風量の閾値とを比較する(ステップS15)。比較の結果は計測風量の方が大きいことから、比較判定部202は、通気口14aが遮蔽されていると判定する。
以後の処理は、排気が行われる場合と同様に、CPU110のクロック周波数が低下して(ステップS16)、シャッター170aが移動して通気口15aが開放され(ステップS23)、遮蔽による冷却性能の低下の警告を表示する(ステップS17)。ユーザによって遮蔽物Xが取り除かれて、通気口14aが開放されると、吸気が再開するために、計測温度が閾値よりも低下する。そして、比較判定部202は、警告の表示を終了し(ステップS19)、シャッター170aを移動して通気口15aを閉鎖し(ステップS24)、ファン161aの回転を停止するような制御要求をファン制御部203に送信して、ファン161aの送風を停止する(ステップS22)。
このように情報処理装置100b,100cでは、通気経路14の途中から分岐する、通気口15aに通じる通気経路15と、当該通気経路15上に風量センサ163とをそれぞれ配置した。さらに、情報処理装置100b,100cでは風量センサ163が計測した風量に応じて、通気口14aの遮蔽を判定するようにした。また、判定に応じて、CPU110のクロック周波数を低下し、通気口14aの遮蔽による冷却能力の低下の警告を行い、閉鎖状態の通気口15aを開放した。
これにより、情報処理装置100b,100c内の温度が大きく上昇する前に、通気口14aの遮蔽を検知することができる。また、CPU110からの発熱を抑制できるため、遮蔽物Xが取り除かれるまでに時間を要する場合でも、情報処理装置100b,100cの温度上昇を抑制または遅延させることができる。さらに、通気時以外の通気口15aへの異物の混入を防止できる。このため、温度上昇に素早く対応でき、情報処理装置100b,100cの誤作動及び故障の発生を抑制することができる。
なお、上記の各実施の形態で示した情報処理装置100,100a,100b,100cが有する比較判定機能やデバイスの制御機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合には、上記機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そして、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録された光ディスク等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、そのプログラムを、サーバコンピュータからネットワークを介して他のコンピュータに転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
以上の各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 筐体内の空気を排気する送風機を有する情報処理装置において、
前記送風機から第1排気口へ流れる空気が通過する第1経路と、
前記第1経路の途中から分岐して第2排気口に通じる第2経路と、
前記第2経路上に配置され、前記第1経路から前記第2経路に流れ込んで前記第2排気口から排気される空気の風量を計測する風量計測器と、
前記風量計測器で計測された前記風量に基づいて、前記第1排気口が遮蔽されているか否かを判定する判定手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記2) 前記判定手段は、
前記風量と所定の閾値とを比較して、前記風量が前記閾値よりも大きい場合に、前記第1排気口が遮蔽されていると判定することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記3) 前記判定手段が前記第1排気口が遮蔽されていると判定すると、前記第1排気口が遮蔽されている旨を警告する警告手段、
をさらに有することを特徴とする付記1または2記載の情報処理装置。
(付記4) 前記第2排気口の開閉を行う開閉部と、
前記判定手段が前記第1排気口が遮蔽されていると判定すると、前記第2排気口を閉鎖状態から開放状態にするように前記開閉部を制御する開閉制御手段と、
をさらに有することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記5) 前記風量計測器は、前記第2経路上であって、前記第1経路との分岐の近傍に配置されていることを特徴とする付記4記載の情報処理装置。
(付記6) 前記判定手段が前記第1排気口が遮蔽されていると判定すると、前記送風機の風量を増加させる送風機制御手段、
をさらに有することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記7) 前記判定手段が前記第1排気口が遮蔽されていると判定すると、前記情報処理装置が備える制御回路のクロック周波数を低下させるパワーモード制御部、
をさらに有することを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記8) 筐体内に空気を吸気する送風機を有する情報処理装置において、
第1吸気口から前記送風機に吸気される空気が通過する第1経路と、
前記第1経路の途中から分岐して第2吸気口に通じる第2経路と、
前記第2経路上に配置され、前記第2排気口から前記第2経路に吸気されて、前記第1経路に流れ込む空気の風量を計測する風量計測器と、
前記風量計測器で計測された前記風量に基づいて、前記第1排気口が遮蔽されているか否かを判定する判定手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
1,100,100a,100b,100c 情報処理装置
2,12 筐体
3 送風機
4,5 排気経路
4a,5a 排気口
6b,16b 分岐口
16a 仕切り
7,163 風量センサ
8a 閾値保持手段
8b 判定手段
8c 警告手段
14,15 通気経路
14a,15a 通気口
19 フィン
21 モニタ
21a 表示画面
21b ウィンドウ
22 キーボード
23 マウス
110 CPU
120 RAM
130 HDD
140 グラフィック処理部
150 入力インタフェース
160 ファンコントローラ
161,161a ファン
162 温度センサ
170 開閉部
170a シャッター
180 バス
201 閾値保持部
202 比較判定部
203 ファン制御部
204 表示制御部
205 パワーモード制御部
206 開閉制御部
X 遮蔽物

Claims (6)

  1. 筐体内の空気を排気する送風機を有する情報処理装置において、
    前記送風機から第1排気口へ流れる空気が通過する第1経路と、
    前記第1経路の途中から分岐して第2排気口に通じる第2経路と、
    前記第2経路上に配置され、前記第1経路から前記第2経路に流れ込んで前記第2排気口から排気される空気の風量を計測する風量計測器と、
    前記風量計測器で計測された前記風量に基づいて、前記第1排気口が遮蔽されているか否かを判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記風量と所定の閾値とを比較して、前記風量が前記閾値よりも大きい場合に、前記第1排気口が遮蔽されていると判定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記判定手段が前記第1排気口が遮蔽されていると判定すると、前記第1排気口が遮蔽されている旨を警告する警告手段、
    をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
  4. 前記第2排気口の開閉を行う開閉部と、
    前記判定手段が前記第1排気口が遮蔽されていると判定すると、前記第2排気口を閉鎖状態から開放状態にするように前記開閉部を制御する開閉制御手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記判定手段が前記第1排気口が遮蔽されていると判定すると、情報処理装置が備える制御回路のクロック周波数を低下させるパワーモード制御部、
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 筐体内に空気を吸気する送風機を有する情報処理装置において、
    第1吸気口から前記送風機に吸気される空気が通過する第1経路と、
    前記第1経路の途中から分岐して第2吸気口に通じる第2経路と、
    前記第2経路上に配置され、前記第2排気口から前記第2経路に吸気されて、前記第1経路に流れ込む空気の風量を計測する風量計測器と、
    前記風量計測器で計測された前記風量に基づいて、前記第1排気口が遮蔽されているか否かを判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
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