JP2011150513A - 感知器 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱気流を受けた際のCOガスの検出感度を高めて時間遅れを生ずることなく火災を早期に検知可能とする。
【解決手段】感知器10は熱気流を受けるカバー12の表面に開口穴14を開口し、開口穴14の背後となるカバー12内に電気化学式のCOセンサ18を配置している。火災により発生したCOガスを含む熱気流を受けると、開口穴12から外部のCOガスをCOセンサ18に充填している電解質溶液に接触させて電極により検知する。COセンサ18からはCOガス濃度に応じた検知信号が出力され、COガス濃度に基づいて火災を判別する。
【選択図】図1

Description

本発明は、監視区域のガスの濃度を検知して警報を行う感知器に関する。
従来、火災を検出して発報信号を受信機に出力して火災警報を行わせる感知器としては、火災による煙を検知する煙感知器、火災による熱(温度)を検知する熱感知器が一般的に知られている。
しかし、温度又は煙濃度といった検知情報だけでは、燻焼火災や発火火災といった様々な火災状況に迅速且つ適切に対応することが困難な場合があることから、火災による煙濃度と温度を検知し、複合的な火災判断により、誤報や失報を起すことなく迅速に火災を検知する複合型感知器が知られている。
一方、火災時にあっては、煙や熱の火災感知部以外に、COなどのガスが発生することが知られており、感知器にガスセンサを設け、煙や熱と共にガス濃度を検知して火災を判定するようにした複合型の感知器も考えられている。
また、他の感知器としてCOなどの特定のガスを検出するガスセンサのみを有する感知器もある。
特開2006−268119号公報 特開平11−312286号公報
しかしながら、従来の煙感知器にガスセンサを設けた複合型の感知器にあっては、火災により流入した煙を散乱光方式により検知する検煙部を設けたチャンバー内、もしくは感知器本体内の検煙部とは別のチャンバー内にガスセンサを組み込んだ構造としており、火災によりガスを含む煙がチャンバー内に流入した場合の煙濃度とガス濃度の検出値の時間的変化は似通ったものとなり、煙濃度で火災を判定しても、ガス濃度で火災を判定しても、結果的には殆ど変わらず、複合型としたメリットが充分に得られない可能性がある。
図11は煙感知器のチャンバー内にCOセンサを配置した複合型の感知器における火災時の煙出力とCO出力の時間変化を示したタイムチャートである。
ここで、煙感知器の検煙部は、外部からの光が直接入射しないように遮光するラビリンスと、ラビリンスの周縁を覆う複数の小さい穴が開口した防虫網を設けたチャンバー内に、発光部から発せられる光を直接受光しない位置に受光部を配置し、防虫網およびラビリンスを通ってチャンバー内に流入する煙による散乱光を受光素子で受光し、この受光信号から煙濃度を得ている。
このような検煙部の構造により、図11の時刻t0で火災よる熱気流を受けた場合、COガスを含む煙がチャンバー内に流入するには時間遅れがあり、時刻t1から煙出力及びCO出力が上昇を開始するようになる。このため火災と判別するための所定の煙閾値及びCO閾値を設定して比較した場合、煙出力及びCO出力の時間変化は似通っているため、殆ど同じようなタイミングで火災が判定され、複合型とするメリットが見られない。
一方、ガスセンサのみを備えるガス感知器の場合は、ガスセンサを感知器カバー内に備えたチャンバー内に配置したものがある。従来の構成では、感知器カバーにガスを導入する穴を備え、導入穴は感知器本体内のCOセンサを収納した閉鎖空間に通じる。
従来のガスセンサは主として安価な半導体式を採用しているが、半導体式の場合は一般的に検出するガスの選択性が悪いため、雑ガス等の不必要なガスを除去して特定の検出対象ガスを検出する必要がある。
そのため、可能な限り検出対象外の雑ガス等がチャンバー内に侵入してセンサの劣化や誤判断を阻止する必要があるため、あるいは湿度による悪影響を防ぐために、センサを感知器カバーに設けた導入穴から遠ざけたチャンバー内に配置する必要があった。
この配置構成では、火災時に検出対象となるCOガスがCOセンサに到達するには、導入穴からチャンバー内に配置されたCOセンサまでの距離分だけ応答が遅くなり、この結果として、検出感度として煙感知器よりも有利となるメリットが薄れる。
さらに半導体式センサの検出精度は、初期火災時のようなガスが低濃度での分解能が低い。そのため、COガスであれば例えば50ppm以上のガス濃度の場合に有効な検出精度となり、それ以下の濃度環境における早期の火災判断を行いにくいという問題がある。またセンサ素子にヒータを使うので消費電力が高くなる問題もある。
本発明は、ガスの検出感度を高めて時間遅れを生ずることなく異常を早期に検知できる感知器を提供することを目的とする。
本発明は、感知器に於いて、
感知器カバーの表面に開口した開口穴と、
開口穴の背後となるカバー内に配置され、開口穴から外部の検出対象ガスを電解質溶液に接触させて電極により検知する電気化学式ガスセンサと、
電気化学式ガスセンサで検知されたガス濃度に基づいてガス濃度を判別する判別部と、
を設けたことを特徴とする。
ここで、電気化学式ガスセンサは、センサ本体の検出面に開口したガス取入穴を覆って撥水性フィルタを装着しており、感知器カバーの開口穴を、センサ本体のガス取入穴より大きく、撥水性フィルタより小さい穴径とする。
電気化学式ガスセンサは、センサ本体の検出面に開口したガス取入口を覆って撥水性フィスルタを装着しており、撥水性フィルタが感知器カバーの開口穴の内側に接触又は近接する位置に電気化学式ガスセンサを配置する。
電気化学式ガスセンサをシールドケースに収納して前記感知器カバーの内部に配置する。
感知器カバーに開口した開口穴の内側に、電気化学式ガスセンサに収納している電解質溶液の外部への漏れ出しを防ぐ漏れ防止構造を設ける。
感知器カバーに開口した開口穴の外側又は内側にガス透過シートを設ける。
感知器カバーに開口した開口穴は、電気化学式ガスセンサに設けた撥水性フィルタに相対した位置に複数設ける。
本発明によれば、電気化学式ガスセンサを、感知器のチャンバー内ではなく、熱気流を直接受ける感知器カバーの表面に開口した開口穴の背後に配置したことで、外気が感知器カバー表面に接触すればガスセンサ内にほぼ直接的に進入できる構成としたことで、熱気流を受けた場合、熱気流により煙等と共に送られてきたガスが直ぐにカバー開口穴から電気化学式ガスセンサに接触してガス濃度の検知出力が得られ、ガス濃度に基づき早期に火災等の非常事態を判定して警報させることができる。
また、感知器カバーに開口した開口穴の外側又は内側にガス透過シートを設けたため、感知器内外への液体の流通を防ぎ、感知器の信頼性を向上することができる。
また、万一ガスセンサ本体から電解質溶液が漏れた場合であっても、感知器カバー外に漏れ出して人体等へ危害を防ぐことができる。
COを検知する本発明による感知器の実施形態を示した説明図 図1の感知器における内部構造を示した断面図 図1の実施形態で用いる電気化学式のCOセンサを示した説明図 図1のCOセンサ収納部の実施形態を示した説明図 図1の実施形態におけるCOの検出特性を示したタイムチャート 図1の実施形態における感知器回路を示したブロック図 液漏れ防止構造を備えたCOセンサ収納構造の他の実施形態を示した説明図 外側にガス透過シートを設けたCOセンサ収納構造の他の実施形態を示した説明図 内側にガス透過シートを設けたCOセンサ収納構造の他の実施形態を示した説明図 開口穴を複数設けたCOセンサ収納構造の他の実施形態を示した説明図 従来の感知器における熱気流を受けた時のCO出力と煙出力を示した時間変化を示したタイムチャート
図1は検出対象ガスとしてCOガスを検知する本発明による感知器の実施形態を示した説明図であり、図1(A)に天井面に対する取付状態で下側から見た状態を示し、図1(B)に側面図を、また図1(C)に下側から見た平面図を示している。
図1において、本実施形態の感知器10は、内部に収納された感知器本体と、その外側に配置されたカバー12で構成される。カバー12は、ほぼ円筒状であり、カバー12の下面中央には開口穴14が形成され、開口穴14の内側となる内部に、図1(B)(C)に点線で示すように、電気化学式のCOセンサ18を配置している。開口穴20は内部のCOセンサ18に対し火災に伴う熱気流で流れてくるCOガスを取り込むようにしている。またカバー12の天井面側には発報表示灯16が設けられている。
図2は図1の感知器における内部構造を示した断面図である。図2において、感知器10は感知器本体11とカバー12で構成される。感知器本体11は、端子盤20を備え、端子盤20の下部に回路基板22を配置している。端子盤20の背面側には一対の嵌合金具20a,20bが配置され、天井面に固定される感知器ベースに電気的且つ機械的に接続できるようにしている。
カバー12の下面中央に開口された開口穴14の背後には電気化学式のCOセンサ18を配置している。COセンサ18は検出面側に撥水性フィルタ24を装着しており、撥水性フィルタ24の中央部分に、COセンサ18内にCOガスを取り込むためのガス取込口が開口されている。そして、COセンサ18は撥水性フィルタ24を介してカバー12内面に接触もしくは近接させて配置し、COセンサ18のガス取込口がカバー12の開口穴14の内部に位置するように配置する。COセンサ18はリード30を引き出しており、リード30を回路基板22に接続し、COガス濃度に応じた検出信号を得るようにしている。
図3は図1の実施形態で用いる電気化学式のCOセンサを取り出して示した説明図であり、図3(A)に検出面側の正面図を、図3(B)に側面図を、図3(C)にシンボル化した内部電極構造を示している。
図3(A)(B)に示すように、COセンサ18はブロック状のセンサ本体26を有し、その検出面側に外部からの水の付着を阻止する撥水性フィルタ24を装着し、撥水性フィルタ24の中心位置に、内部に連通するガス取入口28を開口している。
ガス取入口28は、図3(B)の一部断面とした構造から明らかなように、センサ本体26に対し蓋部材として装着したキャピラリ32の中央に形成されており、キャピラリ32の外側にガス取入口28を覆う形で撥水性フィルタ24を装着している。
撥水性フィルタ24は例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などにて形成されており、防塵性や防水性を兼ね備えており、COガスは通過するがゴミや水などがガス取入口28から浸入しないようにしている。
センサ本体26の左側には3本のリード30が引き出されている。センサ本体26のサイズとしては、例えば横20mm、縦15mm、厚さ10mm程度のほぼキャラメルに近いサイズとなっている。
図3(C)は本実施形態で使用するCOセンサ18として3極電気化学式のCOセンサを例に取っている。COセンサ18はセンサ内に外気に接触する電解質溶液34を充填し、電解質溶液34に浸漬して作用電極36、対向電極38及び参照電極40を離間配置している。
COセンサ18の電解質溶液34に外部からCOガスが接触すると、作用電極36の近傍でCOガスの酸化作用に伴う電流が作用電極36から流れ出す。この作用電極36から流れ出す電流は、COセンサ18に接触したCOガスのガス濃度に比例した電流となる。
作用電極36には増幅回路が接続されており、作用電極36からの電流入力に比例した電圧入力を増幅することで、COガス濃度がほぼ0ppmのときの定常電圧からガス濃度に応じて増加するCO検出信号を出力する。
またCOセンサ18の動作状態において、外部回路により所定の基準電圧Vr(=0.5ボルト)と、参照電極40との電圧Vsとの差が0ボルトとなるように、対向電極38に加える電圧Vcを制御し、この結果、作用電極36と対向電極38の間の電位差を常に0に保つように制御している。
図4は図1のCOセンサ収納構造を取り出して、その実施形態を示した説明図である。図4(A)は図2に示したCOセンサ18の収納部分を取り出しており、カバー12に開口した開口穴14の背後にCOセンサ18を、その撥水性フィルタ24の中心に設けているキャピラリ32のガス取入口28が相対するように配置している。
ここでCOセンサ18のガス取入口28の径をd1、撥水性フィルタ24の径をd3、カバー12に開口した開口穴14の径をd2とすると、例えばCOセンサ18のd1はd1=1mm以下、d3はd3=10mmであり、これに対しカバー12に開口した開口穴14の径d2としては
d1<d2<d3
となる関係に設定され、例えばd2=5mm以下としている。
このように、COセンサ18の検知面側をカバー12の開口穴14に接触させて開口穴14の内面側を閉じることで、熱気流を受けてカバー12の表面にCOガスが接触すれば、開口穴14を介してCOセンサ18のガス取入口28内に流入して、直ちにガスを検知することができる。特に熱気流の弱い初期の火災時等においても、COセンサ18はCOガスを直接取り入れることができ、異常を検知する感度を高めることができる。
本発明のCOセンサ18は電気化学式を採用していることから、ガス濃度に対して直線的な出力特性を持ち、初期火災時等の検知対象ガスの低濃度領域におけるガスを数ppmの分解能で検知することができる。また電気化学式はガス選択性に優れると共に湿度の影響が受けにくいので、検出対象ガス以外の外気による誤判断を防ぐことができる。
また撥水性フィルタ24を開口穴14周辺のカバー12の内面に接触させていることから、外部からの水分が感知器内へ進入することを抑えることができる。また、半導体式のようなヒータを不要とすることから、センサ自体の消費電力を抑えることができる。
図4(B)は本実施形態に用いるCOセンサ収納構造の他の実施形態であり、この実施形態にあってはCOセンサ18をシールドケース42の中に収納するようにしたことを特徴とする。シールドケース42は内側に開口した箱型の金属体であり、内部にCOセンサ18を収納し、またカバー12に開口した開口穴14に相対した位置に開口穴42aを形成しており、開口穴42aに相対して内部のガス取入口が中心に位置するように撥水性フィルタ24を位置合せして組み込んでいる。
このようにCOセンサ18をシールドケース42に収納しておくことで、図3(C)に示したような内部に設けられた電極に対する外来ノイズの重畳を防止し、作用電極36から出力されるCOガスの検出信号のSN比を良好に保つことができる。
図5は図1の実施形態におけるCOの検出特性を従来例と対比して示したタイムチャートである。図1に示した本発明による感知器10にあっては、天井面に設置された状態で火災による熱気流を天井面に沿って受けることとなり、この熱気流には火災に伴うCOガスが含まれている。図5の時刻t0でCOガスを含む火災による熱気流を受けたとすると、熱気流に含まれるCOガスはカバー12に開口している開口穴14からほとんど時間遅れを生ずることなく内部のCOセンサ18に取り込まれ、COセンサ18で検出するCOガス濃度の検出信号は、CO出力Aに示すように、熱気流を受けた時刻t0から上昇を始め、時間の経過に伴って増加する。
これに対し従来のCOセンサは例えば煙感知器の検煙部チャンバー内にCOセンサを配置しているため、熱気流により運ばれてきた煙が煙流入口から防虫網及びラビリンスを介してチャンバー内に流入するまでには、ある程度の時間遅れが生ずる。同様に感知器表面から離れた感知器内部のチャンバーを利用した場合は、検出対象ガス以外のガスの流入を防いで誤報を防ぐことができるが、検出したいCOガスがチャンバー内に流入するには時間がかかる。
このため図5のCO出力Bに示すように、熱気流を受けた時刻t0から、ある時間遅れた時刻t1になって初めてCO出力が得られ、時間の経過に伴って増加するようになる。
本実施形態の感知器10にあっては、熱気流を受けると同時に、CO出力Aが得られ、CO出力に基づき早期且つ迅速に火災を判別することができる。
図6は図1の実施形態における感知器回路を示したブロック図である。図6において、感知器回路はL端子とC端子を持ち、ここに受信機から引き出された感知器回線(電源兼用信号線)を接続している。
L,C端子に続いては逆極接続回路46が設けられる。逆極接続回路46はダイオードブリッジで構成されており、感知器回線のプラス、マイナスのどちらにL,Cを接続しても、逆極接続回路46からは決まった極性の電圧が得られるようにしている。続いてノイズ吸収回路48が設けられ、感知器回線に生じたサージやノイズなどを吸収除去するようにしている。
続いて定電圧回路50が設けられ、感知器回線により供給された電源電圧を所定の電源電圧に変換して出力している。定電圧回路50からの電源電圧は、プロセッサ54、電気化学式のCOセンサ18及び増幅回路52に電源を供給している。プロセッサ54としてはワンチップCPUとして知られたプロセッサが使用されており、CPU、RAM、ROM、A/D変換ポート及び各種の入出力ポートを備えている。
COセンサ18は図3(C)に示した電極構造を持ち、増幅回路52に設けた例えば差動増幅器により作用電極36に流れる電流に比例した入力電圧を反転増幅することで、COガス濃度に比例したCO検出信号E2を出力する。プロセッサ54はA/D変換器56により増幅回路52から得られるCOガスの検出信号E2をCOデータに変換する。
プロセッサ52にはCPUによるプログラムの実行で実現される機能として火災判別部58が設けられている。火災判別部58は、AD変換器56から読み込まれたCOデータに基づき、所定の火災判断手順に従って火災発報を判別する。
プロセッサ54の出力側には発報回路60が設けられている。発報回路60はノイズ吸収回路48の出力側に接続されており、プロセッサ52の火災判別部58で火災発報が判別されると、火災発報信号を受けて、発報回路60に設けているスイッチング素子が動作し、L,C端子に接続しているP型受信機からの感知器回線に発報電流を流すことで発報信号を受信機に送るようにしている。
また発報回路60には図1(A)に示した発報表示灯16が設けられており、発報電流を流すと同時に発報表示灯16を点灯するようにしている。プロセッサ54により発報回路60が動作されて発報信号を出力した後の復旧動作は、受信機側で感知器回線に対する電源供給を遮断することで発報状態を解消して通常監視状態に戻る復旧動作が行われる。
火災判別部58による火災判別処理としては、火災判別処理は、COセンサ18で検出されたCOデータを取得し、CO濃度が予め定めた閾値濃度40ppm以上か否か判別する。CO濃度が40ppm以上であることが判別されると、CO発報を判別し、受信機に発報信号を送信する。
発報信号を受信機に送信した後については、受信機側での復旧操作に伴う感知器回線の電源遮断とその遮断後の復旧を監視しており、復旧があれば、復旧処理を行った後、再び通常監視状態に戻る。
図7はCOセンサ収納構造の他の実施形態を示した説明図であり、センサ内の電解液がセンサ外に漏れた場合に感知器外へ漏れること防止する液漏れ防止構造を備えた実施形態である。図7(A)において、カバー12に開口された開口穴14の内側には、カバー内面より内側に飛び出した漏れ防止リブ62が一体に形成され、この漏れ防止リブ62の全周に撥水性フィルタ28を当てて、中心のガス取入口が開口穴14の中心に合うように、COセンサ18のセンサ本体26を配置している。
漏れ防止リブ62はCOセンサ18が、その内部に図3(C)に示したように電解質溶液34を充填しており、この電解質溶液34が図示のようにガス取入口を下側に向けて撥水性フィルタ24でカバーした状態であっても、経年変化など何らかの原因によりガス取出口から外部に漏れ出す恐れが考えられる。
COセンサ18に充填している電解質溶液としては例えば希硫酸を用いており、万一これが外部に漏れ出すと、開口穴14を通って感知器から設置エリアに漏れ出し、人的もしくは物的な被害を起こす可能性がある。
そこで漏れ防止リブ62を設けることで、万一、COセンサ18から電解質溶液が撥水性フィルタ28との間を通ってフィルタ28の外縁から漏れ出しても、カバー12の内部には入るが、漏れ防止リブ62を設けたことで開口穴14から外部に漏れ出してしまうことを確実に防止している。
図7(B)は同じく液漏れ防止構造を備えたCOセンサ収納構造の実施形態であり、この実施形態にあっては図4(B)と同様、シールドケース42にCOセンサ18を収納したことを特徴としている。
シールドケース42にCOセンサ18を収納した場合についても、図7(A)の場合と同様、カバー12の表面から設けた開口穴14の内部に突出して漏れ防止リブ62を形成し、漏れ防止リブ62の部分にCOセンサ18の検出面側の撥水性フィルタ28を当てた位置にCOセンサ18を配置し、またシールドケース42については大きめの開口穴42aを開けて漏れ防止リブ62に妨げられないようにしている。
このシールドケース42を備えた構造についても、漏れ防止リブ62を設けたことで、COセンサ18に充填している電解質溶液が撥水性フィルタ24との間を通ってフィルタの縁から漏れ出しても、漏れ防止リブ62により開口穴14から外部への漏れ出しを確実に防止することができる。
また、撥水性フィルタ24と漏れ防止リブ62が接触していることから開口穴14を介して外部から感知器内への水等の侵入を防ぐことができる。
図8は外側にガス透過シートを設けたCOセンサ収納構造の他の実施形態を示した説明図である。図8(A)において、カバー12の開口穴14の内側には撥水性フィルタ28を介して、センサ本体26のガス取込口が位置するようにCOセンサ18が配置されている。これに加えて図8(A)の実施形態にあっては、カバー12に開口した開口穴14の外側にガス透過シート64を接着固定し、開口穴14に対し水や埃が入り込まないようにしている。
ガス透過シート64としては、水や埃の通過は阻止するが、検出対象のCOガスは透過するシート部材を使用しており、例えば撥水性フィルタ28と同じポリ・テトラ・フルオロエチレン(PTFE)を使用した布織シートを使用すればよい。
図8(B)はシールドケース42にCOセンサ18を収納した実施形態であり、この実施形態についてもカバー12の開口穴14の外側にガス透過シート64を貼付け固定することで、開口穴14に対する埃や水の浸入を阻止するようにしている。
図9は内側にガス透過シートを設けたCOセンサ収納部の他の実施形態を示した説明図である。図9(A)はカバー12に設けた開口穴14の内側開口部にガス透過シート64を貼付け固定し、ガス透過シート64に続いて、撥水性フィルタ28を介して、センサ本体26からなるCOセンサ18を配置している。このガス透過シート64も、図8(A)と同じポリ・テトラ・フルオロエチレン(PTFE)を用いた布シートを使用している。この構造により、COセンサ表面に装着された撥水性フィルタ24を外部からの水分や衝撃から保護すると共に、感知器内への水等の侵入を強力に防ぐことができる。
図9(B)は図9(A)と同じ構造をシールドケース42を用いたCOセンサ18に適用した場合であり、カバー12の開口穴14の内側にガス透過シート64を貼付け固定し、その内側にシールドケース42を配置し、シールドケース42の中に開口穴14に相対して撥水性フィルタ28を配置したCOセンサ18を組み込んでいる。
図8、図9に図7のリブ構成を組み合わせても良い。
図10は開口穴を複数設けたCOセンサ収納部の他の実施形態を示した説明図である。図10(A)は感知器10を下側から見た平面を部分的に示しており、カバー12の下面中央には、内部に収納したCOセンサ18における撥水性フィルタ24の中央のガス取込口に相対して、図1の実施形態と同様、開口穴14が形成されているが、本実施形態にあっては更に、開口穴14を囲んで放射状となる4箇所に開口穴66を形成している。
放射状となる位置に設けた4つの開口穴66は、COセンサ18に設けている撥水性フィルタ28に内接する位置に形成しており、撥水性フィルタ28の外側に開口部及びその一部がかからないように開口している。
図10(B)は図10(A)の断面図であり、カバー12の開口穴14の外側に追加的に開口穴66が形成されており、開口穴66はCOセンサ18の検出面に設けている撥水性フィルタ28に相対する位置に形成されている。
このように開口穴14に加えて、その周囲に複数の開口穴66を設けたことで、埃などの付着により開口穴14の通気性が悪くなったような場合についても、その外側に設けている開口穴66を通ってCOガスを取り込むことができ、埃などの付着に対するCOガスの検出の信頼性を高めることができる。またCOセンサ18を外部からの衝撃等から保護すると共に開口穴14の面積を広くすることで、COガスの感度をより高めることができる。
図10(C)は、シールドケース42にCOセンサ18を組み込んだ構造について、開口穴14の周囲に複数の開口穴66を形成した実施形態を示しており、開口穴14,66に相対するシールドケース42の位置には開口穴42a,42bが形成され、シールドケース42に妨げられることなく、開口穴66からのCOガスを、撥水性フィルタ38を通してセンサ本体26に設けたガス取込口を介して内部の電解質溶液に接触できるようにしている。
なお図10(B)(C)にあっては、開口穴14,66を開口したカバー内側に直接にCOセンサ18の撥水性フィルタ28を接触させるようにしているが、撥水性フィルタ28と開口穴14,66との間にわずかな隙間を形成することで、開口穴14が詰まったとき、開口穴66から撥水性フィルタ28を通して中央のガス取込口に効率良くCOガスを取り込むことができる。
また図10(C)において、シールドケース42の開口穴をカバー12の開口穴14、66にあわせているが、図9(B)のようにシールドケース46は一つの大きな開口穴で形成してもよく、シールドケースの開口面積を大きくすることでガス取込口に効率良くCOガスを取り込むことができる。
図10に図7〜9の構成を組み合わせても良い。
なお上記の実施形態にあっては、P型受信機からの感知器回線に接続して火災発報により発報電流を流す感知器を例にとるものであったが、R型受信機に接続される感知器とする場合には、感知器側に受信機との間でデータ伝送を行う伝送回路を設ければよい。
このように伝送回路を設けてR型受信機に接続する場合には、感知器側で火災発報を判別せずに、COデータを受信機側に伝送して受信機側で火災発報を判断するようにしてもよい。
また受信機に接続されずに感知器内にブザー等の警報手段を備えて、ガス濃度が書定閾値を越えたときに、感知器自体で異常警報を行う感知器にも適用することができる。電池を内蔵し、電池電源で単独で火災監視を行う感知器にも適用することができる。また感知器同士が相互に有線もしくは無線で火災信号等の情報をやりとりして、一つの感知器が火災を判断したときには他の感知器に火災信号を送出して火災警報を行う連動タイプの感知器にも本発明を適用することができる。
また上記の実施形態にあっては、感知器カバーの下面中央に開口穴を形成し、その背後となるカバー内にCOセンサを収納しているが、カバー表面の適宜の場所に開口穴を設け、開口穴の背後にCOセンサを配置してもよい。
また上記の実施形態におけるCOデータ基づく火災判別は、一例を示したものであり、これ以外の火災判別の手法を必要に応じて適宜に行うことができる。
ガスセンサとしてはCOに限らず、CO2センサやニオイセンサなどであっても良い。
開口穴14の穴の形状は円柱状に限らず、感知器外側の径が内側の径よりも大きくなった円錐状にして、ガスの流入を良くなるよう構成してもよい。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:感知器
12:カバー
14,42a,42b,66:開口穴
18:COセンサ
24:撥水性フィルタ
26:センサ本体
28:ガス取入口
42:シールドケース
62:漏れ防止リブ
64:ガス透過シート

Claims (7)

  1. 感知器カバーの表面に開口した開口穴と、
    前記開口穴の背後となるカバー内に配置され、前記開口穴から外部の検出対象ガスを電解質溶液に接触させて電極により検知する電気化学式ガスセンサと、
    電気化学式ガスセンサで検知されたガス濃度に基づいてガス濃度を判別する判別部と、
    を設けたことを特徴とする感知器。
  2. 請求項1記載の感知器に於いて、
    前記電気化学式ガスセンサは、センサ本体の検出面に開口したガス取入穴を覆って撥水性フィルタを装着しており、
    前記感知器カバーの開口穴を、前記センサ本体のガス取入穴より大きく、前記撥水性フィルタより小さい穴径としたことを特徴とする感知器。
  3. 請求項1記載の感知器に於いて、
    前記電気化学式ガスセンサは、センサ本体の検出面に開口したガス取入口を覆って撥水性フィルタを装着しており、前記撥水性フィルタが前記感知器カバーの開口穴の内側に接触又は近接する位置に前記電気化学式ガスセンサを配置したことを特徴とする感知器。
  4. 請求項1記載の感知器に於いて、前記電気化学式ガスセンサをシールドケースに収納して前記感知器カバーの内部に配置したことを特徴とする感知器。
  5. 請求項1記載の感知器に於いて、前記感知器カバーに開口した開口穴の内側に、前記電気化学式ガスセンサに収納している電解質溶液の外部への漏れ出しを防ぐ漏れ防止構造を設けたことを特徴とする感知器。
  6. 請求項1記載の感知器に於いて、前記感知器カバーに開口した開口穴の外側又は内側にガス透過シートを設けたことを特徴とする感知器。
  7. 請求項1記載の感知器に於いて、前記感知器カバーに開口した開口穴は、電気化学式ガスセンサに設けた撥水性フィルタに相対した位置に複数設けたことを特徴とする感知器。
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