JP2011149369A - ジェットポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】高いポンプ機能と小型の体格とを両立するジェットポンプの提供。
【解決手段】加圧された燃料を噴出するノズル110と、上流側端部120aから燃料を吸入する吸入パイプ120と、ノズル110から燃料が噴出されることで吸入パイプ120へ吸入される燃料を下流側端部130bから吐出する吐出パイプ130とが一体成形されてなるジェットポンプ1において、吸入パイプ120の下流側端部120bと吐出パイプ130の上流側端部130aとは、吐出パイプ130の径方向に結合されて結合部140を形成し、ノズル110は、吐出パイプ130の軸方向に沿って延伸して結合部140のうち吐出パイプ130の上流側端部130aに開口し、吸入パイプ120と吐出パイプ130とは、結合部140をなす端部120b,130aから反対側の端部120a,130bへ向かって内径が拡大又は固定される形状を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ジェットポンプに関する。
従来、加圧された流体をノズルから噴出させることにより吸入パイプへ吸入される流体を、吐出パイプから吐出させるジェットポンプが知られている。
例えば特許文献1に開示のジェットポンプでは、吸入パイプの下流側端部と吐出パイプの上流側端部との結合により結合部が形成され、吐出パイプの軸方向に沿って延伸するノズルが当該結合部のうち吐出パイプの上流側端部に開口している。このような構成において、ノズルからの流体の噴出により負圧が結合部に発生することで、吸入パイプの上流側端部から流体が吸入されて、当該吸入流体が吐出パイプの下流側端部から吐出されることとなる。
特開昭61−65067号公報
さて、特許文献1に開示のジェットポンプでは、吐出パイプのうち結合部よりも下流側部分に、絞り部が設けられている。この絞り部は、吐出パイプにおいて結合部をなす上流側端部に対しては内径が縮小されることで、結合部に負圧を発生させて流体を吸入し吐出するポンプ機能を、実現可能としている。それと共に、絞り部は、吐出パイプにおいて結合部とは反対側の下流側端部に対しても内径が縮小されることで、当該絞り部よりも下流側ではディフューザ作用を発揮して、ポンプ機能を高めることも可能にしている。
こうした形状を有する吐出パイプの上流側端部にノズルを開口させるために、特許文献1に開示のジェットポンプでは、吐出パイプとノズルと吸入パイプとがそれぞれ別体に形成されて、ねじ結合されている。この場合、結合部分については、特に厚肉に形成して強度を確保する必要が生じるため、結合後においてジェットポンプの体格が大きくなってしまう。
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、高いポンプ機能と小型の体格とを両立するジェットポンプを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、加圧された流体を噴出するノズルと、上流側端部から流体を吸入する吸入パイプと、ノズルから流体が噴出されることにより吸入パイプへ吸入される流体を下流側端部から吐出する吐出パイプと、が一体成形されてなるジェットポンプであって、吸入パイプの下流側端部と吐出パイプの上流側端部とは、吐出パイプの径方向に結合されて結合部を形成し、ノズルは、吐出パイプの軸方向に沿って延伸して結合部のうち吐出パイプの上流側端部に開口し、吸入パイプと吐出パイプとは、結合部をなす端部から反対側の端部へ向かって内径が拡大又は固定される形状を有することを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明によると、吸入パイプの下流側端部と吐出パイプの上流側端部とが吐出パイプの径方向に結合されて形成する結合部の出口部分は、当該径方向に絞られた形となる。故に、結合部のうち吐出パイプの上流側端部に開口するノズルから流体を噴出させることによれば、当該結合部に負圧を発生させて、吸入パイプの上流側端部から吸入の流体を吐出パイプの下流側端部から吐出させることができる。それと共に、吐出パイプは、出口部分を絞られた結合部をなす上流側端部から反対側の下流側端部へ向かって内径が拡大又は固定される形状を有するので、当該出口部分よりも下流側ではディフューザ作用を発揮して、ポンプ機能を高めることもできる。しかも、結合部をなす端部から反対側の端部へ向かって内径が拡大又は固定される形状の吸入パイプ及び吐出パイプについては、当該反対側端部へ向かう方向を型抜き方向とする簡素構造の金型により一体成形して、結合部を小さくすることが可能となる。以上のことから、高いポンプ機能と小型の体格とを両立するジェットポンプを提供し得るのである。
請求項2に記載の発明によると、ノズルは、結合部側の端部から反対側の端部へ向かって内径が縮小又は固定される形状を有する。これによれば、吐出パイプの軸方向に沿って延伸して結合部のうち吐出パイプの上流側端部に開口するノズルについては、当該結合部側の端部から反対側の端部へ向かって内径が縮小又は固定されるので、型抜き方向を吐出パイプの場合と同一方向に設定し得る。故に、ノズルと吐出パイプとを、型抜き方向を同一とした簡素構造の金型により一体成形して、体格の小型化に貢献することが可能である。
請求項3に記載の発明は、加圧された流体をノズルへ供給するためにノズルに結合される加圧パイプが、ノズルと吸入パイプと吐出パイプと共に一体成形されてなるジェットポンプであって、加圧パイプは、ノズル側の端部から反対側の端部へ向かって内径が拡大又は固定される形状を有する。これによれば、加圧流体の供給側となるノズル側の端部から反対側の端部へ向かって内径が拡大又は固定される加圧パイプについては、当該反対側端部へ向かう方向を型抜き方向とした金型により、ノズルと吸入パイプと吐出パイプと共に一体成形可能となる。したがって、加圧パイプをノズルと結合することに起因する体格の大型化を抑えつつも、加圧流体を確実にノズルへ供給して高いポンプ機能を得ることができるのである。
請求項4に記載の発明によると、吸入パイプの下流側端部と吐出パイプの上流側端部とは、互いに偏心して結合される。これによれば、互いに偏心する吸入パイプの下流側端部と吐出パイプの上流側端部とが吐出パイプの径方向に結合されることで、出口部分の絞られた結合部が確実に形成され得る。したがって、結合部における負圧の発生作用と、結合部よりも下流側におけるディフューザ作用とについて、それらの発揮を確固たるものとして、高いポンプ機能を得ることができるのである。
請求項5に記載の発明によると、吸入パイプの下流側端部と吐出パイプの上流側端部とは、互いに交差して結合される。これによれば、互いに交差する吸入パイプの下流側端部と吐出パイプの上流側端部とが吐出パイプの径方向に結合されることで、出口部分の絞られた結合部が確実に形成され得る。したがって、結合部における負圧の発生作用と、結合部よりも下流側におけるディフューザ作用とについて、それらの発揮を確固たるものとして、高いポンプ機能を得ることができるのである。
本発明の第一実施形態によるジェットポンプが適用される燃料供給装置を示す概略構成図である。 本発明の第一実施形態によるジェットポンプを示す断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 本発明の第一実施形態によるジェットポンプの製造に用いられる成形金型を示す断面図である。 本発明の第一実施形態によるジェットポンプの製造方法について説明するための断面模式図である。 本発明の第二実施形態によるジェットポンプを示す断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 本発明の第二実施形態によるジェットポンプの製造方法について説明するための断面模式図である。 本発明の第一実施形態の変形例によるジェットポンプを示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態によるジェットポンプ1が適用される燃料供給装置10を示している。燃料供給装置10は、車両において「流体」としての燃料を内燃機関(エンジン)2へ供給するための装置であって、当該供給燃料を貯留する燃料タンク3に搭載される。ここで、本実施形態の燃料タンク3は、車両のドライブシャフト4を挟む両側にそれぞれ凹部3a,3bが形成された構造であり、一方の凹部3aの上方に、燃料供給装置10を挿入するための開口部3cが形成されている。
燃料供給装置10は、フランジ11、リザーバカップ12、サクションフィルタ13、燃料ポンプ14、高圧フィルタ15、フレキシブルパイプ16、プレッシャレギュレータ17、移送パイプ18、吸入フィルタ19、ジェットポンプ1等から構成されている。
フランジ11は、燃料タンク3の開口部3cを覆蓋する蓋部材として、当該開口部3cに装着されている。フランジ11には、燃料タンク3の外部において内燃機関2へ燃料を供給する燃料供給パイプ5が、接続されている。有底筒状のリザーバカップ12は、燃料タンク3の一方の凹部3aに収容されるサブタンクとして、フランジ11の下方に配置されている。リザーバカップ12は、燃料供給装置10の大半の構成要素13〜15,17,1を内部に収容している。リザーバカップ12には、その内外壁を貫通する貫通孔(図示しない)が形成されており、当該貫通孔を通じて燃料タンク3内の燃料が流入可能となっている。
サクションフィルタ13は、燃料ポンプ14の燃料吸入口に接続されており、当該ポンプ14によりリザーバカップ12から吸入される燃料を濾過する。燃料ポンプ14は、燃料吐出口14aが上方を向くようにして配置されている。燃料ポンプ14は、内蔵モータの回転駆動力を利用することにより、サクションフィルタ13を通過した燃料を吸入し、さらに加圧して燃料吐出口14aから吐出する。高圧フィルタ15は、燃料ポンプ14の燃料吐出口14aに接続されており、当該吐出口14aから吐出された加圧燃料を濾過する。高圧フィルタ15には、蛇腹状のフレキシブルパイプ16及びフランジ11を介して燃料供給パイプ5が接続されており、当該フィルタ15を通過した清浄な燃料が内燃機関2へ供給されるようになっている。また、高圧フィルタ15にはプレッシャレギュレータ17が接続されており、内燃機関2へ供給する燃料の圧力が当該レギュレータ17によって調整されるようになっている。そして、この圧力調整により余剰となった燃料は、大気圧よりも加圧された状態で、プレッシャレギュレータ17の燃料排出口17aから排出されることとなる。
移送パイプ18は、燃料タンク3の凹部3a,3bに跨って配置され、凹部3b側の吸入フィルタ19と凹部3a側のジェットポンプ1との間を接続している。吸入フィルタ19は、移送パイプ18の上流側端部18aに接続されており、当該パイプ18を介して凹部3bからジェットポンプ1へと吸入される燃料を濾過する。
燃料タンク3の凹部3a側においてリザーバカップ12の内部に収容されるジェットポンプ1は、移送パイプ18の下流側端部18bに接続されており、当該タンク3の凹部3bに残留した燃料を吸入可能となっている。それと共にジェットポンプ1は、プレッシャレギュレータ17の燃料排出口17aと接続されており、内燃機関2への供給燃料の圧力調整によって余剰となった加圧燃料が供給されるようになっている。ジェットポンプ1は、プレッシャレギュレータ17から供給される加圧燃料を利用したポンプ機能により、燃料タンク3の凹部3bの残留燃料を吸入してリザーバカップ12の内部へ吐出する。
ここで図2は、本発明の第一実施形態によるジェットポンプ1の構成を詳細に示している。ジェットポンプ1は、加圧パイプ100、ノズル110、吸入パイプ120及び吐出パイプ130を樹脂材により一体成形してなる。
具体的には、加圧パイプ100は筒状に形成され、プレッシャレギュレータ17の燃料排出口17aと接続される接続部102を一端部100aに有している。加圧パイプ100は、加圧された燃料をプレッシャレギュレータ17から一端部100aに受けることで、ノズル110と結合される他端部100b側へと当該加圧燃料を流通させる。ここで特に本実施形態では、ノズル110側となる下流側の端部100bから上流側の端部100aへ向かって、加圧パイプ100の内径が拡大している。
ノズル110は、加圧パイプ100の径方向(図2の上下方向)に沿って延伸する筒状に形成され、加圧パイプ100の下流側端部100bに対して一端部110aを当該径方向に結合されている。即ち、ノズル110は、加圧パイプ100に対して実質的に垂直に結合されている。加圧パイプ100の下流側端部100bに対して一端部110aが開口するノズル110の内径は、軸方向の全体に亘って、当該下流側端部100bの内径よりも小さく設定されている。これによりノズル110は、加圧パイプ100を通じて一端部110aへと供給される加圧燃料を、吐出パイプ130と結合される他端部110bから噴出させる。ここで特に本実施形態では、吐出パイプ130側となる下流側の端部110bから上流側の端部110aへ向かって、ノズル110の内径が加圧パイプ100の内径よりも小さい範囲で縮小している。
吸入パイプ120は、加圧パイプ100の径方向(図2の上下方向)に沿って延伸する筒状に形成され、加圧パイプ100の下流側端部100bに対して中間部120cを結合されている。即ち、吸入パイプ120は、加圧パイプ100に対して実質的に垂直に結合されている。加圧パイプ100の下流側端部100bに対して中間部120cが隔絶される吸入パイプ120は、移送パイプ18の下流側端部18bに接続される接続部122を一端部120aに有している。これにより吸入パイプ120は、移送パイプ18を通じて燃料タンク3の凹部3aの残留燃料を一端部120aから吸入し、吐出パイプ130と結合される他端部120b側へと流通させる。ここで特に本実施形態では、吐出パイプ130側となる下流側の端部120bから上流側の端部120aへ向かって、吸入パイプ120の内径が拡大している。
吐出パイプ130は、吸入パイプ120の軸方向(図2の上下方向)に沿って延伸する筒状に形成され、吸入パイプ120の下流側端部120bに対して一端部130aを両パイプ130,120の径方向に結合されている。即ち、吐出パイプ130は、吸入パイプ120に対して径方向に偏心して、実質的に平行に結合されている。このように結合された両パイプ130,120の端部130a,120bは、図2,3に示すように、各々の径方向に互いに開口して内部同士を連通させる結合部140を、形成している。これにより、結合部140のうち吐出パイプ130の端部130aが形成する出口部分140aは、当該パイプ130に垂直な横断面における流路面積(図2の破線部分の面積)が当該パイプ130によって径方向に絞られた形となっている。
結合部140のうち吐出パイプ130の端部130aには、当該パイプ130の軸方向に沿って同軸上に延伸するノズル110が下流側端部110bを開口させている。ここで吐出パイプ130の内径は、軸方向の全体に亘って、ノズル110の下流側端部110bの内径よりも大きく設定され、また吸入パイプ120の下流側端部120bの内径よりも大きく設定されている。これにより、吐出パイプ130の一端部130aが形成する結合部140からは、吐出パイプ130のうちリザーバカップ12(図1参照)の内部に開口する他端部130bへと向かって、燃料が流通する。そして特に本実施形態では、吐出パイプ130の内径について、結合部140側である上流側の端部130aから下流側の端部130bへ向かって所定径となるように、固定されている。
以上の構成を備える吐出パイプ130では、出口部分140aを絞られた結合部140を形成する上流側端部130aへ向かって、加圧燃料がノズル110より噴出されると、当該噴出燃料流の周囲に負圧が発生する。その結果、結合部140の残部を端部120bにより形成する吸入パイプ120では、両端部120a,120bの間に差圧が発生するので、燃料タンク3の凹部3aから結合部140へと燃料が吸入されることになる。さらに、負圧の発生した結合部140への吸入燃料は、吐出パイプ130において当該結合部140の出口部分140aよりも下流側へ導かれることで、当該パイプ130の内部に拡散する。その結果、ディフューザ作用が発揮されて燃料流の速度エネルギーが燃料流の圧力エネルギーへと変換されるので、燃料は圧力上昇を伴いながら、吐出パイプ130の下流側端部130bからリザーバカップ12へと排出されることになる。したがって、本実施形態のジェットポンプ1によれば、高いポンプ機能が得られるのである。
ここで図4は、本発明の第一実施形態によるジェットポンプ1の製造に用いられる成形金型1000を示している。成形金型1000は、キャビティプレート1001,1002及びスライドコア1006〜1008を備えている。
具体的には、図4の紙面を型割面とするキャビティプレート1001,1002は、ジェットポンプ1の外形を補完する形状のキャビティ1009を、型締状態にて形成する。スライドコア1006は、キャビティ1009のうち加圧パイプ100を成形する部分1009aに挿入される。また、スライドコア1007は、キャビティ1009のうちノズル110及び吐出パイプ130を成形する部分1009bに挿入される。さらにまた、スライドコア1008は、キャビティ1009のうち吸入パイプ120を成形する部分1009cに挿入される。
こうした構成の成形金型1000を用いてジェットポンプ1を製造するには、まず、キャビティプレート1001,1002を型閉じしてキャビティ1009を形成し、当該キャビティ1009の所定位置に各スライドコア1006〜1008を挿入する。続いて、成形金型1000を型締めし、溶融樹脂をキャビティ1009へ注入する。この後、キャビティ1009において溶融樹脂を冷却により固化させることで、図5に示すようにジェットポンプ1の各要素100,110,120,130を一体に成形する。
そして最後に、図5の白抜矢印の方向に各スライドコア1006〜1008を抜出させ、キャビティプレート1001,1002を型開きすることで、ジェットポンプ1の樹脂成形品を成形金型1000から離型させる。このときスライドコア1006の抜出は、加圧パイプ100の端部100bから大内径側の端部110aへ向かう方向にて、可能となる。また、スライドコア1007の抜出は、ノズル110の端部110aから大内径側の端部110bへ向かう方向であって、ノズル110に対し同軸上且つ小内径となる直管状の吐出パイプ130の端部130aから端部130bへ向かう方向にて、可能となる。さらにまた、スライドコア1008の抜出は、吸入パイプ120の端部120bから大内径側の端部120aへ向かう方向にて、可能となる。このようにスライドコア1006〜1008の型抜き方向が設定される成形金型1000によれば、簡素な型構造であっても、複雑に結合されるジェットポンプ1の各要素100,110,120,130を同時にアンダーカットの発生なく成形して、それらの結合部を小さく形成し得る。
以上説明したことから、第一実施形態のジェットポンプ1によれば、高いポンプ機能と小型の体格とを両立することができるのである。
(第二実施形態)
図6に示すように、本発明の第二実施形態によるジェットポンプ21は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態のジェットポンプ21において吸入パイプ220は、吐出パイプ130の径方向(図6の左右方向)に沿って延伸する円筒状であり、吐出パイプ130の上流側端部130aに対して下流側端部220bを当該径方向に結合されている。即ち、吸入パイプ220と吐出パイプ130とは、実質的に垂直に交差する形態で結合されている。このように結合された両パイプ220,130の端部220b,130aは、図6,7に示すように、互いに吐出パイプ130の径方向に開口して内部同士を連通させる結合部240を、形成している。これにより本実施形態においても、結合部240のうち吐出パイプ130の上流側端部130aが形成する出口部分240aは、当該パイプ130に垂直な横断面における流路面積(図6の破線部分の面積)が当該パイプ130によって径方向に絞られた形となっている。
吸入パイプ220の下流側端部220bに対して隔絶されたノズル110の下流側端部110bは、当該端部220bと共に結合部240を形成する吐出パイプ130の上流側端部130aに開口している。ここで、ノズル110の下流側端部110bの内径よりも大きな吐出パイプ130の内径は、軸方向の全体に亘って、吸入パイプ220の下流側端部220bの内径よりも大きく設定されている。これにより、本実施形態においても結合部240には、ノズル110からの燃料噴出に応じて燃料が吸入パイプ220の上流側端部220aから吸入されると共に、当該結合部240からは、吐出パイプ130の下流側端部130bへと向かって燃料が流通することになる。そして特に本実施形態では、吸入パイプ220の内径について、結合部240側である下流側の端部220bから上流側の端部220aへ向かって所定径となるように、固定されている。
以上の構成により吐出パイプ130では、出口部分240aを絞られた結合部240を形成する上流側端部130aへと向かって、加圧燃料がノズル110より噴出されると、当該噴出燃料流の周囲に負圧が発生する。その結果、結合部240の残部を端部220bにより形成する吸入パイプ220では、両端部220a,220bの間に差圧が発生するので、燃料タンク3の凹部3aから結合部240へと燃料が吸入されることになる。さらに、負圧の発生した結合部240への吸入燃料は、吐出パイプ130において当該結合部240の出口部分240aよりも下流側へと導かれることで、当該パイプ130の内部に拡散する。その結果、第一実施形態と同様にディフューザ作用が発揮され、燃料が圧力上昇を伴って吐出パイプ130からリザーバカップ12へと排出されることになるので、第二実施形態においても、高いポンプ機能が得られるのである。
また、こうした第二実施形態のジェットポンプ21を製造するには、図8の成形金型2000において吸入パイプ220を成形するスライドコア2008の抜出を、同図の白抜矢印の如く直管状の当該パイプ220の端部220aから端部220bへ向かう方向にて、可能とする。また、スライドコア1006,1007の抜出については、図8からも明らかなように、第一実施形態と同様にする。このようにスライドコア2008,1006,1007の型抜き方向が設定される成形金型2000によれば、簡素な型構造であっても、複雑に結合されるジェットポンプ21の各要素220,100,110,130を同時にアンダーカットの発生なく成形して、それらの結合部を小さく形成し得る。
以上説明したことから、第二実施形態のジェットポンプ21によっても、高いポンプ機能と小型の体格とを両立することができるのである。
(他の実施形態)
ここまで、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用可能である。
具体的には、第一及び第二実施形態のジェットポンプ1,21は、その構成要素が一体成形される限りにおいて、金属の鋳造成形品であってもよい。
第一及び第二実施形態の加圧パイプ100については、図9に変形例(同図は第一実施形態の変形例)を示すように、ノズル110側となる下流側の端部110bから上流側の端部110aへ向かって、内径を所定径に固定してもよい。また、第一及び第二実施形態のノズル110については、図9に変形例(同図は第一実施形態の変形例)を示すように、結合部140,240側となる下流側の端部110bから上流側の端部110aへ向かって、内径を所定径に固定してもよい。さらにまた、第一及び第二実施形態のノズル110については、吐出パイプ130の軸方向に沿って当該パイプ130の上流側端部130aに開口する限りにおいて、図9に変形例(同図は第一実施形態の変形例)を示すように、当該パイプ130に対して径方向に偏心させてもよい。
第一実施形態の吸入パイプ120については、図9に変形例を示すように第二実施形態に準じて、結合部140側となる下流側の端部120bから上流側の端部120aへ向かって、内径を所定径に固定してもよい。また、第二実施形態の吸入パイプ220については、第一実施形態に準じて、結合部240側となる下流側の端部220bから上流側の端部220aへ向かって、内径を拡大させてもよい。さらにまた、第一及び第二実施形態の吐出パイプ130については、図9に変形例(同図は第一実施形態の変形例)を示すように、結合部140,240側となる上流側の端部130aから下流側の端部130bへ向かって、内径を拡大させてもよい。
そして、以上説明した第一及び第二実施形態並びにそれらの変形例のジェットポンプ1,21については、「流体」として燃料を扱う燃料供給装置10に適用される以外にも、例えば「流体」として燃料以外の液体や気体を扱う装置等に適用されるものであってもよい。
1,21 ジェットポンプ、2 内燃機関、3 燃料タンク、3a,3b 凹部、10 燃料供給装置、12 リザーバカップ、17 プレッシャレギュレータ、17a 燃料排出口、18 移送パイプ、100 加圧パイプ、100a 上流側端部、100b 下流側端部、110 ノズル、110a 上流側端部、110b 下流側端部、120,220 吸入パイプ、120a,220a 上流側端部、120b,220b 下流側端部、120c 中間部、130 吐出パイプ、130a 上流側端部、130b 下流側端部、140,240 結合部、140a,240a 出口部分、1000,2000 成形金型、1006,1007,1008,2008 スライドコア、1009 キャビティ

Claims (5)

  1. 加圧された流体を噴出するノズルと、上流側端部から流体を吸入する吸入パイプと、前記ノズルから流体が噴出されることにより前記吸入パイプへ吸入される流体を下流側端部から吐出する吐出パイプと、が一体成形されてなるジェットポンプであって、
    前記吸入パイプの下流側端部と前記吐出パイプの上流側端部とは、前記吐出パイプの径方向に結合されて結合部を形成し、
    前記ノズルは、前記吐出パイプの軸方向に沿って延伸して前記結合部のうち前記吐出パイプの上流側端部に開口し、
    前記吸入パイプと前記吐出パイプとは、前記結合部をなす端部から反対側の端部へ向かって内径が拡大又は固定される形状を有することを特徴とするジェットポンプ。
  2. 前記ノズルは、前記結合部側の端部から反対側の端部へ向かって内径が縮小又は固定される形状を有することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載のジェットポンプ。
  3. 加圧された流体を前記ノズルへ供給するために前記ノズルに結合される加圧パイプが、前記ノズルと前記吸入パイプと前記吐出パイプと共に一体成形されてなる前記ジェットポンプであって、
    前記加圧パイプは、前記ノズル側の端部から反対側の端部へ向かって内径が拡大又は固定される形状を有することを特徴とする請求項2に記載のジェットポンプ。
  4. 前記吸入パイプの下流側端部と前記吐出パイプの上流側端部とは、互いに偏心して結合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のジェットポンプ。
  5. 前記吸入パイプの下流側端部と前記吐出パイプの上流側端部とは、互いに交差して結合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のジェットポンプ。
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