JP2011149259A - 防水シート - Google Patents

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Abstract

【課題】漏水を迅速かつ容易に発見することができ、しかも漏水箇所を容易に特定することができる防水シートを得る。
【解決手段】防水シート10は、防水シート本体12と、膨張性シート14と、を含んで構成されている。膨張性シート14は、保水することにより膨張する材料によって構成されている。そのため、防水シート本体12に破損箇所20が発生してそこから漏水すると、その裏側に配置された膨張材18が膨張し、防水シート本体12を押し上げる。これにより、防水シート本体12の膨らみが外部から容易に発見され、漏水箇所も容易に特定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋上(屋根)やバルコニー等に敷設される防水シートに関する。
現状、屋上(屋根)もしくはバルコニー等に使用される防水シートに漏水の不具合が発生した場合、発見までに時間がかかることが多い。さらに、その発見も室内への漏水によって初めて確認され、その場合には内装不具合を伴う大きな修繕が必要となってしまう。
また、防水シートの耐久性は不確定であり、耐久性が継続している場合においても15年程度という単位でメンテナンス工事を行うことが望ましいとされていた。
ここで、下記特許文献1には、防水シートの損傷を目視で判定することを企図した技術が開示されている。簡単に説明すると、この防水シートでは、不透水性シートから成るシート本体の表面に、シート本体と同一材質から成る色違いのシグナル層を積層されている。使用に際しては、シグナル層が表面側となるように防水シートが施工される。
上記構成の防水シートによれば、防水シートの表面側(シグナル層)に傷が付くと、シグナル層の破れ部分から色が異なる防水シート本体が現れる。このため、破損箇所を容易に目視で発見することができる、というものである。
特開平11−245323号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、防水シートの表面に傷が付いた場合には破損箇所を目視で特定することができるが、漏水までは確認することができない。従って、上記構成の防水シートを屋上(屋根)もしくはバルコニー等に使用しても、漏水箇所を迅速かつ容易に発見することはできない。
本発明は上記事実を考慮し、漏水を迅速かつ容易に発見することができ、しかも漏水箇所を容易に特定することができる防水シートを得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る防水シートは、シート状に構成された防水シート本体と、この防水シート本体の裏面にシート状に配置され、保水により膨張する膨張材を含んで構成された膨張性シートと、を有している。
請求項2記載の本発明に係る防水シートは、請求項1記載の発明において、前記膨張性シートは、大きさと形が定められた膨張性シート構成要素を複数枚敷設することにより構成されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係る防水シートは、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記膨張材性シートは、非透水性材料で構成されると共に枠状に配置された仕切り部と、この仕切り部の内側に敷き詰められた前記膨張材と、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
請求項4載の本発明に係る防水シートは、請求項3記載の発明において、前記仕切り部は、閉鎖された枠状に形成されている、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明に係る防水シートは、請求項4記載の発明において、前記仕切り部と前記防水シート本体の裏面との間は、水密性を有している、ことを特徴としている。
請求項6記載の本発明に係る防水シートは、請求項5記載の発明において、前記仕切り部の上端面は、前記防水シート本体の裏面に接着されている、ことを特徴としている。
請求項7記載の本発明に係る防水シートは、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記膨張材には、保水により硬化する硬化材が含まれている、ことを特徴としている。
請求項8記載の本発明に係る防水シートは、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発明において、前記膨張材には、水分や湿気と反応して溶出する着色塗料が含まれている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、仮に防水シート本体が損傷を受ける等して破損した場合、防水シート本体上に降り注いだ雨水等は、破損箇所から漏水していく。
ここで、本発明では、防水シート本体の裏面に膨張性シートがシート状に配置されている。このため、防水シート本体の破損箇所から浸入した雨水等は膨張性シートに吸収される。この膨張性シートは保水により膨張する膨張材を含んで構成されているので、膨張性シートに雨水等が吸収されると、膨張材が膨張する。膨張材が膨張すると、その表面側に位置する防水シート本体が押し上げられて膨らむ。従って、外部から防水シート本体の膨らみが目視にて容易に確認される。また、防水シート本体が膨らんだ箇所が漏水箇所であるので、漏水箇所の特定も容易である。すなわち、本発明の防水シートは、自ら漏水のアラーム機能を備えているといえる。
請求項2記載の本発明によれば、大きさと形が定められた膨張性シート構成要素を複数枚敷設することにより膨張性シートが構成される。つまり、膨張性シートは、膨張性シート構成要素単位で使用される。このようにすることにより、取扱いが容易になり、不使用時に保管する際の保管形態(タオル程度の大きさであれば積み上げてもよいし、更に大きいのであればロール状に巻いてもよい。)の自由度が増し、施工も容易になる。また、膨張性シート構成要素単位で、接着用の両面テープ等も予め取付けておき、これを一つのパッケージとして生産して、市場に流通させることも可能になる。
請求項3記載の本発明によれば、膨張材性シートは、非透水性材料で構成されると共に枠状に配置された仕切り部を備えており、この仕切り部の内側に膨張材が敷き詰められているので、防水シート本体のある箇所に破損箇所が生じた場合、その真下にある仕切り部の内側に配置された膨張材に漏水が吸収されて膨張される。このとき、仕切り部は非透水性材料で構成されているので、膨張材に取り込まれた漏水が仕切り部を越えて隣接する膨張材に至ることはない。また、仕切り部が「壁」として存在することにより、内側の膨張材が膨張する際に、横へ広がるのを阻止することができる。従って、その分、膨張材は上方へ膨張することになり、膨らみ度合いを上げることができる。
請求項4記載の本発明によれば、仕切り部は閉鎖された枠状に形成されているので、仕切り部の内側から外側へ漏水が染み出すことはない。このため、仕切り部の内側に浸入した漏水はすべて膨張材の膨張に転化される。
請求項5記載の本発明によれば、仕切り部と防水シート本体の裏面との間が水密性を有しているので、漏水が仕切り部を乗り越えて隣接する領域の膨張材に吸収されることはない。
請求項6記載の本発明によれば、仕切り部の上端面が防水シート本体の裏面に接着されているので、両者間の水密性が確保される。
請求項7記載の本発明によれば、膨張材に保水により硬化する硬化材が含まれているので、漏水が膨張材に吸収されて保水されると、水と膨張材に含まれる硬化材とが反応し、膨張材を硬化させる。従って、破損箇所の膨張材は膨らんだ状態のまま硬くなる。このため、破損箇所に配置された膨張材が膨らんだ状態を、その状態のまま保全することができる。また、膨張材が膨張した状態で硬化した漏水箇所を人が踏んだときに、異物感を伝えることで、漏水を知らせることができる。
請求項8記載の本発明によれば、膨張材に水分や湿気と反応して溶出する着色塗料が含まされているので、防水シート本体が破損して漏水が生じると、破損箇所から浸入した水が膨張性シートの膨張材に含まれている着色塗料と反応し、特定の色彩が破損箇所から現れる。従って、人の目につき易い。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る防水シートは、漏水を迅速かつ容易に発見することができ、しかも漏水箇所を容易に特定することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る防水シートは、保管性及び施工性等を向上させることができると共に市場における流通性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る防水シートは、膨張材の膨らみを増加させ、漏水箇所を目立ち易くすることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る防水シートは、膨張材の膨らみをより一層増加させることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る防水シートは、膨張材の膨らみをより一層増加させることができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る防水シートは、仕切り部の上端面とシート本体の裏面との水密性を比較的簡単に確保することができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係る防水シートは、漏水時に漏水の事実に気づかなかったとしても、後日に漏水の事実に気づき易くできると共に、視覚による漏水の認識の他に、足裏の触覚による漏水の認識を促すことができるという優れた効果を有する。
請求項8記載の本発明に係る防水シートは、膨張材の膨張による防水シート本体の凸部形成の他に、破損箇所からの目立つ色彩の出現によって、漏水のアラームを強化することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係り、破損個所が発生した場合の防水シートの拡大断面図である。 図1に示される防水シートにおいて、破損個所が発生する前の状態の防水シートの拡大断面図である。 第1実施形態の作用を説明するための説明図に係り、(A)は破損個所が発生する前の状態を示す断面図であり、(B)は破損個所が発生した直後の状態を示す断面図であり、(C)は膨張材が膨張した状態を示す断面図である。 ジョイント部での適用例を示す図2に対応する防水シートの拡大断面図である。 第2実施形態に係り、膨張性シートの平断面図である。 (A)は図5に示される膨張性シートを用いた防水シートの拡大断面図であり、(B)は(A)のP線矢視部の拡大図である。 膨張性シートのシートパッケージを示す平面図である。 膨張材に着色塗料を含浸させた実施形態の作用を説明するための説明図に係り、(A)は破損箇所の膨張材が膨張した状態を示す断面図であり、(B)は膨張材が膨張した破損箇所を足で踏んだときの様子を模式的に示す断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る防水シートの第1実施形態について説明する。
図1には破損箇所が発生した場合の防水シートの拡大断面図が示されており、又図2には破損箇所が発生する前の状態の防水シートの拡大断面図が示されている。
これらの図に示されるように、防水シート10は、防水シート本体12と、その裏面に配置された膨張性シート14と、によって構成されている。この防水シート10は、例えば建物の屋上(屋根)もしくはバルコニー等に使用されるものであり、図1、図2では断熱材16の上面に敷設された状態を描いている。
材質について言及すると、防水シート本体12としては、塩化ビニル系樹脂シート等が適用可能である。また、断熱材16としては、押出法ポリスチレンフォーム保温板、ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板、硬質ウレタンフォーム保温板、フェノールフォーム保温板、ロックウール保温板等が適用可能である。
ここで、上述した膨張性シート14は、保水することにより膨張する素材、例えば高分子吸収体や吸収性ポリマー等で構成された膨張材18によって構成されている。膨張性シート14は、膨張材18をシート状に延ばしたものであり、防水シート本体12の裏面に予め配置されている。つまり、膨張材18をシート状に延ばした膨張性シート14を、防水シート本体12の裏面に予め両面テープ等の接着手段を用いて取り付けることにより、防水シート本体12と膨張性シート14とが一体化されている。但し、必ずしも膨張性シート14を防水シート本体12の裏面に一体化する必要はなく、膨張性シート14を防水シート本体12と別体で構成し、防水施工に際して先に膨張性シート14を敷設し、続いて防水シート本体12を敷設するようにしてもよい。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図3(A)に示される状態が、防水シート10の防水シート本体12に破損が生じていない状態である。この状態から、図3(B)に示されるように、経年劣化もしくは防水シート本体12に何らかの負荷がかかる等により、防水シート本体12に破損箇所20が生じると、当該破損箇所20から雨水等が浸入する。そして、図3(C)に示されるように、破損箇所20から雨水等が膨張性シート14の膨張材18に吸収されると、膨張材18が膨張して防水シート本体12における破損箇所周囲部12Aが押し上げられて膨らむ。従って、外部から防水シート本体12の破損箇所周囲部12Aの膨らみが目視にて容易に確認される。また、防水シート本体12が膨らんだ箇所、即ち破損箇所周囲部12Aが漏水箇所そのものであるので、漏水箇所の特定も容易である。すなわち、本実施形態の防水シート10は、自ら漏水のアラーム機能を備えているといえる。本実施形態によれば、漏水を迅速かつ容易に発見することができ、しかも漏水箇所を容易に特定することができる。
以上が本実施形態の基本的な作用効果であるが、上記作用効果は更に以下の効果に敷衍される。
第1に、リアルタイムで漏水を発見することができるため、漏水した時点で防水シート本体12の破損箇所20の状況を確認して、補修をしたり、取替えを行ったりすることができる。よって、防水シート10の防水性能(耐久性)が維持されているにも拘らず、防水シート10を取り替えてしまうといったことを防ぐことができ、需要者の費用負担を削減することができる。
第2に、漏水が室内に浸入する前に漏水を発見することができるので、大掛かりな修繕をしなくて済む。
第3に、膨張材18が浸入した雨水等を吸収して保水するので、その分、漏水が室内側へ進むのを遅らせることができる。
第4に、専門知識がなくても、漏水の確認が可能になる。
なお、図4には、防水シート10のジョイント部22の断面図が示されている。このようなジョイント部22に施工不良があった場合にも、当該施工不良箇所から雨水等が浸入することにより、膨張材18が膨らんでジョイント部22を押し上げる。よって、同様にして、施工不良箇所を迅速に発見及び特定することができる。この点は、後述する第2実施形態においても同様に当てはまる。
〔第2実施形態〕
以下、図5〜図7を用いて、本発明に係る防水シートの第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5及び図6に示されるように、この第2実施形態に係る防水シート40では、膨張性シート42が、平面視で正六角形状(閉鎖された枠状)に形成された複数の仕切り部44と、各仕切り部44の内側に充填された膨張材18と、仕切り部44の下面に固着されて膨張材18の載置面を形成するシート46と、によって構成されている点に特徴がある。
より具体的に説明すると、複数の仕切り部44は非透水性材料であるプラスチック等の樹脂やアルミニウム合金等の金属で形成されており、連続的に配置されている。また、仕切り部44の大きさは、一例として一辺が5cmの正方形に頂点が内接する大きさの正六角形とされている。但し、仕切り部44の大きさや形は任意であり、三角形や正方形でもよい。
さらに、図6(B)に拡大して示されるように、仕切り部44は、中実の矩形断面形状に形成されており、その上端面及び下端面はそれぞれ水平な平坦面とされている。仕切り部44の上端面には両面テープ48の片面が予め接着されている。施工に際しては、先に膨張性シート42を断熱材16上に敷設し、両面テープ48の裏型紙を剥した後、防水シート本体12を敷設しながら、防水シート本体12を仕切り部44上に接着していくようになっている。これにより、仕切り部44の上端面と防水シート本体12の裏面との水密性が確保されている。但し、上記は一例であり、これに限らず、防水シート本体12の裏面に膨張性シート42の仕切り部44を予め接着剤等で固着して一体化しておいてもよい。また、仕切り部44の下端面には薄いシート46が配設されている。このシート46は膨張材18の載置面とされるもので、膨張材18が載置可能であればよく、シート状のものでもよいし、フィルム状のものでもよい。なお、第1実施形態ではシート46の説明を省略したが、シート46は第1実施形態でも同様に用いられている。但し、シート46は、膨張性シート42の必須構成要素ではなく、任意的構成要素である。例えば、平面視で六角形状の仕切り部44の底面に、格子状やメッシュ状等の載置面を仕切り部44と一体に形成する構成であってもよい。
また、図7に示されるように、上述した膨張性シート42は、10行×10列を一つのシートパッケージ50として構成されている(図7では一部省略している。)。なお、このシートパッケージ50が、本発明における「膨張性シート構成要素」に相当する。本実施形態では、施工性及び市場での流通性の観点から10行×10列を一まとめにしているが、パッケージ化する単位は任意であり、ある程度の大きさがあれば1個の仕切り部44で一つのシートパッケージとしてもよい。
(作用・効果)
上記構成によれば、大きさと形が定められたシートパッケージ50が複数枚敷設されることにより膨張性シート42が構成される。つまり、膨張性シート42は、シートパッケージ50単位で使用される。このようにすることで取扱いが容易になり、不使用時に保管する際の保管形態(タオル程度の大きさであれば積み上げてもよいし、更に大きいのであればロール状に巻いてもよい。)の自由度が増し、施工も容易になる。また、シートパッケージ50単位で、接着用の両面テープ48等も予め取付けておき、これを一つのパッケージとして生産して、市場に流通させることも可能になる。その結果、本実施形態によれば、保管性及び施工性等を向上させることができると共に市場における流通性を向上させることができる。
また、本実施形態では、膨張性シート42が、非透水性材料で構成されると共に枠状に配置された仕切り部44を備えており、この仕切り部44の内側に膨張材18が敷き詰められているので、防水シート本体12のある箇所に破損箇所が生じた場合、その真下にある仕切り部44の内側に配置された膨張材18に漏水が吸収されて膨張される。このとき、仕切り部44は非透水性材料で構成されているので、膨張材18に取り込まれた漏水が仕切り部44を越えて隣接する膨張材18に至ることはない。また、仕切り部44が「壁」として存在することにより、内側の膨張材18が膨張する際に、横へ広がるのを阻止することができる。従って、その分、膨張材18は上方へ膨張することになり、膨らみ度合いを上げることができる。その結果、本実施形態によれば、膨張材18の膨らみを増加させ、漏水箇所を目立ち易くすることができる。
さらに、本実施形態では、仕切り部44は閉鎖された枠状である正六角形に形成されているので、仕切り部44の内側から外側へ漏水が染み出すことはない。このため、仕切り部44の内側に浸入した漏水はすべて膨張材18の膨張に転化される。よって、本実施形態によれば、膨張材18の膨らみをより一層増加させることができる。
また、本実施形態では、仕切り部44と防水シート本体12の裏面との間が両面テープ48で接着されており、水密性を有しているので、漏水が仕切り部44を乗り越えて隣接する領域の膨張材18に吸収されることはない。従って、この点においても、膨張材18の膨らみをより一層増加させることができる。また、両面テープ48を使うことにより、仕切り部44の上端面と防水シート本体12の裏面との水密性を比較的簡単に確保することができる。但し、両面テープ48を用いることなく、他の構成で仕切り部44の上端面と防水シート本体12の裏面との水密性を確保するようにしてもよい。
〔上記実施形態の補足説明〕
(1)上述した実施形態では、膨張材18が保水して膨張するという構成のみであったが、これに限らず、図8に示されるように、膨張材18に着色塗料(着色材)52を含浸させておいてもよい。なお、着色塗料52は、顔料、染料のいずれでもよく、例えば水溶性塗料に塗料着色剤を混入させたものや水性絵の具の粉末等が含まれる。この場合、図8(A)に示されるように、防水シート本体12に破損箇所20が発生すると、当該破損箇所20から雨水等が浸入し、膨張材18に吸収される。これにより、着色塗料52が溶け出して膨らんだ膨張材18に染込む。そして、図8(B)に示されるように、人がバルコニーに立つ等したときに破損箇所周囲部12Aを踏むと、破損箇所20から着色された色水54が染み出す。その結果、防水シート本体12に漏水が発生したことが容易に解る。このように図8に示される構成によれば、漏水のアラームを強化することができる。
(2)上述した実施形態では、膨張材18が保水して膨張するという構成のみであったが、これに限らず、膨張材18に保水により硬化する硬化材を含ませるようにしてもよい。なお、上記の硬化材としては、セメントや水硬化性ポリウレタン樹脂等が適用可能である。
この場合、漏水が膨張材18に吸収されて保水されると、水と膨張材18に含まれる硬化材とが反応し、膨張材18を硬化させる。従って、破損箇所の膨張材18は膨らんだ状態のまま硬くなる。このため、破損箇所20に配置された膨張材18が膨らんだ状態を、その状態のまま保全することができる。また、膨張材18が膨張した状態で硬化した漏水箇所を踏んだときに、異物感を伝えることで、漏水を知らせることができる。これらの結果、この実施形態によれば、漏水時に漏水の事実に気づかなかったとしても、後日に漏水の事実に気づき易くできると共に、視覚による漏水の認識の他に、足裏の触覚による漏水の認識を促すことができる。
(3)上述した第2実施形態では、仕切り部44が閉鎖された枠状に構成されていたが、請求項3記載の本発明には、閉鎖されていない枠状の仕切り部も含まれる。例えば、正六角形の仕切り部44の任意の頂角が未接続になっているものは、請求項4記載の本発明には含まれないが、請求項3記載の本発明には含まれる。
10 防水シート
12 防水シート本体
14 膨張性シート
18 膨張材
40 防水シート
42 膨張性シート
44 仕切り部
48 両面テープ
50 シートパッケージ
52 着色塗料

Claims (8)

  1. シート状に構成された防水シート本体と、
    この防水シート本体の裏面にシート状に配置され、保水により膨張する膨張材を含んで構成された膨張性シートと、
    を有する防水シート。
  2. 前記膨張性シートは、大きさと形が定められた膨張性シート構成要素を複数枚敷設することにより構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の防水シート。
  3. 前記膨張材性シートは、非透水性材料で構成されると共に枠状に配置された仕切り部と、この仕切り部の内側に敷き詰められた前記膨張材と、を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防水シート。
  4. 前記仕切り部は、閉鎖された枠状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項3記載の防水シート。
  5. 前記仕切り部と前記防水シート本体の裏面との間は、水密性を有している、
    ことを特徴とする請求項4記載の防水シート。
  6. 前記仕切り部の上端面は、前記防水シート本体の裏面に接着されている、
    ことを特徴とする請求項5記載の防水シート。
  7. 前記膨張材には、保水により硬化する硬化材が含まれている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の防水シート。
  8. 前記膨張材には、水分や湿気と反応して溶出する着色塗料が含まれている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の防水シート。
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